JP3439152B2 - 射出装置及びその制御方法 - Google Patents

射出装置及びその制御方法

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JP3439152B2 JP12383199A JP12383199A JP3439152B2 JP 3439152 B2 JP3439152 B2 JP 3439152B2 JP 12383199 A JP12383199 A JP 12383199A JP 12383199 A JP12383199 A JP 12383199A JP 3439152 B2 JP3439152 B2 JP 3439152B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出装置及びその
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機は射出装置を有し、該
射出装置の加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、
かつ、進退自在に配設され、該スクリューを駆動手段に
よって回転及び進退させることができるようになってい
る。そして、計量工程時に、加熱シリンダ内においてス
クリューを正方向に回転させながら後退させることによ
って、ホッパから落下した樹脂を溶融させてスクリュー
の溝に沿って前進させ、スクリューヘッドの前方に蓄
え、射出工程時に、スクリューを前進させることによっ
て、スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂を射出ノ
ズルから射出するようにしている。
【0003】そのために、前記スクリューにおいては、
後方から前方にかけて順に、ホッパから落下した樹脂が
供給される樹脂供給部、供給された樹脂を圧縮しながら
溶融させる圧縮部、及び溶融させられた樹脂を一定量ず
つ計量する計量部が形成される。なお、前記溝内の樹脂
は、前記樹脂供給部においてペレット状の形状を有し、
圧縮部において半溶融状態に置かれ、計量部において完
全に溶融させられて液状になる。
【0004】ところで、前記スクリューの外周面及び加
熱シリンダの内周面の粗さが互いに等しいと、計量工程
時にスクリューを回転させても、溝内の樹脂は、スクリ
ューと一体的に回転させられ、前進しない。そこで、通
常は、加熱シリンダの内周面がスクリューの外周面より
粗くされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出装置においては、前記加熱シリンダの内周面が
粗くされるので、スクリューを前進させる際に、加熱シ
リンダの内周面の近傍の樹脂に大きな摩擦抵抗が加わっ
てしまう。しかも、スクリューの溝内の樹脂の溶融状態
は、樹脂供給部、圧縮部及び計量部を移動する間に変化
するので、前記樹脂に加わる摩擦抵抗も変化してしま
う。
【0006】したがって、射出工程において、後方から
スクリューに加えられる射出力と、スクリューヘッドの
前端に加わる射出圧力とが対応せず、十分な射出圧力で
樹脂を射出することができないだけでなく、前記摩擦抵
抗の変化に伴って射出圧力にばらつきが生じてしまう。
【0007】その結果、金型内の樹脂圧力、すなわち、
型内圧にもばらつきが生じ、成形品の品質を低下させて
しまう。
【0008】本発明は、前記従来の射出装置の問題点を
解決して、射出工程において樹脂に加わる摩擦抵抗を小
さくすることができるとともに、成形品の品質を向上さ
せることができる射出装置及びその制御方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出装置においては、加熱シリンダと、スクリュー本体の
外周にフライトが形成されたフライト部、及び該フライ
ト部の前端に配設されたスクリューヘッドを備え、前記
加熱シリンダ内において回転自在に、かつ、進退自在に
配設されたスクリューと、該スクリューを回転させるた
めの第1の駆動手段と、前記スクリューを進退させるた
めの第2の駆動手段と、射出工程において前記第2の駆
動手段を駆動して、スクリューを所定のスクリュー速度
で前進させるスクリュー前進手段と、前記射出工程の開
始から完了までの間において前記第1の駆動手段を駆動
して、前記フライトを見掛け上スクリュー速度より低い
フライト速度で前進させるフライト速度制御手段とを有
する。そして、前記スクリュー速度に対するフライト速
度の速度比は、1より小さく、かつ、樹脂の種類に対応
させて設定された最小値以上に設定される。
【0010】本発明の他の射出装置においては、加熱シ
リンダと、スクリュー本体の外周にフライトが形成され
たフライト部、及び該フライト部の前端に配設されたス
クリューヘッドを備え、前記加熱シリンダ内において回
転自在に、かつ、進退自在に配設されたスクリューと、
該スクリューを回転させるための第1の駆動手段と、前
記スクリューを進退させるための第2の駆動手段と、射
出工程において前記第2の駆動手段を駆動して、スクリ
ューを所定のスクリュー速度で前進させるスクリュー前
進手段と、前記射出工程において前記第1の駆動手段を
駆動して、前記フライトを見掛け上スクリュー速度より
低いフライト速度で前進させるフライト速度制御手段と
を有する。そして、該フライト制御手段は、射出工程が
開始されてから所定の時間が経過するまでフライトを見
掛け上前記スクリュー速度より低いフライト速度で前進
させ、前記時間が経過すると、フライトを見掛け上前記
スクリュー速度と等しいフライト速度で前進させる。
【0011】
【0012】本発明の更に他の射出装置においては、さ
らに、前記スクリュー速度は多段で変更され、前記フラ
イト速度は前記スクリュー速度に対応させて多段で変更
される。
【0013】本発明の更に他の射出装置においては、さ
らに、射出工程が開始される前の第1の段階で、前記ス
クリューを逆方向に回転させ、逆止リングを遮断位置に
置く遮断手段と、射出工程が開始される前の第2の段階
で、前記スクリューを逆方向に回転させ、前記フライト
部の樹脂圧力を低下させる樹脂圧力低下手段とを有す
る。
【0014】本発明の射出装置の制御方法においては、
計量工程において、第1の駆動手段を駆動してスクリュ
ーを正方向に回転させ、射出工程の開始から完了までの
間において、第2の駆動手段を駆動してスクリューを所
定のスクリュー速度で前進させ、かつ、前記第1の駆動
手段を駆動してフライトを見掛け上前記スクリュー速度
より低いフライト速度で前進させる。そして、前記スク
リュー速度に対するフライト速度の速度比は、1より小
さく、かつ、樹脂の種類に対応させて設定された最小値
以上に設定される。
【0015】本発明の他の射出装置の制御方法において
は、計量工程において、第1の駆動手段を駆動してスク
リューを正方向に回転させ、射出工程において、第2の
駆動手段を駆動してスクリューを所定のスクリュー速度
で前進させ、かつ、前記第1の駆動手段を駆動してフラ
イトを見掛け上前記スクリュー速度より低いフライト速
度で前進させる。そして、射出工程が開始されてから所
定の時間が経過するまでフライトを見掛け上前記スクリ
ュー速度より低いフライト速度で前進させ、前記時間が
経過すると、フライトを見掛け上前記スクリュー速度と
等しいフライト速度で前進させる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の第1の実施の形態における
射出装置の制御ブロック図、図2は本発明の第1の実施
の形態における射出装置の要部拡大図、図3は本発明の
第1の実施の形態における射出装置の概念図、図4は本
発明の第1の実施の形態における射出装置の動作を示す
タイムチャートである。
【0018】図において、11はシリンダ部材としての
加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内に回転自在
に、かつ、進退自在に配設された射出部材としてのスク
リュー、13は前記加熱シリンダ11の前端(図2にお
ける左端)に形成された射出ノズル、14は該射出ノズ
ル13に形成されたノズル口、15は前記加熱シリンダ
11の後端(図2における右端)の近傍の所定位置に形
成された樹脂供給口、16は該樹脂供給口15に取り付
けられ、樹脂を収容するホッパである。
【0019】前記スクリュー12は、フライト部21、
及び該フライト部21の前端に配設されたスクリューヘ
ッド27から成る。そして、前記フライト部21は、ス
クリュー本体の外周に螺(ら)旋状に形成されたフライ
ト23を備え、該フライト23によって螺旋状の溝24
が形成される。また、フライト部21には、後方(図2
における右方)から前方(図2における左方)にかけて
順に、ホッパ16から落下した樹脂が供給される樹脂供
給部P1、供給された樹脂を圧縮しながら溶融させる圧
縮部P2、及び溶融させられた樹脂を一定量ずつ計量す
る計量部P3が形成される。前記溝24の底、すなわ
ち、溝底の外径は、樹脂供給部P1において比較的小さ
くされ、圧縮部P2において徐々に大きくされ、計量部
P3において比較的大きくされる。したがって、加熱シ
リンダ11の内周面とスクリュー12の外周面との間の
間隙(げき)は、前記樹脂供給部P1において比較的大
きくされ、圧縮部P2において徐々に小さくされ、計量
部P3において比較的小さくされる。
【0020】計量工程時に前記スクリュー12を正方向
に回転させながら後退させると、ホッパ16から落下し
た樹脂が樹脂供給部P1に供給され、溝24内を前進さ
せられ、スクリューヘッド27の前方に蓄えられる。な
お、前記溝24内の樹脂は、前記樹脂供給部P1におい
て図に示されるようにペレット状の形状を有し、圧縮部
P2において半溶融状態に置かれ、計量部P3において
完全に溶融させられて液状になる。
【0021】射出工程時に、前記スクリュー12を前進
させると、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹
脂は、射出ノズル13から射出され、図示されない金型
のキャビティ空間に充填(てん)される。このとき、ス
クリューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂が逆流しな
いように、逆流防止装置が配設される。
【0022】そのために、前記スクリューヘッド27
は、前半部に円錐(すい)形のヘッド本体部25を、後
半部に円柱部26を有する。そして、該円柱部26の外
周に環状の逆止リング28が回動自在に配設され、前記
フライト部21の前端に押金29が固定される。
【0023】また、前記逆止リング28には、円周方向
における複数箇所に、軸方向に延びる穴28aが形成さ
れ、前端に所定の角度にわたって切欠28bが形成され
る。そして、前記ヘッド本体部25に係止突起25aが
形成され、該係止突起25aが前記切欠28b内に置か
れる。この場合、前記逆止リング28はスクリュー12
の回転に伴ってスクリューヘッド27に対して所定の角
度θだけ回動させられ、それ以上の回動が規制される。
【0024】一方、前記押金29には、円周方向におけ
る複数箇所に、前記穴28aと対応させて軸方向に延び
る穴29aが形成される。したがって、逆止リング28
がスクリューヘッド27に対して回動させられると、前
記穴28a、29aが選択的に連通させられる。そし
て、逆止リング28は、前記スクリューヘッド27の前
方とフライト部21との間を連通する連通位置、及び前
記スクリューヘッド27の前方とフライト部21との間
を遮断する遮断位置を採る。
【0025】ところで、前記加熱シリンダ11の後端は
前方射出サポート31に取り付けられ、該前方射出サポ
ート31と所定の距離を置いて後方射出サポート32が
配設される。そして、前記前方射出サポート31と後方
射出サポート32との間にガイドバー33が架設され、
該ガイドバー33に沿ってプレッシャプレート34が進
退自在に配設される。なお、前記前方射出サポート31
及び後方射出サポート32は、図示されないボルトによ
って図示されないスライドベースに固定される。
【0026】また、前記スクリュー12の後端にドライ
ブシャフト35が連結され、該ドライブシャフト35
は、ベアリング36、37によってプレッシャプレート
34に対して回転自在に支持される。そして、スクリュ
ー12を回転させるために、第1の駆動手段としての計
量用モータ41が配設され、該計量用モータ41とドラ
イブシャフト35との間に、プーリ42、43及びタイ
ミングベルト44から成る第1の回転伝動手段が配設さ
れる。したがって、前記計量用モータ41を駆動するこ
とによって、スクリュー12を正方向又は逆方向に回転
させることができる。なお、前記第1の駆動手段とし
て、計量用モータ41に代えて油圧モータを使用するこ
ともできるまた、前記プレッシャプレート34より後方
(図3における右方)に、互いに螺合させられたボール
ねじ軸45及びボールナット46から成るボールねじ4
7が配設され、該ボールねじ47によって回転運動を直
線運動に変換する運動方向変換手段が構成される。そし
て、前記ボールねじ軸45はベアリング48によって後
方射出サポート32に対して回転自在に支持され、前記
ボールナット46はプレート51及びロードセル52を
介してプレッシャプレート34に固定される。さらに、
スクリュー12を進退させるために、第2の駆動手段と
しての射出用モータ53が配設され、該射出用モータ5
3とボールねじ軸45との間に、プーリ54、55及び
タイミングベルト56から成る第2の回転伝動手段が配
設される。したがって、前記射出用モータ53を駆動
し、ボールねじ軸45を回転させることによってボール
ナット46を移動させ、スクリュー12を前進又は後退
させることができる。なお、前記第2の駆動手段とし
て、射出用モータ53に代えて射出シリンダを使用する
こともできる。
【0027】この場合、スクリュー12を前進させるの
に伴って、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹
脂による反力が発生させられ、前記プレッシャプレート
34及びドライブシャフト35を介して前記ロードセル
52が押圧される。このとき、ロードセル52の歪(ひ
ず)みが電気信号に変換され、該電気信号に基づいて、
前記スクリュー12を後方から所定の圧力で押すための
射出力が算出される。
【0028】そのために、ロードセル52からの電気信
号は制御装置62に送られ、該制御装置62は、射出力
設定器63によって設定された値と前記ロードセル52
からの電気信号に基づいて前記射出力を算出し、電流指
令II 、IM を発生させ、電流指令II を射出用サーボ
アンプ64に送って射出用モータ53を駆動し、回転方
向切換信号SG及び電流指令IM を計量用サーボアンプ
65に送って計量用モータ41を駆動する。なお、前記
回転方向切換信号SGは、図4に示されるように、正及
び負の値を採り、回転方向切換信号SGが正の値を採る
とき、計量用モータ41は正方向に駆動され、スクリュ
ー12を正方向に回転させ、回転方向切換信号SGが負
の値を採るとき、計量用モータ41は逆方向に駆動さ
れ、スクリュー12を逆方向に回転させる。
【0029】前記構成の射出装置において、制御装置6
2内の図示されない連通手段は、タイミングt1で前記
計量用モータ41を正方向に駆動してスクリュー12を
時間τ1だけスクリュー回転数N1で正方向に回転させ
る。したがって、スクリュー12に対して逆止リング2
8が角度θだけ回動させられることになり、逆止リング
28は連通位置に置かれ、前記穴28a、29aが連通
させられる。続いて、タイミングt2で計量工程が開始
され、制御装置62内の図示されない計量手段は、前記
計量用モータ41を正方向に駆動してスクリュー12を
時間τ2だけスクリュー回転数N2で正方向に回転させ
るとともに、射出用モータ53を駆動してスクリュー1
2を後退させて、計量を行う。この間、逆止リング28
は連通位置に置かれ、前記穴28a、29aが連通させ
られる。その結果、前記樹脂は、前記溝24に沿って前
進し、その間に加熱シリンダ11によって加熱され、溶
融させられた後、穴28a、29aを通って前方に流
れ、スクリューヘッド27の前方に蓄えられる。
【0030】このようにして、タイミングt3で計量工
程が完了すると、制御装置62内の図示されない遮断手
段は、タイミングt4で前記計量用モータ41を逆方向
に駆動してスクリュー12を時間τ3だけスクリュー回
転数N3で逆方向に回転させる。したがって、スクリュ
ー12に対して逆止リング28が角度θだけ回動させら
れることになり、逆止リング28は遮断位置に置かれ、
前記穴28a、29aが遮断される。
【0031】続いて、タイミングt5で射出工程が開始
され、制御装置62内の図示されない射出手段及びスク
リュー前進手段は、射出用モータ53を駆動してスクリ
ュー12を所定のスクリュー速度Vsで前進させ、前記
スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂を射出ノ
ズル13から射出する。このとき、スクリューヘッド2
7の前方に蓄えられた樹脂の一部は、逆流して後方に移
動しようとするが、前記穴28a、29aが遮断されて
いるので、スクリューヘッド27の前方の樹脂がフライ
ト部21に逆流するのを防止することができる。
【0032】したがって、射出工程時における樹脂の充
填量を安定させることができ、成形品の品質を向上させ
ることができる。また、射出工程時のフライト部21に
おける樹脂を安定させることができるので、計量工程時
に計量を安定して行うことができ、樹脂の熱履歴を安定
させることができ、さらに、樹脂の温度を安定させるこ
とができる。
【0033】そして、前記制御装置62は、スクリュー
速度設定器66によってあらかじめ設定されたスクリュ
ー速度Vsの速度パターンに基づいて速度制御を行い、
位置検出器71によって検出されたスクリュー位置が所
定の位置になると、速度制御から圧力制御に切り換え、
前記射出力に基づいて保圧制御を行い、タイミングt6
で射出工程を完了する。
【0034】なお、本実施の形態においては、前記スク
リュー12を時間τ1だけ正方向に回転させた後、計量
工程が開始されるまでにわずかな時間を置くようにして
いるが、前記スクリュー12を時間τ1だけ正回転させ
た後、直ちに計量工程を開始することもできる。また、
計量工程が完了した後、射出工程が開始されるまでにわ
ずかな時間を置くようにしているが、計量工程が完了し
た後、直ちにスクリュー12を逆方向に回転させること
もできる。さらに、前記スクリュー12を時間τ3だけ
逆方向に回転させた後、射出工程が開始されるまでにわ
ずかな時間を置くようにしているが、前記スクリュー1
2を時間τ3だけ逆方向に回転させた後、直ちに射出工
程を開始することもできる。また、射出工程を開始する
前にサックバックを行うこともできる。
【0035】ところで、前記スクリュー12の外周面及
び加熱シリンダ11の内周面の粗さが互いに等しいと、
計量工程時にスクリュー12を回転させても、溝24内
の樹脂は、スクリュー12と一体的に回転させられ、前
進しない。そこで、通常は、加熱シリンダ11の内周面
がスクリュー12の外周面より粗くされる。
【0036】ところが、前記加熱シリンダ11の内周面
が粗くされると、スクリュー12を前進させる際に、加
熱シリンダ11の内周面の近傍の樹脂に大きな摩擦抵抗
が加わってしまう。しかも、溝24内の樹脂の溶融状態
は、樹脂供給部P1、圧縮部P2及び計量部P3を移動
する間に変化するので、前記樹脂に加わる摩擦抵抗も変
化してしまう。
【0037】そこで、射出工程において、射出用モータ
53を駆動してスクリュー12を前進させる際に、計量
用モータ41を駆動してスクリュー12を逆方向に回転
させることによって、加熱シリンダ11に対してフライ
ト23が見掛け上前進する速度、すなわち、フライト速
度Vfをスクリュー速度Vsより低くするようにしてい
る。
【0038】すなわち、前記スクリュー速度Vsに対す
るフライト速度Vfの速度比をγ γ=Vf/Vs としたとき、 γ<1 にする。この場合、見掛け上フライト速度Vfが低くさ
れるので、樹脂はスクリュー12の外周面上を滑って加
熱シリンダ11の内周面上で停滞することになる。した
がって、加熱シリンダ11の内周面の近傍の樹脂に加わ
る摩擦抵抗を小さくすることができる。
【0039】ところが、フライト速度Vfが樹脂の種類
によって決まる限界値を超えて低くされると、スクリュ
ー12が前進するのに対し樹脂は前記加熱シリンダ11
の内周面上でほぼ停止した状態になる。この場合、前述
されたように、射出工程時に逆止リング28は遮断位置
に置かれ、前記穴28a、29aが遮断された状態に置
かれるので、樹脂がフライト部21側に流れ込むことは
ない。したがって、前記樹脂供給部P1から計量部P3
にかけて、特に、フライト部21の前端の近傍において
樹脂圧力が低下してしまう。その結果、計量工程時に計
量を安定して行うことができず、成形品にボイド、シル
バーストリーク等が発生し、成形品の品質を低下させて
しまう。
【0040】そこで、樹脂の種類に対応させて設定され
た速度比γの最小値をγMIN とすると、 γMIN ≦γ にされる。したがって、速度比γは、1より小さく最小
値γMIN 以上、例えば、0.1〜0.9の範囲に設定さ
れる。
【0041】そして、フライト速度設定器68は、この
ようにあらかじめ設定された速度比γに基づいてフライ
ト速度Vfの速度パターンを設定し、該速度パターンを
速度指令値として制御装置62に送る。該制御装置62
の図示されないフライト速度制御手段は、前記フライト
速度設定器68から送られた速度指令値に基づいてフラ
イト速度制御を行う。そのために、前記フライト速度制
御手段内の回転数算出手段は、前記スクリュー速度Vs
及びフライト速度Vfに基づいてスクリュー回転数Nf
を算出し、該スクリュー回転数Nfに基づいて電流指令
F を発生させ、該電流指令IF を計量用サーボアンプ
65に送って計量用モータ41を駆動する。その結果、
前記スクリュー12はスクリュー回転数Nfで回転させ
られる。
【0042】また、スクリュー速度Vsをスクリュー位
置に対応させて多段で変更する場合、各スクリュー位置
i (i=1、2、…)において設定されるスクリュー
速度をVsi (i=1、2、…)とすると、スクリュー
速度Vsi に対応させてフライト速度Vfi (i=1、
2、…)も多段で変更され、 Vfi =γ・Vsi に設定される。同様に、スクリュー速度Vsを一定にし
たり、ランプ関数、指数関数等の関数で変更させたりす
る場合も、スクリュー速度Vsi に対応させてフライト
速度Vfi を変更することができる。
【0043】なお、記憶手段としてのメモリ67に、前
記フライト速度Vfの速度パターンを格納し、該速度パ
ターンを読み出してフライト速度制御を行うこともでき
る。また、フライト速度設定器68に代えて、スクリュ
ー回転数設定器を配設し、該スクリュー回転数設定器に
よって設定されたスクリュー回転数を制御装置62に送
るようにしてもよい。
【0044】次に、前記最小値γMIN について説明す
る。
【0045】図5は本発明の第1の実施の形態における
速度比と摩擦抵抗との第1の関係図、図6は本発明の第
1の実施の形態における速度比と樹脂圧力との第1の関
係図、図7は本発明の第1の実施の形態における速度比
と摩擦抵抗との第2の関係図、図8は本発明の第1の実
施の形態における速度比と樹脂圧力との第2の関係図で
ある。なお、図5及び7において、横軸に速度比γを、
縦軸に加熱シリンダ11(図2)の内周面の近傍の樹脂
に加わる摩擦抵抗をFを採ってある。また、図6及び8
において、横軸に速度比γを、縦軸にフライト部21の
前端の近傍における樹脂圧力Pfを採ってある。
【0046】例えば、ポリメチルメタクリル酸メチル樹
脂(メタクリル樹脂)のように、粘度の高い樹脂を使用
して成形を行う場合、図5及び6に示されるように、速
度比γが 0.2≦γ<1 の範囲では、フライト速度Vfが低くなるほど、摩擦抵
抗Fは小さくなり、樹脂圧力Pfは低くなる。また、速
度比γが 0≦γ<0.2 の範囲では、フライト速度Vfを低くしても摩擦抵抗F
はほとんど変化しないが、樹脂圧力Pfは低くなり、負
の値を採る。
【0047】また、例えば、ポリアミド樹脂のように、
粘度の低い樹脂を使用して成形を行う場合、図7及び8
に示されるように、速度比γが 0.5≦γ<1 の範囲では、フライト速度Vfが低くなるほど、摩擦抵
抗Fは小さくなり、樹脂圧力Pfは低くなる。また、速
度比γが 0≦γ<0.5 の範囲では、フライト速度Vfを低くしても摩擦抵抗F
はほとんど変化しないが、樹脂圧力Pfは低くなり、負
の値を採る。
【0048】そこで、前記ポリメチルメタクリル酸メチ
ル樹脂のように、粘度の高い樹脂を使用して成形を行う
場合、速度比γを0.1〜0.3、好ましくは約0・2
にし、ポリアミド樹脂のように、粘度の低い樹脂を使用
して成形を行う場合、速度比γを0.4〜0.6、好ま
しくは約0・5に設定すると、フライト部21の樹脂圧
力Pfを負圧にすることなく、摩擦抵抗Fを最も小さく
することができる。
【0049】このように、加熱シリンダ11の内周面の
近傍の樹脂に加わる摩擦抵抗Fを小さくすることができ
るので、射出工程において、後方からスクリュー12に
加えられる射出力と、スクリューヘッド27の前端に加
わる射出圧力とを対応させることができ、十分な射出圧
力を発生させることができる。
【0050】また、たとえ、溝24内の樹脂の溶融状態
が、樹脂供給部P1、圧縮部P2及び計量部P3を移動
する間に変化しても、前記樹脂に加わる摩擦抵抗を一定
にすることができるので、射出圧力を安定させることが
できる。そして、型内圧を安定させることができるの
で、成形品の品質を向上させることができる。
【0051】また、射出工程中はスクリュー12が常に
逆方向に回転させられるので、逆止リング28は、常に
遮断位置側にバイアスが加えられた状態に置かれる。し
たがって、射出工程中に逆止リング28に外力が加わっ
て逆止リング28が連通位置に置かれることがなくなる
ので、樹脂が逆流するのを防止することができる。その
結果、計量を安定して行うことができるので、成形品の
品質を向上させることができる。
【0052】そして、十分な射出圧力を発生させること
ができるので、射出力をその分小さくすることができ
る。したがって、射出装置を小型化することができるだ
けでなく、射出装置のコストを低くすることができる。
また、摩擦抵抗が小さくなるので、樹脂が受ける剪(せ
ん)断熱が少なくなり、樹脂焼けが発生するのを防止す
ることができる。
【0053】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0054】図9は本発明の第2の実施の形態における
射出装置の動作を示すタイムチャートである。
【0055】この場合、図に示されるように、タイミン
グt11で第1の駆動手段としての計量用モータ41
(図1)を正方向に駆動してスクリュー12(図2)を
時間τ1だけスクリュー回転数N1で正方向に回転させ
る。続いて、タイミングt12で計量工程が開始され、
制御装置62内の図示されない計量手段は、前記計量用
モータ41を正方向に駆動してスクリュー12を時間τ
2だけスクリュー回転数N2で正回転させるとともに、
第2の駆動手段としての射出用モータ53を駆動してス
クリュー12を後退させる。
【0056】そして、タイミングt13で計量工程が完
了すると、制御装置62内の図示されない遮断手段は、
タイミングt14で前記計量用モータ41を逆方向に駆
動してスクリュー12を時間τ4だけスクリュー回転数
N3で逆方向に回転させる。続いて、タイミングt15
で射出工程が開始され、制御装置62内の図示されない
射出手段及びスクリュー前進手段は、射出用モータ53
を駆動してスクリュー12を前進させるとともに、計量
用モータ41を逆方向に駆動してスクリュー12をスク
リュー回転数Nfで逆方向に回転させる。そして、タイ
ミングt16で射出工程を完了する。
【0057】この場合、時間τ4は、前記第1の実施の
形態における時間τ3(図4)より長くされる。そし
て、前記遮断手段は、前記時間τ4の第1の段階で、逆
止リング28を遮断位置に置き、制御装置62内の図示
されない樹脂圧力低下手段は、前記時間τ4の第2の段
階で、前記フライト部21の前端の近傍における樹脂圧
力Pfを所定値だけ低下させる。したがって、射出工程
が開始される前に、樹脂に加わる摩擦抵抗を小さくする
ことができるので、射出工程中における射出圧力のばら
つきを小さくすることができる。
【0058】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0059】図10は本発明の第3の実施の形態におけ
る射出装置の動作を示すタイムチャートである。
【0060】この場合、図に示されるように、タイミン
グt21で第1の駆動手段としての計量用モータ41
(図1)を正方向に駆動してスクリュー12(図2)を
時間τ1だけスクリュー回転数N1で正方向に回転させ
る。続いて、タイミングt22で計量工程が開始され、
制御装置62内の図示されない計量手段は、前記計量用
モータ41を正方向に駆動してスクリュー12を時間τ
2だけスクリュー回転数N2で正回転させるとともに、
第2の駆動手段としての射出用モータ53を駆動してス
クリュー12を後退させる。
【0061】そして、タイミングt23で計量工程が完
了すると、制御装置62内の図示されない遮断手段は、
タイミングt24で前記計量用モータ41を逆方向に駆
動してスクリュー12を時間τ3だけスクリュー回転数
N3で逆方向に回転させる。続いて、タイミングt25
で射出工程を開始し、制御装置62内の図示されない射
出手段及びスクリュー前進手段は、射出用モータ53を
駆動してスクリュー12を前進させるとともに、計量用
モータ41を逆方向に駆動してスクリュー12を時間τ
5だけスクリュー回転数Nfで逆方向に回転させる。次
に、タイミングt26で計量用モータ41を停止させ、
フライト23を前記スクリュー速度Vsと等しいフライ
ト速度Vfで前進させる。そして、タイミングt27で
射出工程を完了する。
【0062】この場合、スクリュー12の前進を開始す
る際の静摩擦、及び開始した直後の動摩擦による摩擦抵
抗が大きいのに対して、前進を開始してから所定の時間
が経過した後の動摩擦による摩擦抵抗は小さいので、ス
クリュー12の前進の初期の段階における摩擦抵抗を小
さくすることができれば、その後は、スクリュー12を
逆方向に回転させなくても、射出圧力のばらつきを小さ
くすることができる。したがって、計量用モータ41を
駆動する時間が短くなるので、射出装置を運転するため
のコストを低くすることができる。
【0063】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出装置においては、加熱シリンダと、スクリュ
ー本体の外周にフライトが形成されたフライト部、及び
該フライト部の前端に配設されたスクリューヘッドを備
え、前記加熱シリンダ内において回転自在に、かつ、進
退自在に配設されたスクリューと、該スクリューを回転
させるための第1の駆動手段と、前記スクリューを進退
させるための第2の駆動手段と、射出工程において前記
第2の駆動手段を駆動して、スクリューを所定のスクリ
ュー速度で前進させるスクリュー前進手段と、前記射出
工程の開始から完了までの間において前記第1の駆動手
段を駆動して、前記フライトを見掛け上スクリュー速度
より低いフライト速度で前進させるフライト速度制御手
段とを有する。そして、前記スクリュー速度に対するフ
ライト速度の速度比は、1より小さく、かつ、樹脂の種
類に対応させて設定された最小値以上に設定される。
【0065】この場合、加熱シリンダの内周面の近傍の
樹脂に加わる摩擦抵抗を小さくすることができるので、
射出工程において、後方からスクリューに加えられる射
出力と、スクリューヘッドの前端に加わる射出圧力とを
対応させることができ、十分な射出圧力を発生させるこ
とができる。
【0066】また、フライトによって形成される溝内の
樹脂の溶融状態が、フライト部を移動する間に変化して
も、前記樹脂に加わる摩擦抵抗を一定にすることができ
るので、射出圧力を安定させることができる。そして、
型内圧を安定させることができるので、成形品の品質を
向上させることができる。
【0067】しかも、十分な射出圧力を発生させること
ができるので、射出力をその分小さくすることができ
る。したがって、射出装置を小型化することができるだ
けでなく、射出装置のコストを低くすることができる。
また、摩擦抵抗が小さくなるので、樹脂が受ける剪断熱
が少なくなり、樹脂焼けが発生するのを防止することが
できる。また、前記スクリュー速度に対するフライト速
度の速度比は、1より小さく、かつ、樹脂の種類に対応
させて設定された最小値以上に設定されるので、フライ
ト部の樹脂圧力を負圧にすることなく、加熱シリンダの
内周面の近傍の樹脂に加わる摩擦抵抗を小さくすること
ができる。
【0068】本発明の他の射出装置においては、加熱シ
リンダと、スクリュー本体の外周にフライトが形成され
たフライト部、及び該フライト部の前端に配設されたス
クリューヘッドを備え、前記加熱シリンダ内において回
転自在に、かつ、進退自在に配設されたスクリューと、
該スクリューを回転させるための第1の駆動手段と、前
記スクリューを進退させるための第2の駆動手段と、射
出工程において前記第2の駆動手段を駆動して、スクリ
ューを所定のスクリュー速度で前進させるスクリュー前
進手段と、前記射出工程において前記第1の駆動手段を
駆動して、前記フライトを見掛け上スクリュー速度より
低いフライト速度で前進させるフライト速度制御手段と
を有する。そして、該フライト制御手段は、射出工程が
開始されてから所定の時間が経過するまでフライトを見
掛け上前記スクリュー速度より低いフライト速度で前進
させ、前記時間が経過すると、フライトを見掛け上前記
スクリュー速度と等しいフライト速度で前進させる。
【0069】この場合、スクリューの前進を開始する際
の静摩擦、及び開始した直後の動摩擦による摩擦抵抗は
大きいのに対して、前進を開始してから所定の時間が経
過した後の動摩擦による摩擦抵抗は小さいので、スクリ
ューの前進の初期の段階における摩擦抵抗を小さくする
ことができれば、その後は、スクリューを逆方向に回転
させなくても、射出圧力のばらつきを小さくすることが
できる。したがって、第1の駆動手段を駆動する時間が
短くなるので、射出装置を運転するためのコストを低く
することができる。
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】本発明の更に他の射出装置においては、さ
らに、射出工程が開始される前の第1の段階で、前記ス
クリューを逆方向に回転させ、逆止リングを遮断位置に
置く遮断手段と、射出工程が開始される前の第2の段階
で、前記スクリューを逆方向に回転させ、前記フライト
部の樹脂圧力を低下させる樹脂圧力低下手段とを有す
る。
【0074】この場合、射出工程が開始される前に、樹
脂に加わる摩擦抵抗を小さくすることができるので、射
出工程中における射出圧力のばらつきを小さくすること
ができる。
【0075】
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における射出装置の
制御ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における射出装置の
要部拡大図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における射出装置の
概念図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における射出装置の
動作を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態における速度比と摩
擦抵抗との第1の関係図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における速度比と樹
脂圧力との第1の関係図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における速度比と摩
擦抵抗との第2の関係図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における速度比と樹
脂圧力との第2の関係図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における射出装置の
動作を示すタイムチャートである。
【図10】本発明の第3の実施の形態における射出装置
の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】 11 加熱シリンダ 12 スクリュー 21 フライト部 23 フライト 27 スクリューヘッド 28 逆止リング 41 計量用モータ 53 射出用モータ 62 制御装置 Pf 樹脂圧力 γ 速度比
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−276448(JP,A) 特開 平10−71630(JP,A) 特開 昭63−236617(JP,A) 特開 昭63−288727(JP,A) 特開 平10−16015(JP,A) 特開 平9−29794(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/77 B29C 45/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)加熱シリンダと、 (b)スクリュー本体の外周にフライトが形成されたフ
    ライト部、及び該フライト部の前端に配設されたスクリ
    ューヘッドを備え、前記加熱シリンダ内において回転自
    在に、かつ、進退自在に配設されたスクリューと、 (c)該スクリューを回転させるための第1の駆動手段
    と、 (d)前記スクリューを進退させるための第2の駆動手
    段と、 (e)射出工程において前記第2の駆動手段を駆動し
    て、スクリューを所定のスクリュー速度で前進させるス
    クリュー前進手段と、 (f)前記射出工程の開始から完了までの間において前
    記第1の駆動手段を駆動して、前記フライトを見掛け上
    スクリュー速度より低いフライト速度で前進させるフラ
    イト速度制御手段とを有するとともに、 (g)前記スクリュー速度に対するフライト速度の速度
    比は、1より小さく、かつ、樹脂の種類に対応させて設
    定された最小値以上に設定されることを特徴とする射出
    装置。
  2. 【請求項2】 (a)加熱シリンダと、 (b)スクリュー本体の外周にフライトが形成されたフ
    ライト部、及び該フライト部の前端に配設されたスクリ
    ューヘッドを備え、前記加熱シリンダ内において回転自
    在に、かつ、進退自在に配設されたスクリューと、 (c)該スクリューを回転させるための第1の駆動手段
    と、 (d)前記スクリューを進退させるための第2の駆動手
    段と、 (e)射出工程において前記第2の駆動手段を駆動し
    て、スクリューを所定のスクリュー速度で前進させるス
    クリュー前進手段と、 (f)前記射出工程において前記第1の駆動手段を駆動
    して、前記フライトを見掛け上スクリュー速度より低い
    フライト速度で前進させるフライト速度制御手段とを有
    するとともに、 (g)該フライト制御手段は、射出工程が開始されてか
    ら所定の時間が経過するまでフライトを見掛け上前記ス
    クリュー速度より低いフライト速度で前進させ、前記時
    間が経過すると、フライトを見掛け上前記スクリュー速
    度と等しいフライ ト速度で前進させることを特徴とする
    射出装置
  3. 【請求項3】 (a)記スクリュー速度は多段で変更
    され、 (b)前記フライト速度は前記スクリュー速度に対応さ
    せて多段で変更される請求項1又は2に記載の射出装
    置。
  4. 【請求項4】 (a)射出工程が開始される前の第1の
    段階で、前記スクリューを逆方向に回転させ、逆止リン
    グを遮断位置に置く遮断手段と、 (b)射出工程が開始される前の第2の段階で、前記ス
    クリューを逆方向に回転させ、前記フライト部の樹脂圧
    力を低下させる樹脂圧力低下手段とを有する請求項1
    は2に記載の射出装置
  5. 【請求項5】 (a)量工程において、第1の駆動手
    段を駆動してスクリューを正方向に回転させ、 (b)射出工程の開始から完了までの間において、第2
    の駆動手段を駆動してスクリューを所定のスクリュー速
    度で前進させ、かつ、前記第1の駆動手段を駆動してフ
    ライトを見掛け上前記スクリュー速度より低いフライト
    速度で前進させるとともに、 (c)前記スクリュー速度に対するフライト速度の速度
    比は、1より小さく、かつ、樹脂の種類に対応させて設
    定された最小値以上に設定されることを特徴とする射出
    装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 (a)計量工程において、第1の駆動手
    段を駆動してスクリューを正方向に回転させ、 (b)射出工程において、第2の駆動手段を駆動してス
    クリューを所定のスクリュー速度で前進させ、かつ、前
    記第1の駆動手段を駆動してフライトを見掛け上前記ス
    クリュー速度より低いフライト速度で前進させるととも
    に、 (c)射出工程が開始されてから所定の時間が経過する
    までフライトを見掛け上前記スクリュー速度より低いフ
    ライト速度で前進させ、前記時間が経過すると、フライ
    トを見掛け上前記スクリュー速度と等しいフライト速度
    で前進させることを特徴とする射出装置の制御方法。
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