JP3435632B2 - 双方向電流阻止機能を有する電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

双方向電流阻止機能を有する電界効果トランジスタ及びその製造方法

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JP3435632B2 JP06682899A JP6682899A JP3435632B2 JP 3435632 B2 JP3435632 B2 JP 3435632B2 JP 06682899 A JP06682899 A JP 06682899A JP 6682899 A JP6682899 A JP 6682899A JP 3435632 B2 JP3435632 B2 JP 3435632B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、双方向電流阻止機
能を有する電界効果トランジスタであって、特に蓄積層
がキャリアの通る経路となる電界効果トランジスタ及び
その製造方法である。
【0002】
【背景技術】電界効果トランジスタには双方向電流阻止
機能を有するものがある。双方向電流阻止機能とは、一
方のソース/ドレインから他方のソース/ドレインへの
電流の制御をすることができ、かつ他方のソース/ドレ
インから一方のソース/ドレインへの電流の制御をする
ことができる機能をいう。双方向電流阻止機能を有する
電界効果トランジスタの用途は様々である。例えば、以
下の用途がある。電気自動車は、300V位の電圧で動
かされる。その電源として、例えば4Vの電池セルを直
列に80個接続したバッテリが用いられる。このバッテ
リを充電したとき、個々の電池セルで電圧のばらつきが
生じる。このばらつきを解消するため、電界効果トラン
ジスタをONすることにより、電圧が高い状態にある電
池セルから電圧が低い状態にある電池セルへ電流を流
し、各電池セルの電圧を等しい状態にする。この場合、
どの電池セルの電圧が低い状態にあるかは状況により異
なる。このため、スイッチング素子である電界効果トラ
ンジスタは、双方向電流阻止機能を有する必要がある。
【0003】図25は、特開平8−213613号公報
に開示された双方向電流阻止機能を有する電界効果トラ
ンジスタの部分断面図である。まず、この電界効果トラ
ンジスタの構造について説明する。n+型の半導体基板
202上に、n型のエピタキシャル層204、n-型の
エピタキシャル層206が順に積層されている。n-
のエピタキシャル層206の表面にはn+型のソース領
域208が形成されている。トレンチ210がソース領
域208、エピタキシャル層206を貫通し、エピタキ
シャル層204に到達している。トレンチ210にはゲ
ート電極214が埋め込まれている。トレンチ210と
ゲート電極214との間にはゲート酸化膜212が形成
されている。ゲート電極214上には絶縁膜220が形
成されている。ソース領域208上にはソース電極21
6が形成されている。ソース電極216とゲート電極2
14とは絶縁膜220によって絶縁されている。半導体
基板202下にはドレイン電極218が形成されてい
る。
【0004】次に、電界効果トランジスタの動作につい
て説明する。まず、電界効果トランジスタのON動作に
ついて説明する。ゲート電極214に正電圧が印加され
ると、エピタキシャル層206のうちゲート電極214
と向かい合っている部分に、エピタキシャル層206中
の電子が集まり、蓄積層222が形成される。ドレイン
電極218の電圧がソース電極216の電圧より高い場
合、電子はソース領域208、蓄積層222、エピタキ
シャル層204、半導体基板202を移動し、ドレイン
電極218に引き寄せられる。逆に、ソース電極216
の電圧がドレイン電極218の電圧より高い場合、電子
は半導体基板202、エピタキシャル層204、蓄積層
222、ソース領域208を移動し、ソース電極216
に引き寄せられる。
【0005】電界効果トランジスタのOFF動作につい
て説明する。ゲート電極214に負電圧が印加される
と、蓄積層222が消滅する。かわりにトレンチ210
の側面から空乏層がエピタキシャル層206に広がり、
隣のトレンチの側面から広がってきた空乏層と接触す
る。これにより、ソース電極216とドレイン電極21
8との間に電流が流れるのを遮断している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構造の電界効果ト
ランジスタは、一方のトレンチの側面から広がった空乏
層と他方のトレンチの側面から広がった空乏層とが接触
することにより、電流をピンチオフさせてOFF状態と
する。ところが、トレンチ間距離が0.5μmより大き
いと空乏層と空乏層との接触が不完全で、OFF状態で
も漏れ電流が発生する。よって、トレンチ間距離を0.
5μm以下にすることが望まれる。しかし、現状のトレ
ンチ加工技術では、トレンチ間距離を0.5μm以下す
るのは難しい。
【0007】また、ゲート電極214とソース領域20
8との間にはゲート酸化膜212しかない。このため、
電界効果トランジスタがOFF時であって、かつソース
領域208側が高電圧の場合におけるソース−ドレイン
間の許容電位差は、ゲート酸化膜の絶縁耐圧に依存す
る。ゲート酸化膜はその性質上薄いので許容電位差は2
0V位に制限される。そして、ゲート酸化膜の絶縁破壊
は直接電界効果トランジスタの破壊となる。
【0008】また、蓄積層222を中心として、ソース
領域208側の形状とドレイン領域側(半導体基板20
2側)の形状とは、非対称である。このため、ソース領
域208からドレイン領域側(半導体基板202側)へ
の方向の場合とこの逆の場合とでは、電界効果トランジ
スタのスイッチング速度が異なる。
【0009】また、ドリフト領域(エピタキシャル層2
04)における抵抗を下げるのが困難という問題もあ
る。
【0010】本発明は係る従来の課題を解決するために
なされたものであり、OFF状態において漏れ電流の発
生を少なくすることが可能な電界効果トランジスタ及び
その製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、双方向電流阻
止機能を有し、かつ蓄積層がキャリアの通る経路となる
電界効果トランジスタであって、第1導電型の第1及び
第2ソース/ドレインと、第1ソース/ドレインと第2
ソース/ドレインとの間に位置する第1導電型の第1半
導体層と、第1半導体層の下に形成されたトレンチ構造
を有する第1ゲート電極と、第1半導体層の上に形成さ
れた第2ゲート電極と、を備える。本発明は、さらに、
第1ソース/ドレインと第1ゲート電極との間に位置す
る第1導電型の第2半導体層と、第2ソース/ドレイン
第1ゲート電極との間に位置する第1導電型の第3半
導体層と、を備える。
【0012】本発明において、第2ゲート電極は第1半
導体層の上に形成されている。すなわち、第1半導体
層、第2ゲート電極が上下方向で重なるようにしてい
る。このような構造では、空乏層の延びる方向が第1半
導体層の厚み方向となる。第1半導体層の厚みは薄膜形
成技術に依存する。一方、トレンチ間距離はフォトリソ
グラフィ技術に依存する。そして、薄膜形成技術はフォ
トリソグラフィ技術より微細化が可能である。したがっ
て、第1半導体層の厚みはトレンチ間距離より小さくす
ることができる。よって、OFF状態において漏れ電流
の発生を少なくすることが可能となる。
【0013】また、第2及び第3半導体層はドリフト層
として機能する。第1ゲート電極と第1ソース/ドレイ
ンとの間に第2半導体層が位置している。第1ゲート電
極と第2ソース/ドレインとの間に第3半導体層が位置
している。よって、電界効果トランジスタのOFF時に
おける第1ソース/ドレインと第2ソース/ドレインと
の間の許容電位差は、第2及び第3半導体層の耐圧に依
存する。したがって、ゲート絶縁膜の絶縁耐圧に依存す
る場合に比べて、上記許容電位差が向上する。
【0014】なお、蓄積層とは第1導電型の半導体層に
形成された第1導電型のキャリアの通る経路のことであ
る。例えば、半導体層がn型の場合、蓄積層はn型であ
る。また、半導体層がp型の場合、蓄積層はp型であ
る。
【0015】本発明において、第2ゲート電極は第1半
導体層上に形成されているのが好ましい。この態様で
は、第1半導体層の上部から空乏層が生じ、空乏層は下
方向へ延びる。
【0016】また、本発明において、第1ゲート電極は
第1半導体層下に形成されているのが好ましい。この態
様では、第1半導体層の下部から空乏層が生じ、空乏層
は上方向へ延びる。さらに、第1ゲート電極は第2半導
体層と第3半導体層との間に位置する第1トレンチ内に
形成されているのが好ましい。第1ゲート電極が第1ト
レンチ内に形成されていると、ドリフト領域(第2、第
3半導体層)を流れる電流の均一化を図ることが可能と
なる。これにより、ドリフト領域の実効的な面積を大き
くできる。よって、ドリフト領域の抵抗を下げることが
可能となるので、電界効果トランジスタON時の抵抗を
下げられる。
【0017】また、本発明において、ゲート電極は第1
及び第2ゲート電極からなり、第1ゲート電極は第1半
導体層に形成されている。第2ゲート電極は第1半導
体層に形成されているのが好ましい。この態様によれ
ば、第1半導体層の上部から生じ下方向へ延びる空乏層
と下部から生じ上方向へ延びる空乏層とにより電流を遮
断できる。このため漏れ電流の発生をより効果的に少な
くすることが可能となる。
【0018】また、本発明において、第1及び第2ゲー
ト電極第2導電型であるのが好ましい。すなわち、第
1及び第2ゲート電極の導電型と第1半導体層の導電型
とが異なるのが好ましい。この態様によれば、漏れ電流
の発生を少なくすることが可能となる。詳細は発明の実
施の形態で説明する。
【0019】また、本発明において、第1ゲート電極に
対して、第2半導体層の形状と第3半導体層の形状とが
対称であるのが好ましい。この態様によれば、第1ソー
ス/ドレインから第2ソース/ドレインへのスイッチン
グ速度とこの逆方向のスイッチング速度との差を小さく
すること可能となる。
【0020】また、本発明において、第1及び第2ソー
ス/ドレインの少なくともいずれか一方は、第2トレン
チ内に形成されているのが好ましい。この態様によれ
ば、第2トレンチ内のソース/ドレインとゲート電極と
の間にあるドリフト領域を流れる電流をより均一にする
ことが可能となる。これにより、ドリフト領域の抵抗を
下げることが可能となる。
【0021】また、本発明において、第1ゲート電極に
対して、第1ソース/ドレインの形状と第2ソース/ド
レインの形状とが対称であるのが好ましい。この態様に
よれば、上記スイッチング速度の差を小さくすること可
能となる。
【0022】また、本発明において、第1半導体層の厚
さは0.5μm以下であるのが好ましい。第1半導体層
の厚みは薄膜形成技術に依存し、厚さは0.5μm以下
にすることが可能である。第1半導体層の厚さは0.3
μm以下であるのがさらに好ましい。
【0023】また、本発明において、キャリアは蓄積層
を横方向に流れるのが好ましい。
【0024】本発明は、蓄積層がキャリアの通る経路と
なる電界効果トランジスタの製造方法であって、半導体
基板上に第1導電型の単結晶半導体層を形成する工程
と、前記単結晶半導体層に第1トレンチを形成し、該第
1トレンチ内に第1ゲート電極を形成する工程と、少な
くとも前記第1ゲート電極を覆うように第1導電型の
導体単結晶膜を形成する工程と、前記半導体単結晶膜
上に第2ゲート電極を形成する工程と、少なくとも前記
単結晶半導体層を貫通する一対の第2トレンチを形成
し、該第2トレンチ内に第1導電型の第1及び第2ソー
ス/ドレインを形成する工程と、を備える。
【0025】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態] {構造の説明}図1は、本発明の第1の実施の形態の断
面図である。p-型のシリコン基板10上にはn-型の単
結晶シリコン層が形成されている。この単結晶シリコン
層には、シリコン基板10に到達しているトレンチ1
6、28、32が形成されている。この単結晶シリコン
層はトレンチ16によって、単結晶シリコン層12と単
結晶シリコン層14とに分けられている。トレンチ16
内にはポリシリコンからなるp型の埋め込みゲート電極
20が埋め込まれている。トレンチ16内には埋め込み
ゲート電極20を覆うようにゲート酸化膜18が形成さ
れている。
【0026】埋め込みゲート電極20上にはn--型の単
結晶シリコン層22が形成されている。単結晶シリコン
層22と埋め込みゲート電極20との間には、ゲート酸
化膜18がある。単結晶シリコン層22は、単結晶シリ
コン層12と単結晶シリコン層14との間に位置してい
る。単結晶シリコン層22上にはゲート酸化膜26が位
置している。ゲート酸化膜26上にはp型の表面ゲート
電極24が位置している。
【0027】トレンチ28内には、ポリシリコンからな
るソース/ドレイン領域30が埋め込まれている。トレ
ンチ32内には、ポリシリコンからなるソース/ドレイ
ン領域34が埋め込まれている。
【0028】{動作の説明}本発明の第1の実施の形態
の電界効果トランジスタの動作について説明する。ま
ず、電界効果トランジスタのON動作について説明す
る。表面ゲート電極24及び埋め込みゲート電極20に
正電圧が印加されると、以下に説明する蓄積層36、3
8、40、42が形成される。単結晶シリコン層12、
14、22のうち表面ゲート電極24と向かい合ってい
る部分に電子が集まり、蓄積層36が形成される。単結
晶シリコン層12、14、22のうち埋め込みゲート電
極20の上面部と向かい合っている部分に電子が集ま
り、蓄積層38が形成される。単結晶シリコン層12の
うち埋め込みゲート電極20の側面部と向かい合ってい
る部分に電子が集まり、蓄積層40が形成される。単結
晶シリコン層14のうち埋め込みゲート電極20の側面
部と向かい合っている部分に電子が集まり、蓄積層42
が形成される。
【0029】そして、ソース/ドレイン領域30の電圧
がソース/ドレイン領域34の電圧より高い場合、電子
はソース/ドレイン領域34、単結晶シリコン層12、
蓄積層36、38の順に移動する。このとき、ある電子
は単結晶シリコン層12から蓄積層36、38に直接移
動する。ある電子は蓄積層40を通り、蓄積層36、3
8に移動する。蓄積層36、38を移動してきた電子
は、単結晶シリコン層14を移動し、ソース/ドレイン
領域30に引き寄せられる。このとき、ある電子は蓄積
層36、38から単結晶シリコン層14に直接移動す
る。ある電子は蓄積層42を通り、単結晶シリコン層1
4に移動する。
【0030】ソース/ドレイン領域34の電圧がソース
/ドレイン領域30の電圧より高い場合、電子は先ほど
と逆の移動をする。
【0031】図2は図1の電界効果トランジスタ中の電
子の流れのシュミレーションである。符号aで示す線が
電子の流れの一例である。電子は単結晶シリコン層1
2、14をほぼ均一に流れていることが分かる。
【0032】電界効果トランジスタのOFF動作につい
て説明する。表面ゲート電極24及び埋め込みゲート電
極20に、0V又は負電圧を印加されると蓄積層36、
38、40、42が消滅する。かわりに単結晶シリコン
層22の上部から生じ下方向へ延びる空乏層と下部から
生じ上方向へ延びる空乏層とが接触する。これによりソ
ース/ドレイン領域30とソース/ドレイン領域34と
の間に電流が流れるのを遮断している。
【0033】{効果の説明} (効果1)第1の実施の形態によれば、単結晶シリコン
層22上に表面ゲート電極24が形成され、単結晶シリ
コン層22下に埋め込みゲート電極20が形成されてい
る。すなわち、埋め込みゲート電極20、単結晶シリコ
ン層22、表面ゲート電極24が上下方向で重なるよう
にされている。このような構造では、空乏層の延びる方
向が単結晶シリコン層22の厚み方向となる。単結晶シ
リコン層22の厚みは薄膜形成技術に依存する。したが
って、単結晶シリコン層22の厚みを0.5μm以下に
することができる。よって、OFF状態において漏れ電
流の発生を少なくすることが可能となる。
【0034】このような構造によれば、電界効果トラン
ジスタのOFF動作時に生じる空乏層には、単結晶シリ
コン層22の上部から生じ下方向へ延びる空乏層と、下
部から生じ上方向へ延びる空乏層とがある。よって、空
乏層が単結晶シリコン層22の上部から生じ下方向へ延
びる空乏層のみ又は下部から生じ上方向へ延びる空乏層
のみに比べて、電流を遮断する効果を高めることが可能
となる。
【0035】(効果2)第1の実施の形態によれば、ゲ
ート電極(表面ゲート電極24、埋め込みゲート電極2
0)とソース/ドレイン領域30との間に単結晶シリコ
ン層14が位置している。また、ゲート電極(表面ゲー
ト電極24、埋め込みゲート電極20)とソース/ドレ
イン領域34との間に単結晶シリコン層12が位置して
いる。よって、電界効果トランジスタのOFF時におけ
るソース/ドレイン領域30とソース/ドレイン領域3
4との間の許容電位差は、単結晶シリコン層12、14
の耐圧に依存する。したがって、ゲート絶縁膜の絶縁耐
圧に依存する場合に比べて、上記許容電位差を向上させ
ることができる。
【0036】(効果3)第1の実施の形態によれば、埋
め込みゲート電極20、トレンチ内に埋め込まれたソー
ス/ドレイン領域30、34を備えている。このため、
図2で説明したようにドリフト領域(単結晶シリコン層
12、14)を流れる電流の均一化を図ることが可能と
なる。これにより、ドリフト領域の実効的な面積を大き
くできる。よって、ドリフト領域の抵抗を下げることが
可能となるので、電界効果トランジスタON時の抵抗を
下げられる。
【0037】(効果4)第1の実施の形態によれば、ゲ
ート電極(表面ゲート電極24、埋め込みゲート電極2
0)はp型である。単結晶シリコン層22はn型であ
る。これは、漏れ電流の発生を少なくする効果に寄与す
る。以下にグラフを用いて説明する。
【0038】図3は、ゲート電極(表面ゲート電極2
4、埋め込みゲート電極20)はp型であり、単結晶シ
リコン層22はn型である場合のOFF時におけるドレ
イン電流とドレイン電圧との関係を示すグラフである。
【0039】条件は以下のとおりである。ゲート電極
(表面ゲート電極24、埋め込みゲート電極20)に含
まれるp型不純物の種類はボロンであり、その濃度は1
×10 20cm-3である。単結晶シリコン層22に含まれ
るn型不純物の種類はリンであり、その濃度は1×10
11cm-3である。なお、ここでいう条件は一例であり、
本発明はこれに限定されない。
【0040】図4は、ゲート電極(表面ゲート電極2
4、埋め込みゲート電極20)はn型であり、単結晶シ
リコン層22はn型である場合のOFF時におけるドレ
イン電流とドレイン電圧との関係を示すグラフである。
【0041】条件は以下のとおりである。ゲート電極
(表面ゲート電極24、埋め込みゲート電極20)に含
まれるn型不純物の種類はリンであり、その濃度は1×
1020cm-3である。単結晶シリコン層22に含まれる
n型不純物の種類はリンであり、その濃度は1×1011
cm-3である。なお、ここでいう条件は一例であり、本
発明はこれに限定されない。
【0042】図3と図4とを比べれば分かるように、ゲ
ート電極(表面ゲート電極24、埋め込みゲート電極2
0)はp型であり、単結晶シリコン層22はn型である
場合のほうが、OFF時におけるドレイン電流(漏れ電
流)を小さくすることができる。表面ゲート電極24又
は埋め込みゲート電極20のいずれか一方のみがp型で
あっても同様の効果を生じると推定される。また、ゲー
ト電極(表面ゲート電極24、埋め込みゲート電極2
0)はn型であり、単結晶シリコン層22はp型である
場合も同様の効果を生じると推定される。
【0043】(効果5)第1の実施の形態によれば、ゲ
ート電極(表面ゲート電極24、埋め込みゲート電極2
0)に対し、単結晶シリコン層12の形状と単結晶シリ
コン層14の形状とが対称であり、かつソース/ドレイ
ン領域30の形状とソース/ドレイン領域34の形状と
が対称である。したがって、ソース/ドレイン領域30
からソース/ドレイン領域34へのスイッチング速度と
この逆方向のスイッチング速度とは同等となる。
【0044】[第2の実施の形態]図5は、本発明の第
2の実施の形態の断面図である。図1に示す第1の実施
の形態との違いは、SOI基板を用いた点である。すな
わち、シリコン基板10と単結晶シリコン層12、1
4、埋め込みゲート電極20、ソース/ドレイン領域3
0、34との間に埋め込み酸化膜44が位置している。
図1に示す第1の実施の形態と同じ構造については、同
一の符号を付すことにより説明を省略する。第2の実施
の形態の動作は第1の実施の形態の動作と同じである。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態の(効果1)〜
(効果5)と同様の効果を生じる。
【0045】[参考例1] {構造の説明} 図6は、参考例1の断面図である。図1に示す第1の実
施の形態との違いは、埋め込みゲート電極20がない点
である。すなわち、トレンチ16内には、埋め込みゲー
ト電極20のかわりにシリコン酸化膜46が埋め込まれ
ている。図1に示す第1の実施の形態と同じ構造につい
ては、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0046】{動作の説明} 本参考例の電界効果トランジスタの動作について説明す
る。まず、電界効果トランジスタのON動作について説
明する。表面ゲート電極24に正電圧が印加されると、
単結晶シリコン層12、14、22のうち表面ゲート電
極24と向かい合っている部分に電子が集まり、蓄積層
36が形成される。
【0047】そして、ソース/ドレイン領域30の電圧
がソース/ドレイン領域34の電圧より高い場合、電子
はソース/ドレイン領域34、単結晶シリコン層12、
蓄積層36の順に移動する。蓄積層36を移動してきた
電子は、単結晶シリコン層14を移動し、ソース/ドレ
イン領域30に引き寄せられる。ソース/ドレイン領域
34の電圧がソース/ドレイン領域30の電圧より高い
場合、電子は先ほどと逆の移動をする。
【0048】電界効果トランジスタのOFF動作につい
て説明する。表面ゲート電極24に、0V又は負電圧を
印加されると蓄積層36が消滅する。かわりに単結晶シ
リコン層22の上から生じ下方向へ延びる空乏層によ
り、ソース/ドレイン領域30とソース/ドレイン領域
34との間に電流が流れるのを遮断している。
【0049】{効果の説明}本参考例 によれば、第1の実施の形態の(効果2)、
(効果4)、(効果5)と同様の効果を生じる。また、
本参考例は以下に説明する効果を生じる。
【0050】本参考例によれば、単結晶シリコン層22
上に表面ゲート電極24が形成されている。すなわち、
単結晶シリコン層22、表面ゲート電極24が上下方向
で重なるようにされている。このような構造では、空乏
層の延びる方向が単結晶シリコン層22の厚み方向とな
る。よって、単結晶シリコン層22の厚みを0.5μm
以下にすることができる。このため、OFF状態におい
て漏れ電流の発生を少なくすることが可能となる。
【0051】[参考例2] {構造の説明} 図7は、参考例2の断面図である。図1に示す第1の実
施の形態との違いは、表面ゲート電極24がない点であ
る。図1に示す第1の実施の形態と同じ構造について
は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0052】{動作の説明} 本参考例の電界効果トランジスタの動作について説明す
る。まず、電界効果トランジスタのON動作について説
明する。埋め込みゲート電極20に正電圧が印加される
と、以下に説明する蓄積層38、40、42が形成され
る。単結晶シリコン層12、14、22のうち埋め込み
ゲート電極20の上面部と向かい合っている部分に電子
が集まり、蓄積層38が形成される。単結晶シリコン層
12のうち埋め込みゲート電極20の側面部と向かい合
っている部分に電子が集まり、蓄積層40が形成され
る。単結晶シリコン層14のうち埋め込みゲート電極2
0の側面部と向かい合っている部分に電子が集まり、蓄
積層42が形成される。
【0053】そして、ソース/ドレイン領域30の電圧
がソース/ドレイン領域34の電圧より高い場合、電子
はソース/ドレイン領域34、単結晶シリコン層12、
蓄積層38を順に移動する。このとき、ある電子は単結
晶シリコン層12から蓄積層38に直接移動する。ある
電子は蓄積層40を通り、蓄積層38に移動する。蓄積
層38を移動してきた電子は、単結晶シリコン層14を
移動し、ソース/ドレイン領域30に引き寄せられる。
このとき、ある電子は蓄積層38から単結晶シリコン層
14に直接移動する。ある電子は蓄積層42を通り、単
結晶シリコン層14に移動する。ソース/ドレイン領域
34の電圧がソース/ドレイン領域30の電圧より高い
場合、電子は先ほどと逆の移動をする。
【0054】電界効果トランジスタのOFF動作につい
て説明する。埋め込みゲート電極20に、0V又は負電
圧を印加されると蓄積層38、40、42が消滅する。
かわりに単結晶シリコン層22の下部から生じ上方向へ
延びる空乏層により、ソース/ドレイン領域30とソー
ス/ドレイン領域34との間に電流が流れるのを遮断し
ている。
【0055】{効果の説明}本参考例 によれば、第1の実施の形態の(効果2)〜
(効果5)と同様の効果を生じる。また、本参考例は以
下に説明する効果を生じる。
【0056】本参考例によれば、単結晶シリコン層22
下に埋め込みゲート電極20が形成されている。すなわ
ち、埋め込みゲート電極20、単結晶シリコン層22が
上下方向で重なるようにされている。このような構造で
は、空乏層の延びる方向が単結晶シリコン層22の厚み
方向となる。よって、単結晶シリコン層22の厚みを
0.5μm以下にすることができる。このため、OFF
状態において漏れ電流の発生を少なくすることが可能と
なる。
【0057】[第5の実施の形態] {構造の説明}図8は、本発明の第5の実施の形態の断
面図である。図1に示す第1の実施の形態との違いは、
ソース/ドレイン領域30、34が埋め込みではなく、
単結晶シリコン層12、14の表面に形成されている点
である。図1に示す第1の実施の形態と同じ構造につい
ては、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0058】{動作の説明}本発明の第5の実施の形態
の電界効果トランジスタの動作について説明する。ま
ず、電界効果トランジスタのON動作について説明す
る。表面ゲート電極24及び埋め込みゲート電極20に
正電圧が印加されると、以下に説明する蓄積層36、3
8、40、42が形成される。単結晶シリコン層12、
14、22のうち表面ゲート電極24と向かい合ってい
る部分に電子が集まり、蓄積層36が形成される。単結
晶シリコン層12、14、22のうち埋め込みゲート電
極20の上面部と向かい合っている部分に電子が集ま
り、蓄積層38が形成される。単結晶シリコン層12の
うち埋め込みゲート電極20の側面部と向かい合ってい
る部分に電子が集まり、蓄積層40が形成される。単結
晶シリコン層14のうち埋め込みゲート電極20の側面
部と向かい合っている部分に電子が集まり、蓄積層42
が形成される。
【0059】そして、ソース/ドレイン領域30の電圧
がソース/ドレイン領域34の電圧より高い場合、電子
はソース/ドレイン領域34、単結晶シリコン層12、
蓄積層36、38の順に移動する。このとき、ある電子
は単結晶シリコン層12から蓄積層36、38に直接移
動する。ある電子は蓄積層40を通り、蓄積層36、3
8に移動する。蓄積層36、38を移動してきた電子
は、単結晶シリコン層14を移動し、ソース/ドレイン
領域30に引き寄せられる。このとき、ある電子は蓄積
層36、38から単結晶シリコン層14に直接移動す
る。ある電子は蓄積層42を通り、単結晶シリコン層1
4に移動する。
【0060】ソース/ドレイン領域34の電圧がソース
/ドレイン領域30の電圧より高い場合、電子は先ほど
と逆の移動をする。
【0061】電界効果トランジスタのOFF動作につい
て説明する。表面ゲート電極24及び埋め込みゲート電
極20に、0V又は負電圧を印加されると蓄積層36、
38、40、42が消滅する。かわりに単結晶シリコン
層22の上部から生じ下方向へ延びる空乏層と下部から
生じ上方向へ延びる空乏層とが接触する。これによりソ
ース/ドレイン領域30とソース/ドレイン領域34と
の間に電流が流れるのを遮断している。
【0062】{効果の説明}第5の実施の形態によれ
ば、第1の実施の形態の(効果1)、(効果2)、(効
果4)、(効果5)と同様の効果を生じる。また、第5
の実施の形態は以下に説明する効果を生じる。
【0063】第5の実施の形態によれば、埋め込みゲー
ト電極20を備えている。このため、ドリフト領域(単
結晶シリコン層12、14)を流れる電流の均一化を図
ることが可能となる。これにより、ドリフト領域の実効
的な面積を大きくできる。よって、ドリフト領域の抵抗
を下げることが可能となるので、電界効果トランジスタ
ON時の抵抗を下げられる。
【0064】[第6の実施の形態]本発明の第6の実施
の形態により、本発明に係る製造方法について説明す
る。図9に示すように、貼り合わせのSOI基板は、p
型のシリコン基板50と、その上に形成された埋め込み
酸化膜52、その上に形成されたn型の単結晶シリコン
層54と、を含む。単結晶シリコン層54上に、例え
ば、LOCOS法を用いてフィールド酸化膜56、5
8、60、62を形成する。
【0065】図10に示すように、フィールド酸化膜5
6、58、60、62を覆うように、単結晶シリコン層
54上に、例えば、CVD法を用いてシリコン酸化膜6
4(厚さ0.3〜1.0μm)を形成する。シリコン酸化
膜64は、トレンチ形成時にマスクとして使われる。シ
リコン酸化膜64上にレジストを形成する。レジストを
マスクとして、シリコン酸化膜64を、例えば、異方性
エッチングを用いて選択的に除去する。そして、レジス
トを除去する。シリコン酸化膜64をマスクとして、単
結晶シリコン層54を、例えば、異方性エッチングを用
いて選択的に除去し、埋め込み酸化膜52に到達するト
レンチ68(深さ3〜10μm)を形成する。そして、
例えば、バッファードフッ酸(Buffered H
F)を用いて、シリコン酸化膜64を除去する。
【0066】図11に示すように、例えば、熱酸化によ
り、トレンチ68の表面にゲート酸化膜70(厚さ0.
05〜0.2μm)を形成する。次に、トレンチ68を
埋めるように、単結晶シリコン層54上に、例えば、C
VD法を用いてポリシリコン膜72(厚さ0.5〜1.5
μm)を形成する。
【0067】図12に示すように、例えば、フォトリソ
グラフィ技術及びエッチング技術を用いてポリシリコン
膜72をパターンニングし、埋め込みゲート電極74を
形成する。埋め込みゲート電極74の断面はT字形をし
ている。埋め込みゲート電極74の上部(いわゆるT字
の横棒の部分)は、単結晶シリコン層54上にある。埋
め込みゲート電極74の下部(いわゆるT字の縦棒の部
分)は、トレンチ68内にある。次に、例えば、熱酸化
により、埋め込みゲート電極74の上部表面にゲート酸
化膜76(厚さ0.05〜0.2μm)を形成する。
【0068】図13に示すように、フィールド酸化膜5
6、58、60、62及び埋め込みゲート電極74を覆
うように、レジスト78を形成する。レジスト78をマ
スクとして単結晶シリコン層54上のシリコン酸化膜
(このシリコン酸化膜はゲート酸化膜形成時に形成され
た)を選択的にエッチング除去する。これにより、埋め
込みゲート電極74の上部の端部の隣に、単結晶シリコ
ン層54を露出させる開口部80が形成される。
【0069】図14に示すように、固相エピタキシャル
成長により、フィールド酸化膜56、58、60、62
及び埋め込みゲート電極74を覆うように、非晶質シリ
コン膜82を形成する。
【0070】図15に示すように、非晶質シリコン膜8
2を熱処理(温度 650℃程度、時間 8時間程度)
し、非晶質シリコン膜82をシリコン単結晶膜84にす
る。開口部80で露出されている単結晶シリコン層54
が種結晶となる。
【0071】図16に示すように、例えば、フォトリソ
グラフィ技術及びエッチング技術を用いてシリコン単結
晶膜84をパターンニングする。パターンニングされた
シリコン単結晶膜84は、埋め込みゲート電極74を覆
い、かつフィールド酸化膜上に乗り上げている。次に、
例えば、熱酸化により、シリコン単結晶膜84の表面に
ゲート酸化膜86(厚さ0.05〜0.2μm)を形成す
る。
【0072】図17に示すように、シリコン単結晶膜8
4を覆うように、単結晶シリコン層54上に、例えば、
CVD法を用いてポリシリコン膜(厚さ0.3〜1.0μ
m)を形成する。ポリシリコン膜は表面ゲート電極とな
る。ポリシリコン膜上にレジスト88を形成する。レジ
スト88をマスクとして、ポリシリコン膜を選択的にエ
ッチング除去し、表面ゲート電極90を形成する。
【0073】図18に示すように、単結晶シリコン層5
4上に、例えば、CVD法を用いてシリコン酸化膜92
(厚さ0.5〜1.5μm)を形成する。シリコン酸化膜
92上にレジスト94を形成する。レジスト94をマス
クとして、シリコン酸化膜92及び単結晶シリコン層5
4を選択的にエッチング除去する。これにより、フィー
ルド酸化膜56とフィールド酸化膜58との間及びフィ
ールド酸化膜60とフィールド酸化膜62との間にトレ
ンチ98、96を形成する。トレンチ98、96は埋め
込み酸化膜52に到達している。
【0074】図19に示すように、トレンチ96、98
を埋めるように、シリコン酸化膜92上に、例えば、C
VD法を用いてポリシリコン膜100(厚さ0.5〜2.
0μm)を形成する。
【0075】図20に示すように、ポリシリコン膜10
0をエッチバックし、シリコン酸化膜92上のポリシリ
コン膜100を除去する。エッチバックを続けトレンチ
96、98内のポリシリコン膜100の上部(シリコン
酸化膜92中にあるポリシリコン膜100)を除去す
る。これにより、トレンチ96、98内のポリシリコン
膜100の下部(単結晶シリコン層54中にあるポリシ
リコン膜100)が残る。これらが、トレンチ96内に
埋め込まれたソース/ドレイン領域102、トレンチ9
8内に埋め込まれたソース/ドレイン領域104とな
る。
【0076】図21に示すように、シリコン酸化膜92
上にレジスト106を形成する。レジスト106をマス
クとして、シリコン酸化膜92を選択的にエッチング除
去し、表面ゲート電極90を露出させる。そして、レジ
スト106を除去する。
【0077】図22に示すように、例えば、スパッタリ
ングにより、シリコン酸化膜92上にアルミニウム膜1
10(厚さ2〜5μm)を形成する。アルミニウム膜1
10はトレンチ96の上部(シリコン酸化膜92中)に
埋め込まれ、ソース/ドレイン領域102と電気的に接
続されている。また、アルミニウム膜110はトレンチ
98の上部(シリコン酸化膜92中)に埋め込まれ、ソ
ース/ドレイン領域104と電気的に接続されている。
また、アルミニウム膜110はスルーホール108内に
埋め込まれ、表面ゲート電極90と電気的に接続されて
いる。
【0078】図23に示すように、アルミニウム膜11
0上にレジスト118を形成する。レジスト118をマ
スクとして、アルミニウム膜110を選択的にエッチン
グ除去する。これにより、ソース/ドレイン領域102
と電気的に接続されるアルミ配線112、ソース/ドレ
イン領域104と電気的に接続されるアルミ配線11
4、表面ゲート電極90と電気的に接続されるアルミ配
線116が形成される。そして、レジスト118を除去
する。以上の工程により、図24に示すように、電界効
果トランジスタが完成する。
【0079】なお、第1〜第6の実施の形態では、p型
のシリコン基板にn型の単結晶シリコン層について説明
したが、n型のシリコン基板にp型の単結晶シリコン層
の場合であっても本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の断面図である。
【図2】図1の電界効果トランジスタ中の電子の流れの
シュミレーションを示す図である。
【図3】ゲート電極(表面ゲート電極24、埋め込みゲ
ート電極20)はp型であり、単結晶シリコン層22は
n型である場合のOFF時におけるドレイン電流とドレ
イン電圧との関係を示すグラフである。
【図4】ゲート電極(表面ゲート電極24、埋め込みゲ
ート電極20)はn型であり、単結晶シリコン層22は
n型である場合のOFF時におけるドレイン電流とドレ
イン電圧との関係を示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施の形態の断面図である。
【図6】参考例1の断面図である。
【図7】参考例2の断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態の断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態の第1工程の断面図
である。
【図10】本発明の第6の実施の形態の第2工程の断面
図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態の第3工程の断面
図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態の第4工程の断面
図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態の第5工程の断面
図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態の第6工程の断面
図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態の第7工程の断面
図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態の第8工程の断面
図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態の第9工程の断面
図である。
【図18】本発明の第6の実施の形態の第10工程の断
面図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態の第11工程の断
面図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態の第12工程の断
面図である。
【図21】本発明の第6の実施の形態の第13工程の断
面図である。
【図22】本発明の第6の実施の形態の第14工程の断
面図である。
【図23】本発明の第6の実施の形態の第15工程の断
面図である。
【図24】本発明の第6の実施の形態の第16工程の断
面図である。
【図25】特開平8−213613号公報に開示された
双方向電流阻止機能を有する電界効果トランジスタの部
分断面図である。
【符号の説明】
10 シリコン基板 12 単結晶シリコン層 14 単結晶シリコン層 16 トレンチ 18 ゲート酸化膜 20 埋め込みゲート電極 22 単結晶シリコン層 24 表面ゲート電極 26 ゲート酸化膜 28 トレンチ 30 ソース/ドレイン領域 32 トレンチ 34 ソース/ドレイン領域 36 蓄積層 38 蓄積層 40 蓄積層 42 蓄積層 44 埋め込み酸化膜 46 シリコン酸化膜 50 シリコン基板 52 埋め込み酸化膜 54 単結晶シリコン層 56 フィールド酸化膜 58 フィールド酸化膜 60 フィールド酸化膜 62 フィールド酸化膜 64 シリコン酸化膜 68 トレンチ 70 ゲート酸化膜 72 ポリシリコン膜 74 埋め込みゲート電極 76 ゲート酸化膜 78 レジスト 80 開口部 82 非晶質シリコン膜 84 シリコン単結晶膜 86 ゲート酸化膜 88 レジスト 90 表面ゲート電極 92 シリコン酸化膜 94 レジスト 96 トレンチ 98 トレンチ 100 ポリシリコン膜 102 ソース/ドレイン領域 104 ソース/ドレイン領域 106 レジスト 108 スルーホール 110 アルミニウム膜 112 アルミ配線 114 アルミ配線 116 アルミ配線 118 レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−235350(JP,A) 特開 昭63−198374(JP,A) 特開 昭59−231863(JP,A) 実開 昭62−196358(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78 H01L 21/336

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄積層がキャリアの通る経路となる電界
    効果トランジスタであって、 第1導電型の第1及び第2ソース/ドレインと、 前記第1ソース/ドレインと前記第2ソース/ドレイン
    との間に位置する第1導電型の第1半導体層と、 前記第1半導体層の下に形成されたトレンチ構造を有す
    る第1ゲート電極と、 前記第1半導体層の上に形成された第2ゲート電極と、 前記第1ソース/ドレインと前記第1ゲート電極との間
    に位置する第1導電型の第2半導体層と、 前記第2ソース/ドレインと前記第1ゲート電極との間
    に位置する第1導電型の第3半導体層と、 を備えた、双方向電流阻止機能を有する電界効果トラン
    ジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1及び第2ソース/ドレインがトレンチ構造を有
    する、双方向電流阻止機能を有する電界効果トランジス
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれかにおいて、 前記第1及び第2ゲート電極第2導電型である、双方
    向電流阻止機能を有する電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記第1ゲート電極に対して、前記第2半導体層の形状
    と前記第3半導体層の形状とが対称である、双方向電流
    阻止機能を有する電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 蓄積層がキャリアの通る経路となる電界
    効果トランジスタの製造方法であって、 半導体基板上に第1導電型の単結晶半導体層を形成する
    工程と、 前記単結晶半導体層に第1トレンチを形成し、該第1ト
    レンチ内に第1ゲート電極を形成する工程と、 少なくとも前記第1ゲート電極を覆うように第1導電型
    半導体単結晶膜を形成する工程と、 前記半導体単結晶膜の上に第2ゲート電極を形成する工
    程と、 少なくとも前記単結晶半導体層を貫通する一対の第2ト
    レンチを形成し、該第2トレンチ内に第1導電型の第1
    及び第2ソース/ドレインを形成する工程と、 を備えた、双方向電流阻止機能を有する電界効果トラン
    ジスタの製造方法。
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