JP3428010B2 - ピッキング装置とピッキング方法 - Google Patents

ピッキング装置とピッキング方法

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JP3428010B2 JP2000008513A JP2000008513A JP3428010B2 JP 3428010 B2 JP3428010 B2 JP 3428010B2 JP 2000008513 A JP2000008513 A JP 2000008513A JP 2000008513 A JP2000008513 A JP 2000008513A JP 3428010 B2 JP3428010 B2 JP 3428010B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明はピッキング装置やピッキ
ング方法に関し、特に物品間の隙間を保ったまま、デパ
レタイズ側からパレタイズ側へ移載することに関する。
【0002】
【従来技術】フレームの左右に一対の昇降台を設けて、
デパレタイズ側のパレットとパレタイズ側のパレットと
を昇降させ、フレーム上を往復する水平動台で、デパレ
タイズ側からパレタイズ側へ、物品を1層ずつピッキン
グする装置が知られている。このような装置でピッキン
グすると、ピッキング時に水平動台上に物品を詰め込む
ことになるため、隙間を置いてデパレタイズ側に配列し
てあった物品を、水平動台上に隙間を詰めて積み上げる
ことになる。物品の間の隙間は多段に物品を積み上げる
のに必要で、例えば途中に隙間の有った複数の物品の隙
間を詰めると、最後部の物品の位置が変わることなる。
そして最後部の物品が前詰めに積まれると、その上段に
積まれる物品が不安定になる。
【0003】
【発明の課題】この発明の課題は、物品間の隙間を保っ
たまま、デパレタイズ側からパレタイズ側へ物品をピッ
キングすることにある(請求項1,2)。
【0004】
【発明の構成】この発明のピッキング装置は、デパレタ
イズ側昇降台上の物品群を、水平動台で層別にピッキン
グして、パレタイズ側昇降台側へ積み下ろすようにした
ピッキング装置において、前記水平動台に、デパレタイ
ズ側寄りの前部コンベヤと、パレタイズ側寄りの後部コ
ンベヤとを設けて、前記各コンベヤの物品搬送方向を水
平動台の走行方向に対して正逆自在にし、かつ前記各コ
ンベヤを制御するための制御手段を設けて、デパレタイ
ズ時には水平動台上の物品の間に隙間を残すように前記
各コンベヤを制御し、さらにパレタイズ時には、後部コ
ンベヤを水平動台の走行方向と逆向きに動作させて物品
を積み下ろし、前部コンベヤを後部コンベヤとは逆向き
に動作させて物品の間に隙間を設けるように、前記各コ
ンベヤを制御するようにしたことを特徴とする(請求項
1)。
【0005】またこの発明のピッキング方法は、デパレ
タイズ側昇降台上の物品群を、水平動台で層別にピッキ
ングして、パレタイズ側昇降台側へ積み下ろすようにし
たピッキング装置を用いたピッキング方法において、前
記水平動台に、デパレタイズ側寄りの前部コンベヤと、
パレタイズ側寄りの後部コンベヤとを設けて、前記各コ
ンベヤの物品搬送方向を水平動台の走行方向に対して正
逆自在にし、かつ前記各コンベヤを制御するための制御
手段を設けて、デパレタイズ時には水平動台上の物品の
間に隙間を残すように前記各コンベヤを制御し、さらに
パレタイズ時には、後部コンベヤを水平動台の走行方向
と逆向きに動作させて物品を積み下ろし、前部コンベヤ
を後部コンベヤとは逆向きに動作させて物品の間に隙間
を設けるようにしたことを特徴とする(請求項2)。
【0006】
【発明の作用と効果】この発明では、水平動台にピッキ
ングした物品を、前部コンベヤと後部コンベヤとで水平
動台の走行方向に対して正逆に移動させ、これを制御手
段で制御する。このため物品間に隙間を残すことができ
る。またパレタイズ時には、後部コンベヤを水平動台の
走行方向と逆向きに動作させて物品を積み下ろし、前部
コンベヤを後部コンベヤとは逆向きに動作させて、物品
の間に隙間を設ける。このため、例えばパレタイズ時に
物品がダンパーなどに接触して、物品間の隙間が詰まる
ような場合でも、確実に物品間に隙間を残してパレタイ
ズできる(請求項1、2)。
【0007】好ましくは、水平動台に物品を載せた後
に、前部コンベヤをデパレタイズ側へ物品を搬送するよ
うに動作させて、デパレタイズ側寄りの物品をデパレタ
イズ側へさらにシフトさせ、後部コンベヤをパレタイズ
側へ物品を搬送するように動作させて、パレタイズ側寄
りの物品との間に隙間を設ける。このようにすれば、確
実かつ簡単に所定の幅の隙間を設けることができる。
【0008】
【実施例】図1〜図5に、実施例を示す。図1に、実施
例のピッキング装置2の全体像を示すと、4はフレーム
で、6,8は一対の昇降台で、このうち例えば昇降台6
をデパレタイズ用昇降台とし、昇降台8をパレタイズ用
昇降台とする。10,12は昇降モータで、昇降台6,
8を昇降させ、昇降モータ10,12は、ベルトやロー
プ,チェーン等の伝達手段を介して、昇降台6,8を昇
降させる。14,16は伝達手段に結合したカウンター
ウェイトである。
【0009】20,22はパレットで、ピッキング対象
の物品24を搭載し、このうちパレット20はデパレタ
イズ用で、パレット22はパレタイズ用である。そして
デパレタイズ用パレット20からパレタイズ用パレット
22へ、例えば1層ずつ、物品をピッキングする。フレ
ーム4の上部には、図1の左右方向に往復動する水平動
台30を設け、デパレタイズ側のパレット20から物品
を例えば1層ずつピッキングし、パレタイズ側のパレッ
ト22へ移載する。
【0010】図2に水平動台30の構成を示す。水平動
台30はレール32に沿ってデパレタイズ側のパレット
20上の位置と、パレタイズ側のパレット22上の位置
を往復する。水平動台30は主として、デパレタイズ側
のピッキングコンベヤ34と、前部コンベヤ36、及び
パレタイズ側寄りの後部コンベヤ38の3つのコンベヤ
からなる。これらのコンベヤ34,36,38は、別個
に速度や搬送方向を制御できる。コンベヤ34,36,
38には、実施例ではローラコンベヤを用いたが、ベル
トコンベヤやスラットコンベヤ等でも良い。また前後の
コンベヤ36,38に変えて、一対の押し板を水平動台
30等に設けて、各押し板を前後の両方向に別個に運動
自在にしても良いが、このようなものは本発明には含ま
れない。40は、前部コンベヤ36と後部コンベヤ38
の兼用のカバーである。
【0011】42は走行モータで、44は減速機等の走
行機構部である。また46はピッキングコンベヤ34を
駆動するためのピッキングモータで、48はその減速機
である。50は前部コンベヤ36の駆動モータ、52は
後部コンベヤ38の駆動モータである。水平動台30を
制御部54で制御し、特に走行モータ42,ピッキング
モータ46,駆動モータ50,52を制御する。これら
のため、3つのコンベヤ34,36,38は搬送方向も
速度も別個に制御できる。
【0012】56は一対のダンパーで、ピッキングコン
ベヤ34がデパレタイズ時に物品を押す力を制限し、5
8はリミットスイッチで、ダンパー56の変位を検出し
て、走行モータ42を停止させる。これらは、デパレタ
イズ時に物品に無理な力を加えないための機構で、設け
なくても良い。
【0013】図1に戻り、60は上部フレームで、6
2,64はデパレタイズ時やパレタイズ時に物品が崩れ
るのを防止するためのダンパーで、66,68は昇降自
在なストッパーで、これ以外にも図示しないストッパー
を設けて、デパレタイズ時やパレタイズ時に4方から物
品を押さえるのが好ましい。
【0014】図1,図2の実施例では、前後のコンベヤ
36,38を正逆自在に別個に動作させるようにした。
物品の間に隙間を残すための移動手段はコンベヤには限
らないが、本発明では移動手段としてコンベヤを用い
る。比較のために、前後のコンベヤ36,38以外のも
のを用いた例を、水平動台72として図3に示す。水平
動台72には、第1の移動手段として、図1,図2のコ
ンベヤ36,38の合計の長さ分の1個のコンベヤ(図
示せず)が設けられ、前後のコンベヤの区別はない。上
部フレーム60等に、第2の移動手段としてのコンベヤ
74を、昇降シリンダー76,76で昇降自在に取り付
け、昇降方向の位置とコンベヤ74の動作方向とを、水
平動台72の走行方向や水平動台上の図示しないコンベ
ヤとは、別個に制御できるようにする。なお図3の例
で、類似の符号は図1,図2の実施例と同様のものを現
す。
【0015】図3では、次のようにして、所望の物品、
ここでは物品Cと、他の物品A,Bとの間に、隙間を設
けることができる。例えば物品Cのみがコンベヤ74と
接触する位置に水平動台72が達した時に、コンベヤ7
4を物品Cに接触させ、コンベヤ74で他の物品A,B
に対して相対移動させれば、物品B,C間に隙間ができ
る。
【0016】図4,図5により、図1,図2の実施例の
動作を説明する。図4は物品24の積み上げのパターン
を示し、デパレタイズ側でもパレタイズ側でも、同じパ
ターンになるように、物品を積み上げる。また図4,図
5では、個々の物品を物品A〜Gとして図示する。物品
B,C間には隙間80を設け、隙間80が無くなり、物
品Cを物品A側(パレタイズ寄り)に詰めると、次の層
の物品Gを積めなくなる。
【0017】図5に、物品B,C間に隙間を残すための
水平動台30の動作の例を示すが、図5の動作は例であ
り、物品B,C等の間に隙間を残せるものであればよ
い。デパレタイズ時に、ピッキングコンベヤ34で物品
A〜C等をピックアップし、この間水平動台30は図1
の左側へ走行する。この時、前部コンベヤ36,後部コ
ンベヤ38ともに、物品A〜Cをストッパー66寄りへ
搬送する(図5の1))。
【0018】物品A〜Cなどを載せると、水平動台30
は停止あるいは反転し、ここで前部コンベヤ36を反転
させて、デパレタイズ側へ物品Cを搬送し、好ましくは
この時にピッキングコンベヤ34をパレタイズ側へ物品
を送るように駆動する。このため、物品B,C間に隙間
ができる。ここで図4のパターンを参照すると、物品
G,Cがピッキングコンベヤ34上へ戻って配列が乱れ
ることがない(図5の2))。
【0019】水平動台30がパレタイズ側のパレット2
2上に達すると、例えば水平動台30のデパレタイズ側
への走行速度と、コンベヤ36,38の搬送速度とを、
大きさを等しく向きを逆にして、コンベヤ36,38上
のパターンを保ったまま積み下ろす(図5の3))。
【0020】積み下ろし動作の後半で、例えば物品Cが
前部コンベヤ36に触れ、物品Bが前部コンベヤ36に
触れない時点で、前部コンベヤ36を反転させ、デパレ
タイズ側へ物品Cを搬送する。これによって、ダンパー
64などへの接触などにより、物品B,C間の隙間が詰
められている場合でも、隙間を再度拡げることができる
(図5の4))。
【0021】実施例では、ピッキングコンベヤ34を用
いたが、これに変えてピッキング用のフォークなどを、
物品の間に差し込んでピックアップしても良い。また物
品のピックアップは1層ずつに限らず、1度に多層のピ
ッキングをしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のピッキング装置の要部側面図
【図2】 実施例での水平動台とレールとを示す平面
【図3】 隙間形成用のコンベヤを備えた比較例の水
平動台を示す側面図
【図4】 パレット上の物品の積み上げパターンを示
す図で、上部は奇数層のパターンを、下部は偶数層のパ
ターンを示す
【図5】 実施例でのデパレタイズやパレタイズ時
の、水平動台の速度と、ピッキングコンベヤ、前部及び
後部のコンベヤの搬送方向を示す図で、 1)はデパレタイズ時に水平動台が物品A〜Cを積み込み
終えるまでの動作を示し、 2)はデパレタイズ時に物品B,C間に隙間を設ける際の
動作を示し、 3)はパレタイズ時に物品Aを積み下ろすまでの動作を示
し、 4)はパレタイズ時に物品B,C間の隙間を残すための動
作を示す
【符号の説明】
2 ピッキング装置 4 フレーム 6,8 昇降台 10,12 昇降モータ 14,16 カウンターウェイト 20,22 パレット 24 物品 30 水平動台 32 レール 34 ピッキングコンベヤ 36 前部コンベヤ 38 後部コンベヤ 38〜41 カバー 42 走行モータ 44 走行機構部 46 ピッキングモータ 48 減速機 50,52 駆動モータ 54 制御部 56 ダンパー 58 リミットスイッチ 60 上部フレーム 62,64 ダンパー 66,68 昇降ストッパー 72 水平動台 74 コンベヤ 76,76 昇降シリンダー 80 隙間 A〜G 物品

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デパレタイズ側昇降台上の物品群を、水
    平動台で層別にピッキングして、パレタイズ側昇降台側
    へ積み下ろすようにしたピッキング装置において、 前記水平動台に、デパレタイズ側寄りの前部コンベヤ
    と、パレタイズ側寄りの後部コンベヤとを設けて、前記
    各コンベヤの物品搬送方向を水平動台の走行方向に対し
    て正逆自在にし、 かつ前記各コンベヤを制御するための制御手段を設け
    て、デパレタイズ時には水平動台上の物品の間に隙間を
    残すように前記各コンベヤを制御し、さらにパレタイズ
    時には、後部コンベヤを水平動台の走行方向と逆向きに
    動作させて物品を積み下ろし、前部コンベヤを後部コン
    ベヤとは逆向きに動作させて物品の間に隙間を設けるよ
    うに、前記各コンベヤを制御するようにしたことを特徴
    とする、ピッキング装置。
  2. 【請求項2】 デパレタイズ側昇降台上の物品群を、水
    平動台で層別にピッキングして、パレタイズ側昇降台側
    へ積み下ろすようにしたピッキング装置を用いたピッキ
    ング方法において、 前記水平動台に、デパレタイズ側寄りの前部コンベヤ
    と、パレタイズ側寄りの後部コンベヤとを設けて、前記
    各コンベヤの物品搬送方向を水平動台の走行方向に対し
    て正逆自在にし、 かつ前記各コンベヤを制御するための制御手段を設け
    て、デパレタイズ時には水平動台上の物品の間に隙間を
    残すように前記各コンベヤを制御し、さらにパレタイズ
    時には、後部コンベヤを水平動台の走行方向と逆向きに
    動作させて物品を積み下ろし、前部コンベヤを後部コン
    ベヤとは逆向きに動作させて物品の間に隙間を設けるよ
    うにしたことを特徴とする、ピッキング方法。
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