JP3427644B2 - 地中連続壁の施工装置 - Google Patents

地中連続壁の施工装置

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JP3427644B2
JP3427644B2 JP30486196A JP30486196A JP3427644B2 JP 3427644 B2 JP3427644 B2 JP 3427644B2 JP 30486196 A JP30486196 A JP 30486196A JP 30486196 A JP30486196 A JP 30486196A JP 3427644 B2 JP3427644 B2 JP 3427644B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は地中に止水用等の連
続壁を造成する地中連続壁の施工装置に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来、地中連続壁を造成するための施工
装置として、図5,6に示すように走行台車(たとえば
クローラ式クレーンのベースマシン)1にチェーン式カ
ッター2を垂直に取付け、このカッター2を回転させな
がら走行台車1によって水平方向に移動させることによ
り、一定幅の溝Gを連続して掘削し、この連続溝Gにセ
メントミルク等の固化材を注入・固化させて地中連続壁
を造成するように構成されたものが公知である(特開平
5−280043号、特開平5−280044号公報参
照)。 【0003】チェーン式カッター2は、縦長の箱形フレ
ームであるカッターポスト3の上端部に設けられた駆動
輪(スプロケット)4と、下端部に設けられた遊動輪
(プーリ)5との間にエンドレスチェーン6が掛け渡さ
れ、このチェーン6の外周側に設けられた多数の掘削刃
7…によって溝Gを掘削するように構成されている。 【0004】一方、図7に示すように、建造物Aを地中
の透水層に建設する場合(地上と地中とに跨って建設す
る場合を含む)には、建造物A内に地下水が流入した
り、地下水圧によって床が膨れ上がったりしないよう
に、通常、図示のように建造物Aのまわりに連続止水壁
Wが造成される。 【0005】この止水壁Wは、地中に建造物Aを建設す
るための空間を掘削した後の土の荷重を支えるための土
留め壁を兼用する。 【0006】この場合、透水層が建造物深度よりも深い
状況下では、止水壁Wを、透水層を貫通してさらに下方
の不透水層に達するまで造成する必要があるが、この建
造物以深の部分は止水のみが目的となり、土圧を支える
必要はない。 【0007】すなわち、止水壁Wは、 建造物深度部
分に、後に止水壁内が建造物深度まで掘削されても自立
が可能なように止水壁の根に当たる部分をプラスした部
分W1は土留め止水兼用壁部、それよりも以深の部分W
2は止水専用壁部となる。 【0008】従って、兼用壁部W1は、芯材を入れて曲
げ強度をもたせることに加えて、相応の壁厚(相対的に
大きな壁厚)が必要となるのに対し、止水専用壁部W2
は水を通さないだけの壁厚(相対的に小さな壁厚)があ
ればよい。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
止水壁造成工事を行う場合、前記したチェーン式カッタ
ーを用いる工法を含めて、従来の連続壁施工方法による
と、壁厚が全深度を通じて一定であり、止水壁W全体が
兼用壁部W1の壁厚で造成されていた。 【0010】従って、止水専用壁部W2は余分な壁厚を
持つことになり、このことから次のような問題が生じて
いた。 【0011】 溝掘削時の抵抗が大きくなり、それだ
け施工能率が悪くなるとともに、施工装置のサイズが大
きくなる。 【0012】 排土量が多くなるため、排土処理の手
間と費用が多くなる。 【0013】 壁を造成する材料(固化材、芯材)が
多く必要となる。 【0014】 チェーン式カッター2の掘削刃7…の
摩耗、損傷が激しくなる。 【0015】これらの点により、総じて工費が高くな
り、施工効率が悪いものとなっていた。 【0016】また、たとえば同じ透水層でも透水性の高
低差があり、高透水層、中透水層、不透水層から成る地
盤に止水壁を造成する場合にも、同様の問題があった。 【0017】そこで本発明は、工費を節減し、施工効率
を向上させることができる地中連続壁の施工装置を提供
するものである。 【0018】 【課題を解決するための手段】本発明は、掘削刃を備え
たエンドレスチェーンチェーンがカッターポストに設け
られた駆動輪と誘導輪との間に掛け渡されて成るチェー
ン式カッターを走行台車に取付け、このチェーン式カッ
ターを地中に挿入した状態で、同カッターを回転させな
がら上記走行台車により水平に移動させて地中に連続溝
を掘削し、この掘削された連続溝内に固化材を注入する
ことによって地中に連続壁を造成するように構成された
地中連続壁の施工装置において、上記連続溝の溝厚が小
深度側で大きく大深度側で小さくなるように長さの異な
る複数のチェーン式カッターを前後に並設してなるもの
である。 【0019】上記装置によると、連続壁の壁厚を、小深
度側で大きく、大深度側で小さくなるように深さ方向に
複数段階に異ならせることができるため、この複数段の
壁部の壁厚および高さ方向寸法を施工条件に応じて適切
に選択することにより、工費を抑え、施工効率を向上さ
せることができる。 【0020】しかも、溝厚が深さ方向に複数段階に変化
する連続溝を一度で掘削することができるため、たとえ
ば溝厚が小さい連続溝を大深度まで掘削した後、その前
側または後側に小深度の溝を掘削し足して溝厚が深さ方
向に変化する連続溝を掘削する場合と比較して、工費、
施工効率がより一層改善される。 【0021】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1〜図4に
よって説明する。 【0022】以下の実施形態では、従来技術の項におい
て説明した、透水層に建設される建造物のまわりに、下
端が不透水層に達する止水壁を、チェーン式カッターを
備えた施工装置によって造成する場合を例にとってい
る。 【0023】図1〜図3において、11は走行台車で、
この走行台車11に長さの異なる第1および第2のチェ
ーン式カッター12,13が前後に並んで取付けられて
いる。 【0024】この第1および第2両カッター12,13
は、相対的に前者が長く、後者が短い以外、構成は同じ
で、それぞれ縦長フレームであるカッターポスト14,
15の上端部に設けられた駆動輪16,17と、下端部
に設けられた遊動輪18,19との間にエンドレスチェ
ーン20,21が掛け渡され、このチェーン20,21
の外周に設けられた多数の掘削刃22…,23…によっ
て連続溝Gを掘削するように構成されている。 【0025】なお、両カッター12,13の駆動輪1
6,17は、図2に示すように共通の駆動源(モータ)
24によって回転駆動してもよいし、別々の駆動源によ
って駆動してもよい。 【0026】また、両カッター12,13はとくに機械
的に連結しなくてもよいが、互いに離間する方向の動き
や撓みを防止する意味で、長さの短い第2カッター13
の下端部(たとえば遊動輪19の中心軸)を第1カッタ
ー12におけるカッターポスト14の中間部に連結する
のが望ましい。 【0027】さらに、両カッター12,13は、互いの
干渉を避けながら、これらによって掘削される前後の溝
が相連通するように、図3に示すように相対向する端部
掘削刃22,23間に僅かな隙間ができる程度に接近さ
せるのが望ましい。 【0028】一方、両カッター12,13の具体的な長
さ寸法は、地中建造物の深度、透水層および不透水層の
深度に応じて設定される。 【0029】この施工装置を用いて地中連続壁を造成す
るときは、従来同様、カッター12,13を回転させな
がら走行台車11により水平方向に移動させることによ
って地中に連続溝Gを掘削する(図1〜図3参照)。 【0030】この連続溝Gは、両カッター12,13に
より、溝厚が小深度側で大きく、大深度側で小さいもの
となる。 【0031】この後、この連続溝G内に固化材(必要に
応じてプラス芯材)を注入・固化させることにより、図
4に示すように壁厚が、後に建造物Aの深度まで掘削さ
れても自立が可能な深度までは大きく、ここから不透水
層に至るまでの間は小さい止水壁W、すなわち、建造物
深度プラスアルファの大壁厚aを持った土留め止水兼用
壁部W1と、これ以深の小壁厚bを持った止水専用壁部
W2とから成る止水壁Wが造成される。 【0032】ここで、土留め止水兼用壁部W1の壁厚a
は、止水機能に加えて土留め機能を果たすのに必要な大
きさに設定され、止水専用壁部W2の壁厚bは、止水機
能のみを果たしうる大きさに設定される。 【0033】このように、土留め機能を必要としない止
水専用壁部W2を必要最小限の壁厚にできるため、土留
め止水兼用壁部W1の壁厚aで止水壁W全体を造成する
場合と比較して、 溝掘削時の抵抗が小さくなる。こ
のため、施工能率が向上するとともに、施工装置のサイ
ズを縮小することができる。 【0034】 排土量が少なくなる。このため、排土
処理の手間と費用が少なくなる。 【0035】 壁を造成する材料(固化材、芯材)の
使用量が少なくてすむ。このため、材料コストが安くな
る。 【0036】 カッター12,13の掘削刃22…,
23…の摩耗、損傷が少なくなるため、これらのメンテ
ナンスや交換の頻度が減少する。 【0037】これらの点により、総じて工費を低く抑
え、施工効率を大幅に改善することができる。 【0038】ところで、上記実施形態では壁厚が2段階
に変化する止水壁Wを造成する場合を例にとったが、3
つ以上のチェーン式カッターを設けて施工装置を構成
し、この施工装置により、壁厚が3段階以上に変化する
止水壁を造成することもできる。 【0039】また、本発明は止水壁以外の連続壁(たと
えば基礎壁)を造成する場合にも適用することができ
【0040】 【発明の効果】上記のように本発明によるときは、連続
壁の壁厚を、小深度側で大きく、大深度側で小さくなる
ように深さ方向に複数段階に異ならせることができる
め、この複数段の壁部の壁厚および高さ方向寸法を施工
条件に応じて適切に選択することにより、 (イ)溝掘削時の抵抗が小さくなり、施工能率が向上す
るとともに、施工装置のサイズを縮小することができ
る。 【0041】(ロ)排土量が少なくなり、排土処理の手
間と費用が少なくなる。 【0042】(ハ)壁を造成するための材料の使用量が
少なくてすみ、材料コストが安くなる。 【0043】(ニ)カッターの掘削刃の摩耗、損傷が少
なくなり、これらのメンテナンスや交換の頻度が減少す
る。 【0044】これらの点により、工費を節減し、施工効
率を大幅に向上させることができる。 【0045】しかも、溝厚が深さ方向に複数段階に変化
する連続溝を一度で掘削することができるため、たとえ
ば溝厚が小さい連続溝を大深度まで掘削した後、その前
側または後側に小深度の溝を掘削し足して溝厚が深さ方
向に変化する連続溝を掘削する場合と比較して、工費、
施工効率がより一層改善される。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態にかかる施工装置の全体概略
正面図である。 【図2】同装置のカッターとその駆動部分を示す概略側
面図である。 【図3】図1のIII-III線拡大断面図である。 【図4】同装置を用いて止水壁を造成した状態の断面図
である。 【図5】従来の施工装置を示す全体概略正面図である。 【図6】図5のVI-VI線拡大断面図である。 【図7】同装置を用いて止水壁を造成した状態の断面図
である。 【符号の説明】 11 施工装置を構成する走行台車 12,13 チェーン式カッター 14,15 同カッターのカッターポスト 16,17 駆動輪 18,19 遊動輪 20,21 エンドレスチェーン 22…,23… 掘削刃 G 連続溝 W 止水壁(連続壁) W1 止水壁の土留め止水兼用壁部 W2 同止水専用壁部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−150552(JP,A) 特開 平8−60651(JP,A) 特開 平6−220854(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 5/18 102 E02D 5/20 102 E02F 5/06 E02F 5/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 掘削刃を備えたエンドレスチェーンチェ
    ーンがカッターポストに設けられた駆動輪と誘導輪との
    間に掛け渡されて成るチェーン式カッターを走行台車に
    取付け、このチェーン式カッターを地中に挿入した状態
    で、同カッターを回転させながら上記走行台車により水
    平に移動させて地中に連続溝を掘削し、この掘削された
    連続溝内に固化材を注入することによって地中に連続壁
    を造成するように構成された地中連続壁の施工装置にお
    いて、上記連続溝の溝厚が小深度側で大きく大深度側で
    小さくなるように長さの異なる複数のチェーン式カッタ
    ーを前後に並設してなることを特徴とする地中連続壁の
    施工装置
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