JP3442300B2 - 車体用ウインドガラスの取付け装置 - Google Patents

車体用ウインドガラスの取付け装置

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JP3442300B2
JP3442300B2 JP34077898A JP34077898A JP3442300B2 JP 3442300 B2 JP3442300 B2 JP 3442300B2 JP 34077898 A JP34077898 A JP 34077898A JP 34077898 A JP34077898 A JP 34077898A JP 3442300 B2 JP3442300 B2 JP 3442300B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体用ウインドガ
ラスの取付け装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】車体用ウインドガラスの取付け装置とし
て、例えば、特開平10−29573号公報「車体用ウ
インドガラスの取付方法および装置」が知られている。
上記技術は、同公報の図1に示される通り、車体搬送装
置24で車体20を搬送し、一方、シーラ塗布機構42
でウインドガラス16にシーラを塗布し、車体20のフ
ロント側取付部30に塗布済みのウインドガラス16を
フロント側取付装置32で取付けるウインドガラス取付
ライン10である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、ウイ
ンドガラスを接着するシーラの進歩は著しいものがあ
り、硬化時間が短縮され、粘性も高いシーラが開発され
ている。この種のシーラを使用すると、ウインドガラス
の取付け後、短時間で実用接着強度を得ることができ
る。従って、接着後ウインドガラスのずれを防止するた
めに、補助的に使用していたファスナ等の仮固定部材な
ども不用になり、生産性の向上及び生産コストの低減を
図ることができる。
【0004】しかし、その反面、短時間で車体に取付け
なければならず、例えば、休憩時間や別工程で発生した
トラブルで車体搬送装置24をストップする必要が生じ
たときに、上記技術では、シーラを塗布済のウインドガ
ラス16の処理をすることができず、車体20にウイン
ドガラス16を取付け前にシーラが硬化してしまい、シ
ーラ塗布済みのウインドガラス16は廃棄するしかな
い。それでは、資源のムダになり、シーラ塗布済みのウ
インドガラス16を使用できる車体用ウインドガラスの
取付け装置が望まれる。
【0005】そこで、本発明の目的は、接着時間の短い
高性能のシーラを使用でき、不測の事態が生じてもシー
ラ塗布済みのウインドガラスを無駄にすることがない車
体用ウインドガラスの取付け装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、自動車の車体組立ラインの側方に配設さ
れたウインドガラスにシーリング剤を塗布するシーリン
グ剤塗布装置と、このシーリング剤塗布装置で塗布した
ウインドガラスをガラス待機手段から受取りライン上の
車体に移送するガラス移送装置とを有する車体用ウイン
ドガラスの取付け装置において、ガラス移送装置を、車
体組立ラインに沿って配置した移送車体台数分を含む長
さを有する走行レールと、この走行レールに往復移動可
能に配置した移動ベースと、この移動ベースに三次元的
に位置を変更可能なアームを介して移動自在なガラス保
持枠と、このガラス保持枠にウインドガラスを保持した
状態で人手で容易に昇降可能なようにアシストするとと
もに所定高さを維持できるアシスト・ユニットと、から
構成したことを特徴とする。
【0007】ウインドガラスをガラス保持枠で保持し、
保持したウインドガラスをアームでアシストしつつ車体
の所定の部分に取付ける。例えば、休憩時間や別工程の
トラブルで車体組立ラインをストップする必要が生じた
ときには、走行レール上の移動ベースをラインに沿って
移動するとともにウインドガラスを保持した状態のガラ
ス保持枠をアシスト・ユニットで所定高さに保ちつつ移
動することで、ウインドガラスを後続の車体まで移動
し、後続の車体にもウインドガラスを取付ける。
【0008】請求項2は、ガラス保持枠に設けたウイン
ドガラスの保持を解除する解除手段を操作することでシ
ーリング剤塗布装置を起動し、次のウインドガラスにシ
ーリング剤の塗布を開始することを特徴とするウインド
ガラスの保持を解除する解除手段を操作することで、シ
ーリング剤塗布装置を起動するようにしてウインドガラ
スの取付け作業時間の短縮を図る。
【0009】請求項3は、ガラス保持枠に設けたウイン
ドガラスの保持を解除する解除手段に呼応して、ガラス
保持枠が上方に移動し且つシーリング剤塗布済みのウイ
ンドガラスをガラス保持手段の上方で待機することを特
徴とするウインドガラスの保持を解除した後は、ガラス
保持枠をガラス待機手段の上方に戻し、シーリング剤塗
布済みのウインドガラスを保持し、ガラス待機手段の上
方で待機するようにして、例えば、作業者にウインドガ
ラスの取付け状態の確認をする時間を設けるようにす
る。
【0010】請求項4は、移動ベースは、走行レールを
自走する自走手段を備え、ガラス保持枠に取付けた操作
スイッチ手段によって自走させるようにしたことを特徴
とする。移動ベースに走行レールを自走する自走手段を
設けることで、ガラス保持枠を走行レールに沿って容易
に移動できるようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る車体用ウインドガラス
の取付け装置を組合せた車体の製造設備の平面図であ
る。車体の製造設備1は、車体組立ラインとしての車体
搬送用コンベヤ2を設け、この車体搬送用コンベヤ2の
側方に車体ウインドガラスの取付け装置としてのフロン
トガラス取付けライン10を配置し、車体搬送用コンベ
ヤ2の側方にリヤガラス取付けライン4を配置し、これ
らのライン10,4の側方にガラス搬送コンベヤ5を配
置したものであって、ガラス搬送用コンベヤ5で搬送し
たウインドガラスとしてのフロントガラス7をフロント
ガラス取付けライン10に降ろし、ガラス搬送用コンベ
ヤ5で搬送したリヤガラス8をリヤガラス取付け装置4
に降ろし、フラントガラス取付け装置10で車体搬送用
コンベヤ2上の車体Bにフロントガラス7を取付け、リ
ヤガラス取付けライン4で車体搬送コンベヤ2上の車体
Bにリヤガラス8を取付けるものである。
【0012】図2は図1の2矢視図であり、車体搬送用
コンベヤ2の側面図である。車体搬送用コンベヤ2は、
一定間隔で車体B…(…は複数個を示す。以下同じ)を
載置し、一定の速度で車体B…を搬送するコンベヤであ
り、所定の位置に到達した車両Bにフロントガラス7及
びリヤガラス8を取付ける作業エリアになるものであ
る。なお、図2は、後述するガラス移載装置20でフロ
ントガラス7を車体Bの上方に吊下げた姿を付記したも
のである。
【0013】図3は図1の3矢視図であり、フロントガ
ラス取付けライン10の側面図である。フロントガラス
取付けライン10は、ガラス搬送用コンベヤ5(図1参
照)からフロントガラス7を降ろすガラス降ろし装置1
1と、このガラス降ろし装置11から降ろしたフロント
ガラス7を前加工するための前加工用コンベヤ12と、
この前加工用コンベヤ12で前加工済みのフロントガラ
ス7の周囲にシーリング剤を塗布するシーリング剤塗布
装置13と、このシーリング剤塗布装置13でシーリン
グ剤塗布済みのフロントガラス7を吸着して反転するガ
ラス待機手段としての反転装置14と、この反転装置1
4で反転したフロントガラス7を吸着して車体B(図2
参照)の所定の箇所に移動するガラス移載装置20と、
これらのガラス移載装置20、反転装置14及びシーリ
ング剤塗布装置13を制御するコントローラ15とから
なる。なお、リヤガラス取付けライン4(図1参照)
は、フロントガラス取付けライン10と略同一構成であ
り、図1にリヤガラス8の流れのみを示し詳細な説明を
省略する。
【0014】ガラス降ろし装置11は、ガラス搬送用コ
ンベヤ5(図1参照)で搬送したフロントガラス7を前
加工用コンベヤ12に移載する装置である。前加工用コ
ンベヤ12は、フロントガラス7を支持する複数のサポ
ータ12a…を備えたものであって、これらのサポータ
12a…にフロントガラス7を載せ、複数のフロントガ
ラス7…を並べるものである。また、運転/停止を手動
で操作できる運転/停止ボタン12bを備えたものであ
って、コンベヤ12上の作業状態に合せて手動運転をす
ることができるコンベヤである。ここで、前加工用コン
ベヤ12上で行う前加工について簡単に説明する。先
ず、第1工程12Aで脱脂及びプライマー塗布を行い、
第2・第3工程12B,12Cでその乾燥を行うもので
ある。
【0015】シーリング剤塗布装置13は、フレーム1
3aに位置決めテーブル13bを取付け、この位置決め
テーブル13bの上方にシーリング剤塗布・ユニット1
3cを設けたものであって、前加工済みのフロントガラ
ス7を位置決めテーブル13bで位置決めし、シーリン
グ剤塗布・ユニット13cを首振り運動させることでフ
ロントガラス7の周囲にシーリング剤Sを塗布するもの
である。
【0016】反転装置14は、レール14a,14a
(奥側の14aは不図示)に取り出し反転ユニット16
を往復可能に配置し、この取り出し反転ユニット16の
垂直アーム17に水平アーム18を回転可能に取付け、
この水平アーム18に吸着機構19を昇降可能に取付け
たものであって、反転ユニット16をシーリング剤塗布
装置13方向に移動し、吸着機構19を下降させフロン
トガラス7を吸着し、吸着機構19を上昇させてシーリ
ング剤塗布装置13からフロントガラス7を取り出し、
反転ユニット16を初期位置に戻す。さらに、フロント
ガラス7を吸着したまま水平アーム18を軸線A廻りに
回転させ、フロントガラス7を反転してフロントガラス
7の凸面7aを上に向ける。そして、後述するガラス移
載装置20は、凸面7aが上を向いたフロントガラス7
を吸着し、このフロントガラス7を反転装置14の上方
に持上げ、この状態で待機する。
【0017】なお、フロントガラス取付けライン10に
おいて、反転装置14は、シーリング剤Sの塗布側であ
るフロントガラス7の凹面7bと、後述するガラス移載
装置20で吸着するフロントガラス7の凸面7aとを天
地反転するものである。例えば、反転装置14を用いな
いとすれば、位置決めテーブル13bに凸面7aを上に
してセットし、シーリング剤塗布・ユニット13cをフ
ロントガラス7の下方に位置させ、シーリング剤Sを下
から上に向って塗布しなければならず、シーリング剤の
たれが発生しシリング剤塗布の作業性が悪い。また、フ
ロントガラス7を反転せずにガラス移載装置20で凹面
7bを吸着したのでは、フロントガラス7の取付け面が
車体B(図2参照)の内と外で逆転してしまいフロント
ガラス7を取付けることはできない。すなわち、フロン
トガラス取付けライン10は、シーリング剤塗布装置1
3とガラス移載装置20との間に反転装置14を介する
ことで、シーリング剤塗布の作業性の改善を図ると共
に、フロントガラス7の取付けの作業性の改善を図るも
のである。
【0018】図4は本発明に係る車体用ウインドガラス
の取付け装置のガラス移載装置の側面図である。ガラス
移載装置20は、車体搬送用コンベヤ2(図1参照)に
沿って配置した一対の走行レール21,21(奥側21
は不図示)と、これらのレール21,21に往復移動可
能に配置した移動ベース22と、この移動ベース22に
取付けたアームとしての吊下げアーム機構23と、この
吊下げアーム機構23の先端に軸24を介してスイング
可能に取付けた吊下げ治具25とからなる。
【0019】詳細には、移動ベース22は、ベース本体
31に複数のローラ32,32を回転可能に取付け、こ
れらのローラ32,32のひとつに図示せぬ伝達機構及
びクラッチ機構を介して自走手段としての駆動用モータ
33を取付けたものであって、走行レール21,21
(奥側21は不図示)に往復移動可能に取付けたもので
ある。
【0020】吊下げアーム機構23は、上記移動ベース
22のベース本体31に支持フレーム35を介してアシ
スト・ユニット36を回転可能に吊下げ、このアシスト
・ユニット36から平行リンク37,37を伸ばし、こ
れらの平行リンク37,37の先端を支持部材38で連
結し、この支持部材38にピン39を介してL字アーム
41を回転可能に吊下げたものである。
【0021】詳細には、アシスト・ユニット36は、バ
ランスシリンダ42及びユニット回転用エアモータ43
を内蔵したユニットである。バランスシリンダ42は、
平行リンク37,37を上下動するシリンダであり、平
行リンク37,37をスイングさせると共に、吊下げた
フロントガラス7の重さに関わらず、人手で容易にフロ
ントガラス7を昇降可能なようにアシストするシリンダ
でもあり、人手が加わらないときは平行リンク37,3
7を常に所定高さまで持上げて維持するように図3に示
すコントローラ15で制御したシリンダである。 な
お、所定の高さHは、車体搬送用コンベヤ2(図2参
照)の上面から吊下げ治具25の下面までを1.8mに
設定したものである。
【0022】回転用エアモータ43は、図示せぬ位相検
出センサを備え、平行リンク37,37が所定の高さに
復帰した後に、アシスト・ユニット36を初期設定位置
まで回転させるための駆動源であり、図3に示すコント
ローラ15で制御したモータである。L字アーム回転用
エアモータ44は、図示せぬ位相検出センサを備え、平
行リンク37,37が所定の高さ位置に復帰した後にL
字アームを初期設定位置に復帰させるための駆動源であ
り、図3に示すコントローラ15で制御したモータであ
る。
【0023】次に、図5,図6で吊下げ治具25につい
て説明する。図5は本発明に係る車両用ウインドガラス
の取付け装置の吊下げ治具の平面図であり、図6は本発
明に係る車両用ウインドガラスの取付け装置の吊下げ治
具の側面図である。吊下げ治具25は、ガラス保持枠5
1に複数の吸盤52…を取付け、ガラス保持枠51に押
出し手段53,53を取付けたものであり、吸盤52…
でフロントガラス7を吸着して車体B(図1参照)まで
搬送すると共に、車体Bの所定の部位に取付ける時にフ
ロントガラス7を必要に応じて押出し手段53,53で
局部的に押圧するものである。
【0024】詳細には、ガラス保持枠51は、図4に示
すL字アーム41の先端に軸24を介してスイング可能
に取付けるジョイント部54と、このジョイント部54
に取付けたベース枠55と、このベース枠55に取付け
た左・右ハンドル56,57とからなる。左ハンドル5
6は、ロック解除レバー56a、押出し用ボタン56b
及び解除手段としての吸着解除ボタン56cを備え、右
ハンドル57は、操作スイッチ手段としての前進用ボタ
ン57a、押出し用ボタン57b、解除手段としての吸
着解除ボタン57c及び操作スイッチ手段としての後退
用ボタン57dを備え、これらのレバー56a、ボタン
56b,56c及びボタン57a〜57dは後述するよ
うに、フロントガラス7車体B(図1参照)に移動する
時に操作する操作レバー及び操作ボタンである。
【0025】吸盤52は、図示せぬ真空発生器で真空引
きすることでフロントガラス7を吸着するものである。
押出し手段53は、ベース枠55に支持部材58を取付
け、この支持部材58にスライド可能にスライド部材5
9を取付け、このスライド部材59にシリンダ61を取
付け、このシリンダ61のピストンロッド61aの先端
にパッド62を取付けたものであり、フロントガラス7
の形状によってシリンダ61の位置をアジャストするこ
とができる。
【0026】換言すれば、図4に示すガラス移送装置
は、車体搬送用コンベヤ2(図1参照)に沿って配置し
た移送車体台数分を含む長さを有する走行レールと、こ
の走行レールに往復移動可能に配置した移動ベースと、
この移動ベースに三次元的に位置を変更可能な平行リン
ク37,37及びL字アーム41を介して移動自在なガ
ラス保持枠とから構成したものである。
【0027】以上に述べたガラス移載装置20の作用を
図7〜図11で説明する。なお、図7〜図11は、本発
明に係るフロントガラス取付けラインの作用説明図であ
り、図7〜図11において、(a)は車体搬送用コンベ
ヤ2の側面図、(b)は車体搬送用コンベヤ2及びフロ
ントガラス取付けライン10の平面図、(c)はガラス
保持枠51の平面図を示す。また、フロントガラス取付
けライン10におけるフロントガラス7の取付け作業
を、2人の作業者L及び作業者Rで行うものとして説明
する。
【0028】図7(a)〜(c)は本発明に係る車両用
ウインドガラスの取付け装置の第1作用説明図である。
作業者Rは、反転装置14の上方で待機中のフロントガ
ラス7を吊下げたガラス保持枠51の右ハンドル57を
掴む。そして、平行リンク37,(37)を矢印如く
回転させると共にL字アーム41(図4参照)と一体的
にガラス保持枠51を矢印の如く回転させ、フロント
ガラス7を車体搬送用コンベヤ2上まで移動する。この
時、平行リンク37,(37)及びガラス保持枠51を
回転させるだけなので、ガラス保持枠51は所定の高さ
H(図2参照)を維持し、フロントガラス7の上下移動
はない。なお、この時、作業者Lは車体Bの左サイドで
待機する。
【0029】図8(a)〜(c)は本発明に係る車両用
ウインドガラスの取付け装置の第2作用説明図である。
作業者Lは、左ハンドル56を掴む。そして、作業者L
及び作業者Rでフロントガラス7を矢印の如く下降さ
せる。図4で説明したように、バランスシリンダ42で
平行リンク37,37をアシストするので、作業者L及
び作業者Rは小さな力でフロントガラス7を昇降するこ
とができる。
【0030】図9(a)〜(c)は本発明に係る車両用
ウインドガラスの取付け装置の第3作用説明図である。
作業者Lは、フロントガラス7を下降させる途中で、ロ
ック解除レバー56aを握りガラス保持枠51を軸24
廻りに矢印の如くスイング可能にする。作業者L及び
作業者Rは、フロントガラス7を車体Bの取付け角θに
合せるように、それぞれのハンドル56,57で傾斜さ
せ車体Bに押し当てる。
【0031】次に、作業者L及び作業者Rは、それぞれ
のハンドル56,57を握ったまま、それぞれの手L
1,R2でフロントガラス7の左右周辺部を押し付ける
と共に、左・右ハンドル56,57に設けた押出し用ボ
タン56b,57bを押すことで、押出し手段53,5
3を起動させフロントガラス7の中央周辺部の押圧を行
う。なお、押出し手段53,53は、双方の押出し用ボ
タン56b,57bをONにした時に起動するようにし
て、作業の確実性を図ったものである。
【0032】そして、作業者L及び作業者Rは、吸着解
除ボタン56c,57cを押し、フロントガラス7から
吸着を解除して、ガラス保持枠51の吸盤52…をフリ
ーにする。吸盤52…の解除も、押出し手段53,53
と同様に双方の吸着解除ボタン56c,57cをONに
した時に解除するようにしたものである。
【0033】また、ガラス保持枠51に設けた吸盤52
…で吸着したフロントガラス7の吸着を解除する吸着解
除ボタン56c,57cを操作することで、コントロー
ラ15(図3参照)を介してシーリング剤塗布装置13
を起動し、このシーリング剤塗布装置13上のフロント
ガラス7にシーリング剤Sの塗布を開始させる。すなわ
ち、フロントガラス7の吸着を解除する吸着解除ボタン
56c,57cを操作することで、シーリング剤塗布装
置13を起動するようにしてウインドガラスの取付け作
業時間を短縮するようにした。
【0034】図10(a)〜(c)は本発明に係る車両
用ウインドガラスの取付け装置の第4作用説明図であ
る。ガラス移載装置20は、ガラス保持枠51に設けた
吸盤52…で吸着したフロントガラス7の吸着を解除す
る吸着解除ボタン56c,57cに呼応して、ガラス保
持枠51が矢印の如く上方に移動し、且つ反転装置1
4の上方に矢印の如く戻り、図4に示すL字アーム4
1が初期位置まで回転することで、ガラス保持枠51は
矢印の如く回転して初期状態に戻る。ガラス保持枠5
1は、シーリング剤塗布装置13から反転装置14で取
り出して反転したシーリング剤S塗布済みのフロントガ
ラス7を吸盤52…で吸着して反転装置14の上方に待
機する。
【0035】フロントガラス7の吸着を解除した後は、
ガラス保持枠51を反転装置14の上方に戻し、シーリ
ング剤S塗布済みのフロントガラス7を吸着し、反転装
置14の上方で待機するようにして、例えば、ガラス移
載装置20から作業者L及び作業者Rを解放にして、作
業者L及び作業者Rには車体Bに取付けたフロントガラ
ス7の取付け状態の確認をする時間を設けるようにす
る。
【0036】図11(a)〜(c)は本発明に係る車両
用ウインドガラスの取付け装置の第5作用説明図であ
る。例えば、休憩時間や別工程のトラブルで車体搬送用
コンベヤ2を停止する必要が生じたときに、図10に示
すように反転装置14の上方で待機したままではフロン
トガラス7に塗布したシーリング剤Sが硬化してしま
い、シーリング剤Sを塗布済みのフロントガラス7は廃
棄するしかない。
【0037】そこで、作業者Rは、車体搬送用コンベヤ
2上にフロントガラス7を移動し、前進用ボタン57a
を押すことで、移動ベース22を移動させて後続の車体
Bまでフロントガラス7を移動する。作業者Lは後続の
車体Bの左サイドで待機する。そして、図7から図10
にて説明した手順で後続の車体Bにフロントガラス7を
取付ける。取付け後、作業者Rは、後退用ボタン57d
を押すことで、移動ベース22を元の位置に戻す。
【0038】尚、実施例では、図4に示すように、ガラ
ス移載装置20をフロントガラス7の重さをキャンセル
するアシスト機として説明したが、特にアシスト機に限
定するものではなく、車体組立ラインに沿って配置した
走行レールを往復移動可能なガラス移載装置であればよ
い。
【0039】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、車体組立ラインに沿って走行レール
を配置し、この走行レールに往復移動可能に移動ベース
取付け、ガラス保持枠にウインドガラスを保持した状
態で人手で容易に昇降可能なようにアシストするととも
に所定高さを維持できるアシスト・ユニットを設けたの
で、例えば、休憩時間や別工程のトラブルで車体組立ラ
インをストップする必要が生じたときには、走行レール
上の移動ベースをラインに沿って移動するとともにウイ
ンドガラスを保持した状態のガラス保持枠をアシスト・
ユニットで所定高さに保ちつつ移動することで、ウイン
ドガラスを後続の車体まで移動させ、後続の車体にもウ
インドガラスを取付けることができる。すなわち、シー
リング剤を塗布してしまったウインドガラスは全て車体
に取付けることを特徴とする。従って、近年、開発され
ている硬化時間が短く、粘性の高いシーリング剤を使用
することができ、ウインドガラスの取付け時間を短縮で
きる。また、ウインドガラスのずれを防止するために、
補助的に使用していたファスナ等の仮固定部材なども不
用になり、生産性の向上及び生産コストの低減を図るこ
とができる。
【0040】請求項2は、ウインドガラスの保持を解除
する解除手段を操作することで、シーリング剤塗布装置
を起動するようにしてウインドガラスの取付け作業時間
の短縮を図ることができ、生産性を向上させることがで
きる。
【0041】請求項3は、ウインドガラスの保持を解除
した後は、ガラス保持枠をガラス待機手段の上方に戻
し、シーリング剤塗布済みのウインドガラスを保持し、
ガラス待機手段の上方で待機するようにしたので、例え
ば、作業者にウインドガラスの取付け状態の確認をする
時間を設定でき、作業性の向上と品質の安定を図ること
ができる。
【0042】請求項4は、移動ベースに走行レールを自
走する自走手段を設けたので、ガラス保持枠を走行レー
ルに沿って容易に移動できるようにして、作業者の疲労
を軽減し、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車体用ウインドガラスの取付け装
置を組合せた車体の製造設備の平面図
【図2】図1の2矢視図
【図3】図1の3矢視図
【図4】本発明に係る車体用ウインドガラスの取付け装
置のガラス移載装置の側面図
【図5】本発明に係る車両用ウインドガラスの取付け装
置の吊下げ治具の平面図
【図6】本発明に係る車両用ウインドガラスの取付け装
置の吊下げ治具の側面図
【図7】本発明に係る車両用ウインドガラスの取付け装
置の第1作用説明図
【図8】本発明に係る車両用ウインドガラスの取付け装
置の第2作用説明図
【図9】本発明に係る車両用ウインドガラスの取付け装
置の第3作用説明図
【図10】本発明に係る車両用ウインドガラスの取付け
装置の第4作用説明図
【図11】本発明に係る車両用ウインドガラスの取付け
装置の第5作用説明図
【符号の説明】
2…車体組立ライン(車体搬送用コンベヤ)、7…ウイ
ンドガラス(フロントガラス)、10…車体用ウインド
ガラスの取付け装置(フロントガラス取付けライン)、
13…シーリング剤塗布装置、14…ガラス保持手段
(反転装置)、20…ガラス移載装置、21…走行レー
ル、22…移動ベース、23…アーム(吊下げアーム機
構)、33…自走手段(駆動用モータ)、51…ガラス
保持枠、56c,57c…解除手段(吸着解除ボタ
ン)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 65/00 B23P 19/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車体組立ラインの側方に配設さ
    れたウインドガラスにシーリング剤を塗布するシーリン
    グ剤塗布装置と、このシーリング剤塗布装置で塗布した
    ウインドガラスをガラス待機手段から受取りライン上の
    車体に移送するガラス移送装置とを有する車体用ウイン
    ドガラスの取付け装置において、 前記ガラス移送装置は、前記車体組立ラインに沿って配
    置した移送車体台数分を含む長さを有する走行レール
    と、この走行レールに往復移動可能に配置した移動ベー
    スと、この移動ベースに三次元的に位置を変更可能なア
    ームを介して移動自在なガラス保持枠と、このガラス保
    持枠にウインドガラスを保持した状態で人手で容易に昇
    降可能なようにアシストするとともに所定高さを維持で
    きるアシスト・ユニットと、からなることを特徴とする
    車体用ウインドガラスの取付け装置。
  2. 【請求項2】 前記ガラス保持枠に設けたウインドガラ
    スの保持を解除する解除手段を操作することで前記シー
    リング剤塗布装置を起動し、次のウインドガラスにシー
    リング剤の塗布を開始することを特徴とする請求項1記
    載の車体用ウインドガラスの取付け装置。
  3. 【請求項3】 前記ガラス保持枠に設けたウインドガラ
    スの保持を解除する解除手段に呼応して、前記ガラス保
    持枠が上方に移動し且つシーリング剤塗布済みのウイン
    ドガラスを前記ガラス保持手段の上方で待機することを
    特徴とする請求項1記載の車体用ウインドガラスの取付
    け装置。
  4. 【請求項4】 前記移動ベースは、前記走行レールを自
    走する自走手段を備え、前記ガラス保持枠に取付けた操
    作スイッチ手段によって自走させるようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の車体用ウインドガラスの取付け
    装置。
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