JP3444299B2 - コンバインの穀物排出装置 - Google Patents

コンバインの穀物排出装置

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JP3444299B2
JP3444299B2 JP2002235901A JP2002235901A JP3444299B2 JP 3444299 B2 JP3444299 B2 JP 3444299B2 JP 2002235901 A JP2002235901 A JP 2002235901A JP 2002235901 A JP2002235901 A JP 2002235901A JP 3444299 B2 JP3444299 B2 JP 3444299B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインの穀物排出
装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の、特開昭63−279719号
公報には、走行装置の上方位置に設けた脱穀装置により
脱穀した穀粒を一時貯留するグレンタンクと、該グレン
タンク内の穀粒を揚穀する揚穀機構と、該揚穀機構の上
部に排出オーガーを設けたコンバインにおいて、前記排
出オーガーは油圧シリンダ等の動力源により長さ方向に
伸縮自在に構成したコンバインの穀物排出装置について
記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、油圧シ
リンダ等の動力源を設けているので、高価になるという
課題がある。また、動力源を設けている分、強度を確保
する必要があり、重量が嵩みコストが高くなる。
【0004】
【発明の目的】位置合わせの容易化、作業効率の向上、
排出オーガーの軽量化、コストの削減。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
走行装置2の上方位置に設けた脱穀装置3により脱穀し
た穀粒を一時貯留するグレンタンクと、該グレンタンク
内の穀粒を揚穀する揚穀機構19と、該揚穀機構19の
穀粒搬送方向下手側に穀粒排出口48を先端側に有する
排出オーガー20を設けたコンバインにおいて、前記排
出オーガー20を基部側の固定筒21と先端側の移動筒
22とに分割形成して移動筒22を固定筒21の外側に
嵌合し移動筒22を固定筒21に対して排出オーガー2
0の長手方向へ手動操作により移動可能に設け、移動筒
22の前記手動操作用の取手51と、移動筒22の固定
筒21に対する固定を解除操作するレバー60と、移動
筒22と固定筒21との嵌合部において移動筒22を固
定筒21に対して固定する固定部とを、移動筒22側に
取付けたことを特徴とするコンバインの穀物排出装置と
したものである。また、請求項2記載の発明は、前記取
手51を移動筒22の先端面に排出オーガー20の軸心
方向に突き出させて設けたことを特徴とする請求項1記
載のコンバインの穀物排出装置とし、請求項3記載の発
明は、前記レバー60を前記取手51に設けたことを特
徴とする請求項1記載のコンバインの穀物排出装置とし
たものである。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明すると、1
は走行装置、3は前記走行装置1の上方位置に設けた脱
穀装置、4は走行装置1の前方位置に設けた刈取部、5
は刈取部4の分草体、8は刈取られた穀稈を搬送する搬
送装置から穀稈供給装置9に引き継ぐ引継搬送装置であ
る。前記脱穀装置3の1番コンベアの終端には揚穀装置
11の下部を接続し、揚穀装置11の上部は前記脱穀装
置3の側部に設けたグレンタンク12に接続する。グレ
ンタンク12は、前記1番コンベアにより取出された穀
物を一時貯留するものであり、グレンタンク12内には
該タンク12内の穀物を排出する排出装置(図示省略)
を設け、排出装置には該タンク12内の穀物を揚穀する
揚穀機構19の下部を取付ける。揚穀機構19の上部に
は揚穀された穀物を排出する排出オーガー20の基部を
取付ける。前記揚穀機構19は前記タンク12内の排出
装置との接続部に設けた下部メタル(図示省略)に対し
て回転自在に取付け、もって、排出オーガー20は揚穀
機構19を中心に先端が縦軸回転自在となる。また、排
出オーガー20の基部は、前記揚穀機構19の上部に上
下動自在に取付け、図示は省略するが、ガススプリング
等により所定角度に保持する。排出オーガー20の旋回
および傾斜調節は、原則として手動操作で行うが、モー
タ等の動力源を設けることは可能である。
【0007】しかして、前記排出オーガー20の穀粒排
出口48は、揚穀機構19の穀粒搬送方向下手側に設け
られることになり、該穀粒排出口48は手動操作により
位置変更可能に構成する。即ち、排出オーガー20は、
一例として基部側の固定筒21と先端側の移動筒22と
に分割形成し、移動筒22は固定筒21に対して搬送方
向に移動可能に構成し、排出オーガー20全体長を伸縮
させ得るように形成して、穀粒排出口48を手動操作に
より位置変更する。この場合、移動筒22は引張ること
により伸長して、穀粒排出口48の手動操作による位置
変更作業を容易にしている。
【0008】前記排出オーガー20の伸縮しない前記固
定筒21内には伸縮しない固定螺旋翼24を設け、固定
筒21に対して伸縮移動する移動筒22内には、移動筒
22の伸縮に合わせて長さが伸縮し得る伸縮螺旋翼35
を設けるが、固定螺旋翼24および伸縮螺旋翼35の構
成は任意である。その一例を示すと、固定筒21の基部
を取付けた上部メタル25内には軸受26を設け、該軸
受26に軸装した回転伝動軸27の異径部(四角軸)2
8にボス29を嵌合固定し、ボス29に中空軸30の基
部を固定し、中空軸30の先端には筒部材31を固定
し、筒部材31は固定筒21の先端に設けた軸受32に
回転自在に取付け、前記中空軸30の外周に固定螺旋翼
24を取付ける。前記伸縮螺旋翼35は、固定筒21の
外周に嵌合させた移動筒22内に設けられ、複数の螺旋
翼ピース36を回転摺動軸37に摺動のみ自在に設け、
移動筒22の伸縮に合わせて各螺旋翼ピース36の間隔
を変化させることで対応させ、回転摺動軸37の回転に
より穀粒を搬送する。
【0009】39は係合板であり、係合板39の外周縁
に一対の溝38を形成し、係合板39の中心には、多角
形状の前記回転摺動軸37が嵌合する嵌合孔40を形成
する。係合板39には中空の小径カラー41の一端を固
定し、小径カラー41の他端は前記嵌合孔40と同様の
嵌合孔42を有するボス43に固定する。ボス43には
前記小径カラー41よりも大径の大径カラー44を固定
し、大径カラー44の他端は開口して開口部45に形成
し、該開口部45には大径カラー44内に突出する一対
の係合体(ピン)46を設け、前記大径カラー44の外
周に螺旋翼体47を設ける。そして、係合板39、小径
カラー41、ボス43、大径カラー44により前記螺旋
翼ピース36を構成する。各螺旋翼ピース36は、係合
板39の嵌合孔40およびボス43の嵌合孔42を回転
摺動軸37に挿通し、係合板39を隣接する螺旋翼ピー
ス36の大径カラー44内に挿入し、螺旋翼ピース36
が移動すると、係合板39が係合体46に係合するよう
にする。即ち、組立の一例を示すと、前記固定筒21側
の螺旋翼ピース36a (便宜上符号にアルファベットを
付して区別している)の大径カラー44a 内に回転摺動
軸37の先端を位置させ、前記螺旋翼ピース36a の搬
送方向下手側の螺旋翼ピース36b の係合板39b の溝
38b を係合体46a に合わせて係合板39b を大径カ
ラー44a 内に挿入し、係合板39b を回転摺動軸37
に嵌合させる前に溝38b が係合体46a に対してずれ
るように螺旋翼ピース36b を回転させ、この状態で係
合板39b の嵌合孔40b およびボス43b の嵌合孔4
2b を回転摺動軸37に挿入し、これを反復して各螺旋
翼ピース36を回転摺動軸37に取付ける。
【0010】そして、各螺旋翼ピース36は、前記した
ように、回転摺動軸37に対して摺動してその間隔を変
化させることで移動筒22の伸縮に対応するが、排出オ
ーガー20の排出口48側の最先端の螺旋翼ピース36
X は、回転摺動軸37と一体回転するが軸方向には移動
しないように回転摺動軸37に固定する(なお、軸方向
には移動しないようにすればよく、その構成は問わず、
移動筒22の先端に設けた軸受50に取付けてもよ
い)。即ち、最先端の螺旋翼ピース36X を移動筒22
と一緒に伸縮させることにより搬送方向上手側の螺旋翼
ピース36の間隔を変更させる。しかし、螺旋翼ピース
36のうち最も前記固定筒21に近い螺旋翼ピース36
Y は搬送方向下手側の螺旋翼ピース36により牽引され
ないように、前記筒部材31に筒部材31と一体回転す
るが、軸方向には移動しないように取付ける。したがっ
て、螺旋翼ピース36Y は、螺旋翼体47を設けた大径
カラー44を回転摺動軸37に取付ければよく、大径カ
ラー44の排出口48側のボス43は回転摺動軸37に
挿通し、大径カラー44の固定筒21側のボス43は前
記筒部材31の外周に嵌合させ、ボルトで固定してい
る。49はシール部材である。
【0011】しかして、図10、図12は、手動操作に
よる排出口48の位置変更を容易にする排出オーガー2
0の実施例であり、移動筒22の先端面に排出オーガー
20の軸心方向に突き出す取手51を設け、取手51は
移動筒22の中心に力が作用するように配置し、引張る
ことにより伸長させ、作業を容易にする。また、図13
〜図15は、排出オーガー20の他の実施例であり、移
動筒22の先端面に排出オーガー20の軸心方向に突き
出す取手51を設けると共に、移動筒22の基部側下面
に基部側取手52を設ける。基部側取手52は軸心方向
に長く形成すると、操作性を向上させて好適である。即
ち、前方あるいは後方の2か所で操作できて操作箇所が
増え、また、2人での作業も可能になる。また、図16
〜図19は、排出オーガー20の他の実施例であり、移
動筒22の基部側上面に下方に出入りする係合ピン53
を設け、係合ピン53の下方には伸縮方向に係合孔54
を並設した固定板55を設ける。固定板55は前記固定
筒21の外周上面に固定する。前記係合ピン53は、下
端側を次第に細くなるテーパー部56に形成して前記係
合孔54への係合を円滑にする。また、前記係合孔54
は隣接する係合孔54の間に案内溝57を形成し、テー
パー部56は案内溝57を通って係合孔54に係合す
る。
【0012】また、前記移動筒22の内周面には前記固
定板55の左右側面に摺接する摺接体58を設けると、
移動筒22の摺動方向が案内されて好適である。前記係
合ピン53にはワイヤー等の操作連結部材59の一端を
係止し、操作連結部材59の他端は前記取手51または
取手51の近傍に設けたレバー60に係止し、前記係合
ピン53はバネ61の弾力により係合孔54に係合する
方向に付勢され、レバー60を離すと係合してロックす
る。図20、図21は、前記移動筒22と固定筒21の
間に穀粒が入らないようにしたものであり、前記固定筒
21の先端側に固定筒21より大径であって、移動筒2
2内に嵌合する筒状のガイド部材63を固定し、ガイド
部材63の揚穀機構19側の端面64と固定筒21の外
周面とにシール部材65を設ける。シール部材65の外
周は前記ガイド部材63の外周より大径に形成し、シー
ル部材65が移動筒22の内周面に摺接するように構成
し、穀粒の進入を防止する。実施例では、前記固定筒2
1の先端に設けた軸受32にガイド部材63を一体形成
している。したがって、従来のように、固定筒21の外
周に切削加工して取付溝を形成することもなく、製造、
組立が容易で、安価にできる。
【0013】また、図22のガイド部材63は、単なる
筒部材とし、ベアリング等を設けた軸受として使用して
いないので、一層簡単になる。図23はグレンタンク1
2と揚穀機構19の実施例であり、グレンタンク12
は、上下に分割形成し、下部タンク66は機体側に上下
方向には不動に固定するが、上部タンク67は下部タン
ク66に対して上下するように構成する。また、前記グ
レンタンク12に取付けている前記1番コンベアにより
取出された穀物を供給揚穀する揚穀装置11も上下に分
割し、前記上部タンク67に接続した上側部68は上部
タンク67と共に上下する。また、グレンタンク12内
の穀粒を排出する揚穀機構19も上下に分割構成し、上
側筒部69が上下するようにする。上下機構は任意であ
るが、前記グレンタンク12の前側に縦フレーム70を
設け、縦フレーム70と上部タンク67の何れか一方に
上下用モータ71により回転するピニオン(図示省略)
を設け、何れか他方に上部タンク67に噛み合わうラッ
ク(図示省略)を設ける。また、前記揚穀機構19の上
側筒部上側筒部69と下側筒部72の何れか一方に上下用
モータ上下用モータ71により回転するピニオン(図示
省略)を設け、何れか他方に上部タンク67に噛み合わ
うラック(図示省略)を設ける。前記上側筒部上側筒部
69は前記上部タンク67と固定し、グレンタンク12
の上部タンク上部タンク67と揚穀装置11の上側部上
側部68と前記揚穀機構19の上側筒部上側筒部69は
一体的に上動(上方スライド)する。したがって、機体
バランスを大きく崩すことなくグレンタンク12の容量
を大きくできる。
【0014】図24、図25は、排出オーガー20を、
固定筒21の先端部に移動筒22の基部を上下に重合さ
せて接続し、移動筒22は接続部分を中心とする縦軸回
動するように構成し、固定筒21の回動方向と移動筒2
2の回動方向とが反対になるようにしている。即ち、図
24では揚穀機構19が時計回りに回転して固定筒21
は時計回りに回動するが、移動筒22は反時計方向に回
動することにより、一直線状に迅速に移動筒22の先端
が移動する。このとき、移動筒22の先端にはフォトセ
ンサを設けて回動させると、移動筒22の先端位置を把
握しやすく作業性を向上させる。73は接続筒部、74
はギヤ、75は旋回モータ、76はギヤ、77は旋回モ
ータである。
【0015】次に作用を述べる。圃場にて機体を前進さ
せ、分草体5で分草し、引起装置により穀稈を引起し、
刈刃7により穀稈を刈取り、脱穀装置3に穀稈を供給
し、脱穀装置3内で脱穀して、刈取脱穀作業を行ない、
グレンタンク12内に一定量の穀物が脱穀されると、機
体を圃場近傍に待機中の軽トラックまで移動させる。次
に、排出オーガー20を揚穀機構19を中心に固定筒2
1の取付部を回転させ、移動筒22の排出口48は軽ト
ラックのタンク方向に位置する。次に、移動筒22を固
定筒21に対して伸張させると、移動筒22の排出口4
8を軽トラックのタンク上方位置に位置させる。この状
態で、揚穀機構19および排出オーガー20を作動させ
ると、揚穀機構19がグレンタンク12内の穀物を揚穀
して、排出オーガー20の固定筒21から移動筒22を
通して排出口48から軽トラックのタンクに穀粒を排出
搬送させる。
【0016】この場合、排出オーガー20は、固定筒2
1と移動筒22を重合させ、移動筒22は固定筒21に
対して手動で伸縮するように構成しているから、排出口
48の位置を軽トラックのタンク上方位置に位置させる
位置合わせ作業を頗る容易にする。即ち、コンバイン本
体を移動させることなく、移動筒22を伸縮させるだけ
であるから、作業は容易となり、しかも、手動操作によ
り伸縮できるので、構成が簡素にできる。また、伸縮さ
せるためのモーター等を設けなくてもよいので、排出オ
ーガー20全体の剛性を軽量のまま確保でき、排出オー
ガー20の旋回操作をも手動操作可能にする。また、排
出オーガー20は、固定筒21に対して移動筒22を軸
心方向に引張ることにより伸長するので、こじれ等が少
なく、穀粒排出口48の位置変更の手動操作作業を容易
にする。
【0017】しかして、図10、図12の実施例では、
移動筒22の先端面に排出オーガー20の軸心方向に突
き出す取手51を設けているから、取手51は移動筒2
2の中心に引く方向に力が作用するから、押し引きの作
業を容易にする。また、図13〜図15の実施例では、
移動筒22の先端面に排出オーガー20の軸心方向に突
き出す取手51を設けると共に、移動筒22の基部側下
面に基部側取手52を設けているから、前方あるいは後
方の2か所で操作できて操作箇所が増え、また、2人で
の作業も可能になって、作業性を向上させる。また、前
記基部側取手52は排出オーガー20の軸心方向に長く
形成しているから、掴める範囲が広くなって、作業性・
操作性を向上させる。また、図16〜図19の実施例で
は、レバー60を握ると、操作連結部材59を牽引し、
操作連結部材59は係合ピン53を牽引するから、係合
ピン53は固定板55の係合孔54より離脱して、移動
筒22は固定筒21に対して伸縮自在になる。
【0018】この状態で、移動筒22を伸縮させると、
移動筒22の排出口48を軽トラックのタンク上方位置
に位置させることができる。次に、レバー60を離す
と、係合ピン53はバネ61の弾力により固定板55の
係合孔54に再び係合し、係合ピン53と固定板55は
ロックし、移動筒22は固定筒21に対して固定され
る。同様に、前記作業を行って、係合ピン53のロック
を解除して、移動筒22を縮小させて格納してロック
し、再び、刈取作業を続行する。しかして、前記排出オ
ーガー20の作用を説明すると、揚穀機構19の回転に
よりベベルギヤ等を介して上部メタル25内の回転伝動
軸27を回転させ、回転伝動軸27の異径部28はボス
29を回転させ、ボス29はボス29に固定の中空軸3
0を回転させ、中空軸30は固定螺旋翼24を回転させ
て、穀粒を搬送する。中空軸30の回転により筒部材3
1が回転し、筒部材31に摺動のみ自在に嵌合している
回転摺動軸37が回転し、回転摺動軸37は伸縮螺旋翼
35の各螺旋翼ピース36の係合板39およびボス43
を回転させ、ボス43は大径カラー44を回転させて螺
旋翼体47を回転させ、各螺旋翼ピース36の螺旋翼体
47が回転することで伸縮螺旋翼35が機能して穀粒を
搬送する。
【0019】この場合、回転摺動軸37に対して螺旋翼
ピース36は回転するが摺動自在であり、排出オーガー
20の排出口48側の最先端の螺旋翼ピース36X は、
回転摺動軸37に回転のみ自在で位置不動に固定してい
るから、移動筒22が伸長すると、先端の螺旋翼ピース
36X が移動し、この螺旋翼ピース36X の移動により
大径カラー44内を係合板39が移動し、係合板39が
次の螺旋翼ピース36の係合体46に係合すると、この
係合体46を牽引して移動させ、各螺旋翼ピース36が
移動することによって、各螺旋翼ピース36の間隔が広
くなって、移動筒22の伸長に対応する。そして、移動
筒22が伸長すると、各螺旋翼ピース36は搬送方向下
手側の螺旋翼ピース36により牽引されるが、最も固定
筒21に近い部分の螺旋翼ピース36は、次の搬送方向
下手側の螺旋翼ピース36によって牽引されない独立し
た独立螺旋翼ピース36Y に構成しているから、固定筒
21の固定螺旋翼24の終端と独立螺旋翼ピース36Y
の間の間隔は常時一定となって、軸受等の存在による搬
送抵抗があっても確実に穀粒を搬送し、固定筒21から
移動筒22への穀粒搬送の引継を良好にする。
【0020】また、各螺旋翼ピース36は搬送方向下手
側の螺旋翼ピース36により牽引されて、間隔を広げて
いるだけであるが、排出オーガー20は排出口48側が
上部メタル25よりも高いので、各螺旋翼ピース36は
排出口48より順次間隔を置いて位置し、排出口48側
に片寄ることはない。また、各螺旋翼ピース36の間の
間隔は、最大に移動筒22が伸長したときでも各螺旋翼
ピース36の螺旋翼体47が穀粒を搬送しうるように設
定する。そして、各螺旋翼ピース36の間の間隔は、螺
旋翼ピース36の嵌合孔42の長さにより設定されてい
るので、各嵌合孔42の長さを短くして螺旋翼ピース3
6の数を多くすると、螺旋翼体47の間隔は広くならな
い。しかして、前記作業が終了してグレンタンク12内
が空になると、排出オーガー20の移動筒22を縮小さ
せて格納し、次の脱穀作業に備えるが、この移動筒22
が縮小するときは、係合板39が大径カラー44内を移
動してボス43に当接し、次にボス43を押して、各螺
旋翼ピース36の間隔を移動筒22の縮小に対応させて
短くする。そして、排出オーガー20を格納させて刈取
作業穀物の排出作業が終了すると、前記のように刈取脱
穀作業および排出作業を反復する。
【0021】
【効果】本発明は、排出オーガー20の長手方向におけ
穀粒排出口48の位置合わせを、コンバイン本体を移
動させることなくできて作業が容易となり、しかも、手
動操作によりできるものなので構成が簡素にでき、ま
た、位置合わせのためのモーター等を設けなくてもよい
ものなので、排出オーガー20全体を軽量化できる。更
移動筒22の固定筒21に対する固定をレバー60
にて解除操作できる。また、移動筒22の先端面に排出
オーガー20の軸心方向に突き出す取手51を設けたの
で、手動操作による排出口48の位置変更を容易に行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】排出オーガーの断面図。
【図3】排出オーガーの断面図。
【図4】螺旋翼ピースの分解状態斜視図。
【図5】二つの螺旋翼ピースの断面図。
【図6】同組立時の挿入状態断面図。
【図7】同伸長状態断面図。
【図8】螺旋翼ピースの断面図。
【図9】同斜視図。
【図10】排出オーガーの側面図。
【図11】同正面図。
【図12】同伸長状態側面図。
【図13】基部に基部側取手を設けた状態の断面図。
【図14】同正面図。
【図15】同伸長状態の断面図。
【図16】排出オーガーの他の実施例の断面図。
【図17】固定板単体の平面図。
【図18】係合ピンの側面図。
【図19】断面図。
【図20】シール部材の実施例の断面図。
【図21】同一部拡大断面図。
【図22】シール部材の他の実施例の断面図。
【図23】グレンタンクと揚穀機構の実施例図。
【図24】排出オーガーの他の実施例の平面図。
【図25】同側面図。
【符号の説明】
1…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取部、5…分草
体、11…揚穀装置、12…グレンタンク、19…揚穀
機構、20…排出オーガー、21…固定筒、22…移動
筒、24…固定螺旋翼、25…上部メタル、26…軸
受、27…回転伝動軸、28…異径部、29…ボス、3
0…中空軸、31…筒部材、32…軸受、35…伸縮螺
旋翼、36…螺旋翼ピース、37…回転摺動軸、38…
溝、39…係合板、40…嵌合孔、41…小径カラー、
42…嵌合孔、43…ボス、44…大径カラー、45…
開口部、46…係合体、47…螺旋翼体、48…排出
口、50…軸受、51…取手、52…基部側取手、53
…係合ピン、54…係合孔、55…固定板、56…テー
パー部、57…案内溝、58…摺接体、59…操作連結
部材、60…レバー、63…ガイド部材、64…端面、
65…シール部材、66…下部タンク、67…上部タ
ン、68…上側部、69…上側筒部、70…縦フレー
ム、71…上下用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−242677(JP,A) 特開 平8−228582(JP,A) 特開 平9−51721(JP,A) 実開 平1−121339(JP,U) 実開 平8−1632(JP,U) 実開 昭60−185441(JP,U) 実開 昭57−158328(JP,U) 実開 昭64−41246(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 12/46 - 12/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行装置2の上方位置に設けた脱穀装置3
    により脱穀した穀粒を一時貯留するグレンタンクと、該
    グレンタンク内の穀粒を揚穀する揚穀機構19と、該揚
    穀機構19の穀粒搬送方向下手側に穀粒排出口48を
    端側に有する排出オーガー20を設けたコンバインにお
    いて、前記排出オーガー20を基部側の固定筒21と先
    端側の移動筒22とに分割形成して移動筒22を固定筒
    21の外側に嵌合し移動筒22を固定筒21に対して
    出オーガー20の長手方向へ手動操作により移動可能に
    設け、移動筒22の前記手動操作用の取手51と、移動
    筒22の固定筒21に対する固定を解除操作するレバー
    60と、移動筒22と固定筒21との嵌合部において移
    動筒22を固定筒21に対して固定する固定部とを、移
    動筒22側に取付けたことを特徴とするコンバインの穀
    物排出装置。
  2. 【請求項2】前記取手51を移動筒22の先端面に排出
    オーガー20の軸心方向に突き出させて設けたことを特
    徴とする請求項1記載のコンバインの穀物排出装置。
  3. 【請求項3】前記レバー60を前記取手51に設けた
    とを特徴とする請求項記載のコンバインの穀物排出装
    置。
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