JP3442836B2 - 送出システム - Google Patents

送出システム

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JP3442836B2
JP3442836B2 JP30033193A JP30033193A JP3442836B2 JP 3442836 B2 JP3442836 B2 JP 3442836B2 JP 30033193 A JP30033193 A JP 30033193A JP 30033193 A JP30033193 A JP 30033193A JP 3442836 B2 JP3442836 B2 JP 3442836B2
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清之 西山
俊治 金子
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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば放送局等で番組
の素材を送出するためのVTRやいわゆるカートマシン
等を用いた送出システム等に適用して好適な送出システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放送すべき素材のタイトル、その
送出時刻、その素材の収録されているビデオテープカセ
ットのカセット番号、その素材の各種パラメータ等から
なるプレーリスト等と称される素材送出用のリストに基
いて素材を送出するための送出システムとしては、例え
ば図7に示すようなものがある。
【0003】この図7に示す送出システムは、図示しな
い端末から、或いは直接オペレータに入力された番組の
情報データ(番組名や送出時刻等)に基いて素材の送出
用のリスト(プレーリストと称されている)を自動作成
する上位コンピュータ(APC:オート・プログラム・
コントローラ)1と、この上位コンピュータ1から伝送
されるプレーリストに基いてカートシステム4をコント
ロールするコントローラ3及びカートシステム4で構成
される。
【0004】ここで、上位コンピュータ1からコントロ
ーラ3へのプレーリストの伝送は、図に示すように、直
接伝送路を介して行うか、或いはフレキシブルディスク
2にプレーリストを記録し、このフレキシブルディスク
2をコントローラ3の図示しないドライブに装着して読
み取らせるようにしても良い。
【0005】カートシステム4は図に示すように、複数
のVTR5V1、5V2、・・・・5Vn、搬送機6及
びカセット棚7で構成し、搬送機6は、図示しないカー
トシステム4のビデオテープカセット挿入及び排出口か
ら挿入されるビデオテープカセットをカセット棚7に収
納する作業、コントローラ3の制御によって、カセット
棚7に収納されているビデオテープカセットを取り出
し、取り出したビデオテープカセットをVTR5V1、
5V2、・・・・5Vnにセットする作業を行う。
【0006】また、コントローラ3はカセット棚7の棚
番号(ビン番号等と称する)とその棚番号の棚部分に収
納されているビデオテープカセットのカセット番号から
なるテーブルを生成し、保持する。そして、上位コンピ
ュータ1からプレーリストが供給されたときに、プレー
リストの素材毎に登録されているカセット番号と、保持
しているテーブルに基いてカートシステム4を制御し、
目的とするビデオテープカセットをカセット棚7から搬
送機6で取りださせ、目的とするVTRV51、V5
2、・・・・またはV5nに取り出したビデオテープカ
セットをセットする。
【0007】この後、コントローラ3はカートシステム
4を制御してVTR5V1、5V2、・・・・5Vnに
セットされているビデオテープカセットのテープの頭出
し、つまり、テープの位置を、送出しようとする素材の
記録されている位置、或いはその位置の手前の位置にす
る処理等を行う。
【0008】送出時刻になると、上位コンピュータ1か
ら送出開始を示す制御信号がコントローラ3に供給さ
れ、これを受けてコントローラ3はVTR5V1、5V
2、・・・・5Vnを再生させる。この再生信号は、カ
ートシステム4から図示しないマスタスイッチャに供給
され、更にこのマスタスイッチャから送信機に供給さ
れ、この送信機によって送出される。
【0009】ところで、上述したプレーリストによる素
材の送出は、プレーリストに登録されている素材が登録
されている時刻に順次送出する場合であり、送出すべき
素材としては、例えば緊急に放送を行うための、いわゆ
る特別番組と称されるものもある。この特別番組とは、
例えば放送中に突然発生した事件(地震、不慮の事故、
その他様々な事件や事件に関連して早急に組み込まれる
特別番組等)を放送するものである。従って、プレーリ
ストには当然登録されていない。
【0010】通常の番組の送出を行う際には、オペレー
タが図7に示したカートシステム4のVTR5V1、5
V2、・・・・5Vn、或いは別に用意したVTRに特
別番組の素材が収録されているビデオテープカセットを
セットし、この後、目視によってその番組で使用する素
材の先頭部分の頭出しを行うようにしている。
【0011】そして上記通常の番組の送出を中断し、特
別番組を送出する場合は、上位コンピュータ1を操作、
或いは上位コンピュータ1に接続された端末を操作する
ことによって、送出中の番組を一旦中断した後に特別番
組の送出を行うようにしている。一方、送出を中断した
番組の素材が収録されているビデオテープカセットがセ
ットされているVTR5V1、5V2、・・・・5Vn
をオペレータが手動で操作し、送出が中断した位置の手
前に目視にて頭出しを行って待機させておくか、又は上
位コンピュータ1により送出を中断した番組の素材の収
録されているビデオテープカセットのセットされている
VTR5V1、5V2、・・・・5Vnをコントローラ
3を介して制御し、その素材の収録されているビデオテ
ープカセットのテープの位置を、中断した位置よりも前
のコマーシャルの後の位置、いわゆるCM(コマーシャ
ル開きの位置)に頭出しを行って待機させておく。
【0012】特別番組の送出が終了したことをオペレー
タは図示しないモニタ等で確認し、もし、終了したこと
を確認した場合には上位コンピュータ1にその旨を示す
入力を行うか、或いは、予めオペレータに入力されてい
る特別番組の終了時刻を検出することによって、上位コ
ンピュータ1は特別番組の収録されているビデオテープ
カセットがセットされているVTR5V1、5V2、・
・・・5Vnを停止し、続いて、待機させている送出中
の番組の素材が収録されているビデオテープカセットが
セットされているVTR5V1、5V2、・・・・5V
nを再生させ、これによって中断部分よりも前のコマー
シャルの後の位置から再度送出が中断された番組が送出
される。勿論、以上の処理過程において、上位コンピュ
ータ1は図示しないマスタスイッチャを切り換え制御し
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、中断した番組を再度送出する際に、中断した位置
から再度送出するようにした場合は、オペレータに中断
した番組の素材が収録されているビデオテープカセット
がセットされているVTR5V1、5V2、・・・・5
Vnを操作させ、手動及び目視によって頭出しを行わせ
るようになる。その場合は、オペレータに煩わしい作業
を強いることになると共に、放送中に突然行う手動によ
る操作と目視による確認は、例えば中断した番組を円滑
に再度送出できない等、様々な不都合を引き起こす可能
性があり、いわゆる放送事故を引き起こす可能性もあ
る。
【0014】また、中断した番組を再度送出する際に、
コマーシャルの後、或いは前の位置から再度送出するよ
うにした場合は、一度送出した部分を再度送出すること
になる。つまり、コマーシャル、本編となっている部分
で、本編のある位置から中断となったときには、コマー
シャルの後から、即ち、本編の先頭から再度送出を行う
ことになるので、視聴者は一度視聴した部分を再度視聴
しなければならなくなるので、煩わしさを感じる可能性
が高く、また、一度送出した部分を貴重な放送時間を消
費して再度送出するのは運用上好ましくない。
【0015】本発明はこのような点を考慮してなされた
もので、オペレータに煩わしい操作をさせることなく特
別番組の送出を確実、且つ、正確に行え、また、簡単な
操作及び処理で、少なくとも中断した位置から再度送出
することのできる送出システムを提案しようとするもの
である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、素材送出用の
リストに基づいて、カセット棚に収納された複数のビデ
オテープカセットのうち該当する素材が収録されたビデ
オテープカセットを自動的に搬送してビデオテープレコ
ーダに装填し、このリストの登録時刻にその再生信号を
送出する送出システムにおいて、このリストに基づく再
生信号の送出中に、このリストにない予定外の素材の送
出が指示されたとき、当該時点におけるこの再生信号の
タイムコードを記憶する記憶手段と、この予定外の素材
の送出指示の後、当該予定外の素材の送出により送出が
中断されることになったこの再生信号のうちこの予定外
の素材長に対応する部分の送出カットが指示入力されて
いるか否か判定する判定手段と、この判定手段により対
応部分のカットが指示入力されていると判定されたと
き、この予定外の素材に送出が切り替わった後も継続し
ているこの再生信号の再生動作をそのまま維持し、この
予定外の素材の送出終了後は、当該時点に再生された再
生信号の部分から再生信号の送出を再開させ、この判定
手段により対応部分のカットが指示入力されていないと
判定されたとき、この予定外の素材に送出が切り替わっ
た後も継続している再生信号の再生を停止して、この記
憶手段に記憶されているタイムコード位置まで巻き戻
し、この予定外の素材の送出終了後は、送出が中断した
時点から再生信号の送出を再開させる制御手段とを設け
たものである。
【0017】また本発明は、素材送出用のリストに基づ
いてビデオテープレコーダーを制御し、このリストの登
録時刻に、該当する素材の再生信号を送出する送出シス
テムにおいて、このリストに基づく再生信号の送出中
に、このリストにない予定外の素材の送出が指示された
とき、当該時点におけるこの再生信号のタイムコードを
記憶する記憶手段と、この予定外の素材の送出指示の
後、当該予定外の素材の送出により送出が中断されるこ
とになったこの再生信号のうちこの予定外の素材長に対
応する部分の送出カットが指示入力されているか否か判
定する判定手段と、この判定手段により対応部分のカッ
トが指示入力されていると判定されたとき、この予定外
の素材に送出が切り替わった後も継続しているこの再生
信号の再生動作をそのまま維持し、この予定外の素材の
送出終了後は、当該時点に再生された再生信号の部分か
ら再生信号の送出を再開させ、この判定手段により対応
部分のカットが指示入力されていないと判定されたと
き、この予定外の素材に送出が切り替わった後も継続し
ている再生信号の再生を停止して、この記憶手段に記憶
されているタイムコード位置まで巻き戻し、この予定外
の素材の送出終了後は、送出が中断した時点から再生信
号の送出を再開させる制御手段とを設けたものである。
【0018】更に本発明は上述において、この制御手段
は、このリストにない予定外の素材の送出が指示された
場合に、当該時点におけるこの再生信号のタイムコード
を書き込む前の時点に、又はこの予定外の素材の送出中
も再生が継続されていた素材が、この予定外の素材の送
出終了前に終了した場合に、この予定外の素材の送出に
よって送出の中断を受けた素材の再生終了時点に、又は
この予定外の素材の送出が終了した時点に、又はこの予
定外の素材の送出によって送出の中断を受けた素材の収
録されたビデオテープカセットが排出された時点に、又
はこの予定外の素材の送出によって送出の中断を受けた
素材の送出が再開された後に、再度、新たな予定外の素
材の送出が指示された時点に、この記憶手段に記憶され
ているタイムコードをクリアするようにしたものであ
る。
【0019】
【作用】上述せる本発明の構成によれば、素材送出用の
リストに基づいて、カセット棚に収納された複数のビデ
オテープカセットのうち該当する素材が収録されたビデ
オテープカセットを自動的に搬送してビデオテープレコ
ーダに装填し、このリストの登録時刻にその再生信号を
送出する送出システムにおいて、このリストに基づく再
生信号の送出中に、このリストにない予定外の素材の送
出が指示されたとき、当該時点におけるこの再生信号の
タイムコードを記憶手段に記憶する。また、この予定外
の素材の送出指示の後、当該予定外の素材の送出により
送出が中断されることになったこの再生信号のうちこの
予定外の素材長に対応する部分の送出カットが指示入力
されているか否かを判定手段が判定する。そして、この
判定手段により対応部分のカットが指示入力されている
と判定されたとき、制御手段が、この予定外の素材に送
出が切り替わった後も継続しているこの再生信号の再生
動作をそのまま維持し、この予定外の素材の送出終了後
は、当該時点に再生された再生信号の部分から再生信号
の送出を再開させる。他方、この判定手段により対応部
分のカットが指示入力されていないと判定されたとき、
制御手段は、この予定外の素材に送出が切り替わった後
も継続している再生信号の再生を停止して、この記憶手
段に記憶されているタイムコード位置まで巻き戻し、こ
の予定外の素材の送出終了後は、送出が中断した時点か
ら再生信号の送出を再開させる。
【0020】また上述せる本発明の構成によれば、素材
送出用のリストに基づいてビデオテープレコーダーを制
御し、このリストの登録時刻に、該当する素材の再生信
号を送出する送出システムにおいて、このリストに基づ
く再生信号の送出中に、このリストにない予定外の素材
の送出が指示されたとき、当該時点におけるこの再生信
号のタイムコードを記憶手段に記憶する。また、この予
定外の素材の送出指示の後、当該予定外の素材の送出に
より送出が中断されることになったこの再生信号のうち
この予定外の素材長に対応する部分の送出カットが指示
入力されているか否かを判定手段が判定する。そして、
この判定手段により対応部分のカットが指示入力されて
いると判定されたとき、制御手段が、この予定外の素材
に送出が切り替わった後も継続しているこの再生信号の
再生動作をそのまま維持し、この予定外の素材の送出終
了後は、当該時点に再生された再生信号の部分から再生
信号の送出を再開させる。他方、この判定手段により対
応部分のカットが指示入力されていないと判定されたと
き、制御手段は、この予定外の素材に送出が切り替わっ
た後も継続している再生信号の再生を停止して、この記
憶手段に記憶されているタイムコード位置まで巻き戻
し、この予定外の素材の送出終了後は、送出が中断した
時点から再生信号の送出を再開させる。
【0021】更に上述において本発明の構成によれば、
制御手段が、このリストにない予定外の素材の送出が指
示された場合に、当該時点におけるこの再生信号のタイ
ムコードを書き込む前の時点に、又はこの予定外の素材
の送出中も再生が継続されていた素材が、この予定外の
素材の送出終了前に終了した場合に、この予定外の素材
の送出によって送出の中断を受けた素材の再生終了時点
に、又はこの予定外の素材の送出が終了した時点に、又
はこの予定外の素材の送出によって送出の中断を受けた
素材の収録されたビデオテープカセットが排出された時
点に、又はこの予定外の素材の送出によって送出の中断
を受けた素材の送出が再開された後に、再度、新たな予
定外の素材の送出が指示された時点に、この記憶手段に
記憶されているタイムコードをクリアする。
【0022】
【実施例】以下に、図1を参照して本発明送出システム
の一実施例について詳細に説明する。
【0023】図1は本例送出システムの要部の機能を示
すブロック図であり、この図1に示すように、本例にお
いては、送出システムの要部を、制御部20をバス(ア
ドレス、データ及びコントロールバスからなる)21に
接続し、このバス21にスイッチャを切り換えるスイッ
チャ切り換え部22、後述する中断後に再生してしまっ
た部分を送出するか否かを決定するカット判断部23、
VTR42の頭出しを制御する頭出し制御部24、特別
番組が終了したか否かを判断するための特別番組終了判
断部25、素材を送出するための送出制御部26、送出
を中断したときにその素材のテープ上の中断位置のタイ
ムコードを記憶するタイムコード記憶部27、後述する
カートシステム48のVTR49V1、49V2、・・
・・49Vnにセットされているビデオテープカセット
のテープの頭出しを行うための頭出し制御部28、各V
TRを再生するためのVTR再生部29、素材の送出が
終了したか否かを判断する送出終了判断部30、送出終
了判断部30によって素材の送出が終了したことが判断
された場合にタイムコード記憶部27に記憶されている
タイムコードをクリアするタイムコードクリア部31、
及び各VTRにセットされているビデオテープカセット
をイジェクトさせるためのイジェクト部32を接続して
構成する。
【0024】図2は、図1に示した機能を有する送出シ
ステムの一例を示す構成図である。
【0025】この図2において40は例えばAPC(オ
ート・プログラム・コントローラ)等の上位コンピュー
タで、オペレータに入力された番組の情報、例えば番組
タイトル、ビデオテープカセットのカセット番号、送出
開始時刻、デュレーション等に基いて自動的にプレーリ
ストを作成すると共に、後述するコントローラ41及び
コントローラ45に対する制御信号SELによる局送出
スイッチャ43の切り換え制御、並びに、コントローラ
41及びコントローラ45に対するプレーリストの伝送
を行う。
【0026】またこの上位コンピュータ40は、図示し
ない端末機器、或いは入力機器により、送出中の番組が
中断された後に、特別番組が送出されている間に再生し
てしまっている、送出が中断された番組の素材部分をカ
ットするか否かの指定を受けると共に、特別番組が終了
したか否かを判断し、特別番組が終了したと判断したと
きには、その指定に基いた制御をコントローラ45に行
う。
【0027】コントローラ41は上位コンピュータ40
からのプレーリストに基いてVTR42にセットされて
いるビデオテープカセットのテープの頭出し等の準備を
行うと共に、送出時刻に上位コンピュータ40の制御に
よってVTR42を再生状態にする。このVTR42か
らの再生映像信号Vp及び再生音声信号Apは局送出ス
イッチャ43に夫々供給される。
【0028】44は特別番組送出機器であり、例えばV
TR、光ディスクやハードディスク等のディスク再生装
置、スイッチャ、ディジタルマルチエフェクタ、受信機
等で構成しても良い。何れにせよ、特別番組としての素
材を局送出スイッチャ43に供給するためのものであれ
ば良い。特別番組の素材は既に説明したように、予定し
ていない緊急放送に用いる素材であるから、その素材
は、ビデオテープカセットに収録されていたり、電波で
送られてきたり、或いは通常の電話回線で送られてきた
り、ISDN(高度情報通信システム)で送られてきた
りする場合も想定し得る。
【0029】また、特別番組は単に、そのような素材を
送出するだけで構成されるべきものではなく、単に、事
件の簡単な内容をスーパーインポーズで送出したり、現
場の中継映像とアナウンサーの映像を順次送出したり、
送出中の番組の司会者等がボードに書かれた事件の概要
等を説明している様子を送出したり、ビデオテープカセ
ットから再生した映像とアナウンサーを1つの画面上に
映出されるようにして送出したりと、様々な形態が考え
られる。従って、特別番組送出機器はこのような形態に
応じたシステムであってしかるべきである。しかしなが
ら、別系統でアナウンサー等を撮像するテレビカメラを
局送出スイッチャ43に接続する場合においては、特別
番組送出機器44はVTRや受信機等で良い。
【0030】コントローラ45は中断時に送出していた
ビデオテープカセットテープのタイムコードを記憶する
ためのメモリ46及びコントローラ本体回路としてのコ
ントロール回路47で構成する。このコントローラ45
は、上位コンピュータ40から供給されるプレーリスト
や送出開始を示す制御信号等の各種制御信号に基いて後
述するカートシステム48を制御すると共に、図に示す
割り込み信号INTによって特別番組の送出のために送
出中の番組を一旦中断することを認識すると共に、内部
のメモリ46に中断時に読み込んだタイムコードTCを
記憶する。
【0031】そして、このコントローラ45は、上位コ
ンピュータ40から送出中断後に再生してしまった番組
の素材を特別番組の送出終了後に送出するか否かを示す
制御信号に基いてカートシステム48を制御する。つま
り、コントローラ45は上位コンピュータ40から供給
される制御信号が、送出中断後に再生してしまった番組
の素材を送出する旨の制御信号だった場合に、後述する
カートシステム48のTR49V1、49V2、・・・
・49Vnを制御して中断された番組の素材の収録され
ているビデオテープカセットのテープを、メモリ46に
記憶しているタイムコードTCに基いて頭出しする。
【0032】このシーケンスとしては、先ず、コントロ
ーラ45がカートシステム48に頭出し(この例ではR
EW:巻戻し)を指示する。頭出しを指示されたカート
システム48のVTR49V1、49V2、・・・・4
9Vnの何れかは、頭出しのためにタイムコードを再生
しながら巻戻しを行う。コントローラ45はメモリ46
に保持しているタイムコードとカートシステム48から
のタイムコードを比較し、テープのイナーシャ分を考慮
したタイムコードの差分を検出した時点でカートシステ
ム48のVTR49V1、49V2、・・・・49Vn
の何れかに停止を指令するか、或いは、VTR49V
1、49V2、・・・・49Vnに対してコントローラ
45のメモリ46に記憶されているタイムコードにテー
プのイナーシャ分を考慮したタイムコード位置に頭出し
を行なうように指示を行い、VTR49V1、49V
2、・・・・49Vn自身で頭出しを行なわせるように
しても良い。
【0033】また、コントローラ45は後述するカート
システム48のカセット棚51の棚番号(ビン番号等と
称する)とその棚番号の棚部分に収納されているビデオ
テープカセットのカセット番号からなるテーブルを生成
し、保持する。そして、上位コンピュータ40からプレ
ーリストが供給されたときに、プレーリストの素材毎に
登録されているカセット番号と、保持しているテーブル
に基いてカートシステム48を制御し、目的とするビデ
オテープカセットをカセット棚51から搬送機50で取
りださせ、目的とするVTR49V1、49V2、・・
・・または49Vnに取り出したビデオテープカセット
をセットする。
【0034】カートシステム48は、図に示すように、
複数のVTR49V1、49V2、・・・・49Vn、
搬送機50及びカセット棚51で構成し、搬送機50
は、図示しないカートシステム48のビデオテープカセ
ット挿入及び排出口から挿入されるビデオテープカセッ
トをカセット棚51に収納する作業、コントローラ45
の制御によって、カセット棚51に収納されているビデ
オテープカセットを取り出し、取り出したビデオテープ
カセットをVTR49V1、49V2、・・・・49V
nにセットする作業を行う。
【0035】送出時刻になると、上位コンピュータ40
から送出開始を示す制御信号がコントローラ45に供給
され、これを受けてコントローラ45はVTR49V
1、49V2、・・・・49Vnを再生させる。この再
生信号(映像信号Vp及び音声信号Ap)は、カートシ
ステム48から局送出スイッチャ43に供給され、更に
この局送出スイッチャ43から送信機52に供給され、
この送信機52のアンテナ53を介して送出される。
【0036】ここで、図1に示した機能ブロックと、図
2に示した送出システムの一例の各構成要素を対応させ
ると、図1に示した制御部20は図2に示した上位コン
ピュータ40、コントローラ41及びコントローラ45
に対応し、図1に示したスイッチャ切り換え部22は図
2に示した上位コンピュータ40に対応し、図1に示し
たカット判断部23は図2に示した上位コンピュータ4
0に対応し、図1に示した頭出し制御部24は図2に示
したコントローラ41に対応し、図1に示した特別番組
終了判断部25は図2に示した上位コンピュータ40に
対応し、図1に示した送出制御部26は図2に示した上
位コンピュータ40、コントローラ41及びコントロー
ラ45に対応し、図1に示したタイムコード記憶部27
は図2に示したメモリ46に対応し、図1に示した頭出
し制御部28は図2に示したコントローラ45に対応
し、図1に示したVTR再生部29は図2に示したコン
トローラ41及びコントローラ45に対応し、図1に示
した送出終了判断部30は図2に示したコントローラ4
1及びコントローラ45に対応し、図1に示したタイム
コードクリア部31は図2に示したコントローラ45に
対応し、図1に示したイジェクト部32は図2に示した
コントローラ45に対応する。
【0037】尚、図2に示したコントローラ41にVT
R42での送出中に中断されたときのタイムコードを記
憶するためのメモリを設け、VTR42で送出を行って
いるときに特別番組の送出によって中断し、その記憶し
たタイムコードに基いて特番組が終了した後に再度送出
を行うようにする場合は、上位コンピュータ40から割
り込み信号INTをコントローラ41に供給するように
すれば良い。また、このようにする場合は、コントロー
ラ41はコントローラ45と同一の機能を有することに
なる。
【0038】次に、図3及び図4を参照してプレーリス
トに登録されている素材の送出中に特別番組の素材を送
出する際の処理について詳しく説明する。
【0039】図3においてTp1は再生して送出してい
るビデオテープカセットのテープを示し、図中に示す右
向きの実線の矢印は、このビデオテープカセットのテー
プの走行方向を示し、実線の矢印で示すINTpは上位
コンピュータ40から特別番組送出のために割り込み信
号INTがコントローラ45に供給される時点を意味す
る。
【0040】図4においてTp2は図3と同様に、再生
して送出しているビデオテープカセットのテープを示
し、図中に示す右向きの実線の矢印は、このビデオテー
プカセットのテープの走行方向を示し、TAPpは割り
込み信号INTがコントローラ45に供給された時点と
同じ時点であり、この時点においてビデオテープカセッ
トのテープから読み取られたタイムコードTCがコント
ローラ45のメモリ46に記憶される時点を示し、CO
Npは上位コンピュータ40に接続された図示しない端
末、或いはキーボード等の入力装置を介してオペレータ
が特別番組を送出している間に、送出が中断された素材
が再生された分をカットするか否かを指定した後に、そ
の旨を示す制御信号が上位コンピュータ40からコント
ローラ45に供給される時点を示す。
【0041】また、テープの走行方向と反対の方向の実
線の矢印REWは、特別番組を送出している間に中断し
た素材を再生してしまった分を特別番組の送出終了時、
即ち、時間的位置CONpにおいて再び送出するために
巻戻しを行うことを示し、Hpはその巻戻しの後に上述
したようなシーケンスで停止される位置、即ち、頭出し
の位置を示す。
【0042】また、OAは、オンエアー(放送)素材を
概念的に示す説明図であり、この図においてNTtは特
別番組を送出している時間(非テープ区間:ここで「非
テープ」は送出を中断されたビデオテープカセット以外
の意味である)である。
【0043】さて、図3から図4を順次参照して流れを
説明する。先ず、図3に示すように、送出用の素材が収
録されているビデオテープカセットがカートシステム4
8で再生されているときに、上位コンピュータ40から
特別番組の送出のために割り込み信号INTが時点IN
Tpにコントローラ45に供給されると、コントローラ
45が図4に示す時点TAPpにおいてカートシステム
48のVTR49V1、49V2、・・・・49Vnか
らのタイムコードをメモリ46に記憶する。
【0044】そして上位コンピュータ40はこの時点に
局送出スイッチャ43に制御信号SELを供給して、局
送出スイッチャ43においてカートシステム48からの
映像及び音声信号Vp及びApから、特別番組送出機器
44からの映像及び音声信号Vp及びApに切り換えさ
せる。これによって、図4のオンエアーOAの図に示す
ように、「元の番組」の送出が中断され、時点TAPp
から後特別番組送出機器44からの特別番組の映像及び
音声信号Vp及びApが局送出スイッチャ43及び送信
機52を介してアンテナ53に供給され、このアンテナ
53から電波として送出される。
【0045】一方、時点CONpにおいてオペレータが
上位コントローラ40に図示しない端末或いはキーボー
ド等の入力装置を介して、特別番組を送出している間に
再生されてしまう素材(送出が中断された素材)の分を
特別番組送出終了後に再生するか否かを指定する入力を
行った場合には次のようになる。
【0046】先ず、特別番組送出中に再生してしまった
素材をカットする指定がオペレータによって行われた場
合は、上位コンピュータ40は特別番組送出終了時点に
単に局送出スイッチャ43に制御信号SELを供給し、
特別番組送出機器からの映像及び音声信号Vp及びAp
からカートシステム48からの映像及び音声信号Vp及
びApに切り換えさせる。この場合は特別番組送出中に
再生された分はカットされることになる。
【0047】次に、特別番組送出中に再生してしまった
素材をカットしない指定がオペレータによって行われた
場合は、時点CONpにおいてコントローラ45に制御
信号を供給する。コントローラ45は上位コントローラ
40から制御信号が供給されると、メモリ46に記憶し
ているタイムコードに基いて巻戻しを行い、上述したシ
ーケンスによって送出が中断されたビデオテープカセッ
トのテープの位置を頭出し位置Hpにする。そして上位
コンピュータ40は特別番組送出終了時点に局送出スイ
ッチャ43に制御信号SELを供給し、特別番組送出機
器からの映像及び音声信号Vp及びApからカートシス
テム48からの映像及び音声信号Vp及びApに切り換
えさせると共に、コントローラ45にカートシステム4
8のVTR49V1、49V2、・・・・49Vnを再
生させる。
【0048】従って、この場合はオンエアーOAの図に
示すように、「元の番組」が特別番組送出中に再生され
た分が特別番組送出終了後に再び中断された時点から送
出されることになる。ところで、コントローラ45のメ
モリ46に記憶されているタイムコードは、全ての素材
の送出が終了した時点、ビデオテープカセットがイジェ
クトされた時点、或いは、再び上位コンピュータ40か
ら割り込み信号INTが供給された時点にクリアされ
る。
【0049】次に、図5及び図6を順次参照して、図1
及び図2に示した送出システムの動作について説明す
る。図5のフローチャートは図2に示した上位コンピュ
ータ40による処理を示し、図6のフローチャートは図
2に示したコントローラ45側の処理を示す。
【0050】図5のフローチャートのステップS1にお
いて特別番組送出機器に局送出スイッチャを切り換え
る。そしてステップS2に移行する。つまり、上位コン
ピュータ40が図2に示した局送出スイッチャ43に制
御信号SELを供給することにより、局送出スイッチャ
43で特別番組送出機器44からの映像及び音声信号V
p及びApを選択するようにする。ここで、ステップS
1内に示す「INT」は、上位コンピュータ40からコ
ントローラ45に割り込み信号INTが供給されること
を示している。この「INT」は、図6に示すコントロ
ーラ45側の処理ステップに移行することをも示す。
【0051】ステップS2では元の番組カットか否かを
判断し、「YES」であればステップS3に移行し、
「NO」であればステップS5に移行する。例えば図2
に示した上位コンピュータ40に接続した図示しない端
末、或いはキーボード等の入力装置を介してオペレータ
から番組カットか否かの指示があるか否かを判断する。
この指示は、既に説明したように、送出を中断した番組
の素材は、特別番組を送出している間に再生しているの
で、その再生した分を特別番組の送出終了後に送出する
か否かを上位コンピュータ40に認識させるためであ
る。
【0052】ステップS3では特別番組終了か否かを判
断し、「YES」であればステップS4に移行する。特
別番組が終了か否かの判断であるが、この判断はいくつ
かのパターンで行われる。なぜなら、特別番組というも
のは緊急、予定外の番組だからであり、素材の形態とし
て考えられるものとして、現場からの中継映像(音声
も)、ビデオカメラで撮影され、急いで放送局に持ち込
んだビデオテープカセット、特別番組放送日の数日、或
いは数時間前に持ち込まれたビデオテープカセット、局
内で特別番組放送日の数日、或いは数時間前に編集され
て作成された特別番組用の素材ビデオテープカセット等
が考えられ、これ以外の放送局内での映像としては、中
断した番組の出演者(勿論、アナウンサー等も含む)に
よる緊急の説明、別のスタジオ、或いはこれに類する場
所にいるアナウンサー(中断された番組の出演者以外の
者)による緊急の説明等が考えられる。
【0053】局内のアナウンサーの映像については、テ
レビカメラで撮影して得た映像信号を局送出スイッチャ
43に供給すれば良い。また、現場からの中継映像(音
声も)も同様に局送出スイッチャ43に供給すれば良
く、受信機からの映像及び音声信号を手動で切り換える
場合は、その切り換えを上位コンピュータ40が認識す
れば済み、特別番組放送日の数日、或いは数時間前に持
ち込まれたビデオテープカセット及び局内で特別番組放
送日の数日、或いは数時間前に編集されて作成された特
別番組用の素材ビデオテープカセットの場合は、特別番
組の放送まで十分時間があるので、送出終了時刻或いは
送出時間長(デュレーション)を予め上位コンピュータ
40、或いはコントローラ45に入力しておけば良い。
【0054】一方、ビデオカメラで撮影され、急いで放
送局に持ち込んだビデオテープカセットの内、タイムコ
ードが記録されていないビデオテープカセットを特別番
組の放送で使用する場合は、手動で頭出しを行い、所定
の位置となったときに手動で停止させる等を行うことに
なる。従って、上位コンピュータ40がこれを認識する
ためには、手動による映像の切り換え等を認識できるよ
うにすれば良い。
【0055】さて、ステップS4では、局送出スイッチ
ャを元の送出機器側に切り換える。そして終了する。つ
まり、上位コンピュータ40が局送出スイッチャ43に
制御信号SELを供給することにより、特別番組送出機
器44からの映像及び音声信号Vp及びApから、VT
R42或いはカートシステム48からの映像及び音声信
号Vp及びApに切り換えさせる。
【0056】ステップS2で元の番組カットか否かを判
断したときに、「NO」と判断した場合はステップS5
に移行し、ステップS5では送出が中断された機器の制
御を行う(タイムコードの頭出し)。つまり、上位コン
ピュータ40はオペレータから特別番組送出中に再生し
てしまった中断した元の素材を再生する旨が通知された
ので、コントローラ45に制御信号を供給する。コント
ローラ45は上位コンピュータ40から制御信号が供給
されると、カートシステムに制御信号を供給して、カー
トシステム48のVTR49V1、49V2、・・・・
49Vnの内、元の番組の素材の収録されているビデオ
テープカセットがセットされているVTR49V1、4
9V2、・・・・または49Vnを一旦停止させ、この
後巻戻しさせる。
【0057】この巻戻し時にVTR49V1、49V
2、・・・・または49Vnからはタイムコードが順次
再生され、そのタイムコードはコントローラ45に順次
供給される。勿論、この頭出しは上述したように、いく
つかのパターンがあり、そのいくつかのパターンの内、
最も適切なパターンが選択されて実行される。そしてコ
ントローラ45は、メモリ46に記憶しているタイムコ
ードと、カートシステム48から供給されるタイムコー
ドが一致したときにVTR49V1、49V2、・・・
・または49Vnを例えば再生一時停止(勿論、一旦停
止し、この後再生にしても良い)にする。ここで、ステ
ップS5内に示す「CN1」は、図6を参照して説明す
るコントローラ45側の処理ステップを実行させること
を示す。
【0058】ステップS6では特別番組終了か否かを判
断し、「YES」であればステップS7に移行する。特
別番組終了か否かの判断については、ステップS4の説
明と同様となるので、その説明を省略する。
【0059】ステップS7では元の送出機器に送出制御
を行う。そしてステップS8に移行する。つまり、上位
コンピュータ40がコントローラ45に送出を開始させ
る旨の制御信号を供給する。これによってコントローラ
45がカートシステム48のVTR49V1、49V
2、・・・・または49Vnを再生状態にする。ここ
で、図に示す「CN2」は図6を参照して説明するコン
トローラ45側の処理ステップを実行させることを示
す。
【0060】ステップS8では局送出スイッチャを元の
送出機器側に切り換える。そして終了する。つまり、上
位コンピュータ40が局送出スイッチャ43に制御信号
SELを供給することにより、局送出スイッチャ43に
特別番組送出機器44からの映像及び音声信号Vp及び
Apから、カートシステム48からの映像及び音声信号
Vp及びApに切り換えさせる。
【0061】次に、図6のフローチャートを参照して、
コントローラ側の処理について説明する。
【0062】図5のステップS1に示した「INT」、
つまり、上位コンピュータ40からの割り込み信号IN
Tがコントローラ45に供給されると、ステップS10
に移行し、再生中のテープのタイムコードを記憶する。
つまり、コントローラ45が上位コンピュータ40から
割り込み信号INTを受け取った時点、或いは、この時
点からシステムクロック1クロック分遅れてカートシス
テム48から供給されるタイムコードをメモリ46に図
示しないメモリコントローラ(書き込み/読み出し回
路)によって記憶する。
【0063】ステップS11への移行は、図5に示した
フローチャートのステップS5による処理、即ち、上位
コンピュータ40によるタイムコードの頭出しを開始を
示す制御信号のコントローラ45への供給によって実行
される。
【0064】このステップS11では記憶したタイムコ
ードの位置に対して頭出しを行う。つまり、コントロー
ラ45がカートシステム48のVTR49V1、49V
2、・・・・または49Vnの内の送出が中断された素
材が収録されているビデオテープカセットがセットされ
ているVTR49V1、49V2、・・・・または49
Vnを一旦停止させ、続いて、巻戻しを行わせる。そし
て、コントローラ45はカートシステム48から順次供
給されるタイムコードと、メモリ46に記憶しているタ
イムコード(送出中断時のタイムコード)を比較し、一
致したところでカートシステム48のVTR49V1、
49V2、・・・・または49Vnを停止(或いは再生
一時停止)させる。
【0065】勿論、タイムコードはテープの長手方向に
固定ヘッドで記録されるLTC(Longitudin
al Time Code)タイムコードでも、映像ト
ラックの垂直ブランキング期間に記録されるVITC
(Vertical Interval Time C
ode)タイムコードでも良い。また、頭出しの方法
も、巻戻し時にカートシステム48から供給されるタイ
ムコードとメモリ46に記憶しているタイムコードが一
致してから停止し、この後、イナーシャによってずれた
分を再生状態にして目的とするタイムコードの位置に頭
出しするようにしても、或いは、丁度、目的とするタイ
ムコードの位置で停止できるようにイナーシャ分を考慮
した位置で停止指令を行うようにしても良い。
【0066】ステップS12への移行は、図5に示した
フローチャートのステップS7による処理、即ち、上位
コンピュータ40による送出制御開始を示す制御信号の
コントローラ45への供給によって実行される。
【0067】ステップS12ではVTRを再生する。そ
してステップS13に移行する。つまり、コントローラ
45がカートシステム48のVTR49V1、49V
2、・・・・49Vnの内、送出が中断された素材が収
録されているビデオテープカセットがセットされている
VTR49V1、49V2、・・・・または49Vnを
再生させる。
【0068】ステップS13では送出終了か否かを判断
し、「YES」であればステップS14に移行する。つ
まり、コントローラ45がプレーリストに登録されてい
る情報に基いて送出終了か否かを判断する。この判断
は、例えばプレーリストのデュレーションタイム、或い
は終了時のタイムコード等を用いて行う。例えばデュレ
ーションタイムで行う場合は、頭出しを行なったタイム
コード位置から残りの送出部分のデュレーションタイム
を算出し、送出が再開された時刻とそのデュレーション
タイムを加算し、送出終了時刻を得、送出終了時刻を検
出することで行なう。そして、タイムコード(送出終了
のタイムコードの場合)で行う場合は、カートシステム
48から供給されるタイムコードが登録されているタイ
ムコードと一致したとき、或いは、これの1から数フレ
ーム前のタイムコードを検出したことを基準に判断すれ
ば良い。
【0069】ステップS14では記憶したタイムコード
の値をクリアする。そしてステップS15に移行する。
つまり、コントローラ45がメモリ46に記憶している
内容をクリアする。
【0070】ステップS15ではカセットをイジェクト
する。そして終了する。つまり、コントローラ45がカ
ートシステム48に制御信号を供給し、カートシステム
48のVTR49V1、49V2、・・・・または49
Vnにセットされている送出済みのビデオテープカセッ
トをイジェクトさせる。VTR49V1、49V2、・
・・・または49Vnからビデオテープカセットがイジ
ェクトされると、搬送機50がイジェクトされたビデオ
テープカセットをカセット棚51の所定の棚番号の棚に
収納する。
【0071】尚、メモリ46に記憶したタイムコードの
クリアは、ステップS15におけるイジェクト処理の後
に行っても良いし、更に、一度中断された番組を送出し
ている最中に再度上位コンピュータ40から割り込み信
号INTが供給されてときには、当然、メモリ46の内
容はクリア(或いは上書き)される。
【0072】このように、本例においては、素材の送出
中に特別番組を送出するための割り込み信号INTが上
位コンピュータ40からコントローラ45に供給された
ときに、コントローラ45がカートシステム48から供
給される送出中の素材のテープ上のタイムコードをメモ
リ46に記憶し、この後にオペレータに特別番組の送出
中に再生される中断素材を特別番組の送出が終了したと
きに再度送出することが指示された場合に、その指示に
基いた上位コンピュータ40からの制御信号により、コ
ントローラ45がメモリ46に記憶しているタイムコー
ドに基いてカートシステム48のVTR49V1、49
V2、・・・・または49Vnにセットされている中断
素材の収録されているビデオテープカセットのテープの
頭出しを行い、特別番組の終了後に、頭出しの位置から
中断した素材の送出を再度行うようにしたので、簡単な
作業(或いは操作)、且つ、簡単な構成で、中断した位
置から再度、中断した素材の送出を行うことができる。
【0073】また、オペレータに特別番組の送出中に再
生される中断素材を特別番組の送出が終了したときに再
度送出しないことが指示された場合に、その指示に基い
て上位コンピュータ40が特別番組送出機器44からの
映像及び音声信号Vp及びApから、カートシステム4
8からの映像及び音声信号Vp及びApに切り換えるよ
うにしたので、運用形態を広げることができる。
【0074】また、送出(特別番組及び中断された素材
も)が終了した時点、中断された素材の収録されたビデ
オテープカセットがイジェクトされた時点、中断された
素材を再度送出している時点に再度特別番組送出のため
に上位コンピュータ40から割り込み信号INTが供給
された時点にメモリ46の内容をクリアするようにした
ので、中断素材を誤った時点から再度送出する等の放送
事故を防止することができる。
【0075】尚、上述においては、コントローラ45に
上位コンピュータ40からの割り込み信号INTが供給
された場合を例にとり詳細に説明したが、勿論、コント
ローラ41も同様であり、コントローラ41に上位コン
ピュータ40から割り込み信号INTが供給された場合
は、上述したコントローラ45と同様に単体のVTR4
2を制御するものとする。また、図2においてはカート
システム48及びVTR42を用いた送出システムの例
を示したが、カートシステム48のみ、或いはVTR4
2のみを用いたシステムでも同様の効果を得ることがで
きることは明白であろう。何れにしても、コントローラ
41による制御を中心に考るのであれば、上述したコン
トローラ45をコントローラ41に、カートシステム4
8をVTR42に置き換えて考えれば良い。つまり、素
材を送出しているVTRがVTR42の場合は、コント
ローラ41に割り込み信号INTが供給され、これによ
ってコントローラ41が図示しない内部のメモリにその
ときのタイムコードを記憶し、上位コンピュータ40が
局送出スイッチャ43に制御信号SELを供給して、局
送出スイッチャ43にVTR42からの映像及び音声信
号Vp及びApから、特別番組送出機器44からの映像
及び音声信号Vp及びApに切り換えさせ、この後、上
位コンピュータ40からの指示に従って、そのタイムコ
ードの位置にVTR42にセットされているビデオテー
プカセットのテープの頭出しを行い、更に、特別番組送
出終了後にはコントローラ41がVTR42を再生さ
せ、且つ、上位コンピュータ40が制御信号SELを局
送出スイッチャ43に供給し、特別番組送出機器44か
らの映像及び音声信号Vp及びApから、VTR42か
らの映像及び音声信号Vp及びApに切り換えさせるこ
とになる。
【0076】また、上述の実施例は本発明の一例であ
り、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成
が取り得ることは勿論である。
【0077】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、素材送出用の
リストに基づいて、カセット棚に収納された複数のビデ
オテープカセットのうち該当する素材が収録されたビデ
オテープカセットを自動的に搬送してビデオテープレコ
ーダに装填し、このリストの登録時刻にその再生信号を
送出する送出システムにおいて、このリストに基づく再
生信号の送出中にこのリストにない予定外の素材に送出
が切り替わった場合、この予定外の素材の送出終了後
に、当該時点に再生された再生信号の部分から再生信号
の送出を再開させるのか、それとも送出が中断した時点
から再生信号の送出を再開させるのかを、オペレータに
よる簡単な作業(或いは操作)で、且つ簡単な構成で、
選択することができる。
【0078】また上述せる本発明によれば、素材送出用
のリストに基づいてビデオテープレコーダーを制御し、
このリストの登録時刻に、該当する素材の再生信号を送
出する送出システムにおいて、このリストに基づく再生
信号の送出中にこのリストにない予定外の素材に送出が
切り替わった場合、この予定外の素材の送出終了後に、
当該時点に再生された再生信号の部分から再生信号の送
出を再開させるのか、それとも送出が中断した時点から
再生信号の送出を再開させるのかを、オペレータによる
簡単な作業(或いは操作)で、且つ簡単な構成で、選択
することができる。
【0079】更に上述において本発明によれば、制御手
段が、このリストにない予定外の素材の送出が指示され
た場合に、当該時点におけるこの再生信号のタイムコー
ドを書き込む前の時点に、又はこの予定外の素材の送出
中も再生が継続されていた素材が、この予定外の素材の
送出終了前に終了した場合に、この予定外の素材の送出
によって送出の中断を受けた素材の再生終了時点に、又
はこの予定外の素材の送出が終了した時点に、又はこの
予定外の素材の送出によって送出の中断を受けた素材の
収録されたビデオテープカセットが排出された時点に、
又はこの予定外の素材の送出によって送出の中断を受け
た素材の送出が再開された後に、再度、新たな予定外の
素材の送出が指示された時点に、この記憶手段に記憶さ
れているタイムコードをクリアするようにしたので、
述の効果に加え、中断素材を誤った時点から再度送出す
る等の放送事故を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明送出システムの一実施例の要部の機能を
示す機能ブロック図である。
【図2】本発明送出システムの一実施例が適用される送
出システムの一例を示す構成図である。
【図3】本発明送出システムの一実施例の説明に供する
特別番組を放送する際の処理を説明するための説明図で
ある。
【図4】本発明送出システムの一実施例の説明に供する
特別番組を放送する際の処理を説明するための説明図で
ある。
【図5】本発明送出システムの一実施例の上位コンピュ
ータ側の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明送出システムの一実施例のコントローラ
側の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】従来の送出システムの例を示す構成図である。
【符号の説明】
20 制御部 21 バス 22 スイッチャ切り換え部 23 カット判断部 24 頭出し判断部 25 特別番組終了判断部 26 送出制御部 27 タイムコード記憶部 28 頭出し制御部 29 VTR再生部 30 送出終了判断部 31 タイムコードクリア部 32 イジェクト部 40 上位コンピュータ 41 コントローラ 42 VTR 43 局送出スイッチャ 44 特別番組送出機器 45 コントローラ 46 メモリ 47 コントロール回路 48 カートシステム 49V1、49V2、・・・・49Vn VTR 50 搬送機 51 カセット棚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−27557(JP,A) 特開 昭63−13176(JP,A) 特開 昭63−187488(JP,A) 特開 昭60−15858(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 27/02 - 27/06 G11B 15/68 G11B 27/10 - 27/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素材送出用のリストに基づいて、カセッ
    ト棚に収納された複数のビデオテープカセットのうち該
    当する素材が収録されたビデオテープカセットを自動的
    に搬送してビデオテープレコーダに装填し、上記リスト
    の登録時刻にその再生信号を送出する送出システムにお
    いて、 上記リストに基づく再生信号の送出中に、上記リストに
    ない予定外の素材の送出が指示されたとき、当該時点に
    おける上記再生信号のタイムコードを記憶する記憶手段
    と、 上記予定外の素材の送出指示の後、当該予定外の素材の
    送出により送出が中断されることになった上記再生信号
    のうち上記予定外の素材長に対応する部分の送出カット
    が指示入力されているか否か判定する判定手段と、 上記判定手段により対応部分のカットが指示入力されて
    いると判定されたとき、上記予定外の素材に送出が切り
    替わった後も継続している上記再生信号の再生動作をそ
    のまま維持し、上記予定外の素材の送出終了後は、当該
    時点に再生された再生信号の部分から再生信号の送出を
    再開させ、上記判定手段により対応部分のカットが指示
    入力されていないと判定されたとき、上記予定外の素材
    に送出が切り替わった後も継続している再生信号の再生
    を停止して、上記記憶手段に記憶されているタイムコー
    ド位置まで巻き戻し、上記予定外の素材の送出終了後
    は、送出が中断した時点から再生信号の送出を再開させ
    る制御手段とを設けたことを特徴とする送出システム。
  2. 【請求項2】 素材送出用のリストに基づいてビデオテ
    ープレコーダーを制御し、上記リストの登録時刻に、該
    当する素材の再生信号を送出する送出システムにおい
    て、 上記リストに基づく再生信号の送出中に、上記リストに
    ない予定外の素材の送出が指示されたとき、当該時点に
    おける上記再生信号のタイムコードを記憶する記憶手段
    と、 上記予定外の素材の送出指示の後、当該予定外の素材の
    送出により送出が中断されることになった上記再生信号
    のうち上記予定外の素材長に対応する部分の送出カット
    が指示入力されているか否か判定する判定手段と、 上記判定手段により対応部分のカットが指示入力されて
    いると判定されたとき、上記予定外の素材に送出が切り
    替わった後も継続している上記再生信号の再生動作をそ
    のまま維持し、上記予定外の素材の送出終了後は、当該
    時点に再生された再生信号の部分から再生信号の送出を
    再開させ、上記判定手段により対応部分のカットが指示
    入力されていないと判定されたとき、上記予定外の素材
    に送出が切り替わった後も継続している再生信号の再生
    を停止して、上記記憶手段に記憶されているタイムコー
    ド位置まで巻き戻し、上記予定外の素材の送出終了後
    は、送出が中断した時点から再生信号の送出を再開させ
    る制御手段とを設けたことを特徴とする送出システム。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、 上記リストにない予定外の素材の送出が指示された場合
    に、当該時点における上記再生信号のタイムコードを書
    き込む前の時点に、又は 上記予定外の素材の送出中も再生が継続されていた素材
    が、上記予定外の素材の送出終了前に終了した場合に、
    上記予定外の素材の送出によって送出の中断を受けた素
    材の再生終了時点に、又は 上記予定外の素材の送出が終了した時点に、又は 上記予定外の素材の送出によって送出の中断を受けた素
    材の収録されたビデオテープカセットが排出された時点
    に、又は 上記予定外の素材の送出によって送出の中断を受けた素
    材の送出が再開された後に、再度、新たな予定外の素材
    の送出が指示された時点に、 上記記憶手段に記憶されているタイムコードをクリアす
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の送出システ
    ム。
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