JP3446514B2 - 部品実装装置 - Google Patents

部品実装装置

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JP3446514B2
JP3446514B2 JP00148897A JP148897A JP3446514B2 JP 3446514 B2 JP3446514 B2 JP 3446514B2 JP 00148897 A JP00148897 A JP 00148897A JP 148897 A JP148897 A JP 148897A JP 3446514 B2 JP3446514 B2 JP 3446514B2
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斎藤  誠
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孝至 江草
裕一 羽崎
博行 舩尾
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送路を搬送され
るワークに、シール剤の塗布が必要な複数種の第一組付
部品、シール剤の塗布が不要な複数種の第二組付部品を
組付ける部品実装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レシプロエンジンを製造する工場では、
搬送路に沿って順次、搬送されてくるシリンダブロック
(ワーク)に、ウォータポンプ、フロントケース、さら
にオイルポンプを構成するものとしてアウタロータ,イ
ンナロータ等といった組付部品を組み付けることが行わ
れている。
【0003】こうした組付作業のほとんどは、今までは
人手作業に依存している。具体的には、搬送路の搬送方
向に沿って、組付部品毎、専用の部品組付機を待機させ
てなる複数種の作業ステーションを設け、これら各作業
ステーションの側方に各種の組付部品を待機させておく
部品供給コンベア(部品ヤードを構成するもの)を設け
てなる組立ラインを設置し、作業者が部品供給コンベア
から所定の組付部品を取出し、専用の部品組付機を操作
して、同組付部品を搬送路上のシリンダブロックに組み
付けるという工程で、各種部品を順にシリンダブロック
に組み付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エンジンの組立ライン
は、狭いスペースで、高い生産効率を発揮するラインが
求められている(できるだけ最小の規模の設備で、でき
るだけエンジンの製造コストを低減するための生産効率
を得るため)。
【0005】ところで、シリンダブロックに組み付く部
品には、アウタ/インナロータ(オイルポンプを構成す
る部品)などのように組付作業に要する時間が短くすむ
組付部品と、組付面にシール剤を塗布してからシリンダ
ブロックに組付ける必要のあうる、ウォータポンプ、フ
ロントケース等のように組付作業に至るまでに複数の作
業を要し、時間がかかる組付部品とが混在している。
【0006】このため、組立ラインの工程には、シール
剤を要する組付部品の組み付けを終えないと、つぎの組
付部品の組み付けが開始できないというロス作業が生じ
る難点があり、各種組付部品の組み付けを終えるまでに
時間がかかる問題があった。
【0007】しかも、各作業ステーションは、搬送路の
搬送方向に沿って、組付部品の種類毎に順に並行に設け
られるだけであるから、組立ラインのスペースは大きく
なる傾向にあり、部品の組付効率がよくないことが指摘
されている。
【0008】一方、自動組付機を用いて、シリンダブロ
ックの前面部に各種組付部品を組み付けることが提案さ
れている。しかしながら、このような自動組付機を用い
ても、組立ライン上の組付時間の短縮には限りがあり、
自動化による組立ラインにおける作業効率の向上には限
界があった。
【0009】しかも、自動化は達成されても、組付部品
毎に専用の組立機を搬送路の搬送方向に沿って並行に据
え付けることが求められるので、依然、組立ラインは組
付部品の種類に応じた長さが必要で、従って部品の組付
効率はよいものではなく、据付面積を占有しているわり
には組付効率の改善には至らない。
【0010】このため、設備の最小化と生産の高効率化
との双方を実現可能とした部品の組み付けが可能な装置
が望まれている。本発明は上記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、占有面積が少なくて
すむ最小の設備で、搬送路上のワークに、シール剤の塗
布が要・不要な複数種の部品が混在する多くの組付部品
を効率良く組み付けることができる部品実装装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した部品実装装置は、ワークが順次、
搬送される搬送路の側方に配置され、シール剤の塗布が
必要な複数種の第一組付部品およびシール剤の塗布が不
要な複数種の第二組付部品が待機した部品ヤードと、こ
の部品ヤードを挟んで部品ヤードと相対する位置に配置
され、第一組付部品にシール剤を塗布するためのシール
剤塗布装置と、搬送路に沿ってシール剤塗布装置の上流
および下流側にそれぞれ設けられ、第二組付部品をワー
クに組付けるための部品組付装置と、シール剤塗布装
置、上流側の部品組付装置および部品ヤードの間を移動
し、第一および第二組付部品のうち各々第1種の部品を
支持する第一ロボット装置と、シール剤塗布装置、下流
側の部品組付装置および部品ヤードの間を移動し、第一
および第二組付部品のうち各々第2種の部品を支持する
第二ロボット装置とが設けられ、第一ロボット装置が、
部品ヤードから第1種の第一組付部品をシール剤塗布装
置にセットしてシール剤塗布が先行している間に、部品
ヤードから第1種の第二組付部品を上流側の部品組付装
置にセットし、該部品組付装置により第1種の第二組付
部品をワークに組付けた後、シール剤塗布を完了した第
1種の第一組付部品をワークに組付け、次に第二ロボッ
ト装置が、部品ヤードから第2種の第一組付部品をシー
ル剤塗布装置にセットしてシール剤塗布が先行している
間に、部品ヤードから第2種の第二組付部品を下流側の
部品組付装置にセットし、該部品組付装置により第2種
の第二組付部品をワークに組付けた後、シール剤塗布を
完了した第2種の第一組付部品を該第2種の第二組付部
品の組付後に続いてワークに組付けるようにしたことに
ある。
【0012】この部品実装装置によると、第一ロボット
装置,第二ロボット装置の作動により、上/下流側の組
付機にワークが搬送されてくる前に、先行してシール剤
の塗布が必要な複数種の第一組付部品にシール剤が塗布
され、このシール剤塗布が先行している間に、シール剤
の塗布が不要な複数種の第二組付部品が上/下流側の組
付機を用いて搬送路上のワークに組付けられ、同組付け
に続いてシール剤の塗布を完了した第一組付部品がワー
クに組付けられる。
【0013】つまり、シール剤を塗布するのに要する時
間を有効に活用して、シール剤の塗布が必要な第一組付
部品、シール剤の塗布が不要な第二組付部品が混在する
部品類が、ワークに連続的に組付けられるようになる。
【0014】これにより、シール剤の塗布が必要な組付
部品が混在していても、効率よくワークに組付けられ
る。しかも、異なる種類の第一/第二組付部品の組み付
けは、シール剤塗布装置の上流側の組付機および下流側
の組付機の双方において連続的に進行する上、第二組付
部品を組付けるために停止したワークを利用して第一組
付部品が組み付けられるから、かなり組付効率は高い。
【0015】そのうえ、部品実装装置は、シール剤塗布
装置を両組付工程に共用する構造なので、上/下流側の
組付機相互の据付間隔は小さくてすみ、シール剤塗布装
置を中心とした、上/下流側の組付機、第一/第二ロボ
ット装置、さらには部品ヤードがコンパクトに集約する
レイアウトが実現されるようになる。
【0016】このことは、部品実装装置は、占有面積が
少なくてすむ最小の設備ですみ、設備の最小化と組付効
率の高効率化との双方が実現されるようになる。請求項
2に記載の部品実装装置は、上記目的に加え、第一ロボ
ット装置、第二ロボット装置の作業に連動して円滑に各
種第一組付部品におけるシール剤の塗布が進められるよ
うにするために、請求項1に記載のシール剤塗布装置
を、第一ロボット装置、第二ロボット装置から第一組付
部品を順次受け取り、シール剤塗布位置へ導く運搬手段
と、シール剤塗布位置に導かれた各第一組付部品にシー
ル剤を順次塗布する塗布ノズルとを有して構成したこと
にある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図7に
示す一実施形態にもとづいて説明する。図1は、レシプ
ロエンジンの製造ラインの一部、例えばシリンダブロッ
ク1(ワークに相当)に、各種組付部品、具体的にはウ
ォータポンプ2(冷却水を循環させる部品)、例えば薄
皿を途中から切断したような形状のフロントケース3
(シリンダブロック1の前面部を覆う部品)、例えばト
ロコイド式のオイルポンプを構成するアウタロータ4、
同じくインナロータ5(いずれも潤滑油を循環させる部
品)を組み付けるための部品実装装置Aの外観を示し、
図2は同実装装置Aの平面図および側面図を示してい
る。
【0018】同図中10は例えばローラコンベアで構成
される搬送路、11はその搬送路10に沿って搬送され
るパレットで、そのパレット11の中央には前面部を上
向きにして例えば4気筒エンジンのシリンダブロック1
が載置されている。なお、1aはシリンダブロック1の
前面に設けられたウォータポンプ組込用の孔部、1bは
同じくオイルポンプ組込用の孔部を示す。
【0019】そして、搬送路10に沿って、シリンダブ
ロック1を載せたパレット11が、所定の間隔で、図示
しない前工程から、順に搬送されるようにしてある。こ
の搬送路10を挟む一方の側方には、例えば図示しない
部品受入れ位置から搬送路10へ向かって延びる複数
列、例えば3列のローラコンベアで構成される部品供給
コンベア13a〜13c(部品ヤードを構成するもの)
が設けられている。
【0020】これら部品供給コンベア13a〜13c
は、所定の間隔で並んでいて、そのうちの一方の端側に
配置された部品供給コンベア13aには、ワークに部品
を組付ける際に組付面にシール剤の塗布が必要な組付部
品、例えば上記ウォータポンプ2(第1種の部品)を載
せたパレット2aが順に搬送されるようにしている。そ
して、部品供給コンベア13aの搬送端で、組み付けよ
うとするウォータポンプ2を順に待機させるようにして
ある。なお、ウォータポンプ2は例えばフランジ内面を
下側に向けた姿勢でパレット2aの上面にセットしてあ
る。
【0021】同じく他方の端側に配置された部品供給コ
ンベア13cには、上記と種類が異なる組付面にシール
剤の塗布が必要な組付部品、例えば上記フロントケース
3(第2種の部品)を載せたパレット3aが順に搬送さ
れるようにしている。そして、このフロントケース3
も、同様に部品供給コンベア13cの搬送端で、順に待
機させるようにしてある。なお、フロントケース3は例
えば周壁端を下側に向けた姿勢でパレット3aの上面に
セットしてある。
【0022】また中間の部品供給コンベア13bには、
ワークに部品を組付ける際に組付面にシール剤の塗布が
不要な複数種の組付部品、すなわち単純な嵌め合いによ
って装着が行われる上記アウタローラ4(第1種の部
品),インナロータ5(第2の部品)(いずれもオイル
ポンプを構成するもの)を載せたパレット4a,5aが
順に搬送されるようにしている。このアウタロータ4,
インナロータ5も、同様に部品供給コンベア13bの搬
送端で、順に待機させるようにしてある。なお、アウタ
ロータ4、インナロータ5共、全体が横に向いた横向き
の姿勢でパレット4a,5aの上面にセットしてある。
【0023】これら部品供給コンベア13a〜13cの
搬送端と相対する搬送路10の近くの位置、例えば中間
の部品供給コンベア13bと相対する搬送路10の上方
には、シール剤塗布装置14が配設されている。
【0024】このシール剤塗布装置14には、搬送路1
0を挟む他側方に据え付けた架台15の上部に、部品案
内機構16と塗布ノズル案内機構25とを設けた構造が
用いられている。
【0025】具体的には、部品案内機構16は、架台1
5から搬送路10の上方に張り出すように設けた支持台
17を有している。この上面には、駆動源、例えばモー
タ18で回転駆動される回転テーブル19が設けてあ
る。また回転テーブル19の外周部、例えば180°位
相した外周部には、それぞれ板状の一対の部品ホルダー
20が設置されている。そして、一方の部品ホルダー2
0の板面部には、側方に開口した部品装着用の溝孔21
が設けられていて、ウォータポンプ2をフランジ内面を
上向きにした姿勢で保持するのに適した支持座を形成し
ている。
【0026】すなわち、ウォータポンプ2は、径方向に
張り出るフランジ2cをもつ本体部2bを有していて、
翼2dを上側に向け、本体部2bを下側に向けた状態
(倒立)、つまりフランジ2cの組付面(内面)を上側
に向けた状態にしてから、部品ホルダー20の側方より
溝孔21内へ挿入すれば、フランジ2cが溝孔21の開
口縁で受け止められて、倒立状態のまま保持される。
【0027】また他方の部品ホルダー20の板面部の上
面には、フロントケース3に穿設されている通孔3bと
挿脱自在な装着用のピン22が突設されていて、フロン
トケース3をケース周壁端を上向きにした姿勢で保持す
るのに適した保持座を形成している。
【0028】すなわち、フロントケース3は、同ケース
3の姿勢をケース周壁端を上側へ向けた状態にしてか
ら、同ケース3の通孔3bを部品ホルダー20の上方よ
りピン22に凹凸嵌合させれば、部品ホルダー20の上
面で受け止められる。
【0029】そして、回転テーブル19は、例えば部品
ホルダー20が部品供給コンベア13b側へ最も突き出
る位置を部品受け入れ/受け渡しのための入出位置X、
反対の部品ホルダー20が最も退避する位置をシール剤
塗布のためのシール剤塗布位置Yに設定されていて、回
転テーブル19の180°毎の回転変位にしたがい、入
出位置Xからシール剤の塗布が必要なウォータポンプ
2、フロントケース3を、順次、シール剤塗布位置Yへ
導くとともに、シール剤の塗布を終えたウォータポンプ
2、フロントケース3を再び入出位置Xへ導けるように
してある。
【0030】塗布ノズル案内機構25には、例えば架台
15に搬送方向に沿うガイドレール部26を設け、この
ガイドレール部26に回転テーブル19の上方に突き出
るガイドアーム27をスライド自在に支持させた構造が
採用される。そして、このガイドアーム27を、例えば
アーム基端に設けた駆動ユニット27aによってガイド
レール部26に沿って駆動させるようにしてある。
【0031】このガイドアーム27の例えば下部には、
該ガイドアーム27に沿ってスライド駆動させるスライ
ド機構28、昇降駆動させる昇降機構29を介して、シ
ール剤を塗布するための塗布ノズル、具体的にはノズル
孔を下側に向けた塗布ノズル30が設けられ、駆動ユニ
ット27a,スライド機構28,昇降機構29の作動組
合わせにより、塗布ノズル28の先端を、各部品の組付
面、すなわちシール剤塗布位置Yに位置決められたウォ
ータポンプ2のフランジ内面、同じくフロントケース3
の周壁端に配置させつつ、同ウォータポンプ2のフラン
ジ2c、フロントケース3の周壁の形状にならって移動
できるようにしてある。
【0032】そして、この塗布ノズル30は、供給チュ
ーブ31を流通して、シール剤を圧送するシール剤供給
ユニット32に接続してある。このシール剤供給ユニッ
ト32は、例えばフランジ内面、周壁端にならうノズル
移動と連動して、シール剤の圧送が行われるようになっ
ていて、塗布ノズル30からフランジ2cの内面全体、
フロントケース3の周壁端の全体に、シール剤を塗布で
きるようにしてある。
【0033】またシール剤塗布装置14を挟む搬送路1
0の上下流側には、それぞれ例えば昇降式のパレットス
トッパー6、パレットリフト機構7(複数の押上げピン
7aを有して構成されるもの)が設けられていて、それ
ぞれ上/下流側に、搬送路10上のパレット11をシリ
ンダブロック1と共に位置決め停止させる作業ステーシ
ョンを形成している。
【0034】つまり、各作業ステーションでは、パレッ
トストッパー6の上昇動作により搬送路10上を移動す
るパレット11を停止させ、その後、パレットリフト機
構7の上昇動作により、停止したパレット11に設けて
あるピン孔に押上げピン7aを挿入して、シリンダブロ
ック1と共にパレット全体を、搬送路10の上方におけ
る所定の作業位置まで持ち上げるようにしてある。
【0035】これら各作業ステーションには、シール剤
の塗布が不要な組付部品をシリンダブロック1に組み付
けるための専用の自動組付機が設けられている。具体的
には、上流側の作業ステーションにはアウタロータ4を
シリンダブロック1に組み付けるための自動組付機40
が設けられ、下流側の作業ステーションにはインナロー
タ5をアウタロータ4内に組み付けるための自動組付機
50(いずれも部品組付装置に相当)が設けてある。
【0036】自動組付機40は、例えば搬送路10を挟
む他側方に据え付けた架台41の上部に設けてある。具
体的には、自動組付機40は、架台41から作業ステー
ションに向かって張り出している昇降自在な作業ベース
42と、この作業ベース42を昇降駆動する昇降シリン
ダ43とを有している。なお、42aは作業ベース42
を昇降自在に支持するためのガイドレール機構を示す。
【0037】また作業ベース42の下面には、位置決め
のためのピン44、ウォータポンプ2を位置決めるとき
に用いるガイドピン45を回収可能に植えるガイドピン
着脱装置46、アウタロータ4を横向きの姿勢で着脱自
在に保持するチャッキング装置47(内腔部を支えてロ
ータ全体を保持するように構成してある)が設けてあ
る。
【0038】各ピン44,ガイドピン45,チャッキン
グ装置47は、シリンダブロック1の前面に形成してあ
る各孔に対応して位置決められていて、昇降シリンダ4
3の動作で、作業ベース42を上方の待機位置から作業
ステーションの作業位置に位置決めてあるシリンダブロ
ック1へ向かって下降させることにより、ピン44がシ
リンダブロック1の前面の位置決め孔(図示しない)に
嵌め込まれ、ガイドピン45がシリンダブロック1の前
面のガイド孔(図示しない)に嵌め込まれ、チャッキン
グ装置47で保持されるアウタロータ4がシリンダブロ
ック1の前面の孔部1bに嵌め込まれるようにしてあ
る。またガイドピン着脱装置46,チャッキング装置4
7の解除動作にて、それぞれガイドピン44、アウタロ
ータ4をシリンダブロック1へ移せるようにしてある。
【0039】自動組付機50は、自動組付機40と同
様、搬送路10を挟む他側方に据え付けた架台51の上
部に設けてある。この自動組付機50も、自動組付機4
0と同様、架台51から作業ステーションに向かって張
り出している昇降自在な作業ベース52と、この作業ベ
ース52を昇降駆動する昇降シリンダ53とを有してい
る。なお、52aは作業ベース52を昇降自在に支持す
るためのガイドレール機構を示す作業ベース52の下面
には、フロントケース3を位置決めるときに用いるガイ
ドキャップ54を回収可能に植えるガイドキャップ着脱
機構55、インナロータ5を横向き姿勢で着脱自在に保
持するチャックキング装置56(内腔部を支えてロータ
全体を保持するように構成してある)が設けてある。な
お、チャックキング装置56のチャッキング部は、図示
はしないが弾性支持構造で支持され、保持したインナロ
ータ5を軸心方向に弾性変位可能に支持するようにして
ある。またチャックキング装置56には、保持したイン
ナロータ5を所定に回転変位(例えば一回転)させるた
めの回転機構57が設けてある。
【0040】各ガイドキャップ着脱機構55,チャッキ
ング装置56は、シリンダブロック1の前面に形成して
ある各孔に対応して位置決められて、昇降シリンダ53
の動作で、作業ベース52を上方の待機位置から作業ス
テーションの作業位置に位置決めしてあるシリンダブロ
ック1へ向かって下降させることにより、ガイドキャッ
プ54がシリンダブロック1の前面のガイド孔(図示し
ない)に嵌め込まれ、インナロータ5がシリンダブロッ
ク1に嵌め込まれたアウタロータ4の内部へ導かれるよ
うにしてある。そして、回転機構57の動作でインナロ
ータ5を回転変位(例えば一回転)させることにより、
ずれているインナロータ5の外形形状をアウタロータ4
の内腔部の形状に合わせ、弾性保持されているロータ全
体を弾性力でアウタロータ4内へ押し込めるようにして
ある。
【0041】そして、ガイドピン着脱装置55,チャッ
キング装置56の解除動作にて、それぞれガイドキャッ
プ54、インナロータ4をシリンダブロック1へ移せる
ようにしてある。
【0042】一方、図2にも示されるようにシール剤塗
布装置14、上流側の自動組付機40、部品供給コンベ
ア13a,13bで囲まれる地点、例えば部品供給コン
ベア13a,13bの搬送端間には、ウォータポンプ/
アウタロータ(第1種の部品)組付作業用のロボット装
置60が据え付けられている。
【0043】このロボット装置60は、例えば上下左右
前後方向、さらには各方向における回転移動が可能なア
ーム部60aを有していて、同アーム部60aの先端が
シール剤塗布装置14、自動組付機40、部品供給コン
ベア13a,13bの各間を移動するようになってい
る。
【0044】このアーム部60aの先端には、例えばウ
ォータポンプ/アウタロータ共用で、部品のクランプ/
アンクランプを行う、例えば一対の把持片61aを有し
たハンド部61が設けられている。
【0045】そして、このロボット装置60にて、ウォ
ータポンプ2、アウタロータ4をシリンダブロック1に
組み付けるのに必要な作業を行わせるようにしてある。
具体的には、ロボット装置60は、部品供給コンベア1
3aからウォータポンプ2を取り出しシール剤塗布装置
14にセットする作業、部品供給コンベア13bからア
ウタロータ4を取り出し自動組付機40にセットする作
業、シール剤塗布装置14からシール剤塗布を終えたウ
ォータポンプ2を上流側の作業ステーションにおいてシ
リンダブロック1に組み付ける作業を行う。
【0046】またシール剤塗布装置14、下流側の自動
組付機50、部品供給コンベア13b,13cで囲まれ
る地点、例えば部品供給コンベア13b,13cの搬送
端間には、フロントケース/インナロータ(第2種の部
品)組付作業用のロボット装置63が据え付けられてい
る。
【0047】このロボット装置63は、ロボット装置6
0と同様、上下左右前後方向、さらには各方向における
回転移動が可能なアーム部63aを有していて、同アー
ム部63aの先端がシール剤塗布装置14、自動組付機
50、部品供給コンベア13b,13cの各間を移動す
るようになっている。
【0048】このアーム部63aの先端には、例えばフ
ロントケース3のクランプ/アンクランプを行う把持片
64aと、インナロータ4のクランプ/アンクランプを
行う把持用の孔部64bとを有したハンド部64が設け
られている。
【0049】そして、このロボット装置63にて、フロ
ントケース3、インナロータ5をシリンダブロック1に
組み付けるのに必要な作業を行わせるようにしてある。
具体的には、ロボット装置63は、部品供給コンベア1
3cからフロントケース3を取り出しシール剤塗布装置
14にセットする作業、部品供給コンベア13bからイ
ンナロータ5を取り出し自動組付機50にセットする作
業、シール剤塗布装置14からシール剤塗布を終えたフ
ロントケース3を下流側の作業ステーションにおいてシ
リンダブロック1に組み付ける作業を行う。
【0050】他方、67は、部品実装装置Aを構成する
各機器が接続された制御盤(図1にしか図示せず:制御
手段に相当)である。この制御盤67には、例えば制御
機器としてマイクロコンピュータが内蔵されている。こ
のマイクロコンピュータには、効率のよい組付手順で、
ウォータポンプ2、フロントケース3、アウタロータ
4、インナロータ5が組み付けられるよう、各ロボット
装置60,63の動きを制御する設定がなされている。
【0051】ロボット装置60の動きの制御としては、
ハンド部61で、シリンダブロック1が上流側の自動組
付機40に搬送されてくる前に部品供給コンベア13a
からウォータポンプ2を取り出し、これをシール剤塗布
装置14にセットしてシール剤塗布を先行させ、このシ
ール剤塗布工程の間に、部品供給コンベア13bからア
ウタロータ4を取り出し、これを上流側の自動組付機4
0にセットし、この自動組付機40によるアウタロータ
4のシリンダブロック1への組付後、シール剤塗布を終
えたウォータポンプ2をアウタロータ4の組付けに続い
てシリンダブロック1に組み付ける手順が設定してあ
る。
【0052】またロボット装置63の動きを制御する設
定としては、ハンド部63で、シリンダブロック1が下
流側の自動組付機50に搬送されてくる前に部品供給コ
ンベア13cからフロントケース3をシール剤塗布装置
14にセットしてシール剤塗布を先行させ、このシール
剤塗布工程の間に、部品供給コンベア13bからインナ
ロータ5を下流側の自動組付機50にセットし、この自
動組付機50によるインナロータ5のシリンダブロック
1への組付後、シール剤塗布を終えたフロントケース3
をインナロータ5の組付けに続いてシリンダブロック1
に組み付ける手順が設定してある。
【0053】具体的には、図3(a),(b)に示され
るような各作業ステーションで行われるシリンダブロッ
ク入れ替え工程中、先行してシール剤の塗布が必要な2
種類の組付部品をシール剤塗布装置14に順次、セット
してシール剤塗布を行い、このシール剤塗布の間に、シ
ール剤の塗布が不要な2種類の組付部品をそれぞれ自動
組付機40,50にセットしてシリンダブロック1に対
する組み付けを進め、この組み付けを終えると、すぐさ
まシール剤の塗布を終えた組付部品を各作業ステーショ
ンで停止しているシリンダブロック1に対して組み付け
るようにしている。
【0054】こうしたウォータポンプ2、フロントケー
ス3、アウタロータ4、インナロータ5がシリンダブロ
ック1に組み付くまでの工程が図4〜図7に渡り示され
ている。
【0055】つぎに、図4〜図7を参照して、この工程
を順に説明する。すなわち、今、前工程の作業を終え、
シリンダブロック1を載せたパレット11が搬送路10
に沿って上流側の作業ステーションに向かうとする。
【0056】すると、この間、ロボット装置60は、制
御盤67からの指令により、まず、図4(a)に示され
るようにウォータポンプ2をシール剤塗布装置14にセ
ットする作業を行う。
【0057】具体的には、まず、ロボット装置60のハ
ンド部61は、部品供給コンベア13a上の正位(翼2
dが下側に向いた姿勢)したウォータポンプ2の本体部
2bを把持し、これをパレット2aから取り出す作業が
行われる。ついで、把持したウォータポンプ2の姿勢を
上下反転させてから、シール剤塗布装置14の入出位置
Xへ運び、同位置Xで待機しているウォータポンプ保持
用のホルダー20の側方から本体部2bを溝孔21へ挿
入する作業が行われる。
【0058】これにより、ウォータポンプ2は、シール
剤の塗布が必要とするフランジ内面(組付面)が上側に
向いた倒立状態のまま、ホルダー20に保持されてい
く。シール剤塗布装置14は、このウォータポンプ2の
セットを受けて、制御盤67からの指令により、図4
(b)に示されるシール剤塗布工程に入る。
【0059】ここで、シール剤塗布工程は、まず、モー
タ18が作動して、ウォータポンプ2を入出位置Xから
シール剤塗布位置Yへ移す。ついで、塗布ノズル案内機
構25、スライド機構28、昇降機構29およびシール
剤供給ユニット32が作動し、塗布ノズル30をフラン
ジ内面に近接させつつフランジ2cの形状に沿って環状
に移動させ、ノズル先端から吐出するシール剤をフラン
ジ2aの組付面に塗布させていく。
【0060】ついで、ロボット装置60は、制御盤67
からの指令により、このシール剤を塗布している工程を
利用して、図4(A)に示されるようにアウタロータ4
を自動組付機40に組み付ける作業を行う。
【0061】具体的には、シール剤塗布装置14へのセ
ットを終えたロボット装置60のハンド部61は、部品
供給コンベア13bへ戻り、同コンベア13b上のアウ
タロータ4を把持し、これをパレット4aから取り出
す。そして、把持したアウタロータ4の姿勢を上下反転
させてから、同アウタロータ4を待機位置で待機してい
る作業ベース42(自動組付機40)へ運び、作業ベー
ス42の下方からアウタロータ4の内腔部をチャッキン
グ装置47のチャッキング部に嵌め、同チャッキング部
にアウタロータ全体を保持させていく。
【0062】これにより、自動組付機40は、アウタロ
ータ4をシリンダブロック1に組み付ける体勢となる。
ここまでの作業の進行に伴い、シリンダヘッド1を搭載
したパレット11は、図4(B)中の二点鎖線で示され
るように上流側の作業ステーションに位置決め固定され
ていく。
【0063】具体的には、シリンダヘッド1を載せたパ
レット11は、制御盤67からの指令にしたがって、ま
ず、パレットストッパー6により作業ステーションに位
置決められ、その後、パレットリフト機構7により搬送
路10の直上の作業位置にまでリフトされ、そのまま同
作業位置に保持されていく。
【0064】そして、自動組付機40は、このパレット
11が位置決め固定されたことを受けて作動し、図4
(B)に示されるように作業ベース42を作業ステーシ
ョンの作業位置まで下降させていく。
【0065】すると、作業ベース42とシリンダブロッ
ク1との両者がピン44で位置決めにされつつ、ガイド
ピン45の先端部がシリンダブロック1の前面に形成し
てあるガイド孔(図示しない)に挿入され、アウタロー
タ4がシリンダブロック1の前面に形成してあるオイル
ポンプ組込用の孔部1b内に嵌め込まれる。
【0066】再び作業ベース42が待機位置に戻る際に
は、ガイドピン着脱装置46、チャッキング装置47の
保持が解除され、図4(C)に示されるようにシリンダ
ブロック1の前面にはアウタロータ4が組み付けられる
とともに、ウォータポンプ2を取り付けるときに使用さ
れるガイドピン45が残る。
【0067】そして、このアウタロータ4が組み付けら
れるまでの間を利用して、ロボット装置63は、図4
(b)に示されるようにシール剤塗布装置14の入出位
置Xで待機しているフロントケース保持用のホルダー2
0にフロントケース3をセットする。
【0068】具体的には、フロントケース3のセット
は、ロボット装置63のハンド部64で、まず、部品供
給コンベア13c上の正位(周壁端が下側に向いた姿
勢)したフロントケース3の壁部を把持し、これをパレ
ット3aから取り出す。そして、このフロントケース3
の姿勢を上下反転させてから、フロントケース保持用の
ホルダー20に運び、ホルダー20の上方から、ピン2
2と通孔3bとを凹凸嵌合させつつフロントケース全体
をホルダー20の上面に載せることで行われる。
【0069】これにより、フロントケース3は、シール
剤の塗布を必要とする周壁端(組付面)が上側に向いた
状態のまま、ホルダー20に保持されていく。そして、
このフロントケース3(シール剤:未塗布)が、図4
(c)に示されるように回転テーブル19の回転動作に
より、シール剤の塗布を終えたウォータポンプ2と入れ
替っていく。
【0070】ロボット装置60は、図5(a)に示され
るようにこの入出位置Xに入れ替わったシール剤塗布後
のウォータポンプ2を受け取り、このウォータポンプ2
の姿勢を上下反転(フランジ内面が下側に向く姿勢)さ
せてから、上流側の作業ステーションの近くで待機させ
る。
【0071】そして、自動組付機40によるアウタロー
タ4の組み付けを終えると、図5(A)に示されるよう
にロボット装置60は、直ちにガイドピン45を位置出
しの治具として用いて、シリンダブロック1の前面で開
口しているウォータポンプ組込用の孔部1aにウォータ
ポンプの翼2dを嵌めつつ、フランジ2cの内面(組付
面)をシリンダブロック1の前面に押し付ける。
【0072】これにより、ウォータポンプ2は、シール
剤で動かないようにシリンダブロック1に組み付けられ
る。ウォータポンプ2の組み付けを終えると、図5
(B)に示されるように再び自動組付機40の作業ベー
ス42が下降して、ガイドピン45をシリンダブロック
1から抜去し回収する。
【0073】これにより、上流側の作業ステーションで
の組付作業は終了する。この作業終了に伴い、パレット
リフト装置7は下降動作し、再びシリンダブロック1を
載せたパレット11は、搬送路10に戻り、同搬送路1
0に沿って下流側へ搬送されていく。
【0074】このパレット11が下流側の作業ステーシ
ョンへ至るまでの間を利用して、図4(c)に示される
ようにシール剤塗布装置14ではフロントケース3の周
壁端にシール剤を塗布する工程が進む。
【0075】そして、この先行したシール剤塗布工程中
を利用して、ロボット装置60は、つぎのウォータポン
プ2をシール剤塗布装置14のウォータポンプ保持用の
ホルダー20にセットして、つぎのシール剤塗布に備え
る。
【0076】またこのシール剤塗布工程中、ロボット装
置63は、図6(A)に示されるようにインナロータ5
を自動組付機50に組み付ける作業が行われる。具体的
には、ロボット装置63のハンド部64は、部品供給コ
ンベア13b上のインナロータ5を把持用の孔部64内
に収めて保持し、これをパレット5aから取り出す。そ
して、保持したインナロータ5の姿勢を上下反転させて
から、同インナロータ5を待機位置で待機している作業
ベース52(自動組付機50)へ運び、作業ベース52
の下方からインナロータ5の内腔部をチャッキング装置
56のチャッキング部に嵌め、同チャッキング部にイン
ナロータ全体を保持させていく。
【0077】これにより、自動組付機50は、インナロ
ータ5をシリンダブロック1に組み付ける体勢となる。
ここまでの作業の進行に伴い、シリンダヘッド1を搭載
したパレット11は、図6(B)中の二点鎖線で示され
るように下流側の作業ステーションに位置決め固定され
ていく。
【0078】具体的には、上流側の作業ステーションの
ときと同様、シリンダヘッド1を載せたパレット11
は、まず、パレットストッパー6により作業ステーショ
ンに位置決められ、その後、パレットリフト機構7によ
り搬送路10の直上の作業位置にまでリフトされ、その
まま同作業位置に保持されていく。
【0079】そして、自動組付機50は、このパレット
11が位置決め固定されたことを受けて作動し、図6
(B)に示されるように作業ベース52を作業ステーシ
ョンの作業位置まで下降させていく。
【0080】すると、ガイドキャップ54の基端部がシ
リンダブロック1の前面に形成してあるガイド孔(図示
しない)に挿入され、インナロータ5がシリンダブロッ
ク1に嵌め込まれたアウタロータ4の中心部に導かれて
いく。
【0081】ここで、インナロータ5の外形は、必ずし
もアウタロータ4の内腔形状とは合致することはないの
で、ほとんどはインナロータ5はアウタロータ4の側面
と当接して退避していく。
【0082】ついで、回転機構57が回転動作して、イ
ンナロータ5を軸線を中心に所定量(一回転)、回転さ
せる。すると、ずれていたインナロータ5の外形とアウ
タロータ4の内腔形状が次第に合致していき、合致した
時点で、インナロータ5のロータ部が弾性力によりアウ
タロータ4内に押し込まれる。
【0083】そして、作業ベース52が待機位置に戻る
際、ガイドキャップ着脱機構55、チャッキング装置5
6の保持が解除され、図6(C)に示されるようにイン
ナロータ5がアウタロータ4の内部に組み付けられると
ともに、シリンダブロック1の前面にはフロントケース
3を取り付けるときに使用されるガイドキャップ54が
残る。
【0084】この間、シール剤塗布装置14ではシール
剤の塗布を終えたフロントケース3とシール剤が未塗布
のウォータポンプ2との入れ替え工程が行われる。そし
て、ロボット装置63は、図6(a)に示されるように
把持片64aを用いて、シール剤塗布後のフロントケー
ス3をホルダー20から受け取り、下流側の作業ステー
ションの近くで待機させる。なお、フロントケース3
は、ウォータポンプ2のときと同様、シリンダブロック
1に組み付けやすい姿勢、すなわち周壁端を下側に向け
た姿勢となるように上下反転させてから待機させてあ
る。
【0085】そして、自動組付機50によるインナロー
タ5の組み付けを終えると、図7(A)に示されるよう
にロボット装置63は、直ちにシリンダブロック1の前
面から突き出ているガイドキャップ54に通孔3bを嵌
めつつ、シリンダブロック1の前面を覆うようにフロン
トケース3を載せる。
【0086】フロントケース3の搭載を終えると、図7
(B)に示されるように再び自動組付機50の作業ベー
ス52が下降して、ガイドピン45をシリンダブロック
1から抜去し回収する。この際、フロントケース3の周
壁端に塗布されているシール剤がシリンダブロック1に
対して強く当たるよう、フロントケース3をシリンダブ
ロック1の前面に押し付けてもよい。
【0087】これにより、フロントケース3は、シール
剤で動かないようにシリンダブロック1に組み付けられ
る。そして、下流側の作業ステーションにおける組付作
業が終了すると、図7(C)に示されるように、シリン
ダブロック1にはシール剤の塗布が必要なウォータポン
プ2、同じくフロントケース3、シール剤の塗布が不要
なアウタケース4、同じくインナロータ5といった種々
の部品の組み付けられる。
【0088】しかして、こうしたロボット装置60,6
3を用いて、上/下流側の自動組付機40,50に至る
前に、先行してシール剤の塗布が必要な複数種の組付部
品(ウォータポンプ2、フロントケース3)にシール剤
を塗布させ、この間(シール剤塗布工程)に、シール剤
の塗布が不要な複数種の組付部品(アウタロータ4、イ
ンナロータ5)を自動組付機40,50を用いて、搬送
路10上のワーク(シリンダブロック1)に組み付け、
この組み付けに続いてシール剤の塗布を終えた組付部品
をワークに組み付けるようにした部品実装装置Aは、無
駄に経過していたシール剤を塗布する時間を有効に活用
して、シール剤の塗布が必要な各種の組付部品、シール
剤の塗布が不要な各種の組付部品をワークに連続的に組
み付けることができる。
【0089】このことは、シール剤の塗布が必要な部品
とシール剤の塗布が不要な部品が混在した多くの組付部
品を、効率よく搬送路10上のワークに組み付けること
ができる。
【0090】しかも、異なる種類のウォータポンプ2、
フロントケース3、アウタロータ4、インナロータ5と
いった組付部品の組み付けは、シール剤塗布装置14の
上/下流側の自動組付機40,50の双方において連続
的に進行する上、アウタケース4、インナロータ5を組
み付けるために停止したシリンダブロック1を利用して
ウォータポンプ2、フロントケース3が組み付けられる
から、かなり高い組付効率を実現できる。
【0091】そのうえ、部品実装装置Aは、シール剤塗
布装置14を共用する配置なので、上/下流側の自動組
付機40,50の相互の間隔は小さくてすみ、シール剤
塗布装置14を中心として、自動組付機40,50、ロ
ボット装置60,63、さらには部品供給コンベア13
a〜13c(部品ヤード)がコンパクトに集約するレイ
アウトが実現できる。
【0092】よって、部品実装装置Aは、占有面積が少
なくてすむ最小の設備ですみ、設備の最小化と組付効率
の高効率化との双方を実現することができる。しかも、
回転テーブル式のシール剤塗布装置14を採用したの
で、ロボット装置60,63の作業に連動して円滑に各
種シール剤の塗布が必要な組付部品(ウォータポンプ
2、フロントケース3等)におけるシール剤の塗布が進
めることができる。
【0093】なお、上述した一実施形態では、ワークと
してのシリンダブロックに、シール剤の塗布が必要な部
品としてウォータポンプ、フロントケース、シール剤の
塗布が不要な部品としてアウタロータ、インナロータを
組み付ける例を挙げたが、これに限らず、他の部材をワ
ークとして、他のシール剤が要/不要な部品を組み付け
るものでも、またエンジン以外の他の部材をワークとし
て、これにシール剤が要/不要な部品を組み付けるよう
したものにも、本発明を適用してもよいことはいうまで
もない。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、第一/第二ロボット装置によるシール剤を
塗布する時間を有効に活用した第一/第二組付部品の組
付け、シール剤塗布装置を共用する配置により、占有面
積が少なくてすむ最小の設備で、搬送路上のワークに、
シール剤の塗布が要・不要な複数種の部品が混在する多
くの組付部品を効率良く組み付けることができる。
【0095】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、第一ロボット装置、第二ロボット装置の
作業に連動して各種の第一組付部品における円滑なシー
ル剤の塗布を進めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の部品実装装置の構造を説
明するための斜視図。
【図2】(a)は同装置の平面図。(b)は同装置の側
面図。
【図3】同装置における各種組付部品の組付けに係るサ
イクルを説明するの図。
【図4】同装置の上流側の組付機における作業工程を、
シール剤塗布工程と対応させて説明するための図。
【図5】同上流側の組付機における最終工程を説明する
ための図。
【図6】下流側の組付機における作業工程を、シール剤
塗布工程と対応させて説明するための図。
【図7】同下流側の組付機における最終工程を説明する
ための図。
【符号の説明】
1…シリンダブロック(ワーク) 2、3…ウォータポンプ、フロントケース(第一組付部
品) 4,5…アウタロータ、インナロータ(第二組付部品) 10…搬送路 13a〜13c…部品供給コンベア(部品ヤード) 14…シール剤塗布装置 19…回転テーブル(運搬手段) 20…ホルダー 30…塗布ノズル 40,50…上/下流側の自動組付機(組付機) 42,52…作業ベース 47,56…チャッキング装置 60,63…ロボット装置 61,64…ハンド部 67…制御盤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江草 孝至 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 羽崎 裕一 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三 菱自動車エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 舩尾 博行 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三 菱自動車エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−311968(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 65/10 B23P 21/00 303 B62D 65/18 F02B 77/00 B25J 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークが順次、搬送される搬送路の側方
    に配置され、シール剤の塗布が必要な複数種の第一組付
    部品およびシール剤の塗布が不要な複数種の第二組付部
    品が待機した部品ヤードと、 この部品ヤードを挟んで前記部品ヤードと相対する位置
    に配置され、前記第一組付部品にシール剤を塗布するた
    めのシール剤塗布装置と、 前記搬送路に沿って前記シール剤塗布装置の上流および
    下流側にそれぞれ設けられ、前記第二組付部品をワーク
    に組付けるための部品組付装置と、 前記シール剤塗布装置、前記上流側の部品組付装置およ
    び前記部品ヤードの間を移動し、前記第一および第二組
    付部品のうち各々第1種の部品を支持する第一ロボット
    装置と、 前記シール剤塗布装置、前記下流側の部品組付装置およ
    び前記部品ヤードの間を移動し、前記第一および第二組
    付部品のうち各々第2種の部品を支持する第二ロボット
    装置とが設けられ、 前記第一ロボット装置が、前記部品ヤードから第1種の
    第一組付部品を前記シール剤塗布装置にセットしてシー
    ル剤塗布が先行している間に、前記部品ヤードから前記
    第1種の第二組付部品を前記上流側の部品組付装置にセ
    ットし、該部品組付装置により前記第1種の第二組付部
    品をワークに組付けた後、シール剤塗布を完了した前記
    第1種の第一組付部品をワークに組付け、 次に前記第二ロボット装置が、前記部品ヤードから第2
    種の第一組付部品を前記シール剤塗布装置にセットして
    シール剤塗布が先行している間に、前記部品ヤードから
    前記第2種の第二組付部品を前記下流側の部品組付装置
    にセットし、該部品組付装置により前記第2種の第二組
    付部品をワークに組付けた後、シール剤塗布を完了した
    前記第2種の第一組付部品を該第2種の第二組付部品の
    組付後に続いてワークに組付けることを特徴とする部品
    実装装置。
  2. 【請求項2】 前記シール剤塗布装置は、前記第一ロボ
    ット装置、前記第二ロボット装置から第一組付部品を順
    次受け取り、シール剤塗布位置へ導く運搬手段と、前記
    シール剤塗布位置に導かれた各第一組付部品にシール剤
    を順次塗布する塗布ノズルとを有して構成されることを
    特徴とする請求項1に記載の部品実装装置。
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