JP3439005B2 - トンネル掘削機 - Google Patents

トンネル掘削機

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JP3439005B2
JP3439005B2 JP29079195A JP29079195A JP3439005B2 JP 3439005 B2 JP3439005 B2 JP 3439005B2 JP 29079195 A JP29079195 A JP 29079195A JP 29079195 A JP29079195 A JP 29079195A JP 3439005 B2 JP3439005 B2 JP 3439005B2
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excavator
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、岩盤などを掘削し
て生じた掘削物をトンネル外部に排出する掘削物の排出
装置及びこの掘削物の排出装置が適用されたトンネル掘
削機並びにトンネル掘削方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地山にトンネルを掘削するトンネル掘削
機において、特に、岩盤を掘削するものとしてトンネル
ボーリングマシン(以下、TBMと称する。)がある。
このTBMにおいて、円筒形状をなす前胴の前部に駆動
回転自在なカッタヘッドが装着されており、このカッタ
ヘッドには岩盤を破壊するディスクカッタが多数取付け
られている。また、この前胴には掘削形成したトンネル
の内壁面に圧接してこの前胴を位置保持可能なフロント
グリッパが装着されている。一方、前胴の後部には掘進
方向に沿って相対移動自在な円筒形状の後胴が連結され
ており、この後胴には掘削形成したトンネルの内壁面に
圧接して後胴を位置保持可能なリアグリッパが装着され
ている。更に、この前胴と後胴との間には両者を前進さ
せる複数のスラストジャッキが架設されている。
【0003】従って、このように構成されたTBMによ
ってトンネルを掘削形成するには、リアグリッパによっ
て後胴をトンネル内で位置保持する一方、カッタヘッド
を回転駆動させながら複数のスラストジャッキを伸長さ
せると、多数のディスクカッタが前方の岩盤を掘削しな
がら前胴が前進する。そして、スラストジャッキが所定
ストロークだけ伸長すると、このスラストジャッキの駆
動を停止し、フロントグリッパによって前胴を位置保持
する一方、リアグリッパによる後胴の位置保持を解除す
る。この状態で複数のスラストジャッキを縮小させる
と、前胴に対して後胴が引き寄せられて前進する。その
後、前述と同様に、リアグリッパによって後胴を位置保
持する一方、フロントグリッパによる前胴の位置保持を
解除し、カッタヘッドを回転駆動させながら複数のスラ
ストジャッキを伸長させることで、岩盤を掘削しながら
前胴が前進する。この繰り返しによって所定長さのトン
ネルを掘削形成していく。
【0004】上述したTBMにおいて、ディスクカッタ
によって岩盤を掘削して生じた岩塊や岩片、土砂などの
掘削物、一般的にずりと称するが、このずりはホッパに
取り込まれ、搬送管内に沿って設置されたベルトコンベ
ヤによってTBMの後方に搬送され、トンネルの外部に
排出されるようになっている。
【0005】ところが、このようなベルトコンベヤによ
るずりの搬出方法では、岩盤を掘削して生じた岩塊や岩
片などのずりはこのベルトコンベヤによって搬送するこ
とができるが、泥土や泥水などのずりは搬送することが
できず、途中で落下してベルトコンベヤの駆動部分等に
入り込み、故障の原因となってしまうという問題があ
る。また、TBMにあっては、ディスクカッタの磨耗に
よる交換作業や地質の探査作業など、作業者は前胴や後
胴内で各種の作業を行う必要がある。前述したTBMに
はずり搬出用のベルトコンベヤが設けられており、この
ベルトコンベヤや搬送管などが前胴や後胴内を専有して
しまう。そのため、小径のTBMにあっては、このベル
トコンベヤや搬送管が邪魔となり、作業者の作業空間を
十分に確保することができず、ディスクカッタの交換作
業や地質の探査作業などを効率よく行うことができない
という問題があった。
【0006】そこで、このような問題を解決するものと
して、実公平4−49274号公報に開示されたものが
ある。この公報に開示されたトンネル掘削機は、ホッパ
の底部にジェットポンプを配設し、このジェットポンプ
の水流加速用ノズルの下流側にホッパに連通するずり取
込口を形成したものである。従って、ポンプから配管を
介して供給される加圧水をジェットポンプのノズルで増
速させることで、ずり取込口の近傍のスロート部で負圧
を生じさせ、その負圧の水流によってホッパ内のずりを
空気や水と共に吸引し、このずりを水流に乗せて外部に
排出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、この
実公平4−49274号公報に開示された従来のトンネ
ル掘削機は、ジェットポンプを用いることで、岩塊や岩
片などはもちろんのこと、泥土や泥水などのずりも落下
せずに確実に搬送することができ、また、給排の配管の
みでずりの搬出装置を構成するため、このずりの搬出装
置が小型となり、内部でディスクカッタの交換作業など
を容易に行うことができる。
【0008】ところが、この従来のトンネル掘削機にあ
っては、トンネル掘削機のチャンバ室内に設けられたホ
ッパの底部にジェットポンプを装着しており、掘削作業
中にこのジェットポンプのメンテナンスを安全に、且
つ、効率的に行うことができないという問題がある。
【0009】即ち、ジェットポンプを用いた掘削物の排
出装置は、ジェットポンプのノズルから増速された水流
がずり取込口の近傍のスロートを流動することで負圧が
生じ、その負圧の水流によってホッパ内のずりや水と共
に吸引して水流に乗せて外部に排出している。そのた
め、ずり取込口の近傍で十分な負圧が発生しない場合に
は、ホッパ内のずりなどが吸引されずにずり取込口が閉
塞してしまう虞がある。このような場合、掘削機内の作
業者はジェットポンプを定期的に点検する必要がある。
【0010】ところが、前述したように、ジェットポン
プは掘削物が散乱するチャンバ室内にあるため、安全性
ほ考慮して掘削機の駆動を停止してからメンテナンス作
業を行わなければならず、掘削作業効率を低下させる要
因となっている。また、掘削作業中にはこのメンテナン
ス作業の他に、ジェットポンプから噴射される水量の調
整なども行う必要があり、この場合でも掘削機を停止す
ることから、更に、掘削作業が遅れてしまうという問題
がある。
【0011】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、掘削によって生じた岩塊や岩片、土砂などの掘
削物を確実に排出して掘削作業の作業効率の向上を図と
共に、安全且つ効率的にメンテナンスを行うことができ
る掘削物の排出装置及びトンネル掘削機並びにトンネル
掘削方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の掘削物の排出機置は、カッタヘッドの回転
によって掘削された掘削物をチャンバ室内のホッパにて
集積して該ホッパに装着されたジェットポンプによって
外部に排出する掘削物の排出装置において、上部に掘削
物集積開口部が形成されたホッパの下部に掘削物吸引管
の一端部が連結され、該掘削物吸引管の他端部がチャン
バ室を区画する隔壁を貫通して機内に延設されて掘削物
排出管の中途部に連結され、該掘削物排出管の前部に前
記ジェットポンプのノズルが設けられると共に空気吸入
口が設けられたことを特徴とするものである。
【0013】従って、本発明の掘削物の排出機置にあっ
ては、カッタヘッドの回転によって掘削された掘削物は
掘削物集積開口部からホッパ内に取込まれて集積され、
一方、ジェットポンプのノズルから掘削物排出管に水流
が噴射されることで、空気吸入口から空気が吸入されて
混気ジェット水流となり、掘削物吸引管を介してホッパ
内の掘削物が吸引され、掘削物は混気ジェット水流と共
にこの掘削物排出管を通って外部に排出される。そし
て、このジェットポンプはチャンバ室と隔壁によって区
画された機内に設けられており、このジェットポンプの
メンテナンスは環境の良い機内で行うことができる。
【0014】また、本発明の掘削物の排出装置は、前記
ホッパ内に給水する送水管が設けられたことを特徴とす
るものである。
【0015】従って、ホッパ内は掘削物と共に送水管か
ら給水される水によって水位が上 昇し、ジェットポン
プによる掘削物の吸引効率が良くなる。
【0016】また、本発明のトンネル掘削機は、筒状の
掘削機本体と、該掘削機本体の前部に駆動回転自在に装
着されたカッタヘッドと、前記掘削機本体を前進させる
推進機構と、前記カッタヘッドによって掘削された掘削
物を集積するホッパと、一端部が該ホッパの下部に連結
されて他端部がチャンバ室を区画する隔壁を貫通して機
内に延設された掘削物吸引管と、基端部が送水管に連結
されて中途部に該掘削物吸引管の他端部が連結された掘
削物排出管と、該掘削物排出管の前部に設けられたノズ
ル及び空気吸入口とからなる混気ジェットポンプとを具
えたことを特徴とするものである。
【0017】従って、本発明のトンネル掘削機にて岩盤
等を掘削するには、掘削機本体の前部のカッタヘッドを
駆動回転すると共に推進機構によってこの掘削機本体を
前進させると、回転するカッタヘッドが岩盤を破壊し、
掘削された掘削物はホッパによって集積され、送水管に
よって供給された水がジェットポンプのノズルから掘削
物排出管に水流が噴射されることで、空気吸入口から空
気が吸入されて混気ジェット水流が発生し、この混気ジ
ェット水流によって掘削物吸引管を介してホッパ内の掘
削物が吸引され、掘削物は混気ジェット水流と共にこの
掘削物排出管を通って外部に排出される。そして、この
ジェットポンプはチャンバ室と隔壁によって区画された
機内に設けられており、このジェットポンプのメンテナ
ンスは環境の良い機内で行うことができる。
【0018】また、本発明のトンネル掘削方法は、前部
に装着されたカッタヘッドを駆動回転させながら筒状の
本体を前進させることで、前方の岩盤を掘削してトンネ
ルを形成するトンネル掘削方法において、岩盤を掘削し
て生じた掘削物をホッパに取込み、ジェットポンプのノ
ズルから水を噴射することで空気を吸入した混気ジェッ
ト水流とし、この混気ジェット水流を掘削物排出管内に
噴射することで、この混気ジェット水流によって発生し
た負圧により前記ホッパに連結された掘削物吸引管を介
して該ホッパ内の掘削物を吸引し、この吸引した掘削物
を前記混気ジェット水流に乗せて前記掘削物排出管内か
ら外部に排出するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0019】従って、本発明のトンネル掘削方法にあっ
ては、前部に装着されたカッタヘッドを駆動回転させな
がら筒状の胴体を前進させることで前方の岩盤を掘削
し、このとき、岩盤を掘削して生じた掘削物はホッパに
取込まれ、ジェットポンプのノズルから噴射された水流
に吸入された空気が混入して混気ジェット水流となり、
この混気ジェット水流によってホッパ内の掘削物が吸引
され、掘削物排出管を通って外部に排出される。そし
て、このジェットポンプのメンテナンスは掘削作業中に
環境の良い機内で行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】以下の説明では、本発明の掘削物の排出装
置を岩盤掘削によって生じた岩塊や岩片などのずりを排
出する排出装置とし、本発明のトンネル掘削機を岩盤を
掘削するトンネルボーリングマシン(TBM)として説
明する。
【0022】図1に本発明の第1の実施の形態に係る掘
削物の排出装置の概略、図2にこの掘削物の排出装置が
搭載された本発明のトンネル掘削機としてのトンネルボ
ーリングマシンの断面、図3にこのトンネルボーリング
マシンの正面視、図4に図2のA−A断面、図5に図2
のB−B断面、図6に図2のC−C断面、図7に推進機
構としてのパラレルリンク機構の概略、図8にこのトン
ネルボーリングマシンに適用されるリンク式セグメント
エレクタ装置の側面視、図9にリンク式セグメントエレ
クタ装置の正面視を示す。
【0023】<トンネルボーリングマシンの全体構成>
まず、TBM10の全体構成について説明する。図2及
び図3に示すように、TBM10において、掘削機本体
は円筒形状をなす前胴11と中胴12と後胴13とから
構成されている。この前胴11の前部には軸受14によ
ってカッタヘッド15が回転自在に装着されており、こ
のカッタヘッド15は前面に径方向に沿って互いに交差
するスポーク16が固定され、各スポーク16には岩盤
をせん断破壊するディスクカッタ17が多数枢着される
と共に、岩盤の掘削面を掻き取るスクレーパ18が固定
されている。このカッタヘッド15の後部には内歯を有
するリングギヤ19が一体に固定される一方、前胴11
には電動式あるいは油圧式のカッタ旋回モータ20が固
定されており、このカッタ旋回モータ20の駆動ギヤ2
1がリングギヤ19に噛み合っている。
【0024】また、前胴11には掘削して発生したずり
が内部に浸入しないように、カッタヘッド15側とカッ
タ駆動モータ20側とを仕切るバルクヘッド22が形成
されており、カッタヘッド15とこのバルクヘッド22
との間にはチャンバ室23が形成されている。そして、
このチャンバ室23にはずりを集積するホッパ24がバ
ルクヘッド22に固定されて配設され、カッタヘッド1
5の内側には破壊されて落下したずりを掻き上げてホッ
パ24に取り込む掻き上げ板25が固定されている。更
に、このホッパ24の下部にはこのホッパ24にて集積
したずりを外部に排出する排出装置26が取付けられて
いる。
【0025】従って、カッタ駆動モータ20を駆動して
駆動ギヤ21を回転駆動すると、この駆動ギヤ21が噛
み合うリングギヤ19が回転し、リングギヤ19と一体
のカッタヘッド15を旋回し、ディスクカッタ17が岩
盤をせん断破壊し、スクレーパ18が掘削面を掻き取る
ことで、岩盤を掘削することができる。そして、掘削し
て生じたずりはチャンバ室23内に落下し、掻き上げ板
25がカッタヘッド15と共に回転することで、チャン
バ室23内のずりを掻き上げてホッパ24内に落とす。
このホッパ24内に落下して集積したずりは排出装置2
6によって外部に排出される。
【0026】図2及び図5に示すように、中胴12は前
胴11の後部に球面軸受27を介して揺動自在に連結さ
れている。また、後胴13は中胴12の後部内周面にシ
ール部材28を介して掘進方向移動自在に連結されてい
る。そして、前胴11の後部に固定された前胴基板29
と中胴12との間には連結ジャッキ30が仮設されてい
る。この連結ジャッキ30は油圧の給排によって伸縮作
動するものであって、ジャッキ本体は前胴基板29に固
定された球軸受31によって揺動自在に支持され、ロッ
ド先端部は中胴12の壁面に固定された球軸受32によ
って揺動自在に支持されている。
【0027】また、前胴11の前胴基板29と後胴13
の前部に固定された後胴基板33との間には推進機構と
しての6本のスラストジャッキ34a〜34fが架設さ
れている。このスラストジャッキ34a〜34fは油圧
の給排によって伸縮作動するものであって、ジャッキ本
体は前胴基板29に固定された球軸受35によって揺動
自在に支持され、ロッド先端部は後胴基板33に固定さ
れた球軸受36によって揺動自在に支持されている。そ
して、このスラストジャッキ34a〜34fはそれぞれ
隣合って配設された関係が、例えば、スラストジャッキ
34aがカッタヘッド15の周方向一方に傾斜し、スラ
ストジャッキ34bがカッタヘッド15の周方向他方に
傾斜して全体としてトラス状に配設されることでパラレ
ルリンク機構37を構成している。
【0028】従って、このパラレルリンク機構37にお
いて、スラストジャッキ34a〜34fの各作動ストロ
ークを変えることで、カッタヘッド15を有する前胴1
1を中胴12に対して屈曲し、その掘進方向を変更する
ことができる。また、このパラレルリンク機構37のス
ラストジャッキ34a〜34fの各駆動ロッドを伸長さ
せることで、カッタヘッド15を有する前胴11及び中
胴12を後胴13に対して前進することができる。
【0029】ここで、前述した複数のスラストジャッキ
34a〜34fから構成されるパラレルリンク機構37
の制御システムの構成について説明する。
【0030】図7に示すように、スラストジャッキ34
a〜34fにおいて、例えば、スラストジャッキ34a
の図示しないピストンによって仕切られた2つの圧力室
には油圧給排管41,42が連結されており、各油圧給
排管41,42はそれぞれ非常遮断弁43,44を介し
てサーボ弁45に連結されている。このサーボ弁45は
スラストジャッキ34aの各圧力室への圧油の供給及び
排出を操作するものであって、連結管46,47を介し
て油圧給排源48に連結されている。
【0031】また、スラストジャッキ34aにはその作
動位置を検出する変位センサ49が装着されており、こ
の変位センサ49は制御部50を介してサーボアンプ5
1に接続されている。そして、前述したサーボ弁45は
このサーボアンプ51に接続されている。なお、この制
御部50には複数のジョイスティックを有する操作部5
2と非常停止ボタン53が接続されている。
【0032】従って、変位センサ49はスラストジャッ
キ34aの作動位置を検出しており、その検出信号を制
御部50に出力している。制御部50はこの検出信号に
基づいてサーボアンプ51に指令信号を出力し、サーボ
アンプ51はその指令信号に基づいてサーボ弁45を制
御し、油圧給排源48とスラストジャッキ34aとの間
で油圧の給排を行うようになっている。なお、ここでは
スラストジャッキ34aについてのみ説明したが、他の
スラストジャッキ34b〜34fについても同様の構成
となっている。
【0033】また、前胴11には、図2及び図4に示す
ように、複数のフロントグリッパ55が周方向にほぼ均
等間隔で装着されており、各フロントグリッパ55は内
蔵された油圧ジャッキ56によって径方向に駆動するこ
とができる。従って、この油圧ジャッキ56を駆動して
各フロントグリッパ55を径方向に張り出すことで、こ
のフロントグリッパ55を前胴11内に収納した位置か
ら掘削形成されたトンネル内壁面に圧接して前胴11を
保持する位置に移動させることができる。
【0034】一方、後胴13には、図2及び図6に示す
ように、2つのリアグリッパ57が周方向にほぼ均等間
隔で2つ装着されており、各リアグリッパ57は内蔵さ
れた油圧ジャッキ58によって径方向に駆動することが
できる。従って、この油圧ジャッキ58を駆動して各リ
アグリッパ57を径方向に張り出すことで、このリアグ
リッパ57を後胴13内に収納した位置から掘削形成さ
れたトンネル内壁面に圧接して後胴13を保持する位置
に移動させることができる。
【0035】なお、通常のTBM10は岩盤掘削用のト
ンネル掘削機であり、前述した後胴13のリアグリッパ
57によって掘進反力を得て前胴11を推進させるもの
であるが、トンネル掘削中の地盤が岩盤層から一般土砂
層に変化した場合には、掘削したトンネル壁面が軟弱で
あり、リアグリッパ57によって掘進反力を得ることが
できない。そのため、このTBM10にあっては、シー
ルド掘削機のように、セグメントによって掘進反力を得
て前胴11が推進できるようになっている。
【0036】即ち、図2及び図6に示すように、後胴1
3の後部には円周方向に複数のシールドジャッキ59が
並設されており、後方に伸びる駆動ロッドの先端部には
スプレッダ60が取付けられている。従って、このシー
ルドジャッキ59を作動して掘進方向後方に駆動ロッド
を伸長させると、掘削したトンネル内周面に構築された
既設のセグメントSにスプレッダ60が押しつけられ、
その反力により前胴11、中胴12及び後胴13を前進
させることができる。なお、後胴13の後部内周面には
既設のセグメントSの外周面に密着して後胴13内部へ
の土砂の浸入を防止するテールパッキン61が固着され
ている。
【0037】<セグメントエレクタ装置の構成>次に、
TBM10に適用されたセグメントエレクタ装置につい
て説明する。図2に示すように、このTBM10に装着
されたセグメントエレクタ装置62はリンク式であっ
て、後胴13の後部に固定された固定板63に設けられ
ており、このエレクタ装置62はシールドジャッキ59
によって前進した後胴13(掘削機本体)と既設のセグ
メントSとの間の空所に新しいセグメントSを装着する
ものである。
【0038】即ち、図8及び図9に示すように、固定板
63にはブラケット64によって回転自在な4つの支持
ローラ65が周方向ほぼ均等間隔で取付けられており、
この4つの支持ローラ65によって回転リング66が回
転自在に支持され、この回転リング66には内歯を有す
るリングギヤ67が固定されている。また、固定板63
にはブラケット68によって油圧モータ69が固定され
ており、この油圧モータ69の駆動ギヤ70がリングギ
ヤ67の内歯に噛み合っている。従って、油圧モータ6
9を駆動して駆動ギヤ70を回転駆動すると、この駆動
ギヤ70が噛み合うリングギヤ67が回転し、リングギ
ヤ67と一体の回転リング66を旋回することができ
る。
【0039】また、回転リング66に固定された固定台
71には一対の連結リンク72及び一対の可動リンク7
3を介して移動台74が支持されており、この一対の可
動リンク73には油圧ジャッキ75の本体が枢着され、
その駆動ロッドの先端部は固定台71に連結されてい
る。そして、この移動台74のねじロッド76にはスラ
イド体77が螺合し、このねじロッド76の回転によっ
てスライド体77が移動自在となっており、このスライ
ド体77に固定された取付ブラケット78には連結ピン
79によって吊り金具80が着脱自在となっている。な
お、この吊り金具80は下部がねじ部となっており、図
示しない装置によって搬入されたセグメントSの内面に
予め螺合されるものである。
【0040】従って、セグメントSに螺合された吊り金
具80に対して、スライド体77を移動して取付ブラケ
ット78と位置合せを行い、この吊り金具80を連結ピ
ン79によって取付ブラケット78に連結することで、
セグメントSを保持することができる。そして、油圧ジ
ャッキ75を駆動して駆動ロッドを伸縮すると、可動リ
ンク73及び連結リンク72が上下に回動し、固定台7
1に対して移動台74を昇降することで、保持したセグ
メントSを昇降することができる。更に、油圧モータ6
9を駆動してリングギヤ67と共に回転リング66を旋
回することで、保持したセグメントSをトンネル内壁面
に沿って移動することができる。
【0041】<掘削物の排出装置の構成>次に、上述し
たTBM10に装着された掘削物の排出装置26につい
て詳細に説明する。図1に示すように、掘削物の排出装
置26は、前胴11のカッタヘッド15とバルクヘッド
22との間に構成されたチャンバ室23内にずりを集積
するホッパ24と共に設けられている。
【0042】即ち、このホッパ24は上部にずりの集積
開口部24aが形成される一方、下部は掘削物吸引管20
1の一端部に連結されており、この掘削物吸引管201の他
端部はバルクヘッド22を貫通して掘削機本体(前胴1
1)内に延設されている。一方、この前胴11内には掘
進方向前後に掘削物排出管202が配設されており、この
掘削物排出管202の掘進方向前部には図示しない送水ポ
ンプに連結された送水管203が連結され、掘進方向後部
は機外に延出され、図示しない排水装置に連結されてい
る。また、この掘削物排出管202は中途部が掘削物吸引
管201の他端部に連結され、この連結部分の上流側には
ジェットノズル204が形成されると共に、空気吸入管
(空気吸入口)205が接続されることで、混気ジェット
ポンプ206が構成されている。なお、送水管203及び空気
吸入管205にはそれぞれ流量調整弁207,208が装着され
ている。また、ホッパ24の集積開口部24aの上方に
は高圧水噴射ノズル209が設けられており、この高圧水
噴射ノズル209には高圧水送水管210が接続されている。
【0043】<トンネルボーリングマシンの作用>ここ
で、上述したように構成されたTBM10によって岩盤
を掘削してトンネルを構築する場合について説明する。
【0044】図2に示すように、油圧ジャッキ56を駆
動(縮小)して各フロントグリッパ55を引き込んで前
胴11内に収納することで、前胴11を移動自在とする
一方、油圧ジャッキ58を駆動(伸長)して各リアグリ
ッパ57を押し出して外周面を掘削形成されたトンネル
内壁面に圧接することで、後胴13を移動不能に保持す
る。この状態で、カッタ旋回駆動モータ20を駆動して
カッタヘッド15を回転駆動させながら、パラレルリン
ク機構37の各スラストジャッキ34a〜34fを伸長
して前胴11と共にカッタヘッド15を前方へ移動させ
る。すると、旋回するカッタヘッド15のディスクカッ
タ17が岩盤をせん断破壊し、スクレーパ18が掘削面
を掻き取ることで岩盤を掘削する。そして、このときに
各スラストジャッキ34a〜34fの各作動ストローク
を変えることで、前胴11は中胴12と球面軸受27を
介して折れ曲がり、カッタヘッド15の向きを変えてト
ンネルの掘削方向を変更することができる。
【0045】また、図7に示すように、制御部50には
変位センサ49が検出したスラストジャッキ34a〜3
4fの作動位置の検出信号が入力されており、制御部5
0は予め設定された掘削条件(掘削するトンネルの計画
線形や掘削速度等)及び変位センサ49の検出信号に基
づいてサーボアンプ51に指令信号を出力してサーボ弁
45を制御し、油圧給排源48とスラストジャッキ34
a〜34fとの間で油圧の給排を行う。従って、スラス
トジャッキ34a〜34fは油圧の給排によって所定量
駆動し、X方向、Y方向、Z方向及びψ方向、θ方向、
φ方向の制御が行われながら、カッタヘッド15をこの
X方向、Y方向、Z方向及びψ方向、θ方向、φ方向の
6自由度運動させる。
【0046】そして、各スラストジャッキ34a〜34
fを所定ストローク伸長すると、このスラストジャッキ
34a〜34fの駆動を停止し、油圧ジャッキ56を駆
動(伸長)して各フロントグリッパ55を押し出して外
周面を掘削形成されたトンネル内壁面に圧接すること
で、前胴11を移動不能に保持する一方、油圧ジャッキ
58を駆動(縮小)して各リアグリッパ57を引き込ん
で後胴13内に収納することで、後胴13を移動自在と
する。この状態で、パラレルリンク機構37の各スラス
トジャッキ34a〜34fを縮小して前胴11及び中胴
12に対して後胴13を前方へ引き寄せて移動させる。
そして、前述と同様に、各フロントグリッパ55を引き
込んで前胴11内に収納し、前胴11を移動自在とする
一方、各リアグリッパ57を押し出して外周面をトンネ
ル内壁面に圧接し、後胴13を移動不能に保持する。こ
の状態で、カッタ旋回駆動モータ20を駆動してカッタ
ヘッド15を回転駆動させながら、パラレルリンク機構
37の各スラストジャッキ34a〜34fを伸長して前
胴11と共にカッタヘッド15を前方へ移動させること
で、ディスクカッタ17及びスクレーパ18によって岩
盤を掘削する。この繰り返しによってトンネルを掘削形
成していく。
【0047】このディスクカッタ17及びスクレーパ1
8の岩盤掘削によって生じたずりはカッタヘッド15の
隙間からチャンバ室23内に落下し、カッタヘッド15
と共に回転する掻き上げ板25がこのチャンバ室23内
のずりを掻き上げてホッパ24内に落とす。そして、こ
のホッパ24内に落下して集積されたずりは排出装置2
6によって外部に排出される。
【0048】即ち、排出装置26において、高圧水送水
管210を通って供給された高圧水が高圧水噴射ノズル209
によってホッパ24の上方から散水され、ホッパ24内
には集積されたずりは水が充満する。一方、流量調整弁
207が開放されて送水管203から混気ジェットポンプ206
に供給された高圧水は、ジェットノズル204によって加
速されて掘削物排出管202内に噴射され、同時に空気吸
入管(空気吸入口)205から空気が吸入される。する
と、掘削物排出管202内には混気ジェット水流が流動し
て負圧が発生する。この負圧が掘削物吸引管201を介し
てホッパ24に作用し、このホッパ24内のずりが水と
共に吸引され、吸引されたずり等は混気ジェット水流に
乗り、この掘削物排出管202を通って排出される。
【0049】このように掘削物の排出装置26にあって
は、ホッパ24の下部に掘削物吸引管201を接続し、こ
の掘削物吸引管201の後部を機内に延設して掘削物排出
管202に接続し、この掘削物排出管202の上流側に混気ジ
ェットポンプ206を装着したことで、ホッパ24内に集
積したずりは水と共に混気ジェットポンプ206にて発生
した負圧によって掘削物吸引管202を介して掘削物排出
管202に吸引されて外部に排出されることとなり、ずり
を確実に排出することができる。また、混気ジェットポ
ンプ206を掘削物や粉塵の散乱するチャンバ室23では
なく、作業環境の良い機内に配設することで、掘削作業
中に混気ジェットポンプ206のメンテナンスなどを行う
ことができ、この混気ジェットポンプ206のメンテナン
ス作業を安全に効率良く行うことができる。
【0050】このように岩盤を掘削してトンネルを掘削
形成していく過程で、この掘削形成されたトンネルの壁
面が安定している場合は支保は不要であるが、若干不安
定であり、壁面から岩片が剥がれ落ちないようにリング
状の形成したH形綱や木製の板等を支保として用い、ト
ンネルを保護する。
【0051】そして、岩盤を掘削してトンネルを形成す
る場合には、前述したように、リアグリッパ57がトン
ネル内壁面に圧接して後胴13を移動不能に保持こと
で、パラレルリンク機構37の各スラストジャッキ34
aはこの後胴13にて掘進反力を得て前胴11を前進さ
せ、旋回するカッタヘッド15によって前方の岩盤を掘
削する。一方、トンネル掘削中の地盤が岩盤層から一般
土砂層に変化した場合には、トンネル内壁面が軟弱であ
るため、リアグリッパ57によって推進反力を得ること
ができないので、シールドジャッキ59が既設のセグメ
ントSにて掘進反力を得て前胴11及び中胴12、後胴
13を推進させる。
【0052】即ち、複数のシールドジャッキ59のスプ
レッダ60を既設のセグメントSへ押し付けた状態で、
このシールドジャッキ59を伸長することにより、その
押し付け反力によってトンネル掘削機本体、即ち、前胴
11、中胴12及び後胴13を前進させ、これと同時に
カッタ駆動モータ20を駆動してカッタヘッド15を旋
回させ、ディスクカッタ17及びスクレーパ18によっ
て一般土砂層を掘削していく。そして、前胴11、中胴
12及び後胴13からなる掘削機本体が所定量前進する
と、シールドジャッキ59の何れか一つを縮み方向に作
動し、スプレッダ60と既設のセグメントSとの間に空
所を形成し、この空所にセグメントエレクタ装置62に
よって新しいセグメントSを装着する。
【0053】図8及び図9に示すように、図示しない台
車によってトンネル内に搬入されたセグメントSに対し
て、作業者はこのセグメントSに吊り金具80を螺合す
る。そして、エレクタ装置62のスライド体77を移動
し、取付ブラケット78をセグメントSに固定された吊
り金具80の上方に位置させ、この吊り金具80を連結
ピン79によって取付ブラケット78に連結する。この
ようにセグメントSを取付ブラケット78が保持した状
態で、油圧ジャッキ75を駆動して可動リンク73を回
動することで移動台74を昇降すると共に、油圧モータ
69を駆動して回転リング66を旋回することで移動台
74を旋回し、保持したセグメントSをトンネル内で移
送してトンネル内壁面の所定の位置に組付ける。そし
て、セグメントSをトンネル内壁面に固定すると、セグ
メントSの保持を解除し、元位置に戻る。この繰り返し
によってトンネルを構築していく。
【0054】このように上述したTBM10では、トン
ネル掘削機本体(前胴11、中胴12、後胴13)をパ
ラレルリンク機構37あるいはシールドジャッキ59に
よって前進させながらカッタヘッド15を旋回させ、デ
ィスクカッタ17及びスクレーパ18によって岩盤を掘
削し、岩盤掘削によって生じたずりをホッパ24に集積
してから排出装置26によって外部に排出する一方、セ
グメントエレクタ装置62によってセグメントSをトン
ネル内壁面に装着することで、トンネルを構築してい
る。
【0055】なお、上述したTBM10において、パラ
レルリンク機構37を6本のスラストジャッキ34a〜
34fによって構成したが、スラストジャッキの数は6
本に限定されるものではなく、8本でも、10本でもよ
いものであり、いずれの場合であっても前述と同様の作
用効果を奏することができる。
【0056】また、上述したTBM10において、掘削
機本体の推進機構及び掘進方向を変更する機構としてパ
ラレルリンク機構37を用いたが、本発明のトンネル掘
削機はこれに限定されるものではない。
【0057】図10に本発明の第2の実施の形態に係る
トンネル掘削機としてのトンネルボーリングマシンの断
面、図11に図10のD−D断面、図12にこのトンネ
ルボーリングマシンに適用される門型セグメントエレク
タ装置の側面視、図13にこの門型セグメントエレクタ
装置の正面視を示す。
【0058】<トンネルボーリングマシンの全体構成>
まず、TBM110の全体構成について説明する。このT
BM110において、図10及び図11に示すように、掘
削機本体は円筒形状をなす前胴111と中胴112と後胴113
とから構成されている。この前胴111の前部には軸受114
によってカッタヘッド115が回転自在に装着されてお
り、このカッタヘッド115は前面にスポーク116によって
ディスクカッタ117及びスクレーパ118が装着されてい
る。そして、このカッタヘッド115の後部にはリングギ
ヤ119が一体に固定される一方、前胴111には6つのカッ
タ旋回モータ120が固定されており、このカッタ旋回モ
ータ120の駆動ギヤ121がリングギヤ119に噛み合ってい
る。また、前胴111にはバルクヘッド122が固定されるこ
とで、チャンバ室123が形成されている。そして、この
チャンバ室123にはずりを集積するホッパ124が配設さ
れ、カッタヘッド115の内側にはチャンバ室123に落下し
たずりを掻き上げてホッパ124に取り込む掻き上げ板125
が固定されている。更に、このホッパ124の下部にはこ
のホッパ124にて集積したずりを外部に排出する排出装
置126が取付けられている。
【0059】従って、カッタ駆動モータ120を駆動して
駆動ギヤ121を回転駆動すると、この駆動ギヤ121が噛み
合うリングギヤ119が回転してカッタヘッド115を旋回
し、ディスクカッタ117が岩盤をせん断破壊する一方、
スクレーパ118が掘削面を掻き取ることで、岩盤を掘削
することができる。そして、掘削して生じたずりはチャ
ンバ室123内に落下し、掻き上げ板125によってチャンバ
室123内に取り込まれ、このホッパ124内に集積したずり
は排出装置126によって外部に排出される。
【0060】また、中胴112は前胴111の後部に掘進方向
移動自在に連結され、後胴113は中胴112の後部に揺動自
在に連結されている。そして、前胴111の後部に固定さ
れた前胴基板127と後胴113の前部に固定された後胴基板
128との間には推進機構としての8本のスラストジャッ
キ129が架設され、それぞれ球軸受130,131によって揺
動自在に連結されている。また、前胴111と中胴112との
間には2本の中折ジャッキ132が架設され、更に、前胴1
11と後胴113との間にはカッタトルクを受ける反力ジャ
ッキ133が架設されている。
【0061】従って、スラストジャッキ129を駆動して
駆動ロッドを伸長させることで、カッタヘッド115を有
する前胴111を中胴112及び後胴113に対して前進するこ
とができる。また、中折ジャッキ132を駆動して駆動ロ
ッドを伸縮させることで、カッタヘッド115を有する前
胴111及び中胴112を後胴113に対して屈曲し、その掘進
方向を変更することができる。
【0062】また、前胴111にはフロントグリッパ134及
び補助グリッパ135が径方向移動自在に設けられてお
り、各グリッパ134,135は内蔵された油圧ジャッキ13
6,137によって駆動することができる。一方、後胴113
にはリアグリッパ138が径方向移動自在に設けられてお
り、リアグリッパ138は内蔵された油圧ジャッキ139によ
って駆動することができる。
【0063】更に、後胴113の後部には円周方向に複数
のシールドジャッキ140が並設されており、後方に伸び
る駆動ロッドの先端部にはスプレッダ141が取付けられ
ている。従って、このシールドジャッキ140を作動して
掘進方向後方に駆動ロッドを伸長させると、掘削したト
ンネル内周面に構築された既設のセグメントSにスプレ
ッダ141を押し付けることで、その反力により前胴111及
び中胴112、後胴113を前進することができる。
【0064】<セグメントエレクタ装置の構成>次に、
TBM10に適用されたセグメントエレクタ装置につい
て説明する。図12及び図13に示すように、このTB
M110に装着されたセグメントエレクタ装置142は門型を
なし、後胴113の後部に固定された固定板143に設けられ
ており、このエレクタ装置142はシールドジャッキ140に
よって前進した後胴113(掘削機本体)と既設のセグメ
ントSとの間の空所に新しいセグメントSを装着するも
のである。
【0065】即ち、固定板143にはブラケット144によっ
て回転自在な8つの支持ローラ145が周方向均等間隔で
取付けられており、この8つの支持ローラ145によって
回転リング146が回転自在に支持され、この回転リング1
46には内歯を有するリングギヤ147が固定されている。
また、固定板143にはブラケット148によって油圧モータ
149が固定されており、この油圧モータ149の駆動ギヤ15
0がリングギヤ147の内歯に噛み合っている。従って、油
圧モータ149を駆動して駆動ギヤ150を回転駆動すると、
この駆動ギヤ150が噛み合うリングギヤ147が回転し、リ
ングギヤ147と一体の回転リング146を旋回することがで
きる。
【0066】また、回転リング146には左右一対の固定
台151が固定されており、U字形状をなす移動枠体152の
左右端部がこの各固定台151にそれぞれガイドロッド153
によって移動自在に支持されており、それぞれ昇降ジャ
ッキ154によって昇降自在となっている。そして、この
移動枠体152の中央部には昇降台155が固定されており、
この昇降台155のスライドロッド156にはスライド体157
が移動自在に嵌合しており、このスライド体157に固定
された取付ブラケット158には連結ピン159によって吊り
金具160が着脱自在となっている。なお、この吊り金具1
60は下部がねじ部となっており、図示しない装置によっ
て搬入されたセグメントSの内面に予め螺合されるもの
である。また、取付ブラケット158には取付ブラケット1
58の両側に位置してセグメントSの内面を押える押え部
材161が取付けられている。
【0067】従って、セグメントSに螺合された吊り金
具160に対して、スライド体157を移動して取付ブラケッ
ト158と位置合せを行い、この吊り金具160を連結ピン15
9によって取付ブラケット158に連結することで、セグメ
ントSを保持することができる。そして、昇降ジャッキ
154を駆動して駆動ロッドを伸縮すると、移動枠体152を
介して昇降台155が上下に移動し、この昇降台155を昇降
することで、保持したセグメントSを昇降することがで
きる。更に、油圧モータ149を駆動してリングギヤ147と
共に回転リング146を旋回することで、保持したセグメ
ントSをトンネル内壁面に沿って移動することができ
る。
【0068】<トンネルボーリングマシンの作用>ここ
で、上述したように構成されたTBM110によって岩盤
を掘削してトンネルを構築する場合について説明する。
【0069】このように構成されたTBM110によって
岩盤を掘削してトンネルを構築するには、図10に示す
ように、油圧ジャッキ136,137を駆動(縮小)し、フロ
ントグリッパ134及び補助グリッパ135を引き込んで前胴
111を移動自在とする一方、油圧ジャッキ139を駆動(伸
長)し、各リアグリッパ138を掘削形成されたトンネル
内壁面に圧接して後胴113を移動不能に保持する。この
状態で、カッタ旋回駆動モータ120を駆動してカッタヘ
ッド115を回転駆動させながら、各スラストジャッキ129
を伸長して前胴111と共にカッタヘッド115を前方へ移動
させる。すると、旋回するカッタヘッド115のディスク
カッタ117が岩盤をせん断破壊し、スクレーパ118が掘削
面を掻き取ることで岩盤を掘削する。そして、このとき
に各中折ジャッキ132を伸縮することで、前胴111及び中
胴112は後胴113に対して折れ曲がり、カッタヘッド115
の向きを変えてトンネルの掘削方向を変更することがで
きる。
【0070】そして、各スラストジャッキ129を所定ス
トローク伸長すると、このスラストジャッキ129の駆動
を停止し、フロントグリッパ134及び補助グリッパ135を
押し出してトンネル内壁面に圧接し、前胴11を移動不
能に保持する一方、リアグリッパ138を引き込んで後胴1
13を移動自在とする。この状態で、各スラストジャッキ
129を縮少して前胴111に対して中胴112及び後胴113を前
方へ引き寄せて移動させる。そして、前述と同様に、各
フロントグリッパ134及び補助グリッパ135によって前胴
11を移動自在とする一方、各リアグリッパ138によっ
て後胴13を移動不能に保持し、カッタヘッド15を回
転駆動させながら各スラストジャッキ129を伸長して前
胴111と共にカッタヘッド115を前方へ移動させること
で、ディスクカッタ117及びスクレーパ118によって岩盤
を掘削する。この繰り返しによってトンネルを掘削形成
していく。
【0071】このディスクカッタ117及びスクレーパ118
の岩盤掘削によって生じたずりはカッタヘッド115の隙
間からチャンバ室123内に落下し、カッタヘッド115 と
共に回転する掻き上げ板125がこのチャンバ室123内のず
りを掻き上げてホッパ124内に落とす。そして、このホ
ッパ124内に落下して集積されたずりは排出装置126によ
って外部に排出される。
【0072】即ち、この排出装置126は前述したTBM
10に装着された排出装置26とほぼ同様の構成となっ
ており、図1に示すように、高圧水送水管210を通って
供給された高圧水が高圧水噴射ノズル209によってホッ
パ24の上方から散水され、ホッパ24内には集積され
たずりは水が充満する。一方、流量調整弁207が開放さ
れて送水管203から混気ジェットポンプ206に供給された
高圧水は、ジェットノズル204によって加速されて掘削
物排出管202内に噴射され、同時に空気吸入管(空気吸
入口)205から空気が吸入される。すると、掘削物排出
管202内には混気ジェット水流が流動して負圧が発生す
る。この負圧が掘削物吸引管201を介してホッパ24に
作用し、このホッパ24内のずりが水と共に吸引され、
吸引されたずり等は混気ジェット水流に乗り、この掘削
物排出管202を通って排出される。
【0073】ところで、このように岩盤を掘削してトン
ネルを掘削形成していく過程で、この掘削形成されたト
ンネルの壁面が安定している場合は支保は不要である
が、若干不安定であり、壁面から岩片が剥がれ落ちない
ようにリング状の形成したH形綱や木製の板等を支保と
して用い、トンネルを保護する。また、岩盤を掘削して
トンネルを形成する場合に、掘削地盤が岩盤層から一般
土砂層に変化した場合には、シールドジャッキ140がセ
グメントSにて掘進反力を得て前胴111及び中胴112、後
胴113を推進させる。
【0074】即ち、複数のシールドジャッキ140のスプ
レッダ141を既設のセグメントSへ押し付けた状態で、
このシールドジャッキ140を伸長することにより、その
押し付け反力によってトンネル掘削機本体、即ち、前胴
111及び中胴112、後胴113を前進させ、これと同時にカ
ッタ駆動モータ120を駆動してカッタヘッド115を旋回さ
せ、ディスクカッタ117及びスクレーパ118によって一般
土砂層を掘削していく。そして、前胴111及び中胴112、
後胴113からなる掘削機本体が所定量前進すると、シー
ルドジャッキ140の何れか一つを縮み方向に作動し、ス
プレッダ141と既設のセグメントSとの間に空所を形成
し、この空所にセグメントエレクタ装置142によって新
しいセグメントSを装着する。
【0075】図12及び図13に示すように、図示しな
い台車によってトンネル内に搬入されたセグメントSに
対して、作業者はこのセグメントSに吊り金具160を固
定する。そして、エレクタ装置142のスライド体157を移
動し、取付ブラケット158をセグメントSに固定された
吊り金具160の上方に位置させ、この吊り金具160を連結
ピン159によって取付ブラケット158に連結する。このよ
うにセグメントSを取付ブラケット158が保持した状態
で、昇降ジャッキ154を駆動して移動枠体152を介してし
昇降台155を昇降すると共に、油圧モータ149を駆動して
回転リング146を旋回することで昇降台155を旋回し、保
持したセグメントSをトンネル内で移送してトンネル内
壁面の所定の位置に組付ける。そして、セグメントSを
トンネル内壁面に固定すると、セグメントSの保持を解
除し、元位置に戻る。この繰り返しによってトンネルを
構築していく。
【0076】このように上述したTBM110では、トン
ネル掘削機本体(前胴111、中胴112、後胴113)をスラ
ストジャッキ129あるいはシールドジャッキ140によって
前進させながらカッタヘッド115を旋回させ、ディスク
カッタ117及びスクレーパ118によって岩盤を掘削し、岩
盤掘削によって生じたずりをホッパ124に集積してから
排出装置126によって外部に排出する一方、セグメント
エレクタ装置142によってセグメントSをトンネル内壁
面に装着することで、トンネルを構築している。
【0077】なお、上述した各実施の形態にあっては、
推進手段としてパラレルリンク機構37を用いたTBM
10ではリンク式セグメントエレクタ装置62を適用
し、推進手段としてシールドジャッキ129を用いたTB
M110では門型セグメントエレクタ装置142を適用した
が、TBM10とセグメントエレクタ装置との関係はこ
れらに限定されるものではなく、パラレルリンク機構3
7を用いたTBM10に門型セグメントエレクタ装置14
2を適用してもよいものである。
【0078】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の掘
削物の排出装置によれば、上部に掘削物集積開口部が形
成されたホッパの下部に掘削物吸引管の一端部が連結し
てこの掘削物吸引管の他端部をチャンバ室を区画する隔
壁を貫通して機内に延設して掘削物排出管の中途部に連
結し、掘削物排出管の前部にジェットポンプのノズルを
設けると共に空気吸入口を設けたので、掘削物を確実に
外部に排出することができると共に、ジェットポンプを
掘削物や粉塵の散乱するチャンバ室ではなく、作業環境
の良い機内に配設することで、掘削作業中にこのジェッ
トポンプ等のメンテナンスを安全、且つ、効率良く行う
ことができる。
【0079】また、本発明の掘削物の排出装置によれ
ば、ホッパ内に給水する送水管を設けたので、ホッパ内
は掘削物と共に送水管から給水される水によって水位が
上昇し、ジェットポンプによる掘削物の吸引効率を向上
することができる。
【0080】また、本発明のトンネル掘削機によれば、
掘削機本体の前部にカッタヘッドをして推進機構によっ
て前進可能とする一方、掘削された掘削物を集積するホ
ッパの下部に掘削物吸引管を連結してその端部をチャン
バ室を区画する隔壁を貫通して機内に延設し、基端部が
送水管に連結された掘削物排出管の中途部にこの掘削物
吸引管の端部を連結さし、この掘削物排出管の前部にノ
ズル及び空気吸入口とからなる混気ジェットポンプを設
けたので、掘削物を確実に外部に排出することができる
と共に、ジェットポンプのメンテナンスを環境の良い機
内で行うことができ、掘削作業効率の向上を図ることが
できる。
【0081】また、本発明のトンネル掘削方法によれ
ば、岩盤を掘削して生じた掘削物をホッパに取込み、ジ
ェットポンプのノズルから水を噴射することで空気を吸
入した混気ジェット水流とし、この混気ジェット水流を
掘削物排出管内に噴射することで発生した負圧により掘
削物吸引管を介して掘削物を吸引し、この吸引した掘削
物を混気ジェット水流に乗せて掘削物排出管内から外部
に排出するようにしたので、掘削物を混気ジェット水流
によって外部に確実に排出することができると共に、こ
のジェットポンプのメンテナンスを掘削作業中に環境の
良い機内で行うことができ、掘削作業効率の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る掘削物の排出
装置の概略図である。
【図2】本発明のトンネル掘削機としてのトンネルボー
リングマシンの断面図である。
【図3】トンネルボーリングマシンの正面図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】図2のB−B断面図である。
【図6】図2のC−C断面図である。
【図7】推進機構としてのパラレルリンク機構の概略図
である。
【図8】リンク式セグメントエレクタ装置の側面図であ
る。
【図9】リンク式セグメントエレクタ装置の正面図であ
る。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るトンネル掘
削機としてのトンネルボーリングマシンの断面図であ
る。
【図11】図10のD−D断面図である。
【図12】門型セグメントエレクタ装置の側面図であ
る。
【図13】門型セグメントエレクタ装置の正面図であ
る。
【符号の説明】
10,110 トンネルボーリングマシン 11,111 前胴(トンネル掘削機本体) 12,112 中胴(トンネル掘削機本体) 13,113 後胴(トンネル掘削機本体) 15,115 カッタヘッド 20,120 カッタ旋回油圧モータ 23,123 チャンバ室 24,124 ホッパ 26,126 排出装置 30 連結ジャッキ 34a〜34f スラストジャッキ 37 パラレルリンク機構 59,140 シールドジャッキ 62 リンク式セグメントエレクタ装置 129 スラストジャッキ 132 中折ジャッキ 133 反力ジャッキ 142 門型セグメントエレクタ装置 24a 集積開口部 201 掘削物吸引管 202 掘削物排出管 203 送水管 204 ジェットノズル 205 空気吸入管 206 混気ジェットポンプ 209 高圧水噴射ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−31400(JP,A) 特開 平7−310495(JP,A) 実開 昭62−62000(JP,U) 実公 平4−49274(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッタヘッドの回転によって掘削された
    掘削物をチャンバ室内のホッパにて集積して該ホッパに
    装着されたジェットポンプによって外部に排出する掘削
    物の排出装置において、上部に掘削物集積開口部が形成
    されたホッパの下部に掘削物吸引管の一端部が連結さ
    れ、該掘削物吸引管の他端部がチャンバ室を区画する隔
    壁を貫通して機内に延設されて掘削物排出管の中途部に
    連結され、該掘削物排出管の前部に前記ジェットポンプ
    のノズルが設けられると共に空気吸入口が設けられたこ
    とを特徴とする掘削物の排出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の掘削物の排出装置におい
    て、前記ホッパ内に給水する送水管が設けられたことを
    特徴とする掘削物の排出装置。
  3. 【請求項3】 筒状の掘削機本体と、該掘削機本体の前
    部に駆動回転自在に装着されたカッタヘッドと、前記掘
    削機本体を前進させる推進機構と、前記カッタヘッドに
    よって掘削された掘削物を集積するホッパと、一端部が
    該ホッパの下部に連結されて他端部がチャンバ室を区画
    する隔壁を貫通して機内に延設された掘削物吸引管と、
    基端部が送水管に連結されて中途部に該掘削物吸引管の
    他端部が連結された掘削物排出管と、該掘削物排出管の
    前部に設けられたノズル及び空気吸入口とからなる混気
    ジェットポンプとを具えたことを特徴とするトンネル掘
    削機。
  4. 【請求項4】 前部に装着されたカッタヘッドを駆動回
    転させながら筒状の本体を前進させることで、前方の岩
    盤を掘削してトンネルを形成するトンネル掘削方法にお
    いて、岩盤を掘削して生じた掘削物をホッパに取込み、
    ジェットポンプのノズルから水を噴射することで空気を
    吸入した混気ジェット水流とし、この混気ジェット水流
    を掘削物排出管内に噴射することで、この混気ジェット
    水流によって発生した負圧により前記ホッパに連結され
    た掘削物吸引管を介して該ホッパ内の掘削物を吸引し、
    この吸引した掘削物を前記混気ジェット水流に乗せて前
    記掘削物排出管内から外部に排出するようにしたことを
    特徴とするトンネル掘削方法。
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