JP3428259B2 - スクータ型車輛におけるメンテナンス用リッド周り構造 - Google Patents

スクータ型車輛におけるメンテナンス用リッド周り構造

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JP3428259B2 JP31073395A JP31073395A JP3428259B2 JP 3428259 B2 JP3428259 B2 JP 3428259B2 JP 31073395 A JP31073395 A JP 31073395A JP 31073395 A JP31073395 A JP 31073395A JP 3428259 B2 JP3428259 B2 JP 3428259B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スクータ型車輛
におけるメンテナンス用リッド周り構造に関する。詳し
くは、腰掛けスタイルで乗れるように低く広いステップ
フロアを持ち、ボディ内に少なくともエンジンの一部を
包蔵してなるスクータ型車輛において、ボディの一部に
設けたそのメンテナンス用リッドとその周囲に位置する
各構成部材を含むメンテナンス用リッド周り構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】老若男女を問わず多くの人にライディン
グを楽しんでもらえるようにスクータ型車輛では、腰掛
けスタイルで両足を揃えて走行できるようになってい
る。このため、スクータ型車輛では中央部前方寄り部分
に、低くかつ広く設置したステップフロアが備えられて
おり、このことが、スクータ型車輛が通常のバイクと大
きく異なる点といえる。
【0003】ところで、図14に示すようにステップフ
ロアaの後方で車輛シートb下のリアボディc内部にお
ける下方には、図示しない燃料タンクが同じく図示を省
略したエンジンとともに内蔵されている。そして、燃料
タンクへのガソリンの供給をするために、リアボディc
の前面部c1には、開閉自在の蓋、いわゆるフューエル
リッドeを備えた燃料供給室fが設けられている。ま
た、燃料供給室fの上部を含むリアボディcの上部に
は、ヘルメット等を入れる物入れgが設けられている。
【0004】燃料供給室fには、図15に示すように、
燃料タンクの供給口hの他、前記エンジンのスパークプ
ラグのメンテナンスを行うためのプラグ対応穴iが設け
られている。このプラグ対応穴iからプラグレンチ等の
工具を差し込んで、スパークプラグのメンテナンスを行
う。しかし、燃料供給室fの間口は小さいため、プラグ
レンチが当該間口の枠に当たって作業しづらい。
【0005】また、プラグ対応穴iが、図15からわか
るように鉛直方向に対向するように設けられているの
で、スパークプラグはリアボディc内部において上方に
向けられる構造となる。このため、リアボディc内部に
おけるスパークプラグの上方にある空間が制約されてし
まう。すなわち、スパークプラグがリアボディc内部に
おいて上方へ向く形態となっていなければ、燃料供給室
fをそれだけ下方に位置付けられるように設定すること
も可能であるので、物入れgの容積を大きくできるが、
上記のようにスパークプラグ上部の空間が制約されてし
まう関係で、当該物入れgの容積が制約されて小さくな
ってしまう。
【0006】さらに、プラグ対応穴iから埃や雨水等の
外因子が燃料供給室fに侵入し、燃料タンクの供給口h
からそれら外因子が入り込んでガソリンと混在してしま
わないように、燃料供給室f内にはフューエルリッドe
とは別にプラグ対応穴専用のリッドjを設けて対処して
いる。
【0007】しかし、燃料供給室fは狭いため、その狭
い燃料供給室f内にプラグ対応穴専用のリッドjを別個
に設置することは、作業性の低下を招来することにな
る。
【0008】また、近年の価格破壊に伴い、部品点数を
可能な限り減らしたいという要望はスクータ型車輛にお
いても例外ではない。
【0009】以上の事情より、スパークプラグのメンテ
ナンス作業やリッドの取り付け作業を向上させるととも
に、物入れの容積を増大でき、かつ部品点数を減少する
ことができる技術の提供が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明スクータ型車輛
におけるメンテナンス用リッド周り構造は、上記実情に
鑑みて発明されたものであって、その解決しようとする
課題は、スパークプラグのメンテナンス作業やリッドの
取り付け作業を向上させるとともに、物入れの容積を増
大でき、かつ部品点数を減少するようにしたスクータ型
車輛におけるメンテナンス用リッドを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明スクータ型車輛に
おけるメンテナンス用リッド周り構造は、以上の課題を
解決するものであって、次のようなものである。すなわ
ち、請求項1に記載の本発明スクータ型車輛におけるメ
ンテナンス用リッド周り構造は、 車輛中央部前方より
部分に低く広いステップフロアを備え、車輛シート下
のリアボディ内上部ヘルメットを収納可能な物入れを
設置し、かつ同下部に少なくとも一部が包蔵されるユニ
ットスイング式パワーユニットを装備したスクータ型車
輛において、前記ユニットスイング式パワーユニットの
長手方向における前端部にスパークプラグを配置し、
のユニットスイング式パワーユニットを、その前端部に
取り付けられたスパークプラグの延長線上に前記ステッ
プフロアが位置するように車輛前方斜め上を指向するよ
形成し前記ステップフロアに、前記ユニットスイン
グ式パワーユニットに取り付けられたスパークプラグ
延長線上で該スパークプラグに直接対応する部分に前記
スパークプラグのメンテナンス用工具挿通用の貫通穴
形成され、この貫通穴の前方に隣接してステップフロア
上方に開口し、電装品を収納可能な凹部設けられ、
この電装品収納部の凹部と貫通穴とを一体的に覆う着脱
自在のメンテナンス用リッドを備えた。
【0012】請求項に記載の本発明スクータ型車輛に
おけるメンテナンス用リッド周り構造は、前記ステップ
フロアマットには、前記メンテナンス用リッドを含めて
それらの外表面にライダーの足滑り防止溝を形成すると
ともに、当該足滑り防止溝を前記メンテナンス用リッド
周りにも形成するようにした。
【0013】したがって、請求項1〜請求項に記載の
本発明スクータ型車輛におけるメンテナンス用リッド周
り構造によれば、スパークプラグの延長線上に低く広い
ステップフロアを設け、このステップフロアのうち前記
スパークプラグに直接対応する部分に前記スパークプラ
グのメンテナンス用工具の入る貫通穴を設けたので、ス
パークプラグのメンテナンスを行う場合には、前記低く
広いステップフロアから前記貫通穴を介してスパークプ
ラグにプラグレンチ等のメンテナンス用工具を差し込め
るので、実質上十分なスペースでかつ作業姿勢が楽にで
きる作業場所を確保できるようになる。したがって、作
業し易く作業効率を高めることができる。
【0014】また、ユニットスイング式パワーユニット
は、車輛シート下のリアボディ内下方に位置するととも
に、その長手方向における前端部にスパークプラグを配
置し、このスパークプラグの延長線上に前記ステップフ
ロアが位置するように前記ユニットスイング式パワーユ
ニットをその前端部が車輛前方斜め上を指向するように
傾斜して設けてあるので、ユニットスイング式パワーユ
ニットのうちスパークプラグの設けられている部分が車
輛シート下のリアボディ内に位置していても当該リアボ
ディ内で占めるその割合は少ない。このため、車輛シー
ト下のリアボディ内部のうちスパークプラグの設けられ
ている部分の上部には大きめの空間を有するようになる
ので、その分物入れの容積を増大できる。
【0015】請求項記載の本発明スクータ型車輛にお
けるメンテナンス用リッド周り構造によれば、足滑り防
止溝を前記メンテナンス用リッド周りにも形成するとと
もにメンテナンス用リッドの外表面にもリアレッグシー
ルドに設けた足滑り防止溝と同じ足滑り防止溝が形成さ
れているので、メンテナンス用リッドとステップフロア
マットとしてのリアレッグシールドの境がわかりにくく
なる。したがって、メンテナンス用リッドがリアレッグ
シールドに備えられていることが一見しただけではわか
りにくくなるので、ステップフロアマットとしてのリア
レッグシールドの外観を向上することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明スクータ型車輛にお
けるメンテナンス用リッドを図示した実施の形態に基づ
いて詳細に説明する。図1は本発明に係るスクータ型車
輛におけるメンテナンス用リッド周り構造Aが採用され
たスクータ1の左側面図、図2はフレームカバー2の分
解斜視図、図3はステップフロア11の構成要素の一つ
であるリアレッグシールド14の斜視図、図4はリアレ
ッグシールド14の平面図、図5はリアレッグシールド
14の左側面図、図6は図4のVI−VI線を含む仮想切断
面で切断し矢印方向に見た断面図、図7は図4のVII−V
II線を含む仮想切断面で切断し矢印方向に見た断面図、
図8はメンテナンス用リッド13の一部切欠き平面図、
図9はメンテナンス用リッド13の左側面図、図10は
図8のX−X線を含む仮想切断面で切断し矢印方向に見た
断面図、図11は図8のXI−XI線を含む仮想切断面で切
断し矢印方向に見た断面図、図12は図1の矢印XII方
向から見た要部斜視図、図13は参考例を示す図であ
る。
【0017】スクータ1は、その全体が丸みを帯びるよ
うにフレームカバー2によって覆われている。
【0018】図1〜図3に示すように、フレームカバー
2は、スクータ1の顔ともなるフロントレッグシールド
6と、フロントレッグシールド6の後部に位置しラック
7を備えたレッグシールドカバー8と、フロントレッグ
シールド6およびレッグシールドカバー8の下方に位置
するロアーレッグシールド10と、ロアーレッグシール
ド10の後下端部に連続しかつ車輌のほぼ中央部前方寄
り部分から後方へ延び、スクータ1の広く低いステップ
フロア11を構成するリアロアーレッグシールド12
と、同じくステップフロア11を構成するためにリアロ
アーレッグシールド12に載置されるステップマットと
して、かつメンテナンス用リッド13を備えたリアレッ
グシールド14と、これらリアロアーレッグシールド1
2とリアレッグシールド14の後部上方から車輛後方部
分に至り、かつ複数のカバー体16・16・…からなる
車輛シート17下のリアボディ18とが一体化されてな
るものである。そして、これら各構成部材は、図示しな
い車体フレームに適宜の固着手段を介して取着される。
【0019】フレームカバー2の内部上方部分には、ヘ
ルメット等を入れる物入れ19(図12参照)が形成さ
れており、また、リアボディ18の内部下方には、ユニ
ットスイング式パワーユニット20の少なくとも一部
(この実施の形態ではシリンダ20f)が包蔵されてい
る(図1参照)。
【0020】ユニットスイング式パワーユニット20
は、その長手方向における前端部であるシリンダ20f
にスパークプラグ20pを配置してあり、スパークプラ
グ20pの延長線上にステップフロア11が位置する。
【0021】そして、ステップフロア11のうち、スパ
ークプラグ20pに直接対応する部分にスパークプラグ
20pのメンテナンス用工具である、例えばプラグレン
チ21の入る貫通穴22が設けられており(図3、図
4、図6参照)、この貫通穴22に隣接する部分に図示
しない電装品を収納する上方に開口した凹部としての電
装品収納部24が設けられている(図2〜図6参照)。
なお、ステップフロア11の他の構成部材であるリアロ
アーレッグシールド12には、貫通穴22に対応し、か
つ貫通穴22よりもかなり大きめのほぼU字形状をした
切り欠き23が形成されている(図2参照)。この切り
欠き23にユニットスイング式パワーユニット20のシ
リンダ部分20fの一部が位置する。
【0022】これら貫通穴22と電装品収納部24は、
具体的には、ステップフロア11の構成部材の一つであ
るリアレッグシールド14に設けられており、メンテナ
ンス用リッド13によって覆われる。以下詳しく述べ
る。
【0023】図3、図4および図6からわかるように、
リアレッグシールド14の中央には、車輛前後方向に長
い放物線状であって、その拡開側が車輛前方を向きかつ
上方に開口した凹部26が、その周りを囲繞壁27によ
って取り囲まれて形成されている(図4、図6参照)。
この凹部26内に貫通穴22と電装品収納部24とが、
凹部26の閉塞側に横断状に設けたほぼ直線状の仕切壁
28を境に隔離して設けられている。
【0024】囲繞壁27周りには、周囲溝29が形成さ
れており(図6、図7参照)、この周囲溝29内にメン
テナンス用リッド13の周縁に下方に立設した後述の外
周壁37が嵌合する。
【0025】周囲溝29のうち凹部26の拡張側部分2
9bの中央および左右両側には、図3、図4、図6およ
び図7に示すように打ち抜き状に設けた抜き穴31m・
31l・31rが形成されている。抜き穴31mは、抜
き穴31l・31rよりも大きめに形成されており、こ
れら抜き穴31m・31l・31rには、後で詳しく述
べるメンテナンス用リッド13の周縁に設けた嵌合片3
9m・39l・39rが嵌まるようになっている(図
3、図8参照)。
【0026】貫通穴22は、その名の通り凹部26の底
板26b(図3、図4参照)の後部を貫通状に形成して
設けたものであって、その形状は車輛前後方向に扁平な
ほぼ放物線形状をしている(図3、図4参照)。なお、
貫通穴22の後端(頂点)部には、凹部26を閉塞す
る、メンテナンス用リッド13をねじ止めするために雌
ねじの切られたボス33が設けられている。
【0027】電装品収納部24は、上方に開口した凹部
26のうち、貫通穴22を除いた変形台形状をした部分
である。したがって、電装品収納部24は、当該凹部2
6の一部であるので、電装品収納部24も上方に開口し
た凹部といえる。そして、電装品収納部24の前部を除
いた他の部分に複数の仕切板35・35・…を配置する
ことによって(図3、図4参照)、当該他の部分が仕切
られ、当該仕切られた部分に図示しない電装品が収納さ
れる。なお、電装品収納部24のうち、仕切り板35・
35・…の配置されていない前部には、電装品の図示し
ないハーネスを凹部26の外部に導く筒状体30が突設
されている(図2、図3、図5参照)。
【0028】メンテナンス用リッド13は、図2、図3
および図8で示すように、凹部26と同形状の車輛前後
方向に長い放物線形状をした蓋体のことであって、リア
レッグシールド14に着脱自在に取り付けられるもので
あり、既述したように貫通穴22と電装品収納部24と
を上から覆う。
【0029】メンテナンス用リッド13の周縁には、メ
ンテナンス用リッド13によって貫通穴22と電装品収
納部24とを覆ったときに、リアレッグシールド14の
凹26周りに設けた周囲溝29と嵌合する外周壁37
(後述する37fを含む。)が形成されており(図3、
図6〜図11参照)、外周壁37のうちメンテナンス用
リッド13の前部に位置する前縁部37fには、周囲溝
29の抜き穴31m・31l・31rにそれぞれ嵌まる
嵌合片39m・39l・39rが前方に突出形成されて
いる(図3、図6〜図11参照)。そして、嵌合片39
m・39l・39rとそれらに対応する周囲溝29の抜
き穴31m・31l・31rとを嵌合することで、メン
テナンス用リッド13の前部がリアレッグシールド14
に固定される。
【0030】メンテナンス用リッド13の後部には、リ
アレッグシールド14の貫通穴22に設けられたボス3
3に対応する貫通穴41が形成されており(図6、図8
〜図10参照)、この貫通穴41にスクリュー43を通
してからボス33の雌ネジにスクリュー43を螺合する
ことで、メンテナンス用リッド13の後部がリアレッグ
シールド14に固定される。
【0031】また、メンテナンス用リッド13の裏面の
うち、電装品収納部24と貫通穴22との境界部分であ
る仕切壁28の貫通穴22側に位置する内壁面22i
(図3、図4、図6参照)に対応する部分には、電装品
収納部24と貫通穴22とを隔離するためのものであっ
て、貫通穴22を経由して電装品収納部内24に泥や雨
水等の汚物が外部から侵入しないように防止するための
防壁45が下方に向けて突出形成されている(図3、図
4、図6、図9、図10参照)。なお、防壁45は元々
リッド13の剛性を高めるためのものである。
【0032】そして、メンテナンス用リッド13をリア
レッグシールド14に取り付けた状態において、それら
の外表面には、横断面が凹形状をしたライダーの足滑り
防止溝47・47・…が、メンテナンス用リッド13と
リアレッグシールド14との境界のない単一の面上に拾
も形成する如く形成してある。また、メンテナンス用リ
ッド13をリアレッグシールド14に取り付けた状態に
おいて、当該リッド13の周り、換言するとリアレッグ
シールド14の凹部26の周りにも当該リアレッグシー
ルド14の周囲溝29の外周に沿ってかつ周囲溝29と
ともに一体に階段状になった足滑り防止溝47aが凹部
26に近接した状態で形成されている(図4〜図7参
照)。この足滑り防止溝47aは、図7からわかるよう
に周囲溝29側に解放されており、これによって既述の
ように周囲溝29と一体の階段状を形成するものであ
る。そして、足滑り防止溝47aはリアレッグシールド
14にメンテナンス用リッド13を取り付けたときに、
メンテナンス用リッド13の外周壁37(前縁部37f
を含む。)によって周囲溝29と隔離される形態となり
(図6、図7参照)、この状態において、他の足滑り防
止溝47と同様横断面が凹形状となる。したがって、足
滑り防止溝47aも他の足滑り防止溝47と区別がつか
ない。また、周囲溝29はメンテナンス用リッド13に
よって上から覆われて外部からは見えなくなる。
【0033】上述したリアレッグシールド14、貫通穴
22、電装品収納部24等、メンテナンス用リッド13
周りの各構成部材からなる構造のことをスクータ型車輛
におけるメンテナンス用リッド周り構造Aということと
する。
【0034】なお、図12に示すようにリアボディ18
の前面部にはフューエルリッド49によって開閉自在に
された燃料供給室51が設けられている。
【0035】しかして、上記スクータ型車輛におけるメ
ンテナンス用リッド周り構造Aによれば、スパークプラ
グ20pの延長線上に低く広いステップフロア11を設
け、このステップフロア11のうちスパークプラグ20
pに直接対応する部分にスパークプラグ20pのメンテ
ナンス用工具の入る貫通穴22を設けたので、スパーク
プラグ20pのメンテナンスを行う場合には、広く低い
ステップフロア11から貫通穴22を介してプラグレン
チ等のメンテナンス用工具をスパークプラグ20pに差
し込めるので、実質上十分なスペースでかつ作業姿勢が
楽な作業場所を確保できるようになる。したがって、作
業し易く作業効率を高めることができる。
【0036】また、ユニットスイング式パワーユニット
20は、車輛シート下のリアボディ18内下方に位置す
るとともに、その長手方向における前端部にスパークプ
ラグ20pを配置し、このスパークプラグ20pの延長
線上にステップフロア11が位置するようにユニットス
イング式パワーユニット20をその前端部が車輛前方斜
め上を指向するように傾斜して設けてあるので、ユニッ
トスイング式パワーユニット20のうちスパークプラグ
20pの設けられているシリンダ20f部分が車輛シー
ト下のリアボディ18内に位置していても当該リアボデ
ィ18内で占めるその割合は少ない。このため車輛シー
ト下のリアボディ18内部のうちスパークプラグ20p
の設けられているシリンダ20f部分の上部にはその分
大きめの空間を有するようになる。したがって、ヘルメ
ット等の入る物入れ19の容積を大きくできる。
【0037】さらに、電装品収納部24内に泥や雨水等
の汚物が侵入しないようにするための防壁45をメンテ
ナンス用リッド13に設けたので、電装品収納部24内
に入り込もうとする汚物は、防壁45によって遮られ
る。このため、汚物が電装品に付くことはないので電装
品が汚れることはない。したがって、電送品のもちを良
くすることができる。
【0038】また、防壁45を設けることによって、貫
通穴22から電装品収納部24に入り込もうとする汚物
の侵入を阻止するリッドが実質的に2つあると同じこと
になるので、リッド13一つで二つのリッドの役割を兼
ねることができる。したがって、部品点数の減少に貢献
できる。尚、防壁45は元々リッド13の剛性を高める
ためのものであったので、リッド13自体新たに加えら
れる部位ではないので、この防壁45を設けることに特
段面倒なこともない。
【0039】そして、足滑り防止溝47と実質上同じ足
滑り防止溝47aがメンテナンス用リッド13周りに形
成されているとともに、メンテナンス用リッド13の外
表面にもリアレッグシールド14の外表面に設けた足滑
り防止溝47と同じ足滑り防止溝47が形成されている
ので、メンテナンス用リッド13とステップフロアマッ
トとしてのリアレッグシールド14の境がわかりにくく
なる。したがって、メンテナンス用リッド13がリアレ
ッグシールド14に備えられていることが一見しただけ
ではわかりにくくなるので、ステップフロアマットとし
てのリアレッグシールド14の外観を向上することがで
きる。
【0040】なお、図13に示すように、燃料供給室内
51に図示しない燃料タンクの供給口52の他、スパー
クプラグのメンテナンスを行うためのプラグ対応穴54
が設けられた構造のものにおいて、フューエルリッド4
9にプラグ対応穴専用のリブ53を一体に設けること
で、実質上プラグ対応穴専用のリッドを設けたと同じに
なるので、部品点数の削減ができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1〜請求項に記載の本発明スク
ータ型車輛におけるメンテナンス用リッド周り構造によ
れば、作業効率を高めることができる。また、物入れの
容積を増大できる。
【0042】請求項2に記載の本発明スクータ型車輛に
おけるメンテナンス用リッド周り構造によれば、電送品
のもちを良くすることができる。また、一つのリッドで
二つのリッドの役割を兼ねることができるので、部品点
数の減少に貢献できる。
【0043】請求項に記載の本発明スクータ型車輛に
おけるメンテナンス用リッド周り構造によれば、ステッ
プフロアマットの外観を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型車輛におけるメンテナ
ンス用リッド周り構造が採用されたスクータの左側面図
である。
【図2】車体フレームカバーの分解斜視図である。
【図3】ステップフロアの構成要素の一つであるリアレ
ッグシールドの斜視図である。
【図4】リアレッグシールドの平面図である。
【図5】リアレッグシールドの左側面図である。
【図6】図4のVI−VI線を含む仮想切断面で切断し矢印
方向に見た断面図である。
【図7】図4のVII−VII線を含む仮想切断面で切断し矢
印方向に見た断面図である。
【図8】メンテナンス用リッドの一部切欠き平面図であ
る。
【図9】メンテナンス用リッドの左側面図である。
【図10】図8のX−X線を含む仮想切断面で切断し矢印
方向に見た断面図である。
【図11】図8のXI−XI線を含む仮想切断面で切断し矢
印方向に見た断面図である。
【図12】図1の矢印XII方向から見た要部斜視図であ
る。
【図13】参考例を示す図である。
【図14】従来技術を説明するための図である。
【図15】図14の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
A スクータ型車輛におけるメンテナンス用リッ
ド周り構造 1 スクータ型車輛 11 ステップフロア 13 メンテナンス用リッド 17 車輛シート 18 リアボディ 20 ユニットスイング式パワーユニット 20p スパークプラグ 21 メンテナンス用工具 22 貫通穴 24 電装品収納部 45 防壁 47 足滑り防止溝 47a 足滑り防止溝

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輛中央部前方よりの部分に低く広いス
    テップフロアを備え、車輛シート下のリアボディ内上部
    ヘルメットを収納可能な物入れを設置し、かつ同下部
    に少なくとも一部が包蔵されるユニットスイング式パワ
    ーユニットを装備したスクータ型車輛において、 前記ユニットスイング式パワーユニットの長手方向にお
    ける前端部にスパークプラグを配置し、このユニットスイング式パワーユニットを、その前端部
    に取り付けられた スパークプラグの延長線上に前記ステ
    ップフロアが位置するように車輛前方斜め上を指向する
    よう形成し前記 ステップフロアに、前記ユニットスイング式パワー
    ユニットに取り付けられたスパークプラグの延長線上で
    該スパークプラグに直接対応する部分に前記スパークプ
    ラグのメンテナンス用工具挿通用の貫通穴が形成され、 この貫通穴の前方に隣接してステップフロアの上方に開
    口し、電装品を収納可能な凹部設けられ、 この電装品収納部の凹部と貫通穴とを一体的に覆う着脱
    自在のメンテナンス用リッドを備えたことを特徴とする
    スクータ型車輛におけるメンテナンス用リッド周り構
    造。
  2. 【請求項2】 前記ステップフロアには、前記メンテナ
    ンス用リッドを含めてそれらの外表面にライダーの足滑
    り防止溝を形成するとともに、当該足滑り防止溝を前記
    メンテナンス用リッド周りにも形成するようにしたこと
    を特徴とする請求項記載のスクータ型車輛におけるメ
    ンテナンス用リッド周り構造。
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