JP3329774B2 - 射出装置及びその制御方法 - Google Patents

射出装置及びその制御方法

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JP3329774B2
JP3329774B2 JP27350699A JP27350699A JP3329774B2 JP 3329774 B2 JP3329774 B2 JP 3329774B2 JP 27350699 A JP27350699 A JP 27350699A JP 27350699 A JP27350699 A JP 27350699A JP 3329774 B2 JP3329774 B2 JP 3329774B2
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芳幸 今冨
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出装置及びその
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、射出装置
が配設され、該射出装置の加熱シリンダ内にスクリュー
が回転自在に、かつ、進退自在に配設され、該スクリュ
ーを計量用モータ及び射出用モータによって回転及び進
退させることができるようになっている。また、前記ス
クリューの外周面には、螺(ら)旋状のフライトが形成
され、該フライトによって溝が形成される。そして、計
量工程時に、スクリューを正方向に回転させると、ホッ
パから落下した樹脂が溶融させられ、前記溝に沿って前
進させられ、スクリューヘッドの前方に蓄えられ、それ
に伴ってスクリューは後退させられる。また、射出工程
時に、スクリューを前進させることによって、スクリュ
ーヘッドの前方に蓄えられた樹脂を射出ノズルから射出
するようにしている。
【0003】そのために、前記スクリューにおいては、
後方から前方にかけて順に、ホッパから落下した樹脂が
供給される樹脂供給部、供給された樹脂を圧縮しながら
溶融させる圧縮部、及び溶融させられた樹脂を一定量ず
つ計量する計量部が形成される。なお、前記溝内の樹脂
は、前記樹脂供給部においてペレット状の形状を有し、
圧縮部において半溶融状態になり、計量部において完全
に溶融させられて液状になる。
【0004】ところで、前記スクリューの外周面及び加
熱シリンダの内周面の粗さが互いに等しいと、計量工程
時にスクリューを回転させても、溝内の樹脂は、スクリ
ューと一体的に回転させられ、前進しない。そこで、通
常は、加熱シリンダの内周面がスクリューの外周面より
粗くされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出装置においては、前記加熱シリンダの内周面が
粗くされるので、スクリューを前進させる際に、加熱シ
リンダの内周面の近傍の樹脂に大きな摩擦抵抗が加わっ
てしまう。
【0006】したがって、射出工程において、後方から
スクリューに加えられる射出力と、スクリューヘッドの
前端に加わる射出圧力とが対応せず、十分な射出圧力で
樹脂を射出することができない。
【0007】そこで、射出工程においてスクリューを逆
方向に回転させることによって、前記フライトを見掛け
上スクリュー速度より低いフライト速度で前進させるこ
とが考えられる。この場合、加熱シリンダの内周面の近
傍の樹脂に加わる摩擦抵抗を小さくすることができる。
したがって、射出工程において、射出力と射出圧力とを
対応させることができ、十分な射出圧力を発生させるこ
とができる。
【0008】ところで、射出用モータ及び計量用モータ
の駆動を開始するに当たり、射出用モータ回転数指令を
ステップ状に立ち上げ、計量用モータ回転数指令をステ
ップ状に立ち下げると、オーバシュートが発生してしま
う。すなわち、実際の射出用モータにおける射出用モー
タ回転数はステップ状には立ち上がらず、遅れて立ち上
がり、目標値に到達してもそのまま高くなり、その後、
目標値より低くなってしまう。同様に、実際の計量用モ
ータにおける計量用モータ回転数はステップ状には立ち
下がらず、遅れて立ち下がり、目標値に到達してもその
まま低くなり、その後、目標値より高くなってしまう。
【0009】したがって、射出用モータ回転数指令及び
計量用モータ回転数指令を切り換えるに当たり、射出用
モータ回転数指令及び計量用モータ回転数指令をいずれ
もパターン発生器によって発生させられたスクリュー速
度パターンに従って、例えば、一次関数で変化させ、徐
々に立ち上げたり、立ち下げたりするようにしている。
【0010】ところが、射出用モータと計量用モータと
は、出力トルク、慣性等が互いに異なるので、応答性も
異なる。したがって、射出用モータ回転数指令及び計量
用モータ回転数指令の各変化率が境界値を超えると、た
とえ前記各変化率を等しくしても、実際の射出用モータ
回転数の立ち上がる変化率と計量用モータ回転数の立ち
下がる変化率とを等しくすることができない。その結
果、同じタイミングで駆動を開始しても、射出用モータ
回転数の立上げが終了するタイミングと計量用モータ回
転数の立下げが終了するタイミングとが異なり、立上げ
が終了した後の射出用モータ回転数又は立下げが終了し
た後の計量用モータ回転数が変動してしまう。そして、
射出圧力が変動してしまうので成形不良が発生してしま
う。
【0011】また、スクリュー速度が多段で変更される
のに伴って、フライトの見掛け上の前進速度を、スクリ
ュー速度に対応させて多段で変更する場合、射出用モー
タ回転数指令及び計量用モータ回転数指令を多段で切り
換える必要があるが、この場合も、切換えが行われるご
とに射出用モータ回転数又は計量用モータ回転数が変動
してしまう。その結果、射出圧力が変動してしまうので
成形不良が発生してしまう。
【0012】本発明は、前記従来の射出装置の問題点を
解決して、射出圧力を安定させることができ、成形不良
が発生するのを防止することができる射出装置及びその
制御方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出装置においては、加熱シリンダと、スクリュー本体の
外周面にフライトが形成されたフライト部、及び該フラ
イト部の前端に配設されたスクリューヘッドを備え、前
記加熱シリンダ内において回転自在に、かつ、進退自在
に配設されたスクリューと、該スクリューを回転させる
ための第1の駆動手段と、前記スクリューを進退させる
ための第2の駆動手段と、射出工程において、前記第2
の駆動手段を駆動して、スクリューを所定のスクリュー
速度で前進させるスクリュー前進制御手段と、前記射出
工程において、前記第1の駆動手段を駆動してスクリュ
ーを計量工程時に回転させられる方向と逆方向に回転さ
せ、前記フライトを見掛け上スクリュー速度より低いフ
ライト速度で前進させるフライト速度制御手段と、スク
リュー速度パターンを発生させるパターン発生器と、前
記スクリュー速度パターンに基づいてスクリュー速度指
令を発生させるスクリュー速度設定手段と、前記フライ
ト速度をスクリュー速度に対応させて設定するためのフ
ライト速度指令を発生させるフライト速度設定手段とを
有する。
【0014】そして、前記スクリュー速度パターンは、
第1、第2の駆動手段のうちの応答性の低い方に合わせ
て設定される。
【0015】本発明の射出装置の制御方法においては、
射出工程において、第2の駆動手段を駆動して、スクリ
ューを所定のスクリュー速度で前進させ、前記射出工程
において、第1の駆動手段を駆動してスクリューを計量
工程時に回転させられる方向と逆方向に回転させ、前記
フライトを見掛け上スクリュー速度より低いフライト速
度で前進させ、スクリュー速度パターンを発生させ、該
スクリュー速度パターンに基づいてスクリュー速度指令
を発生させ、前記フライト速度をスクリュー速度に対応
させて設定するためのフライト速度指令を発生させる。
【0016】そして、前記スクリュー速度パターンは、
第1、第2の駆動手段のうちの応答性の低い方に合わせ
て設定される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】図2は本発明の実施の形態における射出装
置の要部拡大図、図3は本発明の実施の形態における射
出装置の概念図である。
【0019】図において、11はシリンダ部材としての
加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内において回
転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材として
のスクリュー、13は前記加熱シリンダ11の前端(図
2における左端)に形成された射出ノズル、14は該射
出ノズル13に形成されたノズル口、15は前記加熱シ
リンダ11の後端(図2における右端)の近傍の所定位
置に形成された樹脂供給口、16は該樹脂供給口15に
取り付けられ、樹脂を収容するホッパである。
【0020】前記スクリュー12は、フライト部21、
及び該フライト部21の前端に配設されたスクリューヘ
ッド27から成る。そして、前記フライト部21は、ス
クリュー本体の外周面に螺旋状に形成されたフライト2
3を備え、該フライト23によって螺旋状の溝24が形
成される。また、フライト部21には、後方(図2にお
ける右方)から前方(図2における左方)にかけて順
に、ホッパ16から落下した樹脂が供給される樹脂供給
部P1、供給された樹脂を圧縮しながら溶融させる圧縮
部P2、及び溶融させられた樹脂を一定量ずつ計量する
計量部P3が形成される。前記溝24の底、すなわち、
溝底の外径は、樹脂供給部P1において比較的小さくさ
れ、圧縮部P2において徐々に大きくされ、計量部P3
において比較的大きくされる。したがって、加熱シリン
ダ11の内周面とスクリュー12の軸部の外周面との間
の間隙(げき)は、前記樹脂供給部P1において比較的
大きくされ、圧縮部P2において徐々に小さくされ、計
量部P3において比較的小さくされる。
【0021】計量工程時に前記スクリュー12を正方向
に回転させると、ホッパ16から落下した樹脂が樹脂供
給部P1に供給され、溝24内を前進させられ、スクリ
ューヘッド27の前方に蓄えられ、それに伴ってスクリ
ュー12が後退させられる。なお、前記溝24内の樹脂
は、前記樹脂供給部P1において図に示されるようなペ
レット状の形状を有し、圧縮部P2において半溶融状態
になり、計量部P3において完全に溶融させられて液状
になる。
【0022】射出工程時に、前記スクリュー12を前進
させると、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹
脂は、射出ノズル13から射出され、図示されない金型
のキャビティ空間に充填(てん)される。このとき、ス
クリューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂が逆流しな
いように、スクリューヘッド27の周囲に逆流防止装置
が配設される。
【0023】そのために、前記スクリューヘッド27
は、前半部に円錐(すい)形のヘッド本体部25を、後
半部に円柱部26を有する。そして、該円柱部26の外
周に環状の逆止リング28が回動自在に配設され、前記
フライト部21の前端に押金29が固定される。
【0024】また、前記逆止リング28には、円周方向
における複数箇所に、軸方向に延びる穴28aが形成さ
れ、前端に所定の角度にわたって切欠28bが形成され
る。そして、前記ヘッド本体部25に係止突起25aが
形成され、該係止突起25aが前記切欠28b内に置か
れる。この場合、前記逆止リング28はスクリュー12
の回転に伴ってスクリューヘッド27に対して所定の角
度θだけ回動させられ、それ以上の回動が規制される。
【0025】一方、前記押金29には、円周方向におけ
る複数箇所に、前記穴28aと対応させて軸方向に延び
る穴29aが形成され、逆止リング28がスクリューヘ
ッド27に対して回動させられることによって、前記穴
28a、29aが選択的に連通させられる。したがっ
て、逆止リング28は、前記スクリューヘッド27の前
方とフライト部21との間を連通する連通位置、及び前
記スクリューヘッド27の前方とフライト部21との間
を遮断する遮断位置を採る。なお、逆止防止装置は、逆
止リング28及び押金29から成る。
【0026】ところで、前記加熱シリンダ11の後端は
前方射出サポート31に取り付けられ、該前方射出サポ
ート31と所定の距離を置いて後方射出サポート32が
配設される。そして、前記前方射出サポート31と後方
射出サポート32との間にガイドバー33が架設され、
該ガイドバー33に沿ってプレッシャプレート34が進
退自在に配設される。なお、前記前方射出サポート31
及び後方射出サポート32は、図示されないボルトによ
って図示されないスライドベースに固定される。
【0027】また、前記スクリュー12の後端にドライ
ブシャフト35が連結され、該ドライブシャフト35
は、ベアリング36、37によってプレッシャプレート
34に対して回転自在に支持される。そして、第1の駆
動手段として電動の計量用モータ41が配設され、該計
量用モータ41とドライブシャフト35との間に、プー
リ42、43及びタイミングベルト44から成る第1の
回転伝動手段が配設されるので、前記計量用モータ41
を駆動することによって、スクリュー12を正方向又は
逆方向に回転させることができる。なお、本実施の形態
においては、前記第1の駆動手段として電動の計量用モ
ータ41を使用しているが、該電動の計量用モータ41
に代えて油圧のモータを使用することもできる。
【0028】また、前記プレッシャプレート34より後
方(図3における右方)に、互いに螺合させられたボー
ルねじ軸45及びボールナット46から成るボールねじ
47が配設され、該ボールねじ47によって回転運動を
直線運動に変換する運動方向変換手段が構成される。そ
して、前記ボールねじ軸45はベアリング48によって
後方射出サポート32に対して回転自在に支持され、前
記ボールナット46はプレート51及びロードセル52
を介してプレッシャプレート34に固定される。さら
に、第2の駆動手段としての射出用モータ53が配設さ
れ、該射出用モータ53とボールねじ軸45との間に、
プーリ54、55及びタイミングベルト56から成る第
2の回転伝動手段が配設されるので、前記射出用モータ
53を駆動し、ボールねじ軸45を回転させることによ
ってボールナット46及びプレッシャプレート34を移
動させ、スクリュー12を前進又は後退させることがで
きる。なお、本実施の形態においては、前記プレッシャ
プレート34を移動させる手段として射出用モータ53
を使用しているが、該射出用モータ53に代えて射出用
シリンダを使用することもできる。
【0029】次に、射出装置の制御回路について説明す
る。
【0030】図1は本発明の実施の形態における射出装
置の制御回路の要部ブロック図、図4は本発明の実施の
形態における射出装置の制御回路の概略図、図5は本発
明の実施の形態における射出装置の動作を示す第1のタ
イムチャート、図6は本発明の実施の形態における射出
装置の動作を示す第2のタイムチャートである。
【0031】図において、41は計量用モータ、53は
射出用モータ、62は制御装置、64は射出用サーボア
ンプ、65は計量用サーボアンプ、66はスクリュー速
度設定手段としてのスクリュー速度設定器、67はメモ
リ、68はフライト速度設定器、71は射出用モータ回
転数nI を検出する射出用モータ回転数検出器、72は
計量用モータ回転数nM を検出する計量用モータ回転数
検出器、76はスクリュー速度のスクリュー速度パター
ンPtを発生させ、該スクリュー速度パターンPtをス
クリュー速度設定器66に送るパターン発生器、81は
スクリュー12(図2)の位置を検出するスクリュー位
置検出器である。
【0032】そして、前記制御装置62は、射出用モー
タ回転数設定器73、減算器74、78、計量用モータ
回転数算出手段としてのゲイン設定器(−K)75及び
計量用モータ回転数設定器77から成る。なお、前記フ
ライト速度設定器68及びゲイン設定器75によってフ
ライト速度設定手段が構成される。
【0033】次に、射出装置の動作について説明する。
【0034】計量工程において、計量用モータ回転数設
定器77はあらかじめ設定された計量用モータ回転数指
令NM を減算器78に送る。該減算器78は、前記計量
用モータ回転数指令NM 及び計量用モータ回転数nM
受け、計量用モータ回転数指令NM と計量用モータ回転
数nM との偏差ΔnM を算出し、該偏差ΔnM を電流指
令IM として計量用サーボアンプ65に送る。このよう
にして、制御装置62は計量用モータ41を駆動する。
【0035】また、射出工程においては、スクリュー速
度Vsをスクリュー位置Si (i=1、2、…)に対応
させて多段で変更するようになっている。そのために、
前記スクリュー速度設定器66は、パターン発生器76
から送られたスクリュー速度パターンPtに基づいて、
各スクリュー位置Si に対応させてスクリュー速度指令
Vsoi(i=1、2、…)を発生させ、該スクリュー速
度指令Vsoiを射出用モータ回転数設定器73に送る。
該射出用モータ回転数設定器73は、スクリュー速度指
令Vsoiを受けると、該スクリュー速度指令Vsoiに対
応させて射出用モータ回転数指令NIi(i=1、2、
…)を発生させ、該射出用モータ回転数指令NIiを減算
器74に送るとともに、ゲイン設定器75に送る。前記
減算器74は、前記射出用モータ回転数指令NIi及び射
出用モータ回転数nI を受け、射出用モータ回転数指令
Iiと射出用モータ回転数nI との偏差ΔnI を算出
し、該偏差ΔnI を電流指令II として射出用サーボア
ンプ64に送る。このようにして、制御装置62は射出
用モータ53を駆動する。
【0036】この場合、スクリュー12を前進させるの
に伴って、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹
脂による反力が発生させられ、前記プレッシャプレート
34(図3)及びドライブシャフト35を介して前記ロ
ードセル52が押圧される。このとき、ロードセル52
の歪(ひず)みが電気信号に変換され、該電気信号に基
づいて、前記スクリュー12を後方から所定の圧力で押
すための射出力が算出される。
【0037】ところで、前記スクリュー12の外周面及
び加熱シリンダ11の内周面の粗さが互いに等しいと、
計量工程時にスクリュー12を回転させても、溝24内
の樹脂は、スクリュー12と一体的に回転させられ、前
進しない。そこで、通常は、加熱シリンダ11の内周面
がスクリュー12の外周面より粗くされる。
【0038】ところが、前記加熱シリンダ11の内周面
が粗くされると、スクリュー12を前進させる際に、加
熱シリンダ11の内周面の近傍の樹脂に大きな摩擦抵抗
が加わってしまう。しかも、溝24内の樹脂の溶融状態
は、樹脂供給部P1、圧縮部P2及び計量部P3を移動
する間に変化するので、前記樹脂に加わる摩擦抵抗も変
化してしまう。
【0039】そこで、射出工程において、射出用モータ
53を駆動してスクリュー12を前進させる際に、計量
用モータ41を駆動してスクリュー12を逆方向に回転
させることによって、加熱シリンダ11に対してフライ
ト23が見掛け上前進する速度、すなわち、フライト速
度Vfをスクリュー速度Vsより低くするようにしてい
る。
【0040】すなわち、前記スクリュー速度Vsに対す
るフライト速度Vfの速度比をγ γ=Vf/Vs としたとき、 γ<1 にする。この場合、フライト速度Vfが低くされるの
で、樹脂はスクリュー12の外周面上を滑って加熱シリ
ンダ11の内周面上で停滞することになる。したがっ
て、加熱シリンダ11の内周面の近傍の樹脂に加わる摩
擦抵抗を小さくすることができる。
【0041】ところが、フライト速度Vfが樹脂の種類
によって決まる限界値を超えて低くされると、スクリュ
ー12が前進するのに対し樹脂は前記加熱シリンダ11
の内周面上でほぼ停止した状態になる。この場合、射出
工程時に逆止リング28は遮断位置に置かれ、前記穴2
8a、29aが遮断されるので、スクリューヘッド27
の前方に蓄えられた樹脂がフライト部21側に逆流する
ことはない。したがって、前記樹脂供給部P1から計量
部P3にかけて、特に、計量部P3の前端の近傍におい
て樹脂圧力が低下してしまう。その結果、計量工程時に
計量を安定して行うことができず、成形品にボイド、シ
ルバーストリーク等が発生し、成形品の品質を低下させ
てしまう。
【0042】そこで、樹脂の種類に対応させて設定され
た速度比γの最小値をγMIN とすると、γMIN ≦γにさ
れる。したがって、速度比γは、1より小さく最小値γ
MIN 以上、例えば、0.1〜0.9の範囲に設定され
る。
【0043】そして、フライト速度設定器68は、この
ようにあらかじめ設定された速度比γをゲイン設定器7
5に送る。該ゲイン設定器75は、前記射出用モータ回
転数指令NIiを受けると、前記速度比γをゲインとし
て、各スクリュー位置Si に対応させてフライト速度指
令としての計量用モータ回転数指令NFi(i=1、2、
…)を算出して発生させ、該計量用モータ回転数指令N
Fiを減算器78に送る。該減算器78は、計量用モータ
回転数指令NFi及び計量用モータ回転数nM を受け、計
量用モータ回転数指令NFiと計量用モータ回転数nM
の偏差ΔnF を算出し、該偏差ΔnF を電流指令IF
して計量用サーボアンプ65に送る。このようにして、
制御装置62は計量用モータ41を駆動する。なお、前
記ゲイン設定器75及び減算器78によってフライト速
度制御手段が構成され、該フライト速度制御手段によっ
てフライト速度制御が行われる。
【0044】このようにして、前記スクリュー12はス
クリュー回転数Nfで回転させられる。なお、記憶手段
としてのメモリ67に、計量用モータ回転数指令NFi
格納し、該計量用モータ回転数指令NFiを読み出してフ
ライト速度制御を行うこともできる。
【0045】次に、前記構成の制御装置62の動作につ
いて説明する。
【0046】なお、図5の波形は、スクリュー12の回
転方向を表し、正の値を採る場合、スクリュー12は正
方向に回転させられ、0である場合、スクリュー12の
回転は停止させられ、負の値を採る場合、スクリュー1
2は逆方向に回転させられる。
【0047】まず、制御装置62内の図示されない逆止
リング連通制御手段は、タイミングt1で前記計量用モ
ータ41を正方向に駆動して、スクリュー12を時間τ
1だけスクリュー回転数N1で正方向に回転させる。し
たがって、スクリュー12に対して逆止リング28が角
度θだけ回動させられることになり、逆止リング28は
連通位置に置かれ、前記穴28a、29aが連通させら
れる。
【0048】続いて、タイミングt2で計量工程が開始
され、制御装置62内の図示されない計量制御手段は、
前記計量用モータ41を計量用モータ回転数指令NM
従って正方向に駆動し、スクリュー12を時間τ2だけ
スクリュー回転数N2で正方向に回転させるとともに、
射出用モータ53を駆動してスクリュー12を後退(図
2における右方に移動)させて、計量を行う。この間、
逆止リング28は連通位置に置かれ、前記穴28a、2
9aが連通させられる。その結果、前記樹脂は、前記溝
24に沿って前進(図2における左方に移動)するとと
もに、加熱シリンダ11によって加熱され、溶融させら
れ、穴28a、29aを通って前方に流れ、スクリュー
ヘッド27の前方に蓄えられる。
【0049】このようにして、タイミングt3で計量工
程が完了すると、制御装置62内の図示されない逆止リ
ング遮断制御手段は、タイミングt4で前記計量用モー
タ41を逆方向に駆動してスクリュー12を時間τ3だ
けスクリュー回転数N3で逆方向に回転させる。したが
って、スクリュー12に対して逆止リング28が角度θ
だけ回動させられることになり、逆止リング28は遮断
位置に置かれ、前記穴28a、29aが遮断される。
【0050】続いて、タイミングt5で射出工程が開始
され、制御装置62内の図示されない射出制御手段及び
スクリュー前進制御手段は、射出用モータ53を射出用
モータ回転数指令NIiに従って駆動してスクリュー12
を所定のスクリュー速度Vsで前進させ、前記スクリュ
ーヘッド27の前方に蓄えられた樹脂を射出ノズル13
から射出する。また、前記フライト速度制御手段は、計
量用モータ41を計量用モータ回転数指令NFiに従って
逆方向に駆動してフライト23をフライト速度Vfで前
進させる。
【0051】このとき、スクリューヘッド27の前方に
蓄えられた樹脂の一部は、逆流して後方に移動しようと
するが、前記穴28a、29aが遮断されているので、
スクリューヘッド27の前方の樹脂がフライト部21に
逆流するのを防止することができる。
【0052】したがって、射出工程時に、図示されない
金型のキャビティ空間に充填される樹脂の量、すなわ
ち、充填量を安定させることができ、成形品の品質を向
上させることができる。また、射出工程時のフライト部
21における樹脂を安定させることができるので、計量
工程時に計量を安定して行うことができ、樹脂の熱履歴
を安定させることができ、さらに、樹脂の温度を安定さ
せることができる。そして、前記制御装置62は、スク
リュー位置検出器81によって検出されたスクリュー位
置Si が所定の値になると、速度制御から圧力制御に切
り換え、前記射出力に基づいて保圧制御を行い、タイミ
ングt6で射出工程を完了する。
【0053】なお、本実施の形態においては、前記スク
リュー12を時間τ1だけ正方向に回転させた後、計量
工程を開始するまでにわずかな時間を置くようにしてい
るが、前記スクリュー12を時間τ1だけ正方向に回転
させた後、直ちに計量工程を開始することもできる。ま
た、計量工程が完了した後、スクリュー12を時間τ3
だけ逆方向に回転させるまでにわずかな時間を置くよう
にしているが、計量工程が完了した後、直ちにスクリュ
ー12を時間τ3だけ逆方向に回転させることもでき
る。さらに、前記スクリュー12を時間τ3だけ逆方向
に回転させた後、射出工程を開始するまでにわずかな時
間を置くようにしているが、前記スクリュー12を時間
τ3だけ逆方向に回転させた後、直ちに射出工程を開始
することもできる。また、射出工程を開始する前にサッ
クバックを行うこともできる。
【0054】ところで、射出工程において、射出用モー
タ53及び計量用モータ41の駆動を開始するに当た
り、射出用モータ回転数指令NIiをステップ状に立ち上
げ、計量用モータ回転数指令NFiをステップ状に立ち下
げると、オーバシュートが発生してしまう。すなわち、
実際の射出用モータ回転数nI はステップ状には立ち上
がらず、遅れて立ち上がり、目標値に到達してもそのま
ま高くなり、その後、目標値より低くなってしまう。同
様に、実際の計量用モータ回転数nM はステップ状には
立ち下がらず、遅れて立ち下がり、目標値に到達しても
そのまま低くなり、その後、目標値より高くなってしま
う。
【0055】したがって、射出用モータ回転数指令NIi
及び計量用モータ回転数指令NFiを切り換えるに当た
り、射出用モータ回転数指令NIi及び計量用モータ回転
数指令NFiをいずれもパターン発生器76によって発生
させられたスクリュー速度パターンPtに従って、例え
ば、一次関数で変化させ、図6に示されるように、徐々
に立ち上げたり、立ち下げたりするようにしている。な
お、射出用モータ回転数指令NIi及び計量用モータ回転
数指令NFiを一次関数で変化させるのに代えて、一次遅
れ、正弦波等の波形を利用したり、指数関数、ランプ関
数等の他の関数を利用したりすることができる。
【0056】ところで、射出用モータ53と計量用モー
タ41とは、出力トルク、慣性等が互いに異なるので、
応答性も異なる。
【0057】そこで、前記スクリュー速度パターンPt
が、射出用モータ53及び計量用モータ41のうちの応
答性の低い方に対応させて設定される。
【0058】図7は本発明の実施の形態における射出装
置の動作を示す第3のタイムチャートである。
【0059】図において、Ptはスクリュー速度パター
ン、nI は射出用モータ回転数、n M は計量用モータ回
転数である。
【0060】この場合、射出用モータ回転数指令N
Ii(図1)及び計量用モータ回転数指令NFiの各変化率
が境界値を超えると、たとえ前記各変化率を等しくして
も、実際の射出用モータ回転数nI の立ち上がる変化率
と計量用モータ回転数nM の立ち下がる変化率とを等し
くすることができない。
【0061】例えば、射出用モータ53の応答性が計量
用モータ41の応答性より高い場合、前記スクリュー速
度パターンPtを図の一点鎖線で示されるように設定す
ると、射出用モータ回転数指令NIiの変化率は境界値を
超えることはないが、計量用モータ回転数指令NFiの変
化率が境界値を超えてしまう。そして、射出用モータ回
転数nI は一点鎖線で示されるようにスクリュー速度パ
ターンPtの変化に追随して変化するが、計量用モータ
回転数nM は実線で示されるようにスクリュー速度パタ
ーンPtの変化に追随することができないまま変化す
る。
【0062】その場合、同じタイミングt11で射出用
モータ53及び計量用モータ41の駆動を開始しても、
射出用モータ回転数nI の立上げが終了するタイミング
t12と計量用モータ回転数nM の立下げが終了するタ
イミングt13とが異なり、立上げが終了した後の射出
用モータ回転数nI 又は立下げが終了した後の計量用モ
ータ回転数nM が変動してしまう。したがって、射出圧
力が変動してしまうので成形不良が発生してしまう。
【0063】そこで、前記スクリュー速度パターンPt
を応答性の低い方、この場合、計量用モータ41に合わ
せて図の実線で示されるように設定すると、射出用モー
タ回転数指令NIi及び計量用モータ回転数指令NFiの各
変化率はいずれも境界値を超えることがなくなる。そし
て、射出用モータ回転数nI 及び計量用モータ回転数n
M はいずれも実線で示されるようにスクリュー速度パタ
ーンPtの変化に追随して変化する。
【0064】その場合、同じタイミングt11で駆動を
開始すると、計量用モータ回転数n M の立下げが終了す
るタイミングt13で射出用モータ回転数nI の立上げ
が終了するので、立上げが終了した後の射出用モータ回
転数nI 又は立下げが終了した後の計量用モータ回転数
M が変動するのを防止することができる。したがっ
て、射出圧力を安定させることができ、成形不良が発生
するのを防止することができる。
【0065】また、スクリュー速度Vsが多段で変更さ
れるのに伴って、フライト速度Vfを、スクリュー速度
Vsに対応させて多段で変更する場合、射出用モータ回
転数指令NIi及び計量用モータ回転数指令NFiを多段で
切り換える必要があるが、この場合も、スクリュー速度
パターンPtが応答性の低い方に合わせて設定されるの
で、切換えが行われるごとに射出用モータ回転数nI
は計量用モータ回転数nM が変動することがない。した
がって、射出圧力が変動しないので成形不良が発生する
のを防止することができる。
【0066】次に、前記最小値γMIN について説明す
る。
【0067】図8は本発明の実施の形態における速度比
と摩擦抵抗との第1の関係図、図9は本発明の実施の形
態における速度比と樹脂圧力との第1の関係図、図10
は本発明の実施の形態における速度比と摩擦抵抗との第
2の関係図、図11は本発明の実施の形態における速度
比と樹脂圧力との第2の関係図である。なお、図8及び
10において、横軸に速度比γを、縦軸に加熱シリンダ
11(図2)の内周面の近傍の樹脂に加わる摩擦抵抗を
Fを採ってある。また、図9及び11において、横軸に
速度比γを、縦軸にフライト部21の前端の近傍におけ
る樹脂圧力Pfを採ってある。
【0068】例えば、ポリメチルメタクリル酸メチル樹
脂(メタクリル樹脂)のように、粘度の高い樹脂を使用
して成形を行う場合、図8及び9に示されるように、速
度比γが 0.2≦γ<1 の範囲では、フライト速度Vfが低くなるほど、摩擦抵
抗Fは小さくなり、樹脂圧力Pfは低くなる。また、速
度比γが 0≦γ<0.2 の範囲では、フライト速度Vfを低くしても摩擦抵抗F
はほとんど変化しないが、樹脂圧力Pfは低くなり、負
の値を採る。
【0069】そして、例えば、ポリアミド樹脂のよう
に、粘度の低い樹脂を使用して成形を行う場合、図10
及び11に示されるように、速度比γが 0.5≦γ<1 の範囲では、フライト速度Vfが低くなるほど、摩擦抵
抗Fは小さくなり、樹脂圧力Pfは低くなる。また、速
度比γが 0≦γ<0.5 の範囲では、フライト速度Vfを低くしても摩擦抵抗F
はほとんど変化しないが、樹脂圧力Pfは低くなり、負
の値を採る。
【0070】そこで、前記ポリメチルメタクリル酸メチ
ル樹脂のように粘度の高い樹脂を使用して成形を行う場
合、速度比γを0.1〜0.3、好ましくは約0.2に
し、ポリアミド樹脂のように粘度の低い樹脂を使用して
成形を行う場合、速度比γを0.4〜0.6、好ましく
は約0.5に設定すると、樹脂圧力Pfを負圧にするこ
となく、摩擦抵抗Fを最も小さくすることができる。
【0071】このように、前記摩擦抵抗Fを小さくする
ことができるので、射出工程において、射出力と射出圧
力とを対応させることができ、十分な射出圧力で樹脂を
射出することができる。
【0072】また、溝24内の樹脂の溶融状態が、樹脂
供給部P1、圧縮部P2及び計量部P3を移動する間に
変化しても、前記樹脂に加わる摩擦抵抗Fを一定にする
ことができるので、射出圧力を安定させることができ
る。そして、型内圧を安定させることができるので、成
形品の品質を向上させることができる。
【0073】また、射出工程中はスクリュー12が常に
逆方向に回転させられるので、逆止リング28は常に遮
断位置にバイアスが加えられた状態に置かれる。したが
って、射出工程中に逆止リング28が外力を受けて連通
位置に置かれることがなくなるので、樹脂が逆流するの
を防止することができる。その結果、樹脂の計量を安定
して行うことができるので、成形品の品質を向上させる
ことができる。
【0074】そして、十分な射出圧力で樹脂を射出する
ことができるので、射出力をその分小さくすることがで
きる。したがって、射出装置を小型化することができる
だけでなく、射出装置のコストを低くすることができ
る。また、摩擦抵抗Fが小さくなるので、樹脂が受ける
剪(せん)断熱が少なくなり、樹脂焼けが発生するのを
防止することができる。
【0075】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0076】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出装置においては、加熱シリンダと、スクリュ
ー本体の外周面にフライトが形成されたフライト部、及
び該フライト部の前端に配設されたスクリューヘッドを
備え、前記加熱シリンダ内において回転自在に、かつ、
進退自在に配設されたスクリューと、該スクリューを回
転させるための第1の駆動手段と、前記スクリューを進
退させるための第2の駆動手段と、射出工程において前
記第2の駆動手段を駆動して、スクリューを所定のスク
リュー速度で前進させるスクリュー前進制御手段と、前
記射出工程において、前記第1の駆動手段を駆動してス
クリューを計量工程時に回転させられる方向と逆方向に
回転させ、前記フライトを見掛け上スクリュー速度より
低いフライト速度で前進させるフライト速度制御手段
と、スクリュー速度パターンを発生させるパターン発生
器と、前記スクリュー速度パターンに基づいてスクリュ
ー速度指令を発生させるスクリュー速度設定手段と、前
記フライト速度をスクリュー速度に対応させて設定する
ためのフライト速度指令を発生させるフライト速度設定
手段とを有する。
【0077】そして、前記スクリュー速度パターンは、
第1、第2の駆動手段のうちの応答性の低い方に合わせ
て設定される。
【0078】この場合、射出用モータ回転数指令及び計
量用モータ回転数指令の各変化率はいずれも境界値を超
えることがない。そして、射出用モータ回転数及び計量
用モータ回転数はいずれもスクリュー速度パターンの変
化に追随して変化する。
【0079】その場合、同じタイミングで駆動を開始す
ると、計量用モータ回転数の立下げが終了するタイミン
グで射出用モータ回転数の立上げが終了するので、立上
げが終了した後の射出用モータ回転数又は立下げが終了
した後の計量用モータ回転数が変動するのを防止するこ
とができる。したがって、射出圧力を安定させることが
でき、成形不良が発生するのを防止することができる。
【0080】また、スクリュー速度が多段で変更される
のに伴って、フライト速度を、スクリュー速度に対応さ
せて多段で変更する場合、射出用モータ回転数指令及び
計量用モータ回転数指令を多段で切り換える必要がある
が、この場合も、スクリュー速度パターンが応答性の低
い方に合わせて設定されるので、切換えが行われるごと
に射出用モータ回転数又は計量用モータ回転数が変動す
ることがない。そして、射出圧力を安定させることがで
き、成形不良が発生するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出装置の制御回
路の要部ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における射出装置の要部拡
大図である。
【図3】本発明の実施の形態における射出装置の概念図
である。
【図4】本発明の実施の形態における射出装置の制御回
路の概略図である。
【図5】本発明の実施の形態における射出装置の動作を
示す第1のタイムチャートである。
【図6】本発明の実施の形態における射出装置の動作を
示す第2のタイムチャートである。
【図7】本発明の実施の形態における射出装置の動作を
示す第3のタイムチャートである。
【図8】本発明の実施の形態における速度比と摩擦抵抗
との第1の関係図である。
【図9】本発明の実施の形態における速度比と樹脂圧力
との第1の関係図である。
【図10】本発明の実施の形態における速度比と摩擦抵
抗との第2の関係図である。
【図11】本発明の実施の形態における速度比と樹脂圧
力との第2の関係図である。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ 12 スクリュー 21 フライト部 23 フライト 27 スクリューヘッド 41 計量用モータ 53 射出用モータ 62 制御装置 66 スクリュー速度設定器 68 フライト速度設定器 75 ゲイン設定器 76 パターン発生器 78 減算器 NFi 計量用モータ回転数指令 Pt スクリュー速度パターン Vsoi スクリュー速度指令
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−236617(JP,A) 特開 昭63−288727(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)加熱シリンダと、 (b)スクリュー本体の外周面にフライトが形成された
    フライト部、及び該フライト部の前端に配設されたスク
    リューヘッドを備え、前記加熱シリンダ内において回転
    自在に、かつ、進退自在に配設されたスクリューと、 (c)該スクリューを回転させるための第1の駆動手段
    と、 (d)前記スクリューを進退させるための第2の駆動手
    段と、 (e)射出工程において前記第2の駆動手段を駆動し
    て、スクリューを所定のスクリュー速度で前進させるス
    クリュー前進制御手段と、 (f)前記射出工程において前記第1の駆動手段を駆
    動してスクリューを計量工程時に回転させられる方向と
    逆方向に回転させ、前記フライトを見掛け上スクリュー
    速度より低いフライト速度で前進させるフライト速度制
    御手段と、 (g)スクリュー速度パターンを発生させるパターン発
    生器と、 (h)前記スクリュー速度パターンに基づいてスクリュ
    ー速度指令を発生させるスクリュー速度設定手段と、 (i)前記フライト速度をスクリュー速度に対応させて
    設定するためのフライト速度指令を発生させるフライト
    速度設定手段とを有するとともに、 (j)前記スクリュー速度パターンは、第1、第2の駆
    動手段のうちの応答性の低い方に合わせて設定されるこ
    とを特徴とする射出装置。
  2. 【請求項2】 (a)射出工程において第2の駆動手
    段を駆動して、スクリューを所定のスクリュー速度で前
    進させ、 (b)前記射出工程において第1の駆動手段を駆動し
    スクリューを計量工程時に回転させられる方向と逆方
    向に回転させ、前記フライトを見掛け上スクリュー速度
    より低いフライト速度で前進させ、 (c)スクリュー速度パターンを発生させ、 (d)該スクリュー速度パターンに基づいてスクリュー
    速度指令を発生させ、 (e)前記フライト速度をスクリュー速度に対応させて
    設定するためのフライト速度指令を発生させるととも
    に、 (f)前記スクリュー速度パターンは、第1、第2の駆
    動手段のうちの応答性の低い方に合わせて設定されるこ
    とを特徴とする射出装置の制御方法。
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