JP2001353762A - 射出装置 - Google Patents

射出装置

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JP2001353762A
JP2001353762A JP2000179277A JP2000179277A JP2001353762A JP 2001353762 A JP2001353762 A JP 2001353762A JP 2000179277 A JP2000179277 A JP 2000179277A JP 2000179277 A JP2000179277 A JP 2000179277A JP 2001353762 A JP2001353762 A JP 2001353762A
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JP
Japan
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injection
screw
resin
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injection member
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JP2000179277A
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English (en)
Inventor
Masaaki Konno
政昭 今野
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/47Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
    • B29C45/50Axially movable screw
    • B29C45/5008Drive means therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂の密度を正確に検出することができるよう
にする。 【解決手段】シリンダ部材と、射出部材と、該射出部材
を回転させるための第1の駆動手段と、前記射出部材を
進退させるための第2の駆動手段と、計量工程におい
て、第1の駆動手段を駆動して射出部材を正方向に回転
させる計量制御手段と、計量工程が完了してから射出工
程が開始されるまでの間に、射出部材を所定の力で押し
て前進させる射出部材前進制御手段と、前記射出部材が
前記所定の力で押されて前進させられる間、射出部材を
逆方向に回転させる射出部材回転制御手段と、射出部材
の前進量に基づいて樹脂の密度を算出する樹脂密度算出
制御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、射出装置
の加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進
退自在に配設され、駆動手段を駆動することによって前
記スクリューを回転させたり、進退させたりすることが
できるようになっている。そして、計量工程時に、スク
リューを回転させると、ホッパから加熱シリンダ内に供
給された樹脂が、加熱され、溶融させられて前進させら
れ、スクリューヘッドの前方に蓄えられる。また、射出
工程時に、スクリューを前進させ、前記スクリューヘッ
ドの前方に蓄えられた樹脂を射出ノズルから射出し、金
型装置のキャビティ空間に充填(てん)する。続いて、
該キャビティ空間に充填された樹脂を冷却し固化させる
ことによって成形品を成形することができる。
【0003】ところで、樹脂の種類、充填されたときの
樹脂の圧力、加熱シリンダによる加熱温度等が異なる
と、溶融させられたときの樹脂の密度にばらつきが生
じ、射出装置を同じ成形条件で作動させても、各ショッ
トごとに成形品の重量、寸法等が変化し、成形品の品質
が低下してしまう。
【0004】そこで、計量工程が完了した後に、スクリ
ューヘッドの前方とメータリング部とを遮断し、スクリ
ューに所定の力を加え、スクリューヘッドの前方の樹脂
を加圧したときのスクリューが前進する量、すなわち、
前進量を検出し、該前進量に基づいて樹脂の密度を検出
するようにしている(特開平11−34133号公報参
照)。
【0005】この場合、スクリューの後方にロードセル
が配設され、該ロードセルによって検出された荷重に基
づいて前記力がフィードバック制御される。したがっ
て、樹脂の密度を一定にすることができ、成形品の品質
を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出装置においては、前記前進量を精度良く検出す
るために、前記スクリューヘッドの前方の樹脂を正確に
加圧する必要があるが、スクリューの溝内の未溶融状態
又は溶融状態の樹脂同士の摩擦、樹脂と加熱シリンダ及
びスクリューとの間の摩擦等によって抵抗が発生するの
で、スクリューヘッドの前方の樹脂を加圧する加圧力が
各ショットごとに変化してしまう。
【0007】したがって、各ショットごとに前進量を精
度良く検出することができなくなり、樹脂の密度を正確
に検出することができなくなってしまう。
【0008】本発明は、前記従来の射出装置の問題点を
解決して、樹脂の密度を正確に検出することができる射
出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出装置においては、シリンダ部材と、スクリュー本体の
外周面にフライトが形成されたフライト部、及び該フラ
イト部の前端に配設されたスクリューヘッドを備え、前
記シリンダ部材内において回転自在に、かつ、進退自在
に配設された射出部材と、該射出部材を回転させるため
の第1の駆動手段と、前記射出部材を進退させるための
第2の駆動手段と、計量工程において、前記第1の駆動
手段を駆動して前記射出部材を正方向に回転させる計量
制御手段と、計量工程が完了してから射出工程が開始さ
れるまでの間に、前記第2の駆動手段を駆動して、射出
部材を所定の力で押して前進させる射出部材前進制御手
段と、前記射出部材が前記所定の力で押されて前進させ
られる間、前記第1の駆動手段を駆動して、前記射出部
材を逆方向に回転させる射出部材回転制御手段と、前記
射出部材を所定の力で押したときの射出部材の前進量に
基づいて、樹脂の密度を算出する樹脂密度算出制御手段
とを有する。
【0010】本発明の他の射出装置においては、さら
に、前記射出部材回転制御手段は、前記射出部材が前進
させられている間、前記射出部材を逆方向に回転させて
前記フライトを見掛け上停止させる。
【0011】本発明の更に他の射出装置においては、さ
らに、前記射出部材回転制御手段は、前記射出部材が前
進させられている間、前記射出部材を逆方向に回転させ
て前記フライトをスクリュー速度より低いフライト速度
で見掛け上前進させる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】図2は本発明の実施の形態における射出装
置の要部拡大図、図3は本発明の実施の形態における射
出装置の概念図である。
【0014】図において、11はシリンダ部材としての
加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内において回
転自在に、かつ、進退(図2における左右方向に移動)
自在に配設された射出部材としてのスクリュー、13は
前記加熱シリンダ11の前端(図2における左端)に形
成された射出ノズル、14は該射出ノズル13に形成さ
れたノズル口、15は前記加熱シリンダ11の後端(図
2における右端)の近傍の所定の位置に形成された樹脂
供給口、16は該樹脂供給口15に取り付けられ、樹脂
を収容するホッパである。
【0015】前記スクリュー12は、フライト部21、
及び該フライト部21の前端に配設されたスクリューヘ
ッド27を備える。そして、前記フライト部21におい
ては、スクリュー12の本体、すなわち、スクリュー本
体の外周面にフライト23が螺(ら)旋状に形成され、
該フライト23によって螺旋状の溝24が形成される。
また、フライト部21には、後方(図2における右方)
から前方(図2における左方)にかけて順に、ホッパ1
6から落下した樹脂が供給される樹脂供給部P1、供給
された樹脂を圧縮しながら溶融させる圧縮部P2、及び
溶融させられた樹脂を一定量ずつ計量する計量部P3が
形成される。前記溝24の底、すなわち、溝底の外径
は、樹脂供給部P1において比較的小さくされ、圧縮部
P2において後方から前方にかけて徐々に大きくされ、
計量部P3において比較的大きくされる。したがって、
加熱シリンダ11の内周面とスクリュー本体の外周面と
の間の間隙(げき)は、前記樹脂供給部P1において比
較的大きくされ、圧縮部P2において後方から前方にか
けて徐々に小さくされ、計量部P3において比較的小さ
くされる。
【0016】計量工程時に、前記スクリュー12を正方
向に回転させると、ホッパ16から落下した樹脂が樹脂
供給部P1に供給され、溝24内を前進(図2における
左方に移動)させられ、それに伴って、スクリュー12
が後退(図2における右方に移動)させられ、樹脂がス
クリューヘッド27の前方に蓄えられる。なお、前記溝
24内の樹脂は、前記樹脂供給部P1においてペレット
状の形状を有し、圧縮部P2において半溶融状態にな
り、計量部P3において完全に溶融させられて液状にな
る。
【0017】そして、前記スクリュー12の外周面、及
び加熱シリンダ11の内周面の粗さが互いに等しいと、
計量工程時にスクリュー12を回転させても、溝24内
の樹脂は、スクリュー12と一体的に回転させられ、前
進しない。そこで、通常は、加熱シリンダ11の内周面
がスクリュー12の外周面より粗くされる。
【0018】射出工程時に、前記スクリュー12を前進
させると、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹
脂は、射出ノズル13から射出され、図示されない金型
装置のキャビティ空間に充填される。このとき、スクリ
ューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂が逆流しないよ
うに、スクリューヘッド27の周囲に逆流防止装置が配
設される。
【0019】そのために、前記スクリューヘッド27
は、前半部(図2における左半部)に円錐(すい)形の
ヘッド本体部25を、後半部(図2における右半部)に
円柱部26を有する。そして、該円柱部26の外周に環
状の逆止リング28が回動自在に配設され、前記フライ
ト部21の前端に押金29が固定される。なお、逆止リ
ング28及び押金29によって逆流防止装置が構成され
る。
【0020】また、前記逆止リング28には、円周方向
における複数箇所に軸方向に延びる穴28aが、前端に
所定の角度にわたって切欠28bが形成される。そし
て、前記ヘッド本体部25に係止突起25aが形成さ
れ、該係止突起25aが前記切欠28b内に置かれる。
この場合、前記逆止リング28はスクリュー12の回転
に伴ってスクリューヘッド27に対して所定の角度θだ
け回動させられ、それ以上の回動が規制される。
【0021】一方、前記押金29には、円周方向におけ
る複数箇所に、前記穴28aと対応させて軸方向に延び
る穴29aが形成される。したがって、逆止リング28
がスクリューヘッド27に対して回動させられることに
よって、前記穴28a、29aが選択的に連通させられ
る。そして、逆止リング28は、前記スクリューヘッド
27の前方とフライト部21とを連通させる連通位置、
及び前記スクリューヘッド27の前方とフライト部21
とを遮断する遮断位置を採る。
【0022】ところで、前記加熱シリンダ11の後端
(図3における右端)は前方射出サポート31に取り付
けられ、該前方射出サポート31と所定の距離を置いて
後方射出サポート32が配設される。そして、前記前方
射出サポート31と後方射出サポート32との間にガイ
ドバー33が架設され、該ガイドバー33に沿ってプレ
ッシャプレート34が進退(図3における左右方向に移
動)自在に配設される。なお、前記前方射出サポート3
1及び後方射出サポート32は、図示されないボルトに
よって図示されないスライドベースに固定される。
【0023】また、前記スクリュー12の後端にドライ
ブシャフト35が連結され、該ドライブシャフト35
は、ベアリング36、37によってプレッシャプレート
34に対して回転自在に支持される。そして、スクリュ
ー12を回転させるために、第1の駆動手段として電動
の計量用モータ41が配設され、該計量用モータ41と
ドライブシャフト35との間に、プーリ42、43及び
タイミングベルト44から成る第1の回転伝動手段が配
設される。したがって、前記計量用モータ41を駆動す
ることによって、スクリュー12を正方向又は逆方向に
回転させることができる。なお、本実施の形態において
は、前記第1の駆動手段として電動の計量用モータ41
を使用しているが、電動の計量用モータ41に代えて油
圧のモータを使用することもできる。
【0024】また、前記プレッシャプレート34より後
方(図3における右方)に、互いに螺合させられたボー
ルねじ軸45及びボールナット46から成るボールねじ
47が配設され、該ボールねじ47によって回転運動を
直線運動に変換する運動方向変換手段が構成される。そ
して、前記ボールねじ軸45はベアリング48によって
後方射出サポート32に対して回転自在に支持され、前
記ボールナット46はプレート51及び荷重検出手段と
してのロードセル52を介してプレッシャプレート34
に固定される。さらに、スクリュー12を進退させるた
めに、第2の駆動手段としての射出用モータ53が配設
され、該射出用モータ53とボールねじ軸45との間
に、プーリ54、55及びタイミングベルト56から成
る第2の回転伝動手段が配設される。したがって、前記
射出用モータ53を駆動し、ボールねじ軸45を回転さ
せることによってボールナット46及びプレッシャプレ
ート34を移動させ、スクリュー12を前進(図3にお
ける左方に移動)又は後退(図3における右方に移動)
させることができる。なお、本実施の形態においては、
前記第2の駆動手段として射出用モータ53を使用して
いるが、射出用モータ53に代えて射出用シリンダを使
用することもできる。
【0025】次に、射出装置の制御回路について説明す
る。
【0026】図1は本発明の実施の形態における射出装
置の制御回路のブロック図、図4は本発明の実施の形態
における射出装置の動作を示すタイムチャートである。
なお、図4のタイムチャートにおいて、正の値は計量用
モータ41及び射出用モータ53が正方向に駆動される
ことを、負の値は計量用モータ41及び射出用モータ5
3が逆方向に駆動されることを表す。
【0027】図において、41は計量用モータ、52は
ロードセル、53は射出用モータ、62は制御装置、6
4は射出用サーボアンプ、65は計量用サーボアンプ、
66はスクリュー速度設定器、67は記憶手段としての
メモリ、68はフライト速度設定器、81はスクリュー
12(図2)の位置を検出するスクリュー位置検出器で
ある。
【0028】次に、前記構成の射出装置の動作について
説明する。
【0029】射出装置において、制御装置62の図示さ
れない連通制御手段は、タイミングt1で前記計量用モ
ータ41を正方向に駆動してスクリュー12を時間τ1
だけ正方向に回転させる。したがって、逆止リング28
がスクリュー12に対して角度θだけ回動させられ、逆
止リング28は連通位置に置かれ、前記穴28a、29
aが連通させられる。続いて、タイミングt2で計量工
程が開始され、制御装置62の図示されない計量制御手
段は、前記計量用モータ41を正方向に駆動してスクリ
ュー12を時間τ2だけ正方向に回転させることによっ
て計量を行う。そのために、前記計量制御手段は、あら
かじめ設定された計量用モータ回転速度指令と、図示さ
れない計量用モータ回転速度センサによって検出された
計量用モータ回転速度との偏差を算出し、該偏差を電流
指令IM として計量用サーボアンプ65に送り、前記電
流指令IM に基づいて計量用モータ41を駆動する。
【0030】この間、逆止リング28は連通位置に置か
れ、前記穴28a、29aが連通させられる。その結
果、前記樹脂は、前記溝24に沿って前進するととも
に、加熱シリンダ11によって加熱され、溶融させられ
た後、穴28a、29aを通って前方に流れ、スクリュ
ーヘッド27の前方に蓄えられる。これに伴って、スク
リュー12は所定の距離だけ後退させられる。
【0031】このようにして、タイミングt3で計量工
程が完了すると、制御装置62の図示されない遮断制御
手段は、タイミングt4で前記計量用モータ41を逆方
向に駆動してスクリュー12を時間τ3だけ逆方向に回
転させる。したがって、逆止リング28がスクリュー1
2に対して角度θだけ回動させられ、逆止リング28は
遮断位置に置かれ、前記穴28a、29aが遮断され
る。
【0032】次に、制御装置62の図示されない第1の
射出部材前進制御手段は、タイミングt5で射出用モー
タ53を正方向に駆動してスクリュー12を所定の力で
押して前進させるとともに、スクリューヘッド27の前
方の樹脂を加圧する。そのために、前記第1の射出部材
前進制御手段は、メモリ67からあらかじめ設定された
力を読み出し、該力をスクリュー12に加えるととも
に、前記力と前記ロードセル52によって検出された荷
重との偏差を算出し、該偏差が零(0)になるように射
出用モータ53を駆動し、射出用モータ53の回転速度
を設定する。また、後述されるように、タイミングt5
で計量用モータ41が逆方向に駆動される。
【0033】そして、スクリュー12が所定の距離だけ
前進してタイミングt6で停止すると、前記第1の射出
部材前進制御手段は、タイミングt5、t6においてス
クリュー位置検出器81によって検出されたスクリュー
12の各位置に基づいて、スクリュー12の前進量ΔS
を算出する。続いて、制御装置62の図示されない樹脂
密度算出制御手段は、前進量ΔSに基づいて樹脂の密度
を算出する。そのために、前記樹脂密度算出制御手段
は、メモリ67に格納された前進量・樹脂密度テーブル
を参照し、前記前進量ΔSに対応する樹脂の密度を読み
出す。このようにして、樹脂の密度を検出することがで
きる。
【0034】次に、制御装置62の図示されないサック
バック手段は、タイミングt7で射出用モータ53を逆
方向に駆動し、スクリュー12を所定の距離だけ後退さ
せてサックバックを行う。
【0035】続いて、タイミングt8で射出工程が開始
され、制御装置62の図示されない射出制御手段及び第
2の射出部材前進制御手段は、射出用モータ53を射出
用モータ回転数指令に従って正方向に駆動して、スクリ
ュー12を所定のスクリュー速度Vsで所定の距離だけ
前進させ、前記スクリューヘッド27の前方に蓄えられ
た樹脂を射出ノズル13から射出する。
【0036】この場合、スクリュー速度Vsはあらかじ
め設定された各スクリュー位置Si(i=1、2、…)
に対応させて多段で変更される。そのために、前記スク
リュー速度設定器66は、各スクリュー位置Si に対応
させてスクリュー速度指令を発生させ、該スクリュー速
度指令を制御装置62に送る。前記第2の射出部材前進
制御手段は、スクリュー速度指令を受けると、該スクリ
ュー速度指令に対応させて射出用モータ回転速度指令を
発生させ、該射出用モータ回転速度指令と、図示されな
い射出用モータ回転速度センサによって検出された射出
用モータ回転速度との偏差を算出し、該偏差を電流指令
I として射出用サーボアンプ64に送り、射出用モー
タ53を駆動する。なお、前記スクリュー12を後退さ
せる距離は、キャビティ空間に充填される樹脂の量、及
び前記サックバックにおいてスクリュー12を後退させ
る距離に基づいて算出される。
【0037】続いて、前記制御装置62は、スクリュー
位置検出器81によって検出されたスクリュー12の位
置が所定の値になると、速度制御から圧力制御に切り換
え、保圧制御を行い、タイミングt9で射出工程を完了
する。
【0038】ところで、前述されたように、通常は、加
熱シリンダ11の内周面がスクリュー12の外周面より
粗くされるが、前記加熱シリンダ11の内周面が粗くさ
れると、前記タイミングt5、t6間にスクリュー12
を前進させるのに伴って、溝24内の未溶融状態又は溶
融状態の樹脂同士の摩擦、樹脂と加熱シリンダ11及び
スクリュー12との間の摩擦等によって抵抗が発生し、
スクリューヘッド27の前方の樹脂を加圧する加圧力が
各ショットごとに変化してしまう。その結果、前記樹脂
密度算出制御手段によって算出される樹脂の密度にばら
つきが生じてしまう。
【0039】そこで、タイミングt5、t6間にスクリ
ュー12を前進させる際に、前記制御装置62の図示さ
れない射出部材回転制御手段は、計量用モータ41を逆
方向に駆動して、フライト23が加熱シリンダ11に対
して見掛け上前進する速度、すなわち、フライト速度V
fをスクリュー速度Vsより低くするようにしている。
【0040】そのために、前記射出部材回転制御手段
は、タイミングt5、t6間、射出用モータ回転速度指
令に所定の速度比γを乗算することによって計量用モー
タ回転速度指令を算出し、該計量用モータ回転速度指令
と計量用モータ回転速度との偏差を電流指令IF として
計量用サーボアンプ65に送る。このようにして、前記
スクリュー12はスクリュー回転速度Nfで逆方向に回
転させられる。
【0041】なお、前記速度比γは、 0≦γ<1 になるように設定される。そして、速度比γが零である
場合、フライト速度Vfも零になる。その場合、逆止リ
ング28は見掛け上停止させられる。
【0042】このように、タイミングt5、t6間にお
いて、スクリュー12が所定の距離だけ前進させられる
間に前記フライト速度Vfがスクリュー速度Vsより低
くされるので、樹脂はスクリュー12の外周面上を滑っ
て加熱シリンダ11の内周面上で停滞することになる。
したがって、溝24内の未溶融状態又は溶融状態の樹脂
同士の摩擦、樹脂と加熱シリンダ11及びスクリュー1
2との間の摩擦等によって発生する抵抗を各ショットご
とに安定させることができる。その結果、樹脂の密度を
正確に検出することができる。特に、フライト速度Vf
を零にすれば、溝24内の未溶融状態又は溶融状態の樹
脂同士の摩擦、樹脂と加熱シリンダ11及びスクリュー
12との間の摩擦等によって発生する抵抗を最少限にす
ることができ、樹脂の密度を一層正確に検出することが
できる。
【0043】このように、計量工程が完了したときに、
樹脂の密度が正確に検出されるので、該樹脂の密度に基
づいて、計量工程においてスクリュー12を後退させる
距離、射出工程においてスクリュー12を前進させる距
離等の各種の成形条件を設定することができる。したが
って、樹脂の種類、充填されたときの樹脂の圧力、加熱
シリンダ11による加熱温度等が異なって、樹脂の密度
にばらつきが生じても、樹脂の密度に対応させて成形条
件を調整することができるので、各ショットごとに成形
品の重量、寸法等が変化することがなくなり、成形品の
品質を向上させることができる。
【0044】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出装置においては、シリンダ部材と、スクリュ
ー本体の外周面にフライトが形成されたフライト部、及
び該フライト部の前端に配設されたスクリューヘッドを
備え、前記シリンダ部材内において回転自在に、かつ、
進退自在に配設された射出部材と、該射出部材を回転さ
せるための第1の駆動手段と、前記射出部材を進退させ
るための第2の駆動手段と、計量工程において、前記第
1の駆動手段を駆動して前記射出部材を正方向に回転さ
せる計量制御手段と、計量工程が完了してから射出工程
が開始されるまでの間に、前記第2の駆動手段を駆動し
て、射出部材を所定の力で押して前進させる射出部材前
進制御手段と、前記射出部材が前記所定の力で押されて
前進させられる間、前記第1の駆動手段を駆動して、前
記射出部材を逆方向に回転させる射出部材回転制御手段
と、前記射出部材を所定の力で押したときの射出部材の
前進量に基づいて、樹脂の密度を算出する樹脂密度算出
制御手段とを有する。
【0046】この場合、計量工程が完了してから射出工
程が開始されるまでの間に、射出部材が所定の力で押さ
れて前進させられる間、前記射出部材が逆方向に回転さ
せられ、射出部材の前進量に基づいて樹脂の密度が算出
される。
【0047】したがって、射出部材の溝内の未溶融状態
又は溶融状態の樹脂同士の摩擦、樹脂とシリンダ部材及
び射出部材との間の摩擦等によって発生する抵抗を各シ
ョットごとに安定させることができるので、樹脂の密度
を正確に検出することができる。特に、フライト速度を
零にすれば、溝内の未溶融状態又は溶融状態の樹脂同士
の摩擦、樹脂とシリンダ部材及び射出部材との間の摩擦
等によって発生する抵抗を最少限にすることができ、樹
脂の密度を一層正確に検出することができる。
【0048】その結果、樹脂の種類、充填されたときの
樹脂の圧力、シリンダ部材による加熱温度等が異なっ
て、樹脂の密度にばらつきが生じても、樹脂の密度に対
応させて成形条件を調整することができるので、各ショ
ットごとに成形品の重量、寸法等が変化することがなく
なり、成形品の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出装置の制御回
路のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における射出装置の要部拡
大図である。
【図3】本発明の実施の形態における射出装置の概念図
である。
【図4】本発明の実施の形態における射出装置の動作を
示すタイムチャートである。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ 12 スクリュー 21 フライト部 23 フライト 27 スクリューヘッド 41 計量用モータ 53 射出用モータ 62 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)シリンダ部材と、(b)スクリュ
    ー本体の外周面にフライトが形成されたフライト部、及
    び該フライト部の前端に配設されたスクリューヘッドを
    備え、前記シリンダ部材内において回転自在に、かつ、
    進退自在に配設された射出部材と、(c)該射出部材を
    回転させるための第1の駆動手段と、(d)前記射出部
    材を進退させるための第2の駆動手段と、(e)計量工
    程において、前記第1の駆動手段を駆動して前記射出部
    材を正方向に回転させる計量制御手段と、(f)計量工
    程が完了してから射出工程が開始されるまでの間に、前
    記第2の駆動手段を駆動して、射出部材を所定の力で押
    して前進させる射出部材前進制御手段と、(g)前記射
    出部材が前記所定の力で押されて前進させられる間、前
    記第1の駆動手段を駆動して、前記射出部材を逆方向に
    回転させる射出部材回転制御手段と、(h)前記射出部
    材を所定の力で押したときの射出部材の前進量に基づい
    て、樹脂の密度を算出する樹脂密度算出制御手段とを有
    することを特徴とする射出装置。
  2. 【請求項2】 前記射出部材回転制御手段は、前記射出
    部材が前進させられている間、前記射出部材を逆方向に
    回転させて前記フライトを見掛け上停止させる請求項1
    に記載の射出装置。
  3. 【請求項3】 前記射出部材回転制御手段は、前記射出
    部材が前進させられている間、前記射出部材を逆方向に
    回転させて前記フライトをスクリュー速度より低いフラ
    イト速度で見掛け上前進させる請求項1に記載の射出装
    置。
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