JP3321437B2 - 射出装置及びその制御方法 - Google Patents

射出装置及びその制御方法

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JP3321437B2
JP3321437B2 JP25737599A JP25737599A JP3321437B2 JP 3321437 B2 JP3321437 B2 JP 3321437B2 JP 25737599 A JP25737599 A JP 25737599A JP 25737599 A JP25737599 A JP 25737599A JP 3321437 B2 JP3321437 B2 JP 3321437B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出装置及びその
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、射出装置
が配設され、該射出装置の加熱シリンダ内にスクリュー
が回転自在に、かつ、進退自在に配設され、該スクリュ
ーを駆動手段によって回転及び進退させることができる
ようになっている。また、前記スクリューの本体、すな
わち、スクリュー本体の外周面には、螺(ら)旋状のフ
ライトが形成され、該フライトによって溝が形成され
る。そして、計量工程時に、加熱シリンダ内においてス
クリューを正方向に回転させながら後退させることによ
って、加熱シリンダに取り付けられたホッパから落下し
た樹脂を溶融させて前記溝に沿って前進させてスクリュ
ーヘッドの前方に蓄え、射出工程時に、スクリューを前
進させることによって、スクリューヘッドの前方に蓄え
られた樹脂を射出ノズルから射出するようにしている。
【0003】そのために、前記スクリューにおいては、
後方から前方にかけて順に、ホッパから落下した樹脂が
供給される樹脂供給部、供給された樹脂を圧縮しながら
溶融させる圧縮部、及び溶融させられた樹脂を一定量ず
つ計量する計量部が形成される。なお、前記溝内の樹脂
は、前記樹脂供給部においてペレット状の形状を有し、
圧縮部において半溶融状態に置かれ、計量部において完
全に溶融させられて液状になる。
【0004】ところで、前記スクリューの外周面及び加
熱シリンダの内周面の粗さが互いに等しいと、計量工程
時にスクリューを回転させても、前記溝内の樹脂は、ス
クリューと一体的に回転させられ、前進しない。そこ
で、通常は、加熱シリンダの内周面がスクリューの外周
面より粗くされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出装置においては、前記加熱シリンダの内周面が
粗くされるので、スクリューを前進させる際に、加熱シ
リンダの内周面の近傍の樹脂に大きな摩擦抵抗が加わっ
てしまう。
【0006】したがって、射出工程において、後方から
スクリューに加えられる射出力と、スクリューの前進に
伴ってスクリューヘッドの前端に加わる射出圧力とが対
応せず、十分な射出圧力で樹脂を射出することができな
い。
【0007】そこで、加熱シリンダに対してフライトが
見掛け上前進する速度をフライト速度としたとき、射出
工程において前記フライトをスクリュー速度より低いフ
ライト速度で前進させることが考えられる。この場合、
加熱シリンダの内周面の近傍の樹脂に加わる摩擦抵抗を
小さくすることができるので、射出工程において、射出
力と射出圧力とを対応させることができ、十分な射出圧
力で樹脂を射出することができる。
【0008】ところで、スクリュー速度を多段で変更す
るのに伴って、フライト速度をスクリュー速度に対応さ
せて多段で変更しようとすると、計量用モータを逆回転
させるための計量用モータ回転数指令を多段で変更する
必要がある。ところが、射出用モータとスクリューとの
間に配設されたプーリ、タイミングベルト等における慣
性、機械的なガタ等による特性と、計量用モータとスク
リューとの間に配設されたプーリ、タイミングベルト等
における慣性、機械的なガタ等による特性とが異なり、
スクリュー速度の変更のタイミングがフライト速度の変
更のタイミングより遅れてしまう。したがって、射出圧
力が計量用モータ回転数指令の変更に伴って変動し、成
形不良が発生し、成形品の品質が低下してしまう。
【0009】本発明は、前記従来の射出装置の問題点を
解決して、射出工程において樹脂に加わる摩擦抵抗を小
さくすることができるとともに、成形品の品質を向上さ
せることができる射出装置及びその制御方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出装置においては、加熱シリンダと、スクリュー本体の
外周面にフライトが形成されたフライト部、及び該フラ
イト部の前端に配設されたスクリューヘッドを備え、前
記加熱シリンダ内において回転自在に、かつ、進退自在
に配設されたスクリューと、該スクリューを回転させる
ための第1の駆動手段と、前記スクリューを進退させる
ための第2の駆動手段と、射出工程において、前記第2
の駆動手段を駆動して、スクリューを所定のスクリュー
速度で前進させるスクリュー前進制御手段と、前記射出
工程において、前記第1の駆動手段を駆動して、スクリ
ューを計量工程時に回転させられる方向と逆方向に回転
させ、前記フライトを見掛け上スクリュー速度より低い
フライト速度で前進させるフライト速度制御手段と、前
記スクリュー速度を多段で変更するためのスクリュー速
度指令を発生させるスクリュー速度設定手段と、前記フ
ライト速度をスクリュー速度に対応させて多段で変更す
るためのフライト速度指令を発生させるフライト速度設
定手段と、該フライト速度設定手段によって発生させら
れたフライト速度指令を鈍らせる指令緩衝手段とを有す
る。
【0011】本発明の射出装置の制御方法においては、
計量工程において、第1の駆動手段を駆動してスクリュ
ーを正方向に回転させ、スクリュー速度を多段で変更す
るためのスクリュー速度指令を発生させ、フライト速度
を前記スクリュー速度に対応させて多段で変更するため
のフライト速度指令を発生させ、フライト速度設定手段
によって発生させられたフライト速度指令を鈍らせ、射
出工程において、第2の駆動手段を駆動し、前記スクリ
ューをスクリュー速度指令に従って所定のスクリュー速
度で前進させ、かつ、前記第1の駆動手段を駆動し、ス
クリューを計量工程時に回転させられる方向と逆方向に
回転させ、前記フライトを、鈍らせられたフライト速度
指令に従って見掛け上前記スクリュー速度より低いフラ
イト速度で前進させる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】図2は本発明の実施の形態における射出装
置の要部拡大図、図3は本発明の実施の形態における射
出装置の概念図である。
【0014】図において、11はシリンダ部材としての
加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内に回転自在
に、かつ、進退自在に配設された射出部材としてのスク
リュー、13は前記加熱シリンダ11の前端(図2にお
ける左端)に形成された射出ノズル、14は該射出ノズ
ル13に形成されたノズル口、15は前記加熱シリンダ
11の後端(図2における右端)の近傍の所定位置に形
成された樹脂供給口、16は該樹脂供給口15に取り付
けられ、樹脂を収容するホッパである。
【0015】前記スクリュー12は、フライト部21、
及び該フライト部21の前端に配設されたスクリューヘ
ッド27から成る。そして、前記フライト部21は、ス
クリュー本体の外周面に螺旋状に形成されたフライト2
3を備え、該フライト23によって螺旋状の溝24が形
成される。また、フライト部21には、後方(図2にお
ける右方)から前方(図2における左方)にかけて順
に、ホッパ16から落下した樹脂が供給される樹脂供給
部P1、供給された樹脂を圧縮しながら溶融させる圧縮
部P2、及び溶融させられた樹脂を一定量ずつ計量する
計量部P3が形成される。そして、前記溝24内の樹脂
は、前記樹脂供給部P1において図2に示されるように
ペレット状の形状を有し、圧縮部P2において半溶融状
態に置かれ、計量部P3において完全に溶融させられて
液状になる。
【0016】前記溝24の底、すなわち、溝底の外径
は、樹脂供給部P1において比較的小さくされ、圧縮部
P2において後方から前方にかけて徐々に大きくされ、
計量部P3において比較的大きくされる。したがって、
加熱シリンダ11の内周面とスクリュー12の軸部の外
周面との間の間隙(げき)は、前記樹脂供給部P1にお
いて比較的大きくされ、圧縮部P2において後方から前
方にかけて徐々に小さくされ、計量部P3において比較
的小さくされる。
【0017】計量工程時に前記スクリュー12を正方向
に回転させながら後退させると、ホッパ16から落下し
た樹脂が樹脂供給部P1に供給され、溝24内を前進
(図2における左方に移動)させられ、スクリューヘッ
ド27の前方に蓄えられる。続いて、射出工程時に前記
スクリュー12を前進させると、スクリューヘッド27
の前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13から射出さ
れ、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填(て
ん)される。このとき、スクリューヘッド27の前方に
蓄えられた樹脂が逆流しないように、スクリューヘッド
27の周囲に逆流防止装置が配設される。
【0018】そのために、前記スクリューヘッド27
は、前半部(図2における左半部)に円錐(すい)形の
ヘッド本体部25を、後半部(図2における右半部)に
円柱部26を有する。そして、該円柱部26の外周に環
状の逆止リング28が回動自在に配設され、前記フライ
ト部21の前端に押金29が固定される。なお、前記逆
止リング28及び押金29によって逆流防止装置が構成
される。
【0019】また、前記逆止リング28には、円周方向
における複数箇所に、軸方向に延びる穴28aが形成さ
れ、前端に所定の角度にわたって切欠28bが形成され
る。そして、前記ヘッド本体部25に係止突起25aが
形成され、該係止突起25aが前記切欠28b内に置か
れる。この場合、前記逆止リング28はスクリュー12
の回転に伴ってスクリューヘッド27に対して所定の角
度θだけ回動させられ、それ以上の回動が規制される。
【0020】一方、前記押金29には、円周方向におけ
る複数箇所に、前記穴28aと対応させて軸方向に延び
る穴29aが形成される。したがって、逆止リング28
がスクリューヘッド27に対して所定の角度θだけ回動
させられると、前記穴28a、29aが選択的に連通さ
せられる。そして、逆止リング28は、計量工程時には
図2に示されるような前記スクリューヘッド27の前方
とフライト部21との間を連通する連通位置に置かれ、
射出工程時には前記スクリューヘッド27の前方とフラ
イト部21との間を遮断する遮断位置に置かれる。
【0021】ところで、前記加熱シリンダ11の後端
(図3における右端)は前方射出サポート31に取り付
けられ、該前方射出サポート31と所定の距離を置いて
後方射出サポート32が配設される。そして、前記前方
射出サポート31と後方射出サポート32との間にガイ
ドバー33が架設され、該ガイドバー33に沿ってプレ
ッシャプレート34が進退(図3における左右方向に移
動)自在に配設される。なお、前記前方射出サポート3
1及び後方射出サポート32は、図示されないボルトに
よって図示されないスライドベースに固定される。
【0022】また、前記スクリュー12の後端にドライ
ブシャフト35が連結され、該ドライブシャフト35は
ベアリング36、37によってプレッシャプレート34
に対して回転自在に支持される。そして、スクリュー1
2を回転させるために、第1の駆動手段としての電動の
計量用モータ41が配設され、該計量用モータ41とド
ライブシャフト35との間に、プーリ42、43及びタ
イミングベルト44から成る第1の回転伝動手段が配設
される。したがって、前記計量用モータ41を駆動する
ことによって、スクリュー12を正方向又は逆方向に回
転させることができる。なお、本実施の形態において
は、前記第1の駆動手段として電動の計量用モータ41
を使用しているが、該電動の計量用モータ41に代えて
油圧のモータを使用することもできる。
【0023】また、前記プレッシャプレート34より後
方(図3における右方)に、互いに螺合させられたボー
ルねじ軸45及びボールナット46から成る運動方向変
換手段としてのボールねじ47が配設され、該ボールね
じ47によって回転運動が直線運動に変換される。そし
て、前記ボールねじ軸45はベアリング48によって後
方射出サポート32に対して回転自在に支持され、前記
ボールナット46はプレート51及びロードセル52を
介してプレッシャプレート34に固定される。さらに、
スクリュー12を進退させるために、第2の駆動手段と
しての射出用モータ53が配設され、該射出用モータ5
3とボールねじ軸45との間に、プーリ54、55及び
タイミングベルト56から成る第2の回転伝動手段が配
設される。したがって、前記射出用モータ53を駆動
し、ボールねじ軸45を回転させることによってボール
ナット46及びプレッシャプレート34を移動させ、ス
クリュー12を前進(図3における左方に移動)又は後
退(図3における右方に移動)させることができる。な
お、本実施の形態においては、前記プレッシャプレート
34を移動させる手段として射出用モータ53を使用し
ているが、該射出用モータ53に代えて射出用シリンダ
を使用することもできる。
【0024】次に、射出装置の制御回路について説明す
る。
【0025】図1は本発明の実施の形態における射出装
置の制御回路の要部ブロック図、図4は本発明の実施の
形態における射出装置の制御回路の概略図、図5は本発
明の実施の形態における制御装置の動作を示す第1のタ
イムチャート、図6は本発明の実施の形態における制御
装置の動作を示す第2のタイムチャートである。
【0026】図において、41は計量用モータ、53は
射出用モータ、62は制御装置、64は射出用サーボア
ンプ、65は計量用サーボアンプ、66はスクリュー速
度設定手段としてのスクリュー速度設定器、67はメモ
リ、68はフライト速度設定器、71は射出用モータ回
転数nI を検出する射出用モータ回転数検出器、72は
計量用モータ回転数nM を検出する計量用モータ回転数
検出器、81はスクリュー12(図3)の位置を検出す
るスクリュー位置検出器である。そして、前記制御装置
62は、射出用モータ回転数設定器73、減算器74、
78、計量用モータ回転数算出手段としてのゲイン設定
器(−K)75、指令緩衝手段としてのフィルタ(F)
76及び計量用モータ回転数設定器77から成る。な
お、前記フライト速度設定器68及びゲイン設定器75
によってフライト速度設定手段が構成される。
【0027】この場合、計量工程において、計量用モー
タ回転数設定器77はあらかじめ設定された計量用モー
タ回転数指令NM を減算器78に送る。該減算器78
は、前記計量用モータ回転数指令NM 及び計量用モータ
回転数nM を受け、計量用モータ回転数指令NM と計量
用モータ回転数nM との偏差ΔnM を算出し、該偏差Δ
M を電流指令IM として計量用サーボアンプ65に送
る。このようにして、制御装置62は計量用モータ41
を駆動する。
【0028】また、射出工程において、スクリュー速度
Vsをスクリュー位置Si (i=1、2、…)に対応さ
せて多段で変更するようになっている。そのために、前
記スクリュー速度設定器66においては、各スクリュー
位置Si に対応させてスクリュー速度指令Vsoi(i=
1、2、…)が発生させられ、該スクリュー速度指令V
oiが射出用モータ回転数設定器73に送られる。該射
出用モータ回転数設定器73は、スクリュー速度指令V
oiを受けると、各スクリュー位置Si に対応させて射
出用モータ回転数指令NIi(i=1、2、…)を発生さ
せ、該射出用モータ回転数指令NIiを減算器74に送る
とともに、ゲイン設定器75に送る。前記減算器74
は、前記射出用モータ回転数指令NIi及び射出用モータ
回転数nIを受け、射出用モータ回転数指令NIiと射出
用モータ回転数nI との偏差ΔnIを算出し、該偏差Δ
I を電流指令II として射出用サーボアンプ64に送
る。このようにして、制御装置62は射出用モータ53
を駆動する。
【0029】この場合、スクリュー12を前進させるの
に伴って、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹
脂による反力が発生させられ、該反力によって、前記プ
レッシャプレート34及びドライブシャフト35を介し
てロードセル52が押圧される。このとき、ロードセル
52の歪(ひず)みが電気信号に変換され、該電気信号
に基づいて、前記スクリュー12を後方から所定の圧力
で押すための射出力が算出される。
【0030】ところで、前記スクリュー12の外周面及
び加熱シリンダ11の内周面の粗さが互いに等しいと、
計量工程時にスクリュー12を回転させても、溝24
(図2)内の樹脂は、スクリュー12と一体的に回転さ
せられ、前進しない。そこで、通常は、加熱シリンダ1
1の内周面がスクリュー12の外周面より粗くされる。
【0031】ところが、前記加熱シリンダ11の内周面
が粗くされると、スクリュー12を前進させる際に、加
熱シリンダ11の内周面の近傍の樹脂に大きな摩擦抵抗
が加わってしまう。しかも、溝24内の樹脂の溶融状態
は、樹脂供給部P1、圧縮部P2及び計量部P3を移動
する間に変化するので、前記樹脂に加わる摩擦抵抗も変
化してしまう。
【0032】そこで、射出工程において、射出用モータ
53を駆動してスクリュー12を前進させる際に、計量
用モータ41を駆動してスクリュー12を逆方向に回転
させることによってフライト速度Vfをスクリュー速度
Vsより低くするようにしている。
【0033】すなわち、前記スクリュー速度Vsに対す
るフライト速度Vfの速度比γ γ=Vf/Vs としたとき、 γ<1 にする。この場合、見掛け上フライト速度Vfがスクリ
ュー速度Vsより低くされるので、樹脂はスクリュー1
2の外周面上を滑って加熱シリンダ11の内周面上で停
滞することになる。したがって、加熱シリンダ11の内
周面の近傍の樹脂に加わる摩擦抵抗を小さくすることが
できる。
【0034】ところが、フライト速度Vfが樹脂の種類
によって決まる限界値より低くされると、スクリュー1
2が前進するのに対して、樹脂は前記加熱シリンダ11
の内周面上でほぼ停止した状態になる。この場合、前述
されたように、射出工程時に逆止リング28は遮断位置
に置かれ、穴28a、29aが遮断された状態に置かれ
るので、樹脂がフライト部21側に流れ込むことはな
い。したがって、前記樹脂供給部P1から計量部P3に
かけて、特に、フライト部21の前端の近傍において樹
脂圧力が低下してしまう。その結果、計量工程時に樹脂
の計量を安定して行うことができず、成形品にボイド、
シルバーストリーク等が発生し、成形品の品質を低下さ
せてしまう。
【0035】そこで、樹脂の種類に対応させて設定され
た速度比γの最小値γMIN が、γMIN ≦γにされる。し
たがって、速度比γは、1より小さく、かつ、最小値γ
MIN 以上、例えば、0.1〜0.9の範囲に設定され
る。
【0036】そして、フライト速度設定器68は、この
ようにあらかじめ設定された速度比γをゲイン設定器7
5に送る。該ゲイン設定器75は、速度比γ、及び射出
用モータ回転数設定器73から送られた射出用モータ回
転数指令NIiを受けると、前記速度比γをゲインとし
て、各スクリュー位置Si に対応させて一次のフライト
速度指令としての一次の計量用モータ回転数指令N
fi(i=1、2、…)を算出して発生させ、該一次の計
量用モータ回転数指令Nfiをフィルタ76に送る。
【0037】前記フィルタ76は、一次の計量用モータ
回転数指令Nfiを所定の緩衝要素で緩衝させることによ
って、一次の計量用モータ回転数指令Nfiの波形を鈍ら
せ、各スクリュー位置Si に対応させて二次のフライト
速度指令としての二次の計量用モータ回転数指令N
Fi(i=1、2、…)を算出し、該二次の計量用モータ
回転数指令NFiを減算器78に送る。該減算器78は、
前記二次の計量用モータ回転数指令NFi及び計量用モー
タ回転数nM を受けると、二次の計量用モータ回転数指
令NFiと計量用モータ回転数nM との偏差ΔnF を算出
し、該偏差ΔnF を電流指令IF として計量用サーボア
ンプ65に送る。このようにして、前記スクリュー12
はスクリュー回転数Nfで回転させられる。なお、前記
ゲイン設定器75、フィルタ76及び減算器78によっ
てフライト速度制御手段が構成され、該フライト速度制
御手段によってフライト速度Vfが制御される。
【0038】前記フィルタ76において、一次の計量用
モータ回転数指令Nfiの波形を鈍らせる場合、一次遅
れ、正弦波等の波形を利用したり、一次関数、指数関
数、ランプ関数等の関数を利用したりすることができ
る。なお、記憶手段としてのメモリ67に、一次、二次
の計量用モータ回転数指令Nfi、NFiの回転数パターン
を格納し、該回転数パターンを読み出してフライト速度
Vfを制御することもできる。
【0039】ところで、射出用モータ53とスクリュー
12との間の第1の回転伝導手段における慣性、機械的
なガタ等による特性と、計量用モータ41とスクリュー
12との間の第2の回転伝動手段における慣性、機械的
なガタ等による特性とが異なるので、スクリュー速度V
sの変更のタイミングがフライト速度Vfの変更のタイ
ミングより遅れると、スクリューヘッド27の前端に加
わる射出圧力が変動し、成形不良が発生し、成形品の品
質が低下してしまう。
【0040】ところが、前述されたように、フィルタ7
6によって一次の計量用モータ回転数指令Nfiの波形が
鈍らせられ、各スクリュー位置Si に対応させて二次の
計量用モータ回転数指令NFiが算出されて発生させられ
るようになっているので、スクリュー速度Vsの変更の
タイミングとフライト速度Vfの変更のタイミングとを
一致させることができる。したがって、スクリュー12
の前進に伴って発生させられる射出圧力が、二次の計量
用モータ回転数指令NFiの変更に伴って変動するのを防
止することができる。その結果、成形不良が発生するこ
とがなく、成形品の品質を向上させることができる。
【0041】本実施の形態においては、図6に示される
ように、射出用モータ回転数指令N Ii及び一次の計量用
モータ回転数指令Nfiは、いずれもステップ状に変化さ
せられるようになっているが、制御の追随性を向上させ
るために、一次遅れ、正弦波等の波形を利用したり、一
次関数、指数関数、ランプ関数等の関数を利用したりし
て射出用モータ回転数指令NIi及び一次の計量用モータ
回転数指令Nfiをあらかじめ鈍らせることができる。そ
の場合、フィルタ76は、一次の計量用モータ回転数指
令Nfiを更に鈍らせ、二次の計量用モータ回転数指令N
Fiを算出する。
【0042】次に、前記構成の制御装置62の動作につ
いて説明する。
【0043】なお、図5の波形は、スクリュー12の回
転方向を表し、正の値を採る場合、スクリュー12は正
方向に回転させられ、0である場合、スクリュー12の
回転は停止させられ、負の値を採る場合、スクリュー1
2は逆方向に回転させられる。
【0044】まず、制御装置62内の図示されない逆止
リング28の連通制御手段は、タイミングt1で前記計
量用モータ41を正方向に駆動して、スクリュー12を
時間τ1だけスクリュー回転数N1で正方向に回転させ
る。したがって、スクリュー12に対して逆止リング2
8が角度θだけ回動させられて連通位置に置かれ、前記
穴28a、29aが連通させられる。続いて、タイミン
グt2で計量工程が開始され、制御装置62内の図示さ
れない計量制御手段は、前記計量用モータ41を計量用
モータ回転数指令NM に従って正方向に駆動し、スクリ
ュー12を時間τ2だけスクリュー回転数N2で正方向
に回転させるとともに、射出用モータ53を駆動してス
クリュー12を後退させて、計量を行う。この間、逆止
リング28は連通位置に置かれ、前記穴28a、29a
が連通させられたままにされる。その結果、前記樹脂
は、前記溝24に沿って前進し、その間に加熱シリンダ
11によって加熱され溶融させられた後、穴28a、2
9aを通って前方に流れ、スクリューヘッド27の前方
に蓄えられる。
【0045】このようにして、タイミングt3で計量工
程が完了すると、制御装置62内の図示されない逆止リ
ング28の遮断制御手段は、タイミングt4で前記計量
用モータ41を逆方向に駆動してスクリュー12を時間
τ3だけスクリュー回転数N3で逆方向に回転させる。
したがって、スクリュー12に対して逆止リング28が
角度θだけ回動させられて遮断位置に置かれ、前記穴2
8a、29aが遮断される。
【0046】続いて、タイミングt5で射出工程が開始
され、制御装置62内の図示されない射出制御手段及び
スクリュー前進制御手段は、射出用モータ53を射出用
モータ回転数指令NIiに従って駆動し、スクリュー12
を所定のスクリュー速度Vsで前進させ、前記スクリュ
ーヘッド27の前方に蓄えられた樹脂を射出ノズル13
から射出する。この間、前記フライト速度制御手段は、
計量用モータ41を二次の計量用モータ回転数指令NFi
に従って逆方向に駆動してフライト23を見掛け上のフ
ライト速度Vfで前進させる。
【0047】このとき、スクリューヘッド27の前方に
蓄えられた樹脂の一部は、逆流して後方に移動しようと
するが、前記穴28a、29aが遮断されているので、
スクリューヘッド27の前方の樹脂がフライト部21に
逆流するのを防止することができる。したがって、射出
工程時における樹脂の充填量を安定させることができ、
成形品の品質を向上させることができる。また、射出工
程時のフライト部21における樹脂を安定させることが
できるので、計量工程時に計量を安定して行うことがで
き、樹脂の熱履歴を安定させることができ、さらに、樹
脂の温度を安定させることができる。
【0048】そして、前記制御装置62は、スクリュー
位置検出器81によって検出されたスクリュー位置Si
が所定の位置になると、速度制御から圧力制御に切り換
え、前記射出力に基づいて保圧制御を行い、タイミング
t6で射出工程を完了する。
【0049】なお、本実施の形態においては、前記スク
リュー12を時間τ1だけ正方向に回転させた後、計量
工程が開始されるまでにわずかな時間を置くようにして
いるが、前記スクリュー12を時間τ1だけ正方向に回
転させた後、直ちに計量工程を開始することもできる。
また、計量工程が完了した後、スクリュー12が逆方向
に回転させられるまでにわずかな時間を置くようにして
いるが、計量工程が完了した後、直ちにスクリュー12
を逆方向に回転させることもできる。さらに、前記スク
リュー12を時間τ3だけ逆方向に回転させた後、射出
工程が開始されるまでにわずかな時間を置くようにして
いるが、前記スクリュー12を時間τ3だけ逆方向に回
転させた後、直ちに射出工程を開始することもできる。
また、射出工程を開始する前にサックバックを行うこと
もできる。
【0050】次に、前記最小値γMIN について説明す
る。
【0051】図7は本発明の実施の形態における速度比
と摩擦抵抗との第1の関係図、図8は本発明の実施の形
態における速度比と樹脂圧力との第1の関係図、図9は
本発明の実施の形態における速度比と摩擦抵抗との第2
の関係図、図10は本発明の実施の形態における速度比
と樹脂圧力との第2の関係図である。なお、図7及び9
において、横軸に速度比γを、縦軸に加熱シリンダ11
(図2)の内周面の近傍の樹脂に加わる摩擦抵抗Fを、
図8及び10において、横軸に速度比γを、縦軸にフラ
イト部21の前端の近傍における樹脂圧力Pfを採って
ある。
【0052】例えば、ポリメチルメタクリル酸メチル樹
脂(メタクリル樹脂)のように、粘度の高い樹脂を使用
して成形を行う場合、図7及び8に示されるように、速
度比γが 0.2≦γ<1 の範囲では、フライト速度Vfが低くなるほど、摩擦抵
抗Fは小さくなり、樹脂圧力Pfは低くなる。また、速
度比γが 0≦γ<0.2 の範囲では、フライト速度Vfを低くしても摩擦抵抗F
はほとんど変化しないが、樹脂圧力Pfは低くなり、負
の値を採る。
【0053】そして、例えば、ポリアミド樹脂のよう
に、粘度の低い樹脂を使用して成形を行う場合、図9及
び10に示されるように、速度比γが 0.5≦γ<1 の範囲では、フライト速度Vfが低くなるほど、摩擦抵
抗Fは小さくなり、樹脂圧力Pfは低くなる。また、速
度比γが 0≦γ<0.5 の範囲では、フライト速度Vfを低くしても摩擦抵抗F
はほとんど変化しないが、樹脂圧力Pfは低くなり、負
の値を採る。
【0054】そこで、前記ポリメチルメタクリル酸メチ
ル樹脂のように粘度の高い樹脂を使用して成形を行う場
合、速度比γを0.1〜0.3、好ましくは約0・2に
し、ポリアミド樹脂のように粘度の低い樹脂を使用して
成形を行う場合、速度比γを0.4〜0.6、好ましく
は約0・5に設定すると、フライト部21の樹脂圧力P
fを負圧にすることなく、摩擦抵抗Fを最も小さくする
ことができる。
【0055】このように、前記摩擦抵抗Fを小さくする
ことができるので、射出工程において、射出力と射出圧
力とを対応させることができ、十分な射出圧力で樹脂を
射出することができる。
【0056】また、溝24内の樹脂の溶融状態が、樹脂
供給部P1、圧縮部P2及び計量部P3を移動する間に
変化しても、前記樹脂に加わる摩擦抵抗Fを一定にする
ことができるので、射出圧力を安定させることができ
る。そして、型内圧を安定させることができるので、成
形品の品質を向上させることができる。
【0057】また、射出工程中はスクリュー12が常に
逆方向に回転させられるので、逆止リング28は常に遮
断位置にバイアスが加えられた状態に置かれる。したが
って、射出工程中に逆止リング28が外力を受けて連通
位置に置かれることがなくなるので、樹脂が逆流するの
を防止することができる。その結果、樹脂の計量を安定
して行うことができるので、成形品の品質を向上させる
ことができる。
【0058】そして、十分な射出圧力で樹脂を射出する
ことができるので、射出力をその分小さくすることがで
きる。したがって、射出装置を小型化することができる
だけでなく、射出装置のコストを低くすることができ
る。また、摩擦抵抗Fが小さくなるので、樹脂が受ける
剪(せん)断熱が少なくなり、樹脂焼けが発生するのを
防止することができる。
【0059】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0060】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出装置においては、加熱シリンダと、スクリュ
ー本体の外周面にフライトが形成されたフライト部、及
び該フライト部の前端に配設されたスクリューヘッドを
備え、前記加熱シリンダ内において回転自在に、かつ、
進退自在に配設されたスクリューと、該スクリューを回
転させるための第1の駆動手段と、前記スクリューを進
退させるための第2の駆動手段と、射出工程において、
前記第2の駆動手段を駆動して、スクリューを所定のス
クリュー速度で前進させるスクリュー前進制御手段と、
前記射出工程において、前記第1の駆動手段を駆動し
て、スクリューを計量工程時に回転させられる方向と逆
方向に回転させ、前記フライトを見掛け上スクリュー速
度より低いフライト速度で前進させるフライト速度制御
手段と、前記スクリュー速度を多段で変更するためのス
クリュー速度指令を発生させるスクリュー速度設定手段
と、前記フライト速度をスクリュー速度に対応させて多
段で変更するためのフライト速度指令を発生させるフラ
イト速度設定手段と、該フライト速度設定手段によって
発生させられたフライト速度指令を鈍らせる指令緩衝手
段とを有する。
【0061】この場合、加熱シリンダの内周面の近傍の
樹脂に加わる摩擦抵抗を小さくすることができるので、
射出工程において、射出力と射出圧力とを対応させるこ
とができ、十分な射出圧力で樹脂を射出することができ
る。
【0062】また、フライトによって形成される溝内の
樹脂の溶融状態が、フライト部を移動する間に変化して
も、前記樹脂に加わる摩擦抵抗を一定にすることができ
るので、射出圧力を安定させることができる。そして、
型内圧を安定させることができるので、成形品の品質を
向上させることができる。
【0063】しかも、十分な射出圧力で樹脂を射出する
ことができるので、射出力をその分小さくすることがで
きる。したがって、射出装置を小型化することができる
だけでなく、射出装置のコストを低くすることができ
る。また、摩擦抵抗が小さくなるので、樹脂が受ける剪
断熱が少なくなり、樹脂焼けが発生するのを防止するこ
とができる。
【0064】そして、フライト速度設定手段によって発
生させられたフライト速度指令が鈍らせられるので、ス
クリュー速度の変更のタイミングとフライト速度の変更
のタイミングとを一致させることができる。したがっ
て、スクリューの前進に伴って発生させられる射出圧力
が、鈍らせられたフライト速度指令の変更に伴って変動
するのを防止することができる。その結果、成形不良が
発生することがなく、成形品の品質を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出装置の制御回
路の要部ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における射出装置の要部拡
大図である。
【図3】本発明の実施の形態における射出装置の概念図
である。
【図4】本発明の実施の形態における射出装置の制御回
路の概略図である。
【図5】本発明の実施の形態における制御装置の動作を
示す第1のタイムチャートである。
【図6】本発明の実施の形態における制御装置の動作を
示す第2のタイムチャートである。
【図7】本発明の実施の形態における速度比と摩擦抵抗
との第1の関係図である。
【図8】本発明の実施の形態における速度比と樹脂圧力
との第1の関係図である。
【図9】本発明の実施の形態における速度比と摩擦抵抗
との第2の関係図である。
【図10】本発明の実施の形態における速度比と樹脂圧
力との第2の関係図である。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ 12 スクリュー 21 フライト部 23 フライト 27 スクリューヘッド 41 計量用モータ 53 射出用モータ 62 制御装置 66 スクリュー速度設定器 68 フライト速度設定器 75 ゲイン設定器 76 フィルタ 78 減算器 Nfi、NFi 一次、二次の計量用モータ回転数指令 Vsoi スクリュー速度指令
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−236617(JP,A) 特開 昭63−288727(JP,A) 特開 平7−276448(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)加熱シリンダと、 (b)スクリュー本体の外周面にフライトが形成された
    フライト部、及び該フライト部の前端に配設されたスク
    リューヘッドを備え、前記加熱シリンダ内において回転
    自在に、かつ、進退自在に配設されたスクリューと、 (c)該スクリューを回転させるための第1の駆動手段
    と、 (d)前記スクリューを進退させるための第2の駆動手
    段と、 (e)射出工程において前記第2の駆動手段を駆動し
    て、スクリューを所定のスクリュー速度で前進させるス
    クリュー前進制御手段と、 (f)前記射出工程において前記第1の駆動手段を駆
    動して、スクリューを計量工程時に回転させられる方向
    と逆方向に回転させ、前記フライトを見掛け上スクリュ
    ー速度より低いフライト速度で前進させるフライト速度
    制御手段と、 (g)前記スクリュー速度を多段で変更するためのスク
    リュー速度指令を発生させるスクリュー速度設定手段
    と、 (h)前記フライト速度をスクリュー速度に対応させて
    多段で変更するためのフライト速度指令を発生させるフ
    ライト速度設定手段と、 (i)該フライト速度設定手段によって発生させられた
    フライト速度指令を鈍らせる指令緩衝手段とを有するこ
    とを特徴とする射出装置。
  2. 【請求項2】 (a)計量工程において、第1の駆動手
    段を駆動してスクリューを正方向に回転させ、 (b)スクリュー速度を多段で変更するためのスクリュ
    ー速度指令を発生させ、 (c)フライト速度を前記スクリュー速度に対応させて
    多段で変更するためのフライト速度指令を発生させ、 (d)フライト速度設定手段によって発生させられたフ
    ライト速度指令を鈍らせ、 (e)射出工程において、第2の駆動手段を駆動し、前
    記スクリューをスクリュー速度指令に従って所定のスク
    リュー速度で前進させ、かつ、前記第1の駆動手段を駆
    動し、スクリューを計量工程時に回転させられる方向と
    逆方向に回転させ、前記フライトを、鈍らせられたフラ
    イト速度指令に従って見掛け上前記スクリュー速度より
    低いフライト速度で前進させることを特徴とする射出装
    置の制御方法。
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