JP3442412B2 - ファクシミリ蓄積装置 - Google Patents
ファクシミリ蓄積装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の相手先から受信
した画情報を蓄積し、端末からのサービス要求に応じて
各種サービスを提供するファクシミリ蓄積装置に関し、
特に蓄積された画情報の復元性および蓄積時の効率を向
上するファクシミリ蓄積装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ファクシミリ蓄積装置が多用され
ているが、このファクシミリ蓄積装置は、各種サービス
を提供するために、端末ファクシミリ装置から受信した
画情報を所定の符号化方式に従って圧縮する符号化部
と、圧縮した画情報を記憶する蓄積部(メモリ)と、を
備えている。 【0003】ここで、ファクシミリ画情報を蓄積する場
合には、原画情報をそのまま蓄積するものと、符号化に
より圧縮した画情報を蓄積するものとがあり、それぞれ
次のような特徴がある。 (1)原画情報 :誤りがあると、その画素だけが異常となる。 (2)MH(Modified Huffman符号化方式:1次元符号
化方式) :誤りがあると、そのラインが再生できない。 (3)MR(Modified READ符号化方式:2次元逐次符
号化方式) :誤りがあると、そのラインを含む数ラインが再生でき
ない。 (4)MMR(Modified Modified READ:拡張2次元符
号化方式) :誤りがあると、そのラインを含んだ以降のラインが再
生できない。 【0004】圧縮効率は(1)から(4)に進むほど向
上するが、圧縮効率が高いものは、誤りがあった場合に
画情報が異常となってその影響が大きい。このような各
種符号化方式を採用した従来のファクシミリ蓄積装置と
しては、例えば特開昭59−154872号公報、特開
平1−251956号公報等に記載されたものがある。 【0005】特開昭59−154872号公報に記載さ
れたファクシミリ蓄積装置は、複数の回線より異なる符
号化方式により符号化された画情報を受信した場合に、
該画情報を所定の符号化方式により再符号化し、符号化
形態を統一するもので、例えばアナログファクシミリ装
置とデジタルファクシミリ装置間で、あるいは加入電話
回線とデジタルデータ回線間で、メモリに蓄積された画
情報を共用することが可能となる。 【0006】特開平1−251956号公報に記載され
たファクシミリ蓄積装置は、原画情報をMHまたはMR
いずれか一方の符号化方式により圧縮するもので、MM
Rに対してデータ復元性の高いMH、MRによりデータ
損失を最小限に抑えることが可能となる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このように、従来のフ
ァクシミリ蓄積交換装置にあっては、圧縮効率が高い符
号化方式たとえばMMRによって画情報を蓄積すると、
誤りがあった場合に画情報が異常となって、原画情報を
復元(復号化)できないという問題があったため、圧縮
効率は劣ってもデータ復元性に優れた符号化方式を採用
する傾向にあるが、蓄積容量の制約等により圧縮効率の
高い符号化方式によって画情報を蓄積することが望まれ
る。 【0008】そこで、本発明は、所定ライン分の原画情
報を挿入しながら符号化された画情報を蓄積することに
より、符号化画信号に誤りが生じても、その影響を少な
くして画情報の復元性を向上できるファクシミリ蓄積装
置を提供することを目的としている。次に、符号化され
た画信号に誤りがあっても、それ以降の復号化を可能と
するために、前述したようにMHまたはMRで符号化す
る方法もあるが、その場合には圧縮効率が落ちるため、
メモリの使用効率が悪くなってしまうという問題があっ
た。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、受信時に各種方式により符号化されてい
る画情報を原画情報に復号化する復号化部と、復号化さ
れた原画情報を所定方式に統一して符号化する符号化部
と、符号化された画情報を記憶する蓄積部と、を備えた
ファクシミリ蓄積装置において、前記復号化部により復
号化された原画情報を前記符号化部により符号化して、
前記蓄積部へ蓄積するとともに、符号化した原画情報を
所定ライン格納したときは、当該所定ライン分の原画情
報を前記蓄積部に格納させる画情報蓄積制御手段を備え
たことを特徴とする。 【0013】 【0014】 【0015】 【作用】上記構成を有する本発明においては、画情報蓄
積制御手段が、復号化部により復号化された原画情報を
前記符号化部により符号化して、前記蓄積部へ蓄積する
とともに、符号化した原画情報を所定ライン格納したと
きは、当該所定ライン分の原画情報を前記蓄積部に格納
させる。 【0016】 【0017】 【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施例のファクシミリ蓄積装置を示
すブロック構成図であり、同図(a)はそのシステム構
成図、同図(b)はファクシミリ通信コントロールユニ
ットの内部構成図である。 【0018】まず、本発明のファクシミリ蓄積装置につ
いて、その構成を説明する。図1(a)において、ファ
クシミリ蓄積装置FXCは、電話回線網Lを介して複数
の端末ファクシミリ装置FAX1〜4に接続されてい
る。ファクシミリ蓄積装置FXCにおいて、システムコ
ントロールユニットSCUは、本装置を制御するための
もので、例えば端末ファクシミリ装置FAX1〜4から
のサービス要求に応じて各種サービスを提供する。ファ
クシミリ通信コントロールユニットFCU1〜4は、所
定の伝送制御手順に従ってファクシミリ伝送を実行する
ものであり、受信時に各種方式により符号化されている
画情報を元の画情報(原画情報)に復元する(復号化す
る)と共に、送信時または蓄積時等に画情報を所定の方
式で符号化してその情報量を圧縮する。ハードディスク
装置HDDは、蓄積部として画情報を記憶するもので、
ハードディスクコントロールユニットHDCにより画情
報の蓄積および読出が行なわれる。なお、ファクシミリ
蓄積装置FXCの各部はバス(システムバス)により接
続されている。 【0019】前記ファクシミリ通信コントロールユニッ
トFCU1〜4の内部構成が図1(b)に示される。図
1(b)において、制御部11は、本コントロールユニ
ットFCUを制御するためのもので、例えばROM(Re
ad Only Memory)またはRAM(Random Access Memor
y)等のメモリ12に格納されたプログラムに従って通
信制御を実行する。システムインタフェース部13は、
システムバスを介し前記システムコントロールユニット
SCUとの間でデータを送受信する。 【0020】復号化部14は、受信時に各種方式により
符号化されている画情報を原画情報に復号化すると共
に、ハードディスクHDDから読み出した画情報等につ
いても必要に応じて原画情報に復号化する。符号化部1
5は、前記復号化部14により復号化された原画情報、
例えば端末ファクシミリ装置FAX1〜4から受信した
原画情報を所定方式に統一して符号化すると共に、画情
報を送信する際にも必要に応じて画情報を符号化する。
回線インタフェース部16は、前記電話回線網Lを介し
て行なわれるデータ通信の伝送レートや同期等を管理す
る。 【0021】上記構成を有する本実施例において、復号
化部14および符号化部15は、MH(Modified Huffm
an:1次元符号化方式)、MR(Modified READ:2次
元逐次符号化方式)、MMR(Modified Modified REA
D:拡張2次元符号化方式)等の複数種類の符号化方式
に対応し、それぞれの符号化方式に対応した画情報の復
号化および符号化が可能である。 【0022】ここで、前記制御部11は、本発明の画情
報蓄積制御手段として、受信時に復号化部14により復
号化された原画情報を前記符号化部により符号化して、
前記ハードディスクHDDに蓄積するとともに、符号化
した原画情報を所定ライン格納したときは、当該所定ラ
イン分の原画情報を前記ハードディスクHDDに記憶さ
せる。 【0023】次に、作用を説明する。図1において、端
末ファクシミリ装置FAXとの通信はファクシミリ通信
コントロールユニットFCUが制御する。端末ファクシ
ミリ装置FAXから送信される符号化された画情報は、
通信コントロールユニットFCUで受信され、復号化部
14によって原画情報に戻される。その後、符号化部1
5によって原画情報は所定の符号化方式により符号化さ
れ、ハードディスクHDDに蓄積される。 【0024】このときの画情報蓄積制御が図2に示さ
れ、同図(a)は画情報蓄積時の処理手順を示すフロー
チャート、同図(b)は符号化されている受信時の画情
報、同図(c)は復号化された原画情報、同図(d)は
原画情報を符号化した画情報、同図(e)は蓄積された
画情報を示す。以下、図2(a)の手順に従って画情報
蓄積時の処理を説明する。まず、端末ファクシミリ装置
FAXから図2(b)に示すような画情報が送信されて
くると、回線インタフェース部16を通してその画情報
を、LR(1)、LR(2)、LR(3)、…と、ライン
毎に受信する。受信に際しては、ライン数nをカウント
するために、n=0セットし(ステップS1)、図2
(c)に示すように、復号化部14においてL(1)、
L(2)、L(3)、…、L(N)、…と、1ラインず
つ原画情報に復号化する(ステップS2)。なお、Nは
1ページ内のライン数を示す。 【0025】1ラインの受信符号化画情報を原画情報に
復号化すると、カウント値をn=n+1によりカウント
アップし(ステップS3)、復号化された原画情報をフ
ァクシミリ通信コントロールユニットFCU内のメモリ
12に格納する。次いで、カウントアップされたライン
数nを予め決められている所定のライン数Mと比較し、
n≧Mかどうかを判断する(ステップS4)。ここで、
n≧Mでなければ、復号化された1ラインの原画情報
を、符号化部15により例えばMMR符号に符号化し
(ステップS5)、前記原画情報と同様に一旦、ファク
シミリ通信コントロールユニットFCU内のメモリ12
に格納する(ステップS6)。 【0026】次に、1ページ当りの全ての画情報を受信
したか否かを判断し(ステップS7)、ページ未了の場
合はステップS2に戻り、前述したように、カウント数
nをアップしながら1ライン毎の復号化および符号化を
繰り返す。このような処理により、原画情報を符号化し
た画情報LC(1)、LC(2)、LC(3)、…が、図
2(d)に示すように、メモリ12に順次格納されてゆ
く。 【0027】一方、ステップS4の判断で、n≧Mなら
ば、ライン数のカウント値nをn=0によりクリアし
(ステップS8)、このラインの符号化画情報たとえば
図2(d)に示すLC(M)を、図2(e)に示すよう
に、原画情報L(M)に置き換える(ステップS9)。
すなわち、図3に示すように、Mライン毎に該当するラ
インの符号化画情報を、復号化されたままの原画情報で
置き換える。 【0028】こうしてメモリ12に格納された画情報
は、システムインターフェース部13を通してページ毎
にハードディスクHDDに蓄積される(ステップS1
0)。なお、ハードディスクHDDに蓄積された画情報
を、端末ファクシミリ装置FAXに送信する場合は、ま
ずシステムインタフェース部13を通してHDDから通
信コントロールFCUに転送する。次いで、復号化部1
4により原画情報に復号化した後、端末ファクシミリ装
置FAXとの通信モードの調停を行なって決まる符号化
方式に従って、符号化部15により符号化し、回線イン
タフェース部16を通して送信する。 【0029】ここで、端末ファクシミリ装置FAXに送
信する時に、蓄積された符号化画情報に誤りがあった場
合を考える。例えば、3ライン目に誤りがあった場合、
MMRのみで符号化した場合は3ライン目の画情報LC
(3)以降は全く復号化されないが、本方式の場合には
3〜(M−1)ラインの画情報LC(3)〜LC(Mー
1)が復号化されないだけで、Mライン以降の画情報は
復号化される。つまり、(M+1)ライン以降の符号化
画情報は、Mラインの原画情報L(M)を参照すること
により復号化できる。 【0030】なお、本実施例はMライン毎に原画情報で
置き換えた例であるが、このMは、システムにより任意
に設定することができる。また、Mを小さくすれば、誤
りが発生した場合の画情報の再生に及ぼす影響をより小
さくすることができる。このように、本実施例において
は、全てが符号化画情報ではなく、原画情報を組み込む
形で蓄積しているので、蓄積された画情報に誤りが発生
した場合でも、画情報の再生に及ぼす影響を少なくする
ことができる。すなわち、どのような符号化方式をとっ
ても、誤りのある付近の画情報が再生できなくなるだけ
で、誤りのあるライン以降が全く再生できなくなるとい
うことはない。 【0031】以下、本発明の第2の実施例を図1に基づ
いて説明する。まず、図4を参照しながら構成を説明す
る。本実施例において、制御部11は、比較手段とし
て、符号化部15により符号化された画情報LC
(1)、LC(2)、…の情報量を1ライン毎に、予め
決められている所定値たとえば前記復号化部14により
復号化された原画情報の1ライン当りの情報量k(L)
と比較する。次いで、制御部11は、本実施例のライン
検出手段として、前記比較手段での情報量比較に基づい
て符号化されている画情報LC(1)、LC(2)、…の
情報量が、所定値k(L)を超えるライン例えば図4
(a)に示すラインNを検出する。そして、制御部11
は、本実施例の画情報蓄積制御手段として、ライン検出
手段で検出されたラインNの原画情報L(N)を、前記
符号化された画情報LC(N)に代えてハードディスク
HDDに記憶させる。 【0032】すなわち、所定の符号化方式により符号化
された1ラインの符号化画情報の長さが、定められた長
さを超えた場合に、該当ラインを原画情報で置き換えて
蓄積する。次に、作用を説明する。図6は本実施例のフ
ローチャートである。まず、端末ファクシミリ装置FA
Xから図2(b)に示すような画情報が送信されてくる
と、回線インタフェース部16を通してその画情報を、
LR(1)、LR(2)、LR(3)、…と、ライン毎に
受信する。受信に際しては、ライン数nをカウントする
ために、n=0セットし(ステップT1)、図2(c)
に示すように、復号化部14においてL(1)、L
(2)、L(3)、…、L(N)、…と、1ラインずつ
原画情報に復号化する(ステップT2)。 【0033】1ラインの受信符号化画情報を原画情報に
復号化すると、カウント値をn=n+1によりカウント
アップし(ステップT3)、復号化された原画情報をフ
ァクシミリ通信コントロールユニットFCU内のメモリ
12に格納する。次いで、復号化された1ラインの原画
情報を、符号化部15により例えばMMR符号に符号化
し(ステップT4)、この符号化画情報と1ライン当り
の原画情報とのビット長を比較する(ステップT5)。 【0034】例えば、Nライン目の符号化画情報のビッ
ト長をk(LC(N))、原画情報の1ラインのビット
長をk(L)とするとき、 k(LC(N))>k(L)を判断し、原画情報のビッ
ト長が、符号化画情報のビット長より大きい場合に、前
記原画情報と同様に一旦、ファクシミリ通信コントロー
ルユニットFCU内のメモリ12に符号化画情報を格納
する(ステップT6)。 【0035】次に、1ページ当りの全画情報を受信した
か否かを判断し(ステップT7)、ページ未了の場合は
ステップT2に戻り、前述したように、カウント数nを
アップしながら1ライン毎の復号化および符号化を繰り
返す。このような処理により、原画情報を符号化した画
情報LC(1)、LC(2)、LC(3)、…が、図2
(d)に示すように、メモリ12に順次格納されてゆ
く。 【0036】一方、ステップT5の判断で、k(LC
(N))>k(L)ならば、すなわち符号化画情報のビ
ット長が、原画情報のビット長より大きい場合は、図4
に示すように、符号化画情報LC(N)を原画情報L
(N)で置換える(ステップT8)。こうしてメモリ1
2に格納された画情報は、システムインターフェース部
13を通してページ毎にハードディスクHDDに蓄積さ
れる(ステップT9)。 【0037】なお、以上の実施例では情報量に応じて符
号化画情報または原画情報いずれか一方を蓄積するよう
構成したが、本発明の第1実施例のように所定ライン分
の原画情報を挿入しながら符号化画情報を蓄積する処理
を併用しても構わない。このように、本実施例において
は、符号化画情報のうちビット長の多いラインを原画情
報で置き換えているので、蓄積する画情報のデータ量を
小さくすることができ、ハードディスクHDDを効率よ
く使用することができる。 【0038】また、原画情報が不定期に蓄積情報として
組み込まれるので、前記実施例と同様に、蓄積された画
情報に誤りが発生した場合でも、画情報の再生に及ぼす
影響を少なくすることができる。以下、本発明の第3の
実施例を図1に基づいて説明する。まず、図5を参照し
ながら構成を説明する。本実施例において、制御部11
は、比較手段として、図5(a)に示すように、受信時
に符号化されている画情報LC(1)、LC(2)、…の
情報量を1ライン毎に、予め決められている所定値たと
えば復号化部14により復号化された原画情報の1ライ
ン当りの情報量k(L)と比較する。次いで、制御部1
1は、本実施例のライン検出手段として、前記比較手段
での情報量比較に基づいて受信時に符号化されている画
情報LC(1)、LC(2)、…の情報量が所定値k
(L)を超えるライン例えば図5(a)に示すラインN
を検出する。そして、制御部11は、本実施例の画情報
蓄積制御手段として、前記ライン検出手段で検出された
ラインNを、符号化部15による符号化対象ラインから
除外して、図5(c)に示すように、該当ラインNの原
画情報L(N)をそのままハードディスクHDDに記憶
させる。 【0039】すなわち、端末ファクシミリ装置FAXか
ら受信した1ラインの符号化画情報の長さが、定められ
た長さk(L)を超えた場合に、該当ラインの受信符号
化画情報を復号化した原画情報を、蓄積するために符号
化することなく、そのまま蓄積する。次に、作用を説明
する。 【0040】図7は本実施例のフローチャートである。
まず、端末ファクシミリ装置FAXから図2(b)に示
すような画情報が送信されてくると、回線インタフェー
ス部16を通してその画情報を、LR(1)、LR
(2)、LR(3)、…と、ライン毎に受信する。受信
に際しては、ライン数nをカウントするために、n=0
セットし(ステップP1)、図2(c)に示すように、
復号化部14においてL(1)、L(2)、L(3)、
…、L(N)、…と、1ラインずつ原画情報に復号化す
る(ステップP2)。このとき、受信した符号化画情報
のビット長を1ライン毎に計測する。 【0041】1ラインの受信符号化画情報を原画情報に
復号化すると、カウント値をn=n+1によりカウント
アップし(ステップP3)、復号化された原画情報をフ
ァクシミリ通信コントロールユニットFCU内のメモリ
12に格納する。次いで、前記ステップP2にて計測し
た受信符号化画情報と1ライン当りの原画情報とのビッ
ト長を比較する(ステップP4)。 【0042】例えば、Nライン目の受信符号化画情報の
ビット長をk(LR(N))、原画情報の1ラインのビ
ット長をk(L)とするとき、 k(LR(N))>k(L)を判断し、原画情報のビッ
ト長が、受信符号化画情報のビット長より大きい場合
に、復号化された1ラインの原画情報を、符号化部15
により例えばMMR符号に符号化し(ステップP5)、
前記原画情報と同様に一旦、ファクシミリ通信コントロ
ールユニットFCU内のメモリ12に格納する。 【0043】次に、1ページ当りの全画情報を受信した
か否かを判断し(ステップP6)、ページ未了の場合は
ステップP2に戻り、前述したように、カウント数nを
アップしながら1ライン毎の復号化および符号化を繰り
返す。このような処理により、原画情報を符号化した画
情報LC(1)、LC(2)、LC(3)、…が、図2
(d)に示すように、メモリ12に順次格納されてゆ
く。 【0044】一方、ステップP4の判断で、k(LR
(N))>k(L)ならば、すなわち受信符号化画情報
のビット長が、原画情報のビット長より大きい場合は、
図5(c)に示すように、該当ラインの符号化を行なう
ことなく、原画情報L(N)をメモリ12に格納する
(ステップP7)。こうしてメモリ12に格納された画
情報は、システムインターフェース部13を通してペー
ジ毎にハードディスクHDDに蓄積される(ステップP
8)。 【0045】なお、以上の実施例では情報量に応じて符
号化処理を停止して、該当ラインの原画情報を蓄積する
よう構成したが、本発明の第1実施例のように所定ライ
ン分の原画情報を挿入しながら符号化画情報を蓄積する
処理を併用しても構わない。このように、本実施例にお
いては、受信符号化画情報の情報量に応じて蓄積のため
の符号化処理を停止して、該当ラインの原画情報を蓄積
するので、蓄積のための符号化処理効率を向上できる。 【0046】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のファクシ
ミリ蓄積装置によれば、画情報蓄積制御手段が、復号化
部により復号化された原画情報を符号化部により符号化
して、蓄積部へ蓄積するとともに、符号化した原画情報
を所定ライン格納したときは、当該所定ライン分の原画
情報を蓄積部に格納させるので、符号化画信号に誤りが
生じても、その影響を少なくして画情報の復元性を向上
できる。
した画情報を蓄積し、端末からのサービス要求に応じて
各種サービスを提供するファクシミリ蓄積装置に関し、
特に蓄積された画情報の復元性および蓄積時の効率を向
上するファクシミリ蓄積装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ファクシミリ蓄積装置が多用され
ているが、このファクシミリ蓄積装置は、各種サービス
を提供するために、端末ファクシミリ装置から受信した
画情報を所定の符号化方式に従って圧縮する符号化部
と、圧縮した画情報を記憶する蓄積部(メモリ)と、を
備えている。 【0003】ここで、ファクシミリ画情報を蓄積する場
合には、原画情報をそのまま蓄積するものと、符号化に
より圧縮した画情報を蓄積するものとがあり、それぞれ
次のような特徴がある。 (1)原画情報 :誤りがあると、その画素だけが異常となる。 (2)MH(Modified Huffman符号化方式:1次元符号
化方式) :誤りがあると、そのラインが再生できない。 (3)MR(Modified READ符号化方式:2次元逐次符
号化方式) :誤りがあると、そのラインを含む数ラインが再生でき
ない。 (4)MMR(Modified Modified READ:拡張2次元符
号化方式) :誤りがあると、そのラインを含んだ以降のラインが再
生できない。 【0004】圧縮効率は(1)から(4)に進むほど向
上するが、圧縮効率が高いものは、誤りがあった場合に
画情報が異常となってその影響が大きい。このような各
種符号化方式を採用した従来のファクシミリ蓄積装置と
しては、例えば特開昭59−154872号公報、特開
平1−251956号公報等に記載されたものがある。 【0005】特開昭59−154872号公報に記載さ
れたファクシミリ蓄積装置は、複数の回線より異なる符
号化方式により符号化された画情報を受信した場合に、
該画情報を所定の符号化方式により再符号化し、符号化
形態を統一するもので、例えばアナログファクシミリ装
置とデジタルファクシミリ装置間で、あるいは加入電話
回線とデジタルデータ回線間で、メモリに蓄積された画
情報を共用することが可能となる。 【0006】特開平1−251956号公報に記載され
たファクシミリ蓄積装置は、原画情報をMHまたはMR
いずれか一方の符号化方式により圧縮するもので、MM
Rに対してデータ復元性の高いMH、MRによりデータ
損失を最小限に抑えることが可能となる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このように、従来のフ
ァクシミリ蓄積交換装置にあっては、圧縮効率が高い符
号化方式たとえばMMRによって画情報を蓄積すると、
誤りがあった場合に画情報が異常となって、原画情報を
復元(復号化)できないという問題があったため、圧縮
効率は劣ってもデータ復元性に優れた符号化方式を採用
する傾向にあるが、蓄積容量の制約等により圧縮効率の
高い符号化方式によって画情報を蓄積することが望まれ
る。 【0008】そこで、本発明は、所定ライン分の原画情
報を挿入しながら符号化された画情報を蓄積することに
より、符号化画信号に誤りが生じても、その影響を少な
くして画情報の復元性を向上できるファクシミリ蓄積装
置を提供することを目的としている。次に、符号化され
た画信号に誤りがあっても、それ以降の復号化を可能と
するために、前述したようにMHまたはMRで符号化す
る方法もあるが、その場合には圧縮効率が落ちるため、
メモリの使用効率が悪くなってしまうという問題があっ
た。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、受信時に各種方式により符号化されてい
る画情報を原画情報に復号化する復号化部と、復号化さ
れた原画情報を所定方式に統一して符号化する符号化部
と、符号化された画情報を記憶する蓄積部と、を備えた
ファクシミリ蓄積装置において、前記復号化部により復
号化された原画情報を前記符号化部により符号化して、
前記蓄積部へ蓄積するとともに、符号化した原画情報を
所定ライン格納したときは、当該所定ライン分の原画情
報を前記蓄積部に格納させる画情報蓄積制御手段を備え
たことを特徴とする。 【0013】 【0014】 【0015】 【作用】上記構成を有する本発明においては、画情報蓄
積制御手段が、復号化部により復号化された原画情報を
前記符号化部により符号化して、前記蓄積部へ蓄積する
とともに、符号化した原画情報を所定ライン格納したと
きは、当該所定ライン分の原画情報を前記蓄積部に格納
させる。 【0016】 【0017】 【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施例のファクシミリ蓄積装置を示
すブロック構成図であり、同図(a)はそのシステム構
成図、同図(b)はファクシミリ通信コントロールユニ
ットの内部構成図である。 【0018】まず、本発明のファクシミリ蓄積装置につ
いて、その構成を説明する。図1(a)において、ファ
クシミリ蓄積装置FXCは、電話回線網Lを介して複数
の端末ファクシミリ装置FAX1〜4に接続されてい
る。ファクシミリ蓄積装置FXCにおいて、システムコ
ントロールユニットSCUは、本装置を制御するための
もので、例えば端末ファクシミリ装置FAX1〜4から
のサービス要求に応じて各種サービスを提供する。ファ
クシミリ通信コントロールユニットFCU1〜4は、所
定の伝送制御手順に従ってファクシミリ伝送を実行する
ものであり、受信時に各種方式により符号化されている
画情報を元の画情報(原画情報)に復元する(復号化す
る)と共に、送信時または蓄積時等に画情報を所定の方
式で符号化してその情報量を圧縮する。ハードディスク
装置HDDは、蓄積部として画情報を記憶するもので、
ハードディスクコントロールユニットHDCにより画情
報の蓄積および読出が行なわれる。なお、ファクシミリ
蓄積装置FXCの各部はバス(システムバス)により接
続されている。 【0019】前記ファクシミリ通信コントロールユニッ
トFCU1〜4の内部構成が図1(b)に示される。図
1(b)において、制御部11は、本コントロールユニ
ットFCUを制御するためのもので、例えばROM(Re
ad Only Memory)またはRAM(Random Access Memor
y)等のメモリ12に格納されたプログラムに従って通
信制御を実行する。システムインタフェース部13は、
システムバスを介し前記システムコントロールユニット
SCUとの間でデータを送受信する。 【0020】復号化部14は、受信時に各種方式により
符号化されている画情報を原画情報に復号化すると共
に、ハードディスクHDDから読み出した画情報等につ
いても必要に応じて原画情報に復号化する。符号化部1
5は、前記復号化部14により復号化された原画情報、
例えば端末ファクシミリ装置FAX1〜4から受信した
原画情報を所定方式に統一して符号化すると共に、画情
報を送信する際にも必要に応じて画情報を符号化する。
回線インタフェース部16は、前記電話回線網Lを介し
て行なわれるデータ通信の伝送レートや同期等を管理す
る。 【0021】上記構成を有する本実施例において、復号
化部14および符号化部15は、MH(Modified Huffm
an:1次元符号化方式)、MR(Modified READ:2次
元逐次符号化方式)、MMR(Modified Modified REA
D:拡張2次元符号化方式)等の複数種類の符号化方式
に対応し、それぞれの符号化方式に対応した画情報の復
号化および符号化が可能である。 【0022】ここで、前記制御部11は、本発明の画情
報蓄積制御手段として、受信時に復号化部14により復
号化された原画情報を前記符号化部により符号化して、
前記ハードディスクHDDに蓄積するとともに、符号化
した原画情報を所定ライン格納したときは、当該所定ラ
イン分の原画情報を前記ハードディスクHDDに記憶さ
せる。 【0023】次に、作用を説明する。図1において、端
末ファクシミリ装置FAXとの通信はファクシミリ通信
コントロールユニットFCUが制御する。端末ファクシ
ミリ装置FAXから送信される符号化された画情報は、
通信コントロールユニットFCUで受信され、復号化部
14によって原画情報に戻される。その後、符号化部1
5によって原画情報は所定の符号化方式により符号化さ
れ、ハードディスクHDDに蓄積される。 【0024】このときの画情報蓄積制御が図2に示さ
れ、同図(a)は画情報蓄積時の処理手順を示すフロー
チャート、同図(b)は符号化されている受信時の画情
報、同図(c)は復号化された原画情報、同図(d)は
原画情報を符号化した画情報、同図(e)は蓄積された
画情報を示す。以下、図2(a)の手順に従って画情報
蓄積時の処理を説明する。まず、端末ファクシミリ装置
FAXから図2(b)に示すような画情報が送信されて
くると、回線インタフェース部16を通してその画情報
を、LR(1)、LR(2)、LR(3)、…と、ライン
毎に受信する。受信に際しては、ライン数nをカウント
するために、n=0セットし(ステップS1)、図2
(c)に示すように、復号化部14においてL(1)、
L(2)、L(3)、…、L(N)、…と、1ラインず
つ原画情報に復号化する(ステップS2)。なお、Nは
1ページ内のライン数を示す。 【0025】1ラインの受信符号化画情報を原画情報に
復号化すると、カウント値をn=n+1によりカウント
アップし(ステップS3)、復号化された原画情報をフ
ァクシミリ通信コントロールユニットFCU内のメモリ
12に格納する。次いで、カウントアップされたライン
数nを予め決められている所定のライン数Mと比較し、
n≧Mかどうかを判断する(ステップS4)。ここで、
n≧Mでなければ、復号化された1ラインの原画情報
を、符号化部15により例えばMMR符号に符号化し
(ステップS5)、前記原画情報と同様に一旦、ファク
シミリ通信コントロールユニットFCU内のメモリ12
に格納する(ステップS6)。 【0026】次に、1ページ当りの全ての画情報を受信
したか否かを判断し(ステップS7)、ページ未了の場
合はステップS2に戻り、前述したように、カウント数
nをアップしながら1ライン毎の復号化および符号化を
繰り返す。このような処理により、原画情報を符号化し
た画情報LC(1)、LC(2)、LC(3)、…が、図
2(d)に示すように、メモリ12に順次格納されてゆ
く。 【0027】一方、ステップS4の判断で、n≧Mなら
ば、ライン数のカウント値nをn=0によりクリアし
(ステップS8)、このラインの符号化画情報たとえば
図2(d)に示すLC(M)を、図2(e)に示すよう
に、原画情報L(M)に置き換える(ステップS9)。
すなわち、図3に示すように、Mライン毎に該当するラ
インの符号化画情報を、復号化されたままの原画情報で
置き換える。 【0028】こうしてメモリ12に格納された画情報
は、システムインターフェース部13を通してページ毎
にハードディスクHDDに蓄積される(ステップS1
0)。なお、ハードディスクHDDに蓄積された画情報
を、端末ファクシミリ装置FAXに送信する場合は、ま
ずシステムインタフェース部13を通してHDDから通
信コントロールFCUに転送する。次いで、復号化部1
4により原画情報に復号化した後、端末ファクシミリ装
置FAXとの通信モードの調停を行なって決まる符号化
方式に従って、符号化部15により符号化し、回線イン
タフェース部16を通して送信する。 【0029】ここで、端末ファクシミリ装置FAXに送
信する時に、蓄積された符号化画情報に誤りがあった場
合を考える。例えば、3ライン目に誤りがあった場合、
MMRのみで符号化した場合は3ライン目の画情報LC
(3)以降は全く復号化されないが、本方式の場合には
3〜(M−1)ラインの画情報LC(3)〜LC(Mー
1)が復号化されないだけで、Mライン以降の画情報は
復号化される。つまり、(M+1)ライン以降の符号化
画情報は、Mラインの原画情報L(M)を参照すること
により復号化できる。 【0030】なお、本実施例はMライン毎に原画情報で
置き換えた例であるが、このMは、システムにより任意
に設定することができる。また、Mを小さくすれば、誤
りが発生した場合の画情報の再生に及ぼす影響をより小
さくすることができる。このように、本実施例において
は、全てが符号化画情報ではなく、原画情報を組み込む
形で蓄積しているので、蓄積された画情報に誤りが発生
した場合でも、画情報の再生に及ぼす影響を少なくする
ことができる。すなわち、どのような符号化方式をとっ
ても、誤りのある付近の画情報が再生できなくなるだけ
で、誤りのあるライン以降が全く再生できなくなるとい
うことはない。 【0031】以下、本発明の第2の実施例を図1に基づ
いて説明する。まず、図4を参照しながら構成を説明す
る。本実施例において、制御部11は、比較手段とし
て、符号化部15により符号化された画情報LC
(1)、LC(2)、…の情報量を1ライン毎に、予め
決められている所定値たとえば前記復号化部14により
復号化された原画情報の1ライン当りの情報量k(L)
と比較する。次いで、制御部11は、本実施例のライン
検出手段として、前記比較手段での情報量比較に基づい
て符号化されている画情報LC(1)、LC(2)、…の
情報量が、所定値k(L)を超えるライン例えば図4
(a)に示すラインNを検出する。そして、制御部11
は、本実施例の画情報蓄積制御手段として、ライン検出
手段で検出されたラインNの原画情報L(N)を、前記
符号化された画情報LC(N)に代えてハードディスク
HDDに記憶させる。 【0032】すなわち、所定の符号化方式により符号化
された1ラインの符号化画情報の長さが、定められた長
さを超えた場合に、該当ラインを原画情報で置き換えて
蓄積する。次に、作用を説明する。図6は本実施例のフ
ローチャートである。まず、端末ファクシミリ装置FA
Xから図2(b)に示すような画情報が送信されてくる
と、回線インタフェース部16を通してその画情報を、
LR(1)、LR(2)、LR(3)、…と、ライン毎に
受信する。受信に際しては、ライン数nをカウントする
ために、n=0セットし(ステップT1)、図2(c)
に示すように、復号化部14においてL(1)、L
(2)、L(3)、…、L(N)、…と、1ラインずつ
原画情報に復号化する(ステップT2)。 【0033】1ラインの受信符号化画情報を原画情報に
復号化すると、カウント値をn=n+1によりカウント
アップし(ステップT3)、復号化された原画情報をフ
ァクシミリ通信コントロールユニットFCU内のメモリ
12に格納する。次いで、復号化された1ラインの原画
情報を、符号化部15により例えばMMR符号に符号化
し(ステップT4)、この符号化画情報と1ライン当り
の原画情報とのビット長を比較する(ステップT5)。 【0034】例えば、Nライン目の符号化画情報のビッ
ト長をk(LC(N))、原画情報の1ラインのビット
長をk(L)とするとき、 k(LC(N))>k(L)を判断し、原画情報のビッ
ト長が、符号化画情報のビット長より大きい場合に、前
記原画情報と同様に一旦、ファクシミリ通信コントロー
ルユニットFCU内のメモリ12に符号化画情報を格納
する(ステップT6)。 【0035】次に、1ページ当りの全画情報を受信した
か否かを判断し(ステップT7)、ページ未了の場合は
ステップT2に戻り、前述したように、カウント数nを
アップしながら1ライン毎の復号化および符号化を繰り
返す。このような処理により、原画情報を符号化した画
情報LC(1)、LC(2)、LC(3)、…が、図2
(d)に示すように、メモリ12に順次格納されてゆ
く。 【0036】一方、ステップT5の判断で、k(LC
(N))>k(L)ならば、すなわち符号化画情報のビ
ット長が、原画情報のビット長より大きい場合は、図4
に示すように、符号化画情報LC(N)を原画情報L
(N)で置換える(ステップT8)。こうしてメモリ1
2に格納された画情報は、システムインターフェース部
13を通してページ毎にハードディスクHDDに蓄積さ
れる(ステップT9)。 【0037】なお、以上の実施例では情報量に応じて符
号化画情報または原画情報いずれか一方を蓄積するよう
構成したが、本発明の第1実施例のように所定ライン分
の原画情報を挿入しながら符号化画情報を蓄積する処理
を併用しても構わない。このように、本実施例において
は、符号化画情報のうちビット長の多いラインを原画情
報で置き換えているので、蓄積する画情報のデータ量を
小さくすることができ、ハードディスクHDDを効率よ
く使用することができる。 【0038】また、原画情報が不定期に蓄積情報として
組み込まれるので、前記実施例と同様に、蓄積された画
情報に誤りが発生した場合でも、画情報の再生に及ぼす
影響を少なくすることができる。以下、本発明の第3の
実施例を図1に基づいて説明する。まず、図5を参照し
ながら構成を説明する。本実施例において、制御部11
は、比較手段として、図5(a)に示すように、受信時
に符号化されている画情報LC(1)、LC(2)、…の
情報量を1ライン毎に、予め決められている所定値たと
えば復号化部14により復号化された原画情報の1ライ
ン当りの情報量k(L)と比較する。次いで、制御部1
1は、本実施例のライン検出手段として、前記比較手段
での情報量比較に基づいて受信時に符号化されている画
情報LC(1)、LC(2)、…の情報量が所定値k
(L)を超えるライン例えば図5(a)に示すラインN
を検出する。そして、制御部11は、本実施例の画情報
蓄積制御手段として、前記ライン検出手段で検出された
ラインNを、符号化部15による符号化対象ラインから
除外して、図5(c)に示すように、該当ラインNの原
画情報L(N)をそのままハードディスクHDDに記憶
させる。 【0039】すなわち、端末ファクシミリ装置FAXか
ら受信した1ラインの符号化画情報の長さが、定められ
た長さk(L)を超えた場合に、該当ラインの受信符号
化画情報を復号化した原画情報を、蓄積するために符号
化することなく、そのまま蓄積する。次に、作用を説明
する。 【0040】図7は本実施例のフローチャートである。
まず、端末ファクシミリ装置FAXから図2(b)に示
すような画情報が送信されてくると、回線インタフェー
ス部16を通してその画情報を、LR(1)、LR
(2)、LR(3)、…と、ライン毎に受信する。受信
に際しては、ライン数nをカウントするために、n=0
セットし(ステップP1)、図2(c)に示すように、
復号化部14においてL(1)、L(2)、L(3)、
…、L(N)、…と、1ラインずつ原画情報に復号化す
る(ステップP2)。このとき、受信した符号化画情報
のビット長を1ライン毎に計測する。 【0041】1ラインの受信符号化画情報を原画情報に
復号化すると、カウント値をn=n+1によりカウント
アップし(ステップP3)、復号化された原画情報をフ
ァクシミリ通信コントロールユニットFCU内のメモリ
12に格納する。次いで、前記ステップP2にて計測し
た受信符号化画情報と1ライン当りの原画情報とのビッ
ト長を比較する(ステップP4)。 【0042】例えば、Nライン目の受信符号化画情報の
ビット長をk(LR(N))、原画情報の1ラインのビ
ット長をk(L)とするとき、 k(LR(N))>k(L)を判断し、原画情報のビッ
ト長が、受信符号化画情報のビット長より大きい場合
に、復号化された1ラインの原画情報を、符号化部15
により例えばMMR符号に符号化し(ステップP5)、
前記原画情報と同様に一旦、ファクシミリ通信コントロ
ールユニットFCU内のメモリ12に格納する。 【0043】次に、1ページ当りの全画情報を受信した
か否かを判断し(ステップP6)、ページ未了の場合は
ステップP2に戻り、前述したように、カウント数nを
アップしながら1ライン毎の復号化および符号化を繰り
返す。このような処理により、原画情報を符号化した画
情報LC(1)、LC(2)、LC(3)、…が、図2
(d)に示すように、メモリ12に順次格納されてゆ
く。 【0044】一方、ステップP4の判断で、k(LR
(N))>k(L)ならば、すなわち受信符号化画情報
のビット長が、原画情報のビット長より大きい場合は、
図5(c)に示すように、該当ラインの符号化を行なう
ことなく、原画情報L(N)をメモリ12に格納する
(ステップP7)。こうしてメモリ12に格納された画
情報は、システムインターフェース部13を通してペー
ジ毎にハードディスクHDDに蓄積される(ステップP
8)。 【0045】なお、以上の実施例では情報量に応じて符
号化処理を停止して、該当ラインの原画情報を蓄積する
よう構成したが、本発明の第1実施例のように所定ライ
ン分の原画情報を挿入しながら符号化画情報を蓄積する
処理を併用しても構わない。このように、本実施例にお
いては、受信符号化画情報の情報量に応じて蓄積のため
の符号化処理を停止して、該当ラインの原画情報を蓄積
するので、蓄積のための符号化処理効率を向上できる。 【0046】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のファクシ
ミリ蓄積装置によれば、画情報蓄積制御手段が、復号化
部により復号化された原画情報を符号化部により符号化
して、蓄積部へ蓄積するとともに、符号化した原画情報
を所定ライン格納したときは、当該所定ライン分の原画
情報を蓄積部に格納させるので、符号化画信号に誤りが
生じても、その影響を少なくして画情報の復元性を向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のファクシミリ蓄積装置を
示すブロック構成図であり、同図(a)はそのシステム
構成図、同図(b)はファクシミリ通信コントロールユ
ニットの内部構成図である。 【図2】本発明の第1実施例の画情報蓄積制御を示す図
であり、同図(a)は画情報蓄積時の処理手順を示すフ
ローチャート、同図(b)は符号化されている受信時の
画情報、同図(c)は復号化された原画情報、同図
(d)は原画情報を符号化した画情報、同図(e)は蓄
積された画情報を示す。 【図3】Mライン毎に符号化画情報を原画情報で置き換
えた画情報蓄積の一例を示す図である。 【図4】本発明の第2実施例の画情報蓄積制御を示す図
であり、同図(a)は蓄積のために符号化された画情
報、同図(b)は原画情報を示す。 【図5】本発明の第3実施例の画情報蓄積制御を示す図
であり、同図(a)は受信時に符号化されている画情
報、同図(b)はラインNの原画情報、同図(c)は蓄
積される画情報を示す。 【図6】本発明の第2実施例の画情報蓄積制御の一例を
示すフローチャートである。 【図7】本発明の第3実施例の画情報蓄積制御の一例を
示すフローチャートである。 【符号の説明】 11 制御部(画情報蓄積制御手段、比較手段、ライ
ン検出手段) 14 復号化部 15 符号化部 FXC ファクシミリ蓄積装置 HDD ハードディスク(蓄積部)
示すブロック構成図であり、同図(a)はそのシステム
構成図、同図(b)はファクシミリ通信コントロールユ
ニットの内部構成図である。 【図2】本発明の第1実施例の画情報蓄積制御を示す図
であり、同図(a)は画情報蓄積時の処理手順を示すフ
ローチャート、同図(b)は符号化されている受信時の
画情報、同図(c)は復号化された原画情報、同図
(d)は原画情報を符号化した画情報、同図(e)は蓄
積された画情報を示す。 【図3】Mライン毎に符号化画情報を原画情報で置き換
えた画情報蓄積の一例を示す図である。 【図4】本発明の第2実施例の画情報蓄積制御を示す図
であり、同図(a)は蓄積のために符号化された画情
報、同図(b)は原画情報を示す。 【図5】本発明の第3実施例の画情報蓄積制御を示す図
であり、同図(a)は受信時に符号化されている画情
報、同図(b)はラインNの原画情報、同図(c)は蓄
積される画情報を示す。 【図6】本発明の第2実施例の画情報蓄積制御の一例を
示すフローチャートである。 【図7】本発明の第3実施例の画情報蓄積制御の一例を
示すフローチャートである。 【符号の説明】 11 制御部(画情報蓄積制御手段、比較手段、ライ
ン検出手段) 14 復号化部 15 符号化部 FXC ファクシミリ蓄積装置 HDD ハードディスク(蓄積部)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平4−306071(JP,A)
特開 平4−363970(JP,A)
特開 平4−37370(JP,A)
特開 平5−167757(JP,A)
特開 昭59−154872(JP,A)
特開 平4−246971(JP,A)
特開 平1−251956(JP,A)
特開 平2−94870(JP,A)
特許3121411(JP,B2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04L 12/58 200
H04N 1/411
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】受信時に各種方式により符号化されている
画情報を原画情報に復号化する復号化部と、 復号化された原画情報を所定方式に統一して符号化する
符号化部と、 符号化された画情報を記憶する蓄積部と、を備えたファ
クシミリ蓄積装置において、 前記復号化部により復号化された原画情報を前記符号化
部により符号化して、前記蓄積部へ蓄積するとともに、
符号化した原画情報を所定ライン格納したときは、当該
所定ライン分の原画情報を前記蓄積部に格納させる画情
報蓄積制御手段を備えたことを特徴とするファクシミリ
蓄積装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01448792A JP3442412B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | ファクシミリ蓄積装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01448792A JP3442412B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | ファクシミリ蓄積装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05207060A JPH05207060A (ja) | 1993-08-13 |
JP3442412B2 true JP3442412B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=11862409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01448792A Expired - Fee Related JP3442412B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | ファクシミリ蓄積装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3442412B2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP01448792A patent/JP3442412B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05207060A (ja) | 1993-08-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |