JP3259257B2 - スクロール型空気圧縮機 - Google Patents

スクロール型空気圧縮機

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JP3259257B2 JP32399193A JP32399193A JP3259257B2 JP 3259257 B2 JP3259257 B2 JP 3259257B2 JP 32399193 A JP32399193 A JP 32399193A JP 32399193 A JP32399193 A JP 32399193A JP 3259257 B2 JP3259257 B2 JP 3259257B2
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辰幸 星野
高寿 坂
達也 廣瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータにより駆動され
るスクロール型空気圧縮機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロール型空気圧縮機として、
特開昭63−50691号公報記載のものが知られてい
る。この圧縮機では、ハウジングに固定側板及び固定渦
巻体からなる固定スクロールが固定され、この固定スク
ロールには可動側板及び可動渦巻体からなる可動スクロ
ールが互いに180°位相をずらして噛合されている。
ハウジングには軸受を介して駆動軸が回転自在に支承さ
れており、この駆動軸の内端には駆動ピンが偏心して突
設されている。この駆動ピンには軸受を介して可動側板
のボスが支承され、可動側板はハウジングとの間に設け
られた自転防止機構と係合することにより自転が防止さ
れている。また、駆動軸の内端には可動スクロールの公
転運動による偏心モーメントを相殺すべくカウンタウェ
イトが設けられている。
【0003】この圧縮機では、駆動軸をモータにより回
転させれば、駆動軸の回転が駆動ピン及び自転防止機構
により可動スクロールの公転運動とされ、これによって
固定スクロールと可動スクロールとの噛合により形成さ
れる圧縮室が順次容積を縮小させながら中心方向へ移動
されるため、空気を吸入口から圧縮室内に吸入し、圧縮
室内の空気を順次圧縮して吐出口へ吐出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の圧
縮機では、モータの駆動力により可動スクロールを公転
運動させるためには、モータの回転軸と駆動軸とを継手
により連結しなければならない。このため、かかる圧縮
機をモータとともに装備する場合、継手、軸受及び駆動
軸の軸長により全体の軸長が拡大されて搭載性が損なわ
れるとともに、継手、軸受及び駆動軸を要して部品点数
の増加を生じてしまう。
【0005】かかる搭載性及び部品点数の多さは、ハウ
ジング内でモータ部と固定スクロール等の圧縮機構とが
一体となった家電空調用のもの(例えば、特開平4−1
484号公報)では、モータ部の回転軸が直接可動スク
ロールを公転運動させることから、問題はない。しか
し、かかるモータ一体型圧縮機では、例えばモータ部を
交換する際に圧縮機構をも交換すること等を要し、経済
的な使用が困難である。なお、このモータ一体型圧縮機
では、空調用のものとして、冷媒中の潤滑油により潤滑
が可能なものであり、空気圧縮機にそのまま適用するこ
ともできない。
【0006】本発明の課題は、スクロール型空気圧縮機
をモータとともに装備する場合の搭載性を向上させつつ
部品点数の削減を図るとともに、経済的な使用を容易に
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のスクロール型空
気圧縮機は、上記課題を解決するため、固定側板及び該
固定側板の内側に突設された固定渦巻体からなる固定ス
クロールと、可動側板及び該可動側板の内側に突設され
た可動渦巻体からなり、該固定スクロールと噛合するこ
とにより圧縮室を形成する可動スクロールと、ハウジン
グと該可動スクロールとの間に設けられ、該可動スクロ
ールの自転を防止する自転防止機構とを含み、モータの
駆動力が該可動スクロールの公転運動に変換され、これ
により該圧縮室が順次渦巻き中心方向に移動されて該圧
縮室が空気を吸入するとともに該空気の圧力を高めて吐
出するスクロール型空気圧縮機において、前記可動スク
ロールには偏心穴をもつ駆動ブッシュが回転可能に嵌合
れ、該偏心穴に前記モータの回転軸を相対的回転不能
に嵌合させるという新規な構成を採用している。
【0008】
【作用】本発明のスクロール型空気圧縮機では、可動ス
クロールに偏心穴をもつ駆動ブッシュが回転可能に嵌合
されており、ハウジングとモータとを嵌合させることに
より、駆動ブッシュの偏心穴にモータの回転軸を相対回
転不能に嵌合させることができる。そして、モータの回
転軸を駆動すれば、駆動ブッシュが自転防止機構との協
働により可動スクロールを公転運動させる。このため、
モータの駆動力により可動スクロールを公転運動させる
ために、従来のようにモータの回転軸と駆動軸とを継手
により連結する必要はなく、継手、軸受及び駆動軸の省
略により、全体が短軸化されるとともに使用部品が低減
される。
【0009】また、この圧縮機では、モータとして市販
のものを採用することができる。このため、例えばモー
タを交換する際には、上記とは逆に駆動ブッシュの偏心
穴から回転軸を抜き出すとともに、ハウジングとモータ
とを離せば、モータを固定スクロール等の圧縮機構から
簡易に取り外すことが可能となる。そして、他のモータ
を上記のように組付ければ、モータだけの交換が可能と
なる。
【0010】なお、この圧縮機では、家電空調用の圧縮
機のように冷媒中の潤滑油により潤滑を行うものでなく
ても、圧縮室内に吸入する空気に水分を含有させれば、
かかる水分により圧縮室の冷却を行うことが可能とな
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明のスクロール型空気圧縮機を具
体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。この圧縮
機は、図1に示すように、固定側板21と、この固定側
板21と一体に形成され外郭を形成するシェル部22
と、固定側板21の内側にインボリュート曲線等により
形成された固定渦巻体23とからなる固定スクロール2
が、可動側板41と、この可動側板41の内側にインボ
リュート曲線等により形成された可動渦巻体42とから
なる可動スクロール4と噛合することにより、圧縮室3
9を形成している。固定渦巻体23及び可動渦巻体42
の先端には、それぞれ可動側板41又は固定側板21と
気密を維持しつつ好適に摺動すべくPTFE製のチップ
シール23a、42aが装着されている。また、可動側
板41がシェル部22と摺動する部位にも同様のチップ
シール41aが装着されている。
【0012】また、固定側板21の外周側には低圧の圧
縮室39と連通する図示しない吸入口が貫設されてお
り、固定側板21の中央には高圧の圧縮室39と連通す
る図示しない吐出口が貫設されている。吸入口は大気に
連通され、吐出口は外部装置に連通されている。可動側
板41には凹部が形成されており、この凹部にはラジア
ル軸受36及びゴムリップ37を介して偏心穴38aが
凹設された駆動ブッシュ38が回転可能に嵌合されてい
る。偏心穴38aには軸方向にキー溝38bが刻設され
ている。
【0013】固定スクロール2のシェル部22と図示し
ない締結手段により結合されたハウジング30内には駆
動ブッシュ38の回動間隙が形成され、このハウジング
30と可動側板41との間には3組の自転防止機構Rが
装備されている。ハウジング30にはスペーサ31を介
して両側方及び底部が開放された収納容器32が固着さ
れており、この収納容器32内に交流電動モータ50が
収納されている。モータ50は市販のものであり、この
モータ50には前端部50aに前端からやや後方で軸直
角方向に突出するフランジ50bが形成されている。モ
ータ50の回転軸50cには軸方向にキー溝50dが刻
設され、根本にはキー溝50dに嵌着したキー33によ
りカウンタウェイト39が固着されている。そして、ハ
ウジング30には、スペーサ31とともにモータ50の
前端部50aを嵌合させる位置決め凹部30aが形成さ
れている。
【0014】以上のように構成されたこの圧縮機では、
ハウジング30の位置決め凹部30aにモータ50の前
端部50aを嵌合させる。このとき、駆動ブッシュ38
の偏心穴38aとモータ50の回転軸50cとはキー溝
38b、50d内のキー33により相対回転不能に嵌合
される。そして、モータ50のフランジ50bをスペー
サ31とともにボルトによりハウジング30に締結し、
収容容器32をボルトによりスペーサ31に締結する。
【0015】この状態でモータ50の回転軸50cを駆
動すれば、回転軸50cが駆動ブッシュ38を回転させ
るため、駆動ブッシュ50cが自転防止機構Rとの協働
により可動側板41を公転させる。このため、可動スク
ロール4は所定の偏心量で公転し、固定側板21、固定
渦巻体23、可動側板41及び可動渦巻体42により形
成される圧縮室39は順次容積を縮小させながら中心方
向へ移動される。これにより、大気中の空気が吸入口を
経て圧縮室39に吸入される。その後、圧縮室39の移
動によって圧縮された空気は吐出口を経て外部装置へ導
出される。また、カウンタウェイト39は回転軸50c
が可動スクロール4から受ける偏心モーメントを相殺
し、可動スクロール4の動的不均衡を吸収する。
【0016】このため、モータ50の駆動力により可動
スクロール4を公転運動させるために、従来のようにモ
ータの回転軸と駆動軸とを継手により連結する必要はな
い。このため、継手、軸受及び駆動軸の省略により、全
体が短軸化されるとともに使用部品が低減される。ま
た、この圧縮機では、モータ50が市販のものであるた
め、例えばモータ50を交換する際には、上記とは逆の
操作により、駆動ブッシュ38の偏心穴38aから回転
軸50cを抜き出すとともに、ハウジング30の位置決
め凹部30aからモータ50の前端部50aを外せば、
モータ50を固定スクロール2等の圧縮機構から簡易に
取り外すことが可能となる。そして、他のモータを上記
の操作により嵌合させれば、モータだけの交換が可能と
なる。
【0017】なお、この圧縮機では、家電空調用の圧縮
機のように冷媒中の潤滑油により潤滑を行うものでなく
ても、圧縮室39内に吸入する空気に水分を含有させれ
ば、かかる水分により圧縮室の冷却を行うことが可能と
なる。したがって、この圧縮機では、例えば外部装置と
してエアージェット織機を採用した場合でも、モータ5
0とともに装備する場合の搭載性を向上させつつ部品点
数の削減を図ることができるとともに、経済的な使用を
容易にすることができる。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、このスクロール型
空気圧縮機では、請求項1記載の構成を採用しているた
め、この空気圧縮機をモータとともに装備する場合の搭
載性を向上させつつ部品点数の削減を図ることができる
とともに、経済的な使用を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の圧縮機の縦断面図である。
【符号の説明】
2…固定スクロール 21…固定側板 23
…固定渦巻体 4…可動スクロール 41…可動側板 42
…可動渦巻体 39…圧縮室 30…ハウジング R…自転
防止機構50… モータ 38…駆動ブッシュ 38
a…偏心穴 50c…モータの回転軸 50a…モータ前端部 30a…位置決め凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 達也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定側板及び該固定側板の内側に突設され
    た固定渦巻体からなる固定スクロールと、可動側板及び
    該可動側板の内側に突設された可動渦巻体からなり、該
    固定スクロールと噛合することにより圧縮室を形成する
    可動スクロールと、ハウジングと該可動スクロールとの
    間に設けられ、該可動スクロールの自転を防止する自転
    防止機構とを含み、モータの駆動力が該可動スクロール
    の公転運動に変換され、これにより該圧縮室が順次渦巻
    き中心方向に移動されて該圧縮室が空気を吸入するとと
    もに該空気の圧力を高めて吐出するスクロール型空気圧
    縮機において、 前記可動スクロールには偏心穴をもつ駆動ブッシュが回
    転可能に嵌合され、該偏心穴に前記モータの回転軸を相
    対的回転不能に嵌合させることを特徴とするスクロール
    型空気圧縮機。
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