JP3444192B2 - 撮像環境推定装置 - Google Patents

撮像環境推定装置

Info

Publication number
JP3444192B2
JP3444192B2 JP14020198A JP14020198A JP3444192B2 JP 3444192 B2 JP3444192 B2 JP 3444192B2 JP 14020198 A JP14020198 A JP 14020198A JP 14020198 A JP14020198 A JP 14020198A JP 3444192 B2 JP3444192 B2 JP 3444192B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
degree
white line
image
blur
distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14020198A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11326541A (ja
Inventor
清 芥川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP14020198A priority Critical patent/JP3444192B2/ja
Publication of JPH11326541A publication Critical patent/JPH11326541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3444192B2 publication Critical patent/JP3444192B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自車の走行する道
路の前方の状況をカメラのような撮像手段によって撮影
し、その画像のボケ度合いの距離分布に基づいて走行環
境を推定し、自動運転システムや運転補助システムに必
要な環境情報を提供する撮像環境推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の自動運転や運転補助のため
に、車載カメラの撮像画像を処理して白線の検出を行
い、自動操舵を行ったり、白線逸脱や居眠り運転を警報
する技術の研究、開発が行われている。
【0003】このような車載カメラの撮像画像を処理す
る場合、車載カメラの前方のウィンドウガラスが汚れて
いたり、降雨あるいは霧などの気象状態によって視界が
悪ければ撮像画像が不鮮明になるため、白線や前方車両
の検出処理が適切に行えなくなる。このため、ウィンド
ウガラスの汚れや雨、霧などの気象状態を検出し、警告
したり、ウィンドウガラスの自動洗浄を行うことによっ
て視界不良を改善することが重要になってくる。
【0004】従来、このような目的のためにウィンドウ
ガラスの汚れを検出する技術として、特開平7−511
4号公報に記載されたものが知られている。この従来の
技術は、レーザ光を用いた測距装置の透過性パネルの汚
れを検出するために、送出光のパネルでの反射光を計測
して汚れの度合いを判別するものである。また、雨や霧
の検出手法として、特開平7-318650号公報に記
載されたものが知られている。この従来の技術も、レー
ザレーダ光の反射光を計測して空間の透過性を検出し、
透過性によりレーザレーダ光の強度を変更するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の技術では、必ず発光手段が必要であり、カ
メラのような撮像手段によって道路状況を撮影し、その
撮像画像を利用して前方道路の白線を検出し、それに沿
った自動操舵をし、あるいは白線逸脱や居眠り運転の警
告を発する自動運転システムや運転補助システムに採用
しようとすれば、計測対象毎に発光手段を設置する必要
があってコストの高騰が避けられない問題点があった。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、特別の光源を用意することなく、自動
運転システムや運転補助システムに本来必要な撮像手段
が撮影する撮像画像を利用し、これらのシステムの動作
支援に必要な情報として、ウィンドウガラスの汚れや降
雨、霧などの走行環境を的確に推定することができる撮
像環境推定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の撮像環
境推定装置は、車両に設置され、前方道路を撮影する撮
像手段と、前記撮像手段の撮影した撮像画像から白線を
検出する白線検出手段と、前記白線検出手段の検出した
前記白線の各部位の、前記撮像手段からの距離を演算す
る距離演算手段と、前記白線検出手段の検出した前記白
線のエッジの鮮明度合いに基づき、当該白線の各部位の
ボケ度合いを求めるボケ度合い算定手段と、前記ボケ度
合い算定手段の求めた前記白線の各部位のボケ度合いの
距離分布を、前記撮像手段からの距離に対応させて算出
するボケ度合い分布演算手段と、前記ボケ度合い分布演
算手段の求めた前記ボケ度合いの距離分布を、あらかじ
め設定されている基準視界状態におけるボケ度合いの距
離分布と対照し、ボケ度合いの比の距離分布を求めるボ
ケ度合い比分布演算手段と、前記ボケ度合い比分布演算
手段の求めた前記ボケ度合いの比の距離分布に基づいて
撮像環境を推定する環境推定手段とを備えたものであ
る。
【0008】請求項1の発明の撮像環境推定装置では、
車両に設置され、前方道路を撮像手段で撮影し、その撮
像画像から白線を白線検出手段によって検出し、さら
に、検出した白線の各部位の、撮像手段からの距離を距
離演算手段によって演算し、またボケ度合い算定手段に
よって、白線の各部位のボケ度合いを当該白線のエッジ
の鮮明度合いに基づいて求める。
【0009】そして、ボケ度合い分布演算手段によって
白線の各部位のボケ度合いの距離分布を算出し、ボケ度
合い比分布演算手段によってこのボケ度合いの距離分布
を基準視界状態におけるボケ度合いの距離分布と対照
し、ボケ度合いの比の距離分布を求める。そして環境推
定手段がこのボケ度合いの比の距離分布に基づいて、例
えばウィンドウガラスが汚れている、降雨状態である、
霧が発生しているなどといった撮像環境を推定する。
【0010】これによって、自動運転システムや運転補
助システムに本来必要とされる撮像手段が撮影した撮像
画像を利用して撮像環境を自動的に推定することがで
き、ウィンドウガラスの洗浄の要否の判定や自動運転の
継続の適否の判定などに必要な正確な情報を提供するこ
とができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の撮像環境推
定装置において、前記白線検出手段が前記撮像手段の撮
像画像からエッジ画像を求めるエッジ画像処理手段と、
当該エッジ画像から白線のエッジ画像を検出する白線検
出手段と、当該白線検出手段の検出した白線のエッジ画
像の各部位の傾きを検出する傾き検出手段を備え、前記
ボケ度合い算定手段が、前記傾き検出手段の検出した前
記白線のエッジ画像の各部位の傾きに基づき、当該傾き
に垂直な方向においてエッジ強度の最大となる位置での
最大値に対するその半値幅の大小により前記ボケ度合い
を決定するようにしたものである。
【0012】請求項2の発明の撮像環境推定装置では、
撮像手段で撮影した前方道路の情景の撮像画像から白線
を検出する場合、エッジ画像処理手段によって撮像画像
からエッジ画像を求め、白線検出手段によって当該エッ
ジ画像から白線のエッジ画像を検出し、さらに、傾き検
出手段によって当該白線検出手段の検出した白線のエッ
ジ画像の各部位の傾きを検出する。そしてボケ度合い算
定手段が、この傾き検出手段の検出した白線のエッジ画
像の各部位の傾きに基づき、当該傾きに垂直な方向にお
いてエッジ強度の最大となる位置での最大値に対し、そ
の半分の値を示す位置の幅(つまり、半値幅)を求め、
その大小によりボケ度合いを決定する。
【0013】これによって、前方道路がカーブしている
ような場合にもそれに影響されずに白線の各部位の距離
に対応したボケ度合いを正確に求めることができ、以降
のボケ度合いの距離分布の算出、ボケ度合いの比の距離
分布の算出、そしてこのボケ度合いの比の距離分布に基
づく撮像環境の推定を信頼性の高いものにする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2の撮像
環境推定装置において、前記環境推定手段が、前記ボケ
度合いの比の距離分布を直線近似し、当該近似直線の傾
き、当該近似直線に対する前記ボケ度合いの比の距離分
布の分散、当該近似直線の時間変化又は前記ボケ度合い
の比の平均値に基づいて撮像環境を推定するようにした
ものであり、これによって、例えばウィンドウガラスが
汚れている、降雨状態である、霧が発生しているなどと
いった撮像環境を正確に推定することができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
撮像手段の撮影した撮像画像の中から白線の画像を抽出
し、そのボケ度合いを基準視界におけるボケ度合いと比
較し、そのボケ度合いの比の距離分布に基づいて撮像環
境を自動的に推定するので、自動運転システムや運転補
助システムに必要な撮像手段が撮影した撮像画像を利用
して撮像環境を推定することができ、ウィンドウガラス
の洗浄の要否の判定や自動運転の継続の適否の判定に必
要な正確な情報を提供することができる。
【0016】請求項2の発明によれば、前方道路がカー
ブしているような場合にもそれに影響されずに白線の各
部位の距離に対応したボケ度合いを正確に求めることが
でき、その結果、ボケ度合いの距離分布の算出、ボケ度
合いの比の距離分布の算出、そしてこのボケ度合いの比
の距離分布に基づく撮像環境の推定を信頼性の高いもの
にすることができる。
【0017】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
の撮像環境推定装置において、環境推定手段によってボ
ケ度合いの比の距離分布を直線近似し、当該近似直線の
傾き、当該近似直線に対するボケ度合いの比の距離分布
の分散、当該近似直線の時間変化又は前記ボケ度合いの
比の平均値に基づいて撮像環境を推定するようにしたの
で、例えばウィンドウガラスが汚れている、降雨状態で
ある、霧が発生しているなどといった撮像環境を正確に
推定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図10は、本発明の撮像環境推定装
置10を含めた自動運転システムのシステム構成を示し
ている。この自動運転システムは、CCDカメラのよう
な撮像装置11、この撮像装置11の撮影した撮像画像
の画像処理、エッジ画像処理その他を行って白線を検出
する白線検出装置12、この白線検出装置12の検出し
た前方道路の状態(カーブしているか、直線であるか)
に応じて必要な操舵角度を計算し、操舵装置13の自動
操舵を行う操舵制御装置14、本発明の撮像環境推定装
置10の推定結果に基づき、例えばウィンドウガラスに
汚損ありという推定結果であればウォッシャー液を噴出
させ、ワイパーで払拭させる洗浄装置を作動させ、降雨
であるという推定結果であればワイパーを起動させ、ま
た霧が発生しているという推定結果であればフォグラン
プを点灯させるなどの視界改善に必要な機器を動作させ
る視界改善装置15、また撮像環境推定装置10の撮像
環境の推定結果や、運転者の操作入力によって当該自動
運転システムを稼働させるか否かを判定し、操舵制御装
置14に操舵制御のオン/オフ信号を与え、またディス
プレイ、警報ランプ、警報ブザーなどの提示装置16に
よって警報を出力させたり、自動運転システムの使用可
/不可を表示させたりするシステム制御装置17から構
成される。
【0019】本発明の撮像環境推定装置10は、このよ
うな自動運転システムに組込まれ、撮像環境推定結果を
視界改善装置15及びシステム制御装置17に、それら
の装置の動作判定の基礎情報として出力する。
【0020】以下、図1及び図2に基づいて本発明の1
つの実施の形態の撮像環境推定装置10の構成を説明す
る。CCDカメラのような撮像装置11は自動運転シス
テムに採用されているものであり、フロントウィンドウ
20に近接して設置されている。本発明の撮像環境推定
装置10はこの撮像装置11の撮影する撮像画像を周期
的に取り込んで所定の画像処理及び演算処理を行い、撮
像環境を推定する構成で、撮像装置11の撮影した撮像
画像を周期的に取り込み、エッジ画像処理を施すエッジ
画像生成部21と、このエッジ画像生成部21の生成し
たエッジ画像からエッジ勾配画像を生成する勾配画像生
成部22と、エッジ画像生成部21の生成したエッジ画
像と原撮像画像から白線位置を推定する白線検出部23
と、路面に対する撮像装置11の姿勢を算出するカメラ
姿勢算出部24と、エッジ画像生成部21のエッジ画
像、勾配画像生成部22のエッジ勾配画像及び白線検出
部23の白線位置情報に基づき、撮像画像内の白線の各
部位のボケ度合いを後述する手法で算出するボケ度合い
算出部25と、カメラ姿勢算出部24の求めた撮像装置
11の姿勢を用いて白線検出部23の求めた白線エッジ
の各部位の撮像装置11からの距離を求める距離換算部
26を備えている。
【0021】撮像環境推定装置10はさらに、ボケ度合
い算出部25の求めた白線各部位のボケ度合いと距離換
算部26の求めた白線エッジの各部位の換算距離とを対
応させ、白線エッジのボケ度合いの距離分布を求めるボ
ケ度合い分布算出部27と、このボケ度合いの距離分布
をあらかじめ設定した基準視界環境でのボケ度合い分布
と所定距離毎に比較し、その比を求めるボケ度合い比分
布算出部28と、ボケ度合い比分布算出部28の求めた
ボケ度合い比の距離分布を所定の手法で直線近似し、近
似直線の傾き、この近似直線の時間的変動、近似直線に
対する分散及びボケ度合い比の平均値を演算する評価部
29と、この評価部29の求めた情報に基づいて撮像環
境を推定する環境推定部210を備えている。
【0022】次に、上記の構成の撮像環境推定装置10
の動作を説明する。撮像装置11の撮影した撮像画像3
1は図3に示すようなもので、以下の説明の便宜上、左
下隅を(X,Y)画像座標の原点にしている。なお、以
下の各部の処理は画素単位に実行するものである。
【0023】エッジ画像生成部21は、原撮像画像31
に対してそのX方向の微分値の絶対値とY方向の微分値
の絶対値との加算値を求める。これは、図4に示すよう
な原撮像画像31の輪郭をあらわす画像32となる。勾
配画像生成部22は、原撮像画像31のX方向の微分値
とY方向の微分値を成分とするベクトルの水平となす角
で、輪郭線に垂直な向きを持つ。
【0024】白線検出部23は、原撮像画像31での白
線位置の推定を行い、カメラ姿勢算出部24は、路面に
対する撮像装置11の姿勢の算出を行う。これらの手段
としては、例えば特開平6−20189号公報に記載さ
れているものを採用することにより、入力画像から白線
位置を白線抽出の条件を用いて推定し、道路モデルと現
在の白線位置の変位量を求めて道路モデルを更新してい
く手法により、白線位置及び撮像装置11の姿勢を安定
して推定することができる。
【0025】ボケ度合い算出部25は、白線検出部23
で検出された白線エッジの各部位で、エッジ勾配画像を
参照してエッジ勾配に垂直な方向において白線エッジ位
置を中央にした一定範囲(矢印の範囲)を走査し、エッ
ジのボケ度合いを求める。すなわち、ある部位の白線の
エッジ位置を中央とし、エッジ勾配に垂直な方向でのエ
ッジ強度の分布が図5に示すようなものであった場合、
エッジ強度が最大の位置での最大値に対して、その半分
の値のエッジ強度を示す両側の画素位置間の距離(つま
り、半値幅)Bを求め、これを白線エッジ位置の画像座
標と対応させて記憶していく。距離換算部26は、カメ
ラ姿勢算出部24の求めた撮像装置11の姿勢情報を用
いて、白線エッジの各部位の位置座標を撮像装置11か
らの距離dに変換する。
【0026】ボケ度合い分布算出部27は、これらのボ
ケ度合い算出部25の求めた白線エッジの各部位のボケ
度合いBと、距離換算部26の求めた白線エッジの各部
位の換算距離dとを対応させ、図6に示すような所定の
距離毎のボケ度合いの距離分布B(d)を算出する。
【0027】ボケ度合い比分布算出部28は、あらかじ
め設定されている基準視界として、晴天時の良好な視界
環境のもとで得た白線エッジの距離分布(基準ボケ度合
い分布)C(d)に対するボケ度合いの距離分布B
(d)の比を所定距離毎に計算してボケ度合い比の距離
分布R(d)を求める。
【0028】R(d)=C(d)/B(d) このようにして得られたボケ度合い比分布は、例えば図
7に示すR1(d)〜R4(d)のようになる。
【0029】評価部29は、このようにしてボケ度合い
比分布算出部28が算出したボケ度合い比分布R(d)
に対して、統計手法を用いて近似直線を求め、また近似
直線の傾き、近似直線に対する分散、近似直線の時間変
化及びボケ度合い比の平均値の各評価因子を演算し、図
8の表に示すように各評価因子の大、中、小を評価し、
その評価結果を撮像環境推定部210に渡す。撮像環境
推定部210は、評価部29から渡された各評価因子の
組合せを図8の表に照らし合わせ、撮像環境を「視界良
好」、「降雨」、「霧」、「ウィンドウガラス全体的汚
損」、「ウィンドウガラス部分的汚損」を推定し、その
推定結果を出力する。
【0030】この撮像環境推定部210の推定処理を、
図7〜図9を用いて具体的に説明する。評価部29が求
める各評価因子は、気象状態やウィンドウガラスの汚損
状態により、以下のような特性を持つ。
【0031】(1)霧で視界が不良の場合 このような撮像環境では、撮像装置11からの距離dが
大きいほどボケ度合いB(d)が大きくなり、したがっ
てボケ度合い比R(d)は距離dが大きくなるほどに小
さくなり、図7(b)に示す距離分布R3(d)のよう
になる。この結果、近似直線は負の傾きを持ち、視界が
不良であるほどその傾きが大きくなる。
【0032】しかしながら、霧の場合には近似直線の傾
きの時間的な変動は小さく、これによって降雨の場合と
区別することができる。
【0033】(2)ウィンドウガラスが汚損している場
合 ウィンドウガラスの汚損では、全体的に汚損している場
合と部分的に汚損している場合とがあり、全体的に汚損
している場合には、距離に関係なく視界全体が悪いた
め、ボケ度合いB(d)は距離dの大きさに関係なく大
きくなり、ボケ度合い比R(d)は距離の大きさに関係
なく小さくなり、図7(a)に示す距離分布R2(d)
のようになる。したがって、近似直線の周囲での分散も
小さい。しかしながら、視界良好の場合に比べれば、視
界が悪い分、ボケ度合い比の平均値が小さくなる。
【0034】部分的な汚損の場合、視界が良好であれば
その汚損が発生している部分の換算距離に対応する位置
でボケ度合いB(d)が大きくなり、近似直線に対する
分散が大きくなるが、近似直線の傾きの時間的変動は小
さい。
【0035】(3)降雨の場合 降雨の場合には、撮像装置11の直前方のウィンドウガ
ラス20に水滴が付着し、かつ水滴の付着位置は時々刻
々変化する。このため図7(b)に示す距離分布R4
(d)のようになる。つまり、画像に部分的なぼやけが
生じて近似直線の周囲の分散が大きくなり、しかも水滴
の移動によってぼやける位置が変化し、近似直線の傾き
の時間的変動が大きくなる。
【0036】(4)視界良好の場合 視界が良好であれば、基準視界のボケ度合い分布C
(d)とよく一致する距離分布となるので、ボケ度合い
比分布は図7(a)のR1(d)に示すように、撮像装
置11からの距離dに関係なく1付近となり、近似直線
の傾きは小さく、近似直線の周囲の分散も小さい。
【0037】そこで、撮像環境推定部210は評価部2
9から受ける各評価因子を図8に示す表のような判定基
準に照らして撮像環境を推定し、その結果を出力するの
である。
【0038】なお、図10に示した自動運転システムで
は、この撮像環境推定装置10から出力される撮像環境
推定結果の出力に基づき、視界の改善手段があるものに
ついてはその手段を作動させることによって視界を改善
する。例えば、降雨の場合にはワイパを駆動させ、ウィ
ンドウガラスの汚損の場合にはウィンドウガラスを洗浄
し、霧の場合にはフォグランプを点灯させるのである。
また、本撮像環境推定装置10の出力をシステム制御装
置17で時間的にモニタして、視界状態の変化方向を推
定し、自動操舵中に警報を発したり、自動運転を早めに
停止させたり、あるいは運転者の使用要求に対応して自
動操舵の使用の可不可を判断させたりすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態の機能的な構成を示
すブロック図。
【図2】上記の実施の形態のハードウェア構成を示すブ
ロック図。
【図3】上記の実施の形態において撮像装置の撮影した
撮像画像の説明図。
【図4】上記の実施の形態においてエッジ画像生成部の
求めたエッジ画像の説明図。
【図5】上記の実施の形態においてボケ度合い算出部が
ボケ度合い算出に用いるエッジ強度の分布を示すグラ
フ。
【図6】上記の実施の形態においてボケ度合い分布算出
部が求めたボケ度合いの距離分布を示すグラフ。
【図7】上記の実施の形態においてボケ度合い比分布算
出部が求めたボケ度合い比の距離分布を示すグラフ。
【図8】上記の実施の形態において撮像環境推定部が推
定する撮像環境基準を示す表。
【図9】撮像環境と各評価因子との関係を示すグラフ。
【図10】本発明の撮像環境推定装置を組み込んだ自動
運転システムの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
10 撮像環境推定装置 11 撮像装置 20 ウィンドウガラス 21 エッジ画像生成部 22 勾配画像生成部 23 白線検出部 24 カメラ姿勢算出部 25 ボケ度合い算出部 26 距離換算部 27 ボケ度合い分布算出部 28 ボケ度合い比分布算出部 29 評価部 210 撮像環境推定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−320997(JP,A) 特開 平6−341821(JP,A) 特開 平11−326200(JP,A) 特開 平3−36695(JP,A) 特開 平10−124687(JP,A) 特開 平5−114099(JP,A) 特開 平6−113308(JP,A) 特開 平7−28975(JP,A) 特開 平9−259287(JP,A) 実開 平6−78883(JP,U) 特許2665739(JP,B2) 特許3192616(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01W 1/00 - 1/18 G01N 21/17 G01N 21/84 B60R 1/00 - 1/12 B60S 1/00 - 1/68 G08G 1/00 - 1/16 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設置され、前方道路を撮影する撮
    像手段と、 前記撮像手段の撮影した撮像画像から白線を検出する白
    線検出手段と、 前記白線検出手段の検出した前記白線の各部位の、前記
    撮像手段からの距離を演算する距離演算手段と、 前記白線検出手段の検出した前記白線のエッジの鮮明度
    合いに基づき、当該白線の各部位のボケ度合いを求める
    ボケ度合い算定手段と、 前記ボケ度合い算定手段の求めた前記白線の各部位のボ
    ケ度合いの距離分布を、前記撮像手段からの距離に対応
    させて算出するボケ度合い分布演算手段と、 前記ボケ度合い分布演算手段の求めた前記ボケ度合いの
    距離分布を、あらかじめ設定されている基準視界状態に
    おけるボケ度合いの距離分布と対照し、ボケ度合いの比
    の距離分布を求めるボケ度合い比分布演算手段と、 前記ボケ度合い比分布演算手段の求めた前記ボケ度合い
    の比の距離分布に基づいて撮像環境を推定する環境推定
    手段とを備えて成る撮像環境推定装置。
  2. 【請求項2】 前記白線検出手段は、前記撮像手段の撮
    像画像からエッジ画像を求めるエッジ画像処理手段と、
    当該エッジ画像から白線のエッジ画像を検出する白線検
    出手段と、当該白線検出手段の検出した白線のエッジ画
    像の各部位の傾きを検出する傾き検出手段を備え、 前記ボケ度合い算定手段は、前記傾き検出手段の検出し
    た前記白線のエッジ画像の各部位の傾きに基づき、当該
    傾きに垂直な方向においてエッジ強度の最大となる位置
    での最大値に対するその半値幅の大小により前記ボケ度
    合いを決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像
    環境推定装置。
  3. 【請求項3】 前記環境推定手段は、前記ボケ度合いの
    比の距離分布を直線近似し、当該近似直線の傾き、当該
    近似直線に対する前記ボケ度合いの比の距離分布の分
    散、当該近似直線の時間変化又は前記ボケ度合いの比の
    平均値に基づいて撮像環境を推定することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の撮像環境推定装置。
JP14020198A 1998-05-21 1998-05-21 撮像環境推定装置 Expired - Fee Related JP3444192B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14020198A JP3444192B2 (ja) 1998-05-21 1998-05-21 撮像環境推定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14020198A JP3444192B2 (ja) 1998-05-21 1998-05-21 撮像環境推定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11326541A JPH11326541A (ja) 1999-11-26
JP3444192B2 true JP3444192B2 (ja) 2003-09-08

Family

ID=15263279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14020198A Expired - Fee Related JP3444192B2 (ja) 1998-05-21 1998-05-21 撮像環境推定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3444192B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006055145A1 (de) * 2006-11-22 2008-05-29 Denso Corp., Kariya On-Board-Nebelbestimmungsvorrichtung
DE102008003948A1 (de) 2007-01-11 2008-07-17 Denso Corp., Kariya Vorrichtung zum Bestimmen des Vorhandenseins von Nebel unter Verwendung einer Abbildung, die durch eine in ein Fahrzeug eingebaute Abbildungsvorrichtung erzielt wird
DE102008003947A1 (de) 2007-01-11 2008-07-24 Denso Corp., Kariya Vorrichtung zum Bestimmen des Vorhandenseins von Nebel unter Verwendung einer Abbildung, die durch eine in ein Fahrzeug eingebaute Abbildungsvorrichtung erzielt wird
DE102007043164B4 (de) * 2006-09-12 2016-12-22 Denso Corporation Nebelerkennungsvorrichtung für Kraftfahrzeuge
US10803570B2 (en) 2018-05-10 2020-10-13 Eagle Technology, Llc Method and system for a measure of visibility from a single daytime image
WO2020255746A1 (ja) * 2019-06-19 2020-12-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 天候判定装置および天候判定方法
WO2022064934A1 (ja) 2020-09-25 2022-03-31 株式会社デンソー 制御装置、および、潅水プログラム
EP4181087A1 (en) 2021-11-11 2023-05-17 Furuno Electric Co., Ltd. Visibility determination system, visibility determination method, and program

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4539318B2 (ja) * 2004-12-13 2010-09-08 セイコーエプソン株式会社 画像情報の評価方法、画像情報の評価プログラム及び画像情報評価装置
JP4539415B2 (ja) * 2005-04-15 2010-09-08 株式会社デンソー 画像処理装置
JP4506573B2 (ja) * 2005-06-15 2010-07-21 株式会社デンソー 車載霧判定装置
JP4506576B2 (ja) * 2005-06-20 2010-07-21 株式会社デンソー 車載霧状態判定装置、およびオートフォグランプシステム
JP5022609B2 (ja) 2006-02-27 2012-09-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 撮像環境認識装置
US7693629B2 (en) 2006-11-14 2010-04-06 Denso Corporation Onboard fog determining apparatus
CN105593875B (zh) * 2011-06-17 2020-02-07 罗伯特·博世有限公司 用于识别车辆的周围环境中的天气状况的方法和控制设备
WO2014007175A1 (ja) * 2012-07-03 2014-01-09 クラリオン株式会社 車載環境認識装置
WO2016056088A1 (ja) * 2014-10-08 2016-04-14 三菱電機株式会社 車載カメラ制御装置
JP6245206B2 (ja) * 2015-03-24 2017-12-13 トヨタ自動車株式会社 車両用制御装置、車両用制御プログラム、及び車両
JP6237689B2 (ja) * 2015-04-16 2017-11-29 トヨタ自動車株式会社 周辺情報検出センサの配設構造及び自動運転車両
DE112021001875T5 (de) * 2020-05-25 2023-01-12 Hitachi Astemo, Ltd. Bildverarbeitungsvorrichtung

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2665739B2 (ja) * 1987-02-02 1997-10-22 北海道開発局開発土木研究所長 視程計測装置
JPH0336695A (ja) * 1989-07-04 1991-02-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 視界状態検出装置
JP3167752B2 (ja) * 1991-10-22 2001-05-21 富士重工業株式会社 車輌用距離検出装置
JP3113415B2 (ja) * 1992-09-25 2000-11-27 ダイハツ工業株式会社 車載用撮像装置における画像処理方法
JPH0678883U (ja) * 1993-04-08 1994-11-04 日新電機株式会社 視界測定装置
JP2888735B2 (ja) * 1993-06-01 1999-05-10 松下電器産業株式会社 走行レーン検出装置
JP3169483B2 (ja) * 1993-06-25 2001-05-28 富士通株式会社 道路環境認識装置
JP3304687B2 (ja) * 1995-05-24 2002-07-22 日産自動車株式会社 車両用走行車線認識装置及び障害物検出装置・道路逸脱報知装置
JPH09259287A (ja) * 1996-03-25 1997-10-03 Fujitsu Ten Ltd 前方車両認識装置
JP3192616B2 (ja) * 1996-08-28 2001-07-30 松下電器産業株式会社 局地的位置把握装置及びその方法
JP3104645B2 (ja) * 1996-08-28 2000-10-30 松下電器産業株式会社 道路白線検出方法及び道路白線検出装置
JP3452794B2 (ja) * 1998-05-12 2003-09-29 三菱電機株式会社 視程測定装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007043164B4 (de) * 2006-09-12 2016-12-22 Denso Corporation Nebelerkennungsvorrichtung für Kraftfahrzeuge
DE102006055145A1 (de) * 2006-11-22 2008-05-29 Denso Corp., Kariya On-Board-Nebelbestimmungsvorrichtung
DE102006055145B4 (de) * 2006-11-22 2008-12-11 Denso Corp., Kariya-shi On-Board-Nebelbestimmungsvorrichtung
DE102008003948A1 (de) 2007-01-11 2008-07-17 Denso Corp., Kariya Vorrichtung zum Bestimmen des Vorhandenseins von Nebel unter Verwendung einer Abbildung, die durch eine in ein Fahrzeug eingebaute Abbildungsvorrichtung erzielt wird
DE102008003947A1 (de) 2007-01-11 2008-07-24 Denso Corp., Kariya Vorrichtung zum Bestimmen des Vorhandenseins von Nebel unter Verwendung einer Abbildung, die durch eine in ein Fahrzeug eingebaute Abbildungsvorrichtung erzielt wird
US10803570B2 (en) 2018-05-10 2020-10-13 Eagle Technology, Llc Method and system for a measure of visibility from a single daytime image
WO2020255746A1 (ja) * 2019-06-19 2020-12-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 天候判定装置および天候判定方法
WO2022064934A1 (ja) 2020-09-25 2022-03-31 株式会社デンソー 制御装置、および、潅水プログラム
EP4181087A1 (en) 2021-11-11 2023-05-17 Furuno Electric Co., Ltd. Visibility determination system, visibility determination method, and program

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11326541A (ja) 1999-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3444192B2 (ja) 撮像環境推定装置
US7646890B2 (en) Image processor for automotive vehicle
US20220189180A1 (en) Vehicular vision system that determines distance to an object
JP4856612B2 (ja) 物体検出装置
US8279280B2 (en) Lane departure warning method and system using virtual lane-dividing line
US8041079B2 (en) Apparatus and method for detecting obstacle through stereovision
Goldbeck et al. Lane detection and tracking by video sensors
WO2019026785A1 (ja) 付着物検出装置、および、それを備えた車両システム
CN110909705B (zh) 一种基于车载摄像头的路侧停车位感知方法及系统
JP2000207563A (ja) 画像認識装置
JP2003051017A (ja) 白線検出装置
JP2001141838A (ja) 雨滴検出装置
US20240029444A1 (en) Correction of images from a panoramic-view camera system in the case of rain, incident light and contamination
JP2001147278A (ja) 雨滴検出装置
JP3521859B2 (ja) 車両周辺画像処理装置及び記録媒体
JP2011174794A (ja) 路面状態検出装置及び方法
JP2821041B2 (ja) 画像処理方法
JPH1170884A (ja) 自動走行用自車位置検出装置
JP4106163B2 (ja) 障害物検出装置及びその方法
JP3081660B2 (ja) 距離検出方法
JP6981881B2 (ja) カメラずれ検出装置およびカメラずれ検出方法
EP3282420A1 (en) Method and apparatus for soiling detection, image processing system and advanced driver assistance system
JP4211483B2 (ja) 車載カメラの露光制御装置
JP2020042715A (ja) 移動情報推定装置、異常検出装置、および、移動情報推定方法
JPH11185023A (ja) ウィンドガラスの汚損度検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees