JP3433237B2 - パウダリング装置 - Google Patents
パウダリング装置Info
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Description
めのパウダリング装置に関し、特に、粉体樹脂に流動性
を与えるとともに粉体樹脂の散逸を防止可能としたパウ
ダリング装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば、自動車の内装品の表皮等
を樹脂によって製作する場合、スラッシュ成型によるこ
とが行われている。これは、加熱したスラッシュ成型面
に粉体樹脂を付着させ、樹脂を熱溶解させて所定の肉厚
を有し、かつ、成型面の形状を有する成型品を形成する
ものである。 【0003】図2、図3は従来のスラッシュ成型用パウ
ダリング装置の一例を示すものであり、この装置Aはリ
ザーバタンクaとスラッシュ型bとを基本構成としてい
る。粉体樹脂cを収容可能な四角形の箱型容器であるリ
ザーバタンクaは、立設した載置架台d上に旋回可能に
支持されている。即ち、リザーバタンクaの両側を、載
置架台d上に設置した軸受eを貫通する回転軸fに連結
し、一方の駆動側回転軸fは軸継手gを介して正逆転可
能なモータMに直結している。モータMによって回転軸
fを回転駆動することによりリザーバタンクaは180
°あるいは360°旋回可能となっている。 【0004】常態では、回転軸fによって載置架台dに
吊り下げられているリザーバタンクaは、上面が開口し
ており、この開口面には前記のスラッシュ型bが嵌め込
むように被せられて設置され、リザーバタンクaの内側
に面する外面が成型面hとなる。 【0005】リザーバタンクaに対してスラッシュ型b
は着脱可能であり、把持軸iによって持ち上げることが
でき、また、成型時には固定可能となっている。リザー
バタンクaにスラッシュ型bを固定するには、リザーバ
タンクaの上部両側に設けた流体シリンダjにより押圧
板kをスラッシュ型bの上部外周面lに押し付ければよ
い。 【0006】上記のようなパウダリング装置Aにより成
型を行う場合には、スラッシュ型bを加熱した状態でリ
ザーバタンクa、スラッシュ型b全体を旋回させて上下
を反転させれば、リザーバタンクa内の粉体樹脂cは落
下してスラッシュ型bの成型面hに付着する。粉体樹脂
cは熱によって溶融され、成型面hに付着することにな
る。 【0007】所定時間後にリザーバタンクaを反転させ
て図示の常態位置に復帰させれば、未溶融の原料粉体は
リザーバタンクaの底部に貯留される。その後、スラッ
シュ型bをリザーバタンクaから取り外して冷却し、成
型面hから樹脂膜を剥がせば成型品が得られる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】上記する従来のパウダ
リング装置においては、リザーバタンクa内において粉
体樹脂cは静置状態であるので、粉体相互が結合して塊
状化することがあり、塊状化しか原料は樹脂成型には使
用できないものであった。 【0009】近年、リザーバタンクa内での粉体樹脂c
の塊状化を防ぎ、流動性を付与するためにリザーバタン
クaの底部から圧縮空気を送風し、粉体樹脂c間に空気
をパブリングすることが行われているが。しかし、リザ
ーバタンクaを反転させてパウダリングを行っている
間、粉体樹脂cは圧縮空気の噴き出し口よりも下方に位
置するため、粉体樹脂cは流動されず塊状になり易い問
題点を有していた。しかも、リザーバタンクaを反転さ
せた状態で圧縮空気を送ると、下方にある粉体樹脂cの
一部がリザーバタンクaとスラッシュ型bとの隙間から
流出する現象を生じていた。 【0010】本発明は、上記する従来のスラッシュ成型
用のリザーバタンクの問題点に鑑み、粉体樹脂に流動性
を与えて塊状化を防ぎ、かつ、パウダリング中は、リザ
ーバタンク内を減圧状態にして粉体樹脂の流出を防止可
能としたパウダリンク装置を提供するものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記する目的を達成する
ために本発明パウダリング装置は、粉体樹脂を収容した
リザーバタンクを載置架台上に旋回可能に設置し、リザ
ーバタンクの開口面には着脱かつ固定可能なスラッシュ
型を被せるとともに加熱したスラッシュ型の成型面をリ
ザーバタンクの内面に位置させ、リザーバタンクおよび
スラッシュ型を反転させて成型面により粉体樹脂を成型
する装置において、リザーバタンク2の下部内全面にエ
アフイルタ5を張設して底板6間に送風空間7を形成
し、送風空間7内と正逆転可能な送風ブロアー11とを
パイプ9により連結して、常態ではリザーバタンク2内
にはエアフイルター5を通して空気の吹き込みを可能と
するとともにパウダリング中はリザーバタンク2内の空
気をエアフイルター5を通して外部に吸引可能としてあ
る。 【0012】 【作用】常態においてリザーバタンク2内に空気を送風
することにより粉体樹脂12は流動状態であり、塊状化
を防止している。パウダリングのためにリザーバタンク
2とスラッシュ型3とを反転させた時、リザーバタンク
2内の空気を外部へ吸引することによりリザーバタンク
2内は減圧状態とされ、粉体樹脂12はリザーバタンク
2とスラッシュ型3との隙間から外部へ漏出することが
ない。 【0013】 【実施例】以下、図面に従って、本発明の一実施例を詳
細に説明する。載置架台1上には粉体樹脂を収容したリ
ザーバタンク2を旋回可能に設置し、リザーバタンク2
の開口面にスラッシュ型3を被せて嵌め込み、スラッシ
ュ型3の成型面4をリザーバタンク2の内部に位置さ
せ、リザーバタンク2に対してスラッシュ型3を着脱か
つ固定可能とすることは従来のパウダリング装置と同じ
である。 【0014】本発明においては、リザーバタンク2には
外部から空気を吹き込み、あるいはリザーバタンク2内
の空気を外部へ吸引可能としてリザーバタンク2内に気
圧変化を生じさせることを特徴とするものである。 【0015】次に、気圧変化を生じさせるための構成に
ついて説明する。リザーバタンク2の下部内全面にエア
フイルタ5を張設し、リザーバタンク2の底板6とエア
フイルター5間に空気の送風空間7を形成する。そし
て、リザーバタン2を180°あるいは360°で旋回
させるためにモータMによって駆動される回転軸8の
内、モータMと直結しない一方の従動軸8aは中空であ
りパイプ9によって前記の送風空間7る連通している。
従動軸8aは、スリップリング10を介して正逆転可能
な送風ブロワー11と密に連結しておく。 【0016】上記の構成において、パウダリングを停止
中の図示の常態位置では送風ブロワー11は正転し、こ
れによって圧送された空気は、従動軸8a内を通りパイ
プ9を介して送風空間7に送り込まれ、更にエアフイル
ター5を通してリザーバタンク2内に吹き込まれる。従
って、リザーバタンク2内の粉体樹脂12は流動状態が
保たれて塊状化を防ぐことになる。 【0017】パウダリングを開始するためにリザーバタ
ンク2およびスラッシュ型3を旋回させて上下を反転さ
せる。これと同時に送風ブロワー11を逆転させれば、
リザーバタンク2内の空気はエアフイルター5を通して
外部へ吸引されて外気圧よりも低圧状態となり、従っ
て、リザーバタンク2内は減圧状態が保持される。従動
軸8aと送風ブロワー11とはスリップリング10を介
して連結してあるので、リザーバタンク2の回転力は送
風ブロワー11に伝わることはない。 【0018】上記の実施例においては、送風ブロワー1
1は中空状の従動軸8aにスリップリング10を介して
連結した場合を説明したが、これに限定されるものでは
なく、送風空間7と送風ブロワー11とはパイプ9によ
り直結するようにしても同じ作動をすることができる。 【0019】 【発明の効果】上記する本発明によれば、リザーバタン
ク2内はエアフイルター5によって仕切られて送風空間
7が形成され、送風ブロワー11から供給された空気は
送風空間7からエアフイルター5を通ってリザーバタン
ク2に吹き込まれるので、粉体樹脂12には流動性が与
えられ、塊状化を防止している。 【0020】パウダリングのためにリザーバタンク2お
よびスラッシュ型3を上下反転させた時、送風ブロワー
11を逆転させれば、リザーバタンク2内の空気はエア
フイルター5を通して外部に吸引される。これにより、
リザーバタンク2内は減圧状態となるので、粉体樹脂1
2はリザーバタンク2とスラッシュ型3との隙間から外
部に漏出することはなくパウダリング作業を行うことが
できる。 【0021】従って、粉体樹脂12を無駄に散逸するこ
とがなく、粉体樹脂12を有効に使用して経済的であ
る。更に、漏出した粉体樹脂12によりパウダリング装
置の外部や周辺を汚すことがなく、清掃作業の必要がな
いものである。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 粉体樹脂を収容したリザーバタンクを載
置架台上に旋回可能に設置し、リザーバタンクの開口面
には着脱かつ固定可能なスラッシュ型を被せるとともに
加熱したスラッシュ型の成型面をリザーバタンクの内面
に位置させ、リザーバタンクおよびスラッシュ型を反転
させて成型面により粉体樹脂を成型する装置において、
リザーバタンク2の下部内全面にエアフイルタ5を張設
して底板6間に送風空間7を形成し、送風空間7内と正
逆転可能な送風ブロアー11とをパイプ9により連結し
て、常態ではリザーバタンク2内にはエアフイルター5
を通して空気の吹き込みを可能とするとともにパウダリ
ング中はリザーバタンク2内の空気をエアフイルター5
を通して外部に吸引可能としたことを特徴とするパウダ
リング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35542592A JP3433237B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | パウダリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35542592A JP3433237B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | パウダリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06182789A JPH06182789A (ja) | 1994-07-05 |
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Family
ID=18443878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35542592A Expired - Fee Related JP3433237B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | パウダリング装置 |
Country Status (1)
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JP3696875B2 (ja) * | 2002-12-26 | 2005-09-21 | 株式会社仲田コーティング | パウダースラッシュ成形機およびパウダースラッシュ成形方法 |
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1992
- 1992-12-21 JP JP35542592A patent/JP3433237B2/ja not_active Expired - Fee Related
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