JP3431971B2 - オレフィン重合用電子供与体、これを含むオレフィン重合触媒 - Google Patents

オレフィン重合用電子供与体、これを含むオレフィン重合触媒

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JP3431971B2 JP32282893A JP32282893A JP3431971B2 JP 3431971 B2 JP3431971 B2 JP 3431971B2 JP 32282893 A JP32282893 A JP 32282893A JP 32282893 A JP32282893 A JP 32282893A JP 3431971 B2 JP3431971 B2 JP 3431971B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、立体規則性の高いオレフ
ィン重合体を高い活性で製造しうるオレフィン重合用電
子供与体、この電子供与体を含むオレフィン重合用触媒
およびオレフィンの重合方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来より、エチレン、プロピレン
などのα−オレフィンの単独重合体あるいは共重合体を
製造するために用いられる触媒としては、周期律表第IV
〜VI族の遷移金属を含む遷移金属化合物と第I〜III 族
の金属を含む有機金属化合物とからなるオレフィン重合
用触媒いわゆるチーグラー・ナッタ触媒が知られてい
る。
【0003】そして特にプロピレンを重合させる場合に
立体規則性の高いオレフィン重合体を高い重合活性で製
造することができるオレフィン重合用触媒の開発が活発
に行われてきた。
【0004】このようなオレフィン重合用触媒の中で
も、チタン、マグネシウム、ハロゲンおよび電子供与体
を含む固体状チタン含有触媒成分と、有機アルミニウム
化合物と、ケイ素化合物からなる電子供与体とから形成
される触媒は、立体規則性に優れたオレフィン重合体を
高い重合活性で製造することができることが見い出さ
れ、精力的に検討されている(例えば特開昭61−20
9207号公報、特開昭62−104810号公報、特
開昭62−104811号公報、特開昭62−1048
12号公報、特開昭62−104813号公報、特開平
1−311106号公報、特開平1−318011号公
報、特開平2−166104号公報等)。
【0005】本出願人もこのようなオレフィン重合用触
媒を既に数多くの提案しており、これらはたとえば、特
開昭50−108385号公報、特開昭50−1265
90号公報、特開昭51−20297号公報、特開昭5
1−28189号公報、特開昭51−64586号公
報、特開昭51−92885号公報、特開昭51−13
6625号公報、特開昭52−87489号公報、特開
昭52−100596号公報、特開昭52−14768
8号公報、特開昭52−104593号公報、特開昭5
3−2580号公報、特開昭53−40093号公報、
特開昭53−40094号公報、特開昭53−4309
4号公報、特開昭55−135102号公報、特開昭5
5−135103号公報、特開昭55−152710号
公報、特開昭56−811号公報、特開昭56−119
08号公報、特開昭56−18606号公報、特開昭5
8−83006号公報、特開昭58−138705号公
報、特開昭58−138706号公報、特開昭58−1
38707号公報、特開昭58−138708号公報、
特開昭58−138709号公報、特開昭58−138
710号公報、特開昭58−138715号公報、特開
昭58−138720号公報、特開昭58−13872
1号公報、特開昭58−215408号公報、特開昭5
9−47210号公報、特開昭59−117508号公
報、特開昭59−117509号公報、特開昭59−2
07904号公報、特開昭59−206410号公報、
特開昭59−206408号公報、特開昭59−206
407号公報、特開昭61−69815号公報、特開昭
61−69821号公報、特開昭61−69822号公
報、特開昭61−69823号公報、特開昭63−22
806号公報、特開昭63−95208号公報、特開昭
63−119702号公報、特開昭63−199703
号公報、特開昭63−202603号公報、特開昭63
−202604号公報、特開昭63−223008号公
報、特開昭63−223009号公報、特開昭63−2
64609号公報、特開昭64−87610号公報、特
開昭64−156305号公報、特開平2−77407
号公報、特開平2−84404号公報、特開平2−22
9806号公報、特開平2−229805号公報などに
開示されている。
【0006】本発明者らは、このようなオレフィン重合
用触媒についてさらに研究を行ったところ、固体状チタ
ン触媒成分と、有機金属化合物触媒成分と、特定の構造
を有するケイ素化合物からなる電子供与体とから形成さ
れるオレフィン重合用触媒が、より一層立体規則性に優
れたオレフィン重合体を高い重合活性で製造することが
できることをを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の目的】本発明は、立体規則性に優れたオレフィ
ン重合体を高い重合活性で製造することができるような
オレフィン重合用電子供与体、この電子供与体を含むオ
レフィン重合用触媒およびオレフィンの重合方法を提供
することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係るオレフィン重合用電子供与
体は、下記一般式(1)で示されるケイ素化合物からな
る。
【0009】
【化5】
【0010】(式中、nは4または5であり、R1 は、
水素、メチル基またはエチル基であり、R2 は、炭素原
子数5以上の直鎖状または分岐状の炭化水素基であり、
3 は、直鎖状または分岐状の炭化水素基である。ただ
し、R 3 がメチル基の場合は、R 2 は、テキシル基では
ない。)。
【0011】本発明に係るオレフィン重合用触媒[I]
は、[A]マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子
供与体を必須成分として含有する固体状チタン触媒成分
と、[B]有機金属化合物触媒成分と、[C]上記の式
(1)で示される電子供与体としてのケイ素化合物とか
ら形成される。
【0012】また本発明に係るオレフィン重合用触媒
[II]は、上記のような[A]固体状チタン触媒成分
と、[B]有機金属化合物触媒成分と、[C]ケイ素化
合物とから形成されるオレフィン重合用触媒[I]に、
オレフィンが予備重合されたものである。
【0013】さらに本発明に係るオレフィン重合用触媒
[III]は、[A]固体状チタン触媒成分と[B]有機
金属化合物触媒成分とにオレフィンが予備重合された予
備重合触媒成分と、[C]ケイ素化合物とから形成され
る。
【0014】本発明に係るオレフィンの重合方法は、上
記のようなオレフィン重合用触媒を用いることを特徴と
している。本発明に係るオレフィン重合用電子供与体
は、特定の構造を有するケイ素化合物であり、固体状チ
タン触媒成分[A]と有機金属化合物触媒成分[B]と
ともにこのケイ素化合物[C]を含むオレフィン重合用
触媒は、立体規則性に優れたオレフィン重合体を高い重
合活性で製造することができる。
【0015】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るオレフィン重
合用電子供与体、オレフィン重合用触媒およびオレフィ
ンの重合方法について具体的に説明する。
【0016】なお本発明において「重合」という語は、
単独重合だけでなく、共重合をも包含した意味で用いら
れることがあり、また「重合体」という語は、単独重合
体だけでなく、共重合体をも包含した意味で用いられる
ことがある。
【0017】まず本発明に係るオレフィン重合用電子供
与体について説明する。オレフィン重合用電子供与体 本発明に係るオレフィン重合用電子供与体は、下記の式
(1)で示されるケイ素化合物からなる。
【0018】
【化6】
【0019】(式中、nは4または5であり、R1 は、
水素、メチル基またはエチル基であり、R2 は、炭素原
子数5以上の直鎖状または分岐状の炭化水素基であり、
3 は、直鎖状または分岐状の炭化水素基である。ただ
し、R 3 がメチル基の場合は、R 2 は、テキシル基では
ない。)このようなケイ素化合物についてより具体的に
説明する。
【0020】式中、窒素を含有する複素環基は、nが4
であるときはピロリジル基であり、nが5であるときは
ピペリジル基である。R2 で示される炭素原子数5以上
の直鎖状または分岐状の炭化水素基としては、具体的
に、n-ペンチル基、iso-ペンチル基、sec-ペンチル基、
tert- ペンチル基、1-エチルプロピル基、n-ヘキシル
基、sec-ヘキシル基、1,1-ジメチルブチル基、1,1,2-ト
リメチルプロピル基、1,1-ジメチル-2- エチルブチル
基、1,1-ジエチル-2- メチルプロピル基、1,1,2-トリエ
チルブチル基、1,1,2,2-テトラメチルプロピル基、1,1,
2,2-テトラメチルブチル基、1-イソプロピル-1,2- ジメ
チルプロピル基などが挙げられる。
【0021】これらのうち、R2 としては、分岐状アル
キル基が好ましく、具体的に、sec-ペンチル基、tert-
ペンチル基、1-エチルプロピル基、sec-ヘキシル基、1,
1-ジメチルブチル基、1,1,2-トリメチルプロピル基、1,
1-ジメチル-2- エチルブチル基、1,1-ジエチル-2- メチ
ルプロピル基などが好ましい。
【0022】またR3 で示される炭化水素基としては、
炭素原子数1〜5の直鎖状または分岐状のアルキル基が
挙げられ、具体的に、メチル基、エチル基、n-プロピル
基、iso-プロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、tert
- ブチル基、1-メチルブチル基、1-エチルプロピル基、
tert- ペンチル基などが挙げられる。
【0023】これらのうち、メチル基、エチル基が好ま
しい。なおケイ素化合物は、OR3 基を2個有している
が、2個のOR3 基は互いに異なっていてもよく、2個
のOR3 基は同一であることが好ましい。
【0024】このような式(1)で示されるケイ素化合
物としては、より具体的には、下記のような化合物が挙
げられる。n-ペンチル(ピロリジル)ジメトキシシラ
ン、iso-ペンチル(ピロリジル)ジメトキシシラン、se
c-ペンチル(ピロリジル)ジメトキシシラン、tert- ペ
ンチル(ピロリジル)ジメトキシシラン、1-エチルプロ
ピル(ピロリジル)ジメトキシシラン、n-ヘキシル(ピ
ロリジル)ジメトキシシラン、sec-ヘキシル(ピロリジ
ル)ジメトキシシラン、1,1-ジメチルブチル(ピロリジ
ル)ジメトキシシラン、1,1,2-トリメチルプロピル(ピ
ロリジル)ジメトキシシラン、1,1-ジメチル-2- エチル
ブチル(ピロリジル)ジメトキシシラン、1,1-ジエチル
-2- メチルプロピル(ピロリジル)ジメトキシシラン、
1,1,2-トリエチルブチル(ピロリジル)ジメトキシシラ
ン、1,1,2,2-テトラメチルプロピル(ピロリジル)ジメ
トキシシラン、1,1,2,2-テトラメチルブチル(ピロリジ
ル)ジメトキシシラン、1-イソプロピル-1,2- ジメチル
プロピル(ピロリジル)ジメトキシシラン、1,1,2-トリ
エチルブチル(ピロリジル)ジエトキシシラン、n-ペン
チル(ピペリジル)ジメトキシシラン、iso-ペンチル
(ピペリジル)ジメトキシシラン、sec-ペンチル(ピペ
リジル)ジメトキシシラン、tert- ペンチル(ピペリジ
ル)ジメトキシシラン、1-エチルプロピル(ピペリジ
ル)ジメトキシシラン、n-ヘキシル(ピペリジル)ジメ
トキシシラン、sec-ヘキシル(ピペリジル)ジメトキシ
シラン、1,1-ジメチルブチル(ピペリジル)ジメトキシ
シラン、1,1,2-トリメチルプロピル(ピペリジル)ジメ
トキシシラン、1,1-ジメチル-2- エチルブチル(ピペリ
ジル)ジメトキシシラン、1,1-ジエチル-2- メチルプロ
ピル(ピペリジル)ジメトキシシラン、1,1,2-トリエチ
ルブチル(ピペリジル)ジメトキシシラン、1,1,2,2-テ
トラメチルプロピル(ピペリジル)ジメトキシシラン、
1,1,2,2-テトラメチルブチル(ピペリジル)ジメトキシ
シラン、1-イソプロピル-1,2- ジメチルプロピル(ピペ
リジル)ジメトキシシラン、1,1,2-トリメチルプロピル
(2-メチルピペリジル)ジメトキシシラン、1,1,2-トリ
メチルプロピル(3-メチルピペリジル)ジメトキシシラ
ン、1,1,2-トリメチルプロピル(4-メチルピペリジル)
ジメトキシシラン、1,1,2-トリメチルプロピル(2-エチ
ルピペリジル)ジメトキシシラン、1,1,2-トリエチルブ
チル(ピペリジル)ジエトキシシラン、などが挙げられ
る。
【0025】これらのうちでも、sec-ペンチル(ピロリ
ジル)ジメトキシシラン、tert- ペンチル(ピロリジ
ル)ジメトキシシラン、1-エチルプロピル(ピロリジ
ル)ジメトキシシラン、sec-ヘキシル(ピロリジル)ジ
メトキシシラン、1,1-ジメチルブチル(ピロリジル)ジ
メトキシシラン、1,1,2-トリメチルプロピル(ピロリジ
ル)ジメトキシシラン、1,1-ジメチル-2- エチルブチル
(ピロリジル)ジメトキシシラン、1,1-ジエチル-2- メ
チルプロピル(ピロリジル)ジメトキシシラン、sec-ペ
ンチル(ピペリジル)ジメトキシシラン、tert- ペンチ
ル(ピペリジル)ジメトキシシラン、1-エチルプロピル
(ピペリジル)ジメトキシシラン、sec-ヘキシル(ピペ
リジル)ジメトキシシラン、1,1-ジメチルブチル(ピペ
リジル)ジメトキシシラン、1,1,2-トリメチルプロピル
(ピペリジル)ジメトキシシラン、1,1-ジメチル-2- エ
チルブチル(ピペリジル)ジメトキシシラン、1,1-ジエ
チル-2- メチルプロピル(ピペリジル)ジメトキシシラ
ン、1,1,2-トリメチルプロピル(2-メチルピペリジル)
ジメトキシシラン、1,1,2-トリメチルプロピル(3-メチ
ルピペリジル)ジメトキシシラン、1,1,2-トリメチルプ
ロピル(4-メチルピペリジル)ジメトキシシラン、1,1,
2-トリメチルプロピル(2-エチルピペリジル)ジメトキ
シシラン、などが好ましく、特に1,1,2-トリメチルプロ
ピル(ピロリジル)ジメトキシシラン、1,1-ジメチル-2
- エチルブチル(ピロリジル)ジメトキシシラン、1,1-
ジエチル-2- メチルプロピル(ピロリジル)ジメトキシ
シラン、1,1,2-トリメチルプロピル(ピペリジル)ジメ
トキシシラン、1,1-ジメチル-2- エチルブチル(ピペリ
ジル)ジメトキシシラン、1,1-ジエチル-2- メチルプロ
ピル(ピペリジル)ジメトキシシラン、1,1,2-トリメチ
ルプロピル(2-メチルピペリジル)ジメトキシシラン、
1,1,2-トリメチルプロピル(3-メチルピペリジル)ジメ
トキシシラン、1,1,2-トリメチルプロピル(4-メチルピ
ペリジル)ジメトキシシラン、などが好ましい。
【0026】上記のような式(1)で示されるケイ素化
合物をオレフィン重合用電子供与体として含むオレフィ
ン重合用触媒は、立体規則性に優れたオレフィン重合体
を製造することができ、しかも高い(共)重合活性を有
している。オレフィン重合用触媒 以下に上記のような本発明に係るオレフィン重合用電子
供与体を含むオレフィン重合用触媒について説明する。
【0027】図1に、本発明に係るオレフィン重合用触
媒を用いるオレフィン重合体の製造工程の説明図を示
す。本発明に係るオレフィン重合用触媒[I]は、
[A]固体状チタン触媒成分と、[B]有機金属化合物
触媒成分と、[C]上記のような式(1)で示される電
子供与体としてのケイ素化合物とから形成される。
【0028】また本発明に係るオレフィン重合用触媒
[II]は、成分[A]、[B]、[C]にオレフィンが
予備重合されたものである。また本発明に係るオレフィ
ン重合用触媒[III]は、[A]固体状チタン触媒成分
と、[B]有機金属化合物触媒成分とにオレフィンが予
備重合されてなる予備重合触媒成分と、上記のような
[C]式(1)で示される電子供与体としてのケイ素化
合物とから形成されている。
【0029】まず本発明に係るオレフィン重合用触媒を
形成する際に用いられる固体状チタン触媒成分[A]に
ついて説明する。[A]固体状チタン触媒成分 本発明で用いられる固体状チタン触媒成分[A]は、マ
グネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子供与体を必須
成分として含有している。
【0030】このような固体状チタン触媒成分[A]の
調製方法は、たとえば先に例示した公報にその詳細が記
載されており、特に限定されるものではない。この固体
状チタン触媒成分[A]は、たとえば四価のチタン化合
物、マグネシウム化合物および電子供与体(a)を接触さ
せることにより得られる。
【0031】このような四価のチタン化合物としては、
次式で示される化合物を挙げることができる。 Ti(OR)g 4-g 式中、Rは炭化水素基であり、Xはハロゲン原子であ
り、0≦g≦4である。
【0032】このような化合物として、具体的には、T
iCl4、TiBr4、TiI4 などのテトラハロゲン化チタ
ン、Ti(OCH3)Cl3、Ti(OC25)Cl3、Ti(On-
49)Cl3、Ti(OC25)Br3、Ti(O-iso-C49)
Br3などのトリハロゲン化アルコキシチタン、Ti(OC
3)2 Cl2、Ti(OC25)2 Cl2 、Ti(On-C49)
2 Cl2 、Ti(OC25)2 Br2などのジハロゲン化ジア
ルコキシチタン、Ti(OCH3)3 Cl 、Ti(OC25)
3 Cl 、Ti(On-C49)3 Cl 、Ti(OC25)3 Br
などのモノハロゲン化トリアルコキシチタン、Ti(OC
3)4 、Ti(OC25)4 、Ti(On-C49)4 、Ti(O
-iso-C49)4 、Ti(O-2-エチルヘキシル)4などのテ
トラアルコキシチタンなどが挙げられる。
【0033】これらのうち、テトラハロゲン化チタンが
好ましく、特に四塩化チタンが好ましい。これらのチタ
ン化合物は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。または炭化水素、ハロゲン化炭化水素
に希釈して用いてもよい。
【0034】固体状チタン触媒成分[A]の調製に用ら
れるマグネシウム化合物としては、還元能を有するマグ
ネシウム化合物および還元能を有しないマグネシウム化
合物を挙げることができる。
【0035】還元能を有するマグネシウム化合物として
は、たとえば下式で表わされる有機マグネシウム化合物
を挙げることができる。 Xn MgR2-n 式中、nは0≦n<2であり、Rは水素原子または炭素
数1〜20のアルキル基、アリール基またはシクロアル
キル基であり、nが0である場合2個のRは同一でも異
なっていてもよく、Xはハロゲンである。
【0036】このような還元能を有する有機マグネシウ
ム化合物としては、具体的には、ジメチルマグネシウ
ム、ジエチルマグネシウム、ジプロピルマグネシウム、
ジブチルマグネシウム、ジアミルマグネシウム、ジヘキ
シルマグネシウム、ジデシルマグネシウム、オクチルブ
チルマグネシウム、エチルブチルマグネシウムなどのジ
アルキルマグネシウム化合物、エチル塩化マグネシウ
ム、プロピル塩化マグネシウム、ブチル塩化マグネシウ
ム、ヘキシル塩化マグネシウム、アミル塩化マグネシウ
ムなどのアルキルマグネシウムハライド、ブチルエトキ
シマグネシウム、エチルブトキシマグネシウム、オクチ
ルブトキシマグネシウムなどのアルキルマグネシウムア
ルコキシド、その他ブチルマグネシウムハイドライドな
どを挙げることができる。
【0037】また還元能を有しないマグネシウム化合物
の具体的な例としては、塩化マグネシウム、臭化マグネ
シウム、沃化マグネシウム、弗化マグネシウムなどのハ
ロゲン化マグネシウム、メトキシ塩化マグネシウム、エ
トキシ塩化マグネシウム、イソプロポキシ塩化マグネシ
ウム、ブトキシ塩化マグネシウム、オクトキシ塩化マグ
ネシウムなどのアルコキシマグネシウムハライド、フェ
ノキシ塩化マグネシウム、メチルフェノキシ塩化マグネ
シウムなどのアリロキシマグネシウムハライド、エトキ
シマグネシウム、イソプロポキシマグネシウム、ブトキ
シマグネシウム、n-オクトキシマグネシウム、2-エチル
ヘキソキシマグネシウムなどのアルコキシマグネシウ
ム、フェノキシマグネシウム、ジメチルフェノキシマグ
ネシウムなどのアリロキシマグネシウム、ラウリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸マグネシウムなどのマグネシ
ウムのカルボン酸塩などを挙げることができる。その他
マグネシウム金属、水素化マグネシウムを用いることも
できる。
【0038】これら還元能を有しないマグネシウム化合
物は、上述した還元能を有するマグネシウム化合物から
誘導した化合物、あるいは触媒成分の調製時に誘導した
化合物であってもよい。還元能を有しないマグネシウム
化合物を、還元能を有するマグネシウム化合物から誘導
するには、たとえば還元能を有するマグネシウム化合物
を、ポリシロキサン化合物、ハロゲン含有シラン化合
物、ハロゲン含有アルミニウム化合物、エステル、アル
コール、ハロゲン含有化合物、あるいはOH基、活性な
炭素−酸素結合を有する化合物と接触させればよい。
【0039】なお上記の還元能を有するマグネシウム化
合物および還元能を有しないマグネシウム化合物は、後
述する有機金属化合物、たとえばアルミニウム、亜鉛、
ホウ素、ベリリウム、ナトリウム、カリウムなどの他の
金属との錯化合物、複化合物を形成していてもよく、あ
るいは他の金属化合物との混合物であってもよい。さら
にマグネシウム化合物は単独であってもよく、上記の化
合物を2種以上組み合わせてもよく、また液状状態で用
いても固体状態で用いてもよい。マグネシウム化合物が
固体である場合、電子供与体(a) として後述するアルコ
ール類、カルボン酸類、アルデヒド類、アミン類、金属
酸エステル類などを用いて液体状態にすることができ
る。
【0040】固体状チタン触媒成分[A]の調製に用い
られるマグネシウム化合物としては、上述した以外にも
多くのマグネシウム化合物が使用できるが、最終的に得
られる固体状チタン触媒成分[A]中において、ハロゲ
ン含有マグネシウム化合物の形をとることが好ましく、
従ってハロゲンを含まないマグネシウム化合物を用いる
場合には、調製の途中でハロゲン含有化合物と接触反応
させることが好ましい。
【0041】これらの中でも、還元能を有しないマグネ
シウム化合物が好ましく、特にハロゲン含有マグネシウ
ム化合物が好ましく、さらにこれらの中でも塩化マグネ
シウム、アルコキシ塩化マグネシウム、アリロキシ塩化
マグネシウムが好ましい。
【0042】固体状チタン触媒成分[A]の調製におい
ては、電子供与体(a) が用いられる。このような電子供
与体(a) としては、アルコール類、フェノール類、ケト
ン類、アルデヒド類、カルボン酸類、有機酸ハライド
類、有機酸または無機酸のエステル類、エーテル類、ジ
エーテル類、酸アミド類、酸無水物類、アルコキシシラ
ンなどの含酸素電子供与体、アンモニア類、アミン類、
ニトリル類、ピリジン類、イソシアネート類などの含窒
素電子供与体であってもよい。より具体的には、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタ
ノール、ヘキサノール、2-エチルヘキサノール、オクタ
ノール、ドデカノール、オクタデシルアルコール、オレ
イルアルコール、ベンジルアルコール、フェニルエチル
アルコール、クミルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、イソプロピルベンジルアルコールなどの炭素数1〜
18のアルコール類やトリクロロメタノールやトリクロ
ロエタノール、トリクロロヘキサノールなどの炭素数1
〜18のハロゲン含有アルコール類、フェノール、クレ
ゾール、キシレノール、エチルフェノール、プロピルフ
ェノール、ノニルフェノール、クミルフェノール、ナフ
トールなどの低級アルキル基を有してもよい炭素数6〜
20のフェノール類、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、アセトフェノン、ベンゾフェ
ノン、ベンゾキノンなどの炭素数3〜15のケトン類、
アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、オクチルア
ルデヒド、ベンズアルデヒド、トルアルデヒド、ナフト
アルデヒドなどの炭素数2〜15のアルデヒド類、ギ酸
メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ビニル、酢酸プ
ロピル、酢酸オクチル、酢酸シクロヘキシル、プロピオ
ン酸エチル、酪酸メチル、吉草酸エチル、クロル酢酸メ
チル、ジクロル酢酸エチル、メタクリル酸メチル、クロ
トン酸エチル、シクロヘキサンカルボン酸エチル、安息
香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息
香酸ブチル、安息香酸オクチル、安息香酸シクロヘキシ
ル、安息香酸フェニル、安息香酸ベンジル、トルイル酸
メチル、トルイル酸エチル、トルイル酸アミル、エチル
安息香酸エチル、アニス酸メチル、アニス酸エチル、エ
トキシ安息香酸エチル、γ-ブチロラクトン、δ-バレロ
ラクトン、クマリン、フタリド、炭酸エチルなどの有機
酸エステル類、アセチルクロリド、ベンゾイルクロリ
ド、トルイル酸クロリド、アニス酸クロリドなどの炭素
数2〜15の酸ハライド類、メチルエーテル、エチルエ
ーテル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、アミ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、アニソール、ジフェ
ニルエーテルなどの炭素数2〜20のエーテル類、酢酸
N,N-ジメチルアミド、安息香酸N,N-ジエチルアミド、ト
ルイル酸N,N-ジメチルアミドなどの酸アミド類、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ト
リベンジルアミン、テトラメチルエチレンジアミンなど
のアミン類、アセトニトリル、ベンゾニトリル、トリニ
トリルなどのニトリル類、ピリジン、メチルピリジン、
エチルピリジン、ジメチルピリジンなどのピリジン類、
無水酢酸、無水フタル酸、無水安息香酸などの酸無水物
などを例示することができる。
【0043】また有機酸エステルとしては、下記一般式
で表される骨格を有する多価カルボン酸エステルを好ま
しい例として挙げることができる。
【0044】
【化7】
【0045】(式中、R1は置換または非置換の炭化水
素基、R2、R5、R6は水素または置換または非置換の
炭化水素基、R3、R4は、水素あるいは置換または非置
換の炭化水素基であり、好ましくはその少なくとも一方
は置換または非置換の炭化水素基である。また、R3
4とは互いに連結されて環状構造を形成していてもよ
い。炭化水素基R1〜R6が置換されている場合の置換基
は、N、O、Sなどの異原子を含み、たとえば、C−O
−C、COOR、COOH、OH、SO3H、−C−N
−C−、NH2などの基を有する。)このような、多価
カルボン酸エステルとしては、具体的には、脂肪族ポリ
カルボン酸エステル、脂環族ポリカルボン酸エステル、
芳香族ポリカルボン酸エステル、異節環ポリカルボン酸
エステルなどが挙げられる。
【0046】好ましい具体例としては、マレイン酸n-ブ
チル、メチルマロン酸ジイソブチル、シクロヘキセンカ
ルボン酸ジn-ヘキシル、ナジック酸ジエチル、テトラヒ
ドロフタル酸ジイソプロピル、フタル酸ジエチル、フタ
ル酸ジイソブチル、フタル酸ジn-ブチル、フタル酸ジ2-
エチルヘキシル、3,4-フランジカルボン酸ジブチルなど
が挙げられる。
【0047】特に好ましい多価カルボン酸エステルとし
ては、フタル酸エステル類を例示することができる。さ
らにポリエーテル化合物として下記一般式で表される化
合物が挙げられる。
【0048】
【化8】
【0049】(式中、nは2≦n≦10の整数であり、
1 〜R26は炭素、水素、酸素、ハロゲン、窒素、硫
黄、リン、ホウ素およびケイ素から選ばれる少なくとも
1種の元素を有する置換基であり、任意のR1 〜R26
好ましくはR1 〜R2nは共同してベンゼン環以外の環を
形成していてもよく、主鎖中に炭素以外の原子が含まれ
ていてもよい。) 好ましい具体例としては、2,2-ジイソブチル-1,3-ジメ
トキシプロパン、2-イソプロピル-2-イソペンチル-1,3-
ジメトキシプロパン、2,2-ジシクロヘキシル-1,3-ジメ
トキシプロパン、2,2-ビス(シクロヘキシルメチル)-
1,3-ジメトキシプロパンなどを例示することができる。
【0050】上記のような電子供与体(a) は2種以上併
用することができる。また電子供与体(a) は、最終的に
[A]固体状チタン触媒成分中に含まれていればよく、
したがって[A]固体状チタン触媒成分の調製時に上記
のような電子供与体(a) を形成しうる化合物を用いて最
終的に[A]固体状チタン触媒成分中に電子供与体(a)
を形成させて存在させてもよく、必ずしも電子供与体
(a)それ自体を用いなければならないわけではない。
【0051】なお本発明においては、上記のような電子
供与体(a) として、上述した式(1)で示されるケイ素化
合物を用いてもよい。また本発明で用いられる固体状チ
タン触媒成分[A]は、調製時に、上記のような化合物
に加えて、担体および反応助剤などとして用いられる珪
素、リン、アルミニウムなどを含む有機および無機化合
物などを接触させて調製してもよい。
【0052】このような担体としては、Al23 、Si
2 、B23 、MgO、CaO、TiO2 、ZnO、Sn
2 、BaO、ThO、スチレン−ジビニルベンゼン共重
合体などの樹脂などが用いられる。この中でAl23
SiO2 、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体が好ま
しい。
【0053】本発明で用いられる固体状チタン触媒成分
[A]は、上記したようなチタン化合物、マグネシウム
化合物および好ましくは電子供与体(a) を接触させて調
製される。
【0054】これら化合物を用いる固体状チタン触媒成
分[A]の調製方法は、上述したように先に例示した公
報などにその詳細が記載されており、特に限定されるも
のではないが、以下にこの方法を数例挙げて簡単に述べ
る。 (1) マグネシウム化合物、電子供与体(a) および炭化水
素溶媒からなる溶液を、有機金属化合物と接触反応させ
て固体を析出させた後、または析出させながらチタン化
合物と接触反応させる方法。 (2) マグネシウム化合物と電子供与体(a) からなる錯体
を有機金属化合物と接触反応させた後、チタン化合物を
接触反応させる方法。 (3) 無機担体と有機マグネシウム化合物との接触物に、
チタン化合物および電子供与体(a) を接触反応させる方
法。この際、予め該接触物をハロゲン含有化合物および
/または有機金属化合物と接触反応させてもよい。 (4) マグネシウム化合物、電子供与体(a) 、場合によっ
てはさらに炭化水素溶媒を含む溶液と無機または有機担
体との混合物から、マグネシウム化合物の担持された無
機または有機担体を得、次いでチタン化合物を接触させ
る方法。 (5) マグネシウム化合物、チタン化合物、電子供与体
(a) 、場合によってはさらに炭化水素溶媒を含む溶液と
無機または有機担体との接触により、マグネシウム、チ
タンの担持された固体状チタン触媒成分を得る方法。 (6) 液状状態の有機マグネシウム化合物をハロゲン含有
チタン化合物および電子供与体(a) と接触反応させる方
法。 (7) 液状状態の有機マグネシウム化合物をハロゲン含有
化合物と接触反応後、チタン化合物を接触させる方法。
この際、電子供与体(a) を少なくとも1回は使用する。 (8) アルコキシ基含有マグネシウム化合物をハロゲン含
有チタン化合物および電子供与体(a) と接触反応させる
方法。 (9) アルコキシ基含有マグネシウム化合物および電子供
与体(a) からなる錯体をチタン化合物と接触反応させる
方法。 (10)アルコキシ基含有マグネシウム化合物および電子供
与体(a) からなる錯体を有機金属化合物と接触後チタン
化合物と接触反応させる方法。 (11)マグネシウム化合物と、電子供与体(a) と、チタン
化合物とを任意の順序で接触、反応させる方法。この反
応は、各成分を電子供与体(a) および/または有機金属
化合物やハロゲン含有ケイ素化合物などの反応助剤で予
備処理してもよい。なおこの方法においては、上記電子
供与体(a) を少なくとも一回は用いることが好ましい。 (12)還元能を有しない液状のマグネシウム化合物と液状
チタン化合物とを、電子供与体(a) の存在下で反応させ
て固体状のマグネシウム・チタン複合体を析出させる方
法。 (13) (12)で得られた反応生成物に、チタン化合物をさ
らに反応させる方法。 (14) (11)あるいは(12)で得られる反応生成物に、電子
供与体(a) およびチタン化合物をさらに反応させる方
法。 (15)マグネシウム化合物と電子供与体(a) と、チタン化
合物とを粉砕して得られた固体状物を、ハロゲン、ハロ
ゲン化合物および芳香族炭化水素のいずれかで処理する
方法。なおこの方法においては、マグネシウム化合物の
みを、あるいはマグネシウム化合物と電子供与体(a) と
からなる錯化合物を、あるいはマグネシウム化合物とチ
タン化合物を粉砕する工程を含んでもよい。また粉砕後
に反応助剤で予備処理し、次いでハロゲンなどで処理し
てもよい。反応助剤としては、有機金属化合物あるいは
ハロゲン含有ケイ素化合物などが挙げられる。 (16)マグネシウム化合物を粉砕した後、チタン化合物と
接触・反応させる方法。この際、粉砕時および/または
接触・反応時に電子供与体(a) および好ましくは反応助
剤を用いる。 (17)上記(11)〜(16)で得られる化合物をハロゲンまたは
ハロゲン化合物または芳香族炭化水素で処理する方法。 (18)金属酸化物、有機マグネシウムおよびハロゲン含有
化合物との接触反応物を、電子供与体(a) およびチタン
化合物と接触させる方法。 (19)有機酸のマグネシウム塩、アルコキシマグネシウ
ム、アリーロキシマグネシウムなどのマグネシウム化合
物を、チタン化合物および/またはハロゲン含有炭化水
素および電子供与体(a) と反応させる方法。 (20)マグネシウム化合物とアルコキシチタンとを少なく
とも含む炭化水素溶液と、チタン化合物および電子供与
体(a) とを接触させる方法。この際ハロゲン含有ケイ素
化合物などのハロゲン含有化合物を共存させることが好
ましい。 (21)還元能を有しない液状状態のマグネシウム化合物と
有機金属化合物とを反応させて固体状のマグネシウム・
金属(アルミニウム)複合体を析出させ、次いで電子供
与体(a) およびチタン化合物を反応させる方法。
【0055】このような固体状チタン触媒成分[A]の
調製は、通常−70℃〜200℃、好ましくは−50℃
〜150℃の温度で行われる。このようにして得られる
固体状チタン触媒成分[A]は、チタン、マグネシウ
ム、ハロゲンおよび電子供与体(a) を含有している。
【0056】この固体状チタン触媒成分[A]におい
て、ハロゲン/チタン(原子比)は、通常2〜200、
好ましくは4〜90であり、マグネシウム/チタン(原
子比)は、通常1〜100、好ましくは2〜50であ
り、電子供与体(a) /チタン比(モル比)は、通常0.
01〜100、好ましくは0. 05〜50である。
【0057】[B]有機金属化合物触媒成分 本発明で用いられる有機金属化合物触媒成分[B]とし
ては、周期律表第I族〜第III 族から選ばれる金属を含
む有機金属化合物が挙げられる。
【0058】このような有機金属化合物触媒成分[B]
としては、たとえば有機アルミニウム化合物、第I族金
属とアルミニウムとの錯アルキル化合物、第II族金属の
有機金属化合物などを用いることができる。
【0059】このような有機アルミニウム化合物として
は、たとえば下記式で表される。 Ra n AlX3-n (式中、Ra は炭素数1〜12の炭化水素基であり、X
はハロゲン原子または水素原子であり、nは1〜3であ
る。) 炭素数1〜12の炭化水素基は、たとえばアルキル基、
シクロアルキル基またはアリール基であり、具体的に
は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル
基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル
基、トリル基などである。
【0060】このような有機アルミニウム化合物として
は、具体的には以下のような化合物が挙げられる。トリ
メチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイ
ソプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリオクチルアルミニウム、トリ2-エチルヘキシル
アルミニウムなどのトリアルキルアルミニム。
【0061】イソプレニルアルミニウムなどのアルケニ
ルアルミニウム。ジメチルアルミニウムクロリド、ジエ
チルアルミニウムクロリド、ジイソプロピルアルミニウ
ムクロリド、ジイソブチルアルミニウムクロリド、ジメ
チルアルミニウムブロミドなどのジアルキルアルミニウ
ムハライド。
【0062】メチルアルミニウムセスキクロリド、エチ
ルアルミニウムセスキクロリド、イソプロピルアルミニ
ウムセスキクロリド、ブチルアルミニウムセスキクロリ
ド、エチルアルミニウムセスキブロミドなどのアルキル
アルミニウムセスキハライド。
【0063】メチルアルミニウムジクロリド、エチルア
ルミニウムジクロリド、イソプロピルアルミニウムジク
ロリド、エチルアルミニウムジブロミドなどのアルキル
アルミニウムジハライド。
【0064】ジエチルアルミニウムハイドライド、ジイ
ソブチルアルミニウムハイドライドなどのアルキルアル
ミニウムハイドライド。また下記式で表される有機アル
ミニウム化合物を用いることもできる。
【0065】Ra n AlY3-n 上記式において、Ra は上記と同様であり、Yは−OR
b 基、−OSiRc 3基、−OAlRd 2基、−NRe 2基、−
SiRf 3基または−N(Rg )AlRh 2基であり、nは1
〜2であり、Rb 、Rc 、Rd およびRh はメチル基、
エチル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロヘキ
シル基、フェニル基などであり、Reは水素、メチル
基、エチル基、イソプロピル基、フェニル基、トリメチ
ルシリル基などであり、Rf およびRg はメチル基、エ
チル基などである。 このような有機アルミニウム化合
物としては、具体的には、以下のような化合物が用いら
れる。
【0066】(i) Ra nAl(ORb3-n ジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニウ
ムエトキシド、ジイソブチルアルミニウムメトキシドな
ど、 (ii) Ra nAl(OSiRc 33-n Et2Al(OSiMe3) (iso-Bu)2Al(OSiMe3) (iso-Bu)2Al(OSiEt3)など、 (iii) Ra nAl(OAlRd 23-n Et2AlOAlEt2 (iso-Bu )2AlOAl(iso-Bu)2 など、 (iv) Ra nAl(NRe 23-n Me2AlNEt2 Et2AlNHMe Me2AlNHEt Et2AlN(Me3Si)2 (iso-Bu)2 AlN(Me3Si )2 など、 (v) Ra nAl(SiRf 33-n (iso-Bu)2 AlSiMe3など、 (vi) Ra nAl〔N(Rg)−AlRh 23-n Et2AlN(Me)−AlEt2 (iso-Bu)2AlN(Et)Al(iso-Bu)2 など。
【0067】また上記のような有機アルミニウム化合物
として、Ra 3Al 、Ra nAl(ORb3-n 、Ra nAl
(OAlRd 23-n で表わされる有機アルミニウム化合
物を好適な例として挙げることができる。
【0068】第I族金属とアルミニウムとの錯アルキル
化物としては、下記一般式で表される化合物を例示でき
る。 M1AlRj 4 (但し、M1 はLi 、Na、Kであり、Rj は炭素数1
〜15の炭化水素基である) 具体的には、LiAl(C254 、LiAl(C7154
などが挙げられる。
【0069】第II族金属の有機金属化合物としては、下
記一般式で表される化合物を例示できる。 Rkl2 (但し、Rk 、Rl は炭素数1〜15の炭化水素基ある
いはハロゲンであり、互いに同一でも異なっていてもよ
いが、いずれもハロゲンである場合は除く。M2はM
g、Zn、Cdである) 具体的には、ジエチル亜鉛、ジエチルマグネシウム、ブ
チルエチルマグネシウム、エチルマグネシウムクロリ
ド、ブチルマグネシウムクロリドなどが挙げられる。
【0070】これらの化合物は、2種以上併用すること
もできる。[C]ケイ素化合物 本発明に係るオレフィン重合用触媒は、電子供与体とし
て、前述したような式(1)で示されるケイ素化合物
[C]を含んで形成されている。
【0071】すなわち本発明に係るオレフィン重合用触
媒[I]は、[A]固体状チタン触媒成分と、[B]有
機金属化合物触媒成分と、[C]式(1)で示される電
子供与体としてのケイ素化合物とから形成されている。
【0072】ケイ素化合物[C]は、2種以上組み合わ
せて用いることもできる。またケイ素化合物[C]とと
もに、必要に応じて固体状チタン触媒成分[A]の調製
で示した電子供与体(a) または下記のような電子供与体
(b) を併用してもよい。
【0073】このような電子供与体(b) としては、本発
明に係るケイ素化合物[C]以外の下記一般式で示され
る有機ケイ素化合物を用いることができる。 Rn Si(OR’)4-n (式中、RおよびR’は炭化水素基であり、0<n<4
である。) このような式で表される有機ケイ素化合物としては、具
体的に、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキ
シシラン、トリメチルフェノキシシラン、トリシクロペ
ンチルメトキシシラン、トリシクロペンチルエトキシシ
ラン、ジシクロペンチルメチルメトキシシラン、ジシク
ロペンチルエチルメトキシシラン、ヘキセニルトリメト
キシシラン、ジシクロペンチルメチルエトキシシラン、
シクロペンチルジメチルメトキシシラン、シクロペンチ
ルジエチルメトキシシラン、シクロペンチルジメチルエ
トキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジ
エトキシシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、
t-ブチルメチルジメトキシシラン、t-ブチルメチルジエ
トキシシラン、t-アミルメチルジエトキシシラン、ジフ
ェニルジメトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシ
ラン、ジフェニルジエトキシシラン、ビスo-トリルジメ
トキシシラン、ビスm-トリルジメトキシシラン、ビスp-
トリルジメトキシシラン、ビスp-トリルジエトキシシラ
ン、ビスエチルフェニルジメトキシシラン、ジシクロヘ
キシルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメト
キシシラン、シクロヘキシルメチルジエトキシシラン、
2-ノルボルナンメチルジメトキシシラン、ジシクロペン
チルジメトキシシラン、ビス(2-メチルシクロペンチ
ル)ジメトキシシラン、ビス(2,3-ジメチルシクロペン
チル)ジメトキシシラン、ジシクロペンチルジエトキシ
シラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメト
キシシラン、n-プロピルトリエトキシシラン、デシルト
リメトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、フェニ
ルトリメトキシシラン、γ-クロルプロピルトリメトキ
シシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエト
キシシラン、ビニルトリエトキシシラン、t-ブチルトリ
エトキシシラン、n-ブチルトリエトキシシラン、iso-ブ
チルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラ
ン、γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、クロルト
リエトキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、
ビニルトリブトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラ
ン、メチルトリアリロキシ(allyloxy)シラン、シクロペ
ンチルトリメトキシシラン、2-メチルシクロペンチルト
リメトキシシラン、2,3-ジメチルシクロペンチルトリメ
トキシシラン、シクロペンチルトリエトキシシラン、シ
クロヘキシルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリ
エトキシシラン、2-ノルボルナントリメトキシシラン、
2-ノルボルナントリエトキシシラン、ケイ酸エチル、ケ
イ酸ブチル、ビニルトリス(β-メトキシエトキシシラ
ン、)、ジメチルテトラエトキシジシロキサンなどが挙
げられる。
【0074】これらのうち、エチルトリエトキシシラ
ン、n-プロピルトリエトキシシラン、t-ブチルトリエト
キシシラン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリ
エトキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ジフェニ
ルジメトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラ
ン、ビスp-トリルジメトキシシラン、p-トリルメチルジ
メトキシシラン、ジシクロヘキシルジメトキシシラン、
シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、2-ノルボルナ
ントリエトキシシラン、2-ノルボルナンメチルジメトキ
シシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジシクロペン
チルジメトキシシラン、ヘキセニルトリメトキシシラ
ン、シクロペンチルトリエトキシシラン、トリシクロペ
ンチルメトキシシラン、シクロペンチルジメチルメトキ
シシランなどが好ましい。
【0075】さらに本発明では、電子供与体(b) とし
て、2,6-置換ピペリジン類、2,5-置換ピペリジン類、N,
N,N',N'-テトラメチルメチレンジアミン、N,N,N',N'-テ
トラエチルメチレンジアミンなどの置換メチレンジアミ
ン類、1,3-ジベンジルイミダゾリジン、1,3-ジベンジル
-2- フェニルイミダゾリジンなどの置換メチレンジアミ
ン類などの含窒素電子供与体、トリエチルホスファイ
ト、トリn-プロピルホスファイト、トリイソプロピルホ
スファイト、トリn-ブチルホスファイト、トリイソブチ
ルホスファイト、ジエチルn-ブチルホスファイト、ジエ
チルフェニルホスファイトなどの亜リン酸エステル類な
どリン含有電子供与体、2,6-置換テトラヒドロピラン
類、2,5-置換テトラヒドロピラン類などの含酸素電子供
与体を用いることもできる。
【0076】上記のような電子供与体(b) は、2種以上
併用することができる。予備重合 このオレフィン重合用触媒は、本重合に先立って予備重
合されていてもよい。このオレふぃん重合用触媒は、上
記のような触媒成分[A]、[B]、[C]にオレフィ
ンを予備重合させることにより形成されてもよい。
【0077】すなわち本発明に係るオレフィン重合用触
媒[II]は、[A]固体状チタン触媒成分と、[B]有
機金属化合物触媒成分と、[C]式(1)で示される電
子供与体としてのケイ素化合物とに、オレフィンが予備
重合されることにより形成されている。
【0078】なおこのようなオレフィン重合用触媒[I
I]を用いて後述するようなオレフィンの本重合を行う
場合には、このオレフィン重合用触媒[II]に、さらに
[B]有機金属化合物触媒成分および[C]ケイ素化合
物を添加しながらオレフィンの本重合を行ってもよい。
【0079】また本発明に係るオレフィン重合用触媒
[III]は、[A]固体状チタン触媒成分と、[B]有
機金属化合物触媒成分とに、オレフィンが予備重合され
てなる予備重合触媒成分と、[C]式(1)で示される
電子供与体としてのケイ素化合物とから形成されてい
る。
【0080】なおこのようなオレフィン重合用触媒[II
I]を用いて後述するようなオレフィンの本重合を行う
場合には、このオレフィン重合用触媒[III]に、さら
に[B]有機金属化合物触媒成分を添加しながらオレフ
ィンの本重合を行ってもよい。
【0081】予備重合には、炭素数2以上のオレフィン
が用いられる。予備重合される炭素数2以上のオレフィ
ンとしては、具体的に、エチレン、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-
メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1
-ペンテン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1-ヘキセン、4-エチル-1-ヘキセ
ン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-
ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタ
デセン、1-エイコセンなどの炭素数2〜20のα−オレ
フィン、スチレン、置換スチレン類、アリルベンゼン、
置換アリルベンゼン類、ビニルナフタレン類、 置換ビ
ニルナフタレン類、アリルナフタレン類、置換アリルナ
フタレン類などの芳香族ビニル化合物、ビニルシクロペ
ンタン、置換ビニルシクロペンタン類、ビニルシクロヘ
キサン、置換ビニルシクロヘキサン類、ビニルシクロヘ
プタン、置換ビニルシクロヘプタン類、アリルノルボル
ナンなどの脂環族ビニル化合物、シクロペンテン、シク
ロヘプテン、ノルボルネン、5-メチル-2-ノルボルネ
ン、テトラシクロドデセン、2-メチル-1,4,5,8-ジメタ
ノ-1,2,3,4,4a,5,8,8a-オクタヒドロナフタレンなどの
環状オレフィン、アリルトリメチルシラン、アリルトリ
エチルシラン、4-トリメチルシリル-1-ブテン、6-トリ
メチルシリル-1-ヘキセン、8-トリメチルシリル-1-オク
テン、10-トリメチルシリル-1-デセン等のシラン系不飽
和化合物などが挙げられる。 これらは、単独であるい
は組み合わせて用いられる。
【0082】予備重合されるオレフィンは、後述するよ
うな本重合で用いられるオレフィンと同一であってもよ
く、異なっていてもよい。これらのうち、エチレン、プ
ロピレン、1-ブテン、4-メチル-1- ペンテン、3-メチル
-1-ブテン、1-エイコセン、ビニルシクロヘキサン、置
換スチレン類などが好ましく用いられる。
【0083】また本発明では、予備重合にポリエン化合
物を使用することもできる。このポリエン化合物として
は、具体的に、4-メチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-
1,4-ヘキサジエン、6-メチル-1,6-オクタジエン、7-メ
チル-1,6-オクタジエン、6-エチル-1,6-オクタジエン、
6-プロピル-1,6-オクタジエン、6-ブチル-1,6-オクタジ
エン、6-メチル-1,6-ノナジエン、7-メチル-1,6-ノナジ
エン、6-エチル-1,6-ノナジエン、7-エチル-1,6-ノナジ
エン、6-メチル-1,6-デカジエン、7-メチル-1,6-デカジ
エン、6-メチル-1,6-ウンデカジエン、1,4-ヘキサジエ
ン、1,5-ヘキサジエン、1,6-ヘプタジエン、1,6-オクタ
ジエン、1,7-オクタジエン、1,8-ノナジエン、1,9-デカ
ジエン、1,13- テトラデカジエン、1,5,9-デカトリエ
ン、ブタジエン、イソプレンなどの脂肪族ポリエン化合
物、ビニルシクロヘキセン、ビニルノルボルネン、エチ
リデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、シクロオ
クタジエン、2,5-ノルボルナジエン、1,4-ジビニルシク
ロヘキサン、1,3-ジビニルシクロヘキサン、1,3-ジビニ
ルシクロペンタン、1,5-ジビニルシクロオクタン、1-ア
リル-4-ビニルシクロヘキサン、1,4-ジアリルシクロヘ
キサン、1-アリル-5-ビニルシクロオクタン、1,5-ジア
リルシクロオクタン、1-アリル-4-イソプロペニルシク
ロヘキサン、1-イソプロペニル-4-ビニルシクロヘキサ
ン、1-イソプロペニル-3-ビニルシクロペンタンなどの
脂環族ポリエン化合物、ジビニルベンゼン、ビニルイソ
プロペニルベンゼンなどの芳香族ポリエン化合物などが
挙げられる。
【0084】これらのポリエン化合物は、2種以上組み
合わせて用いてもよい。また上記のオレフィンとポリエ
ン化合物とを予備共重合させてもよい。本発明では、予
備重合は後述するような不活性溶媒の共存下に行うこと
ができ、該不活性溶媒に上記オレフィンおよび/または
ポリエン化合物と、触媒成分とを加えて比較的温和な条
件下で予備重合を行うことが好ましい。この際、生成し
た予備重合体が重合媒体に溶解する条件下に行なっても
よいし、溶解しない条件下に行なってもよいが、好まし
くは溶解しない条件下に行う。
【0085】本発明では、オレフィン重合用触媒[II]
または[III]は、より具体的には下記のようにして調
製することができる。 i) 不活性溶媒中で、[A]固体状チタン触媒成分、
[B]有機金属化合物触媒成分および必要に応じて
[C]ケイ素化合物を予め接触させて触媒を形成し、こ
の触媒にオレフィン類を予備重合させてオレフィン重合
用触媒[II]または[III]を形成させる方法。 ii) オレフィン自身を溶媒としてあるいは不活性溶媒
とオレフィン類の存在下に、[A]固体状チタン触媒成
分、[B]有機金属化合物触媒成分および必要に応じて
[C]ケイ素化合物を予め接触させて触媒を形成し、こ
の触媒にオレフィンを予備重合させてオレフィン重合用
触媒[II]または[III]を形成させる方法。
【0086】また不活性溶媒としては、具体的には、プ
ロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、デカン、ドデカン、灯油などの脂肪族炭化水素、
シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタ
ンなどの脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素、エチレンクロリド、クロルベ
ンゼンなどのハロゲン化炭化水素、あるいはこれらの混
合物などが挙げられる。
【0087】これらのうちでは、とくに脂肪族炭化水素
を用いることが好ましい。予備重合は、バッチ式、半連
続式、連続式のいずれにおいても行うことができる。
【0088】予備重合では、本重合における系内の触媒
濃度よりも高い濃度の触媒を用いることができる。予備
重合における触媒成分の濃度は、用いられる触媒成分に
よっても異なるが、固体状チタン触媒成分[A]の濃度
は、重合容積1リットル当り、チタン原子換算で、通常
約0. 001〜5000ミリモル、好ましくは約0. 0
1〜1000ミリモル、特に好ましくは0. 1〜500
ミリモルであることが望ましい。
【0089】有機金属化合物触媒成分[B]は、通常固
体状チタン触媒成分[A]中のチタン原子1モル当り、
約0.1〜1000モル、好ましくは約0. 5〜500
モル、特に好ましくは1〜100モルの量で用いられ
る。
【0090】またケイ素化合物[C]が用いられる場合
には、固体状チタン触媒成分[A]中のチタン原子1モ
ル当り0. 01〜50モル、好ましくは0. 05〜30
モル、さらに好ましくは0.1〜10モルの量で用いら
れる。
【0091】予備重合の際の反応温度は、通常約−20
〜+100℃、好ましくは約−20〜+80℃、さらに
好ましくは−10〜+40℃であることが望ましい。な
お予備重合においては、水素のような分子量調節剤を用
いることもできる。
【0092】上記のような予備重合に際しては、[A]
固体状チタン触媒成分および[B]有機金属化合物触媒
成分に、固体状チタン触媒成分1g当り、通常、0.0
1〜2000g、好ましくは0.03〜1000g、さ
らに好ましくは0.05〜200gの量で上記オレフィ
ン類を重合させる。
【0093】上記のようにして得られるオレフィン重合
用触媒[II]または[III]は、通常、懸濁状態で得ら
れる。このようなオレフィン重合用触媒[II]または
[III]は、次工程の重合において、懸濁状態のままで
用いることもできるし、懸濁液から生成したオレフィン
重合用触媒[II]または[III]を分離して用いること
もできる。
【0094】なお本発明では、オレフィン重合用触媒
は、上記のような各成分以外にも、オレフィンの重合に
有用な他の成分を含むことができる。オレフィンの重合方法 本発明に係るオレフィンの重合方法(本重合)では、上
記のようなオレフィン重合用触媒の存在下に、オレフィ
ンを重合または共重合させている。
【0095】このようなオレフィンとしては、具体的
に、予備重合の際に示した炭素数2以上のオレフィン、
ポリエン化合物が挙げられる。これらは単独であるいは
組み合わせて用いられる。
【0096】これらのうち、エチレン、プロピレン、1-
ブテン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、4-
メチル-1-ペンテン、ビニルシクロヘキサン、ジメチル
スチレン、アリルトリメチルシラン、アリルナフタレン
などが好ましく用いられ、特にプロピレンが好ましく用
いられる。
【0097】本発明では、重合は溶解重合、懸濁重合な
どの液相重合法あるいは気相重合法いずれにおいても実
施することができる。重合がスラリー重合の反応形態を
採る場合、反応溶媒としては、上述の不活性有機溶媒を
用いることもできるし、反応温度において液状のオレフ
ィンを用いることもできる。
【0098】本発明の重合方法において、固体状チタン
触媒成分[A]またはオレフィン重合用触媒[II]また
は[III]は、重合容積1リットル当りチタン原子に換
算して、通常約0. 001〜100ミリモル、好ましく
は約0. 005〜20ミリモルの量で用いられる。
【0099】有機金属化合物触媒成分[B]は、触媒成
分[B]中の金属原子が、重合系中のチタン原子1モル
に対し、通常約1〜2000モル、好ましくは約2〜5
00モルとなるような量で用いられる。
【0100】特定のケイ素化合物[C]は、有機金属化
合物触媒成分[B]の金属原子1モルに対し、通常約
0. 001モル〜10モル、好ましくは0. 01モル〜
5モルの量で用いられる。
【0101】重合時に水素を用いれば、メルトフローレ
ートの大きい重合体が得られ、用いる水素量によって重
合体のメルトフローレートを調節することができる。本
発明に係る重合方法では、用いるオレフィンによっても
異なるが、重合は通常、以下のような条件下で行われ
る。
【0102】重合温度は、通常約20〜300℃、好ま
しくは約50〜150℃であり、重合圧力は、常圧〜1
00kg/cm2 、好ましくは約2〜50kg/cm2 であ
る。本発明の重合方法においては、重合を、バッチ式、
半連続式、連続式のいずれの方法においても行なうこと
ができる。さらに重合を、反応条件を変えて2段以上に
分けて行うこともできる。
【0103】本発明の本重合では、オレフィンの単独重
合体を製造してもよく、また2種以上のオレフィンから
ランダム共重合体またはブロック共重合体などを製造し
てもよい。
【0104】上記のようなオレフィン重合用触媒を用い
てオレフィンの重合方法を行うと、高い立体規則性を有
するオレフィン重合体を高い重合活性で製造することが
できる。
【0105】本発明で得られるオレフィン重合体は、A
STM D1238Eに準拠して測定されるメルトフロ
ーレート(MFR)が、5000以下、好ましくは0.
01〜3000g/10分、より好ましくは0.02〜2
000g/10分、特に好ましくは0.05〜1000g
/10分である。
【0106】生成重合体の立体規則性を評価する一尺度
として、23℃n-デカン可溶成分量が挙げられる。この
23℃n-デカン可溶成分量は、下記のようにして測定す
ることができる。
【0107】1リットルのフラスコに3gの重合体試
料、20mgの2,6-ジtert-ブチル-4-メチルフェノー
ル、500mlのn-デカンを入れ、145℃の油浴で加
熱、溶解させる。溶解後8時間かけて23℃まで冷却
し、これを23℃で8時間維持する。この後析出した重
合体と、溶解した重合体を含むn-デカン溶液をグラスフ
ィルターで濾過分離し、溶液を減圧下150℃で恒量に
なるまで乾燥し、その重量を測定し、前記混合溶媒中へ
の重合体の可溶成分量を試料重合体の重量に対する百分
率として算出決定する。
【0108】なお23℃n-デカン可溶成分量の少ないも
のほど立体規則性が高いといえる。また生成重合体の立
体規則性を評価する他の尺度として、沸騰ヘプタン抽出
残率(I.I.)が挙げられる。
【0109】この沸騰ヘプタン抽出残率(I.I.)は、重
合体試料3.0gを、ヘプタンを用いて6時間以上ソッ
クスレー抽出した後、抽出残分を得る。得られた抽出残
分の試料に対する百分率を沸騰ヘプタン抽出残率(I.
I.)とする。
【0110】なお沸騰ヘプタン抽出残率(I.I.)の大き
いものほど立体規則性が高いといえる。また本発明で得
られるオレフィン重合体は、135℃デカリン中で測定
される極限粘度〔η〕が、0.05〜20dl/g、好
ましくは0.1〜15dl/g、特に好ましくは0.2
〜13dl/gであることが望ましい。
【0111】本発明で得られるオレフィン重合体には、
必要に応じて耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、ア
ンチブロッキング剤、滑剤、核剤、顔料、染料、無機あ
るいは有機充填剤などを配合することもできる。
【0112】
【発明の効果】本発明に係るオレフィン重合用電子供与
体を含むオレフィン重合用触媒の存在下に、オレフィン
を重合させると、立体規則性優れたオレフィン重合体を
高い重合活性で製造することができる。
【0113】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0114】
【実施例1】 「固体状チタン触媒成分[A]の調製」無水塩化マグネ
シウム95.2g、デカン442mlおよび2-エチルヘキ
シルアルコール390.6gを130℃で2時間加熱し
て均一溶液とした後、この溶液中に無水フタル酸21.
3gを添加し、さらに、130℃にて1時間攪拌混合を
行ない、無水フタル酸を溶解させた。このようにして得
られた均一溶液を室温に冷却した後、−20℃に保持し
た四塩化チタン200ml中にこの均一溶液の75mlを1
時間にわたって滴下装入した。装入終了後、この混合液
の温度を4時間かけて110℃に昇温し、110℃に達
したところでフタル酸ジイソブチル(DIBP)5.2
2gを添加し、これより2時間同温度にて攪拌保持し
た。
【0115】反応終了後、熱濾過にて固体部を採取し、
この固体部を275mlの四塩化チタンに再懸濁させた
後、得られた懸濁液を再び110℃で2時間、加熱し
た。反応終了後、再び熱濾過にて固体部を採取し、11
0℃のデカンおよびヘキサンにて溶液中に遊離のチタン
化合物が検出されなくなるまで充分洗浄した。
【0116】以上の操作によって調製した固体状チタン
触媒成分[A]はデカンスラリーとして保存したが、こ
の内の一部を触媒組成を調べる目的で乾燥した。このよ
うにして得られた固体状チタン触媒成分[A]の組成
は、チタン2.4重量%、塩素60重量%、マグネシウ
ム20重量%、DIBP13.0重量%であった。 「予備重合触媒成分(1)の調製」400mlの攪拌機付
き四ツ口ガラス製反応器に窒素雰囲気下精製ヘキサン1
00ml、トリエチルアルミニウム10ミリモルおよび上
記で得られた固体状チタン触媒成分[A]をチタン原子
換算で1.0ミリモル添加した後、20℃の温度でプロ
ピレンを3.2Nl/時の速度で1時間この反応器に供
給した。
【0117】プロピレンの供給が終了したところで反応
器内を窒素で置換し、上澄液の除去および精製ヘキサン
の添加からなる洗浄操作を2回行なった後、精製ヘキサ
ンで再懸濁して触媒瓶に全量移液して予備重合触媒成分
(1)を得た。 「重合」内容積2リットルのオートクレーブに精製ヘキ
サン750mlを挿入し、60℃、プロピレン雰囲気にて
トリエチルアルミニウム0.75ミリモル、1,1,2-トリ
メチルプロピル(ピロリジル)ジメトキシシラン0.7
5ミリモルおよび上記のようにして得られた予備重合触
媒成分(1)を、チタン原子換算で0.015ミリモル
Ti装入した。
【0118】水素200mlを導入し、70℃に昇温した
後、この温度を2時間保持してプロピレン重合を行なっ
た。重合中の圧力は7kg/cm2Gに保った。重合終了
後、生成固体を含むスラリーを濾過し、白色粉末と液相
部とに分離した。
【0119】乾燥後に白色粉末状で得られた重合体は、
収量338.9gであり、沸騰ヘプタン抽出残率(I.
I.)が99.1重量%であり、23℃n-デカン可溶成分
が0.9重量%であった。
【0120】また液相部を濃縮することによって、溶媒
可溶性重合体が1.0g得られた。従って、活性は2
2,700g-PP /mM-Ti であった。このようにして得
られたプロピレン重合体は、MFRが0.26g/10
分であり、嵩密度が0.47g/mlであり、全体におけ
る沸騰ヘプタン抽出残率(t-I.I.)が98.8重量%で
あり、全体におけるn-デカン可溶成分(t-デカン可溶成
分)が1.2重量%であった。
【0121】結果を表1に示す。
【0122】
【実施例2】実施例1において、下記にような予備重合
により調製されたオレフィン重合用触媒(2)を用いた
以外は、実施例1と同様にしてプロピレンの重合を行っ
た。 「オレフィン重合用触媒(2)の調製」400mlの攪拌
機付き四ツ口ガラス製反応器に窒素雰囲気下精製ヘキサ
ン100ml、トリエチルアルミニウム10ミリモル、1,
1,2-トリメチルプロピル(ピロリジル)ジメトキシシラ
ン 2ミリモルおよび上記で得られた固体状チタン触媒
成分[A]をチタン原子換算で1.0ミリモル添加した
後、20℃の温度でプロピレンを3.2Nl/時の速度
で1時間この反応器に供給した。
【0123】プロピレンの供給が終了したところで反応
器内を窒素で置換し、上澄液の除去および精製ヘキサン
の添加からなる洗浄操作を2回行なった後、精製ヘキサ
ンで再懸濁して触媒瓶に全量移液してオレフィン重合用
触媒(2)を得た。
【0124】このオレフィン重合用触媒(2)を用いて
プロピレンの重合を行った結果を表1に示す。
【0125】
【比較例1】実施例1の「重合」において、1,1,2-トリ
メチルプロピル(ピロリジル)ジメトキシシランに代え
てシクロヘキシルメチルジメトキシシランを用いた以外
は、実施例1と同様の方法でプロピレンの重合を行っ
た。
【0126】結果を表1に示す。
【0127】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るオレフィン重合用触媒を用いる
オレフィンの重合方法の工程を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−74393(JP,A) 特開 平5−170843(JP,A) 特開 平7−109304(JP,A) 特開 平7−118320(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 4/64 - 4/658 C07F 7/18 CA(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で示されるケイ素化合物
    からなるオレフィン重合用電子供与体; 【化1】 (式中、nは4または5であり、 R1 は、水素、メチル基またはエチル基であり、 R2 は、炭素原子数5以上の直鎖状または分岐状の炭化
    水素基であり、 R3 は、直鎖状または分岐状の炭化水素基である。ただ
    し、R 3 がメチル基の場合は、R 2 は、テキシル基では
    ない。)。
  2. 【請求項2】[A]マグネシウム、チタン、ハロゲンお
    よび電子供与体を必須成分として含有する固体状チタン
    触媒成分と、 [B]有機金属化合物触媒成分と、 [C]下記式(1)で示される電子供与体としてのケイ
    素化合物: 【化2】 (式中、nは4または5であり、 R1 は、水素、メチル基またはエチル基であり、 R2 は、炭素原子数5以上の直鎖状または分岐状の炭化
    水素基であり、 R3 は、直鎖状または分岐状の炭化水素基である。ただ
    し、R 3 がメチル基の場合は、R 2 は、テキシル基では
    ない。)とから形成されるオレフィン重合用触媒
    [I]。
  3. 【請求項3】[A]マグネシウム、チタン、ハロゲンお
    よび電子供与体を必須成分として含有する固体状チタン
    触媒成分と、 [B]有機金属化合物触媒成分と、 [C]下記式(1)で表わされる電子供与体としてのケ
    イ素化合物: 【化3】 (式中、nは4または5であり、 R1 は、水素、メチル基またはエチル基であり、 R2 は、炭素原子数5以上の直鎖状または分岐状の炭化
    水素基であり、 R3 は、直鎖状または分岐状の炭化水素基である。ただ
    し、R 3 がメチル基の場合は、R 2 は、テキシル基では
    ない。)とに、オレフィンが予備重合されてなるオレフ
    ィン重合用触媒[II]。
  4. 【請求項4】[A]マグネシウム、チタン、ハロゲンお
    よび電子供与体を必須成分として含有する固体状チタン
    触媒成分と、[B]有機金属化合物触媒成分とに、オレ
    フィンが予備重合されてなる予備重合触媒成分と、 [C]下記式(1)で表わされる電子供与体としてのケ
    イ素化合物: 【化4】 (式中、nは4または5であり、 R1 は、水素、メチル基またはエチル基であり、 R2 は、炭素原子数5以上の直鎖状または分岐状の炭化
    水素基であり、 R3 は、直鎖状または分岐状の炭化水素基である。ただ
    し、R 3 がメチル基の場合は、R 2 は、テキシル基では
    ない。)とからなるオレフィン重合用触媒[III]。
  5. 【請求項5】請求項2、3または4に記載のオレフィン
    重合用触媒の存在下に、オレフィンを重合あるいは共重
    合させることを特徴とするオレフィンの重合方法。
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