JP3442146B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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Description
タル信号を高密度で記録再生する磁気記録媒体に関する
ものであり、更に詳しくは高周波での出力、CNRに優
れ、蒸着型磁気テ−プとの互換性が良好な塗布型磁気記
録媒体に関するものである。
テープ、コンピューターテープ、ディスク等として広く
用いられている。磁気記録媒体は年々高密度化され記録
波長が短くなっており、記録方式もアナログ方式からデ
ジタル方式まで検討されている。
属薄膜を用いた磁気記録媒体が検討されているが、生産
性、腐食性等の実用信頼性の点で強磁性粉末を結合剤中
に分散して、支持体に塗布したいわゆる塗布型の磁気記
録媒体が優れる。しかしながら、金属薄膜に対して塗布
型磁気記録媒体は磁性物の充填度が低いために電磁変換
特性が劣る。塗布型磁気記録媒体としては、強磁性酸化
鉄、Co変性強磁性酸化鉄、CrO2 、強磁性合金粉末等
を結合剤中に分散した磁性層を非磁性支持体に塗設した
ものが広く用いられる。塗布型磁気記録媒体の電磁変換
特性の向上には、強磁性粉末の磁気特性の改良、表面の
平滑化などがあり、種々の方法が提案されているが、高
密度化に対しては十分なものではない。また、近年、高
密度化と共に記録波長が短くなる傾向にあり、磁性層の
厚さが厚いと出力が低下する記録時の自己減磁損失、再
生時の厚み損失の問題が大きくなっており、極薄層の塗
布型磁気記録媒体も提案されている。
R(以下、DVCという)では金属薄膜を蒸着したテ−
プ、いわゆるME(metal evaporated)テ−プが実用化さ
れてきており、合金粉末テ−プいわゆるMP(metal par
ticulate)テ−プとMEテ−プとの両者が使用されるシ
ステムが実用化されてきている。MEテ−プと共存させ
るためには、MPもME同様、磁性層を薄層化して高出
力化を図らねばならないとともに、それぞれにヘッドに
対して滑らかに摺動しなければならない。特に、MEテ
ープは金属薄膜なので磁性層の柔軟性が不足しており、
ヘッド形状を綿密に整える必要があるので、MPテープ
でヘッド形状に対する許容性を広げる必要がある。すな
わち、同じシステム上でMPテープとMEテープが頻繁
に交替使用されても同様な電磁変換特性が得られる互換
性の優れたMPテープが望まれている。
トラッキング信号に0.5μmのデータ信号をオーバー
ライト(上書き)して、トラッキング信号を消去しつつ
記録する方式を採用している。即ち、DVCでは軽量化
のために消去ヘッドを省略してオーバーライト消去が採
用された。オーバーライト消去を採用するためには、同
期信号をデータ信号で消去していく必要があり、データ
信号を高出力に確保しなければならない。
くしていくと、改良されることが知られている。本出願
人は下層に非磁性層を設けて、上層磁性層を薄くするこ
とによる極薄層磁気記録媒体を提案してきた。例えば、
以下の発明がある。特開昭63-187418 には、平均長軸長
が0.3μm未満で結晶子サイズが300Å未満である
強磁性粉末を分散し、非磁性層上に塗布する磁気記録媒
体が開示されているが、必ずしもMEとの互換性を有す
る良好なヘッド当たりは得られなかった。
性樹脂、上層に熱硬化性樹脂を用いてヘッド当たりを向
上させる試みがなされているが、これもMEとの良好な
互換性を付与するには至らなかった。一方、特開平2−
108233には、非磁性支持体の上に第一磁性層を塗
布し、更にその上に第二磁性層を塗布してなる磁気記録
媒体であって、第一磁性層と第二磁性層に含まれるポリ
イソシアネート量を磁性体に対し規定し、かつ第一磁性
層のポリイソシアネート量を第二磁性のポリイソシアネ
ート量より多くしたものを開示し、ヘッド当たりを改善
し、優れた電磁変換特性と耐久性を同時に改善できると
している。しかし、この発明では、第二磁性層の厚さが
0.3〜1.5μmと厚く、前記開示された技術の薄層
磁性層においてこの技術を単に適用しただけでは、前記
と同様、ヘッド当たりにおけるMEテープとの互換性の
改善を達成することはできないという課題を見出した。
が良好な磁気記録媒体を提供することであり、特に再生
出力が高く、Hi−8やDVCのMEテープと互換した
時、良好なヘッド当たりが得られる磁気記録媒体を得る
ことが目的である。
支持体上に、主として非磁性粉末と結合剤とを含む非磁
性層を設け、前記非磁性層が湿潤状態にある内に、その
上に少なくとも強磁性金属粉末と結合剤とを含む一層以
上の磁性層を設けた磁気記録媒体において、前記磁性層
の厚みが0.07〜0.20μmで、前記磁性層は結合
剤として少なくともポリイソシアネートにより硬化可能
な樹脂を含み、前記非磁性層はポリイソシアネートによ
って硬化した層であり、且つ前記磁性層のX線光電子分
光装置により測定した(N/Fe)が0.010〜0.
090であり、前記非磁性層に隣接する磁性層に含まれ
る結合剤の内、ポリウレタン樹脂の含有量がそれ以外の
樹脂より多く、非磁性層に含まれる結合剤の内、塩化ビ
ニル共重合体の含有量がそれ以外の結合剤より多いこと
を特徴とする磁気記録媒体により達成される。
機構によって達成されると推定している。MEテープは
磁性層表面の剛性が高いので、ヘッドと滑らかに摺動す
るためにはヘッドが常に尖っている必要がある。従来の
MPテープはテープ全体が柔らかく、かつ乾燥時に低分
子のポリイソシアネートが表層付近に出てくるので、磁
性層の極表面はある程度硬いと考えられるが、一般にヘ
ッドを平にしてしまう傾向が強かった。ヘッドが平らに
なってしまうと、剛性の高いMEは滑らかにヘッドと接
触できなくなる。
ートの量を前記の通り規定することにより、MPテープ
の磁性層の極表面を柔らかくし、深さ方向に徐々に硬く
することにより、かつ磁性層の厚みをある範囲に薄くす
るとヘッドを平らにしてしまわず、尖った状態のまま摺
動させることができると考えられる。このためには、磁
性層の厚みを0.07〜0.2μmにするとともに、磁
性層にポリイソシアネートを含ませないか、特定量抑制
して非磁性層より少なく含ませることが重要であり、好
ましくは、非磁性層の塗布液に含まれる非磁性無機粉末
に対する同塗布液に含まれるポリイソシアネートの重量
%(Hw2≧2)と磁性層の塗布液に含まれる強磁性金属
粉末に対する同塗布液に含有され得るポリイソシアネー
トの重量%(Hw1≧0)との差ΔH(ΔH=Hw2−Hw
1)を2〜20重量%に制御することにより、下層非磁
性層から低分子量のポリイソシアネートを磁性層へ拡散
させて磁性層を硬化させることで達成される。
〜0.090としたのは、ポリイソシアネートと硬化可
能な樹脂としてポリウレタンを使用した場合、ポリウレ
タンにもポリウレタン結合によりN原子が存在するが、
この場合のみの場合がN/Fe量が0.010に相当す
る。これは磁性層中にポリイソシアネートを全く含まな
い場合である。ポリイソシアネートが硬化可能な樹脂で
あるポリウレタンやポリエステルと反応するN原子が増
加する。一方、後述の実施例に記載の比較例3に示した
如く前記磁性層と前記非磁性層にHw1、Hw2が等量を含
むとN/Fe量が0.10になる。N/Fe量が0.0
90以下であるということは、Hw2>Hw1の関係に相当
する。要するにポリイソシアネートの量の関係をN/F
e量に置き換えたものである。
(PERKIN−ELMER社製)を用いる。X線源は
Mgアノードを持ち、300Wで測定する。まず、テー
プの潤滑剤をn−ヘキサンを用いて洗い流した後、X線
光電子分光装置にセットする。X線源と試料との距離は
1cmとする。試料を真空に排気して、5分後にN−1
sスペクトルとFe−2p(3/2)スペクトルを10
分間積算して測定する。尚、パスエネルギーは100e
Vで一定とする。測定したN−1sスペクトルとの積分
強度比を計算で求めて、表面の窒素量とする。
非磁性層からのポリイソシアネートの拡散が不十分で、
磁性層の極表面の耐久性が不足する。また、磁性層厚が
0.07μmより薄いと出力が低下する。更に好ましく
は、磁性層中に含まれる結合剤に少なくともポリウレタ
ン樹脂を含み、その量がポリウレタン樹脂以外の樹脂よ
り多く、かつ下層非磁性層に少なくとも塩化ビニル共重
合体(塩ビ共重合体)とポリイソシアネートとを含み、
塩ビ共重合体の含有量がそれ以外の樹脂の含有量よりも
多いと電磁変換特性が良好で非常に良好なヘッド当たり
が得られることが分かった。
イソシアネートが少ないと塗布する前の塗布状態での硬
化による凝集を防ぐことができ、ポットライフが長くな
り、Bmを高くすることもできて良好な電磁変換特性も
同時に得られる。即ち、民生用デジタルVCR(DV
C)では、オーバーライト適正が必要であり、22μm
の記録波長のトラッキング信号に0.5μmのデータ信
号を上書きして、トラッキング信号がどの程度消去され
るかが問題である。本発明は磁性層を0.07〜0.2
0μmの如く極めて薄層にして通常のメタル使用テープ
より1オーダー薄い値を持っているが、これは磁性層の
厚みを薄層にするほど消去は良くなるためである。しか
し、逆に薄くすると信号は弱くなる。そこで出力を上げ
るため通常は、3200〜3300ガウスであるBmを
非常に高くする(3800〜6000ガウス)必要があ
る。このBmを高くするためには磁性層の強磁性金属粉
末の充填度を上げることが必要であり、本発明ではまず
磁性層のポリイソシアネートをできるだけ少なくして、
その目的を達成している。
厚みを指すが、本発明においては、0.07〜0.20
μm、好ましくは、0.08〜0.18μm、更に好ま
しくは、0.10〜0.15μmに制御される。本発明
において、前記非磁性層の塗布液に含まれる非磁性無機
粉末に対する同塗布液に含まれるポリイソシアネートの
重量%(Hw2)と前記磁性層の塗布液に含まれる強磁性
金属粉末に対する同塗布液に含有され得るポリイソシア
ネートの重量%(Hw1)との差ΔH(ΔH=Hw2−Hw
1)が2〜20重量%、好ましくは、2〜15重量%、
更に好ましくは、3〜10重量%である。ΔHが、2未
満であるとヘッド当たりを改善できず、20を越えると
非磁性層から磁性層へのポリイソシアネートの拡散が多
くなり、表面性が低下したり、磁性層のBmが低下して
効果が薄れる。また、Hw2は、好ましくは、2〜30重
量%、更に好ましくは、2〜20重量%であり、Hw1は
通常、0〜12重量%、好ましくは、0〜10重量%、
更に好ましくは、0〜7重量%である。
のポリイソシアネート量が非磁性層(下層)のそれよ
り、5重量%少なくした磁気記録媒体と、ΔHが0、即
ち上下層のイソシアネート量とを同じ処方量に設定した
磁気記録媒体のN/Feを比較すると、前者の方が約
0.02〜0.045小さい値を示す。従って、これよ
り、大まかなポリイソシアネートの量の偏在を推定する
ことができる。なお、本願の実施範囲ではN/Fe量は
ほぼポリイソシアネート量の多少と対応した。
合割合等を算出する場合があるから、磁気記録媒体の各
構成層においてポリイソシアネートを含む場合は、該ポ
リイソシアネートを包含する意味で使用する。本発明に
おいては、前記非磁性層に隣接する磁性層中に含まれる
結合剤中に少なくともポリウレタン樹脂が含まれてお
り、非磁性層中に含まれる結合剤中に少なくとも塩化ビ
ニル共重合体とポリイソシアネートとが含まれてなる磁
気記録媒体であって、ポリイソシアネートのΔHが上記
範囲を満足したものが好ましい。
含まれる結合剤の内、ポリウレタン樹脂の含有量がそれ
以外の樹脂より多く、非磁性層に含まれる結合剤の内、
塩化ビニル共重合体の含有量がそれ以外の結合剤より多
い磁気記録媒体が更に好ましい。ここで、前記非磁性層
に隣接する磁性層とは、磁性層が単層の場合は、その層
を、複層の場合は非磁性層と界面を共有する側の層を指
す。
通常、−10〜140℃、好ましくは、0〜120℃、
更に好ましくは、摩擦係数を低くするために35〜90
℃である。ポリウレタン樹脂の破断伸びは、100〜
2,000%、破断応力は0.05〜10Kg/c
m2、降伏点は0.05〜10Kg/cm2が好ましい。
また、該塩化ビニル共重合体としては、特に分散性を
良好にし、かつ走行耐久性を良好にするために適度な量
の極性基を有するものが好ましい。
性層の塗布液の結合剤含有量が強磁性金属粉末に対し
て、通常、6〜30重量%であり、好ましくは、8〜2
5重量%、更に好ましくは、10〜22重量%で、前記
磁性層に含まれる非磁性無機粉末の含有量が強磁性金属
粉末に対し通常、3〜15重量%、好ましくは、4〜1
2重量%、更に好ましくは、4.5〜10重量%であ
る。
層の最大磁束密度Bmを3800〜6000ガウスにす
ることができる。Bmは、好ましくは、4000〜58
00ガウス、更に好ましくは、4300〜5500ガウ
スである。上記態様が本発明に好適である理由は以下の
一連の記載に組み入れつつ、説明する。
る。本発明の非磁性層に使用される非磁性粉末は、特に
制限はないが、通常、非磁性無機粉末、カーボンブラッ
ク、非磁性有機質粉末等が挙げられる。本発明の非磁性
層に用いられる非磁性無機粉末は、例えば、金属酸化
物、金属炭酸塩、金属硫酸塩、金属窒化物、金属炭化
物、金属硫化物、等の無機質化合物から選択することが
できる。無機質化合物としては例えばα化率90%以上
のα−アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、θ−ア
ルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、酸化セリウム、α−
酸化鉄、ゲータイト、コランダム、窒化珪素、チタンカ
−バイト、酸化チタン、二酸化珪素、酸化スズ、酸化マ
グネシウム、酸化タングステン、酸化ジルコニウム、窒
化ホウ素、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、硫酸 バリウム、二硫化モリブデンなどが単独また
は組合せで使用される。特に好ましいのは入手の容易
さ、価格、純度、品質の均一性から前述した酸化チタ
ン、α酸化鉄、硫酸バリウム、酸化亜鉛、アルミナであ
り、更に好ましいのは二酸化チタン、α酸化鉄である。
これら非磁性無機粉末の粒子サイズは0.005〜2μ
mが好ましいが、必要に応じて粒子サイズの異なる非磁
性無機粉末を組み合わせたり、単独の非磁性無機粉末で
も粒径分布を広くして同様の効果をもたせることもでき
る。とりわけ好ましいのは非磁性無機粉末の粒子サイズ
は0.01μm〜0.2μm、特に0.02〜0.08
μmである。タップ密度は0.05〜2g/ml、好ま
しくは0.2〜1.5g/mlである。非磁性無機粉末
の含水率は0.1〜5重量%、好ましくは0.2〜3重
量%、更に好ましくは0.3〜1.5重量%である。非
磁性無機粉末のpHは2〜11であるが、pHは5〜1
0の間が特に好ましい。非磁性無機粉末の比表面積は1
〜100m2/g、好ましくは5〜70m2 /g、更に
好ましくは10〜65m2 /gである。非磁性無機粉末
の結晶子サイズは0.004μm〜1μmが好ましく、
0.075μm〜0.2μmが更に好ましい。DBP を用
いた吸油量は5〜100ml/100g 、好ましくは10〜8
0ml/100g、更に好ましくは20〜60ml/100g であ
る。比重は1〜12、好ましくは3〜6である。形状は
針状、球状、多面体状、板状のいずれでも良い。針状非
磁性無機粉末の場合は、長軸長0.3μm以下が好まし
い。また、粒状の場合は、粒径0.08μm以下が好ま
しい。
ましく、本来ないことが最も好ましいと考えられる。本
発明に用いられる上記非磁性無機粉末のモース硬度は4〜
10のものが好ましい。これらの粉末表面のラフネスフ
ァクターは0.8〜1.5が好ましく、更に好ましいラ
フネスファクターは0.9〜1.2である。非磁性無機
粉末のSA(ステアリン酸)吸着量は1〜20μmol/m
2、更に好ましくは2〜15μmol/m2である。非磁性層
に使用される非磁性無機粉末の25℃での水への湿潤熱
は200erg/cm2 〜600erg/cm2 の範囲にあることが
好ましい。また、この湿潤熱の範囲にある溶媒を使用す
ることができる。100〜400℃での表面の水分子の
量は1〜10個/100Åが適当である。水中での等電点の
pHは3〜6の間にあることが好ましい。
2O3、SiO2、TiO2、ZrO2,SnO2,Sb2O3,ZnO で表面処理
することが好ましい。特に分散性に好ましいのはAl
2O3、SiO2、TiO2、ZrO2、であるが、更に好ましいのはA
l2O3、SiO2、ZrO2である。これらは組み合わせて使用し
ても良いし、単独で用いることもできる。また、目的に
応じて共沈させた表面処理層を用いても良いし、先ずア
ルミナで処理した後にその表層をシリカで処理する方
法、またはその逆の方法を採ることもできる。また、表
面処理層は目的に応じて多孔質層にしても構わないが、
均質で密である方が一般には好ましい。
粉末の具体的な例としては、昭和電工製ナノタイト、住友化学
製HIT-100,ZA-G1 、戸田工業社製DPN-250 ,DPN-250BX
、 DPN-245,DPN-270BX 、石原産業製酸化チタンTTO-51B
、 TTO-55A,TTO-55B 、TTO-55C 、 TTO-55S 、TTO-55D 、
SN-100, α−酸化鉄E270,E271,E300, チタン工業製STT
-4D、STT-30D 、STT-30、STT-65C 、テイカ製MT-100S 、
MT-100T 、 MT-150W 、MT-500B 、 MT-600B 、 MT-100F 、
MT-500HD。堺化学製FINEX-25,BF-1,BF-10,BF-20,ST-M、
同和鉱業製DEFIC-Y,DEFIC-R 、日本アエロジル製AS2BM,
TiO2P25,宇部興産製100A,500A 、チタン工業製Y-LOP 及
びそれを焼成したものが挙げられる。
ンとα−酸化鉄である。α−酸化鉄(ヘマタイト)はγ
−酸化鉄を合成する手法を参考にすることができる。α
酸化鉄(ヘマタイト)は以下のような諸条件の基で実施
される。即ち、本発明におけるα−Fe2 O3 粒子粉末
は、通常の第一鉄水溶液に同当量以上水酸化アルカリ
水溶液を加えて得られる水酸化第一鉄コロイドを含む懸
濁液をpH11以上にて80℃以下の温度で酸素含有ガ
スを通気して酸化反応を行うことにより針状ゲータイト
粒子を生成させる方法、第一鉄水溶液と炭酸アルカリ
水溶液とを反応させて得られるFeCO3 を含む懸濁液
に酸素含有ガスを通気して酸化反応を行うことにより紡
錘状を呈したゲータイト粒子を生成させる方法、第一
鉄塩水溶液に同当量未満の水酸化アルカリ水溶液または
炭酸アルカリ水溶液を添加して得られる水酸化第一鉄コ
ロイドを含む第一鉄塩水溶液に酸素含有ガスを通気して
酸化反応を行うことにより、針状ゲータイト核粒子を生
成させ、次いで、該針状ゲータイト核粒子を含む第一鉄
塩水溶液に、該第一鉄塩水溶液中のFe2 + に対し同当
量以上の水酸化アルカリ水溶液を添加した後、酸素含有
ガスを通気して前記針状ゲータイト核粒子を成長させる
方法及び第一鉄水溶液と同当量未満の水酸化アルカリ
または炭酸アルカリ水溶液を添加して得られる水酸化第
一鉄コロイドを含む第一鉄塩水溶液に酸素含有ガスを通
気して酸化反応を行うことにより針状ゲータイト核粒子
を生成させ、次いで、酸性乃至中性領域で前記針状ゲー
タイト核粒子を成長させる方法等により得られた針状ゲ
ータイト粒子を前駆体粒子とする。
末の特性向上等の為に通常添加されている、Ni、Z
n、P、Si等の異種元素が添加されていても支障はな
い。前駆体粒子である針状ゲータイト粒子を200〜5
00℃の温度範囲で脱水するか、必要に応じて、更に3
50〜800℃の温度範囲で加熱処理により焼き鈍しを
して針状α−Fe2 O3 の粒子を得る。
イト粒子が表面にP、Si、B、Zr、Sb等の焼結防
止剤が付着していても支障はない。350〜800℃の
温度範囲で加熱処理により焼き鈍しをするのは、脱水さ
れて得られた針状Fe2 O3 粒子の粒子表面に生じてい
る空孔を焼き鈍しにより、粒子の極表面を溶融させて空
孔をふさいで平滑な表面形態とさせることが好ましいか
らである。
粒子粉末は、前記脱水または焼き鈍しをして得られた針
状α−Fe2 O3 粒子を水溶液中に分散して懸濁液と
し、Al化合物を添加し、pH調整をして前記α−Fe
2 O3 粒子の粒子表面に前記添加化合物を被覆した後、
濾過、水洗、乾燥、粉砕、必要により更に脱気・圧密処
理等を施す事により得られる。用いられるAl化合物は
酢酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウ
ム、硝酸アルミニウム等のアルミニウム塩やアルミン酸
ソーダ等のアルミン酸アルカリ塩を使用することができ
る。この場合のAl化合物添加量はα−Fe2 O3 粒子
粉末に対してAl換算で0.01〜50重量%である。
0.01重量%未満である場合には、結合剤樹脂中にお
ける分散が不十分であり、50重量%を超える場合には
粒子表面に浮遊するAl化合物同志が相互作用するため
に好ましくない。本発明における下層非磁性層の非磁性
粉末においては、Al化合物と共にSi化合物を始めと
して、P、Ti、Mn、Ni、Zn、Zr、Sn、Sb
から選ばれる化合物の1種または2種以上を用いて被覆
することもできる。Al化合物とともに用いるこれらの
化合物の添加量はそれぞれα−Fe2 O3 粒子粉末に対
して0.01〜50重量%の範囲である。0.01重量
%未満である場合には、添加による分散性向上の効果が
殆どなく、50重量%を超える場合には、粒子表面以外
に浮遊する化合物同志が相互作用するために好ましくな
い。
れらの酸化チタンの製法は主に硫酸法と塩素法がある。
硫酸法はイルミナイトの源鉱石を硫酸で蒸解し、Ti,
Feなどを硫酸塩として抽出する。硫酸鉄を晶析分離し
て除き、残りの硫酸チタニル溶液を濾過精製後、熱加水
分解を行なって、含水酸化チタンを沈澱させる。これを
濾過洗浄後、夾雑不純物を洗浄除去し、粒径調節剤など
を添加した後、80〜1000℃で焼成すれば粗酸化チ
タンとなる。ルチル型とアナターゼ型は加水分解の時に
添加される核剤の種類によりわけられる。この粗酸化チ
タンを粉砕、整粒、表面処理などを施して作成する。塩
素法は原鉱石は天然ルチルや合成ルチルが用いられる。
鉱石は高温還元状態で塩素化され、TiはTiCl4に
FeはFeCl2となり、冷却により固体となった酸化
鉄は液体のTiCl4と分離される。得られた粗TiC
l4は精留により精製した後核生成剤を添加し、100
0℃以上の温度で酸素と瞬間的に反応させ、粗酸化チタ
ンを得る。この酸化分解工程で生成した粗酸化チタンに
顔料的性質を与えるための仕上げ方法は硫酸法と同じで
ある。
後、水と分散剤を加え、湿式粉砕、遠心分離により粗粒
分級が行なわれる。その後、微粒スラリーは表面処理槽
に移され、ここで金属水酸化物の表面被覆が行なわれ
る。まず、所定量のAl,Si,Ti,Zr,Sb,S
n,Znなどの塩類水溶液を加え、これを中和する酸、
またはアルカリを加えて、生成する含水酸化物で酸化チ
タン粒子表面を被覆する。副生する水溶性塩類はデカン
テーション、濾過、洗浄により除去し、最終的にスラリ
ーpHを調節して濾過し、純水により洗浄する。洗浄済
みケーキはスプレードライヤーまたはバンドドライヤー
で乾燥される。最後にこの乾燥物はジェットミルで粉砕
され、製品になる。また、水系ばかりでなく酸化チタン
粉体にAlCl 3,SiCl4の蒸気を通じその後水蒸気を流入し
てAl,Si表面処理を施すことも可能である。その他の顔
料の製法についてはG.D.Parfitt and K.S.W. Sing”Cha
racterization of Powder Surfaces”Academic Press,1
976を参考にすることができる。
公知の効果である表面電気抵抗Rsを下げること、光透
過率を小さくすることができるとともに、所望のマイク
ロビッカース硬度を得る事ができる。非磁性層のマイク
ロビッカース硬度は、通常、25〜60Kg/mm2 、
好ましくは、ヘッド当たりを調整するためには30〜5
0Kg/mm2 であり、NEC製薄膜硬度計HMA−4
00を用いて、稜角80度、先端半径0.1μmのダイ
ヤモンド製三角錐針を圧子先端に用いて、測定する。
外線の吸収が3%以下、例えば、VHSでは0.8%以
下であることが規格化されている。このためにはゴム用
ファ−ネス、ゴム用サ−マル、カラ−用ブラック、アセ
チレンブラック、等を用いることができる。
00m2/g、好ましくは150〜400m2 /g、D
BP吸油量は20〜400ml/100g 、好ましくは30〜
200ml/100gである。カ−ボンブラックの粒子径は5
nm〜80nm、好ましく10〜50nm、さらに好ま
しくは10〜40nmである。カ−ボンブラックのpH
は2〜10、含水率は0.1〜10%、タップ密度は
0.1〜1g/ml、が好ましい。本発明に用いられるカ
−ボンブラックの具体的な例としてはキャボット社製、
BLACKPEARLS 2000、1300、100
0、900、800,880,700、VULCAN
XC−72、三菱化成工業社製、#3050B,315
0B,3250B、#3750B、#3950B、#9
50、#650B,#970B、#850B、MA−6
00、コンロンビアカ−ボン社製、CONDUCTEX
SC、RAVEN 8800,8000,7000,5750,5250,3500,
2100,2000,1800,1500,1255,1250、アクゾー社製ケッチ
ェンブラックECなどがあげられる。カ−ボンブラックを
分散剤などで表面処理したり、樹脂でグラフト化して使
用しても、表面の一部をグラファイト化したものを使用
してもかまわない。また、カ−ボンブラックを塗料に添
加する前にあらかじめ結合剤で分散してもかまわない。
これらのカーボンブラックは上記無機質粉末に対して5
0重量%を越えない範囲、非磁性層総重量の40%を越
えない範囲で使用できる。これらのカ−ボンブラックは
単独、または組合せで使用することができる。
えば「カ−ボンブラック便覧」カ−ボンブラック協会
編」を参考にすることができる。また非磁性層には有機
質粉末を目的に応じて、添加することもできる。例え
ば、アクリルスチレン系樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、
メラミン系樹脂粉末、フタロシアニン系顔料が挙げられるが、ポリ
オレフィン系樹脂粉末、ポリエステル系樹脂粉末、ポリ
アミド系樹脂粉末、ポリイミド系樹脂粉末、ポリフッ化
エチレン樹脂も使用することができる。その製法は 特
開昭62-18564号、特開昭60-255827号に記されているよ
うなものが使用できる。
ることが行われているが、これは支持体と磁性層等の接
着力を向上させるために設けられるものであって、厚さ
も0.5μm以下が一般的である。
添加剤、溶剤、分散方法その他は磁性層のそれが適用で
きる。特に、バインダー量、種類、添加剤、分散剤の添
加量、種類に関しては磁性層に関する公知技術が適用で
きる。
発明の磁性層に使用する強磁性金属粉末としては、α−
FeまたはNiまたはCoを主成分(75%以上)とす
る強磁性金属粉末が挙げられ、α−Feを主成分とする
強磁性合金粉末が好ましい。これらの強磁性金属粉末に
は所定の原子以外にAl、Si、S、Sc、Ca、T
i、V、Cr、Cu、Y、Mo、Rh、Pd、Ag、S
n、Sb、Te、Ba、Ta、W、Re、Au、Hg、
Pb、Bi、La、Ce、Pr、Nd、P、Co、M
n、Zn、Ni、Sr、Bなどの原子を含んでもかまわ
ない。特に、Al、Si、Ca、Y、Ba、La、N
d、Co、Ni、Bがα−Fe以外に含まれる元素とし
て重要である。これらの強磁性金属粉末にはあとで述べ
る分散剤、潤滑剤、界面活性剤、帯電防止剤などで分散
前にあらかじめ処理を行ってもかまわない。具体的に
は、特公昭44-14090号、特公昭45-18372号、特公昭47-2
2062号、特公昭47-22513号、特公昭46-28466号、特公昭
46-38755号、特公昭47-4286号、特公昭47-12422号、特
公昭47-17284号、特公昭47-18509号、特公昭47-18573
号、特公昭39-10307号、特公昭48-39639号、米国特許30
26215号、同3031341号、同3100194号、同3242005号、同
3389014 号などに記載されている。
は酸化物を含んでもよい。強磁性金属微粉末は公知の製
造方法により得られたものを用いることができ、下記の
方法を挙げることができる。複合有機酸塩(主としてシ
ュウ酸塩)と水素などの還元性気体で還元する方法、酸
化鉄を水素などの還元性気体で還元してFeあるいはF
e−Co粒子などを得る方法、金属カルボニル化合物を
熱分解する方法、強磁性金属の水溶液に水素化ホウ素ナ
トリウム、次亜リン酸塩あるいはヒドラジンなどの還元
剤を添加して還元する方法、金属を低圧の不活性気体中
で蒸発させて微粉末を得る方法などである。このように
して得られた強磁性金属粉末は公知の徐酸化処理、すな
わち有機溶剤に浸漬したのち乾燥させる方法、有機溶剤
に浸漬したのち酸素含有ガスを送り込んで表面に酸化膜
を形成したのち乾燥させる方法、有機溶剤を用いず酸素
ガスと不活性ガスの分圧を調整して表面に酸化皮膜を形
成する方法のいずれを施したものでも用いることができ
る。
cは通常、1500〜4000Oe、好ましくは、180
0〜3500Oe、更に好ましくは、2000〜3000
Oe、かつ飽和磁化σS が通常、110〜190emu/g 、
好ましくは、125〜180emu/g 、更に好ましくは、
130〜160emu/g 、長軸長が通常、0.03〜0.
25μm、好ましくは、0.04〜0.15μm、更に好ましく
は、0.05〜0.13μm、結晶子サイズが通常、8
0〜300Å、好ましくは、100 〜200 Å、更に好まし
くは、120〜190Åである。強磁性金属粉末の針状
比は4〜18が好ましく、更に好ましくは5〜12であ
る。強磁性金属粉末の含水率は0.01〜2%とするの
が好ましい。結合剤の種類によって強磁性金属粉末の含
水率は最適化するのが好ましい。
法による比表面積で表せば45〜80m2 /gであり、
好ましくは50〜70m2 /gである。25m2 /g以
下ではノイズが高くなり、80m2 /g以上では表面性
が得にくく好ましくない。強磁性金属粉末のpHは用い
る結合剤との組合せにより最適化することが好ましい。
その範囲は4〜12であるが、好ましくは6〜10であ
る。強磁性金属粉末は必要に応じ、Al、Si、Pまた
はこれらの酸化物などで表面処理を施してもかまわな
い。その量は強磁性金属粉末に対し0.1〜10%であ
り表面処理を施すと脂肪酸などの潤滑剤の吸着が100
mg/m2以下になり好ましい。強磁性金属粉末には可
溶性のNa、Ca、Fe、Ni、Srなどの無機イオン
を含む場合があるが200ppm以下であれば特に特性
に影響を与えない。
は空孔が少ないほうが好ましくその値は20容量%以
下、さらに好ましくは5容量%以下である。また形状に
ついては先に示した粒子サイズについての特性を満足す
れば針状、粒状、米粒状、板状いずれでもかまわない。
この強磁性金属粉末のSFDが0.6以下を達成するた
めには、強磁性金属粉末のHcの分布を小さくする必要
がある。そのためには、ゲ−タイトの粒度分布をよくす
る、γ−ヘマタイトの焼結を防止する方法がある。
知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂やこれら
の混合物が使用される。熱可塑性樹脂としては、ガラス
転移温度が−100〜150℃、数平均分子量が1,0
00〜200,000、好ましくは10,000〜10
0,000、重合度が約50〜1,000程度のもので
ある。このような例としては、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、ビニルアルコ−ル、マレイン酸、アクルリ酸、アク
リル酸エステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、
メタクリル酸、メタクリル酸エステル、スチレン、ブタ
ジエン、エチレン、ビニルブチラ−ル、ビニルアセタ−
ル、ビニルエ−テル、等を構成単位として含む重合体ま
たは共重合体、ポリウレタン樹脂、各種ゴム系樹脂があ
る。
てはフェノ−ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化
型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、アク
リル系反応樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリコ−ン樹
脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂とイ
ソシアネ−トプレポリマ−の混合物、ポリエステルポリ
オ−ルとポリイソシアネ−トの混合物、ポリウレタンと
ポリイソシアネートの混合物等があげられる。これらの
樹脂については朝倉書店発行の「プラスチックハンドブ
ック」に詳細に記載されている。また、公知の電子線硬
化型樹脂を非磁性層、または磁性層に使用することも可
能である。
昭62−256219号に詳細に記載されている。以上
の樹脂は単独または組合せて使用できるが、好ましいも
のとして塩化ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル樹脂、
塩化ビニル酢酸ビニルビニルアルコ−ル樹脂、塩化ビニ
ル酢酸ビニル無水マレイン酸共重合体、の中から選ばれ
る少なくとも1種とポリウレタン樹脂の組合せ、または
これらにポリイソシアネ−トを組み合わせたものがあげ
られる。ポリウレタン樹脂の構造はポリエステルポリウ
レタン、ポリエ−テルポリウレタン、ポリエ−テルポリ
エステルポリウレタン、ポリカ−ボネ−トポリウレタ
ン、ポリエステルポリカ−ボネ−トポリウレタン、ポリ
カプロラクトンポリウレタン、ポリオレフィンポリウレ
タン、など公知のものが使用できる。ここに示したすべ
ての結合剤について、より優れた分散性と耐久性を得る
ためには必要に応じ、−COOM、−SO3 M、−OS
O3M、−P=O(OM)2 、 −O−P=O(OM)
2 、(以上につきMは水素原子、またはアルカリ金属塩
基)、−OH、−NR2、−N+R3 (Rは炭化水素基)
エポキシ基、−SH、−CN、スルホベタイン、ホスホ
ベタイン、カルボキシベタインなどから選ばれる少なく
ともひとつ以上の極性基を共重合または付加反応で導入
したものを用いることが好ましい。このような極性基の
量は10-1〜10-8モル/gであり、好ましくは10-2〜
10-6モル/gである。
的な例としてはユニオンカ−バイト社製 VAGH、V
YHH、VMCH、VAGF、VAGD,VROH,V
YES,VYNC,VMCC,XYHL,XYSG,P
KHH,PKHJ,PKHC,PKFE,日信化学工業
社製、MPR−TA、MPR−TA5,MPR−TA
L,MPR−TSN,MPR−TMF,MPR−TS、
MPR−TM、MPR−TAO、電気化学社製1000
W、DX80,DX81,DX82,DX83、100
FD、日本ゼオン社製のMR−104、MR−105、
MR110、MR100、400X−110A、日本ポ
リウレタン社製ニッポランN2301、N2302、N
2304、大日本インキ社製パンデックスT−510
5、T−R3080、T−5201、バ−ノックD−4
00、D−210−80、クリスボン6109,720
9,東洋紡社製バイロンUR8200、UR8300、
UR−8600、UR−5500、UR−4300、R
V530、RV280、FB−84、FB−79、大日
精化社製、ダイフェラミン4020、5020、510
0、5300、9020、9022、7020、三菱化
成社製、MX5004、三洋化成社製サンプレンSP−
150、TIM−3003、TIM−3005、旭化成
社製サランF310、F210などがあげられる。この
中でMR−104、MR110、UR−8200、UR
8300、UR−8600、UR−5500、UR−4
300、TIM−3005が好ましい。
層と磁性層の二層からなる。非磁性層および磁性層は各
々単層でも複層構造でもよい。従って、結合剤量、結合
剤中に占める塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リイソシアネ−ト、あるいはそれ以外の樹脂の量、各層
を形成する各樹脂の分子量、極性基量、あるいは先に述
べた樹脂の物理特性などを本発明に従って各層とで変え
ることはもちろん可能であり、多層磁性層に関する公知
技術を適用できる。例えば、上層(磁性層)、下層(非
磁性層)、中間層(磁性層または非磁性層)でバインダ
ー量を変更する場合、磁性層表面の擦傷を減らすために
は磁性層のバインダー量を増量することが有効であり、
ヘッドに対するヘッドタッチを良好にする為には、磁性
層以外の中間層のバインダー量を多くして柔軟性を持た
せること等が例示できる。
は、トリレンジイソシアネ−ト、4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ
−ト、キシリレンジイソシアネ−ト、ナフチレン−1,
5−ジイソシアネ−ト、o−トルイジンジイソシアネ−
ト、イソホロンジイソシアネ−ト、トリフェニルメタン
トリイソシアネ−ト等のイソシアネ−ト類、また、これ
らのイソシアネ−ト類とポリアルコールとの生成物、ま
た、イソシアネート類の縮合によって生成したポリイソ
シアネ−ト等を使用することができる。これらのイソシ
アネート類の市販されている商品名としては、日本ポリ
ウレタン社製、コロネートL、コロネ−トHL,コロネ
−ト2030、コロネ−ト2031、ミリオネ−トMR
ミリオネ−トMTL、武田薬品社製、タケネ−トD−1
02,タケネ−トD−110N、タケネ−トD−20
0、タケネ−トD−202、住友バイエル社製、デスモ
ジュ−ルL,デスモジュ−ルIL、デスモジュ−ルNデ
スモジュ−ルHL,等がありこれらを単独または硬化反
応性の差を利用して二つもしくはそれ以上の組合せで非
磁性層、磁性層とも用いることができる。
ックはゴム用ファ−ネス、ゴム用サ−マル、カラ−用ブ
ラック、アセチレンブラック、等を用いることができ
る。比表面積は5〜500m2/g、DBP吸油量は1
0〜400ml/100g、粒子径は5nm〜300n
m、pHは2〜10、含水率は0.1〜10%、タップ
密度は0.1〜1g/CC、が好ましい。本発明に用いら
れるカ−ボンブラックの具体的な例としてはキャボット
社製、BLACKPEARLS 2000、1300、
1000、900、800,700、VULCAN X
C−72、旭カ−ボン社製、#80、#60,#55、
#50、#35、三菱化成工業社製、#2400B、#
2300、#900,#1000#30,#40、#1
0B、コンロンビアカ−ボン社製、CONDUCTEX
SC、RAVEN 150、50,40,15などが
あげられる。カ−ボンブラックを分散剤などで表面処理
したり、樹脂でグラフト化して使用しても、表面の一部
をグラファイト化したものを使用してもかまわない。ま
た、カ−ボンブラックを磁性塗料に添加する前にあらか
じめ結合剤で分散してもかまわない。これらのカ−ボン
ブラックは単独、または組合せで使用することができ
る。カ−ボンブラックを使用する場合は強磁性金属粉末
に対する量の0.1〜30%でもちいることが好まし
い。カ−ボンブラックは磁性層の帯電防止、摩擦係数低
減、遮光性付与、膜強度向上などの働きがあり、これら
は用いるカ−ボンブラックにより異なる。従って本発明
に使用されるこれらのカ−ボンブラックは磁性層、非磁
性層でその種類、量、組合せを変え、粒子サイズ、吸油
量、電導度、pHなどの先に示した諸特性をもとに目的
に応じて使い分けることはもちろん可能である。本発明
の磁性層で使用できるカ−ボンブラックは例えば「カ−
ボンブラック便覧」カ−ボンブラック協会編を参考にす
ることができる。本発明に用いられる研磨剤としてはα
化率90%以上のα−アルミナ、β−アルミナ、炭化ケ
イ素、酸化クロム、酸化セリウム、α−酸化鉄、コラン
ダム、人造ダイアモンド、窒化珪素、炭化珪素チタンカ
−バイト、酸化チタン、二酸化珪素、窒化ホウ素、など
主としてモ−ス6以上の公知の材料が単独または組合せ
で使用される。また、これらの研磨剤どうしの複合体
(研磨剤を他の研磨剤で表面処理したもの)を使用して
もよい。これらの研磨剤には主成分以外の化合物または
元素が含まれる場合もあるが主成分が90%以上であれ
ば効果にかわりはない。これら研磨剤の粒子サイズは
0.01〜2μmが好ましいが、必要に応じて粒子サイ
ズの異なる研磨剤を組み合わせたり、単独の研磨剤でも
粒径分布を広くして同様の効果をもたせることもでき
る。タップ密度は0.3〜2g/cc、含水率は0.1
〜5%、PHは2〜11、比表面積は1〜30m2/
g、が好ましい。本発明に用いられる研磨剤の形状は針
状、球状、サイコロ状、のいずれでも良いが、形状の一
部に角を有するものが研磨性が高く好ましい。本発明に
用いられる研磨剤の具体的な例としては、住友化学社
製、AKP−20,AKP−30,AKP−50、HI
T−50、HIT−60,HIT−60A、HIT-70A、
HIT−80,HIT−80G,HIT−100、日本
化学工業社製、G5,G7,S−1、戸田工業社製、T
F−100,TF−140などがあげられる。本発明に
用いられる研磨剤は非磁性層、磁性層で種類、量および
組合せを変え、目的に応じて使い分けることはもちろん
可能である。これらの研磨剤はあらかじめ結合剤で分散
処理したのち磁性塗料中に添加してもかまわない。本発
明の磁気記録媒体の磁性層表面および磁性層端面に存在
する研磨剤は5個/100μm2以上が好ましい。
効果、帯電防止効果、分散効果、可塑効果、などをもつ
ものが使用される。二硫化モリブデン、二硫化タングス
テングラファイト、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、シリコ−
ンオイル、極性基をもつシリコ−ン、脂肪酸変性シリコ
−ン、フッ素含有シリコ−ン、フッ素含有アルコ−ル、
フッ素含有エステル、ポリオレフィン、ポリグリコ−
ル、アルキル燐酸エステルおよびそのアルカリ金属
塩、、アルキル硫酸エステルおよびそのアルカリ金属
塩、ポリフェニルエ−テル、フッ素含有アルキル硫酸エ
ステルおよびそのアルカリ金属塩、炭素数10〜24の
一塩基性脂肪酸(不飽和結合を含んでも、また分岐して
いてもかまわない)、および、これらの金属塩(Li、
Na、K、Cuなど)または、炭素数12〜22の一
価、二価、三価、四価、五価、六価アルコ−ル、(不飽
和結合を含んでも、また分岐していてもかまわない)、
炭素数12〜22のアルコキシアルコ−ル、炭素数10
〜24の一塩基性脂肪酸(不飽和結合を含んでも、また
分岐していてもかまわない)と炭素数2〜12の一価、
二価、三価、四価、五価、六価アルコ−ルのいずれか一
つ(不飽和結合を含んでも、また分岐していてもかまわ
ない)とからなるモノ脂肪酸エステルまたはジ脂肪酸エ
ステルまたはトリ脂肪酸エステル、アルキレンオキシド
重合物のモノアルキルエ−テルの脂肪酸エステル、炭素
数8〜22の脂肪酸アミド、炭素数8〜22の脂肪族ア
ミン、などが使用できる。
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ス
テアリン酸ブチル、オレイン酸、リノ−ル酸、リノレン
酸、エライジン酸、ステアリン酸オクチル、ステアリン
酸アミル、ステアリン酸イソオクチル、ミリスチン酸オ
クチル、ステアリン酸ブトキシエチル、アンヒドロソル
ビタンモノステアレ−ト、アンヒドロソルビタンジステ
アレ−ト 、アンヒドロソルビタントリステアレ−ト、
オレイルアルコ−ル、ラウリルアルコ−ル、があげられ
る。また、アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グ
リシド−ル系、アルキルフェノ−ルエチレンオキサイド
付加体、等のノニオン界面活性剤、環状アミン、エステ
ルアミド、第四級アンモニウム塩類、ヒダントイン誘導
体、複素環類、ホスホニウムまたはスルホニウム類、等
のカチオン系界面活性剤、カルボン酸、スルフォン酸、
燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基、などの酸性基
を含むアニオン界面活性剤、アミノ酸類、アミノスルホ
ン酸類、アミノアルコ−ルの硫酸または燐酸エステル
類、アルキルベダイン型、等の両性界面活性剤等も使用
できる。これらの界面活性剤については、「界面活性剤
便覧」(産業図書株式会社発行)に詳細に記載されてい
る。これらの潤滑剤、帯電防止剤等は必ずしも100%
純粋ではなく、主成分以外に異性体、未反応物、副反応
物、分解物、酸化物等の不純分がふくまれてもかまわな
い。これらの不純分は30%以下が好ましく、さらに好
ましくは10%以下である。
活性剤は非磁性層、磁性層でその種類、量を必要に応じ
使い分けることができる。例えば、非磁性層、磁性層で
融点のことなる脂肪酸を用い表面へのにじみ出しを制御
する、沸点や極性の異なるエステル類を用い表面へのに
じみ出しを制御する、界面活性剤量を調節することで塗
布の安定性を向上させる、潤滑剤の添加量を非磁性層で
多くして潤滑効果を向上させるなど考えられ、無論ここ
に示した例のみに限られるものではない。
たはその一部は、磁性塗料製造のどの工程で添加しても
かまわない、例えば、混練工程前に強磁性金属粉末と混
合する場合、強磁性金属粉末と結合剤と溶剤による混練
工程で添加する場合、分散工程で添加する場合、分散後
に添加する場合、塗布直前に添加する場合などがある。
また、目的に応じて磁性層を塗布した後、同時または逐
次塗布で、添加剤の一部または全部を塗布することによ
り目的が達成される場合がある。また、目的によっては
カレンダーした後、またはスリット終了後、磁性層表面
に潤滑剤を塗布することもできる。
としては、日本油脂社製、NAA−102,NAA−4
15,NAA−312,NAA−160,NAA−18
0,NAA−174,NAA−175,NAA−22
2,NAA−34,NAA−35,NAA−171,N
AA−122、NAA−142、NAA−160、NA
A−173K,ヒマシ硬化脂肪酸、NAA−42,NA
A−44、カチオンSA、カチオンMA、カチオンA
B,カチオンBB,ナイミ−ンL−201,ナイミ−ン
L−202,ナイミ−ンS−202,ノニオンE−20
8,ノニオンP−208,ノニオンS−207,ノニオ
ンK−204,ノニオンNS−202,ノニオンNS−
210,ノニオンHS−206,ノニオンL−2,ノニ
オンS−2,ノニオンS−4,ノニオンO−2、ノニオ
ンLP−20R,ノニオンPP−40R,ノニオンSP
−60R、ノニオンOP−80R、ノニオンOP−85
R,ノニオンLT−221,ノニオンST−221,ノ
ニオンOT−221,モノグリMB,ノニオンDS−6
0,アノンBF,アノンLG,ブチルステアレ−ト、ブ
チルラウレ−ト、エルカ酸、関東化学社製、オレイン
酸、竹本油脂社製、FAL−205、FAL−123、
新日本理化社製、エヌジェルブLO、エヌジョルブIP
M,サンソサイザ−E4030,、信越化学社製、TA
−3、KF−96、KF−96L、KF96H、KF4
10,KF420、KF965,KF54,KF50,
KF56,KF907,KF851,X−22−81
9,X−22−822,KF905,KF700,KF
393,KF−857,KF−860,KF−865,
X−22−980,KF−101,KF−102,KF
−103,X−22−3710,X−22−3715,
KF−910,KF−3935,ライオンア−マ−社
製、ア−マイドP、ア−マイドC,ア−モスリップC
P、ライオン油脂社製、デユオミンTDO、日清製油社
製、BA−41G、三洋化成社製、プロファン2012
E、ニュ−ポ−ルPE61、イオネットMS−400,
イオネットMO−200 イオネットDL−200,イ
オネットDS−300、イオネットDS−1000イオ
ネットDO−200などが挙げられる。
でアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホ
ロン、テトラヒドロフラン、等のケトン類、メタノ−
ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、ブタノ−ル、イソブチ
ルアルコ−ル、イソプロピルアルコール、メチルシクロ
ヘキサノール、などのアルコ−ル類、酢酸メチル、酢酸
ブチル、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、乳酸エチ
ル、酢酸グリコ−ル等のエステル類、グリコ−ルジメチ
ルエーテル、グリコールモノエチルエーテル、ジオキサ
ン、などのグリコールエーテル系、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クレゾール、クロルベンゼン、などの芳
香族炭化水素類、メチレンクロライド、エチレンクロラ
イド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロルヒド
リン、ジクロルベンゼン、等の塩素化炭化水素類、N,
N−ジメチルホルムアミド、ヘキサン等のものが使用で
きる。これら有機溶媒は必ずしも100%純粋ではな
く、主成分以外に異性体、未反応物、副反応物、分解
物、酸化物、水分等の不純分がふくまれてもかまわな
い。これらの不純分は30%以下が好ましく、さらに好
ましくは10%以下である。本発明で用いる有機溶媒は
磁性層と中間層でその種類は同じであることが好まし
い。その添加量は変えてもかまわない。中間層に表面張
力の高い溶媒(シクロヘキサノン、ジオキサンなど)を
用い塗布の安定性をあげる、具体的には磁性層溶剤組成
の算術平均値が非磁性層溶剤組成の算術平均値を下回ら
ないことが肝要である。分散性を向上させるためにはあ
る程度極性が強い方が好ましく、溶剤組成の内、誘電率
が15以上20以下の溶剤が50重量%以上含まれるこ
とが好ましい。また、溶解パラメ−タは8〜11である
ことが好ましい。
支持体が通常、2〜9μm、好ましくは、3〜7.5μ
m、更に好ましくは、4.0〜6.5μmであり、非磁
性層が通常、0.2〜5μm、好ましくは、0.3〜
2.5μm、更に好ましくは、0.5〜2.0μmであ
る。また、非磁性支持体と非磁性層の間に密着性向上の
ためのの接着層を設ける。接着層の厚みは0.01〜2
μm、このましくは0.02〜0.5μmである。ま
た、非磁性支持体の磁性層側と反対側にバックコ−ト層
を設けてもかまわない。この厚みは0.1〜2μm、好
ましくは0.3〜1.0μmである。これらの接着層、
バックコ−ト層は公知のものが使用できる。
通常、3.0〜12μm、好ましくは、4.5〜10μ
m、更に好ましくは、5〜9μmである。ここで、3.
0μmより小さいと、テープのスチフネスが低下し、充
分な走行耐久性が得られないし、ヘッドテープインター
フェースが不安定になることがあるので、好ましくな
く、12μmより大きいとテープの剛性が高すぎて、滑
らかなヘッドテープインターフェースを得る事ができな
くなるので好ましくない。
クロビッカース硬度が通常、75〜150Kg/mm2、好ま
しくは、50〜100Kg/mm2のものであり、二軸延伸を
行ったポリエチレンナフタレート、ポリアミド、ポリイ
ミド、ポリアミドイミド、芳香族ポリアミド、ポリベン
ズオキシダゾールなどの公知のフィルムが使用できる。
特に、アラミド樹脂もしくはポリエチレンナフタレート
を用いた非磁性支持体がある程度薄い支持体でも充分な
剛性が得られるので好ましい。
ナ放電処理、プラズマ処理、易接着処理、熱処理、除塵
処理、などをおこなっても良い。本発明の目的を達成す
るには、非磁性支持体の磁性層を塗布する面の中心線平
均表面粗さが10nm以下0.1nm以上、好ましくは
6nm以下0.2nm以上、さらに好ましくは4nm以
下0.5nm以上のものを使用する必要がある。また、
これらの非磁性支持体は単に中心線平均表面粗さが小さ
いだけではなく、1μm以上の粗大突起がないことが好
ましい。また表面の粗さ形状は必要に応じて非磁性支持
体に添加されるフィラ−の大きさと量により自由にコン
トロ−ルされるものである。これらのフィラ−としては
一例としてはAl,Ca,Si、Tiなどの酸化物や炭
酸塩で結晶性、非晶質を問わない他、アクリル系、メラ
ミン系などの有機微粉末があげられる。また、走行耐久
性との両立を図るためには、バック層を塗布する面の粗
さは磁性層を塗布する面の粗さより粗い事が好ましい。
バック層塗布面の中心線表面粗さは好ましくは1nm以
上、更に好ましくは4nm以上である。磁性層塗布面と
バック層塗布面との粗さを変える場合には、デュアル構
成の支持体を用いても良いし、コーテイング層を設ける
事によって変えても構わない。
走行方向のF−5値は好ましくは10〜50kg/mm
2、テ−プ幅方向のF−5値は好ましくは10〜30K
g/mm2であり、テ−プの長手方向のF−5値がテ−
プ幅方向のF−5値より高いのが一般的であるが、特に
幅方向の強度を高くする必要があるときはその限りでな
い。また、非磁性支持体のテ−プ走行方向および幅方向
の100℃30分での熱収縮率は好ましくは3%以下、
さらに好ましくは1.5%以下、80℃30分での熱収
縮率は好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.5%
以下である。破断強度は両方向とも5〜100Kg/m
m2、弾性率は100〜2,000Kg/mm2、が好ま
しい。また、本発明での900nmでの光透過率は30%
以下が好ましく、更に好ましくは3%以下である。
る工程は、少なくとも混練工程、分散工程、およびこれ
らの工程の前後に必要に応じて設けた混合工程からな
る。個々の工程はそれぞれ2段階以上にわかれていても
かまわない。本発明に使用する強磁性金属粉末、結合
剤、カ−ボンブラック、研磨剤、帯電防止剤、潤滑剤、
溶剤などすべての原料はどの工程の最初または途中で添
加してもかまわない。また、個々の原料を2つ以上の工
程で分割して添加してもかまわない。例えば、ポリウレ
タンを混練工程、分散工程、分散後の粘度調整のための
混合工程で分割して投入してもよい。本発明の目的を達
成するためには、従来の公知の製造技術のを一部の工程
としてを用いることができることはもちろんであるが、
混練工程では連続ニ−ダや加圧ニ−ダなど強い混練力を
もつものを使用することにより本発明の磁気記録媒体の
高いBrを得ることができる。連続ニ−ダまたは加圧ニ
−ダを用いる場合は強磁性金属粉末と結合剤のすべてま
たはその一部(ただし全結合剤の30%以上が好まし
い)および強磁性金属粉末100部に対し15〜500
部の範囲で混練処理される。これらの混練処理の詳細に
ついては特開平1−166338号、特開昭64−79
274号に記載されている。また、非磁性層液を調整す
る場合には高比重の分散メディアを用いることが望まし
く、ジルコニアビーズが好適である。
塗布する装置、方法の例として以下のような構成を提案
できる。 1,磁性塗料の塗布で一般的に用いられるグラビア塗
布、ロール塗布、ブレード塗布、エクストルージョン塗
布装置等により、まず非磁性層を塗布し、非磁性層がウ
ェット状態にのうちに特公平1-46186号や特開昭60-2381
79号,特開平2-265672号に開示されている支持体加圧型
エクストルージョン塗布装置により磁性層を塗布する。
特開平2-265672号に開示されているような塗布液通液ス
リットを二つ内蔵する一つの塗布ヘッドにより上下層を
ほぼ同時に塗布する。 3,特開平2-174965号に開示されているバックアップロ
ール付きエクストルージョン塗布装置により上下層をほ
ぼ同時に塗布する。
の電磁変換特性等の低下を防止するため、特開昭62-951
74号や特開平1-236968号に開示されているような方法に
より塗布ヘッド内部の塗布液にせん断を付与することが
望ましい。さらに、塗布液の粘度については、特開平3-
8471号に開示されている数値範囲を満足する必要があ
る。
な配向を行う必要がある。1,000G以上のソレノイ
ドと2,000G以上のコバルト磁石を同極対向で併用
することが好ましく、さらには乾燥後の配向性が最も高
くなるように配向前に予め適度の乾燥工程を設けること
が好ましい。高密度記録を行うためには、針状、板状に
関わらず、磁化容易軸を垂直方向に傾けることが有効で
あることが知られており、これと組み合わせることも有
効である。また、非磁性層、磁性層を同時重層塗布する
以前にポリマーを主成分とする接着層を設けることやコ
ロナ放電、UV照射、EB照射することにより接着性を
高める公知の手法を組み合わせることが好ましい。
シ、ポリイミド、ポリアミド、ポリイミドアミド等の耐
熱性のあるプラスチックロ−ルを使用する。また、金属
ロ−ル同志で処理することも出来る。処理温度は、好ま
しくは70〜120℃、さらに好ましくは80〜100
℃以上である。線圧力は好ましくは200〜500kg
/cm、さらに好ましくは300〜400Kg/cm以
上である。
の反対面のSUS420Jに対する摩擦係数は好ましく
は0.1〜0.5、さらに好ましくは0.2〜0.3で
ある。表面固有抵抗は好ましくは104〜1012オ−ム
/sq、磁性層の0.5%伸びでの弾性率は走行方向、
幅方向とも好ましくは100〜2,000Kg/m
m 2、破断強度は好ましくは1〜30Kg/cm2、磁気
記録媒体の弾性率は走行方向、幅方向とも好ましくは1
00〜1,500Kg/mm2、残留伸びは好ましくは
0.5%以下、100℃以下のあらゆる温度での熱収縮
率は好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.5%以
下、もっとも好ましくは0.1%以下で、0%が理想で
ある。磁性層のガラス転移温度(110HZで測定した動的粘
弾性測定の損失弾性率の極大点)は50℃以上120℃
以下が好ましく、非磁性層のそれは0℃〜100℃が好
ましい。損失弾性率は1×108〜8×109dyne/cm2の
範囲にあることが好ましく、損失正接は0.2以下であ
ることが好ましい。損失正接が大きすぎると粘着故障が
でやすい。磁性層中に含まれる残留溶媒は好ましくは1
00mg/m2以下、さらに好ましくは10mg/m2以
下であり、磁性層に含まれる残留溶媒が非磁性層に含ま
れる残留溶媒より少ないほうが好ましい。磁性層が有す
る空隙率は非磁性層、磁性層とも好ましくは30容量%
以下、さらに好ましくは20容量%以下である。空隙率
は高出力を果たすためには小さい方が好ましいが、目的
によってはある値を確保した方が良い場合がある。例え
ば、繰り返し用途が重視されるデータ記録用磁気記録媒
体では空隙率が大きい方が走行耐久性は好ましいことが
多い。
0kOeでVSMで測定した場合、テ−プ走行方向のH
cは2000〜3000Oe、更に好ましくは2100〜
2500Oeである。角形比は0.75以上であり、好ま
しくは0.80以上であり、さらに好ましくは0.85
以上である。テ−プ走行方向に直角な二つの方向の角型
比は走行方向の角型比の80%以下となることが好まし
い。磁性層のSFDは0.6以下であることが好まし
く、更に好ましくは0.5以下、理想的には0である。
0nmが好ましいが、その値は目的により適宜設定され
るべきである。電磁変換特性を良好にする為にはRaは
小さいほど好ましいが、走行耐久性を良好にするために
は逆に大きいほど好ましい。AFMによる評価で求めた
RMS表面粗さRRMSは2nm〜15nmの範囲にある
ことが好ましい。
を有するが、目的に応じ非磁性層と磁性層でこれらの物
理特性を変えることができるのは容易に推定されること
である。例えば、磁性層の弾性率を高くし走行耐久性を
向上させると同時に非磁性層の弾性率を磁性層より低く
して磁気記録媒体のヘッドへの当りを良くするなどであ
る。また、支持体のテンシライズ方法を変更して、ヘッ
ド当たりを改良することが本発明においても有効であ
り、テ−プ長手方向に対し、直角な方向にテンシライズ
した支持体の方がヘッド当たりが良好になる場合が多
い。
本発明を説明するが、これに限定されるものではない。
実施例中、「部」との表示は「重量部」を表す。
オープンニ−ダで混練したのち、サンドミルを用いて分
散させた。得られた下層分散液にポリイソシアネ−ト
(日本ポリウレタン(株)製コロネートL)を7部加
え、さらに下層分散液および上層分散液それぞれにメチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン混合溶媒40部を加
え,1μmの平均孔径を有するフィルタ-を用いて濾過し、
非磁性層、磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
が1μmになるようにさらにその直後にその上に磁性層
の厚さが0.14μmになるように、厚さ5.5μmで
磁性層塗布面の中心線表面粗さが0.002μmのポリ
エチレンナフタレート支持体上に同時重層塗布をおこな
い、両層がまだ湿潤状態にあるうちに3000Gの磁力
をもつコバルト磁石と1500Gの磁力をもつソレノイ
ドにより配向させ乾燥後、金属ロ−ルのみから構成され
る7段のカレンダで温度90℃にて分速200m/min.で
処理を行い、その後、厚み0.5μmのバック層を塗布
した。8mmの幅にスリットし、8mmビデオテ−プを製造
した。
更して試料を作成した。尚、上層結合剤、下層結合剤の
各重量%は、前者は強磁性金属粉末、後者は非磁性粉末
に対する重量%である。以上、材料および作成した試料
を以下のように評価した。
ってダイアモンドカッターで約0.1μmの厚みに切り
出し、透過型電子顕微鏡で倍率3万倍で観察し、その写
真撮影を行った。写真のプリントサイズはA4版であ
る。その後、磁性層、非磁性層の強磁性金属粉末や非磁
性粉末の形状差に着目して界面を目視判断して黒く縁ど
り、かつ磁性層表面も同様に黒く縁どった。その後、Z
eiss社製画像処理装置IBAS2にて縁とりした線
の間隔を測定した。試料写真の長さが21cmの範囲に
渡り、測定点を点取って測定した。その際の測定値の単
純加算平均値を磁性層の厚みとした。
プ(USカンタークロム社製)を用いた。250℃,3
0分間窒素雰囲気で脱水後BET一点法(分圧0.3
0)で測定した。 <磁気特性Hc,Br、Bm>振動試料型磁束計(東英
工業製)を用い、Hm10kOeで測定した。 <中心線平均表面粗さRa>WYKO社製TOPO3D
を用いて、媒体表面をMIRAU法で約250nm×2
50nmの面積のRaを測定した。測定波長は約650
nmで球面補正、円筒補正を加えている。本方式は光干
渉にて測定する非接触の表面粗さ計である。
径>透過型電子顕微鏡写真を撮影し、その写真から強磁
性金属粉末の短軸径と長軸径とを直接読みとる方法と画
像解析装置カールツァイス社製IBASS1で透過型顕
微鏡写真をトレースして読みとる方法とを適宜併用して
平均粒子径を求めた。
RKIN−ELMER社製)を用いた。X線源はMgア
ノードを持ち、300Wで測定した。まず、テープの潤
滑剤をn−ヘキサンを用いて洗い流した後、X線光電子
分光装置にセットする。X線源と試料との距離は1cm
とした。試料を真空に排気して、5分後にN−1sスペ
クトルとFe−2p(3/2)スペクトルを10分間積
算して測定した。尚、パスエネルギーは100eVで一
定とした。測定したN−1sスペクトルとの積分強度比
を計算で求めて、表面の窒素量とした。
により(1,1,0)面と(2,2,0)面の回折線の
半値幅の広がり分から求めた。
ム(株)試作MEテープを用いた。外当て式ドラムテス
ターを用いて、相対速度10.2m/secで20.9
MHz(記録波長0.488μm)での出力を測定し
た。用いたヘッドはFeを主成分とするBs(飽和磁化
量)が1.5T(テスラ)のヘッドである。なお、以下
に定義する最適記録電流で記録再生したときの値であ
る。記録波長0.488μmの出力は高いほど好まし
い。 「CN比」20.9MHz(記録波長0.488μm)
の信号を上記の外当て式ドラムテスタで記録再生し、ス
ペクトラムアナライザで変調ノイズを測定した。キャリ
ア信号から−1MHz離れた周波数(19.9MHz)
のノイズと20.9MHz信号出力との比をCNRと定
義した。CNRは高ければ高いほど望ましい。 「MEとMPとのヘッド当たり互換性」以下のように、
MPとMEとのエンベロープ平坦度で表現した。 「MPのエンベロープ平坦度」ソニー社製Hi−8デッ
キEV−S900を用いて、当社クリーニングテープで
予めヘッドをラッピングした後、当社レファレンスME
を1時間走行させた後、MPに20.9MHz出力を記
録再生して、1つのエンベロープの最も出力が高い所と
最も出力が低いところの差を表す。1dB以内であれば
問題ない。 「MEのエンベロープ平坦度」ソニー社製Hi−8デッ
キEV−S900を用いて、当社クリーニングテープで
予めヘッドをラッピングした後、試験MPサンプルを1
時間走行させた後、当社レファレンスMEに20.9M
Hz出力を記録再生して、1つのエンベロープの最も出
力が高い所と最も出力が低いところの差を表す。1dB
以内であれば問題ない。 「スチル耐久性」ソニー社製EV−S900を用いて、
5℃、80%RHでスチル状態での再生時間を1時間ま
で測定した。初期の出力から6dB低くなった時間を表
現している。
層結合剤の欄の重量%は、強磁性金属粉末に対する量で
あり、下層結合剤の欄の重量%は、非磁性無機粉末に対
する量である。
Claims (4)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に、主として非磁性粉末
と結合剤とを含む非磁性層を設け、前記非磁性層が湿潤
状態にある内に、その上に少なくとも強磁性金属粉末と
結合剤とを含む一層以上の磁性層を設けた磁気記録媒体
において、前記磁性層の厚みが0.07〜0.20μm
で、前記磁性層は結合剤として少なくともポリイソシア
ネートにより硬化可能な樹脂を含み、前記非磁性層はポ
リイソシアネートによって硬化した層であり、且つ前記
磁性層のX線光電子分光装置により測定した(N/F
e)が0.010〜0.090であり、前記非磁性層に
隣接する磁性層に含まれる結合剤の内、ポリウレタン樹
脂の含有量がそれ以外の樹脂より多く、非磁性層に含ま
れる結合剤の内、塩化ビニル共重合体の含有量がそれ以
外の結合剤より多いことを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 前記非磁性層の塗布液に含まれる非磁性
無機粉末に対する同塗布液に含まれるポリイソシアネー
トの重量%(Hw2)と前記磁性層の塗布液に含まれる強
磁性金属粉末に対する同塗布液に含有され得るポリイソ
シアネートの重量%(Hw1)との間に(Hw2)≧2、
(Hw1)≧0および2≦(Hw2)−(Hw1)≦20(重
量%)の関係を有することを特徴とする請求項1記載の
磁気記録媒体。 - 【請求項3】 前記非磁性層に隣接する磁性層中に含ま
れる結合剤中に少なくともウレタン樹脂が含まれてお
り、前記非磁性層中に含まれる結合剤中に少なくとも塩
化ビニル共重合体とポリイソシアネートが含まれてなる
請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項4】 前記磁性層の最大磁束密度Bmが380
0〜6000ガウスであることを特徴とする請求項1記
載の磁気記録媒体。
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-
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