JP3432352B2 - 履歴データ処理装置 - Google Patents

履歴データ処理装置

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JP3432352B2
JP3432352B2 JP10864696A JP10864696A JP3432352B2 JP 3432352 B2 JP3432352 B2 JP 3432352B2 JP 10864696 A JP10864696 A JP 10864696A JP 10864696 A JP10864696 A JP 10864696A JP 3432352 B2 JP3432352 B2 JP 3432352B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラントの履歴デ
ータの収録および検索等の処理をする履歴データ処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の履歴データ処理装置について発電
プラントを例に説明する。
【0003】近年、発電プラントにおいては、プラント
の大型化、構成機器の複雑化に伴って監視対象となるプ
ラントデータの項目が多くなってきている。さらに、プ
ラントの煩雑な起動停止操作や負荷変動により各構成機
器の経年劣化の把握や異常解析が重要な課題となってき
ている。
【0004】このような背景から発電プラントの履歴デ
ータ処理装置は、ユニット毎に主要なプロセスデータを
オンラインにより短い周期にて直接入力し、履歴データ
の保存を行っている。一方、発電プラントを構成してい
る機器は複雑で数が多いが、必ずしも全ての機器につい
てセンサが取付けられているとは限らず、結果的に履歴
データ処理装置に全てのプロセスデータについて履歴デ
ータとして保存されていない項目もある。
【0005】また、機器の状態を監視する上でセンサに
よる入力が比較的に難しい「汚れ」・「音」・「臭い」
といった感覚的なデータやセンサ入力されていない機器
について、運転員がハンディターミナルを用いて定期的
に現場パトロールを実施してデータの取込みを行ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の履歴データ処理
装置では、センサから取込まれていない機器に関して長
期的にデータが履歴データとして蓄積されないことか
ら、経年劣化の把握や異常解析を行うことの障害となっ
ていた。
【0007】また、履歴データを活用して作成する帳表
類に出力可能な項目は、あくまでもセンサから入力され
オンラインで履歴データ処理装置へ取込まれているデー
タとなり、不足となるデータについては、現場で記録し
ているチャート等より転記して作成する必要があった。
【0008】一方、ハンディターミナル入力装置による
現場パトロールにより得られるデータについては、ハン
ディターミナル入力データ表示装置により表示が可能で
あるが、機器単位の状態データであるため、その結果を
後から解析するときに、プラントの状態が起動中であっ
たときのデータであるのか、停止中であったときのデー
タであるのかが、判らないためにプラント状態に応じた
解析ができないといった問題がある。
【0009】従来では、プラント全体の運転状態が判る
発電機電力等のデータは、履歴データとして履歴データ
処理装置に取込まれ、履歴データ処理装置より出力した
時間ベースのT−Yグラフとハンディターミナル入力デ
ータ表示装置より出力した時間ベースのT−Yグラフを
別々の帳表として出力し、目視解析を行っているため大
変効率の悪いものとなっている。
【0010】さらに、機器の状態把握を行う上で有効と
なるX−Y相関グラフの作成にあたっても別々の装置で
取込まれたデータでは必ずしも時刻が一致しないことに
よりグラフ作成が行えず、十分な機器の傾向解析ができ
ないといった問題がある。
【0011】また、履歴データ処理装置とハンディター
ミナル入力データ表示装置とにより別々にデータが管理
され、パトロールコースによっては発電プラントのユニ
ット毎のまたがりやユニット,共通設備のまたがりなど
があり、ハンディターミナル入力データ表示装置により
得られたデータと履歴データ処理装置のデータとを関連
づけた管理が難しかった。
【0012】そこで、本発明は、ハンディターミナルに
より収集されたデータをオンラインデータと共通に取扱
い可能として正確なデータ解析を行える履歴データ処理
装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、プラ
ントの状態を履歴データとして記憶装置へ収録して帳表
出力装置へ出力する履歴データ処理装置において、プラ
ントからプラントデータを読込むプロセス入力処理手段
と、このプロセス入力処理手段から読込んだプラントデ
ータをオンラインデータとして履歴データ一時保存ファ
イルへ保存する履歴データバッファリング保存手段と、
現場で収集したデータを収録しているハンディターミナ
ルからデータをハンディターミナルデータとして読込む
ハンディターミナルデータ取込手段と、ハンディターミ
ナルデータとオンラインデータとを索引情報と一緒に記
憶装置へ履歴データとして記憶する履歴データ収録手段
と、この履歴データ収録手段により作成された索引情報
を記憶する索引情報記憶手段と、出力要求があると、索
引情報記憶手段に記憶された索引情報に基づいて記憶装
置から履歴データを取出し帳表出力装置へ帳表出力する
帳表作成手段と、この帳表作成手段へ表示入力装置を介
して出力要求を行う入出力表示手段とを設けるようにし
たものである。以上の手段によって、オンラインデータ
とハンディターミナルデータとが履歴データとして蓄積
され、要求があると帳表出力される。この結果、必要な
データが全て蓄えられているから経年劣化の把握や異常
解析にとってデータ不足により障害となることを回避で
きる。また、全てのデータが蓄えられるからハンディタ
ーミナルからデータを転記する等の手間が不要となる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載の履歴デ
ータ処理装置において、オンラインデータとハンディタ
ーミナルデータとをプラントの各設備単位で共通に識別
してまとめるためにプラントの各設備単位毎にハンディ
ターミナルの機器識別項目番号に対応する入力点識別番
号を関連項目データとして予め保存する項目データベー
スファイルと、ハンディターミナルデータ取込手段から
取込んだハンディターミナルデータについて、項目デー
タベースファイルの関連項目データを参照して入力点識
別番号を特定して、特定された入力点識別番号とデータ
のみを抽出して履歴データ収録手段へ出力する特定デー
タ抽出手段と、入出力表示手段を介して項目データベー
スファイルの項目データの内容を編集し、要求があると
項目データベースファイルの関連項目データの内容を入
出力表示手段へ出力する項目データ編集処理手段とを付
加するようにしたものである。以上の手段によって、プ
ラントの各設備単位で履歴データとして記憶させ、履歴
データの取出しができる。この結果、履歴データとして
記憶されたハンディターミナルデータについてオンライ
ンデータとの対比によりプラントの設備の運転状態が判
りハンディターミナルデータの解析が容易にできる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2記載の履歴データ処理装置において、ハンディターミ
ナルデータ取込手段から取込んだハンディターミナルデ
ータを履歴データ一時保存ファイルへ保存されたオンラ
インデータの時刻データに基づいて補正して、ハンディ
ターミナルデータを履歴データ一時保存ファイルへ出力
する時刻データ補正処理手段を付加するようにしたもの
である。以上の手段によって、ハンディターミナルデー
タの時刻がオンラインデータによって補正されて履歴デ
ータとして記憶される。従って、オンラインデータとハ
ンディターミナルデータとの対比がそのままでき、後に
時刻合わせ等の手間が不要となり、グラフ等の作成が容
易にできる。
【0016】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3記載の履歴データ処理装置において、記憶装置へ記憶
された履歴データについて索引情報と項目データとを参
照してプラントの設備単位毎にハンディターミナルデー
タとオンラインデータとを一緒に取出して加工し入出力
表示手段を介してハンディターミナルデータとオンライ
ンデータとを対比して表示装置へ出力するデータ検索手
段を付加するようにしたものである。以上の手段によっ
て履歴データの内で必要なオンラインデータとハンディ
ターミナルデータとが取出され、両者のデータを対比す
るように加工されて表示出力される。この結果、オンラ
インデータとハンディターミナルデータとの対比が正確
にできるためにプラント機器の経年劣化や異常解析が効
果的にできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明の第1実施の形態を示す履
歴データ処理装置の構成図であり、履歴データ処理装置
1は、プロセス入力処理手段2と履歴データバッファリ
ング保存手段3と履歴データ収録手段4と履歴データ一
時保存ファイル5とハンディターミナルデータ取込手段
6と索引情報記憶手段7と帳表作成手段8と入出力表示
手段9とから構成されている。
【0019】そして、プロセス入力処理手段2には、複
数のプラント設備であるユニットプラント10および共
通設備プラント10Aが接続され、ハンディターミナル
データ取込手段6には、ハンディターミナル入力装置1
1が接続され、ハンディターミナル入力装置11にハン
ディターミナル入力データ表示装置12とが接続されて
いる。
【0020】さらに、履歴データ収録手段4には、大容
量外部記憶装置13が接続され、入出力表示手段9には
表示装置14と入力装置15が接続され、帳表作成手段
8には帳表出力装置17が接続されている。
【0021】ここで、プロセス入力処理手段2は、プラ
ントからプラントデータを読込む。履歴データバッファ
リング保存手段3は、プロセス入力処理手段2から読込
んだプラントデータをオンラインデータとして履歴デー
タ一時保存ファイル5へ保存する。ハンディターミナル
データ取込手段6は、現場で収集したデータを収録して
いるハンディターミナルからデータをハンディターミナ
ルデータとして読込む。履歴データ収録手段4は、ハン
ディターミナルデ−タとオンラインデータとを索引情報
と一緒に大容量外部記憶装置13へ履歴データとして記
憶する。
【0022】索引情報記憶手段7は、履歴データ収録手
段4により作成された索引情報を記憶する。帳表作成手
段8は、出力要求があると、索引情報記憶手段7に記憶
された索引情報に基づいて大容量外部記憶装置13から
履歴データを取出して帳表出力装置17へ帳表出力す
る。入出力表示手段9は、帳表作成手段8へ入力装置1
5を介して出力要求を行う。
【0023】次に、本発明の第1実施の形態の作用を説
明する。
【0024】まず、ユニットnプラント10の状態量で
あるアナログ・接点データがプロセス入力処理手段2に
よって高速で入力処理が行われ、最新のプラントデータ
がオンラインデータとして記憶される。この場合、プロ
セス入力処理手段2がオンラインデータとして記憶する
のは、プラントを構成する機器にセンサを持っていて、
PI/0あるいは伝送入力が可能な機器の情報について
である。
【0025】履歴データバッファリング保存手段3で
は、プロセス入力処理手段2に記憶されたプラントデー
タをユニット単位に履歴データの管理に必要な周期、例
えば、10分周期で取出し履歴データ一時保存ファイル
5へ時刻を付加して保存する。
【0026】履歴データ収録手段4では、履歴データ一
時保存ファイル5より一定量、例えば、1日分たまった
オンラインデータを履歴データバッファリング保存手段
3を介して取出し、大容量外部記憶装置13へ履歴デー
タとして保存する。このとき、保存された履歴データの
取出しの高速化を目的に、索引情報記憶手段7が時刻デ
ータ、大容量外部記憶装置13へ保存した場所等の索引
データを記憶する。
【0027】一方、ハンディターミナルデータ取込手段
6では、1日1回あるいは1週間に1回といった長くラ
ンダムな周期で行われる現場パトロールの結果をハンデ
ィターミナル入力装置11より入力処理を行う。ハンデ
ィターミナル入力装置11に取込まれるデータは、各機
器に付いている計器の値および機器の状態を人間系で手
入力する。従って、センサが取付いていなくても取込み
可能となる。通常これらのデータは、ハンディターミナ
ル入力データ表示装置12でのみ表示可能であった。
【0028】1回の現場パトロールでは、測定項目は最
大500点としており、図2に示すハンディターミナル
データ入力フォーマット100の如く「パトロール順
番」・「設備ID」・「項目ID」・「種別」・「入力
値」等からなっている。
【0029】ハンディターミナルデータ取込手段6で
は、このデータフォーマットのうち、ハンディターミナ
ルデータとしてパトロール順番・設備ID・項目ID・
種別・入力値・異常程度・日付・時刻・単位・警報制限
上下限等のデータを全点分入力処理を行う。
【0030】履歴データ収録手段4では、ハンディター
ミナルデータ取込手段6に入力されたハンディターミナ
ルデータをオンラインデータと同様、図3に示す収録デ
ータフォーマット101によって大容量外部記憶装置1
3へ履歴データとして保存する。
【0031】入出力表示手段9は、オペレータが指定す
る帳表種別・履歴データ収録項目・日付等の情報を入力
装置15より入力し、帳表作成手段8に要求する。帳表
作成手段8では、指定された情報に基づき索引情報記憶
手段7より索引データを取出し、大容量外部記憶装置1
3よりオンラインデータとハンディターミナルデータの
履歴データを取出し帳表作成のための処理を行い図4に
示すように帳表出力装置17へ出力する。この帳表出力
例102には、オンラインデータとハンディターミナル
データとが一緒に出力されている。
【0032】このように本発明の第1実施の形態によれ
ば、オンラインで一定周期で入力されない機器の状態を
履歴データとして扱うことが可能となり特定の帳表出力
に当たって、センサから入力のないデータをハンディタ
ーミナルデータによって補うことでプラントの解析が有
効にできる。
【0033】図5は、本発明の第2実施の形態を示す履
歴データ処理装置の構成図であり、履歴データ処理装置
1Aは、プロセス入力処理手段2と履歴データバッファ
リング保存手段3と履歴データ収録手段4と履歴データ
一時保存ファイル5とハンディターミナルデータ取込手
段6と索引情報記憶手段7と帳表作成手段8と入出力表
示手段9との構成に加え、特定データ抽出手段19と項
目データベースファイル20と項目データ編集処理手段
21を備える点に特徴を有する。
【0034】そして、プロセス入力処理手段2には複数
のユニットプラント10および共通設備プラント10A
が接続され、ハンディターミナルデータ取込手段6に
は、ハンディターミナル入力装置11が接続されてい
る。
【0035】さらに、履歴データ収録手段4には大容量
外部記憶装置13が接続され、入出力表示手段9には表
示装置14と入力装置15が接続され、帳表作成手段8
には帳表出力装置17が接続されている。
【0036】ここで、項目データベースファイル20
は、オンラインデータとハンディターミナルデータとを
ユニットプラントの各設備単位であるユニットプラント
10毎に識別してまとめるためにユニットプラント単位
毎にハンディターミナルの機器識別項目番号に対応する
入力点識別番号を項目データとして予め保存する。特定
データ抽出手段19は、ハンディターミナルデータ取込
手段6から取込んだハンディターミナルデータについ
て、項目データベースファイル20の機器識別項目番号
と入力点識別番号との関連を参照して関連のある入力点
識別番号を特定して、特定された入力点識別番号とデー
タのみを抽出して履歴データ収録手段4へ出力する。項
目データ編集処理手段21は、入出力表示手段9を介し
て項目データベースファイル20の内容を編集し、要求
があると項目データベースファイル20の内容を入出力
表示手段9へ出力する。
【0037】次に、本発明の第2実施の形態の作用を説
明する。
【0038】まず、ハンディターミナル入力装置11か
らハンディターミナルデータ取込手段6へ複数回のパト
ロール結果データが取込まれる。項目データベースファ
イル20は、図6に示すように、発電プラントのユニッ
ト単位で入力項目テーブルを有する構成となっており、
ハンディターミナルデータの設備ID・項目IDを基準
に対応する履歴データ処理装置で共通に取扱う入力点識
別番号(PID)を記述した関連項目データをデータベ
ースとして保存したものである。
【0039】特定データ抽出手段19では、ハンディタ
ーミナルデータ取込手段6に入力されたユニット間のま
たがりのある複数回のパトロール結果データを項目デー
タベースファイル20の関連する項目データに定義され
ている情報に基づいて、PIDのデータに作り換えユニ
ット単位とし、項目データベースファイル20に定義さ
れていないデータの削除がなされる。
【0040】項目データ編集処理手段21では、項目デ
ータベースファイル20に定義されているハンディター
ミナル側の設備ID・項目IDおよび履歴データ処理装
置側のPID情報の組み換えを行う。
【0041】このように本発明の第2実施の形態によれ
ば、ユニット単位でオンラインデータとハンディターミ
ナルデータとを履歴データとして取扱うことができる。
また、ハンディターミナル入力装置側のパトロールコー
スに依存されない履歴データの管理が行え、また、現場
パトロール時の測定項目には必要であるが、履歴データ
としては不要な項目の入力を行わなくすることで、必要
なデータの検索作業の軽減化が図られる。
【0042】図7は、本発明の第3実施の形態を示す履
歴データ処理装置の構成図であり、履歴データ処理装置
1Bは、プロセス入力処理手段2と履歴データバッファ
リング保存手段3と履歴データ収録手段4と履歴データ
一時保存ファイル5とハンディターミナルデータ取込手
段6と索引情報記憶手段7と帳表作成手段8と入出力表
示手段9と特定データ抽出手段19と項目データベース
ファイル20と項目データ編集処理手段21とから構成
し、加えて、時刻データ補正処理手段22を備える点に
特徴を有する。
【0043】そして、プロセス入力処理手段2には複数
のユニットプラント10および共通設備プラント10A
が接続され、ハンディターミナルデータ取込手段6に
は、ハンディターミナル入力装置11が接続されてい
る。
【0044】さらに、履歴データ収録手段4には大容量
外部記憶装置13が接続され、入出力表示手段9には表
示装置14と入力装置15が接続され、帳表作成手段8
には帳表出力装置17が接続されている。
【0045】ここで、時刻データ補正処理手段22は、
ハンディターミナルデータ取込手段6から取込んだハン
ディターミナルデータを履歴データ一時保存ファイル5
へ保存されたオンラインデータの時刻データに基づいて
補正して、ハンディターミナルデータを履歴データ収録
手段4へ出力する。
【0046】次に、本発明の第3実施の形態の作用を説
明する。
【0047】まず、ハンディターミナル入力装置11に
入力される測定データは、1回のパトロール分で、その
開始から完了まで1時間から2時間を要し、時刻が必ず
しも全項目一致していない。
【0048】時刻データ補正処理手段22では、特定デ
ータ抽出手段19から分単位で設定されているハンディ
ターミナルデータを入力し、履歴データ一時保存ファイ
ル5に保存されているオンラインデータの一定周期のデ
ータに一致するよう補正する。
【0049】図8は、その補正処理について示してい
る。
【0050】オンラインデータの時刻が0分,10分,
20分・・・の10分周期であった場合、ハンディター
ミナルによるパトロール時測定時刻が5分であれば10
分へ補正し、24分あれば20分へ補正してオンライン
データの時刻を基準に四捨五入にて補正処理する。ま
た、このとき時刻データと合わせてハンディターミナル
データのアナログプロセス量についても前回測定値/次
回測定値とにより補間をとって補正する。
【0051】例えば、図9に示すようにハンディターミ
ナルの時刻が「・・時05分」のとき四捨五入によりオ
ンラインデータの周期に合わせて「・・時10分」とす
る。この場合、プロセス量のときデータをT1→T2に
補間により修正する。また、ハンディターミナルデータ
の時刻が「・・時24分」であれば四捨五入によりオン
ラインデータの周期に合わせて「・・時20分」とす
る。この場合、データをT4→T3に補間により修正す
る。
【0052】また、時刻データ補正処理手段22では、
プラントの状態を把握するうえで、主要な項目について
連係データとして履歴データ一時保存ファイル5よりプ
ラントデータを抽出しハンディターミナルデータの一部
として時刻をマッチング処理した後組み込む。その連係
データについて組み込まれた収録フォーマットを図3に
示している。
【0053】履歴データ収録手段4では、時刻データ補
正処理手段22により時刻補正されたハンディターミナ
ルデータを連係したデータを大容量外部記憶装置13へ
履歴データとして保存する。
【0054】オペレータが指定する期間とX軸、Y軸の
データの情報が入力装置15より入力されると、入出力
表示手段9を介して帳表作成手段8へ帳表出力の要求が
される。帳表作成手段8では、指定された情報に基づき
索引情報記憶手段7より索引データを取出し、大容量外
部記憶装置13よりハンディターミナルデータの履歴デ
ータを取出し連係データをX軸またはY軸に取り帳表出
力装置17へ出力する。図10に帳表出力装置17へ出
力されたX−Y相関グラフ105の例を示す。
【0055】このように本発明の第3実施の形態によれ
ば、ハンディターミナル入力装置11により測定時刻が
一定周期でないランダムに入力されたデータについて、
オンラインデータの時刻を基準に補正しオンラインデー
タと連係することで、特定の主要なプラントデータと機
器単体の時刻のマッチング処理が行われプラントの主要
な状態を把握するための機器単体の状態解析が行える。
【0056】図11は、本発明の第4実施の形態を示す
履歴データ処理装置の構成図であり、履歴データ処理装
置1Cは、プロセス入力処理手段2と履歴データバッフ
ァリング保存手段3と履歴データ収録手段4と履歴デー
タ一時保存ファイル5とハンディターミナルデータ取込
手段6と索引情報記憶手段7と帳表作成手段8と入出力
表示手段9と特定データ抽出手段19と項目データベー
スファイル20と項目データ編集処理手段21と時刻デ
ータ補正処理手段22とデータ検索手段23とから構成
し、データ検索手段23を備える点に特徴を有してい
る。
【0057】そして、プロセス入力処理手段2には複数
のユニットプラント10および共通設備プラント10A
が接続され、ハンディターミナルデータ取込手段6に
は、ハンディターミナル入力装置11が接続されてい
る。
【0058】さらに、履歴データ収録手段4には大容量
外部記憶装置13が接続され、入出力表示手段9には表
示装置14と入力装置15が接続され、帳表作成手段8
には帳表出力装置17が接続されている。
【0059】ここで、データ検索手段23は、大容量外
部記憶装置13へ記憶された履歴データについて索引情
報と項目データとを参照してプラント設備単位毎にハン
ディターミナルデ−タとオンラインデータとを一緒に取
出して両データを対比するように入出力表示手段9を介
して表示装置へ出力する。
【0060】次に、本発明の第4実施の形態の作用を説
明する。
【0061】第1実施の形態乃至第3実施の形態におい
て、入出力表示手段9は、オペレータが指示するグラフ
種別,履歴データ収録項目,日付期間の情報を入力装置
15から入力し、データ検索手段23へ要求する。デー
タ検索手段23では、指定された情報に基づき索引情報
記憶手段7から索引データを取出し大容量外部記憶装置
13よりオンラインデータとハンディターミナルデータ
の別々の項目である履歴データを取出し、入出力表示手
段9へ出力し、表示装置14へグラフ表示する。データ
検索手段23では、オンラインデータとハンディターミ
ナルデータの任意のポイントをマッチングし、図12に
示すようなT−Yグラフ(時間−データ)106を作成
するためのデータ処理を行う。
【0062】本発明の第4実施の形態によれば、オンラ
インデータの任意の項目とハンディターミナルデータの
任意の項目のデータを時間ベースにて重ね合わせ行って
グラフ出力することが可能となり、精度の高い機器の状
態解析が行える。
【0063】なお、ハンディターミナルによる数値デー
タと合わせてイメージデータについてもハンディターミ
ナルデータ取込手段6にて入力し、履歴データ収録する
ことで正確な機器の状態解析が可能となる。また、本発
明の実施の形態では、発電プラントを例に説明したが、
本発明は発電プラントに限らず、各種プラントに適用す
ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、オンラインデータとハンディターミナルデータと
を履歴データとして蓄積するから経年劣化の把握や異常
解析がデータ不足により障害となることを回避でき、プ
ラント機器の経年省力化や異常解析ができ、ハンディタ
ーミナルからデータを転記する等の手間が不要となる。
【0065】また、請求項2の発明によれば、プラント
の各設備単位で履歴データとして記憶させ、履歴データ
の取出しができるようにしたために履歴データとして記
憶されたハンディターミナルデ−タについてプラントの
設備の運転状態が判りハンディターミナルデータの解析
が容易にできる。
【0066】また、請求項3の発明によれば、ハンディ
ターミナルデ−タをオンラインデータの基準の時刻に合
わすように補正して履歴データとして記憶するようにし
たためにオンラインデータとハンディターミナルデータ
との対比がそのままでき、後に時刻合わせ等の手間が不
要となり、対比したグラフ等の作成が容易にできる。
【0067】また、請求項4の発明によれば、履歴デー
タの内で必要なオンラインデータとハンディターミナル
デ−タとを取出して、両者のデータを対比するように加
工さして表示出力するようにしたためにオンラインデー
タとハンディターミナルデータとの対比が正確にでき、
プラント機器の経年劣化や異常解析が効果的にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す履歴データ処理
装置のブロック図である。
【図2】ハンディターミナル入力装置より図1に示す履
歴データ処理装置に入力されるデータフォーマット図で
ある。
【図3】図1に示す履歴データ処理装置の収録データフ
ォーマット図である。
【図4】図1に示す履歴データ処理装置が出力する帳表
出力例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施の形態を示す履歴データ処理
装置のブロック図である。
【図6】図5に示す項目データベースファイルの構成図
である。
【図7】本発明の第3実施の形態を示す履歴データ処理
装置のブロック図である。
【図8】図7の履歴データ処理装置に備える時刻データ
補正処理手段の概要説明図である。
【図9】図7に示す時刻データ補正処理手段の補足する
説明図である。
【図10】図7の履歴データ処理装置から出力するX−
Y相関グラフ出力例を示す図である。
【図11】本発明の第4実施の形態を示す履歴データ処
理装置のブロック図である。
【図12】図10の履歴データ処理装置から出力するT
−Yグラフ出力例を示す図である。
【符号の説明】
1 履歴データ処理装置 2 プロセス入力処理装置 3 履歴データバッファリング保存手段 4 履歴データ収録手段 5 履歴データ一時保存ファイル 6 ハンディターミナルデータ取込手段 7 索引情報記憶手段 8 帳表作成手段 9 入出力表示手段 10 ユニットプラント 10A 共通設備プラント 11 ハンディターミナル入力装置 12 ハンディターミナル入力データ表示装置 13 大容量外部記憶装置 14 表示装置 15 入力装置 17 帳表出力装置 19 特定データ抽出手段 20 項目データベースファイル 21 項目データ編集処理手段 22 時刻データ補正処理手段 23 データ検索手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/02 G06F 3/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントの状態を履歴データとして記憶
    装置へ収録して帳表出力装置へ出力する履歴データ処理
    装置において、 前記プラントからプラントデータを読込むプロセス入力
    処理手段と、 このプロセス入力処理手段から読込んだ前記プラントデ
    ータをオンラインデータとして履歴データ一時保存ファ
    イルへ保存する履歴データバッファリング保存手段と、 現場で収集したデータを収録しているハンディターミナ
    ルからデータをハンディターミナルデータとして読込む
    ハンディターミナルデータ取込手段と、 前記ハンディターミナルデータと前記オンラインデータ
    とを索引情報と一緒に前記記憶装置へ履歴データとして
    記憶する履歴データ収録手段と、 この履歴データ収録手段により作成された前記索引情報
    を記憶する索引情報記憶手段と、 出力要求があると、前記索引情報記憶手段に記憶された
    前記索引情報に基づいて前記記憶装置から履歴データを
    取出し前記帳表出力装置へ帳表出力する帳表作成手段
    と、 この帳表作成手段へ表示入力装置を介して前記出力要求
    を行う入出力表示手段とを備えることを特徴とする履歴
    データ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記オンラインデータと前記ハンディタ
    ーミナルデータとをプラントの各設備単位で共通に識別
    してまとめるためにプラントの各設備単位毎に前記ハン
    ディターミナルの機器識別項目番号に対応する入力点識
    別番号を関連項目データとして予め保存する項目データ
    ベースファイルと、 前記ハンディターミナルデータ取込手段から取込んだハ
    ンディターミナルデータについて、前記項目データベー
    スファイルの関連項目データを参照して入力点識別番号
    を特定して、特定された入力点識別番号とデータのみを
    抽出して前記履歴データ収録手段へ出力する特定データ
    抽出手段と、 前記入出力表示手段を介して前記項目データベースファ
    イルの項目データの内容を編集し、要求があると前記項
    目データベースファイルの関連項目データの内容を入出
    力表示手段へ出力する項目データ編集処理手段とを付加
    することを特徴とする請求項1記載の履歴データ処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ハンディターミナルデータ取込手段
    から取込んだハンディターミナルデータを前記履歴デー
    タ一時保存ファイルへ保存された前記オンラインデータ
    の時刻データに基づいて補正して、前記ハンディターミ
    ナルデータを前記履歴データ一時保存ファイルへ出力す
    る時刻データ補正処理手段を付加することを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の履歴データ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶装置へ記憶された履歴データに
    ついて前記索引情報と前記項目データとを参照してプラ
    ントの設備単位毎に前記ハンディターミナルデータと前
    記オンラインデータとを一緒に取出して加工し前記入出
    力表示手段を介して前記ハンディターミナルデータと前
    記オンラインデータとを対比して表示装置へ出力するデ
    ータ検索手段を付加することを特徴とする請求項2また
    は請求項3記載の履歴データ処理装置。
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