JP3427244B2 - 感震器およびガスメータ - Google Patents

感震器およびガスメータ

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JP3427244B2 JP18322696A JP18322696A JP3427244B2 JP 3427244 B2 JP3427244 B2 JP 3427244B2 JP 18322696 A JP18322696 A JP 18322696A JP 18322696 A JP18322696 A JP 18322696A JP 3427244 B2 JP3427244 B2 JP 3427244B2
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泉 黒瀬
裕幸 森山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震を感知する感
震器および該感震器を内蔵したガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の感震器として、ケース内
に収納された鋼球が、震動によって転動することによ
り、内装されたスイッチを開閉操作するように構成し
た、いわゆる、鋼球式の感震器があるが、かかる感震器
は、予め定めた一定の震度レベル、例えば、震度5以上
の震動を検知して前記スイッチの開閉信号を出力するだ
けであって、震動のレベルに対応した細かな出力を得る
ことはできなかった。
【0003】一方、震動のレベルに対応してリニアな出
力を得ることができる感震器として、静電容量式の加速
度センサを利用したものがある。この静電容量式の感震
器は、例えば、図12に示されるように、カバー83お
よびケース84からなるハウジング内に、可動電極80
と、この可動電極80に対向配置された固定電極81と
を配設し、震動によって発生する加速度によって可動電
極80が上下動して固定電極81に近接・離間すること
により、可動電極80と固定電極81との間の静電容量
が変化し、この静電容量の変化をCR発振回路82によ
り発振周波数の変化として検知するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この静電容量式の感震
器では、震動のレベル、すなわち、加速度に応じたリニ
アな出力を得ることができるけれども、震動の検知方向
が、両電極に対して垂直な一方向(図12では上下方
向)に限定されるという難点がある。
【0005】本発明は、上述の技術的課題に鑑みてなさ
れたものであって、震動に応じたリニアな出力を得るこ
とができるとともに、一方向に限定されることなく、震
動を検知できる感震器および該感震器を内蔵したガスメ
ータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0007】すなわち、本発明の感震器は、震動によっ
て運動する感震子と、該感震子の運動に応じて変位する
作動体と、前記作動体の変位に基づいて、前記震動の加
速度に応じたリニア信号を出力するセンサ部とを備える
とともに、前記感震子が、震動によって振り子運動をし
て前記作動体を変位させる振り子であり、前記センサ部
は、固定電極と、該固定電極に対向配置されるととも
に、前記作動体の直線変位に応じて、前記固定電極に対
して近接・離間する可動電極とを備え、前記感震子は、
大略短円柱状の重り部と、その中央部から上方に延びる
軸部と、該軸部の上端側に形成された大略球体状の支点
部と、この支点部の上端側に形成されて前記作動体に当
接する当接部とを有しており、該当接部の上端は、球面
状に形成され、前記作動体は、下面側には、その中央部
に前記振り子の前記当接部上端の前記球面に対応した球
面状の凹部を有しており、また、上面側には、当該作動
体の上下方向の直線変位に応じて、この作動体の上方に
配設された可動電極を、その下方の固定電極に対して近
接・離間させる作動部が上方へ突設されている。 また、
本発明の感震器は、震動によって運動する感震子と、該
感震子の運動に応じて変位する作動体と、前記作動体の
変位に基づいて、前記震動の加速度に応じたリニア信号
を出力するセンサ部とを備えるとともに、前記感震子
が、震動によって転がり運動をして前記作動体を変位さ
せる球体であり、前記センサ部は、固定電極と、該固定
電極に対向配置されるとともに、前記作動体の直線変位
に応じて、前記固定電極に対して近接・離間する可動電
極とを備え、前記作動体は、ガイド部材により上下に変
位可能に支持されるとともに、前記球体の球面に沿う形
状を有して前記球体に接触する接触部と、上方に突出し
かつ前記可動電極を変位させる作動部とを有している。
【0008】
【0009】また、本発明の感震器は、ケース内に感震
子が配設されるとともに、該感震子の上部に、前記作動
体および前記両電極が配設され、前記ケースが、ハウジ
ング内に、水平状態になるように、揺動自在に吊設され
るものである。
【0010】さらに、本発明の感震器は、前記固定電極
と前記可動電極との間の静電容量に基づいて、震動によ
る加速度に応じた出力を与える信号処理回路を備えると
ともに、該信号処理回路が搭載された回路基板が、ケー
スまたはハウジングに配設されるものである。
【0011】本発明のガスメータは、本発明の感震器を
内蔵したものである。
【0012】本発明の感震器によれば、水平全方向の震
動によって運動する振り子や球体といった感震子の運動
によって作動体を変位させ、この変位に基づいて、震動
の加速度に応じたリニア信号を出力するので、水平全方
向の震動に対して、加速度に応じたリニアな出力を得る
ことができる。
【0013】また、センサ部は、固定電極と、該固定電
極に対向配置されるとともに、前記作動体の直線変位に
応じて、前記固定電極に対して近接・離間する可動電極
とを備えているので、従来の静電容量式の感震器と同様
に、加速度に応じたリニアな出力を得ることができる。
【0014】また、本発明の感震器によれば、いわゆる
自動水平機構によって、感震子等が配設されたケース
が、ハウジング内に水平状態になるように、揺動自在に
吊設されているので、前記ハウジングを多少傾斜した状
態で設置したとしても、ケースは、自動的に水平状態に
保たれることになり、誤動作することがない。
【0015】さらに、本発明の感震器によれば、信号処
理回路が搭載された回路基板が、ケースまたはハウジン
グに配設されるので、感震器とは別に信号処理回路を設
ける必要がない。
【0016】本発明のガスメータによれば、本発明の感
震器を内蔵しているので、地震による水平全方向の震動
を検知して地震の発生時には、ガスの供給を遮断するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明の実施
の形態について詳細に説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は、本発明の一つの
実施の形態に係る感震器の断面図である。
【0019】この実施の形態の感震器1は、ハウジング
2を備えており、このハウジング2は、外ケース3の上
部開口に、オイルダンパー4を備えるキャップ5を嵌合
連結して構成される。外ケース3には、その底面中央に
やや小径の開口部6が形成されており、キャップ5に
は、上述のオイルダンパー4が、環状の取付部材7を介
して取り付けられている。
【0020】外ケース3およびキャップ5から構成され
るハウジング2内には、震動によって振り子運動をする
感震子としての振り子8が揺動自在に配設された有底筒
状の内ケース9が収納されおり、この内ケース9には、
その上部開口に、後述の電極を保持するとともに、作動
体としてのプランジャ14を変位可能に支持する電極ホ
ルダ10が嵌合連結されている。
【0021】この実施の形態では、感震子としての振り
子8は、大略短円柱状の重り部8aと、その中央部から
上方に延びる軸部8bと、該軸部8bの上端側に形成さ
れた大略球体状の支点部8cと、この支点部8cの上端
側に形成されてプランジャ14に当接する当接部8dと
を有しており、該当接部8dの上端は、球面状に形成さ
れている。
【0022】電極ホルダ10は、その上面側に、電極等
を収納する収納凹部11を有するとともに、その中央部
には、プランジャ14を支持する段部12aを有する貫
通孔12を備えている。また、この電極ホルダ10の下
面側には、中央部に保持孔13aを有する振り子ホルダ
13が、該保持孔13aに振り子8の支点部8cを保持
した状態で取り付けられており、これによって、振り子
8は、支点部8cを中心として振り子運動が可能なよう
に揺動自在となっている。
【0023】電極ホルダ10の貫通孔12の段部12a
に支持された作動体としてのプランジャ14は、鍔部1
4aを有するとともに、下面側には、その中央部に振り
子8の当接部8dの球面に対応した球面状の凹部14b
を有しており、また、上面側には、当該プランジャ14
の上下方向の直線変位に応じて、このプランジャ14の
上方に配設された可動電極15を、その下方の第1固定
電極16に対して近接・離間させる作動部14cが、円
周状に沿って上方へ突設されており、また、中央部は、
後述のトリガ用接点部分に対応した凹部14dとなって
いる。
【0024】この実施の形態の感震器1は、震動による
振り子8の振り子運動によって、プランジヤ14を介し
て可動電極15を、第1固定電極16に対して近接・離
間させて両電極間の静電容量に基づいて、後述の信号処
理回路によって震動の加速度に応じたパルス信号を出力
するものであり、さらに、所定の震度レベル、例えば震
度5以上の震動によって、可動電極15の中央部のトリ
ガ用可動接点部15aと、第2固定電極17の中央部の
トリガ用固定接点部17aとが接触(ON)することに
よって、信号処理回路への電源の供給を開始して駆動す
るようにしており、前記所定の震度レベル以上の震動が
生じるまでは、信号処理回路への電源を供給することな
く、消費電力の低減を図っている。
【0025】電極ホルダ10の収納凹部11内には、第
1固定電極16、可動電極15および第2固定電極17
が、絶縁材料からなる円環状のスペーサ18,19を介
して収納配置されており、図示しない電極抑えによって
上方から押し付けられた状態で収納されている。
【0026】この実施の形態の感震器1は、震動による
振り子8の振り子運動によって、プランジヤ14を介し
て可動電極15を、第1固定電極16に対して近接・離
間させて両電極間の静電量に容量に基づいて、後述の信
号処理回路によって震動の加速度に応じたパルス信号を
出力するものであり、さらに、所定の震度レベル、例え
ば震度5以上の震動によって、可動電極15の中央部の
トリガ用可動接点部15aと、第2固定電極17の中央
部のトリガ用固定接点部17aとが接触(ON)するこ
とによって、信号処理回路への電源の供給を開始して駆
動するようにしており、前記所定の震度レベル以上の震
動が生じるまでは、信号処理回路への電源を供給するこ
となく、消費電力の低減を図っている。
【0027】この実施の形態では、可動電極15、第1
固定電極16および後述の信号処理回路を含めてセンサ
部が構成されており、このセンサ部は、プランジャ14
の直線変位に基づいて、震動の加速度に応じたリニア信
号、この実施の形態では、震動の加速度に応じたパルス
信号を出力するものである。
【0028】次に、各電極15〜17の構成を、さらに
詳細に説明する。第1固定電極16は、その中央部に、
プランジャ14が挿通する挿通孔16aを有する円板状
に形成されており、第2固定電極17は、その中央部に
下方に突出した凸状のトリガ用固定接点部17aを有す
る円板状に形成されており、各固定電極16,17は、
その周縁部から上方へ延びる図示しない端子部を有して
いる。
【0029】第1,第2固定電極16,17に対向配置
された可動電極15は、図2に示されるように、その周
縁部に、複数のスリット15bが円周に沿ってそれぞれ
形成されており、これらスリット15bによって、振り
子8の運動に伴うプランジャ14の上下方向の直線変位
に応じて、可動電極15が、第1固定電極16に対し
て、近接・離間できるように構成されている。
【0030】さらに、所定の震度レベル以上の震動によ
って、第2固定電極17のトリガ用固定接点部17a
に、可動電極15の中央部のトリガ用可動接点部15a
が接触・離間できるように、可動電極15のトリガ用可
動接点部15aの周囲には、複数のスリット15cが円
周に沿ってそれぞれ形成されている。
【0031】また、各電極15〜17が収納された電極
ホルダ10の収納凹部11の上方には、信号処理回路等
が搭載された回路基板20が、電極ホルダ10の内周の
段部10aに、支持された状態で収納されており、その
上方には、電極ホルダ10の収納凹部11を覆う蓋体2
1が、電極ホルダ10に嵌合されている。この蓋体21
の上部には、水平に横架された梁22が挿通する支持部
21aが形成されており、蓋体21、電極ホルダ10お
よび内ケース9が、梁22の支点22aを介して水平状
態になるように、揺動自在に吊設されており、これによ
って、いわゆる自動水平感震器が構成されている。
【0032】次に、以上の構成を有する感震器1の動作
を説明する。
【0033】この実施の形態の感震器1は、震動が印加
されてない初期状態においては、振り子8は、垂下され
た状態であって、振り子8の当接部8dが、プランジャ
14の下面の凹部14bの中央に嵌まり込んでおり、可
動電極15は、下方位置にあって、第1固定電極16と
可動電極15とは、初期の間隔を保持している。
【0034】この初期状態から所定の震度レベル以上の
震動が印加されると、振り子8が、図3に示されるよう
に振り子運動を行い、これによって、振り子8の当接部
8dに当接するプランジャ14が上下方向に直線変位
し、プランジャ14の作動部14cによって可動電極1
5が、上下方向の力を受けることになり、中央部分のト
リガ用可動接点部15aが、第2固定電極17のトリガ
用固定接点部17aに接触・離間し、また、可動電極1
5が、第1固定接点16と近接・離間する。
【0035】このトリガ用接点部15a,17aが最初
に接触(ON)した時点で後述のようにして信号処理回
路への電源の供給が開始され、信号処理回路は、従来の
静電容量式の感震器と同様に、可動電極15と第1固定
電極16との間の静電容量の変化に基づいて、震動によ
る加速度に対応した出力を与えるものである。
【0036】この実施の形態の感震器1によれば、水平
の全方向の震動による振り子の運動を、プランジャ14
によって直線変位に変換し、該プランジャ14の直線変
位によって可動電極15を第1固定電極16に対して近
接・離間させて両電極間の静電容量に基づいて、後述の
ように震動の加速度に応じたパルス信号を得るようにし
ているので、水平全方向の震動を検知してリニアな出力
を得ることが可能となる。
【0037】図4は、以上の構成を有する感震器のブロ
ック図である。
【0038】この感震器1は、上述の可動電極15と第
1固定電極16との間の静電容量の変化に対応した周波
数で発振するCR発振回路23と、該CR発振回路23
の出力に基づいて、震動の加速度に応じたパルス信号を
出力する信号処理回路24と、上述のトリガ用接点部1
5a,17aの出力によって信号処理回路24への電源
の供給を開始するトリガ回路25とを備えている。
【0039】この実施の形態では、所定の震度レベル以
上の震動によって、可動電極15のトリガ用可動接点部
15aが、固定電極17のトリガ用固定接点部17aに
接触することにより、信号処理回路24への電源の供給
が開始されて信号処理回路24が動作を開始するように
構成しており、常時、信号処理回路に通電している従来
例に比べて消費電力の低減を図ることができる。
【0040】図5は、この実施の形態のトリガ回路の構
成を示す回路図である。
【0041】この実施の形態のトリガ回路25は、PN
P型の第1トランジスタ26と、NPN型の第2トラン
ジスタ27と、上述のトリガ用接点部15a,17a
と、コンデンサ28と、複数の抵抗29〜33とを備え
ている。
【0042】このトリガ回路25では、所定の震度レベ
ル以上の震動によって、トリガ用接点部15a,17a
がオンすると、すなわち、可動電極15のトリガ用可動
接点部15aが、第2固定電極17のトリガ用固定接点
部17aに接触すると、第1トランジスタ26がオンし
て信号処理回路24の電源端子24aに電源が供給され
て駆動が開始されるとともに、第2トランジスタ27が
オンし、これによって、トリガ用接点部15a,17a
がオフしても電源の供給が継続される。すなわち、所定
の震動レベル以上の震動によってトリガ用接点部15
a,17aが、最初にオンした時点で電源の供給が開始
されて信号処理回路24の駆動が開始される。また、第
1トランジスタ26がオンすることにより、CR発振回
路23やその他の所要の回路部分にも電源の供給が開始
される。
【0043】なお、一定時間、例えば、数秒間の震動の
計測が終了すると、信号処理回路24は、制御端子24
bからハイレベルの出力を第1トランジスタ26のベー
スに与えて第1トランジスタ26をオフして電源の供給
を停止し、初期状態に復帰させる。
【0044】また、本発明の他の実施の形態として、ト
リガ回路を図6に示される構成としてもよい。
【0045】すなわち、図6のトリガ回路251は、P
NP型の第1トランジスタ34と、NPN型の第2トラ
ンジスタ35と、上述のトリガ用接点部15a,17a
と、ダイオード36と、複数の抵抗37〜39とを備え
ている。
【0046】このトリガ回路251では、所定の震度レ
ベル以上の震動によって、トリガ用接点部15a,17
aがオンすると、第2トランジスタ35がオンし、これ
によって、第1トランジスタ34がオンして信号処理回
路24の電源端子24aに電源が供給されるとともに、
第1トランジスタ34のコレクタと第2トランジスタの
ベースとが接続されているので、トリガ用接点部15
a,17aがオフしても電源の供給が継続される。そし
て、一定時間の計測が終了すると、信号処理回路24
は、制御端子24bの出力をローレベルとして第2トラ
ンジスタ35をオフし、これによって、第1トランジス
タ34をオフして電源の供給を停止し、初期状態に復帰
させる。
【0047】上述の実施の形態では、信号処理回路24
等が搭載された回路基板20を、内ケース9側に配設し
たけれども、本発明の他の実施の形態として、例えば図
7に示されるように、回路基板20の収納部40を有す
る外ケース31に収納し、該外ケース31にキャップ51
を嵌合してもよい。なお、図7において、回路基板20
の収納部40に隣接する収納部41に、上述の実施の形
態と同様の内ケース9等が収納される。
【0048】(実施の形態2)図8は、本発明の他の実
施の形態に係る感震器の断面図であり、図9は、その側
方から見た断面図である。
【0049】この実施の形態の感震器50は、ハウジン
グ51を備えており、このハウジング51は、外ケース
52の上部開口に、オイルダンパー53を備えるキャッ
プ54を嵌合連結して構成される。外ケース52には、
その底面中央にやや小径の開口部55が形成されるとと
もに、内周面に沿って引き出された端子85が配備され
ている。キャップ54には、上述のオイルダンパー53
が、環状の取付部材56を介して取り付けられている。
【0050】外ケース52およびキャップ54から構成
されるハウジング51内には、震動によって転がり運動
する感震子としての鋼球57が収納された有底筒状の内
ケース58が収納されおり、この内ケース58には、そ
の上部開口に、作動体としてのプランジャ59を変位可
能に支持する第1ガイド部材60を介してベース部材6
1が嵌合連結されている。
【0051】第1ガイド部材60の中央開口部に、上下
方向の直線変位が可能なように配設されたプランジャ5
9は、鋼球57の球面に沿う形状を有して前記鋼球57
に接触する接触部59aと、第1ガイド部材60の周縁
部に支持される大径な支持部59bと、上方に突出した
作動部59cとを有しており、震動によって鋼球57が
転がり運動をすることにより、プランジャ59が上下方
向に直線変位し、作動部59cによって、可動電極62
を変位させるとともに、トリガ用可動接点部を構成する
可動片63を変位させるものである。
【0052】第1ガイド部材60には、固定電極64
と、この固定電極に対向配置されるとともに、鋼球57
の転動に伴うプランジャ59の作動によって前記固定電
極64に近接・離間される可動電極63とが、絶縁性の
スペーサ65を介して配設されている。固定電極64
は、その中央部に、プランジャ59の上部が挿通する挿
通孔64aを有する円板状に形成されており、また、可
動電極62は、図10に示されるように、その中央部
に、プランジャ59の上部が挿通する挿通孔62aが形
成されるとともに、その周縁部に、複数のスリット62
bが円周に沿ってそれぞれ形成されており、これらスリ
ット62bによって、プランジャ14の上下方向の直線
変位に応じて、可動電極62が、固定電極64に対し
て、近接・離間できるように構成されている。
【0053】ベース部材61には、鋼球57の移動に伴
う前記プランジャ59の作動によって変位する可動片6
3が、片持ち状に設けられるとともに、該可動片63の
遊端側のトリガ用可動接点部63aが接触・離間するト
リガ用固定接点部66が設けられている。また、このベ
ース部材61の上部には、第2ガイド部材67が配備さ
れており、この第2ガイド部材67には、水平に横架さ
れた梁68が挿通するとともに、この梁68の支点68
aを介して、第2ガイド部材67、第1ガイド部材60
および内ケース58が、水平状態になるように、揺動自
在に吊設されており、これによって、いわゆる自動水平
感震器が構成されている。
【0054】次に、以上の構成を有する感震器の動作を
説明する。
【0055】この実施の形態の感震器は、震動が印加さ
れてない初期状態においては、鋼球57は、図8および
図9に示されるように、中央位置にあって、プランジャ
59も最も下方位置にあって、可動電極62は、固定電
極64から最も離間した状態にあるとともに、可動片6
3のトリガ用可動接点部63aもトリガ用固定接点部6
6から離間している。
【0056】この初期状態から所定の震度レベル以上の
震動が印加されると、鋼球57が転動し、これによっ
て、鋼球57に接触しているプランジャ59が上下方向
に直線変位し、プランジャ59の作動部59cの基端側
の部分を介して可動電極62が、上下方向に動作すると
ともに、作動部59cの上端によって可動片63が上下
方向に動作し、これによって、可動電極62が、固定電
極64に対して近接・離間するとともに、可動片63の
遊端側のトリガ用可動接点部63aが、トリガ用固定接
点部66に接触・離間する。
【0057】このトリガ用接点部63a,66が最初に
接触(ON)した時点で、上述の実施の形態と同様に信
号処理回路への電源の供給が開始され、可動電極62と
固定電極64との間の静電容量に基づいて、震動による
加速度に対応したパルス信号を出力するものである。
【0058】なお、トリガ回路の構成は、上述の図5あ
るいは図6と同様であるが、上述の実施の形態のよう
に、回路基板20が搭載されていないので、信号処理回
路等は、感震器50の外部に設けられることになる。
【0059】上述の各実施の形態では、可動電極と固定
電極との間の静電容量に基づいて、震動の加速度に応じ
たパルス信号を出力するように構成したけれども、本発
明の他の実施の形態として、マイクロコンピュータによ
って、前記静電容量に基づく震動の加速度から地震の危
険度を演算したり、地震の震動とそれ以外の衝撃による
震動とを判別するようにしてもよい。
【0060】上述の各実施の形態では、自動水平機構を
備えていたけれども、本発明の他の実施の形態として、
自動水平機構を備えていない構成としてもよい。
【0061】上述の実施の形態では、可動電極と固定電
極との間の静電容量に基づいて、加速度に応じたリニア
信号を得るようにしたけれけども、本発明の他の実施の
形態として、ピエゾ素子などを用いてリニア信号を得る
ようにしてもよい。
【0062】(実施の形態3)図11は、本発明の一つ
の実施の形態に係るガスメータのブロック図である。
【0063】この実施の形態のガスメータ69は、例え
ば、上述の実施の形態1に係る感震器1と、ガスの圧力
を検出する圧力センサ70と、ガスの入力ポートを開閉
する遮断弁としての電磁弁71と、前記感震器1あるい
は圧力センサ70の出力に基づいて、所定の震度レベル
以上の地震の発生時あるいはガス圧力の低下時には、電
磁弁71を閉じてガスの供給を遮断する一方、リセット
ボタン72の操作によるリセット信号が与えられたとき
には、電磁弁71を開いて遮断状態を解除するマイクロ
コンピュータ73とを備えている。
【0064】この実施の形態のガスメータ69によれ
ば、本発明に係る感震器1を内蔵しているので、所定の
震度レベル以上の水平全方向の震動の地震の発生時に
は、ガスの供給を遮断できることになる。
【0065】上述の実施の形態では、感震器をガスメー
タに内蔵したけれども、本発明の他の実施の形態とし
て、エレベータ、ストーブ、化学プラント、鉄道等に各
種機器や装置等に本発明に係る感震器を装備して地震の
発生時には、所要の動作を行わせて各種の災害を未然に
防止できるようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、水平全方
向の震動によって運動する振り子や球体といった感震子
の運動によって作動体を変位させ、この作動体の変位に
基づいて、震動の加速度に応じたリニア信号を出力する
ので、水平全方向の震動を検知できるとともに、震動に
よる加速度に応じたリニアな出力を得ることができる。
【0067】また、本発明によれば、感震子等が配設さ
れたケースが、ハウジング内に水平状態になるように、
揺動自在に吊設されているので、前記ハウジングを多少
傾斜した状態で設置したとしても、ケースは、自動的に
水平状態に保たれることになり、誤動作することがな
い。
【0068】さらに、本発明によれば、信号処理回路が
搭載された回路基板が、ケースまたはハウジングに配設
されるので、感震器とは別に信号処理回路を設ける必要
がない。
【0069】また、本発明によれば、地震による水平全
方向の震動を検知して地震の発生時には、ガスの供給を
遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係る感震器の断面
図である。
【図2】図1の可動電極の平面図である。
【図3】震動状態における図1に対応する断面図であ
る。
【図4】図1の感震器のブロック図である。
【図5】図4のトリガ回路の回路図である。
【図6】他の実施の形態のトリガ回路の回路図である。
【図7】本発明の他の実施の形態の斜視図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る感震器の断面図
である。
【図9】図8の側方から見た断面図である。
【図10】図8の可動電極の平面図である。
【図11】本発明の一つの実施の形態に係るガスメータ
のブロック図である。
【図12】従来の静電容量式センサの構成図である。
【符号の説明】
1,50 感震器 2,51 ハウジング 8 振り子 9,58 内ケース 14,59 プランジャ 15,62 可動電極 16 第1固定電極 17 第2固定電極 15a,63a トリガ用可動接点部 17a,66 トリガ用固定接点部 64 固定電極 69 ガスメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 備後 英之 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−261831(JP,A) 特開 昭50−7575(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01H 1/00 G01H 11/06 G01P 15/125

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 震動によって運動する感震子と、該感震
    子の運動に応じて変位する作動体と、前記作動体の変位
    に基づいて、前記震動の加速度に応じたリニア信号を出
    力するセンサ部とを備えるとともに、前記感震子が、震
    動によって振り子運動をして前記作動体を変位させる振
    り子であり、 前記センサ部は、固定電極と、該固定電極に対向配置さ
    れるとともに、前記作動体の直線変位に応じて、前記固
    定電極に対して近接・離間する可動電極とを備え、 前記感震子は、大略短円柱状の重り部と、その中央部か
    ら上方に延びる軸部と、該軸部の上端側に形成された大
    略球体状の支点部と、この支点部の上端側に形成されて
    前記作動体に当接する当接部とを有しており、該当接部
    の上端は、球面状に形成され、 前記作動体は、下面側には、その中央部に前記振り子の
    前記当接部上端の前記球面に対応した球面状の凹部を有
    しており、また、上面側には、当該作動体の上下方向の
    直線変位に応じて、この作動体の上方に配設された可動
    電極を、その下方の固定電極に対して近接・離間させる
    作動部が上方へ突設されている ことを特徴とする感震
    器。
  2. 【請求項2】 震動によって運動する感震子と、該感震
    子の運動に応じて変位する作動体と、前記作動体の変位
    に基づいて、前記震動の加速度に応じたリニア信号を出
    力するセンサ部とを備えるとともに、前記感震子が、震
    動によって転がり運動をして前記作動体を変位させる球
    体であり、 前記センサ部は、固定電極と、該固定電極に対向配置さ
    れるとともに、前記作動体の直線変位に応じて、前記固
    定電極に対して近接・離間する可動電極とを備え、 前記作動体は、ガイド部材により上下に変位可能に支持
    されるとともに、前記球体の球面に沿う形状を有して前
    記球体に接触する接触部と、上方に突出しかつ前記可動
    電極を変位させる作動部とを有していることを特徴とす
    感震器。
  3. 【請求項3】 ケース内に前記感震子が配設されるとと
    もに、該感震子の上部に前記作動体および前記両電極が
    配設され、前記ケースが、ハウジング内に、水平になる
    ように、揺動自在に吊設される請求項1または2記載の
    感震器。
  4. 【請求項4】 前記固定電極と前記可動電極との間の静
    電容量に基づいて、前記リニア信号を出力する信号処理
    回路を備えるとともに、該信号処理回路が搭載された回
    路基板が、前記ケースまたは前記ハウジングに配設され
    る請求項記載の感震器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないしのいずれかに記載の感
    震器を内蔵したことを特徴とするガスメータ。
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