JP3428052B2 - プラズマディスプレイパネルの電極支持基板 - Google Patents
プラズマディスプレイパネルの電極支持基板Info
- Publication number
- JP3428052B2 JP3428052B2 JP34873592A JP34873592A JP3428052B2 JP 3428052 B2 JP3428052 B2 JP 3428052B2 JP 34873592 A JP34873592 A JP 34873592A JP 34873592 A JP34873592 A JP 34873592A JP 3428052 B2 JP3428052 B2 JP 3428052B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- terminal
- electrode terminals
- substrate
- terminals
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エージング或いはパタ
ーン検査に好適な試験用電極端子を有するプラズマディ
スプレイパネル（ＰＤＰ）の電極支持基板に関する。 【０００２】ＰＤＰは、液晶パネルに比べて、高速表
示、高輝度表示が可能であり且つ大型画面の実現が容易
であることから、特に２０インチ以上の大型フラット形
表示手段の主流になるものと期待されている。また、高
品位テレビジョンの分野の進展も有望である。それ故、
全放電表示領域にわたって放電電圧或いは放電輝度の変
動を均一化するためのエージングが容易に行えると共
に、一対の表示電極間の短絡あるいは電極の断線を容易
に試験できる電極端子構造を有するＰＤＰが必要とされ
る。 【０００３】 【従来の技術】マトリクス表示形式のＰＤＰは、縦横に
並ぶ単位発光領域を選択的に発光させることによって任
意の文字や図形を表示する。 【０００４】この種のＰＤＰの内、面放電型のＰＤＰが
カラー表示に適している。図３は面放電型ＰＤＰの１つ
の画素ＥＧに対応する部分の断面構造の一例を示す分解
斜視図、図４は図３のＰＤＰ１の外観を示す斜視図であ
る。 【０００５】図３に例示したＰＤＰ１は、３電極構造の
ＡＣ駆動形式のＰＤＰであり、表示面Ｈ側のガラス基板
１１、横方向に互いに平行に隣接して延びた一対の表示
電極Ｘ，Ｙ、ＡＣ駆動のための誘電体層１７とその保護
膜１８、背面側のガラス基板２１、表示電極Ｘ，Ｙと直
交するアドレス電極２２、アドレス電極２２と平行な隔
壁２９、及びカラー表示のための３色の蛍光体２８Ｒ，
２８Ｇ，２８Ｂなどから構成されている。 【０００６】内部の放電空間３０には、蛍光体層２８に
対する紫外線励起のための放電ガスが封入されている。
このような放電空間３０は、隔壁２９によって表示電極
Ｘ，Ｙの延長方向に単位発光領域ＥＵ毎に区画され、且
つその間隔寸法が規定されている。 【０００７】面放電のための表示電極Ｘ，Ｙは蛍光体２
８Ｒ，２８Ｇ，２８Ｂに対して表示面Ｈ側に配置される
ことから、帯状の透明導電体（ネサ膜など）４１と、そ
の導電性を補うための金属層（Ｃｒ−Ｃｕ−Ｃｒなど）
４２とからなり、薄膜法により形成されている。 【０００８】一方、単位発光領域ＥＵを選択的に発光さ
せるためのアドレス電極２２は銀ペーストの印刷及び焼
成により形成されている。このような、表示電極Ｘ，Ｙ
及びアドレス電極２２は、図４に示すように、それぞれ
表示領域（放電を生じさせる領域）ＥＨからガラス基板
１１，２１の端部まで導出されており（図では表示電極
Ｘ，Ｙのみが示されている）、この端部に導出された端
子接続部によって、ＰＤＰ１と図示しない外部の駆動回
路とがフレキシブルプリント配線板などによって電気的
に接続される。この場合、外部接続を簡素化するため特
開昭５７─７８７５１号に示されているように一対の表
示電極Ｘ，Ｙの一方を複数本づつ集合化して共通接続
し、また、その接続を容易且つ確実とするためガラス基
板１１の両側端に表示電極Ｘ，Ｙの端子接続部を交互に
導出して隣接端子間の間隔を広げると共に、幅長の電極
端子を形成する構成が採られる。 【０００９】具体的には例えば前記図４のパネルでは表
示電極対Ｘ，Ｙが２群に分けられ、それら各群の一方の
Ｘ側表示電極は隣接する３本（実際は２４０本程度）の
電極（Ｘ１１，Ｘ１２，Ｘ１３）（Ｘ２１，Ｘ２２，Ｘ
２３）を共通の集合電極端子Ｘ１，Ｘ２に接続し、また
他方のＹ側電極Ｙ１１，Ｙ１２，Ｙ１３，Ｙ２１，Ｙ２
２，Ｙ２３はそれぞれ個別に単一電極Ｙ１，Ｙ２，Ｙ
３，Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６に接続され、ガラス基板の右端と
左端に導出されている。 【００１０】以上のような電極、電極端子を配列したガ
ラス基板（電極支持基板）１１，２１について別個に誘
電体層、隔壁、蛍光体層、シール材などを設けた後、ガ
ラス基板１１，２１を対向配置した状態でシール材を溶
融してその対向基板の周囲を封止し、チップ管を介して
内部の排気と放電ガスの充填を行う一連の工程によって
パネルが組み立てられる。 【００１１】このパネル組立後は、放電特性の安定化を
目的としたエージング工程および電極の短絡、断線をチ
ェックするためのパターン検査工程が施される。エージ
ングおよびパターン検査を容易化するため、表示電極
Ｘ，Ｙが配列される一方のガラス基板１１は図５で示さ
れるように表示電極Ｘ１１，Ｘ１２，Ｘ１３，Ｘ２１，
Ｘ２２，Ｘ２３，Ｙ１１，Ｙ１２，Ｙ１３，Ｙ２１，Ｙ
２２，Ｙ２３より延出させた集合電極端子Ｘ１，Ｘ２及
び複数の単一電極端子Ｙ１，Ｙ２，Ｙ３，Ｙ４，Ｙ５，
Ｙ６の形成と同時に、それらＸ，Ｙの電極端子を一体的
に接合する試験用電極端子ＸＴ，ＹＴを当該ガラス基板
１１の外縁部で島状に形成している。そしてエージング
時にはこれら電極端子ＸＴ，ＹＴから放電開始電圧を越
える電圧を印加することにより全放電セルを放電状態に
する。 【００１２】その後、この試験用電極端子ＸＴ，ＹＴは
ガラス基板１１の外縁部と共に、図示しないダイヤモン
ドホイールで切削され分離除去される。分離後のガラス
基板（電極支持基板）が前記図４で示したもので最終的
なプラズマディスプレイパネルを完成させることにな
る。 【００１３】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ダイヤモン
ドホイールによる切削工程では、厚み２〜３ｍｍ程度の
ガラス基板１１と、その上に配設された厚み１ｍｍ程度
で幅１２０〜１５０ｍｍ程度の集合電極端子Ｘ１，Ｘ２
と幅３００μｍ程度の複数の単一電極端子Ｙ１，Ｙ２，
Ｙ３，Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６をスクライブラインＳＬで、同
時に切削する形態となる。この時、スクライブラインＳ
Ｌ上の集合電極端子Ｘ１，Ｘ２下部のガラス基板１１に
は図６に示すように、クラックＣ１が発生しにくくな
る。このためスクライブラインＳＬに沿って正確に分割
できず、集合電極端子Ｘ１，Ｘ２自身並びに隣接する他
の単一電極端子Ｙ２，Ｙ３などをも損傷させる結果とな
り、これゆえ製品不良を生じさせるという問題があっ
た。 【００１４】本発明は、上述の問題に鑑み、エージング
或いはパターン検査後における試験用電極端子の切削時
の母線端子、単一電極端子の損傷を発生しないプラズマ
ディスプレイパネルの電極支持基板を提供することを目
的とする。 【００１５】 【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するため図１に示すように、ガラス基板１１上にそ
れぞれ隣接して対となる複数の表示電極対Ｘ１１，Ｘ１
２，Ｘ１３，Ｘ２１，Ｘ２２，Ｘ２３，Ｙ１１，Ｙ１
２，Ｙ１３，Ｙ２１，Ｙ２２，Ｙ２３を備え、それら表
示電極対を少なくとも２群に分けて各電極対群の一方の
表示電極Ｘ１１，Ｘ１２，Ｘ１３，Ｘ２１，Ｘ２２，Ｘ
２３の端子接続部および他方の表示電極Ｙ１１，Ｙ１
２，Ｙ１３，Ｙ２１，Ｙ２２，Ｙ２３の端子接続部をそ
れぞれ前記基板１１の一方側と他方側の端部に振り分け
て導出するとともに、基板の一方側と他方側の端部にそ
れぞれ振り分けられた前記各電極群における複数の一方
の端子接続部を共通接続して共通電極端子をなす島状の
集合電極端子Ｘ１，Ｘ２と、複数の他方の端子接続部を
それぞれ個別接続する短冊状の単一電極端子Ｙ１，Ｙ
２，Ｙ３，Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６とを設け、さらに前記基板
１１の同じ側の端部に設けられた異なる電極群の集合電
極端子Ｘ１，Ｘ２と複数の単一電極端子Ｙ１，Ｙ２，Ｙ
３，Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６とを共通接続する島状の試験用電
極端子ＸＴ，ＹＴを備えてなるプラズマディスプレイパ
ネルの電極支持基板であって、エージング或いは電極パ
ターン検査の工程後において前記試験用電極端子ＸＴ，
ＹＴと集合電極端子Ｘ１，Ｘ２ならびに試験用電極端子
ＸＴ，ＹＴと単一電極端子Ｙ１，Ｙ２，Ｙ３，Ｙ４，Ｙ
５，Ｙ６をそれぞれ基板とともに分離するためのスクラ
イブラインに沿って前記集合電極端子Ｘ１，Ｘ２と試験
用電極端子ＸＴ，ＹＴの接合部に複数の点状の非電極形
成部Ｋを設けて構成する。 【００１６】 【作用】本発明では、表示電極と同時に試験用電極端子
が形成されるので、エージング或いはパターン検査等の
試験工程においては、この試験用電極端子が専用のエー
ジングバーとなる。また、試験終了後の切削工程におい
ては、集合電極端子と試験用電極端子の接合部のスクラ
イブライン上にガラス基板表面が所定間隔で露出してい
る領域が設けられているため、ガラス基板内にメディア
ンクラック（縦割れ）等からなるクラックを一様に生じ
させることができる。 【００１７】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図１は本発明の電極端子パターンを持つプラズ
マディスプレイパネルの電極構成平面図、図２は図１の
電極端子パターンをスクライブラインに沿って切断した
場合の断面図である。なお各図において同等部分には同
一符号を付してある。 【００１８】図１において、表示電極Ｘ１１，Ｘ１２，
Ｘ１３，Ｘ２１，Ｘ２２，Ｘ２３，Ｙ１１，Ｙ１２，Ｙ
１３，Ｙ２１，Ｙ２２，Ｙ２３が配列された一方のガラ
ス基板１１側の電極構成は、従来例で説明したようにそ
れら表示電極Ｘ，Ｙをガラス基板１１の両側端で交互に
導出させるとともに、独立駆動のＹ側電極Ｙ１１，Ｙ１
２，Ｙ１３，Ｙ２１，Ｙ２２，Ｙ２３には広幅の単一電
極端子Ｙ１，Ｙ２，Ｙ３，Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６が接続さ
れ、共通駆動のＸ側電極Ｘ１１，Ｘ１２，Ｘ１３，Ｘ２
１，Ｘ２２，Ｘ２３には島状に形成させた集合電極端子
Ｘ１，Ｘ２がそれぞれ接続されている。 【００１９】そして基板の左側の単一電極端子Ｙ１，Ｙ
２，Ｙ３と集合電極端子Ｘ１には試験用電極端子ＹＴ
が、基板右側の単一電極端子Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６と集合電
極端子Ｘ２には試験用電極端子ＸＴがそれぞれ接続され
ている。 【００２０】ここまでの構成は従来例と何ら変わりがな
く、また表示電極、電極端子の数は実際のパネルでは２
４０本程度有し、集合電極端子Ｘ１，Ｘ２の端子幅ｗは
１２０〜１５０ｍｍ程度の大きさとなり、ガラス基板１
１の幅半分を占有することになる。 【００２１】本発明は、この集合電極端子Ｘ１，Ｘ２と
試験用電極端子ＸＴ，ＹＴの接合部の端子パターンに特
徴を有しており、それは、スクライブラインＳＬに沿っ
て、複数の四角形からなる開孔部（非電極形成領域）Ｋ
を５ｍｍ以下のピッチｐで設けている。この開孔部Ｋは
電極形成用マスクを変えることで容易に形成でき、形成
された端子パターンの開孔部部分はガラス表面が露出し
た態様となる。 【００２２】以上のように構成された端子パターンを持
つ電極支持基板を組立ててパネルを完成した後、例えば
エージング工程では試験用電極端子ＸＴ，ＹＴを使用し
て、それら電極から電圧を印加することにより全放電セ
ルを放電状態にし、その放電によって全放電表示領域に
わたって放電電圧或いは放電輝度の変動を均一化させ、
また通電用プローグを接続して表示電極Ｘ−Ｙ間の短絡
等を試験する。 【００２３】つぎに、最終的なプラズマディスプレイパ
ネルを完成させるため、電極支持基板（ガラス基板）１
１の外縁部及びその上に配設された前記エージング、パ
ターン検査工程で使用した試験用電極端子ＸＴ，ＹＴの
切削、分離工程について説明する。 【００２４】切削工程では、ダイヤモンドホイールを使
用して、前述したスクライブラインＳＬに沿って切削す
る。このとき、ダイヤモンドブレードはテーパ付で先端
角４５°程度、加重は２〜３Ｋｇ／ｃｍ２程度で実施す
る。 【００２５】この切削において、前記開孔部Ｋの存在に
より図２に示すように集合電極端子Ｘ１（Ｘ２）下部の
ガラス基板１１内にも深さｃｈ１００〜２００μｍ程度
のメディアンクラックＣ１が入ることが観察された。 【００２６】従って、この後の分離工程ではスクライブ
ラインＳＬを中心にして、ガラス基板１１の外縁部を下
方向に加圧すると、当該スクライブラインＳＬに沿って
単一電極端子Ｙ１，Ｙ２，Ｙ３（Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６）と
集合電極端子Ｘ１（Ｘ２）を含むガラス基板１１が簡単
（容易）に切断され、その結果、試験用電極端子ＸＴ
（ＹＴ）を分離する。このとき集合電極端子および単一
電極端子に剥離等の障害は発生しない。 【００２７】なお上述の実施例の端子パターンにおい
て、所定間隔で開孔する形状は四角形に限られず、丸、
三角や十字を用いても同様な効果が期待できる。 【００２８】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係わるプラズマディスプレパネルの端子パターン構造
によれば、エージング或いはパターン検査が容易に行な
えるし、またエージング等の工程後における当該試験用
電極端子の切削に伴うガラス基板の分離を精度良く行う
ことができるので、製品不良を減少させる効果を奏す
る。
ーン検査に好適な試験用電極端子を有するプラズマディ
スプレイパネル（ＰＤＰ）の電極支持基板に関する。 【０００２】ＰＤＰは、液晶パネルに比べて、高速表
示、高輝度表示が可能であり且つ大型画面の実現が容易
であることから、特に２０インチ以上の大型フラット形
表示手段の主流になるものと期待されている。また、高
品位テレビジョンの分野の進展も有望である。それ故、
全放電表示領域にわたって放電電圧或いは放電輝度の変
動を均一化するためのエージングが容易に行えると共
に、一対の表示電極間の短絡あるいは電極の断線を容易
に試験できる電極端子構造を有するＰＤＰが必要とされ
る。 【０００３】 【従来の技術】マトリクス表示形式のＰＤＰは、縦横に
並ぶ単位発光領域を選択的に発光させることによって任
意の文字や図形を表示する。 【０００４】この種のＰＤＰの内、面放電型のＰＤＰが
カラー表示に適している。図３は面放電型ＰＤＰの１つ
の画素ＥＧに対応する部分の断面構造の一例を示す分解
斜視図、図４は図３のＰＤＰ１の外観を示す斜視図であ
る。 【０００５】図３に例示したＰＤＰ１は、３電極構造の
ＡＣ駆動形式のＰＤＰであり、表示面Ｈ側のガラス基板
１１、横方向に互いに平行に隣接して延びた一対の表示
電極Ｘ，Ｙ、ＡＣ駆動のための誘電体層１７とその保護
膜１８、背面側のガラス基板２１、表示電極Ｘ，Ｙと直
交するアドレス電極２２、アドレス電極２２と平行な隔
壁２９、及びカラー表示のための３色の蛍光体２８Ｒ，
２８Ｇ，２８Ｂなどから構成されている。 【０００６】内部の放電空間３０には、蛍光体層２８に
対する紫外線励起のための放電ガスが封入されている。
このような放電空間３０は、隔壁２９によって表示電極
Ｘ，Ｙの延長方向に単位発光領域ＥＵ毎に区画され、且
つその間隔寸法が規定されている。 【０００７】面放電のための表示電極Ｘ，Ｙは蛍光体２
８Ｒ，２８Ｇ，２８Ｂに対して表示面Ｈ側に配置される
ことから、帯状の透明導電体（ネサ膜など）４１と、そ
の導電性を補うための金属層（Ｃｒ−Ｃｕ−Ｃｒなど）
４２とからなり、薄膜法により形成されている。 【０００８】一方、単位発光領域ＥＵを選択的に発光さ
せるためのアドレス電極２２は銀ペーストの印刷及び焼
成により形成されている。このような、表示電極Ｘ，Ｙ
及びアドレス電極２２は、図４に示すように、それぞれ
表示領域（放電を生じさせる領域）ＥＨからガラス基板
１１，２１の端部まで導出されており（図では表示電極
Ｘ，Ｙのみが示されている）、この端部に導出された端
子接続部によって、ＰＤＰ１と図示しない外部の駆動回
路とがフレキシブルプリント配線板などによって電気的
に接続される。この場合、外部接続を簡素化するため特
開昭５７─７８７５１号に示されているように一対の表
示電極Ｘ，Ｙの一方を複数本づつ集合化して共通接続
し、また、その接続を容易且つ確実とするためガラス基
板１１の両側端に表示電極Ｘ，Ｙの端子接続部を交互に
導出して隣接端子間の間隔を広げると共に、幅長の電極
端子を形成する構成が採られる。 【０００９】具体的には例えば前記図４のパネルでは表
示電極対Ｘ，Ｙが２群に分けられ、それら各群の一方の
Ｘ側表示電極は隣接する３本（実際は２４０本程度）の
電極（Ｘ１１，Ｘ１２，Ｘ１３）（Ｘ２１，Ｘ２２，Ｘ
２３）を共通の集合電極端子Ｘ１，Ｘ２に接続し、また
他方のＹ側電極Ｙ１１，Ｙ１２，Ｙ１３，Ｙ２１，Ｙ２
２，Ｙ２３はそれぞれ個別に単一電極Ｙ１，Ｙ２，Ｙ
３，Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６に接続され、ガラス基板の右端と
左端に導出されている。 【００１０】以上のような電極、電極端子を配列したガ
ラス基板（電極支持基板）１１，２１について別個に誘
電体層、隔壁、蛍光体層、シール材などを設けた後、ガ
ラス基板１１，２１を対向配置した状態でシール材を溶
融してその対向基板の周囲を封止し、チップ管を介して
内部の排気と放電ガスの充填を行う一連の工程によって
パネルが組み立てられる。 【００１１】このパネル組立後は、放電特性の安定化を
目的としたエージング工程および電極の短絡、断線をチ
ェックするためのパターン検査工程が施される。エージ
ングおよびパターン検査を容易化するため、表示電極
Ｘ，Ｙが配列される一方のガラス基板１１は図５で示さ
れるように表示電極Ｘ１１，Ｘ１２，Ｘ１３，Ｘ２１，
Ｘ２２，Ｘ２３，Ｙ１１，Ｙ１２，Ｙ１３，Ｙ２１，Ｙ
２２，Ｙ２３より延出させた集合電極端子Ｘ１，Ｘ２及
び複数の単一電極端子Ｙ１，Ｙ２，Ｙ３，Ｙ４，Ｙ５，
Ｙ６の形成と同時に、それらＸ，Ｙの電極端子を一体的
に接合する試験用電極端子ＸＴ，ＹＴを当該ガラス基板
１１の外縁部で島状に形成している。そしてエージング
時にはこれら電極端子ＸＴ，ＹＴから放電開始電圧を越
える電圧を印加することにより全放電セルを放電状態に
する。 【００１２】その後、この試験用電極端子ＸＴ，ＹＴは
ガラス基板１１の外縁部と共に、図示しないダイヤモン
ドホイールで切削され分離除去される。分離後のガラス
基板（電極支持基板）が前記図４で示したもので最終的
なプラズマディスプレイパネルを完成させることにな
る。 【００１３】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ダイヤモン
ドホイールによる切削工程では、厚み２〜３ｍｍ程度の
ガラス基板１１と、その上に配設された厚み１ｍｍ程度
で幅１２０〜１５０ｍｍ程度の集合電極端子Ｘ１，Ｘ２
と幅３００μｍ程度の複数の単一電極端子Ｙ１，Ｙ２，
Ｙ３，Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６をスクライブラインＳＬで、同
時に切削する形態となる。この時、スクライブラインＳ
Ｌ上の集合電極端子Ｘ１，Ｘ２下部のガラス基板１１に
は図６に示すように、クラックＣ１が発生しにくくな
る。このためスクライブラインＳＬに沿って正確に分割
できず、集合電極端子Ｘ１，Ｘ２自身並びに隣接する他
の単一電極端子Ｙ２，Ｙ３などをも損傷させる結果とな
り、これゆえ製品不良を生じさせるという問題があっ
た。 【００１４】本発明は、上述の問題に鑑み、エージング
或いはパターン検査後における試験用電極端子の切削時
の母線端子、単一電極端子の損傷を発生しないプラズマ
ディスプレイパネルの電極支持基板を提供することを目
的とする。 【００１５】 【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するため図１に示すように、ガラス基板１１上にそ
れぞれ隣接して対となる複数の表示電極対Ｘ１１，Ｘ１
２，Ｘ１３，Ｘ２１，Ｘ２２，Ｘ２３，Ｙ１１，Ｙ１
２，Ｙ１３，Ｙ２１，Ｙ２２，Ｙ２３を備え、それら表
示電極対を少なくとも２群に分けて各電極対群の一方の
表示電極Ｘ１１，Ｘ１２，Ｘ１３，Ｘ２１，Ｘ２２，Ｘ
２３の端子接続部および他方の表示電極Ｙ１１，Ｙ１
２，Ｙ１３，Ｙ２１，Ｙ２２，Ｙ２３の端子接続部をそ
れぞれ前記基板１１の一方側と他方側の端部に振り分け
て導出するとともに、基板の一方側と他方側の端部にそ
れぞれ振り分けられた前記各電極群における複数の一方
の端子接続部を共通接続して共通電極端子をなす島状の
集合電極端子Ｘ１，Ｘ２と、複数の他方の端子接続部を
それぞれ個別接続する短冊状の単一電極端子Ｙ１，Ｙ
２，Ｙ３，Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６とを設け、さらに前記基板
１１の同じ側の端部に設けられた異なる電極群の集合電
極端子Ｘ１，Ｘ２と複数の単一電極端子Ｙ１，Ｙ２，Ｙ
３，Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６とを共通接続する島状の試験用電
極端子ＸＴ，ＹＴを備えてなるプラズマディスプレイパ
ネルの電極支持基板であって、エージング或いは電極パ
ターン検査の工程後において前記試験用電極端子ＸＴ，
ＹＴと集合電極端子Ｘ１，Ｘ２ならびに試験用電極端子
ＸＴ，ＹＴと単一電極端子Ｙ１，Ｙ２，Ｙ３，Ｙ４，Ｙ
５，Ｙ６をそれぞれ基板とともに分離するためのスクラ
イブラインに沿って前記集合電極端子Ｘ１，Ｘ２と試験
用電極端子ＸＴ，ＹＴの接合部に複数の点状の非電極形
成部Ｋを設けて構成する。 【００１６】 【作用】本発明では、表示電極と同時に試験用電極端子
が形成されるので、エージング或いはパターン検査等の
試験工程においては、この試験用電極端子が専用のエー
ジングバーとなる。また、試験終了後の切削工程におい
ては、集合電極端子と試験用電極端子の接合部のスクラ
イブライン上にガラス基板表面が所定間隔で露出してい
る領域が設けられているため、ガラス基板内にメディア
ンクラック（縦割れ）等からなるクラックを一様に生じ
させることができる。 【００１７】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図１は本発明の電極端子パターンを持つプラズ
マディスプレイパネルの電極構成平面図、図２は図１の
電極端子パターンをスクライブラインに沿って切断した
場合の断面図である。なお各図において同等部分には同
一符号を付してある。 【００１８】図１において、表示電極Ｘ１１，Ｘ１２，
Ｘ１３，Ｘ２１，Ｘ２２，Ｘ２３，Ｙ１１，Ｙ１２，Ｙ
１３，Ｙ２１，Ｙ２２，Ｙ２３が配列された一方のガラ
ス基板１１側の電極構成は、従来例で説明したようにそ
れら表示電極Ｘ，Ｙをガラス基板１１の両側端で交互に
導出させるとともに、独立駆動のＹ側電極Ｙ１１，Ｙ１
２，Ｙ１３，Ｙ２１，Ｙ２２，Ｙ２３には広幅の単一電
極端子Ｙ１，Ｙ２，Ｙ３，Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６が接続さ
れ、共通駆動のＸ側電極Ｘ１１，Ｘ１２，Ｘ１３，Ｘ２
１，Ｘ２２，Ｘ２３には島状に形成させた集合電極端子
Ｘ１，Ｘ２がそれぞれ接続されている。 【００１９】そして基板の左側の単一電極端子Ｙ１，Ｙ
２，Ｙ３と集合電極端子Ｘ１には試験用電極端子ＹＴ
が、基板右側の単一電極端子Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６と集合電
極端子Ｘ２には試験用電極端子ＸＴがそれぞれ接続され
ている。 【００２０】ここまでの構成は従来例と何ら変わりがな
く、また表示電極、電極端子の数は実際のパネルでは２
４０本程度有し、集合電極端子Ｘ１，Ｘ２の端子幅ｗは
１２０〜１５０ｍｍ程度の大きさとなり、ガラス基板１
１の幅半分を占有することになる。 【００２１】本発明は、この集合電極端子Ｘ１，Ｘ２と
試験用電極端子ＸＴ，ＹＴの接合部の端子パターンに特
徴を有しており、それは、スクライブラインＳＬに沿っ
て、複数の四角形からなる開孔部（非電極形成領域）Ｋ
を５ｍｍ以下のピッチｐで設けている。この開孔部Ｋは
電極形成用マスクを変えることで容易に形成でき、形成
された端子パターンの開孔部部分はガラス表面が露出し
た態様となる。 【００２２】以上のように構成された端子パターンを持
つ電極支持基板を組立ててパネルを完成した後、例えば
エージング工程では試験用電極端子ＸＴ，ＹＴを使用し
て、それら電極から電圧を印加することにより全放電セ
ルを放電状態にし、その放電によって全放電表示領域に
わたって放電電圧或いは放電輝度の変動を均一化させ、
また通電用プローグを接続して表示電極Ｘ−Ｙ間の短絡
等を試験する。 【００２３】つぎに、最終的なプラズマディスプレイパ
ネルを完成させるため、電極支持基板（ガラス基板）１
１の外縁部及びその上に配設された前記エージング、パ
ターン検査工程で使用した試験用電極端子ＸＴ，ＹＴの
切削、分離工程について説明する。 【００２４】切削工程では、ダイヤモンドホイールを使
用して、前述したスクライブラインＳＬに沿って切削す
る。このとき、ダイヤモンドブレードはテーパ付で先端
角４５°程度、加重は２〜３Ｋｇ／ｃｍ２程度で実施す
る。 【００２５】この切削において、前記開孔部Ｋの存在に
より図２に示すように集合電極端子Ｘ１（Ｘ２）下部の
ガラス基板１１内にも深さｃｈ１００〜２００μｍ程度
のメディアンクラックＣ１が入ることが観察された。 【００２６】従って、この後の分離工程ではスクライブ
ラインＳＬを中心にして、ガラス基板１１の外縁部を下
方向に加圧すると、当該スクライブラインＳＬに沿って
単一電極端子Ｙ１，Ｙ２，Ｙ３（Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６）と
集合電極端子Ｘ１（Ｘ２）を含むガラス基板１１が簡単
（容易）に切断され、その結果、試験用電極端子ＸＴ
（ＹＴ）を分離する。このとき集合電極端子および単一
電極端子に剥離等の障害は発生しない。 【００２７】なお上述の実施例の端子パターンにおい
て、所定間隔で開孔する形状は四角形に限られず、丸、
三角や十字を用いても同様な効果が期待できる。 【００２８】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係わるプラズマディスプレパネルの端子パターン構造
によれば、エージング或いはパターン検査が容易に行な
えるし、またエージング等の工程後における当該試験用
電極端子の切削に伴うガラス基板の分離を精度良く行う
ことができるので、製品不良を減少させる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の電極端子パターンを持つプラズマディ
スプレイパネルの電極構成平面図である。 【図２】図１の電極端子パターンをスクライブラインに
沿って切断した断面図である。 【図３】面放電型ＰＤＰの１つの画素に対応する部分の
断面構造の一例を示す分解斜視図である。 【図４】図３のＰＤＰの外観を示す斜視図である。 【図５】従来の電極端子パターンを持つプラズマディス
プレイパネルの電極構成平面図である。 【図６】図５の電極端子パターンをスクライブラインに
沿って切断した断面図である。 【符号の説明】 １はＰＤＰ（プラズマディスプレイパネル）、 １１は一方のガラス基板（電極支持基板）、 ２１は他方のガラス基板（電極支持基板）、 Ｋは開孔部、 ＳＬはスクライブライン、 Ｘ１１，Ｘ１２，Ｘ１３，Ｘ２１，Ｘ２２，Ｘ２３，
Ｙ，Ｙ１１，Ｙ１２，Ｙ１３，Ｙ２１，Ｙ２２，Ｙ２３
は表示電極、 Ｘ１，Ｘ２は集合電極端子、 Ｙ１，Ｙ２，Ｙ３，Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６は単一電極端子、 ＸＴ，ＹＴは試験用電極端子
スプレイパネルの電極構成平面図である。 【図２】図１の電極端子パターンをスクライブラインに
沿って切断した断面図である。 【図３】面放電型ＰＤＰの１つの画素に対応する部分の
断面構造の一例を示す分解斜視図である。 【図４】図３のＰＤＰの外観を示す斜視図である。 【図５】従来の電極端子パターンを持つプラズマディス
プレイパネルの電極構成平面図である。 【図６】図５の電極端子パターンをスクライブラインに
沿って切断した断面図である。 【符号の説明】 １はＰＤＰ（プラズマディスプレイパネル）、 １１は一方のガラス基板（電極支持基板）、 ２１は他方のガラス基板（電極支持基板）、 Ｋは開孔部、 ＳＬはスクライブライン、 Ｘ１１，Ｘ１２，Ｘ１３，Ｘ２１，Ｘ２２，Ｘ２３，
Ｙ，Ｙ１１，Ｙ１２，Ｙ１３，Ｙ２１，Ｙ２２，Ｙ２３
は表示電極、 Ｘ１，Ｘ２は集合電極端子、 Ｙ１，Ｙ２，Ｙ３，Ｙ４，Ｙ５，Ｙ６は単一電極端子、 ＸＴ，ＹＴは試験用電極端子
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 金江 達利
神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地
富士通株式会社内
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01J 11/00
H01J 11/02
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 ガラス基板上にそれぞれ隣接して対とな
る複数の表示電極対を備え、それら表示電極対を少なく
とも２群に分けて各電極対群の一方の表示電極の端子接
続部および他方の表示電極の端子接続部をそれぞれ前記
基板の一方側と他方側の端部に振り分けて導出するとと
もに、基板の一方側と他方側の端部にそれぞれ振り分け
られた前記各電極群における複数の一方の端子接続部を
共通接続して共通電極端子をなす島状の集合電極端子
と、複数の他方の端子接続部をそれぞれ個別接続する短
冊状の単一電極端子とを設け、さらに前記基板の同じ側
の端部に設けられた異なる電極群の集合電極端子と複数
の単一電極端子とを共通接続する島状の試験用電極端子
を備えてなるプラズマディスプレイパネルの電極支持基
板であって、 エージング或いは電極パターン検査の工程後において前
記試験用電極端子と集合電極端子ならびに試験用電極端
子と単一電極端子をそれぞれ基板とともに分離するため
のスクライブラインに沿って前記集合電極端子と前記試
験用電極端子の接合部に複数の点状の非電極形成部を設
けたことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの電
極支持基板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34873592A JP3428052B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | プラズマディスプレイパネルの電極支持基板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34873592A JP3428052B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | プラズマディスプレイパネルの電極支持基板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06203759A JPH06203759A (ja) | 1994-07-22 |
| JP3428052B2 true JP3428052B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=18399017
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34873592A Expired - Fee Related JP3428052B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | プラズマディスプレイパネルの電極支持基板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3428052B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100293698B1 (ko) * | 1998-05-13 | 2001-09-17 | 구자홍 | 플라즈마디스플레이패널의패턴검사기및그검사방법 |
| KR100361801B1 (ko) * | 2000-03-13 | 2002-11-23 | 엘지전자 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널 |
| KR100542221B1 (ko) | 2003-11-26 | 2006-01-11 | 삼성에스디아이 주식회사 | 쇼트부에 전극 비형성부를 갖는 플라즈마 디스플레이 패널 |
| KR100778415B1 (ko) * | 2006-11-17 | 2007-11-22 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널 |
| KR100863911B1 (ko) * | 2007-08-22 | 2008-10-17 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널 |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP34873592A patent/JP3428052B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06203759A (ja) | 1994-07-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7126264B2 (en) | Plasma display panel with curved partition wall | |
| JP3428052B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルの電極支持基板 | |
| US20070290619A1 (en) | Plasma display panel device | |
| US20080036381A1 (en) | Plasma display panel and method of fabricating the same | |
| JPH03179630A (ja) | プラズマディスプレイパネルのスペーサーの製造方法 | |
| CN101360389A (zh) | 电路板连接结构以及包含其的等离子体显示装置 | |
| KR20020047027A (ko) | 미세라인을 가진 기판, 전자소스 및 화상형성장치 | |
| KR100346393B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 제조방법 | |
| JP3431596B2 (ja) | 電極付きプレートとその製造方法、並びにこれらを用いたガス放電パネルとその製造方法 | |
| JP2006324030A (ja) | フラットディスプレイパネルの点灯検査装置および点灯検査方法 | |
| US20090051290A1 (en) | Plasma display panel | |
| KR100515320B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 | |
| JP3430539B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルとその製造方法 | |
| JP2004226571A (ja) | 配線基板の製造方法 | |
| JP3135972B2 (ja) | ディスプレイパネルの電極補修方法及びそれに用いる電極基板 | |
| JP4273745B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
| JP2001084909A (ja) | プラズマディスプレイパネルの電極 | |
| KR20040065437A (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 어드레스 전극 | |
| US20090015518A1 (en) | Plasma display panel | |
| JP4078910B2 (ja) | プラズマディスプレイ装置の製造方法 | |
| KR100708731B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 | |
| JP3444875B2 (ja) | 電極付きプレートとその製造方法、並びにこれらを用いたガス放電パネルとその製造方法 | |
| JP2002216646A (ja) | プラズマディスプレイパネル並びにそのシール構造 | |
| JPH08124487A (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
| JP2005332598A (ja) | プラズマディスプレイパネル |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030415 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| S131 | Request for trust registration of transfer of right |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313131 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080516 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516 Year of fee payment: 7 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |