JP2001008832A - 飲食用加熱機器 - Google Patents

飲食用加熱機器

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JP2001008832A
JP2001008832A JP11183999A JP18399999A JP2001008832A JP 2001008832 A JP2001008832 A JP 2001008832A JP 11183999 A JP11183999 A JP 11183999A JP 18399999 A JP18399999 A JP 18399999A JP 2001008832 A JP2001008832 A JP 2001008832A
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JP11183999A
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Satoru Tsukada
悟 塚田
Nobuyuki Kojima
伸行 小島
Wataru Kanda
渉 神田
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な明るさで自動的に動作を切替えること
のできる飲食用加熱機器を提供する。 【解決手段】 明るい環境から暗い環境へ明るさが変化
すると、明るさの変化を検知する検知照度が、検知照度
再設定手段26により毎回自動的に変更し書き換えられ
る。そして、この設定した検知照度を基準として、以後
の動作が切り替わる。これにより、使用環境などが変化
しても、ユーザーはこうした使用環境の変化や相違を気
にすることなく、適切な明るさで自動的に動作を切り替
えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器外部の明るさ
の変化に応じて、湯沸かしや保温などの各種動作を自動
的に切り替える機能を備えた電気ポットなどの飲食用加
熱機器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、この種の飲食用
加熱機器である電気ポットは、省エネの観点から、機器
周辺の明るさを検知する照度検知手段としての照度
(光)センサを利用することにより、部屋が暗い場合に
は就寝中または人が不在と判断して、電気ポットの保温
温度を低く変更する一方、部屋が明るくなると起床また
は人が部屋にいるものと判断して、前記保温温度を通常
保温に戻す動作切り替え機能を搭載したものが知られて
いる。
【0003】ところが、上記機能を搭載したものは、使
用環境(例えば、照明の種類や使用場所)によって、照
度センサが検知する明るさの値が異なってしまい、工場
出荷時に設定された検知照度では、希望した明るさや暗
さでの動作切り替えがうまくできない場合や、動作が切
り替わらない場合がある。また、照度センサによって
は、同じ照度でも個々に感度が異なっていてバラツキが
あり、その差も大きいことがあり、さらには、温度,湿
度,明るさなど使用環境による素子の経時劣化が大きい
場合もあるため、当初設定した検知照度のままでは、同
じように希望した明るさや暗さでの動作切り替えができ
ない場合や、動作が切り替わらない場合がある。さら
に、こうした照度センサ個々の特性の相違や、経時劣化
などの特性の変化による影響を最小限にとどめるため
に、照度センサの検知回路にボリューム抵抗(可変抵
抗),固定抵抗およびその他の部品を設けていたが、回
路が複雑になる上にコストアップを招き、またボリュー
ム抵抗を調節するため、組立工程での作業負担なども指
摘されていた。また、ユーザー側の操作により、明るさ
の変化を検知して動作を切替える基準となる明るさの検
知照度を変更できるようにしたものもあるが、操作が煩
わしかったり、操作が面倒であるなどの不満があった。
【0004】一方、電気ポットなどでは、光センサの受
光を良好にするため、本体上部の操作パネルに光センサ
を設置しているが、操作パネルにはこれ以外にも各種の
操作スイッチが設置される。特に、出湯用の出湯スイッ
チは、出湯中押し続けることになるため、長い時間操作
することもある。このため、前記光センサと出湯スイッ
チが操作パネル内の近傍に位置すると、出湯操作してい
るユーザーの手で光センサの受光部を塞ぐ虞れがあり、
この場合は、周囲が明るいのにもかかわらず、光センサ
は暗い環境であると判断して、ユーザーが意図しない動
作(明るいときから暗いときへの動作)が行なわれる虞
れがあった。
【0005】また、操作パネル付近には出湯口もあり、
お湯を外部に吐出する出湯時には水蒸気が発生して、こ
れも光センサに何らかの影響を及ぼす要因となる。具体
的には、光センサによっては水分や湿度による影響が大
きいものもあり、HOによりセンサ素子の劣化が大き
くなったり、変化の度合いが早くなって、センサ素子の
寿命が短くなる場合があった。しかも、このような事態
を避けるために、出湯時の水蒸気や湿度などの影響を受
けないような構造を、光センサの外部に設けていたが、
構造が複雑になる上にコストアップの要因となってい
た。
【0006】本発明は、上記問題点を解決しようとする
もので、使用環境が個々に相違していたり、照度検知手
段の個々の特性に相違があったり、照度検知手段に経時
変化が起こっても、適切な明るさで自動的に動作を切替
えることのできる飲食用加熱機器を提供することを第1
の目的とする。
【0007】本発明の第2の目的は、操作中のユーザー
の手による明るさの誤判定や、水蒸気による照度検知手
段の特性変化を少なくできる飲食用加熱機器を提供する
ことにある。
【0008】また、本発明の第3の目的は、時間の経過
による照度検知手段の特性変化を少なくできる飲食用加
熱機器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
る請求項1の飲食用加熱機器では、明るい環境から暗い
環境へ明るさが変化すると、明るさの変化を検知する検
知照度が、検知照度再設定手段により毎回自動的に変更
し書き換えられ、この設定した検知照度を基準として、
以後の動作が切り替わるようになる。したがって、使用
する場所を移動したり、周囲の照明の種類や明るさが変
わったりして、使用環境などが変化しても、ユーザーは
こうした使用環境の変化や相違を気にすることなく、適
切な明るさで自動的に動作を切り替えることができる。
このため、ユーザーが使用場所や明るさの違いを気にし
なくてもよく、またユーザーが使用環境に応じて検知照
度を手動で合わせる手間もなく、煩雑で面倒な操作が不
要となって便利になる。また、照度検知手段の素子毎の
特性の相違に関係なく、適切な明るさで明るさの変化を
検知できる。さらに、照度検知手段の素子が経時劣化な
どでその感度が工場出荷時や使用当初から変化しても、
その時の素子の特性に合わせて、適切な明るさで明るさ
の変化を検知できる。
【0010】請求項2の飲食用加熱機器では、検知照度
を設定するに当たり基準となる今回検知した暗い環境で
の照度が多少異なっていても、毎回一定の検知照度を基
準として明るさの変化を検知できる。
【0011】請求項3の飲食用加熱機器では、十分に明
るい環境下であるのに暗いと検知したり、逆にまだ暗い
のに明るいと検知して、検知照度が意図しない状況で書
き換えられてしまうことを防止できる。
【0012】請求項4の飲食用加熱機器では、検知照度
の値は不揮発性記憶手段に記憶されるため、停電時にお
いてそれまで記憶していた所定値が消えて、初期値に戻
るような不具合を解消することができる。このため、停
電などの復帰後においても、それ以前に記憶した検知照
度と、照度検知手段で検知した値との比較により、適切
に動作を切り替えることが可能になる。
【0013】請求項5の飲食用加熱機器では、暗さが安
定してから、また十分暗くなってからの照度を取り込ん
で、検知照度を変更し書き換えることができるので、毎
回安定した状態で検知照度を設定でき、より適切な、希
望する照度に近いデータで検知照度を設定できる。
【0014】前記第2の目的を達成する請求項6の飲食
用加熱機器では、出湯操作を行なう例えば出湯スイッチ
が長時間操作され、照度検知手段が操作中に手で塞がれ
るようなことがあっても、電動ポンプが動作して液体が
吐出している限り照度検知手段は動作せず、照度検知手
段からの照度データの読込みも停止される。したがっ
て、照度検知手段が暗いと誤判定して暗い時に応じた動
作に変化する不具合が回避されるので、ユーザーの意図
に反せず、使い勝手が向上する。また、水蒸気の影響を
受けやすい出湯中に、照度検知手段への通電を停止する
ので、照度検知手段を構成する素子が水蒸気の影響を受
けにくくなり、照度検知手段の劣化を少なくできる。さ
らに、水蒸気や湿度の影響に配慮した大掛かりな構造を
設ける必要もなく、製品構造の簡素化とともに、コスト
の低減を図ることができる。
【0015】前記第3の目的を達成する請求項7の飲食
用加熱機器では、照度検知手段を構成する素子の通電時
間が断続的になって減少するので、素子そのものの使用
時間が短くなり、経時劣化が少なくなる。また、素子の
通電時間が減ることで、湿度などの影響を受けにくくな
り、時間の経過による照度検知手段の特性変化を少なく
できる。さらに、湿度などの使用環境に影響に配慮した
大掛かりな構造を設ける必要もなく、製品構造の簡素化
とともに、コストの低減を図ることができる。
【0016】
【発明の実施形態】以下、本発明における飲食用加熱機
器の各実施例について、添付図面を参照しながら説明す
る。なお、各実施例で説明する飲食用加熱機器は、いず
れも電気ポットである。
【0017】図1〜図4は本発明の第1実施例を示し、
全体のシステム構成を示す図1において、1は水や湯な
どの液体を収容する容器であり、この容器1には加熱手
段として、湯沸かし動作中に容器1内の湯を加熱する湯
沸かし加熱手段たる湯沸かしヒータ2と、保温動作中に
容器1内の湯を所定温度に保温する保温加熱手段たる保
温ヒータ3が各々設けられる。また、4は湯沸かしヒー
タ2への通電を行なう湯沸かしヒータ通電手段、5は保
温ヒータ3への通電を行なう保温ヒータ通電手段であ
る。容器1には例えばサーミスタからなる湯温センサ6
が設けられており、この湯温センサ6からの温度データ
が容器1内の湯温を検知する温度検知手段7を介して制
御手段11に入力される。
【0018】11は、湯沸かしや保温などの各種制御を行
なうマイクロコンピュータなどからなる制御手段であ
る。制御手段11からの各出力信号は、出力手段12を介し
て前記湯沸かしヒータ通電手段4や保温ヒータ通電手段
5へ伝えられる。また、13は動作状態を示す複数のLE
Dランプなどで構成される表示手段で、この表示手段13
には、前記制御手段11からの出力信号が出力手段12を介
して伝えられる。出力手段12には、この他にブザーなど
の報知手段14が接続されており、制御手段11からの出力
信号を受けて各種の報知を行なうようになっている。15
は、後述する複数のスイッチ(キー)から構成される操
作手段としてのキー入力手段であり、キー入力手段15か
らの各操作信号は、入力手段16を介して制御手段11に入
力される。前記表示手段13は、いずれも図示しないが、
例えば沸騰時に点灯する沸騰LEDや、保温時に点灯す
る保温LEDや、後述する光センサ21の動作時に点灯す
る光センサLEDなどにより構成される。また、キー入
力手段15は、いずれも図示しないが、光センサ21を含め
た照度検知手段22の検知動作をオン(入り)またはオフ
(切り)に切替える光センサキーや、再沸騰時に操作す
る再沸騰キーや、使用状況に応じて保温温度切替える保
温選択キーなどにより構成される。
【0019】21は、電気ポット周辺の明るさ(照度)に
応じて照度データを出力する照度検知手段としての光セ
ンサである。この光センサ21からの照度データは照度入
力手段22に取り込まれ、ここから制御手段11に入力され
る。また、23は前記光センサ21が検知した照度の値と、
予め設定された検知照度とを比較して、その結果を制御
手段11に出力する照度比較手段である。制御手段11は、
照度比較手段23による比較結果に基づいて、すなわち照
度検知手段21で検知した明るさの変化に応じて、例えば
保温動作時における保温温度や湯沸かしなどの動作を自
動的に切り替える機能を備えている。26は、明るい環境
から暗い環境への明るさの変化を検知した後に、計時手
段24が計時を開始してから一定時間(例えば3分)が経
過すると、この暗い環境での明るさに基づき、明るさの
変化を検知して動作を切り替える感度基準となる検知照
度(照度検知感度)を変更し書き換える検知照度再設定
手段である。そして、検知照度再設定手段26にて変更さ
れ書き換えられた照度検知感度は、制御手段11を介して
記憶手段25に記憶され、それ以降はこの照度検知感度の
値が照度比較手段23に優先的に読み込まれるようになっ
ている。
【0020】なお、停電があってもそれ以前に設定した
照度検知感度の値を保持するために、前記記憶手段25と
して例えばEEPROM(メモリIC)などの不揮発性
記憶手段27を用いるのが好ましい。この不揮発性記憶手
段27は、検知照度再設定手段26により再設定した照度検
知感度の値を記憶するとともに、外部からの電源供給が
遮断された状態でもいこの値を記憶できる機能を有して
おり、停電復帰後は不揮発性記憶手段27に記憶した所定
値を優先的に読み込んで、照度比較手段23により照度検
知手段21で検知した照度の値との比較を行なうように構
成している。
【0021】次に、図2および図3に示す各フローチャ
ートと、図4に示す波形図を参照しながら、上記構成に
関する作用を説明する。
【0022】まず、全体的な動作の概略から説明する
と、これは図2のフローチャートに示すように、光セン
サ21が動作していないオフ状態では、表示手段13を構成
する光センサLEDはオフすなわち消灯しているととも
に、制御手段11は光センサ21からの照度データを考慮せ
ずに、湯沸かしや保温などの各動作を制御実行する(ス
テップS1)。これは、次のステップS2において、キ
ー入力手段15を構成する光センサキーをオンするまで継
続する。
【0023】ステップS2において、光センサ21が動作
していない状態から、光センサキーを押してオンにする
と、光センサ21の動作状態に移行して、前記光センサL
EDはオンすなわち点灯する(ステップS3)。こうな
ると、ステップS4に移行して、照度比較手段23は照度
入力手段22を介して入力される光センサ21の照度データ
が暗いか否かを検知するとともに、制御手段11は光セン
サ21からの照度データを考慮した制御を実行する。そし
て、例えば室内が明るい状態にあって、光センサ21によ
り検知した照度の値が、予め設定された照度検知感度の
値よりも高いことを照度比較手段23が検知した場合に
は、制御手段11は明るいと判断して、保温温度を通常保
温にするなどの明中動作を行なう(ステップS5)。こ
れに対して、室内が暗い状態になり、光センサ21により
検知した周囲の明るさ(照度)の値が、予め設定された
照度検知感度の値(例えば3Lx)以下になったことを
照度比較手段23が検出し、これを制御手段11に出力する
と、制御手段11は暗いと判断し、次のステップS6に
て、計時手段24のカウンタをクリアするとともに、例え
ば保温温度を通常よりも低い温度に切替えるなどの暗中
動作を行ない(ステップS7)、ここから計時手段24の
カウンタを計時すなわちカウントする(ステップS
8)。
【0024】その後、暗中の明るさが安定すると考えら
れる所定時間(例えば3分)を計時手段24のカウンタが
カウントすると、その時点での暗さ(照度)を光センサ
21から照度入力手段22を介して制御手段11に入力する
(ステップS9,S10)。検知照度再設定手段26は、
その照度データに基づき、ステップS11において、明
から暗に明るさが変化する(明→暗)際の切り替えの照
度検知感度を変更し書き換える再設定を行なう(例え
ば、再設定した明→暗の照度検知感度=暗の照度+2L
x)。また、次のステップS12において、この再設定
した明→暗の照度検知感度を記憶手段25に記憶する。こ
れとともに、図示してはいないが、光センサ21からの照
度データに基づき、暗→明の切り替えの照度検知感度も
再設定する(例えば、再設定した暗→明の照度検知感度
=明→暗の照度検知感度暗の照度+3Lx)。そして、
ステップS13において、暗い状態での動作すなわち暗
中動作が継続する。
【0025】なお、記憶手段25が特に不揮発性記憶手段
27である場合は、停電などがあっても変更した所定値は
そのまま保持される。そして、停電から復帰した場合に
は、不揮発性記憶手段27に記憶した所定値を優先的に読
み込んで、暗→明または明→暗に明るさが変化する際の
動作の切り替えを行なうようしている。
【0026】次に、前記照度検知感度の再設定時におけ
るさらに詳しい動作を、図3のフローチャートに基づい
て説明する。同図において、ステップS21において電
源を投入すると、制御手段11は記憶手段25からのデータ
の読み込みを開始する(ステップS22)。そして、次
のステップS23において、照度検知感度に関する何ら
かのデータが存在する場合、すなわち、以前に照度検知
感度の再設定が行なわれている場合には、ステップS2
4に移行して、記憶手段25に記憶されたデータが、明→
暗に明るさが変化する際の照度検知感度(暗動作点)の
値となる。一方、前記ステップS23において、照度検
知感度に関する何らかのデータが存在しない場合、すな
わち、初めて製品を使用する場合には、ステップS25
に移行して、イニシャル値として87HEX(デジタル
値)が暗動作点の値となる。なお、ここでいう16進数の
デジタル値とは、制御手段11に取り込まれる直前のA/
D変換された値であり、A/D変換器の性能上、00〜
FFHEX(256ステップ)のいずれかの値を取ること
ができる。
【0027】その後、ステップS26において、光セン
サ21がオフの通常動作の場合は、前述したように、光セ
ンサ21からの照度データを考慮せずに、湯沸かしや保温
などの各動作を制御実行する。これに対して、光センサ
21がオンの状態では、この光センサ21が検知した照度デ
ータに基づき、明中動作に相当する光センサ明モード
(ステップS27)と、暗中動作に相当する光センサ暗
モード(ステップS28)のいずれが制御手段11により
実行される。そして、ステップS26の通常動作と、ス
テップS27の光センサ明モードまたはステップS28
の光センサ暗モードは、光センサキーをオンすなわち押
す毎に切り替わる。また、光センサ明モードから光セン
サ暗モードに切り替わる際の基準になるのが前記暗動作
点であり、これとは逆に光センサ暗モードから光センサ
明モードに切り替わる際の基準になるのが、暗→明に明
るさが変化する際の照度検知感度(明動作点)である。
この明動作点は、暗動作点+20HEXにて設定される
が、上限値はBDHEX,下限値は75HEXの範囲内に設定
される。また、前記暗動作点はステップS23における
初期設定時のイニシャル値が87HEXで、それ以外の記
憶手段25にデータが記憶された状態では、55〜B0HE
Xの範囲内で設定される。
【0028】ステップS27の光センサ明モードから、
ステップS28の光センサ暗モードに移行して所定時間
の3分が経過すると、破線に囲んだ動作点の再設定処理
が行なわれる。なお、明→暗に明るさが変化してから所
定時間経過してから再設定処理を行なう理由は、暗い時
の照度が安定した状態で、照度センサ21からの照度デー
タの取り込みを行なうためである。
【0029】動作点の再設定処理手順では、先ずステッ
プS29において、光センサ21の照度データに基づき、
暗中の照度(Lx値)が制御手段11に読み取られる。そ
して、ステップS30において、この読み取った値がそ
れまで設定されてた暗動作点より暗い場合には、検知照
度再設定手段26により新たな暗動作点の計算が行なわれ
る(ステップS31)。これは、読み取り値+30HEX
にて計算される。このように、読取り値に対してある一
定の値を加えるのは、周囲の暗さのバラツキや,製品内
部の回路のバラツキによって、次回の暗い時の読取り照
度が必ずしも前回と同じになるとは限らないため、読取
り値をそのまま暗動作点の値とすると、暗いと検知しな
くなる虞れがあるからである。つまり、明→暗の過渡時
に動作を切替えるようにすれば、暗いを確実に検知でき
ることから、読取り時の照度よりも若干明るい値を次回
の暗動作点としている。
【0030】計算した新たな暗動作点の値は、次のステ
ップS32において、所定の例えばデジタル値で55〜
B0HEXの範囲にあるか否かが検知照度再設定手段26で
判定される。この場合、暗動作点の値が前記所定の範囲
内にあれば、そのままステップS34に移行するが、暗
動作点の値が前記所定の範囲内にない場合は、上限値で
あるB0HEXまたは下限値である55HEXに、暗動作点の
値を強制的に変更する(ステップS35)。つまり、暗
動作点の値がB0HEXを越えていると、周囲がまだ十分
明るい状況であるのに暗動作に切り替わる懸念を生じ
る。逆に、暗動作点の値が55HEXに達しない場合は、
周囲が本当に真暗な状況にならないと暗動作に切り替わ
らなくなる。また、製品内部の回路のバラツキによっ
て、周囲が十分暗い状況であるのに、制御手段11を構成
するマイコンの入力データが所定の動作点に達しない場
合もある。暗動作点の値を所定範囲内にする理由は、こ
うした不具合を払拭するためにある。また、本実施例で
は明動作点についても上限値と下限値を設定している
が、これも同じような理由による。
【0031】ステップS34において、検知照度再設定
手段26は、新たに計算した暗動作点の値が、前回の暗動
作点の値よりも大きく異なる(0.5Lx以上に相当する
値)か否かを判定する。そして、双方の値の差が大きく
異なっている場合は、計算した新たな暗動作点の値に変
更して、記憶手段25のデータを書き換え、一連の動作点
再設定処理を終了する(ステップS35)。一方、ステ
ップS34において、双方の値の差が大きく異なってい
ない場合は、ステップS36を経て前記ステップS29
からの手順を再実行する。そして、光センサ21からの照
度データに基づき計算した新たな暗動作点の値が、前回
の暗動作点の値と大きく異なることなく、ステップS2
9〜S34の手順が10回行なわれた場合は、新たな暗
動作点の値を再設定することなく、ステップS36から
そのままステップS28の手順に戻り、前回の暗動作点
の設定が継続する。逆に、再度計算した暗動作点の値
が、ステップS34において、前回の暗動作点の値より
も大きく異なる場合があれば、ステップS35に移行し
て、新たな暗動作点の値の変更が行なわれる。
【0032】なお、前記ステップS29では、暗中の照
度(Lx値)が制御手段11に読み取られるが,次のステ
ップS30において、この読み取った値がそれまで設定
されていた暗動作点より明るい場合には、前記ステップ
S36を経てステップS29からの手順を再実行する。
本実施例では、ステップS36において、暗中照度を読
み取る回数を10回に制限しているが、これを時間(例
えば10秒)で制限してもよい。
【0033】この一連の手順を、図4の波形図に基づい
て説明する。なお、同図において、上段は光センサ21が
検知する明るさのデータを、A/D変換した後の変化を
示す。また、下段は光センサ21のモードを示したもので
あり、「明」は前記ステップS27における光センサ明
モード,「暗」は前記ステップS28における光センサ
暗モードに対応する。また、丸数字は以下に説明するも
のに対応する。
【0034】初めての使用時には、前記ステップS25
で示したように、暗動作点が87HEXで設定され、この
値を基準として明→暗の動作切り替えが行なわれる
()。そして、周囲が暗くなり、明るさのデータが例
えば30HEXになって所定時間が経過すると、前述の動
作点再設定処理に基づき、新たな暗動作点の値が60HE
Xに再設定されるとともに、この暗動作点の値から得ら
れる明動作点の値も80HEXに更新される()。そし
て、この新しい明動作点の値に基づき、暗→明への明る
さ変化を検知する()。
【0035】周囲が明るくなり、光センサ21が検知する
明るさのデータが、A/D変換後で80HEX以上になる
と、それまでの光センサ暗モードに代わり光センサ明モ
ードが行なわれる。この場合、明るさのデータが60HE
X以下にならない限り(例えば65HEX)、光センサ明モ
ードは継続する()。明るさのデータが60HEX以下
になると、明→暗への明るさ変化を検知して光センサ暗
モードに切り替わる()。この場合、明るさのデータ
が80HEX以上にならない限り(例えば70HEX)、光セ
ンサ暗モードは継続する()。
【0036】その後、明るさのデータが80HEX以上に
なり、一旦光センサ明モードに切り替わってから、明る
さのデータが例えばそれまでの明るい環境での明るさの
30HEXとは大きく異なる40HEXになったとき、光セン
サ暗モードに切り替わるとともに、前述の動作点再設定
処理に基づき、新たな暗動作点の値が70HEXに再設定
される()。この場合は、明動作点の値が90HEXに
更新されるので、明るさのデータがこの値になると、光
センサ明モードに切り替わる()。そして、明るさの
データが70HEX以下になると、光センサ暗モードに切
り替わる()。
【0037】以上のように、本実施例においては、明る
さを検知する照度検知手段としての光センサ21を備え、
明るさの変化に応じて湯沸かしや保温の動作を切り替え
る電気ポットにおいて、明るい環境から暗い環境への明
るさの変化を光センサ21が検知すると、この暗い環境で
の明るさに基づき、明るさの変化を検知して動作を切り
替える検知照度を変更し書き換える検知照度再設定手段
26を備えている。
【0038】このように、明るい環境から暗い環境へ明
るさが変化すると、明るさの変化を検知する検知照度
が、検知照度再設定手段26により毎回自動的に変更し書
き換えられ、この設定した検知照度を基準として、以後
の動作が切り替わるようになる。したがって、使用する
場所を移動したり、周囲の照明の種類や明るさが変わっ
たりして、使用環境などが変化しても、ユーザーはこう
した使用環境の変化や相違を気にすることなく、適切な
明るさで自動的に動作を切り替えることができる。この
ため、ユーザーが使用場所や明るさの違いを気にしなく
てもよく、またユーザーが使用環境に応じて検知照度を
手動で合わせる手間もなく、煩雑で面倒な操作が不要と
なって便利になる。また、光センサ21の素子毎の特性の
相違に関係なく、適切な明るさで明るさの変化を検知で
きる。さらに、光センサ21の素子が経時劣化などでその
感度が工場出荷時や使用当初から変化しても、その時の
素子の特性に合わせて、適切な明るさで明るさの変化を
検知できる。
【0039】また、製品の組立後、製品毎に変更できる
ので、例えばパネルシートの相違など製品毎による感度
の違いを自動で調節できる。これにより、煩雑で面倒な
回路や設定データの変更作業が不要になり、工数の削減
になる。また、調整用の部品や回路を新たに設けること
がなく、回路の簡素化およびコストの低減になる。
【0040】ところで、暗い環境下での明るさは、窓か
ら入射する外灯の光や、部屋の他の機器(例えばテレ
ビ)の影響を受けて常時一定とは限らず、ふらつくこと
がある。したがって、検知照度を設定するに当たり基準
となる暗い時の照度が多少異なっていても、動作を切り
替える検知照度が頻繁に変化しないように、前回設定し
た照度検知と、今回検知した暗い環境での明るさに基づ
き設定した検知照度との差が所定値よりも大きい(例え
ば、0.5Lx以上)場合にのみ、検知照度を変更し書き
換えを行ない、所定値以下の場合は変更を行なわないよ
うにしている。
【0041】つまり、検知照度再設定手段26で設定した
検知照度を記憶する記憶手段25を備え、記憶手段25が記
憶していた前回設定の検知照度と、今回検知した暗い環
境での明るさに基づき設定した検知照度との差が所定値
よりも大きい場合に、検知照度を変更し書き換えを行な
うように検知照度再設定手段26を構成すれば、検知照度
を設定するに当たり基準となる今回検知した暗い環境で
の照度が多少異なっていても、毎回一定の検知照度を基
準として明るさの変化を検知できる。なお、ここでの所
定値とは、暗い環境時における通常の外的な影響によっ
て変化する照度よりも大きい値に設定する。
【0042】また、本実施例では、十分に明るい環境下
であるのに暗いと検知したり、逆にまだ暗いのに明るい
と検知して、検知照度が変更され書き換えられることを
防ぐために、変更し書き換えを行なう検知照度の値に上
限値および下限値を設け、所定の範囲で設定を行なうよ
うに構成している。
【0043】つまり、変更し書き換えを行なう検知照度
の値が、上限値および下限値の範囲内で設定されるよう
に前記検知照度再設定手段26を構成すれば、十分に明る
い環境下であるのに暗いと検知したり、逆にまだ暗いの
に明るいと検知して、検知照度が意図しない状況で書き
換えられてしまうことを防止できる。
【0044】また、本実施例では、検知照度再設定手段
26で設定した検知照度を停電中でも記憶する不揮発性記
憶手段27を備え、この不揮発性記憶手段27に記憶された
検知照度の値により動作の切り替えを行なうように構成
している。こうすれば、検知照度の値は不揮発性記憶手
段27に記憶されるため、停電時においてそれまで記憶し
ていた所定値が消えて、初期値に戻るような不具合を解
消することができる。このため、停電などの復帰後にお
いても、それ以前に記憶した検知照度と、光センサ21で
検知した値との比較により、適切に動作を切り替えるこ
とが可能になる。
【0045】さらに、本実施例では、検知照度を設定す
るに当たり基準となる暗い時の照度が、暗くなってから
直後の不安定な状態で取り込まれるのを防ぐために、暗
い状態を検知してから所定時間(例えば3分)が経過し
た後の照度を取り込んで、検知照度を変更し書き換える
ようにしている。
【0046】つまり、計時手段24を備え、暗い環境での
明るさを検知した後に計時手段24が計時を開始してか
ら、暗中の明るさが安定すると考えられる所定の時間が
経過すると、検知照度再設定手段26により検知照度を変
更し書き換えるように構成すれば、暗さが安定してか
ら、また十分暗くなってからの照度を取り込んで、検知
照度を変更し書き換えることができるので、毎回安定し
た状態で検知照度を設定でき、より適切な、希望する照
度に近いデータで検知照度を設定できる。なお、ここで
の所定の時間とは、少なくとも明るい環境から暗い環境
への明るさの変化を検知してから、暗さが安定し十分に
暗くなるまでの時間を設定する。
【0047】なお、本実施例においては、暗くなってか
ら一定時間後に、検知照度の再設定を行なっているが、
暗さが一定時間継続したら検知照度の再設定を行なうよ
うに構成してもよい。さらに、明中動作から暗中動作に
切替わる照度検知感度だけを記憶手段25や不揮発性記憶
手段27に記憶するのではなく、暗中動作から明中動作に
切替わる照度検知感度も、単独あるいは両方について記
憶してよい。また、それ以外の関連性のあるデータを記
憶してもよく、記憶手段25や不揮発性記憶手段27に記憶
するデータは、実施例のものに限定されない。
【0048】また、停電中における所定値の記憶保持
は、実施例中における不揮発性記憶手段に限らず、例え
ば電池などのバックアップ手段により、マイクロコンピ
ュータのRAMなどで構成される記憶手段をバックアッ
プして行なってもよい。その他、明るさによる動作の切
り替えは、実施例中における保温動作以外でもよい。ま
た、検知照度の再設定中や設定完了時における報知を、
LED表示やその他の方法で行なってもよい。例えば、
ブザーなどの報知手段14により、検知照度の再設定時に
報知を行なったり、表示手段13のLEDによりその旨を
表示してもよい。さらに、実施例における時間や照度設
定値は適宜変更可能である。
【0049】次に、本発明の第2実施例を図5および図
6に基づいて説明する。なお、第1実施例と同一部分に
は同一符号を付し、その共通する箇所の詳細な説明は重
複するため省略する。電気ポットの全体構成を図5に基
づいて説明すると、ここでは、容器1内の液体を外部に
吐出する電動ポンプ31と、この電動ポンプ31を駆動する
ポンプ駆動手段32と、光センサ21への通電をオンまたは
オフする照度検知手段駆動手段33とを備えている。ま
た、キー入力手段15は、出湯スイッチ34と、これ以外の
操作スイッチ(光センサキー,再沸騰キー,保温選択キ
ー)35とにより構成される。出湯スイッチ34は、これを
押すと電動ポンプ31が通電して、容器1内の液体が外部
に吐出されるようになっており、電動ポンプ31が動作し
て液体が吐出していることを検知するために、出湯スイ
ッチ34の操作状態を検知する液体吐出検知手段36が設け
られている。なお、これらの構成と第1実施例に示した
ものを組み合わせてもよい。
【0050】次に、上記構成における作用を、図6のフ
ローチャートに基づき説明する。ステップS41におい
て、光センサ21がオフ状態の通常動作では、表示手段13
を構成する光センサLEDはオフしているとともに、光
センサ21に対する通電も照度検知手段駆動手段33により
オフになっている。この場合、制御手段11は光センサ21
からの照度データを考慮せずに、湯沸かしや保温などの
各動作を制御実行する。
【0051】ここでキー入力手段15を構成する光センサ
キーをオンすると、制御手段11はこの操作信号を受け付
けて、前記光センサLEDをオンするとともに(ステッ
プS42,S43)、光センサ21の動作状態に移行す
る。そして、次のステップS44において、再度光セン
サキーをオンしない限り、ステップS45において、液
体吐出検知手段36からの検知結果により、制御手段11は
出湯中であるか否かを監視する。
【0052】このステップS45において、出湯スイッ
チ34を何も操作していない場合、つまり出湯が行なわれ
ていない場合には、ステップS46の手順に移行して、照
度検知手段駆動手段33により光センサ21への通電をオン
にする。これに伴ない、光センサ21からの照度データが
照度入力手段22を介してマイコン11や照度比較手段23に
読み込まれる(ステップS47)。そして、次のステッ
プS48において、照度比較手段23が検知照度を基準と
して明るさの変化を検知すると動作を切り替え、暗い場
合には暗中動作を行ない(ステップS49)、明るい場
合には明中動作を行なう(ステップS50)。
【0053】一方、前記ステップS45において、出湯
スイッチ34を操作することにより、電動ポンプ31が動作
して容器1内の湯が外部に吐出される状態が開始する
と、これを液体吐出検知手段36が検知し、制御手段11は
照度検知手段駆動手段33を介して光センサ21への通電を
オフにする(ステップS51)。これと同時に、制御手
段11は光センサ21からの照度データの読み込みをやめ
て、明るさの変化に応じた動作の切り替え制御も停止す
る。その後、出湯スイッチ34の操作が終了し、電動ポン
プ31の動作も停止して、湯の吐出が行なわれなくなる
と、制御手段11はステプうS46以下の手順を実行し、
再度光センサ21への通電を行なう。これにより、明るさ
の変化に応じた動作の切り替え制御も再開する。
【0054】以上のように、本実施例では、明るさを検
知する照度検知手段としての光センサ21を備え、明るさ
の変化に応じて動作を切り替える飲食用加熱機器におい
て、容器1内の液体を外部に吐出する電動ポンプ31と、
この電動ポンプ31を駆動するポンプ駆動手段32と、電動
ポンプ31が動作して液体が吐出していることを検知する
液体吐出検知手段36と、光センサ21への通電や断電を行
なう照度検知手段駆動手段33とを備え、液体の吐出を液
体吐出検知手段36が検知している間は、前記照度検知手
段駆動手段33による光センサ21への通電を停止するとと
もに、光センサ21からの照度データの読込みを停止し
て、明るさの変化に応じた動作の切り替えを行なわない
ように構成している。
【0055】この場合、出湯操作を行なう例えば出湯ス
イッチ34が長時間操作され、光センサ21が操作中に手で
塞がれるようなことがあっても、電動ポンプ31が動作し
て液体が吐出している限り光センサ21は動作せず、光セ
ンサ21からの照度データの読込みも停止される。したが
って、光センサ21が暗いと誤判定して暗い時に応じた動
作に変化する不具合が回避されるので、ユーザーの意図
に反せず、使い勝手が向上する。また、水蒸気の影響を
受けやすい出湯中に、光センサ21への通電を停止するの
で、光センサ21を構成する素子が水蒸気の影響を受けに
くくなり、光センサ21の劣化を少なくできる。さらに、
水蒸気や湿度の影響に配慮した大掛かりな構造を設ける
必要もなく、製品構造の簡素化とともに、コストの低減
を図ることができる。こうして、操作中のユーザーの手
による明るさの誤判定や、水蒸気による照度検知手段の
特性変化を少なくできるとともに、コストの低減を図る
ことが可能となる。
【0056】なお、本実施例では、出湯スイッチ34の操
作信号に基づき、間接的に電動ポンプ31が動作して液体
が吐出していることを検知するようにしていたが、電動
ポンプ31の動作(通電状態)を直接検知する構成でもよ
い。また、流量センサにより、液体の吐出を検知する構
成でもよい。
【0057】次に、本発明の第3実施例を図7〜図10
に基づいて説明する。なお、第1実施例と同一部分には
同一符号を付し、その共通する箇所の詳細な説明は重複
するため省略する。図7に示す電気ポットの全体構成に
おいて、ここでの照度検知手段駆動手段33は、第1の所
定時間になるまで光センサ21を断電し、第1の所定時間
が経過したら光センサ21を通電するようにし、その後こ
の第2の所定時間が経過したら光センサ21を断電するよ
うにして、光センサ21が通断電を繰り返すようにし、光
センサ21が通電を開始してから断電するまでの間で第3
の所定時間が経過したら、光センサ21からの照度データ
を照度入力手段22に取り込むように構成している。そし
て、計時手段41は、これらの第1〜第3の各所定時間を
計時するのに設けられている。なお、本実施例の構成を
第1実施例および第2実施例のものと組み合わせてもよ
い。
【0058】図8は、光センサ21周辺の回路図を示すも
のである。同図において、51は光センサ21を構成する受
光用のCdS素子、52はCdS素子51と直列回路をなす
抵抗であり、CdS素子51の一端はDC5Vの電源端子
53に接続され、抵抗52の他端子は制御手段11を構成する
マイコンの出力ポートに接続される。また、CdS素子
51と抵抗52の接続点は、同じマイコンのA/D入力に接
続される。そして、制御手段11からの指令により、マイ
コンの出力ポートがL(低)レベルになると、CdS素
子51が通電して、明るさの変化に応じてマイコンのA/
D入力が変動する。これに対して、マイコンの出力ポー
トがH(高)レベルになると、CdS素子51が断電する
ようになっている。
【0059】次に、上記構成における作用を、図9のフ
ローチャートおよび図10の波形図に基づき説明する。
なお、図10において、上段は光センサLEDのオン、
オフ状態を示し、下段は後述するマイコンの出力ポート
の電圧波形を示すものである。
【0060】図9のフローチャートのステップS61に
おいて、光センサ21がオフ状態の通常動作では、表示手
段13を構成する光センサLEDはオフしているととも
に、光センサ21に対する通電も照度検知手段駆動手段33
によりオフになっている。この場合、制御手段11は光セ
ンサ21からの照度データを考慮せずに、湯沸かしや保温
などの各動作を制御実行する。
【0061】ここでキー入力手段15を構成する光センサ
キーをオンすると、制御手段11はこの操作信号を受け付
けて、図10に示すように、前記光センサLEDをオン
するとともに、光センサ21の動作状態に移行し、計時手
段41のカウンタをクリアする(ステップS62,S6
3,S64,S65)。そして、次のステップS66に
おいて、再度光センサキーをオンしない限り、ステップ
S67において計時手段41のカウンタをカウント開始す
る。
【0062】ステップS68において、照度検知手段駆
動手段33は、計時手段41のカウンタがカウントを開始し
てから第1の所定時間である0.9秒が経過するまで
は、図10に示すマイコンの出力ポートをHレベルにし
て、光センサ21をオフにするが(ステップS69)、所
定の0.9秒が経過すると、マイコンの出力ポートをL
レベルにして光センサ21をオンにする(ステップS7
0)。計時手段41のカウンタはその後もカウントを継続
し、ステップS71において、カウント開始から第2の
所定時間である1秒が経過すると、光センサ21からの照
度データがマイコンのA/D入力を介して制御手段11に
取り込まれる(ステップS72)。そして、次のステッ
プS73において、読み込んだ照度データと所定の検知
照度とを照度比較手段23で比較することで、明るさの判
定を行ない、明るさに応じた動作(明中動作,暗中動
作)に切り替える。そして、ステップS74において、
計時手段41のカウンタをクリアするとともに、ステップ
S69において、マイコンの出力ポートをHレベルにし
て、光センサ21をオフにする。その後は、ステップS6
5に戻って、光センサキーを再度オン操作しない限り、
光センサ21への通断電と、光センサ21の通電中における
照度データの読み込みを繰り返し、明るさに応じた動作
切り替えを続行する。
【0063】以上のように、本実施例では、明るさを検
知する照度検知手段としての光センサ21を備え、明るさ
の変化に応じて動作を切り替える電気ポットにおいて、
光センサ21への通電や断電を行なう照度検知手段駆動手
段33と、所定時間を計時する計時手段41と、光センサ21
からの照度データを取り込む照度入力手段22とを備え、
照度検知手段駆動手段33は、第1の所定時間(0.9
秒)になるまで光センサ21を断電し、第1の所定時間が
経過したら光センサ21を通電するようにし、その後第2
の所定時間(1秒)が経過したら光センサ21を断電する
ようにして、光センサ21が通断電を繰り返すようにし、
光センサ21が通電を開始してから断電するまでの間で、
第3の所定時間(0.1秒)が経過したら、光センサ21
からの照度データを照度入力手段22に取り込むように構
成している。
【0064】このようにすると、光センサ21を構成する
CdS素子51の通電時間が断続的になって減少するの
で、CdS素子51そのものの使用時間が短くなり、経時
劣化が少なくなる。また、CdS素子51の通電時間が減
ることで、湿度などの影響を受けにくくなり、時間の経
過による光センサ21の特性変化を少なくできる。さら
に、湿度などの使用環境に影響に配慮した大掛かりな構
造を設ける必要もなく、製品構造の簡素化とともに、コ
ストの低減を図ることができる。
【0065】なお、本実施例において、光センサ21の通
電および断電は、マイコンの出力ポートにより直接行な
っているが、トランジスタなどのスイッチ手段を介して
行なってもよい。要は、光センサ21の通電がオン,オフ
すればよい。また、照度データを読み込むタイミング
は、光センサ21を断電しようとする時でなく、例えば光
センサ21の通電途中で行なってもよい。つまり、光セン
サ21の出力レベルが安定して得られる時点に設定すれば
よい。
【0066】実施例中における第1〜第3の所定時間
は、任意に変更可能である。また、計時手段41を複数設
けてもよい。さらに、明るさの判定や明るさに応じた動
作の切り替えは、照度データを取り込んだ後いつの時点
で行なってもよい。
【0067】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、種々の変形実施が可能であり、例えば電気ポット
以外の各種機器に本発明を適用することも可能である。
つまり、本発明は照度検知手段を使用しているあらゆる
機器に適用可能である。
【0068】
【発明の効果】請求項1の飲食用加熱機器によれば、使
用環境が個々に相違していたり、照度検知手段の個々の
特性に相違があったり、照度検知手段に経時変化が起こ
っても、適切な明るさで自動的に動作を切替えることが
可能になる。
【0069】請求項2の飲食用加熱機器によれば、毎回
一定の検知照度を基準として明るさの変化を検知でき
る。
【0070】請求項3の飲食用加熱機器によれば、検知
照度が意図しない状況で書き換えられてしまうことを防
止できる。
【0071】請求項4の飲食用加熱機器によれば、停電
などの復帰後においても、適切に動作を切り替えること
が可能になる。
【0072】請求項5の飲食用加熱機器によれば、計時
手段を備え、暗い環境での明るさを検知した後に前記計
時手段が計時を開始してから、暗中の明るさが安定する
と考えられる所定の時間が経過すると、前記検知照度再
設定手段により検知照度を変更し書き換えるように構成
したものであり、この場合はさらに、より適切な、希望
する照度に近いデータで検知照度を設定できる。
【0073】請求項6の飲食用加熱機器によれば、操作
中のユーザーの手による明るさの誤判定や、水蒸気によ
る照度検知手段の特性変化を少なくできるとともに、コ
ストの低減を図ることが可能となる。
【0074】請求項7の飲食用加熱機器によれば、時間
の経過による照度検知手段の特性変化を少なくできると
ともに、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における電気ポットの全体
構成を示すブロック図である。
【図2】同上動作の概略手順をあらわしたフローチャー
トである。
【図3】同上照度検知感度の再設定時における手順を詳
しく示したフローチャートである。
【図4】同上光センサが検知する明るさのデータをA/
D変換した後の変化と、光センサのモードとを示す波形
図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す電気ポットの全体構
成を示すブロック図である。
【図6】同上動作手順をあらわしたフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第3実施例を示す電気ポットの全体構
成を示すブロック図である。
【図8】同上光センサ周辺の回路図である。
【図9】同上動作手順をあらわしたフローチャートであ
る。ある。
【図10】同上光センサLEDのオン、オフ状態と、マ
イコンの出力ポートの電圧変化を示す波形図である。
【符号の説明】
1 容器 21 光センサ(照度検知手段) 24,41 計時手段 25 記憶手段 26 検知照度再設定手段 27 不揮発性記憶手段 31 電動ポンプ 32 ポンプ駆動手段 33 照度検知手段駆動手段 36 液体吐出検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神田 渉 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA01 AA31 AA34 BA10 BA23 BA34 CA01 CA64 CA65 CC05 CC08 CC18 CD01 CD22 CD56 CD58 CD61 FA14 FB12 GB11 GB12 GB20 GB41 GB50 GD02 GD04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 明るさを検知する照度検知手段を備え、
    明るさの変化に応じて動作を切り替える飲食用加熱機器
    において、明るい環境から暗い環境への明るさの変化を
    検知すると、この暗い環境での明るさに基づき、明るさ
    の変化を検知して動作を切り替える検知照度を変更し書
    き換える検知照度再設定手段を備えたことを特徴とする
    飲食用加熱機器。
  2. 【請求項2】 前記検知照度再設定手段で設定した検知
    照度を記憶する記憶手段を備え、前記検知照度再設定手
    段は、前記記憶手段が記憶していた前回設定の検知照度
    と、今回検知した暗い環境での明るさに基づき設定した
    検知照度との差が所定値よりも大きい場合に、検知照度
    を変更し書き換えを行なうものであることを特徴とする
    請求項1記載の飲食用加熱機器。
  3. 【請求項3】 検知照度の値が上限値および下限値の範
    囲内で設定されるように前記検知照度再設定手段を構成
    したことを特徴とする請求項1記載の飲食用加熱機器。
  4. 【請求項4】 前記検知照度再設定手段で設定した検知
    照度を停電中でも記憶する不揮発性記憶手段を備え、こ
    の不揮発性記憶手段に記憶された検知照度の値により動
    作の切り替えを行なうように構成したことを特徴とする
    請求項1記載の飲食用加熱機器。
  5. 【請求項5】 計時手段を備え、暗い環境での明るさを
    検知した後に前記計時手段が計時を開始してから、暗中
    の明るさが安定すると考えられる所定の時間が経過する
    と、前記検知照度再設定手段により検知照度を変更し書
    き換えるように構成したことを特徴とする請求項1記載
    の飲食用加熱機器。
  6. 【請求項6】 明るさを検知する照度検知手段を備え、
    明るさの変化に応じて動作を切り替える飲食用加熱機器
    において、容器内の液体を外部に吐出する電動ポンプ
    と、この電動ポンプを駆動するポンプ駆動手段と、前記
    電動ポンプが動作して液体が吐出していることを検知す
    る液体吐出検知手段と、前記照度検知手段への通電や断
    電を行なう照度検知手段駆動手段とを備え、液体の吐出
    を前記液体吐出検知手段が検知している間は、前記照度
    検知手段駆動手段による前記照度検知手段への通電を停
    止するとともに、前記照度検知手段からの照度データの
    読込みを停止して、明るさの変化に応じた動作の切り替
    えを行なわないように構成したことを特徴とする飲食用
    加熱機器。
  7. 【請求項7】 明るさを検知する照度検知手段を備え、
    明るさの変化に応じて動作を切り替える飲食用加熱機器
    において、前記照度検知手段への通電や断電を行なう照
    度検知手段駆動手段と、所定時間を計時する計時手段
    と、前記照度検知手段からの照度データを取り込む照度
    入力手段とを備え、前記照度検知手段駆動手段は、第1
    の所定時間になるまで前記照度検知手段を断電し、第1
    の所定時間が経過したら前記照度検知手段を通電するよ
    うにし、その後第2の所定時間が経過したら前記照度検
    知手段を断電するようにして、該照度検知手段が通断電
    を繰り返すようにし、前記照度検知手段が通電を開始し
    てから断電するまでの間で、第3の所定時間が経過した
    ら、前記照度検知手段からの照度データを前記照度入力
    手段に取り込むように構成したことを特徴とする飲食用
    加熱機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113917843A (zh) * 2020-07-09 2022-01-11 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 一种烹饪方法及装置、设备、存储介质
CN114747946A (zh) * 2022-04-18 2022-07-15 珠海格力电器股份有限公司 烹饪设备和对烹饪设备内的食物进行拍摄的方法

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