JP3426422B2 - 断熱箱体 - Google Patents
断熱箱体Info
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- JP3426422B2 JP3426422B2 JP24865595A JP24865595A JP3426422B2 JP 3426422 B2 JP3426422 B2 JP 3426422B2 JP 24865595 A JP24865595 A JP 24865595A JP 24865595 A JP24865595 A JP 24865595A JP 3426422 B2 JP3426422 B2 JP 3426422B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外箱と内箱との間の
断熱用空間内に断熱材を充填して製造される断熱箱体に
係わり、特に、その断熱材のシール構造を改良したもの
に関する。
断熱用空間内に断熱材を充填して製造される断熱箱体に
係わり、特に、その断熱材のシール構造を改良したもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の断熱箱体の構造として例えば実
公平1−17031号が公知である。これは、図8に示
すように、外箱1内に内箱2が断熱用空間3を余して収
容され、その断熱用空間3をプラスチック製の閉鎖枠4
にて閉じ、断熱用空間3内に多孔質断熱材を充填する構
成である。断熱材の充填に際しては、発泡性の樹脂原液
を外箱1に形成した図示しない注入口から断熱用空間3
内に注入する。すると、樹脂原液が泡化して体積を急増
させることで断熱用空間3内の隅々まで充填され、これ
が硬化して多孔質断熱材となる。
公平1−17031号が公知である。これは、図8に示
すように、外箱1内に内箱2が断熱用空間3を余して収
容され、その断熱用空間3をプラスチック製の閉鎖枠4
にて閉じ、断熱用空間3内に多孔質断熱材を充填する構
成である。断熱材の充填に際しては、発泡性の樹脂原液
を外箱1に形成した図示しない注入口から断熱用空間3
内に注入する。すると、樹脂原液が泡化して体積を急増
させることで断熱用空間3内の隅々まで充填され、これ
が硬化して多孔質断熱材となる。
【0003】この種の断熱箱体の製造に際しては、上述
のように断熱用空間3内の内圧を高めつつ断熱材を充填
させるから、外箱1及び内箱2と閉鎖枠4との接続部の
隙間から泡化した樹脂原液が漏れ出ないように確実にシ
ールする必要がある。そこで、上記考案では、閉鎖枠4
に、外箱1の周縁部に形成した係合部1aと係合する係
合爪4aを設けるとともに、内箱2の周縁部に形成した
接続部2aに係合する係合片4bを設け、これらにて閉
鎖枠4と外箱1及び内箱2との接続部のシール性を高め
るようにしていた。
のように断熱用空間3内の内圧を高めつつ断熱材を充填
させるから、外箱1及び内箱2と閉鎖枠4との接続部の
隙間から泡化した樹脂原液が漏れ出ないように確実にシ
ールする必要がある。そこで、上記考案では、閉鎖枠4
に、外箱1の周縁部に形成した係合部1aと係合する係
合爪4aを設けるとともに、内箱2の周縁部に形成した
接続部2aに係合する係合片4bを設け、これらにて閉
鎖枠4と外箱1及び内箱2との接続部のシール性を高め
るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、単に閉鎖枠4の係合爪4aや係合片4bが外箱
1や内箱2に弾性的に接触するに過ぎないから、樹脂原
液の注入量等によっては、シール性が今一つ不足して樹
脂原液が漏れ出る場合があった。シール性を十分に高め
るには、柔軟なゴム等のシール部材を閉鎖枠4と外箱1
及び内箱2との接続部に配置しておくことが考えられ
る。しかし、そのようなシール部材は通気性がないた
め、樹脂原液が泡化して体積を急増させるとき、隅に追
い込まれた空気の逃げ道がなくなり、結局、断熱用空間
3内の隅部において空気が残留して断熱材中に大きな気
泡を作ってしまう。また、仮に、この点を解決できたと
すると、今度は、樹脂原液が膨張しつつ断熱用空間3の
隅部にまで押し寄せるようになるため、その樹脂原液に
よってシール部材が押されてずれ動いてしまい、結局、
シール性が損なわれてしまうという問題がある。
成では、単に閉鎖枠4の係合爪4aや係合片4bが外箱
1や内箱2に弾性的に接触するに過ぎないから、樹脂原
液の注入量等によっては、シール性が今一つ不足して樹
脂原液が漏れ出る場合があった。シール性を十分に高め
るには、柔軟なゴム等のシール部材を閉鎖枠4と外箱1
及び内箱2との接続部に配置しておくことが考えられ
る。しかし、そのようなシール部材は通気性がないた
め、樹脂原液が泡化して体積を急増させるとき、隅に追
い込まれた空気の逃げ道がなくなり、結局、断熱用空間
3内の隅部において空気が残留して断熱材中に大きな気
泡を作ってしまう。また、仮に、この点を解決できたと
すると、今度は、樹脂原液が膨張しつつ断熱用空間3の
隅部にまで押し寄せるようになるため、その樹脂原液に
よってシール部材が押されてずれ動いてしまい、結局、
シール性が損なわれてしまうという問題がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、断熱用空間の隅部に空気の逃げ道がなくなって断熱
材中に泡が残留してしまうことや、シール部材がずれ動
いてシール性が損なわれることを防止することにより、
断熱用空間の隅々まで断熱材を充填でき、且つ、樹脂原
液の漏れがない断熱箱体を提供するところにある。
で、断熱用空間の隅部に空気の逃げ道がなくなって断熱
材中に泡が残留してしまうことや、シール部材がずれ動
いてシール性が損なわれることを防止することにより、
断熱用空間の隅々まで断熱材を充填でき、且つ、樹脂原
液の漏れがない断熱箱体を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】請求項1
の発明に係る断熱箱体は、外箱と、この外箱内に外箱内
面との間に断熱用空間を余して収容される内箱と、前記
外箱及び内箱の間の断熱用空間を閉鎖すべく設けられた
閉鎖枠とを備え、その閉鎖枠には前記外箱の周縁部と係
合する外箱係合突片と、前記内箱の周縁部と係合する内
箱係合突片とが設けられるとともに、前記閉鎖枠により
閉じられた前記断熱用空間内に断熱材を充填してなるも
のにおいて、前記断熱用空間内に位置して通気性シール
部材を前記外箱係合突片の先端と前記外箱との間及び/
又は前記内箱係合突片の先端と前記内箱との間に挟んで
固定したところに特徴を有する。また、請求項2の発明
の断熱箱体は、外箱と、この外箱内に外箱内面との間に
断熱用空間を余して収容される内箱と、前記外箱及び内
箱の間の断熱用空間を閉鎖すべく設けられた閉鎖枠とを
備え、その閉鎖枠には前記外箱の周縁部と係合する外箱
係合突片と、前記内箱の周縁部と係合する内箱係合突片
とが設けられるとともに、前記閉鎖枠により閉じられた
前記断熱用空間内に断熱材を充填してなるものにおい
て、前記外箱の断熱用空間側の面及び/又は前記内箱の
断熱用空間側の面に通気性シール部材を貼り付け、その
通気性シール部材を前記外箱係合突片及び/又は前記内
箱係合突片で押さえて固定したところに特徴を有する。
の発明に係る断熱箱体は、外箱と、この外箱内に外箱内
面との間に断熱用空間を余して収容される内箱と、前記
外箱及び内箱の間の断熱用空間を閉鎖すべく設けられた
閉鎖枠とを備え、その閉鎖枠には前記外箱の周縁部と係
合する外箱係合突片と、前記内箱の周縁部と係合する内
箱係合突片とが設けられるとともに、前記閉鎖枠により
閉じられた前記断熱用空間内に断熱材を充填してなるも
のにおいて、前記断熱用空間内に位置して通気性シール
部材を前記外箱係合突片の先端と前記外箱との間及び/
又は前記内箱係合突片の先端と前記内箱との間に挟んで
固定したところに特徴を有する。また、請求項2の発明
の断熱箱体は、外箱と、この外箱内に外箱内面との間に
断熱用空間を余して収容される内箱と、前記外箱及び内
箱の間の断熱用空間を閉鎖すべく設けられた閉鎖枠とを
備え、その閉鎖枠には前記外箱の周縁部と係合する外箱
係合突片と、前記内箱の周縁部と係合する内箱係合突片
とが設けられるとともに、前記閉鎖枠により閉じられた
前記断熱用空間内に断熱材を充填してなるものにおい
て、前記外箱の断熱用空間側の面及び/又は前記内箱の
断熱用空間側の面に通気性シール部材を貼り付け、その
通気性シール部材を前記外箱係合突片及び/又は前記内
箱係合突片で押さえて固定したところに特徴を有する。
【0007】上記構成では、通気性シール部材は空気を
通過させるから、断熱材の充填に伴って断熱用空間の隅
に空気が追い込まれた場合でも、その通気性シール部材
を通って空気が逃げて空気溜まりができないから、断熱
材中に大きな気泡が残留してしまうことがなくなる。ま
た、この結果、充填された断熱材が通気性シール部材に
接してこれを押すようになることがあるが、上記構成で
は、通気性シール部材が外箱係合突片及び内箱係合突片
を利用して挟みつけ状態で固定されているから、断熱材
によって押されてずれ動くことがなくなる。この結果、
通気性シール部材のシール性が確実に発揮され、断熱材
の漏出を確実に防止できる。
通過させるから、断熱材の充填に伴って断熱用空間の隅
に空気が追い込まれた場合でも、その通気性シール部材
を通って空気が逃げて空気溜まりができないから、断熱
材中に大きな気泡が残留してしまうことがなくなる。ま
た、この結果、充填された断熱材が通気性シール部材に
接してこれを押すようになることがあるが、上記構成で
は、通気性シール部材が外箱係合突片及び内箱係合突片
を利用して挟みつけ状態で固定されているから、断熱材
によって押されてずれ動くことがなくなる。この結果、
通気性シール部材のシール性が確実に発揮され、断熱材
の漏出を確実に防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を冷蔵庫に適用した
一実施形態について図1ないし図7を参照して説明す
る。冷蔵庫の外観は図1に示す通りで、断熱箱体10の
上部に機械室11が設けられ、前面に4枚の扉12が取
り付けられている。その断熱箱体10は、図2及び図3
に示すように前面が開放され、ここに十字形の断熱仕切
枠13が取り付けられて前記各扉12により開閉され
る。断熱箱体10は、中空の外殻体14の内部に発泡ウ
レタン等の断熱材15を充填して構成したものであり、
その外殻体14は例えばステンレス鋼製の外箱16及び
内箱17と、プラスチック製の閉鎖枠18とからなる。
このうち、内箱17は、外箱16内に前記断熱材15を
充填するための断熱用空間19を余して収容されてお
り、その断熱用空間19が断熱箱体10の前面開口部の
周縁部において前面開口部の内側に向かって開放してい
る。前記閉鎖枠18は大きく短い角筒状をなしていて、
上記断熱用空間19の開放部を閉じるように取り付けら
れており、詳細には図4に示すように、閉鎖主板部20
の中央から断熱用空間19内に突出する支持脚部21を
有する。そして、その支持脚部21の先端には、互いに
反対方向に延びる外箱係合突片22と内箱係合突片23
とが前記閉鎖主板部20に沿わせて突設されている。そ
のうち内箱係合突片23は、途中部を閉鎖主板部20側
に「く」字形に屈曲させた形状で、支持脚部21側を中
心に弾性変形可能であり、常時は閉鎖主板部20に弾性
的に接触するように設定されている。また、外箱係合突
片22の先端には係合爪22aが閉鎖主板部20側に突
出するように設けられ、これも支持脚部21側を中心に
弾性変形可能である。また、閉鎖主板部20の内箱係合
突片23側の端部には、同係合突片23側に向かってほ
ぼ直角に屈曲する受部20aが形成されている。
一実施形態について図1ないし図7を参照して説明す
る。冷蔵庫の外観は図1に示す通りで、断熱箱体10の
上部に機械室11が設けられ、前面に4枚の扉12が取
り付けられている。その断熱箱体10は、図2及び図3
に示すように前面が開放され、ここに十字形の断熱仕切
枠13が取り付けられて前記各扉12により開閉され
る。断熱箱体10は、中空の外殻体14の内部に発泡ウ
レタン等の断熱材15を充填して構成したものであり、
その外殻体14は例えばステンレス鋼製の外箱16及び
内箱17と、プラスチック製の閉鎖枠18とからなる。
このうち、内箱17は、外箱16内に前記断熱材15を
充填するための断熱用空間19を余して収容されてお
り、その断熱用空間19が断熱箱体10の前面開口部の
周縁部において前面開口部の内側に向かって開放してい
る。前記閉鎖枠18は大きく短い角筒状をなしていて、
上記断熱用空間19の開放部を閉じるように取り付けら
れており、詳細には図4に示すように、閉鎖主板部20
の中央から断熱用空間19内に突出する支持脚部21を
有する。そして、その支持脚部21の先端には、互いに
反対方向に延びる外箱係合突片22と内箱係合突片23
とが前記閉鎖主板部20に沿わせて突設されている。そ
のうち内箱係合突片23は、途中部を閉鎖主板部20側
に「く」字形に屈曲させた形状で、支持脚部21側を中
心に弾性変形可能であり、常時は閉鎖主板部20に弾性
的に接触するように設定されている。また、外箱係合突
片22の先端には係合爪22aが閉鎖主板部20側に突
出するように設けられ、これも支持脚部21側を中心に
弾性変形可能である。また、閉鎖主板部20の内箱係合
突片23側の端部には、同係合突片23側に向かってほ
ぼ直角に屈曲する受部20aが形成されている。
【0009】一方、内箱17の開口周縁部には、その内
方に向かって屈曲する囲壁部17aが形成されるととも
に、その先端に前方(断熱箱体10の外側方向)に向か
って延びる接続フランジ17bが形成されている。ま
た、外箱16の開口周縁部には、断熱箱体10の前面端
面部を構成する前端面枠16aが形成されるとともに、
その先端側から後方に向かって延びる接続フランジ16
bが形成され、さらに、その接続フランジ16bの先端
から断熱用空間19内側に向かって屈曲する係止壁部1
6cが形成されている。
方に向かって屈曲する囲壁部17aが形成されるととも
に、その先端に前方(断熱箱体10の外側方向)に向か
って延びる接続フランジ17bが形成されている。ま
た、外箱16の開口周縁部には、断熱箱体10の前面端
面部を構成する前端面枠16aが形成されるとともに、
その先端側から後方に向かって延びる接続フランジ16
bが形成され、さらに、その接続フランジ16bの先端
から断熱用空間19内側に向かって屈曲する係止壁部1
6cが形成されている。
【0010】そして、断熱箱体10としての完成形態で
は、閉鎖枠18の内箱係合突片23の先端と内箱17の
囲壁部17aとの間に通気性シール部材24が挟み付け
状態で固定されるとともに、閉鎖枠18の外箱係合突片
22の先端と外箱16の前端面枠16aとの間にも通気
性シール部材25が挟み付け状態で固定され、さらに、
断熱用空間19内には断熱材15が充填されている。
は、閉鎖枠18の内箱係合突片23の先端と内箱17の
囲壁部17aとの間に通気性シール部材24が挟み付け
状態で固定されるとともに、閉鎖枠18の外箱係合突片
22の先端と外箱16の前端面枠16aとの間にも通気
性シール部材25が挟み付け状態で固定され、さらに、
断熱用空間19内には断熱材15が充填されている。
【0011】本実施形態は以上のような構成であり、次
に、その製造手順について説明する。まず、図5に示す
ように、内箱17の囲壁部17aのうち断熱用空間19
側の面に帯状の通気性シール部材24を例えば両面テー
プ等により貼り付けて仮止めしておく。また、外箱16
の前端面枠16aのうち断熱用空間19側の面にも帯状
の通気性シール部材25を両面テープ等にて貼り付けて
仮止めしておく。なお、これらの通気性シール部材2
4,25としては、例えば連続気泡を含む発泡ウレタン
フォームが好ましい。また、各通気性シール部材24,
25は予めテープ状に成形されたものに限らず、泡化し
た発泡樹脂をノズルから吐出させて付着させてもよく、
要は、空気を通過させて断熱材15の樹脂原液を通過さ
せない気孔を有するものを付着させれば良い。
に、その製造手順について説明する。まず、図5に示す
ように、内箱17の囲壁部17aのうち断熱用空間19
側の面に帯状の通気性シール部材24を例えば両面テー
プ等により貼り付けて仮止めしておく。また、外箱16
の前端面枠16aのうち断熱用空間19側の面にも帯状
の通気性シール部材25を両面テープ等にて貼り付けて
仮止めしておく。なお、これらの通気性シール部材2
4,25としては、例えば連続気泡を含む発泡ウレタン
フォームが好ましい。また、各通気性シール部材24,
25は予めテープ状に成形されたものに限らず、泡化し
た発泡樹脂をノズルから吐出させて付着させてもよく、
要は、空気を通過させて断熱材15の樹脂原液を通過さ
せない気孔を有するものを付着させれば良い。
【0012】この状態で、図6に示すように、閉鎖枠1
8の閉鎖主板部20と内箱係合突片23との間に、内箱
17の接続フランジ17bを差し込むことで、閉鎖枠1
8を内箱17の周縁に取り付ける。この取付状態では、
内箱係合突片23が弾性力により接続フランジ17bを
閉鎖主板部20との間で挟み付けるとともに、閉鎖主板
部20の受部20aが囲壁部17aと係合し、さらに、
内箱係合突片23の先端が囲壁部17aとの間で通気性
シール部材24を押さえ付け固定している。
8の閉鎖主板部20と内箱係合突片23との間に、内箱
17の接続フランジ17bを差し込むことで、閉鎖枠1
8を内箱17の周縁に取り付ける。この取付状態では、
内箱係合突片23が弾性力により接続フランジ17bを
閉鎖主板部20との間で挟み付けるとともに、閉鎖主板
部20の受部20aが囲壁部17aと係合し、さらに、
内箱係合突片23の先端が囲壁部17aとの間で通気性
シール部材24を押さえ付け固定している。
【0013】次いで、図7に示すように、外箱16の接
続フランジ16bを閉鎖枠18の閉鎖主板部20と外箱
係合突片22との間に挿入する。すると、外箱係合突片
22が弾性変形しつつ係止壁部16cが係合爪22aと
係合するようになり、外箱係合突片22が閉鎖主板部2
0との間で係止壁部16cを挟み付けるようになって閉
鎖枠18と外箱16とが相互に固定される。また、この
ような取付過程で、外箱係合突片22の先端が通気性シ
ール部材25を外箱16の前端面枠16aとの間で押し
潰すようになるため、通気性シール部材25が前端面枠
16aに押さえ付け状態で固定される。
続フランジ16bを閉鎖枠18の閉鎖主板部20と外箱
係合突片22との間に挿入する。すると、外箱係合突片
22が弾性変形しつつ係止壁部16cが係合爪22aと
係合するようになり、外箱係合突片22が閉鎖主板部2
0との間で係止壁部16cを挟み付けるようになって閉
鎖枠18と外箱16とが相互に固定される。また、この
ような取付過程で、外箱係合突片22の先端が通気性シ
ール部材25を外箱16の前端面枠16aとの間で押し
潰すようになるため、通気性シール部材25が前端面枠
16aに押さえ付け状態で固定される。
【0014】そこで、このように構成された外殻体14
を適当な発泡治具等にセットして外殻体14内の断熱用
空間19内に、発泡ウレタン等の発泡性樹脂の樹脂原液
を注入口I(図3参照)から所定量注入する。すると、
断熱用空間19内で樹脂原液が発泡して膨張し、これが
断熱用空間19の隅々まで広がるようになる。この実施
形態の場合、注入口Iは外箱16のうち断熱箱体10底
面の背部中央に相当する部分に形成されているから、断
熱用空間19の中央から両側に広がり、最終的に断熱箱
体10の前面開口の周縁部(閉鎖枠18の取付位置)に
まで達するように充填される。
を適当な発泡治具等にセットして外殻体14内の断熱用
空間19内に、発泡ウレタン等の発泡性樹脂の樹脂原液
を注入口I(図3参照)から所定量注入する。すると、
断熱用空間19内で樹脂原液が発泡して膨張し、これが
断熱用空間19の隅々まで広がるようになる。この実施
形態の場合、注入口Iは外箱16のうち断熱箱体10底
面の背部中央に相当する部分に形成されているから、断
熱用空間19の中央から両側に広がり、最終的に断熱箱
体10の前面開口の周縁部(閉鎖枠18の取付位置)に
まで達するように充填される。
【0015】この断熱材の充填過程で、断熱用空間19
内の空気は膨張する樹脂原液によって断熱箱体10の前
面開口の周縁部(閉鎖枠18の取付位置)側に押し込ま
れるが、これは通気性シール部材24,25を通って直
ちに断熱用空間19の外へ押し出されるから、発泡した
樹脂原液は断熱用空間19の隅々にまで円滑に充填さ
れ、空気溜まりができてしまうことを確実に防止でき
る。また、上述のように発泡した樹脂原液が閉鎖枠18
の取付位置にまで急速に押し寄せるようになることによ
り、これが通気性シール部材24、25に接して押すよ
うになるが、これらは外箱係合突片22及び内箱係合突
片23を利用して外箱16及び内箱17との間で挟みつ
け状態で固定されているから、樹脂原液に押されてずれ
動くことはない。従って、通気性シール部材24,25
のシール性が確実に発揮されることになるから、樹脂原
液が閉鎖枠18の取付部分から漏出することを確実に防
止することができる。
内の空気は膨張する樹脂原液によって断熱箱体10の前
面開口の周縁部(閉鎖枠18の取付位置)側に押し込ま
れるが、これは通気性シール部材24,25を通って直
ちに断熱用空間19の外へ押し出されるから、発泡した
樹脂原液は断熱用空間19の隅々にまで円滑に充填さ
れ、空気溜まりができてしまうことを確実に防止でき
る。また、上述のように発泡した樹脂原液が閉鎖枠18
の取付位置にまで急速に押し寄せるようになることによ
り、これが通気性シール部材24、25に接して押すよ
うになるが、これらは外箱係合突片22及び内箱係合突
片23を利用して外箱16及び内箱17との間で挟みつ
け状態で固定されているから、樹脂原液に押されてずれ
動くことはない。従って、通気性シール部材24,25
のシール性が確実に発揮されることになるから、樹脂原
液が閉鎖枠18の取付部分から漏出することを確実に防
止することができる。
【0016】このように本実施形態によれば、通気性シ
ール部材24,25によって断熱材15の樹脂原液が漏
出することを確実に防止することができるから、断熱箱
体10の品質を安定して高品質化することができる。し
かも、閉鎖枠の取付部分から樹脂原液が漏出するおそれ
があった従来構造では、その部分が上となるように外殻
体を発泡治具にセットする必要があり、発泡治具の構造
や発泡作業の面で種々の制約を受けていたが、この実施
形態によれば、かかる制約がなくなり、閉鎖枠18が下
向きとなる状態で発泡作業を行うこともでき、その作業
コストが大幅に低減する。また、閉鎖枠部分を下にする
ことができるから、前後両面に開口部を有する両面扉形
の断熱箱体の製造にも適用することができ、その場合で
も、樹脂原液の漏出を確実に防止することができる。
ール部材24,25によって断熱材15の樹脂原液が漏
出することを確実に防止することができるから、断熱箱
体10の品質を安定して高品質化することができる。し
かも、閉鎖枠の取付部分から樹脂原液が漏出するおそれ
があった従来構造では、その部分が上となるように外殻
体を発泡治具にセットする必要があり、発泡治具の構造
や発泡作業の面で種々の制約を受けていたが、この実施
形態によれば、かかる制約がなくなり、閉鎖枠18が下
向きとなる状態で発泡作業を行うこともでき、その作業
コストが大幅に低減する。また、閉鎖枠部分を下にする
ことができるから、前後両面に開口部を有する両面扉形
の断熱箱体の製造にも適用することができ、その場合で
も、樹脂原液の漏出を確実に防止することができる。
【0017】また、通気性シール部材24,25は、本
来、閉鎖枠18を取り付けるための外箱係合突片22及
び内箱係合突片23を利用して押さえ固定されているか
ら、それらのシール部材24,25がずれ動くことによ
りシール性を発揮できなくなって樹脂原液が漏出してし
まうことを確実に防止でき、しかも、そのシール部材2
4,25の固定のための特別な固定手段が不要であって
部品及び作業コストの面でも有利となる。
来、閉鎖枠18を取り付けるための外箱係合突片22及
び内箱係合突片23を利用して押さえ固定されているか
ら、それらのシール部材24,25がずれ動くことによ
りシール性を発揮できなくなって樹脂原液が漏出してし
まうことを確実に防止でき、しかも、そのシール部材2
4,25の固定のための特別な固定手段が不要であって
部品及び作業コストの面でも有利となる。
【0018】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施の形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施の形態も本発明の技術範囲に
含まれ、さらに下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で
種々変更して実施することができる。前記実施形態で
は、閉鎖枠18の内箱係合突片23の先端と内箱17の
囲壁部17aとの間と、閉鎖枠18の外箱係合突片22
の先端と外箱16の前端面枠16aとの間の双方に、そ
れぞれ通気性シール部材25を挟み付けて固定した。し
かし、各係合突片の形状等によっては外箱や内箱との間
で断熱剤を封止するに足るシール性が得られる場合があ
る。このような場合には、シール性が不充分であるどち
らか一方にだけ通気性シール部材を挟むようにしても良
い。
面によって説明した実施の形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施の形態も本発明の技術範囲に
含まれ、さらに下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で
種々変更して実施することができる。前記実施形態で
は、閉鎖枠18の内箱係合突片23の先端と内箱17の
囲壁部17aとの間と、閉鎖枠18の外箱係合突片22
の先端と外箱16の前端面枠16aとの間の双方に、そ
れぞれ通気性シール部材25を挟み付けて固定した。し
かし、各係合突片の形状等によっては外箱や内箱との間
で断熱剤を封止するに足るシール性が得られる場合があ
る。このような場合には、シール性が不充分であるどち
らか一方にだけ通気性シール部材を挟むようにしても良
い。
【図1】本発明の一実施形態を示す冷蔵庫の外観の斜視
図
図
【図2】同じく冷蔵庫の断熱箱体の斜視図
【図3】同じく冷蔵庫の断熱箱体の横断面図
【図4】同じく接続部の拡大横断面図
【図5】同じく接続過程の拡大横断面図
【図6】同じく接続過程の拡大横断面図
【図7】同じく接続完了時の拡大横断面図
【図8】従来の接続部の拡大横断面図
10…断熱箱体
15…断熱材
16…外箱
16a…前端面枠
17…内箱
17a…囲壁部
18…閉鎖枠
19…断熱用空間
20…閉鎖主板部
22…外箱係合突片
23…内箱係合突片
24,25…通気性シール部材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F25D 23/08
Claims (2)
- 【請求項1】 外箱と、この外箱内に外箱内面との間に
断熱用空間を余して収容される内箱と、前記外箱及び内
箱の間の断熱用空間を閉鎖すべく設けられた閉鎖枠とを
備え、その閉鎖枠には前記外箱の周縁部と係合する外箱
係合突片と、前記内箱の周縁部と係合する内箱係合突片
とが設けられるとともに、前記閉鎖枠により閉じられた
前記断熱用空間内に断熱材を充填してなるものにおい
て、 前記断熱用空間内に位置して通気性シール部材を前記外
箱係合突片の先端と前記外箱との間及び/又は前記内箱
係合突片の先端と前記内箱との間に挟んで固定したこと
を特徴とする断熱箱体。 - 【請求項2】 外箱と、この外箱内に外箱内面との間に
断熱用空間を余して収容される内箱と、前記外箱及び内
箱の間の断熱用空間を閉鎖すべく設けられた閉鎖枠とを
備え、その閉鎖枠には前記外箱の周縁部と係合する外箱
係合突片と、前記内箱の周縁部と係合する内箱係合突片
とが設けられるとともに、前記閉鎖枠により閉じられた
前記断熱用空間内に断熱材を充填してなるものにおい
て、 前記外箱の断熱用空間側の面及び/又は前記内箱の断熱
用空間側の面に通気性シール部材を貼り付け、その通気
性シール部材を前記外箱係合突片及び/又は前記内箱係
合突片で押さえて固定したことを特徴とする断熱箱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24865595A JP3426422B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 断熱箱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24865595A JP3426422B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 断熱箱体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0972653A JPH0972653A (ja) | 1997-03-18 |
JP3426422B2 true JP3426422B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=17181366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24865595A Expired - Fee Related JP3426422B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 断熱箱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3426422B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018179124A1 (ja) * | 2017-03-29 | 2018-10-04 | 三菱電機株式会社 | 冷蔵庫の背面パネルの製造方法、及び冷蔵庫の背面パネル |
CN110395171A (zh) * | 2018-04-24 | 2019-11-01 | 鲁国庆 | 真空冷藏冷冻保质保鲜电动运输车 |
-
1995
- 1995-09-01 JP JP24865595A patent/JP3426422B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0972653A (ja) | 1997-03-18 |
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