JP3425848B2 - チップ部品 - Google Patents
チップ部品Info
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Description
分よりも細い磁器素子を用い、磁器素子の中央部分上に
外装膜を、両側部分上に外部電極膜をそれぞれ備えたチ
ップ部品に関するものである。
て、本出願人による特開平7−307201号公報があ
り、同公報には、一対の角柱部の間にこれよりも横断面
形が小さな角柱部または円柱部を一体に備えた磁器素子
と、磁器素子の表面に形成された導体膜と、導体膜の中
央角柱部上部分または中央円柱部上部分を覆う外装膜
と、導体膜の両側角柱部上部分を覆う外部電極膜とを備
えたチップ部品が開示されている。
導体膜を抵抗材料から形成しその中央部分を必要に応じ
てトリミングすることによってチップ抵抗器を構成する
ことができ、また、導体膜を低抵抗材料から形成しその
中央部分に螺旋状溝を形成することによって所定周回の
コイルを持つチップインダクタを構成することができ、
さらに、導体膜を低抵抗材料から形成することによって
チップジャンパーを構成することができる。
のうちの1つを実装面として任意に利用でき、部品転動
や滑りを防止して安定した実装を行えると共に、部品自
体が表裏を持たない外観形状を有しているのでバルク供
給(ばら状態で収納されたチップ部品を所定向きで一列
に整列して供給する方式)に好適であるという利点を備
えている。
中央部分が両側部分よりも細い磁器素子を用いているた
め、中央部分と両側部分との寸法差が大きくなると、両
者の強度差を原因として境界部分にクラックを生じる恐
れがある。
で、その目的とするところは、中央部分が両側部分より
も細い磁器素子を用いる場合でも強度面の懸念を一掃で
きるチップ部品を提供することにある。
め、本発明は、一対の四角柱部間にこれよりも横断面形
が小さな円柱部または四角柱部を備えた磁器素子を用
い、該磁器素子の中央円柱部または中央四角柱部上に外
装膜を、両側四角柱部上に外部電極膜をそれぞれ備えた
チップ部品であって、前記外装膜は磁器素子の両側四角
柱部の4側面上まで延設され、該外装膜の端縁は磁器素
子の両側四角柱部の4側面上で前記外部電極と接触して
いる、ことをその主たる特徴としている。
子の両側四角柱部の4側面上まで延設され、該外装膜の
端縁が磁器素子の両側四角柱部の4側面上で前記外部電
極と接触しているので、中央円柱部または中央四角柱部
が両側四角柱部よりも細い磁器素子を用いる場合でも、
磁器素子の強度的に弱い部分を磁器素子の両側四角柱部
の4側面上まで延設された外装膜によって補強すること
ができる。
部品の外観斜視図を、図2にはその縦断面図をそれぞれ
示してある。同図に示したチップ部品は一対の四角柱部
間にこれよりも横断面形が小さな円柱部を備えた外観形
状を有しており、図中の1は磁器素子、2は回路用導体
膜(以下単に導体膜という)、3は外装膜、4は外部電
極膜である。
(セラミクス)から成り、図3(a)にも示すようにチ
ップ部品と相似した外観形状を有している。つまり、磁
器素子1は、向き及び大きさが等しい一対の四角柱部1
aと、横断面形が該四角柱部1aよりも小さく、且つ両
側四角柱部1aの間に同軸上に位置する円柱部1bとを
一体に備えている。
ら成り、スパッタリングや電解・無電解メッキ等を利用
した周知の薄膜形成手法によって、磁器素子1の表面全
体に所定の厚みをもって形成されている。部品種類にも
よるがこの導体膜2の厚みは約3μmである。
系のガラス等から成り、ペースト塗布・硬化等を利用し
た周知の厚膜形成手法によって、導体膜2の中央円柱部
上と両側角柱部上の一部(中央円柱部と隣接する4側面
の一部)に所定の厚みをもって連続的に形成されてい
る。この外装膜3の厚みは約15μmで、図示例のもの
では両側角柱部の4側面の中央円柱部側の約1/3まで
外装膜3が延設されている。
料から成り、ペースト塗布・硬化等を利用した周知の厚
膜形成手法によって、導体膜2の両側角柱部上の外装膜
3が形成されていない部分に所定の厚みをもって形成さ
れている。この外部電極膜4の厚みは20〜45μm
で、図示例のものでは外部電極膜4の端縁4aが外装膜
3の端縁3aの上に僅かに重なった状態で接触してい
る。
よれば、磁器素子1と導体膜2に抵抗器に適した材料を
採用することによってチップ抵抗器を構成することがで
き、以下、その製造方法の一例を図3を参照して説明す
る。
角柱部1a間にこれよりも横断面形が小さな円柱部1b
を一体に備えたアルミナ等の絶縁材料から成る磁器素子
1を得た後、多数の磁器素子1を一括でバレル研磨して
その角及び稜線に丸み付けをする。
1の表面全体に、酸化ルテニウム等の抵抗材料から成る
導体膜(抵抗膜)2を、スパッタリングや電解・無電解
メッキ等によって形成する。また、必要に応じて導体膜
の中央円柱部上部分にトリミング溝(図示省略)をレー
ザ光照射やダイシング等の手法による部分的な除去加工
によって形成して抵抗値調整を行う。
中央円柱部上と両側角柱部上の一部に、エポキシ系の樹
脂やシリコン系のガラス等を主成分とする外装ペースト
を、塗布領域に対応した周面形状を有するローラ等を用
いてコーティングし、これを焼き付け等の熱処理によっ
て硬化させて外装膜3を形成する。
の両側角柱部上の外装膜3が形成されていない部分に、
銀,ニッケル等の金属粉を含有した電極ペーストを、浸
漬法(ディップ法)または注型法等によってコーティン
グし、これを焼き付け等の熱処理によって硬化させて外
部電極膜4を形成する。以上で、図1及び図2に示した
ものと同様の外観形状を有するチップ抵抗器を得ること
ができる。
構造によれば、磁器素子1と導体膜2にインダクタに適
した材料を採用し、中央円柱部上の導体膜2に螺旋状溝
を形成することによって所定周回のコイルを持つチップ
インダクタを構成することができ、以下、その製造方法
の一例を図3を参照して説明する。
角柱部1a間にこれよりも横断面形が小さな円柱部1b
を一体に備えたフェライト等の磁性材料から成る磁器素
子1を得た後、多数の磁器素子1を一括でバレル研磨し
てその角及び稜線に丸み付けをする。
1の表面全体に、銅,銀等の低抵抗材料から成る導体膜
2を、スパッタリングや電解・無電解メッキ等によって
形成する。そして、導体膜2の中央円柱部上部分に螺旋
状溝(図示省略)をレーザ光照射やダイシング等の手法
による部分的な除去加工によって形成して所定周回のコ
イルを形成する。
中央円柱部上と両側角柱部上の一部に、エポキシ系の樹
脂やシリコン系のガラス等を主成分とする外装ペースト
を、塗布領域に対応した周面形状を有するローラ等を用
いてコーティングし、これを焼き付け等の熱処理によっ
て硬化させて外装膜3を形成する。
の両側角柱部上の外装膜3が形成されていない部分に、
銀,ニッケル等の金属粉を含有した電極ペーストを、浸
漬法(ディップ法)または注型法等によってコーティン
グし、これを焼き付け等の熱処理によって硬化させて外
部電極膜4を形成する。以上で、図1及び図2に示した
ものと同様の外観形状を有するチップインダクタを得る
ことができる。
構造は先に述べたチップ抵抗器やチップインダクタ以外
のチップ部品、例えば、チップジャンパーや複合回路部
品等にも適用することができる。
部品によれば、外装膜3を導体膜2の中央円柱部上と両
側角柱部上の一部に連続的に形成し、外部電極膜4を導
体膜2の両側角柱部上の外装膜3が形成されていない部
分に形成してあるので、中央部分が両側部分よりも細い
磁器素子1を用いる場合でも、磁器素子1の強度的に弱
い部分を、両側角柱部上まで延設された外装膜4によっ
て的確に補強して、強度面の懸念を一掃することができ
る。
の端縁3aの上に僅かに重なって該端縁3aを覆ってい
るので、外装膜3が端縁3aから剥離することを外部電
極膜4によって防止できると共に、外部電極膜4と外装
膜3との結合性を高めることができる。
厚みよりも大きいので、両側角柱部上に位置する外装膜
3が部品実装の妨げになることがなく、外部電極膜4の
側面を半田等の接合材を介して基板電極(ランド)に適
正に接触させて部品接続を良好に行うことができる。
する場合に比べて外部電極膜間の距離を大きく取ること
ができるので、部品長手寸法が小さい場合でも部品実装
時に生じ得る外部電極膜の相互短絡(ショート)の問題
を回避できる。
外部電極膜4の端縁4aが外装膜3の端縁3aの上に僅
かに重なるようにしたものを例示したが、図4(a)に
示すように外部電極膜4の端縁4aの重なりしろを大き
くすれば、外部電極膜4と外装膜3との結合性をより高
めることができると共に、外部電極膜4の側面面積(接
続面積)を拡大することができる。勿論、外部電極膜4
の端縁4aは外装膜3の端縁3aの上に必ずしも重ねる
必要はなく、図4(b)に示すように、外部電極膜4の
端縁4aと外装膜3の端縁3aとが重ならずに接触する
ような形態を採用してもよい。
は、外装膜4を厚膜手法を利用して形成したものを例示
したが、該外装膜4は成形技術を利用して形成すること
も可能である。以下、型を用いた成形によって外装膜4
を形成する手順を図5を参照して説明する。
11,12を用意し、導体形成後の磁器素子1をセット
した後、型を閉じる。この型板11,11は、型閉じ状
態で、導体形成後の磁器素子1を所定の姿勢で保持し、
且つ外装膜4の形成部分に相当したクリアランスCを有
するキャビティを画成する。そして、図5(b)に示す
ように、図示省略のゲートから上記クリアランスC内に
外装ペーストPを注入し、注入された外装ペーストPを
熱処理等によって硬化させる。成形法については特段の
制限はないが、注型成形の場合には外装ペーストPとし
て先に述べた外装ペーストと同様のものを使用すること
ができ、外装ペーストPの組成を変更すれば射出成形や
トランスファー成形等によっても外装膜を同様に形成す
ることができる。ペースト硬化後に型を開いて磁器素子
1を取り出せば、図5(c)に示すように、外装膜3が
所望の領域に形成された素子を得ることができ、これに
外部電極膜4を形成すれば図1及び図2と同様のチップ
部品を得ることができる。
は、一対の四角柱部間にこれよりも横断面形が小さな円
柱部を備えた外観形状を有するものをチップ部品として
例示したが、チップ部品は、図6に示すように、一対の
四角柱部間にこれよりも横断面形が小さな四角柱部を備
えた外観形状を有するものであってもよい。このチップ
部品は、磁器素子として、向き及び大きさが等しい一対
の四角柱部と、横断面形が該四角柱部よりも小さく、且
つ両側四角柱部の間に同軸上に位置する四角柱部とを一
体に備えたものを用いる点を相違するだけで、他の構成
は図1及び図2に示したものと同じである。
中央円柱部または中央四角柱部が両側四角柱部よりも細
い磁器素子を用いる場合でも、磁器素子の強度的に弱い
部分を磁器素子の両側四角柱部の4側面上まで延設され
た外装膜によって的確に補強して、強度面の懸念を一掃
して高品質のチップ部品を提供できる。
図
を示す図
の端縁、4…外部電極膜、4a…外部電極膜の端縁、1
1,12…型、C…クリアランス、P…外装ペースト。
Claims (4)
- 【請求項1】 一対の四角柱部間にこれよりも横断面形
が小さな円柱部または四角柱部を備えた磁器素子を用
い、該磁器素子の中央円柱部または中央四角柱部上に外
装膜を、両側四角柱部上に外部電極膜をそれぞれ備えた
チップ部品であって、 前記外装膜は磁器素子の両側四角柱部の4側面上まで延
設され、該外装膜の端縁は磁器素子の両側四角柱部の4
側面上で前記外部電極と接触している、 ことを特徴とするチップ部品。 - 【請求項2】 各外部電極膜の端縁は外装膜の端縁を覆
っている、 ことを特徴とする請求項1記載のチップ部品。 - 【請求項3】 両側四角柱部の4側面上における外部電
極膜の厚みは両側四角柱部の4側面上における外装膜の
厚みよりも大きい、 ことを特徴とする請求項1または2記載のチップ部品。 - 【請求項4】 外装膜は型を用いた成形によって形成さ
れたものである、 ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のチ
ップ部品。
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---|---|---|---|
JP14402597A JP3425848B2 (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | チップ部品 |
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JP14402597A JP3425848B2 (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | チップ部品 |
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JPH10335105A JPH10335105A (ja) | 1998-12-18 |
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ID=15352586
Family Applications (1)
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JP14402597A Expired - Fee Related JP3425848B2 (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | チップ部品 |
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JP3036567B2 (ja) * | 1991-12-20 | 2000-04-24 | 三菱マテリアル株式会社 | 導電性チップ型セラミック素子及びその製造方法 |
JP3329964B2 (ja) * | 1994-03-18 | 2002-09-30 | 太陽誘電株式会社 | チップ部品及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-06-02 JP JP14402597A patent/JP3425848B2/ja not_active Expired - Fee Related
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