JP3435047B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP3435047B2
JP3435047B2 JP01943298A JP1943298A JP3435047B2 JP 3435047 B2 JP3435047 B2 JP 3435047B2 JP 01943298 A JP01943298 A JP 01943298A JP 1943298 A JP1943298 A JP 1943298A JP 3435047 B2 JP3435047 B2 JP 3435047B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば2線式近接
スイッチに組み込まれてセンサ回路や信号処理部等の負
荷を駆動するに好適な電源装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】磁性体からなる検出対象物の近接
(有無)を該検出対象物と非接触に検出する近接スイッ
チは、マイクロスイッチ等の機械式の接触スイッチに比
較して動作信頼性が高く長寿命である等の利点を有し、
種々の用途に幅広く用いられている。中でも検出部に高
周波発振回路の一部をなす検出コイルを備え、検出対象
物(磁性体)との間の電磁誘導作用により上記検出コイ
ルのインダクタンスや損失が変化し、これに伴って上記
高周波発振回路における発振振幅や発振周波数が変化す
ることを利用して検出対象物の近接を検出する高周波発
振型の近接スイッチ(電子スイッチ装置)は、検出感度
が高く応答速度が速い等の優れた特徴を有している。
【0003】ところでこの種の近接スイッチの1つに、
一対の電源線を信号線と共用した2線式のものがある。
この2線式の高周波発振型近接スイッチは、例えば図7
にその概略的な構成を示すように、高周波発振回路1、
積分回路2、比較回路3、信号処理回路4、そして定電
圧源5からなるセンサ回路部6と、このセンサ回路部6
からの出力を受けてLED7aを点灯駆動する表示回路
7および一対の電源線La,Lb間に介装された出力回
路8とを備えてなる。このような構成の近接スイッチ
は、例えばリレー回路からなる負荷9を介して上記一対
の電源線La,Lbをマイクロプロセッサ等からなる監
視装置10の内部電源Voutに接続され、該内部電源Vo
utから電源供給されて作動する。
【0004】ちなみに高周波発振回路1はLCタンク回
路をなすコイル(検出コイル)1aとコンデンサ1bと
を備えて所定の周波数で発振動作し、積分回路2は発振
回路1の出力を積分処理(平滑化)することでその発振
振幅を検出している。そして積分電圧として検出された
発振振幅は比較回路3にて所定の閾値と比較され、これ
によって検出対象物(磁性体)の前記コイル1aへの近
接に伴う発振振幅の低下が検出される。信号処理回路4
はこのようにして検出された検出対象物の近接を該近接
スイッチの設定状態に応じて出力する。
【0005】しかして表示回路7は、例えば検出対象物
の近接が検出されたときにLED7aを点灯駆動する。
またバイポーラ・トランジスタ等からなる出力回路8
は、例えば常時は非導通状態にあり、上記LED7aの
点灯に関連して(検出対象物の近接が検出されたとき
に)導通駆動されて前記一対の電源線La,Lb間の電
圧Vccを変化させる。このような電源線La,Lb間の
電圧Vccの変化によって前記負荷(リレー回路)9が作
動し、監視装置10は該負荷9の作動状態、例えば負荷
9を介する電流の変化から前記近接スイッチによる検出
対象物の近接を検出することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて上述した如く構成
される2線式の近接スイッチ(電子スイッチ装置)に組
み込まれる定電圧源(電源装置)5は、前記一対の電源
線La,Lbを介して外部電源より供給される電源電圧
Vccから、その負荷である上記各回路1,2,3,4をそ
れぞれ駆動する駆動電圧Vdrvを生成する。このような
役割を担う定電圧源(電源装置)5は、一般にその出力
電圧Vdrvを内部基準電圧Vrefと比較し、上記出力電圧
Vdrvが内部基準電圧Vrefより低い場合には該出力電圧
Vdrvを高めるように帰還制御する制御回路を備えてい
る。
【0007】ところでこのような制御回路を備えた定電
圧源(電源装置)5にあっては、上記近接スイッチへの
通電開始時に上記定電圧源5の出力電圧Vdrvが所定の
電圧値に立ち上がるまでの間、つまり出力電圧drvが低
いとき、前記制御回路による帰還作用により負荷に対し
て大きな電流が流される。このような出力電流は、通
常、上記出力電圧Vdrvが所定の電圧値に達する直前に
最も大きくなる。するとこの大きな電流により、電源線
La,Lbに介挿された前記負荷(リレー回路)9が作
動し、あたかも近接スイッチが検出対象物の近接を検出
したかの如き挙動を示すことになる。
【0008】そこで本出願人は先に、近接スイッチの通
電開始初期時に定電流動作して負荷を充電し、その後、
出力電圧Vdrvが所定の電圧値を越えたときに定電圧動
作させるようにした電源装置を提唱した。即ち、電源装
置を定電流動作させることでその出力電圧Vdrvを、一
旦、所定の目標電圧値よりも高くし、その後、該電源装
置を定電圧動作させて上記出力電圧Vdrvを目標電圧値
に制御することで、電流の増大を抑えるよう構成した電
源装置を提唱した。しかしながら、出力電圧Vdrvを監
視して上記定電流モードと定電圧モードとを切り換える
制御回路が必要な上、定電流モード用の回路と定電圧モ
ード用の回路とが必要な為、回路規模が大掛かりで複雑
化すると言う問題があった。
【0009】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、回路構成が簡単で通電開始時に
不本意な過大電流が生じることがなく、例えば2線式近
接スイッチに組み込むに好適な電源装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る電源装置は、例えば2線式の近接スイ
ッチに組み込まれて外部電源により駆動されて、センサ
回路等の負荷に対して一定電圧を出力するものであっ
て、基準電流源が出力する所定の基準電流に基づいて所
定の制御電流を出力する第1の電流増幅回路と、上記制
御電流を増幅して負荷に対して駆動電流を出力する第2
の電流増幅回路と、基準電圧源が発生する所定の基準電
圧と上記駆動電流により前記負荷に加わる出力電圧とに
基づいて、該出力電圧を前記基準電圧により規定するよ
うに前記第1の電流増幅回路の動作を制御して該第1の
電流増幅回路が出力する制御電流を調整する制御回路と
を具備したことを特徴としている。
【0011】即ち、本発明は前記第2の電流増幅回路を
用いて負荷に一定の駆動電流を出力すると共に、前記第
2の電流増幅回路を駆動するべく第1の電流増幅回路か
ら出力される制御電流を、前記駆動電流によって前記負
荷に加えられた出力電圧を所定の基準電圧と比較して制
御することで前記駆動電流を制御して、上記出力電圧を
一定化するようにしたことを特徴としている。
【0012】特に本発明の好ましい態様としては、請求
項2に記載するように前記第1および第2の電流増幅回
路を、それぞれカレントミラー回路として実現し、また
請求項3に記載するように前記第1の電流増幅回路を、
ピーキングカレントソース回路として実現することを特
徴としている。また本発明に係る電源装置は、負荷に一
定の駆動電流を出力する電流増幅回路の利得を十分に確
保し得る場合には、請求項4に記載するように基準電流
源から出力される所定の基準電流またはその一部からな
る制御電流を増幅して負荷に対して駆動電流を出力する
電流増幅回路と、基準電圧源が発生する所定の基準電圧
と前記駆動電流により前記負荷に加えられる出力電圧と
に基づいて前記基準電流の一部をバイパス制御し、これ
によって前記電流増幅回路に供給する制御電流を可変し
て該電流増幅回路が出力する制御電流を調整する制御回
路とにより構成したことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態に係る電源装置について、例えば2線式近接スイ
ッチに組み込まれる定電圧源を例に説明する。図1は第
1の実施形態に係る電源装置の概略的な構成図である。
この電源装置は、電源線La,Lbを介して外部電源か
ら供給される電源電圧Vccにより駆動されるもので、概
略的には前記電源電圧Vccを受けて所定の基準電流Ire
fを出力する定電流源11と、この定電流源11が出力
する基準電流Irefを増幅して制御電流Icontを出力す
る第1の電流増幅回路12と、上記制御電流Icontを増
幅してセンサ回路等からなる負荷回路13に対して駆動
電流Ioutを出力する第2の電流増幅回路14とを備え
ている。更にこの電源装置は前記負荷回路13への上記
駆動電流Ioutの出力により該負荷回路13に印加され
る出力電圧Vregを分圧して検出する分圧抵抗R1,R2か
らなる電圧検出回路17と、前記電源電圧Vccに従っ
て、例えばバンドギャップ電圧として所定の基準電圧V
refを発生する基準電圧源15と、この基準電圧Vrefと
前記電圧検出回路17にて検出される出力電圧Vsens
(出力電圧Vregの分圧値)とを比較して前記第1の電
流増幅回路12の作動を制御して前記制御電流Icontを
調整し、これによって前記第2の電流増幅回路14が増
幅出力する駆動電流Ioutを制御する制御回路16とを
備えている。
【0014】ちなみに上記第1の電流増幅回路12は、
ベースおよびエミッタがそれぞれ共通接続されてカレン
トミラー回路をなす一対のnpnトランジスタQ4,Q5
と、これらのトランジスタQ4,Q5のベースとエミッタ
との間に接続された電流制御用のnpnトランジスタQ
6とにより構成され、ベース・コレクタ間を共通接続し
たトランジスタQ5のコレクタに前記基準電流Irefを受
け、基本的にはトランジスタQ5に流れる上記基準電流
Irefを、トランジスタQ4により[n2]倍に増幅した制
御電流Icontを該トランジスタQ4のコレクタに出力す
るものとなっている。尚、トランジスタQ6は、制御回
路16からベースに与えられるベース電流に応じて前記
トランジスタQ4のベースに加えられるベース電流の一
部をバイパスすることで、前記トランジスタQ4から出
力される制御電流Icontを減少させる役割を担う。
【0015】また前記第2の電流増幅回路14は、電源
電圧Vccが加えられる電源線Laに抵抗R3,R4をそれ
ぞれ介してエミッタが接続され、且つベースが共通接続
された一対のpnpトランジスタQ1,Q2と、上記トラ
ンジスタQ2のベース・コレクタ間にエミッタとベース
とを接続したpnpトランジスタQ3とからなるカレン
トミラー回路からなる。しかしてトランジスタQ3は前
記第1の電流増幅回路12からの制御電流Icontをベー
スに受けて動作し、該制御電流Icontが前記トランジス
タQ2を介して流れるように制御する。このようにして
トランジスタQ2に流れる制御電流Icontは、前記トラ
ンジスタQ1にて[n1]倍に増幅され、前記負荷回路13
に対する駆動電流Ioutとして該トランジスタQ1のコレ
クタから出力される。
【0016】従って前記負荷回路13には、基本的に
は、特に電源電圧Vccの供給開始時であって該電源装置
が十分に立ち上がって安定動作する前には、上述したよ
うに前記第1の電流増幅回路12にて前記基準電流Ire
fを増幅した制御電流Icont、更に第2の電流増幅回路
14にて上記制御電流Icontを増幅した一定の駆動電流
Ioutが供給されることになる。
【0017】しかして前記制御回路16は、上述した駆
動電流Ioutの出力により前記負荷回路13に印加され
る出力電圧Vregを監視している。そして該出力電圧Vr
egが前記基準電圧Vrefにより規定される電圧よりも低
いとき、具体的には抵抗R1,R2により分圧して検出さ
れる上記出力電圧Vregの検出電圧Vsensが基準電圧Vr
efよりも低いとき[Vref>Vsens]、前記制御回路1
6は前記第1の電流増幅回路12のトランジスタQ6に
対してベース電流を供給せず、これによって該トランジ
スタQ6をオフ動作(非導通)させている。従ってこの
場合、前記第1の電流増幅回路12においてはトランジ
スタQ4はトランジスタQ5に供給される基準電流Iref
そのものを所定の増幅度[n2]で増幅し、これを前記制
御電流Icontとして出力する。
【0018】これに対して前記出力電圧Vregが前記基
準電圧Vrefにより規定される電圧を越えた場合、具体
的には抵抗R1,R2を介して検出される上記出力電圧Vr
egの検出電圧Vsensが基準電圧Vrefを越えたときには
[Vref≦Vsens]、前記制御回路16はその電圧差に
相当するベース電流を前記トランジスタQ6に対して供
給する。このベース電流の供給によりトランジスタQ6
が作動(導通)して前記基準電流Irefの一部を引き込
み、トランジスタQ4に対するベース電流を減少させ
る。この結果、前記第1の電流増幅回路12において
は、トランジスタQ5に供給される基準電流Irefを変更
することなく、前記トランジスタQ6にてバイパスした
電流分だけトランジスタQ4に対するベース電流が減少
制御される。そしてトランジスタQ4は、上記の如く減
少制御されたベース電流を所定の増幅度[n2]で増幅
し、これを前記制御電流Icontとして出力する。従って
トランジスタQ4を介して出力される制御電流Icont
は、前記トランジスタQ6の導通により低減されること
になる。そして前記制御回路16は、トランジスタQ6
に対するベース電流を前述した出力電圧Vrefに応じて
負帰還制御しており、これによって該出力電圧Vrefを
前記基準電圧Vrefによって規定される所定の電圧値に
一定化している。
【0019】従ってこのように構成された電源装置によ
れば、電源電圧Vccの供給に伴って第2の電流増幅回路
14から負荷回路13に対して一定の駆動電流Ioutの
供給が開始される。そしてこの駆動電流Ioutが負荷回
路13に蓄積されてその出力電圧Vregが次第に高まっ
て該出力電圧Vregが前記基準電圧Vrefにより規定され
る電圧に達すると、制御回路16による帰還制御が働い
て前記駆動電流Ioutが抑えられて出力電圧Vregが一定
化制御されることになる。
【0020】この結果、電源装置から出力される駆動電
流Ioutと、該駆動電流Ioutによって負荷回路13に加
えられる出力電圧Vregとの関係は図2に示すように、
電源電圧Vccの供給開始に伴って定電流動作した後、一
定の電圧を出力することになる。従って電源電圧Vccの
供給開始時であると雖も、不本意な過大電流が流れるこ
とがなくなり、全体としての消費電流を低く抑えること
が可能となる。従って通電開始時に上述したように定電
流動作した後、一定電圧を出力する電源装置によれば、
これを2線式近接センサに組み込んだとしても、その通
電開始時に過大電流が流れることがないので、電源線L
a,Lbに介挿したリレー回路が誤作動することがな
く、安定した動作を確保することができる。
【0021】特に上述した構成の電源装置によれば、基
本的に一定電流Irefを増幅して負荷回路13に対して
所定の駆動電流Ioutを出力する電流増幅回路14を主
体として構成され、負荷回路12に加えられる出力電圧
Vregに従って上記電流増幅回路14を駆動する制御電
流Icontを帰還制御して上記出力電圧Vregを一定化す
るので、その回路構成を簡素化することができる。換言
すれば従来のように定電流モード用の回路と定電圧モー
ド用の回路とをそれぞれ設け、出力電圧Vregに応じて
これらの回路を選択的に動作させる必要がないので回路
構成を大幅に簡素化することができる。しかも定電流動
作時における出力電圧Vdrvを、一旦、所定の目標電圧
値よりも高くして定電圧動作モードの切り換え時点を判
定する等の工夫が不要であり、負荷回路13に対して過
大電圧の出力をも未然に防ぐことができる等の効果が奏
せられる。
【0022】尚、第2の電流増幅回路14をなすトラン
ジスタQ1,Q2の各エミッタにそれぞれ抵抗R3,R4を介
挿することで、その出力インピーダンスを高くして増幅
利得を高く設定し、また電源電圧Vccの変動による駆動
電流Ioutの変化を抑えているが、この電源装置がpn
pトランジスタの出力インピーダンスの高いICプロセ
スにより構築されるような場合や、その増幅利得をさほ
ど大きくしなくても良いような場合には、上記抵抗R3,
R4を省略することが可能であることは言うまでもな
い。
【0023】ところで上述した第1の実施形態において
は、負荷回路13に対して所定の駆動電流Ioutを出力
する第2の電流増幅回路14を駆動する第1の電流増幅
回路12をカレントミラー回路を用いて実現したが、図
3に第2の実施形態として例示するように上記第1の電
流増幅回路12をピーキングカレントソース回路を用い
て実現することも可能である。
【0024】即ち、図3に示すようにこの第1の電流増
幅回路12は、負荷抵抗R5を介してコレクタを定電流
源11に接続すると共に、抵抗R6を介してベースを上
記定電流源11に接続したnpnトランジスタQ7にて
前記定電流源11が出力する一定電流Irefを受け、こ
のトランジスタQ7のコレクタ出力をnpnトランジス
タQ8にて増幅して前記第2の電流増幅回路14を駆動
する制御電流Icontを得るように構成される。そして前
記トランジスタQ7に対して並列に接続された制御用ト
ランジスタQ9にて、前記制御回路16の出力を受けて
上記トランジスタQ7の出力の一部をバイパスし、前記
トランジスタQ8の作動を制御して前記制御電流Icont
を調整する如く構成される。
【0025】このように構成されてピーキングカレント
ソース回路をなす第1の電流増幅回路12によれば電源
投入時における誤動作を防止するべく定電流源11の出
力電流を小さく設定した場合であって、該定電流源11
の動作特性にそのデバイス特性に起因する多少のバラツ
キがあっても、上記定電流源11から安定した一定電流
を取り出すことができるのでトランジスタQ8を安定に
駆動することができ、以て制御電流Icontを安定に出力
して第2の電流増幅回路14を安定に動作させることが
できる。この結果、負荷回路13に対してその駆動電流
Ioutを安定に出力することが可能となる。更にはトラ
ンジスタQ7に抵抗R6を介してベース電流を供給してい
るので、該トランジスタQ7の電流増幅率hfeのバラツ
キに起因する影響を効果的に抑えることができる。従っ
て前述した図1に示す回路構成の電源装置に比較してよ
り安定な動作が期待できる。
【0026】一方、第2の電流増幅回路14の電流増幅
率が十分に高い場合には、例えば図4に示すように第1
の電流増幅回路12を省略し、定電流源11により第2
の電流増幅回路14を直接的に駆動するように構成する
こともできる。即ち、この場合には、基本的には第2の
電流増幅回路14のトランジスタQ2に加える制御電流
Icontを定電流Irefとし、第2の電流増幅回路14に
対して並列に設けたトランジスタQ10を前記制御回路1
6にて制御することで、上記定電流Irefの一部を供給
するように構成する。
【0027】このように回路構成された電源装置によれ
ば、電源電圧Vccの供給開始時には制御回路16の制御
の下でトランジスタQ10がオフ状態であるので、定電流
源11は第2の電流増幅回路14のトランジスタQ2を
介して一定電流Irefを引き込むことになる。従って第
2の電流増幅回路14は上記一定電流Iref(制御電流
Icont)に従って一定の駆動電流Ioutを出力する。
【0028】その後、この駆動電流Ioutが負荷回路1
3に蓄積されて該負荷回路13に加わる出力電圧Vreg
が高まると、前述したように制御装置16が作動して前
記トランジスタQ10が駆動される。すると定電流源11
が引き込む一定電流Irefの一部がトランジスタQ10を
介して供給されることになり、その分、第2の電流増幅
回路14のトランジスタQ2を介して引き込まれる電
流、つまりその駆動電流Icontが低減される。この結
果、第2の電流増幅回路14が負荷回路13に対して出
力する駆動電流Ioutが低減制御される。そして前記制
御回路16による上記駆動電流Ioutの負帰還制御によ
り、上記出力電圧Vregが一定に保たれることになる。
従ってこのように電源装置を構成しても先の各実施形態
と同様な作用効果を奏することができ、特に第1の電流
増幅回路12を省略することができるので、その回路構
成を一層簡素化することができる。
【0029】尚、負荷回路13に加わる出力電圧Vreg
を検出して駆動電流Ioutを負帰還制御する制御回路1
6については、具体的には図5および図6にそれぞれ示
すように構成することもできる。即ち、図5に示す電圧
検出回路はバンドギャップ電圧源をなす内部基準電圧に
基づいて動作し、前記抵抗R1,R2を介して分圧して検
出される出力電圧Vregに応じて前記トランジスタQ6の
作動を負帰還制御するように構成されたもので、ベース
を共通接続された2つのnpnトランジスタQ11,Q12
を主体として実現される。しかしてトランジスタQ11の
エミッタには直列接続された抵抗R9,R10が接続され、
またトランジスタQ12のエミッタは上記抵抗R9,R10の
接続点に接続されて、そのエミッタ電位が異なるように
構成されている。
【0030】このように構成された電圧検出回路によれ
ば、前記出力電圧Vregが低いときには、専ら、トラン
ジスタQ11を介して電流がトランジスタQ12を介して流
れる電流よりも大きくなる。そして上記出力電圧Vreg
が高くなるに従って、上記各トランジスタQ11,Q12に
流れる電流の差が小さくなり、前記検出電圧Vsensが内
部基準電圧Vrefを越えた時点でトランジスタQ12を介
して流れる電流の方が大きくなる。この際、各トランジ
スタQ11,Q12のコレクタ電圧も出力電圧Vregの上昇に
伴って高くな離、その大小関係が変化する。そして前記
抵抗R1,R2を介して分圧して検出される出力電圧Vsen
sが、前述したバンドギャップ電圧に基づく前記内部基
準電圧Vrefによって規定される電圧に達したとき、前
記トランジスタQ11,Q12のコレクタ電圧が等しくなっ
て平衡し、出力電圧Vregが一定化される。
【0031】制御回路16はこのような電圧検出回路に
おける上記トランジスタQ11,Q12のコレクタ電圧が等
しくなるように前記制御電流Icontを、ひいては負荷回
路13に対する駆動電流Ioutを負帰還制御することに
なり、これによって出力電圧Vregが一定化制御される
ことになる。従ってバンドギャップ電圧を利用した内部
基準電圧に基づいて出力電圧Vregに応じた出力を得、
これによって出力電圧Vregを一定化制御するようにす
れば、より高安定な動作を期待することができる。
【0032】また図6に示す電圧検出回路は、前述した
トランジスタQ11,Q12のコレクタに設けた抵抗R7,R8
に代えて、一対のトランジスタQ13,Q14からなるカレ
ントミラー回路を設けたもので、その出力として前記出
力電圧Vregに応じた電流を得るようにしたものであ
る。このように構成された電圧検出回路によれば、上記
カレントミラー回路の出力を第3の電流増幅回路16a
を介して電流増幅し、これによって前記トランジスタQ
6の動作を制御するようにすることで、更に高安定に駆
動電流Iout、ひいては出力電圧Vregを負帰還制御して
一定化することができる。特にこのような回路構成の電
源回路によれば、これをIC化する場合に好適である。
【0033】尚、本発明は上述した各実施形態に示す回
路構成に限定されるものではなく、その具体的な回路構
成については、電流増幅回路に要求される電流増幅率等
の仕様に応じて種々変形することができる。また負荷回
路13における消費電流が少ないような場合には、第2
の電流増幅回路14の電流増幅率が高くない場合であっ
ても、図4に示したように1つの電流増幅回路だけを用
いて電源装置を簡単に構成することが可能である。その
他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、定
電流源により求められる一定電流を基準として負荷回路
に一定の駆動電流を供給した後、負荷回路に加わる出力
電圧が所定の電圧に達したときには該出力電圧に従って
上記駆動電流を負帰還制御して上記出力電圧を一定化す
るので、電流増幅回路の作動を負帰還制御するだけと言
う簡素な回路構成の電源装置を実現することができる。
しかも電源供給時には負荷回路にとって必要な駆動電流
を供給し、定常動作状態に達した後には、上記駆動電流
を低減して出力電圧を一定に保つので、電源立ち上げ時
に不本意で過大な電流が流れることがない。しかも全体
的な消費電流を減らすことができる等の効果が奏せられ
る。
【0035】更には電流増幅回路をカレントミラー回路
を用いて実現することで、簡易にして安定な回路構成の
電源装置を実現することができ、またその立ち上げ時に
過大な電流が流れることがないので、例えば2線式近接
スイッチに組み込むに好適である等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電源装置の概略
構成図。
【図2】図1に示す電源装置の出力特性を示す図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る電源装置の概略
構成図。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る電源装置の概略
構成図。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る電源装置の概略
構成図。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る電源装置の概略
構成図。
【図7】2線式の高周波発振型近接スイッチの概略構成
を示す図。
【符号の説明】
11 基準電流源(基準電流Iref) 12 第1の電流増幅回路(制御電流Icontを出力) 13 負荷回路 14 第2の電流増幅回路(駆動電流Ioutを出力) 15 基準電圧源(基準電圧Vref) 16 制御回路 R1,R2 抵抗(出力電圧Vregの検出) Q1,Q2,Q3 トランジスタ(カレントミラー回路) Q4,Q5 トランジスタ(カレントミラー回路) Q6,Q9,Q10 トランジスタ(制御電流Icontの制御
用) Q7,Q8 トランジスタ(ピーキングカレントソース回
路)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部電源により駆動されて負荷に対して
    一定電圧を出力する電源装置であって、 所定の基準電流を出力する基準電流源と、所定の基準電
    圧を発生させる基準電圧源と、上記基準電流に基づいて
    所定の制御電流を出力する第1の電流増幅回路と、上記
    制御電流を増幅して負荷に対して駆動電流を出力する第
    2の電流増幅回路と、上記駆動電流により前記負荷に加
    わる出力電圧と前記基準電圧とに基づいて前記第1の電
    流増幅回路の動作を制御して該第1の電流増幅回路が出
    力する制御電流を調整する制御回路とを具備したことを
    特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の電流増幅回路は、
    それぞれカレントミラー回路からなることを特徴とする
    請求項1に記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の電流増幅回路は、ピーキング
    カレントソース回路からなることを特徴とする請求項1
    に記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 外部電源により駆動されて負荷に対して
    一定電圧を出力する電源装置であって、 所定の基準電流を出力する基準電流源と、所定の基準電
    圧を発生させる基準電圧源と、上記基準電流またはその
    一部からなる制御電流を増幅して負荷に対して駆動電流
    を出力する電流増幅回路と、前記駆動電流により前記負
    荷に加わる出力電圧と前記基準電圧とに基づいて前記基
    準電流の一部をバイパス制御して前記電流増幅回路に供
    給する制御電流を可変し該電流増幅回路が出力する制御
    電流を調整する制御回路とを具備したことを特徴とする
    電源装置。
  5. 【請求項5】 前記負荷に加わる出力電圧は、抵抗分割
    して検出されることを特徴とする請求項1または4に記
    載の電源装置。
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