JPH1026554A - 感震器およびガスメータ - Google Patents
感震器およびガスメータInfo
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- JPH1026554A JPH1026554A JP18322796A JP18322796A JPH1026554A JP H1026554 A JPH1026554 A JP H1026554A JP 18322796 A JP18322796 A JP 18322796A JP 18322796 A JP18322796 A JP 18322796A JP H1026554 A JPH1026554 A JP H1026554A
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- vibration
- seismic
- power
- circuit
- electrode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】消費電力を低減した感震器を提供する。
【解決手段】所定の震度レベルで開閉するトリガ用接点
部15a,17aが、最初にオンしたときに、第1トラ
ンジタ26をオンして信号処理回路24に電源の供給を
開始するとともに、第2トランジタ27をオンすること
により、電源の供給を継続するように構成し、前記所定
の震度レベル以上の震動があるまでは、信号処理回路2
4への電源の供給を行わないようにして、常時電源を供
給する従来例に比べて電力消費を低減している。
部15a,17aが、最初にオンしたときに、第1トラ
ンジタ26をオンして信号処理回路24に電源の供給を
開始するとともに、第2トランジタ27をオンすること
により、電源の供給を継続するように構成し、前記所定
の震度レベル以上の震動があるまでは、信号処理回路2
4への電源の供給を行わないようにして、常時電源を供
給する従来例に比べて電力消費を低減している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震を感知する感
震器および該感震器を内蔵したガスメータに関する。
震器および該感震器を内蔵したガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の感震器として、静電容量
式の加速度センサを利用したものがある。この静電容量
式の感震器は、可動電極と、この可動電極に対向配置さ
れた固定電極とを備え、震動によって発生する加速度に
よって可動電極が上下動して固定電極に近接・離間する
ことにより、可動電極と固定電極との間の静電容量が変
化し、この静電容量の変化を発振周波数の変化として検
知するものである。
式の加速度センサを利用したものがある。この静電容量
式の感震器は、可動電極と、この可動電極に対向配置さ
れた固定電極とを備え、震動によって発生する加速度に
よって可動電極が上下動して固定電極に近接・離間する
ことにより、可動電極と固定電極との間の静電容量が変
化し、この静電容量の変化を発振周波数の変化として検
知するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
感震器では、静電容量式の加速度センサに常時通電して
おく必要があり、電池を電源としたシステムでは、寿命
が短くならざるを得ないという難点がある。
感震器では、静電容量式の加速度センサに常時通電して
おく必要があり、電池を電源としたシステムでは、寿命
が短くならざるを得ないという難点がある。
【0004】本発明は、上述の技術的課題に鑑みてなさ
れたものであって、消費電力を低減した感震器および該
感震器を内蔵したガスメータを提供することを目的とす
る。
れたものであって、消費電力を低減した感震器および該
感震器を内蔵したガスメータを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
を達成するために、次のように構成している。
【0006】すなわち、本発明の感震器は、震動によっ
て動作する接点機構を備え、前記接点機構の出力によっ
て所要の回路への電源の供給が開始されて前記所要の回
路が駆動されるものであり、前記接点機構を、固定接点
部と、所定レベル以上の震動によって前記固定接点部に
接触・離間する可動接点部とで構成するとともに、前記
接点部の出力によって、所要の回路への電源の供給を開
始してその供給状態を自己保持する電源保持回路を備え
る構成とするのが好ましい。
て動作する接点機構を備え、前記接点機構の出力によっ
て所要の回路への電源の供給が開始されて前記所要の回
路が駆動されるものであり、前記接点機構を、固定接点
部と、所定レベル以上の震動によって前記固定接点部に
接触・離間する可動接点部とで構成するとともに、前記
接点部の出力によって、所要の回路への電源の供給を開
始してその供給状態を自己保持する電源保持回路を備え
る構成とするのが好ましい。
【0007】また、本発明の感震器は、震動によって運
動する感震子がケース内に配設されるとともに、前記感
震子の上部に、該感震子の運動に応じて直線変位する作
動体と、固定電極に対向配置されて前記作動体の直線変
位に応じて、前記固定電極に対して近接・離間する可動
電極とが配設され、前記所要の回路は、前記両電極間の
静電容量に基づいて、前記震動による加速度に応じた出
力を与えるものである。
動する感震子がケース内に配設されるとともに、前記感
震子の上部に、該感震子の運動に応じて直線変位する作
動体と、固定電極に対向配置されて前記作動体の直線変
位に応じて、前記固定電極に対して近接・離間する可動
電極とが配設され、前記所要の回路は、前記両電極間の
静電容量に基づいて、前記震動による加速度に応じた出
力を与えるものである。
【0008】さらに、本発明の感震器は、所要の回路が
搭載された回路基板が、前記ケースに配設されるととも
に、前記ケースが、ハウジング内に水平状態になるよう
に、揺動自在に吊設されるものである。
搭載された回路基板が、前記ケースに配設されるととも
に、前記ケースが、ハウジング内に水平状態になるよう
に、揺動自在に吊設されるものである。
【0009】また、本発明のガスメータは、本発明の感
震器を内蔵したものである。
震器を内蔵したものである。
【0010】本発明の感震器によれば、震動による接点
機構の出力によって所要の回路への電源の供給が開始さ
れるので、地震の発生していない通常時には、電源を供
給する必要がなく、電力消費を低減できることになる。
機構の出力によって所要の回路への電源の供給が開始さ
れるので、地震の発生していない通常時には、電源を供
給する必要がなく、電力消費を低減できることになる。
【0011】また、本発明の感震器によれば、接点機構
を、所定レベル以上の震動によって固定接点部に接触・
離間する可動接点部で構成するので、所定レベル以上の
震動の地震が発生したときにのみ所要の回路に電源を供
給して動作させることができ、さらに、両接点部が開閉
しても、電源保持回路によって電源の供給を継続できる
ことになる。
を、所定レベル以上の震動によって固定接点部に接触・
離間する可動接点部で構成するので、所定レベル以上の
震動の地震が発生したときにのみ所要の回路に電源を供
給して動作させることができ、さらに、両接点部が開閉
しても、電源保持回路によって電源の供給を継続できる
ことになる。
【0012】さらに、本発明の感震器によれば、震動に
よる感震子の運動を、作動体によって直線変位に変換
し、この直線変位に応じて可動電極を固定電極に近接・
離間させて可動電極と固定電極との間の静電容量を変化
させるので、水平全方向の震動を静電容量の変化として
検出できるとともに、所要の回路は、前記静電容量に基
づいて、震動による加速度に応じた出力を与えるので、
従来の静電容量式のセンサと同様に、リニアな出力を得
ることができる。
よる感震子の運動を、作動体によって直線変位に変換
し、この直線変位に応じて可動電極を固定電極に近接・
離間させて可動電極と固定電極との間の静電容量を変化
させるので、水平全方向の震動を静電容量の変化として
検出できるとともに、所要の回路は、前記静電容量に基
づいて、震動による加速度に応じた出力を与えるので、
従来の静電容量式のセンサと同様に、リニアな出力を得
ることができる。
【0013】また、本発明の感震器によれば、いわゆ
る、自動水平機構によって、感震子等が配設されたケー
スが、ハウジング内に水平状態になるように、揺動自在
に吊設されているので、前記ハウジングを多少傾斜した
状態で設置したとしても、ケースは、自動的に水平状態
に保たれることになり、誤動作することがない。
る、自動水平機構によって、感震子等が配設されたケー
スが、ハウジング内に水平状態になるように、揺動自在
に吊設されているので、前記ハウジングを多少傾斜した
状態で設置したとしても、ケースは、自動的に水平状態
に保たれることになり、誤動作することがない。
【0014】また、本発明のガスメータによれば、本発
明の感震器を内蔵しているので、消費電力の低減を図る
ことができる。
明の感震器を内蔵しているので、消費電力の低減を図る
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明の実施
の形態について詳細に説明する。
の形態について詳細に説明する。
【0016】(実施の形態1)図1は、本発明の一つの
実施の形態に係る感震器の断面図である。
実施の形態に係る感震器の断面図である。
【0017】この実施の形態の感震器1は、ハウジング
2を備えており、このハウジング2は、外ケース3の上
部開口に、オイルダンパー4を備えるキャップ5を嵌合
連結して構成される。外ケース3には、その底面中央に
やや小径の開口部6が形成されており、キャップ5に
は、上述のオイルダンパー4が、環状の取付部材7を介
して取り付けられている。
2を備えており、このハウジング2は、外ケース3の上
部開口に、オイルダンパー4を備えるキャップ5を嵌合
連結して構成される。外ケース3には、その底面中央に
やや小径の開口部6が形成されており、キャップ5に
は、上述のオイルダンパー4が、環状の取付部材7を介
して取り付けられている。
【0018】外ケース3およびキャップ5から構成され
るハウジング2内には、震動によって振り子運動をする
感震子としての振り子8が揺動自在に配設された有底筒
状の内ケース9が収納されおり、この内ケース9には、
その上部開口に、後述の電極を保持するとともに、作動
体としてのプランジャ14を変位可能に支持する電極ホ
ルダ10が嵌合連結されている。
るハウジング2内には、震動によって振り子運動をする
感震子としての振り子8が揺動自在に配設された有底筒
状の内ケース9が収納されおり、この内ケース9には、
その上部開口に、後述の電極を保持するとともに、作動
体としてのプランジャ14を変位可能に支持する電極ホ
ルダ10が嵌合連結されている。
【0019】この実施の形態では、感震子としての振り
子8は、大略短円柱状の重り部8aと、その中央部から
上方に延びる軸部8bと、該軸部8bの上端側に形成さ
れた大略球体状の支点部8cと、この支点部8cの上端
側に形成されてプランジャ14に当接する当接部8dと
を有しており、該当接部8dの上端は、球面状に形成さ
れている。
子8は、大略短円柱状の重り部8aと、その中央部から
上方に延びる軸部8bと、該軸部8bの上端側に形成さ
れた大略球体状の支点部8cと、この支点部8cの上端
側に形成されてプランジャ14に当接する当接部8dと
を有しており、該当接部8dの上端は、球面状に形成さ
れている。
【0020】電極ホルダ10は、その上面側に、電極等
を収納する収納凹部11を有するとともに、その中央部
には、プランジャ14を支持する段部12aを有する貫
通孔12を備えている。また、この電極ホルダ10の下
面側には、中央部に保持孔13aを有する振り子ホルダ
13が、該保持孔13aに振り子8の支点部8cを保持
した状態で取り付けられており、これによって、振り子
8は、支点部8cを中心として振り子運動が可能なよう
に揺動自在となっている。
を収納する収納凹部11を有するとともに、その中央部
には、プランジャ14を支持する段部12aを有する貫
通孔12を備えている。また、この電極ホルダ10の下
面側には、中央部に保持孔13aを有する振り子ホルダ
13が、該保持孔13aに振り子8の支点部8cを保持
した状態で取り付けられており、これによって、振り子
8は、支点部8cを中心として振り子運動が可能なよう
に揺動自在となっている。
【0021】電極ホルダ10の貫通孔12の段部12a
に支持された作動体としてのプランジャ14は、鍔部1
4aを有するとともに、下面側には、その中央部に振り
子8の当接部8dの球面に対応した球面状の凹部14b
を有しており、また、上面側には、当該プランジャ14
の上下方向の直線変位に応じて、このプランジャ14の
上方に配設された可動電極15を、その下方の第1固定
電極16に対して近接・離間させる作動部14cが、円
周状に沿って上方へ突設されており、また、中央部は、
後述のトリガ用接点部分に対応した凹部14dとなって
いる。
に支持された作動体としてのプランジャ14は、鍔部1
4aを有するとともに、下面側には、その中央部に振り
子8の当接部8dの球面に対応した球面状の凹部14b
を有しており、また、上面側には、当該プランジャ14
の上下方向の直線変位に応じて、このプランジャ14の
上方に配設された可動電極15を、その下方の第1固定
電極16に対して近接・離間させる作動部14cが、円
周状に沿って上方へ突設されており、また、中央部は、
後述のトリガ用接点部分に対応した凹部14dとなって
いる。
【0022】このプランジャ14は、震動による振り子
8の振り子運動に伴って該振り子8の上端の当接部8d
が、プランジャ14の下面側の凹部14dに沿って移動
することにより、上下方向へ直線変位するものであり、
振り子8の振れ量とプランジャ14の変位量とが対応す
るように構成されており、このプランジャ14の上下方
向の直線変位によって該プランジャ14の作動部14c
を介して可動電極15を、第1固定電極16に対して近
接・離間させるものである。
8の振り子運動に伴って該振り子8の上端の当接部8d
が、プランジャ14の下面側の凹部14dに沿って移動
することにより、上下方向へ直線変位するものであり、
振り子8の振れ量とプランジャ14の変位量とが対応す
るように構成されており、このプランジャ14の上下方
向の直線変位によって該プランジャ14の作動部14c
を介して可動電極15を、第1固定電極16に対して近
接・離間させるものである。
【0023】電極ホルダ10の収納凹部11内には、第
1固定電極16、可動電極15および第2固定電極17
が、絶縁材料からなる円環状のスペーサ18,19を介
して収納配置されており、図示しない電極抑えによって
上方から押し付けられた状態で収納されている。
1固定電極16、可動電極15および第2固定電極17
が、絶縁材料からなる円環状のスペーサ18,19を介
して収納配置されており、図示しない電極抑えによって
上方から押し付けられた状態で収納されている。
【0024】この実施の形態の感震器1は、震動による
振り子8の振り子運動によって、プランジヤ14を介し
て可動電極15を、第1固定電極16に対して近接・離
間させて両電極間の静電量に容量に基づいて、後述の信
号処理回路によって震動の加速度に応じたパルス信号を
出力するものである。
振り子8の振り子運動によって、プランジヤ14を介し
て可動電極15を、第1固定電極16に対して近接・離
間させて両電極間の静電量に容量に基づいて、後述の信
号処理回路によって震動の加速度に応じたパルス信号を
出力するものである。
【0025】さらに、この実施の形態では、消費電力の
低減を図るために、所定の震度レベル、例えば震度5以
上の震動によって、接点機構を構成する可動電極15の
中央部のトリガ用可動接点部15aと、第2固定電極1
7の中央部のトリガ用固定接点部17aとが接触(O
N)することによって、所要の回路としての信号処理回
路への電源の供給を開始して駆動するようにしており、
前記所定の震度レベル以上の震動が生じるまでは、信号
処理回路への電源を供給しないようにしている。
低減を図るために、所定の震度レベル、例えば震度5以
上の震動によって、接点機構を構成する可動電極15の
中央部のトリガ用可動接点部15aと、第2固定電極1
7の中央部のトリガ用固定接点部17aとが接触(O
N)することによって、所要の回路としての信号処理回
路への電源の供給を開始して駆動するようにしており、
前記所定の震度レベル以上の震動が生じるまでは、信号
処理回路への電源を供給しないようにしている。
【0026】次に、各電極15〜17の構成を、さらに
詳細に説明する。第1固定電極16は、その中央部に、
プランジャ14が挿通する挿通孔16aを有する円板状
に形成されており、第2固定電極17は、その中央部に
下方に突出した凸状のトリガ用固定接点部17aを有す
る円板状に形成されており、各固定電極16,17は、
その周縁部から上方へ延びる図示しない端子部を有して
いる。
詳細に説明する。第1固定電極16は、その中央部に、
プランジャ14が挿通する挿通孔16aを有する円板状
に形成されており、第2固定電極17は、その中央部に
下方に突出した凸状のトリガ用固定接点部17aを有す
る円板状に形成されており、各固定電極16,17は、
その周縁部から上方へ延びる図示しない端子部を有して
いる。
【0027】第1,第2固定電極16,17に対向配置
された可動電極15は、図2に示されるように、その周
縁部に、複数のスリット15bが円周に沿ってそれぞれ
形成されており、これらスリット15bによって、振り
子8の運動に伴うプランジャ14の上下方向の直線変位
に応じて、可動電極15が、第1固定電極16に対し
て、近接・離間できるように構成されている。
された可動電極15は、図2に示されるように、その周
縁部に、複数のスリット15bが円周に沿ってそれぞれ
形成されており、これらスリット15bによって、振り
子8の運動に伴うプランジャ14の上下方向の直線変位
に応じて、可動電極15が、第1固定電極16に対し
て、近接・離間できるように構成されている。
【0028】さらに、所定の震度レベル以上の震動によ
って、第2固定電極17のトリガ用固定接点部17a
に、可動電極15の中央部のトリガ用可動接点部15a
が接触・離間できるように、可動電極15のトリガ用可
動接点部15aの周囲には、複数のスリット15cが円
周に沿ってそれぞれ形成されている。
って、第2固定電極17のトリガ用固定接点部17a
に、可動電極15の中央部のトリガ用可動接点部15a
が接触・離間できるように、可動電極15のトリガ用可
動接点部15aの周囲には、複数のスリット15cが円
周に沿ってそれぞれ形成されている。
【0029】この実施の形態では、可動電極15の中央
部のトリガ用可動接点部15aと、第2固定電極17の
トリガ用固定接点部17aとによって、所定の震度レベ
ル以上の震動によって開閉出力を与える接点機構が構成
されており、この接点機構の最初のオン出力によって、
所要の回路としての信号処理回路への電源の供給が開始
されるものである。
部のトリガ用可動接点部15aと、第2固定電極17の
トリガ用固定接点部17aとによって、所定の震度レベ
ル以上の震動によって開閉出力を与える接点機構が構成
されており、この接点機構の最初のオン出力によって、
所要の回路としての信号処理回路への電源の供給が開始
されるものである。
【0030】各電極15〜17が収納された電極ホルダ
10の収納凹部11の上方には、信号処理回路等が搭載
された回路基板20が、電極ホルダ10の内周の段部1
0aに、支持された状態で収納されており、その上方に
は、電極ホルダ10の収納凹部11を覆う蓋体21が、
電極ホルダ10に嵌合されている。この蓋体21の上部
には、水平に横架された梁22が挿通する支持部21a
が、形成されており、蓋体21、電極ホルダ10および
内ケース9が、梁22の支点22aを介して水平状態に
なるように、揺動自在に吊設されており、これによっ
て、いわゆる自動水平感震器が構成されている。
10の収納凹部11の上方には、信号処理回路等が搭載
された回路基板20が、電極ホルダ10の内周の段部1
0aに、支持された状態で収納されており、その上方に
は、電極ホルダ10の収納凹部11を覆う蓋体21が、
電極ホルダ10に嵌合されている。この蓋体21の上部
には、水平に横架された梁22が挿通する支持部21a
が、形成されており、蓋体21、電極ホルダ10および
内ケース9が、梁22の支点22aを介して水平状態に
なるように、揺動自在に吊設されており、これによっ
て、いわゆる自動水平感震器が構成されている。
【0031】次に、以上の構成を有する感震器1の動作
を説明する。
を説明する。
【0032】この実施の形態の感震器1は、震動が印加
されてない初期状態においては、振り子8は、垂下され
た状態であって、振り子8の当接部8dが、プランジャ
14の下面の凹部14bの中央に嵌まり込んでおり、可
動電極15は、下方位置にあって、第1固定電極16と
可動電極15とは、初期の間隔を保持している。
されてない初期状態においては、振り子8は、垂下され
た状態であって、振り子8の当接部8dが、プランジャ
14の下面の凹部14bの中央に嵌まり込んでおり、可
動電極15は、下方位置にあって、第1固定電極16と
可動電極15とは、初期の間隔を保持している。
【0033】この初期状態から所定の震度レベル以上の
震動が印加されると、振り子8が、図3に示されるよう
に振り子運動を行い、これによって、振り子8の当接部
8dに当接するプランジャ14が上下方向に直線変位
し、プランジャ14の作動部14cによって可動電極1
5が、上下方向の力を受けることになり、中央部分のト
リガ用可動接点部15aが、第2固定電極17のトリガ
用固定接点部17aに接触・離間し、また、可動電極1
5が、第1固定接点16と近接・離間する。
震動が印加されると、振り子8が、図3に示されるよう
に振り子運動を行い、これによって、振り子8の当接部
8dに当接するプランジャ14が上下方向に直線変位
し、プランジャ14の作動部14cによって可動電極1
5が、上下方向の力を受けることになり、中央部分のト
リガ用可動接点部15aが、第2固定電極17のトリガ
用固定接点部17aに接触・離間し、また、可動電極1
5が、第1固定接点16と近接・離間する。
【0034】このトリガ用接点部15a,17aが最初
に接触(ON)した時点で後述のようにして信号処理回
路への電源の供給が開始され、信号処理回路は、従来の
静電容量式の感震器と同様に、可動電極15と第1固定
電極16との間の静電容量の変化に基づいて、震動によ
る加速度に対応した出力を与えるものである。
に接触(ON)した時点で後述のようにして信号処理回
路への電源の供給が開始され、信号処理回路は、従来の
静電容量式の感震器と同様に、可動電極15と第1固定
電極16との間の静電容量の変化に基づいて、震動によ
る加速度に対応した出力を与えるものである。
【0035】この実施の形態の感震器1によれば、水平
の全方向の震動によって振り子運動をする振り子の運動
を、プランジャ14によって直線変位に変換し、該プラ
ンジャ14の直線変位によって可動電極15を第1固定
電極16に対して近接・離間させて両電極間の静電容量
に基づいて、後述のように震動の加速度に応じたパルス
信号を得るようにしているので、水平全方向の震動を検
知してリニアな出力を得ることが可能となる。
の全方向の震動によって振り子運動をする振り子の運動
を、プランジャ14によって直線変位に変換し、該プラ
ンジャ14の直線変位によって可動電極15を第1固定
電極16に対して近接・離間させて両電極間の静電容量
に基づいて、後述のように震動の加速度に応じたパルス
信号を得るようにしているので、水平全方向の震動を検
知してリニアな出力を得ることが可能となる。
【0036】図4は、以上の構成を有する感震器のブロ
ック図である。
ック図である。
【0037】この感震器1は、上述の可動電極15と第
1固定電極16との間の静電容量の変化に対応した周波
数で発振するCR発振回路23と、該CR発振回路23
の出力に基づいて、震動の加速度に応じたパルス信号を
出力する所要の回路としての信号処理回路24と、上述
のトリガ用接点部15a,17aの出力によって信号処
理回路24への電源の供給を開始して電源供給状態を自
己保持する電源保持回路としてのトリガ回路25とを備
えている。
1固定電極16との間の静電容量の変化に対応した周波
数で発振するCR発振回路23と、該CR発振回路23
の出力に基づいて、震動の加速度に応じたパルス信号を
出力する所要の回路としての信号処理回路24と、上述
のトリガ用接点部15a,17aの出力によって信号処
理回路24への電源の供給を開始して電源供給状態を自
己保持する電源保持回路としてのトリガ回路25とを備
えている。
【0038】この実施の形態では、所定の震度レベル以
上の震動によって、可動電極15のトリガ用可動接点部
15aが、固定電極17のトリガ用固定接点部17aに
接触することにより、信号処理回路24への電源の供給
が開始されて信号処理回路24が動作を開始するように
構成しており、常時、信号処理回路に通電している従来
例に比べて消費電力の低減を図ることができる。
上の震動によって、可動電極15のトリガ用可動接点部
15aが、固定電極17のトリガ用固定接点部17aに
接触することにより、信号処理回路24への電源の供給
が開始されて信号処理回路24が動作を開始するように
構成しており、常時、信号処理回路に通電している従来
例に比べて消費電力の低減を図ることができる。
【0039】図5は、この実施の形態のトリガ回路の構
成を示す回路図である。
成を示す回路図である。
【0040】この実施の形態のトリガ回路25は、PN
P型の第1トランジスタ26と、NPN型の第2トラン
ジスタ27と、上述のトリガ用接点部15a,17a
と、コンデンサ28と、複数の抵抗29〜33とを備え
ている。
P型の第1トランジスタ26と、NPN型の第2トラン
ジスタ27と、上述のトリガ用接点部15a,17a
と、コンデンサ28と、複数の抵抗29〜33とを備え
ている。
【0041】このトリガ回路25では、所定の震度レベ
ル以上の震動によって、トリガ用接点部15a,17a
がオンすると、すなわち、可動電極15のトリガ用可動
接点部15aが、第2固定電極17のトリガ用固定接点
部17aに接触すると、第1トランジスタ26がオンし
て信号処理回路24の電源端子24aに電源が供給され
て駆動が開始されるとともに、第2トランジスタ27が
オンし、これによって、トリガ用接点部15a,17a
がオフしても電源の供給が継続される。すなわち、所定
の震動レベル以上の震動によってトリガ用接点部15
a,17aが、最初にオンした時点で電源の供給が開始
されて信号処理回路24の駆動が開始されるとともに、
その電源供給状態が自己保持される。
ル以上の震動によって、トリガ用接点部15a,17a
がオンすると、すなわち、可動電極15のトリガ用可動
接点部15aが、第2固定電極17のトリガ用固定接点
部17aに接触すると、第1トランジスタ26がオンし
て信号処理回路24の電源端子24aに電源が供給され
て駆動が開始されるとともに、第2トランジスタ27が
オンし、これによって、トリガ用接点部15a,17a
がオフしても電源の供給が継続される。すなわち、所定
の震動レベル以上の震動によってトリガ用接点部15
a,17aが、最初にオンした時点で電源の供給が開始
されて信号処理回路24の駆動が開始されるとともに、
その電源供給状態が自己保持される。
【0042】なお、第1トランジスタ26がオンするこ
とにより、CR発振回路23やその他の所要の回路部分
にも電源の供給が開始されるが、本発明の他の実施の形
態として、CR発振回路23やその他の回路部分には、
常時電源を供給するようにしてもよい。すなわち、本発
明では、接点機構によって、電源の供給を開始する所要
の回路は、任意に設定してもよい。
とにより、CR発振回路23やその他の所要の回路部分
にも電源の供給が開始されるが、本発明の他の実施の形
態として、CR発振回路23やその他の回路部分には、
常時電源を供給するようにしてもよい。すなわち、本発
明では、接点機構によって、電源の供給を開始する所要
の回路は、任意に設定してもよい。
【0043】この実施の形態では、電源の供給を開始し
て一定時間、例えば、数秒間の震動の計測が終了する
と、信号処理回路24は、制御端子24bからハイレベ
ルの出力を第1トランジスタ26のベースに与えて第1
トランジスタ26をオフして電源の供給を停止し、初期
状態に復帰させる。
て一定時間、例えば、数秒間の震動の計測が終了する
と、信号処理回路24は、制御端子24bからハイレベ
ルの出力を第1トランジスタ26のベースに与えて第1
トランジスタ26をオフして電源の供給を停止し、初期
状態に復帰させる。
【0044】また、本発明の他の実施の形態として、電
源保持回路としてのトリガ回路を図6に示される構成と
してもよい。
源保持回路としてのトリガ回路を図6に示される構成と
してもよい。
【0045】すなわち、図6のトリガ回路251は、P
NP型の第1トランジスタ34と、NPN型の第2トラ
ンジスタ35と、上述のトリガ用接点部15a,17a
と、ダイオード36と、複数の抵抗37〜39とを備え
ている。
NP型の第1トランジスタ34と、NPN型の第2トラ
ンジスタ35と、上述のトリガ用接点部15a,17a
と、ダイオード36と、複数の抵抗37〜39とを備え
ている。
【0046】このトリガ回路251では、所定の震度レ
ベル以上の震動によって、トリガ用接点部15a,17
aがオンすると、第2トランジスタ35がオンし、これ
によって、第1トランジスタ34がオンして信号処理回
路24の電源端子24aに電源が供給されるとともに、
第1トランジスタ34のコレクタと第2トランジスタの
ベースとが接続されているので、トリガ用接点部15
a,17aがオフしても電源の供給が継続される。すな
わち、電源の供給状態が自己保持される。そして、一定
時間の計測が終了すると、信号処理回路24は、制御端
子24bの出力をローレベルとして第2トランジスタ3
5をオフし、これによって、第1トランジスタ34をオ
フして電源の供給を停止し、初期状態に復帰させる。
ベル以上の震動によって、トリガ用接点部15a,17
aがオンすると、第2トランジスタ35がオンし、これ
によって、第1トランジスタ34がオンして信号処理回
路24の電源端子24aに電源が供給されるとともに、
第1トランジスタ34のコレクタと第2トランジスタの
ベースとが接続されているので、トリガ用接点部15
a,17aがオフしても電源の供給が継続される。すな
わち、電源の供給状態が自己保持される。そして、一定
時間の計測が終了すると、信号処理回路24は、制御端
子24bの出力をローレベルとして第2トランジスタ3
5をオフし、これによって、第1トランジスタ34をオ
フして電源の供給を停止し、初期状態に復帰させる。
【0047】上述の実施の形態では、信号処理回路24
等が搭載された回路基板20を、内ケース9側に配設し
たけれども、本発明の他の実施の形態として、例えば図
7に示されるように、回路基板20の収納部40を有す
る外ケース31に収納し、該外ケース31にキャップ51
を嵌合してもよい。なお、図7において、回路基板20
の収納部40に隣接する収納部41に、上述の実施の形
態と同様の内ケース9等が収納される。
等が搭載された回路基板20を、内ケース9側に配設し
たけれども、本発明の他の実施の形態として、例えば図
7に示されるように、回路基板20の収納部40を有す
る外ケース31に収納し、該外ケース31にキャップ51
を嵌合してもよい。なお、図7において、回路基板20
の収納部40に隣接する収納部41に、上述の実施の形
態と同様の内ケース9等が収納される。
【0048】(実施の形態2)図8は、本発明の他の実
施の形態に係る感震器の断面図であり、図9は、その側
方から見た断面図である。
施の形態に係る感震器の断面図であり、図9は、その側
方から見た断面図である。
【0049】この実施の形態の感震器50は、ハウジン
グ51を備えており、このハウジング51は、外ケース
52の上部開口に、オイルダンパー53を備えるキャッ
プ54を嵌合連結して構成される。外ケース52には、
その底面中央にやや小径の開口部55が形成されるとと
もに、内周面に沿って引き出された端子85が配備され
ている。キャップ54には、上述のオイルダンパー53
が、環状の取付部材56を介して取り付けられている。
グ51を備えており、このハウジング51は、外ケース
52の上部開口に、オイルダンパー53を備えるキャッ
プ54を嵌合連結して構成される。外ケース52には、
その底面中央にやや小径の開口部55が形成されるとと
もに、内周面に沿って引き出された端子85が配備され
ている。キャップ54には、上述のオイルダンパー53
が、環状の取付部材56を介して取り付けられている。
【0050】外ケース52およびキャップ54から構成
されるハウジング51内には、震動によって転がり運動
する感震子としての鋼球57が収納された有底筒状の内
ケース58が収納されおり、この内ケース58には、そ
の上部開口に、作動体としてのプランジャ59を変位可
能に支持する第1ガイド部材60を介してベース部材6
1が嵌合連結されている。
されるハウジング51内には、震動によって転がり運動
する感震子としての鋼球57が収納された有底筒状の内
ケース58が収納されおり、この内ケース58には、そ
の上部開口に、作動体としてのプランジャ59を変位可
能に支持する第1ガイド部材60を介してベース部材6
1が嵌合連結されている。
【0051】第1ガイド部材60の中央開口部に、上下
方向の直線変位が可能なように配設されたプランジャ5
9は、鋼球57の球面に沿う形状を有して前記鋼球57
に接触する接触部59aと、第1ガイド部材60の周縁
部に支持される大径な支持部59bと、上方に突出した
作動部59cとを有しており、震動によって鋼球57が
転がり運動をすることにより、プランジャ59が上下方
向に直線変位し、作動部59cによって、可動電極62
を変位させるとともに、トリガ用可動接点部を構成する
可動片63を変位させるものである。
方向の直線変位が可能なように配設されたプランジャ5
9は、鋼球57の球面に沿う形状を有して前記鋼球57
に接触する接触部59aと、第1ガイド部材60の周縁
部に支持される大径な支持部59bと、上方に突出した
作動部59cとを有しており、震動によって鋼球57が
転がり運動をすることにより、プランジャ59が上下方
向に直線変位し、作動部59cによって、可動電極62
を変位させるとともに、トリガ用可動接点部を構成する
可動片63を変位させるものである。
【0052】第1ガイド部材60には、固定電極64
と、この固定電極に対向配置されるとともに、鋼球57
の転動に伴うプランジャ59の作動によって前記固定電
極64に近接・離間される可動電極63とが、絶縁性の
スペーサ65を介して配設されている。固定電極64
は、その中央部に、プランジャ59の上部が挿通する挿
通孔64aを有する円板状に形成されており、また、可
動電極62は、図10に示されるように、その中央部
に、プランジャ59の上部が挿通する挿通孔62aが形
成されるとともに、その周縁部に、複数のスリット62
bが円周に沿ってそれぞれ形成されており、これらスリ
ット62bによって、プランジャ14の上下方向の直線
変位に応じて、可動電極62が、固定電極64に対し
て、近接・離間できるように構成されている。
と、この固定電極に対向配置されるとともに、鋼球57
の転動に伴うプランジャ59の作動によって前記固定電
極64に近接・離間される可動電極63とが、絶縁性の
スペーサ65を介して配設されている。固定電極64
は、その中央部に、プランジャ59の上部が挿通する挿
通孔64aを有する円板状に形成されており、また、可
動電極62は、図10に示されるように、その中央部
に、プランジャ59の上部が挿通する挿通孔62aが形
成されるとともに、その周縁部に、複数のスリット62
bが円周に沿ってそれぞれ形成されており、これらスリ
ット62bによって、プランジャ14の上下方向の直線
変位に応じて、可動電極62が、固定電極64に対し
て、近接・離間できるように構成されている。
【0053】ベース部材61には、鋼球57の移動に伴
う前記プランジャ59の作動によって変位する可動片6
3が、片持ち状に設けられるとともに、該可動片63の
遊端側のトリガ用可動接点部63aが接触・離間するト
リガ用固定接点部66が設けられている。また、このベ
ース部材61の上部には、第2ガイド部材67が配備さ
れており、この第2ガイド部材67には、水平に横架さ
れた梁68が挿通するとともに、この梁68の支点68
aを介して、第2ガイド部材67、第1ガイド部材60
および内ケース58が、水平状態になるように、揺動自
在に吊設されており、これによって、いわゆる自動水平
感震器が構成されている。
う前記プランジャ59の作動によって変位する可動片6
3が、片持ち状に設けられるとともに、該可動片63の
遊端側のトリガ用可動接点部63aが接触・離間するト
リガ用固定接点部66が設けられている。また、このベ
ース部材61の上部には、第2ガイド部材67が配備さ
れており、この第2ガイド部材67には、水平に横架さ
れた梁68が挿通するとともに、この梁68の支点68
aを介して、第2ガイド部材67、第1ガイド部材60
および内ケース58が、水平状態になるように、揺動自
在に吊設されており、これによって、いわゆる自動水平
感震器が構成されている。
【0054】この実施の形態では、可動片63の遊端側
のトリガ用可動接点部63aと、その上方のトリガ用固
定接点部66とによって、所定の震度レベル以上の震動
によって開閉出力を与える接点機構が構成されている。
のトリガ用可動接点部63aと、その上方のトリガ用固
定接点部66とによって、所定の震度レベル以上の震動
によって開閉出力を与える接点機構が構成されている。
【0055】次に、以上の構成を有する感震器の動作を
説明する。
説明する。
【0056】この実施の形態の感震器は、震動が印加さ
れてない初期状態においては、鋼球57は、図8および
図9に示されるように、中央位置にあって、プランジャ
59も最も下方位置にあって、可動電極62は、固定電
極64から最も離間した状態にあるとともに、可動片6
3のトリガ用可動接点部63aもトリガ用固定接点部6
6から離間している。
れてない初期状態においては、鋼球57は、図8および
図9に示されるように、中央位置にあって、プランジャ
59も最も下方位置にあって、可動電極62は、固定電
極64から最も離間した状態にあるとともに、可動片6
3のトリガ用可動接点部63aもトリガ用固定接点部6
6から離間している。
【0057】この初期状態から所定の震度レベル以上の
震動が印加されると、鋼球57が転動し、これによっ
て、鋼球57に接触しているプランジャ59が上下方向
に直線変位し、プランジャ59の作動部59cの基端側
の部分を介して可動電極62が、上下方向に動作すると
ともに、作動部59cの上端によって可動片63が上下
方向に動作し、これによって、可動電極62が、固定電
極64に対して近接・離間するとともに、可動片63の
遊端側のトリガ用可動接点部63aが、トリガ用固定接
点部66に接触・離間する。
震動が印加されると、鋼球57が転動し、これによっ
て、鋼球57に接触しているプランジャ59が上下方向
に直線変位し、プランジャ59の作動部59cの基端側
の部分を介して可動電極62が、上下方向に動作すると
ともに、作動部59cの上端によって可動片63が上下
方向に動作し、これによって、可動電極62が、固定電
極64に対して近接・離間するとともに、可動片63の
遊端側のトリガ用可動接点部63aが、トリガ用固定接
点部66に接触・離間する。
【0058】このトリガ用接点部63a,66が最初に
接触(ON)した時点で、上述の実施の形態と同様に信
号処理回路への電源の供給が開始され、可動電極62と
固定電極64との間の静電容量に基づいて、震動による
加速度に対応したパルス信号を出力するものである。
接触(ON)した時点で、上述の実施の形態と同様に信
号処理回路への電源の供給が開始され、可動電極62と
固定電極64との間の静電容量に基づいて、震動による
加速度に対応したパルス信号を出力するものである。
【0059】なお、電源保持回路としてのトリガ回路の
構成は、上述の図5あるいは図6と同様であるが、上述
の実施の形態のように、回路基板20が搭載されていな
いので、信号処理回路等は、感震器50の外部に設けら
れることになる。
構成は、上述の図5あるいは図6と同様であるが、上述
の実施の形態のように、回路基板20が搭載されていな
いので、信号処理回路等は、感震器50の外部に設けら
れることになる。
【0060】上述の各実施の形態では、可動電極と固定
電極との間の静電容量に基づいて、震動の加速度に応じ
たパルス信号を出力するように構成したけれども、本発
明の他の実施の形態として、マイクロコンピュータによ
って、前記静電容量に基づく震動の加速度から地震の危
険度を演算したり、地震の震動とそれ以外の衝撃による
震動とを判別するようにしてもよい。
電極との間の静電容量に基づいて、震動の加速度に応じ
たパルス信号を出力するように構成したけれども、本発
明の他の実施の形態として、マイクロコンピュータによ
って、前記静電容量に基づく震動の加速度から地震の危
険度を演算したり、地震の震動とそれ以外の衝撃による
震動とを判別するようにしてもよい。
【0061】上述の各実施の形態では、自動水平機構を
備えていたけれども、本発明の他の実施の形態として、
自動水平機構を備えていない構成としてもよい。
備えていたけれども、本発明の他の実施の形態として、
自動水平機構を備えていない構成としてもよい。
【0062】上述の各実施の形態では、感震子としての
振り子8あるいは鋼球57の運動をプランジャ14,5
9によって直線変位に変換して可動電極15,62を、
固定電極16,64に近接・離間させるように構成した
けれども、本発明の他の実施の形態として、感震子やプ
ランジャを備えていない従来の静電容量式の感震器に、
接点機構を設け、該接点機構の出力によって所要の回路
への電源の供給を開始するようにしてもよい。
振り子8あるいは鋼球57の運動をプランジャ14,5
9によって直線変位に変換して可動電極15,62を、
固定電極16,64に近接・離間させるように構成した
けれども、本発明の他の実施の形態として、感震子やプ
ランジャを備えていない従来の静電容量式の感震器に、
接点機構を設け、該接点機構の出力によって所要の回路
への電源の供給を開始するようにしてもよい。
【0063】あるいは、本発明の他の実施の形態とし
て、ケース内に収納された鋼球が、震動によって転動す
ることにより、内装されたスイッチを開閉操作するよう
に構成されている従来の鋼球式の感震器に本発明を適用
してもよい。
て、ケース内に収納された鋼球が、震動によって転動す
ることにより、内装されたスイッチを開閉操作するよう
に構成されている従来の鋼球式の感震器に本発明を適用
してもよい。
【0064】図11は、従来の鋼球式の感震器100
に、本発明を適用した場合の回路図であり、上述の図6
に対応する部分には、同一の参照符号を付す。この感震
器100では、所定の震度レベル以上の震動による鋼球
の転動によって開閉操作されるスイッチ101を備えて
おり、このスイッチ101の開閉出力を信号処理回路2
41の入力端子241cに与えるものである。この感震器
100では、上述の図6と同様に、所定の震度レベル以
上の震動によって最初にスイッチ101がオンすること
により、信号処理回路241の電源端子241aへ電源の
供給が開始されて信号処理回路241が駆動され、その
後のスイッチ101の開閉出力が、信号処理回路241
の入力端子241cに取り込まれて処理されるのであ
る。
に、本発明を適用した場合の回路図であり、上述の図6
に対応する部分には、同一の参照符号を付す。この感震
器100では、所定の震度レベル以上の震動による鋼球
の転動によって開閉操作されるスイッチ101を備えて
おり、このスイッチ101の開閉出力を信号処理回路2
41の入力端子241cに与えるものである。この感震器
100では、上述の図6と同様に、所定の震度レベル以
上の震動によって最初にスイッチ101がオンすること
により、信号処理回路241の電源端子241aへ電源の
供給が開始されて信号処理回路241が駆動され、その
後のスイッチ101の開閉出力が、信号処理回路241
の入力端子241cに取り込まれて処理されるのであ
る。
【0065】従来の鋼球式の感震器100では、信号処
理回路に常時電源が供給されていたけれども、この図1
1の構成によれば、所定の震度レベル以上の震動によっ
て電源が供給されて信号処理回路241が駆動されるの
で、消費電力の低減を図ることができるとともに、所定
の震度レベル以上の地震を感知できることになる。しか
も、震動を検知するスイッチ101を、電源の供給を開
始させるための接点機構として兼用しているので、構成
が簡素化されて小型化を図ることができる。
理回路に常時電源が供給されていたけれども、この図1
1の構成によれば、所定の震度レベル以上の震動によっ
て電源が供給されて信号処理回路241が駆動されるの
で、消費電力の低減を図ることができるとともに、所定
の震度レベル以上の地震を感知できることになる。しか
も、震動を検知するスイッチ101を、電源の供給を開
始させるための接点機構として兼用しているので、構成
が簡素化されて小型化を図ることができる。
【0066】(実施の形態3)図12は、本発明の一つ
の実施の形態に係るガスメータのブロック図である。
の実施の形態に係るガスメータのブロック図である。
【0067】この実施の形態のガスメータ69は、例え
ば、上述の実施の形態1に係る感震器1と、ガスの圧力
を検出する圧力センサ70と、ガスの入力ポートを開閉
する遮断弁としての電磁弁71と、前記感震器1あるい
は圧力センサ70の出力に基づいて、所定の震度レベル
以上の地震の発生時あるいはガス圧力の低下時には、電
磁弁71を閉じてガスの供給を遮断する一方、リセット
ボタン72の操作によるリセット信号が与えられたとき
には、電磁弁71を開いて遮断状態を解除するマイクロ
コンピュータ73とを備えている。
ば、上述の実施の形態1に係る感震器1と、ガスの圧力
を検出する圧力センサ70と、ガスの入力ポートを開閉
する遮断弁としての電磁弁71と、前記感震器1あるい
は圧力センサ70の出力に基づいて、所定の震度レベル
以上の地震の発生時あるいはガス圧力の低下時には、電
磁弁71を閉じてガスの供給を遮断する一方、リセット
ボタン72の操作によるリセット信号が与えられたとき
には、電磁弁71を開いて遮断状態を解除するマイクロ
コンピュータ73とを備えている。
【0068】この実施の形態のガスメータ69によれ
ば、本発明に係る感震器1を内蔵しているので、所定の
震度レベル以上の水平全方向の震動の地震の発生時に
は、ガスの供給を遮断できることになるとともに、電力
の消費を低減できることになる。
ば、本発明に係る感震器1を内蔵しているので、所定の
震度レベル以上の水平全方向の震動の地震の発生時に
は、ガスの供給を遮断できることになるとともに、電力
の消費を低減できることになる。
【0069】上述の実施の形態では、感震器をガスメー
タに内蔵したけれども、本発明の他の実施の形態とし
て、エレベータ、ストーブ、化学プラント、鉄道等に各
種機器や装置等に本発明に係る感震器を装備して地震の
発生時には、所要の動作を行わせて各種の災害を未然に
防止できるようにしてもよい。
タに内蔵したけれども、本発明の他の実施の形態とし
て、エレベータ、ストーブ、化学プラント、鉄道等に各
種機器や装置等に本発明に係る感震器を装備して地震の
発生時には、所要の動作を行わせて各種の災害を未然に
防止できるようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、震動によ
る接点機構の出力によって所要の回路への電源の供給が
開始されるので、地震の発生していない通常時には、電
源を供給する必要がなく、電力消費を低減できることに
なり、また、所定レベル以上の震動の地震が発生したと
きにのみ所要の回路に電源を供給して動作させることが
でき、さらに、電源保持回路によって電源の供給を継続
できることになる。
る接点機構の出力によって所要の回路への電源の供給が
開始されるので、地震の発生していない通常時には、電
源を供給する必要がなく、電力消費を低減できることに
なり、また、所定レベル以上の震動の地震が発生したと
きにのみ所要の回路に電源を供給して動作させることが
でき、さらに、電源保持回路によって電源の供給を継続
できることになる。
【0071】さらに、本発明によれば、震動による感震
子の運動を、作動体によって直線変位に変換し、この直
線変位に応じて可動電極を固定電極に近接・離間させて
可動電極と固定電極との間の静電容量を変化させるの
で、水平全方向の震動を静電容量の変化として検出でき
るとともに、従来の静電容量式のセンサと同様に、震動
の加速度に応じたリニアな出力を得ることができる。
子の運動を、作動体によって直線変位に変換し、この直
線変位に応じて可動電極を固定電極に近接・離間させて
可動電極と固定電極との間の静電容量を変化させるの
で、水平全方向の震動を静電容量の変化として検出でき
るとともに、従来の静電容量式のセンサと同様に、震動
の加速度に応じたリニアな出力を得ることができる。
【0072】また、本発明によれば、自動水平機構を備
えているので、多少傾斜した状態で設置したとしても、
誤動作することがない。
えているので、多少傾斜した状態で設置したとしても、
誤動作することがない。
【0073】また、本発明のガスメータによれば、本発
明の感震器を内蔵しているので、消費電力の低減を図る
ことができる。
明の感震器を内蔵しているので、消費電力の低減を図る
ことができる。
【図1】本発明の一つの実施の形態に係る感震器の断面
図である。
図である。
【図2】図1の可動電極の平面図である。
【図3】震動状態における図1に対応する断面図であ
る。
る。
【図4】図1の感震器のブロック図である。
【図5】図4のトリガ回路の回路図である。
【図6】他の実施の形態のトリガ回路の回路図である。
【図7】本発明の他の実施の形態の斜視図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る感震器の断面図
である。
である。
【図9】図8の側方から見た断面図である。
【図10】図8の可動電極の平面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態の構成図である。
【図12】本発明の一つの実施の形態に係るガスメータ
のブロック図である。
のブロック図である。
1,50 感震器 2,51 ハウジンング 8 振り子 9,58 内ケース 14,59 プランジャ 16,62 可動電極 16 第1固定電極 17 第2固定電極 15a,63a トリガ用可動接点部 17a,66 トリガ用固定接点部 25,251 トリガ回路 64 固定電極 69 ガスメータ
Claims (5)
- 【請求項1】 震動によって動作する接点機構を備え、
前記接点機構の出力によって所要の回路への電源の供給
が開始されて前記所要の回路が駆動されることを特徴と
する感震器。 - 【請求項2】 前記接点機構は、固定接点部と、所定レ
ベル以上の震動によって前記固定接点部に接触・離間す
る可動接点部とを有し、前記接点部の出力によって、前
記所要の回路への電源の供給を開始してその供給状態を
自己保持する電源保持回路を備える請求項1記載の感震
器。 - 【請求項3】 震動によって運動する感震子がケース内
に配設されるとともに、前記感震子の上部に、該感震子
の運動に応じて直線変位する作動体と、固定電極に対向
配置されて前記作動体の直線変位に応じて、前記固定電
極に対して近接・離間する可動電極とが配設され、前記
所要の回路は、前記両電極間の静電容量に基づいて、前
記震動による加速度に応じた出力を与える請求項1また
は2記載の感震器。 - 【請求項4】 前記所要の回路が搭載された回路基板
が、前記ケースに配設されるとともに、前記ケースが、
ハウジング内に水平状態になるように、揺動自在に吊設
される請求項3記載の感震器。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の感
震器を内蔵したことを特徴とするガスメータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18322796A JPH1026554A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 感震器およびガスメータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18322796A JPH1026554A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 感震器およびガスメータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1026554A true JPH1026554A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16132022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18322796A Pending JPH1026554A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 感震器およびガスメータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1026554A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005029013A1 (ja) * | 2003-09-22 | 2005-03-31 | Hosiden Corporation | 振動センサ |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP18322796A patent/JPH1026554A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005029013A1 (ja) * | 2003-09-22 | 2005-03-31 | Hosiden Corporation | 振動センサ |
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