JP3442663B2 - シート材に対する塗布液の塗布装置 - Google Patents
シート材に対する塗布液の塗布装置Info
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Description
コーティング機やグラビア印刷機等、シート状の材料に
コーティング剤やインク等の塗布液を塗布する塗布装置
に関する。
ア印刷機等のシート材に対する塗布液の塗布装置の一例
を示す。
ーティングロールや印刷版胴等の版胴10と、この版胴
10の上方位置に配置され、シート材Sを版胴10に押
し付ける圧胴20と、版胴10の側面位置に配置され、
版胴10の版面11にコーティング剤やインク等の塗布
液を供給するチャンバー30とを備えており、この版胴
10の回転動作により、チャンバー30から版胴10の
版面11に供給される塗布液が、版胴10および圧胴2
0の回転動作によって同図矢印方向に搬送されるシート
材Sの表面に塗布されるようになっている。
0および配管40を介して塗布液タンク60から塗布液
が供給されるようになっている。また、70は塗布液の
液ダレを受ける受け皿である。
成の塗布装置によると、版胴10の版面11は、圧胴2
0と対向してシート材Sに塗布液を塗布する版胴10の
上方位置から、チャンバー30と対向して塗布液を供給
される版胴10の側面位置に至るまでの、版胴10が1
/2周以上の回転動作を行う間、連続して外気に曝され
ることとなるため、この版面11上の塗布液が揮発しや
すい。しかも、シート材Sに塗布液を塗布した後の版面
11上には、シート材Sに塗布されずに残った少量の塗
布液しか付着していないために、この塗布液の中の揮発
成分の揮発が進むことによって、版面11上の塗布液の
中の非揮発成分が固化してしまうことがある。
すると、固化した塗布液によって版面11に設けられた
凹部に目詰まりを生じたり、版面11上に意図しない凸
部が形成されるなど、版面11が荒れることによって、
該版面11に再びチャンバー30によって塗布液を供給
しても、シート材Sに所望の塗布状態が得られないとい
う問題が生じる。
中に拡散すれば、異臭の発生源となって、作業環境の悪
化を招くという問題も生じる。
たものであり、版胴の版面に付着した塗布液の揮発を抑
えたシート剤に対する塗布液の塗布装置を提供すること
を目的とする。
め、本発明にかかるシート材に対する塗布液の塗布装置
は、所定方向に回転動作しながらシート材の表面に塗布
液を塗布する版胴と、前記版胴の上方から該版胴に前記
シート材を押し付けながら回転動作する圧胴と、前記版
胴の側面位置に設置され、該版胴の版面に塗布液を供給
するチャンバーとを備えた、シート材に対する塗布液の
塗布装置において、前記版胴と前記圧胴との近接位置近
傍から、前記版胴の回転方向に沿って、前記版胴と前記
チャンバーとの近接位置近傍に至る、前記版胴の版面を
被うカバーが設けられるとともに、前記カバーの周縁部
に臨む空気取入口と、この空気取入口に連通する排気流
路とを有して、該空気取入口の周囲の空気を排気する排
気手段を備えたものである(請求項1)。
前記圧胴との近接位置近傍から、前記版胴の回転方向に
沿って、前記版胴と前記チャンバーとの近接位置近傍に
至る、前記版胴の版面を被うカバーが設けられているた
め、このカバーに被われた位置における版面からの塗布
液の揮発が抑えられ、該版面上に塗布液が固化してしま
うことによって塗布作業が妨げられることが防止される
とともに、揮発した塗布液が空気中に拡散することを抑
えることができる。
り、該カバー内で版面から揮発した塗布液が該カバーの
周縁部から流出して作業環境中に拡散することを防止す
ることができる。
間隔を保ちながら前記カバーの外周面を被い、前記カバ
ーの周縁部においては前記カバーの周縁部に対して所定
の隙間を形成するように配置された第2カバーを備え、
前記排気手段を、前記カバーの周縁部における前記カバ
ーと前記第2カバーとの隙間を前記空気取入口とし、前
記カバーと前記第2カバーとの間の空間を排気流路とし
て、この排気流路を介して前記空気取入口の周囲の空気
を排気するように構成すれば、前記排気手段の前記空気
取入口および排気流路を、前記カバー用いて簡素な構成
とすることができる(請求項2)。
塗布装置の一実施形態を示す。
ーティングロールや印刷版胴等の版胴10と、この版胴
の上方位置に配置され、紙またはプラスチックフィルム
等からなるシート材Sを版胴10に押し付ける圧胴20
と、版胴10の側面位置に配置され、版胴10の版面1
1にコーティング剤やインク等の塗布液を供給するチャ
ンバー30とを備え、さらに、版胴10の回転周面の約
半分を被うカバー12が設けられている。
0から供給ポンプ50を介して塗布液が供給される供給
管41がチャンバー30下部の幅方向略中央位置に設け
られるとともに、チャンバー30から塗布液タンク60
に塗布液を戻すための排出管42がチャンバー30上部
の両側に設けられている。
す。
は、版胴10に対向するように設けられた凹部が、その
内部に塗布液を溜める液溜まり31となっており、上記
供給管41から塗布液が供給され、また、上記排出管4
2から塗布液が排出されることで、この液溜まり31内
は所定の液面高さが保持されるようになっている。
上記版胴10の回転方向の上流側部分には、版胴10の
回転方向に対向するように、プラスチック板等からなる
シールプレート32が設けられており、このシールプレ
ート32の先端部が版胴10の版面11に圧接されるこ
とにより、上記液溜まり31の前面下端部がシールされ
ている。
なわち版胴10の回転方向の下流側部分には、版胴10
の回転方向に対向するように、ステンレス板または鋼板
材等からなるドクター刃33が設けられており、このド
クター刃33の先端部が版胴10の版面11に圧接され
ることにより、上記液溜まり31の前面上端部がシール
されるとともに、版胴10の回転に応じて、その版面1
1に付着した余分な塗布液が上記ドクター刃33によっ
て掻き取られるようになっている。
チャンバー30との対向位置を通過した版胴10の版面
11は、所定の塗布液が付着した状態となる。
の近接位置においてこの版胴10と同方向に回転動作す
る圧胴20が配置されており、この圧胴20と版胴10
との間に挟み込まれるシート材Sをこれら版胴10およ
び圧胴20の回転動作によって同図矢印方向に搬送しな
がら、このシート材Sの表面(同図では下側面)に塗布
液が付着した版胴10の版面11を押し付けることによ
り、このシート材Sの表面に塗布液を塗布するようにな
っている。
材Sに塗布液が塗布される版胴10と圧胴20との近接
位置近傍から、版胴10の回転方向に沿って、版胴10
の版面11に塗布液が供給される版胴10とチャンバー
30との近接位置近傍に至る、版胴10の版面11の約
半分を被うカバー12が設けられている。
2に被われた圧胴10との近接位置近傍からチャンバー
30との近接位置近傍に至る部分は、チャンバー30か
ら供給された塗布液の大部分がシート材Sに転写される
ために少量の塗布液が残っているだけであるが、この部
分の版面11には塗布液が少量しか付着していないため
に、かえってこの少量の塗布液が揮発することによっ
て、塗布液が版面11上に固化し、版面11に設けられ
た凹部に目詰まりを生じたり、版面11上に意図しない
凸部が形成されるなどにより、版面11が荒れやすい部
分である。
バー12が設けられたこの実施形態にかかる塗布装置に
よれば、このカバー12によってこの部分の版面11が
外気に曝されることが防止されるため、この部分から塗
布液が揮発することが抑えられ、塗布液が版面11上に
固化して版面11が荒れることを防止することができ
る。
発して空気中に拡散することにより、異臭の発生源とな
って作業環境の悪化を招くという問題も回避できる。
れたり、他の部材が触れたりすることによって、版面1
1が損傷することを防止することができる。
液が、シート材Sに転写されずに版面11に残ったり、
あるいはチャンバー30のシールプレート32と版面1
1との接触部分から漏れ出ることによって版面11に付
着してしまった場合であっても、上記カバー12が版胴
11の下側部分を被うように設けられているため、この
塗布液の液ダレを受けることができる。すなわち、この
カバー12が、図4に示した従来の塗布装置において液
ダレを受けるために設けられていた受け皿70の機能を
兼ねることができる。
の拡散を防止する排気手段をさらに備えた第2実施形態
について説明する。
す。なお、この第2実施形態の説明においては、上述し
た第1実施形態と同様の構成部分には同一の符号を付
し、重複説明を省略する。
上述した第1実施形態のカバー12(以下、このカバー
12を「第1カバー」と呼ぶ)の外側に、この第1カバ
ー12の外周面をさらに覆う第2カバー13が設けられ
ている。
外周面に対して所定間隔だけ離間した位置であって、前
記第1カバーの周縁部においては、前記第1カバーの周
縁部に対して所定の隙間15を形成するように配置され
ている。
示しない排気ブロア等の排気源に連通する排気管14が
取り付けられ、この排気管14は前記第1カバー12と
第2カバー13との間の空間に連通するようになってい
る。
備えることにより、この第2実施形態の塗布装置は、上
記排気源を動作させることで、第1カバー12と第2カ
バー13の周縁部に形成された隙間15から、この周囲
の空気を取り込み、こうして取り込まれた空気を第1カ
バー12と第2カバー13間の空間を通して、上記排気
管14から排気することができるようになっている。す
なわち、この塗布装置では、第1カバー12と第2カバ
ー13の周縁部に形成される隙間15を空気取入口と
し、第1カバー12と第2カバー13の間の空間を排気
流路とする排気手段が構成されている。
取入口15を有する排気手段を備えたこの塗布装置によ
れば、第1カバー12の内側で版面11から揮発する塗
布液は、第1カバー12の周縁部から作業環境中に流出
することなく、この空気取入口15から吸い込まれて排
気されるため、このような排気手段を備えていない場合
より、さらに、揮発した塗布液が作業環境中に拡散する
ことを抑えて、作業環境の悪化を確実に防止することが
できる。
周縁部に設けられていることにより、第1カバー12内
で揮発した塗布液のうち、第1カバー12の周縁部から
作業環境中に拡散しうる塗布液のみを排気することがで
きるため、第1カバー12内での塗布液の揮発を促進す
ることがない。
ように第2カバー13を設けることによって、第1カバ
ー12の周縁部を空気取入口15の一部として、また、
第1カバー12の外周面を排気流路の一部として用いる
ことができるため、第1カバー12周縁部の空気を排気
する排気手段を簡素に構成することができる。
明したが、本発明にかかる塗布装置は、上記実施形態に
限定されるものではなく、以下のように構成してもよ
い。
の版面11を被うカバー(第1カバー)12を、版胴1
0と圧胴20との近接位置近傍から版胴10とチャンバ
ー30との近接位置近傍に至る部分のほぼ全面を被うよ
うに構成したが、この部分の版面11からの塗布液の揮
発を減少させることができるカバー12であれば、必ず
しもこのような全面を被う大きなカバー12を用いなく
ともよい。
(第1カバー)12内で揮発した塗布液が作業環境中に
拡散することを防止する排気手段を、前記カバー12の
外周面を覆う第2カバー13を用いて構成したが、排気
手段は、カバー12周縁部の空気を排気することができ
るように、このカバー12周縁部に空気取入口を備えた
ものであればこのような構成に限定されるものではな
い。
に対する塗布液の塗布装置によれば、版胴の版面を被う
カバーを、圧胴との近接位置近傍からチャンバーとの近
接位置近傍に至る位置に設けたため、このカバーに被わ
れた位置における版面からの塗布液の揮発を抑え、版面
上に塗布液が固化することによる版面の荒れを防止する
ことができるとともに、塗布液が揮発して空気中に拡散
することによる作業環境の悪化を防止することができる
さらに、このカバーの周縁部に空気取入口を有する排気
手段を備えれば、このカバー内で揮発した塗布液につい
ても、作業環境への拡散を防止することができる。
装置の第1実施形態を示す全体概略図である。
る。
体概略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 所定方向に回転動作しながらシート材の
表面に塗布液を塗布する版胴と、 前記版胴の上方から該版胴に前記シート材を押し付けな
がら回転動作する圧胴と、 前記版胴の側面位置に設置され、該版胴の版面に塗布液
を供給するチャンバーとを備えた、シート材に対する塗
布液の塗布装置において、 前記版胴と前記圧胴との近接位置近傍から、前記版胴の
回転方向に沿って、前記版胴と前記チャンバーとの近接
位置近傍に至る、前記版胴の版面を被うカバーが設けら
れるとともに、 前記カバーの周縁部に臨む空気取入口と、この空気取入
口に連通する排気流路とを有して、該空気取入口の周囲
の空気を排気する排気手段を備えたことを特徴とする 塗
布液の塗布装置。 - 【請求項2】 前記カバーの外周面に対して所定の間隔
を保ちながら前記カバーの外周面を被い、前記カバーの
周縁部においては前記カバーの周縁部に対して所定の隙
間を形成するように配置された第2カバーを備え、 前記排気手段が、前記カバーの周縁部における前記カバ
ーと前記第2カバーとの隙間を前記空気取入口とし、前
記カバーと前記第2カバーとの間の空間を排気流路とし
て、この排気流路を介して前記空気取入口の周囲の空気
を排気するように構成された請求項1記載のシート材に
対する塗布液の塗布装置。
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- 1998-09-03 JP JP25009998A patent/JP3442663B2/ja not_active Expired - Fee Related
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