JP3444207B2 - スクロールコンプレッサ - Google Patents

スクロールコンプレッサ

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/10Outer members for co-operation with rotary pistons; Casings

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌用
空気調和装置のスクロールコンプレッサに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロールコンプレッサ(以下、
コンプレッサと略す)は、図4に示すように、カップ状
のリアケーシング32に、可動スクロール34と固定ス
クロール39を内蔵し、固定スクロール39とリアケー
シング32の内周面32aとの間にOリング41を具備
したシール機構を備え、このシール機構によって吸入室
と吐出室とを仕切るとともに、リアケーシング32の外
壁に、車輌への取り付けができる複数の取り付け脚部3
2bと、冷媒の吸入・吐出を行う吸入口32cおよび吐
出口32dとを有している。またフロントカバー31に
は、電磁クラッチ38の取り付け部31cと、電磁クラ
ッチ38に連結する回転軸40と、回転軸40に連動す
る可動スクロール34の旋回運動のみを許す自転防止機
構36とを具備し、このフロントカバー31をシール部
材を介してリアケーシング32に組み付けることによ
り、吸入圧と大気圧とをシールする圧力容器を構成して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
車輌側からコンプレッサに求められるものは、コンプレ
ッサ本体の取り付けピッチ、電磁クラッチのアライメン
トおよび吐出口・吸入口ピッチであるが、これらの要求
に対し、上記した従来のコンプレッサの構成では、電磁
クラッチ38の取り付け部31cを具備している部品、
すなわちフロントカバー31と、車輌への取り付け脚部
32bおよび吸入口32c・吐出口32dを具備してい
る部品のリアケーシング32が別部品で構成されている
ため、それぞれの部品の軸方向だけではなく、回転方向
の加工公差および組立時の公差の精度を上げなければ、
車輌側からの要求を満足できないという課題を有してい
た。
【0004】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、コンプレッサ本体の取り付け脚ピッチ、
電磁クラッチのアライメントおよび吸入口・吐出口のピ
ッチを、車輌側からの要求に容易に合わせることのでき
るスクロールコンプレッサを提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、フロントケーシングに電磁クラッチの取り
付け部と、車輌側等へ取り付けることができる取り付け
脚部と、冷媒の吸入・吐出を行う吸入口および吐出口と
を一体に設け、リアカバーを密封固定して、吸入口より
吸入したガスを可動スクロールと固定スクロールによっ
て圧縮し、圧縮ガスを固定スクロールの中央部に設けた
吐出穴から固定スクロールとリアカバーとで構成される
吐出室を介してフロントケーシングの外壁に設けた吐出
口より吐出するようにしたものである。
【0006】上記構成により、電磁クラッチの取り付け
部、車輌側へ取り付けることができる取り付け脚部、吸
入口および吐出口をフロントケーシングに設けるように
したため、フロントケーシングの加工精度のみにより、
電磁クラッチのアライメント、取り付け脚ピッチ、およ
び吸入口・吐出口のピッチを車輌側からの要求に容易に
満足させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、電磁クラッチの取り付
け部と、車輌側等へ取り付けることができる取り付け脚
部と、冷媒の吸入・吐出を行う吸入口および吐出口とを
備えたカップ状のフロントケーシングを有し、このフロ
ントケーシングに、電磁クラッチと連結された回転軸
と、この回転軸の回転により自転を許さず旋回のみを許
す自転防止機構を備えた駆動機構と、前記自転防止機構
によって旋回のみを行う可動スクロールと、この可動ス
クロールと噛み合いかつ可動スクロールの旋回運動によ
って前記吸入口よりの吸入ガスを圧縮できる固定スクロ
ールとを内蔵し、フロントケーシングに開口端側よりリ
アカバーを取り付けると同時に、フロントケーシングと
固定スクロールとリアカバーとの間に設けた第1のシー
ル機構によって吸入圧と吐出圧とのシールを行い、リア
カバーとフロントケーシングの間に設けた第2のシール
機構によって吐出圧と大気圧とをシールすることによっ
て圧力容器を構成し、可動スクロールと固定スクロール
によって圧縮された吐出ガスを固定スクロールの軸方向
中央部に設けた吐出穴から固定スクロールとリアカバー
によって構成された吐出室内に吐出し、この吐出室から
フロントケーシングの外壁に設けた吐出口を通して吐出
するようにしたものである。
【0008】また本発明は、リアカバーの外周面に少な
くとも1つの穴を具備し、外周面とフロントケーシング
の内周面との間に吐出ガスの通路となる空間を設けるよ
うにすることが好ましい。
【0009】そしてこの構成によれば、フロントケーシ
ングの加工精度のみによって、車輌側からの要望に沿っ
たコンプレッサ本体の取り付け脚ピッチ、電磁クラッチ
のアライメントおよび吐出口・吸入口のピッチを、容易
に満足させることができる。
【0010】また、リアカバーの外周面に少なくとも1
つの穴を設け、外周面とフロントケーシングの内周面と
の間に吐出ガスの通路となる空間を設けることにより、
リアカバーをフロントケーシングに取り付ける際の締め
付けピッチさえ一致していれば、吐出口の位置が変わっ
た場合でもリアカバーを共用して使用することが可能と
なる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0012】(実施例1)図1は第1の実施例のスクロ
ールコンプレッサの組立状態を示す縦断面図である。す
なわち、1はカップ状のフロントケーシングで、その底
部に、シャフト10の回転を支承するベアリング3a、
3bと、可動スクロール4のアンバランス量を打ち消す
シャフト10に連結されたバランサー5a、5bと、可
動スクロール4の自転を許さず、旋回運動のみを許すオ
ルダムリング6と、オルダムリング6を保持するスロッ
トプレート7とが具備されている。
【0013】シャフト10の先端には自動車等のエンジ
ンの回転を伝達し、必要に応じてコンプレッサの運転を
ON/OFFする電磁クラッチ8が取り付けられてい
る。
【0014】またフロントケーシング1には、内側に固
定スクロール9に嵌合する嵌合部1aとリアカバー2に
嵌合する嵌合部1bとを備え、フロントケーシング1の
外側に、電磁クラッチ8の取り付け部1cと、車輌側へ
取り付けるための複数の取り付け脚部1dと、冷媒を内
部に吸入するための吸入口1eおよび外部の冷凍サイク
ル内に吐出する吐出口1fとが一体に形成されている。
【0015】また、図2(b)は固定スクロールの単品
の断面図であり、固定スクロール9は図1で示したフロ
ントケーシング1の嵌合部1aにその外径面9bが嵌合
する鏡板9aと、可動スクロール4と噛み合う渦巻き状
に形成された羽根部9cとからなっている。そして鏡板
9aには外径面9bに隣接して吸入圧と吐出圧をシール
する弾性部材等からなるOリング11を装着できるシー
ル部9dを有し、さらに鏡板9aのほぼセンターに吐出
穴12が設けられている。また吐出穴12は吐出弁13
およびバルブリテーナ14によって吐出穴12の開閉を
行い、吸入口1eより吸い込み固定スクロール9と可動
スクロール4によって圧縮したガスを、リアカバー2と
固定スクロール9の鏡板1aとの間に構成された吐出室
16内へ吐出するようにしている。
【0016】図2(a)はリアカバーの単品の断面図で
あり、リアカバー2は円筒部の外周面に、フロントケー
シング1の嵌合部1bと嵌合する嵌合部2aと、嵌合部
2aに隣接して吐出圧と大気圧とをシールするOリング
15の装着できるシール部2bと、吐出室16に通じ図
1で示す吐出口1fの位置に合致するように穴2cを有
している。
【0017】ここで、可動スクロール4と固定スクロー
ル9とによって圧縮されたガスは、吐出穴12を通って
吐出室16内に流入し、リアカバー2の穴2cを通過
し、リアカバー2とフロントケーシング1との嵌合隙間
(嵌合部2aと嵌合部1bとの隙間)を介して吐出口1
fに導かれる。
【0018】上記構成によって、フロントケーシング1
に電磁クラッチ8の取り付け部1c、車輌への複数の取
り付け脚部1d、冷媒をコンプレッサ内に吸入する吸入
口1eおよびコンプレッサからエアコンシステムへ吐出
を行う吐出口1fを一体に設けることができ、これによ
って、従来のような組立公差によらず、フロントケーシ
ング単品の加工精度のみにより、容易に車輌側からの取
り付けに関する要望を満足することができ、また、取り
付けに関する要望の変更があった場合でも、フロントケ
ーシングの加工の変更を管理するだけで済む安価なスク
ロールコンプレッサを提供できる。
【0019】(実施例2)図3は第2の実施例のコンプ
レッサの組立状態を示す縦断面図である。部品の構成は
図1および図2(a)、(b)に示す第1の実施例と同
様であるので詳細な説明を省略するが、本実施例では、
固定スクロール9と嵌合するフロントケーシング1の嵌
合部1aとリアカバー2と嵌合するフロントケーシング
1の嵌合部1bとの径を嵌合部1bの方が嵌合部1aよ
りも大径となるように段部を設けており、フロントケー
シング1とリアカバー2とOリング11、15の間に、
吐出室16からリアカバー2の外周面に設けた穴2cを
通って、吐出口1fへガスを導くための通路を形成する
空間17が設けられている。
【0020】そして、この実施例によれば、前記第1の
実施例の効果に加えて、吐出室16から吐出口1fまで
の間にフロントケーシング1とリアカバー2とOリング
11、15で構成される空間17が存在するので、リア
カバー2の外周面の穴2cの位置は吐出口1fと一致し
なくても任意の位置でも可能となるため、フロントケー
シング1とリアカバー2との取り付け時の締結ピッチの
みを一致させておけば、車輌側の要望によって吐出口の
位置の変更が発生しても、リアカバーを共用できるとい
うメリットがある。
【0021】なお、ここではフロントケーシング1の嵌
合部1a、1bの径を変えるという実施例を示したが、
リアカバー2の円筒状の嵌合部2a(外周面)に凹状の
溝または段部等を設けて隙間を形成しても同様の効果を
得ることができる。
【0022】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、本発明
は、フロントケーシングに電磁クラッチの取り付け部、
車輌への取り付け脚部、吸入口および吐出口を一体に設
け、可動スクロールと固定スクロールによって圧縮され
たガスを、固定スクロールのほぼ中央部に設けた吐出穴
から固定スクロールとリアカバーで構成される吐出室内
に吐出し、この吐出室からフロントケーシングの外壁に
設けた吐出口を通して吐出するようにしたものである。
【0023】そしてこの構成によれば、フロントケーシ
ングに電磁クラッチの取り付け部、車輌への取り付け脚
部、吸入口および吐出口を一体に設けているので、フロ
ントケーシングの加工精度のみにより、スクロールコン
プレッサ本体の取り付け脚ピッチ、電磁クラッチのアラ
イメント、吸入口および吐出口のピッチ等を、車輌から
の要求に容易に満足させることができる。
【0024】また本発明は、リアカバーの外周面に少な
くとも1つの穴を具備し、外周面とフロントケーシング
の内周面との間に吐出ガスの通路となる空間を設けるこ
とにより、フロントケーシングとリアカバーの固定用締
め付けピッチさえ一致するものであれば、吐出口とリア
カバーの穴の位置が変わったものであっても、リアカバ
ーを共用して使用することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のスクロールコンプレッ
サの縦断面図
【図2】(a)同リアカバーの単品の断面図 (b)同固定スクロールの単品の断面図
【図3】本発明の第2の実施例のスクロールコンプレッ
サの縦断面図
【図4】従来のスクロールコンプレッサの縦断面図
【符号の説明】 1 フロントケーシング 1c 取り付け部 1d 取り付け脚部 1e 吸入口 1f 吐出口 2 リアカバー 2c 穴 4 可動スクロール 6 オルダムリング 8 電磁クラッチ 9 固定スクロール 9a 鏡板 10 シャフト(回転軸) 11,15 Oリング 12 吐出穴 16 吐出室 17 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/32 613 F04C 18/02 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁クラッチの取り付け部と、車輌側等へ
    の取り付け脚部と、冷媒の吸入・吐出を行う吸入口およ
    び吐出口とを備えたカップ状のフロントケーシングを有
    し、このフロントケーシングに、前記電磁クラッチと連
    結された回転軸と、この回転軸の回転により自転を許さ
    ず旋回のみを許す自転防止機構を備えた駆動機構と、前
    記自転防止機構によって旋回のみを行う可動スクロール
    と、この可動スクロールと噛み合いかつ可動スクロール
    の旋回運動によって前記吸入口よりの吸入ガスを圧縮で
    きる固定スクロールとを内蔵し、前記フロントケーシン
    グにリアカバーを取り付けると同時に、前記フロントケ
    ーシングと固定スクロールとリアカバーとの間に設けた
    第1のシール機構によって吸入圧と吐出圧とのシールを
    行い、前記リアカバーと前記フロントケーシングの間に
    設けた第2のシール機構によって吐出圧と大気圧とをシ
    ールすることによって圧力容器を構成し、前記可動スク
    ロールと固定スクロールによって圧縮された吐出ガスを
    前記固定スクロールの中央部に設けた吐出穴から前記固
    定スクロールとリアカバーによって構成された吐出室内
    に吐出し、この吐出室から前記フロントケーシングの外
    壁に設けた吐出口より吐出するようにしたスクロールコ
    ンプレッサ。
  2. 【請求項2】リアカバーの外周面に少なくとも1つの穴
    を具備し、前記外周面とフロントケーシングの内周面と
    の間に吐出ガスの通路となる空間を設けた請求項1記載
    のスクロールコンプレッサ。
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