JP3444359B2 - 画像印刷装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

画像印刷装置および方法、並びにプログラム

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JP3444359B2
JP3444359B2 JP2001176241A JP2001176241A JP3444359B2 JP 3444359 B2 JP3444359 B2 JP 3444359B2 JP 2001176241 A JP2001176241 A JP 2001176241A JP 2001176241 A JP2001176241 A JP 2001176241A JP 3444359 B2 JP3444359 B2 JP 3444359B2
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勝行 稲毛
弘毅 今井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像印刷装置および
方法、並びにプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ユーザの画像を撮影し、これを予
め用意されたフレーム画像と合成してシール紙などに印
刷して提供する画像印刷装置(例えば、プリントクラブ
(商標))が知られている。そして、この画像印刷装置
には、ユーザは、撮影した画像上に付属のペンで任意の
文字や図形などを書き込む(編集する)ことができるよ
うになされているものも存在する。
【0003】画像印刷のために、筐体内に装備された印
刷手段で印刷されたシール等の印刷物は、筐体壁面に形
成された取り出し口から排出されることになる。そし
て、従来は、この取り出し口は、撮影空間に臨む位置に
形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、印刷手段
は、その装備品として、シールシートやインク等の各種
の消耗品を有する。このため、消耗品を消耗したとき
は、消耗品を補充する必要がある。しかしながら、この
消耗品補充のために行われる印刷手段へのアクセスが、
従来は撮影空間側から行うようになっているため、補充
作業を行っている間は、ユーザに撮影空間の外部に出て
もらって、撮影のための作業を中段しなければならない
ことになる。
【0005】また、消耗品の補充時期というものは一定
間隔で生じるものではなく、ユーザの使用頻度が高い日
と使用頻度の低い日とに応じて補充時期が相違するもの
であり、したがってこの補充時期を容易に知ることがで
きれば便利である。
【0006】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、印刷手段の消耗品を補充する
時期を容易に知ることができ、しかも撮影空間をなんら
利用することなく消耗品の補充を行えるようにした画像
印刷装置提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような解決手法を採択してあ
る。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載
のように、被写体を撮影する撮影手段(例えば図1の符
号31)と、撮影手段により撮影された被写体の画像を
表示する第1の表示手段(例えば図8の符号14)と、
撮影手段により撮影された画像を表示し、編集入力を受
け付ける第2の表示手段(例えば図1の符号18)と、
第2の表示手段により編集入力が受け付けられた編集済
みの画像を印刷する印刷手段(例えば図1の符号89)
と、撮影手段による被写体の撮影および第1の表示手段
による画像の表示、並びに第2の表示手段による編集入
力の受け付けおよび印刷手段による画像の印刷を独立に
平行して行うように制御すると共に、印刷手段に装備さ
れる消耗品が消耗した場合、消耗品の補充の案内を第2
の表示手段に表示させるように制御する制御手段(例え
ば図13の符号81とを備え、撮影空間(例えば図1の
符号3)の前方に位置される筐体(例えば図1の符号1
1)に、撮影手段、および第1の表示手段が設けられ、
撮影空間の外部に設置された編集空間に第2の表示手段
が設けられ、筐体の内部に印刷手段が設けられ 筐体の
壁面のうち撮影空間の外部に相当する外部壁面(例えば
図1の符号11c)に、印刷手段にアクセスして消耗品
を補充するための開口部(例えば図1の符号47)であ
り、かつ、撮影手段による被写体の撮影中に消耗品が消
耗した場合、撮影手段による被写体の撮影を実行してい
る間に、消耗品の補充が可能な開口部が形成されるよう
にしてある。これにより、第2の表示手段の表示をみる
ことによって、消耗品の補充時期を容易に知ることがで
きる。また、撮影空間において、撮影手段による撮影は
続行したまま、撮影空間の外部から消耗品の補充作業を
行うことができるので、撮影を極力中断させないように
する上でも好ましいものとなる。
【0008】故障や操作ミス等によりエラーが発生した
ときに、少なくとも前記第2の表示手段にエラー発生の
表示を行うようにすることができる。これにより、第2
表示手段を、消耗品の補充時期の表示のみならず、エ
ラー表示にも有効に利用できることになる。
【0009】前記開口部は、常時は開閉自在な蓋部材で
施蓋しておくことができる。これにより、筐体内への異
物混入やいたずらを防止する上で好ましいものとなる。
【0010】前記印刷手段で印刷された印刷物の取り出
し口を、前記蓋部材に形成することができる。これによ
り、取り出し口およびその付近の保守、点検等を容易に
行うようにする上で好ましいものとなる。
【0011】取り出し口を蓋部材に設けた場合、前記
2の表示手段を、前記筐体の壁面のうち前記印刷物の取
り出し口が形成されている壁面と同じ壁面に配設するこ
とができる。これにより、第2の表示手段によって消耗
品の補充時期であることを確認して、その場でもって蓋
部材を開いてただちに消耗品の補充作業に移行すること
ができるようにする上で好ましいものとなる。
【0012】
【0013】なお、第2の表示手段は、筐体に設けるこ
となく、例えば管理者が居る管理人室に装備する等、筐
体から離れた位置に配設することもできる。前記筐体の
前記撮影空間の側面に前記編集空間を有するようにする
ことができる。 この場合、画像印刷装置は、例えば、図
2のように配置される。 前記筐体の前記撮影空間の背面
に前記編集空間を有するようにすることができる。 この
場合、画像印刷装置は、例えば、図14のように配置さ
れる。 前記編集空間の側面または背面にカーテンまたは
パネルを設けるようにすることができる。 カーテンは、
例えば、図14のカーテン96により構成され、パネル
は、例えば、図14の背景パネル6により構成される。
前記撮影空間と前記編集空間とを連絡する連絡通路を有
するようにすることができる。 連絡通路は、例えば、図
14の連絡通路50により構成される。 前記撮影空間と
前記編集空間の間に仕切を設けるようにすることができ
る。 仕切は、例えば、図2のカーテン44、または図1
4のカーテン97により構成される。 前記静止画像の明
るさの調整を受け付ける調整受付手段をさらに設けるよ
うにすることができる。 調整受付手段は、例えば、図1
6のステップS57の処理を実行するCPU81により構
成される。 前記撮影空間における撮影が行われた後、前
記編集空間における前の利用者の印刷処理が終了してい
ない場合、前記ユーザに自分自身の撮影をもう一度やり
直させる実行手段をさらに設けるようにすることができ
る。 実行手段は、例えば、図15のステップS17の処
理を実行するCPU81により構成される。
【0014】また、請求項13に記載のように、撮影空
間(例えば図1の符号3)の前方に位置される筐体(例
えば図1の符号11)に、被写体(例えば図1の符号
H)を撮影する撮影手段(例えば図1の符号31)と、
撮影手段により撮影された被写体の画像を表示する第1
の表示手段(例えば図8の符号14)とが設けられ、撮
影空間の外部に設置された編集空間に、撮影手段により
撮影された画像を表示し、編集入力を受け付ける第2の
表示手段(例えば図1の符号18)が設けられ、筐体の
内部に、第2の表示手段により編集入力が受け付けられ
た編集済みの画像を印刷する印刷手段(例えば図1の符
号89)が設けられ、筐体の壁面のうち撮影空間の外部
に相当する外部壁面(例えば図1の符号11c)に、印
刷手段にアクセスして消耗品を補充するための開口部
(例えば図1の符号47)であり、かつ、撮影手段によ
る被写体の撮影中に消耗品が消耗した場合、撮影手段に
よる被写体の撮影を実行している間に、消耗品の補充が
可能な開口部が形成された画像印刷装置であり、かつ、
ユーザに、撮影と撮影した画像の編集を行わせ、編集済
みの前記画像が印刷されたシールシートをユーザに提供
する画像印刷装置の画像印刷方法において、撮影手段に
より被写体を撮影する撮影ステップ(例えば、図15の
ステップS12)と、撮影ステップの処理により撮影さ
れた被写体の画像を第1の表示手段に表示する第1の表
示ステップと、撮影ステップの処理により撮影された画
像を第2の表示手段に表示し、編集入力を受け付ける第
2の表示ステップ(例えば、図15のステップS21)
と、第2の表示ステップの処理により編集入力が受け付
けられた編集済みの画像を印刷手段により印刷する印刷
ステップ(例えば、図15のステップS29)と、撮影
ステップの処理による被写体の撮影および第1の表示ス
テップの処理による画像の表示、並びに第2の表示ステ
ップの処理による編集入力の受け付けおよび印刷ステッ
プの処理による画像の印刷を独立に平行して行うように
制御すると共に、印刷手段に装備される消耗品が消耗し
た場合、消耗品の補充の案内を第2の表示手段に表示さ
せるように制御する制御ステップとを含むようにしてあ
る。これにより、第2の表示手段の表示をみることによ
って、消耗品の補充時期を容易に知ることができる。ま
た、撮影空間において、撮影手段による撮影は続行した
まま、撮影空間の外部から消耗品の補充作業を行うこと
ができるので、撮影を極力中断させないようにする上で
も好ましいものとなる。
【0015】
【0016】さらに、請求項14に記載のように、撮影
空間(例えば図1の符号3)の前方に位置される筐体
(例えば図1の符号11)に、被写体(例えば図1の符
号H)を撮影する撮影手段(例えば図1の符号31)
と、撮影手段により撮影された被写体の画像を表示する
第1の表示手段(例えば図8の符号14)とが設けら
れ、撮影空間の外部に設置された編集空間に、撮影手段
により撮影された画像を表示し、編集入力を受け付ける
第2の表示手段(例えば図1の符号18)が設けられ、
筐体の内部に、第2の表示手段により編集入力が受け付
けられた編集済みの画像を印刷する印刷手段(例えば図
1の符号89)が設けられ、筐体の壁面のうち撮影空間
の外部に相当する外部壁面(例えば図1の符号11c)
に、印刷手段にアクセスして消耗品を補充するための開
口部(例えば図1の符号47)であり、かつ、撮影手段
による被写体の撮影中に消耗品が消耗した場合、撮影手
段による被写体の撮影を実行している間に、消耗品の補
充が可能な開口部が形成された画像印刷装置であり、か
つ、ユーザに、撮影と撮影した画像の編集を行わせ、編
集済みの前記画像が印刷されたシールシートをユーザに
提供する画像印刷装置を制御するコンピュータに、撮影
手段による被写体の撮影を制御する撮影制御ステップ
(例えば、図15のステップS12)と、撮影制御ステ
ップの処理により撮影が制御された被写体の画像の第1
の表示手段への表示を制御する第1の表示制御ステップ
と、撮影制御ステップの処理により撮影が制御された画
像の第2の表示手段への表示を制御し、編集入力の受け
付けを制御する第2の表示制御ステップ(例えば、図1
5のステップS21)と、第2の表示制御ステップの処
理により編集入力の受け付けが制御された編集済みの画
像の印刷手段による印刷を制御する印刷制御ステップ
(例えば、図15のステップS29)と、撮影制御ステ
ップの処理による被写体の撮影の制御および第1の表示
制御ステップの処理による画像の表示の制御、並びに第
2の表示制御ステップの処理による編集入力の受け付け
の制御および印刷制御ステップの処理による画像の印刷
の制御を独立に平行して行うように制御すると共に、印
刷手段に装備される消耗品が消耗した場合、消耗品の補
充の案内を第2の表示手段に表示させるように制御する
制御ステップとを実行させるようにしてある。これによ
り、第2の表示手段の表示をみることによって、消耗品
の補充時期を容易に知ることができる。また、撮影空間
において、撮影手段による撮影は続行したまま、撮影空
間の外部から消耗品の補充作業を行うことができるの
で、撮影を極力中断させないようにする上でも好ましい
ものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1、図2において、画像印刷装
置1の筐体(ケース)11に対して所定間隔をあけて背
景パネル6が配設され、筐体11と背景パネル6との間
の空間が撮影空間3とされている。背景パネル6の直前
方には、階段状の撮影台2が配設され、この撮影台2に
乗った状態の被写体(ポーズをとったユーザ)が、符号
Hで示される。なお、以下の説明では、撮影空間3の方
向付けを、筐体11と背景パネル6とを結ぶ方向を前後
方向と称し、撮影空間3のうち筐体11側を前方とし、
背景パネル6側を後方とする。また、筐体11の各壁面
については、撮影空間3に臨む面を正面部11aと称
し、撮影空間3とは反対側の面を背面部11bと称し、
左の側面部が符号11cで、右の側面部が符号11dで
示される。
【0018】前記背景パネル6は、その左右方向の長さ
が撮影台2の左右方向長さとほぼ同一とされているが、
撮影台2よりも十分高く上方へ伸びている。背景パネル
6の上部のうち、撮影空間3に臨む側の面となる前面に
は、被写体Hの背景として好適な背景が施されている。
【0019】画像印刷装置1の有する各種装置の概略に
ついて、図8〜図11をも参照しつつ説明する。まず、
筐体11の正面部11aには、その右方位置において硬
貨投入口12が設けられており、ユーザは、画像印刷装
置1を利用するとき、所定の金額を投入し、投入された
硬貨は最終的に筐体11内の収納箱(金庫)4に収納さ
れる。正面部11aには、硬貨投入口112の近傍にお
いて、撮影案内用スピーカ13が設けられている。撮影
案内用スピーカ13は、各種の音声ガイダンスなどを出
力し、ユーザに対して、撮影方法(シール作成の進行方
法)を案内する。
【0020】正面部11aの中央上部には、CRT(Cathod
e Ray Tube)やLCD(Liquid CrystalDisplay)などよりな
る撮影用モニタ14が設置されている。撮影用モニタ1
4は、撮影方法を案内する画面や、撮影装置31により
撮影された被写体の画像を表示する。
【0021】正面部11aには、モニタ14の近くにお
いて、操作パネル15が設置されている。操作パネル1
5は、ユーザにより操作される各種の操作ボタンよりな
り、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラ32の
ズームを調整するときなどに操作される。操作パネル1
5には、例えば、撮影用モニタ14に表示される各種の
選択に対して、決定するとき操作される「○ボタン」、
決定したものをキャンセルするとき操作される「×ボタ
ン」、撮影用モニタ14に表示されるカーソルなどを移
動するとき操作される「+ボタン」、「−ボタン」など
が配置され、そのほか、撮影の開始を指示するとき操作
される「撮影スタートボタン」などが適宜配置される。
【0022】また、正面部11aには、モニタ14を挟
んで左右一対の照明装置16L、16Rが配置されて、
操作パネル15等を操作するのに必要な撮影空間3の明
るさを確保している。この照明装置16L、16Rに
は、被写体Hを撮影するタイミングで作動されるストロ
ボを別途内蔵させておくこともできる(照射方向は撮影
台2に向かう方向に設定)。
【0023】筐体11の上方には、左右方向中間部にお
いて、撮影装置31が設置されている。この撮影装置3
1の所定の角度だけ斜め下方向を向いた面には、CCDカ
メラ32、および小型のLCDなどよりなる取り込み画像
表示部33が配置されている。CCDカメラ32は、被写
体の画像を取り込み、その画像(動画像)は、取り込み
画像表示部33に表示される。取り込み画像表示部33
がCCDカメラ32の近傍に設けられているため、ユーザ
は、取り込み画像表示部33に表示されている自分の画
像を確認しながら、視線をほぼCCDカメラ32に向けた
状態で撮影することができる。
【0024】撮影台2の近傍には、筐体11に設置され
ている操作パネル15と同様の操作ボタンが配置される
撮影台用操作パネル72が設置されている。すなわち、
ユーザは、筐体11(操作パネル15)に近づかなくて
も、撮影台用操作パネル72の操作ボタンを操作して撮
影することができる。撮影台用操作パネル72から入力
された各種の情報は、床下にあるケーブル(図示略)を
介して画像印刷装置1に供給される。
【0025】筐体11の左側面部11cには、CRTやLCD
などよりなる編集入力用モニタ18、編集案内用スピー
カ19、タッチペン20、およびシール取り出し口21
が設けられている。
【0026】CCDカメラ32で撮影され、編集する画像
として選択され、保存された画像は、ユーザが撮影処理
を終了した後、編集入力用モニタ18に表示される。編
集入力用モニタ18には、タッチパネル93(図5参
照)が積層されており、ユーザは、編集入力用モニタ1
8に表示されている画像に対して、タッチペン20を操
作することにより、編集対象の画像(以下、適宜、編集
対象画像と称する)に任意の文字や図形などを書き込む
(入力する)ことができる。編集入力用モニタ18が位
置される筐体11の左側面11cは、撮影空間3の外部
に相当し、この左側面部11cつまり編集入力用モニタ
18が臨む外部空間が編集空間5とされる。
【0027】すなわち、ユーザは、筐体11の正面部1
1aに向かうようにして撮影空間3に位置して、撮影装
置31によって自分自身を撮影したのち、筐体11の左
側面部11cが臨む場所となる編集空間5へ移動して、
撮影した自分自身の画像を編集する。
【0028】編集入力用モニタ18は、編集対象画像と
ともに、様々な編集ツールの選択ボタンなどを表示す
る。そして、編集入力用モニタ18は、タッチペン20
で書き込みがされたとき、その入力に応じて生成した編
集済みの画像を表示する。編集案内用スピーカ19は、
ユーザに対して、編集の入力方法を説明する音声ガイダ
ンスを出力する。
【0029】タッチペン20は、編集入力用モニタ18
に積層されるタッチパネルの位置検出方式(例えば、抵
抗膜式、超音波式など)に応じて構成され、編集に使用
されないときは、左側面部11cに設けられた突起部等
の保持部(図示略)に引っかけられる。シール取り出し
口21は、所定の数、および大きさの複数のシールから
なる、編集済みの画像が印刷されたシールシートを排出
する。
【0030】再び図1、図2において、撮影空間3の上
方は、全体的に天井部材41によって覆われている。撮
影空間3の右側面は、全体的に右側方部材42によって
覆われている。撮影空間3の左側面のうち、背景パネル
6から撮影台2の前端位置まで、つまり撮影空間3のほ
ぼ後半分が、全体的に左側方部材43によって覆われて
いる。上記各部材41、42、43は、例えば合成樹脂
等からなる可撓性シートによって構成されて、撮影空間
3を外部と仕切っている。
【0031】撮影空間3の左側方のうち、前半分は、天
井部材41の左側端から所定長さだけ下方へ伸びる開閉
式のカーテン44によって覆われている。すなわち、ユ
ーザは、カーテン44をあけて撮影空間3内に入った
後、カーテン44を閉め、撮影空間3内において撮影を
終了した後に、再びカーテン44をあけて撮影空間3か
ら出て、編集空間5となる編集用モニタ18の前に移動
することになる。
【0032】可撓性シートからなる天井部材41を保持
するために、撮影空間3の上方には、図3にも示すよう
に、保持フレーム51が配設される。保持フレーム51
は、前後方向に細長く伸びる左右一対の側方フレーム部
52L、52Rを有する。左右一対の側方フレーム部5
2L、52Rは、その前後各端において、端部連結フレ
ーム部53、54によって互いに連結されると共に、撮
影空間3の前後方向ほぼ中間部において中央連結フレー
ム部55によっても互いに連結されている。各フレーム
部52L、52R、53、54、55はそれぞれ、金属
あるいは合成樹脂のパイプ材やアングル材を利用して、
軽量でかつ十分な曲げ強度を有する部材によって構成さ
れる。
【0033】上記保持フレーム51は、その前端部が、
左右一対の上下方向に伸びる支持フレーム56L、56
Rを介して、筐体11のうち背面部11b付近に連結、
支持されている。また、保持フレーム51の後端は、背
景パネル6の上端に連結されている。さらに、保持フレ
ーム51は、中央連結フレーム部55付近において、上
下方向に伸びる左右一対の中央支持フレーム57L、5
7Rを介して支持されている。中央支持フレーム57
L、57Rは、撮影空間3の前後方向のうち、撮影台2
の前端付近に位置されている。そして、中央支持フレー
ム57L、57Rは、その上下方向ほぼ中間部におい
て、前後方向に伸びる複数本(実施形態では2本)の補
強フレーム58L、58Rを介して背景パネル6と連結
されている。
【0034】可撓性シートからなる天井部材41は、保
持フレーム51に取付、固定される。すなわち、天井部
材41の内面41aは撮影空間3に大きな面積でもって
臨むことになるが、中央連結フレーム部55によって、
その前後方向中間部分が下方へ垂れてしまうことが確実
に防止されて、極力面一な平坦面を構成するようになっ
ている。
【0035】天井部材41は、後述するように反射板を
構成するもので、その内面41aが反射面とされる。こ
のため、反射面としての内面41aは、ほぼ白色とさ
れ、かつ細かい凹凸が施されたつや消し処理がなされて
いる。ほぼ白色とすることにより、反射効率が向上さ
れ、またつや消し処理することによって、別途拡散板を
用いることなく、反射光を広くかつ均一に拡散させるこ
とができる。
【0036】筐体11の上方には、撮影装置31を挟む
ようにして、上下方向に伸びる左右一対の上側反射板6
0が設けられている。各上側反射板60は、合成樹脂等
の薄板によって形成されて、筐体11の背面部11bか
ら上方へ伸びており、上方へ向かうにつれて徐々に撮影
空間3に向かうように湾曲形成されている。すなわち、
上側反射板60は、撮影空間3にオーバハングするよう
に伸びて、その上部先端が天井部材41の直近に位置さ
れている。この上側反射板60のうち撮影空間3に臨む
反射面60aは、ほぼ白色でかつ細かい凹凸が施されて
つや消し処理されている。
【0037】図4にも示すように、筐体11の上部に
は、上側反射板60の下方において、左右一対の上側ス
トロボ61が内蔵されている。この上側ストロボ61
は、撮影装置31と連動して作動されるもので、上側反
射板60の下端部の直前方に位置している。筐体11に
は、上側反射板60と上側ストロボ61との間の位置に
おいて、上側ストロボ61で発光された照射光が通過さ
れる開口部62が形成されている。
【0038】上側ストロボ61は、斜め前方かつ上方へ
向けて、つまり上側反射板60に向かって発光するよう
になっている。上側ストロボ61で発光された照射光
は、上側反射板60で反射されて反射光α(図1、図2
参照)となり、この反射光αは、撮影台2の上でポーズ
をとっている被写体Hの上部、特に顔の上部付近に向か
うようにされる(背景パネル6の上部付近に向かうよう
にされる)。上側ストロボ61による上側反射板60で
の照射領域(照射パターン)が図5に示されるが、その
上端位置が符号α1で示され、下端位置が符号α2で示
される。
【0039】上側反射板60の反射面60aはほぼ白色
であるので反射効率が高いものとなる。また、反射面6
0aがつや消し処理されていることにより、別途拡散板
を用いなくても、反射光αは十分拡散されることにな
る。図4において、撮影装置31の光軸31aを水平方
向に伸ばしたとき、上側反射板60の反射面60a上に
おいて、上側ストロボ61の光軸61aが撮影装置31
の光軸31aとほぼ同じ高さか若干高い位置となるよう
に設定されている。
【0040】筐体11における正面部11aの下部に
は、左右方向に細長く伸びる開口部63が形成されてい
る。この開口部63に沿うようにして、筐体11内に
は、下側反射板64が配設されている。下側反射板64
の反射面64aは、ほぼ45度の傾きをもって上方かつ
後方(撮影空間3側)に向かうように設定されている。
この反射面64aも、ほぼ白色でかつ細かい凹凸が施さ
れたつや消し処理されている。
【0041】図1、図8において、筐体11内には、下
側反射板64の上方位置において、下方に向けて発光す
る下側ストロボ65が配設されている。下側ストロボ6
5は、撮影装置31と連動して作動するもので、ここか
ら発光された照射光は、下側反射板64の反射面64a
で反射されて反射光β(図1、図2参照)となり、この
反射光βは、開口部63を通って、若干上方に向かうよ
うにして撮影空間3に向けられる。これにより、反射光
βによって、撮影空間3の下部が照射されることにな
る。
【0042】下側ストロボ65による左右方向の照射幅
は、図8一点鎖線で示すように左右方向の長く伸びる下
側反射板64のほぼ全長に渡るようにされている。反射
面64aでの反射効率が高いことと、つや消し処理され
ていることにより反射光βの拡散作用によって、撮影空
間3の下部が左右方向全長に渡ってほぼ均一に照射され
る。
【0043】図1、図2に示すように、撮影空間3の高
い位置でかつ前後方向ほぼ中間位置において、左右一対
の側方ストロボ66が配設されている。この側方ストロ
ボ66は、図6に示すように、反射面としての前述した
天井部材41の内面41aに向けて発光されるもので、
その照射方向は、特に図6に示すように、上方かつ左右
方向内方側に向かうようにされている。
【0044】側方ストロボ66で発光された照射光は、
天井部材41の内面41で反射されて反射光γ(図1、
図2参照)となり、この反射光γによって、撮影空間3
がほぼ全体的に、上方から照射されることになる。特
に、内面41aは、ほぼ白色とされているので反射効率
が高く、かつつや消し処理されているので反射光γが十
分拡散されたものとなり、撮影空間3が広い範囲に渡っ
て上方からほぼ均一に照射される。
【0045】側方ストロボ66は、直接側方部材42,
43に取付けるようにすることもできるが、図7に示す
ように、保持フレーム51と中央支持フレーム57とに
跨って平板状の取付ブラケット67を固定するのが、し
っかりとした取付を確保する上で好ましい。具体的に
は、取付ブラケット67に対して合成樹脂等によって形
成された保持ケース68が固定され、この保持ケース6
8内に側方ストロボ66が収納される。勿論、保持ケー
ス68の上面部には、側方ストロボ66からの照射光が
通過される開口部68aが形成される。
【0046】次に、図2を参照しつつ、本発明装置利用
するユーザの移動について説明する。まず、撮影をする
とき、ユーザは、筐体11と背景パネル6の間の撮影空
間3に入場し、撮影台2を利用して様々なポーズを取っ
て撮影する。
【0047】撮影空間3での撮影が終了したとき、撮影
用モニタ14には、編集空間5への案内画面が表示され
るため、ユーザはこの案内に従って、撮影空間3から出
場して編集空間5へ入場する。そして、編集入力用モニ
タ18を利用して編集対象画像に対して編集した後、ユ
ーザは、シール取り出し口21から排出されるシールシ
ートを受け取る。
【0048】このように、撮影空間3と編集空間5とを
異なる位置に設けることにより、次に順番待ちをしてい
るユーザがいる場合、そのユーザは、それまで撮影空間
で撮影をしていたユーザと入れ替わりに撮影空間に入場
し、撮影を開始することができる。そのため、撮影の待
ち時間を短縮することができ、それとともに、編集する
時間を長く設定することができる。その結果、画像印刷
装置1を管理する管理者の側からすれば、ユーザの回転
率が向上することとなり、収益率が向上する。
【0049】図1、図8、図12に示すように、筐体1
1内には、編集入力用モニタ18を利用して編集された
後の画像を印刷するプリンタ89が装備されている。プ
リンタ89は、筐体11の左側面部11c寄りに配設さ
れて、この左側面部11cに、プリンタ89によって印
刷されたシールシートが供給されるシール取り出し口2
1が形成されている。すなわち、プリンタ89は、所定
の数、および大きさに分割されたシールのシールシート
を複数種類ストックし、ユーザから選択されたシールシ
ートに、編集済みの画像を印刷する。なお、プリンタ8
9とシール取り出し口21とは、プリンタ89に着脱自
在な排出ダクト46(図8参照)を介して連結されてい
る。
【0050】筐体11における左側面部11cの下部に
は、大きな開口部47が形成され、この開口部47が、
蓋部材48によって開閉されるようになっている(図1
0をも参照)。蓋部材48は、鍵付きで、扉形式で開閉
されるようになっており、閉じられたときに左側面部1
1cの一部を構成する。なお、蓋部材48は、ねじ等に
より筐体11に固定されて、ねじの取付、取外しに応じ
て開口部47を開閉するように構成する等、開閉のため
の構成は適宜の手法が採択し得る。
【0051】上記蓋部材48に、前述のシール取り出し
口21が形成されている。また、前述の排出ダクト46
は常時は蓋部材48に固定されていて(図12では排出
ダクト46は図示略)、蓋部材48を閉じたときに、プ
リンタ89のシール排出口に接続される。蓋部材48を
開くことにより、プリンタ89が大きな開口部47を通
して外部から接近可能とされる。これにより、蓋部材4
8を開いて、プリンタ89へのシールシートの補給が行
われる。
【0052】プリンタ89は、ストックされているシー
ルシートの量を検出するセンサ(図示略)を有してい
る。ストックされているシールシートが無くなったと
き、あるいは残りが所定枚数以下となったときに、プー
リ端89から編集入力用モニタ18に所定の信号が出力
されて、編集入力用モニタ18に、シールシートを補給
すべき旨の表示が行われる。
【0053】画像印刷装置1の管理者は、編集入力用モ
ニタ18にシールシートを補給すべき旨の表示が行われ
ていることを確認すると、蓋部材48を開いて、プリン
タ89にシールシートを補給する。この補給作業を行っ
ているときでも、ユーザは撮影空間3での撮影を続行す
ることが可能である。
【0054】図13は、図1の画像印刷装置1の内部の
構成例を示すブロック図である。この図13において、
CPU(Central Processing Unit)81は、ROM(Read On
ly Memory)82に記憶されているプログラム、また
は、プログラム記憶部84からRAM(Random Access Mem
ory)83にロードしたプログラムに従って画像印刷装
置1の全体の動作をバス90を介して制御する。RAM8
3にはまた、CPU81が各種の処理を実行する上におい
て必要なデータなどが適宜記憶される。
【0055】プログラム記憶部84は、ハードディスク
やそのドライブからなり、CPU81が実行する様々なプ
ログラムなどを記憶する。ドライブ85は、フロッピデ
ィスクやハードディスクなどの磁気ディスクや、CD-RO
M,DVDなどの光ディスクなどの記録媒体に記憶されてい
るプログラムを読み出し、バス90を介してプログラム
記憶部84などに供給する。例えば、ドライブ85から
は、被写体の画像と合成する新たなフレーム画像などが
供給される。
【0056】撮影装置31の内部には、上述したCCDカ
メラ32および取り込み画像表示部33の他に、CCDカ
メラ制御部86が配置されている。CCDカメラ制御部8
6は、ユーザが操作パネル15、または撮影台用操作パ
ネル72を操作することにより入力したCCDカメラ32
の調節要求に応じて、CCDカメラ32のズーム率、取り
込む光量などを制御する。
【0057】キープ画像記憶部87は、ユーザが撮影
し、編集する画像として選択した画像を所定の枚数だけ
記憶する。例えば、キープ画像記憶部87は、キープ画
像(編集対象画像)を6枚まで記憶する。
【0058】硬貨処理部88は、硬貨投入口21から投
入された硬貨をカウントし、画像の作成代金として予め
設定されている所定の金額が投入されたと判定したと
き、それをCPU81に通知する。
【0059】音声出力制御部91は、CPU81からの制
御に基づいて撮影案内用スピーカ13を制御し、撮影方
法などを説明する各種の音声ガイダンスや、例えば、静
止画像を取り込むときのシャッタ音などの効果音を出力
する。一方、音声出力制御部94は、編集案内用スピー
カ19を制御し、編集方法などを説明する各種の音声ガ
イダンスや、画像に書き込むときに発生される効果音な
どを出力する。このように、撮影案内用スピーカ13と
編集案内用スピーカ19には、必要に応じてそれぞれ異
なる音が出力される。
【0060】表示プロセッサ92は、撮影処理が終了
し、ユーザが編集を開始するとき、キープ画像記憶部8
7からバス90を介して転送されてくるキープ画像を内
蔵するメモリ92Aに記憶する。そして、表示プロセッ
サ92は、タッチパネル93において編集入力がされた
とき、編集対象画像上における、その入力位置を検出
し、編集対象画像に反映させて編集入力用モニタ18に
表示させる。なお、図5においては、編集入力用モニタ
18とタッチパネル93は別の位置に示されているが、
実際には積層して配置されている。
【0061】各ストロボ61,65,66は、撮影装置
31と連動して作動、つまり撮影装置31のシャッタが
切られるタイミングで発光される。
【0062】図14は、本発明の他の実施形態を示すも
のである。本実施形態では、筐体11の背面部11bに
編集入力用モニタ18が配設されている。すなわち、筐
体11の背面側が、編集空間5とされている。また、筐
体11の背面部11bに、プリンタ89の保守、点検用
の蓋部材48(開口部47)が形成されている。
【0063】筐体11の一方の側面部側(実施形態では
筐体11の右側面部11d側)が、撮影空間3と編集空
間5とを連絡する連絡通路50として設定されている。
図14中破線で示す部材は、ユーザによって開閉される
カーテン95、96、97である。カーテン95は撮影
空間3への入り口用であり、カーテン96は編集空間5
からの出口用であり、カーテン97は、撮影空間3と編
集空間5との仕切用である。
【0064】なお、故障や素操作ミス等によってエラー
が生じた場合には、各モニタ14、18にエラー発生の
表示を行うようにすることが好ましいが、この場合は特
に管理者によるエラー解消の操作が必要なときが多いの
で、少なくとも外部モニタ18にエラー発生の表示を行
うようにするのが好ましい。
【0065】次に、図15のフローチャートを参照し
て、この画像印刷装置1の接客処理について説明する。
【0066】なお、このフローチャートに示される処理
は、基本的にCPU81が必要に応じて各部を制御するこ
とにより、実行される。
【0067】なお、ステップS11乃至ステップS20
の処理は、撮影空間3におけるユーザに対して行われる
処理であり、ステップS21乃至ステップS31の処理
は、編集空間5におけるユーザに対して行われる処理で
ある。通常、撮影空間3における撮影処理が終了してか
ら、編集空間5において編集処理が行われる。このた
め、ステップS21乃至ステップS31の処理は、編集
空間5において、第1の利用者が編集作業を行っている
ときの処理に対応し、ステップS11乃至ステップS2
0の処理は、撮影空間3において、次の第2の利用者が
操作を行っているときの処理に対応する。
【0068】ステップS11において、第2の利用者が
硬貨投入口12から硬貨を投入すると、CPU81により
それが検知され、ステップS12において、CPU81
は、撮影モード選択処理を実行させる。すなわち、この
とき、撮影用モニタ14に撮影モード選択画面が表示さ
れ、ユーザは、「お気楽モード」と「カメラフリーモー
ド」の2つの撮影モードのうち一方を選択する。
【0069】そして、この選択に応じて、ステップS1
3において撮影処理が実行される。
【0070】図16は、ステップS13における撮影処
理の詳細を表している。
【0071】ステップS12の撮影モード選択処理にお
いて、「お気楽モード」が選択された場合、ステップS
51において、CPU81は、ユーザからの選択に対応し
て、被写体を撮影するときのCCDカメラ32のズーム状
態を、アップまたは全身のいずれかに設定する。
【0072】ステップS52において、CPU81は、被
写体を撮影するときの撮影装置31の位置を、正面また
は見下ろしのいずれかの位置に、ユーザからの選択に対
応して設定する。
【0073】次に、ステップS53において、CPU81
は、モニタ14に待ち画面を表示させる(例えば、「し
ばらくお待ち下さい」のようなメッセージを表示させ
る)。そして、ステップS54において、CPU81は、
撮影準備処理を実行する。このとき、CPU81は、スト
ロボ61,65,66を発光させるのに必要な充電処
理、その他の処理を実行する。
【0074】撮影準備が完了すると、ステップS55に
おいて、CPU81は、カウントダウン処理を実行する。
すなわち、このとき、撮影案内用スピーカ13から
「5,4,3,2,1」のようにカウントダウンの音声
が出力されるとともに、モニタ14に対応する数字が順
次表示される。そして、CPU81は、被写体を撮影させ
る。
【0075】次に、ステップS56において、CPU81
は、ユーザからの指令に基づいて、撮影した画像の確認
処理を実行させ、ステップS57において、ユーザから
の指令に基づいて、印刷する画像の明るさ調整を実行す
る。以上の処理を、必要な回数だけ繰り返し、ユーザ
は、最終的に、4枚の印刷する画像を指定することがで
きる。
【0076】一方、ステップS12の撮影モード選択処
理により、カメラフリーモードが選択された場合、ステ
ップS61乃至ステップS65において、上述したステ
ップS53乃至ステップS57における場合と同様に、
待ち画面処理、撮影準備処理、カウントダウン処理、画
像確認処理、および明るさ調整処理が順次行われる。こ
の処理は、印刷する4枚の画像を指定するまで繰り返さ
れる。
【0077】ステップS57の処理またはステップS6
5の処理の後、ステップS66に進み、CPU81は、分
割選択処理を実行する。すなわち、このとき、ユーザか
らの指令に応じて、各画像を各シールに印刷する場合の
画像の分割数を選択設定する。
【0078】以上のようにして、撮影処理が行われた
後、ステップS14に進み、CPU81は、前の利用者
(第1の利用者)の印刷が終了したか否かを判定する。
すなわち、編集空間5における第1の利用者の印刷処理
が終了したか否かを判定する。前の利用者の印刷処理が
終了していない場合、ステップS15に進み、CPU81
は、撮影取り直しとゲームのいずれかを選択させるため
の選択画面を、モニタ14に表示させる。
【0079】図17は、この場合における表示例を表し
ている。ユーザ(第2の利用者)は、第1の利用者の印
刷処理が終了するまでの間、自分自身の撮影をもう一度
やり直す場合には、「取り直し」のアイコンを選択し、
ゲーム(この例の場合、モグラたたき)を選択する場
合、「モグラたたき」のアイコンを選択する。この選択
は、タッチペン20を操作することで行われる。
【0080】ステップS16において、CPU81は、ユ
ーザからの指令に基づいて、撮影取り直しとゲームのい
ずれが選択されたかを判定し、取り直しが選択されたと
判定された場合、ステップS17に進み、撮影取り直し
処理を実行する。このとき、CPU81は、モニタ14
に、例えば、図8に示されるような撮影取り直し処理の
ための操作画面を表示させる。ユーザは、この操作画面
に従って、取り直す画像を選択し、選択した画像に対し
て取り直し処理を行う。CPU81は、取り直された画像
を、元の画像に上書きする。
【0081】次に、ステップS18に進み、CPU81
は、前の利用者(第1の利用者)の印刷処理が終了した
か否かを判定し、まだ終了していない場合には、ステッ
プS17に戻り、再び撮影取り直し処理を実行する。
【0082】ステップS18において、前の利用者の印
刷処理が終了したと判定された場合、処理はステップS
21に進む。
【0083】一方、ステップS16において、ユーザが
ゲーム(モグラたたき)を選択したと判定された場合、
ステップS19に進み、CPU81は、ゲーム処理を実行
する。このとき、例えば、CPU81は、図19に示され
るようなゲームのための画像をモニタ14に出力し、表
示させる。図19の例においては、モグラたたきのゲー
ムの画像がスコアとともに表示されている。ユーザは、
タッチペン20で表示されたモグラ(穴)に触れること
で、いわゆるモグラたたきのゲームを行うことができ
る。
【0084】その後、ステップS20に進み、CPU81
は、前の利用者の印刷処理が終了したか否かを判定し、
まだ終了していなければ、ステップS19に戻り、ゲー
ム処理を繰り返し実行する。
【0085】ステップS20において、前の利用者の印
刷処理が終了したと判定された場合、処理は、ステップ
S21に進む。
【0086】以上のようにして、ステップS21の処理
が実行されるとき、ユーザは、前の利用者の印刷処理が
終了したので、撮影空間3から編集空間5に移動する。
そして、ステップS21以降の処理は、編集空間5にお
けるユーザに対して実行される。
【0087】ステップS21において、CPU81は、落
書き処理を実行する。この落書き処理の詳細は、図20
に示されている。
【0088】すなわち、ステップS81において、CPU
81は、モニタ14に落書きのデモ画面を表示させる。
ユーザは、このデモ画面を見て、落書きの概略を知り、
実際に落書き処理をする。CPU81は、ステップS82
において、ユーザからの入力に基づいて、落書き処理を
実行する。
【0089】ステップS83において、CPU81は、落
書きのエンディング処理を実行する。
【0090】以上のようにして落書き処理が完了した
後、ステップS22に進み、CPU81は、被写体の画像
に対して、落書き処理により付加された落書きデータを
重畳することで印刷データを作成する。
【0091】次に、ステップS23において、CPU81
は、画像を印刷するプリンタ89が正常であるか否かを
判定する。プリンタ89が正常でない場合には、ステッ
プS24に進み、CPU81は、画像を印刷するシールが
切れている(なくなっている)か否かを判定する。シー
ルが切れている場合には、ステップS25に進み、CPU
81は、シール切れの表示を編集入力用モニタ18に表
示させる。図21は、この場合における表示の例を表し
ている。この例においては、「お店の人を呼んで下さ
い。」のメッセージが表示されている。ユーザは、この
メッセージに対応して店員を呼び、シールの補充を依頼
する。店員は、「シール紙とインクシートを交換後、新
しい制御タグをセットし、サービススイッチを押して下
さい。」のメッセージに従って、シール紙とインクシー
トを交換する処理を行い、CPU81は、その交換に対応
する処理を実行する。
【0092】ステップS24において、異常の原因がシ
ール切れではないと判定された場合、ステップS27に
進み、CPU81は、その他のエラーに対応するエラーメ
ッセージを表示する。ユーザは、このメッセージに対応
して、やはり、店員を呼ぶ等して対応する。CPU81
は、ステップS28において、店員からの入力に基づい
て、エラーに対応する処理を実行する。
【0093】以上のようにして、ステップS26もしく
はステップS28の処理が完了した後、またはステップ
S23において、プリンタ89は、正常であると判定さ
れた場合、ステップS29に進み、CPU81は、プリン
タ89を制御し、ステップS22で作成した印刷データ
に基づいて、プリンタ89に印刷処理を実行させる。こ
れにより、シールに被写体の画像とこれに加えた落書き
が重畳された画像が印刷されることになる。
【0094】ステップS30において、CPU81は、プ
リンタ89により印刷されたシールを出力させる。この
シールは、シール取り出し口21から排出される。
【0095】ステップS31において、CPU81は、印
刷完了処理を実行し、その後、ステップS11に戻り、
それ以降の処理を繰り返し実行する。
【0096】ステップS11乃至ステップS20の処理
と、ステップS21乃至ステップS31の処理は、それ
ぞれ独立に平行して行われる。その結果、撮影空間3に
おけるユーザの撮影処理と、編集空間5におけるユーザ
の編集処理が独立に行われ、効率的にユーザを回転させ
ることが可能となる。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、消耗品の補充時期を容
易に知ることができる。また、消耗品の補充を行ってい
るときに撮影を極力中断させないようにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す一部断面側面図。
【図2】図1の一部断面上面図。
【図3】天井部材とこれを支える保持フレーム等の分解
斜視図。
【図4】上側反射板と上側ストロボとの関係を示す断面
側面図。
【図5】上側ストロボの上側反射板に対する照射領域を
示す図。
【図6】側方ストロボによる天井部材への照射状態を示
す要部拡大断面図。
【図7】側方ストロボの取付例を示す斜視図。
【図8】画像印刷装置の正面図。
【図9】画像印刷装置の右側面図
【図10】画像印刷装置の上面図。
【図11】画像印刷装置の背面図。
【図12】プリンタ保守のために蓋部材を開いた状態を
示す要部斜視図。
【図13】画像印刷装置の制御系統図。
【図14】他の実施形態を示す簡略平面図。
【図15】画像印刷装置の処理を説明するフローチャー
ト。
【図16】図15のステップS13の撮影処理の詳細を
説明するフローチャート。
【図17】図15のステップS15における選択画面表
示の例を示す図。
【図18】図15のステップS17における撮影取り直
し処理の表示例を示す図。
【図19】図15のステップS19におけるゲームの表
示例を示す図。
【図20】図15のステップS21の落書き処理の詳細
を説明するフローチャート。
【図21】図15のステップS25におけるシール切れ
の表示例を示す図。
【符号の説明】
1 画像印刷装置 2 撮影台 3 撮影空間 5 編集空間 6 背面パネル 11 筐体 14 撮影用モニタ(内部表示手段) 18 編集入力用モニタ(外部表示手段) 21 シール取り出し口 31 撮影装置 32 CCDカメラ 41 天井部材 41a 天井部材の内面(反射面) 42 右側方部材 43 左側方部材 46 シールの排出ダクト 47 開口部(消耗品補充用) 48 蓋部材 51 保持フレーム 52L,52R 側方フレーム部 55 中央連結フレーム部 60 上側反射板 61 上側ストロボ 64 下側反射板 65 下側ストロボ 66 側方ストロボ 89 プリンタ α、β、γ 反射光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−148964(JP,A) 特開2000−32249(JP,A) 特開 平11−18035(JP,A) 特開 平10−250200(JP,A) 特開 平11−69269(JP,A) 特開2000−229181(JP,A) 特開 平11−52479(JP,A) 特開2000−284356(JP,A) 特開2000−241854(JP,A) 特開 平11−234602(JP,A) 特開 平6−110127(JP,A) 特許3021638(JP,B2) 実用新案登録3062101(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/775 H04N 5/91 - 5/956 H04N 7/18 G03B 17/53

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザに、撮影と撮影した画像の編集を
    行わせ、編集済みの前記画像が印刷されたシールシート
    を前記ユーザに提供する画像印刷装置において、 被写体を撮影する撮影手段と、 前記撮影手段により撮影された前記被写体の画像を表示
    する第1の表示手段と、 前記撮影手段により撮影された前記画像を表示し、編集
    入力を受け付ける第2の表示手段と、 前記第2の表示手段により前記編集入力が受け付けられ
    た編集済みの前記画像を印刷する印刷手段と、 前記撮影手段による前記被写体の撮影および前記第1の
    表示手段による前記画像の表示、並びに前記第2の表示
    手段による前記編集入力の受け付けおよび前記印刷手段
    による前記画像の印刷を独立に平行して行うように制御
    すると共に、前記印刷手段に装備される消耗品が消耗し
    た場合、前記消耗品の補充の案内を前記第2の表示手段
    に表示させるように制御する制御手段と を備え、撮影空間の前方に位置される筐体に、前記撮影手段、お
    よび前記第1の表示手段が設けられ、前記撮影空間の外
    部に設置された前記編集空間に前記第2の表示手段が設
    けられ、前記筐体の内部に前記印刷手段が設けられ
    記筐体の壁面のうち前記撮影空間の外部に相当する外部
    壁面に、前記印刷手段にアクセスして消耗品を補充する
    ための開口部であり、かつ、前記撮影手段による前記被
    写体の撮影中に前記消耗品が消耗した場合、前記撮影手
    段による前記被写体の撮影を実行している間に、前記消
    耗品の補充が可能な前記開口部が形成されることを特徴
    とする画像印刷装置。
  2. 【請求項2】 エラーが発生したときに、少なくとも前
    第2の表示手段にエラー発生の表示が行われることを
    特徴とする請求項1に記載の画像印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記開口部が開閉自在な蓋部材によって
    施蓋されていることを特徴とする請求項1に記載の画像
    印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記印刷手段で印刷された印刷物の取り
    出し口が、前記蓋部材に形成されていることを特徴とす
    る請求項3に記載の画像印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の表示手段が、前記筐体の壁面
    のうち前記印刷物の取り出し口が形成されている壁面と
    同じ壁面に配設されていることを特徴とする請求項4に
    記載の画像印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記筐体の前記撮影空間の側面に前記編
    集空間を有する ことを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の画像印刷装置
  7. 【請求項7】 前記筐体の前記撮影空間の背面に前記編
    集空間を有する ことを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の画像印刷装置
  8. 【請求項8】 前記編集空間の側面または背面にカーテ
    ンまたはパネルを設ける ことを特徴とする請求項1乃至
    5、ならびに請求項7のいずれかに記載の画像印刷装
    置。
  9. 【請求項9】 前記撮影空間と前記編集空間とを連絡す
    る連絡通路を有する ことを特徴とする請求項7に記載の
    画像印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記撮影空間と前記編集空間の間に仕
    切を設ける ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか
    に記載の画像印刷装置。
  11. 【請求項11】 前記静止画像の明るさの調整を受け付
    ける調整受付手段をさらに備える ことを特徴とする請求
    項1乃至10のいずれかに記載の画像印刷装置。
  12. 【請求項12】 前記撮影空間における撮影が行われた
    後、前記編集空間における前の利用者の印刷処理が終了
    していない場合、前記ユーザに自分自身の撮影をもう一
    度やり直させる実行手段をさらに備える ことを特徴とす
    る請求項1乃至11のいずれかに記載の画像印刷装置
  13. 【請求項13】 撮影空間の前方に位置される筐体に、
    被写体を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影
    された前記被写体の画像を表示する第1の表示手段とが
    設けられ、前記撮影空間の外部に設置された前記編集空
    間に、前記撮 影手段により撮影された前記画像を表示
    し、編集入力を受け付ける第2の表示手段が設けられ、
    前記筐体の内部に、前記第2の表示手段により前記編集
    入力が受け付けられた編集済みの前記画像を印刷する印
    刷手段が設けられ、前記筐体の壁面のうち前記撮影空間
    の外部に相当する外部壁面に、前記印刷手段にアクセス
    して消耗品を補充するための開口部であり、かつ、前記
    撮影手段による前記被写体の撮影中に前記消耗品が消耗
    した場合、前記撮影手段による前記被写体の撮影を実行
    している間に、前記消耗品の補充が可能な前記開口部が
    形成された画像印刷装置であり、かつ、ユーザに、撮影
    と撮影した画像の編集を行わせ、編集済みの前記画像が
    印刷されたシールシートを前記ユーザに提供する画像印
    刷装置の画像印刷方法において、 前記撮影手段により前記被写体を撮影する撮影ステップ
    と、 前記撮影ステップの処理により撮影された前記被写体の
    画像を前記第1の表示手段に表示する第1の表示ステッ
    プと、 前記撮影ステップの処理により撮影された前記画像を前
    記第2の表示手段に表示し、前記編集入力を受け付ける
    第2の表示ステップと、 前記第2の表示ステップの処理により前記編集入力が受
    け付けられた編集済みの前記画像を前記印刷手段により
    印刷する印刷ステップと、 前記撮影ステップの処理による前記被写体の撮影および
    前記第1の表示ステップの処理による前記画像の表示、
    並びに前記第2の表示ステップの処理による前記編集入
    力の受け付けおよび前記印刷ステップの処理による前記
    画像の印刷を独立に平行して行うように制御すると共
    に、前記印刷手段に装備される前記消耗品が消耗した場
    合、前記消耗品の補充の案内を前記第2の表示手段に表
    示させるように制御する制御ステップと を含むことを特
    徴とする画像印刷方法。
  14. 【請求項14】 撮影空間の前方に位置される筐体に、
    被写体を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影
    された前記被写体の画像を表示する第1の表示手段とが
    設けられ、前記撮影空間の外部に設置された前記編集空
    間に、前記撮影手段により撮影された前記画像を表示
    し、編集入力を受け付ける第2の表示手段が設けられ、
    前記筐体の内部に、前記第2の表示手段により前記編集
    入力が受 け付けられた編集済みの前記画像を印刷する印
    刷手段が設けられ、前記筐体の壁面のうち前記撮影空間
    の外部に相当する外部壁面に、前記印刷手段にアクセス
    して消耗品を補充するための開口部であり、かつ、前記
    撮影手段による前記被写体の撮影中に前記消耗品が消耗
    した場合、前記撮影手段による前記被写体の撮影を実行
    している間に、前記消耗品の補充が可能な前記開口部が
    形成された画像印刷装置であり、かつ、ユーザに、撮影
    と撮影した画像の編集を行わせ、編集済みの前記画像が
    印刷されたシールシートを前記ユーザに提供する画像印
    刷装置を制御するコンピュータに、 前記撮影手段による前記被写体の撮影を制御する撮影制
    御ステップと、 前記撮影制御ステップの処理により撮影が制御された前
    記被写体の画像の前記第1の表示手段への表示を制御す
    る第1の表示制御ステップと、 前記撮影制御ステップの処理により撮影が制御された前
    記画像の前記第2の表示手段への表示を制御し、前記編
    集入力の受け付けを制御する第2の表示制御ステップ
    と、 前記第2の表示制御ステップの処理により前記編集入力
    の受け付けが制御された編集済みの前記画像の前記印刷
    手段による印刷を制御する印刷制御ステップと、 前記撮影制御ステップの処理による前記被写体の撮影の
    制御および前記第1の表示制御ステップの処理による前
    記画像の表示の制御、並びに前記第2の表示制御ステッ
    プの処理による前記編集入力の受け付けの制御および前
    記印刷制御ステップの処理による前記画像の印刷の制御
    を独立に平行して行うように制御すると共に、前記印刷
    手段に装備される前記消耗品が消耗した場合、前記消耗
    品の補充の案内を前記第2の表示手段に表示させるよう
    に制御する制御ステップと を実行させるプログラム。
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