JP3427220B2 - 測光装置 - Google Patents
測光装置Info
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Description
適用される測光回路、特に、コンパクトカメラ等のカメ
ラの測光装置に関する。 【0002】 【従来の技術】カメラの測光装置は、一般に被写体光を
電気信号に光電変換するSPD等の光電変換素子と、こ
の出力を増幅する増幅回路と、増幅された光電変換出力
値をA/D変換して測光値を決定するマイクロコンピュ
ータとから構成されている。しかし前記光電変換素子は
温度変化によって出力電圧が微妙に増減するため、この
温度変化に対応して補正するため増幅回路にはサーミス
タ等を組み込み、このサーミスタの補償を行うために輝
度レベルをステップ間隔で調節するボリュームが設けて
いる。また、光電変換秦子は個々の変換特性にバラツキ
があるため、各カメラについて光電変換素子からの出力
を増幅する際の基準電圧や増幅率を調節する必要があ
る。このため、輝度レベルを調節するボリュームと、こ
の輝度レベルを調節するための基準電圧を調節するボリ
ュームが設けられている。例えば、特開平5−6406
4号公報に記載されるものが提案されているが、これは
補正時に二つの輝度値を測定し、それぞれの輝度値に対
応した測光データを記憶して不揮発性メモリとするもの
である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の測
光回路には温度補償を行うためのサーミスタとボリュー
ム等の調整回路が必要であり、また校正するために所定
の異なる2個の輝度値に対しての2つの測光データを求
め、この直線勾配から補正値を算出するものは、輝度値
を複数管理しなければならない。この発明の目的は、温
度補償回路を簡素化し、所定の1つの輝度値のみで校正
を行い簡素な方法により正確な測光データを求めること
ができる測光装置を提供するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明の前記目的は、
被写体輝度を光電変換し、この出力をA/D変換して測
光値を得る測光装置において、測光の輝度量を光電流量
の対数に比例した出力電圧が得られる光電変換手段と、
この光電変換手段によって出力された値を露光値として
一定時間コンデンサに充電し、このコンデンサの放電に
よる電荷量をA/D変換し、測光データとするA/D変
換手段と、前記光電変換手段の温度特性を補正するため
の感温素子を備えた温度補償回路と、この温度補償回路
からの出力をA/D変換し、この温度補正データとする
A/D変換手段と、前記測光データ、前記温度補正デー
タを記憶する不揮発性メモリと、これらのデジタル信号
を処理するマイクロコンビュータとからなり、前記光電
変換手段により所定の1つの輝度値で、2つの異なる時
間の長さの測定により得られた電荷量を個々にA/D変
換を行いデータとし、また、前記A/D変換手段により
前記温度補償回路の出力を温度補正データとしてそれぞ
れ不揮発性メモリにデータを格納し、測光時に披写体の
輝度データと前記不揮発性メモリに格納されたデータと
より演算を行い被写体の輝度値を求めることを特徴とす
る測光装置によって達成することができる。すなわち、
測光時の測光データをマイクロコンピュータで2つの露
光量および温度補正データが格納されている不揮発性メ
モリを参照して演算処理を行い測光値を補正する。 【0005】 【作用】この発明の測光装置は、上記の補正手段を採用
したことにより、光電変換素子により所定の1つの輝度
値で2つのそれぞれ異なる時間により得られた電荷量を
個々にA/D変換手段によりA/D変換を行い、他方、
A/D変換手段により前記感温素子のVBE出力を温度
補正データとしてマイクロコンピュータ経て不揮発性メ
モリに格納させることにより、測定対象を測光する時に
測光データを同時に再度感温素子のVBE特性に基づく
温度補正データと、先の不揮発性メモリよりの各データ
をマイクロコンピュータにより演算し、温度補正された
正確な測光データとして出力することができる。 【0006】1つの標準光源を使用して測光値を算出す
る方法について説明する。測光装置を配置した室内の周
囲温度T℃の環境下で、輝度値がBV12の光源をシャ
ッタ時間t=1/4にした時の露光量をA/D変換し、
そのカウント値をCT12tとし、他方、シャッタ時間
をt=1/500におけるカウント値をCT5tとする
と、両者の露光量の差は7EVとなる。また、この時の
周囲の温度センサのカウント値をCTtとする。任意の
輝度値BVxにおけるその時のカウント値をCTxとす
ると、その関係は CTx=γt(BVx−5(BV5))+CT5t (1) となる。 ただし、ここでCT5tとγtは温度により変化するので補正す
る必要があった。 【0007】その補正方法として説明すると、γの増加
率をA%/℃とすると校正時の周囲温度T℃でのγtと
測定温度Tx℃でのγとの関係は となる。また、CT5の減少率をB%/℃とすると校正
時の周囲温度T℃でのCT5tと測定温度Tx℃でのC
T5xとの関係は 同じく周囲の温度により温度カウント値Tの減少率をC
%/℃とすると校正時の周囲の温度T℃での温度カウン
ト値CTtと測定温度Tx℃での温度カウント値CTx
との関係は、 となり、式6により(Tx−T)について求めると、 となる。これを前記(4)および(5)式に代入し、γ
x,CT5xを求めると、 となる。(8)、(9)式より明らかなように温度補正
を行うには温度の絶対値は必要ではなく校正時の周囲温
度のカウンタ値CTtと測定時の周囲温度のカウンタ値
CTx求められれば、γt、CT5tの補正した値を求
めることができる。更に、このγx、CT5xを測定時
の温度のγt、CT5tに置き換えれば任意の温度での
補正されたBVxを求めることができる。 【0008】図1はこの発明の測光装置の要部を示す概
略図である。図2はこの発明の測光装置の状態説明図で
ある。この発明の測光装置は、輝度の測定前はsw2の
オンにより充電用のコンデンサ8はリセットされてい
る。測光時、sw2はオフにしてEV12の所定輝度を
光電変換素子1(SPD)で光電流に変換した後、その
電流量の対数に比例した出力が得られる光電変換器2に
より電圧出力として出力する。その出力はマイクロコン
ピュータ4からの制御信号によりsw1を1/4秒間オ
ンしてコンデンサ8に充電する。充電された電荷量はA
/D変換装置3によりマイクロコンピュータ4を介し、
不揮発性メモリ7に格納し、再度sw2のオンによりコ
ンデンサ8をリセットする。同様に同出力をsw1によ
り1/500秒間オンし(7EV差)A/D変換した値
を不揮発性メモリ7に格納する。図2にその様子を示
す。その後、周囲温度を測定する温度補償素子、例え
ば、ダイオード接続されているトランジスタ5を備えた
温度補正回路6によって、トランジスタ5のVBE電圧
をsw3で1/30秒間オンし、前記コンデンサ8を充
電する。その電荷量をA/D変換装置3によりマイクロ
コンピュータ4を介し、不揮発性メモリ7に格納する。
その後、sw2のオンによりコンデンサ8をリセットす
る。 【0009】被写体を測光する場合は、光電変換素子1
を被写体に向けて上記補正方法と同様に光電変換器によ
り電圧出力をsw1の1/30秒間のオン時間により、
コンデンサ8に充電し、充電された電荷量をA/D変換
装置3によりマイクロコンピュータ4に取り込む、その
後、測光時の周囲温度を測定するためダイオード接続さ
れているトランジスタ5のVBE電圧をsw3を1/3
0秒間オンし、コンデンサ8に充電し、充電された電荷
量をA/D変換装置3により、マイクロコンピュータ4
に取り込む、これらのマイクロコンピュータ4に取り込
まれたデータと校正時に不揮発性メモリ7に格納されて
いたデータとで前記算出方法により補正された輝度デー
タとして取り出す。ただし、通常測定はsw1のオンさ
れている時間は前記のように1/30秒としているので
先の校正時の1/4秒と3EV差があるので演算式
(2)によって補正が行われる。 前記式(2)’より求める。この実施例では光電変換器
から測光データをデジタル信号に変換するA/D変換装
置と温度補正回路からの温度補正データをデジタル信号
に変換するA/D変換装置とが同一装置によって処理し
ているが、個々に変換装置を設けることもできる。 【0010】 【発明の効果】この発明の測光装置によれば、予め入力
されている1つの所定輝度による2つの異なる露光量と
温度補正データとを不揮発性メモリに記憶させておき、
測光時に不揮発メモリを参照して補正された輝度値を算
出することができるから、簡素な測光回路によって正確
な測光データが得られる。
る。【図2】 この発明の測光装置の状態説明図である。 【符号の説明】 1 …光電変換素子 2 …光電変換器 3 …A/D変換装置 4 …マイクロコンピュータ 5 …トランジスタ 6 …温度補正回路 7 …不揮発性メモリ 8 …コンデンサ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】被写体輝度を光電変換し、この出力をA/
D変換して測光値を得る測光装置において、 測光の輝度量を光電流量の対数に比例した出力電圧が得
られる光電変換手段と、この光電変換手段によって出力
された値を露光値として一定時間コンデンサに充電し、
このコンデンサの放電による電荷量をA/D変換し、測
光データとするA/D変換手段と、前記光電変換手段の
温度特性を補正するための感温素子を備えた温度補償回
路と、この温度補償回路からの出力をA/D変換し、こ
の温度補正データとするA/D変換手段と、前記測光デ
ータ、前記温度補正データを記憶する不揮発性メモリ
と、これらのデジタル信号を処理するマイクロコンビュ
ータとからなり、前記光電変換手段により所定の1つの
輝度値で、2つの異なる時間の長さの測定により得られ
た電荷量を個々にA/D変換を行いデータとし、また、
前記A/D変換手段により前記温度補償回路の出力を温
度補正データとしてそれぞれ不揮発性メモリにデータを
格納し、測光時に披写体の輝度データと前記不揮発性メ
モリに格納されたデータとより演算を行い被写体の輝度
値を求めることを特徴とする測光装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP19872693A JP3427220B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 測光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP19872693A JP3427220B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 測光装置 |
Publications (2)
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JPH0743211A JPH0743211A (ja) | 1995-02-14 |
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ID=16395971
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP19872693A Expired - Fee Related JP3427220B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 測光装置 |
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1993
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