JP3442605B2 - 焼成パターン形成用シート - Google Patents

焼成パターン形成用シート

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JP3442605B2 JP01978597A JP1978597A JP3442605B2 JP 3442605 B2 JP3442605 B2 JP 3442605B2 JP 01978597 A JP01978597 A JP 01978597A JP 1978597 A JP1978597 A JP 1978597A JP 3442605 B2 JP3442605 B2 JP 3442605B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、被着体に仮着して焼成前
に水洗しても脱落せず、かつ粘着層の消失性に優れて着
色維持性や焼成密着性等に優れる焼成パターン形成用シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミックグリーンシートに粘着
層を設けてなる焼成パターン形成用シートが知られてい
た(特公平4−5258号公報)。これは、そのセラミ
ックグリーンシート上に耐熱性インクでパターン等の情
報を付与してラベル等としたのち、その粘着層を被着体
に仮着して焼成処理するようにしたものである。
【0003】すなわち前記の焼成処理により、有機バイ
ンダや粘着層等の有機成分は消失し、セラミックグリー
ンシートが焼成体化して被着体に焼き付き、焼成ラベル
として被着体に固着する。従ってかかる焼成パターン形
成用シートは、高耐久性、高耐熱性等の焼成ラベルの形
成などに好ましく用いられ、ガラスや琺瑯やタイル等の
セラミックなどからなる製品や半製品ないし部品の多品
種少量生産体制における管理等に有利に用いうる。
【0004】しかしながら、従来の焼成パターン形成用
シートにあっては、それをブラウン管等のガラス製品に
仮着し、焼成処理で焼き付けて焼成ラベル等とした場合
に、炭素やカーボンやタール等の炭素系残渣が多くて焼
成ラベル等における着色度を低下させる問題点があっ
た。かかる着色度の低下は、白色等のコントラスト付与
を目的とした場合などに特に問題となる。また前記の炭
素系残渣が被着体との界面に発生してウイーク・バウン
ダリー・レイヤとなり、被着体に対する焼成ラベル等の
密着性を低下させる問題点もあった。
【0005】
【発明の技術的課題】前記に鑑みて本発明者らが属する
グループは先に、焼成処理による炭素系残渣が少なく、
白色度等の着色状態の維持性や、被着体に対する焼成密
着力等に優れる焼成ラベル等を形成しうる焼成パターン
形成用シートを提案した(特願平8−171880号公
報)。
【0006】しかし、前記の焼成パターン形成用シート
をセラミック等からなる被着体に仮着後、水洗処理した
場合に脱落する問題点のあることが判明した。すなわち
ブラウン管等の製造工程では蛍光体を塗布する前に水洗
処理されるが、その場合に焼成パターン形成用シートの
予備焼成なしに水洗すると粘着界面に水が浸入して脱落
問題が多発する。焼成パターン形成用シートを予備焼成
した場合にはかかる問題を回避しうるが、ブラウン管等
の製造効率の向上をはかるため予備焼成の不要化が強く
望まれている。
【0007】従って本発明は、焼成処理による炭素系残
渣が少なく、白色度等の着色状態の維持性や、被着体に
対する焼成密着力等に優れる焼成ラベル等を形成しうる
と共に、無焼成の状態で仮着して水洗しても被着体より
脱落しにくい焼成パターン形成用シートの開発を課題と
する。
【0008】
【課題の解決手段】 本発明は、焼成用のセラミックグ
リーンシート層と粘着層を少なくとも有してなり、その
粘着層が低温分解性で焼成後における炭素系残渣が少な
い内側層と、耐水洗性の外側層の重畳層からなり、前記
の低温分解性で焼成後における炭素系残渣が少ない内側
層がメタクリル酸エステルを主体としたメタクリル酸系
ポリマーを主成分とするガラス転移温度が30℃以下の
粘着性物質からなると共に、前記の耐水洗性の外側層が
被着体との粘着界面からの水の浸入を阻止する粘着性物
質からなることを特徴とする焼成パターン形成用シート
を提供するものである。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、焼成前の粘着層が被着
体に対する仮着力に優れ、特にその外側の粘着層が水洗
処理で脱落しない接着力を発揮し、かつセラミックグリ
ーンシート層を従来に準じて形成した場合にもそれを焼
成する際に粘着層が低温側で消失し、かつその消失の際
に良好な熱分解性を示して焼成パターン形成用シートの
全体として炭素やカーボンやタール等を残存させにく
く、炭素系残渣による汚れが少なくて白色度等の着色状
態を良好に維持すると共に、被着体に対する焼成密着力
に優れる焼成パターン形成用シートを得ることができ
る。
【0010】
【発明の実施形態】 本発明の焼成パターン形成用シー
トは、焼成用のセラミックグリーンシート層と粘着層を
少なくとも有してなり、その粘着層が低温分解性で焼成
後における炭素系残渣が少ない内側層と、耐水洗性の外
側層の重畳層からなり、前記の低温分解性で焼成後にお
ける炭素系残渣が少ない内側層がメタクリル酸エステル
を主体としたメタクリル酸系ポリマーを主成分とするガ
ラス転移温度が30℃以下の粘着性物質からなると共
に、前記の耐水洗性の外側層が被着体との粘着界面から
の水の浸入を阻止する粘着性物質からなるものである。
その例を図1に示した。1がセラミックグリーンシート
層、2が粘着層であり、21がその内側層、22がその
外側層ある。なお図は、セラミックグリーンシート層1
にパターンを付与してなる焼成用のラベルを被着体に仮
着した状態を示しており、3がパターン層、4が被着体
である。
【0011】本発明の焼成パターン形成用シートにおい
ては、粘着層以外について特に限定はなく、セラミック
グリーンシート層やシート形態などについては例えば特
公平4−5258号公報における如く、従来に準じて形
成することができる。従ってセラミックグリーンシート
層は、例えば焼成時に熱分解するなどして消失する有機
バインダと無機粉末の1種又は2種以上を有機溶剤等を
介してボールミル等で混合し、その混合液をドクターブ
レード法等の適宜な方式でセパレータ等の支持基材上に
展開して乾燥させたシート状保形物などとして得ること
ができる。
【0012】ちなみに前記の無機粉末としては、例えば
被着体に焼成接着するための鉛ガラス系やホウ珪酸鉛ガ
ラス系、ソーダガラス系や各種フリット系の如きガラス
粉末、シートを着色するためのシリカや炭酸カルシウ
ム、酸化チタンや亜鉛華、ジルコニアや酸化カルシウ
ム、アルミナやチタン酸カリウムの如き白色系やその他
の顔料ないし充填剤、シートの物性等を制御するための
焼成温度以上の融点を有するセラミックや金属(合金)
等からなる粉末や繊維などが必要に応じた適宜な組合せ
で用いうる。
【0013】また有機バインダとしては、例えば炭化水
素系やビニル系ないしスチレン系、アセ炭素系やブチラ
ール系、アクリル系やポリエステル系、ウレタン系や繊
維素系の如きプラスチック、あるいはパラフィン系や天
然系、エステル系や高級アルコール系、高級アミド系の
如き各種のワックス類などが必要に応じた適宜な組合せ
で用いうる。
【0014】セラミックグリーンシート層の厚さは、使
用目的などに応じて適宜に決定されるが一般には10〜
500μm、就中30〜100μmの厚さである。またセ
ラミックグリーンシート層は、必要に応じてガラスクロ
ス等の補強基材との複合物や、焼失性プラスチックフィ
ルム等とのラミネート体などとして形成することもでき
る。
【0015】 粘着層は、低温分解性の粘着性物質から
なる内側層と、被着体との粘着界面からの水の浸入を阻
止して水洗による脱落を防止する耐水洗性の外側層の重
畳層にて形成され、通例、焼成パターン形成用シートの
片面に設けられる。
【0016】 低温分解性や焼成による炭素系残渣発生
の防止性などの点より、内側層の形成に用いられる粘着
性物質は、メタクリル酸エステルを主体としたメタクリ
ル酸系ポリマーを主成分とするガラス転移温度(Tg)
が30℃以下のものである。特にメタクリル酸エステル
を80重量%以上含有してTgが−20℃以下のメタク
リル酸系ポリマーが好ましい。
【0017】前記メタクリル酸系ポリマーの形成に用い
うるメタクリル酸エステルとしては、例えばメタクリル
酸n−ブチル(Tg:20℃)、メタクリル酸n−ヘキ
シル(Tg:−5℃)、メタクリル酸n−オクチル(T
g:−20℃)、メタクリル酸ラウリル(Tg:−65
℃)、メタクリル酸ヒドロキシプロピル(Tg:26
℃)などがあげられる。Tg30℃以下の条件を満足し
てもアクリル酸エステルを主体とするアクリル酸系ポリ
マーでは、目的とする低温分解性や炭素系残渣発生の防
止性が満足されない。
【0018】メタクリル酸系ポリマーは、1種又は2種
以上のメタクリル酸エステルを用いて形成されたもので
あってよく、Tg30℃以下等の前記した条件を満足す
る範囲でメタクリル酸やアクリル酸、その他のビニル系
モノマーなどの共重合成分を含有していてもよい。
【0019】メタクリル酸系ポリマーは、通例の粘着剤
組成物などとして内側の粘着層の形成に用いることがで
きる。就中、粘着特性の向上等には低温揮発性の液状物
を添加した粘着剤組成物とすることが好ましい。その液
状物としては、例えばDOPやDBP、キシレンオイル
やテルペンオイルなどの、メタクリル酸系ポリマーと相
溶性の適宜なものを用いうる。
【0020】耐水洗性の外側粘着層を形成する粘着性物
質としては、スライドガラスに粘着層を接着して約10
分間放置し、それを室温下の水中に10分間浸漬して、
水の浸入による端部等の剥がれを生じないものを用いる
ことができる。従って例えば、ゴム系粘着剤や上記した
内側の粘着層で例示した粘着性物質以外のアクリル系粘
着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤やシリコーン系
粘着剤などの適宜なものを用いてよく、親水性のものな
ども用いうる。
【0021】ちなみに前記したゴム系粘着剤の例として
は、天然ゴムやポリイソプレンゴム、スチレン・ブタジ
エンゴムやスチレン・イソプレン・スチレンブロック共
重合体ゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック
共重合体ゴムや再生ゴム、ブチルゴムやポリイソブチレ
ン、NBRの如きゴム系ポリマーをベースポリマーと
し、必要に応じて石油系樹脂やテルペン系樹脂、ロジン
系樹脂やキシレン系樹脂、クマロンインデン系樹脂やフ
ェノール系樹脂、キシレン系樹脂やアルキド系樹脂の如
き粘着付与樹脂、軟化剤、老化防止剤、着色剤、充填剤
等の配合剤を添加したものなどがあげられる。
【0022】またアクリル系粘着剤の例としては、ブチ
ル基やアミル基、イソアミル基やヘキシル基、ヘプチル
基やシクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基やオクチ
ル基、イソオクチル基やノニル基、イソノニル基やデシ
ル基、ウンデシル基やラウリル基、トリデシル基やテト
ラデシル基、ステアリル基やオクタデシル基の如き炭素
数が4〜18の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアク
リル酸やメタクリル酸のエステルからなるアクリル酸系
アルキルエステルの1種又は2種以上を用いたアクリル
系重合体やそれに改質用モノマーを共重合させたものな
どをベースポリマーとするものがあげられる。
【0023】なお前記の改質用モノマーの例としては、
アクリル酸やメタクリル酸、カルボキシエチルアクリレ
ートやカルボキシペンチルアクリレート、イタコン酸や
マレイン酸、フマール酸やクロトン酸の如きカルボキシ
ル基含有モノマー、あるいは無水マレイン酸や無水イタ
コン酸の如き酸無水物モノマー、(メタ)アクリル酸2
−ヒドロキシエチルや(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル
や(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メ
タ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチルや(メタ)アク
リル酸10−ヒドロキシデシル、(メタ)アクリル酸1
2−ヒドロキシラウリルや(4−ヒドロキシメチルシク
ロヘキシル)−メチルアクリレートの如きヒドロキシル
基含有モノマー、スチレンスルホン酸やアリルスルホン
酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸や(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン
酸、スルホプロピル(メタ)アクリレートや(メタ)ア
クリロイルオキシナフタレンスルホン酸の如きスルホン
酸基含有モノマー、2−ヒドロキシエチルアクリロイル
ホスフェートの如き燐酸基含有モノマー、(メタ)アク
リルアミドやN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−ブチル(メタ)アクリルアミドやN−メチロー
ル(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン
(メタ)アクリルアミドの如き(N−置換)アミド系モ
ノマー、(メタ)アクリル酸アミノエチルや(メタ)ア
クリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アク
リル酸t−ブチルアミノエチルの如き(メタ)アクリル
酸アルキルアミノアルキル系モノマー、(メタ)アクリ
ル酸メトキシエチルや(メタ)アクリル酸エトキシエチ
ルの如き(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル系モノ
マー、N−シクロヘキシルマレイミドやN−イソプロピ
ルマレイミド、N−ラウリルマレイミドやN−フェニル
マレイミドの如きマレイミド系モノマー、N−メチルイ
タコンイミドやN−エチルイタコンイミド、N−ブチル
イタコンイミドやN−オクチルイタコンイミド、N−2
−エチルヘキシルイタコンイミドやN−シクロヘキシル
イタコンイミド、N−ラウリルイタコンイミドの如きイ
タコンイミド系モノマー、N−(メタ)アクリロイルオ
キシメチレンスクシンイミドやN−(メタ)アクリロイ
ル−6−オキシヘキサメチレンスクシンイミド、N−
(メタ)アクリロイル−8−オキシオクタメチレンスク
シンイミドの如きスクシンイミド系モノマー、エチル基
やプロピル基の如き低級アルキル基を有するアルキル系
アクリルエステルモノマー、酢酸ビニルやプロピオン酸
ビニル、N−ビニルピロリドンやメチルビニルピロリド
ン、ビニルピリジンやビニルピペリドン、ビニルピリミ
ジンやビニルピペラジン、ビニルピラジンやビニルピロ
ール、ビニルイミダゾールやビニルオキサゾール、ビニ
ルモルホリンやN−ビニルカルボン酸アミド類、スチレ
ンやα−メチルスチレン、N−ビニルカプロラクタムの
如きビニル系モノマー、アクリロニトリルやメタクリロ
ニトリルの如きシアノアクリレート系モノマー、(メ
タ)アクリル酸グリシジルの如きエポキシ基含有アクリ
ル系モノマー、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコ
ールや(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、
(メタ)アクリル酸メトキシエチレングリコールや(メ
タ)アクリル酸メトキシポリプロピレングリコールの如
きグリコール系アクリルエステルモノマー、(メタ)ア
クリル酸テトラヒドロフルフリルやフッ素(メタ)アク
リレート、シリコーン(メタ)アクリレートや2−メト
キシエチルアクリレートの如きアクリル酸エステル系モ
ノマー、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートや
(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート
やネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールジ(メタ)アクリレートやトリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレートやジペンタエリス
リトールヘキサ(メタ)アクリレート、エポキシアクリ
レートやポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレ
ートの如き多官能アクリレート系モノマーなどがあげら
れる。
【0024】アクリル系粘着剤にも必要に応じて、例え
ば粘着付与剤、可塑剤、軟化剤、炭酸カルシウムやクレ
ーの如き充填剤、顔料、着色剤、老化防止剤などの各種
の添加剤が配合される。さらにトリレンジイソシアネー
トやトリメチロールプロパントリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタントリイソシアネートの如き多官能
イソシアネート系架橋剤、ポリエチレングリコールジグ
リシジルエーテルやジグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパントリグリシジルエーテルの如きエポキシ系
架橋剤、メラミン樹脂系架橋剤や金属塩系架橋剤、金属
キレート系架橋剤やアミノ樹脂系架橋剤、過酸化物系架
橋剤の如き架橋剤も必要に応じて配合される。
【0025】一方、親水性の粘着剤としては、例えばポ
リビニルアルコールやポリビニルピロリドン、ポリアク
リルアミドやアクリル酸共重合体、セルロース系ポリマ
ーやポリビニルメチルエーテルの如き水溶性高分子や親
水性高分子をベースポリマーとし、必要に応じてグリセ
リンやポリエチレングリコール、ポリエーテルポリオー
ルやポリオキシエチレンフェノールエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェノールエーテルの如き粘着付与
剤、架橋剤、充填剤などの適宜な成分を配合してなる、
ポリビニルアルコール系粘着剤やポリビニルピロリドン
系粘着剤、ポリアクリルアミド系粘着剤やアクリル酸共
重合体系粘着剤、セルロース系粘着剤やポリビニルメチ
ルエーテル系粘着剤などがあげられる。
【0026】粘着層の付設は、適宜な塗工機を用いてセ
ラミックグリーンシート層の被着体接着側に所定の粘着
剤を塗工して重畳粘着層を形成する方式や、セパレータ
上に所定の順序で設けた重畳粘着層をセラミックグリー
ンシート層に移着する方式などの粘着テープ等の形成方
法に準じた適宜な方式で行うことができる。
【0027】付設する重畳粘着層の厚さは、使用目的な
どに応じて決定することができる。就中、仮着力や焼成
後のセラミック層におけるクラックやバブル等の発生の
防止などの点より、内側の粘着層の厚さは、1〜50μ
m、就中3〜30μmとすることが好ましい。
【0028】耐水洗性の外側粘着層の厚さは、焼成後の
炭素系残渣による着色度、特に白色度の低下の防止や密
着力の低下防止などの点より、5μm以下、就中3μmと
することが好ましい。また内側の粘着層の表面物性を変
える点よりは、0.05μm以上、就中0.1μm以上の
厚さとすることが好ましい。なお粘着層は、実用に供す
るまでの間、セパレータを仮着するなどして保護してお
くことが好ましい。
【0029】本発明の焼成パターン形成用シートは、例
えば焼成ラベルの形成などに好ましく用いうる。焼成ラ
ベルは、焼成パターン形成用シートのセラミックグリー
ンシート層側に耐熱性インクからなるパターンを付与す
る方式などにより得ることができる。
【0030】耐熱性インクは、例えば1種又は2種以上
の無機系着色剤を溶媒を用いて、必要に応じセラミック
粉末や有機バインダ、可塑剤や分散剤等の適宜な添加剤
の併用下、ボールミル等で混合してペースト状等の流動
物などとして得ることができる。従って従来の例えばガ
ラス粉末と無機顔料等の任意成分、又は有色ガラス系顔
料単独をバインダと共に混合してなるペースト状のイン
クなどが耐熱性インクの代表例としてあげられる。
【0031】焼成用のラベル等とした焼成パターン形成
用シートは、その粘着層を介し被着体に仮着し、必要に
応じて水洗処理したのち焼成処理に供されるが、その焼
成処理はセラミックグリーンシート層の焼成温度などに
応じて適宜な加熱方式で行ってよい。ブラウン管等で
は、通例400〜470℃の加熱温度とされる。
【0032】前記の焼成処理により、粘着層が焼成開始
の比較的低温側で熱分解して良好に消失すると共に、有
機バインダ等の他の有機成分も良好に消失し、セラミッ
クグリーンシート層中のガラス粉末等の無機粉末が一体
化しつつ焼成体化して被着体と固着する。耐熱性インク
のパターン等を有する場合には、そのパターン等もイン
ク中の有機成分を消失しつつセラミックグリーンシート
層の焼成体と一体化し、焼成パターンを形成する。
【0033】前記において、従来の焼成パターン形成用
シートにおける炭素やカーボン等の炭素系残渣の原因と
なる有機成分は、セラミックグリーンシート中の有機バ
インダや粘着層であると考えられるが、本発明の如く低
温分解性の内側粘着層を用いることで、それまで炭素や
カーボン等の炭素系残渣を生じていた有機バインダや耐
水洗性の外側粘着層を用いた場合にもその発生を防止す
ることができる。すなわち詳細な理由は不明であるが、
低温分解性の粘着層を用いることで有機バインダや外側
粘着層に基づく炭素系残渣の発生も防止して全体として
炭素系残渣の発生を抑制することができる。
【0034】従って本発明の焼成パターン形成用シート
は、例えば識別ラベル等の表示体の形成や装飾の付与な
どの種々の目的に用いることができる。焼成パターン等
の付与対象である被着体については特に限定はなく、そ
の形態も例えば平板形態や容器形態など任意である。就
中、本発明の焼成パターン形成用シートは、ガラスや琺
瑯やタイル等のセラミック物品に仮着して水洗しても脱
落しないことより、焼成パターン形成用シートを無焼成
のまま仮着して水洗処理する工程におけれる物品に好ま
しく用いることができる。
【0035】
【実施例】
参考例1 アクリル酸ブチル100部(重量部、以下同じ)とアク
リル酸10部をアゾビスイソブチロニトリル1部含有の
酢酸エチル125部中、60℃で8時間溶液重合したの
ち、その反応溶液に重合体100部あたり2部の多官能
性イソシアネート(トリメチロールプロパンのヘキサメ
チレンジイソシアネート付加物)を添加して粘着剤Aを
調製した。
【0036】参考例2 参考例1に準じてメタクリル酸ラウリルのホモポリマー
を重合し、それを用いて粘着剤Bを調製した。
【0037】参考例3 参考例1に準じてメタクリル酸ステアリリルのホモポリ
マーを重合し、それを用いて粘着剤Cを調製した。
【0038】参考例4 参考例1に準じてメタクリル酸2−エチルヘキシルのホ
モポリマーを重合し、それを用いて粘着剤Dを調製し
た。
【0039】参考例5 天然ゴム系粘着剤Eを用いた。
【0040】参考例6 参考例1に準じてアクリル酸ブチル100部とアクリル
酸3部を共重合し、それを用いて粘着剤Fを調製した。
【0041】実施例1 参考例1の粘着剤Aを酢酸エチルで2%の濃度に希釈し
てドクターブレード法により厚さ38μmのポリエステ
ルフィルムにシリコーン系剥離コートを設けたセパレー
タ上に塗工し、乾燥させて厚さ3μmの外側粘着層を形
成し、その上に参考例2の粘着剤Bを直接塗工して乾燥
させ、厚さ12μmの内側粘着層を形成して重畳粘着層
を得た。
【0042】一方、重量平均分子量10万のアクリル系
バインダ100部を含むトルエン溶液に、PbO・Si
2・B23・Al23を主成分とする平均粒径10μm
のガラス粉末150部、及びウィスカ状のチタン酸カリ
ウム粉末30部を加えてボールミルで均一に混合し、そ
れをドクターブレード法でセパレータ上に展開し乾燥さ
せて厚さ50μmのセラミックグリーンシート層を形成
し、そのグリーンシート層上に前記の重畳粘着層を接着
して焼成パターン形成用シートを得た。なお前記のセパ
レータは、厚さ70μmのグラシン紙にシリコーン系剥
離コートを設けたものである。
【0043】次に、前記の焼成パターン形成用シートに
おけるセラミックグリーンシート面にインクリボンと熱
転写プリンタを介して所定のバーコードを印刷し焼成用
のラベルを得た。なおインクリボンは、重量平均分子量
10万のポリジメチルシロキサン100部を含むキシレ
ン溶液に、酸化クロム・酸化コバルト・酸化鉄・酸化マ
ンガン系黒色顔料(平均粒径0.5μm)100部を加
えて均一に混合した耐熱性インクをグラビア塗工機に
て、厚さ6μmのポリエステルフィルムに塗布し乾燥さ
せて厚さ6μmのインク層を形成したものである。
【0044】実施例2 内側粘着層を参考例3の粘着剤Cで形成したほかは実施
例1に準じて焼成パターン形成用シートと焼成用のラベ
ルを得た。
【0045】実施例3 内側粘着層を参考例4の粘着剤Dで形成したほかは実施
例1に準じて焼成パターン形成用シートと焼成用のラベ
ルを得た。
【0046】実施例4 外側粘着層を参考例5の粘着剤Eで形成したほかは実施
例1に準じて焼成パターン形成用シートと焼成用のラベ
ルを得た。
【0047】実施例5 外側粘着層を参考例5の粘着剤Eで形成したほかは実施
例2に準じて焼成パターン形成用シートと焼成用のラベ
ルを得た。
【0048】実施例6 外側粘着層を参考例5の粘着剤Eで形成したほかは実施
例3に準じて焼成パターン形成用シートと焼成用のラベ
ルを得た。
【0049】実施例7 外側粘着層を参考例6の粘着剤Fで形成したほかは実施
例1に準じて焼成パターン形成用シートと焼成用のラベ
ルを得た。
【0050】実施例8 外側粘着層を参考例6の粘着剤Fで形成したほかは実施
例2に準じて焼成パターン形成用シートと焼成用のラベ
ルを得た。
【0051】実施例9 外側粘着層を参考例6の粘着剤Fで形成したほかは実施
例3に準じて焼成パターン形成用シートと焼成用のラベ
ルを得た。
【0052】比較例1 粘着層を参考例2の粘着剤Bによる厚さ3μmの単独層
としたほかは実施例1に準じて焼成パターン形成用シー
トと焼成用のラベルを得た。
【0053】比較例2 粘着層を参考例3の粘着剤Cによる厚さ3μmの単独層
としたほかは実施例1に準じて焼成パターン形成用シー
トと焼成用のラベルを得た。
【0054】比較例3 粘着層を参考例4の粘着剤Dによる厚さ3μmの単独層
としたほかは実施例1に準じて焼成パターン形成用シー
トと焼成用のラベルを得た。
【0055】比較例4 粘着層を参考例1の粘着剤Aによる厚さ3μmの単独層
としたほかは実施例1に準じて焼成パターン形成用シー
トと焼成用のラベルを得た。
【0056】比較例5 粘着層を参考例5の粘着剤Eによる厚さ3μmの単独層
としたほかは実施例1に準じて焼成パターン形成用シー
トと焼成用のラベルを得た。
【0057】比較例6 粘着層を参考例6の粘着剤Fによる厚さ3μmの単独層
としたほかは実施例1に準じて焼成パターン形成用シー
トと焼成用のラベルを得た。
【0058】比較例7 粘着層を参考例2の粘着剤Bによる厚さ15μmの単独
層としたほかは実施例1に準じて焼成パターン形成用シ
ートと焼成用のラベルを得た。
【0059】比較例8 粘着層を参考例3の粘着剤Cによる厚さ15μmの単独
層としたほかは実施例1に準じて焼成パターン形成用シ
ートと焼成用のラベルを得た。
【0060】比較例9 粘着層を参考例4の粘着剤Dによる厚さ15μmの単独
層としたほかは実施例1に準じて焼成パターン形成用シ
ートと焼成用のラベルを得た。
【0061】比較例10 粘着層を参考例1の粘着剤Aによる厚さ15μmの単独
層としたほかは実施例1に準じて焼成パターン形成用シ
ートと焼成用のラベルを得た。
【0062】比較例11 粘着層を参考例5の粘着剤Eによる厚さ15μmの単独
層としたほかは実施例1に準じて焼成パターン形成用シ
ートと焼成用のラベルを得た。
【0063】比較例12 粘着層を参考例6の粘着剤Fによる厚さ15μmの単独
層としたほかは実施例1に準じて焼成パターン形成用シ
ートと焼成用のラベルを得た。
【0064】比較例13 重畳粘着層を参考例1の粘着剤Aで厚さ3μmの内側粘
着層を形成し、参考例2の粘着剤Bで厚さ12μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0065】比較例14 重畳粘着層を参考例5の粘着剤Eで厚さ3μmの内側粘
着層を形成し、参考例2の粘着剤Bで厚さ12μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0066】比較例15 重畳粘着層を参考例6の粘着剤Fで厚さ3μmの内側粘
着層を形成し、参考例2の粘着剤Bで厚さ12μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0067】比較例16 重畳粘着層を参考例1の粘着剤Aで厚さ12μmの内側
粘着層を形成し、参考例2の粘着剤Bで厚さ3μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0068】比較例17 重畳粘着層を参考例5の粘着剤Eで厚さ12μmの内側
粘着層を形成し、参考例2の粘着剤Bで厚さ3μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0069】比較例18 重畳粘着層を参考例6の粘着剤Fで厚さ12μmの内側
粘着層を形成し、参考例2の粘着剤Bで厚さ3μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0070】比較例19 重畳粘着層を参考例2の粘着剤Bで厚さ3μmの内側粘
着層を形成し、参考例1の粘着剤Aで厚さ12μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0071】比較例20 重畳粘着層を参考例2の粘着剤Bで厚さ3μmの内側粘
着層を形成し、参考例5の粘着剤Eで厚さ12μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0072】比較例21 重畳粘着層を参考例2の粘着剤Bで厚さ3μmの内側粘
着層を形成し、参考例6の粘着剤Fで厚さ12μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0073】比較例22 重畳粘着層を参考例1の粘着剤Aで厚さ12μmの内側
粘着層を形成し、参考例5の粘着剤Eで厚さ3μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0074】比較例23 重畳粘着層を参考例5の粘着剤Eで厚さ12μmの内側
粘着層を形成し、参考例1の粘着剤Aで厚さ3μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0075】比較例24 重畳粘着層を参考例1の粘着剤Aで厚さ3μmの内側粘
着層を形成し、参考例5の粘着剤Eで厚さ12μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0076】比較例25 重畳粘着層を参考例5の粘着剤Eで厚さ3μmの内側粘
着層を形成し、参考例1の粘着剤Aで厚さ12μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0077】比較例26 重畳粘着層を参考例2の粘着剤Bで厚さ12μmの内側
粘着層を形成し、参考例3の粘着剤Cで厚さ3μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0078】比較例27 重畳粘着層を参考例3の粘着剤Cで厚さ12μmの内側
粘着層を形成し、参考例2の粘着剤Bで厚さ3μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0079】比較例28 重畳粘着層を参考例4の粘着剤Dで厚さ12μmの内側
粘着層を形成し、参考例2の粘着剤Bで厚さ3μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0080】比較例29 重畳粘着層を参考例2の粘着剤Bで厚さ3μmの内側粘
着層を形成し、参考例3の粘着剤Cで厚さ12μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0081】比較例30 重畳粘着層を参考例2の粘着剤Bで厚さ3μmの内側粘
着層を形成し、参考例4の粘着剤Dで厚さ12μmの外
側粘着層を形成したほかは実施例1に準じて焼成パター
ン形成用シートと焼成用のラベルを得た。
【0082】評価試験 実施例、比較例で得た焼成用のラベルよりセパレータを
剥がしてその粘着層を介し仮着する方式で下記の特性を
調べた。
【0083】仮着性 表面粗さ:Raが0.1mmのガラス梨地面に圧着し、そ
の密着性を調べて、強固に密着している場合を良好、簡
単に剥がれる場合を不良として判定した。
【0084】耐水洗性 スライドガラスに仮着し、10分間放置後、室温の水中
に2時間浸漬して取出し、ラベルの密着性を調べて、強
固に密着している場合を良好、簡単に剥がれる場合を不
良として判定した。
【0085】焼成固着性 スライドガラスに仮着し、大気中で室温から昇温速度1
0℃/分にて440℃に昇温し、その温度に12分間維
持後、降温速度10℃/分にて室温まで冷却する条件で
焼成処理し、その焼成ラベルの固着性を調べて、強固に
固着している場合を良好、簡単に剥がれる場合を不良と
して判定した。
【0086】白色度(着色維持性) 前記の焼成処理で得られた、白色地の上に黒色のバーコ
ードパターンを有する焼成ラベルにおける白色地の光反
射率(633nm)を調べ、その反射率が60%以上の場
合を良好、60%未満の場合を不良として判定した。
【0087】前記の結果を表1、表2、表3、表4、表
5に示した。
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】
【表4】
【0091】
【表5】
【0092】なお実施例の焼成ラベルにおいて、白色地
の上に形成された黒色のバーコードパターンは鮮明性に
優れるものであった。また比較例における焼成固着性と
白色度の不良は、炭素やカーボンやタール等の炭素系残
渣によるものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【符号の説明】
1:セラミックグリーンシート層 2:粘着層 21:内側粘着層 22:外側粘着層 3:パターン層 4:被着体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉本 盈夫 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−330031(JP,A) 特開 平5−323876(JP,A) 特開 平4−59679(JP,A) 特開 平2−50191(JP,A) 特開 平6−337634(JP,A) 特公 平7−45258(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 3/00 - 3/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼成用のセラミックグリーンシート層と
    粘着層を少なくとも有してなり、その粘着層が低温分解
    性で焼成後における炭素系残渣が少ない内側層と、耐水
    洗性の外側層の重畳層からなり、前記の低温分解性で焼
    成後における炭素系残渣が少ない内側層がメタクリル酸
    エステルを主体としたメタクリル酸系ポリマーを主成分
    とするガラス転移温度が30℃以下の粘着性物質からな
    ると共に、前記の耐水洗性の外側層が被着体との粘着界
    面からの水の浸入を阻止する粘着性物質からなることを
    特徴とする焼成パターン形成用シート。
  2. 【請求項2】 請求項1において、粘着層の内側層
    さが3〜30μmであり、粘着層の外側層の厚さが5μm
    以下である焼成パターン形成用シート。
  3. 【請求項3】 請求項2において、メタクリル酸エステ
    ルの含有率が80重量%以上でガラス転移温度が−20
    ℃以下であり、接着対象がセラミック系物品である焼成
    パターン形成用シート。
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