JP3430393B2 - 折れ戸用戸車 - Google Patents

折れ戸用戸車

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JP3430393B2
JP3430393B2 JP10438098A JP10438098A JP3430393B2 JP 3430393 B2 JP3430393 B2 JP 3430393B2 JP 10438098 A JP10438098 A JP 10438098A JP 10438098 A JP10438098 A JP 10438098A JP 3430393 B2 JP3430393 B2 JP 3430393B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室の出入口に取
付けられる折れ戸に装着される戸車に関する。
【0002】
【従来の技術】浴室の出入口に取付けられる折れ戸とし
ては、例えば実公昭62−5510号公報に示すものが
知られている。この折れ戸はドア枠と、戸先側を折り畳
み自在に連結した第1扉と第2扉を備え、第1扉の吊元
側上下に取付けた戸車をドア枠の上下枠に回転自在に支
承し、第2扉の吊元側上下に取付けた戸車をドア枠の上
下レールに回転及び摺動自在に支承して第1扉と第2扉
を直線状の閉鎖姿勢と折り畳み開放姿勢に移動して開閉
するようにしてある。
【0003】浴室の出入口部は脱衣室床を高く、浴室床
を低く段差を有するものとして浴室内の水が脱衣室側に
飛散し難くしているので、第1扉と第2扉を浴室側に突
出して折り畳み開放姿勢としている。一方、出入口部に
前述の段差があると人が出入りしずらいから、浴室床を
脱衣室床と同一高さとして人がスムーズに出入りできる
ようにすることがある。
【0004】前述のように浴室床を脱衣室床と同一高さ
とすると、第1扉と第2扉を浴室側に突出して折り畳み
開放姿勢とする時に、その第1扉と第2扉の下部と浴室
床との上下寸法が著しく小さくなり、第1扉・第2扉が
自重等によって垂れ下がった時に第1扉、第2扉の戸先
側下部が浴室床と干渉することがある。
【0005】また、実開平7−1253号公報に示すよ
うに戸車をカム面を有する形状とし、第1扉と第2扉を
直線状の閉鎖姿勢とすると第1扉、第2扉が下方に動
き、第1扉と第2扉を折り畳み開放姿勢とすると第1扉
・第2扉が上方に動く折れ戸が知られている。
【0006】この折れ戸であれば、浴室床と脱衣室床を
同一高さとした浴室においても第1扉・第2扉と浴室床
が干渉しないようすることが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の実開平7−12
53号公報に示す戸車は図1に示すように、扉1に取付
けられる支持軸2と、この支持軸2に取付けたカム3
と、支持軸2に対して相対回転する滑走体支持ボディ4
と、滑走体支持ボディ4に取付けた滑走体5を備え、カ
ム3の可動カム面6と滑走体支持ボディ4の固定カム面
7を接したものである。
【0008】そして、扉1を閉鎖姿勢とした時には図1
(a)に示すようにカム面相互が接して扉1が下方に移
動し、この状態から扉1を90度回転して図1(b)の
ように折り畳み開放姿勢とすると扉1が上方に移動す
る。
【0009】前述のようであるから、滑走体支持ボディ
4を滑走体5を介してレール8に対して回転しないよう
に支持するので、扉開閉時にその滑走体5に無理な力が
作用する。このために滑走体5が早期にスムーズに回転
しなくなったりすることがあり、第1扉と第2扉をスム
ーズに開閉できなくなる。
【0010】また、カム3が摩耗した時に、そのカム3
の交換が面倒となる。
【0011】また、カム3が90度回転することで上下
動するので、第1扉・第2扉を折り畳み開放姿勢とした
時に最上方位置まで上昇するから、その上昇動作が遅
い。このために、第1扉と第2扉が折り畳み開放姿勢と
なった時の最大垂れ下り量を考慮して第1扉・第2扉と
浴室床との隙間を決定することになり、その隙間が大き
くなる。
【0012】また、第1扉と第2扉は反対方向に回転す
るので、第1扉に取付ける戸車と第2扉に取付ける戸車
は、そのカム面の向きを90度変更する必要があり、そ
の戸車の取付けが面倒である。
【0013】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした折れ戸用戸車を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、周壁31
と端壁32で下面を開口した筒状の本体30と、この本
体30内に挿入して着脱自在に取付けられ、その下面に
カム面43を有したカム部材40と、カム部52と一対
のガイド片55,55を有し本体30内に回転及び上下
動自在に嵌挿された回転子50と、この回転子50に取
付けたローラ60を備え、前記カム部材40のカム面4
3と回転子50のカム部52が接してカム部材40と回
転子50が相対回転することで両者が接近・離隔する形
状とし、前記回転子50の一対のガイド片55,55は
ローラ60よりも下方に突出し、ローラ60が接するレ
ールの両側面に対向する形状としたことを特徴とする折
れ戸用戸車である。
【0015】第2の発明は、第1の発明における前記カ
ム部材40を、円形の周壁41の下面41aにおける回
転中心を境として対向した部分にほぼV字状の一対のカ
ム面43,43を有する形状とし、前記回転子50に、
ほぼ山形状の一対のカム部52,52を形成し、この一
対のカム部52,52と前記一対のカム面43,43を
それぞれ嵌合した折れ戸用戸車である。
【0016】第3の発明は、第1の発明における一対の
ガイド片55,55を連結片58で連結した折れ戸用戸
車である。
【0017】
【作 用】第1の発明によれば、本体30と回転子5
0が相対回転するとカム部材40とカム部52とによっ
てカム部材40と回転子50が接近・離隔するから、本
体30と回転子50が相対的に上下動する。また、回転
子50の一対のガイド片55,55がローラ60よりも
下方に突出してローラ60が接するレールの両側面に対
向するので、一対のガイド片55,55によって回転子
50が回転しないように支持するので、本体30と回転
子50を上下動する時にローラ60に無理な力が作用し
ない。
【0018】このようであるから、折れ戸の第1扉1
4、第2扉15の吊元框19に本体30を取付け、ロー
ラ60を下枠11のレール11a上面に接することで、
第1扉14、第2扉15を直線状の閉鎖姿勢と折り畳み
開放姿勢とに移動できるし、前述の閉鎖姿勢と折り畳み
開放姿勢とに移動する時にローラ60に無理な力が作用
せずに、ローラ60が早期にスムーズに回転できなくな
ることがなく、第1扉・第2扉を長期間に亘ってスムー
ズに開閉できる。
【0019】また、本体30が周壁31と端壁32で下
面を開口した筒状であること、カム部材40は、下面に
カム面43を有し本体30内に挿入して着脱自在に取付
けてあること、回転子50は本体30内に嵌挿されてカ
ム部52がカム部材40のカム面43に接していること
によって、回転子50とカム部材40を本体30から取
り出したり、挿入することが可能である。 よって、カム
部材40が摩耗した時には簡単に交換できる。
【0020】第2の発明によれば、カム部材40が円形
の周壁41の下面41aに一対のほぼV字状のカム面4
3,43を有する形状で、回転子50は一対のほぼ山形
状のカム部52,52を有するから、カム部材40と回
転子50が90度よりも小さい角度相対回転するとカム
面43とカム部52が最大距離だけ離隔する。
【0021】これにより、折れ戸の戸車として用いた場
合に、第1扉14と第2扉15が90度よりも小さい角
度回転した時に最大ストローク上昇するので、第1扉1
4と第2扉15が完全に折り畳み開放姿勢となる以前に
最大ストローク上昇する。
【0022】したがって、上昇動作が速く、第1扉・第
2扉と浴室床との間の隙間を小さくすることができる。
【0023】また、カム面43がほぼV字状で、カム部
52がほぼ山形状であるから、カム部材40と回転子5
0が左右どちらに相対回転しても回転子50とカム部材
40が接近・離隔する。
【0024】これによって、第1扉14の吊元框19と
第2扉15の吊元框19とに同一形状の戸車をカム面の
向きを考慮せずに取付けできるので、戸車の扉への取付
け作業が簡単となる。
【0025】第3の発明によれば、本体30と回転子5
0が相対回転する時に一対のガイド片55の一方がレー
ルの一側面に密接して弾性変形し、他方のガイド片55
との間隔を広げる力が作用するが、この一対のガイド片
55は連結片58で連結しているから広がることがな
い。これによって、扉開閉時にガイド片55が弾性変形
し、そのガイド片55が弾性復帰することによりレール
に衝突して音を生じることを防止できる。
【0026】
【発明の実施の形態】図2は折り畳み戸の正面図であ
り、上枠10と下枠11と左右竪枠12,12とにより
方形枠状に枠組みされたドア枠13内には、蝶番等で折
り畳み自在に連結された第1扉14と第2扉15がけん
どん式に装着してある。
【0027】実施例では第1扉14が固定扉となり、第
2扉15が追従扉となって引手16を握って第2扉15
を手前に引くことで左勝手に開放するように構成してあ
る。
【0028】前記第1・第2扉14,15は上框17と
下框18と吊元框19と戸先框20をそれぞれ方形状に
框組みとし、その内部にガラス等のパネル体21を装着
したものであり、相対向する戸先框20,20が蝶番等
で連結してあると共に、各吊元框19,19の上部及び
下部には上部戸車22及び下部戸車23がそれぞれ取付
けてある。
【0029】前記下部戸車23は図3に示すように、本
体30とカム部材40と回転子50とローラ60で形成
される。本体30は周壁31と端壁32で内周面が円形
で下面を開口した筒状で、周壁31の開口縁にはフラン
ジ33が一体的に設けてあり、周壁31と端壁32とに
亘って一対の切欠開口部34が形成され、端壁32には
透孔35が形成してある。本体30の内周面36には図
4のように一対のスリット37が径方向に対向して形成
してある。
【0030】前記カム部材40は本体30の内周面とほ
ぼ同一大きさの円形の周壁41と端壁42で下面を開口
した筒状で、その周壁41の下面41aに一対のカム面
43が図5に示すように回転中心を境として対向して形
成してある。このカム面43は50度の範囲に亘って形
成した一対の傾斜面43a,43aと、この一対の傾斜
面43a,43aの間の平坦面43bでほぼV字状とな
っている。
【0031】前記カム部材40の周壁41上部には一対
の突片44,44が径方向に対向して一体的に設けら
れ、端壁42には上下面に貫通した透孔45が形成して
ある。
【0032】前記回転子50は本体30の内周面36内
には回転自在に嵌挿される略円柱状の回転子本体51
と、この回転子本体51の上部寄りに設けた一対のカム
部52,52と、回転子本体51の上面に一体的に設け
た支持杆53と、回転子本体51の下部寄りに形成した
ローラ収納溝54の両側下部に間隔を置いて設けた一対
のガイド片55,55で形成してある。
【0033】前記カム部52は一対の傾斜面52a,5
2aと、その一対の傾斜面52a,52a間の平坦面5
2bでほぼ山形状となり、この一対のカム部52と前記
一対のカム面43が嵌合するようにしてある。ローラ6
0は回転子50のローラ収納溝54内にピン61で回転
自在に取付けられる。
【0034】前記カム部材40は本体30内に、その一
対の突片44,44を一対のスリット37に沿って挿入
することで一対の突片44,44が一対の切欠開口部3
4,34に係合して固定される。この時、本体30の内
周面36に形成した一対のスリット37が突片44のガ
イドを役目を果し、突片44を切欠開口部34に位置決
めできるから、カム部材40の本体30内への取付けが
容易である。
【0035】また、切欠開口部34に係合している突片
44を押すことでカム部材40を本体30から取り出し
することができる。
【0036】前記回転子50はローラ60を取付けた状
態で本体30内に挿入することで、支持杆53がカム部
材40の透孔45、本体30の透孔35を貫通して取付
けられる。この支持杆53は切欠き溝56を境とした両
側部にフック57が設けてあり、前述のように透孔4
5,35を貫通する時には支持杆53の切欠き溝56部
分が縮小変形してスムーズに貫通し、貫通するとフック
57によって抜けないようになる。
【0037】前記下部戸車23は図6に示すように、吊
元框19の中空部に嵌合して取付けられ、そのローラ6
0が下枠11のレール11a上面に接し、一対のガイド
片55,55が下枠11のレール11aの両側面と微小
隙間を置いて対向する。
【0038】前記上部戸車22は図6に示すように、筒
状の本体70内に回転子71を回転及び上下動自在に嵌
挿し、本体70と回転子71との間にスプリング72を
設け、回転子71にローラ73を回転自在に取付け、回
転子71には一対のガイド片74,74を設けたもので
ある。
【0039】そして、本体70を吊元框19の中空部内
に嵌合して取付けることで、ローラ73を上枠10のレ
ール10a下面に接し、一対のガイド片74,74をレ
ール10aの両側面と微小隙間を置いて対向してある。
【0040】このようであるから、第1扉14と第2扉
15を直線状の閉鎖姿勢とした時には図6に示すように
カム部材40のカム面43が回転子50のカム部52に
接して第1扉14、第2扉15は下方に移動する。この
時、上部戸車22のローラ73はスプリング72で上方
に押されるからレール10aと離れることがない。
【0041】前述の状態で第1扉14と第2扉15を折
り畳みするために回転すると、回転子50は一対のガイ
ド片55,55とレール11aで回転しないから、吊元
框19とともに本体30、カム部材40が回転子50に
対して回転する。
【0042】本体30、カム部材40が回転子50に対
して50度回転すると図7に示すようにカム部材40の
カム面43の最下部(周壁41の下面41a)と回転子
50のカム部52の最上部(平坦面52b)が接し、回
転子50とカム部材40が離隔するから、本体30とカ
ム部材40が回転子50に対して上方に移動する。
【0043】これによって、第1扉14と第2扉15は
上方に移動して最上方位置となる。この後更に回転する
とカム部材40の周壁41の下面41aがカム部52の
最上部に沿って回転するから、本体30とカム部材40
は同一高さ位置で90度まで回転する。
【0044】以上の様であるから、第1扉14と第2扉
15を上昇する動作が速く、完全に折り畳み開放姿勢と
なる以前に最大ストローク上昇するので、浴室床80と
第1扉14、第2扉15との間の隙間を小さくできる。
【0045】次に下部戸車23の第2の実施の形態を説
明する。下部戸車23は図8に示すように、本体30と
カム部材40と回転子50とローラ60で形成される。
本体30は周壁31と端壁32で内周面が円形で下面を
開口した筒状で、周壁31の開口縁にはフランジ33が
一体的に設けてあり、周壁31と端壁32とに亘って一
対の切欠開口部34が形成され、端壁32には透孔35
が形成してある。本体30の内周面36には第1の実施
の形態と同様に一対のスリット37が径方向に対向して
形成してある。
【0046】前記端壁32は段付き形状で、周壁31の
一部分が上方に突出してビス穴塞ぎ部38を形成してい
る。このビス穴塞ぎ部38は図10に示すように吊元框
19に形成したビス挿通用のビス穴19aを吊元框19
の閉側より閉鎖する。これにより、ビス穴19aを塞ぐ
ための別体のキャップを用いる必要がなくなる。なお、
前述のビス穴19aは吊元框19と下框18を連結する
ビスが挿通する。また、フランジ33の下面の一部分に
凹部39が形成してある。
【0047】前記カム部材40は本体30の内周面とほ
ぼ同一大きさの円形の周壁41と端壁42で下面を開口
した筒状で、その周壁41の下面41aに一対のカム面
43が第1の実施の形態と同様に回転中心を境として対
向して形成してある。このカム面43は50度の範囲に
亘って形成した一対の傾斜面43a,43aと、この一
対の傾斜面43a,43aの間の平坦面43bでほぼV
字状となっている。
【0048】前記カム部材40の周壁41上部には一対
の突片44,44が径方向に対向して一体的に設けら
れ、端壁42には上下面に貫通した透孔45が形成して
ある。
【0049】前記回転子50は本体30の内周面36内
に回転自在に嵌挿される略円柱状の回転子本体51と、
この回転子本体51の上部寄りに設けた一対のカム部5
2,52と、回転子本体51の上面に一体的に設けた支
持杆53と、回転子本体51の下部寄りに形成したロー
ラ収納溝54の両側下部に間隔を置いて設けた一対のガ
イド片55,55と、この一対のガイド片55,55の
上面間に跨がって一体的に設けた連結片58で形成して
ある。この支持杆53にスプリング59が設けられる。
【0050】前記カム部52は一対の傾斜面52a,5
2aと、その一対の傾斜面52a,52a間の平坦面5
2bでほぼ山形状となり、この一対のカム部52と前記
一対のカム面43が嵌合するようにしてある。ローラ6
0は回転子50のローラ収納溝54内にピン61で回転
自在に取付けられる。
【0051】前記カム部材40は本体30内に、その一
対の突片44,44を一対のスリット37に沿って挿入
することで一対の突片44,44が一対の切欠開口部3
4,34に係合して固定される。この時、本体30の内
周面36に形成した一対のスリット37が突片44のガ
イドを役目を果し、突片44を切欠開口部34に位置決
めできるから、カム部材40の本体30内への取付けが
容易である。
【0052】また、切欠開口部34に係合している突片
44を押すことでカム部材40を本体30から取り出し
することができる。
【0053】前記回転子50はローラ60を取付けると
共に、スプリング59を取付けた状態で本体30内に挿
入することで、支持杆53がカム部材40の透孔45、
本体30の透孔35を貫通して取付けられる。この支持
杆53は切欠き溝56を境とした両側部にフック57が
設けてあり、前述のように透孔45,35を貫通する時
には支持杆53の切欠き溝56部分が縮小変形してスム
ーズに貫通し、貫通するとフック57によって抜けない
ようになる。スプリング59は本体30の端壁32下面
と回転子本体51の上面との間で圧縮されて回転子50
を下方に押す。
【0054】前記下部戸車23は図9に示すように、吊
元框19の中空部に嵌合して取付けられ、そのローラ6
0が下枠11のレール11a上面に接し、一対のガイド
片55,55が下枠11のレール11aの両側面と微小
隙間を置いて対向する。
【0055】本体30のフランジ33が吊元框19の端
面に接し、そのフランジ33の凹部39に連結片58が
嵌まり込んでフランジ33の下面とガイド片55の上面
との間の隙間は小さい。これによって水密性が向上す
る。
【0056】このようであるから、第1扉14と第2扉
15を直線状の閉鎖姿勢とした時には図9に示すように
カム部材40のカム面43が回転子50のカム部52に
接して第1扉14、第2扉15は下方に移動する。この
時、上部戸車22のローラ73はスプリング72で上方
に押されるからレール10aと離れることがない。
【0057】前述の状態で第1扉14と第2扉15を折
り畳みするために回転すると、回転子50は一対のガイ
ド片55,55とレール11aで回転しないから、吊元
框19とともに本体30、カム部材40が回転子50に
対して回転する。この時一対のガイド片55が連結片5
8で連結されているから回転力によって一方のガイド片
55がレール11aに密接して、他方のガイド片55と
の間隔を広げる方向へ弾性変形することがない。これに
よって、弾性変形より弾性復帰するガイド片55がレー
ル11aに衝突して大きな音が生じることを防止でき
る。
【0058】本体30、カム部材40が回転子50に対
して50度回転すると図10に示すようにカム部材40
のカム面43の最下部(周壁41の下面41a)と回転
子50のカム部52の最上部(平坦面52b)が接し、
回転子50とカム部材40が離隔するから、本体30と
カム部材40が回転子50に対して上方に移動する。
【0059】これによって、第1扉14と第2扉15は
上方に移動して最上方位置となる。この後更に回転する
とカム部材40の周壁41の下面41aがカム部52の
最上部に沿って回転するから、本体30とカム部材40
は同一高さ位置で90度まで回転する。前述のように本
体30、カム部材40が回転子50に対して回転する
時、つまり第1扉14、第2扉15を開閉する時にロー
ラ60はスプリング59でレール11aに押しつけられ
ているから、第1扉・第2扉14,15が外れることを
防止できる。
【0060】以上の様であるから、第1扉14と第2扉
15を上昇する動作が速く、完全に折り畳み開放姿勢と
なる以前に最大ストローク上昇するので、浴室床80と
第1扉14、第2扉15との間の隙間を小さくできる
し、扉開閉時に大きな音が発生することがない。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、本体30と回
転子50が相対回転するとカム部材40とカム部52と
によってカム部材40と回転子50が接近・離隔するか
ら、本体30と回転子50が相対的に上下動する。ま
た、回転子50の一対のガイド片55,55がローラ6
0よりも下方に突出してローラ60が接するレールの両
側面に対向するので、一対のガイド片55,55によっ
て回転子50が回転しないように支持するので、本体3
0と回転子50を上下動する時にローラ60に無理な力
が作用しない。
【0062】このようであるから、折れ戸の第1扉1
4、第2扉15の吊元框19に本体30を取付け、ロー
ラ60を下枠11のレール11a上面に接することで、
第1扉14、第2扉15を直線状の閉鎖姿勢と折り畳み
開放姿勢とに移動できるし、前述の閉鎖姿勢と折り畳み
開放姿勢とに移動する時にローラ60に無理な力が作用
せずに、ローラ60が早期にスムーズに回転できなくな
ることがなく、第1扉・第2扉を長期間に亘ってスムー
ズに開閉できる。
【0063】また、本体30が周壁31と端壁32で下
面を開口した筒状であること、カム部材40は、下面に
カム面43を有し本体30内に挿入して着脱自在に取付
けてあること、回転子50は本体30内に嵌挿されてカ
ム部52がカム部材40のカム面43に接していること
によって、回転子50とカム部材40を本体30から取
り出したり、挿入することが可能である。 よって、カム
部材40が摩耗した時には簡単に交換できる。
【0064】請求項2の発明によれば、カム部材40が
円形の周壁41の下面41aに一対のほぼV字状のカム
面43,43を有する形状で、回転子50は一対のほぼ
山形状のカム部52,52を有するから、カム部材40
と回転子50が90度よりも小さい角度相対回転すると
カム面43とカム部52が最大距離だけ離隔する。
【0065】これにより、折れ戸の戸車として用いた場
合に、第1扉14と第2扉15が90度よりも小さい角
度回転した時に最大ストローク上昇するので、第1扉1
4と第2扉15が完全に折り畳み開放姿勢となる以前に
最大ストローク上昇する。
【0066】したがって、上昇動作が速く、第1扉・第
2扉と浴室床との間の隙間を小さくすることができる。
【0067】また、カム面43がほぼV字状で、カム部
52がほぼ山形状であるから、カム部材40と回転子5
0が左右どちらに相対回転しても回転子50とカム部材
40が接近・離隔する。
【0068】これによって、第1扉14の吊元框19と
第2扉15の吊元框19とに同一形状の戸車をカム面の
向きを考慮せずに取付けできるので、戸車の扉への取付
け作業が簡単となる。
【0069】請求項3に係る発明によれば、本体30と
回転子50が相対回転する時に一対のガイド片55の一
方がレールの一側面に密接して弾性変形し、他方のガイ
ド片55との間隔を広げる力が作用するが、この一対の
ガイド片55は連結片58で連結しているから広がるこ
とがない。これによって、扉開閉時にガイド片55が弾
性変形し、そのガイド片55が弾性復帰することにより
レールに衝突して音を生じることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の折れ戸用戸車の断面図である。
【図2】折れ戸の正面図である。
【図3】下部戸車の分解斜視図である。
【図4】本体の横断面図である。
【図5】カム部材の底面図である。
【図6】戸車取付け状態の縦断面図である。
【図7】扉を回転した状態の断面図である。
【図8】下部戸車の第2の実施の形態を示す分解斜視図
である。
【図9】戸車取付け状態の縦断面図である。
【図10】扉を回転した状態の断面図である。
【符号の説明】
1…扉 3…カム 4…滑走体支持ボディ 5…滑走体 8…レール 11…下枠 11a…レール 13…ドア枠 14…第1扉 15…第2扉 19…吊元框 22…上部戸車 23…下部戸車 30…本体 39…凹部 40…カム部材 43…カム面 50…回転子 52…カム部 55…ガイド片 58…連結片 59…スプリング 60…ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 15/26 E05F 1/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁31と端壁32で下面を開口した筒
    状の本体30と、この本体30内に挿入して着脱自在に
    取付けられ、その下面にカム面43を有したカム部材4
    0と、カム部52と一対のガイド片55,55を有し本
    体30内に回転及び上下動自在に嵌挿された回転子50
    と、この回転子50に取付けたローラ60を備え、 前記カム部材40のカム面43と回転子50のカム部5
    2が接してカム部材40と回転子50が相対回転するこ
    とで両者が接近・離隔する形状とし、 前記回転子50の一対のガイド片55,55はローラ6
    0よりも下方に突出し、ローラ60が接するレールの両
    側面に対向する形状としたことを特徴とする折れ戸用戸
    車。
  2. 【請求項2】 前記カム部材40を、円形の周壁41の
    下面41aにおける回転中心を境として対向した部分に
    ほぼV字状の一対のカム面43,43を有する形状と
    し、 前記回転子50に、ほぼ山形状の一対のカム部52,5
    2を形成し、この一対のカム部52,52と前記一対の
    カム面43,43をそれぞれ嵌合した請求項1記載の折
    れ戸用戸車。
  3. 【請求項3】 前記一対のガイド片55,55を連結片
    58で連結した請求項1記載の折れ戸用戸車。
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