JP2826123B2 - 蓄熱床暖房制御システム - Google Patents

蓄熱床暖房制御システム

Info

Publication number
JP2826123B2
JP2826123B2 JP11485189A JP11485189A JP2826123B2 JP 2826123 B2 JP2826123 B2 JP 2826123B2 JP 11485189 A JP11485189 A JP 11485189A JP 11485189 A JP11485189 A JP 11485189A JP 2826123 B2 JP2826123 B2 JP 2826123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat storage
heating
power supply
heat
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11485189A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02293544A (ja
Inventor
正之 鳴尾
裕之 斉藤
賢司 金岡
三喜男 清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP11485189A priority Critical patent/JP2826123B2/ja
Publication of JPH02293544A publication Critical patent/JPH02293544A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2826123B2 publication Critical patent/JP2826123B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Central Heating Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、深夜電力時間帯に給電される発熱体で蓄熱
ボードを加熱して蓄熱させる蓄熱暖房ユニットを床下に
配設し、深夜電力時間帯終了後に蓄熱暖房ユニットから
放熱させて室内暖房を行うようにした蓄熱床暖房制御シ
ステムに関するものである。
[従来の技術] 一般に、この種の蓄熱床暖房制御システムの床構造
は、第11図に示すように、2毎の蓄熱ボード2で発熱体
1を挟んだ蓄熱ユニット3を断熱材4上に載置し、蓄熱
ユニット3上にフローリング仕上げFを施して構成され
ており、深夜電力時間帯に給電される発熱体1で両蓄熱
ボード2を加熱して蓄熱させ、深夜電力時間帯終了後に
両蓄熱ボード2から放熱させて室内暖房を行うようにし
ている。ここに、通常の深夜電力の供給時間は、午後11
時から翌日の午後7時までの8時間が一般的であり、こ
の深夜電力時間帯に大量の熱量を蓄熱暖房ユニット3に
蓄熱しておき、翌日の午後7時から午後11時までの放熱
時間帯(16時間)に、蓄熱時間帯において蓄熱暖房ユニ
ット3に蓄熱された熱量を逐次放熱させて所望の暖房用
熱量が賄えるようにする必要がある。この場合、蓄熱暖
房ユニット3の蓄熱容量は、深夜電力時間帯における発
熱体1への通電(8時間)により、冬場の外気温が最も
低いときに十分な暖房が行える熱量を蓄熱暖房ユニット
3に蓄えることができるように設計されている。しかし
ながら、外気温があまり低くない秋口(10月,11月)や
初春(3月,4月)においては、深夜電力時間帯に蓄熱暖
房ユニット3に蓄えられる熱量が大き過ぎることにな
り、必要以上の暖房が行われて暖かすぎる過剰暖房とな
って、暖房効率が悪くなるという問題があった。
そこで、従来、上述のような過剰暖房を防止するため
に、第10図に示すように、発熱体1への電力供給時間を
設定する蓄熱制御用のタイマー5をリレーユニット6内
に設けたものがあり、深夜電力時間帯の発熱体1への通
電時間をタイマー5によってユーザーが適当に設定でき
るようにし、外気温に応じて蓄熱暖房ユニット3に蓄え
られる熱量を適当に調整して過剰暖房を防止するように
したものがあった。なお、リレーユニット6は、深夜電
力電源をオン、オフするパワーリレー6aと、漏電ブレー
カ7とを一体化している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述の蓄熱制御用のタイマー5を設け
た従来例にあっては、ユーザーが日々の外気温の変動あ
るいは暖房感に応じてタイマー5の設定時間を変更して
蓄熱暖房ユニット3に蓄熱される熱量を調整する必要が
あるので、設定操作が煩わしいという問題があり、しか
も、外気温とタイマー5の設定時間との関係が分かり難
く、設定操作が難しいという問題があった。しかも、蓄
熱する熱量は使用地域や住宅種別によって大きな差が生
じるものであるから、適正な暖房量が得られるようにタ
イマー5の設定時間を調節するのはユーザーにとっては
非常に難しいものである。
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、その
目的とするところは、使用地域や住宅種別の相違に応じ
て秋口、初春の過剰暖房を防止でき、しかも操作が簡単
な蓄熱床暖房制御システムを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の蓄熱床暖房制御システムは、深夜電力時間帯
に給電される発熱体で蓄熱ボードを加熱して蓄熱させる
蓄熱暖房ユニットを床下に配設し、深夜電力時間帯終了
後に蓄熱暖房ユニットから放熱させて室内暖房を行うよ
うにした蓄熱床暖房制御システムにおいて、カレンダー
機能を有する時計部と、暖房所要月毎に基準となる1日
当たりの必要蓄熱量に対応する蓄熱暖房ユニットの運転
条件データを記憶するデータメモリと、時計部から出力
される日付データおよびデータメモリから読み出された
運転条件データに基づいて発熱体への給電を制御する給
電制御手段とを設け、地域、住宅種別を考慮した複数の
運転モードに対応して設定された運転条件データをデー
タメモリに記憶させ、地域選択スイッチ、住宅種別選択
スイッチにて運転モードを選択することにより該運転モ
ードに対応した運転条件データをデータメモリから読み
出すように給電制御手段を形成したものである。
請求項2の発明は、蓄熱暖房ユニットが配置された室
内の温度を検出する室温センサと、蓄熱暖房ユニットか
らの放熱により暖房が行われている暖房期間中に室温セ
ンサで検出された室温および予め設定された暖房設定温
度に基づいて当日の蓄熱量の過不足を判定する過不足判
定手段と、過不足判定手段の判定結果に基づいて運転条
件データを補正して翌日の蓄熱暖房ユニットの運転条件
を設定する蓄熱量補正手段とを給電制御手段に設けたも
のである。
[作 用] 本発明は上述のように構成されており、深夜電力時間
帯に蓄熱される蓄熱暖房ユニットを床下に配設し、深夜
電力時間帯終了後に蓄熱暖房ユニットから放熱させて室
内暖房を行うようにした蓄熱床暖房制御システムにおい
て、カレンダー機能を有する時計部と、暖房所要月毎に
基準となる1日当たりの必要蓄熱量に対応する蓄熱暖房
ユニットの運転条件データを記憶するデータメモリと、
時計部から出力される日付データおよびデータメモリか
ら読み出された運転条件データに基づいて発熱体への給
電を制御する給電制御手段とを設け、地域,住宅種別を
考慮した複数の運転モードに対応して設定された運転条
件データをデータメモリに記憶させ、地域選択スイッ
チ、住宅種別選択スイッチにて運転モードを選択するこ
とにより該運転モードに対応した運転条件データをデー
タメモリから読み出すように給電制御手段を形成したも
のであり、日付に応じた最適な運転条件で蓄熱暖房ユニ
ットが運転され、秋口、初春の過剰暖房を防止でき、し
かも操作が簡単な蓄熱床暖房制御システムを提供するこ
とができるようになっている。
また、地域、住宅種別を考慮した複数の運転モードに
対応して設定された運転条件データをデータメモリに記
憶させ、地域選択スイッチ、住宅種別選択スイッチにて
運転モードを選択することにより該運転モードに対応し
た運転条件データをデータメモリから読み出すように給
電制御手段を形成しているから、蓄熱暖房ユニットの運
転条件をより最適に設定することができ、熱負荷条件
(地域的な気温の高低、建物構造など)の違いがあって
も効率的で快適な暖房を行うことができる。
さらにまた、室温センサにより蓄熱暖房ユニットが配
置された室内の温度を検出し、暖房期間中に室温センサ
で検出された室温および予め設定された暖房設定温度に
基づいて当日の蓄熱量の過不足を過不足判定手段にて判
定し、過不足判定手段の判定結果に基づいて運転条件デ
ータを補正して翌日の蓄熱暖房ユニットの運転条件を設
定する蓄熱量補正手段を給電制御手段に設けることによ
り、日々の環境変化に応じて蓄熱暖房ユニットの運転条
件を補正することができ、効率的で快適な暖房を行うこ
とができる。
[実施例] 第1図乃至第4図は本発明一実施例を示すもので、深
夜電力時間帯に蓄熱される蓄熱暖房ユニット3を床下に
配設し、深夜電力時間帯終了後に蓄熱暖房ユニット3か
ら放熱させて室内暖房を行うようにした従来例と同様の
蓄熱床暖房制御システムにおいて、カレンダー機能を有
する時計部10と、暖房所要月毎(1〜12月)に基準とな
る1日当たりの必要蓄熱量に対応する蓄熱暖房ユニット
3の運転条件データが予め記憶されたデータメモリ11
と、時計部10から出力される日付データおよびデータメ
モリ11から読み出された運転条件データに基づいて発熱
体1への給電を制御する給電制御手段12とを設け、蓄熱
暖房ユニット3の運転条件を自動的に変更するようにし
たものであり、時計部10、データメモリ11および給電制
御手段12は、マイクロコンピュータ8aを用いて形成さ
れ、室温センサS1、選択、設定スイッチ手段および表示
手段を含めて制御ユニット8として一体化されている。
ここに、実施例にあっては、地域(温暖地域、寒冷地
域)、住宅種別(戸建住宅、集合住宅)を考慮した複数
の運転モードに対応して設定された運転条件データ(例
えば、第6図に示すような、4運転モードの基準電源供
給時間データ)をデータメモリ11に記憶させ、制御ユニ
ット8の背面に設けた地域選択スイッチSW1a、住宅種別
選択スイッチSW1bにて運転モードを選択することにより
該運転モードに対応した運転条件データをデータメモリ
11から読み出すように給電制御手段12が形成されてい
る。なお、補助選択スイッチSW1c〜SW1eは、よりきめ細
かく暖房を行うために運転モードを増やす場合に利用さ
れるモード増設用のスイッチである。
また、給電制御手段12には、蓄熱暖房ユニット3が配
置された室内の温度を検出する室温センサS1と、蓄熱暖
房ユニット3からの放熱により暖房が行われている暖房
期間中に室温センサS1で検出された室温および予め設定
された暖房設定温度(実施例では、後述する好み温度設
定スイッチSW5にて設定)に基づいて当日の蓄熱量の過
不足を判定する比較部16よりなる過不足判定手段と、過
不足判定手段の判定結果(比較部16から出力される温度
差データ)に基づいてデータメモリ11の運転条件データ
(電源供給時間データ、蓄熱ボード2の温度設定デー
タ)を補正部19にて補正し、電源供給時間設定部20およ
び蓄熱ボード温設定部21に翌日の蓄熱暖房ユニット3の
運転条件を設定する蓄熱量補正手段とが設けられてい
る。ここに、実施例にあっては、上記暖房設定温度は、
温度設定スイッチSW3にて段階的に変更自在(スイッチ
を押圧操作する毎に暖房設定温度が循環的に変化)とな
っており、この暖房温度変更手段により放熱期間中(生
活時間帯)の暖房温度を「暖か目」「標準」「控え目」
の3段階(例えば、22℃,19℃,16℃)の温度に容易に設
定でき、温度設定状態が温度設定表示部DP2の発光ダイ
オードの点灯にてそれぞれ表示されるようになってい
る。また、好み温度設定スイッチSW5にて設定される暖
房設定温度は、好み温度設定部13にて暖房設定温度デー
タに変換され、比較部16の比較入力端子に入力されるよ
うになっている。
一方、室温センサS1出力はA/D変換部14にてデジタル
データに変換され、温度変換部15にて室温データに変換
(温度割り付け)されて比較部16の比較入力端子に入力
されるようになっている。ここに、実施例では、上記室
温データは、夕食前後の適当な時間帯における温度を適
当にサンプリングして、その平均値を当日の代表データ
として採用したものである。なお、室温データとして、
他の時間帯における室温の平均値あるいは所定時刻の室
温を採用しても良いことは言うまでもない。比較部16で
は、室温データと暖房設定温度データとを比較して温度
差データを出力するようになっている。
また、蓄熱ボード2の温度を検出する温度センサS2
力は、蓄熱ボード温入力部25を介して入力され、A/D変
換部によりデジタルデータに変換されるとともに、温度
変換部18にて蓄熱ボード温データに変換(温度割り付
け)され、比較部22に入力されており、比較部22では、
蓄熱ボード温設定部20から出力される設定温度データと
温度センサS2にて実測された蓄熱ボード温データとを比
較して、蓄熱ボード2の温度が設定温度よりも高くなっ
たときに過昇防止信号を出力するようになっている。パ
ワーリレー6aの励磁コイルへの通電を制御するリレーRY
は、電源供給時間設定部20出力および比較部22出力に基
づいてリレー制御出力部23を介して制御され、深夜電力
時間帯において電源供給時間設定部20にて設定された時
間だけリレー接点がオンされるとともに、比較部22から
オフ信号が出力されたときに、リレー接点をオフさせる
ようになっている。
また、運転/スタンバイスイッチSW6は、押す毎に蓄
熱暖房が行われる「運転」状態、運転再開を待つ「スタ
ンバイ」状態にセットされ、「運転」状態にセットされ
たときに運転表示部DP3の発光ダイオードが点灯するよ
うになっている。
セットキーSW4a、戻りキーSW4b、送りキーSW4cは、カ
レンダー機能付き時計部10の西暦(下2桁)、日付、時
刻を設定する時計設定スイッチであり、液晶表示部DP1
には常時、現在時刻が表示されており、データセット時
には、入力されたセットデータが表示されるようになっ
ている。
また、電源回路部24は、商用電源AC100Vから回路電源
VDDおよびリレー電源を形成するようになっており、商
用電源入力端子T0、深夜電源入力端子T1、パワーリレー
6aのリレーコイル接続端子T2および蓄熱ボード2の温度
センサS2が接続される温度センサ接続端子T3は、制御ユ
ニット8の背面に設けられている。
第5図は、制御ユニット8のマイクロコンピュータ8a
の動作を示す基本フローチャートであり、まず最初に、
マイクロコンピュータ8aは、室温センサS1の出力電圧を
読み込んでA/D変換部14によりA/D変換し、変換された値
に基づいて温度変換部15にて室温割り付けを行うととも
に、放熱期間中の予め設定された時間帯の平均室温TA
割り出す。
次に、時計部10から日付データを読み込むとともに、
両選択スイッチSW1a,SW1bによる地域および住宅種別の
選択状態を読み込み、これらの選択状態に基づいてデー
タメモリ11から次の運転時間を定める基準となる基準電
源供給時間(第6図に暖房所要月毎の基準電源供給時間
の割り付け例を示す)を読み出す。例えば、現在の日付
が4月15日で、地域選択スイッチSW1aが寒冷地域ポジシ
ョン、住宅種別選択スイッチSW1bが戸建住宅ポジション
の場合には、データメモリ11から読み出される4月1日
の基準電源供給時間は6時間であり、5月1日の基準電
源供給時間は3時間であるので、比例配分(補間演算)
によって4月15日の基準電源供給時間は4.5時間(=6
−(6−3)×15/30)となる。次に、好み温度設定ス
イッチSW5にて設定された暖房設定温度TB℃が設定され
る。
次に、前回の運転条件を呼び出し、前回の電源供給時
間と、蓄熱ボード2の設定温度をメモリにセットすると
ともに、前に求めた平均室温TAと、暖房設定温度TBとを
比較し、TA>TBならば、前回の運転条件による供給熱量
が過剰であると判断して通電量減少補正を行い、TA<TB
ならば、前回の運転条件による供給熱量が不足であると
判断して通電量増大補正を行い、今回の新しい運転条件
として電源供給時間HAおよび蓄熱ボード2の設定温度Tc
が設定される。
次に、深夜電力の給電が開始されると、電源供給継続
時間HBがHA>HBの期間中、蓄熱ボード温入力部25の電圧
を読み込み、A/D変換部17にてA/D変換された値に基づい
て温度変換部18にて蓄熱ボード温度の割り付けをし、蓄
熱ボード温度TDを割り出す。次に、設定温度Tcと蓄熱ボ
ード温度TDとを比較し、TC>TDの場合には、パワーリレ
ー6aをオンし、TC<TDの場合には、パワーリレー6aをオ
フする。一方、HA<HBになった場合には、蓄熱運転を終
了してパワーリレー6aをオフして放熱状態へ移行し、最
初の室温読み込み処理に戻る。
次に、第7図は、室温と暖房設定温度との温度差によ
って電源供給時間および蓄熱ボード2の設定温度を補正
して蓄熱量を最適に制御する補正動作を示すフローチャ
ートであり、前回の運転条件を呼び出し、電源供給時間
TAおよび蓄熱ボード2の設定温度TEに対して補正の有無
を判定するとともに、以下に示すような補正処理を行っ
て新しい運転条件を設定する。いま、補正係数として時
間補正係数αHr/1degおよび温度補正係数βdeg/1degが
メモリにセットされており、好み温度設定値TBと、前回
の運転条件で蓄熱された後の放熱期間の平均室温TAとの
温度差が判定される。Ts=TA−TB>0のときには、電力
供給過剰と判定して電源供給時間の削減補正を考える。
すなわち、前回の運転条件における電源供給時間HDと、
日付により設定される基準電源供給時間Hcとの時間差Hs
=HD−Hc>0のときは、電源供給時間の削減補正が可能
で、補正しなければならない温度差Tsに補正係数αをか
けて補正時間αTsに対してHT=Hs−αTs≧0ならば、電
源供給時間のみで補正しても基準電源供給時間以上確保
されるので、新たな運転条件は、電源供給時間HA=HD
αTs、蓄熱ボード2の設定温度Tc=TEが設定される。一
方HT=Hs−αTs<0の場合には、時間補正だけで対応す
ると、基準電源供給時間以下になるので、まず、電源供
給時間を基準電源供給時間まで短縮し、不足分Ts−Hs/
αに対して蓄熱ボード2の設定温度でβ(Ts−Hs/α)
の補正を行う。この場合、新しい運転条件は、電源供給
時間HA=Hc、Tc=TE−β(Ts−Hs/α)となる。
次に、Hs=HD−HC=0の場合すなわち前回の運転条件
の電源供給時間HDが基準電源供給時間と同一値の場合に
は、蓄熱ボード2の設定温度Tcで補正を行い、新しい運
転条件は、HA=HD、Tc=TE−βTsとなる。
次に、Ts=0の場合には、補正の必要がなく、新しい
運転条件は、HA=HD、TC=TEとなる。
次に、Ts<0の場合には、電源供給不足と判定して蓄
熱ボード2の設定温度の上昇補正を考える。なお、この
場合、安全性を考慮して上限値を70℃としている。TF
70−TE>0の場合には、設定温度の上昇補正が可能で、
補正しなければならない温度差Tsに補正係数βをかけた
補正必要温度βTsに対して、TG=TF−βTsならば、設定
温度のみで補正しても上限値(70℃)以下となるので、
新しい運転条件は、HA=HD、Tc=TE+βTsとなる。TG
0の場合には、設定温度だけで対応すると、上限値(70
℃)を越えることになるので、まず設定温度を70℃まで
上昇させ、不足分Ts−TF/βに対して電源供給時間α(T
s−TF/β)で補正する。この場合の新しい運転条件の電
源供給時間はHA=HD+α(Ts−TF/β)となる。
ここで、深夜電力の受電時間は8時間であるので、HA
>8のときには、8時間で上限をカットし、新たな運転
条件の設定、HA=8、TC=70となる。また、HAが8時間
以内であるときには、新たな運転条件は、HA=HD+α
(TS−TF/β),Tc=70となる。
またTF=70のときには、電源供給時間で補正を行い、
HA=HD+αTsとなる。HA≧8のときには、HA=8、Tc=
70となる。HA<8のときには、新たな運転条件は、HA
HD+αTS、Tc=70となる。
以上の各種条件判定によって前回の運転条件の補正を
行い、新しい運転条件が設定されることになる。
第8図は他の実施例の動作を示すフローチャートであ
り、深夜電力時間帯の室温Tiが予め設定された最低歯止
め温度TLOWよりも下がったときに、補正された運転条件
に関係なく最大能力で蓄熱暖房ユニット3への蓄熱を行
う強制蓄熱手段を設けるとともに、深夜電力時間帯の室
温Tiが予め設定された最高歯止め温度THiよりも上昇し
たときに、補正された運転条件に関係なく蓄熱暖房ユニ
ット3への蓄熱を停止する強制蓄熱停止手段を設けたも
のである。
いま、実施例では、室温センサS1出力が深夜電力時間
帯においても取り込まれるようになっており、室温Tiの
割り付けが行われた後、最低歯止め温度TLOWと比較さ
れ、Ti<TLOWの場合には、運転条件を最大能力であるTA
=8、TC=70に設定するようになっている。したがっ
て、深夜電力時間帯において室温Tiが異常に低くなり、
翌日の暖房不足が生じる恐れがある場合には、直ちに最
大能力で蓄熱動作を行って十分な蓄熱量を確保できるよ
うになっている。
一方、Ti>TLOWの場合、上記室温Tiと最高歯止め温度
THiとが比較され、Ti<THiの場合には、運転を終了して
パワーリレー6aをオフし、蓄熱動作を直ちに停止するよ
うになっている。したがって、深夜電力時間帯に室温Ti
が異常に上昇して翌日の過剰暖房が生じる恐れがある場
合には、直ちに蓄熱動作を停止して蓄熱量を少なくし、
効率的で快適な暖房が行えることになる。
なお、室温Tiが最低歯止め温度TLOWよりも高く、最高
歯止め温度THiよりも低い場合には通常の補正処理が行
われる。
第9図はさらに他の実施例の動作を示すフローチャー
トであり、深夜電力時間帯の終了時刻を基準として蓄熱
暖房ユニット3の運転開始時刻を設定する運転開始時刻
設定手段を設けたものである。
いま、深夜電力時間帯は、一般的に午後11時より翌日
の午前7時までの8時間となっており、この場合の動作
について以下に説明する。まず、深夜電力の受電開始が
午後11時に検出されると、深夜電力の受電時間HLのカウ
ントが開始される。次に、電源供給時間HAに基づいて深
夜電力時間帯の終了時刻である翌日の午前7時に電源供
給時間HAの終了が一致するように電源供給時間HAの開始
時刻が設定される。この場合、深夜電力の受電開始時刻
からの遅延時間HGは、HG=8−HAに設定される。例え
ば、電源供給時間HAが6時間の場合には、遅延時間HG
2時間に設定され、翌日の午前1時から蓄熱暖房ユニッ
ト3への電源供給が開始される。
次に、深夜電力時間帯の室温Tiと最低歯止め温度TLOW
とが比較されており、Ti>TLOWの場合、深夜電力の受電
開始からの経過時間HLが電源供給時間TGに達していない
ときには、深夜電力の受電時間のカウント動作を継続す
る。一方、Ti<TLOWになった場合、運転条件を最大能力
が得られる状態にセットし、深夜電力時間帯の終了時刻
まで電源供給を行う。この場合、電源供給時間HAは、深
夜電力の受電開始からTi<TLOWが検出されるまでの時間
をHLとしてHA=8−HLに設定され、蓄熱ボード2の設定
温度Tcは70℃に設定され、電源供給時間HBがカウントさ
れる。
次に、室温Tiが最高歯止め温度THi以上のときは、深
夜電力時間帯の終了時刻以前であっても、パワーリレー
6aをオフして直ちに蓄熱運転を停止する。
[発明の効果] 本発明は上述のように構成されており、深夜電力時間
帯に蓄熱される蓄熱暖房ユニットを床下に配設し、深夜
電力時間帯終了後に蓄熱暖房ユニットから放熱させて室
内暖房を行うようにした蓄熱床暖房制御システムにおい
て、カレンダー機能を有する時計部と、暖房所要月毎に
基準となる1日当たりの必要蓄熱量に対応する蓄熱暖房
ユニットの運転条件データを記憶するデータメモリと、
時計部から出力される日付データおよびデータメモリか
ら読み出された運転条件データに基づいて発熱体への給
電を制御する給電制御手段とを設け、地域,住宅種別を
考慮した複数の運転モードに対応して設定された運転条
件データをデータメモリに記憶させ、地域選択スイッ
チ、住宅種別選択スイッチにて運転モードを選択するこ
とにより該運転モードに対応した運転条件データをデー
タメモリから読み出すように給電制御手段を形成したも
のであり、日付に応じた最適な運転条件で蓄熱暖房ユニ
ットが運転され、秋口、初春の過剰暖房が防止でき、し
かも操作が簡単な蓄熱床暖房制御システムを提供できる
という効果がある。
また、地域、住宅種別を考慮した複数の運転モードに
対応して設定された運転条件データをデータメモリに記
憶させ、地域選択スイッチ、住宅種別選択スイッチにて
運転モードを選択することにより該運転モードに対応し
た運転条件データをデータメモリから読み出すように給
電制御手段を形成しているから、蓄熱暖房ユニットの運
転条件をより最適に設定することができ、熱負荷条件
(地域的な気温の高低、建物構造など)の違いがあって
も効率的で快適な暖房を行うことができるという効果が
ある。
さらにまた、室温センサにより蓄熱暖房ユニットが配
置された室内の温度を検出し、暖房期間中に室温センサ
で検出された室温および予め設定された暖房設定温度に
基づいて当日の蓄熱量の過不足を過不足判定手段にて判
定し、過不足判定手段の判定結果に基づいて運転条件デ
ータを補正して翌日の蓄熱暖房ユニットの運転条件を設
定する蓄熱量補正手段を給電制御手段に設けることによ
り、日々の環境変化に応じて蓄熱暖房ユニットの運転条
件を補正することができ、効率的で快適な暖房を行うこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明一実施例の概略構成図、第2図は同上の
要部正面図、第3図は同上の要部背面図、第4図は同上
のブロック回路図、第5図乃至第7図は同上の動作説明
図、第8図は他の実施例の動作説明図、第9図はさらに
他の実施例の動作説明図、第10図は従来例の概略構成
図、第11図は同上の要部断面図である。 1は発熱体、2は蓄熱ボード、3は蓄熱暖房ユニット、
4は断熱材、6はリレーユニット、8は制御ユニット、
10は時計部、11はデータメモリ、12は給電制御手段、S1
は室温センサ、SW1a,Sw1bは選択スイッチ、SW5は好み温
度設定スイッチである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清 三喜男 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−62010(JP,A) 特開 昭61−66047(JP,A) 特開 昭63−62012(JP,A) 実開 昭60−48044(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24H 7/00 - 7/06 F24D 11/00 F24H 1/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】深夜電力時間帯に給電される発熱体で蓄熱
    ボードを加熱して蓄熱させる蓄熱暖房ユニットを床下に
    配設し、深夜電力時間帯終了後に蓄熱暖房ユニットから
    放熱させて室内暖房を行うようにした蓄熱床暖房制御シ
    ステムにおいて、カレンダー機能を有する時計部と、暖
    房所要月毎に基準となる1日当たりの必要蓄熱量に対応
    する蓄熱暖房ユニットの運転条件データを記憶するデー
    タメモリと、時計部から出力される日付データおよびデ
    ータメモリから読み出された運転条件データに基づいて
    発熱体への給電を制御する給電制御手段とを設け、地
    域,住宅種別を考慮した複数の運転モードに対応して設
    定された運転条件データをデータメモリに記憶させ、地
    域選択スイッチ、住宅種別選択スイッチにて運転モード
    を選択することにより該運転モードに対応した運転条件
    データをデータメモリから読み出すように給電制御手段
    を形成したことを特徴とする蓄熱床暖房制御システム。
  2. 【請求項2】蓄熱暖房ユニットが配置された室内の温度
    を検出する室温センサと、蓄熱暖房ユニットからの放熱
    により暖房が行われている暖房期間中に室温センサで検
    出された室温および予め設定された暖房設定温度に基づ
    いて当日の蓄熱量の過不足を判定する過不足判定手段
    と、過不足判定手段の判定結果に基づいて運転条件デー
    タを補正して翌日の蓄熱暖房ユニットの運転条件を設定
    する蓄熱量補正手段とを給電制御手段に設けたことを特
    徴とする請求項1記載の蓄熱床暖房制御システム。
JP11485189A 1989-05-08 1989-05-08 蓄熱床暖房制御システム Expired - Fee Related JP2826123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11485189A JP2826123B2 (ja) 1989-05-08 1989-05-08 蓄熱床暖房制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11485189A JP2826123B2 (ja) 1989-05-08 1989-05-08 蓄熱床暖房制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02293544A JPH02293544A (ja) 1990-12-04
JP2826123B2 true JP2826123B2 (ja) 1998-11-18

Family

ID=14648298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11485189A Expired - Fee Related JP2826123B2 (ja) 1989-05-08 1989-05-08 蓄熱床暖房制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2826123B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02293544A (ja) 1990-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2826123B2 (ja) 蓄熱床暖房制御システム
JP3138959B2 (ja) 蓄熱型電気床暖房装置の制御システム
JPH0160751B2 (ja)
JPH11204271A (ja) 照明装置
JP2875584B2 (ja) 蓄熱床暖房制御システム
JP3102788B1 (ja) 蓄熱電気床暖房装置の蓄熱運転制御方法
JPH02219948A (ja) 電気温水器
JPH0243987B2 (ja)
NZ534056A (en) Storage heaters
JPS60205149A (ja) ヒ−トポンプ式温水器
JP3631363B2 (ja) 電気温水器
JP3371703B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP4685546B2 (ja) 電気式床暖房システム
JP4186389B2 (ja) 電気温水器
JPH02166347A (ja) 電気温水器の沸き上げ制御装置
JP4559944B2 (ja) 電気式床暖房システム
JP3446890B2 (ja) 蓄熱暖房器
JP3945102B2 (ja) 蓄熱式暖房装置の制御方法
JPH03286960A (ja) 貯湯式電気温水器
JP3100052B2 (ja) 蓄熱床暖房制御システム
JP3297543B2 (ja) 電気温水器
JPH0328666B2 (ja)
JPS6111548A (ja) 貯湯式電気温水器
JP2001008832A (ja) 飲食用加熱機器
JP2003269797A (ja) 電気温水器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080911

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees