JP3446890B2 - 蓄熱暖房器 - Google Patents
蓄熱暖房器Info
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Description
た蓄熱暖房器に関する。
を解消する意図から、各電力会社では深夜電力時間帯を
設けて、電力単価を割安に設定するサービスを行ってい
る。そこで、この深夜電力を利用して蓄熱ブロックに熱
を蓄え、昼間に蓄熱ブロックを熱源として暖房をとるこ
とが従来行われている。なお、ここで言う深夜電力時間
帯としては、以降の説明で午後11時から午前7時の時
間帯として説明するが、電力会社によって設定時間が異
なる場合があるため、この時間帯だけに限定されるもの
ではない。
熱ブロックと、この蓄熱ブロックを加熱するヒータと、
蓄熱ブロックに通風して温風を室内へ送るファンと、蓄
熱ブロックの温度が上限を越えるとヒータをオフする制
御部とを備えたものであった。そして、深夜電力時間に
なるとヒータをオンして蓄熱ブロックに熱を蓄え、昼間
等の使用時には、蓄熱ブロックから自然放熱させたり、
あるいはファンを動作させて蓄熱ブロックに通風し温風
を発生させたりして、暖房として使用されていた。
9に示すような特性を有している。深夜電力を用いて蓄
熱ブロックに蓄熱された蓄熱量は、暖房の熱源として使
用されることで蓄熱量が徐々に消費されるため、例えば
A線(実線)で示されるようなカーブを描いて減少し、
蓄熱量が残った状態で深夜電力の開始時間(午後11
時)を迎える。蓄熱暖房器には、あらかじめ深夜電力の
終了時間(午前7時)近傍で蓄熱量が100%となるよ
う設定されたE線(点線)の昇温パターンが記憶されて
いる。そのため、A線とE線が交差するP点の時刻、す
なわち蓄熱量の残量に応じて決定される時刻tになる
と、ヒータへの通電が開始され、E線の昇温パターンに
沿うように通電制御が行われて蓄熱量が増加する。この
通電制御により電力の無駄を抑えた効率の良い蓄熱が行
われていた。
大き過ぎる等の要因で蓄熱量の消費が激しい場合には、
例えばB線(一点鎖線)のようなカーブを描いて午後1
1時以前に下限値(暖房が可能な蓄熱量)を下回る事態
が発生することがあった。しかし従来の蓄熱暖房器で
は、割安な深夜電力のみを利用して蓄熱するように構成
されているため、このような場合には、蓄熱暖房器によ
る暖房が使用できなくなるC部の時間帯が生じてしまう
ことになり、十分な暖房効果を得ることができないとい
う課題があった。
万が一蓄熱量が不足する場合に備えて、一般に必要熱量
に20〜40%余裕を見込んで暖房設計されていた。し
かしこの方法は、実際に使用したい空間に適した熱容量
の蓄熱暖房器より、安全を見込んで1ランク大型の蓄熱
暖房器を使用することになるため、使用者にとっては蓄
熱暖房器購入時のコスト的な負担が増大するという課題
を生じていた。
は、蓄熱ブロックの温度と気温との差が小さいため、蓄
熱量の消費が少なく、例えばD線(二点鎖線)のような
カーブを描くことがある。この場合、深夜電力時間帯終
了時に、毎朝100%蓄熱ブロックが蓄熱されていて
も、蓄熱量の消費が少なく十分に活用されないため、蓄
熱に使用された電力が無駄となってしまうという課題を
生じていた。
は、省電力化、低コスト化を図りながら、深夜電力時間
外に蓄熱ブロックの蓄熱量が不足した場合でも暖房とし
て使用することができ、また蓄熱された蓄熱量を無駄な
く十分に活用することのできる蓄熱暖房器を提供するこ
とを目的とするものである。
に、本発明の蓄熱暖房器は、次のような手段を採用す
る。
に深夜電力を用いてヒータの通電により蓄熱ブロックを
加熱し、この蓄熱ブロックの蓄熱量を消費することで暖
房する蓄熱暖房器であって、深夜電力時間外で蓄熱量が
暖房可能な最低限の蓄熱量を下回った場合に、通常電力
を用いて蓄熱ブロックを加熱する蓄熱増し機能を有し、
蓄熱増し機能は蓄熱増し機能を開始させるための操作部
とヒータへの通電を制御する制御部とが備えられ、暖房
可能な最低限の蓄熱量を下回った場合における操作部の
オン操作により蓄熱増し機能を開始した時刻が制御部で
計測され、深夜電力時間外であることが判断されるとヒ
ータが通電され蓄熱ブロックの加熱が開始され、開始か
ら所定時間の経過後の自動解除または上記所定時間の経
過前の操作部のオフ操作であることが判断されるとヒー
タへの通電が停止され蓄熱ブロックの加熱が停止する2
通りの停止手段を備えたことを特徴とする。
暖房可能な最低限の蓄熱量を下回って暖房できなくなっ
た場合に、蓄熱増し機能によって、あえて深夜電力では
ない通常電力を使用し、蓄熱ブロックを加熱して蓄熱量
を増加させることで、暖房効果が維持される。また、蓄
熱増し機能は、割高な通常電力を使用することになるた
め、使用者の意志で操作部をオン操作することにより蓄
熱増し機能を開始した時刻が計測され、深夜電力時間外
であることが判断されてはじめて蓄熱増し機能を開始し
た時刻が計測され、深夜電力時間外であることが判断さ
れて蓄熱ブロックの加熱が開始されるよう構成される。
また、所定時間経過後に蓄熱増し機能が自動で解除され
るため、解除し忘れて割高な電力が無駄に使用されるこ
とが防止される。さらに、上記した自動解除前であって
も操作部により蓄熱増し機能の解除が確実に行われる。
夜電力を用いてヒータの通電により蓄熱ブロックを加熱
し、この蓄熱ブロックの蓄熱量を消費することで暖房す
る蓄熱暖房器であって、深夜電力終了時間に蓄熱される
蓄熱量は、時刻tに対して昇温し深夜電力終了時間近傍
で上限値となる複数の昇温パターンが段階的に設定さ
れ、複数の昇温パターンから希望する昇温パターンが選
択されると、時刻tにおける選択された昇温パターンの
温度P(t)と時刻tにおける蓄熱ブロックの温度M
(t)とを比較し、P(t)≧M(t)でヒータを通電
させ、選択された昇温パターンに沿って昇温することを
特徴とする。
ックが100%蓄熱されても、蓄熱量が十分に消費され
ない場合には、蓄熱量の上限値を低めに調整して蓄熱が
行われる。これにより深夜電力により蓄熱された蓄熱量
が活用される。また、あらかじめ段階的に設定された上
限値の中から選択するだけで蓄熱量の調整がなされるた
め、使用者の操作性が向上される。さらに、深夜電力の
消費が低減され、電力コストが削減される。なお、ここ
で言う上限値とは、午前7時の深夜電力終了時間近傍に
通電制御によって到達される蓄熱量の値を意味してお
り、蓄熱ブロックに蓄熱可能な最大の蓄熱量を100%
とし、0−100%の間の値で決められる値である。
て、図面に基づいて説明する。図1は実施の形態(1)
を示すブロック図、図2は実施の形態(1)の機能を示
す説明図、図3は実施の形態(1)の動作を示すフロー
チャート、図4は実施の形態(1)の蓄熱暖房器の一例
を示す断面図、図5は実施の形態(1)の回路構成の一
例を示す回路図である。
夜電力時間内に深夜電力を用いて蓄熱ブロック12を加
熱し、この蓄熱ブロック12の蓄熱量を消費することで
暖房する蓄熱暖房器であって、深夜電力時間外で畜熱量
が暖房可能な最低限の蓄熱量を下回った場合に、通常電
力を用いて蓄熱ブロック12を加熱する蓄熱増し機能を
有している。
は、従来の蓄熱暖房器と同様で、熱を蓄えて蓄熱する蓄
熱ブロック12と、この蓄熱ブロック12を加熱するヒ
ータ14、蓄熱ブロック12に通風して温風を室内へ送
るファン16と、ヒータ14への通電を制御する制御部
21とが設けられている。そして、制御部21には、時
間に応じて昇温し深夜電力の終了時間近傍で所定の蓄熱
量となる蓄熱ブロック12の昇温パターンをあらかじめ
記憶している昇温パターン記憶部22と、時間情報を出
力する時計部23と、ヒータへの通電の制御を行う通電
制御部24と、蓄熱ブロック12の温度を測定する温度
測定部25とが具備されている。
施の形態(1)の蓄熱暖房器10では、蓄熱増し機能と
して、蓄熱増し機能のオンオフの操作を行うための蓄熱
増し操作部11と、制御部21に設けられ、蓄熱増し操
作部11の操作によってヒータ14への通電をオンオフ
する蓄熱増し制御部26とが具備されている。この蓄熱
増し機能は、深夜電力時間外(午前7時から午後11
時)に暖房に必要とされる蓄熱量が不足した場合に、通
常電力を使用することによってヒータ14への通電を行
い、蓄熱ブロック12を加熱して蓄熱量を増加させよう
とするものである。
限の蓄熱量を下回った時点で、自動的に開始されるよう
構成してもよいが、上述の午前7時から午後11時まで
の時間帯は、通常電力として割高な電気料金が設定され
ている時間帯であるため、使用者の意志によって、蓄熱
増し機能の開始が決定されることが好ましい。そのた
め、人為的な操作を行うための蓄熱増し操作部11が設
けられている。さらに、この蓄熱増し操作部11のオン
オフ操作としては、トグル式のスイッチが好適であり、
1回目に押す動作で蓄熱増し機能が開始され、2回目に
押す動作で解除するよう構成することで、開始、解除が
確実に行われる。
操作部11がオン操作されると、時計部23から時間情
報が入力される。そして、深夜電力時間外であることが
判断されてから、ヒータ14への通電を開始する。ま
た、蓄熱増し操作部11では、タイマー機能が設けられ
ており、蓄熱増し操作部11が操作された時刻から所定
時間、例えば3時間が経過すると、ヒータ14への通電
を停止する。これにより、蓄熱増し機能の切り忘れを生
じて、割高な料金の電力を無駄に消費することが防止さ
れる。もちろん、所定時間経過前に、蓄熱増し操作部1
1がオフ操作されると、使用者の意志によりヒータ14
への通電を停止することもできる。また、蓄熱増し機能
がオン操作されたとき、実際の蓄熱量を確認してからヒ
ータ14が通電されるように構成し、蓄熱増し機能の誤
操作を防止しても良い。
0の動作について図2及び図3を用いて説明する。深夜
電力時間外では、通常は、午前7時に100%蓄熱され
た蓄熱ブロック12が自然放熱あるいはファン16を用
いた強制放熱が行われることによって蓄熱量は徐々に低
下する。この低下のカーブが図2のB線(一点鎖線)の
ように急激な減少カーブを描き、暖房可能な最低限の蓄
熱量を下回って暖房として使用できなくなった場合に
は、P1点において蓄熱増し操作部11が操作されオン
される[ステップ101]。次いで、蓄熱増し操作部1
1がオンされた時刻が時計部23で計測され深夜電力時
間外であることが判断されると[ステップ102]、ヒ
ータ14がオンされ蓄熱ブロック12への通電が開始さ
れる[ステップ103]。これにより蓄熱量はP1点か
ら上昇し、ファン16による強制放熱もしくは自然放熱
によって暖房が行われる。なお、上記P1点は暖房可能
な最低限の蓄熱量を下回った後、使用者の意志によって
時刻が決められる点である。
熱増し操作部が2回目に操作されたかどうかが判断され
る[ステップ105、106]。これらいずれかにより
P2点において蓄熱増し機能が解除され、ヒータ14が
オフされる[ステップ107]。その後はG線に示すよ
うに、ファン16による強制放熱もしくは自然放熱によ
って暖房が行われ、徐々に蓄熱量が消費される。
なると残っている蓄熱量に応じて昇温パターンの開始時
間が判断され、P点から深夜電力終了時間近傍に向けて
蓄熱量が100%となるようヒータ14への通電制御が
行われる。
に示す。蓄熱ブロック12の側面、上面及び下面は、そ
れぞれ断熱材30、32、34よって覆われている。こ
れら断熱材30、32、34の外面は金属板からなるハ
ウジング35で覆われおり、蓄熱ブロック12内にはヒ
ータ14が埋設されている。ハウジング35の下方には
吸気口36と送風口38とが設けられ、吸気口36には
ファン16が設置されている。ファン16によって吸気
口36から取り入れられた外気OWは、蓄熱ブロック1
2の外面を通過中に温風とされて送風口38から吐き出
されるようになっている。
図5に示す。温度測定部25、時計部23、昇温パター
ン記憶部22及び通電制御部24は、プログラムされた
マイクロコンピュータ40によって構成されている。マ
イクロコンピュータ40は、CPU42、ROM44、
RAM46、入力インターフェース48及び出力インタ
ーフェース50等によって構成されている。
タTH、操作スイッチSW1〜SWn及び発振回路52
が接続されている。サーミスタTHは、温度の上昇とと
もに抵抗値が増加する正特性を有するものであり、蓄熱
ブロック12の外面に密着されるとともに、蓄熱ブロッ
ク12の温度に対応する電圧降下を温度測定部25へ出
力する。発振回路52は、水晶振動子を用いたもので、
基準パルスを発振して時計部20に出力する。
動用のトランジスタTr1、Tr2が接続されている。
蓄熱ブロック12に埋設されているヒータ14は、20
0Vの交流電源54にそれぞれ並列接続されている。ヒ
ータ14と交流電流54との間には、リレーRY1の常
開接点RY1aが介挿されている。ファン16は100
Vの交流電源56に接続されている。リレーRY2の常
開接点RY2aが、ファン16と交流電源56との間に
介挿されている。交流電源56には交流を整流して直流
電圧Vdを得る直流電源58が接続されている。なお、
抵抗器R1、R2は電流制限用、抵抗器Rthは分圧用
である。
しては、図5のSWの1つ、例えばSW1が対応するよ
うに構成される。使用者がSW1を押すことにより、出
力インターフェース50からトランジスタTr1へオン
信号が出力され、トランジスタTr1がオンになる。そ
して、リレーRY1が駆動して常開接点RY1aが閉と
なり、ヒータ14が通電されて蓄熱ブロック12が加熱
し始める。
されるか、あるいは所定時間が経過した場合には、トラ
ンジスタTr1がオフになり、リレーRY1が開となっ
て、ヒータ14の通電が終了する。
は、蓄熱増し機能を備えることにより、深夜電力時間外
に蓄熱量が暖房可能な最低限の蓄熱量より低下して、暖
房として使用できなくなった場合には、通常電力を使用
してヒータを通電し暖房を行うことができ、暖房が途切
れる不都合が解消できる。これにより、万が一の状態に
備えて蓄熱ブロックの熱容量を必要以上に大きく設定す
る必要がなくなり、使用する空間にちょうど適した蓄熱
暖房器を設置することができるため、購入時の使用者へ
のコスト的負担が軽減される。また、この蓄熱増し機能
は、使用者の意志で操作されるため、割高の通常電力を
使用してまで蓄熱する必要が無い場合には、使用しなく
ても良い。
は、従量電灯と同じ幹線を使って、昼間電力(通常電
力)を割高にする反面、夜間電力を深夜電力と同等に割
安にする時間帯別電灯制度を利用する場合に適してい
る。
図面に基づいて説明する。図6は実施の形態(2)を示
すブロック図、図7は実施の形態(2)の機能を示す説
明図、図8は実施の形態(2)の動作を示すフローチャ
ートである。なお、実施の形態(2)は基本的な構成が
実施の形態(1)と同じであるため、同様の説明には同
一符号を付して詳細な説明を省略する。
深夜電力時間内に深夜電力を用いて蓄熱ブロックを加熱
し、この蓄熱ブロックの蓄熱量を消費することで暖房す
る蓄熱暖房器であって、深夜電力終了時間に蓄熱される
蓄熱量の上限値の設定が調整可能である。
調整する方法として、あらかじめ蓄熱量の上限値が段階
的に設定された複数の昇温パターンを用意しておいて、
この中から希望する昇温パターンを選択することで蓄熱
量の調整を行うように構成している。
(1)と同じ基本的な構成に加えて、希望の昇温パター
ンを選択するための操作を行う昇温パターン操作部13
と、制御部21aに設けられて前記複数の昇温パターン
を記憶している昇温パターン記憶部22aとを具備して
いる。
態(2)では、時刻tに対して直線状に昇温して深夜電
力の終了時間近傍で上限値となる昇温パターンE1〜E
4の4つのパターンが記憶されている。昇温パターンE
1は上限値が蓄熱量の最大値である100%、昇温パタ
ーンE2は最大値の80%、昇温パターンE3は最大値
の60%、昇温パターンE4は最大値の40%に設定さ
れている。なお、これらの昇温パターンは上限値を段階
的に設定することを示す一例であり、種類の増減や、パ
ターン自体、あるいは通電制御の条件等の変更は適宜行
われて良い。
「小」から「大」の間で4段階に蓄熱量を示す表示と、
1つの操作ボタンを備えている。そして、選択の操作と
しては、操作ボタンを押す毎に、表示の変化に合わせて
昇温パターンが順次切り替わり、好みの蓄熱量の表示を
確認して設定を完了させる方法が用いられる。このよう
に、4段階の中から選択するように操作することで使用
者の利便性が向上されるとともに、1つのボタン操作で
行うことで蓄熱量の設定と切換が確実に行われる。な
お、この昇温パターン操作部13の操作は一例でありこ
れに限定されるのものではない。例えば、蓄熱量の大小
にそれぞれ操作ボタンを対応させたり、ダイヤル式のツ
マミで構成したり、また、必ずしも段階的に選択せずに
無段階で上限値を調整できるように構成しても良い。
態(1)の図5を用いて説明すると、昇温パターン操作
部13は、SWnの任意の位置に設定される。また、昇
温パターン記憶部22aは、マイクロコンピュータ40
のROM44またはRAM46に昇温パターンが記憶さ
れる。
の動作について図7、図8を用いて説明する。まず、使
用者が好みに応じて昇温パターンE1〜E4(点線)の
中から希望する昇温パターンを選択し、昇温パターン操
作部13で設定が行われる[ステップ201]。ここ
で、例えば昇温パターンE3を選択する場合には、昇温
パターン操作部13でボタンを数回押して設定を行う。
次に、深夜電力の時間の開始時刻になる[ステップ20
2]と、時刻tにおける昇温パターンE3の温度P
(t)が昇温パターン記憶部22aから読み込まれる
[ステップ203]とともに、時刻tにおける蓄熱ブロ
ック12の温度M(t)が温度測定部25によって測定
される[ステップ204]。
比較され[ステップ205]、P(t)<M(t)であ
ればステップ203に戻る。蓄熱ブロック12はA線
(実線)に示すように時刻tとともに降温するが、昇温
パターンはE3線に示すように時刻tとともに昇温す
る。そして、遂にP(t)≧M(t)になると、通電制
御部24がヒータ14をオンする[ステップ206]。
こうして蓄熱ブロック12の温度M(t)が昇温パター
ンE3に沿って昇温して深夜電力終了時刻近傍で、蓄熱
量の60%まで蓄熱される。深夜電力の終了時刻になる
[ステップ207]と、通電制御部24がヒータ14を
オフする[ステップ208]。
に設定された場合には、深夜電力時間帯で、ヒータ14
への通電が時刻t3から開始される。蓄熱量100%の
昇温パターンE1に設定している場合では、同じA線に
示す蓄熱ブロックの状態でも、時刻t1から開始される
ため、比較すると前者では時刻t1−t3間の深夜電力
の消費が不要となり、電力コストを削減することができ
る。
して(1)(2)とに分けて説明してきたが、これらを
組み合わせて1つの蓄熱暖房器とすることによって、相
乗効果が発揮させることができる。これにより、気温や
使用者の好みに合わせて、設定の選択肢が広がって、蓄
熱量をコントロールすることができ、省電力化を達成す
ることができる。
房器では、深夜電力時間外で蓄熱量が暖房可能な最低限
の蓄熱量を下回った場合に、蓄熱増し機能が開始された
時刻が計測され、深夜電力時間外であることが判断され
て蓄熱ブロックの加熱が開始されるので、深夜電力時間
外に蓄熱量が不足しても、暖房が途切れる心配が無く蓄
熱暖房を維持することができる。また、蓄熱量が不足し
た場合に備えて必要熱量に余裕を見込んで設計する必要
がなくなり、蓄熱暖房器の購入時に、使用者のコスト的
な負担が軽減されるという効果も有している。さらに蓄
熱増し機能は所定時間の経過後に自動解除されるため、
または上記した所定時間の経過前における使用者の意志
で操作されるため、割高な通常電力を使用してまで蓄熱
する必要がない場合には、使用しなくてもよく、コスト
的な負担を極力低減することができる。
終了時間に蓄熱される蓄熱量が時刻tに対して昇温し深
夜電力終了時間近傍で上限値となる複数の昇温パターン
が段階的に設定され、複数の昇温パターンから希望する
昇温パターンが選択されると、時刻tにおける選択され
た昇温パターンの温度P(t)と時刻tにおける蓄熱ブ
ロックの温度M(t)とを比較し、P(t)≧M(t)
でヒータを通電させ、選択された昇温パターンに沿うよ
う昇温の調整可能である。これにより、蓄熱ブロックに
蓄熱された蓄熱量が十分に消費されない場合に、消費量
に釣り合う蓄熱量を得るために、蓄熱量の上限値を低め
に設定することができるため、蓄熱に要する深夜電力の
消費が低減され、省電力化を図ることもできる。
である。
面図である。
図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 深夜電力時間内に深夜電力を用いてヒー
タの通電により蓄熱ブロックを加熱し、この蓄熱ブロッ
クの蓄熱量を消費することで暖房する蓄熱暖房器であっ
て、深夜電力時間外で蓄熱量が暖房可能な最低限の蓄熱
量を下回った場合に、通常電力を用いて蓄熱ブロックを
加熱する蓄熱増し機能を有し、蓄熱増し機能は蓄熱増し
機能を開始させるための操作部とヒータへの通電を制御
する制御部とが備えられ、暖房可能な最低限の蓄熱量を下回った場合における 操作
部のオン操作により蓄熱増し機能を開始した時刻が制御
部で計測され、深夜電力時間外であることが判断される
とヒータが通電され蓄熱ブロックの加熱が開始され、 開始から所定時間の経過後の自動解除または上記所定時
間の経過前の操作部のオフ操作であることが判断される
とヒータへの通電が停止され蓄熱ブロックの加熱が停止
する2通りの停止手段を備えたことを特徴とする蓄熱暖
房器。 - 【請求項2】 深夜電力時間内に深夜電力を用いてヒー
タの通電により蓄熱ブロックを加熱し、この蓄熱ブロッ
クの蓄熱量を消費することで暖房する蓄熱暖房器であっ
て、深夜電力終了時間に蓄熱される蓄熱量は、時刻tに
対して昇温し深夜電力終了時間近傍で上限値となる複数
の昇温パターンが段階的に設定され、複数の昇温パター
ンから希望する昇温パターンが選択されると、時刻tに
おける選択された昇温パターンの温度P(t)と時刻t
における蓄熱ブロックの温度M(t)とを比較し、P
(t)≧M(t)でヒータを通電させ、選択された昇温
パターンに沿って昇温することを特徴とする蓄熱暖房
器。
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