JP3435969B2 - 車両衝突試験装置 - Google Patents

車両衝突試験装置

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JP3435969B2
JP3435969B2 JP06402396A JP6402396A JP3435969B2 JP 3435969 B2 JP3435969 B2 JP 3435969B2 JP 06402396 A JP06402396 A JP 06402396A JP 6402396 A JP6402396 A JP 6402396A JP 3435969 B2 JP3435969 B2 JP 3435969B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両衝突試験装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の材料強度や安全性能の向
上を図るため、車両の衝突試験が行われている。図18
は従来の車両衝突試験装置の構成を示し、1,2はそれ
ぞれモータ3,4により駆動される巻取ドラム、5〜1
0はガイドプーリ、11,12はそれぞれ張力用ばね1
3,14により引っ張られた張力用プーリである。又、
15は巻取ドラム1及びプーリ5〜7,11に巻装され
た閉ループの第1のワイヤロープ、16は巻取ドラム2
及びプーリ8〜10,12に巻装された閉ループの第2
のワイヤロープ、17,18は走行路上を走行する第1
及び第2の試験車両であり、それぞれの走行路に沿って
設けられた第1及び第2のワイヤロープ15,16と図
示しない牽引ドーリを介して着脱自在に連結されてい
る。なお、巻取ドラム1とモータ3により第1のワイヤ
駆動部19を構成するとともに、巻取ドラム2とモータ
4により第2のワイヤ駆動部20を構成し、またガイド
プーリ6,7、張力用プーリ11、及び張力用ばね13
により第1の張力付与部21を構成するとともに、ガイ
ドプーリ9,10、張力用プーリ12、及び張力用ばね
14により第2の張力付与部22を構成する。
【0003】上記構成において、衝突試験を行うには、
モータ3,4の駆動により巻取ドラム1,2を回転さ
せ、ワイヤロープ15,16を矢印の方向に移動させ
る。これによって、試験車両17,18はワイヤロープ
15,16により牽引されて走行路上を走行し、所定速
度まで加速された後牽引ドーリによってワイヤロープ1
5,16と切り離され、ワイヤロープ15,16の交差
位置で衝突する。
【0004】図19(a),(b)は他の従来の車両衝
突試験装置の第1又は第2の張力付与部73の平面図及
び正面図を示し、62は台63上に軸受64を介して回
転自在に支持されたねじ軸、65は台63に取り付けら
れたモータ、66,67はねじ軸62及びモータ65に
取り付けられたスプロケット、68はチェン、69はね
じ軸62と螺合した移動台、70は移動台69上に回転
自在に支持された張力用プーリ、71は同じく移動台6
9上に回転自在に支持されたガイドプーリ、72はプー
リ70,71に案内される第1又は第2のワイヤロープ
である。
【0005】上記構成において、モータ65を駆動する
とスプロケット66,67及びチェン68を介してねじ
軸62が回転し、これによって移動台69が移動し、プ
ーリ70,71によって案内されたワイヤロープ72の
張力が調整される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両衝突試験装
置は上記のように構成されているが、異なる衝突角度の
試験を行う場合には、その都度一方の牽引装置、例え
ば、第2のワイヤロープ16、第2のワイヤ駆動部20
及び第2の張力付与部22をガイドプーリ8を中心にし
て回動させなければならない。この場合、ワイヤロープ
16の重量は1m毎に約1kgあり、巻取ドラム2とガ
イドプーリ8の間の距離を150mとすると、ワイヤロ
ープ16の重量は300kg以上となり、ワイヤロープ
16の移動に大変な労力を要した。又、ワイヤロープ1
6の引き回し方によっては、その配設角度の変更毎に全
長が異なり、張力付与部22での調整などによっては調
整し切れず、ワイヤロープ16の交換が必要となり、や
はり大変な労力を要した。
【0007】又、張力付与部21,22は張力調整の容
易さにおいて不十分であり、また張力付与部73もワイ
ヤロープ72の経路長さが決まってしまい、裕度がなく
試験条件によってはワイヤロープ72に緩みが生じ、ま
たばね定数が高くて張力調整が困難であった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めに成されたものであり、ワイヤロープ等の移動が容易
であるとともに、移動によってワイヤロープの全長があ
まり変化せず、衝突角度の変更が容易であり、またワイ
ヤロープの張力を安定させるとともに調整容易とする車
両衝突試験装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1によ
る車両衝突試験装置は、第1の試験車両と着脱自在に連
結されるとともに、閉ループで第1の試験車両の走行方
向に配設された第1のワイヤロープと、第1のワイヤロ
ープを駆動する第1のワイヤ駆動部と、第1のワイヤロ
ープに張力を付与する第1の張力付与部と、位置固定の
支柱又は回動軸に水平方向回動自在に支持された回動ベ
ースと、第2の試験車両と着脱自在に連結されるととも
に、閉ループで回動ベース上に設けられたガイドプーリ
に案内されて第2の試験車両の走行方向に配設された第
2のワイヤロープと、第2のワイヤロープを駆動する第
2のワイヤ駆動部と、第2のワイヤロープに張力を付与
する第2の張力付与部と、回動ベースを駆動する回動ベ
ース駆動部を設け、第1及び第2のワイヤロープの交差
位置で第1及び第2の試験車両を衝突させるようにした
ものである。
【0010】請求項2による車両衝突試験装置は、回動
ベースの回動中心に第2のワイヤロープを案内するガイ
ドプーリを設けたものである。
【0011】請求項3による車両衝突試験装置は、回動
ベースの回動中心を中心として第2のワイヤロープを案
内する複数のガイドプーリを円周状に設けたものであ
る。
【0012】請求項4による車両衝突試験装置は、第2
の張力付与部を回動ベースの回動中心を中心として移動
自在としたものである。
【0013】請求項5による車両衝突試験装置は、第1
及び第2のワイヤ駆動部を連動させるようにしたもので
ある。
【0014】請求項6による車両衝突試験装置は、第1
又は第2の張力付与部を、第1又は第2のワイヤロープ
を巻装される張力用プーリと、張力用プーリを回転自在
に支持するとともに張力増減方向に移動自在に支持され
たプーリ支持部と、プーリ支持部の張力増減方向に張力
用ばねを介して対向配置されるとともに張力増減方向に
移動自在に支持されたばね押え部と、ばね押え部を駆動
するばね押え駆動部により構成したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施形態1 以下、この発明の実施の形態を図面とともに説明する。
図1及び図2はこの発明の実施形態1による車両衝突試
験装置の平面図及び正面図を示し、図2は第2のワイヤ
ロープ16等を直線状に展開した形で示している。第1
の試験車両17が牽引ドーリを介して着脱自在に連結さ
れた第1のワイヤロープ15は閉ループを形成し、その
左端には第1のワイヤ駆動部19(図18参照)が設け
られ、右端には第1の張力付与部21が設けられ、また
第1のワイヤロープ15は第1の試験車両17の走行方
向に直線状に設けられ、これらは走行路面23に沿って
設けられた溝24及びピット25内に設けられている。
26はピット25内に設けられた支柱であり、すべり軸
受27を介して回動ベース28が水平方向回動自在に支
持されている。29はピット25内に設けられた円弧状
のレールであり、レール29上にはすべり材30(図1
では図示省略)を介して回動ベース28の先端部が移動
自在に支持されている。31は回動ベース28の先端部
をすべり材30を介してレール29に固定するボルトで
あり、レール29のねじ穴29aと螺合する。32は一
端がピット25内に支柱40を介して回動自在に支持さ
れたシリンダであり、そのピストン32aは回動ベース
28の連結部28aと連結されている。
【0016】第2の試験車両18が牽引ドーリを介して
連結された第2のワイヤロープ16も同じく閉ループに
形成され、その一端(左端)には第2のワイヤ駆動部2
0(図18参照)が設けられている。第2のワイヤロー
プ16の他端には第2の張力付与部22(図18参照)
が設けられ、第2のワイヤロープ16はこの他端側から
回動ベース28上に設けられたガイドプーリ33〜35
により第2の試験車両18の走行方向に案内され、さら
に支柱26に回転自在に支持されたガイドプーリ36に
案内されて方向転換し、続いて溝24内に設けられたガ
イドプーリ37〜39に案内され、第2のワイヤ駆動部
20側へ続く。
【0017】衝突試験の際には、従来同様に、第1及び
第2のワイヤ駆動部19,20によりワイヤロープ1
5,16を矢印の方向に駆動し、これによって試験車両
17,18を走行路面23上に走行させ、ワイヤロープ
15,16の交差位置で所定速度で衝突させる。図示状
態では試験車両17,18は90度の角度で衝突する
が、衝突角度変更の際には、ボルト31を除去し、駆動
シリンダ32により回動ベース28をレール29に沿っ
て回動し、再びボルト31をレール29のねじ孔29a
に締め付けることにより回動ベース28を固定する。こ
うして、衝突角度を0〜90度の範囲で任意に変えるこ
とができる。
【0018】実施形態1によれば、衝突位置近傍におい
ては回動ベース28の回動によりワイヤロープ16等の
角度変更を容易に行うことができ、ワイヤロープ16の
全体的な移動も容易となる。又、ワイヤロープ16は回
動ベース28の回動中心でガイドプーリ36により案内
されているので、角度変更によっても全長があまり変化
せず、その交換の必要がない。従って、衝突角度の変更
が容易となる。
【0019】実施形態2 図3は実施形態2による車両衝突試験装置の回動ベース
28の駆動部の構成を示し、41はピット25内に設け
られたモータであり、回動ベース28及びモータ41に
それぞれ設けたスプロケット42,43間をチェン44
により連結し、モータ41の駆動により回動ベース28
を回動させるものである。他の構成及び効果は実施形態
1と同様である。
【0020】実施形態3 図4(a)〜(c)は実施形態3による車両衝突試験装
置の要部平面図、要部正面図、及び要部側面図を示す。
ただし、図4(b),(c)については第2のワイヤロ
ープ16を直線状に配置した場合を仮定する。45は回
動ベースであり、その回動軸45aはピット25内にお
いて軸受46に回動自在に支持されている。又、回動軸
45aにはスプロケット42,43及びチェン44を介
してモータ41が連結され、モータ41により回動ベー
ス45は回動される。回動ベース45の上下には二対の
ガイドプーリ47,48が回転自在に設けられ、それぞ
れ第2のワイヤロープ16の一方及び他方を挟み込んで
いる。又、49はピット25内に立設された支持部であ
り、支持部49にも二対のガイドプーリ50,51が回
転自在に設けられ、それぞれワイヤロープ16の一方及
び他方を挟み込んでいる。
【0021】上記構成において、第2のワイヤロープ1
6は第2の張力付与部22側からガイドプーリ47間、
及びガイドプーリ48間に挟み込まれて案内され、さら
にガイドプーリ50間、及びガイドプーリ51間に挟み
込まれて案内され、第2のワイヤ駆動部20側へと続
く。この場合もモータ41の駆動により回動ベース45
を回動させることにより衝突角度を容易に変更すること
ができる。角度変更の際に第2のワイヤロープ16の長
さが変わらないように、ガイドプーリ50,51を回動
軸45aになるべく近づけて設ける。ワイヤロープ16
は各ガイドプーリ47,48,50,51間に挾持され
ているので、ワイヤロープ16の支持を安定して行うこ
とができる。他の構成及び効果は実施形態1と同様であ
る。
【0022】実施形態4 図5及び図6は実施形態4による車両衝突試験装置の平
面図及び要部縦断拡大図を示し、52は回動ベース28
を回動自在に支持する支柱26に上下二段に固定された
支持板、53は各支持板52上に6個円周状に立設され
た固定軸、54は固定軸53に軸受55を介して回転自
在に支持された小径プーリであり、その外周には第2の
ワイヤロープ16と係合する溝54aが設けられてい
る。
【0023】実施形態4によれば、第2のワイヤロープ
16は複数の小径プーリ54に沿って曲げられ、任意の
衝突角度を得ることができる。又、径の大きなガイドプ
ーリ36に代わって、複数の小径プーリ54を設けたの
で、慣性が小さくなるとともに、第2のワイヤロープ1
6は小径プーリ54と間欠的に係合するので、その寿命
を長くすることができる。なお、第2のワイヤロープ1
6と全く係合しない小径プーリ54は省略してよい。
又、他の構成及び効果は実施形態1と同様である。
【0024】実施形態5 図7及び図8は実施形態5による車両衝突試験装置にお
ける第2の張力付与部22の移動装置の平面図及び要部
拡大縦断図を示し、56は走行路面23に円弧状に設け
られた二段溝、57は二段溝56内に設けられた円弧状
のレール、58はフレームに取り付けられた第2の張力
付与部22の下部に設けられた回転自在形車輪であり、
レール57上を走行する。59は第2の張力付与部22
に設けられたアーム、60は二段溝56に埋設されたナ
ット、61はアーム59を介してナット60に螺合され
るボルトである。
【0025】上記構成において、衝突角度の変更の際に
は、上記各実施形態に示すように第2のワイヤロープ1
6を回動させるが、これと同時に第2の張力付与部22
を押圧してレール57上を移動させる。所定位置まで移
動したらボルト61をアーム59を介してナット60に
螺合し、第2の張力付与部22を固定する。
【0026】実施形態5によれば、回動ベース28の回
動中心を中心として第2の張力付与部22を移動自在と
したので、回動べース28の回動と同時に第2の張力付
与部22を移動させれば、第2のワイヤロープ16及び
第2の張力付与部22の移動が一層容易となる。他の構
成及び効果は実施形態1と同様である。
【0027】実施形態6 実施形態1の図1の左方におけるワイヤロープ15,1
6の端部にはワイヤ駆動部19,20が別々に設けられ
ているが、実施形態6ではワイヤ駆動部19,20を機
械的に連結する。即ち、図9は実施形態6による車両衝
突試験装置のワイヤ駆動部分の平面図を示し、図1の左
方に伸びた第1のワイヤロープ15はガイドプーリ75
を介して第1のワイヤ駆動部74へ進む。第1のワイヤ
駆動部74においては、回転自在なガイドプーリ77を
有するトラバーサ78が回転自在なねじ軸76と螺合
し、第1のワイヤロープ15はガイドプーリ77を介し
て巻取ドラム1に巻回される。ねじ軸76及び巻取ドラ
ム1にはスプロケット79,80が取り付けられ、スプ
ロケット79,80間にはチェン81が設けられる。
【0028】巻取ドラム1にはカップリング82を介し
てモータ83が連結され、モータ83にはクラッチ84
を介して変速機85が連結される。変速機85は変速が
可能であり、等速にすることもできる。変速機85はカ
ップリング86を介して第2のワイヤ駆動部87の巻取
ドラム2と連結される。88はねじ軸であり、トラバー
サ89が螺合され、トラバーサ89はガイドプーリ90
を有している。巻取ドラム2とねじ軸88はスプロケッ
ト91,92及びチェン93によって連結される。モー
タ83はワイヤ駆動部74,87に含まれる。図1の左
方に伸びた第2のワイヤロープ16はガイドプーリ94
を介して90度曲げられ、さらにガイドプーリ95によ
って90度曲げられ、第2のワイヤ駆動部87へ進み、
ガイドプーリ90を介して巻取ドラム2に巻回される。
【0029】上記構成において、モータ83を駆動する
と、巻取ドラム1が回転するとともに、クラッチ84、
変速機85、及びカップリング86を介して巻取ドラム
2も回転する。従って、各ワイヤロープ15,16は矢
印のように所定速度で駆動され、試験車両17,18も
駆動されて交差位置で衝突する。トラバーサ78,89
はねじ軸76,88の回転によって移動し、巻取ドラム
1,2へのワイヤロープ15,16の巻回を円滑にす
る。
【0030】実施形態1のようにワイヤ駆動部19,2
0が個別に設けられている場合には、各試験車両17,
18の動作を同期させることが非常に困難であるが、実
施形態6ではワイヤ駆動部74,87が機械的に連結さ
れているので、動作を同期させることが非常に容易とな
った。又、モータ83の両側にドラム1,2を配設した
ので、ドラム1,2の貫通トルクがなくなり、ドラム
1,2の剛性を同じ位にすることができ、バランスが取
れた駆動を行うことができる。
【0031】実施形態7 図10は実施形態7による車両衝突試験装置のワイヤ駆
動部分の平面図を示し、モータ83にカップリング82
を介して巻取ドラム1を連結し、さらにクラッチ84を
介して巻取ドラム2を連結したものであり、巻取ドラム
1,2を等速運転するので、構成が簡単となる。
【0032】実施形態8 図11は実施形態8による車両衝突試験装置のワイヤ駆
動部分の平面図を示し、クラッチ84と巻取ドラム2と
の間に変速可能で入出力が90度異なる歯車機構96を
設けており、第2のワイヤロープ16の角度変更が少な
くなり、第2のワイヤロープ16の引き回しが容易とな
り、伸びロスも少なくなる。
【0033】実施形態9 図12は実施形態9による車両衝突試験装置のワイヤ駆
動部分の平面図を示し、モータ83にカップリング82
を介して変速可能な歯車機構97を連結し、歯車機構9
7にカップリング86及びクラッチ84を介して巻取ド
ラム1,2を90度異ならせて連結している。従って、
やはり第2のワイヤロープ16の角度変更を少なくする
ことができ、また巻取ドラム1,2が変速可能な歯車機
構97に連結されているので、モータ83の速度に対し
て巻取ドラム1,2の速度を可変とすることができ、試
験車両17,18の速度設定が容易となる。
【0034】実施形態10 図13(a),(b)及び図14は実施形態10による
車両衝突試験装置の第2の張力付与部98の平面図、
断正面図、及び縦断側面図を示し、99は走行路面23
に所定角度毎に設けられたピット、100はピット99
の底部に取り付けられた取付板、101はピット99の
底部に埋設された位置合わせ穴部材、102は取付板1
00に取り付けられた第2の張力付与部98の基板、1
03は基板102上に設けられた架台、104は基板1
02の下部に取り付けられ、位置合わせ穴部材101と
嵌合する位置合わせピン、105は基板102上に取り
付けられたモータ、106は両端を軸受107により回
転自在に支持されたねじ軸であり、スプロケット10
8,109及びチェン110を介してモータ105と連
結されている。111はねじ軸106と螺合した雌ねじ
部、112は雌ねじ部111の動きを規制するストッパ
である。
【0035】113は雌ねじ部111上に一体的に取り
付けられたばね押え部であり、その一対の突出部113
aは架台103上に支持部123を介して設けられたガ
イドレール114に張力増減方向に移動自在に案内され
ている。115は張力用プーリ116及びガイドプーリ
117を回転自在に支持するプーリ支持部であり、張力
用ばね118を介してばね押え部113と張力増減方向
に対向するばね受部115aを有している。プーリ支持
部115もガイドレール114に張力増減方向にスライ
ド自在に案内されている。119はばね押え部113を
挿通してばね受部115aに螺合されたばね圧調整ねじ
であり、その頭部にはラチェットレバー120が取り付
けられている。121はばね押え部113とばね受部1
15aとの間に設けられたポテンショメータ、122は
支持部123に取り付けられたフォークリフトのフォー
ク差込部である。なお、第2の張力付与部98以外の構
成は上記構成と同様である。
【0036】上記構成において、モータ105を駆動す
ると、ねじ軸106が回転し、雌ねじ部111が移動
し、張力用ばね118を介してプーリ支持部115がガ
イドレール114に沿って移動する。この結果、張力用
プーリ116及びガイドプーリ117に案内されている
第2のワイヤロープ16の張力が増大又は減少する。
又、ラチェットレバー120によりばね圧調整ねじ11
9を回転させることによりそのばね圧力を調整し、やは
り張力を調整することができ、張力調整が容易となる。
又、張力用ばね118を介在させることにより第2のワ
イヤロープ16の経路長が多少変動しても安定した張力
を与えることができる。なお、ばね圧はポテンショメー
タ121により検出する。
【0037】試験車両17,18の衝突角度の変更の際
には、回動ベース28を回動するとともに、第2の張力
付与部98を移動させる必要があるが、この際には基板
102を取付板100から取り外し、フォーク差込部1
22にフォークリフトのフォークを差し込み、他のピッ
ト99まで移動させ、位置合わせピン104を位置合わ
せ穴部材101に挿入し、再び基板102を取付板10
0に取り付ければよい。従って、衝突角度の変更も容易
である。
【0038】なお、上記した第2の張力付与部98の構
成を第1の張力付与部に適用してもよく、張力用ばね1
18の圧力はリミットスイッチにより位置的に検出して
もよい。又、フォーク差込部122の代わりにアイボル
トを設けてもよい。
【0039】実施形態11 図15は実施形態11による車両衝突試験装置の第2の
張力付与部124の縦断正面図を示し、126は基板1
02の下部にばね125を介して設けられた車輪であ
り、図7と同様に円弧状のレール57上を走行する。
又、基板102に取り付けられたアーム59に挿通した
ボルト61をピット99の底部に埋設したナット60に
螺合し、第2の張力付与部124を固定する。このよう
な構成であって、実施形態10と同様に安定した張力が
得られ、また張力の調整が容易である。又、衝突角度の
変更の際には、ボルト61及び位置合わせピン104を
取り外し、回動ベース28の回動に合わせて第2の張力
付与部124を車輪126によってレール57上を走行
させ、再び位置合わせピン104を取り付けて位置合わ
せ穴部材101に挿入するとともに、ボルト61をアー
ム59を介してナット60に螺着し、第2の張力付与部
124を固定する。従って、衝突角度の変更も容易であ
る。なお、115bはガイドレール114に案内される
プーリ支持部115の突出部である。
【0040】実施形態12 図16(a),(b)は実施形態12による車両衝突試
験装置の第2の張力付与部127の縦断側面図及び縦断
正面図を示し、図13及び図14に示す第2の張力付与
部98と異なるのは、架台103をなくしてモータ10
5をねじ軸106にカップリング128を介して連結し
たこと、プーリ支持部115をそのばね受部115aの
上部に取り付け、支持部123にばね押え部113の突
出部113a及びばね受部115aの突出部と嵌合して
ばね押え部113及びばね受部115aを案内するガイ
ドレール129を設けたことである。この結果、全体構
成がコンパクトとなり、その他の効果は実施形態10と
同様である。
【0041】実施形態13 図17は実施形態13による車両衝突試験装置の第2の
張力付与部130の要部縦断正面図を示し、図13及び
図14に示す第2の張力付与部98と異なるのは、架台
103をなくして基板102上にモータ105及び支持
部131を設け、それぞれにスプロケット132,13
3を設けてチェン134により連結し、チェン134を
ばね押え部113の連結部113bと連結したことであ
る。もちろん、ねじ軸106や雌ねじ部111等もな
い。従って、モータ105の駆動によりチェン134を
介してばね押え部113が張力増減方向に移動する。こ
のようにねじ方式でなくてもばね受部113を駆動する
ことができる。
【0042】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、第2のワイヤロープが回動ベース上に設けられたガ
イドプーリに案内されて第2の試験車両の走行方向に配
設されており、回動べースの回動により第2のワイヤロ
ープの角度変更を容易に行うことができるとともに、第
2のワイヤロープが必要とする全長もあまり変化せず、
衝突角度の変更を容易に行うことができる。
【0043】又、請求項2によれば、回動ベースの回動
中心に第2のワイヤロープを案内するガイドプーリを設
けており、第2のワイヤロープの長さをあまり変化させ
ずに円滑に角度変更を行うことができる。
【0044】又、請求項3によれば、回動ベースの回動
中心に第2のワイヤロープを案内する複数のガイドプー
リを円周状に設けており、この各ガイドプーリの径を小
さくすることができ、イナーシャを小さくして角度変更
を一層容易に行うことができる。
【0045】請求項4によれば、第2の張力付与部も回
動ベースの回動中心を中心にして移動自在としており、
衝突角度の変更を一層容易に行うことができる。
【0046】請求項5によれば、第1及び第2のワイヤ
駆動部を連動させるようにしており、各試験車両の動作
を同期させることが非常に容易となる。
【0047】請求項6によれば、第1又は第2の張力付
与部を、張力用プーリと、張力用プーリを回転自在に支
持するとともに移動自在なプーリ支持部と、プーリ支持
部と張力用ばねを介して対向配置されるとともに、移動
自在なばね押え部と、このばね押え部を駆動する駆動部
から構成しており、このように張力付与部に張力用ばね
を設けたことにより安定した張力を得ることができ、ま
たプーリ支持部ばかりでなくばね押え部も移動可能とし
たので、張力調整が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1による車両衝突試験装置
の平面図である。
【図2】実施形態1による車両衝突試験装置の第2のワ
イヤロープを展開した状態の正面図である。
【図3】実施形態2による車両衝突試験装置の要部断面
図である。
【図4】実施形態3による車両衝突試験装置の要部平面
図、第2のワイヤロープを展開した状態での要部正面
図、及び同状態の要部側面図である。
【図5】実施形態4による車両衝突試験装置の平面図で
ある。
【図6】実施形態4による車両衝突試験装置の要部縦断
拡大図である。
【図7】実施形態5による車両衝突試験装置の第2の張
力付与部の移動装置の平面図である。
【図8】実施形態5による車両衝突試験装置の要部縦断
拡大図である。
【図9】実施形態6による車両衝突試験装置のワイヤ駆
動部分の平面図である。
【図10】実施形態7による車両衝突試験装置のワイヤ
駆動部分の平面図である。
【図11】実施形態8による車両衝突試験装置のワイヤ
駆動部分の平面図である。
【図12】実施形態9による車両衝突試験装置のワイヤ
駆動部分の平面図である。
【図13】実施形態10による車両衝突試験装置の第2
の張力付与部の平面図及び縦断正面図である。
【図14】実施形態10による車両衝突試験装置の第2
の張力付与部の縦断側面図である。
【図15】実施形態11による車両衝突試験装置の第2
の張力付与部の縦断正面図である。
【図16】実施形態12による車両衝突試験装置の第2
の張力付与部の縦断側面図及び縦断正面図である。
【図17】実施形態13による車両衝突試験装置の第2
の張力付与部の要部縦断正面図である。
【図18】従来装置の構成図である。
【図19】他の従来装置の張力付与部の平面図及び正面
図である。
【符号の説明】
15…第1のワイヤロープ 16…第2のワイヤロープ 17…第1の試験車両 18…第2の試験車両 19…第1のワイヤ駆動部 20…第2のワイヤ駆動部 21,74…第1の張力付与部 22,87,98,124,127,130…第2の張
力付与部 26…支柱 28,45…回動ベース 29,57…レール 32…シリンダ 33〜39,47,48,50,51,54…ガイドプ
ーリ 41,83,105…モータ 42,43…スプロケット 44…チェン 58…回転自在形車輪 82,86…カップリング 84…クラッチ 85…変速機 96,97…歯車機構 106…ねじ軸 111…雌ねじ部 113…ばね押え部 114,129…ガイドレール 115…プーリ支持部 116…張力用プーリ 118…張力用ばね 123…支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 克巳 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式 会社明電舎内 (72)発明者 滝沢 勉 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式 会社明電舎内 (56)参考文献 実開 平5−81682(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 7/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の試験車両と着脱自在に連結される
    とともに、閉ループで第1の試験車両の走行方向に配設
    された第1のワイヤロープと、第1のワイヤロープを駆
    動する第1のワイヤ駆動部と、第1のワイヤロープに張
    力を付与する第1の張力付与部と、位置固定の支柱又は
    回動軸に水平方向回動自在に支持された回動ベースと、
    第2の試験車両と着脱自在に連結されるとともに、閉ル
    ープで回動ベース上に設けられたガイドプーリに案内さ
    れて第2の試験車両の走行方向に配設された第2のワイ
    ヤロープと、第2のワイヤロープを駆動する第2のワイ
    ヤ駆動部と、第2のワイヤロープに張力を付与する第2
    の張力付与部と、回動ベースを駆動する回動ベース駆動
    部を備え、第1及び第2のワイヤロープの交差位置で第
    1及び第2の試験車両を衝突させるようにしたことを特
    徴とする車両衝突試験装置。
  2. 【請求項2】 回動ベースの回動中心に第2のワイヤロ
    ープを案内するガイドプーリを設けたことを特徴とする
    請求項1記載の車両衝突試験装置。
  3. 【請求項3】 回動ベースの回動中心を中心にして第2
    のワイヤロープを案内する複数のガイドプーリを円周状
    に設けたことを特徴とする請求項1記載の車両衝突試験
    装置。
  4. 【請求項4】 第2の張力付与部を回動ベースの回動中
    心を中心として移動自在としたことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の車両衝突試験装置。
  5. 【請求項5】 第1及び第2のワイヤ駆動部を連動させ
    るようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の車両衝突試験装置。
  6. 【請求項6】 第1又は第2の張力付与部を、第1又は
    第2のワイヤロープを巻装される張力用プーリと、張力
    用プーリを回転自在に支持するとともに張力増減方向に
    移動自在に支持されたプーリ支持部と、プーリ支持部の
    張力増減方向に張力用ばねを介して対向配置されるとと
    もに張力増減方向に移動自在に支持されたばね押え部
    と、ばね押え部を駆動するばね押え部駆動部により構成
    したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    車両衝突試験装置。
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