JP3446876B2 - 車両用スタンションポールの取付構造 - Google Patents

車両用スタンションポールの取付構造

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JP3446876B2
JP3446876B2 JP33014797A JP33014797A JP3446876B2 JP 3446876 B2 JP3446876 B2 JP 3446876B2 JP 33014797 A JP33014797 A JP 33014797A JP 33014797 A JP33014797 A JP 33014797A JP 3446876 B2 JP3446876 B2 JP 3446876B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗降口の近傍の床
と天井との間に設けられた車両用スタンションポールの
取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、市内の路線バスや送迎バス等の車
両には乗降能率を拡大すべく折畳まれて両側に開く乗降
用扉を備え、乗降口の幅を比較的広くしたものが知られ
ている。このような車両であっては、乗降時における乗
客の安全性を確保するために乗降口の近傍の床と天井と
の間に車両用スタンションポールを設けている。このよ
うにスタンションポールを乗降口の中央に相応する床と
天井の間に設けることにより乗降口から乗客を二列に整
列させた状態で乗車させることができ、乗客も乗降時の
このスタンションポールをその手で把持することにより
安全に乗降することができる。また、このスタンション
ポールを備えることにより整理券機やカード読取機を取
付ける場合にあってもそのような機器をスタンションポ
ールに取付けられる利点もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車両の乗降口
の中央にスタンションポールをそのまま床と天井の間に
設けると、乳母車や買物車等とともに乗車しようとする
婦人や自転車とともに乗車しようとする若者等にあって
はこのスタンションポールの存在により乗降口が狭めら
れ、その乗降が妨げられる不具合がある。また、車両が
身体障害者施設や老人ホーム等の各種施設への送迎バス
に代表されるバスのように、車両の床と車両外の通路と
の間の段差を解消するためのスロープ板やリストを備え
た車両であっても、車両の乗降口の中央にスタンション
ポールを設けると、スロープ板やリストを使用する車椅
子使用者が容易にそのバスに乗降できない不具合があ
り、その安全性が妨げられる問題点がある。本発明の目
的は、必要に応じて移動することにより乗客の乗降時に
おける安全性を向上し得る車両用スタンションポールの
取付構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図5に示すように、乗降口10cの近傍の床1
0aと天井10eとの間に垂直に設けられた車両用スタ
ンションポールの取付構造の改良である。その特徴ある
構成は、スタンションポール13の上端と天井10eと
の間に設けられスタンションポール13を乗降口10c
の中央に相応する第1位置と乗降口10cの側部に相応
する第2位置とに移動可能に構成された移動手段14
と、スタンションポール13を少なくとも第1位置に固
定可能に構成された固定手段16とを備えたところにあ
る。移動手段14を備えることにより必要に応じてスタ
ンションポール13を移動させることができ、固定手段
16を備えることにより乗客の乗降時又は車両の走行時
におけるスタンションポール13を移動不能にする。
【0005】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、移動手段14が、スタンションポール13
の軸心に対して偏倚して上端が天井10eに回動可能に
取付けられた枢支部材21と、枢支部材21の下端とス
タンションポール13の上端を連結する連結部材22と
を備えた車両用スタンションポールの取付構造である。
移動手段14がスタンションポール13の上端に転結さ
れた連結部材22に下端が連結された枢支部材21を備
えることにより、枢支部材21は回転することにより枢
支部材21を中心としたスタンションポール13の偏倚
量を半径とする円周上にスタンションポール13を移動
させる。
【0006】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、図6に示すように、移動手段34が、乗降
口近傍の天井に車両の進行方向に取付けられた支持棒3
1と、スタンションポール13の上端に設けられ支持棒
31に移動可能に嵌入された嵌入部材32とを備えた車
両用スタンションポールの取付構造である。嵌入部材3
2を支持棒31に対して移動することにより、スタンシ
ョンポール13を移動させることができる。
【0007】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
いずれかに係る発明であって、図1及び図4に示すよう
に、固定手段16が、第1位置のスタンションポール1
3の下端に相応する床10aに設けられた第1係止穴2
4と、第2位置のスタンションポール13の下端に相応
する床10aに設けられた第2係止穴26と、スタンシ
ョンポール13の下部にスタンションポール13の下端
から出没可能に設けられ第1係止穴24に挿入すること
によりスタンションポール13を第1位置に固定し第2
係止穴26に挿入することによりスタンションポール1
3を第2位置に固定する係止部材27とを備えた車両用
スタンションポールの取付構造である。床10aに第1
係止穴24と第2係止穴26を設け、スタンションポー
ル13の下部に出没可能に係止部材27とを設けること
により、係止部材27を第1係止穴24に挿入すればス
タンションポール13は第1位置で固定され、係止部材
27を第2係止穴26に挿入すればスタンションポール
13は第2位置で固定される。
【0008】請求項5に係る発明は、請求項3に係る発
明であって、図6に示すように、固定手段36が、第1
位置のスタンションポール13の下端に相応する床10
aに設けられた係止穴35と、スタンションポール13
の下部にスタンションポール13の下端から出没可能に
設けられ係止穴35に挿入することによりスタンション
ポール13の下端を第1位置に固定可能に構成された係
止部材27と、第1位置のスタンションポール13の上
端に相応する支持棒31に設けられた係合穴31aと、
スタンションポール13の上部に前記スタンションポー
ル13の上端から出没可能に設けられ係合穴31aに挿
入することによりスタンションポール13の上端を第1
位置に固定可能に構成された係合部材37とを備えた車
両用スタンションポールの取付構造である。床10aに
係止穴35を設け、スタンションポール13の下部に出
没可能に係止部材27とを設けることにより、係止部材
27を係止穴35に挿入すればスタンションポール13
の下部が第1位置で固定される。一方、支持棒31に係
合穴31aを設け、スタンションポール13の上部に出
没可能な係合部材37と設けることにより、係合部材3
7を係合穴31aに挿入すればスタンションポール13
の上部が第1位置で固定される。
【0009】請求項6に係る発明は、請求項3に係る発
明であって、図8に示すように、固定手段が、第1位置
のスタンションポール13の下端に相応する床10aに
設けられた係止穴35と、スタンションポール13の下
部にスタンションポール13の下端から出没可能に設け
られ係止穴35に挿入することによりスタンションポー
ル13の下端を第1位置に固定可能に構成された係止部
材27と、支持棒31の外周面に設けられ第1位置の嵌
入部材32を支持棒31の長手方向に移動不能にかつ支
持棒31に対して回動可能にする突起31bとを備え、
移動手段が嵌入部材32に形成され嵌入部材32を支持
棒31に対して所定角度回転した状態で嵌入部材32を
支持棒31の長手方向に移動可能にする凹条32a又は
切欠きを備えた車両用スタンションポールの取付構造で
ある。
【0010】床10aに係止穴35を設け、スタンショ
ンポール13の下部に出没可能に係止部材27とを設け
ることにより、係止部材27を係止穴35に挿入すれば
スタンションポール13の下部が第1位置で固定され
る。一方、支持棒31の外周面に第1位置の嵌入部材3
2を支持棒31の長手方向に移動不能にする突起31b
を設けることにより、スタンションポール13の上部が
第1位置で固定される。突起31bが支持棒31に対し
て嵌入部材32を回動可能し、嵌入部材32を支持棒3
1に対して所定角度回転した状態で嵌入部材32を支持
棒31の長手方向に移動可能にする凹条32a又は切欠
きを嵌入部材32に形成することにより、嵌入部材を回
転させる方向にスタンションポール13を傾斜させるこ
とにより、突起31bによるスタンションポール13の
固定状態を解除することができ嵌入部材32とともにス
タンションポール13を移動させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図5に示すように、本形態に
おける車両10は各種施設向けの送迎バスであり、車椅
子使用者が利用する他に車椅子を使用しない一般の乗客
も使用する車両10である。この車両10では床10a
の高さに起因する一般乗員の乗降を容易にするためのス
テップ10bが一段設けられ、この車両10には車両1
0の側方に突出状態で床10aと車両外の通路11との
間に掛け渡され車椅子使用者が使用するスロープ板12
が備えられる。スロープ板12は平板状に形成され、車
椅子使用者がこのスロープ板12を利用することにより
容易に車両10に乗降できるように構成される。
【0012】一方、この車両10の乗降口10cは幅が
比較的広く形成され、この乗降口10cには折畳まれて
両側に開く二列乗降用扉10dが設けられる。乗降口1
0cの近傍の床10aと天井10e(図1)との間には
スタンションポール13が設けられる。図1に示すよう
に、スタンションポール13の上端と天井10eとの間
にはスタンションポール13を移動可能に構成された移
動手段14が設けられ、車両10はスタンションポール
13を所定位置に固定する固定手段16を有する。図1
〜図3に示すように、移動手段14はスタンションポー
ル13を乗降口10cの中央に相応する実線で示す第1
位置と、乗降口10cの側部に相応する一点鎖線で示す
第2位置とに移動可能に構成される。
【0013】図1に示すように、本実施の形態における
移動手段14は上端が天井10eに回動可能に取付けら
れた枢支部材21と、この枢支部材21の下端とスタン
ションポール13の上端とを連結する連結部材22とを
備える。枢支部材21は天井10eに取付けられた支持
部材23を介してスタンションポール13の軸心に対し
て偏倚して上端が天井に回動可能に取付けられ、連結部
材22は枢支部材21の下端とスタンションポール13
の上端を僅かな傾斜を持って連結するように構成され
る。本実施の形態におけるスタンションポール13、枢
支部材21及び連結部材22は単一の中実の鋼棒を折曲
げ加工することにより一体的に形成され、第1位置にお
けるスタンションポール13は枢支部材21に対して車
両10の内部に向って偏倚するように形成される。図3
に示すように、この移動手段14では枢支部材21が回
転することにより枢支部材21を中心としたスタンショ
ンポール13の偏倚量を半径とする円周上に、図の一点
鎖線矢印で示すように、スタンションポール13を移動
可能に構成される。
【0014】図1に示すように、固定手段16は第1位
置のスタンションポール13の下端に相応する床10a
に設けられた第1係止穴24と、第2位置のスタンショ
ンポール13の下端に相応する床10aに設けられた第
2係止穴26とを有し、第1係止穴24及び第2係止穴
26は同一構造に形成される。図4に示すように、固定
手段16は更にスタンションポール13の下部にスタン
ションポール13の下端から出没可能に設けられた係止
部材27を備える。係止部材27は第1及び第2係止穴
24に僅かな隙間を持って挿入可能な外径を有する円柱
状に形成され、スタンションポール13の下部に形成さ
れた下部穴13aにスプリング28を介して挿入され
る。係止部材27の側部にはレバー27aが取付けら
れ、レバー27aの先端はスタンションポール13の側
部から突出して形成される。スプリング28は係止部材
27をスタンションポール13の下端から下方に突出さ
せるように付勢する。この係止部材27はスプリング2
8の付勢力により第1係止穴24に挿入することにより
スタンションポール13を第1位置に固定し、第2係止
穴26に挿入することによりスタンションポール13を
第2位置に固定するように構成される。
【0015】このように構成された車両用スタンション
ポールの取付構造における車両10に車椅子を使用しな
い一般の乗客が乗降する場合には、車両の乗降口10c
に設けられたステップ10bを利用して乗客等が乗車又
は降車する。特に車両の乗降口10cの幅は比較的広く
形成されているため、乗客は2列で車両に乗降でき、乗
降口10cの中央に相応する床10aと天井10eの間
に設けられた第1位置におけるスタンションポール13
は乗降口10cから乗客を二列に整列させた状態で乗車
させることを可能にし、乗客も乗降時にこのスタンショ
ンポール13をその手で把持することにより安全に乗降
することができる。
【0016】一方このバスである車両10に車椅子を使
用する車椅子使用者が乗降する場合には、車椅子使用者
のために運転者はスロープ板12を開放された乗降口1
0cから車両側方に突出させ、図5に示すように車両1
0の床10aと車両外の通路11である停留所の間に掛
け渡す。次に運転者は車椅子使用者の走行を妨げるスタ
ンションポール13を移動させて車椅子のための走行経
路を確保する。具体的に運転者はレバー27aをその手
に持って図4の実線矢印で示すようにスプリング28の
付勢力に打勝つ力で上方に移動させ、係止部材27をス
タンションポール13の下部に没入させる。係止部材2
7の没入によりスタンションポール13の第1位置にお
ける固定が解除され、運転者はこの状態で枢支部材21
を回転させスタンションポール13を第2位置まで移動
させる。スタンションポール13が第2位置に達したな
らば運転者はその手からレバー27aを離す。これによ
り係止部材27はスプリング28の付勢力によりスタン
ションポール13の下端から出没し、出没した係止部材
27は第2係止穴26に挿入する。係止部材27の第2
係止穴26への挿入によりスタンションポール13は第
2位置で固定される。
【0017】運転者がスロープ板12を掛け渡すととも
に、スタンションポール13を第2位置に移動させたな
らば、掛け渡されたスロープ板12を利用して車椅子使
用者は自力で、又は介添人の補助を受けてバス10に乗
降する。この場合、スタンションポール13は第2位置
まで移動しているので、スロープ板12を利用して乗降
する車椅子使用者はスタンションポール13の存在に拘
らず、確保された通路を容易かつ安全にバス10に乗降
することができる。
【0018】車椅子使用者が乗降した後に運転者はこの
スロープ板12を車両10の床10a下に格納するとと
もに、スタンションポール13を第2位置から第1位置
に移動させる。この移動は第1位置から第2位置に移動
した手順と同様にして行われ、第2係止穴26から係止
部材27を離脱してスタンションポール13を第1位置
まで移動し、係止部材27を第1係止穴24に挿入させ
ることによりスタンションポール13を第1位置に固定
する。スタンションポール13をこのように第1位置に
固定した後運転者は車両10を発進させる。
【0019】図6及び図7に本発明の別の実施の形態を
示す。図中上述した実施の形態と同一符号は同一部品を
示し繰返しての説明を省略する。本実施の形態における
移動手段34は、乗降口近傍の天井に取付けられた支持
棒31と、スタンションポール13の上端に設けられ支
持棒31に移動可能に嵌入された嵌入部材32とを備え
る。支持棒31は両端が支持部材33,33(図7)を
介して車両の進行方向に向って天井に取付けられた中空
丸棒であって、嵌入部材32は支持棒31に僅かな隙間
を持って嵌入される内径を有する筒状に形成される。嵌
入部材32はスタンションポール13の上端に一体的に
形成される。図7に示すように、この移動手段34では
嵌入部材32が支持棒31に沿って車両の前後方向に移
動することにより上端が嵌入部材32に設けられたスタ
ンションポール13を乗降口10cの中央に相応する実
線で示す第1位置と、乗降口10cの側部に相応する一
点鎖線で示す第2位置とに移動可能に構成される。
【0020】図6に示すように、固定手段36は第1位
置のスタンションポール13の下端に相応する床10a
に設けられた係止穴35と、スタンションポール13の
下部にスタンションポール13の下端から出没可能に設
けられた係止部材27とを備える。係止部材27のスタ
ンションポール13への取付けは上述した実施の形態と
同一であるので繰返しての説明を省略する。この係止部
材27は第1スプリング28の付勢力により係止穴35
に挿入することによりスタンションポール13の下端を
第1位置に固定するように構成される。
【0021】また、固定手段36は第1位置のスタンシ
ョンポール13の上端に相応する支持棒31に設けられ
た係合穴31aと、スタンションポール13の上部にス
タンションポール13の上端から出没可能に設けられた
係合部材37とを備える。係合部材37は係合穴31a
に僅かな隙間を持って挿入可能な外径を有する円柱状に
形成され、スタンションポール13の上部に形成された
上部穴13bに第2スプリング38を介して挿入され
る。係合部材37の側部には第2レバー37aが取付け
られ、第2レバー37aの先端はスタンションポール1
3の側部から突出して形成される。第2スプリング38
は係合部材37をスタンションポール13の上端から上
方に突出させるように付勢する。この係合部材37は第
2スプリング38の付勢力により係合穴31aに挿入す
ることによりスタンションポール13の上端を第1位置
に固定するように構成される。
【0022】このように構成された車両用スタンション
ポールの取付構造におけるスタンションポール13の移
動は、運転者が第1レバー27aを上方に引上げるとと
もに、第2レバー37aを同時に引下げることにより行
う。即ちスタンションポール13の第1位置における下
端の固定を解除するには、運転者が第1レバー27aを
その手に持って図6の実線矢印で示すように第1スプリ
ング28の付勢力に打勝つ力で上方に移動させ、係止部
材27をスタンションポール13の下部に没入させるこ
とによりその固定を解除する。スタンションポール13
の第1位置における上端の固定を解除するには、運転者
が第2レバー37aその手に持って破線矢印で示すよう
に第2スプリング28の付勢力に打勝つ力で下方に移動
させ、係合部材37をスタンションポール13の上部に
没入させることによりその固定を解除する。運転者はこ
のようにスタンションポール13の下部及び上部の固定
を解除した状態で嵌入部材32を支持棒31に沿って移
動させ、図7に示すように、スタンションポール13を
乗降口の側部に相応する一点鎖線で示す第2位置まで移
動させる。
【0023】運転者がスタンションポール13を第2位
置に移動させたならば、掛け渡されたスロープ板12を
利用して車椅子使用者はバスに乗降する。この場合、ス
タンションポール13は第2位置まで移動しているの
で、スロープ板12を利用して乗降する車椅子使用者は
スタンションポール13の存在に拘らず、乗降口から容
易かつ安全にバスに乗降することができる。
【0024】なお上述した実施の形態ではスタンション
ポール13の上端を固定する固定手段36として、係合
部材37をスタンションポール13の上部に没入可能に
設け、支持棒31に係合穴31aを形成したが、スタン
ションポール13の上端を固定する固定手段は、図8に
示すように、第1位置の嵌入部材32を支持棒31の長
手方向に移動不能にする一対の突起31b,31bを支
持棒31の外周面に設けてもよい。図における支持棒3
1は中実丸棒であって、突起31bは支持棒31の長手
方向に長い凸状であって支持棒31の上部に形成され、
嵌入部材32が支持棒31に対して回動可能に形成され
る。このような突起31bを形成した場合には、移動手
段としてこの突起31bを避けて嵌入部材32を支持棒
31の長手方向に移動可能にする凹条32a又は切欠き
を嵌入部材32に形成する。図には凹条32aを形成し
た場合を示し、この凹条32aは嵌入部材32を支持棒
31に対して所定角度θ回転した状態でこの凹条32a
が突起31bを遊嵌し、突起31bによる嵌入部材32
の固定状態を解除可能に構成される。なお、一対の突起
31b,31bの内の一方は、図示しないが、嵌入部材
の内径より支持棒の外径を大きくするように支持棒の外
周面に円周方向全周に連続して設けられた凸状部であっ
ても良い。
【0025】このように構成された車両用スタンション
ポールの取付構造におけるスタンションポール13の移
動は、運転者がレバー27aを上方に引上げてスタンシ
ョンポール13の第1位置における下端の固定を解除し
たならば、運転者は嵌入部材を回転させる方向にスタン
ションポール13を図の破線矢印で示すように傾斜させ
る。スタンションポール13の傾斜により凹条32aが
突起31bに対応し、突起31bによる嵌入部材32の
固定状態を解除させる。運転者はこのように凹条32a
を突起31bに対応させた状態でスタンションポール1
3を嵌入部材32とともに実線矢印で示すように支持棒
31に沿って移動させ、スタンションポール13を乗降
口の側部に相応する第2位置まで移動させる。また、上
述した実施の形態では、ステップ10bが一段設けられ
たスロープ板12を備える車両を使用して説明したが、
これは一例であって、ステップが設けられないいわゆる
ノンステップ車や、スロープ板を備えていない車両であ
ってもよい。また、スロープ板の代りに乗降用リストが
設けられた車両であっても良い。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ス
タンションポールを乗降口の中央に相応する第1位置と
乗降口の側部に相応する第2位置とに移動可能に構成さ
れた移動手段をスタンションポールの上端と天井との間
に設け、スタンションポールを少なくとも第1位置に固
定可能に構成された固定手段を備えたので、移動手段に
より必要に応じてスタンションポールを移動することに
より、車椅子使用者等の乗客が車両に乗降する際の安全
性を向上することができる。また、固定手段を備えたの
で、スタンションポールを第1位置に固定することによ
り、車椅子等を使用しない乗客の乗降時又は車両の走行
時においてスタンションポールが移動せず乗客が乗降時
に安全に乗降することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスタンションポールの取付構造を示す
図5のA−A線断面図。
【図2】その車両の乗降口を含む側面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】図1のC部拡大断面図。
【図5】スロープ板が突出されて車両の床と車両外の通
路との間に掛け渡された状態を示す車両の斜視図。
【図6】本発明の別の例の支持棒とスタンションポール
と嵌入部材との関係を示す断面図。
【図7】本発明の別の例を示す図2に対応する車両の乗
降口を含む側面図。
【図8】本発明の更に別の例のスタンションポールと嵌
入部材との関係を示す斜視図。
【符号の説明】
10 車両 10a 床 10c 乗降口 10e 天井 13 スタンションポール 14,34 移動手段 16、36 固定手段 21 枢支部材 22 連結部材 24 第1係止穴 26 第2係止穴 27 係止部材 31 支持棒 31a 係合穴 31b 突起 32 嵌入部材 32a 凹条 35 係止穴 37 係合部材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗降口(10c)の近傍の床(10a)と天井(10
    e)との間に垂直に設けられた車両用スタンションポール
    の取付構造において、 前記スタンションポール(13)の上端と前記天井(10e)と
    の間に設けられ前記スタンションポール(13)を前記乗降
    口(10c)の中央に相応する第1位置と前記乗降口(10c)の
    側部に相応する第2位置とに移動可能に構成された移動
    手段(14,34)と、 前記スタンションポール(13)を少なくとも前記第1位置
    に固定可能に構成された固定手段(16,36)とを備えたこ
    とを特徴とする車両用スタンションポールの取付構造。
  2. 【請求項2】 移動手段(14)が、前記スタンションポー
    ル(13)の軸心に対して偏倚して上端が前記天井(10e)に
    回動可能に取付けられた枢支部材(21)と、前記枢支部材
    (21)の下端と前記スタンションポール(13)の上端を連結
    する連結部材(22)とを備えた請求項1記載の車両用スタ
    ンションポールの取付構造。
  3. 【請求項3】 移動手段(34)が、乗降口近傍の天井(10
    e)に車両の進行方向に取付けられた支持棒(31)と、スタ
    ンションポール(13)の上端に設けられ前記支持棒(31)に
    移動可能に嵌入された嵌入部材(32)とを備えた請求項1
    記載の車両用スタンションポールの取付構造。
  4. 【請求項4】 固定手段(16)が、第1位置のスタンショ
    ンポール(13)の下端に相応する床(10a)に設けられた第
    1係止穴(24)と、第2位置のスタンションポール(13)の
    下端に相応する床(10a)に設けられた第2係止穴(26)
    と、前記スタンションポール(13)の下部に前記スタンシ
    ョンポール(13)の下端から出没可能に設けられ前記第1
    係止穴(24)に挿入することにより前記スタンションポー
    ル(13)を前記第1位置に固定し前記第2係止穴(26)に挿
    入することにより前記スタンションポール(13)を前記第
    2位置に固定する係止部材(27)とを備えた請求項1ない
    し3いずれか記載の車両用スタンションポールの取付構
    造。
  5. 【請求項5】 固定手段(36)が、第1位置のスタンショ
    ンポール(13)の下端に相応する床(10a)に設けられた係
    止穴(35)と、前記スタンションポール(13)の下部に前記
    スタンションポール(13)の下端から出没可能に設けられ
    前記係止穴(35)に挿入することにより前記スタンション
    ポール(13)の下端を前記第1位置に固定可能に構成され
    た係止部材(27)と、 第1位置のスタンションポール(13)の上端に相応する支
    持棒(31)に設けられた係合穴(31a)と、前記スタンショ
    ンポール(13)の上部に前記スタンションポール(13)の上
    端から出没可能に設けられ前記係合穴(31a)に挿入する
    ことにより前記スタンションポール(13)の上端を前記第
    1位置に固定可能に構成された係合部材(37)とを備えた
    請求項3記載の車両用スタンションポールの取付構造。
  6. 【請求項6】 固定手段が、第1位置のスタンションポ
    ール(13)の下端に相応する床(10a)に設けられた係止穴
    (35)と、前記スタンションポール(13)の下部に前記スタ
    ンションポール(13)の下端から出没可能に設けられ前記
    係止穴(35)に挿入することにより前記スタンションポー
    ル(13)の下端を前記第1位置に固定可能に構成された係
    止部材(27)と、支持棒(31)の外周面に設けられ第1位置
    の嵌入部材(32)を支持棒(31)の長手方向に移動不能にか
    つ前記支持棒(31)に対して回動可能にする突起(31b)と
    を備え、 移動手段が、前記嵌入部材(32)に形成され前記嵌入部材
    (32)を前記支持棒(31)に対して所定角度回転した状態で
    前記嵌入部材(32)を前記支持棒(31)の長手方向に移動可
    能にする凹条(32a)又は切欠きを備えた請求項3記載の
    車両用スタンションポールの取付構造。
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