JP3425800B2 - データ受信制御装置 - Google Patents

データ受信制御装置

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JP3425800B2
JP3425800B2 JP11556894A JP11556894A JP3425800B2 JP 3425800 B2 JP3425800 B2 JP 3425800B2 JP 11556894 A JP11556894 A JP 11556894A JP 11556894 A JP11556894 A JP 11556894A JP 3425800 B2 JP3425800 B2 JP 3425800B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調歩同期方式により伝
送されるシリアルデータの受信制御を行うデータ受信制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】調歩同期方式によるデータ伝送は、送信
側から同期信号が送信されないので、受信側のデータ受
信制御装置に調歩同期回路が設けられ、該調歩同期回路
において受信データに同期して伝送速度に応じた所定周
波数のサンプリングクロックを発生させ、該サンプリン
グクロックによりビット同期を取って伝送されたデータ
の受信を行うようになっている。
【0003】特に、ATコマンド体系のデータを受信す
るデータ受信制御装置においては、送信されたATコマ
ンドの先頭の文字データ「A」のスタートビットを検出
し、該スタートビットのビット長から当該ATコマンド
の伝送速度が検出されるようになっている。
【0004】従来、ATコマンドのデータ受信制御装置
においては、先頭の文字データ「A」のスタートビット
のビット長に含まれる、例えばシステム制御用の基準ク
ロック(高周波クロック)のクロックパルス数をカウン
トすることにより上記伝送速度を検出するものが知られ
ている。
【0005】上記基準クロックのクロックパルス数によ
る伝送速度の検出は、伝送速度をN(bps)、基準クロ
ックの周波数をf(Hz)、上記スタートビットのビッ
ト長(=1/N)に含まれるクロックパルス数をCとす
ると、N=f/Cで表され、伝送速度Nがクロックパル
スのカウント数Cに一対一に対応することに基づくもの
である。
【0006】また、上記サンプリングクロックの発生制
御においては、伝送速度Nは、予め離散的に設定された
複数の標準伝送速度のいずれかになるから、クロックパ
ルスのカウント値Cを伝送速度情報として扱い、該カウ
ント値Cから直接、標準伝送速度Nに対応する所定周波
数のサンプリングクロックが発生されるようになってい
る。
【0007】例えばファクシミリ通信における標準伝送
速度は、300bps,600bps,1200bps,…,9
600bps,19200bps等で、これらの標準伝送速度
に対応するクロックパルスのカウント値Cは、基準クロ
ックの周波数をf=9.8304MHzとすると、それ
ぞれ32768,16384,8192,…,102
4,512となる。従って、例えば標準伝送速度192
00bpsで伝送された文字データ「A」を受信した場
合、該文字データ「A」のスタートビットから検出され
るクロックパルスのカウント値Cは512となるから、
該カウント値512から19200Hzのサンプリング
クロックが直接、発生される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ノイズ等に
よりパルス列の信号が受信データとして入力されると、
当該ビット列の信号の先頭のパルスから検出される伝送
速度は、通常、上記標準伝送速度又は該標準伝送速度の
近傍領域の範囲には入らないため、対応する周波数のサ
ンプリングクロックが発生できず、データの受信処理を
行うことができなくなる。
【0009】このため、検出された伝送速度から受信デ
ータとして入力された信号の真偽を判別する判別回路を
伝送速度検出回路に設け、受信データが偽データである
ときは、データの受信処理を中止し、伝送速度検出回路
をリセットさせる必要がある。特に、基準クロックのク
ロックパルスのカウント数を伝送速度情報として扱う場
合は、受信データが偽データであるとき、上記基準クロ
ックのカウンタのカウント値をリセットするリセット回
路が必要になる。
【0010】しかし、上記判別回路やリセット回路を伝
送速度検出回路に設けると、伝送速度検出回路が複雑か
つ大型化することになる。
【0011】その一方、ATコマンドは、先頭の文字デ
ータは必ず「A」であるから、受信したデータの内容が
文字データ「A」であるか否かを判別することにより当
該データの真偽を判別することが可能であり、しかも受
信データが偽データであれば、制御部からソフト的に上
記カウンタのリセットを行わせることも可能である。
【0012】本発明は、上記課題及び背景に鑑みてなさ
れたものであり、伝送速度検出回路を簡略化し、構造の
簡素化が可能なデータ受信制御装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
予め離散的に設定された複数の標準伝送速度のいずれか
の速度で伝送された調歩同期方式のデータの受信を行う
データ受信装置において、上記データが入力されるデー
タ入力部と、上記各標準伝送速度に対応する所定周波数
のビット同期用のサンプリングクロックが発生可能なク
ロック発生部と、上記データ入力部に入力されるビット
列信号の先頭ビットのパルスを検出するパルス検出部
と、上記パルス検出部により検出されたパルスのパルス
幅から上記ビット列信号の伝送速度を検出する伝送速度
検出部と、検出された伝送速度を当該伝送速度の上側又
は下側であって隣接するいずれか一方の上記標準伝送速
度に変換する速度変換部と、上記速度変換部により変換
された標準伝送速度に対応するサンプリングクロックを
上記データの受信に同期して発生させるクロック発生制
御部とからなる通信制御手段と、受信した文字データに
相当するビット列信号の内容を解読して、当該解読した
ビット列信号の内容が予め設定された所定の文字データ
であるか否かを判別し、上記解読したビット列信号の内
容が所定の文字データでないときは、上記ビット列信号
に続いて上記データ入力部に入力されるビット列信号の
受信を禁止すると共に上記伝送速度検出部をリセットす
る制御手段とを備えたものである。
【0014】また、請求項2記載の発明は、上記データ
受信制御装置において、上記伝送速度検出部は、所定の
高周波の基準クロックを発生する基準クロック発生部
と、上記検出されたパルスのパルス幅に含まれる上記基
準クロックのクロックパルス数をカウントするカウント
部とを備え、上記カウント部のカウント結果を伝送速度
として出力するものであり、上記速度変換部は、上記カ
ウント部のカウント結果を上記伝送速度の上側又は下側
であって隣接するいずれか一方の上記標準伝送速度に対
応する所定のカウント値に変換するものであり、上記ク
ロック発生部は、上記速度変換部から出力されるカウン
ト値に基づいて所定周波数のサンプリングクロックを発
生させるものである。
【0015】なお、上記データ受信制御装置は、好まし
くはATコマンド体系のデータ受信に適用するとよい
(請求項3)。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明によれば、データ入力部に
ビット列信号が入力されると、当該ビット列信号の最初
のパルスが検出され、該パルスのパルス幅から上記ビッ
ト列信号の伝送速度が検出される。また、検出された伝
送速度は、当該伝送速度の上側又は下側であって隣接す
るいずれか一方の標準伝送速度に変換される。
【0017】そして、上記ビット列信号の2番目のパル
スの受信に同期して上記変換された標準伝送速度に対応
するサンプリングクロックが発生され、該サンプリング
クロックに基づいて上記ビット列信号が受信される。
【0018】そして、文字データに相当するビット列信
号が受信され、該ビット列信号の内容が解読される。更
にこのビット列信号の内容が予め設定された所定の文字
データであるか否かが判別され、所定の文字データでな
ければ、該ビット列信号は真のデータ(送信側から所定
の上記標準伝送速度で送信されたデータ)でないと判断
して該ビット列信号に続いて上記データ入力部に入力さ
れる信号の受信が禁止されると共に伝送速度検出部がリ
セットされる。
【0019】請求項2記載の発明によれば、データ入力
部に入力されたビット列信号の最初のパルスのパルス長
に含まれる基準クロックのクロックパルス数がカウント
され、このカウント結果が伝送速度の上側又は下側であ
って隣接するいずれか一方の上記標準伝送速度に対応す
る所定のカウント値に変換される。
【0020】請求項3記載の発明によれば、受信した文
字データに相当するビット列信号の内容がATコマンド
の文字データ「A」でなければ、このビット列信号はA
Tコマンドでないと判断して該ビット列信号に続いて上
記データ入力部に入力される信号の受信が禁止される。
【0021】
【実施例】図1は、本発明に係るデータ受信制御装置を
備えたファクシミリ装置のブロック構成図である。
【0022】ファクシミリ装置1は、暗号化したデータ
の送受信(以下、暗号通信という)が可能、かつ、高速
伝送が可能なG3タイプのファクシミリである。また、
ファクシミリ装置1は、パーソナルコンピュータPC
(以下、パソコンPCという)が外部接続可能になさ
れ、通常のファクシミリ機能のほか、上記パソコンPC
から送信されるATコマンドに従って通信処理を行うパ
ソコン通信機能を備えている。なお、ファクシミリ装置
1は、G3タイプのものに限定されるものではなく、G
4タイプその他任意の規格に対応したタイプのファクシ
ミリであってもよい。
【0023】ファクシミリ装置1は、送信先のファクシ
ミリFXに送信すべき原稿を読み取るスキャナ部2、該
スキャナ部2で読み取られたデータ(以下、送信デー
タ)、ファクシミリFXから送信されたデータ(以下、
受信データという)及び上記パソコンPCから送信され
たデータ(以下、伝送データという)等を記録紙にプリ
ントするプリンタ部3、上記送受信データ及び伝送デー
タに所定のデータ処理を施すデータ処理部4、電話回線
TCを介して上記送受信データの伝送を行うデータ伝送
部5、上記スキャナ部2〜上記データ伝送部5の駆動を
制御する制御部6から構成されている。
【0024】上記制御部6はRS−232C規格のイン
ターフェースを有する通信制御部(データ受信制御装
置)10を備え、該通信制御部10を介して上記パソコ
ンPCがファクシミリ装置1に通信可能に接続される。
なお、インターフェースは、パソコンPCが通信可能に
接続できるものであれば、RS−232C規格のインタ
ーフェースに限定されるものではない。
【0025】制御部6には上記パソコンPCから送信さ
れる伝送データを受信するためのデータバッファ601
が内蔵されるとともに、上記ファクシミリ機能及びパソ
コン通信機能を行うための処理プログラムや各種の処理
用データ(例えばスキャナ部2の光源の発光量やプリン
タ部3の現像濃度等の駆動条件に関するデータ、警告、
操作手順等のメッセージに関するデータ等)が記録され
たROM(Read OnlyMemory)602及び上記処理プロ
グラムに従って所定の演算処理を行うためのRAM(Ra
ndom Access Memory)603が内蔵されている。
【0026】上記ROM602にはATコマンド体系を
解釈し得る通信プログラムが搭載され、ファクシミリ装
置1は、上記パソコンPCから送信されるATコマンド
により制御されるようになっている。
【0027】また、ファクシミリ装置1は、テンキー、
ワンタッチキー等のキースイッチからなる操作部7、L
CD(Liquid Crystal Display)又はLED(Light Em
itted Diode)からなる表示部8及びスピーカ9を備え
ている。
【0028】上記スキャナ部2は、セットされた原稿を
搬送する自動原稿搬送部、CCD(Charge Coupled Dev
ice)ラインイメージセンサからなる撮像部及び画像処
理部を備え、上記撮像部を原稿に対し相対走査(スキャ
ン)させて原稿像をライン単位で搬送方向(原稿の行方
向)に読み取り、読み取ったデータをレベル補正、γ補
正、A/D変換等の所定の画像処理を行った後、データ
処理部4に出力する。
【0029】上記プリンタ部3は、プリントすべき画像
(以下、プリント画像という)の構成データに基づいて
生成された変調信号をレーザ光に変換して出力する発光
部、上記発光部から照射されるレーザ光によりプリント
画像の潜像を形成する感光部、該感光部に形成されたプ
リント画像の潜像を顕在化する現像部、顕在化されたプ
リント画像を記録紙に転写して像形成する転写部及び記
録紙に転写形成されたプリント画像を定着する定着部を
備えたレーザプリンタから構成されている。
【0030】上記データ処理部4は、データを記憶する
メモリ401、データの圧縮及び伸長を行う圧縮/伸長
回路402、送信データの暗号化及び受信データの平文
化を行う暗号化/平文化回路403、データの上記圧縮
/伸長及び暗号化/平文化の処理を制御するデータ処理
回路404から構成されている。
【0031】メモリ401は、例えばA4サイズの標準
原稿が100枚程度記憶可能な大容量メモリで、代行受
信、親展受信及び予約送信等を可能にするためのもので
ある。
【0032】圧縮/伸長回路402は、ITU−T(国
際電信通信連合)のT.4勧告のデータ圧縮方式に基づ
いて送信データの圧縮及び受信データの伸長を行うもの
である。圧縮/伸長回路402は、例えばMMR(Modi
fied Modified READ(Relative Element Adress Designa
te))符号化方式により送受信データの圧縮及び伸長を
行う。なお、MH(Modified Huffman)符号化方式又は
MR(Modified READ)符号化方式により送受信データ
の圧縮及び伸長を行ってもよい。
【0033】暗号化/平文化回路403は、予め設定さ
れた所定の暗号鍵を用いてデータの暗号化及び平文化を
行うものである。ファクシミリ装置1は、換字式暗号形
式によりデータを暗号化して送受信する暗号通信機能を
有している。上記暗号化/平文化回路403は、暗号通
信すべくデータ処理回路404から送受信データ及び暗
号鍵が入力されると、該暗号鍵を用いて送信データを単
語単位で暗号に変換し、また、単語単位で暗号化された
受信データを平文に変換する。なお、上記暗号鍵は、ユ
ーザにより制御部6内のRAM603に設けられた暗号
鍵テーブルに登録されるようになっている。
【0034】データ処理回路404は、上記制御部6の
制御信号に基づき送受信データ及び伝送データに所定の
データ処理を施し、当該データの伝送又は記録紙へのプ
リントアウトを行う。
【0035】例えば原稿内容をファクシミリ送信する場
合、データ処理回路404は、上記スキャナ部2により
読み取られた原稿像のデータを、一旦、メモリ401に
記憶する。制御部6により送信開始のタイミング信号が
入力されると、データ処理回路404は、メモリ401
から送信データを読み出し、圧縮/伸長回路402によ
り所定の圧縮率で圧縮する。そして、制御部6からの暗
号指示に応じて送信データを暗号化/平文化回路403
により暗号化した後、データ伝送部5に出力する。
【0036】パソコンPCから送信された伝送データを
ファクシミリ送信する場合は、上記伝送データは制御部
6を介してデータ処理回路404に送出され、データ処
理回路404は、制御部6からの暗号化指示に応じてこ
の伝送データを暗号化/平文化回路403により暗号化
した後、データ伝送部5に出力する。
【0037】また、ファクシミリ受信を行う場合、デー
タ処理回路404は、上記データ伝送部5により受信さ
れたデータを、一旦、メモリ401に記憶する。制御部
6により記録開始のタイミング信号が入力されると、デ
ータ処理回路404は、メモリ401から受信データを
読み出し、制御部6からの平文化指示に応じてこの受信
データが暗号化/平文化回路403により平文化し、更
に圧縮/伸長回路402により所定の伸長率で伸長した
後、プリンタ部3に出力する。
【0038】パソコンPCから送信された伝送データを
記録紙にプリントアウトする場合は、上記伝送データは
制御部6及びデータ処理回路404を介してプリンタ部
3に出力される。
【0039】上記データ伝送部5は、デジタルデータを
アナログデータに相互変換するモデム(MODEM(mo
dulator/demodulator))501と相手局の選択、回線
接続等を行うNCU(network control unit)502と
から構成されている。
【0040】上記操作部7は、ファクシミリ送信を行う
際の送信相手のFAX No.の入力、ファクシミリ送
信の開始/停止の指示、上記暗号鍵の登録/変更/削
除、ワンタッチキー又は短縮No.の登録、親展受信の
設定、その他各種のモードや条件の設定を行うものであ
る。
【0041】上記表示部8は、ファクシミリ送信におけ
る送信相手の名称、FAX No.、暗号通信の有無、
回線接続状態及び送信状態の情報、パソコンPCとの通
信状態等の各種情報を文字情報で表示するとともに、通
信エラーの有無、設定モード、受信画質、メモリ代行受
信及びメンテナンスの要否等をインジケータで表示する
ものである。また、スピーカ9は、警報を発したり、上
記文字情報の一部を音声で伝えるものである。
【0042】通信制御部10は、パソコンPCとの間で
調歩同期方式によりシリアルデータの通信を制御するも
のである。
【0043】図2は、上記通信制御部10のブロック構
成図である。通信制御部10は、RS−232Cインタ
ーフェース部11、ATコマンド受信部12、送信部1
3、アドレスレコード部14及び基準発振器15から構
成されている。上記各部の駆動は、基準発振器15によ
り生成された基準クロックRCLK(周波数f=9.8
304MHz)に基づいて制御される。
【0044】上記RS−232Cインターフェース部1
1は、伝送データの信号レベルと通信制御部10内で処
理される信号レベルとのレベル変換を行うものである。
ATコマンド受信部12は、パソコンPCから送信され
るATコマンドの受信を行うものである。送信部13
は、上記ATコマンドに応答して所定のデータをパソコ
ンPCに送信するものである。アドレスレコード部14
は、制御部6に対するインターフェースで、該アドレス
レコード部14を介して伝送データ、アドレスデータ、
各種制御信号及び割込信号が交信される。
【0045】上記制御信号は、受信データの読込みを指
示するデータリード信号CSD、受信データの伝送フォ
ーマットの読込みを指示するフォーマットリード信号R
FT、受信データのオーバーランの有無を示すオーバー
ランフラグの読込みを指示するオーバーランリード信号
ROR及びチップセレクト信号等で制御部6から通信制
御部10に送信される。また、割込信号INTはパソコ
ンPCから送信された伝送データの受信を示す信号で、
通信制御部10から制御部6に送信される。
【0046】上記割込信号INTは、ATコマンドを構
成する各文字データが受信される毎に制御部6に送信さ
れ、制御部6は、この割込信号INTにより文字データ
が受信されたことを認識し、通信制御部10にデータリ
ード信号CSD及び所定のアドレスデータを送出して当
該文字データの読込みを行う。読み込まれた各文字デー
タは、上記データバッファ601の所定の記憶領域に格
納される。
【0047】図3は、ATコマンド受信部のブロック構
成図である。ATコマンド受信部12は、シフトレジス
タ16、データラッチ回路17、フォーマット検出回路
18、データ立上/立下検出回路19、伝送速度検出回
路20、サンプリングクロック選択回路21、サンプリ
ングクロック発生回路22、カウント範囲設定回路2
3、文字データ終了検出回路24、オーバーランエラー
検出回路25及び割込信号発生回路26から構成されて
いる。
【0048】上記シフトレジスタ16は、パソコンPC
から送信されるシリアルの伝送データを1文字単位で受
信するものである。ATコマンドは、文字データが10
ビットで構成され、先頭からスタートビットST(第1
ビットb0)、情報ビットD(第2ビットb1〜第8ビ
ットb7)、パリティビットPA(第9ビットb8)及
びストップビットSP(第10ビットb9)の順に配列
されている(図4、参照)。従って、シフトレジスタ1
6は、10ビットシフトレジスタから構成されている。
【0049】上記データラッチ回路17は、上記シフト
レジスタ16に1文字分のデータDTが格納される毎に
当該データDTをラッチし、文字データとして読み出す
ものである。上記フォーマット検出回路18は、受信し
たデータDTから(情報ビットD+パリティビットP
A)のビット構成(以下、伝送フォーマットという)を
検出するものである。
【0050】上記データDTのうち、上記(情報ビット
D+パリティビットPA)からなるデータ(以下、8ビ
ットデータという)が実質的に伝送すべきデータで、文
字データ「A」及び「T」のパリティビットPAの設定
の仕方により表1に示す4種類の伝送フォーマットが選
択可能になっている。
【0051】
【表1】
【0052】文字データは、ASCII(American Sta
ndard Cord for Information Interchange)コードで表
され、列番号I(上位3ビット)及び行番号J(下位4
ビット)からなるコード番号(IJ)で特定されるよう
になっている。文字データ「A」及び「T」のコード番
号は「A」=(41),「T」=(54)で、7ビット
データで表示すると、A(b1,b2,b3,b4,b5,b6,b7)=A
(1000001)、T(b1,b2,b3,b4,b5,b6,b7)=T
(0010101)となっている。
【0053】従って、上記4種類の伝送フォーマットに
より上記8ビットデータを表すと、表2のようになる。
【0054】
【表2】
【0055】上記フォーマット検出回路18は、ATコ
マンドが受信されると、文字データ「A」及び「T」の
ビットパターン(表2、参照)から伝送フォーマットF
(i)(i=1,2,3,4)を判別する。
【0056】制御部6は、割込信号INTが入力される
と、上記フォーマット検出回路18にフォーマットリー
ド信号RFTを送出して伝送フォーマットの判別結果を
読み込み、文字データ「T」に続くデータDTを該伝送
フォーマットF(i)に従って解読するとともに、受け取
った情報ビットDからなるデータをデータバッファ60
1の所定の記憶領域に格納する。
【0057】一方、パソコンPCからデータDTのエコ
ーバックが要求されているときは、制御部6は、上記フ
ォーマット検出回路18により伝送フォーマットを判別
することなく、後述する所定の受信フォーマットにより
上記データDTを受信し、該データDTをそのままパソ
コンPCにエコーバックするとともに、受信したデータ
DTの情報ビットDTからなるデータと等価なデータを
データバッファ601の所定の記憶領域に格納する。
【0058】エコーバックの要求があるとき、受信した
データDTの伝送フォーマットF(i)を判別しないの
は、データDTのエコーバックを迅速に行うためであ
る。上記表2に示すように、伝送フォーマットF(i)は
4種類あり、受信したデータDTの伝送フォーマットF
(i)を確定するには「A」及び「T」の両方の文字デー
タを受信し、両文字データの8ビットデータのビットパ
ターンから伝送フォーマットF(i)を判別する必要があ
る。このため、データDTを受信してから当該データD
Tのエコーバックが可能になるまで比較的長時間を要す
ることになる。
【0059】本実施例では受信したデータDTの伝送フ
ォーマットF(i)の判別を行わないで、当該データDT
をそのままパソコンPCに送信することによりエコーバ
ックの迅速化を図っている。
【0060】図5は、エコーバックが要求されていると
きのデータの受信制御のフローチャートである。
【0061】通信制御部10によりATコマンドが受信
されると、割込信号発生回路26から割込信号INTが
ファクシミリ装置1の制御部6に送出される(ステップ
S1)。制御部6は、この割込信号INTによりパソコ
ンPCからのデータDTの受信を認識し、通信制御部1
0にデータリード信号CSDを送出して当該データDT
の読込みを行う(ステップS2)。
【0062】データDTの読込みは、図6に示す受信フ
ォーマットに基づいて行われる。この受信フォーマット
ではデータDTの(情報ビットD+パリティビットP
A)からなるデータが情報ビットからなる8ビットデー
タとして扱われる。このように8ビット全てを情報ビッ
トとして扱うことにより伝送フォーマットF(i)の判別
が不要になり、直接8ビットデータの前後にスタートビ
ットSTとストップビットSPとを付加してパソコンP
Cにエコーバックすることが可能になる。
【0063】続いて、データDTが先頭の文字データ
「A」であるか否かが判別され(ステップS3)、デー
タDTが先頭の文字データ「A」であれば(ステップS
3でYES)、該先頭の文字データ「A」のスタートビ
ットSTのビット長を検出することにより伝送速度が判
別され(ステップS4)、更に判別された伝送速度がエ
コーバック用の送信速度として送信部13に設定される
(ステップS5)。なお、伝送速度の判別方法の詳細は
後述する。
【0064】続いて、送信フォーマットが送信部13に
設定される(ステップS6)。送信フォーマットは、受
信フォーマットと同一で、(スタートビットST+8ビ
ットデータ+ストップビットSP)である。
【0065】続いて、上記送信フォーマットに基づきエ
コーバック用の伝送データが設定され、該伝送データが
通信制御部10からパソコンPCに送信(エコーバッ
ク)される(ステップS7)。
【0066】続いて、8ビットデータの最後尾のビット
b8(パリティビットPAに相当するビット)が「0」
に変更された後(ステップS8)、データバッファ60
1の所定の記憶領域に格納される(ステップS9)。
【0067】上記データDTの第9ビットb8を「0」
に変更しているのは、受信フォーマットにより読み取ら
れた8ビットデータを正しいコード番号に修正するため
である。
【0068】図7は、受信フォーマットにより受信され
た文字データ「A」及び「T」のビット構成及びコード
番号を示す図である。
【0069】エコーバックの要求がなければ、文字デー
タ「A」及び「T」は所定の伝送フォーマットF(i)に
従って受信されるため、コード番号はそれぞれ「A」=
41、「T」=54となるが、エコーバックの要求があ
るときは、情報ビットDの列番号が4ビットで表示され
るから、上記文字データ「A」又は「T」のコード番号
が伝送フォーマットF(i)による場合と異なる。
【0070】例えば伝送フォーマットF(1)で送信され
た文字データ「A」及び「T」を受信フォーマットによ
り受信した場合は、文字データ「A」のコード番号は変
わらないが、文字データ「T」のコード番号は(D4)
となる。また、伝送フォーマットF(2)で送信された文
字データ「A」及び「T」を受信フォーマットにより受
信した場合は、文字データ「T」のコード番号は変わら
ないが、文字データ「A」のコード番号は(C1)とな
る。
【0071】従って、第9ビットb8を「0」に変更し
て該第9ビットb8が7ビットからなる情報ビットDの
列番号Iに関係しないようにすることにより、8ビット
データの内容が本来の7ビットデータの内容に一致する
ようにしている。
【0072】図5に戻り、受信したデータDTが先頭の
文字データ「A」でなければ(ステップS3でNO)、
既に伝送速度及び送信フォーマットは設定されているの
で、上記ステップS4〜S6の処理を行うことなく、ス
テップS7に移行してデータDTのエコーバックが行わ
れる。
【0073】図3に戻り、データ立上/立下検出回路1
9は、データDTの信号レベルの立下りタイミング及び
立上りタイミングを検出する回路である。
【0074】図8は、データ立下/立上検出回路の一実
施例を示す図である。データ立上/立下検出回路19
は、データDTの立下り及び立上りのタイミングを検出
する立下/立上検出回路19Aと、立下り及び立上りの
タイミングの検出状態をRESET信号よりリセットさ
れるまで保持するホールド回路19Bとから構成されて
いる。
【0075】上記立上/立下検出回路19Aは、セット
端子/PRE及びリセット端子CLRを備えた2個のD
−フリップフロップ(以下、D-FFという)27,2
8と2個のNAND回路31,32とから構成されてい
る。
【0076】D−FF27,28はカスケード接続さ
れ、前段のD−FF27のD端子に受信したデータDT
が入力され、CLK端子に基準クロックRCLKが入力
されている。また、後段のD−FF28のD端子に前段
のD−FF27のQ端子の出力(以下、Q出力という)
が入力され、CLK端子に基準クロックRCLKとが入
力されている。また、NAND回路31にD−FF28
のQ出力とD−FF27の/Q端子の出力(以下、/Q
出力という)とが入力され、NAND回路32にD−F
F28の/Q出力とD−FF27のQ出力とが入力され
ている。
【0077】なお、D−FF27,28のCLR端子及
び/PRE端子は、非能動状態(ハイレベル)にセット
されている。
【0078】そして、上記NAND回路31からデータ
DTの立下りタイミングを検出したTRIG信号(立下
検出パルス)が出力され、上記NAND回路32からデ
ータDTの立上りタイミングを検出したパルス信号が出
力されるようになっている。
【0079】ホールド回路19Bは、データDTの最初
の立下りタイミングの検出をホールドする第1ホールド
回路HD1とデータDTの最初の立上りタイミングの検
出をホールドする第2のホールド回路HD2とからな
り、第1ホールド回路HD1はAND回路33及びD−
FF29により構成され、第2ホールド回路HD1はA
ND回路34及びD−FF30により構成されている。
【0080】第1ホールド回路HD1のAND回路33
には上記NAND回路31の出力(TRIG信号)とD
−FF29のQ出力が入力され、該AND回路33の出
力はD−FF29のD端子に入力されている。また、第
2ホールド回路HD2のAND回路34には上記NAN
D回路32の出力(立上検出パルス)とD−FF30の
Q出力が入力され、該AND回路34の出力はD−FF
30のD端子に入力されている。
【0081】そして、D−FF29の/Q端子からデー
タDTの最初の立下りタイミングの検出を保持するUP
信号が出力され、D−FF30のQ端子からデータDT
の最初の立上りタイミングの検出を保持するDOWN信
号が出力される。
【0082】なお、D−FF29,30のCLR端子は
非能動状態(ハイレベル)にセットされている。また、
D−FF29,30の/PRE端子にRESET信号が
入力され、該RESET信号によりD−FF29の/Q
出力及びD−FF30のQ出力がリセットされるように
なっている。
【0083】上記RESET信号は、ATコマンド受信
部12の各回路を初期リセットする信号で、制御部6か
ら入力される。ATコマンドは、コマンド毎に伝送速度
及び伝送フォーマットが異なる場合があるので、制御部
6は、通常、ATコマンドを受信する毎にRESET信
号を送信し、ATコマンド受信部12の各回路をリセッ
トする。
【0084】次に、上記データ立上/立下検出回路19
の動作を図16のタイムチャートを参照しつつ説明す
る。
【0085】図16は、伝送フォーマットF(1)により
送信されたATコマンドの先頭の文字データ「A」及び
2番目の文字データ「T」が受信される際のデータD
T、TRIG信号、サンプリングクロックSCLK、U
P信号、DOWN信号、STON信号、CLR−A信号
等のタイムチャートである。
【0086】D−FF27,28のQ出力は、基準クロ
ックRCLKの立上りでD入力をラッチしたものであ
り、それぞれD入力より基準クロックRCLKの1パル
ス分だけ遅延している。また、/Q出力は、上記Q出力
の反転信号で、上記D入力より基準クロックRCLKの
1パルス分だけ遅延している。
【0087】データDTがハイレベルの状態では、NA
ND回路31にローレベルのD−FF27の/Q出力と
ハイレベルのD−FF28のQ出力とが入力されるか
ら、NAND回路31の出力(TRIG信号)はハイレ
ベルになっている。また、第1ホールド回路HD1のD
−FF29のD入力はハイレベルになっているので、該
D−FF29の/Q出力(UP信号)は、ローレベルに
保持されている。
【0088】一方、NAND回路32にハイレベルのD
−FF27のQ出力とローレベルのD−FF28の/Q
出力とが入力されるから、NAND回路32の出力もハ
イレベルになっている。また、第2ホールド回路HD2
のD−FF30のD入力はハイレベルになっているの
で、該D−FF30のQ出力(DOWN信号)は、ハイ
レベルに保持されている。
【0089】データDTがハイレベルからローレベルに
立ち下がると(図16、参照)、NAND回路31に
入力されたD−FF27の/Q出力がローレベルからハ
イレベルに反転するとともに、該D−FF27の/Q出
力の反転タイミングから基準クロックRCLKの1パル
ス分だけ遅延してD−FF28のQ出力がハイレベルか
らローレベルに反転し、これによりNAND回路31か
らローレベルのパルス信号(TRIG信号)が出力され
る。このTRIG信号は、データDTがハイレベルから
ローレベルに立ち下がる毎に出力される(図16、TR
IG信号参照)。
【0090】また、第1ホールド回路HD1に上記TR
IG信号が入力されると、該TRIG信号がAND回路
33を介してD−FF29のD端子に入力される。TR
IG信号のローレベルがラッチされてD−FF29のQ
端子から出力されると、このQ出力は上記AND回路3
3を介してD−FF29のD端子に帰還されるので、Q
出力はローレベルに保持される。
【0091】従って、D−FF29のQ出力(UP信
号)は、データDTの立下りに同期してローレベルから
ハイレベルに立ち上がる(図16、UP信号参照)。こ
れによりUP信号は、先頭の文字データ「A」のスター
トビットSTの立下りタイミングが検出されると、こ
の検出状態をホールドする。
【0092】一方、NAND回路32に入力されたD−
FF27のQ出力及びD−FF28の/Q出力もデータ
DTの立下りに同期してレベルが反転するが、D−FF
27のQ出力がハイレベルからローレベルに反転するタ
イミングがD−FF28の/Q出力がローレベルからハ
イレベルに反転するタイミングよりも早いので、NAN
D回路32の出力は変化しない。従って、第2ホールド
回路HD2のDOWN信号は変化しない(図16、DO
WN信号参照)。
【0093】データDTがローレベルからハイレベルに
立ち上がると(図16、参照)、NAND回路32に
入力されたD−FF27のQ出力がローレベルからハイ
レベルに立ち上がるとともに、該D−FF27のQ出力
の立上りタイミングから基準クロックRCLKの1パル
ス分だけ遅延してD−FF28の/Q出力がハイレベル
からローレベルに立ち下がり、これによりNAND回路
32からローレベルのパルス信号(立上検出信号)が出
力される。
【0094】また、第2ホールド回路HD2に上記立上
検出信号が入力されると、該立上検出信号がAND回路
34を介してD−FF30のD端子に入力される。立上
検出信号のローレベルがラッチされてQ端子から出力さ
れると、該Q出力(DOWN信号)は上記AND回路3
4を介してD−FF30のD端子に帰還されるので、D
OWNはローレベルに保持される。
【0095】従って、DOWN信号は、データDTの立
上りタイミングでハイレベルからローレベルに立ち下が
る(図16、DOWN信号参照)。これによりDOWN
信号は、先頭の文字データ「A」のスタートビットST
の立上りタイミングが検出されると、この検出状態を
ホールドする。
【0096】一方、NAND回路31に入力されたD−
FF27の/Q出力及びD−FF28のQ出力もデータ
DTの立上りに同期してレベルが反転するが、D−FF
27の/Q出力がハイレベルからローレベルに反転する
タイミングがD−FF28のQ出力がローレベルからハ
イレベルに反転するタイミングよりも早いので、NAN
D回路31の出力は変化しない。従って、第1ホールド
回路HD1のUP信号は変化しない(図16、UP信号
参照)。
【0097】図3に戻り、上記伝送速度検出回路20
は、受信したデータDTの伝送速度を検出するものであ
る。データDTは、予め設定された300bps、600b
ps、1200bps、2400bps、4800bps、960
0bps及び19200bpsの7種類の伝送速度のいずれか
の速度で伝送されるようになされ、先頭の文字データ
「A」のスタートビットSTのビット長を検出すること
により判別されるようになっている。
【0098】上記伝送速度検出回路20は、先頭の文字
データ「A」のスタートビットSTに含まれる基準クロ
ックRCLKのクロックパルス数をカウントすることに
より伝送速度を検出するものである。
【0099】伝送速度をN(bps)、基準クロックRC
LKの周波数をf(Hz)とすると、上記スタートビッ
トSTのビット長τは1/N、基準クロックRCLKの
クロックパルスのパルス幅tは1/fである。従って、
上記ビット長τに含まれる基準クロックRCLKのクロ
ック数をCとすると、C=f/Nとなるから上記伝送速
度Nはf/Cで算出される。
【0100】伝送速度Nは、300(bps)〜1920
0(bps)の予め離散的に設定された速度であり、上記
カウント値Cと一対一に対応するから、上記伝送速度検
出回路20は、基準クロックRCLKのクロックパルス
のカウント値Cを伝送速度Nの検出値として出力する。
【0101】図9は、伝送速度検出回路の一実施例を示
す図である。伝送速度検出回路20は、IC(Integrat
ed Circuit)で構成された4個の4ビットバイナリ(2
進化16進)カウンタ36〜39をカスケード接続して
なるカウント回路で構成されている。
【0102】伝送速度検出回路20は、16桁のバイナ
リカウンタで、上位10桁のカウントデータがカウンタ
37のQC端子,QD端子及びカウンタ38,39のQ
A端子〜QD端子から出力されるようになっている。カ
ウント値CをC=a15×215+a14×214+……+a6
×26+a5×25+……+a1×21+a0×20で表す
と、バイナリカウンタ39のQA出力〜QD出力はそれ
ぞれa15,a14,a13,a12に対応し、バイナリカウン
タ38のQA出力〜QD出力はそれぞれa11,a10,a
9,a8に対応し、バイナリカウンタ37のQC出力,Q
D出力はそれぞれa7,a6に対応している。従って、伝
送速度検出回路20は、基準クロックRCLKのクロッ
クパルスを64個単位でカウントしたカウント値Cをカ
ウントデータとして出力する。
【0103】バイナリカウンタ36〜39のCLR端子
は、全出力をリセットする端子で、ローレベルにセット
されると、RC端子及びQA端子〜QD端子はローレベ
ルにリセットされる。各CLR端子には制御部6から送
出されるRESET信号が入力される。
【0104】バイナリカウンタ36〜39のLOAD端
子は、QA端子〜QD端子の出力状態を制御する端子
で、ハイレベルにセットされると、QA端子〜QD端子
からカウントデータが出力される。LOAD端子はハイ
レベルにセットされている。
【0105】バイナリカウンタ36〜39のCLK端子
は、カウントすべきクロックが入力される端子であり、
基準クロックRCLKが入力されている。また、バイナ
リカウンタ36〜39のENT端子及びENP端子は、
上記基準クロックRCLKのカウント動作を制御する端
子である。
【0106】上記ENT端子及びENP端子がハイレベ
ルにセットされると、カウント可能状態となり、上記C
LK端子から入力された基準クロックRCLKのクロッ
クパルスのカウント値がQA端子〜QD端子から出力さ
れる。
【0107】上記ENP端子にはAND回路35により
データDT、上記データ立上/立下検出回路19から出
力されるUP信号及びDOWN信号の論理積信号が入力
されている。上記AND回路35は、ATコマンドの文
字データ「A」のスタートビットSTを検出し、該スタ
ートビットSTの期間だけ基準クロックRCLKのカウ
ントを行わせる制御信号ENPを出力するものである。
なお、上記スタートビットSTはローレベル信号である
ので、データDTは、インバータ40によりレベル反転
されて上記AND回路35に入力されている。
【0108】バイナリカウンタ36のENT端子はハイ
レベルにセットされ、バイナリカウンタ37〜39のE
NT端子には前段のRC端子の出力信号(以下、RC出
力という)が入力されている。
【0109】RC出力は、QA出力〜QD出力の全出力
がハイレベルになると(カウント値が15になると)、
ハイレベルになる出力で、2進化16進の桁上り(オー
バーフロー)を示す出力である。4個のバイナリカウン
タ36〜39は、前段のRC出力が後段のENT端子に
入力されるようにカスケード接続され、これによりバイ
ナリカウンタ37〜39で基準クロックRCLKがそれ
ぞれ1/16,1/162,1/164に分周されるよう
になっている。
【0110】上記構成により、ATコマンドの先頭の文
字データ「A」が受信されると、AND回路35からバ
イナリカウンタ36〜39に該文字データ「A」のスタ
ートビットSTの期間だけハイレベルとなるENP信号
が入力され(図16、ENP信号参照)、この期間に発
生する基準クロックRCLKのクロックパルス数がカウ
ントされる。そして、このカウントデータは、伝送速度
データとしてサンプリングクロック選択回路21に入力
される。
【0111】ATコマンド受信部12によりATコマン
ドの文字データ「A」が受信されると、上記伝送速度検
出回路20により伝送速度が検出され、該伝送速度に基
づいて当該ATコマンドを構成する全文字データが受信
される。
【0112】そして、ATコマンドを構成する全文字デ
ータの受信が完了すると、制御部6からRESET信号
がATコマンド受信部12に送出され、上記伝送速度検
出回路20のカウント値がリセットされ、次のATコマ
ンドの文字データ「A」が受信されると、上記伝送速度
検出回路20により再度伝送速度が検出される。すなわ
ち、ATコマンドの文字データ「A」が受信される毎に
当該ATコマンドの伝送速度が検出される。
【0113】ところで、ファクシミリ装置1とパソコン
PC間のATコマンドによるデータ通信においては、A
TコマンドによりCLASS1のファクシミリモード
(以下、CLASS1通信モードという)を設定し、該
CLASS1通信モードによりデータ通信が行われる。
【0114】CLASS1通信モードにおいては、パソ
コンPCからATコマンドと「AT」で始まらないコマ
ンドが混在して通信制御部10に送信されるが、CLA
SS1通信モードでは伝送速度が19200(bps)に
固定されるので、例えばCLASS1通信モードを設定
するATコマンドにより検出された伝送速度を保持する
ことにより、或いは「AT」で始まらないコマンドに対
しては当該コマンドの直前のATコマンドにより検出さ
れた伝送速度を保持することにより、「AT」で始まら
ないコマンドについてもATコマンド受信部12により
受信可能になっている。
【0115】図10は、ATコマンドを用いたCLAS
S1通信の通信手順の一例を示す図である。
【0116】同図において、No.(4)のATコマンド
「AT+FCLASS=1」は、CLASS1による通
信を指示するコマンドであり、No.(11)のATコマン
ド「AT+FCLASS=0」は、CLASS1による
通信の解除を指示するコマンドである。
【0117】No.(1)〜(4)の通信及びNo.(12)以降
の通信においては、伝送速度がコマンドによって異なる
可能性があるが、No.(5)〜(11)の通信はCLASS
1通信モードによる通信であるから、各コマンドは、
「AT」で始まるコマンドであるか否かに拘らず、19
200(bps)の伝送速度で通信される。
【0118】上記CLASS1通信モードにおいては、
ATコマンド「AT+FCLASS=1」のコマンドが
受信され、該ATコマンドから伝送速度が検出される
と、通信制御部10へのRESET信号の送出を禁止
し、ATコマンド「AT+FCLASS=0」のコマン
ドが受信されると、上記RESET信号送出の禁止を解
除するようにすれば、No.(5)〜(11)の通信がATコ
マンド「AT+FCLASS=1」で検出された伝送速
度(=19200bps)で行われ、「AT」で始まらな
い手順信号DCS及びトレーニング信号TCFもATコ
マンド受信部12で受信することが可能になる。
【0119】尤も、上記のようにATコマンドに内容に
よってATコマンドについて伝送速度を検出したり、検
出しなかったりすることは制御を煩雑にするから、AT
コマンドに対しては常に伝送速度を検出し、「AT」で
始まらないコマンドに対しては直前のATコマンドで検
出された伝送速度で受信することが好ましい。
【0120】CLASS1通信モードにおいては、「A
T」で始まらないコマンドの直前に送信されるATコマ
ンドの種類が特定されている。例えば図10において、
手順信号DCSの前には必ず「AT+FTH=3」のA
Tコマンドが送信され、トレーニング信号TCFの前に
は必ず「AT+FTM=…」のATコマンドが送信され
る。
【0121】従って、受信したATコマンドの内容を解
析し、受信したATコマンドが所定のATコマンドであ
るときは、当該ATコマンドで検出された伝送速度をホ
ールドすることにより次に送信される「AT」で始まら
ないコマンドをATコマンド受信部12で受信すること
が可能になる。
【0122】ここで、図11のフローチャートを用いて
ATコマンドを用いたCLASS1通信におけるデータ
受信の制御について簡単に説明する。
【0123】ATコマンドが受信されると(ステップS
10)、制御部6により当該ATコマンドの内容が解析
される(ステップS11)。続いて、受信されたATコ
マンドが「AT+FTH=…」、「AT+FTM=
…」、ATA又は非最終フレームの手順信号であるか否
かが判別され(ステップS12)、ATコマンドが上記
4種類のコマンドのいずれでもなければ、制御部6から
通信制御部10にRESET信号が出力され、伝送速度
検出回路20がリセットされる(ステップS13)。
【0124】一方、受信したATコマンドが上記4種類
のコマンドのいずれかであれば、上記ステップS13を
スキップし、制御部6からRESET信号は出力されな
い。
【0125】続いて、受信したATコマンドの内容に従
って所定の処理が行われた後(ステップS14)、制御
部6から通信制御部10を介してパソコンPCに「O
K」等の所定の応答コードが送信され(ステップS1
5)、ATコマンドの受信処理が終了する。
【0126】なお、本実施例では、回路構成上、コマン
ドが受信されると、伝送速度検出回路20が常に動作
し、伝送速度が検出するようになされ、「AT」で始ま
らないコマンドの直前のATコマンドが受信されたとき
は、制御部6から通信制御部10にRESET信号を出
力して当該ATコマンドで検出された伝送速度が次の
「AT」で始まらないコマンドの受信時にも保持される
ようにしているが、「AT」で始まらないコマンドの直
前のコマンドの受信が終了すると、伝送速度検出回路2
0を停止させて伝送速度検出動作を中止する一方、後述
するサンプリングクロック発生回路22から所定周波数
のサンプリングクロックSCLKを発生させて「AT」
で始まらないコマンドの受信を行うようにしてもよい。
【0127】上記のようにATコマンドを用いたCLA
SS1通信モードによるデータ通信においては、ATコ
マンドの種類から次に送信されるコマンドが当該ATコ
マンドと同一速度で伝送される「AT」で始まらないコ
マンドであるか否かを判別し、同一速度で伝送されるコ
マンドであれば、当該ATコマンドで検出された伝送速
度で次の「AT」で始まらないコマンドを受信するよう
にしているので、コマンドが「AT」で始まるか否かに
拘らず全てのコマンドをATコマンド受信用のATコマ
ンド受信部12のみで受信でき、コマンド受信部の回路
構成の簡素化が可能になる。
【0128】図3に戻り、上記サンプリングクロック選
択回路21は、上記伝送速度検出回路20から出力され
るカウントデータに基づき所定の伝送速度のクロック選
択信号CSを出力するものである。
【0129】上述したようにパソコンPCから送信され
るATコマンドは、19200bps、9600bps、48
00bps、2400bps、1200bps、600bps及び3
00bpsのいずれかの伝送速度で伝送されるようになっ
ている。
【0130】上記伝送速度19200bps、9600bp
s、4800bps、2400bps、1200bps、600bp
s及び300bpsをそれぞれN0,N1,…,N6と表示
し、これらに対応する基準クロックRCLKのクロック
パルスのカウント値をそれぞれC0,C1,…,C6と
すると、基準クロックRCLKの周波数fを9.830
4MHzとしたときの上記各伝送速度Ni(i=0,1,…,
6)に対応するカウント値Ci(i=0,1,…,6)は、表3の
ようになる。
【0131】
【表3】
【0132】上記伝送速度検出回路20のDT入力に入
力される信号がデータDTであれば、伝送速度検出回路
20から出力されるカウント値Cは、上記表3に示すカ
ウント値Ci又はそのカウント値Ciの近傍値Ci′(≒
Ci)となる。
【0133】しかし、ノイズ等により文字データ「A」
のスタートビットSTと異なるローレベルのパルスがD
T入力に入力されると、上記カウント値Ci,Ci′とは
異なるカウント値C″が伝送速度検出回路20から出力
されることになる。このため、伝送速度検出回路20の
カウント値CからDT入力に入力された信号の真偽を判
別する判別回路と、DT入力の入力信号がデータDTで
ない場合に伝送速度検出回路20のカウント動作をリセ
ットするリセット回路とが必要になる。
【0134】本実施例では、表4に示すように基準クロ
ックRCLKの全てのカウント値Cに上記伝送速度Ni
のいずれかの速度を割り当て、伝送速度検出回路20か
ら出力されるカウント値Cに対して所定の伝送速度Ni
のクロック選択信号CSi(i=0,1,…,6)がサンプリン
グクロック選択回路21から出力されるようにしてい
る。これにより上記判別回路及びリセット回路が不要に
なり、伝送速度検出回路20の簡素化が可能になってい
る。
【0135】なお、表4では各伝送速度Niに対応する
カウント範囲の境界値Cki(i=1,2,…,6)を隣り合う伝
送速度Ni,N(i+1)に対応するカウント値Ci,C(i+1)
間の中間値Cm(=(Ci+C(i+1)/2)に設定してい
るが、上記境界値Ckiは、上記中間値Cmに限定される
ものではなく、カウント値Ci,C(i+1)間の任意のカウ
ント値Cを境界値Ckiに設定することができる。
【0136】例えば伝送速度N0(=19200bps)
及び伝送速度N1(=9600bps)に対応するカウン
ト値Cの境界値Ck1は、伝送速度N0,N1に対応す
るカウント値C0(=512),C1(=1024)の
中間値Cm=(C0+C1)/2=768に設定されて
いるが、513〜1023の任意のカウント値Cを境界
値Ck1とすることができる。
【0137】
【表4】
【0138】図12は、サンプリングクロック選択回路
の一実施例である。サンプリングクロック選択回路21
は、ICからなる2個のラッチ回路41,42及びプロ
グラマブル論理回路43から構成されている。ラッチ回
路41及び42は並列接続され、ラッチ回路41の入力
端子D1〜D8には上記伝送速度検出回路20のバイナ
リカウンタ37のQC出力,QD出力、バイナリカウン
タ38のQA出力,QB出力及びバイナリカウンタ39
のQA出力〜QD出力がそれぞれ入力され、ラッチ回路
42の入力端子D1,D2にはバイナリカウンタ39の
QC出力,QD出力がそれぞれ入力されている。
【0139】ラッチ回路41,42のOC端子は出力制
御端子で、ローレベルにセットされると、QA端子〜Q
D端子が出力可能状態になる。また、EN端子はイネー
ブル入力端子で、ハイレベルにセットされると、入力端
子D1〜D8に入力されたデータがラッチされ、これら
のラッチされたデータがそれぞれ出力端子Q1〜出力端
子Q8から出力される。
【0140】EN端子には上記データ立上/立下検出回
路19から出力されるDOWN信号が入力され、文字デ
ータ「A」のスタートビットSTの立上りタイミング
(図16、参照)における基準クロックRCLKのカ
ウントデータがラッチされ、このカウントデータがQ1
端子〜Q8端子から出力される。
【0141】プログラマブル論理回路43は、上記カウ
ントデータからクロック選択信号CSiを生成する回路
である。プログラマブル論理回路43の入力端子P1〜
P8にラッチ回路41のQ1出力〜Q8出力がそれぞれ
入力され、入力端子P9,P10にラッチ回路42のQ
1出力,Q2出力がそれぞれ入力されている。
【0142】プログラマブル論理回路43のQ1端子〜
Q6端子はそれぞれ上記クロック選択信号CS0〜CS
6に対応する出力端子で、表4に示すカウント値Cとク
ロック選択信号CSiとの関係に従い入力端子P1〜P
10に入力されるカウントデータに対応する所定のクロ
ック選択信号CSi(i=0,1,…,6)が出力される
ようになっている。
【0143】例えば(P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8,P9,P1
0)=(0000001011)の場合、カウント値Cは704であ
るから、Q1端子〜Q6端子の出力CS(Q0,Q1,Q2,Q3,
Q4,Q5,Q6)はCS(1000000)となり、Q1端子からハイ
レベルのクロック選択信号CS0が出力される。また、
(P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8,P9,P10)=(0000001100)
の場合、カウント値Cは768であるから、CS(Q0,Q
1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6)=(0100000)となり、出力端子Q2
からクロック選択信号CS1が出力される。
【0144】図3に戻り、上記サンプリングクロック発
生回路22は、基準クロックRCLKから上記伝送速度
Niに対応する7種類のサンプリングクロックSCLK
(周波数fs=19200Hz,9600Hz,4800Hz,2400Hz,1200Hz,6
00Hz,300Hz)を発生し、クロック選択信号CSにより選
択された所定のサンプリングクロックSCLKを出力す
る回路である。
【0145】図13は、サンプリングクロック発生回路
の一実施例を示す図である。サンプリングクロック発生
回路22は、伝送速度検出回路20を構成するバイナリ
カウンタ36〜39と同一の4個の4ビットバイナリカ
ウンタ45〜48とサンプリングクロック選択回路21
を構成するプログラマブル論理回路43と同一の2個の
プログラマブル論理回路49,50とから構成されてい
る。
【0146】4個のバイナリカウンタ45〜48は、伝
送速度検出回路20と同様に前段のRC出力が後段のE
NT端子に入力されるようにカスケード接続され、バイ
ナリカウンタ47のQA端子〜QD端子からそれぞれ1
9200Hz,9600Hz,4800Hz,2400
HzのサンプリングクロックSCLKが出力され、バイ
ナリカウンタ48のデータ出力QA端子〜QC端子から
それぞれ1200Hz,600Hz,300Hzのサン
プリングクロックSCLKが出力されるようになってい
る。
【0147】バイナリカウンタ45〜48の各CLR端
子には後述する文字データ終了位置検出回路24から出
力されるCLR−A信号が入力され、各LOAD端子
は、ハイレベルにセットされている。なお、上記CLR
−A信号は各文字データのストップビットSPの検出信
号(文字データの終了を示す信号)で、このCLR−A
信号により文字データが終了する毎にサンプリングクロ
ックSCLKがリセットされるようになっている。
【0148】また、バイナリカウンタ45〜48の各C
LK端子には基準クロックRCLKが入力され、各EN
T端子には後述する上記カウント範囲設定回路23から
出力されCONTROLL信号が入力されている。この
CONTROLL信号は、サンプリングクロックSCL
Kを発生させる期間を制御する信号で、サンプリングク
ロック発生回路22の動作(基準クロックRCLKの分
周動作)を制御するものである。
【0149】プログラマブル論理回路49,50は、選
択端子S1〜S4、入力端子P1〜P4及び出力端子O
UTを備え、選択端子Si(i=1,2,3,4)が能動状態
(ここではハイレベル)になると、これに対応する入力
端子Pi(i=1,2,3,4)に入力された信号が出力端子O
UTから出力されるように設定されている。
【0150】なお、プログラマブル論理回路49,50
の各OUT端子から出力される信号はOR回路51に入
力され、該OR回路51を介して選択されたサンプリン
グクロックSCLKが外部回路に出力されるようになっ
ている。
【0151】プログラマブル論理回路49の選択端子S
1〜S4に上記サンプリングクロック選択回路21から
出力されるクロック選択信号CS0〜CS3がそれぞれ
入力され、プログラマブル論理回路50の選択端子S1
〜S3に上記サンプリングクロック選択回路21から出
力されるクロック選択信号CS4〜CS6がそれぞれ入
力されている。
【0152】また、プログラマブル論理回路49の入力
端子P1〜P4にバイナリカウンタ47のQA出力〜Q
D出力がそれぞれ入力され、プログラマブル論理回路5
0の入力端子P1〜P3にバイナリカウンタ48のQA
出力〜QC出力がそれぞれ入力されている。
【0153】上記構成により、例えば上記サンプリング
クロック選択回路21からクロック選択信号CS(1000
000)が入力されると、プログラマブル論理回路49のP
1端子に入力されたサンプリングクロックSCLK(周
波数fs=19200Hz)がOUT端子から出力され、OR回
路51を介してカウント範囲設定回路23及び文字デー
タ終了位置検出回路24に出力される。
【0154】また、例えば上記サンプリングクロック選
択回路21からクロック選択信号CS(0000100)が入力
されると、プログラマブル論理回路50のP1端子に入
力されたサンプリングクロックSCLK(周波数fs=1
200Hz)がOUT端子から出力され、OR回路51を介
してカウント範囲設定回路23及び文字データ終了位置
検出回路24に出力される。
【0155】図3に戻り、上記カウント範囲設定回路2
3は、上記サンプリングクロックSCLKのクロックパ
ルスのカウント範囲を設定する回路である。また、上記
文字データ終了位置検出回路24は、サンプリングクロ
ックSCLKのクロックパルスを所定数だけカウントし
て受信した各文字データの第8ビットb7(情報ビット
Dの最後のビット)及び第10ビットb9(ストップビ
ットSP)とを検出する回路である。
【0156】パソコンPCからATコマンドの各文字デ
ータが正確に一定の時間間隔を設けて送信されていれ
ば、先頭の文字データ「A」に同期して所定周波数のサ
ンプリングクロックSCLKを発生させれば、2番目以
降の文字データに対しても該サンプリングクロックSC
LKを正確に同期させることができるが、調歩同期方式
によるシリアルデータ伝送では受信側で受信したデータ
のスタートビットST及びストップビットSPを参照し
て同期を取り、当該データの受信を行うようになってい
るので、上記ATコマンドの各文字データは、必ずしも
正確に一定の時間間隔で送信されているとは限らない。
【0157】本実施例では文字データを受信する毎に当
該文字データのスタートビットSTに同期してサンプリ
ングクロックSCLKを発生させるとともに、該サンプ
リングクロックSCLKのクロックパルスをカウントし
て当該文字データのストップビットSP(文字データの
終了位置)を検出すると、サンプリングクロックSCL
Kを停止させて各文字データに対してサンプリングクロ
ックSCLKを正確に同期させるようにしている。
【0158】図14は、カウント範囲設定回路の一実施
例を示す図である。また、図15は、文字データ終了位
置検出回路の一実施例を示す図である。
【0159】図14において、カウント範囲設定回路2
3は、先頭の文字データ「A」に対するサンプリングク
ロックSCLKのカウント期間を制御する第1カウント
制御回路23Aと2文字目以降の文字データに対するサ
ンプリングクロックSCLKのカウント期間を制御する
第2カウント制御回路23Bとから構成されている。
【0160】第1カウント制御回路23Aは、2個のD
−FF53,54及びAND回路52から構成されてい
る。AND回路52の一方入力に上記TRIG信号(図
8、参照)が入力され、他方入力にD−FF53のQ出
力が入力され、該AND回路52の出力はD−FF53
のD端子に入力されている。上記D−FF53のQ出力
は、上記CONTROLL信号であり、D−FF54の
D端子に入力されるとともに、上記サンプリングクロッ
ク発生回路22に入力されている。
【0161】また、D−FF53のCLK端子に基準ク
ロックRCLKが入力され、D−FF54のCLK端子
にサンプリングクロックSCLKが入力されている。ま
た、D−FF53,54のCLR端子は非能動状態(ハ
イレベル)にセットされ、/PRE端子には上記CLR
−A信号(図15、参照)が入力されるようになってい
る。
【0162】第2カウント制御回路23Bは、3個のD
−FF55,56,57、NAND回路58及びAND
回路59から構成され、上記データ立上/立下検出回路
19のデータDTの立上りタイミングを検出する回路及
び該立上タイミングの検出を保持する第2ホールド回路
19Bと同一の回路構成を有している(図8、参照)。
すなわち、D−FF55,56,57はそれぞれ図8の
D−FF27,22,24に対応し、NAND回路58
及びAND回路59はそれぞれ同図のNAND回路32
とAND回路34とに対応している。
【0163】なお、D−FF54のD入力に上記UP信
号が入力され、D−FF54〜57のCLK端子に基準
クロックRCLKが入力されている。また、D−FF5
7の/PRE端子に上記CLR−B信号(図15、参
照)が入力されている。
【0164】また、D−FF54の/Q出力(以下、S
T1信号という)及びD−FF57の/Q出力(以下、
ST2信号という)はOR回路60に入力され、該OR
回路60からサンプリングクロックSCLKの発生期間
を制御するSTON信号が出力されている。なお、上記
サンプリングクロックSCLKは、STON信号がハイ
レベルの期間にカウントされる。
【0165】図15において、文字データ終了位置検出
回路24は、上記サンプリングクロックSCLKのクロ
ックパルスをカウントするバイナリカウンタ61、該バ
イナリカウンタ61のカウント値「9」を検出する第1
検出回路24A、バイナリカウンタ61のカウント値
「7」を検出する第2検出回路24B及び第1,第2検
出回路24A,24Bによる検出信号をサンプリングク
ロックSCLKのカウント停止制御信号CLR−A,C
LR−Bとして出力する制御信号出力回路24Cから構
成されている。
【0166】上記バイナリカウンタ61は、上記伝送速
度検出回路20を構成する4ビットバイナリカウンタ3
6〜39と同一のバイナリカウンタにより構成されてい
る。また、第1検出回路24Aは、2個のインバータ6
4,65とNAND回路62とから構成され、第2検出
回路24Bは、インバータ66とNAND回路63とか
ら構成されている。また、制御信号出力回路24Cは2
個のOR回路67,68から構成されている。
【0167】上記バイナリカウンタ61のLOAD端子
及びENT端子はハイレベルにそれぞれ設定されてい
る。また、ENP端子に上記STON信号が入力され、
CLK端子にサンプリングクロックSCLKが入力され
ている。
【0168】第1検出回路24AのNAND回路62に
はバイナリカウンタ61のQA出力〜QD出力が入力さ
れている。QA出力及びQD出力は直接入力され、QB
出力及びQC出力はインバータ64,65によりレベル
反転されて入力されている。
【0169】また、第2検出回路24BのNAND回路
63にもバイナリカウンタ61のQA出力〜QD出力が
入力されている。QA出力〜QC出力は直接入力され、
QD出力はインバータ66によりレベル反転されて入力
されている。
【0170】制御信号出力回路24CのOR回路67,
68の一方入力にRESET信号が入力され、OR回路
67の他方入力にNAND回路62の出力信号が、ま
た、OR回路68の他方入力にNAND回路68の出力
信号が入力されている。
【0171】上記構成において、カウント範囲設定回路
23のAND回路52にTRIG信号が入力されると、
該TRIG信号がD−FF53のD端子に入力され、該
D−FF53のQ出力(CONTROLL信号)はロー
レベルに反転する。すなわち、データDTのスタートビ
ットSTの立下りタイミング(図16、参照)でロー
レベルのCONTROLL信号が出力される。このロー
レベルのQ出力は、AND回路52を介してD−FF5
3のD端子に帰還されるから、D−FF53のQ出力
(CONTROLL信号)は、上記CLR−A信号が入
力されるまで(ストップビットSPが検出されるまで)
ローレベルに保持される。
【0172】また、D−FF53のQ出力がハイレベル
からローレベルに立ち下がると、D−FF54によりサ
ンプリングクロックSCLKの立上りタイミングでD入
力(ローレベル)がラッチされ、D−FF54の/Q端
子から出力されるST1信号がローレベルからハイレベ
ルに反転し、上記CLR−A信号が入力されるまでハイ
レベルが保持される。すなわち、サンプリングクロック
SCLKの最初の立上りタイミング(図16、参照)
でハイレベルのST1信号が出力される。
【0173】一方、UP信号がローレベルからハイレベ
ルに立ち上がると、D−FF54,56及びNAND回
路58によりUP信号の立上りタイミングが検出され、
NAND回路58からローベルのパルス信号が出力され
る。また、NAND回路58から上記パルス信号が出力
されると、D−FF57の/Q出力(ST2信号)はハ
イレベルからローレベルに反転し、上記CLR−B信号
によりリセットされるまでローレベルが保持される。す
なわち、先頭の文字データ「A」の立下りタイミング
(図16、参照)でハイレベルのST2信号が出力さ
れる。
【0174】従って、上記STON信号は、先頭の文字
データ「A」を受信したときは、上記スタートビットS
Tの立下がりタイミング(図16、参照)でローレベ
ルからハイレベルに反転し、2文字目以降の文字データ
を受信したときは、サンプリングクロックSCLKの最
初の立上りタイミング(図16、参照)でローレベル
からハイレベルに反転する。これにより、先頭の文字デ
ータ「A」については、サンプリングクロックSCLK
の最初のクロックパルスからカウントが開始され、2文
字目以降の文字データについてはサンプリングクロック
SCLKの最初のクロックパルスはカウントされず、2
番目のクロックパルスからカウントが開始される。
【0175】文字データ終了位置検出回路24にハイレ
ベルのSTON信号が入力されると、バイナリカウンタ
61によりサンプリングクロックSCLKのクロックパ
ルスのカウントが開始され、このカウント値が「9」に
なると、バイナリカウンタ61のQA端子〜QD端子か
ら「1001」の4ビット信号が出力される。
【0176】QB出力及びQC出力は、上記インバータ
64,65により「1」に反転されるから、NAND回
路62には「1111」の4ビット信号が入力され、該
NAND回路62からハイレベルの検出信号が出力され
る。そして、この検出信号は、上記OR回路67を介し
て上記カウント停止制御信号CLR−Aとして出力さ
れ、上記バイナリカウンタ61のCLR端子に入力され
るとともに、上記サンプリングクロック発生回路22の
バイナリカウンタ45〜48及びカウント範囲設定回路
23のD−FF53,54の/PRE端子に入力され
る。従って、上記ST1信号は、各文字データのストッ
プビットSが検出されると、ローレベルにリセットされ
る。
【0177】また、バイナリカウンタ61によるサンプ
リングクロックSCLKのクロックパルスのカウント値
が「7」になると、該バイナリカウンタ61のQA端子
〜QD端子から「0111」の4ビット信号が出力され
る。QD出力は、上記インバータ66により「1」に反
転されるから、NAND回路63には「1111」の4
ビット信号が入力され、該NAND回路68からハイレ
ベルの検出信号が出力される。そして、この検出信号
は、上記OR回路68を介して上記カウント停止制御信
号CLR−Bとして出力され、カウント範囲設定回路2
3のD−FF57の/PRE端子に入力される。
【0178】なお、RESET信号が入力されると、該
RESET信号もカウント停止制御信号CLR−A及び
CLR−Bとして出力される。
【0179】上記カウント停止制御信号CLR−Bは、
先頭の文字データ「A」と2番目以降の文字データとで
サンプリングクロックSCLKのクロックパルスのカウ
ント開始タイミングを異ならせるためのものである。
【0180】上記サンプリングクロックSCLKは、先
頭の文字データ「A」に対してはスタートビットSTの
立上がりタイミング、すなわち、第2ビットb1の開始
点(図16、参照)で発生され、2文字目以降の文字
データに対してはスタートビットSTの立下りタイミン
グ(図16、参照)で発生されるようになっている。
【0181】従って、図16に示すように、2文字目以
降の文字データについては当該文字データのスタートビ
ットSTにサンプリングクロックSCLKの最初のクロ
ックパルスが対応するが、先頭の文字データ「A」につ
いてはサンプリングクロックSCLKの最初のクロック
パルスは当該文字データの第2ビットb1に対応し、ス
タートビットSTに対応しない。
【0182】このため、本実施例では全ての文字データ
についてサンプリングクロックSCLKのクロックパル
スを9個カウントすることによりストップビットSPを
検出し得るように、先頭の文字データ「A」については
サンプリングクロックSCLKの最初のクロックパルス
からカウントを開始させ、2番目以降の文字データにつ
いてはサンプリングクロックSCLKの2番目のクロッ
クパルスからカウントを開始させるようにしている。
【0183】上記カウント停止制御信号CLR−Bは、
先頭の文字データ「A」の読込みが終了すると、サンプ
リングクロックSCLKの最初のクロックパルスからカ
ウントを開始させる制御を停止させる制御信号で、この
カウント停止制御信号CLR−Bにより2番目以降の文
字データについてはサンプリングクロックSCLKの2
番目のクロックパルスからカウントが開始されるように
なっている。
【0184】すなわち、先頭の文字データ「A」の読込
み時にCLR−B信号が出力され、ST2信号がローレ
ベルにリセットされると、この後はST2信号をハイレ
ベルにセットするUP信号が第2検出回路24Bに入力
されないから(図16、UP信号参照)、2文字目以降
の文字データに対するサンプリングクロックSCLKの
クロックパルスのカウント範囲を制御するSTON信号
は、実質的にST1信号となる。従って、2文字目以降
の文字データについてはサンプリングクロックSCLK
の最初のクロックパルスからカウントを開始させる制御
は行われなくなる。
【0185】次に、図16に示すタイムチャートを用い
て送信された文字データの受信制御について簡単に説明
する。
【0186】文字データ「A」がデータ立上/立下検出
回路19に入力されると、文字データ「A」のスタート
ビットSTの立下りタイミングが検出され、TRIG
信号が出力される。また、UP信号がローレベルからハ
イレベルに反転するとともに、CONTROLL信号が
ハイレベルからローレベルに反転する。また、文字デー
タ「A」のスタートビットSTの立上りタイミングが
検出され、DOWN信号がハイレベルからローレベルに
反転する。
【0187】上記UP信号がハイレベルに反転すると、
カウント範囲設定回路23から出力されるSTON信号
がハイレベルに反転し、サンプリングクロックSCLK
のクロックパルスのカウントが可能になる。
【0188】一方、伝送速度検出回路20において、上
記UP信号及びDOWN信号から上記スタートビットS
Tのビット長τに相当する期間(との期間)がEN
P信号により検出され、当該スタートビットSTに含ま
れる基準クロックRCLKのクロックパルス数Cから伝
送速度Niが判別される。そして、DOWN信号の立下
りタイミングでクロック選択信号CSが出力されて所
定周波数のサンプリングクロックSLKが発生される。
【0189】サンプリングクロックSCLKが発生され
ると、文字データ終了位置検出回路24により該サンプ
リングクロックSCLKのクロックパルスのカウントが
開始される。上記STON信号は、サンプリングクロッ
クSCLKの発生前にハイレベルになっているので、サ
ンプリングクロックSCLKは、最初のクロックパルス
からカウントされる。
【0190】そして、サンプリングSCLKの7個目の
クロックパルスがカウントされると、文字データ「A」
の情報ビットDの最後尾のビットの立下りタイミング
で文字データ終了位置検出回路24からCLR−B信号
が出力され、これによりST2信号がローレベルに反転
する。また、サンプリングSCLKの9個目のクロック
パルスがカウントされると、文字データ「A」のストッ
プビットSPが検出された(文字データ「A」が終了し
た)と判断して該9個目のクロックパルスの立上りタイ
ミングで文字データ終了位置検出回路24からCLR
−A信号が出力され、これによりCONTROLL信号
がハイレベルに反転し、サンプリングクロックSCLK
の発生が停止される。
【0191】続いて、文字データ「T」がデータ立上/
立下検出回路19に入力されると、文字データ「T」の
スタートビットSTの立下りタイミングでCONTR
OLL信号がローレベルに反転し、サンプリングクロッ
クSCLKが発生される。
【0192】サンプリングクロックSCLKが発生する
と、該サンプリングクロックSCLKの最初のクロック
パルスの立上りタイミングでSTON信号がローレベ
ルからハイレベルに反転し、サンプリングクロックSC
LKのクロックパルスのカウントが開始される。上記S
TON信号は、サンプリングクロックSCLKの最初の
クロックパルスでハイレベルになるので、サンプリング
クロックSCLKの最初のクロックパルスはカウントさ
れず、2番目のクロックパルスからカウントが開始され
る。
【0193】そして、サンプリングSCLKの9個目の
クロックパルスがカウントされると、文字データ「T」
のストップビットSPが検出された(文字データ「T」
が終了した)と判断して該9個目のクロックパルスの立
上りタイミングで文字データ終了位置検出回路24か
らCLR−A信号が出力され、これによりCONTRO
LL信号がハイレベルに反転し、サンプリングSCLK
の発生が停止される。
【0194】3文字目以降の文字データについては、2
文字目の文字データ「T」の場合と同様の信号波形とに
なり、各文字データのスタートビットSTの立下りタイ
ミングでサンプリングクロックSCLKが発生され、該
サンプリングクロックSCLKの2番目のクロックパル
スからカウントが開始され、9個目のクロックパルスが
カウントされた時点でストップビットSPが検出された
と判断してサンプリングSCLKが停止される。
【0195】上記のように各文字データのスタートビッ
トSPを検出すると、サンプリングクロックSCLKの
発生を停止し、次の文字データのスタートビットSTの
立下りタイミングでサンプリングクロックSCLKを発
生させるようにしているので、文字データの各ビットに
対してサンプリングクロックSCLKのクロックパルス
が正確に同期し、各文字データを確実に受信することが
できる。
【0196】また、先頭の文字データ「A」に対しては
サンプリングクロックSCLKの最初のクロックパルス
からカウントを開始し、2文字目以降の文字データに対
してはサンプリングクロックSCLKの2番目のクロッ
クパルスからカウントを開始するようにしているので、
先頭の文字データであるか否かに拘らず、サンプリング
クロックSCLKのクロックパルスを文字データを構成
するビット数nよりも1個少ない(n−1)個(上記実
施例では9個)カウントすることにより当該文字データ
のストップビットSPを検出することができる。これに
より文字データ終了位置検出回路24内のサンプリング
クロックSCLKのカウンタ回路が簡単になる。
【0197】図3に戻り、オーバーランエラー検出回路
25は、シフトレジスタ16に格納された先の文字デー
タがデータラッチ回路17によりラッチされる(読み込
まれる)前に後の文字データがシフトレジスタ16に格
納され、後の文字データのオーバーランにより先の文字
データが受信できなかったこと(以下、オーバーランエ
ラーという)を検出する回路である。
【0198】上記オーバーランエラー検出回路25は、
上記オーバーランエラーが発生すると、当該オーバーラ
ンエラーとなった文字データについてのみオーバーラン
エラーの検出信号を出力する(オーバーラン検出フラグ
をセットする)。
【0199】図17は、オーバーランエラー検出回路の
一実施例を示す図である。オーバーランエラー検出回路
25は、文字データの終了位置を検出する終了位置検出
回路25Aとオーバーランエラーを検出するオーバーラ
ン検出回路25Bとから構成されている。
【0200】上記終了位置検出回路25Aは2個のD−
FF69,70及びAND回路71により構成され、該
AND回路71から文字データの終了位置を検出した信
号(以下、NINT信号という)が出力される。D−F
F69,70はカスケード接続され、前段のD−FF6
9のD端子に上記STON信号が入力され、後段のD−
FF70のD端子に前段のD−FF69のQ出力が入力
されている。また、D−FF69,70のCLK端子に
基準クロックRCLKが入力され、D−FF69の/Q
出力及びD−FF70のQ出力がAND回路71に入力
されている。なお、D−FF69,70の/PRE端子
及びCLR端子は、非能動状態(ハイレベル)に設定さ
れている。
【0201】上記オーバーラン検出回路25Bは、3個
のD−FF71〜74、2個のAND回路75,76、
NAND回路77、インバータ78及びOR回路79に
より構成され、D−FF74のQ端子からオーバーラン
検出信号OERRが出力される。
【0202】D−FF72のD端子にAND回路75に
よりデータリード信号CSDと該D−FF72のQ出力
(以下、A信号という)との論理積を取った信号が入力
され、D−FF73のD端子に、AND回路76により
上記A信号と上記NINT信号がインバータ78により
レベル反転された信号(以下、/NINT信号という)
との論理積が取られた信号が入力されている。
【0203】また、D−FF72,73のCLK端子に
基準クロックRCLKが入力され、D−FF72の/P
RE端子には上記/NINT信号が入力され、D−FF
72のCLR端子にはRESET信号が入力されてい
る。また、D−FF73のCLR端子及び/PRE端子
は非能動状態(ハイレベル)に設定されている。
【0204】更に、NAND回路77により上記NIN
T信号と上記D−FF73のQ出力(以下、B信号とい
う)との論理積が取られた信号(以下、SET信号とい
う)がD−FF74の/PRE端子に入力され、OR回
路79によりRESET信号とCLR−A信号との論理
和が取られた信号(以下、CLEAR信号という)がD
−FF74のCLR端子に入力されている。
【0205】上記SET信号は、オーバーラン検出信号
OERRを発生させる(オーバーラン検出フラグをセッ
トする)制御信号であり、上記CLEAR信号は、オー
バーラン検出信号OERRを停止させる(オーバーラン
検出フラグをリセットする)制御信号である。なお、D
−FF74のD端子及びCLK端子は、非能動状態(ハ
イレベル)に設定されている。
【0206】次に、図18のタイムチャートを用いて上
記オーバーランエラー検出回路25の動作について説明
する。
【0207】図18は、連続して送信された文字データ
「A」,「T」,「E」を受信する際に文字データ
「T」がオーバーランとなったときのSTON信号、N
INT信号、CSD信号、SET信号、OERR信号及
びその他関連する信号の波形図である。
【0208】CSD信号は、各文字データ「A」,
「T」,「E」,…が正常に読み込まれる場合は各文字
データの伝送間隔の期間に制御部6から出力されるが、
図18では文字データ「A」と文字データ「T」との伝
送間隔の期間にデータリード信号CSD(同図、S1参
照)が出力されず、文字データ「A」を読み込まれなか
ったため、文字データ「T」がオーバーランとなってい
る。
【0209】最初の文字データ「A」のストップビット
SPが検出されると、STON信号がハイレベルからロ
ーレベルに立ち下がり、この立下りタイミングでNIN
T信号(ハイレベルのパルス)が出力される(図18、
)。また、このNINT信号は、文字データ「T」,
「E」,…のストップビットSPが検出される毎に出力
される(同図、,参照)。
【0210】上記NINT信号が出力されると、D−F
F72の/PRE端子にセット信号(/NINT信号)
が入力され、該D−FF72のQ出力がハイレベルに設
定される。D−FF72のQ出力がハイレベルに設定さ
れると、データリード信号CSDは入力されていないか
ら(データリード信号CSDはハイレベルになっている
から)、AND回路75の出力、すなわち、D−FF7
2のD入力がハイレベルに反転し、該D−FF72のQ
出力はハイレベルに保持される。
【0211】そして、2文字目の文字データ「T」を読
み込むべくデータリード信号CSDが入力されると(同
図、参照)、D−FF72のQ出力はローレベルに反
転される。この後、A信号は、3文字目の文字データ
「E」のストップビットSPの検出タイミング及びデー
タリード信号CSDの入力タイミング(同図、,参
照)で交互にレベルが反転される。
【0212】文字データ「A」のストップビットSPの
検出タイミングでD−FF72のQ出力がハイレベルに
反転すると、NINT信号がローレベルに立ち下がるタ
イミングでAND回路76の出力、すなわち、D−FF
73のD入力がローレベルからハイレベルに反転し、該
D−FF73のQ出力(B信号)がローレベルからハイ
レベルに反転する。
【0213】AND回路76の出力は、D−FF72の
Q出力がローレベルに反転するか或いはNINT信号が
出力されると、ローレベルに反転するから、上記ハイレ
ベルに反転したD−FF73のQ出力は、2文字目の文
字データ「T」のストップビットSPの検出タイミング
で一瞬、ローレベルに立ち下がり(同図、参照)、該
文字データ「T」を読み込むべくデータリード信号CS
Dが入力されると、再度ローレベルに立ち下がり、3文
字目の文字データ「T」のストップビットSPの検出タ
イミングでハイレベルに反転される。この後、B信号は
A信号と同様に3文字目の文字データ「E」のストップ
ビットSPの検出タイミング及びデータリード信号CS
Dの入力タイミングで交互にレベルが反転される。
【0214】SET信号は、上記B信号とNINT信号
の論理積であるから、2文字目の文字データ「T」のス
トップビットSPが検出されたときだけNINT信号の
出力タイミングで出力され、これによりD−FF74の
Q出力、すなわち、オーバーラン検出信号OERRがハ
イレベルにセットされる(同図、参照)。
【0215】そして、3文字目の文字データ「E」のス
トップビットSPの検出されると、CLR−A信号がO
R回路79を介してD−FF74のCLR端子に入力さ
れるから、上記オーバーラン検出信号OERRは、3文
字目の文字データ「E」のストップビットSPの検出タ
イミングでローレベルにリセットされる。
【0216】なお、文字データ「E」もオーバーランと
なった場合は、データリード信号CSD(同図、S2参
照)が入力されないから、A信号は該文字データ「E」
に対するデータリード信号CSD(同図、S3参照)が
入力されるまでハイレベルが保持され、B信号は3文字
目の文字データ「E」のストップビットSPの検出タイ
ミングで一瞬、ローレベルに立ち下がり、該文字データ
「E」に対するデータリード信号CSDが入力される
と、再度ローレベルに反転する。
【0217】このため、上記オーバーラン検出信号OE
RRは、文字データ「E」のストップビットSPの検出
タイミングで一旦、ローレベルにリセットされた後、直
ちにハイレベルにセットされ、4番目の文字データのス
トップビットSPの検出タイミングでローレベルにリセ
ットされる。すなわち、オーバーランが連続して発生す
ると、上記オーバーラン検出信号OERRは、最初にオ
ーバーランが発生した文字データのストップビットSP
の検出タイミングでハイレベルにセットされ、等価的に
最後にオーバーランが発生した文字データの次の文字デ
ータのストップビットSPの検出タイミングでローレベ
ルにリセットされる。
【0218】上記のようにシフトレジスタ16に格納さ
れた文字データが制御部6に読み込まれる前に次の文字
データがシフトレジスタ16に格納されると、オーバー
ランが発生したとして当該次の文字データの受信完了時
(ストップビットSPの検出時)にオーバーラン検出フ
ラグをセットし、この後、先の文字データが制御部6に
読み込まれた後、次の文字データの受信されると、当該
次の文字データの受信完了時(ストップビットSPの検
出時)に自動的に上記オーバーラン検出フラグをリセッ
トするようにしているので、オーバーラン検出フラグの
セット/リセットが容易になる。
【0219】なお、上記実施例では、ファクシミリ装置
1に設けられた通信制御部10について説明したが、本
発明は、ファクシミリ装置1に設けられたものに限定さ
れるものではなく、例えばパソコンやプリンタ等の他の
通信可能な装置やモデム等のデータ受信制御装置に適用
することができる。
【0220】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
調歩同期方式により予め離散的に設定された複数の標準
伝送速度のいずれかの速度で伝送されたデータの受信を
行うデータ受信装置において、データ入力部に入力され
たビット列信号の最初のパルスを検出すると、当該パル
スのパルス幅から伝送速度を検出するとともに、検出さ
れた伝送速度を当該伝送速度の上側又は下側であって隣
接するいずれか一方の上記標準伝送速度に変換し、該標
準伝送速度に対応するサンプリングクロックを発生させ
て上記ビット列信号を受信するようにしたので、検出さ
れた伝送速度が上記標準伝送速度に一致するか否か(上
記ビット列信号が真のデータであるか否か)を判別する
判別回路が不要になり、この分、データ受信制御装置に
おける伝送速度検出回路の簡略化が可能になる。
【0221】また、受信した文字データに相当するビッ
ト列信号が予め設定された所定の文字データであるか否
かを判別し、所定の文字データでなければ、当該ビット
列信号に続いてデータ入力部に入力される信号の受信を
禁止すると共に伝送速度検出部がリセットされるように
したので、ノイズ等による偽のデータが入力された場合
にも誤ってこの偽データを受信することがない。
【0222】また、受信したビット列信号の最初のパル
スのパルス幅に含まれる基準クロックのパルス数をカウ
ントし、このカウント結果を伝送速度情報として用いる
ようにしたので、上記速度変換部を簡単かつ容易に構成
することができる。
【0223】また、ATコマンド体系のデータの受信に
適用するようにしたので、データ入力部に入力されたビ
ット列信号がATコマンドであるか否かを正確に判別で
き、データ受信の誤動作を確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ受信制御装置を備えたファ
クシミリ装置のブロック構成図である。
【図2】通信制御部(データ受信制御装置)のブロック
構成図である。
【図3】ATコマンド受信部のブロック構成図である。
【図4】ATコマンドの各文字データのビット構成を示
す図である。
【図5】エコーバックが要求されているときの伝送デー
タの受信制御のフローチャートである。
【図6】受信フォーマットにより受信された伝送データ
のビット構成を示す図である。
【図7】受信フォーマットにより受信された文字データ
のビット構成及びコード番号を示す図である。
【図8】データ立上/立下検出回路の一実施例を示す図
である。
【図9】伝送速度検出回路の一実施例を示す図である。
【図10】ATコマンドを用いたCLASS1通信の通
信手順の一例を示す図である。
【図11】ATコマンドを用いたCLASS1通信にお
けるコマンドの受信制御のフローチャートである。
【図12】サンプリングクロック選択回路の一実施例を
示す図である。
【図13】サンプリングクロック発生回路の一実施例を
示す図である。
【図14】カウント範囲設定回路の一実施例を示す図で
ある。
【図15】文字データ終了位置検出回路の一実施例を示
す図である。
【図16】文字データ「A」,「T」が入力されたとき
のデータ受信に関する各回路の出力のタイムチャートで
ある。
【図17】オーバーランエラー検出回路の一実施例を示
す図である。
【図18】オーバーランエラー検出回路の動作を説明す
るためのタイムチャートである。
【符号の説明】 1 ファクシミリ装置 2 スキャナ部 3 プリンタ部 4 データ処理部 5 データ伝送部 6 制御部 7 操作部 8 表示部 9 スピーカ 10 通信制御部 11 RS−232Cインターフェース部 12 ATコマンド受信部 13 送信部 14 アドレスレコード部 15 基準発信器 16 シフトレジスタ 17 データラッチ回路 18 データ立上/立下検出回路 19 フォーマット検出回路 20 伝送速度検出回路 21 サンプリングクロック選択回路 22 サンプリングクロック発生回路 23 カウント範囲設定回路 24 文字データ終了位置検出回路 25 オーバーランエラー検出回路 26 割込信号発生回路 27〜30,53〜57,69,70,72〜74 D
−フリップフロップ 31,32,58,62,63,77 NAND回路 33,34,35,52,59,71,75,76 A
ND回路 36〜39,45〜48,61 バイナリカウンタ 40,44,64〜66,78 インバータ 41,42 ラッチ回路 43,49,50 プログラマブル論理回路 51,60,67,68,79 OR回路 PC パソコン TC 電話回線 FX ファクシミリ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め離散的に設定された複数の標準伝送
    速度のいずれかの速度で伝送された調歩同期方式のデー
    タの受信を行うデータ受信装置において、 上記データが入力されるデータ入力と、上記各標準伝
    送速度に対応する所定周波数のビット同期用のサンプリ
    ングクロックが発生可能なクロック発生と、上記デー
    タ入力に入力されるビット列信号の先頭ビットのパル
    スを検出するパルス検出と、上記パルス検出により
    検出されたパルスのパルス幅から上記ビット列信号の伝
    送速度を検出する伝送速度検出と、検出された伝送速
    度を当該伝送速度の上側又は下側であって隣接するいず
    れか一方の上記標準伝送速度に変換する速度変換と、
    上記速度変換により変換された標準伝送速度に対応す
    るサンプリングクロックを上記データの受信に同期して
    発生させるクロック発生制御とからなる通信制御手段
    と、 受信した文字データに相当するビット列信号の内容を解
    読して、当該解読したビット列信号の内容が予め設定さ
    れた所定の文字データであるか否かを判別し、上記解読
    したビット列信号の内容が所定の文字データでないとき
    は、上記ビット列信号に続いて上記データ入力部に入力
    されるビット列信号の受信を禁止すると共に上記伝送速
    度検出部をリセットする制御手段と を備えたことを特徴
    とするデータ受信制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ受信制御装置にお
    いて、 上記伝送速度検出は、所定の高周波の基準クロックを
    発生する基準クロック発生と、 上記検出されたパルスのパルス幅に含まれる上記基準ク
    ロックのクロックパルス数をカウントするカウント
    を備え、 上記カウントのカウント結果を伝送速度として出力す
    るものであり、上記速度変換は、上記カウントのカ
    ウント結果を上記伝送速度の上側又は下側であって隣接
    するいずれか一方の上記標準伝送速度に対応する所定の
    カウント値に変換するものであり、上記クロック発生
    は、上記速度変換から出力されるカウント値に基づい
    て所定周波数のサンプリングクロックを発生させるもの
    であることを特徴とするデータ受信制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のデータ受
    信制御装置において、上記調歩同期方式のデータは、A
    Tコマンド体系のデータであることを特徴とするデータ
    受信制御装置。
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