JP3704638B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1台の室外機と1台以上の室内機とからなり、室外機は、四方弁、室外熱交換器及び室外膨張弁からなるラインを2つ有する空気調和機にかかり、特に冷房、暖房、除霜の運転モード切り替えを支障なく、スムーズに行うのに好適な空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒートポンプ冷凍サイクルの空気調和機においては、暖房運転時に、室外空気温度が低下すると、室外熱交換器における冷媒が蒸発しにくくなり、冷媒の蒸発圧力、蒸発温度が低下する。そのため、熱交換を行っている空気の凝縮温度も低下し、空気中の水分が室外熱交換器表面に霜として付着するため、その着霜に対して除霜する必要がある。四方弁が1つの冷凍サイクルにおいては、除霜方法としては、四方弁を切替えることによって冷媒を冷房運転と同じ順循環方向とし、室外熱交換器に高圧高温の冷媒を流入させる逆サイクル除霜があり、また、圧縮機吐出口付近から室外熱交換器にバイパスするバイパス回路を開閉させ、高温冷媒を流入させるホットガス除霜等がある。
【0003】
逆サイクル除霜を実施する時、四方弁を切り替えるが、その時に四方弁の不動作というものが懸念される。従来の四方弁を1つだけ有する冷凍サイクルの空気調和機は、逆サイクル除霜を行う際、四方弁の不動作に関して、圧縮機冷媒吐出圧力(高圧側)、圧縮機冷媒吸入圧力(低圧側)の差圧を考慮するだけでよかった。これは、高圧側と低圧側の圧力差が四方弁を作動させる駆動力であるので、圧力差が十分にとれている時は、四方弁を作動させる信号を送っても、不動作なしに四方弁が作動するからである。しかし、四方弁を1つだけ有する冷凍サイクルの逆サイクル除霜は、不動作回避のための差圧確保が、冷凍サイクルを構成する配管に衝撃を与え、配管振動、それによる衝撃音の発生という障害を招いていた。
【0004】
一方、四方弁を複数有する冷凍サイクルの空気調和機は、冷房、暖房、除霜のモード切り替え時、複数の四方弁が順次切り替えられるために、配管衝撃を低減させることができる。ところが四方弁を複数有する冷凍サイクルの空気調和機においては、高圧側と低圧側の圧力差だけでは不十分なことが発生する。それは、図8(d)に示すON−ON組合せのように、空気調和機が不動作モードとなることである。すなわち、圧縮機から吐出された高圧の冷媒は、第2四方弁10-2を通過した後に分流して、一方は室内機側に送られるが、他方は逆止弁から第1四方弁10-2を経て圧縮機6の吸入側(低圧側)に流入することにより高圧側と低圧側が短絡し、高圧側と低圧側との差圧がとれなくなり、二度と四方弁を動かすことの出来ない不動作モードとなることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、四方弁、室外熱交換器及び室外膨張弁からなるラインを2つ有する室外機を備えた空気調和機において、上記の問題点である不動作モードを回避でき、信頼性及び安定性のある空気調和機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、室外機と室内機が液側管路及びガス側管路で接続されてなり、冷媒の順循環路として、前記室外機は、駆動周波数可変式圧縮機の吐出側で分岐する配管の一方に第1四方弁、第1室外熱交換器及び第1室外膨張弁が順に接続し、他方に第2四方弁、第2室外熱交換器及び第2室外膨張弁が順に接続し、各室外膨張弁の出側は合流して前記液側配管に接続するよう構成され、前記室内機は前記液配管側から順に室内膨張弁及び室内熱交換器が接続するよう構成され、該室内熱交換器に接続する前記ガス側管路から前記室外機に戻り分岐する配管の一方には順方向に連通する逆止弁を介して第1四方弁が接続し、他方に第2四方弁が接続するように構成され、冷媒は、冷房及び除霜運転時には順循環路にそって、暖房時には順循環路とは逆方向に流れる空気調和機を前提とする。
そして、本発明の第1の空気調和機は、圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検知器及び吸入圧力を検出する吸入圧力検知器と、空気調和機を暖房運転から除霜運転に切換える際、圧縮機の吐出圧力と吸入圧力との圧力差が所定値以上のときに、第2四方弁を切り替え、その後に第1四方弁を切り替える四方弁制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の第2の空気調和機は、上記前提の空気調和機であって、第1室外熱交換器に接続された第1四方弁及び第2室外熱交換器に接続された第2四方弁と、第2四方弁を切替えた後、切替え後の第2室外熱交換器のガス側圧力の上昇値が予め決められたしきい値以上となることを確認して第1四方弁を切替えるように制御する四方弁制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の第3の空気調和機は、上記前提の空気調和機であって、前記圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検知器及び吸入圧力を検出する吸入圧力検知器と、第1室外熱交換器に接続された第1四方弁及び第2室外熱交換器に接続された第2四方弁と、空気調和機を除霜運転から暖房運転に復帰する際、圧縮機の吐出圧力と吸入圧力との圧力差が所定値以上のときに第1四方弁を切り替え、その後第1室外熱交換器のガス側圧力が予め決められたしきい値よりも低下してから第2四方弁を切り替える四方弁制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の第4の空気調和機は、室外機と室内機が液側管路及びガス側管路で接続されてなり、冷媒の順循環路として、室外機は、駆動周波数可変式圧縮機の吐出側で分岐する配管の一方に第1四方弁、第1室外熱交換器及び第1室外膨張弁が順に接続し、他方に第2四方弁、第2室外熱交換器及び第2室外膨張弁が順に接続し、各室外膨張弁の出側は合流して液側配管に接続するよう構成され、室内機は液配管側から順に室内膨張弁及び室内熱交換器が接続するよう構成され、この室内熱交換器に接続するガス側管路から室外機に戻り分岐する配管の一方には順方向に連通する逆止弁を介して第1四方弁が接続し、他方に第2四方弁が接続するように構成され、冷媒は、冷房及び除霜運転時には順循環路にそって、暖房時には順循環路とは逆方向に流れる空気調和機であって、圧縮機吐出圧力の検知手段、圧縮機吸入圧力の検知手段、及び第1、第2室外熱交換器それぞれのガス側圧力を検知する各検知手段と、各圧力の検出値により第1及び第2四方弁を操作する四方弁制御装置とを設け、そしてこの四方弁制御装置は、暖房運転から除霜運転に切り替える際、圧縮機吐出圧力と圧縮機吸入圧力との圧力差が所定値以上のときに、まず第2四方弁を切り替え、第2室外熱交換器のガス側圧力が上昇した後に第1四方弁を切り替えるよう制御することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により具体的に説明する。
図2は、本発明の一実施の形態の空気調和機の構成図である。この空気調和機は、室外機5と、室外機5に接続し互いに並列に設置された複数(N)台の室内機131、13Nとからなる。室外機5と各室内機131、13Nはガス側管路17及び液側管路18等により配管接続されて閉回路を形成し、その閉回路の中に冷媒を封入している。なお、空気調和機は1台の室外機と1台室内機との組合せから構成してもよい。
【0012】
室外機5は、1台あるいは複数台の駆動周波数可変式圧縮機6と、圧縮機6吐出側に順に配管接続される第1四方弁10-1、第1室外熱交換器7-1及び第1室外膨張弁12-1と、同じく圧縮機6吐出側に順に配管接続される第2四方弁10-2、第2室外熱交換器7-2及び第2室外膨張弁12-2とを備えている。第1四方弁10-1、第1室外熱交換器7-1及び第1室外膨張弁12-1と、第2四方弁10-1、第2室外熱交換器7-2及び第2室外膨張弁12-2は、互いに並列して圧縮機6に接続している。第1室外熱交換器7-1及び第2室外熱交換器7-2は、それぞれ室外ファン8を備えている。また、室内機と室外機間にあるガス側管路17から室外機5内の第1四方弁10-1に戻る管路には逆止弁70が設置されている。ガス側管路17から第2四方弁10-2は直接に配管接続されている。室外機5は、その他、圧縮機6の冷媒吸入側にアキュムレータ9を備え、また第1、第2室外膨張弁12-1、12-2と液側管路18とを接続する配管に液タンク11を備えている。
【0013】
一方、室内機131は、室内膨張弁161と室内熱交換器141を順次に配管接続して備え、また室内機13Nは室内膨張弁16Nと室内熱交換器14Nを順次に配管接続して備えている。また室内熱交換器141は室内ファン151を備え、室内熱交換器14Nは室内ファン15Nを備えている。室内熱交換器141、14Nは、それぞれ各室内ファン151、15Nの送風により室内空気と熱交換を行い、そして各室内膨張弁161、16Nは、それぞれの室内熱交換器141、14Nの冷媒の流量を調節する。
【0014】
室内機131、13Nと室外機5は、分岐管191を介してガス側管路17により接続され、また分岐管19Nを介して液側管路18により接続されて、室外機5と各室内機131、13N間に閉回路が形成されている。その閉回路の中には冷媒が封入されている。
【0015】
さらに、室外機6は、室外空気温度を検知する温度検知器20、室外熱交換器液側温度を検知する温度検知器21、室外熱交換器ガス側温度を検知する温度検知器22、圧縮機6の冷媒吐出温度検知器23、圧縮機6の冷媒吸入圧力検知器24、圧縮機6の吐出圧力検知器25、第1及び第2室外熱交換器7-1、7-2それぞれのガス側圧力を検知する各圧力検知器26、室外機と室内機間のガス側管路17の圧力を検知する圧力検知器27、圧縮機6の消費電力を検知する電力検知器28、各室外ファン8の消費電力を検知する各電力検知器29、圧縮機6の周波数を操作するインバータ圧縮機駆動周波数操作器30、各室外ファン8の送風能力を操作する各送風能力操作器31、第1及び第2室外膨張弁12-1、12-2それぞれの開度を操作する各開度操作器32、第1及び第2四方弁10-1、10-2それぞれの冷媒方向を切替える操作を行う各四方弁操作器33を有している。
【0016】
一方、各室内機131、13Nは、利用部の室内空気温度を検知する温度検知器341、34N、その利用部への吹き出し空気温度を検知する温度検知器351、35N、室内ファン151、15Nの消費電力を検知する電力検知器381、38N、室内ファン151、15Nの送風能力を操作する送風能力操作器391、39N、室内膨張弁161、16Nの冷媒循環量を操作する室内膨張弁開度操作器401、40N、予め与えられた温湿度設定値を記憶、あるいは使用者が好みの温湿度を設定するためのリモコン411、41Nを有している。
【0017】
さらに、必要に応じて除霜を開始すべきかの判定を行う演算運転装置42を有している。
演算運転装置42は、これら検知信号を読み込み、周波数操作器30、室外ファンの各ファン能力操作器31、各室外膨張弁開度操作器32、各四方弁操作器33、室内ファン送風能力操作器391、39N、各室内膨張弁401、40Nの操作量を演算し、制御するよう配線されている。
【0018】
上記空気調和機の冷房運転時には、圧縮機6が起動、圧縮作用を行うことで、封入された冷媒が、圧縮、過熱され、第1及び第2室外熱交換器7-1、7-2の方向へ流れてゆく。そこで室外空気により、冷却、液化され、室外空気には熱量を与える。さらに、膨張作用を行う室外膨張弁12-1、12-2、室内膨張弁161、16Nを通過することにより、減圧されて、室内熱交換器141、14Nに流入する。そこで、室内空気により加熱、蒸発されて、室内空気からは、熱量を奪う。蒸発した冷媒は、また圧縮機に流入し、圧縮され、以下、上記動作を繰返す。一方、空気調和機の暖房運転時には、圧縮機6で圧縮、過熱された冷媒は、室内熱交換器141、14Nの方向へ流れてゆく。そこで室内空気により冷却、液化され、空気には熱量を与える。さらに、膨張作用を行う室内膨張弁161、16N、室外膨張弁12-1、12-2を通過することにより、減圧されて、室外熱交換器7-1、7-2に流入する。そこで、室外空気により加熱、蒸発されて、空気からは、熱量を奪う。蒸発した冷媒は、また圧縮機に流入し、圧縮され、以下、上記動作を繰返す。これが一連の、空気調和機の冷媒の挙動である。演算運転装置42は、室内空気温度、湿度を制御するとともに、熱負荷装置である空気調和機の冷媒温度、圧力の制御、除霜開始の判定、除霜等を行う。
【0019】
ただし上記空気調和機の室外機においては、四方弁が2つ存在し、そのON−OFF組合せにより冷媒経路が異なるので、図8の(a)〜(d)に示す4種類のモードが存在することになる。図8(a)に示すOFF−OFFモードにおいては、圧縮機6から出て第1四方弁10-1を通過した冷媒は逆止弁70に阻まれて流れないのに対して、第2四方弁10-2を通過した冷媒は、第2室外熱交換器7-2に流れ、冷凍サイクル全体としては冷房運転を行う。室内機から室外機5に戻った冷媒は第2四方弁10-2を通過して圧縮機6に戻る。このモードでは、2つのうち1つの室外交換器だけが機能する。これを第1種の冷房運転と呼ぶ。図8(b)に示すON−OFFモードにおいては、圧縮機6から出て第1四方弁10-1を通過した冷媒は第1室外熱交換器7-1に流れると共に、第2四方弁10-2を通過した冷媒は第2室外熱交換器7-2に流れて、冷房運転を行う。室内機から室外機5に戻った冷媒は、第1及び第2四方弁10-1、10-2を通過して圧縮機6に戻る。このモードでは、2つの室外熱交換器が機能する。これを第2種の冷房運転と呼ぶ。図8(c)に示すOFF−ONモードにおいては、圧縮機6から出て第2四方弁10-2を通過した冷媒は、室内熱交換器141、14Nに向かい、暖房運転を行う。第1四方弁10-1を通過した冷媒は逆止弁70に阻まれて流れない。一方、室内機から室外機5に戻った冷媒は、第1室外膨張弁12-1、第1室外熱交換器7-1経て第1四方弁を通過して、それと並行に第2室外膨張弁12-2、第2室外熱交換器7-2を経て第2四方弁を通過して、圧縮機6に戻る。このモードでは2つの室外熱交換器が機能する。暖房運転はこの1種類のみである。
【0020】
ところで、図8(d)に示すON−ONモードにおいては、圧縮機6から出て第2四方弁10-2を通過した冷媒が、室内熱交換器141、14Nに向かい、暖房運転を行う。この暖房に用いられた冷媒は、室内機から室外機5に戻り、室外機5内では第2室外膨張弁12-2を経て低圧となり、第2室外熱交換器7-2、第2四方弁10-2を通過して圧縮機6に戻る。一方、圧縮機6から出て第2四方弁10-2を通過した後に分流し、逆止弁70(順方向)から第1四方弁10-1を通過した冷媒は、圧縮機6に戻る。この分流した冷媒は、圧縮機6に戻る途中で、もう一つの冷媒とぶつかる、即ち、上記暖房に用いられた後室内機から室外機5に戻り、室外機5内で第2室外膨張弁12-2を経て低圧となり、第2室外熱交換器7-2、第2四方弁10-2を通過して圧縮機6に戻る冷媒とぶつかり、そのまま低圧側に短絡してしまう。そのために、圧縮機6が動いているにもかかわらず、四方弁の入口側と出口側での圧力差がなくなってしまい、それぞれの四方弁が動かなくなる不動作モードに陥ってしまう。このような状態は空気調和機の運転を不可能にしてしまうので、必ず避けなければならないことである。なお、圧縮機6から出て第1四方弁10-1を経て第1室外熱交換器7-1、第1室外膨張弁12-1を通過した冷媒は、もう一つの冷媒とぶつかる、即ち、上記暖房に用いられた後室内機から室外機5に戻り第2室外熱膨張弁12-2に流入しようとする冷媒とぶつかり、両者の圧力バランスにより、流れが止まる。これは冷房、暖房のどの運転モードにもならない。
【0021】
従って、四方弁が不動作モードに陥らないような四方弁切替え法をとる。適用時は、2つの四方弁が両方作動しなければならない暖房運転(図8(c))から除霜運転(図8(b))、および除霜運転から暖房運転への各切替え時である。基本的には除霜開始((c)→(b))時には、第2四方弁10-2を先に作動させ、時間差をおいて、第1四方弁10-1を作動させ、除霜終了時((b)→(c))には、第1四方弁10-1を先に作動させ、同じく時間差をおいて、第2四方弁10-2を作動させる。
【0022】
しかし、ここでどのくらいの時間差を設けるかが問題となる。3秒、5秒といった固定的な時間差であると簡単であるが、運転状況によっては、決められた時間差が最適であるとは限らない。
【0023】
図1は、四方弁が2つ存在する空気調和機において、固定時間差3秒で、四方弁が作動したときの第1室外熱交換器7-1ガス側圧力と、第2室外熱交換器7-2ガス側圧力の差圧変化を示したものである。四方弁のON−OFFを示す1、2は運転信号電圧であり、実際に弁本体のON−OFFを表すものではない。第2四方弁10-2の運転信号(2)がOFFすると、約1秒後(図中a点)に第2室外熱交換器7-2ガス側圧力(4)が上昇しているので、第2四方弁10-2の弁本体がOFF(圧縮機6から第2室外熱交換器7-2へ開路)していることが推測される。この時、第1室外熱交換器7-1ガス側圧力(3)も上昇しているのは、第1、第2室外膨張弁12-1、12-2を通じて冷媒が短絡、第1室外熱交換器7-1に流入したためであり、第1四方弁10-1が切替わった訳ではない。その後、第2四方弁10-2の運転信号がOFFしてから3秒後、第1四方弁10-1の運転信号(1)がONし、その約15秒後(図中b点)に第1室外熱交換器7-1ガス側圧力(3)が上昇し、第1四方弁10-1の弁本体がON(圧縮機6から第1室外熱交換器7-1へ開路)した事が分かる。圧縮機駆動周波数は325Hz相当、運転室内機容量は約26馬力、空気温度条件は標準除霜条件である。なお、第1及び第2四方弁10-1、10-2それぞれのONまたはOFF時における弁ポートの位置は、図8に示すとおりである。すなわち、第1四方弁10-1が「ON」のとき、圧縮機6から出た冷媒は第1四方弁10-1を経て第1室外熱交換器7-1に流入する。一方、第1四方弁10-1が「OFF」のとき、圧縮機6から出た冷媒は第1四方弁10-1より先に流れない。第2四方弁10-2が「ON」のとき、圧縮機6から出た冷媒は第2四方弁10-2を経て室内機に向かう。一方、第2四方弁10-2が「OFF」のとき、圧縮機6から出た冷媒は第2四方弁10-2を経て第2室外熱交換器7-2に流入する。
【0024】
ここで、圧縮機駆動周波数を小さくすると、図3のようになる。ここでは、第2四方弁10-2の運転信号(44)がOFFしてから約15秒(図中a点)で第2室外熱交換器7-2ガス側圧力(46)が上昇することから、第2四方弁10-2弁本体がOFF(圧縮機6から第2室外熱交換器7-2へ開路)し、さらにその約5秒後(図中b点)に第1室外熱交換器7-1ガス側圧力(45)が上昇していることから、第1四方弁10-1の弁本体がON(圧縮機6から第1室外熱交換器7-1へ開路)されていることが分かる。圧縮機駆動周波数は32Hz、運転室内機容量は1馬力、空気温度条件は標準除霜条件である。
【0025】
このように、圧縮機駆動周波数を変化させると、信号がON、OFFしてからの弁本体の作動時間が異なる。これは、差圧が変化するため、弁を作動させる駆動力が変化するからである。これらの時間差は、上記のように圧縮機駆動周波数だけでなく、四方弁の摩擦なども関係するので、四方弁の個体差、経年変化によっても異なる。
【0026】
これから、次の事に注意する必要がある。
図1のように圧縮機駆動周波数が高いと、四方弁が早く作動する。第2四方弁10-2の運転信号がOFFとなってから、第1四方弁10-1の運転信号をONとするまでの時間が遅すぎると、第2四方弁10-2の弁本体がOFFしている時間が長くなり、差圧が適切でなくなってしまう。除霜開始の時など、差圧がなくなってから、第1四方弁10-1をONにしようとすると、第1四方弁10-1の作動が確実に行われるか信頼性が低下し、弁本体の中間停止が心配される。
【0027】
逆に、図3のように圧縮機駆動周波数が低いと、四方弁が遅く作動する。第2四方弁10-2の運転信号がOFFとなってから、第1四方弁10-1の運転信号をONするまでの時間が早すぎると、第2四方弁10-2の弁本体がまだOFFとなっていないのに、第1四方弁10-1にONの運転信号を送るフライングをすることになるので、第2四方弁10-2を先に作動させるという当初の目的が達成されない。したがって、このままでも不動作モードに陥ってしまうことがある。このように、運転状況に応じて2つの四方弁作動時間差を適宜変化させないと、2つの四方弁10-2つを的確に切替え出来なくなることに注意する必要がある。
【0028】
従ってここでは、運転状況に応じて四方弁作動時間差を作動に適した値に設定する方法を説明する。第1四方弁10-1又は第2四方弁10-2が作動すると、圧縮機冷媒吸入圧力、第1室外熱交換器7-1ガス側圧力、第2室外熱交換器7-2ガス側圧力が変化する。上記の通り、第1四方弁10−1の弁本体が変化する時には、第1四方弁10−1と直結した第1室外熱交換器7-1ガス側圧力が、第2四方弁10-2の弁本体が変化する時には、第2四方弁10-2と直結した第2室外熱交換器7-2ガス側圧力が、圧縮機冷媒吸入圧力より如実に変化するので、この圧力変化の変化量を検知してそれぞれの四方弁を作動させる。そのことから室外熱交換器ガス側の圧力変化
δP=切替信号後の圧力−切替信号前の圧力
を考慮する。ただし一般の空気調和機運転に要するサンプリング時間に比べて、圧力変動の動きは素早いので、除霜開始、除霜終了時には、サンプリング時間を早目にし、変動値に対応できるようにしておく。
【0029】
いま除霜開始条件を満足し、演算運転装置42が暖房運転から除霜運転に切り替えることを決定したとする(図8で(c)→(b))。
【0030】
演算運転装置42が第2四方弁10-2にOFF運転信号を発信したとする。すると、第2四方弁10-2の弁本体が作動した(図8(a)に示す状態)後、第2室外熱交換器7-2ガス側圧力が上昇を始める。そのとき、その上昇した値(δP)が予め決められたしきい値(Pth)
δP≧Pth ……(1)
となった時、第2四方弁10-2の弁本体が作動したとみなし、すぐさま第1四方弁10-1へONの運転信号を送信する。こうすることで、時間差を余分に与えすぎて差圧が適切でなくなることもなく、また、フライングをすることもない。よって不動作モードをつくることなく、二つの四方弁を確実作動させることが出来る。なお、上記のように暖房運転から除霜運転に切り替える場合は、2つの四方弁のポート位置は図8の(c)→(a)→(b)で示される。逆に、除霜運転から暖房運転に復帰する場合は、2つの四方弁のポート位置は図8の(b)→(a)→(c)となる。
【0031】
しかし、各室外熱交換器7-1、7-2のガス側圧力検知器は、製品(空気調和機)によっては装備されていないことが多く、余分に検知器を必要とする事で上記方法を直接用いることは原価上昇を招き、必ずしもメリットだけあるとは限らなくなる。そこで第1室外熱交換器7-1ガス側圧力、第2室外熱交換器7-2ガス側圧力の変化に対して、多くの製品に装備されている圧縮機冷媒圧力検知器を用いて、圧縮機冷媒吸入圧力の変化を代用する。図4は、除霜終了の時の、第1及び第2四方弁のON−OFF信号及び、圧縮機冷媒吐出圧力変化、圧縮機冷媒吸入圧力変化を表す図である。吸入圧力Psの曲線上、a点は第1四方弁10-1本体がOFFになって圧力上昇する時点を、b点は第2四方弁本体がONになって圧力上昇する時点を示す。この図のように、圧縮機冷媒吸入圧力変化は、室外熱交換器ガス側圧力変化のように明確ではないが、上記室外熱交換器ガス側圧力の代わりに十分なりうる。
【0032】
以上の四方弁切替制御を行うことによって、さらに次のような効果を得る。
除霜を行う時、特に、除霜運転から暖房運転に復帰する際に、配管中の冷媒流れが急変するため、配管の湾曲部に流体力がかかる。そのため、施工配管が激しく振動し、例えば家屋やビルの天井裏等を打ち付けて、階下、階上の人間に不要な衝撃、衝撃音を受けさせることになる。
【0033】
この流体力による配管衝撃、衝撃音は、流体の圧力の急変、速度変化、密度に依存する。流体力の大きさは、図5に示すように、配管断面を検査面として2つ取り、配管の曲がり角度を検査面1ではθ1、検査面2でθ2、断面積をA1、A2、流体の密度をρ、速度をu1、u2、圧力をp1、p2、体積流量をQとすると、
【0034】
【数1】
Figure 0003704638
【0035】
で表される。
【0036】
いま、配管曲がりを90°、検査面を近くにおいて圧損、速度変化を無視できると考えp1=p2=p、u1=u2=u、A1=A2=Aとすると
F=√2(ρQu+Ap) ……(5)
∴F=√2(Gu+Ap)
となる。ここで、Gは質量流量である。Fは常時配管に作用する力であるので、これは配管をたわませる作用をする。ここで問題となっているのは配管振動である。これは、流体力Fより、流体力の変動ΔFがインパルスとなって振動を引き起こすので、より支配的である。式(5)より、変動ΔFは、
ΔF=√2(G・Δu+A・Δp) ………(6)
となる。ここで論じている流体力の変動ΔFとは、四方弁を切り替えることによって引き起こされるある短い時間での変化を指す。従って式(6)におけるΔu、Δpも、四方弁が切り替えられた時のガス配管の速度変化、圧力変化である。
【0037】
四方弁が1つの冷凍サイクルにおいては、冷媒の圧力、速度変化が急変するのが弁本体が切替わる瞬間だけであるが、四方弁が2つの冷凍サイクルにおいては、図1、3、及び4に示すように、圧力は、段階的に2回に分けて切替わる。四方弁を2つ有する冷凍サイクルは、四方弁が1つの冷凍サイクルに比べて、四方弁の容量がそれぞれ半分で済むので、半分の流量の冷媒が圧力変動を起こし、四方弁の切替とともに弱い振動が2回起こることとなる。配管振動は、使用者にとっては、配管振動自体が問題ではなく、配管が天井裏を打ち付けて発生させる2次的衝撃、衝撃音が問題となる。何故なら、使用者は振動音を聞かなければ、配管振動そのものには気付かないからである。
【0038】
よって弱い配管振動では、配管の振幅が小さいので、天井裏を打ち付ける可能性が低く、強い配管振動が1回発生するよりも、弱い配管振動が2回発生する方が、はるかに害が少ない。
【0039】
そして、配管振動は、四方弁の作動時間差によっても異なる。図6、7は、同じ運転状況で、作動時間差を固定時間差とし、10秒の時と、3秒の時での配管振動加速度を示すものである。図6に示す作動時間差が10秒の時は、第1四方弁10-1の弁本体がOFFした後、第1四方弁10-1に接続する第1室外熱交換器7-1ガス側圧力が低圧になるので急速に下降する。しかし、第2四方弁10-2がまだ切り替わっておらず、吐出冷媒は逆止弁70のため第1四方弁10-1を流れることが出来ず、一挙に第2四方弁10-2の方へ流れる。それで図には表されていないが、第2四方弁10-2に接続する第2室外熱交換器7-2ガス側圧力と、圧縮機冷媒吐出圧力Pdは上昇し、ガス側管路17の圧力(図中54)、圧縮機冷媒吸入圧力Ps(図中55)はまた元の値になるべく下降を続ける。こうして上昇するPdと下降するPsの圧力差は大きくなり、この後、第2四方弁10-2を切替えた時(図中52)には、上記式(6)で表したガス配管の圧力時間変化Δpが大きくなるので、大きな振動が発生する。
【0040】
それに対し、図7に示す3秒時間差の方は、第2四方弁10-2に接続する第2室外熱交換器7-2のガス側圧力Pdが昇圧し、ガス側管路17の圧力(図中59)、圧縮機冷媒吸入圧力Ps(図中60)が減圧する前に第2四方弁10-2が切替わるので、大きな振動が発生しない。
【0041】
このように、同じ運転条件によっても、配管振動が変化するので、固定時間差では、すべてを対応できない。上記説明では、作動時間差を短くすればよいことになるが、あまり短いと、先述したように、図3の如く四方弁がすぐに作動しない場合には、不動作モードに陥る危険性がある。従って、圧力差を検知し、先に作動させる四方弁の弁本体の作動が確認され次第、すぐさま次の四方弁への運転信号を送信するような対応をすることによって、不動作モードに陥ることなく、かつ、除霜後の配管振動を最小限に抑えることが出来る。
【0042】
最後に図9にこの四方弁演算運転装置の動作フローチャートを示す。まず、除霜開始においては、図9(a)に示すように、暖房運転を行う(ステップ61)。除霜判定のアルゴリズムによるが、例えば室外熱交換器蒸発温度の値がある値以下になると、除霜必要と判定する(ステップ62)。ここで第2四方弁10-2を作動させるが、それに先立って第2室外熱交換器7-2ガス側圧力の値を測定し、記憶する(ステップ63)。第2四方弁10-2に、OFF信号を送信する(ステップ64)。次に、第2四方弁10-2の弁本体が実際に作動したことを確認するため、第2室外熱交換器7-2ガス側圧力の値を測定する(ステップ65)。切替信号後の圧力と、切替信号前の圧力差δP2が予め決められた値であるPth2に達成すると(ステップ66)、今度は第1四方弁10-1にON信号を送信する(ステップ67)。これで、暖房運転から除霜運転に切替わり、除霜終了条件を満たすまで、除霜を行う(ステップ68)。
【0043】
除霜終了時に関しても同様である。図9(b)に示すように、除霜運転(ステップ71)から、除霜終了条件を満足しているかを判定し(ステップ72)、除霜終了と見なした場合、第1四方弁10-1を切替えるに先立って、第1室外熱交換器7-1ガス側圧力の値を測定、記憶する(ステップ73)。次に第1四方弁10-1にOFF信号を送信する(ステップ74)。さらに第1室外熱交換器7-1ガス側圧力の値を測定し(ステップ75)、切替信号前と切替信号前の圧力差δP1がしきい値Pth1になったところ(ステップ76)で、第1四方弁10-1の弁本体が作動したとみなし、第2四方弁10-2にON信号を送信する(ステップ77)。ここで、除霜終了となり、暖房運転が再開される(ステップ78)。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、四方弁を2つ有する室外機を備え空気調和機は、四方弁制御装置として、暖房運転から除霜運転に、あるいは、逆に除霜運転から暖房運転にモードを切替える際、それぞれ、2つの四方弁を室外機の高圧側と低圧側が短絡しない順序にしたがい一つの四方弁を切り替え、確実に切り替わったことを室外熱交換器のガス側圧力の変化で検知した後、他の四方弁を切り替える制御装置を設けたものとしたので、四方弁の不動作を防止して信頼性の高いモード切り替えを行うことができ、また2つの四方弁を段階的に切り替えることにより空気調和機の配管振動を減少させて、より快適性が高く、安定性のある運転を行う事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる空気調和機で、圧縮機駆動周波数の高い場合の除霜開始時の、第1、第2四方弁へのON−OFF信号のタイミングと第1、第2室外熱交換器ガス側の圧力変化を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態となる空気調和機の構成図である。
【図3】本発明にかかる空気調和機で、圧縮機駆動周波数の低い場合の除霜開始時の、第1、第2四方弁へのON−OFF信号のタイミングと第1、第2室外熱交換器ガス側の圧力変化を示す図である。
【図4】除霜終了時、第1四方弁、第2四方弁が切替わった際の圧縮機冷媒吐出圧力と冷媒吸入圧力の変化を表す図である。
【図5】振動を検討する配管モデルを示す図である。
【図6】除霜終了時、第1四方弁と第2四方弁の作動時間差が10秒の時の、空気調和機の配管振動と圧縮機冷媒吸入圧力、ガス側管路圧力の変化を表す図である。
【図7】除霜終了時、第1四方弁と、第2四方弁の作動時間が差3秒の時の、空気調和機の配管振動と圧縮機冷媒吸入圧力、ガス側管路圧力の変化を表す図である。
【図8】四方弁を2つ有する冷凍サイクルの運転モードを表す図である。
【図9】四方弁演算運転装置による除霜開始及び除霜終了時のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
5 室外機
6 圧縮機
7-1 第1室外熱交換器
7-2 第2室外熱交換器
8 室外ファン
9 アキュムレータ
10-1 第1四方弁
10-2 第2四方弁
11 レシーバ
12-1 第1室外膨張弁
12-2 第2室外膨張弁
131、13N 室内機
141、14N 室内熱交換器
151、15N 室内ファン
161、16N 室内膨張弁
17 ガス側管路
18 液側管路
191、19N 分岐管
20、21、22、23 温度検知器
24、25、27 圧力検知器
28、29 電力検知器
30 周波数操作器
31 送風能力操作器
32 弁開度操作器
33 四方弁操作器
341、34N、351、35N 温度検知器
361、36N、371、37N 温度検知器
381、38N 電力検知器
391、39N 送風能力操作器
401、40N 弁開度操作器
411、41N リモコン
42 演算運転装置
70 逆止弁

Claims (4)

  1. 室外機と室内機が液側管路及びガス側管路で接続されてなり、冷媒の順循環路として、前記室外機は、駆動周波数可変式圧縮機の吐出側で分岐する配管の一方に第1四方弁、第1室外熱交換器及び第1室外膨張弁が接続し、他方に第2四方弁、第2室外熱交換器及び第2室外膨張弁が順に接続し、各室外膨張弁の出側は合流して前記液側配管に接続するよう構成され、前記室内機は前記液配管側から順に室内膨張弁及び室内熱交換器が接続するよう構成され、該室内熱交換器に接続する前記ガス側管路から前記室外機に戻り分岐する配管の一方には順方向に連通する逆止弁を介して第1四方弁が接続し、他方に第2四方弁が接続するように構成され、冷媒は、冷房及び除霜運転時には順循環路にそって、暖房時には順循環路とは逆方向に流れる空気調和機であって、
    前記圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検知器及び吸入圧力を検出する吸入圧力検知器と、前記空気調和機を暖房運転から除霜運転に切換える際、前記吐出圧力と前記吸入圧力との圧力差が所定値以上のときに、前記第2四方弁を切り替え、その後に前記第1四方弁を切り替える四方弁制御装置とを備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 室外機と室内機が液側管路及びガス側管路で接続されてなり、冷媒の順循環路として、前記室外機は、駆動周波数可変式圧縮機の吐出側で分岐する配管の一方に第1四方弁、第1室外熱交換器及び第1室外膨張弁が接続し、他方に第2四方弁、第2室外熱交換器及び第2室外膨張弁が順に接続し、各室外膨張弁の出側は合流して前記液側配管に接続するよう構成され、前記室内機は前記液配管側から順に室内膨張弁及び室内熱交換器が接続するよう構成され、該室内熱交換器に接続する前記ガス側管路から前記室外機に戻り分岐する配管の一方には順方向に連通する逆止弁を介して第1四方弁が接続し、他方に第2四方弁が接続するように構成され、冷媒は、冷房及び除霜運転時には順循環路にそって、暖房時には順循環路とは逆方向に流れる空気調和機であって、
    前記第1室外熱交換器に接続された第1四方弁及び前記第2室外熱交換器に接続された第2四方弁と、前記第2四方弁を切替えた後、切替え後の前記第2室外熱交換器のガス側圧力の上昇値が予め決められたしきい値以上となることを確認して前記第1四方弁を切替えるように制御する四方弁制御装置とを備えたことを特徴とする空気調和機。
  3. 室外機と室内機が液側管路及びガス側管路で接続されてなり、冷媒の順循環路として、前記室外機は、駆動周波数可変式圧縮機の吐出側で分岐する配管の一方に第1四方弁、第1室外熱交換器及び第1室外膨張弁が接続し、他方に第2四方弁、第2室外熱交換器及び第2室外膨張弁が順に接続し、各室外膨張弁の出側は合流して前記液側配管に接続するよう構成され、前記室内機は前記液配管側から順に室内膨張弁及び室内熱交換器が接続するよう構成され、該室内熱交換器に接続する前記ガス側管路から前記室外機に戻り分岐する配管の一方には順方向に連通する逆止弁を介して第1四方弁が接続し、他方に第2四方弁が接続するように構成され、冷媒は、冷房及び除霜運転時には順循環路にそって、暖房時には順循環路とは逆方向に流れる空気調和機であって、
    前記圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検知器及び吸入圧力を検出する吸入圧力検知器と、前記第1室外熱交換器に接続された第1四方弁及び前記第2室外熱交換器に接続された第2四方弁と、前記空気調和機を除霜運転から暖房運転に復帰する際、前記吐出圧力と前記吸入圧力との圧力差が所定値以上のときに前記第1四方弁を切り替え、その後前記第1室外熱交換器のガス側圧力が予め決められたしきい値よりも低下してから前記第2四方弁を切り替える四方弁制御装置とを備えたことを特徴とする空気調和機。
  4. 室外機と室内機が液側管路及びガス側管路で接続されてなり、冷媒の順循環路として、前記室外機は、駆動周波数可変式圧縮機の吐出側で分岐する配管の一方に第1四方弁、第1室外熱交換器及び第1室外膨張弁が順に接続し、他方に第2四方弁、第2室外熱交換器及び第2室外膨張弁が順に接続し、各室外膨張弁の出側は合流して前記液側配管に接続するよう構成され、前記室内機は前記液配管側から順に室内膨張弁及び室内熱交換器が接続するよう構成され、該室内熱交換器に接続する前記ガス側管路から前記室外機に戻り分岐する配管の一方には順方向に連通する逆止弁を介して第1四方弁が接続し、他方に第2四方弁が接続するように構成され、冷媒は、冷房及び除霜運転時には順循環路にそって、暖房時には順循環路とは逆方向に流れる空気調和機であって、
    前記圧縮機吐出圧力の検知手段、該圧縮機吸入圧力の検知手段、及び前記各室外熱交換器それぞれのガス側圧力を検知する各検知手段と、前記各圧力の検出値により前記第1及び第2四方弁を操作する四方弁制御装置とを設け、該四方弁制御装置は、暖房運転から除霜運転に切り替える際、前記圧縮機吐出圧力と前記圧縮機吸入圧力との圧力差が所定値以上のときに、まず前記第2四方弁を切り替え、前記第2室外熱交換器のガス側圧力が上昇した後に前記第1四方弁を切り替えるよう制御することを特徴とする空気調和機。
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