JP3443802B2 - ライブラリ装置 - Google Patents

ライブラリ装置

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JP3443802B2
JP3443802B2 JP01945794A JP1945794A JP3443802B2 JP 3443802 B2 JP3443802 B2 JP 3443802B2 JP 01945794 A JP01945794 A JP 01945794A JP 1945794 A JP1945794 A JP 1945794A JP 3443802 B2 JP3443802 B2 JP 3443802B2
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茂太郎 岩津
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク、磁気ディ
スクまたは磁気テープ等からなる複数の記録媒体を収納
した倉庫を備え、自動的に記録媒体を交換して記録媒体
へのデータアクセスを行うライブラリ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、直径90mmの光ディ
スク媒体で数百MB、または直径130mmの光ディスク
媒体で約1GB程度の記憶容量を有し、光ディスク媒体
を交換可能な記憶装置であり、光ディスク媒体の交換に
より等価的に記憶容量が無限大の記憶装置を構成できる
特徴がある。
【0003】近年では、このような光ディスク装置の特
徴を生かして光ディスク媒体の交換を自動的に行ない、
1TB級の記憶容量を提供する光ディスクライブラリ装
置が開発されている。このライブラリ装置は、図6に示
すように光ディスク媒体を1枚収納した標準のカートリ
ッジ1をドライブ部2に装填してカートリッジ1内の光
ディスク媒体に対してデータの読み書きを行うようにな
っており、倉庫3の収納部3aに収納された任意のカー
トリッジ1を自動ハンドリング機構のハンド部4によっ
て搬送することにより、ドライブ部2内のカートリッジ
1と交換できるよう構成されている。
【0004】通常、カートリッジを交換する場合は、ド
ライブ部2から取出したカートリッジ1をハンド部4に
よって倉庫3の所定の収納部3aまで搬送し、次にハン
ド部4を任意のカートリッジ1の収納部3aまで移動さ
せ、最後に新たなカートリッジ1をドライブ部2まで搬
送している。しかしながら、このような方法では、カー
トリッジ1の交換を含めると、平均アクセス時間は十数
秒にも達するという問題点があった。
【0005】ところで、前記ライブラリ装置において
は、特定された複数の記録媒体に分割して記録されたデ
ータを連続的に再生する場合が想定される。そこで、ド
ライブ部2の近傍にカートリッジ1を一時的に収納する
計2つの退避部5を設け、この退避部5に次にアクセス
されるカートリッジ1を予め待機させておくことによ
り、データが分割されている各カートリッジ1の交換時
間を短縮するようにしたものが提案されている。この場
合、次にアクセスされるカートリッジ1をハンド部4に
よって倉庫3の所定の収納部3aから一方の退避部5ま
で移動させておき、前のカートリッジ1に対するデータ
の読み書きが終了すると、不要となったカートリッジ1
を一旦他方の退避部5に収納した後、一方の退避部5の
カートリッジ1をドライブ部2に装填してデータの読み
書きを再開するようになっている。この後、他方の退避
部5に収納されたカートリッジ1は倉庫3の所定の収納
部3aに戻される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ライブラリ装置では、アクセス時間に影響の少ないドラ
イブ部近傍のカートリッジ1に対しても予め退避部5へ
の移動が行われるため、ハンド部4の平均移動距離が必
要以上に増大し、一つの倉庫3に対してドライブ部2が
複数あって同時に稼働しているときなど、ハンド部4の
動作が繁多になる場合にはカートリッジ1の交換能力の
低下を来すという問題点があった。
【0007】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、搬送手段の平均移動
距離の短縮を図ることのできるライブラリ装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1では、多数の収納部を有する倉庫
と、倉庫の収納部に収納される多数の記録媒体と、記録
媒体に対するデータの書き込み及び読み出しを行うドラ
イブ部と、ドライブ部に装填された記録媒体を倉庫に収
納された任意の記録媒体と交換する搬送手段とを備えた
ライブラリ装置において、前記倉庫の各収納部を前記ド
ライブ部に対して搬送距離の異なる3つ以上のグループ
に分割するとともに、搬送距離の最も短いグループには
少なくとも2つの空き収納部を、搬送距離の最も短いグ
ループ及び最も長いグループ以外のグループには少なく
とも1つずつの空き収納部を設けておき、前記搬送手段
によって記録媒体を交換する際、新たな記録媒体が搬送
距離の最も短いグループに収納されている場合には、ド
ライブ部内の記録媒体を搬送距離の最も短いグループの
一方の空き収納部に収納するとともに、新たな記録媒体
をドライブ部に搬送し、新たな記録媒体が搬送距離の最
も短いグループ以外に収納されている場合には、その記
録媒体を搬送距離の最も短いグループの一方の空き収納
部に収納しておき、ドライブ部内の記録媒体へのデータ
の読み書きが終了した後、ドライブ部内の記録媒体を搬
送距離の最も短いグループの他方の空き収納部に収納す
るとともに、一方の空き収納部内の記録媒体をドライブ
部に搬送し、搬送距離の最も短いグループから順に、そ
のグループの中で最も使用頻度の低い記録媒体を搬送距
離の次に長いグループの空き収納部に移動する処理を、
そのグループに対して搬送距離の次に長いグループが前
記記録媒体が収納されていたグループになるまで行うよ
う構成している。
【0009】また、請求項2では、多数の収納部を有す
る倉庫と、倉庫の収納部に収納される多数の記録媒体
と、記録媒体に対するデータの書き込み及び読み出しを
行うドライブ部と、ドライブ部に装填された記録媒体を
倉庫に収納された任意の記録媒体と交換する搬送手段と
を備えたライブラリ装置において、前記倉庫の各収納部
を前記ドライブ部に対して搬送距離の異なる3つ以上の
グループに分割するとともに、搬送距離の最も短いグル
ープを少なくとも2つの空き収納部のみによって構成
し、搬送距離の最も短いグループ及び最も長いグループ
以外のグループには少なくとも1つずつの空き収納部を
設けておき、前記搬送手段によって記録媒体を交換する
際、新たな記録媒体を搬送距離の最も短いグループの一
方の空き収納部に収納しておき、ドライブ部内の記録媒
体へのデータの読み書きが終了した後、ドライブ部内の
記録媒体を搬送距離の最も短いグループの他方の空き収
納部に収納するとともに、一方の空き収納部に収納して
おいた記録媒体をドライブ部に搬送した後、他方の空き
収納部内の記録媒体を搬送距離の次に長いグループの空
き収納部に移動し、搬送距離が最も短いグループの次に
長いグループから順に、そのグループの中で最も使用頻
度の低い記録媒体を搬送距離の次に長いグループの空き
収納部に移動する処理を、そのグループに対して搬送距
離の次に長いグループが前記記録媒体が収納されていた
グループになるまで行うよう構成している。
【0010】
【作用】請求項1のライブラリ装置によれば、搬送手段
によって記録媒体を交換する際、新たな記録媒体が搬送
距離の最も短いグループに収納されている場合には、ド
ライブ部内の記録媒体が搬送距離の最も短いグループの
一方の空き収納部に収納されるとともに、新たな記録媒
体がドライブ部に搬送される。また、新たな記録媒体が
搬送距離の最も短いグループ以外に収納されている場合
には、その記録媒体が搬送距離の最も短いグループの一
方の空き収納部に収納された後、ドライブ部内の記録媒
体が搬送距離の最も短いグループの他方の空き収納部に
収納されるとともに、一方の空き収納部内の記録媒体が
ドライブ部に搬送されることから、連続したデータが分
割して格納された複数の記録媒体をアクセスする際、各
記録媒体の交換に要する時間の短縮が図られる。その
際、搬送距離の最も短いグループから順に、そのグルー
プの中で最も使用頻度の低い記録媒体を搬送距離の次に
長いグループの空き収納部に移動する処理が、そのグル
ープに対して搬送距離の次に長いグループが前記記録媒
体が収納されていたグループになるまで行われることか
ら、使用頻度の高い記録媒体が常に搬送距離の最も短い
グループから順に配置される。この場合、ドライブ部か
ら任意のグループに移された記録媒体も次のグループへ
移される対象となることから、各記録媒体の使用頻度順
の配置が1回の交換における搬送動作で確実に達成され
る。
【0011】また、請求項2のライブラリ装置によれ
ば、搬送手段によって記録媒体を交換する際、新たな記
録媒体が搬送距離の最も短いグループの一方の空き収納
部に収納された後、ドライブ部内の記録媒体が搬送距離
の最も短いグループの他方の空き収納部に収納されると
ともに、一方の空き収納部に収納しておいた記録媒体が
ドライブ部に搬送されることから、連続したデータが分
割して格納された複数の記録媒体をアクセスする際、各
記録媒体の交換に要する時間の短縮が図られる。その
際、他方の空き収納部内の記録媒体が搬送距離の次に長
いグループの空き収納部に移動され、搬送距離が最も短
いグループの次に長いグループから順に、そのグループ
の中で最も使用頻度の低い記録媒体を搬送距離の次に長
いグループの空き収納部に移動する処理が、そのグルー
プに対して搬送距離の次に長いグループが前記記録媒体
が収納されていたグループになるまで行われることか
ら、使用頻度の高い記録媒体が常に搬送距離の最も短い
グループから順に配置される。この場合、ドライブ部か
ら任意のグループに移された記録媒体も次のグループへ
移される対象となることから、各記録媒体の使用頻度順
の配置が1回の交換における搬送動作で確実に達成され
る。
【0012】
【実施例】図1乃至図4は本発明の第1の実施例を示す
もので、図1はライブラリ装置の概略構成図、図2はそ
の斜視図である。このライブラリ装置は従来例と同様、
複数のカートリッジ1と、ドライブ部2と、倉庫3と、
ハンド部4とを備え、ハンド部4は図示しない制御部と
共に搬送手段を構成している。
【0013】カートリッジ1は記録媒体として光ディス
クを収容し、ドライブ部2内に装填されることによりド
ライブ部2とアクセス可能になる。
【0014】ドライブ部2は倉庫3の下方に配置された
光ディスクドライブ装置であり、カートリッジ1内の記
録媒体に対してデータの書き込み及び読み出しを行うよ
うになっている。
【0015】倉庫3は上下方向に配列された複数の収納
部3aを有し、各収納部3aには不特定のカートリッジ
1が収納されるようになっている。各収納部3aは上下
方向に区画された計4つのグループに分割されており、
ドライブ部2に近い方から順に、第1グループG1、第
2グループG2、第3グループG3、そして第4グルー
プG4となっている。また、第1グループG1には常時
2つの空き収納部3a′が確保され、ドライブ部2から
最も距離の遠い第4グループG4以外、即ち第1グルー
プG1、第2グループG2及び第3グループG3には常
時1つの空き収納部3a′が確保されている。
【0016】ハンド部4はドライブ部2及び倉庫3間を
移動することにより、カートリッジ1の搬送、装填及び
取出しを行うものであるが、その具体的な構成は図2に
示すようになっている。即ち、ドライブ部2及び倉庫3
の側方には、ハンド部4を倉庫3に沿って上下方向に移
動させる垂直移動機構4aと、ハンド部4を倉庫3に対
して前後方向に移動させる水平移動機構4bが設置され
ている。垂直移動機構4aは上下方向に延びるガイドシ
ャフト4cにハンド部4を移動自在に支持しており、例
えばハンド部4に内蔵された図示しないモータ及びガイ
ドシャフト4cに噛み合うギヤ等によってハンド部4を
上下方向に移動するようになっている。水平移動機構4
bは水平方向に移動可能な駆動部4dに垂直移動機構4
aを支持しており、駆動部4dに連結された図示しない
モータまたはシリンダ等によって垂直移動機構4aを前
後方向に移動するようになっている。即ち、垂直移動機
構4aによってハンド部4をドライブ部2または倉庫3
の任意の収納部3aの位置まで移動させるとともに、垂
直移動機構4aに支持されたハンド部4を水平移動機構
4bによって倉庫3の前後方向に移動させることによ
り、ドライブ部2または倉庫3の収納部3aにカートリ
ッジ1を出し入れできるようになっている。尚、図2に
示したハンド部4の移動機構は一例であり、実際の設計
においてはこの限りではない。また、ハンド部4の動作
は図示しない制御部に格納されたプログラムによって制
御され、制御部では各カートリッジ1の使用頻度、即ち
カートリッジ1が所定時間内にドライブ部2に装填され
た回数で決まる頻度を求めるようになっている。例え
ば、各カートリッジ1には特定の識別番号が付与されて
おり、制御部では毎回のアクセス要求に基づいて倉庫3
の何処の収納部3aに何番のカートリッジ1が収納され
ているかを管理している。また、各カートリッジ1に対
してアクセス要求のあった日時をそれぞれ記憶し、最新
のアクセス要求時から一定期間前までにアクセスされた
回数をそのカートリッジ1における使用頻度としてい
る。
【0017】以上のように構成されたライブラリ装置に
おいて、特定された複数のカートリッジ1が連続してア
クセスされる場合のハンド部4の動作を図1に示す概略
構成図及び図3,図4に示すフローチャートを参照して
説明する。尚、図1中の実線矢印に添えた番号はハンド
部4の動作の順番を示すものであり、図3,図4に分割
されたフローチャートは両図に付した符号A,Bで連続
することを示す。
【0018】まず、カートリッジ1の交換命令があり
(S1)、次にアクセスされるカートリッジ1が倉庫3
の第1グループG1に存在するならば(S2)、ドライ
ブ部2内のカートリッジ1の読み書きが終了した段階で
(S3)、ドライブ部2内のカートリッジ1を取出すと
ともに(S4)、第1グループG1の一方の空き収納部
3a′まで移動し、カートリッジ1を一方の空き収納部
3a′に収納する(S5)。そして、次のカートリッジ
1が収納されている収納部3aに移動してカートリッジ
1を取出すとともに、ドライブ部2へ移動してカートリ
ッジ1をドライブ部2に装填した後(S6)、ステップ
S1に戻り、ドライブ部2に移動して次の交換命令があ
るまで待機する。ここで、ドライブ部2により新たなカ
ートリッジ1に対してデータの書き込みまたは読み出し
が行われる。
【0019】また、次にアクセスされるカートリッジ1
が第1グループG1に存在していないときは(S2)、
次のカートリッジ1が収納されている収納部3aに移動
してカートリッジ1を取出すとともに、第1グループG
1の一方の空き収納部3a′まで移動し、カートリッジ
1を一方の空き収納部3a′に収納する(S7)。次
に、ドライブ部2内のカートリッジ1の読み書きが終了
した段階で(S8)、ドライブ部2内のカートリッジ1
を取出すとともに(S9)、第1グループG1の他方の
空き収納部3a′まで移動し、カートリッジ1を他方の
空き収納部3a′に収納する(S10)。続いて、第1
グループG1の一方の空き収納部3a′に収納しておい
たカートリッジ1を取出し、ドライブ部2へ移動してカ
ートリッジ1をドライブ部2に装填する(S11)。こ
の後、制御部に記憶されたデータに基づいて第1グルー
プG1の中から最も使用頻度の低いカートリッジ1を取
出し(S12)、これを第2グループG2の空き収納部
3a′に収納する(S13)。この過程で第1グループ
G1に再び空き収納部3a′が確保される。この時、倉
庫3から取出されたカートリッジ1が第2グループG2
に存在していたならば(S14)、ステップS1に戻
り、ドライブ部2に移動して次の交換命令があるまで待
機する。また、ステップS14において前記カートリッ
ジ1が第2グループG2に存在していなければ、制御部
に記憶されたデータに基づいて第2グループG2の中か
ら最も使用頻度の低いカートリッジ1を取出し(S1
5)、これを第3グループG3の空き収納部3a′に収
納する(S16)。この過程では第1グループG1及び
第2グループG2に再び空き収納部3a′が確保され
る。この時、倉庫3から取出されたカートリッジ1が第
3グループG3に存在していたならば(S17)、ステ
ップS1に戻り、ドライブ部2に移動して次の交換命令
があるまで待機する。また、ステップS17において前
記カートリッジ1が第3グループG3に存在していなけ
れば、カートリッジ1は第4グループG4に存在してい
たことになるので、制御部に記憶されたデータに基づい
て第3グループG3の中から最も使用頻度の低いカート
リッジ1を取出し(S18)、これを第4グループG4
に収納する(S19)。この過程では第1グループG
1、第2グループG2及び第3グループG3に再び空き
収納部3a′が確保される。
【0020】このような再配置処理の結果、常に使用頻
度の高いカートリッジ1がドライブ部2に対して搬送距
離の最も短い第1グループG1から順に配置されること
になる。また、この処理はカートリッジ交換後の空き時
間を利用して行われる。
【0021】次に、本実施例のライブラリ装置における
ハンド部4の平均移動距離を従来例と比較して説明す
る。ここでは、簡単のため、倉庫3への最短アクセス距
離を0、最大アクセス距離をLmax とする。また、ハン
ド部4の動作を計3つの段階に分けて説明する。即ち、
次にアクセスするカートリッジ1をアクセスに先立って
ドライブ部2の近傍に移動する動作を先行アクセスと
し、ドライブ部2内のカートリッジ1を取出してドライ
ブ部2の近傍に移動し、次のカートリッジ1をドライブ
部2に装填する動作を本アクセスとし、ドライブ部2の
近傍に移動されたカートリッジ1を倉庫3に戻す動作を
後行アクセスとする。
【0022】まず、従来例の先行アクセスにおいては、
ハンド部4は次にアクセスされるカートリッジ1を収納
した収納部3aに向かって移動するが、カートリッジ1
を収納する所定の収納部3aは倉庫3の一端から他端ま
で平均的な確率で存在するので、ハンド部4の平均移動
距離はLmax/2となる。次に、ハンド部4は次のカート
リッジ1を把持して一方の退避部5まで移動するが、ド
ライブ部2と退避部5の位置を同じと仮定しているの
で、この場合のハンド部4の平均移動距離もLmax/2と
なる。そして、最後にハンド部4はドライブ部2に戻る
が、この時の移動距離は0である。
【0023】次に、本アクセスにおいては、ハンド部4
はドライブ部2でデータの読み書きが終了して不要とな
ったカートリッジ1を他方の退避部5に搬送し、続いて
他方の退避部5から一方の退避部5に移動して一方の退
避部5に収納しておいたカートリッジ1をドライブ部2
まで搬送する。これらの動作におけるハンド部4の移動
距離は仮定に従って0であるので、平均移動距離も0と
なる。但し、この場合の平均移動距離=0は仮定によっ
て成立するものであり、実際にはハンド部4はカートリ
ッジ1をドライブ部2に装填するために計3回だけ動い
ている。
【0024】また、後行アクセスにおいては、ハンド部
4は他方の退避部5に移動し、他方の退避部5に収納し
ておいたカートリッジ1を倉庫3の所定の収納部3aに
収納した後、最後にドライブ部2の位置まで戻るが、こ
れは先行アクセスに対して逆の経路を辿る関係にあり、
この時のハンド部4の平均移動距離は0+Lmax/2+L
max/2=Lmax となる。
【0025】従って、ハンド部4の平均移動距離は本ア
クセスでは0であるが、先行アクセス及び後行アクセス
においてそれぞれLmax ずつとなるので、これらを総合
した平均移動距離は次の式(1) で表される。
【0026】 平均移動距離(先行アクセス+本アクセス+後行アクセス) =0+Lmax +Lmax =2Lmax (1) 一方、本実施例ではドライブ部2に近い方の第1グルー
プG1全体が従来例の退避部に相当し、第1グループG
1に属するカートリッジ1は先行アクセスの対象となら
ない。
【0027】本実施例の先行アクセスは第2グループG
2に対してのみ行われ、この場合、次にアクセスされる
カートリッジ1は第1グループG1に常時確保されてい
る空き収納部3a′の一方に一時的に収納される。即
ち、カートリッジ1が第2グループG2に存在する場合
は、ハンド部4はドライブ部2から第2グループG2の
カートリッジ1まで平均移動距離3Lmax/8だけ移動
し、カートリッジ1を把持して一方の空き収納部3a′
まで移動する。ここで、空き収納部3a′は第1グルー
プG1の任意の位置にあるので、ハンド部4の平均移動
距離は2Lmax/8となる。次に、ハンド部4は本アクセ
スに備えて平均移動距離Lmax/8だけ移動してドライブ
部2に戻る。一方、カートリッジ1が第3グループG3
に存在する場合は、ハンド部4はドライブ部2から第3
グループG3のカートリッジ1まで平均移動距離5Lma
x/8だけ移動した後、第1グループG1の一方の空き収
納部3a′まで平均移動距離4Lmax/8だけ移動し、ド
ライブ部2まで平均移動距離Lmax/8だけ移動する。ま
た、カートリッジ1が第4グループG4に存在する場合
は、ハンド部4はドライブ部2から第4グループG4の
カートリッジ1まで平均移動距離7Lmax/8だけ移動し
た後、第1グループG1の一方の空き収納部3a′まで
平均移動距離6Lmax/8だけ移動し、ドライブ部2まで
平均移動距離Lmax/8だけ移動する。即ち、この先行ア
クセスによって次にアクセスされるカートリッジ1が第
1グループG1に配置されることになる。また、次にア
クセスされるカートリッジ1が元来第1グループG1に
属している場合には先行アクセスは行われない。
【0028】次に、本アクセスにおいては、ハンド部4
はドライブ部2でデータの読み書きが終了して不要とな
ったカートリッジ1を平均移動距離Lmax/8だけ移動し
て第1グループG1の他方の空き収納部3a′に一旦収
納する。次に、ハンド部4は先行アクセスによって第1
グループG1の一方の空き収納部3a′に収納しておい
たカートリッジ1或いは元来第1グループG1に属して
いるカートリッジ1の位置まで移動する。この時、ハン
ド部4は第1グループG1内の任意の2点間を移動する
ので、その際の平均移動距離はLmax/12となる(例え
ば「リアルタイム」;J.マーチン著、北原安定訳、P5
46等を参照)。そして、ハンド部4は次にアクセスされ
るカートリッジ1を把持して平均移動距離Lmax/8だけ
移動し、ドライブ部2に移動してカートリッジ1を装填
する。本アクセスでは次にアクセスされるカートリッジ
1が元来第1グループG1に属している場合、このカー
トリッジ1がドライブ部2に搬送された段階で第1グル
ープG1に新たな空き収納部3a′が発生するため、第
1グループG1の2つの空き収納部3a′の位置は逐次
変動する。但し、次のカートリッジ1を第2グループG
2から取出した場合には、このカートリッジ1は先行ア
クセスによって第1グループG1の空き収納部3a′に
移された後、空き収納部3a′からドライブ部2に搬送
されることから、この場合は各空き収納部3a′の位置
は変わらない。尚、ここではハンド部4がドライブ部
2、一方の空き収納部3a′及び他方の空き収納部3
a′の間を順次移動するため、各空き収納部3a′が如
何なる位置にあってもハンド部4の総移動距離は変わら
ない。
【0029】後行アクセスにおいては、次にアクセスさ
れるカートリッジ1が第1グループG1に存在する場合
は行われない。即ち、カートリッジ1が第2グループG
2に存在する場合は、ハンド部4はドライブ部2から第
1グループG1の中で最も使用頻度の低いカートリッジ
1の収納位置まで平均移動距離Lmax/8だけ移動し、カ
ートリッジ1を把持して第2グループG2の空き収納部
3a′まで平均移動距離Lmax/4だけ移動する。そし
て、第2グループG2の空き収納部3a′にカートリッ
ジ1を収納した後、平均移動距離3Lmax/8だけ移動し
てドライブ部2に戻る。尚、第2グループG2には予め
設けられている空き収納部3a′の他に先行アクセスで
次のカートリッジ1を取出した際に空いた収納部3aが
存在するので(以下、第3グループG3及び第4グルー
プG4の場合も同様)、この収納部3aに前記カートリ
ッジ1を収納するようにしてもよい。
【0030】一方、先行アクセスで取出されたカートリ
ッジ1が第3グループG3に存在する場合には、ハンド
部4はドライブ部2から第1グループG1の中で最も使
用頻度の低いカートリッジ1の収納位置まで平均移動距
離Lmax/8だけ移動した後、カートリッジ1を把持して
第2グループG2の空き収納部3a′まで平均移動距離
Lmax/4だけ移動し、第2グループG2の空き収納部3
a′にカートリッジ1を収納する。次に、ハンド部4は
第2グループG2の中で最も使用頻度の低いカートリッ
ジ1の収納位置まで平均移動距離Lmax/12だけ移動
し、カートリッジ1を把持して第3グループG3の空き
収納部3a′まで平均移動距離Lmax/4だけ移動する。
そして、第3グループG3の空き収納部3a′にカート
リッジ1を収納した後、平均移動距離5Lmax/8だけ移
動してドライブ部2に戻る。
【0031】また、先行アクセスで取出されたカートリ
ッジ1が第4グループG4に存在する場合には、ハンド
部4はドライブ部2から第1グループG1の中で最も使
用頻度の低いカートリッジ1の収納位置まで平均移動距
離Lmax/8だけ移動した後、カートリッジ1を把持して
第2グループG2の空き収納部3a′まで平均移動距離
Lmax/4だけ移動し、第2グループG2の空き収納部3
a′にカートリッジ1を収納する。次に、ハンド部4は
第2グループG2の中で最も使用頻度の低いカートリッ
ジ1の収納位置まで平均移動距離Lmax/12だけ移動し
た後、カートリッジ1を把持して第3グループG3の空
き収納部3a′まで平均移動距離Lmax/4だけ移動し、
第3グループG3の空き収納部3a′にカートリッジ1
を収納する。続いて、ハンド部4は第3グループG3の
中で最も使用頻度の低いカートリッジ1の収納位置まで
平均移動距離Lmax/12だけ移動した後、カートリッジ
1を把持して第4グループG4の空き収納部3a′まで
平均移動距離Lmax/4だけ移動し、第4グループG4の
空き収納部3a′にカートリッジ1を収納する。そし
て、第4グループG4の空き収納部3a′にカートリッ
ジ1を収納した後、平均移動距離7Lmax/8だけ移動し
てドライブ部2に戻る。
【0032】ここで、第nグループへのアクセス確率を
αnとすると、先行アクセスにおけるハンド部4の平均
移動距離は次の式(2) 、本アクセスにおけるハンド部4
の平均移動距離は次の式(3) 、後行アクセスにおけるハ
ンド部4の平均移動距離は次の式(4) でそれぞれ示され
る。
【0033】 先行アクセスにおける平均移動距離(グループ数=4) = α2(3Lmax/8+2Lmax/8+Lmax/8) +α3(5Lmax/8+4Lmax/8+Lmax/8) +α4(7Lmax/8+6Lmax/8+Lmax/8) =6α2Lmax/8+10α3Lmax/8+14α4Lmax/8 (2) 本アクセスにおける平均移動距離 =Lmax/8+Lmax/12+Lmax/8 =Lmax/3 (3) 後行アクセスにおける平均移動距離 = α2(Lmax/8+Lmax/4+3Lmax/8) +α3(Lmax/8+Lmax/4) +α3(Lmax/12+Lmax/4+5Lmax/8) +α4(Lmax/8+Lmax/4) +α4(Lmax/12+Lmax/4) +α4(Lmax/12+Lmax/4+7Lmax/8) =3α2Lmax/4+4α3Lmax/3+23α4Lmax/12 (4) この時、連続したデータを有する複数のカートリッジ1
が第1グループG1に集中していると仮定すると(α1
=1,α2=α3=α4=0)、次にアクセスされるカ
ートリッジ1は全て第1グループG1内に存在するの
で、本アクセスにおけるハンド部4の平均移動距離はL
max/3となり、先行アクセス及び後行アクセスにおける
ハンド部4の平均移動距離は0となる。また、式(1) に
示した従来の場合と比較すると、本アクセスにおける平
均移動距離は0からLmax/3に増大するが、先行アクセ
ス及び後行アクセスと総合すると、従来例の2Lmax に
対して本実施例ではLmax/3となり1/6に短縮され
る。更に、本アクセスと異なり先行アクセス及び後行ア
クセスは確率事象、即ち次にアクセスされるカートリッ
ジ1が元来第1グループG1に属している場合には行わ
れないので、平均移動距離=0はハンド部4が全く移動
しないことを意味する。即ち、従来の先行アクセス及び
後行アクセスでは、ハンド部4は計6回動いて平均移動
距離2Lmax を移動していたのに対し、本実施例では全
く動かなくなる。
【0034】一般に、本実施例のハンド部4のようにカ
ートリッジ1を搬送するためのものは比較的大型であ
り、起動及び停止に要する時間の割合が大きいことか
ら、ハンド部4の移動回数を減少させることは、単位時
間当たりのカートリッジ1の交換能力、或いはハンド部
4のMTBF(Mean Time Btween failure)の向上に有利
である。
【0035】また、データが第1グループG1から第4
グループG4まで平均的に分散されていると仮定すると
(α1=α2=α3=α4=0.25)、ハンド部4の
総平均移動距離は61Lmax/32となり、従来例の2L
max とほぼ同等の平均移動距離である。また、後行アク
セスが行われる確率が1/4であるため、その際のハン
ド部4の移動回数は6回となり、これも従来例と同等で
ある。従って、グループ数Nを4以下に設定しておけ
ば、如何なる条件下においても従来よりも高い性能を維
持することができる。また、グループ数Nを4よりも大
きくすると本アクセス時の平均移動距離がグループ数に
逆比例して短縮される反面、後行アクセス時のハンド部
4の平均移動距離及び平均移動回数が増大するので、カ
ートリッジ1が一様にアクセスされる場合にはグループ
数Nを4以下とし、アクセス頻度にバラつきがある場合
にはグループ数Nを5以上に設定することが望ましい。
【0036】このように、本実施例のライブラリ装置に
よれば、倉庫3の収納部3aをドライブ部2に対して搬
送距離の異なる計4つのグループG1,G2,G3,G
4に分割し、搬送距離の最も短い第1グループG1を除
く第2グループG2から第4グループG4についてのみ
先行アクセス及び後行アクセスを行うようにするように
したので、ハンド部4の平均移動距離の短縮及び移動回
数の減少を図ることができる。また、次にアクセスされ
るカートリッジ1を第1グループG1以外から取出した
場合には、後行アクセスにおいて搬送距離の最も短い第
1グループG1から順に、そのグループの中で最も使用
頻度の低いカートリッジ1を搬送距離の次に長いグルー
プの空き収納部3a′に移動する処理を、そのグループ
に対して搬送距離の次に長いグループが先行アクセスで
取出したカートリッジ1が収納されていたグループにな
るまで行うようにしたので、使用頻度の高いカートリッ
ジ1を常に搬送距離の最も短い第1グループG1から順
に配置することができ、ハンド部4の平均移動距離を大
幅に短縮することができる。
【0037】また、本実施例の後行アクセスでは、使用
頻度の低いカートリッジ1を搬送距離の最も短い第1グ
ループG1から順に搬送距離の長いグループへ移すよう
にしたので、ドライブ部2内に収容されたカートリッジ
1を除く全てのカートリッジ1が使用頻度の比較対象と
なる。即ち、例えばドライブ部2から第1グループG1
に戻されたカートリッジ1であっても、使用頻度の極め
て低い場合には1回の処理で第2グループG2よりも更
に遠いグループへ移されることがある。従って、使用頻
度に応じたグループ分けが1回で完了することから、各
カートリッジ1を常に使用頻度順に配置することができ
る。
【0038】図5は本発明の第2の実施例を示すもの
で、倉庫3を計4つのグループに分割した点では第1の
実施例と同一であるが、本実施例ではドライブ部2に対
して搬送距離の最も短い第1グループG1を二つの空き
収納部3a′のみで構成したものである。尚、他の構成
は第1の実施例と同一である。
【0039】本実施例の先行アクセスにおいては、次に
アクセスされるカートリッジ1が第2グループG2に存
在する場合は、ハンド部4はドライブ部2から第2グル
ープG2のカートリッジ1まで平均移動距離Lmax/6だ
け移動した後、第1グループG1の一方の空き収納部3
a′まで平均移動距離Lmax/6だけ移動し、ドライブ部
2までは平均移動距離0となる。一方、カートリッジ1
が第3グループG3に存在する場合は、ハンド部4はド
ライブ部2から第3グループG3のカートリッジ1まで
平均移動距離3Lmax/6だけ移動した後、第1グループ
G1の一方の空き収納部3a′まで平均移動距離3Lma
x/6だけ移動し、ドライブ部2までは平均移動距離0と
なる。また、カートリッジ1が第4グループG4に存在
する場合は、ハンド部4はドライブ部2から第4グルー
プG4のカートリッジ1まで平均移動距離5Lmax/6だ
け移動した後、第1グループG1の一方の空き収納部3
a′まで平均移動距離5Lmax/6だけ移動し、ドライブ
部2までは平均移動距離0となる。
【0040】本アクセスにおいては、次にアクセスされ
るカートリッジ1の存在していたグループに関係なく、
ハンド部4は第1グループG1に対してのみ移動する。
即ち、ハンド部4はドライブ部2からカートリッジ1を
取出して第1グループG1の他方の空き収納部3a′ま
で移動した後、第1グループG1の一方の空き収納部3
a′まで移動し、次にアクセスされるカートリッジ1を
把持してドライブ部2まで移動するが、これらの平均移
動距離は仮定に従って全て0となる。
【0041】後行アクセスにおいては、次にアクセスさ
れるカートリッジ1が第2グループG2に存在する場合
は、ハンド部4はドライブ部2から第1グループG1の
他方の空き収納部3a′まで平均移動距離0だけ移動し
た後、第2グループG2の空き収納部3a′まで平均移
動距離Lmax/6だけ移動し、平均移動距離Lmax/6だけ
移動してドライブ部2に戻る。一方、カートリッジ1が
第3グループG3に存在する場合は、ハンド部4はドラ
イブ部2から第1グループG1の他方の空き収納部3
a′まで平均移動距離0だけ移動した後、第2グループ
G2の空き収納部3a′まで平均移動距離Lmax/6だけ
移動し、第2グループG2の中で最も使用頻度の低いカ
ートリッジ1まで平均移動距離Lmax/9だけ移動する。
この後、ハンド部4は第3グループG3の空き収納部3
a′まで平均移動距離2Lmax/6だけ移動し、平均移動
距離3Lmax/6だけ移動してドライブ部2に戻る。ま
た、カートリッジ1が第4グループG4に存在する場合
は、ハンド部4はドライブ部2から第1グループG1の
他方の空き収納部3a′まで平均移動距離0だけ移動し
た後、第2グループG2の空き収納部3a′まで平均移
動距離Lmax/6だけ移動し、第2グループG2の中で最
も使用頻度の低いカートリッジ1まで平均移動距離Lma
x/9だけ移動する。この後、ハンド部4は第3グループ
G3の空き収納部3a′まで平均移動距離2Lmax/6だ
け移動し、第3グループG3の中で最も使用頻度の低い
カートリッジ1まで平均移動距離Lmax/9だけ移動す
る。そして、ハンド部4は第4グループG4の空き収納
部3a′まで平均移動距離2Lmax/6だけ移動し、平均
移動距離5Lmax/6だけ移動してドライブ部2に戻る。
【0042】ここで、第nグループへのアクセス確率を
αnとすると、先行アクセスにおけるハンド部4の平均
移動距離は次の式(5) 、本アクセスにおけるハンド部4
の平均移動距離は次の式(6) 、後行アクセスにおけるハ
ンド部4の平均移動距離は次の式(7) でそれぞれ示され
る。
【0043】 先行アクセスにおける平均移動距離(グループ数=4) = α2(Lmax/6+Lmax/6+0) +α3(3Lmax/6+3Lmax/6+0) +α4(5Lmax/6+5Lmax/6+0) =2α2Lmax/6+α3Lmax +10α4Lmax/6 (5) 本アクセスにおける平均移動距離 =0+0+0 =0(但し、ハンド部4は3回移動する) (6) 後行アクセスにおける平均移動距離 = α2(0+Lmax/6+Lmax/6) +α3(0+Lmax/6) +α3(Lmax/9+2Lmax/6+3Lmax/6) +α4(0+Lmax/6) +α4(Lmax/9+2Lmax/6) +α4(Lmax/9+2Lmax/6+5Lmax/6) =2α2Lmax/6+10α3Lmax/9+2α4Lmax (7) 本実施例の場合、第1グループG1を空き収納部3a′
のみで構成したため、本アクセスにおけるハンド部4の
平均移動距離は、式(6) に示すように0となる。しかし
ながら、第1グループG1に収納されたカートリッジ1
を必ず他のグループに搬送する必要があることから、第
1の実施例のようにデータがドライブ部2の近傍に集中
している場合でも先行アクセス及び後行アクセスを省略
することはできない。本実施例では第1グループG1に
常駐するカートリッジ1は存在しないので、常にα1=
0であり、データがドライブ部2の近傍に集中している
場合はα2=1となる。
【0044】式(5) 及び式(7) から、ほぼα2=1とな
る場合には、先行アクセス及び後行アクセスにおけるハ
ンド部4の平均移動距離は共にLmax/3となる。従っ
て、従来例と比較した場合、先行アクセスから本アクセ
スを経て後行アクセスに至る過程での総平均移動回数は
約9回のまま変わらないが、総平均移動距離は2Lmax/
3となり、約1/3に短縮される。
【0045】また、データが一様に分散していて、α2
=α3=α4=1/3となると仮定すると、先行アクセ
スにおけるハンド部4の平均移動距離はLmax、後行ア
クセスにおけるハンド部4の平均移動距離は31Lmax/
27となる。これは平均移動距離が僅かに増えるものの
殆ど従来例と同等の性能であることを意味する。
【0046】従って、本実施例のように第1グループG
1を空き収納部3a′のみで構成すれば、次にアクセス
される新たなカートリッジ1を常に第1グループG1に
移動させておくことができ、カートリッジ1の交換に要
する時間を最小としたい場合に有利である。また、ハン
ド部4の移動距離や移動回数を少なくしたい場合には第
1の実施例のように第1グループG1の一部に空き収納
部3a′が確保されるようにすればよい。また、第1グ
ループG1の大きさを他のグループよりも小さく設定し
て両者の特徴を目的に応じて調和させることも勿論可能
である。
【0047】尚、前記各実施例では記憶媒体として光デ
ィスクを例示したが、これに限定されることはなく、磁
気ディスクや磁気テープ等を用いたものにも適用するこ
とができる。また、前記各実施例では記憶媒体をカート
リッジ1に収納したものを示したが、記憶媒体を直接搬
送するようにしたものであってもよい。更に、記憶媒体
を収納する倉庫は上下方向に配列された収納部だけでな
く左右方向に配列された収納部を備えていてもよく、こ
の場合の搬送手段は上下及び左右方向に移動するよう構
成されていればよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のライブ
ラリ装置によれば、使用頻度の高い記録媒体を常に搬送
距離の最も短いグループから順に配置することができ、
しかも連続したデータが格納された複数の記録媒体がド
ライブ部の近傍に集中している場合は搬送手段の動作を
極めて少なくすることができるので、搬送手段の平均移
動距離の短縮及び移動回数の減少を達成することがで
き、記録媒体の交換能力を格段に向上させることができ
る。この場合、任意の記録媒体をドライブ部に装填する
までの平均搬送距離は倉庫のグループ数に反比例して減
少し、従来例と比較して搬送手段の平均移動距離を大幅
に短縮することができる。また、各記録媒体の使用頻度
順の配置を1回の交換における搬送動作で確実に達成す
ることができるという利点もある。
【0049】また、請求項2のライブラリ装置によれ
ば、請求項1の効果を達成し得るとともに、次にアクセ
スされる新たな記憶媒体を常に搬送距離の最も短いグル
ープに移動させておくことができるので、記憶媒体の交
換に要する時間を最小としたい場合に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すライブラリ装置の
概略構成図
【図2】ライブラリ装置の斜視図
【図3】ハンド部の動作を示すフローチャート
【図4】ハンド部の動作を示すフローチャート
【図5】本発明の第2の実施例を示すライブラリ装置の
概略構成図
【図6】従来例を示すライブラリ装置の概略構成図
【符号の説明】
1…カートリッジ、2…ドライブ部、3…倉庫、3a…
収納部、3a′…空き収納部、4…ハンド、G1…第1
グループ、G2…第2グループ、G3…第3グループ、
G4…第4グループ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 喜久次 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−281318(JP,A) 特開 昭63−64669(JP,A) 特開 平2−281319(JP,A) 特開 平5−250782(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 17/22 G11B 15/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の収納部を有する倉庫と、倉庫の収
    納部に収納される多数の記録媒体と、記録媒体に対する
    データの書き込み及び読み出しを行うドライブ部と、ド
    ライブ部に装填された記録媒体を倉庫に収納された任意
    の記録媒体と交換する搬送手段とを備えたライブラリ装
    置において、 前記倉庫の各収納部を前記ドライブ部に対して搬送距離
    の異なる3つ以上のグループに分割するとともに、搬送
    距離の最も短いグループには少なくとも2つの空き収納
    部を、搬送距離の最も短いグループ及び最も長いグルー
    プ以外のグループには少なくとも1つずつの空き収納部
    を設けておき、 前記搬送手段によって記録媒体を交換する際、新たな記
    録媒体が搬送距離の最も短いグループに収納されている
    場合には、ドライブ部内の記録媒体を搬送距離の最も短
    いグループの一方の空き収納部に収納するとともに、新
    たな記録媒体をドライブ部に搬送し、 新たな記録媒体が搬送距離の最も短いグループ以外に収
    納されている場合には、その記録媒体を搬送距離の最も
    短いグループの一方の空き収納部に収納しておき、ドラ
    イブ部内の記録媒体へのデータの読み書きが終了した
    、ドライブ部内の記録媒体を搬送距離の最も短いグル
    ープの他方の空き収納部に収納するとともに、一方の空
    き収納部内の記録媒体をドライブ部に搬送し、搬送距離
    の最も短いグループから順に、そのグループの中で最も
    使用頻度の低い記録媒体を搬送距離の次に長いグループ
    の空き収納部に移動する処理を、そのグループに対して
    搬送距離の次に長いグループが前記記録媒体が収納され
    ていたグループになるまで行うよう構成したことを特徴
    とするライブラリ装置。
  2. 【請求項2】 多数の収納部を有する倉庫と、倉庫の収
    納部に収納される多数の記録媒体と、記録媒体に対する
    データの書き込み及び読み出しを行うドライブ部と、ド
    ライブ部に装填された記録媒体を倉庫に収納された任意
    の記録媒体と交換する搬送手段とを備えたライブラリ装
    置において、 前記倉庫の各収納部を前記ドライブ部に対して搬送距離
    の異なる3つ以上のグループに分割するとともに、搬送
    距離の最も短いグループを少なくとも2つの空き収納部
    のみによって構成し、搬送距離の最も短いグループ及び
    最も長いグループ以外のグループには少なくとも1つず
    つの空き収納部を設けておき、 前記搬送手段によって記録媒体を交換する際、新たな記
    録媒体を搬送距離の最も短いグループの一方の空き収納
    部に収納しておき、ドライブ部内の記録媒体へのデータ
    の読み書きが終了した後、ドライブ部内の記録媒体を搬
    送距離の最も短いグループの他方の空き収納部に収納す
    るとともに、一方の空き収納部に収納しておいた記録媒
    体をドライブ部に搬送した後、他方の空き収納部内の記
    録媒体を搬送距離の次に長いグループの空き収納部に移
    動し、搬送距離が最も短いグループの次に長いグループ
    から順に、そのグループの中で最も使用頻度の低い記録
    媒体を搬送距離の次に長いグループの空き収納部に移動
    する処理を、そのグループに対して搬送距離の次に長い
    グループが前記記録媒体が収納されていたグループにな
    るまで行うよう構成したことを特徴とするライブラリ装
    置。
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