JP3428357B2 - アクリル系樹脂組成物、アクリル系プレミックス、アクリル系人工大理石の製造方法及び増粘剤 - Google Patents

アクリル系樹脂組成物、アクリル系プレミックス、アクリル系人工大理石の製造方法及び増粘剤

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JP3428357B2
JP3428357B2 JP09117597A JP9117597A JP3428357B2 JP 3428357 B2 JP3428357 B2 JP 3428357B2 JP 09117597 A JP09117597 A JP 09117597A JP 9117597 A JP9117597 A JP 9117597A JP 3428357 B2 JP3428357 B2 JP 3428357B2
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acrylic
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幸弘 池上
精也 小柳
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、品質が安定し、生
産性が高く、取り扱い性や成形加工性に優れたアクリル
系プレミックスの原料として有用なアクリル系樹脂組成
物、生産性が高く、外観の良好なアクリル系人工大理石
の製造方法、及び増粘剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリル系樹脂に水酸化アルミニウム等
の無機充填剤を配合したアクリル系人工大理石は、優れ
た外観、柔らかな手触り及び耐候性等の各種の卓越した
機能特性を有しており、キッチンカウンター等のカウン
ター類、洗面化粧台、防水パン、その他建築用途に広く
使用されている。これらは一般に、アクリル系シラップ
に無機充填剤を分散させたいわゆるスラリーを成形型内
に充填し、これを比較的低温で硬化重合させる方法で製
造されている。しかし、このアクリル系シラップは沸点
が低いため、硬化温度を低くせざるを得ず、これに起因
して成形時間に長時間を要するため生産性が低い。ま
た、スラリーの型内への充填性に問題があるために、成
形品の形状が制限される。
【0003】これらの欠点を改良するため、樹脂シラッ
プを増粘剤で増粘させて得られるプレミックスを加熱加
圧成形することによってアクリル系人工大理石を製造す
る検討が、従来よりなされている。
【0004】例えば、特開平5−32720号公報に
は、懸濁重合によって得られる特定の膨潤度を有する架
橋樹脂粉末をアクリル系シラップに配合した、取扱い
性、成形性が良好な人工大理石用アクリル系プレミック
スが開示されている。また、特開平6−298883号
公報には、アクリル系シラップに対して難溶性の熱可塑
性アクリル系樹脂粉末を配合した、加熱硬化時の低収縮
性に優れる人工大理石用アクリル系プレミックスが開示
されている。さらに、特開平6−313019号公報に
は、乳化重合で得られる架橋重合体を噴霧乾燥処理した
樹脂粉末をアクリル系シラップに配合することによっ
て、成型時のクラック発生を防止し、成形品の外観や増
粘安定性を向上させることを特徴とする人工大理石用ア
クリル系プレミックスが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平5−3
2720号公報や特開平6−298883号公報に開示
されているような樹脂粉末を用いてアクリル系シラップ
を増粘させるためには、大量の樹脂粉末が必要となるた
めに、製造コストが高くなり、さらに、増粘に長時間を
要するために生産性が低下するという問題点を有する。
【0006】また、特開平6−313019号公報に開
示されているような樹脂粉末を用いて増粘させる場合に
おいても、加熱加圧成形が可能となるレベルまで増粘さ
せるためには、長時間(24時間程度)のプレミックス
の熟成が必要であるという問題点を有する。
【0007】本発明の目的は、短時間で増粘するアクリ
ル系樹脂組成物、生産性が高く、高温成形に適し成形加
工性に優れたアクリル系プレミックス、生産性が高く、
外観の良好なアクリル系人工大理石の製造方法、及び、
これら用途に好適な増粘剤を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について検討した結果、アクリル系シラップに特定の重
合体粉末を増粘剤として含有させることによって、短時
間で増粘するアクリル系樹脂組成物、高温成形に適し成
形加工性に優れたアクリル系プレミックス、及び、生産
性が高く表面外観の良好なアクリル系人工大理石の製造
方法を見いだし、本発明を完成させた。
【0009】すなわち、本発明は、嵩密度が0.1〜
0.7g/mlの範囲であり、アマニ油に対する吸油量
が60〜200ml/100gの範囲であり、メチルメ
タクリレートに対する膨潤度が16倍以上である非架橋
重合体粉末と、メチルメタクリレート、又はメチルメタ
クリレートを50重量%以上含有する(メタ)アクリル
系単量体混合物(a)、及びポリメチルメタクリレー
ト、又はアクリル系共重合体(b)からなるアクリル系
シラップを含有することを特徴とするアクリル系樹脂組
成物に関するものであり、該アクリル系樹脂組成物と無
機充填剤からなることを特徴とするアクリル系プレミッ
クスに関するものであり、該アクリル系樹脂組成物の各
構成成分と無機充填剤とを均一混合すると同時に、増粘
させて押し出し、所定の形状に連続的に賦型することに
よって得られるアクリル系プレミックスに関するもので
あり、該アクリル系プレミックスを加熱加圧硬化するこ
とを特徴とするアクリル系人工大理石の製造方法に関す
るものであり、嵩密度が0.1〜0.7g/mlの範囲
であり、アマニ油に対する吸油量が60〜200ml/
100gの範囲であり、メチルメタクリレートに対する
膨潤度が16倍以上である非架橋重合体粉末からなるこ
とを特徴とするメチルメタクリレート、又はメチルメタ
クリレートを50重量%以上含有する(メタ)アクリル
系単量体混合物(a)用増粘剤に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のアクリル系樹脂組成物で
使用される重合体粉末は、増粘剤として使用されるもの
であり、嵩密度が0.1〜0.7g/mlの範囲であ
り、アマニ油に対する吸油量が60〜200ml/10
0gの範囲であり、メチルメタクリレートに対する膨潤
度が16倍以上である非架橋重合体粉末である必要があ
る。
【0011】これは、重合体粉末の嵩密度を0.1g/
ml以上とすることによって、重合体粉末が飛散しにく
くなり、その製造時における歩留まりが良好となり、重
合体粉末をアクリル系シラップに添加、混合する際の粉
立ちが減少し、作業性が良好になるためであり、また、
0.7g/ml以下とすることによって、少量の重合体
粉末の使用で十分な増粘効果を得ることが可能となり、
さらに増粘が短時間で済むので、生産性が向上し、コス
ト的にも有利になるためである。好ましくは、0.15
〜0.65g/mlの範囲であり、さらに好ましくは、
0.2〜0.6g/mlの範囲である。
【0012】また、これは、重合体粉末のアマニ油に対
する吸油量を60ml/100g以上とすることによっ
て、少量の重合体粉末の使用で十分な増粘効果を得るこ
とが可能となり、さらに増粘が短時間で済むので、生産
性が向上し、コスト的にも有利になるためであり、20
0ml/100g以下とすることによって、重合体粉末
のアクリル系シラップに対する分散性が良好となるため
に、重合体粉末とアクリル系シラップを含有するアクリ
ル系樹脂組成物からアクリル系プレミックスを製造する
際の混練性が良好になるためである。好ましくは、70
〜180ml/100gの範囲であり、さらに好ましく
は、80〜140ml/100gの範囲である。
【0013】また、これは、重合体粉末のメチルメタク
リレートに対する膨潤度を16倍以上とすることによっ
て、アクリル系シラップを増粘させる効果が十分なもの
となるためである。より好ましくは20倍以上である。
【0014】さらに、これは、重合体粉末が非架橋重合
体粉末であることによって、十分な増粘効果が短時間で
得られ、この重合体粉末を含むアクリル系樹脂組成物を
御影石調人工大理石の製造に使用する際には、石目模様
の鮮明性が良くなり、また、石目の模様ムラがなくなる
傾向にあるためである。このような傾向は、非架橋重合
体粉末がアクリル系シラップ中で膨潤した後、すみやか
にその一部または全部が溶解することに起因すると考え
られる。増粘効果と増粘時間のバランスを考慮に入れる
と、非架橋重合体からなる重合体粉末の重量平均分子量
は、10万以上が好ましい。より好ましくは10万〜3
50万の範囲であり、さらに好ましくは30万〜300
万の範囲であり、特に好ましくは50〜200万の範囲
である。なお、本発明において、非架橋重合体粉末と
は、少なくとも表層部が非架橋重合体から構成されてい
る重合体粉末のことである。
【0015】本発明で使用される重合体粉末の比表面積
は、特に限定されるものではないが、1〜100m2
gの範囲であることが好ましい。
【0016】これは、重合体粉末の比表面積を1m2
g以上とすることによって、少量の重合体粉末の使用で
十分な増粘効果が得られ、増粘が短時間で可能となるた
めに、生産性が向上し、さらに、この重合体粉末を含む
アクリル系樹脂組成物を御影石調人工大理石の製造に使
用する際には、石目模様の鮮明性が良くなり、石目の模
様ムラがなくなる傾向にあり、また、100m2/g以
下とすることによって、重合体粉末のアクリル系シラッ
プに対する分散性が良好となるために、増粘時の取り扱
い性が良好となり、重合体粉末とアクリル系シラップを
含有するアクリル系樹脂組成物からアクリル系プレミッ
クスを製造する際の混練性が良好となる傾向にあるため
である。より好ましくは3〜100m2/gの範囲であ
り、さらに好ましくは5〜100m2/gの範囲であ
る。
【0017】重合体粉末の平均粒子径は、特に限定され
るものではないが、1〜250μmの範囲であることが
好ましい。これは、平均粒子径を1μm以上とすること
によって、粉末の粉立ちが減少し、重合体粉末の取扱性
が良好となる傾向にあり、250μm以下の場合とする
ことによって、得られる成形材料の外観、特に光沢と表
面平滑性が良好となる傾向にあるためである。より好ま
しくは、5〜150μmの範囲であり、さらに好ましく
は、10〜70μmの範囲である。
【0018】本発明で使用される重合体粉末は、一次粒
子同士が凝集した二次凝集体であることが好ましい。こ
れは、重合体粉末が二次凝集体の形状を有する場合に
は、アクリル系シラップ成分の吸収速度が速く、増粘性
が極めて良好となる傾向にあるためである。
【0019】また、この場合においては、重合体粉末の
一次粒子の平均粒子径は0.03〜1μmの範囲である
ことが好ましい。これは、一次粒子の平均粒子径を0.
03μm以上とすることによって、二次凝集体である重
合体粉末製造時の歩留まりが良好となる傾向にあり、1
μm以下とすることによって、少量の重合体粉末の使用
で十分な増粘効果が得られ、増粘が短時間で可能となる
ために、生産性が向上し、さらに、この重合体粉末を含
むアクリル系樹脂組成物を御影石調人工大理石の製造に
使用する際には、石目模様の鮮明性が良くなり、石目の
模様ムラがなくなる傾向にあるためである。より好まし
くは、0.07〜0.7μmの範囲である。
【0020】重合体粉末を構成する重合体としては、種
々のものを必要に応じて適宜選択して使用でき、特に限
定されるものではないが、得られるアクリル系人工大理
石の外観等の点を考慮に入れると、アクリル系重合体で
あることが好ましい。
【0021】重合体粉末の構成成分としては、例えば、
炭素数1〜20のアルキル基を有するアルキル(メタ)
アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、
グリシジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、(メタ)
アクリル酸金属塩、フマル酸、フマル酸エステル、マレ
イン酸、マレイン酸エステル、芳香族ビニル、酢酸ビニ
ル、(メタ)アクリル酸アミド、(メタ)アクリロニト
リル、塩化ビニル、無水マレイン酸等が挙げられる。こ
れらは、必要に応じて単独で重合しても良いし、二種以
上を併用して共重合しても良いが、アクリル系シラップ
を構成する単量体成分との親和性を考慮に入れると(メ
タ)アクリル系単量体が好ましい。
【0022】さらに本発明で使用される重合体粉末は、
それらを形成する重合体の化学的組成、構造、分子量等
が互いに異なったコア相とシェル相から構成された、い
わゆるコア/シェル構造を有する重合体粉末とすること
もできる。この場合、コア相は非架橋重合体であっても
架橋重合体であっても良いが、シェル相は非架橋重合体
である必要がある。
【0023】重合体粉末のコア相及びシェル相の構成成
分としては、例えば、炭素数1〜20のアルキル基を有
するアルキル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸金属塩、フマル
酸、フマル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸エステ
ル、芳香族ビニル、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸ア
ミド、(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニル、無水マ
レイン酸等が挙げられる。これらは、必要に応じて単独
で重合しても良いし、二種以上を併用して共重合しても
良いが、アクリル系シラップを構成する単量体成分との
親和性が高まる点から、シェル相はメチルメタクリレー
トを主成分として用いることが好ましい。
【0024】また、コア相を架橋させる場合には、エチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、ジメチロールエタンジ
(メタ)アクリレート、1,1−ジメチロールプロパン
ジ(メタ)アクリレート、2,2−ジメチロールプロパ
ンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ
(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、及び、(メタ)アクリル酸とポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ペンタエリ
スリトール、ジペンタエリスリトール等の多価アルコー
ルとの多価エステル、ジビニルベンゼン、トリアリール
イソシアヌレート、アリールメタクリレート等の多官能
性単量体を構成成分として使用することができ、これら
は単独あるいは二種以上を併用して使用することができ
る。
【0025】また、本発明の重合体粉末は、無機充填剤
を含有していても良いが、増粘効果をより高いものにす
るためには、無機充填剤を含有しない方が好ましい。
【0026】重合体粉末の製造方法は特に制限されるも
のではなく、例えば、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、
乳化重合、分散重合等の公知の方法で得ることができ
る。中でも、乳化重合で得られたエマルションに噴霧乾
燥、フリーズドライ、塩/酸沈殿等の処理を行って重合
体粉末を得る方法が、製造効率が良好であり好ましい。
【0027】本発明のアクリル系樹脂組成物で使用され
るアクリル系シラップは、メチルメタクリレート、又は
メチルメタクリレートを50重量%以上含有する(メ
タ)アクリル系単量体混合物(a)、及びポリメチルメ
タクリレート、又はアクリル系共重合体(b)からなる
ものである。
【0028】アクリル系シラップを構成するメチルメタ
クリレート、又はメチルメタクリレートを50重量%以
上含有する(メタ)アクリル系単量体混合物(a)は、
好ましくは、メチルメタクリレートを50〜100重量
%の範囲で含有する不飽和単量体あるいは不飽和単量体
混合物である。アクリル系シラップ中における(a)成
分の含有量は特に制限されるものではないが、本発明の
アクリル系樹脂組成物をアクリル系プレミックスとして
使用する場合の作業性、及び、このアクリル系プレミッ
クスをアクリル系人工大理石の原料として使用した場合
の機械的強度等の物性を考慮に入れると、30〜90重
量%の範囲が好ましい。これは、(a)成分の含有量を
30重量%以上とすることによって、シラップが低粘度
となり、その取扱い性が良好となり、また、(a)成分
の含有量を90重量%以下とすることによって、硬化時
の収縮率が低くなる傾向にあるためである。より好まし
くは40〜85重量%、さらに好ましくは50〜80重
量%の範囲である。
【0029】(a)成分で使用されるメチルメタクリレ
ート以外の単量体としては、例えば、炭素数1〜20の
アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル、シク
ロヘキシル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸金属塩、
フマル酸、フマル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸
エステル、芳香族ビニル、酢酸ビニル、(メタ)アクリ
ル酸アミド、(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニル、
無水マレイン酸等の単官能性単量体、及び、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,4−ブチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール
ジ(メタ)アクリレート、ジメチロールエタンジ(メ
タ)アクリレート、1,1−ジメチロールプロパンジ
(メタ)アクリレート、2,2−ジメチロールプロパン
ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ
(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、及び、(メタ)アクリル酸とポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ペンタエリ
スリトール、ジペンタエリスリトール等の多価アルコー
ルとの多価エステル、ジビニルベンゼン、トリアリール
イソシアヌレート、アリールメタクリレート等の多官能
性単量体が挙げられる。これらは、必要に応じて単独で
あるいは二種以上を併用して使用することができる。
【0030】本発明のアクリル系樹脂組成物を用いて得
られる成形品に、強度、耐溶剤性、耐熱性、寸法安定性
等を付与させるためには、(a)成分中に多官能性単量
体を含有させるのが好ましい。この場合、多官能性単量
体の使用量は特に限定されないが、上記の効果を有効に
得るためには、(a)成分中3〜50重量%の範囲で使
用するのが好ましい。
【0031】また、特に、(a)成分に使用する単量体
としてネオペンチルグリコールジメタクリレートを使用
すると、きわめて表面光沢の優れた成型品が得られるの
で好ましい。この場合、ネオペンチルグリコールジメタ
クリレートと他の多官能性単量体を併用しても良い。ネ
オペンチルグリコールジメタクリレートの配合量は、限
定されるものではないが、(a)成分中のメチルメタク
リレート以外の単量体中に50重量%以上が好ましい。
【0032】本発明のアクリル系樹脂組成物で使用され
るアクリル系シラップを構成するポリメチルメタクリレ
ート、又はアクリル系共重合体(b)は、好ましくはメ
チルメタクリレート構造の繰り返し単位が50〜100
モル%の範囲であるアクリル系重合体である。
【0033】アクリル系シラップ中における(b)成分
の含有量は特に制限されるものではないが、本発明のア
クリル系樹脂組成物をアクリル系プレミックスとして使
用する場合の作業性、及び、このアクリル系プレミック
スをアクリル系人工大理石の原料として使用した場合の
機械的強度等の物性を考慮に入れると10〜70重量%
の範囲が好ましい。より好ましくは15〜60重量%、
さらに好ましくは20〜50重量%の範囲である。
【0034】(b)成分は、架橋重合体でも非架橋重合
体でも良く、必要に応じて適宜選択することができる
が、得られる樹脂組成物の流動性や成形材料の機械的強
度を考慮に入れると、その重量平均分子量は、15,0
00〜300,000の範囲であることが好ましい。よ
り好ましくは、25,000〜250,000の範囲で
ある。
【0035】(b)成分で使用されるメチルメタクリレ
ート以外の構成成分としては、例えば、上記の(a)成
分で使用される単量体をそのまま適用することができ
る。(b)成分は、二種以上を併用して使用することが
でき、必要に応じて上記の多官能性単量体を共重合させ
ることもできる。(b)成分は、溶液重合法、塊状重合
法、乳化重合法、懸濁重合法等の公知の重合法により製
造することができる。
【0036】本発明のアクリル系樹脂組成物で使用され
るアクリル系シラップは、(a)成分中に(b)成分を
溶解したものでも良いし、(a)成分を部分重合するこ
とによって(a)成分中にその重合体である(b)成分
を生成したものでも良いし、あるいは、この部分重合し
たものにさらに(a)成分を添加したもの、又は部分重
合したものにさらに(b)成分を添加したものでも良
い。
【0037】本発明のアクリル系樹脂組成物中におけ
る、重合体粉末とアクリル系シラップの含有量は特に限
定されないが、アクリル系シラップ100重量部に対し
て、重合体粉末が0.1〜100重量部の範囲であるこ
とが好ましい。これは、重合体粉末の使用量を0.1重
量部以上とすることによって、高い増粘効果が発現され
る傾向にあり、100重量部以下とすることによって、
重合体粉末の分散性が良好になり、また、コスト的に有
利になる傾向にあるためである。より好ましい重合体粉
末の使用量は1〜80重量部の範囲である。
【0038】本発明のアクリル系樹脂組成物は、さらに
無機充填剤、その他必要に応じて添加剤等を配合するこ
とによって、アクリル系人工大理石の原料として特に有
用なアクリル系プレミックスとなる。本発明のアクリル
系プレミックスは、べたつきが無く、ハンドリング性が
良く、計量等が容易であるという特徴を有するものであ
る。
【0039】本発明のアクリル系プレミックスにおいて
は、無機充填剤は、アクリル系樹脂組成物100重量部
に対して、50〜400重量部の範囲で使用されるのが
好ましい。これは、無機充填剤の使用量を50重量部以
上とすることによって、得られる成型品の質感や耐熱性
等が良好となり、また、400重量部以下とすることに
よって、強度の高い成型品を得ることが可能となる傾向
にあるためである。
【0040】無機充填剤としては、水酸化アルミニウ
ム、シリカ、溶融シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、酸化チタン、リン酸カルシウム、タルク、クレー、
ガラスパウダー等の無機充填剤を必要に応じて適宜使用
することができる。特に、本発明のアクリル系プレミッ
クスを人工大理石用成形材料として使用する場合には、
無機充填剤としては、水酸化アルミニウム、シリカ、溶
融シリカ、ガラスパウダーが好ましい。
【0041】本発明のアクリル系プレミックスには、必
要に応じて、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパ
ーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、シク
ロヘキサノンパーオキサイド、メチルエチルパーオキサ
イド、t−ブチルパーオキシオクトエート、t−ブチル
パーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン、アゾビスイソブチロニトリル
等の有機過酸化物やアゾ化合物等の硬化剤、ガラス繊
維、炭素繊維等の補強材、着色剤、低収縮剤等の各種添
加剤を添加することができる。また、特に、ステアリン
酸亜鉛を添加することによって、さらに光沢に優れた成
型品を得ることができる。ステアリン酸亜鉛の配合量
は、特に限定されないが、アクリル系プレミックス10
0重量部に対して、0.05〜4.0重量部の範囲が好
ましい。より好ましくは、0.1〜2.0重量部の範囲
である。
【0042】また、本発明のアクリル系プレミックス
に、さらに無機充填剤含有樹脂粒子を配合し成形するこ
とにより、鮮明な石目模様を有し意匠性に優れた御影石
調人工大理石を得ることができる。これは、本発明のア
クリル系プレミックスは、熟成期間を必要とせず、混練
終了後短時間で増粘するので、無機充填剤含有樹脂粒子
の膨潤に起因する、石目部分の界面のボケが抑制される
ためと考えられる。
【0043】無機充填剤含有樹脂粒子の配合量は、特に
制限はないが、アクリル系プレミックス100重量部に
対して1〜200重量部の範囲であることが好ましい。
これは、無機充填剤含有樹脂粒子の配合量を1重量部以
上とすることによって、意匠性の良い石目模様が得られ
る傾向にあり、200重量部以下とすることによって、
アクリル系プレミックスの製造時における混練性が良好
となる傾向にあるためである。より好ましくは10〜1
00重量部の範囲である。
【0044】無機充填剤含有樹脂粒子を構成する樹脂
は、メチルメタクリレートに溶解しない樹脂ならば何で
も良く、架橋アクリル樹脂、架橋ポリエステル樹脂、架
橋スチレン樹脂などを挙げることができるが、本発明の
アクリル系樹脂組成物との親和性が高く、美しい外観を
した成形品が得られることから、架橋アクリル樹脂が好
ましい。この架橋アクリル樹脂は、ポリメチルメタクリ
レート又はメチルメタクリレートを主成分とする非架橋
アクリル系重合体を含有するものでも良い。
【0045】無機充填剤含有樹脂粒子を構成する無機充
填剤は、樹脂100重量部に対して50〜400重量部
の範囲で使用されるのが好ましい。これは、無機充填剤
の使用量を50重量部以上とすることによって、得られ
る成型品の質感や耐熱性等が良好となり、また、無機充
填剤の使用量を400重量部以下とすることによって、
強度の高い成型品を得ることが可能となる傾向にあるた
めである。
【0046】無機充填剤としては、水酸化アルミニウ
ム、シリカ、溶融シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、酸化チタン、リン酸カルシウム、タルク、クレー、
ガラスパウダー等の無機充填剤を必要に応じて適宜使用
することができる。特に、御影石調人工大理石用を製造
する場合には、無機充填剤としては、水酸化アルミニウ
ム、シリカ、溶融シリカ、ガラスパウダーが好ましい。
【0047】無機充填剤含有樹脂粒子の製造方法は特に
限定されないが、例えば、熱プレス法、注型法などによ
って重合硬化して得られる無機充填剤入りの樹脂成型物
を粉砕し、ふるいにより分級する方法が挙げられる。例
えば、上述のように成形したアクリル系人工大理石を粉
砕し、分級する方法が好ましい。
【0048】本発明においては、1種類、あるいは色や
粒径の異なる2種類以上の無機充填剤含有樹脂粒子を使
用することができる。また、無機充填剤含有樹脂粒子の
粒径は、成型品の肉厚以下であれば特に限定されない。
【0049】本発明のアクリル系樹脂組成物およびこれ
を用いたアクリル系プレミックスを得るための各構成成
分の混合方法は、高粘度の物質を効率よく混合できる方
法であれば特に限定されない。
【0050】特に、本発明のアクリル系樹脂組成物は短
時間で増粘するので、アクリル系樹脂組成物の各構成成
分と無機充填剤とを均一混合すると同時に増粘させて押
し出し、所定の形状に賦型することによって、アクリル
系プレミックスを連続的に製造することができる。この
押し出しには、公知の種々の方法を用いることができる
が、中でも、混練押し出し機が好適に用いられる。
【0051】混練押し出し機は、内部に混練機能と押し
出し機能を有するものであればよく、例えばスクリュを
担持するものが挙げられるが、これに限定されるもので
はない。このスクリュは、混練時に発熱を極力小さくす
る形状が好ましく、また、スクリュ内部に冷却水を通水
可能とすることはさらに好ましい。冷却に関しては、ス
クリュのみならず、スクリュ周辺も冷却することが好ま
しく、公知の方法が用いられる。また、スクリュの直
径、長さ、溝深さ、回転数、温度等は要求される混練物
の処理量や物性等により適宜選定すればよい。さらに、
スクリュは1軸でも2軸でも3軸でもよく、特に限定さ
れるものではない。
【0052】次に、本発明のアクリル系プレミックスの
連続製造方法の一例について、図を用いて説明する。
【0053】図1に示す装置を用い、プレミックスの構
成成分のうち、液状成分をタンク1に投入する。ここで
用いる液状成分としては、送液管(a)2、送液ポンプ
3、送液管(b)4を通過するものであれば、前述した
各種構成成分の様々な組み合わせが可能である。例え
ば、シラップと硬化剤や内部離型剤等の添加剤との組み
合わせが挙げられる。各種成分が混合された液状成分を
用いる場合は、タンク1に投入する前に、あらかじめ各
種成分を計量し、十分に混合しておくことが好ましい。
【0054】タンク1、送液管(a)2、送液ポンプ
3、送液管(b)4は、接液部が液状成分に化学的に侵
されない材質を選定することが好ましい。また、送液ポ
ンプ3は、例えばギアポンプやスネークポンプに代表さ
れるような定量供給性能を有するものであればよく、液
状成分の粘度等の物性を考慮して選定することが好まし
い。
【0055】一方、アクリル系プレミックスの構成成分
のうち、粉体状成分を容器5に投入する。ここで用いる
粉体状成分としては、定量フィーダ6、配管7を通過す
るものであれば、前述した各種構成成分の様々な組み合
わせが可能である。また、構成成分の種類数に応じて、
別の容器5、定量フィーダ6、配管7の組み合わせをさ
らに追加しても構わない。各種成分が混合された粉体状
成分を用いる場合は、容器5に投入する前に、あらかじ
め各種成分を計量し、十分に混合しておくことが好まし
い。
【0056】粒径や比重が異なる成分が混合された粉体
状成分を容器5に投入する場合は、容器5内で分級して
しまう可能性があるため、容器5は撹拌翼等の混合が可
能な性能を有することが好ましい。また、容器5は粉体
状成分によって化学的、物理的に影響されない材質を用
いることが好ましい。
【0057】定量フィーダ6は、例えばスクリュフィー
ダのようなものであり、このような粉体移送能力を有す
るものであればよい。定量フィーダ6の供給量と、送液
ポンプ3の供給量の比率(重量比率)はできる限り一定
が好ましい。従って、液状成分と粉体状成分とは常に重
量を計測しながらホッパ8への投入量を制御されること
が好ましい。制御方法は、例えばタンク1及び容器5の
重量を計測する方法や、その他公知の方法を用いること
ができる。
【0058】配管7は、粉体状成分をホッパ8へ投入す
るためのものである。ホッパ8に供給された液状成分及
び粉体状成分は、混練押し出し機9に供給される。供給
された液状成分及び粉体状成分は、混練押し出し機9に
よって混練されると同時に、その混練物は混練押し出し
機中で増粘してプレミックスとなる。
【0059】押し出しダイ10は、混練押し出し機9の
先端に設置されており、連続的に押し出されたプレミッ
クスの断面形状を規制する。増粘したプレミックスは、
ダイ10より押し出されることにより、所定の形状を有
するプレミックスに賦型される。このプレミックス賦型
物は、カッタ11により所定の長さに切断される。カッ
タ11は、例えばギロチンカッタのようなものであり、
また、同等の機能を有するものであればこれに限定され
るものではない。
【0060】図2は、シート状に賦型されたプレミック
スの一例を模式図的に示したものである。図2中、Pは
長さ、Qは厚さ、Rは幅を示す。P、Q、Rはそれぞれ
所望の寸法に適宜調整すればよい。このプレミックス賦
型物は熟成が不要で、得られた直後に成形金型に搬送
し、成形を行うことができる。
【0061】また、このプレミックス賦型物はドレープ
性を有しているため、図1に示すように、ダイ10より
吐出された後は、コンベア12等にて搬送することが好
ましい。成形までの搬送に時間を要する場合には、図1
に示すように、上下をカバーフィルム13や14にて覆
い、プレミックス賦型物の性状を保持することが好まし
い。これらカバーフィルム13、14は、プレミックス
賦型物に含有される単量体等に対し、バリア性のあるも
のを使用することが好ましい。また、プレミックス賦型
物を搬送する場合には、賦型形状を保持するために、容
器等に収納しておくことが好ましい。
【0062】本発明のアクリル系人工大理石は、本発明
のアクリル系プレミックスを成形型内に充填し、これを
加熱加圧硬化することによって得ることができる。この
加熱加圧硬化の具体的な方法としては、圧縮成形法、射
出成形法、押出成形法等があるが、特に限定されるもの
ではない。
【0063】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
する。例中の部および%は、全て重量基準である。
【0064】・重合体粉末の物性 平均粒子径:レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置
(LA−910、堀場製作所製)を用いて測定した。
【0065】嵩密度:JIS R 6126−1970
に基づいて測定した。
【0066】吸油量:JIS K 5101−1991
に基づいて測定し、パテ状塊がアマニ油の最後の一滴で
急激に柔らかくなる直前を終点とした。
【0067】重量平均分子量:GPC法による測定値
(ポリスチレン換算) 膨潤度:100mlのメスシリンダーに重合体粉末を投
入し、数回軽くたたいて5ml詰めた後、10℃以下に
冷却したメチルメタクリレートを全量が100mlとな
るように投入し、全体が均一になるように素早く撹拌す
る。その後、メスシリンダーを25℃の恒温槽で1時間
保持し、膨潤後の重合体粉末層の体積を求めて、膨潤前
の体積(5ml)との比によって示した。
【0068】比表面積:表面積計SA−6201(堀場
製作所製)を用いて、窒素吸着法で測定した。
【0069】・アクリル系シラップの物性 重量平均分子量:GPC法による測定値 (1)重合体粉末(P−1〜P−3)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管を備え
た反応装置に、純水925部、アルキルジフェニルエー
テルジスルフォン酸ナトリウム(花王(株)製、商品名
ペレックスSS−H)5部、過硫酸カリウム1部を仕込
み、窒素雰囲気下で撹拌しながら70℃に加熱した。こ
れに、メチルメタクリレート500部及びジアルキルス
ルホコハク酸ナトリウム(花王(株)製、商品名ペレッ
クスOT−P)5部からなる混合物を3時間かけて滴下
した後、1時間保持し、さらに80℃に昇温して1時間
保持して乳化重合を終了し、ポリマーの一次粒子径が
0.08μmのエマルションを得た。
【0070】得られたエマルションをヤマト科学社製パ
ルビスGB−22型噴霧乾燥装置を用いて入口温度/出
口温度=150℃/90℃で噴霧乾燥処理し、二次凝集
体粒子の平均粒子径が8μmの非架橋重合体粉末(P−
1)を得た。
【0071】同様に得られたエマルションを大川原化工
機社製L−8型噴霧乾燥装置を用いて入口温度/出口温
度=150℃/90℃で噴霧乾燥処理し、二次凝集体粒
子の平均粒子径が30μmの非架橋重合体粉末(P−
2)を得た。
【0072】同様に得られたエマルションをアンハイド
ロ社製No.62TF型噴霧乾燥装置を用いて入口温度
/出口温度=150℃/90℃で噴霧乾燥処理し、二次
凝集体粒子の平均粒子径が100μmの非架橋重合体粉
末(P−3)を得た。得られた非架橋重合体粉末(P−
1〜P−3)はメチルメタクリレートに完全に溶解し、
膨潤度は20以上であった。その他の物性値を表1に示
す。
【0073】(2)重合体粉末(P−4)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管を備え
た反応装置に、純水625部、アルキルジフェニルエー
テルジスルフォン酸ナトリウム(花王(株)製、商品名
ペレックスSS−H)3部、過硫酸カリウム0.5部を
仕込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら70℃に加熱し
た。これに、メチルメタクリレート500部及びジアル
キルスルホコハク酸ナトリウム(花王(株)製、商品名
ペレックスOT−P)5部からなる混合物を3時間かけ
て滴下した後、1時間保持し、さらに80℃に昇温して
1時間保持して乳化重合を終了し、ポリマーの一次粒子
径が0.11μmのエマルションを得た。
【0074】得られたエマルションを大川原化工機社製
L−8型噴霧乾燥装置を用いて入口温度/出口温度=1
50℃/90℃で噴霧乾燥処理し、二次凝集体粒子の平
均粒子径が50μmの非架橋重合体粉末(P−4)を得
た。得られた(P−4)はメチルメタクリレートに完全
に溶解し、膨潤度は20以上であった。その他の物性値
を表1に示す。
【0075】(3)重合体粉末(P−5)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管を備え
た反応装置に、純水925部、アルキルジフェニルエー
テルジスルフォン酸ナトリウム(花王(株)製、商品名
ペレックスSS−H)5部、過硫酸カリウム0.5部を
仕込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら70℃に加熱し
た。これに、メチルメタクリレート480部、エチルア
クリレート20部及びジアルキルスルホコハク酸ナトリ
ウム(花王(株)製、商品名ペレックスOT−P)5部
からなる混合物を3時間かけて滴下した後、1時間保持
し、さらに80℃に昇温して1時間保持して乳化重合を
終了し、ポリマーの一次粒子径が0.20μmのエマル
ションを得た。
【0076】得られたエマルションを大川原化工機社製
L−8型噴霧乾燥装置を用いて入口温度/出口温度=1
20℃/60℃で噴霧乾燥処理し、二次凝集体粒子の平
均粒子径が20μmの非架橋重合体粉末(P−5)を得
た。得られた(P−5)はメチルメタクリレートに完全
に溶解し、膨潤度は20以上であった。その他の物性値
を表1に示す。
【0077】(4)重合体粉末(P−6)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管を備え
た反応装置に、純水925部、アルキルジフェニルエー
テルジスルフォン酸ナトリウム(花王(株)製、商品名
ペレックスSS−H)5部、過硫酸カリウム0.25部
を仕込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら70℃に加熱し
た。これに、メチルメタクリレート500部、ジアルキ
ルスルホコハク酸ナトリウム(花王(株)製、商品名ペ
レックスOT−P)5部からなる混合物を3時間かけて
滴下した後、1時間保持し、さらに80℃に昇温して1
時間保持して乳化重合を終了し、ポリマーの一次粒子径
が0.10μmのエマルションを得た。
【0078】得られたエマルションを大川原化工機社製
L−8型噴霧乾燥装置を用いて入口温度/出口温度=1
50℃/90℃で噴霧乾燥処理し、二次凝集体粒子の平
均粒子径が20μmの非架橋重合体粉末(P−6)を得
た。得られた(P−6)はメチルメタクリレートに完全
に溶解し、膨潤度は20以上であった。その他の物性値
を表1に示す。
【0079】(5)重合体粉末(P−7)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管を備え
た反応装置に、純水925部、アルキルジフェニルエー
テルジスルフォン酸ナトリウム(花王(株)製、商品名
ペレックスSS−H)5部、過硫酸カリウム0.25部
を仕込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら70℃に加熱し
た。これに、メチルメタクリレート149.85部、
1,3−ブチレングリコールジメタクリレート0.15
部及びジアルキルスルホコハク酸ナトリウム(花王
(株)製、商品名ペレックスOT−P)5部からなる混
合物を1.5時間かけて滴下した後、1時間保持し、続
いてメチルメタクリレート350部を3.5時間かけて
滴下した後、1時間保持し、さらに80℃に昇温後、1
時間保持して乳化重合を終了し、ポリマーの一次粒子径
が0.10μmのエマルションを得た。
【0080】得られたエマルションを大川原化工機社製
L−8型噴霧乾燥装置を用いて入口温度/出口温度=1
50℃/90℃で噴霧乾燥処理し、二次凝集体粒子の平
均粒子径が20μmで、コア相が架橋重合体、シェル相
が非架橋重合体であるコア/シェル構造を有する重合体
粉末(P−7)を得た。得られたコア/シェル構造を有
する重合体粉末の膨潤度は20以上であった。その他の
物性値を表1に示す。
【0081】(6)重合体粉末(P−8)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管を備え
た反応装置に、純水925部、ポリカルボン酸ナトリウ
ム(花王(株)製、商品名ポイズ530)5部、過硫酸
カリウム2部を仕込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら7
0℃に加熱した。これに、メチルメタクリレート500
部、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム(花王(株)
製、商品名ペレックスOT−P)3部からなる混合物を
3時間かけて滴下した後、1時間保持し、さらに80℃
に昇温して1時間保持して乳化重合を終了し、ポリマー
の一次粒子径が0.6μmのエマルションを得た。
【0082】得られたエマルションを大川原化工機社製
L−8型噴霧乾燥装置を用いて入口温度/出口温度=1
50℃/90℃で噴霧乾燥処理し、二次凝集体粒子の平
均粒子径が25μmの非架橋重合体粉末(P−8)を得
た。得られた(P−8)はメチルメタクリレートに完全
に溶解し、膨潤度は20以上であった。その他の物性値
を表1に示す。
【0083】(7)重合体粉末(P−9)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管を備え
た反応装置に、純水925部、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル(花王(株)製、商品名エマルゲン
930)5部、過硫酸カリウム1.5部を仕込み、窒素
雰囲気下で撹拌しながら70℃に加熱した。これに、メ
チルメタクリレート500部及びジアルキルスルホコハ
ク酸ナトリウム(花王(株)製、商品名ペレックスOT
−P)10部からなる混合物を3時間かけて滴下した
後、1時間保持し、さらに80℃に昇温して1時間保持
して乳化重合を終了し、ポリマーの一次粒子径が0.1
0μmのエマルションを得た。
【0084】得られたエマルションを大川原化工機社製
L−8型噴霧乾燥装置を用いて入口温度/出口温度=1
50℃/90℃で噴霧乾燥処理し、二次凝集体粒子の平
均粒子径が20μmの非架橋重合体粉末(P−9)を得
た。得られた(P−9)はメチルメタクリレートに完全
に溶解し、膨潤度は20以上であった。その他の物性値
を表1に示す。
【0085】(8)重合体粉末(P−10)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管を備え
た反応装置に、純水925部、アルキルジフェニルエー
テルジスルフォン酸ナトリウム(花王(株)製、商品名
ペレックスSS−H)5部、過硫酸カリウム0.15部
を仕込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら70℃に加熱し
た。これに、メチルメタクリレート500部及びジアル
キルスルホコハク酸ナトリウム(花王(株)製、商品名
ペレックスOT−P)5部からなる混合物を3時間かけ
て滴下した後、1時間保持し、さらに80℃に昇温して
1時間保持して乳化重合を終了し、ポリマーの一次粒子
径が0.15μmのエマルションを得た。
【0086】得られたエマルションを大川原化工機社製
L−8型噴霧乾燥装置を用いて入口温度/出口温度=1
50℃/90℃で噴霧乾燥処理し、二次凝集体粒子の平
均粒子径が20μmの非架橋重合体粉末(P−10)を
得た。得られた(P−10)はメチルメタクリレートに
完全に溶解し、膨潤度は20以上であった。その他の物
性値を表1に示す。
【0087】(9)重合体粉末(P−11)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管を備え
た反応装置に、純水925部、アルキルジフェニルエー
テルジスルフォン酸ナトリウム(花王(株)製、商品名
ペレックスSS−H)5部、過硫酸カリウム0.05部
を仕込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら70℃に加熱し
た。これに、メチルメタクリレート500部及びジアル
キルスルホコハク酸ナトリウム(花王(株)製、商品名
ペレックスOT−P)5部からなる混合物を3時間かけ
て滴下した後、1時間保持し、さらに80℃に昇温して
1時間保持して乳化重合を終了し、ポリマーの一次粒子
径が0.18μmのエマルションを得た。
【0088】得られたエマルションを大川原化工機社製
L−8型噴霧乾燥装置を用いて入口温度/出口温度=1
50℃/90℃で噴霧乾燥処理し、二次凝集体粒子の平
均粒子径が20μmの非架橋重合体粉末(P−11)を
得た。得られた(P−11)はメチルメタクリレートに
完全に溶解し、膨潤度は20以上であった。その他の物
性値を表1に示す。
【0089】(10)重合体粉末(P−12)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管を備え
た反応装置に、純水925部、アルキルジフェニルエー
テルジスルフォン酸ナトリウム(花王(株)製、商品名
ペレックスSS−H)5部、過硫酸カリウム2.5部を
仕込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら80℃に加熱し
た。これに、メチルメタクリレート500部、n−ドデ
シルメルカプタン3部及びジアルキルスルホコハク酸ナ
トリウム(花王(株)製、商品名ペレックスOT−P)
5部からなる混合物を3時間かけて滴下した後、2時間
保持して乳化重合を終了し、ポリマーの一次粒子径が
0.10μmのエマルションを得た。
【0090】得られたエマルションを大川原化工機社製
L−8型噴霧乾燥装置を用いて入口温度/出口温度=1
50℃/90℃で噴霧乾燥処理し、二次凝集体粒子の平
均粒子径が20μmの非架橋重合体粉末(P−12)を
得た。得られた(P−12)はメチルメタクリレートに
完全に溶解し、膨潤度は20以上であった。その他の物
性値を表1に示す。
【0091】(11)重合体粉末(P−13)の製造例 滴下する単量体がメチルメタクリレート497.5部、
1,3−ブチレングリコールジメタクリレート2.5部
及びジアルキルスルホコハク酸ナトリウム5部からなる
混合物である以外は、重合体粉末(P−6)の製造例と
同様な方法で乳化重合、噴霧乾燥を行い、二次凝集体粒
子の平均粒子径が18μmの架橋重合体粉末(P−1
3)を得た。得られた(P−13)の膨潤度は20以上
であった。その他の物性値を表1に示す。
【0092】
【0093】
【0094】(13)重合体粉末(P−15)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、窒素導入管を備えた反応装置
に、純水800部、ポリビニルアルコール(けん化度8
8%、重合度1000)1部を溶解させた後、メチルメ
タクリレート400部、アゾビスイソブチロニトリル
0.5部を溶解させた単量体溶液を投入し、窒素雰囲気
下、400rpmで撹拌しながら1時間で80℃に昇温
し、そのまま2時間加熱した。その後、90℃に昇温し
2時間加熱後、さらに120℃に加熱して残存モノマー
を水と共に留去してスラリーを得て、懸濁重合を終了し
た。得られたスラリーを濾過、洗浄した後、50℃の熱
風乾燥機で乾燥し、平均粒子径が88μmの非架橋重合
体粉末(P−15)を得た。得られた(P−15)の膨
潤度は1.2であった。その他の物性値を表1に示す。
【0095】(14)重合体粉末(P−16)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、窒素導入管を備えた反応装置
に、純水800部、ポリビニルアルコール(けん化度8
8%、重合度1000)1部を溶解させた後、メチルメ
タクリレート400部、アゾビスイソブチロニトリル
0.5部を溶解させた単量体溶液を投入し、窒素雰囲気
下、300rpmで撹拌しながら1時間で80℃に昇温
し、そのまま2時間加熱した。その後、90℃に昇温し
2時間加熱後、さらに120℃に加熱して残存モノマー
を水と共に留去してスラリーを得て、懸濁重合を終了し
た。得られたスラリーを濾過、洗浄した後、50℃の熱
風乾燥機で乾燥し、平均粒子径が350μmの非架橋重
合体粉末(P−16)を得た。得られた(P−16)の
膨潤度は1.2であった。その他の物性値を表1に示
す。
【0096】(15)重合体粉末(P−17)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、窒素導入管を備えた反応装置
に、純水800部、ポリビニルアルコール(けん化度8
8%、重合度1000)1部を溶解させた後、メチルメ
タクリレート400部、ネオペンチルグリコールジメタ
クリレート2部、ノルマルドデシルメルカプタン0.4
部、アゾビスイソブチロニトリル1.2部を溶解させた
単量体溶液を投入し、窒素雰囲気下、500rpmで撹
拌しながら1時間で80℃に昇温し、そのまま2時間加
熱した。その後、90℃に昇温し2時間加熱後、さらに
120℃に加熱して残存モノマーを水と共に留去してス
ラリーを得て、懸濁重合を終了した。得られたスラリー
を濾過、洗浄した後、50℃の熱風乾燥機で乾燥し、平
均粒子径が30μmの架橋重合体粉末(P−17)を得
た。得られた(P−17)の膨潤度は5.6であった。
その他の物性値を表1に示す。
【0097】(16)アクリル系シラップ中のポリメチ
ルメタクリレート(B−1)の製造例 冷却管、温度計、撹拌機、窒素導入管を備えた反応装置
に、純水800部、ポリビニルアルコール(けん化度8
8%、重合度1000)1部を溶解させた後、メチルメ
タクリレート400部、ノルマルドデシルメルカプタン
2部、アゾビスイソブチロニトリル2部を溶解させた単
量体溶液を投入し、窒素雰囲気下、400rpmで撹拌
しながら1時間で80℃に昇温し、そのまま2時間加熱
した。その後、90℃に昇温し2時間加熱後、さらに1
20℃に加熱して残存モノマーを水と共に留去してスラ
リーを得て、懸濁重合を終了した。得られたスラリーを
濾過、洗浄した後、50℃の熱風乾燥機で乾燥し、平均
粒子径が93μmのポリメチルメタクリレート(B−
1)を得た。得られた(B−1)の重量平均分子量は4
万であった。その物性値を表2に示す。
【0098】(17)アクリル系シラップ中のアクリル
系共重合体(B−2)の製造例 投入する単量体溶液が、メチルメタクリレート376
部、メチルアクリレート24部、ノルマルドデシルメル
カプタン1.2部及びアゾビスイソブチロニトリル2部
からなる単量体溶液であること以外は、製造例(14)
と同様の方法でアクリル系共重合体(B−2)を得た。
得られた(B−2)の平均粒子径は350μmで、重量
平均分子量は12万であった。その物性値を表2に示
す。
【0099】(18)アクリル系シラップ中のアクリル
系共重合体(B−3)の製造例 投入する単量体溶液が、メチルメタクリレート368
部、n−ブチルアクリレート32部、ノルマルドデシル
メルカプタン1.6部及びアゾビスイソブチロニトリル
2部からなる単量体溶液であること以外は、製造例(1
4)と同様の方法でアクリル系共重合体(B−3)を得
た。得られた(B−3)の平均粒子径は350μmで、
重量平均分子量は7万であった。その物性値を表2に示
す。
【0100】(19)無機充填剤含有樹脂粒子(C)の
製造例 メチルメタクリレート69%、エチレングリコールジメ
タクリレート2%、上記製造例(16)で得たポリメチ
ルメタクリレート(B−1)29%からなるアクリル系
シラップ100部に、硬化剤としてtーブチルパーオキ
シベンゾエート(日本油脂(株)製、商品名パーブチル
Z)2.0部内部離型剤としてステアリン酸亜鉛0.5
部、白色無機顔料又は黒色無機顔料0.25部を添加し
た後に、無機充填剤として水酸化アルミニウム(昭和電
工(株)製、商品名ハイジライトH−310)200部
を添加し、さらに上記製造例(1)で得た重合体粉末
(P−2)30部を添加し、ニーダーで10分間混練し
てアクリル系プレミックスを得た。
【0101】次に、このアクリル系プレミックスを20
0mm角の平型成形用金型に充填し、金型温度130
℃、圧力100kg/cm2の条件で10分間加熱加圧
硬化させ、厚さ10mmのアクリル系人工大理石を得
た。得られたアクリル系人工大理石をクラッシャーで粉
砕し、平均粒子径が350μmの白色又は黒色の無機充
填剤含有樹脂粒子(C)を得た。この粒子(C)の粉体
特性を表3に示す。
【0102】
【表1】
【0103】
【表2】
【0104】
【表3】
【0105】[実施例1]メチルメタクリレート35
%、ネオペンチルグリコールジメタクリレート30%、
ポリメチルメタクリレート(B−1)35%からなるア
クリル系シラップ100部に、硬化剤としてジクミルパ
ーオキサイド(日本油脂(株)製、商品名パークミル
D)1.5部、内部離型剤としてステアリン酸亜鉛0.
5部を添加した後に、無機充填剤として水酸化アルミニ
ウム(昭和電工(株)製、商品名ハイジライトH−31
0)200部を添加し、さらに製造例(1)で得た重合
体粉末(P−1)25部を添加し、ニーダーで10分間
混練してアクリル系プレミックスを得た。得られたアク
リル系プレミックスは、混練直後でもべたつきがなく取
り扱い性が良好であった。増粘性の評価結果を表4に示
す。
【0106】次に、この得られたアクリル系プレミック
スを200mm角の平型成形用金型に充填し、金型温度
140℃、圧力100kg/cm2の条件で10分間加
熱加圧硬化させ、厚さ10mmのアクリル系人工大理石
を得た。得られた人工大理石の表面は光沢が極めて高
く、欠陥が全くない鏡面状態で表面平滑性が極めて高
く、外観は極めて良好であった。
【0107】[実施例2〜10〕表4に示す条件に変更
したこと以外は、実施例1と同様の方法でアクリル系プ
レミックスを得た。なお、硬化剤の欄の「パーブチル
Z」は、t−プチルパーオキシベンゾエート(日本油脂
(株)製、商品名パーブチルZ)を示し、「パーヘキサ
3M」は、1,1−ピス(t−ブチルパーオキシ)3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン(日本油脂(株)
製、商品名パーヘキサ3M)を示し、「AIBN」は、
アソビスイソブチロニトリル(和光純薬工業(株)製、
商品名V−60)を示し、「パーブチルO」は、t−ブ
チルパーオキシオクテート(日本油脂(株)製、商品名
パーブチルO)を示す。実施例2〜8のアクリル系プレ
ミックスは、混練直後でもぺたつきが無く、取り扱い性
が良好であった。実施例9及び10のアクリル系プレミ
ックスは、混練後室温で熟成させると、べたつきが無
く、取り扱い性が良好であったが、その熟成には16時
間以上を要した。
【0108】次に、これら各アクリル系プレミックスを
用い、表4に示す条件に変更したこと以外は、実施例1
と同様の方法(但し、実施例6〜10の金型圧力50k
g/cm2)で、厚さ10mmのアクリル系人工大理石
を得た。表4に各結果を示すように、得られた各人工大
理石の表面の外観は極めて良好であった。
【0109】[比較例1〜4] 表4に示すように、重合体粉末(P−6)の代わりに、
重合体粉末(P−13)、(P−14)もしくは(P−
15)、又は、白色の無機充填剤含有樹脂粒子(C)を
用いること以外は、実施例6と同様の方法でアクリル系
プレミックスを得た。比較例1及び2のアクリル系プレ
ミックスを室温で熟成して増粘させたが、増粘には16
時間以上要し、得られたプレミックスにはべたつきがあ
り、取り扱い性が不良であった。また、比較例3及び4
のアクリル系プレミックスは、混練後20時間以上経っ
てもべたつきがあり、取り扱い性が不良であった。
【0110】次に、これら各アクリル系プレミックスを
用い、実施例6と同様の方法で、厚さ10mmのアクリ
ル系人工大理石を得た。表4に結果を示すように、得ら
れた各アクリル系人工大理石の表面は光沢が高かった
が、ピンホールがあり表面平滑性が低く、外観が不良で
あった。
【0111】[実施例11]メチルメタクリレート48
%、ネオペンチルグリコールジメタクリレート27%、
ポリメチルメタクリレート(B−1)25%からなるア
クリル系シラップ100部に、硬化剤としてt−ブチル
パーオキシベンゾエート(日本油脂(株)製、商品名パ
ーブチルZ)1.5部、内部離型剤としてステアリン酸
亜鉛0.5部を添加した後に、無機充填剤として水酸化
アルミニウム(昭和電工(株)製、商品名ハイジライト
H−310)150部と上記製造例(18)で得た黒色
と白色の無機充填剤含有樹脂粒子(C)合わせて70部
を添加し、さらに重合体粉末(P−2)30部を添加
し、ニーダーで10分間混練してアクリル系プレミック
スを得た。得られたアクリル系プレミックスは、混練直
後でもべたつきがなく取扱い性が良好であった。
【0112】次に、この得られたアクリル系プレミック
スを200mm角の平型成形用金型に充填し、金型温度
130℃、圧力100kg/cm2の条件で10分間加
熱加圧硬化させ、厚さ10mmの御影石調アクリル系人
工大理石を得た。得られた御影石調人工大理石の表面は
欠陥が全くない鏡面状態であり、光沢が極めて高く、極
めて鮮明な石目模様を有し、また石目模様にムラが全く
なく、極めて意匠性に優れた外観の良好な石目調人工大
理石であった。
【0113】[実施例12〜18]表5に示す条件に変
更したこと以外は、実施例11と同様の方法でアクリル
系プレミックスを得た。得られた各アクリル系プレミッ
クスは、混練直後てもべたつきが無く、取り扱い性が良
好であった。
【0114】次に、各アクリル系プレミックスを用い、
表5に示す条件に変更したこと以外は、実施例11と同
様の方法で、厚さ10mmの御影石調アクリル系人工大
理石を得た。表5に各結果を示すように、得られた各御
影石調人工大理石の表面の外観は良好であった。
【0115】[比較例5及び6] 表5に示すように、重合体粉末(P−2)の代りに、重
合体粉末(P−13)又は(P−14)を用いること以
外は、実施例13と同様の方法でアクリル系プレミック
スを得た。これら各アクリル系プレミックスを室温で熟
成して増粘させたが、増粘には16時間以上要し、得ら
れたプレミックスにはべたつきがあり、取り扱い性が不
良であった。
【0116】次に、これら各アクリル系プレミックスを
用い、実施例13と同様の方法で、厚さ10mmの御影
石調アクリル系人工大理石を得た。得られた各人工大理
石の表面は光沢が高かったが、石目模様がややぼやけて
おり、また石目模様にムラがあり、意匠性に劣るもので
あった。
【0117】[比較例7] 表5に示す条件に変更したこと以外は、実施例11と同
様の方法でアクリル系プレミックスを得た。このアクリ
ル系プレミックスは、混練後20時間以上経ってもベた
つきがあり、取り扱い性が不良であった。
【0118】次に、このアクリル系プレミックスを用
い、実施例11と同様の方法で、厚さ10mmの御影石
調アクリル系人工大理石を得た。得られた各人工大理石
の表面は光沢が低く、石目模様がぼやけており、また石
目の模様ムラもひどく、極めて意匠性に劣るものであっ
た。
【0119】[実施例19]メチルメタクリレート48
%、ネオペンチルグリコールジメタクリレート25%、
エチレングリコールジメタクリレート2%、ポリメチル
メタクリレート(B−1)25%からなるアクリル系シ
ラップ100部をSUS製容器内に投入し、これに、硬
化剤としてt−ブチルパーオキシベンゾエート(日本油
脂(株)製、商品名パーブチルZ)3部、内部離型剤と
してステアリン酸亜鉛0.5部を添加した後に、エアー
モーターで駆動された撹拌翼にて混合した。これを川崎
重工業製ギアポンプにて、103.5g/分の速度で混
練押し出し機(栗本鐵工所製KRCニーダー、スクリュ
ー直径=50mm、L/D=13.7)に付属するホッ
パに連続的に送液した。
【0120】一方、無機充填剤として水酸化アルミニウ
ム(昭和電工(株)製、商品名ハイジライトH−31
0)をクマエンジニアリング製スクリューフィーダ1に
付属するSUS製容器内に投入し、220g/分の速度
で混練押し出し機に付属するホッパに連続的に投入し
た。
【0121】さらに、重合体粉末(P−2)をクマエン
ジニアリング製スクリューフィーダ2に付属するSUS
製容器内に投入し、25g/分の速度で押し出し機に付
属するホッパに連続的に投入した。
【0122】上記の方法で、アクリル系シラップ、重合
体粉末及び無機充填剤を定量的に連続投入して、混練押
し出し機内にて混練と同時に増粘させて押し出し、混練
押し出し機先端口より紐状のアクリル系プレミックスを
連続的に得た。混練押し出し機中に材料が滞在する時間
は約4分であった。得られたアクリル系プレミックス
は、熟成が不要であり、押し出し機先端口より出た直後
でも、べたつきのない取り扱い性の良好な餅状物であっ
た。
【0123】次に、この得られたアクリル系プレミック
スを200mm角の平型成形用金型に充填し、金型温度
130℃、圧力100kg/cm2の条件で10分間加
熱加圧硬化させ、厚さ10mmのアクリル系人工大理石
を得た。得られた人工大理石の表面は光沢が極めて高
く、欠陥が全くない鏡面状態で表面平滑性が極めて高
く、外観は極めて良好であった。
【0124】[実施例20]混練押し出し機先端にダイ
を取り付ける以外は、実施例19と同様な方法で混練押
し出し機に材料を連続的に投入して、シート状のアクリ
ル系プレミックス賦型物を得た。得られたアクリル系プ
レミックス賦型物は、熟成が不要であり、ダイより出た
直後でも、べたつきのない取り扱い性の良好な餅状物で
あった。
【0125】次に、このシート状アクリル系プレミック
ス賦型物を用い、実施例19と同様にして、厚さ10m
mのアクリル系人工大理石を得た。得られた人工大理石
の表面は光沢が極めて高く、欠陥が全くない鏡面状態で
表面平滑性が極めて高く、外観は極めて良好であった。
【0126】[実施例21〜25]表6に示すように、
重合体粉末(P−2)の代わりに、重合体粉末(P−
4)、(P−7)、(P−8)、(P−9)、(P−1
0)を用いること以外は、実施例20と同様な方法で、
シート状アクリル系プレミックス賦型物を得た。得られ
た各アクリル系プレミックス賦型物は、熟成が不要であ
り、ダイより出た直後でも、べたつきのない取り扱い性
の良好な餅状物であった。
【0127】次に、これら各シート状アクリル系プレミ
ックス賦型物を用い、実施例19と同様にして、厚さ1
0mmのアクリル系人工大理石を得た。得られた人工大
理石の表面は光沢が極めて高く、欠陥が全くない鏡面状
態で表面平滑性が極めて高く、外観は極めて良好であっ
た。
【0128】[比較例8〜10] 重合体粉末(P−2)の代わりに、重合体粉末(P−1
3)、(P−15)、(P−16)を用いること以外は
実施例20と同様な方法で、アクリル系プレミックスを
押し出した。得られたアクリル系プレミックスは、増粘
が不十分であり、シート形状をとどめず、また、べたつ
きが激しく、取り扱い性が極めて不良であった。
【0129】次に、これら各アクリル系プレミックスを
用い、実施例19と同様にして、厚さ10mmのアクリ
ル系人工大理石を得た。得られたアクリル系人工大理石
の表面には混練ムラに起因する無機充填剤凝集物の欠陥
があり、表面平滑性が低く、外観が極めて不良であっ
た。
【0130】[実施例26]メチルメタクリレート48
%、ネオペンチルグリコールジメタクリレート15%、
エチレングリコールジメタクリレート2%、ポリメチル
メタクリレート(B−1)35%からなるアクリル系シ
ラップ100部をSUS製容器内に投入し、これに、硬
化剤としてt−ブチルパーオキシベンゾエート(日本油
脂(株)製、商品名パーブチルZ)3部、内部離型剤と
してステアリン酸亜鉛0.5部を添加した後に、エアー
モーターで駆動された撹拌翼にて混合した。これを川崎
重工業製ギアポンプにて、103.5g/分の速度で混
練押し出し機(栗本鐵工所製KRCニーダー、スクリュ
ー直径=50mm、L/D=13.7)に付属するホッ
パに連続的に送液した。
【0131】一方、無機充填剤として水酸化アルミニウ
ム(昭和電工(株)製、商品名ハイジライトH−31
0)をクマエンジニアリング製スクリューフィーダ1に
付属するSUS製容器内に投入し、170g/分の速度
で混練押し出し機に付属するホッパに連続的に投入し
た。
【0132】また、黒色及び白色の無機充填剤含有樹脂
粒子(C)をクマエンジニアリング製スクリューフィー
ダ2に付属するSUS製容器内に投入し、70g/分の
速度で混練押し出し機に付属するホッパに連続的に投入
した。
【0133】さらに、重合体粉末(P−2)をクマエン
ジニアリング製スクリューフィーダ3に付属するSUS
製容器内に投入し、25g/分の速度で押し出し機に付
属するホッパに連続的に投入した。
【0134】上記の方法で、アクリル系シラップ、重合
体粉末、無機充填剤及び無機充填剤含有樹脂粒子を定量
的に連続投入して、混練押し出し機内にて混練と同時に
増粘させて押し出し、混練押し出し機先端口より紐状の
アクリル系プレミックスを連続的に得た。混練押し出し
機中に材料が滞在する時間は約4分であった。得られた
石目調アクリル系プレミックスは、熟成が不要であり、
押し出し機先端口より出た直後でも、べたつきのない取
り扱い性の良好な餅状物であった。
【0135】次に、この得られた石目調アクリル系プレ
ミックスを200mm角の平型成形用金型に充填し、金
型温度130℃、圧力100kg/cm2の条件で10
分間加熱加圧硬化させ、厚さ10mmの御影石調アクリ
ル系人工大理石を得た。得られた御影石調人工大理石の
表面は欠陥が全くない鏡面状態であり、光沢が極めて高
く、極めて鮮明な石目模様を有し、また石目模様にムラ
が全くなく、極めて意匠性に優れた外観の良好な石目調
人工大理石であった。
【0136】[実施例27]混練押し出し機先端にダイ
を取り付ける以外は、実施例26と同様な方法で混練押
し出し機に材料を連続的に投入して、シート状の石目調
アクリル系プレミックス賦型物を得た。得られた石目調
アクリル系プレミックス賦型物は、熟成が不要であり、
ダイより出た直後でも、べたつきのない取り扱い性の良
好な餅状物であった。
【0137】次に、このシート状アクリル系プレミック
ス賦型物を用い、実施例26と同様にして、厚さ10m
mの御影石調アクリル系人工大理石を得た。得られた御
影石調人工大理石の表面は欠陥が全くない鏡面状態であ
り、光沢が極めて高く、極めて鮮明な石目模様を有し、
また石目模様にムラが全くなく、極めて意匠性に優れた
外観の良好な石目調人工大理石であった。
【0138】[実施例28〜29]表7に示すように、
重合体粉末(P−2)の代わりに、重合体粉末(P−
9)または(P−10)を用いること以外は、実施例2
7と同様な方法で、シート状の石目調アクリル系プレミ
ックス賦型物を得た。得られた石目調アクリル系プレミ
ックス賦型物は、熟成が不要であり、ダイより出た直後
でも、べたつきのない取り扱い性の良好な餅状物であっ
た。
【0139】次に、このシート状アクリル系プレミック
ス賦型物を用い、実施例26と同様にして、厚さ10m
mの御影石調アクリル系人工大理石を得た。得られた御
影石調人工大理石の表面は欠陥が全くない鏡面状態であ
り、光沢が極めて高く、極めて鮮明な石目模様を有し、
また石目模様にムラがなく、非常に意匠性に優れた外観
の良好な石目調人工大理石であった。
【0140】[比較例11] 表7に示すように、増粘剤(重合体粉末)は使用せず、
アクリル系シラップ、無機充填剤及び無機充填剤含有樹
脂粒子を定量的に連続投入して、石目調アクリル系プレ
ミックスをダイより押し出した。混練押し出し機中に材
料が滞在する時間は約4分であった。投入する方法は、
実施例26と同様の方法(ただし、スクリュ−フィ−ダ
1からの投入速度は200g/分、スクリュ−フィ−ダ
2からの投入速度は100g/分)とした。得られた石
目調アクリル系プレミックスは、増粘が不十分てあり、
シート形状をとどめず、また、べたつきが激しく、取り
扱い性が極めて不良てあった。次に、このアクリル系プ
レミックスを用い、実施例26と同様にして、厚さ10
mmの御影石調アクリル系人工大理石を得たが、得られ
た成形品は光沢が低く、石目模様がぼやけており、ま
た、石目の模様ムラもひどく、極めて意匠性に劣るもの
であった。
【0141】
【表4】
【0142】
【表5】
【0143】
【表6】
【0144】
【表7】
【0145】プレミックスの増粘性 ◎:混練後、直ちに増粘し、べたつきのない取扱性が良
好なプレミックスが得られた。
【0146】○:べたつきのない取り扱い性が良好なプ
レミックスが得られたが、増粘には16時間以上要し
た。
【0147】△:増粘には16時間以上要し、得られた
プレミックスにはべたつきがあり、取り扱い性が不良で
あった。
【0148】×:20時間以上経ってもべたつきがあ
り、取り扱い性が極めて不良であった。
【0149】成形品の光沢 ◎:光沢が極めて高い。
【0150】○+:光沢がかなり高い。
【0151】○:光沢が高い。
【0152】△:光沢がある。
【0153】×:光沢が低い。
【0154】成形品の表面平滑性 ◎:ピンホールが全くなく、表面平滑性が極めて高い。
【0155】○:ピンホールがなく、表面平滑性が高
い。
【0156】△:ピンホールがあり、表面平滑性が低い ×:ピンホールが多く、表面平滑性が極めて低い。
【0157】成形品の石目の鮮明性 ◎:極めて鮮明で非常に意匠性に優れる。
【0158】○:鮮明で意匠性に優れる。
【0159】△:石目がややぼやけており、意匠性に劣
る。
【0160】×:石目がぼやけており、非常に意匠性に
劣る。
【0161】成形品の石目の模様ムラ ◎:模様ムラが全くなく、非常に意匠性に優れる。
【0162】○:模様ムラがなく、意匠性に優れる。
【0163】△:模様ムラがあり、意匠性に劣る。
【0164】×:模様ムラがひどく、非常に意匠性に劣
る。
【0165】プレミックスの連続生産性 ◎:押し出し機内で混練中に直ちに増粘し、押し出し機
先端よりべたつきのない取扱性が良好なアクリル系プレ
ミックスが連続的に得られた。
【0166】×:押し出し機内で混練中には増粘せず、
押し出し機先端より押し出されたアクリル系プレミック
スは、べたつきがあり、取り扱い性が極めて不良であっ
た。
【0167】プレミックス賦型物の形状安定性 ◎:所定の形状のダイを用いて押し出した場合に、所定
の断面形状を有するプレミックス賦型物が得られた。
【0168】×:所定の形状のダイを用いて押し出した
が、押し出したアクリル系プレミックスは所定の形状を
とどめなかった。
【0169】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、増
粘剤として特定の重合体粉末を用いることにより、増粘
特性に優れたアクリル系樹脂組成物を得ることが可能に
なり、また、このアクリル系樹脂組成物によって、生産
性が高く、高温成形に適し、成形加工性に優れたプレミ
ックスを得ることが可能になり、さらにこれを用いて製
造されるアクリル系人工大理石は優れた外観を有してお
り、工業上非常に有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプレミックスの連続製造方法の一例
を模式図的に示したものである。
【図2】 シート状に賦型したプレミックスの一例を模
式図的に示したものである。
【符号の説明】
1 タンク 2 送液管a 3 送液ポンプ 4 送液管b 5 容器 6 定量フィーダ 7 配管 8 ホッパ 9 混練押し出し機 10 押し出しダイ 11 カッタ 12 コンベア 13 上カバーフィルム 14 下カバーフィルム P 長さ Q 厚さ R 幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 禎仁 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60 号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究 所内 (56)参考文献 特開 平10−265639(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 33/00 - 33/26 C04B 26/06 C08L 57/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 嵩密度が0.1〜0.7g/mlの範囲
    であり、アマニ油に対する吸油量が60〜200ml/
    100gの範囲であり、メチルメタクリレートに対する
    膨潤度が16倍以上である非架橋重合体粉末と、メチル
    メタクリレート、又はメチルメタクリレートを50重量
    %以上含有する(メタ)アクリル系単量体混合物
    (a)、及び、ポリメチルメタクリレート、又はアクリ
    ル系共重合体(b)からなるアクリル系シラップを含有
    することを特徴とするアクリル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 重合体粉末の重量平均分子量が10万以
    上であることを特徴とする、請求項1記載のアクリル系
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアクリル系樹脂組成物と
    無機充填剤からなることを特徴とするアクリル系プレミ
    ックス。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のアクリル系プレミックス
    を加熱加圧硬化することを特徴とするアクリル系人工大
    理石の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のアクリル系樹脂組成物の
    各構成成分と無機充填剤を均一混合すると同時に、増粘
    させて押し出し、所定の形状に連続的に賦型することに
    よって得られるアクリル系プレミックス。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のアクリル系プレミックス
    を加熱加圧硬化することを特徴とするアクリル系人工大
    理石の製造方法。
  7. 【請求項7】 嵩密度が0.1〜0.7g/mlの範囲
    であり、アマニ油に対する吸油量が60〜200ml/
    100gの範囲であり、メチルメタクリレートに対する
    膨潤度が16倍以上である非架橋重合体粉末からなる
    チルメタクリレート、又はメチルメタクリレートを50
    重量%以上含有する(メタ)アクリル系単量体混合物
    (a)用増粘剤。
  8. 【請求項8】 重合体粉末の重量平均分子量が10万以
    上であることを特徴とする、請求項7記載の増粘剤。
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