JPH02112921A - 射出成形機のフィードバック制御方法 - Google Patents

射出成形機のフィードバック制御方法

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JPH02112921A
JPH02112921A JP26610088A JP26610088A JPH02112921A JP H02112921 A JPH02112921 A JP H02112921A JP 26610088 A JP26610088 A JP 26610088A JP 26610088 A JP26610088 A JP 26610088A JP H02112921 A JPH02112921 A JP H02112921A
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pressure
injection
screw
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speed
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Yoshiyuki Imatomi
芳幸 今冨
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、射出成形機のフィードバック制御方法、特に
射出成形機の射出工程、保圧工程及び計量工程における
フィードバック制御方法に関する。 (従来の技術) 従来、加熱シリンダ内で加熱され流動化された成形材料
を高圧により金型内に射出し、その中で冷却固化又は硬
化させ、次いで金型を開いて成形品を取り出す射出成形
機には、プランジャを前後進させて射出成形するプラン
ジャ型のものと、スクリュを前後進させて射出成形する
スクリュ式のもの等があるが、プランジャ型のものは、
スクリュ式のものに比べて材料の可塑化能力の点で劣り
、また射出圧力の損失も大きいなどの理由で、−Cには
スクリュ式のものが使用されている。 第2図〜第5図により、上記従来の射出成形機について
説明する。第2図は従来の射出成形機のフィードバック
制御方法を示す図、第3図は従来の他の射出成形機のフ
ィードハック制御方法を示す図、第4図は従来の更に他
の射出成形機のフィードバック制i21方法を示す図、
第5図は第4図のフィードバック制御「方法を実施した
場合の圧力変化図である。 図において、射出成形機の加熱シリンダ1の内部にスク
リュ2が回転自在かつ前後進自在に支持されていて、油
圧モータ3及びスクリュモータ4からなる駆動系に接続
され、該駆動系によって回転及び前後進させられる。 第2図のスクリュ位置の状態は射出成形ンヨントを終了
した状態であるが、ここで次のショットに先駆けて、成
形材料5を溶融し可塑化してヘッドの先端に蓄える作業
、すなわち計量が行われる。 該計量工程においては、スクリュ2が上記駆動系に駆動
されて後退し、この時、材料供給口10から落下供給さ
れた成形材料5が、上記スクリュ2の回転により溝6の
中を前方に移動しつつ加熱シリンダ1内で溶融可塑化さ
れ、スクリュ2の前端に蓄えられる。熔融可塑化に伴い
発生する加熱シリンダ1内の成形材料5の圧力は、スク
リュ2に対する反力となり、該反力でスクリュ2が後退
するようになっている。 こうして、スクリュ2の前端部に蓄えられた成形材料5
は、続いて該スクリュ2を上記駆動系によって前方に押
し出すことにより、ノズル7から金型8のキャビティ9
の中に射出される。 ところで、上記射出工程が終了した後において、キャビ
ティ9内の成形材料5が冷却し収縮する分を補うため、
一定の射出油圧を作用させる。この保圧工程が終了する
とスクリュ2は再び後退させられ計量が行われる。 ここで、上記従来の射出成形機においては、上記射出工
程中はスクリュ2の射出速度により、射出工程から保圧
工程に移る間は切換圧力により、保圧工程中は射出シリ
ンダll内の油圧により、また計量工程中はスクリュ回
転数とスクリュ背圧すなわち射出シリンダ11内の油圧
により、それぞれフィードバック制御をする方法がとら
れている。 また、射出工程から保圧工程への切換えは、予め油圧を
設定して行う方法と、予めスクリュ位置を設定して行う
方法とがあった。 このため、射出成形機の制御装置にはスクリュ回転数調
節器12が設けられるとともに、射出速度調節器13、
保圧調節器14及びスクリュ背圧調節器15が切換器1
6によって切換自在に設けられている。 そして、これら各j!1節2器12.13.14.15
がサーボ弁17.18を作動させて、スクリュモータ4
及び油圧モータ11が駆動される。また、フィードバッ
ク制御のためにスクリュ回転計19、速度検出器20及
び圧力検出器21が設けられていて、それぞれによって
検出されたスクリュ回転数、スクリュ速度及び射出シリ
ンダ11内油圧が上記各言周節器12.1314、15
にフィードバックされるようになっている。 これら制御は、プログラム設定器22によって設定され
たプログラムに従って行われる。 なお、スクリュ位置を設定して制御を行うためにディジ
タル変位検出器23が設けられている。 (発明が解決しようとする課題) 上記従来の射出成形機のフィードバック制御方法におい
ては、射出工程から保圧工程に切り換えるための切換圧
力、保圧工程での保圧力及び計量工程でのスクリュ背圧
を射出シリンダ11の油圧により制御している。ところ
が、実際の射出成形機においては、射出シリンダ11が
有する摺動抵抗、例えばパツキン抵抗等、又は加熱シリ
ンダ1内で溶融される成形材料5と加熱シリンダ1内壁
面との間の摺動抵抗等により、圧損が生ずるので、スク
リj、、2の先端に設けられる逆流防止リングからノズ
ル7までの樹脂圧力を正確に制御することができない。 また、加熱シリンダ1内で成形材料5が78融される過
程では、成形材料5が半溶融状態になった部分が存在す
るが、その割合を正確に把握し管理することはできない
。したがって、半i8融状態の部分による摺動抵抗にば
らつきが生じ、たとえ射出シリンダ11の油圧を制御し
たとしても実際の樹脂圧力を正確に制御することはでき
す、成形品の品質を低下させてしまう。 そこで、上記問題点を解決して、実際の樹脂圧力を検出
して正確に制御するために、第3図及び第4図に示すよ
うな方法が提供されている(特開昭59−185638
参照)。 一つは、第3図に示すように、金型8のキャビティ9内
の樹脂圧力を圧力検出器24で検出して調節する方法で
ある。この方法によると成形が実際に行われている箇所
の圧力を検出することになるので正確ではあるが、金型
ごとに上記圧力検出器24を設ける必要があるため作業
効率が低下するだけでなく、そのためのコストが高くな
り、また、該圧力検出器24の設w箇所に成形材料5が
到達するまでは他の調節器による制御が必要となってし
まう。 もう一つは、第4図に示すように、圧力検出器25をノ
ズル7に設けて樹脂圧力を直接検出する方法である。こ
の方法によれば、射出工程、保圧工程、計量工程の各工
程において、ノズル圧を検出してフィードバック制御す
るため、樹脂圧力を直接フィードバックすることが可能
となる。しかし、射出工程における成形材料の充填中に
おいては、充填により成形材料が流動して樹脂圧力が微
妙に変動することがあり、たとえ油圧シリンダ11の油
圧を制御したとしても、キャビティ9内の樹脂圧力を射
出工程で正確に制御することは困難である。 本発明は、上記問題点を解決して、射出工程、保圧工程
、計量工程の各工程において樹脂圧力を正確に制御する
ことが可能な射出成形機のフィードバック制御方法を提
供することを目的とする。 (課題を解決するための手段) そのために本発明は、加熱シリンダと、該加熱シリンダ
内に回転可能かつ前後進可能に配設されるスクリュと、
該スクリュを駆動する手段と、該駆動手段を制御する制
御装置とからなる射出成形機のフィードバック制御方法
において、一連の射出工程、保圧工程及び計量工程の内
、射出工程中においては射出速度を検出して速度制御を
行い、射出工程から保圧工程に移る間、保圧工程中及び
計量工程中においてはノズル圧を検出してノズル圧制御
を行うようにしている。 (作用) 本発明によれば、一連の射出工程、保圧工程及び計量工
程の内、射出工程中においては射出速度を検出してそれ
をフィードバックさせて速度制御を行い、射出工程から
保圧工程に移る間、保圧工程中及び計量工程中において
はノズル圧を検出してそれをフィードバックさせてノズ
ル圧制御を行すなわち、射出シリンダが有する摺動抵抗
、又は加熱シリンダ内で溶融される成形材木4と加熱ソ
リンダ内壁面との間の摺動抵抗等により変動した後の樹
脂圧力を制御しているので、その影響がなくなる。 また、射出充填に伴い成形材料が流動して樹脂圧力が変
動しても、射出工程においては油圧モータは専らスクリ
ュの速度によりフィードハック制イ1■されるのでその
影響がない。 (実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細
に説明する。 第1回に本発明のフィードバック制御方法を実施した射
出成形機を示す。 図において、従来の射出成形機において実施されていた
フィードバック制御方法と同様に、スクリュ2は油圧モ
ータ3によって前後進させられるとともに、スクリュモ
ータ4によって回転させられる。咳該油圧モータ3は射
出速度調節器13、保圧調節器14及びスクリュ背圧調
節器15によって作動させられ、スクリュモータ4はス
クリュ回転数調節器12によって作動させられる。 また、上記射出速度調節器13には速度検出器20で検
出したスクリュ2の速度が、スクリュ回転数調節器12
にはスクリュ回転計19で検出したスクリュ2の回転数
がフィードハックされるようになっている。 ここで、本発明のフィードバック制御方法においては、
ノズル7に圧力検出器26が設けられており、該圧力検
出器26が検出した樹脂圧力が、上記保圧調節器14及
びスクリュ背圧調節器15にフィードバックされるよう
になっている。該圧力検出器26の設置位置は、スクリ
ュ2の先端にある逆流防止リングとノズル7の先端との
間であって、可望化される成形材料が溜まる場所であれ
ばどこでもよい。 そして、射出工程においては、従来の制?In方法と同
様の射出速度調節器13によりスクリュ速度が調節され
るようになっている。また、射出工程から保圧工程に移
る間においては、上記圧力検出器26によりノズル圧制
御が行われる。そして、保圧工程及びそれに続く計量工
程においても、上記圧力検出器26が検出した樹脂圧力
を保圧調節器14及びスクリュ背圧調節器15にフィー
ドバックさせて制御するようになっている。 上記本発明の射出成形機のフィードバック制御方法によ
るタイムチャートを、第5図及び第6図に示す。 第5図は射出工程及び保圧工程中のスクリュ速度と樹脂
圧力の変化を示す図、第6図は計量工程及びその後の樹
脂圧力の変化を示す図である。 図に示すように、射出工程中はスクリュ速度を■8〜■
4のように変化させてフィードバック制御を行う。その
時の樹脂圧力は、スクリュ速度が上記のように変化する
につれてPoのように変化する。 そして、金型8のキャビティ9内に樹脂が充満する際の
樹脂圧力を予め設定しておき、上記圧力P、がその設定
圧に達したことを圧力検出器26が検出すると、射出工
程から保圧工程に切り換えられる。その後は樹脂圧力P
1〜P、によりフィードバック制御が行われる。 続いて計量工程に入るが、この時も樹脂圧力P4〜P、
によってフィードバック制御が行われ、計量後において
は樹脂圧力P8に維持される。 なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これ
らを本発明の範囲から排除するものではない。 (発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、一連の射出工程
、保圧工程及び計量工程の内、射出工程中においては射
出速度を検出して速度制御を行い、射出工程から保圧工
程に移る間、保圧工程中及び計量工程中においてはノズ
ル圧を検出してノズル圧制御を行うようにしているので
、射出シリンダが有する摺動抵抗又は加熱シリンダ内で
?8融される成形材料と加熱シリンダ内壁面の間の摺動
抵抗等に影響を受けることなく制御することが可能とな
る。 また、加熱シリンダ内で成形材料が溶融される過程で、
半溶融状態の部分による摺動抵抗の影響を受けることな
く制御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフィードハック制御方法を実施した射
出成形機を示す図、第2図は従来のフィードバック制御
方法を実施した射出成形機を示す図、第3図は従来の他
のフィードバック制御方法を実施した射出成形機を示す
図、第4圀は従来の更に他のフィードバック制御方法を
実施した射出成形機を示す図、第5図は射出工程及び保
圧工程中のスクリュ速度と樹脂圧力の変化を示す図、第
6図は計量工程及びその後の樹脂圧力の変化を示す図で
ある。 ■・・・加熱シリンダ、2・・・スクリュ、3・・・油
圧モータ、4・・・スクリュモータ、5・・・成形材料
、6・・・溝、7・・・ノズル、8・・・金型、9・・
・キャビティ、11・・・射出シリンダ、12・・・ス
クリュ回転数jJi1節器、13・・・射出速度調節器
、14・・・保圧調節器、15・・・スクリュ背圧調節
2”i、 17.18・・・ナーボ弁、19・・スクリ
ュ回転計、20・・速度検出器、21.24.25.2
6・・・圧力検出器、22・・・プログラム設定器。 特許出願人   住友重機械工業株式会社復代理人 弁
理士 川 合  誠(外1名)第 図 第 図 耳孔わ!εネ市正二nン(11発) 平成元年 9月22日 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、事件の表示 昭和63年特許願第266100号 2、発明の名称 射出成形機のフィードバック制御方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所(〒100)東京都千代田区大手町2丁目2番1号
名称     (210)住友重股械工業株代会社代表
者   久  保  正  大 4、復代理人 6゜ 明細どの「発明の名称」の欄、 「発明の詳細な説明」の欄、及び 補正の内容 別紙のとおり 「特許請求の範囲」の欄、
【図面の簡単な説明】
明   細   書 ■9発明の名称 射出成形機のフィードバック制御方法 2、特許請求の範囲 加熱シリンダと、該加熱シリンダ内に回転可能かつ前後
進可能に配設されるスクリュと、該スクリュを駆動する
手段と、該駆動手段を制御する制御装置とからなる射出
成形機のフィードバック制御方法において、一連の射出
工程、保圧工程及び計量工程の内、射出工程中において
は射出速度を検出して速度制御を行い、射出工程がら保
圧工程ffl丘持、保圧工程中及び計量工程中において
はL」−圧、を検出して、仁ノL少11樹」L圧制御を
行うことを特徴とする射出成形機のフィードバック制御
方法。 3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は、射出成形機のフィードバック制御方法、特に
射出成形機の射出工程、保圧工程及び計量工程における
フィードバック制御方法に関する。 (従来の技術) 従来、加熱シリンダ内で加熱され流動化された成形材料
を高圧により金型内に射出し、その中で冷却固化又は硬
化させ、次いで金型を開いて成形品を取り出す射出成形
機に、上記加熱シリンダ内のスクリュを前後進させて射
出成形するスクリュ式のものがある。 第2図〜第4図により、上記従来の射出成形機の制御方
法について説明する。第2図は射出成形機の従来のフィ
ードバック制御方法を示す図、第3図は従来の射出成形
機の他のフィードバック制御方法を示す図、第4図は従
来の射出成形機の更に他のフィードバック制御方法を示
す図である。 第2図において、射出成形機の加熱シリンダ1の内部に
スクリュ2が回転自在かつ前後進自在に支持されていて
、油圧シリンダ3及び油圧モータ4からなる駆動系に接
続され、該駆動系によって回転及び前後進させられる。 第2図のスクリュ位置の状態は射出成形ショットを終了
した状態であるが、ここで次のショットに先駆けて、成
形材料5を溶融し可塑化してヘッドの先端に蓄える作業
、すなわち計量が行われる。 該計量工程においては、スクリュ2が上記油圧モータ4
に駆動されて回転し、この時、材料供給口10から落下
供給された成形材料5が、上記スクリュ2の回転により
溝6の中を前方に移動しつつ加熱シリンダl内で/8融
可塑化され、スクリュ2の前端に蓄えられる。溶融可塑
化に伴い発生する加熱シリンダ1内の成形材料5の圧力
は、スクリュ2に対する反力となり、該反力でスクリュ
2が予め設定された位置まで後退するようになっている
。 こうして、スクリュ2の前端部に蓄えられた成形材料5
は、続いて該スクリュ2を上記油圧シリンダ3によって
前方に押し出すことにより、ノズル7から金型8のキャ
ビティ9の中に射出される。 ところで、上記射出工程が終了した後において、キャビ
ティ9内の成形材料5が冷却し収縮する分を補うため、
一定の射出油圧を作用させる。この保圧工程が終了する
とスクリュ2は再び回転させられ計量が行われる。 ここで、上記従来の射出成形機においては、上記射出工
程中はスクリュ2の射出速度により、射出工程から保圧
工程に移る際は設定された切換圧力により、保圧工程中
は油圧シリンダ3内の油圧により、また計量工程中はス
クリュ回転数とスクリュ背圧すなわち油圧シリンダ3内
の油圧により、予め設定されたスクリュ位置や時間に応
してそれぞれフィードバック制御をする方法がとられて
いる。なお、射出工程から保圧工程への切換えは、上記
のごとく予めシリンダ内油圧を設定して行う方法と、予
めスクリュ位置を設定して行う方法とがある。 このために、射出成形機の制御装置にはスクリュ回転数
調節器12が設けられるとともに、射出速度調節器13
、保圧調節器14及びスクリュ背圧調節器15が切換器
16によって切換自在に設けられている。そして、これ
ら各調節器12.13.14.15がサーボ弁17.1
8を作動させて、油圧モータ4及び油圧シリンダ3が駆
動される。また、フィードバッり制御のためにスクリュ
回転計19、速度検出器20及び圧力検出器21が設け
られていて、それぞれによって検出されたスクリュ回転
数、スクリュ速度及び油圧シリンダ3内油圧が上記各調
節器12.13゜14、15にフィードバックされるよ
うになっている。 これらの制御は、プログラム設定器22によって設定さ
れたプログラムに従って行われる。 なお、スクリュ位置の設定値に応して油圧、回転数の制
御を行うためにディジタル変位検出器23が設けられて
いる。 (発明が解決しようとする課題) 上記従来の射出成形機のフィードバック制御方法におい
ては、射出工程から保圧工程に切り換えるための切換圧
力、保圧工程での保圧力及び計量工程でのスクリュ背圧
を油圧シリンダ3の油圧により制御している。ところが
、実際の射出成形機においては、油圧シリンダ3が有す
る摺動抵抗、例えばパツキン抵抗等、又は加熱シリンダ
1内で溶融される成形材$45と加熱シリンダ1内壁面
との間の摺動抵抗等により、圧損が生ずるので、スクリ
ュ2の先端に設けられる逆流防止リングからノズル7ま
での樹脂圧力を正確に制御することができない。 また、加熱シリンダ1内で成形材料5が溶融される過程
では、成形材料5が半溶融状態になった部分が存在する
が、その割合を正確に把握し管理することはできない。 したがって、半溶融状態の部分による摺動抵抗にばらつ
きが生じ、たとえ油圧シリンダ3の油圧を制御したとし
ても実際の樹脂圧力を正確に制御することはできず、成
形品の品質を低下させてしまう。 そこで、上記問題点を解決して、実際の樹脂圧力を検出
して正確に制御するために、第3図又は第4図(特開昭
59−185638号参照)に示すような方法が提供さ
れている。 一つは、第3図に示すように、金型8のキャビティ9内
の樹脂圧力を圧力検出器24で検出して調節する方法で
ある。この方法によると成形が実際に行われている箇所
の圧力を検出することになるので正確ではあるが、金型
ごとに上記圧力検出器24を設ける必要があるため作業
効率が低下するだけでなく、そのための金型コストが高
くなる。 もう一つは、第4図(特開昭59−185638号)に
示すように、圧力検出器25をノズル7に設けて樹脂圧
力を直接検出する方法である。この方法によれば、射出
工程と保圧工程を一括して、ノズル圧を検出してフィー
ドバック制御するため、樹脂圧力を直接フィードバック
することが可能となるが、射出工程における成形材料の
充填中においては、樹脂圧のみの制御であるためキャビ
ティ9内の樹脂圧力を射出工程で正確に制御することは
不可能である。 本発明は、上記問題点を解決して、射出工程、保圧工程
、計量工程の各工程において樹脂圧力を正確に制御する
ことが可能な射出成形機のフィードバック制御方法を提
供することを目的とする。 (課題を解決するための手段) そのために本発明は、加熱シリンダと、該加熱シリンダ
内に回転可能かつ前後進可能に配設されるスクリュと、
該スクリュを駆動する手段と、該駆動手段を制御する制
御装置とからなる射出成形機のフィードバック制御方法
において、一連の射出工程、保圧工程及び計量工程の内
、射出工程中においては射出速度を検出して速度制御を
行い、射出工程から保圧工程への移行時、保圧工程中及
び計量工程中においてはノズル内樹脂圧を検出してノズ
ル内樹脂圧制御を行うようにしている。 (作用) 本発明によれば、一連の射出工程、保圧工程及び計量工
程の内、射出工程中においては射出速度を検出してそれ
をフィードバックさせて速度制j1を行い、射出工程か
ら保圧工程への移行時、保圧工程中及び計量工程中にお
いてはノズル内樹脂圧を検出してそれをフィードバック
させてノズル内樹脂圧制御を行う。 すなわち、射出シリンダが有する摺動抵抗、又は加熱シ
リンダ内で溶融される成形材料と加熱シリンダ内壁面と
の間の摺動抵抗等により変動した後の樹脂圧力を制御し
ているので、その影響がなくなる。 また、射出充填に伴い成形材料が流動して樹脂圧力が変
動するが、射出工程においては油圧シリンダ内の油圧は
専らスクリュの速度によりフィードバック制御されるの
でその影響がない。 (実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細
に説明する。 第1図に本発明のフィードバック制御方法を実施した射
出成形機を示す。 図において、従来の射出成形機において実施されていた
フィードバック制御方法と同様に、スクリュ2は油圧シ
リンダ3によって前後進させられるとともに、油圧モー
タ4によって回転させられる。該油圧シリンダ3は射出
速度調節器13、保圧調節器)4及びスクリュ背圧調節
器15によって作動させられ、油圧モータ4はスクリュ
回転数調節器12によって作動させられる。 また、上記射出速度調節器13には速度検出器20で検
出したスクリュ2の速度が、スクリュ回転数調節器12
にはスクリュ回転計19で検出したスクリュ2の回転数
がフィードバックされるようになっている。 ここで、本発明のフィードバック制御方法においては、
ノズル7に圧力検出器26が設けられており、該圧力検
出器26が検出した樹脂圧力が、上記保圧調節器14及
びスクリュ背圧調節器15にフィードバックされるよう
になっている。該圧力検出器26の設置位置は、スクリ
ュ2の先端にある逆流防止リングとノズル7の先端との
間であって、可塑化される成形材料が溜まる場所であれ
ばどこでもよい。 そして、射出工程においては、従来の制御方法と同様の
射出速度調節器13によりスクリュ速度が調節されるよ
うになっている。また、射出工程から保圧工程に移る間
においては、上記圧力検出器26によりノズル内樹脂圧
制御が行われる。そして、保圧工程及びそれに続く計量
工程においても、上記圧力検出器26が検出した樹脂圧
力を保圧調節器14及びスクリュ背圧調節器15にフィ
ードバックさせて制御するようになっている。 上記本発明の射出成形機のフィードバック制御方法によ
るタイムチャートを、第5図及び第6図に示す。 第5図は射出工程及び保圧工程中の時間軸上の樹脂圧力
の変化を示す図、第6図は計量工程及びその後の樹脂圧
力の変化を示す図である。 図に示すように、射出工程中はスクリュ速度を■、〜V
4のように変化させてフィードバック制御を行う。その
時の樹脂圧力は、スクリュ速度が上記のように変化する
につれてPoのように変化する。 そして、金型8のキャビティ9内に樹脂が充満する際の
樹脂圧力を予め設定しておき、上記圧力P0がその設定
圧に達したことを圧力検出器26が検出すると、射出工
程から保圧工程に切り換えられる。その後は樹脂圧力P
、〜P、によりフィードバック制御が行われる。 続いて計量工程に入るが、この時も樹脂圧力P4〜P、
によってフィードバック制御が行われ、計量後において
は樹脂圧力P8に維持される。 なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
例えば油圧でなく、電動機による駆動方式など本発明の
趣旨に、基づいて種々の変形が可能であり、これらを本
発明の範囲から排除するものではない。 (発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、一連の射出工程
、保圧工程及び計量工程の内、射出工程中においては射
出速度を検出して速度制御を行い、射出工程から保圧工
程への移行時、保圧工程中及び計量工程中においてはノ
ズル内樹脂圧を検出してノズル内樹脂圧制御を行うよう
にしているので、油圧シリンダが有する摺動抵抗又は加
熱シリンダ内で溶融される成形材料と加熱シリンダ内壁
面の間の摺動抵抗等に影響を受けることなく制御するこ
とが可能となる。 また、加熱シリンダ内で成形材料が溶融される過程で、
半溶融状態の部分による摺動抵抗の影響を受けることな
く制御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフィードバック制御方法を実施した射
出成形機を示す図、第2図は従来のフィードバック制御
方法を実施した射出成形機を示す図、第3図は従来の他
のフィードバック制御方法を実施した射出成形機を示す
図、第4図は従来の更に他のフィードバック制御方法を
実施した射出成形機を示す図、第5図は射出工程及び保
圧工程中の樹脂圧力の変化を示す図、第6図は計量工程
及びその後の樹脂圧力の変化を示す図である。 1・・・加熱シリンダ、2・・・スクリュ、3・・・油
圧シリンダ、4・・・油圧モータ、5・・・成形材料、
6・・・溝、7・・・ノズル、8・・・金型、9・・・
キャビティ、12・・・スクリュ回転数調節器、13・
・・射出速度調節器、14・・・保圧調節器、15・・
・スクリュ背圧調節器、17.18・・・サーボ弁、1
9・・・スクリュ回転計、20・・・速度検出器、21
、24.25.26・・・圧力検出器、22・・・プロ
グラム設定器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 加熱シリンダと、該加熱シリンダ内に回転可能かつ前後
    進可能に配設されるスクリュと、該スクリュを駆動する
    手段と、該駆動手段を制御する制御装置とからなる射出
    成形機のフィードバック制御方法において、一連の射出
    工程、保圧工程及び計量工程の内、射出工程中において
    は射出速度を検出して速度制御を行い、射出工程から保
    圧工程に移る間、保圧工程中及び計量工程中においては
    ノズル圧を検出してノズル圧制御を行うことを特徴とす
    る射出成形機のフィードバック制御方法。
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