JP3426762B2 - 換気扇用フィルタ−カバ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は換気扇本体の吸気側開口
部の全面を覆い、着脱自在に取り付け可能とした換気扇
用フィルタ−カバ−に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来例を図８乃至図10により説明する。

【０００３】従来より台所などに取り付けられた換気扇
には、油気や水蒸気あるいは煙などによって汚れるため
に、フィルタ−カバ−が換気扇の吸気側全面を覆うよう
に取り付けられるものがある。

【０００４】図８、９は実公平５−４１３１０号公報に
記載された換気扇カバ−30で、枠体31と不織布よりなる
フィルタ−部材32により構成されている。枠体31は換気
扇本体33の前面に当接する側壁34を有し、この側壁34か
らは、前面側を覆う複数の梁部材35が形成されている。
フィルタ−部材32はこの枠体31の前面を当接状態で覆う
ように取り付けられている。そして使用後、フィルタ−
部材32が油などで汚れた場合には換気扇カバ−30を換気
扇本体33からとりはずし、フィルタ−部材32のみを新し
いものと交換するものである。

【０００５】また図10は、実公平５−４８０１５号公報
のアルミニウムシ−トや合成樹脂シ−トからなる使い捨
てタイプの換気扇用フィルタ−カバ−の取付装置であ
る。40はフィルタ−カバ−であって、４０〜９０μ程度
の厚みを有するアルミニウムシ−トを押圧成形し、中央
部断面を略角錐台形枠状に突出させた突出部41を形成
し、この突出部41に開口部42を設け、この開口部42に不
織布などよりなるフィルタ−部材43を張設したものであ
る。

【０００６】しかしながら、上記の図８、９に示す第１
従来例においては、換気扇本体33に接着材などで取付板
36を装着する必要があり、また換気扇カバ−30を取り付
け、取り外す際においてもこの取付板36に設けられた複
数の掛止スプリング37を着脱する必要があり、面倒であ
るとともにフィルタ−部材32の交換も多数の係止爪38に
係止させる必要があり、厄介である。

【０００７】さらに図10の第２従来例においても換気扇
の外枠のエッジに取付金具等を装着し、この取付金具に
フィルタ−カバ−を係止させることから、上記の従来例
同様に着脱が面倒であるとともに、取付部材等の装着も
必要である。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、取付部材の装着も必要でなく、フィルタ−の取り付
け取り外しが容易である換気扇用フィルタ−カバ−の提
供を課題とするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、換気扇本体の前面に係着されるパネルを覆うように
装着され、前面にフィルタ−を有する換気扇用フィルタ
−カバ−において、前記フィルタ−はフィルタ−部材の
両端にのみホルダ−部が設けられているとともに、該ホ
ルダ−部を前記フィルタ−カバ−の側壁に保持させるよ
うにするとともに、前記フィルタ−カバ−の側壁に切欠
部が形成されていることを特徴とするものである。

【００１０】また請求項２に記載の発明においては、換
気扇本体の前面に係着されるパネルを覆うように装着さ
れ、前面にフィルタ−を有する換気扇用フィルタ−カバ
−において、前記フィルタ−はフィルタ−部材の両端に
のみホルダ−部が設けられているとともに、該ホルダ−
部を前記フィルタ−カバ−の側壁に保持させるようにす
るとともに、前記フィルタ−カバ−の側壁に凹部が形成
されていることを特徴とするものである。

【００１１】また請求項３に記載の発明においては、換
気扇本体の前面に係着されるパネルを覆うように装着さ
れ、前面にフィルタ−を有する換気扇用フィルタ−カバ
−において、前記フィルタ−はフィルタ−部材の両端に
のみホルダ−部が設けられているとともに、該ホルダ−
部を前記フィルタ−カバ−の側壁に保持させるようにす
るとともに、前記フィルタ−カバ−の側壁に突部が形成
されていることを特徴とするものである。

【００１２】

【作用】本発明に記載の構成によれば、フィルタ−部材
の両端にホルダ−部が設けられ、ホルダ−部のみをフィ
ルタ−カバ−側壁に固定することで、容易にフィルタ−
を緩みなく装着することができ、さらに請求項１の構成
によれば、フィルタ−カバ−の側壁に切欠部が設けられ
ており、フィルタ−の取り外し時にホルダ−部を摘み易
い。

【００１３】また請求項２の構成によれば上記切欠部の
代わりに凹部が形成され、また請求項３の記載によれ
ば、突部が形成されていることからフィルタ−カバ−の
側壁とフィルタ−のホルダ−部との間に指が挿入され易
く、上記同様フィルタ−のホルダ−部を摘み易い。

【００１４】

【実施例】本発明の一実施例を図１乃至図７により説明
する。

【００１５】図１は本発明の第１実施例にであるところ
のフィルタ−を装着したフィルタ−カバ−の斜視図であ
り、図２はフィルタ−を装着しない状態の正面図、図３
はその側面図である。また図４はフィルタ−カバ−を換
気扇本体に装着した場合の側面断面図であり、図５はフ
ィルタ−カバ−を換気扇本体に装着する過程を示す側面
断面である。また図６は第２実施例であるフィルタ−カ
バ−の要部斜視図、図７は第３実施例であるフィルタ−
カバ−の要部斜視図である。

【００１６】フィルタ−カバ−１の前面には換気扇本体
Ａに形成された吸気口より大きい開口２が形成されてお
り、そこには上下方向に複数の桟３が設けられている。
４は油受け部であり、上方向より垂れてくる油が溜まる
ようになっている。５はフィルタ−カバ−１の着脱操作
用のレバ−である。このレバ−５は手前に引き動作をす
ることにより爪部６が下方向に動くとともに、爪部６は
常に上方向に付勢されるように構成されている。そして
フィルタ−カバ−１の上側壁の端部には係止爪７が設け
られており、この係止爪７とともにレバ−５の爪部６で
換気扇本体を上下方向から挟持することで、フィルタ−
カバ−１が換気扇本体Ａに保持される。

【００１７】８はフィルタ−カバ−１の開口２全体を覆
うように取り付けられたフィルタ−である。フィルタ−
８のフィルタ−部材９は、フィルタ−を用いた換気扇が
火気の近傍で使用されることが多いため、材料としては
ポリエステル樹脂などからなる難燃性の不織布が用いら
れ、約４ｍｍ〜６ｍｍ程度の厚みを有するものである。
また10はホルダ−部であり、本実施例においては紙材に
より表裏からはさみ込むようにして固着されている。ま
た12はフィルタ−装着用の係止孔であり、上下左右の４
ケ所に穿孔されている。

【００１８】フィルタ−カバ−１の側壁には図１に示す
ように断面がＬ字状のリブ13が上下左右４ケ所に形成さ
れている。そしてフィルタ−８のホルダ−部10に形成さ
れた係止孔12をこれらのリブ13に引っ掛けるようにし
て、係止している。

【００１９】14はフィルタ−カバ−１の側壁に形成され
た切欠部である。この切欠部14を側壁に形成したことに
より、フィルタ−８を取り外す際に切欠部14でホルダ−
部10を摘むと摘み易く、フィルタ−８の取り外しが容易
になる。

【００２０】また、図６に示すようにフィルタ−カバ−
１の側壁に形成された切欠部14の代わりに凹部15を形成
したり、図７に示すように突部16を形成することで、フ
ィルタ−カバ−１の側壁とフィルタ−８のホルダ−部10
との間に指を挿入し易く、上記同様にホルダ−部10を摘
み易い構成とすることができる。

【００２１】

【発明の効果】本発明の換気扇用フィルタ−カバ−にお
いては、取付部材の装着も必要でなく、またフィルタ−
の取り外しにおいては、フィルタ−カバ−の側壁に切欠
部や凹部、突部を形成したため、フィルタ−のホルダ−
部が摘み易くなり、フィルタ−の取り外しが容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例であるフィルタ−カバ−の
斜視図である。

【図２】本発明の第１実施例であるフィルタ−カバ−の
正面図である。

【図３】本発明の第１実施例であるフィルタ−カバ−の
側面図である。

【図４】本発明の第１実施例であるフィルタ−カバ−の
装着状態を示す側面断面図である。

【図５】本発明の第１実施例であるフィルタ−カバ−の
装着過程を示す側面断面図である。

【図６】本発明の第２実施例であるフィルタ−カバ−の
要部斜視図である。

【図７】本発明の第３実施例であるフィルタ−カバ−の
要部斜視図である。

【図８】本発明の第１従来例の斜視図である。

【図９】本発明の第１従来例の取り付け状態の斜視図で
ある。

【図１０】本発明の第２従来例の斜視図である。

【符号の説明】

１ フィルタ−カバ− ８ フィルタ− ９ フィルタ−部材 10 ホルダ−部 14 切欠部 15 凹部 16 突部

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 換気扇本体の前面に係着されるパネルを
   覆うように装着され、前面にフィルタ−を有する換気扇
   用フィルタ−カバ−において、前記フィルタ−はフィル
   タ−部材の両端にのみホルダ−部が設けられているとと
   もに、該ホルダ−部を前記フィルタ−カバ−の側壁に保
   持させるようにするとともに、前記フィルタ−カバ−の
   側壁に切欠部が形成されていることを特徴とする換気扇
   用フィルタ−カバ−。
2. 【請求項２】 換気扇本体の前面に係着されるパネルを
   覆うように装着され、前面にフィルタ−を有する換気扇
   用フィルタ−カバ−において、前記フィルタ−はフィル
   タ−部材の両端にのみホルダ−部が設けられているとと
   もに、該ホルダ−部を前記フィルタ−カバ−の側壁に保
   持させるようにするとともに、前記フィルタ−カバ−の
   側壁に凹部が形成されていることを特徴とする換気扇用
   フィルタ−カバ−。
3. 【請求項３】 換気扇本体の前面に係着されるパネルを
   覆うように装着され、前面にフィルタ−を有する換気扇
   用フィルタ−カバ−において、前記フィルタ−はフィル
   タ−部材の両端にのみホルダ−部が設けられているとと
   もに、該ホルダ−部を前記フィルタ−カバ−の側壁に保
   持させるようにするとともに、前記フィルタ−カバ−の
   側壁に突部が形成されていることを特徴とする換気扇用
   フィルタ−カバ−。