JP2711057B2 - 砂質土地盤の溝掘削方法 - Google Patents

砂質土地盤の溝掘削方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下スプロケットの間
に掘削チェーンが掛けわたされた溝掘削体を用い、砂質
土地盤に深溝を連続的に掘削するための方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、地中止水壁施工等を目的とし、上
記のような溝掘削体を走行機に支持しながら地中内を移
動させることにより、溝を連続的に掘削する技術の開発
が進められている。
【0003】図8は、このような掘削を行うための装置
の一例を模式的に示したものである。図示のベースマシ
ン(走行機)90は、クローラ91等をもつ下部走行体
を備え、その上に上部旋回体92が設置されており、こ
の上部旋回体92に溝掘削体94が昇降可能に支持され
ている。この溝掘削体94は、上下に分割された複数の
ユニット(図示省略)を備え、その上下端にスプロケッ
ト96,97が回転可能に装着されており、両スプロケ
ット96,97の間に、表面に掘削刃をもつ無端状の掘
削チェーン98が掛けわたされている。そして、上記溝
掘削体94の上部を残してそれ以外の部分を地盤G内に
貫入し、例えば上側のスプロケット96を図略のモータ
で回すことにより掘削チェーン98を駆動しながら、ク
ローラ91を作動させてベースマシン90を直線走行さ
せることにより、この走行に伴う溝掘削体94の移動軌
跡に沿って直線状の溝Dを連続的に掘削することができ
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記掘削の際、地盤G
内に深く貫入されている溝掘削体94は、その進行方向
と逆の方向に地盤Gから抵抗を受ける。この抵抗力p
は、一般に次式で表されることが知られている。
【0005】
【数1】 p=c+γ・t・tanφ ここで、cは土の粘着力、γは土の比重量、tは溝掘削
体において抵抗力pを受ける部位の深度、φは土の内部
摩擦角である。
【0006】この抵抗力pは、土質によって大きく異な
り、例えば粘性土の場合にはφ=0と近似でき、砂質土
の場合にはc=0と近似できる。すなわち、粘性土にお
ける掘削時には、図9(a)に示すように溝掘削体94
に対してその深度にかかわらず均一な抵抗力p(=c)
が作用し、砂質土における掘削時には、同図(b)に示
すように深度tに比例して大きくなる抵抗力p(=γ・
t・tanφ)が作用することとなる。
【0007】ここで、溝掘削体94の貫入深度をzとす
ると、上記抵抗力pに起因して溝掘削体94に作用する
単位幅当たりのせん断力F、及び溝掘削体94において
地上面と接触する部位の回りに作用する曲げモーメント
Mは次式で与えられる。
【0008】
【数2】 a)粘性土の場合 F=c・z M=(1/2)c・z2 b)砂質土の場合 F=(1/2)γ・tanφ・z2 M=(1/3)γ・tanφ・z3 すなわち、粘性土の場合、溝掘削体94に作用するせん
断力Fは貫入深度に比例して増大し、曲げモーメントM
は貫入深度の2乗に比例して増大することになり、さら
に砂質土においては、せん断力Fは貫入深度の2乗に比
例して増大し、曲げモーメントFは貫入深度の3乗に比
例して増大することとなる。これは、図10に示すよう
な実験結果、すなわち砂質土において貫入深度と抵抗力
との関係を調べた実験の結果を参照しても明らかであ
る。また、粘性土と砂質土とが混在する一般の土壌では
両成分の合力及び合成モーメントが作用することとな
る。
【0009】従って、上記のような溝掘削体94による
溝掘削、特に砂質土における溝掘削では、掘削深度が僅
かに大きくなるだけでも溝掘削体94に作用するせん断
力F及び曲げモーメントMが著しく増大することにな
り、これが掘削可能深度に強度的限界を与える大きな要
因となっている。
【0010】本発明は、このような事情に鑑み、溝掘削
体やこれを支持する走行機の強度的負担を増大させるこ
となく、地盤、特に砂質土の地盤においてより深い溝を
掘削することができる溝掘削方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下に配され
たスプロケットの間に無端状の掘削チェーンが掛け渡さ
れてなる溝掘削体を砂質土を含む地中内に第1の深度で
貫入した状態で上記掘削チェーンを駆動させながら水平
方向に移動させることにより第1の溝を形成した後、上
下に配されたスプロケットの間に無端状の掘削チェーン
が掛けわたされてなる溝掘削体を上記地中内に上記第1
の深度よりも大きな第2の深度で貫入した状態で上記掘
削チェーンを駆動させながら上記第1の溝に沿って移動
させることにより上記第1の溝よりも深い第2の溝を掘
削するものである。
【0012】
【作用】上記方法によれば、まず溝掘削体を比較的小さ
な第1の深度で地盤に貫入し、水平方向に移動させるこ
とにより、比較的小さな抵抗力及び曲げモーメントを受
けるだけで第1の溝を掘削することができる。さらに、
上記溝掘削体もしくは他の溝掘削体を上記第1の深度よ
りも大きな第2の深度で地盤に貫入し、上記第1の溝に
沿って移動させれば、この溝掘削体のうち既に上記第1
の溝が掘削されている領域に対応する上側部分は地盤か
ら抵抗を受けないので、この第2の溝掘削体にも大きな
抵抗力及び曲げモーメントを受けることなく、最終的に
大きな第2の深度をもつ第2の溝を掘削することができ
る。
【0013】特に、砂質土で掘削を行う場合、第2の溝
掘削体の下端部に作用する抵抗力は、実質上上記第2の
深度から第1の深度を差し引いた深度で作用する抵抗力
にまで軽減されるので、単一の溝掘削体で掘削する場合
に比べて第1の溝掘削体及び第2の溝掘削体が地盤から
受ける抵抗力や曲げモーメントの総和も小さくなる。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図4に基づいて説
明する。
【0015】図1〜3において、10は従来から軸掘削
等に用いられているものと同等のベースマシンであり、
このベースマシン10は、クローラ12が設けられた下
部走行体13と、この下部走行体13上に旋回可能に配
置された上部旋回体14とを備えている。
【0016】上記上部旋回体14には、上下に延びる2
本のリーダ16が水平方向(図例では図2の左右方向)
に並べて支持されている。詳しくは、図3に示すよう
に、上記各リーダ16に対応して上部旋回体14の下部
から略水平方向にリーダ支持部材17が延設され、これ
らのリーダ支持部材17にリーダ16の下端部が各々支
持されており、リーダ16の中間部には円筒状のリーダ
保持部材19が外嵌され、このリーダ保持部材19が伸
縮可能なステー18を介して上部旋回体14の頂部に連
結されている。また、上部旋回体14の上部にはブラケ
ット42が突設される一方、リーダ16において上記リ
ーダ支持部材19より下方の部分にも円筒状のリーダ保
持部材41が外嵌され、その外周面背部が上記ブラケッ
ト42に回動可能に連結されている。
【0017】両リーダ16のうち、進行方向前側のリー
ダ16には第1の溝掘削体22Aが、進行方向後側のリ
ーダ16には第2の溝掘削体22Bがそれぞれ昇降可能
に支持されている。詳しくは、各リーダ16にこれに沿
って左右一対のレール20が固定され、これらのレール
20に沿ってスライド可能(すなわち昇降可能)に上記
各溝掘削体22A,22Bが支持されている。
【0018】両溝掘削体22A,22Bは、上下に分割
された複数のユニット24を備え、これらのユニット2
4が上下に積層、相互連結されることにより、全体とし
て上下方向に延びるフレームが形成されており、このフ
レームの上部背面に上記レール20と係合する連結部3
8が設けられている。上記ユニット24のうち、上下端
のユニット24にはそれぞれスプロケット26,28が
回転可能に装着されており、上側のスプロケット26に
はモータ25(図3)が連結されている。両スプロケッ
ト26,28の間には、表面に掘削刃32をもつ無端状
の掘削チェーン30が掛けわたされており、この掘削チ
ェーン30もその長手方向に多数に分割可能となってい
る。
【0019】上記リーダ16の中心には、リーダ16に
対して昇降する昇降駆動軸34が収容される一方、上記
溝掘削体22の連結部にはロッド36の下端が固定され
ている。そして、このロッド36の上端と上記昇降駆動
軸34の上端とが連結部材35を介して連結されてお
り、上記昇降駆動軸34の昇降によって溝掘削体22A
(22B)全体が昇降駆動されるようになっている。
【0020】次に、この装置を用いた溝掘削方法を説明
する。
【0021】(a) 溝を掘削する前に、予め第1の溝掘削
体22Aを地中に第1の貫入深度で貫入しておく。具体
的には、上部旋回体14を両溝掘削体22A,22Bが
下部走行体13の走行方向に並ぶ向きに旋回させた後、
モータ25の作動で掘削チェーン30を駆動しながら溝
掘削体22A全体を下降させ、上記深度まで地中内に貫
入しておく。なお、この貫入は溝掘削体22A全体を組
み上げた後に開始してもよいし、貫入作業と複数のユニ
ット24同士の継足し作業とを同時並行して行いながら
最終的に貫入作業終了時点で図1に示すような溝掘削体
22Aが組上がるようにしてもよい。
【0022】(b) 上記掘削チェーン30を駆動したまま
ベースマシン10を適当な距離だけ走行させる。これに
より、その走行方向に平行で第1の深度をもつ、図1に
示すような第1の溝D1を掘削することができる。ここ
で、ベースマシン10の走行距離は、上記第1の溝掘削
体22Aの後方の第2の溝掘削体22Bが第1の溝掘削
体22Aの出発点に到来するまでの距離、すなわち両溝
掘削体22A,22B間の離間距離とほぼ等しい距離に
設定する。
【0023】(c) 上記走行を停止した位置で、上記第1
の溝掘削体22Aと同様にして第2の溝掘削体22Bを
地中内に貫入するが、この貫入は上記第1の深度よりも
さらに大きな第2の深度まで行う。
【0024】(d) 貫入終了後、前記走行方向と同じ方向
にベースマシン10を走らせることにより、図1に示す
ように、第1の溝掘削体22Aに追従するようにして第
2の溝掘削体22Bが地中を移動することとなり、この
第2の溝掘削体22Bによって最終的に大きな第2の深
度をもつ第2の溝D2を地盤Gに掘削することができ
る。
【0025】この時、上記第2の溝掘削体22Bは先行
する第1の溝掘削体22Aにより既に掘削された第1の
溝D1に沿って移動するので、この第2の溝掘削体22
Bにおいて地盤Gから抵抗を受けるのは下側部分のみで
あり、従って、第2の溝掘削体22Bを大きな第2の深
度まで貫入していても、この第2の溝掘削体22Bに大
きな抵抗力や大きな曲げモーメントは作用しない。すな
わち、この方法では、地盤Gから受ける抵抗力を2つの
溝掘削体22A,22Bに分散することにより、個々の
溝掘削体22A,22Bがそれぞれ受ける抵抗力を削減
し、これにより、掘削可能な溝の深さを従来よりも大幅
に増大させることができる。この効果は、特に砂質土で
の溝掘削においてさらに顕著となる。
【0026】具体的に、上記抵抗力及び曲げモーメント
を理論上求めると次のようになる。まず、粘性土での掘
削について考えると、例えば上記第1の深度をz/2、
第2の深度をz(すなわち第1の深度の2倍)とした場
合、図4(a)に示すように各溝掘削体22A,22B
の下半部に上下方向に均一な抵抗力pが作用することに
なる。この時、各溝掘削体22A,22Bが受けるせん
断力Fa,Fb、及び各溝掘削体22A,22Bにおいて
地上面と接触する部位の回りに作用する曲げモーメント
Ma,Mb は次式で表される。
【0027】
【数3】 a)第1の溝掘削体22A Fa=(1/2)c・z Ma=(1/8)c・z2 b)第2の溝掘削体22B Fb=(1/2)c・z Mb=(3/8)c・z2 c)総計 F=Fa+Fb =c・z M=Ma+Mb =(1/2)c・z2 この数3に示されるように、両溝掘削体22A,22B
が受けるせん断力Fa,Fb の総和F及び曲げモーメン
トMa,Mb の総和Mは、それぞれ、単一の溝掘削体で
第2の深度zの溝を掘削するときに受けるせん断力F及
び曲げモーメントM(前記数2参照)に等しい。すなわ
ち、この粘性土での掘削においては、従来単一の溝掘削
体が受けていた抵抗を両溝掘削体22A,22Bに効果
的に分散し、これにより、個々の溝掘削体22A,22
Bやその支持部分の強度的負担を軽減して掘削可能な深
度の限界を広げることが可能となっている。
【0028】次に、砂質土での掘削について考えると、
第2の溝掘削体22Bは第2の深度zまで貫入されてい
るものの、その上側部分は先行の第1の溝D1の存在で
自由となっているため、実質上第1の深度(z/2)だ
け貫入されているのと同じ抵抗を受けることになり、各
溝掘削体22A,22Bの各部位が地盤Gから受ける抵
抗力pは図4(b)に示すような分布となる。この時の
せん断力F及び曲げモーメントを上記と同様に求める
と、次式のようになる。
【0029】
【数4】 a)第1の溝掘削体22A Fa =(1/2)γ・tanφ・(z/2)2=(1/8)γ・tanφ・z2 Ma = Fa・(1/3)z=(1/24)γ・tanφ・z3 b)第2の溝掘削体22B Fb =(1/2)γ・tanφ・(z/2)2=(1/8)γ・tanφ・z2 Mb = Fa・(5/6)z=(5/48)γ・tanφ・z3 c)総計 F=Fa+Fb =(1/4)γ・tanφ・z2 M=Ma+Mb =(7/48)γ・tanφ・z3 従って、砂質土における溝掘削の場合には、抵抗力の総
和Fや曲げモーメントの総和Mが従来法で単一の溝掘削
体が受けていたせん断力や曲げモーメントより小さくな
り、これによって掘削可能な深度をさらに大幅に拡大す
ることが可能である。
【0030】なお、本発明はこのような実施例に限定さ
れるものではなく、例として次のような態様を採ること
も可能である。
【0031】(1) 上記実施例では、単一のベースマシン
10に2つの溝掘削体22A,22Bを並べて支持した
特殊な装置を用いて溝掘削を行う方法を示したが、本発
明方法は、従来から用いられている溝掘削装置、すなわ
ち図5に示すように単一の溝掘削体22のみを備えた装
置を複数台使用することによっても実現することが可能
である。ここで、図6に示すように、短い溝掘削体22
Sを備えた溝掘削装置と、長い溝掘削体22Lを備えた
溝掘削装置とを用いる場合には、前者の溝掘削装置によ
って浅い第1の溝D1を掘削し、これに追従して後者の
溝掘削装置を走行させて第1の溝D1に沿いこれよりも
深い第2の溝D2を掘削するようにすれば良い。また、
互いに同等の溝掘削装置を用いる場合でも、図7に示す
ように、先行の装置における溝掘削体22の貫入深度を
小さくし、これに追従する装置における溝掘削体22の
貫入深度を大きくすることにより、上記と同様の効果を
得ることができる。
【0032】また、このように複数の溝掘削体22を用
いるのではなく、単一の溝掘削体22を用いて深い溝を
掘削することも可能である。この場合には、上記溝掘削
体22で第1の深度をもつ第1の溝を掘削した後、この
第1の深度よりも大きな第2の深度まで上記溝掘削体2
2を貫入し、上記第1の溝を逆行させることにより第1
の溝よりも深い第2の溝を掘削することができる。ま
た、以下同様にして上記第2の溝よりも深い第3の溝、
一般には2以上の整数Nについて第(N−1)の溝より
も深い第Nの溝を掘削することができる。ただし、上記
のように複数の溝掘削体を用いれば、単一の溝掘削体を
用いる場合よりも短時間で効率よく溝を掘削することが
できる利点がある。
【0033】(2) 上記実施例では、第1の溝掘削体22
A及び第2の溝掘削体22Bのみを用いたものを示した
が、これに第3の溝掘削体、第4の溝掘削体、…を追加
して多数の溝掘削体で掘削を行うことも可能である。こ
の場合も、進行方向前側から後側に向かうに従って溝掘
削体の貫入深度を次第に大きくしていくことにより、円
滑な溝掘削を行うことができる。
【0034】(3) 本発明では走行機の具体的な構造を問
わず、上記実施例のように下部走行体13に対して必ず
しも上部旋回体14が旋回可能でなくても良い。この場
合も、下部走行体13の走行方向に複数の溝掘削体を並
べて支持することにより、上記実施例と同様の溝掘削を
行うことができる。また、溝掘削体22A,22Bを昇
降させる手段も問わず、上記のような伸縮式のリーダ1
6を用いる他、溝掘削体をロープで吊下げてこれをウイ
ンチでけん引するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明方法は、上下スプ
ロケット間に無端状チェーンが掛けわたされた溝掘削体
でまず比較的深度の小さい第1の溝を形成し、次に、上
記第1の溝に沿って溝掘削体を移動させることにより上
記第1の溝よりも深い第2の溝を掘削するようにしたも
のであるので、深度が大きくなるほど抵抗が大きくなる
砂質土で溝を掘削する場合に、各溝掘削体が受けるせん
断力や曲げモーメントの総和を従来方法において溝掘削
体が受けるせん断力や曲げモーメントよりも削減するこ
とができる。従って、掘削可能な溝の深度を大幅に増大
し、かつ効率のよい掘削を行うことができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における溝の掘削作業を示す
模式断面図である。
【図2】上記実施例における溝掘削装置の全体正面図で
ある。
【図3】上記溝掘削装置の全体側面図である。
【図4】(a)は上記溝掘削装置で粘性土に溝を掘削し
た時に各溝掘削体が受ける抵抗力を示す説明図、(b)
は上記溝掘削装置で砂質土に溝を掘削した時に各溝掘削
体が受ける抵抗力を示す説明図である。
【図5】一般の溝掘削装置の全体正面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す模式断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す模式断面図である。
【図8】従来の溝掘削装置を示す模式図である。
【図9】(a)は上記溝掘削装置で粘性土に溝を掘削し
た時にその溝掘削体が受ける抵抗力を示す説明図、
(b)は上記溝掘削装置で砂質土に溝を掘削した時にそ
の溝掘削体が受ける抵抗力を示す説明図である。
【図10】溝掘削体の掘削深度と掘削抵抗との関係につ
いて調べた実験の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ベースマシン(走行機) 22 溝掘削体 22A 第1の溝掘削体 22B 第2の溝掘削体 26,28 スプロケット 30 掘削チェーン 32 掘削刃 D1 第1の溝 D2 第2の溝 G 地盤

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に配されたスプロケットの間に無端
    状の掘削チェーンが掛け渡されてなる溝掘削体を砂質土
    を含む地中内に第1の深度で貫入した状態で上記掘削チ
    ェーンを駆動させながら水平方向に移動させることによ
    り第1の溝を形成した後上下に配されたスプロケット
    の間に無端状の掘削チェーンが掛けわたされてなる溝掘
    削体を上記地中内に上記第1の深度よりも大きな第2の
    深度で貫入した状態で上記掘削チェーンを駆動させなが
    上記第1の溝に沿って移動させることにより上記第1
    の溝よりも深い第2の溝を掘削することを特徴とする
    質土地盤の溝掘削方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6181701A (ja) * 1984-09-29 1986-04-25 皆川 功 圃場深溝切機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6181701A (ja) * 1984-09-29 1986-04-25 皆川 功 圃場深溝切機

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