JP3445456B2 - 基板処理装置 - Google Patents
基板処理装置Info
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Description
液晶表示パネル用ガラス基板あるいは半導体製造装置用
マスク基板等の基板に処理液を供給することにより、当
該基板に対して洗浄等の処理を施す基板処理装置に関す
る。
純水中に薬液を混合させることにより生成した処理液を
処理槽に供給し、この処理液中に基板を浸漬することに
より当該基板を処理するものが知られている。例えば、
特開平7−22369号公報に記載された基板処理装置
は、純水の供給源から処理槽に純水を供給するための純
水供給路と、耐圧密閉構造を有し薬液を貯留する薬液タ
ンクと、この薬液タンク内に圧力を制御された窒素ガス
を供給する窒素ガス供給手段と、薬液タンクから純水供
給路に向けて薬液を導くための薬液の供給経路と、純水
供給路中の純水に薬液を混合させるための薬液導入弁と
を備える。そして、薬液タンク内に窒素ガスを供給する
ことにより薬液タンク内の薬液を加圧した後、薬液導入
弁を開放することにより、純水中に薬液を圧送し、これ
により純水と薬液とを混合している。
置においては、薬液導入弁の流量特性が変化することに
より、純水中に混合される薬液の量が変化し、その結果
処理液の濃度が変化してしまうという問題がある。すな
わち、薬液の圧力や熱膨張の影響を受けて薬液導入弁が
変形した場合等においては、薬液の供給経路において薬
液が受ける圧力損失が変化し、窒素ガスにより加圧され
た薬液の圧力が一定値となるように制御した場合におい
ても、純水中への薬液の供給量は正確には一定とはなら
ない。このため、処理槽に供給される処理液の濃度が不
均一となる。
度等を検出し、この検出値の偏差に比例して薬液タンク
に供給する窒素ガスの圧力を増減させることにより、処
理槽に供給される処理液の濃度が目標値となるように制
御することが考えられる。
合においては、処理液濃度の目標値に対するオーバシュ
ートが生じ、ハンチング現象により処理液の濃度が安定
するまでに長時間を要するという問題が生ずる。
ては、その処理液により処理された基板の品質が低下
し、当該基板により製造される製品の歩留まりを低下さ
せるという問題が生ずる。
れたものであり、処理液の濃度を速やかに目標濃度に一
致させることにより、基板を精度よく処理することので
きる基板処理装置を提供することを目的とする。
は、純水中に薬液を混合することにより生成した処理液
により基板を処理する基板処理部と、前記基板処理部と
純水の供給源とを接続する供給路と、前記供給路中に配
設され、前記供給路を通過する純水中に薬液を混合して
処理液を生成するための薬液導入弁と、前記薬液を貯留
する耐圧密閉構造の薬液タンクと、前記薬液タンク内に
不活性ガスを供給して前記薬液タンク内の薬液を加圧す
ることにより、薬液を前記薬液タンクから前記薬液導入
弁に圧送する不活性ガス供給手段と、前記薬液タンクか
ら前記薬液導入弁に圧送される薬液の流量を制御する薬
液制御手段と、前記薬液導入弁と前記薬液タンクとの間
に配設され、そこを通過する薬液の流量を検出する流量
検出手段と、前記薬液導入弁と前記薬液タンクとの間に
配設され、そこを通過する薬液の圧力を検出する圧力ト
ランスデューサと、予め設定された圧力設定値、前記流
量検出手段により検出された流量値、及び圧力トランス
デューサにより検出された圧力値に基づいて前記薬液制
御手段を制御する制御部とを備え、前記制御部は、その
制御則としての前記流量検出手段による検出値の偏差に
比例した比例動作および前記流量検出手段による検出値
の偏差の積分に比例した積分動作に基づいて圧力補正信
号を求め、予め設定された圧力設定値、前記圧力トラン
スデューサにより検出された圧力値および前記圧力補正
信号に基づいて圧力制御偏差を求め、圧力制御偏差に対
して制御則としての比例動作および積分動作を行うこと
により前記薬液制御手段の操作量を決定し、この操作量
により前記薬液制御手段を制御することを特徴とする。
混合することにより生成した処理液により基板を処理す
る基板処理部と、前記基板処理部と純水の供給源とを接
続する供給路と、前記供給路中に配設され、前記供給路
を通過する純水中に薬液を混合して処理液を生成するた
めの薬液導入弁と、前記薬液を貯留する耐圧密閉構造の
薬液タンクと、前記薬液タンク内に不活性ガスを供給し
て前記薬液タンク内の薬液を加圧することにより、薬液
を前記薬液タンクから前記薬液導入弁に圧送する不活性
ガス供給手段と、前記薬液タンクから前記薬液導入弁に
圧送される薬液の流量を制御する薬液制御手段と、前記
薬液導入弁と前記薬液タンクとの間に配設され、そこを
通過する薬液の流量を検出する流量検出手段と、前記薬
液導入弁と前記薬液タンクとの間に配設され、そこを通
過する薬液の圧力を検出する圧力トランスデューサと、
予め設定された圧力設定値、前記流量検出手段により検
出された流量値、及び圧力トランスデューサにより検出
された圧力値に基づいて前記薬液制御手段を制御する制
御部とを備え、前記制御部は、その制御則としての前記
流量検出手段による検出値の偏差に比例した比例動作、
前記流量検出手段による検出値の偏差の積分に比例した
積分動作および前記流量検出手段による検出値の偏差の
二重積分に比例した二重積分動作に基づいて圧力補正信
号を求め、予め設定された圧力設定値、前記圧力トラン
スデューサにより検出された圧力値および前記圧力補正
信号に基づいて圧力制御偏差を求め、圧力制御偏差に対
して制御則としての比例動作、積分動作および二重積分
動作を行うことにより前記薬液制御手段の操作量を決定
し、この操作量により前記薬液制御手段を制御すること
を特徴とする。
面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る基板処
理装置の概要図である。
めの基板処理部としての処理槽1と、薬液を貯留する薬
液タンク2と、複数の薬液導入弁9a、9b、9c、9
dおよび純水供給弁10を有する薬液混合部3と、薬液
混合部3に純水を供給するための純水供給部4と、薬液
タンク2と薬液混合部3との間に配設された流量センサ
5と、流量フィードバックコントローラ6および圧力フ
ィードバックコントローラ7とから成る制御部8とを備
える。
構成され、そこに貯留した処理液中に基板Wを浸漬して
処理するものである。この処理槽1の底部には処理槽1
内に処理液を噴出するための多数の噴出孔を穿設した一
対の噴出ノズル15が配設されており、この一対の噴出
ノズル15は供給路16bと接続されている。また、処
理槽1の周囲には処理槽1の上端からオーバフローする
処理液を回収するための回収部17が配設されており、
この回収部17はドレイン18と接続されている。
ガス供給源21と耐食レギュレータ22を介して接続さ
れている。また、この耐食レギュレータ22のパイロッ
トポートはレギュレータ23を介して圧縮空気供給源2
4と接続されている。
ットポートに供給される空気の圧力に対応させてそこを
通過する窒素ガスの圧力を制御するものである。また、
上記レギュレータ23は、そこを通過する圧縮空気の圧
力を一定圧力に制御するものである。これらの耐食レギ
ュレータ22およびレギュレータ23の作用により、薬
液タンク2に供給される窒素ガスの圧力を一定圧力に制
御することが可能となる。
食レギュレータ27が配設されている。また、この耐食
レギュレータ27のパイロットポートは電空レギュレー
タ28を介して圧縮空気供給源29と接続されている。
ットポートに供給される空気の圧力に対応させてそこを
通過する薬液の圧力を制御するものである。また、上記
電空レギュレータ28は、圧力フィードバックコントロ
ーラ7から印加される電圧に対応させてそこを通過する
圧縮空気の圧力を制御するものである。これらの耐食レ
ギュレータ27および電空レギュレータ28の作用によ
り、薬液タンク2から薬液混合部3に供給される薬液の
流量を制御することが可能となる。
に配置した構成をとるかわりに、窒素ガス供給源21と
薬液タンク2との間や薬液タンク2と薬液混合部3との
間に単一のレギュレータを配設して窒素ガスまたは薬液
の圧力を当該レギュレータにより制御することも可能で
ある。但し、フッ酸等のその蒸気が腐食性を有する薬液
を使用する場合においては、上記のような構成をとるこ
とが好ましい。
弁10と純水供給源19とを接続する供給路16aと、
供給路16a中に配設された純水レギュレータ20とを
備える。純水供給源19より供給された純水は、純水レ
ギュレータ20により一定の流量に調整され、供給路1
6aを介して薬液混合部3の純水供給弁10に供給され
る。
合部3の薬液導入弁9aに圧送される薬液の流量を検出
するためのものである。この流量センサ5としては、例
えば、薬液中を超音波が伝播する時間から薬液の流量を
検出するものや、テーパ管内に浮遊するフロートの位置
から薬液の流量を検出するものを使用することができ
る。
44の内部に直線状の流体通路45を有する。そして、
この流体通路45は、純水供給源19から薬液混合部3
に至る供給路16aと、薬液混合部3から処理槽1に至
る供給路16bとに接続されている。供給路16aから
供給される純水は、純水供給ポート47を通って流体通
路45内に進入する。また、純水供給ポート47の下流
側には、排液管49に接続する排液ポート48が配設さ
れている。これらの純水供給ポート47および排液ポー
ト48は、各々純水供給弁10および排液弁50により
開閉制御される。なお、図1においては、排液管49お
よび排液弁50は、図示を省略している。
弁9a、9b、9c、9dの二次側流路が開口してい
る。また、本体44の側面には薬液導入口46a、46
b、46c、46d(図3においては46dのみ図示し
ている)が形成されている。これらの薬液導入口46
a、46b、46c、46dのうち、薬液導入口46a
は、前述した薬液タンク2と接続されており、薬液タン
ク2内の薬液は薬液導入口46aを介して流体通路45
中の純水に混合される。また、他の薬液導入口46b、
46c、46dは、各々、図示を省略した他の薬液タン
ク等より成る薬液供給部と接続されており、薬液タンク
2内の薬液とは異なる薬液の供給を受け、その薬液を流
体通路45中の純水に混合する。
入口46aと接続する薬液タンク2にはフッ化水素が貯
留されている。また、各薬液導入口46b、46c、4
6dと接続する薬液タンクには、各々、アンモニア、塩
酸、過酸化水素が貯留されている。そして、基板Wに対
しフッ酸によるエッチングを行う場合においては、純水
供給弁10とを開放して薬液混合部3の流体通路45内
に純水を供給すると共に、薬液導入弁9aを開放して窒
素ガスにより加圧され圧送された薬液タンク2内のフッ
化水素を流体通路45内に導入する。同様に、基板Wに
対し通常SC1と呼称される洗浄処理を行う場合におい
ては、純水供給弁10とを開放して流体通路45内に純
水を供給すると共に、薬液導入弁9bおよび9dを開放
してアンモニアと過酸化水素を流体通路45内に導入す
る。さらに、基板Wに対し通常SC2と呼称される洗浄
処理を行う場合においては、純水供給弁10とを開放し
て流体通路45内に温純水を供給すると共に、薬液導入
弁9cおよび9dを開放して塩酸と過酸化水素を流体通
路45内に導入する。
ーラ6と圧力フィードバックコントローラ7とから構成
される。
量センサ5の検出信号を受け、圧力フィードバックコン
トローラ7を制御する制御信号としての圧力補正信号を
出力するためのものである。また、圧力フィードバック
コントローラ7は、薬液タンク2から薬液混合部3に供
給される薬液の圧力を検出する圧力トランスデューサ2
5からの検出信号と流量フィードバックコントローラ6
からの圧力補正信号とを受け、純水中に混合される薬液
の量を制御するためのものである。すなわち、圧力フィ
ードバックコントローラ7は、電空レギュレータ28に
印加する電圧を制御することにより、電空レギュレータ
28および耐食レギュレータ27を介して薬液タンク2
から薬液混合部3に供給される薬液の流量を制御し、こ
れにより薬液混合部3において純水中に混合される薬液
の量を制御する。
6および圧力フィードバックコントローラ7は、目標値
から観測量(検出値)を減算した偏差に基づいて制御対
象の操作量を決定するための制御方式として、PID制
御を採用する。このPID制御とは、比例動作(P動
作)、積分動作(I動作)、微分動作(D動作)を含む
制御則であり、3項制御とも呼称される。このPID制
御は、制御対象の制御量(すなわち制御後の観測量)を
速やかに目標値に近づけることができるという特徴を有
する。
く偏差が大きくなればそれに応じて操作量も大きくする
のが妥当であることから、制御則には偏差に比例する項
を含める。これを比例動作(P動作)という。また、自
己平衡性をもつ制御対象に比例制御のみを行うと、目標
値や外乱のステップ状変化に対して最終的に、定常偏差
(オフセット)と呼称される一定の偏差が残ってしま
う。この定常偏差は、偏差の積分に比例する項を制御則
に含めることで除去することができる。これを積分動作
(I動作)という。さらに、本実施の形態では偏差の微
分に比例する項も制御則に含める。これを微分動作(D
動作)という(株式会社朝倉書店発行/PID制御第3
頁参照)。これは一種の予見動作であり、この動作を含
めることによって、偏差の増減の動向を操作量の決定に
反映して制御特性の改善を図ることができる。
ンサ5による検出値の偏差に比例して電空レギュレータ
28に印加する電圧を決定する比例動作と、流量センサ
5による検出値の偏差の積分に比例して電空レギュレー
タ28に印加する電圧を決定する積分動作と、さらに流
量センサ5による検出値の偏差の微分に比例して電空レ
ギュレータ28に印加する電圧を決定する微分動作とを
含む制御則により処理液の濃度を制御することで、薬液
導入弁9aの流量特性が変化した場合等においても、処
理液の濃度を速やかに目標濃度に一致させることが可能
となる。
および圧力フィードバックコントローラ7からなる制御
部8により、処理液の濃度を制御する動作について説明
する。図3は、上述した流量フィードバックコントロー
ラ6および圧力フィードバックコントローラ7の機能を
模式的に示すブロック図である。
コントローラ6は、流量/圧力変換部32とPIDコン
トローラ33とを備える。
ンサ5による実際の処理液の濃度のフィードバック値Q
2を減算することにより得られた流量制御偏差Qhfe
は、流量/圧力変換部32に入力され、流量/圧力変換
部32において圧力補正値Pcに変換される。この圧力
補正値Pcは、PIDコントローラ33に入力される。
動作(P動作)、積分動作(I動作)、微分動作(D動
作)を行うことにより、この圧力補正値Pcに基づいて
圧力補正信号を作成する。
は、圧力補正値Pcに比例ゲインKpcを乗算し、この
乗算結果を作業用変数wk0として記憶する。また、積
分動作(I動作)においては、圧力補正値Pcにサンプ
リング時間Tsを乗算したものを圧力補正値の積分値P
citに加算して新たな圧力補正値の積分値Pcitと
し、この圧力補正値の積分値Pcitに積分ゲインKi
cを乗算したものを先の作業用変数wk0に加算して新
たな作業用変数wk0とする。さらに、微分動作(D動
作)においては、圧力補正値Pcと1サンプリング前の
圧力補正値Pcoとの差をサンプリング時間Tsで除算
したものに微分ゲインKdcを乗算し、これを先の作業
用変数wk0に加算して新たな作業用変数wk0とす
る。また、圧力補正値Pcを圧力補正値Pcoに変更す
る。ここで作成された作業用変数wk0は、圧力補正信
号として使用される。
量フィードバックコントローラ6により作成された圧力
補正信号としての作業用変数wk0を利用して電空レギ
ュレータ28を制御する制御電圧を作成するためのもの
であり、PIDコントローラ34とフィードフォワード
制御部35とを備える。
正信号としての作業用変数wk0を加算して補正済圧力
設定値P4を得る。さらにP4から圧力トランスデュー
サ25で検出した薬液タンク2から薬液混合部3に供給
される薬液の圧力値P2を減算することにより圧力制御
偏差Peを得る。そして、この圧力制御偏差PeはPI
Dコントローラ34に入力される。
動作(P動作)、積分動作(I動作)、微分動作(D動
作)を行うことにより、圧力制御偏差Peに基づいて電
空レギュレータ28を制御する制御電圧の作成に利用さ
れる作業用変数wk1を作成する。
は、圧力制御偏差Peに比例ゲインKpを乗算し、この
乗算結果を作業用変数wk1として記憶する。また、積
分動作(I動作)においては、圧力制御偏差Peにサン
プリング時間Tsを乗算したものを圧力制御偏差の積分
値Pitに加算して新たな圧力制御偏差の積分値Pit
とし、この圧力制御偏差の積分値Pitに積分ゲインK
iを乗算したものを先の作業用変数wk1に加算して新
たな作業用変数wk1とする。さらに、微分動作(D動
作)においては、圧力制御偏差Peと1サンプリング前
の圧力制御偏差Peoとの差をサンプリング時間Tsで
除算したものに微分ゲインKdを乗算し、これを先の作
業用変数wk1に加算して新たな作業用変数wk1とす
る。また、圧力制御偏差Pcを圧力制御偏差Pcoに変
更する。
いては、補正済圧力設定値P4を電空レギュレータ28
を制御する制御電圧の作成に利用される出力値P3に変
換する。そして、PIDコントローラ34において作成
された作業用変数wk1と出力値P3とを加算すること
により、電空レギュレータ28を制御する制御電圧が作
成される。
ローラ33を動作させるか否かを選択するスイッチであ
り、SW2はPIDコントローラ34を動作させるか否
かを選択するスイッチである。スイッチSW1は、薬液
が流れていないにもかかわらず流量センサ5による流量
のフィードバック値Q2に基づいてPIDコントローラ
33が制御動作を行うことを防止するため、基板Wの処
理を開始して薬液が流れているときのみ閉じられる。ま
た、スイッチSW2は、薬液供給開始時に、薬液タンク
2から薬液混合部3に供給される薬液の圧力を設定圧力
値P1付近まで上昇させた後に閉じられる。このことに
より、薬液供給開始時に発生し易い圧力のオーバシュー
トを防止し、設定圧力値への到達を速めることができ
る。
する場合においては、圧力設定値P1に対応する出力値
P3を電空レギュレータ28に印加することにより、耐
食レギュレータ27を介して薬液タンク2から薬液混合
部3に供給される薬液の圧力を制御する。そして、薬液
混合部3の純水供給弁10を開放すると共に薬液導入弁
9aを開放することにより純水中に薬液を混合し、これ
により生成された処理液を供給路16bを介して処理槽
1中に供給する。
6と圧力フィードバックコントローラ7とから構成され
た制御部8により、流量センサ5で検出した薬液の流量
に基づいて電空レギュレータ28を制御して処理槽1に
供給される処理液の濃度を目標濃度に一致させる。この
とき、流量センサ5による検出値の偏差に比例して電空
レギュレータ28に印加する電圧を決定する比例動作
と、流量センサ5による検出値の偏差の積分に比例して
電空レギュレータ28に印加する電圧を決定する積分動
作と、流量センサ5による検出値の偏差の微分に比例し
て電空レギュレータ28に印加する電圧を決定する微分
動作とを含む制御則により処理液の濃度を制御している
ことから、処理液の濃度を速やかに目標濃度に一致させ
ることが可能となる。
複数の基板Wを処理槽1に貯留された処理液中に浸漬し
て基板Wの処理を行う。
説明する。図4は、第2実施形態に係る流量フィードバ
ックコントローラ26および圧力フィードバックコント
ローラ7の機能を模式的に示すブロック図である。な
お、図3に示す実施形態と同一の部材については、同一
の符号を付して詳細な説明を省略する。
図1および図3に示すPIDコントローラ33を有する
流量フィードバックコントローラ6にかえてPII2 D
コントローラ53を有する流量フィードバックコントロ
ーラ26を採用した点のみが図1〜3に示す第1実施形
態と異なる。
トローラ33においては、比例動作(P動作)、積分動
作(I動作)、微分動作(D動作)を含むPID制御を
利用しているが、このPII2 Dコントローラ53にお
いては、さらに二重積分動作(I2 動作)を追加してい
る。より具体的には、流量センサ5による検出値の偏差
に比例して電空レギュレータ28に印加する電圧を決定
する比例動作と、流量センサ5による検出値の偏差の積
分に比例して電空レギュレータ28に印加する電圧を決
定する積分動作と、流量センサ5による検出値の偏差の
二重積分に比例して電空レギュレータ28に印加する電
圧を決定する二重積分動作と、流量センサ5による検出
値の偏差の微分に比例して電空レギュレータ28に印加
する電圧を決定する微分動作とを含む制御則により処理
液の濃度を制御するものである。
図3に示すPIDコントローラ33と同様、圧力補正値
Pcに基づいて圧力補正信号を作成する。
は、圧力補正値Pcに比例ゲインKpcを乗算し、この
乗算結果を作業用変数wk0として記憶する。また、積
分動作(I動作)においては、圧力補正値Pcにサンプ
リング時間Tsを乗算したものを圧力補正値の積分値P
citに加算して新たな圧力補正値の積分値Pcitと
し、この圧力補正値の積分値Pcitに積分ゲインKi
cを乗算したものを先の作業用変数wk0に加算して新
たな作業用変数wk0とする。また、二重積分動作(I
2 動作)においては、圧力補正値の積分値Pcitにサ
ンプリング時間Tsを乗算したものを圧力補正値の二重
積分値Pcittに加算して新たな圧力補正値の二重積
分値Pcittとし、この圧力補正値の二重積分値Pc
ittに二重積分ゲインKiicを乗算したものを先の
作業用変数wk0に加算して新たな作業用変数wk0と
する。さらに、微分動作(D動作)においては、圧力補
正値Pcと1サンプリング前の圧力補正値Pcoとの差
をサンプリング時間Tsで除算したものに微分ゲインK
dcを乗算し、これを先の作業用変数wk0に加算して
新たな作業用変数wk0とする。また、圧力補正値Pc
を圧力補正値Pcoに変更する。ここで作成された作業
用変数wk0は、圧力補正信号として使用される。
流量フィードバックコントローラ26を使用した場合に
おいては、処理槽1に処理液の供給を開始した直後の過
渡的状態に発生する偏差を、偏差の二重積分に比例する
項を制御則に含めることで除去することができる。従っ
て、このPII2 Dコントローラ53を有する流量フィ
ードバックコントローラ26を使用した場合において
は、PIDコントローラ33を有する流量フィードバッ
クコントローラ6を使用した場合の効果に加え、処理槽
1に処理液の供給を開始した直後の過渡的状態をも含め
て、処理液供給時間全域に亘る処理液濃度の平均値を目
標濃度と一致させることができる。
部19から薬液混合部3に供給する純水を供給路16a
中に配設した純水レギュレータ20によって一定の圧力
に制御する場合について説明したが、この純水の圧力を
フィードバック制御によって一定値に維持するようにし
てもよい。
御部8を構成する流量フィードバックコントローラ6、
26と圧力フィードバックコントローラ7とを個別に設
け、これらをカスケード接続する場合について説明した
が、これらを一体化した複数入出力構成の制御部を使用
してもよい。また、流量フィードバックコントローラ
6、26や圧力フィードバックコントローラ7にかえ
て、同様の機能を実現するファジイ制御やニューラルネ
ットワーク等を利用してもよい。なお、上述した実施の
形態においては、圧力フィードバックコントローラ7も
PID制御を利用しているが、圧力フィードバックコン
トローラ7については他の制御方式を採用してもよい。
つの薬液タンク2から単一の処理槽1に薬液を供給する
場合について説明したが、一つの薬液タンク2から複数
の処理槽に処理液を供給するようにしてもよい。この場
合においては、薬液タンク2、耐食レギュレータ22お
よびレギュレータ23等を複数の処理槽で共有すること
ができることから、基板処理装置を小型化し、また、装
置自体のコストを低減することが可能となる。
基板Wとして略円形の半導体ウエハを使用し、この基板
Wを処理槽1に貯留された処理液中に浸漬してその処理
を行う基板処理装置にこの発明を適用した場合について
説明したが、処理液を基板Wに塗布または噴出して処理
する方式の基板処理装置にこの発明を適用してもよく、
また、液晶表示パネル用ガラス基板あるいは半導体製造
装置用マスク基板等の基板を処理する基板処理装置にこ
の発明を適用してもよい。
出手段による検出値の偏差に比例して薬液制御手段の操
作量を決定する比例動作と、流量検出手段による検出値
の偏差の積分に比例して薬液制御手段の操作量を決定す
る積分動作とを含む制御則により薬液導入弁に供給され
る薬液の流量を制御することから、薬液導入弁の流量特
性が変化した場合等においても、処理液の濃度を速やか
に目標濃度に一致させることが可能となり、基板を精度
よく処理することができる。
手段による検出値の偏差に比例して薬液制御手段の操作
量を決定する比例動作と、流量検出手段による検出値の
偏差の積分に比例して薬液制御手段の操作量を決定する
積分動作と、流量検出手段による検出値の偏差の二重積
分に比例して薬液制御手段の操作量を決定する二重積分
動作とを含む制御則により薬液導入弁に供給される薬液
の流量を制御することから、薬液導入弁の流量特性が変
化した場合等においても、処理液の濃度を速やかに目標
濃度に一致させることが可能となり、さらには、基板処
理部に処理液の供給を開始した直後の過渡的状態をも含
めて、処理液供給時間全域に亘る処理液濃度の平均値を
目標濃度と一致させることができる。このため、基板を
より精度よく処理することができる。
示すブロック図である。
示すブロック図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 純水中に薬液を混合することにより生成
した処理液により基板を処理する基板処理部と、 前記基板処理部と純水の供給源とを接続する供給路と、 前記供給路中に配設され、前記供給路を通過する純水中
に薬液を混合して処理液を生成するための薬液導入弁
と、 前記薬液を貯留する耐圧密閉構造の薬液タンクと、 前記薬液タンク内に不活性ガスを供給して前記薬液タン
ク内の薬液を加圧することにより、薬液を前記薬液タン
クから前記薬液導入弁に圧送する不活性ガス供給手段
と、 前記薬液タンクから前記薬液導入弁に圧送される薬液の
流量を制御する薬液制御手段と、 前記薬液導入弁と前記薬液タンクとの間に配設され、そ
こを通過する薬液の流量を検出する流量検出手段と、 前記薬液導入弁と前記薬液タンクとの間に配設され、そ
こを通過する薬液の圧力を検出する圧力トランスデュー
サと、 予め設定された圧力設定値、前記流量検出手段により検
出された流量値、及び圧力トランスデューサにより検出
された圧力値に基づいて前記薬液制御手段を制御する制
御部とを備え、 前記制御部は、その制御則としての前記流量検出手段に
よる検出値の偏差に比例した比例動作および前記流量検
出手段による検出値の偏差の積分に比例した積分動作に
基づいて圧力補正信号を求め、 予め設定された圧力設定値、前記圧力トランスデューサ
により検出された圧力値および前記圧力補正信号に基づ
いて圧力制御偏差を求め、 圧力制御偏差に対して制御則としての比例動作および積
分動作を行うことにより前記薬液制御手段の操作量を決
定し、この操作量により前記薬液制御手段を制御する こ
とを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項2】 純水中に薬液を混合することにより生成
した処理液により基板を処理する基板処理部と、 前記基板処理部と純水の供給源とを接続する供給路と、 前記供給路中に配設され、前記供給路を通過する純水中
に薬液を混合して処理液を生成するための薬液導入弁
と、 前記薬液を貯留する耐圧密閉構造の薬液タンクと、 前記薬液タンク内に不活性ガスを供給して前記薬液タン
ク内の薬液を加圧することにより、薬液を前記薬液タン
クから前記薬液導入弁に圧送する不活性ガス供給手段
と、 前記薬液タンクから前記薬液導入弁に圧送される薬液の
流量を制御する薬液制御手段と、 前記薬液導入弁と前記薬液タンクとの間に配設され、そ
こを通過する薬液の流量を検出する流量検出手段と、 前記薬液導入弁と前記薬液タンクとの間に配設され、そ
こを通過する薬液の圧力を検出する圧力トランスデュー
サと、 予め設定された圧力設定値、前記流量検出手段により検
出された流量値、及び圧力トランスデューサにより検出
された圧力値に基づいて前記薬液制御手段を制御する制
御部とを備え、 前記制御部は、その制御則としての前記流量検出手段に
よる検出値の偏差に比例した比例動作、前記流量検出手
段による検出値の偏差の積分に比例した積分動作および
前記流量検出手段による検出値の偏差の二重積分に比例
した二重積分動作に基づいて圧力補正信号を求め、 予め設定された圧力設定値、前記圧力トランスデューサ
により検出された圧力値および前記圧力補正信号に基づ
いて圧力制御偏差を求め、 圧力制御偏差に対して制御則としての比例動作、積分動
作および二重積分動作を行うことにより前記薬液制御手
段の操作量を決定し、この操作量により前記薬液制御手
段を制御する ことを特徴とする基板処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32790896A JP3445456B2 (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 基板処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32790896A JP3445456B2 (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 基板処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10154685A JPH10154685A (ja) | 1998-06-09 |
JP3445456B2 true JP3445456B2 (ja) | 2003-09-08 |
Family
ID=18204342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32790896A Expired - Fee Related JP3445456B2 (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 基板処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3445456B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003334433A (ja) | 2002-05-16 | 2003-11-25 | Kurita Water Ind Ltd | 連続溶解装置、連続溶解方法及び気体溶解水供給装置 |
JP4700536B2 (ja) * | 2006-03-22 | 2011-06-15 | 東京エレクトロン株式会社 | 液処理装置並びに液処理装置の処理液供給方法及び処理液供給プログラム。 |
EP2212237B1 (en) | 2007-09-06 | 2018-11-21 | The Coca-Cola Company | Systems and methods for monitoring and controlling the dispense of a plurality of beverage forming ingredients |
-
1996
- 1996-11-22 JP JP32790896A patent/JP3445456B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10154685A (ja) | 1998-06-09 |
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