JP3425436B2 - 浮上式鉄道用地上コイル - Google Patents
浮上式鉄道用地上コイルInfo
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Description
た浮上式鉄道用地上コイルの構造に係り、特にコイル構
成が容易な安価でかつ信頼性の高い一体化構造の浮上式
鉄道用地上コイルに関するものである。
すなわち超電導磁気浮上車の開発が進められている。
の軌道と試験車の構成例を示す断面図である。
体1を空気バネ3a,3bを介して支持する台車台枠4
の両側面部に取り付けられた左右の超電導磁石をそれぞ
れ示している。
ルと浮上案内コイルとに大別され、これらを総称して地
上コイルと称している。
コイル取付け軌道5a,5bの対向面に設置された単層
推進コイル6a,6bと、それらの車両側に取り付けら
れている浮上案内コイル7a,7bとから成り、それぞ
れ車両の進行方向に沿って列設されている。
より推進力が、浮上案内コイル7a,7bにより浮上案
内力がそれぞれ与えられ、車両が台車台枠4と一緒に浮
上推進走行するようになっている。
とも十分に発生しないことから、台車台枠4より架設し
た案内車輪8a,8bと走向車輪9a,9bを、それぞ
れコイル取付け軌道5a,5bおよび走向車輪軌道10
a,10bに接触させ転動させて走行する。
イルを取付けた状態を示す一部切断斜視図である。
aに、単層推進コイル6aおよび浮上案内コイル7aが
取付けられている。
6aが見えるように、一部の浮上案内コイル7aはその
図示を省略している。
イル6a、浮上案内コイル7aを取付けた状態を示す断面図
である。
イル取付け軌道5aの所定の位置に突出して設置された
図示しない固定用スタットボルトを介してA1,A2,
A3,A4の位置で固定される。
5aの所定の位置に押通された図示しない六角ボルトを
介してB1,B2,B3,B4,B5,B6,B7,B
8の位置で固定される。
力は、浮上案内コイル7aに設けられた背面突起11
で、コイル取付け軌道5aにより支持される構成となっ
ている。
実績のある地上コイル側の構成であるが、最近では、上
記地上コイルの建設コストを低減する目的から、推進コ
イルと浮上案内コイルを一体構造とした地上コイルや、
一つのコイルだけで推進、浮上、案内機能を兼用する地
上コイルも提案されてきている。
構成し、これらを硬化性絶縁材により一体構造とした一
体化地上コイルの一例(超電導磁気浮上車の地上コイ
ル)を示す断面図である。
進コイル12bとの2層で推進コイルが構成され、浮上
案内コイル7aとともにエポキシ樹脂等の硬化性絶縁材
13により一体成型されている。
にシールド層14が設けられていることを特徴としてい
る。
上、案内機能を兼用する推進・浮上・案内兼用地上コイ
ルの一例を示す斜視図である。
に対向して設けられた8字コイル15をヌルフラックス
線16で接続すると共に、上記8字コイル15を3相接
続し、誘導電流によって浮上、案内力を与えて、駆動用
電源から供給される3相電流によって推進力を与える構
成となっている。
および図9に示す地上コイル構成では、超電導磁気浮上
車に推進力を与える推進コイル6aと、浮上案内力を与
える浮上案内コイル7aとを、別々に構成しなければな
らない。
らを敷設する際のコストがかかるという問題点を有して
いる。
シールド層14により、各コイル間の層間電圧を絶縁す
るための構造をコンパクト化する効果はある程度期待で
きるものの、このままの構成では、高電圧がかかる推進
コイルの電圧によって、浮上案内コイル側の電圧が誘起
され、浮上案内コイル側が高電圧となるという問題点を
有している。
は、本来、低電圧しかかからない浮上案内機能を、高電
圧がかかる推進機能と兼用している。
地上コイル間を連結するヌルフラックス線等、全ての地
上コイル構成機器を高電圧対応とせざるを得ない等、コ
イル構成上の難しさや、施工時にコスト増加を招くとい
う問題点を有している。
イルは、かかる電圧が低いことから、ガラス強化された
シート状成型材料を金型の間に挿入し、加熱・加圧成型
することにより製作される。
時に何らかの異物がコイルに衝突した場合でも、浮上案
内コイルの破壊は局部的で済み、重大事故に至る可能性
は低い。
圧がかかるため、一般に脆性的な特性を有する熱硬化性
の絶縁材料が用いられている。
時に何らかの異物が地上コイルに衝突した場合には、地
上コイルの破壊程度は大きくなり、重大事故に繋がる可
能性があるという問題点を有している。
結するヌルフラックス線を含めたコイル構成が容易な安
価でかつ信頼性の高い一体化構造の浮上式鉄道用地上コ
イルを提供することにある。
めに、請求項1に対応する発明では、超電導磁気浮上車
が走行する軌道の両側壁内側に走行方向に沿って連続的
に設けられ、超電導磁気浮上車に搭載される超電導磁石
に電磁的に作用して推進力および浮上案内力を与える浮
上式鉄道用地上コイルにおいて、超電導磁石に推進力を
与える推進用導体と、超電導磁石に浮上案内力を与える
浮上案内用導体と、推進用導体と浮上案内用導体との間
に配置されると共に、地上コイル本体表面に設けられた
接地層と電気的に接続され、推進用導体の電界の影響を
遮蔽する導電性薄膜層と、推進用導体および浮上案内用
導体を、導電性薄膜層と共に一体化成型する絶縁材とを
備えている。
鉄道用地上コイルにおいては、超電導磁石に推進力を与
える推進用導体と、超電導磁石に浮上案内力を与える浮
上案内用導体と、推進用導体と浮上案内用導体との間に
配置されると共に、地上コイル本体表面に設けられた接
地層と電気的に接続され、推進用導体の電界の影響を遮
蔽する導電性薄膜層と、推進用導体および浮上案内用導
体を、導電性薄膜層と共に一体化成型する絶縁材とを備
えることにより、低電圧しかかからない従来の浮上案内
コイルと、高電圧がかかる従来の推進コイルとを一体化
させることができ、両側壁地上コイル間で連結されるヌ
ルフラックス線を含めたコイル構成が容易となる。
導磁気浮上車が走行する軌道の両側壁内側に走行方向に
沿って連続的に設けられ、超電導磁気浮上車に搭載され
る超電導磁石に電磁的に作用して推進力および浮上案内
力を与える浮上式鉄道用地上コイルにおいて、超電導磁
石に推進力を与える推進用導体と、超電導磁石に浮上案
内力を与える浮上案内用導体と、推進用導体と浮上案内
用導体との間、および地上コイル本体表面もしくは表面
近傍全体にわたって配置されると共に、地上コイル本体
表面に設けられた接地層と電気的に接続され、推進用導
体の電界の影響を遮蔽する導電性薄膜層と、推進用導体
および浮上案内用導体を、導電性薄膜層と共に一体化成
型する絶縁材とを備えている。
鉄道用地上コイルにおいては、超電導磁石に推進力を与
える推進用導体と、超電導磁石に浮上案内力を与える浮
上案内用導体と、推進用導体と浮上案内用導体との間、
および地上コイル本体表面もしくは表面近傍全体にわた
って配置されると共に、地上コイル本体表面に設けられ
た接地層と電気的に接続され、推進用導体の電界の影響
を遮蔽する導電性薄膜層と、推進用導体および浮上案内
用導体を、導電性薄膜層と共に一体化成型する絶縁材と
を備えることにより、低電圧しかかからない従来の浮上
案内コイルと、高電圧がかかる従来の推進コイルとを一
体化させることができ、両側壁地上コイル間で連結され
るヌルフラックス線を含めたコイル構成が容易となる。
また、上記導電性薄膜層は、従来地上コイル表面に設け
ていた接地層の代りとなり、従来、地上コイル表面に接
地層を設けるために実施してきたアルミニウム溶射等の
メタリコン処理が必要なくなる。
請求項1または請求項2に対応する発明の浮上式鉄道用
地上コイルにおいて、絶縁材としては、熱硬化性樹脂か
ら構成している。
鉄道用地上コイルにおいては、絶縁材を熱硬化性樹脂で
構成することにより、浮上案内用導体や推進用導体を一
体化成型する際の作業工数が少なくて済み、コスト低減
に繋げることができる。
請求項1または請求項2に対応する発明の浮上式鉄道用
地上コイルにおいて、導電性薄膜層としては、面状もし
くはメッシュ状の金属で構成している。
鉄道用地上コイルにおいては、導電性薄膜層を面状もし
くはメッシュ状の金属で構成することにより、推進用導
体と浮上案内用導体間、もしくはコイル表面に、良好な
接地層を設けることができる。
記請求項1または請求項2に対応する発明の浮上式鉄道
用地上コイルにおいて、導電性薄膜層としては、導電性
樹脂の硬化物から構成している。
鉄道用地上コイルにおいては、導電性薄膜層を導電性樹
脂の硬化物から構成することにより、一体化成型に用い
られる絶縁材との接着性が良い接地層を、推進コイル導
体と浮上案内用導体間、もしくはコイル表面に設けるこ
とができる。
は、上記請求項5に対応する発明の浮上式鉄道用地上コ
イルにおいて、導電性樹脂の硬化物としては、織布もし
くは不織布からなる基材に導電性樹脂を付着させ、かつ
硬化させたものから構成している。
鉄道用地上コイルにおいては、導電性樹脂の硬化物を織
布もしくは不織布からなる基材に導電性樹脂を付着さ
せ、かつ硬化させたものから構成することにより、一体
化成型に用いられる絶縁材との接着性が良く、かつ強度
的にも強化された接地層を、推進コイル導体と浮上案内
用導体間、もしくはコイル表面に設けることができる。
請求項1または請求項2に対応する発明の浮上式鉄道用
地上コイルにおいて、超電導磁気浮上車が走行する側の
絶縁材の表面もしくは表面近傍に、織布、不織布、長繊
維、もしくは繊維強化樹脂板のうちのいずれかを配置し
て一体化成型している。
鉄道用地上コイルにおいては、超電導磁気浮上車が走行
する側の絶縁材の表面もしくは表面近傍に、織布、不織
布、長繊維、もしくは繊維強化樹脂板のうちのいずれか
を配置して一体化成型することにより、超電導磁気浮上
車と対向する地上コイル表面の強度が強化され、万が一
超電導磁気浮上車走行時に何らかの異物が衝突した場合
でも、地上コイルの破壊程度を小さくすることができ、
重大事故に繋がる可能性を低くすることができる。
導磁気浮上車が走行する軌道の側壁に埋設された複数の
インサートにおねじ部を螺合するボルトで側壁の対向面
に固定される、請求項1または請求項2に対応する発明
の浮上式鉄道用地上コイルにおいて、地上コイル本体の
ボルト挿入部に貫設された非磁性金属からなるブシュを
ボルトで固定するとともに、軌道の側壁の下部に設置さ
れた支持台にて、地上コイル本体の下部を支持してい
る。
鉄道用地上コイルにおいては、地上コイル本体のボルト
挿入部に貫設された非磁性金属からなるブシュをボルト
で固定するとともに、軌道の側壁の下部に設置された支
持台にて、地上コイル本体の下部を支持することによ
り、推進力・浮上カ・案内力が作用する地上コイル本体
を十分な強度で固定することができ、かつ長期間にわた
ってボルトの軸力を保持することができる。
いて図面を参照して詳細に説明する。
進・浮上・案内機能を有する一体化構造の浮上式鉄道用
地上コイル(以下、一体化地上コイルと称する)の構成
例を示す断面図である。
側から見た場合(および指定断面で地上コイルを切った
場合)の構成例、図2は超電導磁石2a,2b側から見
た場合の構成例について、それぞれ示している。
コイル20は、前記超電導磁石2a,2bに推進力を与
える推進用導体21と、超電導磁石2a,2bに浮上案
内力を与える浮上案内用導体22と、推進用導体21の
電界の影響を遮蔽する導電性薄膜層23と、推進用導体
21および浮上案内用導体22を、導電性薄膜層23と
共に一体化成型する絶縁材24とから構成している。
ル取付け軌道5a,5bに取付けた場合の構成例を示す
概要図である。
bに埋設された複数のインサートにおねじ部を螺合する
図示しないボルトで、コイル取付け軌道5a,5bの対
向面に上記一体化地上コイル20を固定するように、一
体化地上コイル20には、上記ボルトを挿入する複数の
ボルト挿通穴25を設けている。
ト軸力を長期間にわたり保持できるように、SUS30
4等の非磁性金属からなるブシュ26を埋設している。
地上コイル20をボルト締結している。
壁下部に、コンクリートブロックからなる支持合27
を、一体化地上コイル20の下部と接触するように設置
して、一体化地上コイル20本体に作用する浮上力を支
持する構成としている。
と絶縁材24とが直接接しないように、非磁性材料から
なる板状の部材を、コンクリートブロック面と絶縁材2
4との間に挟み込むようにしてもよい。
れる推進用導体21および浮上案内用導体22の構成例
を示す概要図、図5は上記一体化地上コイル20の一部
詳細な構成例を示す断面図である。
ル20を構成する推進用導体21は、矩形状に巻廻され
た推進用アルミ導体28からなり、コイル取付け軌道5
a,5b側に配置している。
供給するための推進用端子29を設けている。
2bに推進力を与えるものである。
上案内用導体22は、8字状に巻廻された2組の浮上案
内用アルミ導体30からなり、超電導磁石2a,2b側
に配置している。
a,5bの対向する位置にある一体化地上コイル20間
を図示しないヌルフラックス線で接続するための浮上案
内用端子31を設けている。
a,2bが高速で通過する際に、誘導電流が作用して、
超電導磁石2a,2bに浮上力および案内力を与えるも
のである。
導電性薄膜層23は、一体化地上コイル20本体表面に
設けられた接地層32と電気的に接続されると共に、推
進用導体21と浮上案内用導体22との間に配置してい
る。
2、導電性薄膜層23を一体化成型する絶縁材24とし
ては、熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。
しくはメッシュ状の金属で構成することが好ましい。
性樹脂の硬化物から構成することが好ましい。
ガラスやカーボン、アラミド等の織布もしくは不織布か
らなる基材に導電性樹脂を付着させ、かつ硬化させたも
のから構成することが好ましい。
による一体化地上コイル20においては、超電導磁石2
a,2bに推進力を与える推進用導体21と、超電導磁
石2a,2bに浮上案内力を与える浮上案内用導体22
と、推進用導体21と浮上案内用導体22との間に配置
されると共に、地上コイル20本体表面に設けられた接
地層32と電気的に接続され、推進用導体21の電界の
影響を遮蔽する導電性薄膜層23と、推進用導体21お
よび浮上案内用導体22を、導電性薄膜層23と共に一
体化成型する絶縁材24とから構成していることによ
り、低電圧しかかからない従来の浮上案内コイルと、高
電圧がかかる従来の推進コイルとを一体化させることが
でき、両側壁地上コイル間で連結されるヌルフラックス
線を含めたコイル構成が容易となる。
の電界の影響を遮蔽することができ、低電圧しかかから
ない浮上案内用導体22との一体化が可能となる。
フラックス線も、従来と同様に低電圧仕様で構成でき、
地上コイル側の機器構成が容易となる。
により、浮上案内コイルと推進コイルとから構成される
従来の地上コイルに比べて、コンパクトな構造となり、
使用する絶縁材料や製作工数を低減することができる。
でき、作用する電磁力に対して強度上安全性を増すこと
ができる。
座金、皿ばね等の締結部材を大幅に削減でき、その結
果、敷設コストを大幅に低減することができる。
ることにより、浮上案内コイルと推進コイルとから構成
される従来の地上コイルに比べて、推進コイル導体21
を超電導磁気浮上車に搭載される超電導磁石2a,2b
に近づけられるため、効率アップに繋げることができ
る。
れているブシュ26を介して一体化地上コイル20本体
をボルト締結しているため、長期間にわたってボルトの
軸力を保持することができる。
下部に、コンクリートブロックからなる支持台27を一
体化地上コイル20の下部と接続するように設置してい
ることにより、ボルトだけでは支持しきれない一体化地
上コイル20本体に作用する浮上力を支持することがで
きる。
2、導電性薄膜23を一体化成型する絶縁材24として
熱硬化性樹脂を用いていることにより、高電圧がかかる
推進用導体21の絶縁をコンパクトに実現でき、一体化
成型する際の作業工数も少なくでき、コスト低減に繋げ
ることができる。
しくはメッシュ状の金属で構成していることにより、推
進用導体21と浮上案内用導体22間、もしくはコイル
表面に良好な接地層32を設けることができる。
硬化物で構成していることにより、一体化成型に用いら
れる絶縁材24との接着性が良い接地層32を、推進コ
イル導体21と浮上案内用導体22との間、もしくはコ
イル表面に設けることができる。
織布もしくは不織布からなる基材に導電性樹脂を付着さ
せ、かつ硬化させたものを用いていることにより、一体
化成型に用いられる絶縁材24との接着性に加え、強度
的にも強化された接地層32を、推進用導体21と浮上
案内用導体22との間、もしくはコイル表面に設けるこ
とができる。
壁地上コイル間を連結するヌルフラックス線を含めたコ
イル構成が容易な安価でかつ信頼性の高い一体化地上コ
イルを得ることが可能となる。
上コイルの一部詳細な構成例を示す断面図であり、図5
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる部分についてのみ述べる。
ルは、図6に示すように、前記図5における、超電導磁
気浮上車が走行する側の絶縁材24の表面もしくは表面
近傍に、ガラスやカーボン、アラミド等からなる織布、
不織布、長繊維、もしくは繊維強化樹脂板(繊維強化プ
ラスチックス板)33のうちのいずれかを配置して一体
化成型した構成としている。
一体化地上コイル20においては、超電導磁気浮上車が
走行する側の絶縁材24の表面もしくは表面近傍に、織
布、不織布、長繊維、もしくは繊維強化樹脂板(繊維強
化プラスチックス板)33のうちのいずれかを配置して
一体化成型していることにより、超電導磁気浮上車と対
向する地上コイル表面の強度が強化される。
行時に何らかの異物が衝突した場合でも、地上コイルの
破壊程度を小さくでき、重大事故に繋がる可能性を低く
することができる。
23を、推進用導体21と浮上案内用導体22との間に
配置する場合について説明したが、これに限らず、導電
性薄膜層23としては、推進用導体21と浮上案内用導
体22との間だけでなく、一体化地上コイル20本体の
表面もしくは表面近傍全体にわたって配置する構成とし
てもよい。
イル20表面に設けている接地層32の代りとなり、地
上コイル20表面に接地層32を形成させるためにこれ
まで実施してきたアルミニウム溶射等のメタリコン処理
が必要なくなるという利点を得ることができる。
電導磁石に推進力を与える推進用導体と、超電導磁石に
浮上案内力を与える浮上案内用導体との間、および必要
に応じて、地上コイル本体表面もしくは表面近傍全体に
わたって、地上コイル本体表面に設けられた接地層と電
気的に接続された、推進用導体の電界の影響を遮蔽する
導電性薄膜層を配置し、推進用導体および浮上案内用導
体を、導電性薄膜層と共に絶縁材にて一体化成型するよ
うにしているので、両側壁地上コイル間を連結するヌル
フラックス線を含めたコイル構成が容易な安価でかつ信
頼性の高い一体化構造の浮上式鉄道用地上コイルが提供
できる。
を示す断面図。
を示す断面図。
け軌道に取付けた場合の構成例を示す概要図。
推進用導体および浮上案内用導体の構成例を示す概要
図。
構成例を示す断面図。
態を示す断面図。
例を示す断面図。
た状態を示す一部切断斜視図。
コイルを取付けた状態を示す断面図。
らを硬化性絶縁材により一体構造とした一体化地上コイ
ルの一例(超電導磁気浮上車の地上コイル)を示す断面
図。
兼用する推進・浮上・案内兼用地上コイルの一例を示す
斜視図。
板。
Claims (8)
- 【請求項1】 超電導磁気浮上車が走行する軌道の両側
壁内側に走行方向に沿って連続的に設けられ、前記超電
導磁気浮上車に搭載される超電導磁石に電磁的に作用し
て推進力および浮上案内力を与える浮上式鉄道用地上コ
イルにおいて、 前記超電導磁石に推進力を与える推進用導体と、 前記超電導磁石に浮上案内力を与える浮上案内用導体
と、 前記推進用導体と前記浮上案内用導体との間に配置され
ると共に、前記地上コイル本体表面に設けられた接地層
と電気的に接続され、前記推進用導体の電界の影響を遮
蔽する導電性薄膜層と、 前記推進用導体および前記浮上案内用導体を、前記導電
性薄膜層と共に一体化成型する絶縁材と、 を備えて成ることを特徴とする浮上式鉄道用地上コイ
ル。 - 【請求項2】 超電導磁気浮上車が走行する軌道の両側
壁内側に走行方向に沿って連続的に設けられ、前記超電
導磁気浮上車に搭載される超電導磁石に電磁的に作用し
て推進力および浮上案内力を与える浮上式鉄道用地上コ
イルにおいて、 前記超電導磁石に推進力を与える推進用導体と、 前記超電導磁石に浮上案内力を与える浮上案内用導体
と、 前記推進用導体と前記浮上案内用導体との間、および前
記地上コイル本体表面もしくは表面近傍全体にわたって
配置されると共に、前記地上コイル本体表面に設けられ
た接地層と電気的に接続され、前記推進用導体の電界の
影響を遮蔽する導電性薄膜層と、 前記推進用導体および前記浮上案内用導体を、前記導電
性薄膜層と共に一体化成型する絶縁材と、 を備えて成ることを特徴とする浮上式鉄道用地上コイ
ル。 - 【請求項3】 前記請求項1または請求項2に記載の浮
上式鉄道用地上コイルにおいて、 前記絶縁材としては、熱硬化性樹脂から構成しているこ
とを特徴とする浮上式鉄道用地上コイル。 - 【請求項4】 前記請求項1または請求項2に記載の浮
上式鉄道用地上コイルにおいて、 前記導電性薄膜層としては、面状もしくはメッシュ状の
金属で構成していることを特徴とする浮上式鉄道用地上
コイル。 - 【請求項5】 前記請求項1または請求項2に記載の浮
上式鉄道用地上コイルにおいて、 前記導電性薄膜層としては、導電性樹脂の硬化物から構
成していることを特徴とする浮上式鉄道用地上コイル。 - 【請求項6】 前記請求項5に記載の浮上式鉄道用地上
コイルにおいて、 前記導電性樹脂の硬化物としては、織布もしくは不織布
からなる基材に導電性樹脂を付着させ、かつ硬化させた
ものから構成していることを特徴とする浮上式鉄道用地
上コイル。 - 【請求項7】 前記請求項1または請求項2に記載の浮
上式鉄道用地上コイルにおいて、 前記超電導磁気浮上車が走行する側の前記絶縁材の表面
もしくは表面近傍に、織布、不織布、長繊維、もしくは
繊維強化樹脂板のうちのいずれかを配置して一体化成型
していることを特徴とする浮上式鉄道用地上コイル。 - 【請求項8】 超電導磁気浮上車が走行する軌道の側壁
に埋設された複数のインサートにおねじ部を螺合するボ
ルトで前記側壁の対向面に固定される、前記請求項1ま
たは請求項2に記載の浮上式鉄道用地上コイルにおい
て、 前記地上コイル本体のボルト挿入部に貫設された非磁性
金属からなるブシュを前記ボルトで固定すると共に、前
記軌道の側壁の下部に設置された支持台にて、前記地上
コイル本体の下部を支持していることを特徴とする浮上
式鉄道用地上コイル。
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