JP3434049B2 - 吸水型加熱式加湿装置 - Google Patents

吸水型加熱式加湿装置

Info

Publication number
JP3434049B2
JP3434049B2 JP27754994A JP27754994A JP3434049B2 JP 3434049 B2 JP3434049 B2 JP 3434049B2 JP 27754994 A JP27754994 A JP 27754994A JP 27754994 A JP27754994 A JP 27754994A JP 3434049 B2 JP3434049 B2 JP 3434049B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
tank
main body
absorption type
type heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27754994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07248136A (ja
Inventor
勉 板鼻
正樹 別所
高義 濱田
泉 田中
忠夫 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP27754994A priority Critical patent/JP3434049B2/ja
Publication of JPH07248136A publication Critical patent/JPH07248136A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3434049B2 publication Critical patent/JP3434049B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Humidification (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸水体から毛細管作用
で吸い上げた水を、加熱により蒸発させて加湿する吸水
型加熱式加湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湿度環境を調整するための加湿装置とし
て、小水量の水を用いて加湿する加湿器がある。代表的
な加湿器には、水を加熱させて蒸発させる、加熱式と称
される、実公昭60−34922号公報,特公昭61−
13542号公報に開示されているような加湿器、超音
波振動で水を微粒化あるいは霧化させる、超音波式と称
される、実公昭60−647公報に開示されているよう
な加湿器、通風により毛細管作用で吸い上げた水を蒸発
させる、自然蒸発式と称される、特公平4−36316
号公報に開示されているような加湿器がある。
【0003】具体的には、加熱式加湿器としては、例え
ば図20に示されるような構造がある。すなわち、本体
1内には、加熱水槽2と、これと管3を介して連通す
る、給水タンク4が装着される水受槽5とが設けられて
いる。水受槽5には、給水タンク4のキャップ6に内蔵
した弁7を押し上げる棒部8が突設されていて、同キャ
ップ端の位置と水受槽の水位との関係で置換空気の流
れを制御して、給水タンク4内の水を加熱水槽2へ一定
水位となるように給水してある。また加熱水槽2の底部
には、加熱器、例えばシ−ズヒ−タ9が装着されてい
る。
【0004】このシ−ズヒ−タ9の発熱を利用して、加
熱水槽2に溜まる水を加熱して蒸発させている。また加
熱式加湿器には、図21に示されるように大径なポット
10に一定水量に給水してある水を、ポット10の周壁
に設置したヒ−タ11で加熱して蒸発させる構造もある
(ポット式)。
【0005】超音波式加湿器は、図22に示されるよう
に例えば本体1内に設けた貯液槽13の底部に、超音波
振動子14と同振動子14を駆動する駆動回路部15と
を設けた構造となっている。
【0006】そして、この超音波振動子1から発生する
超音波の振動により、水受槽4から給水された貯液槽1
3内の水を振動させて、微粒化あるいは霧化させてい
る。自然蒸発式加湿器は、図23に示されるように例え
ば水盤16に下部を浸すように毛細管現象にて水の吸い
上げが可能な吸水体18を立て、これに送風機19を用
いて通風させる構造となっている。そして、吸水体18
に含まれる水、すなわち吸水体18の毛細管作用で吸い
上げた水を、循環する空気にて蒸発させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうした加
湿器にも多くの問題をもっている。すなわち、加熱式加
湿器は、加熱によって処理水を沸騰させることから殺菌
効果はあるものの、逆に処理水を沸騰させることによる
不具合をもっている。
【0008】具体的には、 (1)処理水を沸騰させるのに伴う大きな騒音、すなわ
ち蒸気が熱水中から急激に、かつ大量に大気へ放出され
る現象による著しい騒音が発生する。
【0009】(2)加熱水槽2内に溜っている処理水を
沸騰させるために、ヒ−タ通電開始から蒸気発生までの
時間(立ち上げ時間と称される時間)がかかり、場合に
よってはこの時間を短縮するための予備加熱をする手段
を講じなければならないことがある。
【0010】(3)加湿空気は環境を損なわない温度で
あることが望ましいが、加熱式加湿器の出口温度は高く
なる傾向にある。特に小型の加熱式加湿器は、その傾向
が強い。
【0011】(4)Ca,Mg等、給水中に含有される
残渣硬度成分(スケ−ル)が処理部分に堆積し、この堆
積物が原因となって白煙が発生し、これが加湿空気に混
じって放出されることがある。
【0012】(5)熱水の激しい運動によって、残渣硬
度成分が加熱水槽2の近辺に飛散することが見られる。 (6)熱水が直接的に貯溜される構成なので、加熱式加
湿器において転倒するような不慮が起きると、熱水が加
湿器から外部へ漏れるおそれがある。
【0013】一方、超音波式加湿器は、処理水を沸騰さ
せる構造ではないから、このような加熱式加湿器の特有
な不具合はないものの、殺菌作用は全くないので、衛生
を重視する用途には適さない。
【0014】さらに述べれば、近時では衛生を重要視す
る傾向にあり、超音波式加湿器は、このような環境下で
は、殺菌のための別途、装備を設けないと対応できない
不具合をもっている。
【0015】他方、自然蒸発式加湿器は、 (1)加湿能力が低い。 (2)蒸発の潜熱で空気が冷却されるために、加湿空気
の出口温度が低下することが余儀なくされ、環境条件を
損なわせてしまうおそれがある。
【0016】(3)Ca,Mg等、給水中に含有される
残渣硬度成分(スケ−ル)が微細な孔に堆積して、吸水
能力を早期に低下させてしまう。 本発明は、このような事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは、加熱式加湿器がもつ殺菌作用
を維持しつつ、上記加熱式加湿器、超音波加湿器、自然
蒸発式加湿器の不具合を解消した高性能の吸水型加熱式
加湿装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の吸水型加熱式加湿装置は、蒸気出口
を有した本体と、この本体に設けられた槽部と、前記本
体に設けられ、一定水位に保つように前記槽部に給水す
る一定水量供給手段と、前記槽部内の水に一部が浸漬さ
れて当該水槽外に配設され、前記槽部内から毛細管作用
で水を吸い上げる吸水部材とこの吸水部材の表面に設け
られ脱着操作するための取手を有した補強部材とから構
成される吸水体と、この吸水体を加熱する加熱手段と、
前記本体に設けられ,前記加熱によって前記吸水体から
蒸発した蒸気を前記蒸気排出口へ導く送風機構とを有し
て構成したことにある。
【0018】請求項2に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、蒸気出口を有した本体と、この本体に設けられた環
状の槽部と、前記本体に設けられ、一定水位に保つよう
に前記槽部に給水する一定水量供給手段と、前記槽部の
中央に当該中央の内腔部を塞ぐように形成された台座部
と、周縁部が前記槽部内の水に浸漬され、かつ中央部が
前記台座部の表面を覆うように当該台座部に重ねて配設
れ、前記槽部内から毛細管作用で水を吸い上げる吸水
部材とこの吸水部材の表面に設けられ脱着操作するため
の取手を有した補強部材とから構成される吸水体と、こ
の吸水体を加熱する加熱手段と、前記本体に設けられ、
前記加熱手段によって前記吸水体から蒸発した蒸気を前
記蒸気出口へ導く送風機構とを有して構成したことにあ
る。
【0019】請求項3に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、蒸気出口を有した本体と、この本体に設けられた環
状の槽部と、前記本体に設けられ、一定水位に保つよう
に前記槽部に給水する一定水量供給手段と、前記槽部の
中央に当該中央の内腔部を塞ぐように形成された台座部
と、周縁部が前記槽部内の水に浸漬され、かつ中央部が
前記台座部の表面を覆うように当該台座部に重ねて配設
された、前記槽部内から毛細管作用で水を吸い上げるた
めの吸水体と、前記吸水体に設けられ、前記台座部と前
記吸水体との間に充満する流体を外部へ逃す孔部と、前
記吸水体を加熱する加熱手段と、前記本体に設けられ、
前記加熱手段によって前記吸水体から蒸発した蒸気を前
記蒸気出口へ導く送風機構とを有して構成したことにあ
る。
【0020】請求項4に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、請求項2又は請求項3に記載の吸水型加熱式加湿装
置に加え、前記吸水体の厚みを、前記槽部に浸漬する縁
部から前記台座部に重なる中央部分に向かって漸次薄く
したことにある。
【0021】請求項5に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、請求項2又は請求項3に記載の吸水型加熱式加湿装
置に加え、前記台座部、開口端が熱絶縁部材を介して
前記槽部に固定され、底壁が上方へ突き出る倒立カップ
をなしており、前記加熱手段は、前記台座部の前記吸
水体が重なる周壁部分の内面にコイル状の通電ヒータが
雄ねじと雌ねじとの関係の如く、ねじ込まれて、固定さ
れていることにある。
【0022】請求項6に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、請求項2又は請求項3に記載の吸水型加熱式加湿装
置に加え、前記台座部開口端が熱絶縁部材を介して前
記槽部に固定され、底壁が前記槽部中央の内腔部に凹陥
する皿状をなしており、前記加熱手段は、前記台座部の
前記吸水体が重なる底壁の背面に通電ヒータを設けて構
成され、前記通電ヒータと接する台座部の表面は通電ヒ
ータの表面形状と嵌まる形状に形成されていることにあ
る。
【0023】請求項7に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、内部空間が横方向仕切部材によって上下に仕切られ
かつ上部側が開口した本体と、この本体の開口を着脱可
能に閉塞する蓋部材とを有してなり、かつ前記蓋部材に
は蒸気口が設けられた箱状本体と、前記仕切部材の一角
部側に設けられた、中心部が開口し、内側壁面が裁頭円
錐面状に隆起した水槽と、この水槽と対角となる横方向
仕切部材の角部側に倒立状態の給水タンクの先端部を受
けるとともに、給水タンクから流出した水を前記水槽へ
導く給水路を設けてなり、前記水槽に一定水位に保つよ
うに水を供給する一定水量供給手段と、前記本体の上部
空間の一部を囲いかつ前記水槽を覆うようにして前記横
方向仕切部材に着脱自在に載置されて蒸気室を構成す
る、蒸気出口が上部に形成された倒立箱状のカバー部材
と、前記水槽の開口を塞ぐようにして当該水槽の内側壁
に据付けられた、内部に熱源が鋳包まれた裁頭円錐状の
熱源ブロックと、この熱源ブロックの円錐状外表面に緊
密に嵌合いして設けられた、金属性の薄肉裁頭円錐状を
なす熱伝導体と、この熱伝導体の表面に片面が接して密
着し、かつ一部が前記水槽内の水に浸漬されて取付けら
れて、前記カバー部材で囲われる空間に突き出るように
設けられた吸水体と、前記仕切られた本体の下部空間に
設けられ、前記水槽から前記本体の壁面及び底面に延び
た壁部,同壁部に穿設した通気孔によって、前記本体の
下部空間を、末端側に水槽が配置され、途中にタンク受
部が配置される略U字状の空間に仕切って形成される送
気通路と、前記カバー部材が囲う前記横方向仕切部材に
設けられ、前記カバー部材が囲う空間と前記送気通路の
末端部とを連通する開口部と、この開口部と連通して前
記横方向仕切部材から前記カバー部材の内面にならって
同カバー部材内の上部まで突き出るように設けられ、内
部に中空部を有するとともに、上部に前記カバーの中央
に向く吹出口を有してなる、前記カバー部材の取付けを
兼ねる通気部材と、前記送気通路の先端側と対応する前
記本体の壁部に設けられた吸気孔と、前記通気孔に設け
られ、前記吸気孔を通じて外気を前記送気通路に流通さ
せる送風機とを有して構成したことにある。
【0024】請求項8に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、請求項7に記載の吸水型加熱式加湿装置に加え、
記熱源ブロックは熱伝導率の高い部材で構成され、前記
熱伝導体は、蒸気熱源ブロックとは締嵌めとなる熱膨張
差をもち、外表面にはクロームメッキが施された熱伝導
率の高い薄板で構成されることにある。
【0025】請求項9に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、請求項8に記載の吸水型加熱式加湿装置に加え、前
熱伝導体は、下方のスカート部が断熱性の部材で構成
したことにある。
【0026】請求項10に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、請求項9に記載の吸水型加熱式加湿装置に加え、前
熱源ブロックの端部と前記水槽の隆起した内壁面の端
部との合せ面には熱絶縁性のパッキンが設けられ、同パ
ッキンには前記熱伝導体の断熱性の部材で構成された下
方のスカート部の内周面に接するリップを有している
とにある。
【0027】請求項11に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、請求項7,請求項8,請求項9または請求項10
記載の吸水型加熱式加湿装置に加え、前記送気通路の末
端側を避けた通路部分の内壁面には、制御回路が装着さ
れていることにある。
【0028】請求項12に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、請求項7,請求項8,請求項9,請求項10または
請求項11に記載の吸水型加熱式加湿装置に加え、前記
給水タンクは、カバー部材を避けた残余の本体の空間を
埋める、水平断面に関して1辺が薄肉の略L状をなす形
状に構成されていることにある。
【0029】請求項13に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、請求項7,請求項8,請求項9,請求項10,請求
項11または請求項12に記載の吸水型加熱式加湿装置
に加え、前記熱伝導体は、頭部にハンドルが着脱自在に
接続される継手が設けられていることにある。
【0030】請求項14に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、請求項7,請求項8,請求項9,請求項10,請求
項11,請求項12または請求項13に記載の吸水型加
熱式加湿装置に加え、前記カバー部材の天部の内側に
は、同内側から前記熱伝導体の略中心軸方向に沿って下
方に延びていて、かつカバー部材の設置操作をすると、
前記熱伝導体を前記熱源ブロックに押し付ける押し部材
を有していることにある。
【0031】請求項15に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、請求項14に記載の吸水型加熱式加湿装置に加え、
前記押し部材は、ばねによって軸心方向に変位可能に弾
性支持されていることにある。
【0032】請求項16に記載の吸水型加熱式加湿装置
は、請求項7,請求項8,請求項9,請求項10,請求
項11,請求項12,請求項13または請求項14に記
載の吸水型加熱式加湿装置に加え、前記給水路の途中に
は、活性炭を用いた吸着剤が設けられていることにあ
る。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【作用】請求項1に記載の吸水型加熱式加湿装置による
と、槽部内の水(処理水)は、毛細管作用によって吸水
体にて吸い上げられる。この吸水した毛細管中の水分
は、加熱手段により加熱されて沸騰する。
【0043】これにより、水分は効率よく蒸発される。
このとき空気は余分に加熱されないですむから、併せて
加湿空気の出口温度の上昇は抑制される。
【0044】蒸気は、送風機構からの送気と混じりなが
ら蒸気出口へ導かれる。これにより、加湿空気は、環境
を損なわずにすむ低い出口温度にまで低下してから、本
体外へ放出される。
【0045】すなわち、請求項1に記載の吸水型加熱式
加湿装置は、従来の加熱式とは異なり、毛細管中の微細
な水分を加熱沸騰させ、発生する蒸気を送気空気に混合
させて、得られる加湿空気を蒸気出口から吐出させる。
【0046】しかるに、この吸水型加熱式は、 a.加熱による殺菌効果は維持される。 b.従来の加熱式で生じていた「沸騰の過程で蒸気が熱
水中から急激にかつ大量に大気中へ放出される現象」は
著しく緩和(抑制)される。
【0047】c.蒸気発生までに費やす時間は短い。 d.加湿空気の出口温度は適正な温度になる。 e.加熱沸騰の際、熱水が槽部の近辺に飛散しない。
【0048】f.従来の加熱式で生じていたような熱水
の漏れは避けられる。 g.加湿能力は高い。 h.残渣硬度成分による吸水体の吸水能力の低下は著し
く緩和される(残渣硬度成分が蒸気通路を確保しながら
形成されることによる)。
【0049】といったことを奏する。しかも、吸水体に
同吸水体を取外操作させるのに必要な剛性が与えられる
とともに、取外操作を容易とするための取手が与えられ
る。 これにより、吸水体の交換などの作業が容易とな
る。請求項2に記載の吸水型加熱式加湿装置によると、
環状の槽部内の水(処理水)は、請求項1と同様、毛細
管作用により、吸水体にて吸い上げられる。
【0050】これにより、高い効率で槽部内の水は吸水
体の中央に向かって吸い上げられる。この広い面積で吸
水した毛細管中の水分は、加熱手段により加熱沸騰さ
れ、送気と混合して、蒸気出口から外部へ吐出される。
【0051】これにより、吸水体には高い吸水能力がも
たせられる。しかも、吸水体に同吸水体を取外操作させ
るのに必要な剛性が与えられるとともに、取外操作を容
易とするための取手が与えられる。 これにより、吸水体
の交換などの作業が容易となる。 請求項3に記載の吸水
型加熱式加湿装置によると、吸水体と台座部との間で発
生する行き場のない蒸気が孔部から外部へ逃げるように
なる。 これにより、吸水体は、上記蒸気による影響から
は回避される。
【0052】請求項4に記載の吸水型加熱式加湿装置に
よると、吸水体は、吸水側は断面積が大きくなり、蒸発
が行われる部分の断面積は小さくなる。 ここで、吸水体
は、縁部から吸い上げ、中央部に向かって蒸発が行われ
る上、途中は蒸発によって水の通過量が減少するから、
上記のようになると、吸水体は高い吸水性能ならびに蒸
発性能を有しつつ小形化がなされる。
【0053】
【0054】請求項5に記載の吸水型加熱式加湿装置に
よると、通電ヒータは、別途、固定する手段を必要とせ
ずに、通電ヒータそのものを活用して、台座部に固定さ
れる
【0055】請求項6に記載の吸水型加熱式加湿装置に
よると、通電ヒータと台座部とは広い接触面積で互いに
接するから、通電ヒータの熱を有効に活用した吸水の加
熱が行える
【0056】請求項7に記載の吸水型加熱式加湿装置に
よると、水槽内の水は吸水体によって吸い上げられる。
一方、この吸水体が嵌合している熱伝導体には、熱源で
高温となった熱源ブロックの熱が伝えられ、吸水体で吸
水された水分を加熱して沸騰させている。この沸騰によ
って吸水体から蒸気が発生する。そして、この蒸気が、
カバー部材で囲まれた本体内の上部空間の上方に在る蒸
気出口に向かう。 他方、送風機の運転によって本体の下
部空間に取り入れられた外気は、U字状の送気通路に沿
って水槽が在る末端に至り、ここから横方向仕切板に在
る開口部、通気部材の内部を経て、同通気部材の吹出口
から、カバ−部材で囲まれた本体内の上部空間の上部中
央へ吹き出される。 すると、吸水体から蒸発した蒸気
は、送気と混じりながら、蒸気出口に至り、蓋部材に在
る蒸気口から外部へ放出される。 これにより、小水量で
高吸水量型の加湿装置が実現される
【0057】請求項8に記載の吸水型加熱式加湿装置に
よると、熱膨張差によって熱源ブロックと熱伝導体とは
締嵌めとなって密接するから、熱源ブロックの熱が熱伝
導体の広い外表面に分散される。 つまり、熱伝導体に
は、効率よく熱源ブロックからの熱が伝導されるように
なる。 また熱伝導体の外表面に施されたクロームメッキ
により、残渣硬度成分(スケール)による吸水体の固着
が防がれるようになり、吸水体の交換が容易ともなる
【0058】請求項9に記載の吸水型加熱式加湿装置に
よると、断熱効果により、吸水体の下方のスカート部に
おいて沸騰が不用意に行われるのが抑制され、ならびに
水槽内の水が不用意に加熱されるのが抑制される
【0059】
【0060】請求項10に記載の吸水型加熱式加湿装置
によると、蒸発のための熱が熱源ブロックから水槽側に
逃げるのが抑制されるようになる
【0061】請求項11に記載の吸水型加熱式加湿装置
によると、送気通路を流れる外気が冷却風となって、制
御回路を冷却する
【0062】請求項12に記載の吸水型加熱式加湿装置
によると、本体内の空間を最大限に有効に占有して容積
を稼ぐ形状となった給水タンクが本体内に装着されるよ
うになる
【0063】請求項13に記載の吸水型加熱式加湿装置
によると、吸水体の交換が容易に行えるようになる。
なわち、本体の上部を開放し、さらにカバー部材を取外
して、熱伝導体の頭部を露出させた後、同頭部に在る継
手にハンドルを接続して、熱伝導体を熱源ブロックから
外し、吸水体と共に本体外に取出して、使用済みの吸水
体を新規な吸水体に代えて、再びに元の位置に熱伝導体
を取付ければよい
【0064】請求項14に記載の吸水型加熱式加湿装置
によると、熱伝導体は、カバ−部材の天板から突き出て
いる押し部材によって上方から押し付けられているか
ら、たとえ熱伝導体の壁部と熱源ブロックとの間の空間
部分に充満する蒸気の力を受けても、抜け出ることはな
【0065】請求項15に記載の吸水型加熱式加湿装置
によると、ばねに蓄積された弾性力で熱伝導体は、上方
から押し付けられるから、一層、熱伝導体が抜け出るよ
うなことはない
【0066】請求項16に記載の吸水型加熱式加湿装置
によると、給水が給水タンクから水槽へ導かれる間に、
給水中のカルシウムイオン,マグネシウムイオン,ナト
リウムイオンといった成分が吸着剤の吸着作用によって
取り除かれ、同イオンを原因とした残渣硬度成分の発生
を防ぐ
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図5に示す第1の
実施例にもとづいて説明する。図1は、本発明を適用し
た吸水型加熱式加湿装置であるところの加湿器の断面を
示し、30は例えば箱形の外形をなした本体である。
【0079】本体30は、本体30の一部、例えば上部
側が開口した本体ケ−ス31とこの本体ケ−ス31の上
部側の開口を開閉可能に閉塞するカバ−32とを組合わ
せて構成される。
【0080】本体ケ−ス31内の中段には、左右方向に
沿って延びる板状の横仕切部材33が設けられている。
この横仕切部材33は、左側端が本体ケ−ス31の左側
壁と連続し、右側端が本体ケ−ス31の右側壁から退避
した位置に配置されている。横仕切部材33は、本体ケ
−ス31の内部空間を上下に区画するような板状をなし
ていて、本体30内の内部空間を上下に略二分してい
る。
【0081】横仕切部材33の右側端には、本体ケ−ス
31の右側壁と並行をなして、カバ−32から退避した
位置にまで延びる板状の囲い部材34が一体に突設され
ている。囲い部材34は、本体ケ−ス31内を区画する
ような板状をなしていて、本体ケ−ス31内の右側に風
路空間を構成している。
【0082】略二分された本体30の内部空間のうちの
上部空間は、横仕切部材33の中央から本体ケ−ス31
の上部開口にまで渡って設けた上下方向に延びる板状の
縦仕切部材35で、左右に二分されている。
【0083】この縦仕切部材35を挟む本体ケ−ス31
内の上部空間のうち、左側の空間部分はタンク装着部3
6にし、右側の空間部分は蒸発室37にしてある。縦仕
切部材35と囲い部材34との間に在る横仕切部材33
の板面中央には、中空部、例えば円形な開口で形成され
た空孔38が設けられている。この空孔38の開口縁に
は、上方に突き出る周壁39が同開口縁に沿って連続し
て設けられている。この周壁39は、例えば開口縁を上
方へ直角となる向きに折り曲げて構成されている。
【0084】また縦仕切部材35と本体ケ−ス31の左
側壁との間に在る横仕切部材33の左側部分には、例え
ば同端部を台状に隆起させてなる段部40が形成されて
いる。
【0085】これによって、縦仕切部材35を挟む横仕
切部材33の左側には、受槽部41が形成され、右側に
は環状の貯槽部42(槽部に相当)が形成される。また
これら受槽部41と貯槽部42との間に在る縦仕切部材
35の下端には、双方の槽部41,42を連通するよう
な切欠部43が形成してある。
【0086】タンク装着部35には、カ−トリッジ式の
給水タンク44が、給水キャップ45を下側に向けて挿
脱自在に挿入されている(倒立載置)。詳しくは、加湿
に必要な水が収容された給水タンク44は、給水キャッ
プ側の壁部が上記段部40と当接するまで挿入すること
により、所定の状態でタンク装着部36に装着される。
なお、給水キャップ45は、給水タンク44に設けた口
体46に、雄ねじおよび雌ねじを用いて、着脱自在に装
着してある。
【0087】給水キャップ45と対応する横仕切部材3
3の部位には、図4にも示されるように上方へ突き出る
棒状の突起47が突設されている。給水キャップ45に
は、この突起47と協同して動作する開閉弁48が設け
られている。
【0088】すなわち、図4に示されるように給水キャ
ップ45は、口体46にねじ込んである、雌ねじと環状
のパッキン49とを有する有底筒形の本体部50と、こ
の本体部50の先端から周壁と連続して前方へ突出した
環壁51とを有している。
【0089】本体部50の端壁の中央には、本体部50
の軸心方向に沿って延びる弁棒52が軸方向に摺動自在
に支持されている。この弁棒52は、付勢部材、例えば
ばね53によって、キャップ先端側へ付勢されている。
【0090】また弁棒52の周囲の端壁部分には、同端
壁を挟む両側を連通する通孔54が穿設されている。さ
らに通孔54の開口縁には、環壁51とは反対側、すな
わち給水キャップ45の基部側に向かって突出する環状
の弁座55が形成されている。
【0091】弁棒52は、突起47と対応する位置に配
置されていて、下部端には突起47を受ける受部56が
形成されている。また上端部には弁座55の開口を開閉
する弁体57が設けられている。
【0092】こうした構成によって、給水タンク44
は、タンク装着部36に装着されると、弁体57が、突
起47による弁棒52の押上げにより開動作し、収容さ
れた水が通孔54から受槽部41へ導出されるようにし
てある。と同時に、貯槽部42一定の水量となる水位、
すなわち液面が環壁51の先端に達して、同先端開口を
塞ぐ位置となると、置換空気の流入が無くなり(水
封)、水の供給を停止するようにしてある。
【0093】さらに、給水タンク44は、貯槽部42内
の水が不足すると、置換空気の流入が行われ、内部から
所定水量(一定水位)となるように給水がなされるよう
になっている。つまり、給水タンク44内の給水は、貯
槽部42の水位に応じて流出が制御される。
【0094】すなわち、キャップ付きの給水タンク44
にて、貯槽部42内を一定水量に保つ一定水量供給手段
を構成している。一方、環状の貯槽部42の中央には、
内腔部である空孔38を塞ぐように、吸水体支持手段と
しての台座部58が設けられている。
【0095】台座部58は、熱伝導率の良い部材、例え
ば高熱伝導率を有するアルミニウム合金からなり、倒立
カップ状をなしている。この台座部58の開口端は、同
開口端の外周に形成されたフランジ部59と共に、環状
に形成された熱絶縁部材60を介して、貯槽部42の周
壁内面に嵌挿されて固定してある。また台座部58の底
壁は、周壁39で囲まれた空孔38を通して、上方へ突
き出ている。
【0096】この台座部58の表面には、同台座部58
を覆い隠すように、吸水手段としての吸水体61が載置
されている。すなわち、吸水体61は、例えば多孔質の
素材を台座部58の外表面形状に合わせて、略倒立カッ
プ状に成形された吸水性部材から構成してある。
【0097】この吸水体61の中央部は、台座部58の
底側に嵌挿されて、同台座部58における底側の表面全
体と重なっている。また吸水体61の周縁部は、拡開し
ながら貯槽部42の底面近くまで延びている。これによ
り、吸水体61は台座部58の表面全体を覆うように配
設される。
【0098】この吸水体61の周縁部は、貯槽部42内
に貯溜して在る水に浸漬している。こうした吸水体61
の設置により、吸水体61は、毛細管作用によって、貯
槽部42内の水を周縁から中央に向かって吸い上げる
(吸引)ようになる。
【0099】吸水体61の一部、例えば台座部58の上
面と重なる壁部61aの中央部分には小径な孔部62が
設けられている。これにより、吸水体61と台座部58
との間に充満する流体を外部へ逃がせるようにしてあ
る。
【0100】吸水体61の壁部61aの中央には、取
手、例えばU字状に成形された取手63が設けられてい
る。これにより、図3に示されるように取手63を使
い、吸水体61を台座部58から取り外したり、取り付
けたりできるようにしてある。
【0101】また吸水体61が重なる台座部58の周壁
部分の内面には、加熱手段としての電気ヒ−タ(通電ヒ
−タ)、例えばPTCヒ−タで構成される面状のバンド
ヒ−タ64が周方向に沿って設けられている。
【0102】これによって、吸水体61は、バンドヒ−
タ64を熱源とし、台座部58を伝熱面として、加熱さ
れるようになっている。つまり、吸水体61で吸い上げ
た水分を加熱により蒸発させるようにしてある。
【0103】ここで、PTCヒ−タは、ある特定の温度
になると急激に抵抗値が増加して、電流が流れにくくな
り、発熱量が減少する特性を有していて、同PTCヒ−
タがもつ通電電流の自己制御性によって、過熱なく一定
の温度を保てるようにしてある。
【0104】他方、タンク装着部36の下側となる本体
ケ−ス31の左側壁には、送風機構68を構成する空気
入口65が設けられている。またカバ−32には同じく
蒸気出口66が設けられている。蒸気出口66は、例え
ば囲い部材34の直上となるカバ−部分を中心として、
前後左右に広がる大径な開口部から形成されている。
【0105】これにより、本体30の内部には、横仕切
部材33の下側に在る本体ケ−ス31の左右方向に延び
る空間と、この空間と連通する上記本体ケ−ス31内の
右側に在る風路空間とによって、送気路67が構成され
る。
【0106】この送気路67の空気入口側の部位には、
送風機、例えばモ−タ直結式の横流ファン69が設置さ
れている。これにより、本体30外の空気を空気入口
から内部へ取り入れ、蒸気出口66へ向かい、送気さ
せるようにしてある。
【0107】また本体30内には蒸気路70が設けられ
ている。蒸気路70は、上記蒸発室37をそのまま用い
て構成され、吸水体61の蒸気の発生する部分に入口7
0aが臨んでいる。また蒸気路70の出口70bは、囲
み部材34の上方の欠損部分に連通している。つまり、
出口70bは送気路67に開口している。
【0108】こうして構成される送風機構68により、
吸水体61から蒸発した蒸気は、送気路67の空気流で
吸引されて、同空気と混じりながら、蒸気出口66から
外部へ吐出されるようになっている。
【0109】他方、本体ケ−ス31内には、制御系が内
蔵されている。図5には、この制御系の構成が示されて
いる。すなわち、制御系は、例えばマイクロコンピュ−
タで構成された制御部71を有している。この制御部7
1には、本体ケ−ス31の外表面に設けてある、湿度を
設定するための湿度設定部72が接続されている。制御
部71には、空気入口65の付近に設けてある、湿度を
検出するための湿度検出器73が接続されている。
【0110】制御部71には、バンドヒ−タ64、横流
ファン69が接続されている。この制御部71は、湿度
設定部72で設定された設定湿度と湿度検出器73で検
出された湿度とに基づいて、例えば設定湿度と検出湿度
との差にしたがって、バンドヒ−タ64,横流ファン6
9の通電をオンオフ制御する機能が設定されている。こ
れにより、加湿の要求があるときのみ、加湿器を動作
(運転)させるようにしている。
【0111】また台座部58の内面には、バンドヒ−タ
64と隣接して、ヒュ−ズ74が設けられている。ヒュ
−ズ74は、制御系の電源回路に介装されていて、過電
流が流れるのを防いでいる。
【0112】つぎに、このように構成された加湿器の作
用について説明する。まず、倒立載置されたカ−トリッ
ジ式の給水タンク44によって、受槽部41および貯槽
部42内は、一定水量の水で満たされている。
【0113】すなわち、給水タンク44は、突起47に
よる開閉弁48の開動作にしたがって、内部に封入され
た水が外部空気と置換しながら、受槽部41内に供給さ
れる。この水の供給は、貯槽部42内が一定水量、すな
わち一定水位になるまで継続される。
【0114】一定水位に達すると、給水キャップ45の
環壁51の先端開口は液面で塞がれて、置換空気の流入
がなくなる(水封)。つまり、給水タンク44内からの
水の流出は停止し、受槽部41,貯槽部42内を一定水
量で満たすこととなる。
【0115】また吸水体61は、周縁部から毛細管作用
に基づき、所定速度で上記貯槽部42内の水を中央側へ
吸い上げている(吸引)。なお、貯槽部42内の水位
が、吸込体61の吸引によって下がると、液面で塞がれ
ていた環壁51の先端開口は開放し、再び、一定水位と
なるまで、給水タンク44から受槽部41へ水が供給さ
れる。
【0116】こうした状態から、加湿が要求されるよう
な環境、例えば室内において、加湿器の電源をオンす
る。これにより、バンドヒ−タ64および横流ファン6
9に通電がなされる。
【0117】すると、バンドヒ−タ64は発熱する。こ
の熱は、台座部58を介して、同台座部58に載置して
ある吸水体61へ伝わり、同吸水体61を加熱する。こ
れにより、広い面積で吸水した吸水体61の毛細管中の
水分は、加熱沸騰され、給水体61から蒸発気化する。
【0118】このとき、空気は余分に加熱されないか
ら、これを原因とする加湿空気の出口温度の上昇は抑制
される。一方、加湿器は、横流ファン69の運転によっ
て、空気入口65から室内の空気を本体30内に取り入
れている。この空気は、送気路67を通じて、蒸気出口
66から吹き出される。
【0119】ここで、蒸気路70には、この送気路67
を流れる空気流で生じるエゼクタ−作用により、負圧が
発生する。この負圧により、上記吸水体61から蒸発し
た蒸気は、送気路67に向かって吸い出される。
【0120】この蒸気は、送気路67に到達するところ
で、送気路67の送気(低温の空気)と逐次、混じりな
がら、蒸気出口66へ導かれる。これにより、加湿空気
は、環境を損なわない、低い出口温度にまで低下してか
ら、蒸気出口66から本体30外へ吐出される。
【0121】こうしたオン運転は、所定湿度値が湿度検
出器73から検出されるまで継続する。そして、所定湿
度値に検出湿度がなると、制御部71の指令により、バ
ンドヒ−タ64、横流ファン69の運転をオフする。
【0122】この加湿器のオンオフ運転の繰り返しによ
り、室内は快適な湿度に維持される。こうした加湿器
は、毛細管中の微細な水分を加熱沸騰させる構成である
から、従来の加熱式加湿器がもつ殺菌作用を維持しつ
つ、従来の加熱式加湿器、超音波加湿器、自然蒸発式加
湿器の不具合を解消した高性能の加湿器が得られる。
【0123】すなわち、給水型加熱式の加湿器は、 a.加熱による殺菌効果は維持されるから、殺菌のため
の余分な装備を必要とせずにすむ。
【0124】b.「沸騰の過程で蒸気が熱水中から急激
にかつ大量に大気中へ放出される現象」を著しく緩和
(抑制)されるから、沸騰に伴う騒音は著しく小さく、
静粛な加湿器となる。
【0125】c.毛細管中の微細な水分を加熱沸騰させ
るから、蒸気発生までに費やす時間(立ち上がり時間)
は短くてすむ。 d.発生した蒸気は、送気と混じりながら本体30外へ
吐出されるから、加湿空気の出口温度は適正な温度とな
る。
【0126】e.加熱沸騰の際、熱水が貯槽部42の近
辺に飛散することはないから、従来の加熱式のように白
煙を発生することがない上、衛生的である。 f.熱水を直接的に貯溜しないから、従来の加熱式で生
じていた加湿器が転倒するなどによる熱水の漏れは避け
られる。
【0127】g.毛細管中の微細な水分を加熱沸騰させ
るから、加湿能力は高い。 h.残渣硬度成分(スケ−ル)による吸水体61の吸水
能力の低下は著しく緩和させることができる。
【0128】すなわち、水分が吸水体61から蒸発する
と、蒸発の残渣分として、残渣硬度成分(スケ−ル)が
吸水体61に堆積するが、毛細管中の水分を加熱沸騰さ
せて行われる蒸発では、残渣硬度成分が漸次堆積する過
程と、蒸発過程とが同時に進行する。
【0129】このことは、残渣硬度成分は蒸気通路を確
保しながら形成されるので、従来の自然蒸発式の加湿器
とは異なり、吸水体61の吸水能力の低下は著しく緩和
されることとなり、吸水体61の寿命は長い。
【0130】といった効果を奏する。しかも、こうした
効果に加え、加湿器は、 i.吸水の構成として、環状の貯槽部42を用いて、吸
水体61の周縁部から台座部58で支持される吸水体6
1の中央へ水を吸い上げる構成を用いたことにより、広
い面積で貯槽部42から吸水させて蒸発させること可能
となり、吸水体61に高い吸水能力をもたせることがで
きる。
【0131】j.設定湿度と本体30外との湿度の差に
したがって、加熱動作および送風動作を制御したことに
より、室内など環境下の湿度を、常に快適な湿度に保つ
ことができる。
【0132】k.送風機構68の構成として、送気路6
7を流れる空気流で、吸水体61から蒸発する蒸気を蒸
気路70を通じて吸引させる構成を用いたことにより、
吸水体61からの蒸気は、本体外から取り込まれた送気
に対して、効率よく接触しながら混じるようになる。
【0133】これにより、たとえ加湿器が小型化となっ
て、蒸発する部位と蒸発出口66との間の距離が接近す
るような配置となっても、別途、装備を必要とせずに、
加湿空気の出口温度を適正な温度にすることができる。
実験によれば、加湿空気の出口温度は、60℃程度とい
った低い温度が得られるものであった。
【0134】l.倒立カップ状の台座部58を用い、同
台座部58の開口端を熱絶縁部材60を介して貯槽部4
2に固定した構成を採用したことにより、広い蒸発面積
を確保できる上、台座部58から熱が逃げるのを防ぐこ
とができる。
【0135】これにより、吸水体61の蒸発能力を高め
ることができる。これに加え、同台座部58の周壁部分
の内面にバンドヒ−タ64を設けた構成を採用したこと
により、熱容量が小さくてすみ、その分、予備加熱を必
要とせずに速やかに加湿空気を発生させることが可能
で、省エネルギ−の点で優れる。
【0136】さらに、余分な水の蒸発を要しないので、
バンドヒ−タ64は最小限の能力ですむ上、空気を余分
に加熱することが防止されるので、加湿空気の出口温度
の上昇の抑制にも貢献する。
【0137】また高熱伝導率を有するアルミニウム合金
で構成された台座部58を採用することにより、台座部
58の熱伝導を活用して、吸水体61で吸い上げた水分
を無駄なく効率よく加熱させることができる。
【0138】加えて、PTCヒ−タの採用により、ある
特定の温度になると急激に抵抗値が増加して、発熱量が
減少するという自己制御性にて、発熱温度を一定にさせ
ることができるので、簡単な構成で所定の性能が得るこ
とが可能である。
【0139】m.吸水体61に孔部62を設けたことに
より、吸水体61と台座部58との間で発生する行き場
のない蒸気を外部へ逃がすことができる。すなわち、毛
細管中の水分が加熱によって蒸発する際、吸水体61に
おいて台座部58の界面近くで発生する蒸気は、界面を
上昇して行き場を失い、吸水体61を膨らませて、形状
を損なわせる傾向がある。
【0140】これは、界面が蒸気膜で閉塞状態になると
される。孔部62が在ると、同界面は開放した状態に保
たれるから、そのような閉塞状態が発生しなくなる。
【0141】といった効果を奏する。図6および図7
は、本発明の第2の実施例を示す。本実施例は、上記第
1の実施例とは、バンドヒ−タの代わりに、コイル状の
電気ヒ−タ(通電ヒ−タ)80を採用し、この電気ヒ−
タ80を台座部58の周壁内面に、雄ねじと雌ねじとの
関係の如く、ねじ込んで固定させた点で異なる。
【0142】すなわち、電気ヒ−タ80は、台座部58
の周壁径に応じたコイル形をなしている。また台座部5
8の周壁内面には、同電気ヒ−タ80を受けるコイル状
の凹部81が形成されている。
【0143】これにより、図7に示されるように凹部8
1に電気ヒ−タ80を螺挿させることにより、互いがね
じ面となって、電気ヒ−タ80が台座部58の周壁に取
り付けられる。
【0144】こうした構成は、別途、固定する手段を必
要とせず、電気ヒ−タ80そのものを活用して、容易に
台座部58に電気ヒ−タ80を取り付けることができ
る。しかも、電気ヒ−タ80と台座部58とは、互いに
広い接触面積で接するから、電気ヒ−タ80の熱を有効
に活用した吸水の加熱を行うことができる。
【0145】図8および図9は、本発明の第3の実施例
を示す。本実施例は、上記第1の実施例とは、吸水体6
1の構成の点が異なる。すなわち、本実施例の吸水体6
1は、例えば多孔質の素材を台座部58の外表面形状に
合わせて成形した吸水性部材90(吸水部材)と、吸水
体61を脱着操作するための取手63を有した補強部材
91とを組み合わせて構成してある。
【0146】詳しくは、補強部材91は、例えば図9
(a)に示されるように網状部材92から台座部58の
表面形状に対応した有底筒形、あるいは例えば図9
(b)に示されるように細線部材93から台座部58の
表面形状に対応した有底筒形の篭状に成形しておく。こ
の補強部材91を作る際、取手63も設けておく。
【0147】吸水体61は、例えば吸水体61の外表面
に、補強部材91を配置して接着剤などで接着して一体
化することにより構成してある。これにより、吸水体6
1には同吸水体61を取外操作させるのに必要な剛性が
与えられ、取手63を用いた取外操作が容易となる。
【0148】すなわち、吸水体61は、メンテナンスの
点から、交換をすることがある。取手63を兼ねる補強
部材91を一体化した吸水体61は、剛性が高くなる
分、使い勝手が増すので、第1の実施例中、図3に示さ
れているような交換作業、すなわち吸水体61の台座部
58に対する載置操作、取外操作が容易になる。
【0149】しかも、補強部材91は吸水体61の交換
時期を判断する目安ともなる。すなわち、残渣硬度成分
(スケ−ル)が補強部材91を覆う程度に発達したか否
かが、吸水体61の交換時期を判断する目安となる。こ
のことは、補強部材91は、吸水体61の寿命測定手段
を兼ねることとなり、便利である。
【0150】図10は、本発明の第4の実施例を示す。
本実施例は、上記第1の実施例とは、吸水体61の形状
の点が異なる。すなわち、本実施例の吸水体61は、吸
水体61の厚み寸法tを、貯槽部42に浸漬する縁部か
ら、台座部58の上部と重なる中央部分に向かって漸次
薄くしたことにある。つまり、吸水体61の吸水側は断
面積が大きく、蒸発が行われる部分の断面積は小さくし
ている。
【0151】これにより、吸水体61を小形で高性能の
ものとすることができる。すなわち、吸水体61は、縁
部から吸い上げ、中央部に向かい蒸発が行われるから、
途中は蒸発によって水の通過量が減少する。
【0152】したがって、上記のように吸水体61の厚
みを変えると、吸水体61は、小形でありながら、高い
吸水性能ならびに蒸発性能を維持することができる。図
11は、本発明の第5の実施例を示す。
【0153】本実施例は、第1の実施例とは、台座部
の構成とヒ−タ取付構成とが異なる。すなわち、本実
施例の台座部61は、開口端が熱絶縁部材60を介して
貯槽部42に固定され、底壁が貯槽部中央の内腔部に凹
陥する皿状にしてある。むろん、この場合も第1の実施
例と同様、台座部58は高熱伝導率を有するアルミニウ
ム合金で形成してある。
【0154】この皿状の台座部58の底壁背面には渦巻
状の電気ヒ−タ100(通電ヒ−タ)が設けられてい
る。また電気ヒ−タ100と接する台座部58の表面、
すなわち背面ならびに内周面には、電気ヒ−タ100の
表面形状と嵌まる渦巻状の凹部101、コイル状の凹部
102が形成されていて、電気ヒ−タ100と台座部
とを広い接触面積で接触させている。
【0155】こうした加湿器は、第1の実施例で述べた
効果に加え、浅皿状の台座部58の採用によって、低揚
で貯槽部42から吸水し得るから、その分、吸水体61
の蒸発能力を高めることができるという効果を奏する。
【0156】さらに、第1の実施例と同様、熱容量は小
さくてすむから、その分、予備加熱を必要とせず、背面
の電気ヒ−タ100を用いて、速やかに加湿空気を発生
させることができるものである。
【0157】また互いの取付面が互いの形状に整合させ
る構造で、電気ヒ−タ100と台座部58とを取付け
て、広い接触面積で互いに接するようにしたことによ
り、伝熱促進効果により、電気ヒ−タ100の熱を有効
に活用した吸水の加熱を行うことができる。
【0158】むろん、本実施例の吸水体61は、上記第
3の実施例のように補強部材で補強した構造でも、上記
第4の実施例のように厚み寸法tを変えた構造であって
もよい。
【0159】図12は、本発明の第6の実施例である。
本実施例は、第5の実施例の変形例で、渦巻状の電気ヒ
−タの代わりに、台座部61の背面に平面状の電気ヒ−
タ102を設けたものである。
【0160】なお、上記第1の実施例〜第6の実施例に
おいて、上記第1の実施例と同じ部分には同一符号を付
して、その説明を省略した。図13ないし図19は、本
発明の第7の実施例である。
【0161】本実施例は、カバー部材を採用して本体内
に蒸気室を設けた吸水型加熱式の加湿器を示す。本実施
例の加湿器の構成について説明すれば、図中200は吸
水型加熱式加湿装置を構成する箱状本体である。
【0162】箱状本体200は、上部側が開口した箱形
の本体201とこの本体201の開口を着脱自在に閉塞
する蓋部材202とを組合わせて構成される。なお、蓋
部材202には例えば長方形状を呈した蒸気口203が
穿設してある。
【0163】本体201内の下段には、本体201の内
部空間を上下に仕切るよう、板状の仕切部材204(横
方向仕切部材に相当)が設けてある。また仕切部材20
4の一角部には、環状の深溝型の水槽205が設けられ
ている。水槽205は、図14〜図16に示されるよう
に内壁206,外壁207,底壁208からなり、内壁
206が中央部で隆起して、中央に孔部209を形成し
ている。これにより、中心部が開口し、内側壁面が裁頭
円錐面状に隆起した、全体として環状の深溝型を呈した
水槽205を構成している。
【0164】またこの水槽205が在る部位とは対角と
なる角部側の仕切部材204の部分には、給水タンク2
10を受けるタンク受部211が設けられている。タン
ク受部211は、給水タンク210の先端部(頭部)で
あるところの給水タンク210の入出口を閉塞してい
る、給水制御弁(図示はしないが、第1の実施例の図4
に示されている構造と同じ弁)が付いたキャップ212
が十分に嵌まり合う深さと直径を有する円形の凹部から
形成して、タンク下端(肩部)を受け止めるようにして
ある。またタンク受部211の給水制御弁と対応する位
置には突起213が設けられていて、タンク受部211
に給水タンク210を設置すると、給水制御弁の止弁
(図示しない)を開放させて、給水タンク210内に貯
溜してある給水を流出できるようにしてある。これによ
り、第1の実施例と同様、常に一定水位となるように水
槽205に水を供給できる一定水量供給手段を構成して
いる。
【0165】突起213の周辺と水槽205との間は、
仕切部材204に形成してある給水路214で連通接続
されていて、給水タンク210からの水を水槽205へ
供給できるようにしてある。
【0166】またこの給水路214の途中には、活性炭
を用いた吸着剤、例えば活性炭ビロック215が水路を
遮るように設けられていて、残渣硬度成分(スケール)
の原因となる吸水中のカルシウムイオンCa- 、マグネ
シウムイオンMg- 、ナトリウムイオンNa- を取り除
けるようにしている。
【0167】水槽205の周囲の仕切部材204の上面
には、倒立箱形のカバー部材300が、水槽205をそ
の周囲の部分と共に覆うようにして、着脱自在に載置さ
れている。カバー部材300は、下面が開口し、上部が
蓋部材202の内面に近くまで延びる、例えば断面矩形
の倒立箱状に形成されていて、仕切られた本体201の
上部空間の一部を囲っている。このカバー部材300で
囲った隔室部分を蒸気室301としている。またカバ−
部材300の上部壁には、蒸気口203に嵌まり合う蒸
気出口302が形成してある。
【0168】また水槽205には、孔部209を塞ぐよ
うに、内壁206に熱源ブロック303が嵌挿されてい
る。具体的な取り付けには、例えば内壁206の先端部
を内側に絞った軸とし、この絞り部の段差と突き合うよ
うに、熱源ブロック303の下端部を嵌挿させて、両者
を接合させることが行われている。この接合構造にて小
型化になるようにしてある。
【0169】熱源ブロック303は、熱伝導率の高い部
材、例えばAl(アルミ)合金部材で裁頭円錐状のブロ
ックを形成するとともに、同ブロックにシースヒータ等
の熱源304を鋳包んで構成してなり、熱源304から
発生する熱をブロック全体に効率よく伝熱される構造に
してある。
【0170】この熱源ブロック303の円錐状外表面に
は、頭部が熱源ブロック303の上部から突き出るよう
に、熱源ブロックとともに加熱手段を構成する薄肉裁頭
円錐状をなした金属製の熱伝導体305が緊密に嵌合し
て設けられている。この取付け構造によって、熱伝導体
305は、仕切られた本体201内の上部空間に突出す
るように取付けられる。この熱伝導体305は、熱伝導
率の高い部材、例えば銅合金の薄板で構成されていて、
熱源ブロック303の熱を熱伝動体305の広い外表面
に分散できるようにしてある。
【0171】特に熱源ブロック303と熱伝導体305
とには、熱膨張差でよって、加湿器の動作時点で締嵌め
が成立するよう、例えば内側に位置する熱源をAl合
金、外側に位置する受熱側を銅合金に選択してあり、加
湿器の動作時点では高い伝熱性能が得られるようにして
いる。
【0172】むろん、熱源ブロック303、熱伝導体3
05との双方は、Al合金、銅合金を用いてもよいこと
は、熱伝導率が共に良い材料であるから当然あることは
いうまでもない。
【0173】熱伝導体305の下部は、円筒部306と
なっている。この円筒部306の外側には、断熱部材で
構成された断熱性のスカート部307が嵌合されてい
て、上部に加熱性の回転面を形成し、下部に断熱性の回
転面を形成させている。そして、このスカート部307
の下端が水槽205内へ向かって延びている。
【0174】上部空間に突き出た熱伝導体305の円錐
面の全面には、吸水体400が同面に密着するようにし
て取り付けられている。具体的には、図18に示される
ように吸水体400には、展開形状が扇形をなし、径が
小さい側の各端部には、ピン孔401を有する一対の耳
部402,402を突設した平板状の吸水材料が用いら
れている。そして、この吸水材料を熱伝導体305の円
錐面に巻き付け、クリップ403で耳部402,402
同志を止めることによって、吸水材料の片面を熱伝導体
305の円錐状部308の外表面に密着させている。
【0175】なお、クリップ403には、折り曲げ式の
腕404を本体として、この腕404の片側にピン40
5を突設し、もう片側にピン405を受ける係止孔40
6を設けた構造が採用されていて、耳部402,402
を腕間で挟み付けて、ピン405を、各耳部402のピ
ン孔401を通して、係止孔406へ差し込むことによ
って、耳部402,402同志を固定してある。
【0176】この吸水体400の下部は水槽205内の
水に浸漬していて、吸水体400が熱源ブロック303
からの伝熱によって加熱されると、毛細管現象により、
加熱蒸発に見合う吸水が行われる。これにより、第1の
実施例と同様、水槽205から高い吸水量で水を汲み上
げる構造にしてある。
【0177】なお、吸水体400の下端部は、熱伝導体
305のスカート部307(断熱性)に接していて、吸
水体400で閉塞される空間に熱が侵入することにより
同閉空間内で発生する蒸気の沸騰による各種の不具合を
防止するようにしてある。
【0178】また熱伝導体305の頭部には、吸水体4
00を交換するための脱着構造が設けてある。この脱着
構造には、熱伝導体305の頭部開口に、継手407を
設け、この継手407にハンドル408を取付けること
で、熱伝導体305を吸水体400と共に熱源ブロック
303から離脱させて、本体201外へ出すようにした
構造が用いられている。
【0179】具体的には、継手407には、図13、図
16に示されるように熱伝導体305の頭部開口に、同
開口を横切るように、例えば帯状板で構成される橋部材
409を取り付け、この橋部材409の熱伝導体305
の中心部と対応する中央部に、例えば内面にめねじが刻
設された筒形のボス部410を設けた構造が用いてあ
る。
【0180】またハンドル408には、例えばT字形を
なした部材を採用して、回転操作のための操作部411
aとボス部410に対する差込み部411bとを構成
し、差込み部411の根元側にボス部410と螺合自在
なおねじ部412を設けた構造が用いてある。
【0181】これにより、熱伝導体305の上側からボ
ス部410へ差込み部411bを挿入し、互いのねじを
噛み合わせて、差込み部411bの先端部を前進させれ
ば、差込み部411bが熱源ブロック303の上面につ
き当たることによる熱伝導体305の押上げにて、緊密
に嵌合していた熱伝導体305を熱源ブロック303か
ら強制的に離脱させるようにしてある。そして、この熱
伝導体305を本体201外へ出して、熱伝導体305
に巻き付けてある吸水体400を交換すればよいように
してある。但し、本実施例では、つき当たる差込み部4
11が熱源ブロック303の所定位置からずれないよう
にするため、差込み部411の先端部には孔部413が
設けられ、熱源ブロック303の上面には同孔413に
挿脱自在に嵌まり込む突起414が形成してある。
【0182】なお、差込み部411bの先端部は、例え
ばプラスチックス材から構成されていて、たとえ差込み
部411bが熱源ブロック303に当接しても、熱源ブ
ロック303には傷が生じない構造にしてある。
【0183】また熱伝導体305の外表面、特に吸水体
400と接触する外表面には、残渣硬度成分(スケー
ル)による吸水体400の固着を防ぐよう、クローム
(Cr)メッキが施され、残渣硬度成分(スケール)に
よる吸水体400の固着を防いで、吸水体400の交換
が容易に行えるようにしている。
【0184】熱源ブロック303と水槽205の内壁2
06との合せ面には、図16に示されるように熱断熱性
のパッキン309が介在されている。このパッキン30
9によって、熱源ブロック303の熱が水槽205へ逃
げないようにしている。
【0185】またこのパッキン309の外周面には、ス
カート部307の内周面に接するリップ310が全周に
形成されていて、リップ310を境として、熱伝導体3
05を上側と下側とで気密に保持させていて、これによ
っても熱が逃げないようにしている。
【0186】一方、カバー部材300の天部313の内
側には、熱伝導体305の略中心軸に沿って鉛直方向に
延びている筒形の押しつけ棒312(押し部材に相当)
が設けられている。
【0187】押しつけ棒312は、カバー部材300を
仕切部材204に設置操作すると、熱伝導体305を押
圧する長さを有していて、熱伝導体305を上側から熱
源ブロック303に押し付けるようにしてある。
【0188】またこの押しつけ棒312の基端部は、図
16に示されるようにコイルばね314を介して、カバ
−部材300の天部313の内側から突き出たボス部3
15に軸心方向に変位可能に弾性支持されていて、コイ
ルばね314のばね力で、熱伝導体305が蒸気によっ
て吹き上げられるのを抑制している(リップ310の気
密作用による)。むろん、このコイルばね314を設け
た構造によって推力を調整可能にしてある。
【0189】一方、本体201の下部空間には図14に
示されるように送気通路216が形成されている。送気
通路216の構造について説明すれば、217は水槽2
05の前部に向く外壁部分から本体201の右壁面およ
び底面に向かって延びる壁部分、218は水槽205の
左側に向く外壁部分の中央から本体201の左壁面およ
び底面に向かって延びる壁部分である。これら壁部分2
17,218は、いずれも本体201の外壁部分および
底壁208に一体に連結してある。
【0190】また壁部分217,218間に挟まれる水
槽205の前部側の外壁部分は、底面に延びて、その先
端部が底壁208に一体に連結されていて、本体201
の下部空間を水槽205の在る後部側とタンク受部21
1が在る前部側との2つの空間220,221に仕切る
構造にしてある。
【0191】壁部分218には、例えば円形の通気孔2
19が穿設されていて、仕切られた2つの空間220,
221を連通させている。また本体201の右壁には、
下部空間で仕切られた前部の空間220と連通する吸気
孔222が設けられている。
【0192】さらに仕切部材204においてカバー部材
300が囲う4角のうち、例えば給水路214を延長す
る延長線を挟む2つの対角位置となる水槽205に隣接
した部位には、下部空間で仕切られた後部の空間221
とカバー部材300で囲まれた空間との間を連通する例
えば角部にならう三角形状の通気孔223(開口部)が
設けられていて、本体201の下部空間に、吸気孔22
2を先端部とし、通気孔223を末端部とした、全体が
U字状となる送気通路216を形成している。
【0193】この構造によって、熱源ブロック301と
いった熱を帯びる部品が配置される水槽205を末端側
に配置し、熱的影響のないタンク受部211が途中に配
置される送気通路216を構成してある。
【0194】また壁部分218には、通気孔219を挟
んで、空間221側にファン224を配置し、空間22
2側に同ファン224と同軸をなしてつながるファンモ
ータ225を配置してなる送風機226が据付けられて
いる。この送風機226の運転によって、吸気口222
から外気を送気通路216に流通させるようにしてあ
る。なお、228はファン224の回りに設けたシュラ
ウドを示す。
【0195】この送気通路216の上流側となる前部の
空間220を構成する壁面には、加湿器の制御回路を構
成する、各種の電子部品を搭載した制御基板227、図
示しない電気機器といった部品が据付けられ、送気通路
216を流通する外気を利用して、冷却できるようにし
てある。
【0196】また通気孔223が在る仕切部材204の
上面部分には、同部分からカバー部材300の側壁内面
にならって、上方へ突出する通気部材229が設けられ
ている。
【0197】通気部材229は、例えば外形が角部にな
らう三角形状をなし、上端が閉塞された中空部230を
有していて、この中空部230の上端部がカバー部材3
00内の上部(天部313の内面)まで延びている。ま
たカバー部材300で囲まれた空間の中央に向く中空部
230の上部の斜面部分には、中空部230内を介して
通気孔223と連通する吹出口231が設けられてい
て、送風機236で取込まれた外気を吹出口231から
蒸気出口302の在るカバー部材300の中央へ向かっ
て吹き出せるようにしてある。
【0198】また通気部材229は、空気を吹き出すだ
けでなく、カバー部材330の内面に沿って上方へ突き
出していることを利用して、カバー部材330が仕切部
材204の所定位置に載置するときのガイドならびに位
置決め部材を兼ねる構造にしてある。
【0199】具体的には、カバー部材300は通気部材
229と水槽205との双方を内包する大きさの断面積
を有した断面矩形状の倒立箱形を呈していて、通気部材
229の配置にならってカバー部材330を仕切部材2
04に載置するだけで、所定位置にカバー部材330が
取付けられるようにしてある。
【0200】なお、通気孔223,通気部材229は対
角位置にそれぞれ設けられているが、2つの対角位置の
少なくとも一方の位置に通気孔223,通気部材229
を設けても構わない。
【0201】また給水タンク210は、カバー部材30
0を避けた残余の本体201内の空間を埋める、水平断
面に関して1辺が薄肉の略L字状をなす形状に構成され
ていて、できる限り大きな貯溜容積を得ている。
【0202】なお、水槽205には、本体201の前部
側の壁部の近くに位置して、水槽205とつながる例え
ば透明部材で構成された副水槽232が設けられ、この
副水槽232と対向する本体201の前部側の壁部には
窓部233が設けられ、窓部233,副水槽232を通
じ、水槽205の水面位置を目視可能にしてある。むろ
ん、この水面位置は、副水槽232に水位を検出する手
段を設置し、これを窓部233から目視させるようにし
てもよい。
【0203】つぎに、このように構成された加湿器の作
用について説明する。図16に示されるように給水タン
ク210,熱伝導体305,吸水体400、カバー部材
300などが本体201内に取付けた状態から、室内に
置かれている加湿器の電源をオンする。
【0204】すると、制御回路の指令により、シーズヒ
ータ等の熱源304および送風機226に通電がなされ
る。これにより、熱源304は発熱する、この熱によ
り、熱源ブロック303の全体は加熱される。この熱源
ブロック303の熱は、熱伝導体305へ伝わる。
【0205】ここで、熱源ブロック303と熱伝導体3
05とは、熱膨張差によって、締嵌めとなって相互は密
接しているから、熱源ブロック303からの熱は熱伝導
体305の広い外表面に分散されていく。
【0206】これにより、熱源ブロック303からの熱
は、効率よく熱伝導体305に伝達される。これは、リ
ップ310が付いたパッキン309によって、熱源ブロ
ック303から水槽205へ熱が無用に逃げないように
していることにもよる。
【0207】そして、この熱伝導体305に伝わる熱に
よって、熱伝導体305に巻き付けられた吸水体400
は加熱されていく。このとき、水槽205には、活性ビ
ロック215の吸着作用によって、残渣硬度成分(スケ
ール)の発生の原因となるカルシウムイオンCa- ,マ
グネシウムイオンMg- ,ナトリウムイオンNa- など
といった成分が取り除かれた水が供給してあり、吸水体
400はこの残渣硬度成分の発生の原因となる成分を除
いた水分を毛細管現象によって吸い上げている。
【0208】これにより、吸水体400の毛細管中の水
分は、加熱されて沸騰し、吸水体400から蒸発気化す
る。この際、熱伝導体305の下部のスカート部307
は断熱性であるから、断熱効果により、吸水体400の
下部において不用意に沸騰が行われたり、水槽205内
の水が不用意に加熱されたりすることはない。
【0209】なお、常に熱伝導体305は、カバ−部材
300の天部から突き出ている押しつけ棒312で、コ
イルばね314のばね力を伴って、上方から押し付けら
れているから、たとえ熱伝導体305の壁部と熱源ブロ
ック303との間の空間部分に充満する蒸気の力を受け
ても、抜け出ることはない。つまり、加熱ブロック30
3と熱伝導体305との接触面で熱伝導の疎外は起こら
ない。
【0210】一方、加湿器は、送風機226の運転によ
って、吸気口222から室内の空気を送気通路216に
取り入れている。この空気が、本体201の下部空間、
すなわち送気通路216にならってU字状に曲りなが
ら、開口部223へ至る。この間、制御基板227など
電子機器は、送気通路216を流れる外気が冷却風とな
って冷却されていく。
【0211】この空気が、通気部材229を経て、吹出
口231からカバー部材300で囲まれた空間に吹き出
される。そして、カバー部材300の中央において、こ
の吹き出された空気が、吸水体400から蒸発した蒸気
とが混じ合いながら、蒸気出口302,蒸気口203を
経て、外部へ吹き出される。
【0212】これにより、加湿空気は、低い出口温度に
まで低下してから、外部へ吹き出される。この加湿動作
中、吸水体400は、残渣硬度成分(スケール)によ
り、熱伝導体305に固着しようとするが、熱伝導体3
05の外表面には予めクロームメッキ(残渣硬度成分と
は固着しにくい関係にある)が施されているから、こう
した固着は発生しないですむ。
【0213】こうしたオン運転が、第1の実施例と同
様、所定湿度値になるまで継続し、所定湿度になると、
加湿器の運転を停止する。つまり、加湿器のオンオフ運
転の繰り返しにより、室内は快適な湿度に維持される。
【0214】これにより、第1の実施例と同様、小水量
高吸水量型の加湿器を実現できる。しかも、給水中のカ
ルシウムイオンCa- ,マグネシウムイオンMg- ,ナ
トリウムイオンNa- といった成分は、予め活性炭ビロ
ック215の吸着作用によって取り除かれているので、
同イオンを原因とした残渣硬度成分の発生は最少限とな
る。
【0215】また、使用済みの吸水体400を交換する
ときは、まず、電源をオフする。ついで、蓋部材202
を取り外して本体201の上部を開放し、つぎにカバー
部材300をその上側に付いている把持部316を用い
て、本体201内から取り出して、熱伝導体305の頭
部を露出させる。
【0216】この後、ハンドル408を用いて、図17
に示されるように緊密に嵌合している熱伝導体305を
熱源ブロック303から取り外す。これには、ハンドル
408の差込み部411bを熱伝導体305のボス部4
10に差込み、ついでハンドル408の操作部411a
をねじ込む方向に回転操作すればよい。
【0217】すなわち、おねじ部412とめねじとのか
み合いにしたがって、差込み部411が前進すると、ま
ず、先端部に在る孔部413が熱源ブロック303の頭
部に在る突起414に差し込まれる。ついで、差込み部
411bの先端部が熱源ブロック303の上面に触れ、
同上面を押圧していく。
【0218】ここで、熱源ブロック303は固定され、
熱伝導体305は嵌合されているのであるから、差込み
部411bの先端部が熱源ブロック303に当接する
と、熱伝導体305は、ねじ送りにしたがって、熱源ブ
ロック303から剥がされるようにして離脱される。
【0219】このとき、熱源ブロック303と熱伝導体
305との両者は、締嵌めから解放されている(電源が
オフして温度低下しているから)から、熱伝導体305
は容易に熱源ブロック303から離脱させられる。
【0220】この熱伝導体305の離脱を終えたなら
ば、ハンドル408を持って、吸水体400が付いた熱
伝導体305を本体210外へ搬出する。ついで、所定
の場所において、クリップ403を外して、使用済みの
吸水体400を熱伝導体305から取り外す。
【0221】このとき、吸水体400は、熱伝導体30
5の外表面に施してあるクロームメッキにより、残渣硬
度成分を原因とした熱伝導体305に対する固着は防が
れているのであるから、容易に熱伝導体305から取り
外せる。
【0222】取り外したならば、新規な吸水体400を
熱伝導体305に巻き付け、クリップ403で止めて、
吸水体400を交換する。この後、例えばハンドル40
8を熱伝導体305を取り去って、手で吸水体400を
把持しながら、熱伝導体305を熱源ブロック303の
頭部に嵌め込む。
【0223】つぎに、熱伝導体305を囲うように、通
気部材229をガイドとして仕切部材204にカバー部
材300を載置して、天部313を通気部材229の上
端に固定、例えばねじ止めすれば、カバー部材300の
天部内側から突き出ている押し付け棒312が、熱伝導
体305の頭部に在る橋部材409を上側から押し付
け、熱伝導体305を確実に締め付けていく。むろん、
この締め付けはコイルばね314のばね力にもよる。
【0224】ついで、蓋部材202を本体201の上部
開口に装着すれば、ハンドル408を用いて容易に吸水
体400の交換を終える。こうした加湿器でも、第1の
実施例と同様、従来の不具合を解消した高性能の加湿器
となる。
【0225】しかも、カバー部材300で囲まれ隔室化
された空間の中にだけで、蒸気を発生させるようにして
いるので、蒸気が本体201の各部に影響を与えること
はない。
【0226】そのうえ、熱を伴う機器が末端に配置さ
れ、中間にタンク受部211,送風機226が配置され
る送気通気216を用いているので、吸水体400を加
熱する熱が周囲に影響を与えることがない上、送風機2
26に高い冷却性能をもたらす。
【0227】また通気部材229を、そのまま位置決め
部材として活用して、カバー部材300を載置する構造
にしてあるので、別途、取付構造は不要ですむ。そのう
え、給水タンク210には、吸水体400の交換に必要
なスペースとなるカバー部材300を避けた本体201
の残余の空間を埋めるよう、水平断面に関して、1辺が
薄肉の略L字状をなす形状を採用したので、本体201
内の空間を最大限に有効に占有して容積を稼いだ給水タ
ンク210を有する加湿器を提供できる。なお、吸着剤
として活性炭ビロック215を用いたが、それ以外の吸
着剤を用いて、残渣硬度成分の発生の原因となる成分を
取り除くようにしてもよい。
【0228】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、従来の加熱式加湿器がもつ殺菌作用を維持
しつつ、従来の加熱式加湿器、超音波加湿器、自然蒸発
式加湿器の不具合を解消した高性能の吸水型加熱式加湿
装置を提供することができる。
【0229】すなわち、請求項1に記載の発明は、毛細
管中の微細な水分を加熱沸騰させ、発生する蒸気を送気
空気に混合させて、得られる加湿空気を蒸気出口から吐
出させる構成であるから、 a.加熱による殺菌効果を維持できる。
【0230】b.従来の加熱式で生じていた「沸騰の過
程で蒸気が熱水中から急激にかつ大量に大気中へ放出さ
れる現象」を著しく緩和できる。 c.蒸気発生までに費やす時間は短くてすむ。
【0231】d.加湿空気の出口温度を適正な温度でき
る。 e.加熱沸騰の際、熱水が槽部の近辺に飛散させないで
すむ。 f.従来の加熱式で生じていたような熱水の漏れは避け
ることができる。
【0232】g.高い加湿能力である。 h.残渣硬度成分による吸水体の吸水能力の低下を著し
く緩和できる。といった効果を奏する。しかも、吸水体
に与えられる剛性により、吸水体の交換などの作業を容
易にできる。
【0233】請求項2に記載の発明によれば、上記請求
項1の効果に加え、吸水体に高い吸水能力を発揮させる
ことができる請求項3に記載の発明によれば、吸水体
を、同吸水体と台座部との間で発生する行き場のない蒸
気による影響から回避することができる。
【0234】請求項4に記載の発明によれば、吸水体を
高い吸水性能ならびに蒸発性能を有しつつ小形化するこ
とができる。
【0235】請求項5に記載の発明によれば、別途、固
定する手段を必要とせず、通電ヒ−タを、同通電ヒ−タ
そのものを活用して、台座部に固定させることができ
る。請求項6に記載の発明によれば、通電ヒ−タの熱を
有効に活用した吸水の加熱を行うことができる。
【0236】請求項7に記載の発明によれば、従来の不
具合を解消した高性能な小水量高吸水量型の加湿器を実
現できる。 しかも、カバー部材で囲まれ隔室化された空
間の中にだけで、蒸気を発生させる構造を採用している
ので、蒸気が本体の各部に影響を与えずにすむ。 そのう
え、熱を伴う機器が末端に配置され、中間にタンク受
部,送風機が配置される送気通気を用いているので、吸
水体を加熱する熱が周囲に影響を与えずにすむ上、送風
機に高い冷却性能をもたらすことができる。 また通気部
材を、そのまま位置決め部材として活用して、カバー部
材を載置する構造にしてあるので、別途、取付構造は不
要ですむ
【0237】請求項8に記載の発明によれば、熱膨張差
によって熱源ブロックと熱伝導体とは締嵌めとなって密
接するから、熱源ブロックから熱伝導体に効率よく熱を
伝えることができる。 しかも、熱伝導体の外表面に施さ
れたクロームメッキによって、残渣硬度成分(スケー
ル)による吸水体の固着を防止できるから、吸水体の交
換が容易となる。請求項9に記載の発明によれば、断熱
効果により、吸水体の下方のスカート部において沸騰が
不用意に行われること、ならびに水槽内の水が不用意に
加熱されることを防ぐことができる。
【0238】請求項10に記載の発明によれば、蒸発の
ための熱が熱源ブロックから水槽側に逃げるのを防ぐこ
とができる。 請求項11に記載の発明によれば、送気通
路を流れる外気が冷却風となって、制御回路を冷却する
ことができる
【0239】請求項12に記載の発明によれば、本体内
の空間を最大限に有効に占有して容積を稼ぐ給水タンク
が付いた加湿装置を提供できる。
【0240】請求項13に記載の発明によれば、ハンド
ルにより、吸水体の交換を容易に行うことができる。
【0241】請求項14に記載の発明によれば、たとえ
熱伝導体の壁部と熱源ブロックとの間の空間部分に充満
する蒸気の力を受けても、熱伝導体が抜け出ることはな
【0242】請求項15に記載の発明によれば、ばねに
蓄積された弾性力で、一層、熱伝導体を抜け出ないよう
にすることができる。請求項16に記載の発明によれ
ば、給水に含まれるカルシウムイオン,マグネシウムイ
オン,ナトリウムイオンといった成分を原因とした残渣
硬度成分(スケール)の発生を防ぐことができる。
【0243】
【0244】
【0245】
【0246】
【0247】
【0248】
【0249】
【0250】
【0251】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の吸水型加熱式加湿装置
の構成を示す断面図。
【図2】同加湿装置の吸水体回りを拡大して示す断面
図。
【図3】同加湿装置の吸水体が台座部に対して着脱でき
ることを説明するための斜視図。
【図4】同加湿装置の給水タンクで一定量の給水を貯槽
部に対して行うことを説明するための同給水タンクの給
水キャップ回りの構造を拡大して示す断面図。
【図5】同加湿装置の制御系の概略構成を示すブロック
図。
【図6】本発明の第2の実施例の要部となる電気ヒ−タ
回りの構造を示す断面図。
【図7】同構造で、電気ヒ−タを台座部に取り付けられ
ることを説明するための図。
【図8】本発明の第3の実施例の要部となる吸水体回り
の構造を示す断面図。
【図9】(a)は、同吸水体を構成する補強部材の外形
を示す斜視図。(b)は、その異なる補強部材の外形を
示す斜視図。
【図10】本発明の第4の実施例の要部となる吸水体回
りの構造を示す断面図。
【図11】本発明の第5の実施例の要部となる吸水体回
りの構造を示す断面図。
【図12】本発明の第6の実施例の要部となる吸水体回
りの構造を示す断面図。
【図13】本発明の第7の実施例の吸水型加熱式加湿装
置の構造を示すための分解斜視図。
【図14】図13中のA−A線に沿う加湿装置の平断面
図。
【図15】図14中のB−B線に沿う本体の送気通路系
の断面図。
【図16】図14中のC−C線に沿う加湿装置の断面
図。
【図17】吸水体のハンドルを用いた交換作業を説明す
るための断面図。
【図18】吸水体の構造を説明するための分解斜視図。
【図19】図13中のD線に沿う通気部材の先端側の断
面図。
【図20】従来の加熱式加湿器の構造を説明するための
図。
【図21】その異なる構成の加熱式加湿器の構造を説明
するための図。
【図22】従来の超音波式加湿器の構造を説明するため
の図。
【図23】従来の自然蒸発式加湿器を説明するための
図。
【符号の説明】
30…本体 37…蒸発室
41…受槽部 43…貯槽部(槽部) 44…給水タンク(一定水量
供給手段) 45…給水キャップ 48…開閉弁
58…台座部 60…熱絶縁部材 61…吸水体
62…孔部 63…取手 64,80,100,102
…通電ヒ−タ 65…空気入口 66…蒸気出口
67…送気路 68…送風機構 69…横流ファン(送風機)
70…蒸気路 71…制御部 72…湿度設定部
72…湿度検出器 74…ヒュ−ズ 81…凹部
90…吸水性部材 91…補強部材 101…凹部
200…箱状本体 201…本体 202…蓋部材
203…蒸気口 204…仕切部材 205…水槽
210…給水タンク 211…タンク受部 214…給水路 215…活性炭ビロック(吸着剤)
216…給水通路 217,218…壁部分 219…通気孔
222…吸気口 223…開口部 226…送風機
227…制御基板 229…通気部材 230…中空部
231…吹出口 300…カバー部材 301…蒸気室
302…蒸気出口 303…熱源ブロック 304…熱源
305…熱伝導体 307…断熱性のスカート部
309…パッキン 310…リップ 312…押しつけ棒(押し部
材) 314…コイルばね 400…吸水体
403…クリップ 407…継手 408…ハンドル
410…ボス部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 泉 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60 番地の1 中菱エンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 高橋 忠夫 愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3丁目 1番地 三菱重工冷熱機材株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−32636(JP,A) 特開 平5−141725(JP,A) 特開 平5−302739(JP,A) 実開 昭53−102556(JP,U) 実開 昭60−93835(JP,U) 実開 昭56−21136(JP,U) 実開 平5−90229(JP,U) 実開 昭64−5031(JP,U) 実開 昭47−35367(JP,U) 実開 昭47−35569(JP,U) 実開 昭51−148857(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 6/10 F24F 6/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気出口を有した本体と、 この本体に設けられた槽部と、 前記本体に設けられ、一定水位に保つように前記槽部に
    給水する一定水量供給手段と、 前記槽部内の水に一部が浸漬されて当該水槽外に配設さ
    れ、前記槽部内から毛細管作用で水を吸い上げる吸水体
    部材とこの吸水部材の表面に設けられ脱着操作するため
    の取手を有した補強部材とから構成される吸水体と、 この吸水体を加熱する加熱手段と、 前記本体に設けられ,前記加熱によって前記吸水体から
    蒸発した蒸気を前記蒸気排出口へ導く送風機構と、 を具備したことを特徴とする吸水型加熱式加湿装置。
  2. 【請求項2】 蒸気出口を有した本体と、 この本体に設けられた環状の槽部と、 前記本体に設けられ、一定水位に保つように前記槽部に
    給水する一定水量供給手段と、 前記槽部の中央に当該中央の内腔部を塞ぐように形成さ
    れた台座部と、 周縁部が前記槽部内の水に浸漬され、かつ中央部が前記
    台座部の表面を覆うように当該台座部に重ねて配設さ
    れ、前記槽部内から毛細管作用で水を吸い上げる吸水部
    材とこの吸水部材の表面に設けられ脱着操作するための
    取手を有した補強部材とから構成される吸水体と、 この吸水体を加熱する加熱手段と、 前記本体に設けられ、前記加熱手段によって前記吸水体
    から蒸発した蒸気を前記蒸気出口へ導く送風機構と、 を具備したことを特徴とする吸水型加熱式加湿装置。
  3. 【請求項3】 蒸気出口を有した本体と、 この本体に設けられた環状の槽部と、 前記本体に設けられ、一定水位に保つように前記槽部に
    給水する一定水量供給手段と、 前記槽部の中央に当該中央の内腔部を塞ぐように形成さ
    れた台座部と、 周縁部が前記槽部内の水に浸漬され、かつ中央部が前記
    台座部の表面を覆うように当該台座部に重ねて配設され
    た、前記槽部内から毛細管作用で水を吸い上げるための
    吸水体と、 前記吸水体に設けられ、前記台座部と前記吸水体との間
    に充満する流体を外部へ逃す孔部と、 前記吸水体を加熱する加熱手段と、 前記本体に設けられ、前記加熱手段によって前記吸水体
    から蒸発した蒸気を前記蒸気出口へ導く送風機構と、 を具備した ことを特徴とする吸水型加熱式加湿装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の吸水型加
    熱式加湿装置において、前記吸水体の厚みを、前記槽部
    に浸漬する縁部から前記台座部に重なる中央部分に向か
    って漸次薄くしたことを特徴とする吸水型加熱式加湿装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は請求項3に記載の吸水型加
    熱式加湿装置において、前記台座部は、開口端が熱絶縁
    部材を介して前記槽部に固定され、底壁が上方へ突き出
    る倒立カップ状をなしており、 前記加熱手段は、前記台座部の前記吸水体が重なる周壁
    部分の内面にコイル状の通電ヒータが雄ねじと雌ねじと
    の関係の如く、ねじ込まれて、固定されている ことを特
    徴とする吸水型加熱式加湿装置。
  6. 【請求項6】 請求項2又は請求項3に記載の吸水型加
    熱式加湿装置において、前記台座部は開口端が熱絶縁部
    材を介して前記槽部に固定され、底壁が前記槽部中央の
    内腔部に凹陥する皿状をなしており、 前記加熱手段は、前記台座部の前記吸水体が重なる底壁
    の背面に通電ヒータを設けて構成され、 前記通電ヒータと接する台座部の表面は通電ヒータの表
    面形状と嵌まる形状に形成されている ことを特徴とする
    吸水型加熱式加湿装置。
  7. 【請求項7】 内部空間が横方向仕切部材によって上下
    に仕切られかつ上部側が開口した本体と、この本体の開
    口を着脱可能に閉塞する蓋部材とを有してなり、かつ前
    記蓋部材には蒸気口が設けられた箱状本体と、 前記仕切部材の一角部側に設けられた、中心部が開口
    し、内側壁面が裁頭円錐面状に隆起した水槽と、 この水槽と対角となる横方向仕切部材の角部側に倒立状
    態の給水タンクの先端部を受けるとともに、給水タンク
    から流出した水を前記水槽へ導く給水路を設けてなり、
    前記水槽に一定水位に保つように水を供給する一定水量
    供給手段と、 前記本体の上部空間の一部を囲いかつ前記水槽を覆うよ
    うにして前記横方向仕切部材に着脱自在に載置されて蒸
    気室を構成する、蒸気出口が上部に形成された倒立箱状
    のカバー部材と、 前記水槽の開口を塞ぐようにして当該水槽の内側壁に据
    付けられた、内部に熱源が鋳包まれた裁頭円錐状の熱源
    ブロックと、 この熱源ブロックの円錐状外表面に緊密に嵌合いして設
    けられた、金属性の薄肉裁頭円錐状をなす熱伝導体と、 この熱伝導体の表面に片面が接して密着し、かつ一部が
    前記水槽内の水に浸漬されて取付けられて、前記カバー
    部材で囲われる空間に突き出るように設けられた吸水体
    と、 前記仕切られた本体の下部空間に設けられ、前記水槽か
    ら前記本体の壁面及び底面に延びた壁部,同壁部に穿設
    した通気孔によって、前記本体の下部空間を、末端側に
    水槽が配置され、途中にタンク受部が配置される略U字
    状の空間に仕切って形成される送気通路と、 前記カバー部材が囲う前記横方向仕切部材に設けられ、
    前記カバー部材が囲う空間と前記送気通路の末端部とを
    連通する開口部と、 この開口部と連通して前記横方向仕切部材から前記カバ
    ー部材の内面にならって同カバー部材内の上部まで突き
    出るように設けられ、内部に中空部を有するとともに、
    上部に前記カバーの中央に向く吹出口を有してなる、前
    記カバー部材の取付けを兼ねる通気部材と、 前記送気通路の先端側と対応する前記本体の壁部に設け
    られた吸気孔と、 前記通気孔に設けられ、前記吸気孔を通じて外気を前記
    送気通路に流通させる送風機と、 を具備したことを特徴とする吸水型加熱式加湿装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の吸水型加熱式加湿装置
    において、前記熱源ブロックは熱伝導率の高い部材で構
    成され、前記熱伝導体は、蒸気熱源ブロックとは締嵌め
    となる熱膨張差をもち、外表面にはクロームメッキが施
    された熱伝導率の高い薄板で構成されていることを特徴
    とする吸水型加熱式加湿装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の吸水型加熱式加湿装置
    において、前記熱伝導体は、下方のスカート部が断熱性
    の部材で構成されていることを特徴とする吸水型加熱式
    加湿装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の吸水型加熱式加湿装
    置において、前記熱源ブロックの端部と前記水槽の隆起
    した内壁面の端部との合せ面には熱絶縁性のパッキンが
    設けられ、同パッキンには前記熱伝導体の断熱性の部材
    で構成された下方のスカート部の内周面に接するリップ
    を有していることを特徴とする吸水型加熱式加湿装置。
  11. 【請求項11】 請求項7,請求項8,請求項9または
    請求項10に記載の吸水型加熱式加湿装置において、前
    記送気通路の末端側を避けた通路部分の内壁面には、制
    御回路が装着されていることを特徴とする吸水型加熱式
    加湿装置。
  12. 【請求項12】 請求項7,請求項8,請求項9,請求
    項10または請求項11に記載の吸水型加熱式加湿装置
    において、前記給水タンクは、カバー部材を避けた残余
    の本体の空間を埋める、水平断面に関して1辺が薄肉の
    略L状をなす形状に構成されていることを特徴とする吸
    水型加熱式加湿装置。
  13. 【請求項13】 請求項7,請求項8,請求項9,請求
    項10,請求項11または請求項12に記載の吸水型加
    熱式加湿装置において、前記熱伝導体は、頭部にハンド
    ルが着脱自在に接続される継手が設けられていることを
    特徴とする吸水型加熱式加湿装置。
  14. 【請求項14】 請求項7,請求項8,請求項9,請求
    項10,請求項11,請求項12または請求項13に記
    載の吸水型加熱式加湿装置において、前記カバー部材の
    天部の内側には、同内側から前記熱伝導体の略中心軸方
    向に沿って下方に延びていて、かつカバー部材の設置操
    作をすると、前記熱伝導体を前記熱源ブロックに押し付
    ける押し部材を有していることを特徴とする吸水型加熱
    式加湿装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の吸水型加熱式加湿
    装置において、前記押し部材は、ばねによって軸心方向
    に変位可能に弾性支持されていることを特徴とする吸水
    型加熱式加湿装置。
  16. 【請求項16】 請求項7,請求項8,請求項9,請求
    項10,請求項11,請求項12,請求項13または請
    求項14に記載の吸水型加熱式加湿装置において、前記
    給水路の途中には、活性炭を用いた吸着剤が設けられて
    いることを特徴とする吸水型加熱式加湿装置。
JP27754994A 1994-01-20 1994-11-11 吸水型加熱式加湿装置 Expired - Fee Related JP3434049B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27754994A JP3434049B2 (ja) 1994-01-20 1994-11-11 吸水型加熱式加湿装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-4769 1994-01-20
JP476994 1994-01-20
JP27754994A JP3434049B2 (ja) 1994-01-20 1994-11-11 吸水型加熱式加湿装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07248136A JPH07248136A (ja) 1995-09-26
JP3434049B2 true JP3434049B2 (ja) 2003-08-04

Family

ID=26338604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27754994A Expired - Fee Related JP3434049B2 (ja) 1994-01-20 1994-11-11 吸水型加熱式加湿装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3434049B2 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030090894A (ko) * 2002-05-22 2003-12-01 이평희 간이형 증기 발생기
JP4710297B2 (ja) * 2004-10-01 2011-06-29 パナソニック株式会社 加湿装置
KR100876061B1 (ko) * 2008-04-25 2008-12-26 이명순 전열 증발식 가습기
KR200453235Y1 (ko) * 2009-03-18 2011-04-15 이명순 전열 가습기
JP4841683B1 (ja) * 2010-06-25 2011-12-21 三菱電機株式会社 加湿エレメント及び加湿エレメントの製造方法及び加湿器
JP5681974B2 (ja) * 2011-04-20 2015-03-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 加湿器
JP6189057B2 (ja) * 2013-03-14 2017-08-30 アトムメディカル株式会社 呼吸用ガスの加温加湿器
JP6189073B2 (ja) * 2013-04-10 2017-08-30 アトムメディカル株式会社 呼吸用ガスの加温加湿器
CN103292406A (zh) * 2013-06-18 2013-09-11 黄俊晶 智能加湿器
CN103292408A (zh) * 2013-06-19 2013-09-11 邢燕 监测湿度加湿器
CN103292407A (zh) * 2013-06-19 2013-09-11 秦国新 自动供水加湿器
CN104296301B (zh) * 2013-07-19 2017-03-22 深圳市联创科技集团有限公司 无菌加湿器
CN104315644B (zh) * 2014-09-18 2017-06-13 青岛海尔空调器有限总公司 一种加湿装置和空气处理系统
JP6327293B2 (ja) * 2016-06-17 2018-05-23 東芝ホームテクノ株式会社 加湿装置
CN109946202B (zh) * 2019-04-19 2024-05-10 四川省劲腾环保建材有限公司 一种制备膨化渣陶粒过程中检测吸水率装置
CN111197833A (zh) * 2020-03-02 2020-05-26 小熊电器股份有限公司 无雾加湿器
KR102477139B1 (ko) * 2020-09-14 2022-12-14 한일전기 주식회사 소음 저감형 가습기
KR102684652B1 (ko) * 2021-12-13 2024-07-12 유한책임회사 아쿠아리우스 실내용 가습기
KR20230107021A (ko) * 2022-01-07 2023-07-14 삼성전자주식회사 가습 모듈 및 이를 포함하는 가전 기기
CN116443818B (zh) * 2023-04-13 2024-09-10 浙江德欧化工制造有限公司 一种分散2b蓝副产物纯化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07248136A (ja) 1995-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3434049B2 (ja) 吸水型加熱式加湿装置
CN109974178B (zh) 加湿器、加湿器的控制方法及具有加湿器的空调系统
US5176856A (en) Ultrasonic wave nebulizer
JP2004125179A (ja) 冷蔵庫及び超音波加湿器
JP2014500472A (ja) 改良型加熱芳香機構を備えた加湿器、方法、ホルダ
US5688446A (en) Evaporative humidifier
KR100211160B1 (ko) 초음파.히터 겸용 가습기
KR20090112457A (ko) 빌트인 직수 연결형 자연 가습기 및 그 가습방법
JP3241456U (ja) 加熱式加湿器
JPH11178908A (ja) 加湿方法および加湿器
JP2004162984A (ja) 液体冷却装置および液体導出機構
JP5681974B2 (ja) 加湿器
JP2589922B2 (ja) 超音波加湿機
JP3322165B2 (ja) 加湿器
CN211478338U (zh) 一种免疫组化的保温保湿装置
JP2003329272A (ja) ハイブリッド式加湿器
JPS5842817Y2 (ja) 加湿器
JPH11351619A (ja) 加湿器
JP3244755U (ja) スチーム式パーマクリップ
JPH05146498A (ja) 消臭装置及び消臭方法
JP2019124383A (ja) スチーム式加湿器
JP2001254976A (ja) 加湿器
JP3180640B2 (ja) ポット
JPS6233891B2 (ja)
JP2008008535A (ja) 蒸気発生装置および加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030422

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees