JP3439297B2 - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JP3439297B2
JP3439297B2 JP13432196A JP13432196A JP3439297B2 JP 3439297 B2 JP3439297 B2 JP 3439297B2 JP 13432196 A JP13432196 A JP 13432196A JP 13432196 A JP13432196 A JP 13432196A JP 3439297 B2 JP3439297 B2 JP 3439297B2
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、特に2色以上のトナーを転写ベルト上に転写する中
間転写方式の多色画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光体上に作像されたトナー像を各色毎
に繰り返し中間転写体上に1次転写した後、中間転写体
上に多重転写し、多色トナー像を転写材上に一括して2
次転写を行う多色画像形成装置が普及している。これら
多色画像形成装置には2次転写をローラ転写にて行うも
のや或いは特開平7−168475号公報に記載された
ように2次転写をコロナ転写にて行うものがある。ま
た、絶縁性のベルトの裏面よりコロナ放電を行い、感光
体上のトナー像をベルト上で搬送される転写材(転写
紙)に転写する方式や、特開昭58−198062号公
報に記載されたように、転写材が静電吸着した転写ベル
トを感光体等の像担持体に対して、片側ローラを中心に
回動動作により接離させ、転写材にトナー像を多重転写
する多重転写手段も存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2次転
写にローラ転写を用いる場合、転写ローラの中間転写へ
の接離時に転写ローラの加圧力のために中間転写体の走
行に負荷変動による速度変動が生じやすく、この時同時
に1次転写もしくは感光体への潜像書き込みが行われて
いると、画像ブレや画像ムラが生じる危険がある。ま
た、2次転写にコロナ転写を用いると、中間転写体に対
する2次転写時の接触は転写材のみとなり、中間転写体
への負荷変動は小さくなるものの、転写材に対する拘束
力が小さくなるため、特に両面コピー時等において、予
めカール癖をもった転写材では転写位置における密着力
不足におる転写ブレが生じる危険性があった。一方、転
写ベルトに転写材を吸着させ、2次転写を行う方式(転
写搬送ベルト)を用い、転写ローラの場合と同様に中間
転写体に対して接離動作を行う方式を用いれば、中間転
写体の走行に負荷変動が生じにくく、また転写材が転写
ベルトに吸着保持された状態で2次転写が行われるため
密着力不足による転写ブレが生じにくいという利点を有
する。
【0004】この転写ベルトに転写材を吸着させ、2次
転写を行う方式において、一方向に回動する中間転写体
を用いて多色画像を形成する場合には、中間転写体上に
1色目のトナー像を1次転写した後、ある間隔をおいて
同一位置に2色目のトナー像を1次転写する必要があ
る。即ち、中間転写ベルトの周長に沿って長手方向に少
なくとも最大転写紙長に対応する画像領域と余白領域が
形成されることになり、各色に対して中間転写ベルト1
周毎にこれを繰り返すこととなる。したがって、中間転
写ベルトの周長を短く設定するためには、極力余白部分
を短く設定すればよく、これにより中間転写ベルト長が
短く設定でき、機械の小型化が図れるばかりでなく、同
じプロセス速度に対して連続出力スピード(CPM)の
大きい生産性の高い機械を構成することができる。ま
た、一方向に等速回転する中間転写方式においてCPM
を大きく設定する更なる条件としては先行ページの作像
領域と後続ページの作像領域が同じ、即ち先行ページの
中間転写ベルト上の多色トナー像が2次転写位置にて転
写材上に2次転写された後、さらに移動を続け、残トナ
ーがクリーニングされ、同一領域に後続ページの1色目
の画像が感光体より1次転写されることである。即ち、
1枚出力あたりの中間転写ベルトの回転数が作像トナー
色数に等しくなることである。
【0005】しかしながら、このような転写ベルトに転
写材を吸着させ、2次転写を行う方式であっても、転写
搬送ベルトの構成として、2次転写から定着までの直接
搬送するものであれば、構成が簡単になり好ましいが、
以下に述べる不具合が発生する。すなわち、先行ページ
の2次転写後、転写搬送ベルトは中間転写ベルトから離
間する必要がある。この離間動作は後続の1色目のトナ
ー像が2次転写位置に進入する前に実行されなければ、
トナー像をこすって乱してしまう。また、この離間動作
時に先行転写材の後端が転写搬送ベルトから分離されて
いないと、転写搬送ベルト上に転写材の一部が吸着され
た状態で離間動作が行われ、画像こすれ等の以上画像発
生の危険が生じる。さらに、転写搬送ベルトが定着器直
前までに転写材を吸着搬送するときさらに以下の不具合
が生じる。即ち、転写搬送ベルトの吸着力と定着器の搬
送力は共に大きいため、転写搬送ベルトと定着器の搬送
方向に僅かなズレを生じても、転写材に大きなねじれ力
が生じ、定着不良が生じる。さらに転写搬送ベルトと定
着器間に搬送ユニットを配設するとき、厚紙・OHP等
のこしの強い転写材を転写・搬送可能とするために簡便
な方法で直線的な搬送経路を形成しつつ転写材の受け渡
しを行う必要がある。本発明は上述した従来の転写ベル
トに転写材を吸着させ、2次転写を行う方式における問
題点を解決するものであって、転写ベルトによる画像ブ
レ・こすれを防止し、安定した多色画像を得ると共に、
転写材に大きなねじれ力が生じ定着不良、例えば、部分
的な過定着画像が生じることがなく、さらに、厚紙やO
HP等のこしの強い転写材であっても、確実に転写搬送
ベルト上の転写材を搬送ベルトに受け渡し、高画質の多
色画像を得ることができる多色画像形成装置を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明に係る多色画像形成装置の請求項1記載の
発明は、像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体
に1次転写し、前記中間転写体上のトナー像を2次転写
手段により2次転写する多色画像形成装置において、前
記2次転写手段は転写材を吸着して2次転写位置へ搬送
し2次転写を行う転写ベルトであり、また、前記2次転
写手段における2次転写位置から転写材分離までの距離
と中間転写体周長及び最大有効画像長との関係は、{2
次転写手段における2次転写位置から転写材分離までの
距離}≦{中間転写体周長−最大有効画像長}であり、
前記2次転写手段の中間転写体からの離間は転写材が全
て2次転写手段より分離後に行われるようタイミングを
設定したことを特徴とする。本発明に係る画像形成装置
の請求項2記載の発明は、請求項1記載の多色画像形成
装置において、像担持体上に形成されたトナー像を中間
転写体に1次転写し、前記中間転写体上のトナー像を2
次転写手段により2次転写する多色画像形成装置におい
て、前記2次転写手段は転写材を吸着して2次転写位置
へ搬送し2次転写を行う転写ベルトであり、また、前記
2次転写後に転写ベルトより分離された転写材を定着手
段まで搬送する転写材搬送手段を有し、前記転写材搬送
手段の吸着力は前記2次転写手段の吸着力より小さく、
前記2次転写ベルトから定着装置ニップ部までの距離が
最大転写材の長手方向の長さの1/2以上であることを
特徴とする。本発明に係る画像形成装置の請求項3記載
の発明は、請求項1又は2記載の多色画像形成装置にお
いて、前記2次転写手段をなす転写ベルト面と前記転写
材搬送手段の搬送面が概略平行であり、前記転写材搬送
手段の搬送面は転写ベルト平面より下方に位置すること
を特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施の形態例
に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、実施の形態
例においては、中間転写ベルトを用いたカラー複写機を
例に挙げて説明する。図1は本発明に係る多色画像形成
装置の全体の概略を示す図であって、大別してカラー画
像読み取り装置(以下、カラースキャナと記す)10と
カラー画像記録装置(以下、カラープリンタと記す)1
1とから構成している。カラースキャナ10は照明ラン
プ12、ミラー群13、14、15、レンズ16、及び
カラーセンサ17を有し、原稿載置台18上に載置され
た原稿1に光を照射し、その反射光をミラー群13乃至
15及びレンズ16を介してカラーセンサ17に結像
し、原稿のカラー画像情報を例えばBlue、Gree
n、Redの各分解光毎に読み取り電気的な信号に変換
する。一方、カラープリンタ11は書き込み光学ユニッ
ト20、像担持体である感光体24、帯電器25、各色
現像器26b〜26y、中間転写体である中間転写ベル
ト27、感光体クリーニングユニット28、除電ランプ
29、感光体上パターン検出器30、クリーニング前除
電器31、転写材搬送手段である搬送ユニット50、転
写搬送ベルトユニット63、定着手段である定着装置7
0等から構成されている。
【0008】図2は本発明に係る多色画像形成装置のシ
ステム構成を示した図であり、101はスキャナモー
タ、102はカラーCCD、103はスキャナ制御部、
104はシステム制御部、105は画像処理ユニット、
106はレーザ駆動制御部、107は各色画像、108
はポリゴン同期検知器、109はポリゴンモータであ
る。また、110は操作部、111はエディタ、112
は各種周辺機器、113は原稿サイズ検知器、114は
転写紙サイズ検知器、40は中間転写ベルトマーカ検知
器、116はその他の検知器であり、さらに各色スリー
ブモータ121〜124、各色現像接離クラッチ127
〜130、転写搬送ベルトクラッチ131等が前記シス
テム制御部104を介して制御されている。前述したよ
うに、カラースキャナ10で得た原稿のカラー画像情報
(B、G、R)の色分解画像信号の強度レベルを基にし
て、図示を省略した画像処理部で色変換処理を行い、B
lack(以下、Bkと記す)、Cyan(以下、Cと
記す)、Magenta(以下、Mと記す)、及びYe
llow(以下、Yと記す)の4色のカラー画像データ
を得、このカラー画像データを用い、カラープリンタに
おいてBk、C、M、Yの各色のカラー画像データの顕
像化を行い、これら各色のカラー画像を重ね合わせて4
色のフルカラー画像を形成するものである。一方、カラ
ープリンタ11はカラースキャナ10からのカラー画像
データを書き込み光学ユニット20にて光信号に変換
し、原稿画像に対応した光書き込みを行い感光体ドラム
24に静電潜像を形成する。該感光体ドラム24は矢印
で示したように反時計方向に回転するが、その回りには
感光体クリーニングユニット28、除電ランプ29、帯
電器25、Bk現像器26b、C現像器26c、M現像
器26m、Y現像器26y、中間転写ベルト27、感光
体上パターン検出器30、クリーニング前除電器31等
が配置されている。
【0009】次に、現像動作の順序をBk→C→M→Y
とする例を挙げて説明するが、この画像形成順序に限定
されるものではない。中間転写ベルト27上にはベルト
位置検出用マーカー41が形成されており、中間転写ベ
ルト27の回りの適当な位置にマーカー位置検出用の検
出装置40が設けられている。該中間転写ベルトの周長
Ltは少なくとも最大転写紙長に対応する画像長Lp
と、現像装置の切替速度・その他を考慮して決められる
各色画像間余白領域Lsとの和、すなわち、Lt=Lp
+Lsが成立するように選ばれている。先ず、コピー動
作が開始されると、カラースキャナ10で所定のタイミ
ングからBk画像データの読み取りをスタートすると共
に、図示を省略した感光体駆動機構により、感光体24
は反時計方向に回転駆動され、該感光体24は帯電器2
5によりその表面を一様に帯電させられる。この感光体
24の回転駆動と共に、中間転写ベルト27も時計方向
に回転駆動されるが、該中間転写ベルト27のベルト位
置検出用マーカー41を検出装置40が検出した信号を
基準とし、カラースキャナ10により読み取られたBk
画像データを、所定の時間後に書き込み光学ユニット2
0のレーザ光により感光体24上に光り書き込みを行
い、静電潜像の形成を行う(以下、Bk画像データによ
る静電潜像をBk潜像と記す。
【0010】また、C、M、Y画像データによる静電潜
像についてもそれぞれC潜像、M潜像、Y潜像と記
す。)。このBk潜像の先端部から現像可能とすべく、
Bk現像器26bの現像位置に潜像先端部が到達する前
にBk現像器26bが現像可能状態となり、Bkトナー
で現像する。以降、Bk潜像領域の現像動作を継続する
が、Bk潜像後端部がBk現像位置を通過した時点で現
像不動作状態とし、該Bkトナー現像は、少なくとも次
のC画像データによるC潜像先端部が到達する前までに
完了する。なお、図1において各現像器26b、c、
m、yは接離方式が示されており、この時、現像のON
/OFF動作は図示を省略した偏芯カムとクラッチ等の
接離動作切替機構により、図中の実線部と破線部位置に
切り替えられる。すなわち、図2に示した中間転写ベル
トマーカー検知用の検出装置40がベルト位置検出用マ
ーカー41を検出した後、システム制御部104は各色
スリーブモータ121〜124及び各色現像接離クラッ
チ127〜130を制御し、各現像器は感光体に対して
接離する。感光体24に形成したBkトナー像は感光体
と等速駆動されている中間転写ベルト27の表面に転写
される。このように感光体24から中間転写ベルト27
へのトナー像の転写を「1次転写」と称す。この1次転
写は感光体24と中間転写ベルト27との接触状態にお
いて、1次転写用帯電器27aの放電により行われる。
すなわち、中間転写ベルト27上に、ベルト位置検出用
マーカー41を基準として所定の位置にBkのトナー像
が形成される。
【0011】次にC(シアン)工程に進むが、所定のタ
イミングにて前述したBk現像工程と同じくカラースキ
ャナ10によりC画像データの読み取りを行う。一方、
中間転写ベルト27はBk現像工程から連続して回転を
続け、1周後に再度転写ベルト位置検出用の検出装置4
0がベルト位置検出用マーカー41を検知した後、この
検知信号を基準としてC画像データによるレーザ光書き
込みでC潜像形成を行う。C現像器26cはその現像位
置に対して、先のBk潜像後端部が通過した後であっ
て、且つC潜像の先端が到達する前に現像可能状態とな
り、C潜像をCトナーで現像する。感光体24上に顕像
化されたトナー像は感光体24に接触・回転を続ける転
写ベルト上に1次転写されるが、同一マーカーの検知信
号に基づいてBk、Cの潜像が形成されているため、仮
に感光体24上の2色の潜像領域が同一でなくとも、中
間転写ベルト27上の同一領域に転写が行われ、位置合
わせが行われる。なお、M(マゼンタ)、Y(イエロ
ー)の工程についても前述したBk、Cの現像工程と同
じであり、その説明は省略する。このようにして、中間
転写ベルト27には感光体24に順次形成されるBk、
C、M、Yのトナー像が同一面に順次位置合わせして4
色重ねのベルト転写画像が形成され、その後、転写紙に
一括転写(以下、2次転写と称す。)が行われる。
【0012】次に、中間転写ベルトユニットの構成につ
いて説明する。中間転写ベルト27は駆動ローラ27
b、2次転写バックアップローラ27c、及び従動ロー
ラ群に架橋されており、図示を省略した駆動モータによ
り前述の如く矢印方向に感光体表面速度と同速に一方向
に駆動制御されている。クリーニングユニット62はゴ
ムブレード62a及び中間転写ベルトからの接離機構
(図示せず)から構成され、ベルトクリーニングユニッ
ト62の接離動作タイミングは、プリントスタートから
Y(最終色の4色目)画像後端部のベルト転写が終了す
るまではベルト面から離間させておき、Y画像の1次転
写が終了し、中間転写ベルト27上の4色重ね画像の先
端が2次転写終了後、ベルトクリーニングユニット62
の位置に来る前に接離機構によって中間転写ベルト27
のベルト面に接触させてクリーニングを行う。その後、
クリーニングユニット62は少なくとも全ての色のトナ
ー像をクリーニングするために、Lp以上であって、且
つ次ページの先頭色、すなわちBkトナー像先端部をク
リーニングしないようにLt以下の中間転写ベルト27
上の領域をクリーニングし続けた後、離間する。
【0013】本実施の形態例においては、2次転写手段
である転写搬送ベルトユニット63は駆動ローラ63
a、従動ローラ63b及びバックアップローラ群に絶縁
性の例えば、マイラやPVDFによる転写搬送ベルト6
4が掛け渡され、回りにクリーニングブレード63c、
転写紙除電用帯電器65及びベルト除電用帯電器66等
で構成している。上述したように中間転写ベルト27上
に4色のトナー像を転写した後、転写紙は中間転写ベル
ト27上の4色トナー像の先端にタイミングを合わせて
レジストローラ80によって給紙され、転写搬送ベルト
64により2次転写位置Aに搬送される。その際、転写
搬送ベルト64の裏側から帯電器63dによって逆極性
帯電が行われ、中間転写ベルト27上のトナー像は転写
紙上に一括転写される。その後、2次転写を続け、最大
サイズ転写画像後端が2次転写位置Aを通過する際、次
ページ第1色目のBkトナー像先端は2次転写位置Aよ
り距離Lsだけ前方の位置Cに位置する。すなわち、2
次転写位置Aから転写紙分離位置Bまでの距離をLbと
するとき、Lb≦Lsとなるよう転写搬送ベルトユニッ
ト63が構成されると共に、転写搬送ベルトユニット6
3は転写紙後端が転写紙分離位置Cを通過した後、駆動
ローラ63aを中心とする回動動作により、中間転写ベ
ルトから離間し、図中破線位置へ移動する。
【0014】これは転写紙後端が転写紙分離位置Cを通
過する前に、転写搬送ベルトユニットの離間動作を行う
と、転写紙が転写ベルトに吸着された状態であるため、
転写紙上の未定着画像を乱したり、こすれ画像を生じさ
せる不具合があるためであり、また距離Lbと距離Ls
との関係をLb≦Lsと設定しないと、離間動作前に中
間転写ベルト上の次ページ第1色トナー像先端が2次転
写位置Aに突入し、こすれ画像を生じさせるためであ
る。紙除電器65により分離された転写紙は、該搬送転
写ベルト64と略平行であって、鉛直下方向に距離D離
れたベルト搬送面を形成する搬送ユニット50へ搬送転
写ベルト64により搬送される。これは厚紙やOHP等
のこしの強い転写材を転写搬送するためには給紙から転
写・搬送・定着までの経路を概略平行となるように構成
するのが望ましく、且つ、スムーズに転写搬送ベルト6
4から搬送ユニット50のゴムベルト50cに転写材を
受け渡すためには、上記の如く除電を受け、曲率分離し
た転写材を搬送ユニット50が下方で受け取る構成が簡
便であり好ましいためである。
【0015】搬送ユニット50はローラ50a、50b
に多孔性のゴムベルト50cが掛け渡され、ベルト内に
配置されたファン51によって、下方に排風を行い、転
写紙を吸引しつつ搬送を行う。このような構成により転
写紙の搬送力は転写搬送ベルト64及び定着装置70の
定着ローラ70aによる搬送力より小さく設定すること
ができる。また、転写搬送ベルト64から転写紙が分離
する分離位置Bと定着装置70の定着ローラ70a、加
圧ローラ70bとのニップ位置Eとの距離をLfとする
と、該距離Lfを最大転写材長の1/2以上に設定す
る。このように距離Lfを設定することにより転写紙の
ねじれによる定着不良を防止することができる。すなわ
ち、転写搬送ベルトユニット63と定着装置70との距
離が短い場合、転写搬送ベルト64の吸着力と定着装置
70の搬送力が共に大きいため、転写搬送ベルト64と
定着装置70との搬送方向に僅かなズレを生じても、定
着ニップ部への転写紙の進入部にて転写材にねじれが生
じ、定着不良が生じるが、本願発明に係る画像形成装置
の如く、距離Lfを最大転写材長の1/2以上に設定す
ると、最大転写紙においても転写紙長の半分が搬送ユニ
ット50の緩い吸着力で保持されるため、仮に転写搬送
ベルト64と定着装置70との搬送方向に僅かなズレを
生じても搬送ユニット50部分にて転写紙のねじれが吸
収され、定着不良を生じない。その後、定着を完了した
転写紙は、トレイ72に排出され転写が完了する。
【0016】図3は本発明に係る多色画像形成装置のタ
イミングチャートを示した図である。中間転写ベルト2
7の周長Lt毎にベルト位置検出用マーカー41が中間
転写ベルトマーカ検知器40により検出され(ベルトマ
ーク検知)、該ベルト位置検出用マーカー41が検出さ
れた後、所定時間(距離)が経過後、書き込み光学ユニ
ット20により感光体24上にBk静電潜像が形成され
る(LD書き込み)。該LD書き込みは最大転写紙に対
する画像長Lpだけ行われる。すなわち、中間転写ベル
ト27の周長Ltは画像長Lpと画像間余白領域Lsと
からなるよう設定され、画像間余白領域Lsが所望量発
生するようにLD書き込みが行われる。その後、Bk静
電潜像の現像が行われ、1次転写が中間転写ベルト27
上に行われる。また、現像されたBkトナー像を1次転
写している間にC(シアン)のLD書き込みが行われ、
その後、順次C画像の1次転写、M(マゼンタ)のLD
書き込み、M画像の1次転写、Y(イエロー)のLD書
き込み、Y画像の1次転写が行われる。
【0017】このように中間転写ベルト27上にBk、
C、Mの3色のトナー像を転写した後、Yのトナー像を
1次転写している間に、2次転写が転写搬送ベルトユニ
ット63の転写搬送ベルト64に行われ、その際、2次
転写が実行される直前に転写搬送ユニット63が中間転
写ベルト27と接触し、また、2次転写が終了した後に
転写搬送ベルトユニット63が中間転写ベルト27より
離れ、さらにその直後に2枚目の作像プロセスにおける
Bkトナー像が2次転写位置に進入する。このように多
色画像形成装置を構成することにより、転写ベルトによ
る画像ブレ・こすれを防止し、安定した多色画像が得ら
れると共に、転写材に大きなねじれ力が生じ定着不良が
発生せず、且つこしの強い転写材を確実に転写搬送ベル
ト上の転写材を搬送ベルトに受け渡し、高画質の多色画
像を得ることができ、また連続出力スピード(CPM)
が大きく生産性の高い多色画像形成装置を得ることがで
きる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、2次転写手段(転写搬送ベルト)における
2次転写位置Aから転写材分離位置Bまでの距離Lbと
中間転写体周長Lt及び最大有効画像長Lpとの関係
を、{2次転写手段における2次転写位置から転写材分
離までの距離(Lb)}≦{中間転写体周長(Lt)−
最大有効画像長(Lp)}としたため、2次転写手段
(転写搬送ベルト)の中間転写体(中間転写ベルト2
7)からの離間は転写材が全て2次転写手段より分離し
た後に行われ、転写搬送ベルトによる転写材搬送中に転
写材を動かし、画像ブレ・こすれ等を起こしたり、或い
は搬送転写ベルトが中間転写ベルトから離間する前に次
ページの第1色目中間転写ベルト上のトナー像が2次転
写領域に突入し、画像こすれを引き起こす不具合を回避
し、高速処理が可能であるにも拘わらず高画質な画像を
得ることができる。
【0019】請求項2記載の発明によれば、2次転写後
に転写搬送ベルト64より分離した転写材を定着装置ま
で搬送する搬送ユニット50を有し、且つ該搬送ユニッ
ト50の吸着力は2次転写手段である転写搬送ベルト6
4の吸着力より小さく設定され、また転写搬送ベルト6
4から定着装置70のニップ部までの距離Lfが最大転
写材の長手方向の長さの1/2以上に設定したので、転
写搬送ベルト分離後、定着前までの搬送手段の吸着力が
小さく、過剰な転写材のたるみのアンバランス(前後
差)による部分的な過定着画像を発生することがない。
【0020】請求項3記載の発明によれば、2次転写を
行う転写搬送ベルト64のベルト面と搬送ユニット50
のベルト50cの搬送面が略平行であり、さらに前記ベ
ルト50cの搬送面は転写搬送ベルト64の搬送面より
下方に位置することにより、厚紙・OHP等こしの強い
転写材から薄紙まで、重力を利用し得簡便な方法により
転写搬送ベルト64上の転写材を搬送ベルトユニットの
ベルト50cに受け渡すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多色画像形成装置の全体の概略を
示す図。
【図2】本発明に係る多色画像形成装置のシステム構成
を示した図。
【図3】本発明に係る多色画像形成装置のタイミングチ
ャートを示した図。
【符号の説明】
24 像担持体(感光体)、27 中間転写体(中間転
写ベルト)、50 転写材搬送手段(搬送ユニット)6
3 2次転写手段(転写搬送ベルトユニット)、64
転写搬送ベルト、70 定着手段(定着装置)、Lt
中間転写体周長、Lp 最大有効画像長、A 2次転写
位置、B 転写紙分離位置、E 定着装置ニップ部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー像を中間
    転写体に1次転写し、前記中間転写体上のトナー像を2
    次転写手段により2次転写する多色画像形成装置におい
    て、 前記2次転写手段は転写材を吸着して2次転写位置へ搬
    送し2次転写を行う転写ベルトであり、また、前記2次
    転写手段における2次転写位置から転写材分離までの距
    離と中間転写体周長及び最大有効画像長との関係は、 {2次転写手段における2次転写位置から転写材分離ま
    での距離}≦{中間転写体周長−最大有効画像長} であり、前記2次転写手段の中間転写体からの離間は転
    写材が全て2次転写手段より分離後に行われるようタイ
    ミングを設定したことを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体上に形成されたトナー像を中間
    転写体に1次転写し、前記中間転写体上のトナー像を2
    次転写手段により2次転写する多色画像形成装置におい
    て、前記2次転写手段は転写材を吸着して2次転写位置
    へ搬送し2次転写を行う転写ベルトであり、また、前記
    2次転写後に転写ベルトより分離された転写材を定着手
    段まで搬送する転写材搬送手段を有し、前記転写材搬送
    手段の吸着力は前記2次転写手段の吸着力より小さく、
    前記2次転写ベルトから定着装置ニップ部までの距離が
    最大転写材の長手方向の長さの1/2以上であることを
    特徴とする請求項1記載の多色画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記2次転写手段をなす転写ベルト面と
    前記転写材搬送手段の搬送面が概略平行であり、前記転
    写材搬送手段の搬送面は転写ベルト平面より下方に位置
    することを特徴とする請求項1又は2記載の多色画像形
    成装置。
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