JP3424591B2 - 車両の運動状態量推定装置 - Google Patents

車両の運動状態量推定装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オリフィス開度に
応じた減衰力を発生するダンパを有する車両に適用さ
れ、オブザーバを用いてばね上部材のばね下部材に対す
る上下方向の相対的な運動状態量を推定する車両の運動
状態量推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開平1
0−913号公報及び特開平9−309316号公報に
示されているように、ばね上部材の絶対空間に対する上
下方向の運動状態量としてばね上部材の上下加速度を検
出し、同検出した上下加速度を入力変数とするととも
に、ばね上部材のばね下部材に対する上下方向の相対的
な運動状態量である相対速度を出力変数とし、オリフィ
ス開度に応じて決まるダンパの減衰力の非線形成分を制
御入力とするオブザーバを用いて、前記相対速度を推定
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の車
両の運動状態量推定装置においては、車両のヒーブ運動
に対してはばね上部材のばね下部材に対する相対的な運
動状態量を精度よく推定できるが、ばね上部材の運動に
影響を与えるスタビライザのばね力、並びにばね上部材
のロール運動及びピッチ運動による接地荷重変動分が考
慮されていないため、路面外乱によってばね上部材がロ
ール運動したり、車両の旋回時にばね上部材がロール運
動したり、車両の加減速時にばね上部材がピッチ運動し
たりすると、前記相対的な運動状態量を精度よく推定で
きなかった。
【0004】
【発明の概要】本発明は上記問題に対処するためになさ
れもので、その目的は、路面外乱によるばね上部材のロ
ール運動、車両の旋回時におけるばね上部材のロール運
動、及び車両の加減速時におけるばね上部材のピッチ運
動に対しても、ばね上部材のばね下部材に対する相対的
な運動状態量を精度よく推定できるようにした車両の運
動状態量推定装置を提供することにある。
【0005】上記目的を達成するために、本発明の構成
上の特徴は、オリフィス開度に応じた減衰力を発生する
ダンパを有する車両に適用され、ばね上部材の絶対空間
に対する上下方向の運動状態量を検出する絶対運動状態
量検出手段と、前記絶対運動状態量検出手段により検出
された運動状態量を入力変数とするとともに、ばね上部
材のばね下部材に対する上下方向の相対的な運動状態量
を出力変数とし、前記オリフィス開度に応じて決まるダ
ンパの減衰力の非線形成分を制御入力とするオブザーバ
とを用いて、ばね上部材のばね下部材に対する上下方向
の相対的な運動状態量を推定する車両の運動状態量推定
装置において、ばね上部材のばね下部材に対する相対的
変位量を前記出力変数の少なくとも一つとし、前記相対
的変位量に基づいてスタビライザのばね力を計算すると
ともに、同計算したばね力を用いて前記オブザーバの制
御入力を補償する第1補償手段を設けたことにある。
【0006】これによれば、路面外乱などによってばね
上部材にロール運動が発生して、スタビライザのばね力
がばね上部材の運動に影響を与えても、第1補償手段が
前記スタビライザのばね力を用いてオブザーバの制御入
力を補償するので、ばね上部材のばね下部材に対する相
対的な運動状態量を精度よく推定できるようになる。
【0007】また、本発明の他の構成上の特徴は、前記
第1補償手段に、前記スタビライザのばね力の大きさを
所定の範囲内に制限する制限手段を設けたことにある。
これによれば、スタビライザのばね力が誤差によって不
適切に大きくなることが抑制されるので、オブザーバに
よる推定値が発振してしまうことがなくなり、ばね上部
材のばね下部材に対する相対的な運動状態量が安定して
推定される。
【0008】また、本発明の他の構成上の特徴は、車両
の横加速度を検出する横加速度検出手段と、前記検出さ
れた横加速度に基づいてばね上部材のロール運動による
接地荷重変動分を計算するとともに、同計算した接地荷
重変動分を用いて前記オブザーバの制御入力を補償する
第2補償手段とを設けたことにある。これによれば、車
両の旋回時にばね上部材にロール運動が発生して、ばね
上部材の接地荷重が変動しても、第2補償手段が前記ロ
ール運動に起因した接地荷重変動分を用いてオブザーバ
の制御入力を補償するので、ばね上部材のばね下部材に
対する相対的な運動状態量を精度よく推定できるように
なる。
【0009】さらに、本発明の他の構成上の特徴は、車
両の前後加速度を検出する前後加速度検出手段と、前記
検出された前後加速度に基づいてばね上部材のピッチ運
動による接地荷重変動分を計算するとともに、同計算し
た接地荷重変動分を用いて前記オブザーバの制御入力を
補償する第3補償手段とを設けたことにある。これによ
れば、車両の加減速時にばね上部材にピッチ運動が発生
して、ばね上部材の接地荷重が変動しても、第3補償手
段が前記ピッチ運動に起因した接地荷重変動分を用いて
オブザーバの制御入力を補償するので、ばね上部材のば
ね下部材に対する相対的な運動状態量を精度よく推定で
きるようになる。
【0010】なお、本明細書において、ばね上部材の上
下方向の絶対運動状態量とは、ばね上部材の絶対空間に
対する上下方向の加速度、速度、変位量などを意味し、
ばね上部材にばね下部材に対する上下方向の相対的な運
動状態量とは、ばね上部材のばね下部材に対する相対的
な上下方向の加速度、速度、変位量などを意味する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る運動状態量推
定装置を適用した車両のサスペンション制御装置の一実
施形態について説明するが、同説明の前に、運動状態量
推定装置の基本理論について説明しておく。
【0012】a.基本理論の説明 図1(A)は、単輪の1自由度モデルを示している。図
中、zbは、絶対空間におけるばね上部材(車体11)の
基準位置に対する上下方向の変位量である。zwは、絶
対空間におけるばね下部材(車輪12)の基準位置に対す
る上下方向の変位量である。これらの変位量zb,z
wは、いずれも上方向を正とする。Kは、車両のサスペ
ンション装置内に組み込まれて車体11と車輪12との
間に設けたばね13のばね定数である。fd(zw'−
b',P)は、車両のサスペンション装置内に組み込まれ
て車体11と車輪12と間に設けたダンパ14の減衰力
である。この減衰力fd(zw'−zb',P)は、車体11に
対する車輪12の上下方向の相対速度zw'−zb'と、ダ
ンパ14における複数段(本件実施形態では16段)のオ
リフィス開度に対応した開口位置Pとにより決まる関数
である。なお、本明細書で使用するzb’,zb”はそれ
ぞれ絶対空間における車体11の上方向を正とする上下
速度及び上下加速度であり、zw’,zw”はそれぞれ絶
対空間における車輪12の上方向を正とする上下速度及
び上下加速度である。
【0013】また、力fsrpは、路面外乱による車体1
1のロール運動によって同車体11に上下方向に作用す
るスタビライザのばね力fsと、車両の旋回時における
車体11のロール運動によって同車体11に上下方向に
作用する接地荷重変動分Mrと、車両の加減速時におけ
る車体11のピッチ運動によって同車体11に上下方向
に作用する接地荷重変動分Mpとの合成力(fs+ΔMr
ΔMp)である。これらのスタビライザのばね力fs、ロ
ール運動による接地荷重変動分ΔMrと、ピッチ運動に
よる接地荷重変動分ΔMpは、下記数1〜3によりそれ
ぞれ表される。
【0014】
【数1】fs=Ks・(zw−zb)
【0015】
【数2】ΔMr=2・Mb・Gy・H/T
【0016】
【数3】ΔMp=2・Mb・Gx・H/W ただし、Ksはスタビライザのばね定数であり、Mbは車
体11の質量であり、Gyは車両の横加速度であり、H
は車体11の重心の高さであり、Tは車両のトレッドで
あり、Gxは車両の前後加速度であり、Wは車両のホイ
ールベースである。そして、車体11の上下方向の運動
方程式は下記数4のようになる。
【0017】
【数4】
【0018】しかし、相対速度zw’−zb’と制御入力
としての開口位置Pが双線形であり、かつ開口位置Pが
固定されていても、前記数4の減衰力fd(zw’−
b’,P)は図2のように非線形特性をもつように設計
されているので、この減衰力fd(z w’−zb’,P)を線
形カルマンフィルタ(オブザーバ)に直接適用できな
い。そのため、本発明では減衰力fd(zw’−zb’,P)
を下記数5のように線形成分Co・(zw’−zb’)と非線
形成分fnl(zw’−zb’,P)とに分け、非線形成分に
よる影響を小さくする工夫をした(図1(B)及び図
3)。ただし、Coは適当に定めた減衰係数である。
【0019】
【数5】fd(zw’−zb’,P)=Co・(zw’−zb’)+
fnl(zw’−zb’,P) ここで、状態変数x1,x2をそれぞれzw’−zb’,zw
−zbに定め、前記数4,5から状態方程式を導出する
と、下記数6のようになる。
【0020】
【数6】
【0021】ただし、前記数6中のX’はXの微分値を
表しており、X,A,G,Bは下記数7〜10で表され
るとともに、wはシステム外乱として定義されるもので
あって車輪12の上下加速度zw”に等しい。
【0022】
【数7】
【0023】
【数8】
【0024】
【数9】
【0025】
【数10】
【0026】一方、推定しようとする相対速度zw’−
b’及び相対変位量zw−zbをそれぞれy1,y2とする
とともに、観測値である車体11の絶対空間に対する上
下加速度zb”をy3とすると、下記数11の出力方程式
が成立する。
【0027】
【数11】
【0028】前記数11中、C1,C2,U,D1,D2
Fは下記数12〜17で表され、vは上下加速度の観測
ノイズを表している。
【0029】
【数12】
【0030】
【数13】
【0031】
【数14】
【0032】
【数15】D1=0
【0033】
【数16】D2=0
【0034】
【数17】F=1/Mb ここで、非線形成分fnl(zw’−zb’,P)をオブザー
バの入力変数uとみなすとともに、前記数6の状態方程
式及び前記数11の出力方程式で表されたプラントの状
態空間表現に対してカルマンフィルタ理論を用いて相対
速度y1(=zw’−zb’)及び相対変位量y2(=zw
b)を推定するためのオブザーバを構成すると、同オ
ブザーバは下記数18〜21により表される。なお、u
ob,zwo b’,zbob’は、それぞれ入力変数u、車輪1
2の上下速度zw’及び車体11の上下速度zb’の各推
定値である。
【0035】
【数18】
【0036】
【数19】Xob’=AXob+Buob+H[zb”−(UX
ob+Duob)]
【0037】
【数20】y1=C1ob
【0038】
【数21】y2=C2ob 前記数19中のHは定常カルマンゲインであり、前記数
6中のシステム外乱w(=zw”)の共分散に関する重
みQ、前記数11の観測ノイズvの共分散に関する重み
Rに対し、下記数22で表されるリカッチ(Riccati)
方程式の正定解Pから下記数23で表される値として求
められる。
【0039】
【数22】AP+PAT−PUT-1UP+Q=0
【0040】
【数23】H=PUT-1 ただし、前記数22,23中のTは転置行列を意味す
る。
【0041】次に、定常カルマンゲインH(h1,h2)に
ついて説明する。前記数6,19の両状態方程式の比較
により、このオブザーバ(カルマンフィルタ)は、制御
対象のモデルに基づいた状態予測(前記数19の第1項
及び第2項)と、センサによる観測出力とモデルによる
推定出力との偏差を用いた修正動作(前記数19の第3
項)とを組み合わせたフィードバック型の推定器である
ことが理解できる。このオブザーバの推定精度について
は、状態変数の真値Xと推定値Xobとの差をE=X−X
obとおけば、下記数24の誤差方程式により議論でき
る。なお、E’,X’,Xob’は、それぞれE,X,X
obの各微分値である。
【0042】
【数24】
【0043】スペトクラム既知のランダム外乱(w,v)
に対して、通常のオブザーバ(カルマンフィルタ)であ
れば、誤差E=X−Xobは不偏最小分散値を取ることが
保証されているが、本推定器の場合、外乱項にu−uob
が含まれているので、u−u obが大きくなるにしたがっ
て推定精度が悪化することがわかる。u−uobはダンパ
14の減衰力の非線形成分の推定誤差を意味するので、
前記数5で定義されるfd(zw’−zb’,P)中のfnl
(zw’−zb’,P)をできる限り小さくするように同数
5中の線形成分の減衰係数Coを決定することが重要で
ある。
【0044】しかし、本発明に係るダンパ14は制御面
から可変幅が広く設計されており、全ての開口位置Pの
特性を単一の減衰係数Coで近似しようとしても、非線
形成分が大きくなりがちである。そこで、本発明では2
通りの開口位置(ハード及びソフト)に対して、それぞ
れ線形近似した最適な減衰係数Coh,Cosを設定し、そ
の際に最も推定誤差が小さくなるように2通りのカルマ
ンゲインHh(hh1,h h2),Hs(hs1,hs2)を決定す
る。そして、中間位置に関しては前記減衰係数Coh,C
os間を線形補間して決定するようにした。ダンパ14の
開口位置Pを1〜16に設定すると(ソフトを「1」と
し、ハードを「16」とすると)、カルマンゲインHは
下記数25のようになる。
【0045】
【数25】
【0046】このようにして構成されたオブザーバのブ
ロック図を図4に示してある。ただし、14Aは非線形
関数発生器であり、同発生器14Aは推定入力変数uob
を出力するもので、同変数uobはダンパ14の減衰力の
非線形成分fnl(zwob’−zbo b’,P)に対応してい
る。そして、この発明の他の特徴はオブザーバを安定化
させて(極が安定領域に存在するようにして)、推定相
対速度y1ob及び推定相対変位量y2obの演算を確実に収束
させることにある。そこで、この非線形成分fnl(zw
−zb’,P)の導出(前記数5)においては、同導出に
利用されるダンパ14の減衰力fd(zw’−zb’,P)の
変化特性の傾きを、所定値以下に制限するように修正さ
れている。
【0047】b.具体的な実施形態 次に、上記オブザーバを用いて車輪12の車体11に対
する相対速度zwob’−zbob’(=y1ob)及び相対変位量
wob−zbob(=y2ob)を推定するとともに、同推定値y1
obを用いてサスペンション装置内のダンパ14の減衰力
を制御する制御装置の具体的な実施形態について説明す
る。
【0048】図5はこの制御装置をブロック図により示
しており、同装置は上下加速度センサ21、横加速度セ
ンサ22及び前後加速度センサ23を備えている。上下
加速度センサ21は、車体11の絶対空間に対する上下
方向の加速度を上下加速度z b''として検出して、同加
速度zb''を表す検出信号を出力する。横加速度センサ
22は、車体11の絶対空間に対する横方向の加速度を
横加速度Gyとして検出して、同加速度Gyを表す検出信
号を出力する。前後加速度センサ23は、車体11の絶
対空間に対する前後方向の加速度を前後加速度Gxとし
て検出して、同加速度Gxを表す検出信号を出力する。
これらの加速度センサ21〜23は、マイクロコンピュ
ータ20に接続されている。
【0049】マイクロコンピュータ20は、内蔵のタイ
マにより10ms毎に図6のプログラムを繰り返し実行
して、ダンパ14の減衰力を制御する。また、マイクロ
コンピュータ20には、第1及び第2マップ(第1及び
第2テーブル)も内蔵されている。両マップは、図7,
8に示すように、ダンパ14の減衰力特性を表してい
て、各開口位置P(=1〜16)毎に相対速度y1obに対応
した減衰力fd,fsの値をそれぞれ記憶している。図7
の第1マップにおいては、実線で示すように、ダンパ1
4の本来の特性カーブの傾きに制限を加えて、同傾きが
所定値以下に抑えられるように修正されていることを特
徴としている。すなわち、相対速度y1obが負の領域(ダ
ンパ14の伸び側)であり、開口位置Pが大きい領域
(ダンパ14のハード側領域)において、本来破線であ
るべき変化カーブが実線のように変更されている。
【0050】マイクロコンピュータ20には駆動回路2
4が接続され、同駆動回路24は、ダンパ14のオリフ
ィス14aの開度に対応した開口位置Pを表すマイクロ
コンピュータ20からの制御信号に応じてステップモー
タ25の回転を制御する。ステップモータ25は、ダン
パ14内に組み込まれていて、前記回転制御によりオリ
フィス14aの開度を制御する。
【0051】次に、この具体的な実施形態の動作を説明
する。車両のイグニッションスイッチ(図示しない)が
投入されると、マイクロコンピュータ20は、図示しな
いプログラム処理により、開口位置Pを「1」に設定し
た上で駆動回路24を介してステップモータ25を制御
してダンパ14のオリフィス14aの開度を最大(ダン
パ14のソフトに対応)に設定するとともに、推定相対
速度y1ob、推定相対変位量y2ob、状態変数xob1,xob2
及び中間パラメータx1obt,x2obtを予め定めた初期値
に設定した後、図6のプログラムを10ms毎に繰り返
し実行する。なお、これらの開口位置P、推定相対速度
y1ob、推定相対変位量y2ob、状態変数x ob1,xob2及び
中間パラメータx1obt,x2obtと、後述するプログラム
にて使用される各種値は、上記理論説明で利用した値に
それぞれ対応するが、具体的な計算においてはオブザー
バを離散系で構成する必要があるために上述の状態方程
式及び出力方程式を双一次変換により離散系に変換した
場合における値を示している。
【0052】前記プログラムはステップ100にて開始
され、マイクロコンピュータ20は、ステップ102に
て上下加速度センサ21、横加速度センサ22及び前後
加速度センサ23から、上下加速度zb''、横加速度Gy
及び前後加速度Gxを表す各検出信号をそれぞれ入力す
る。次に、ステップ104にて、第1マップ(図7)を
参照して推定相対速度y1ob及び開口位置Pに対応した減
衰力fd(y1ob,P)を決定する。この場合、初回の処理に
おいては前記初期設定された推定相対速度y1ob及び開口
位置Pが利用されるが、次回以降の処理においては前回
のステップ120,128,130の処理により導出さ
れた値が利用される。また、減衰力fd(y1ob,P)の決定
にあたっては、第1マップから読み出した値を用いた線
形補間演算により減衰力fd(y1ob,P)を導出するように
するとよい。
【0053】次に、ステップ106にて、上記数1〜3
に対応した下記数26〜28の演算の実行により、路面
の凹凸に起因した車体11のロール運動によるスタビラ
イザのばね力fs、車両の旋回時における車体11のロ
ール運動による接地荷重変動分ΔMr、及び車両の加減
速時における車体11のピッチ運動による接地荷重変動
分ΔMpをそれぞれ計算する。
【0054】
【数26】fs=Ks・y2ob
【0055】
【数27】ΔMr=2・Mb・Gy・H/T
【0056】
【数28】ΔMp=2・Mb・Gx・H/W 前記数26において、Ksは定数として予め与えられた
スタビライザのばね定数であるが、このばね定数Ks
は、推定相対速度y1ob及び推定相対変位量y2obが高精度
かつ安定して計算されるようにするためにチューニング
可能な値である。また、y2obは、初回の処理では前記初
期設定された推定変位量であるが、2回目以降の処理に
おいてはステップ120にて計算された値が利用され
る。前記数27,28において、Mbは車体11の質量
であり、Hは車体11の重心の高さであり、Tは車両の
トレッドであり、Wは車両のホイールベースであり、こ
れらM b,H,T,Wは予め定数として与えられてい
る。Gy,Gxは、それぞれ前記ステップ102の処理に
より入力した車両の横加速度及び前後加速度である。
【0057】次に、ステップ108にて、前記計算した
スタビライザのばね力fsの絶対値|fs|がしきい値f
sth以内になるように同ばね力fsを制限する(図9参
照)。すなわち、前記計算したばね力fsとしきい値f
sth,−fsthとをそれぞれ比較し、fs<−fsthであれ
ばfsを−fsthに変更し、−fsth≦fs≦fsthであれ
ばfsを前記計算した値に保ち、fs>fsthであればfs
をfsthに変更する。
【0058】前記ステップ108の処理後、ステップ1
10にて、上記数18に対応した下記数29の演算の実
行により、前記計算した減衰力fd(y1ob,P)、ばね力f
s及び接地荷重変動分ΔMr,ΔMrを用いてダンパ14
の推定入力変数uob(=非線形成分fnl(zw’−zb’,
P))を計算する。この場合も、Coは上述のように適当
に定めたダンパ14の減衰係数であり(図3)、推定相
対速度y1obは前記ステップ104にて利用された値が利
用される。
【0059】
【数29】 uob=fd(y1ob,P)−Co・y1ob+fs+ΔMr+ΔMp 次に、ステップ112にて、上記数14,17により規
定される係数u1,u2、F、及び前記ステップ110に
て計算した推定入力変数uobを用いて、下記数30の演
算により車体11の推定上下加速度zbob”を計算す
る。なお、下記数30中の中間パラメータx1obt,x
2obtに関しても、初回の処理においては前記初期設定さ
れた値が利用されるが、次回以降の処理においては前回
のステップ116の処理により導出された値が利用され
る。
【0060】
【数30】zbob”=u1・x1obt+u2・x2obt+F・uob 次に、ステップ114にて、上記数25に対応した下記
数31,32の演算の実行により、ゲインh1,h2が計
算される。この場合も、開口位置Pは前記ステップ10
4にて利用された値が利用される。
【0061】
【数31】h1=hs1+(hh1−hs1)・(P−1)/15
【0062】
【数32】h2=hs2+(hh2−hs2)・(P−1)/15 次に、ステップ116にて、前記ステップ102の処理
により入力した上下加速度zb”、前記ステップ112
の処理により計算した推定上下加速度zbob”、及び前
記ステップ114の処理により計算したゲインh1,h2
を用いた下記数33,34の演算により中間パラメータ
1obt,x1obtを計算する。なお、この場合も、状態変
数x1ob,x2obに関しては、初回の処理においては前記
初期設定された値が利用されるが、次回以降の処理にお
いては前回のステップ118の処理により導出された値
が利用される。
【0063】
【数33】x1obt=x1ob+h1・(zb”−zbob”)
【0064】
【数34】x2obt=x2ob+h2・(zb”−zbob”) 次に、ステップ118にて、前記ステップ116,11
0の処理により計算した中間パラメータx1obt,x2obt
及び推定入力変数uobと、前記数8,10により規定さ
れる係数a11,a12,a21,a22,b1,b2を用いた下
記数35,36の演算により状態変数x1ob,x2obを計
算する。
【0065】
【数35】 x1ob=a11・x1obt+a12・x2obt+b1・uob
【0066】
【数36】 x2ob=a21・x1obt+a22・x2obt+b2・uob 次に、ステップ120にて、前記ステップ116,11
0の処理により計算した中間パラメータx1obt,x2obt
及び推定入力変数uobと、前記数12,13,15,1
6により規定される係数c11,c12,c21,c22
1,D2を用いた下記数37,38の演算により推定相
対速度y1ob及び推定相対変位量y2obをそれぞれ計算す
る。これにより、車輪12の車体11に対する相対速度
w’−zb’及び相対変位量zw−zbが推定されたこと
になる。
【0067】
【数37】y1ob=c11・x1obt+c12・x2obt+D1・uob
【0068】
【数38】y2ob=c21・x1obt+c22・x2obt+D2・uob 次に、このようにして推定した推定相対速度y1ob及び検
出した上下加速度zb”に基づいて、ダンパ14の減衰
力をスカイフック理論にしたがって制御することについ
て説明する。まず、ステップ122にて、下記数39の
ように前記入力した上下加速度zb”を時間積分して車
体11の上下速度zb’を計算し、ステップ124に
て、下記数40の演算の実行によりスカイフック減衰係
数Cshを用いてダンパ14のスカイフック減衰力fsを
計算する。なお、このスカイフック減衰係数Cshは予め
定数として与えられている。
【0069】
【数39】zb’=∫zb”dt
【0070】
【数40】fs=Csh・zb’ そして、ステップ126にて推定相対速度y1obと上下速
度zb’が異符号であるか否か、すなわち車体11の振
動状態が加振領域にあるか制振領域にあるかを判定す
る。いま、車体11の振動状態が制振領域にあって推定
相対速度y1obと上下速度zb’が異符号であれば、同ス
テップ126にて「YES」と判定して、ステップ12
8にて第2マップ(図8)を参照することにより、前記
計算したスカイフック減衰力fs及び推定相対速度y1ob
に対応した開口位置Pを決定する。この決定にあたって
は、図8のグラフ上においてスカイフック減衰力fsと
推定相対速度y1obとで決まる点が最も近いカーブが検索
され、同検索されたカーブに対応した開口位置Pが選定
される。一方、車体11の振動状態が加振領域にあって
推定相対速度y1obと上下速度zb’が同符号であれば、
ステップ126にて「NO」と判定し、ステップ130
にて開口位置Pをダンパ14の最もソフト状態を表す
「1」に設定する。
【0071】前記ステップ128,130の処理後、ス
テップ132にて開口位置Pを表す制御信号を駆動回路
24に出力する。駆動回路24はステップモータ25の
回転を前記制御信号に基づいて制御し、ダンパ14のオ
リフィス14aの開度を前記開口位置Pに対応した値に
制御する。その結果、ダンパ14の減衰力はスカイフッ
ク理論に基づいて制御され、車両の乗り心地が良好とな
る。
【0072】上記のように構成した実施形態において
は、マイクロコンピュータ20によって実行されるプロ
グラムのステップ102〜120の処理がオブザーバ
(推定手段)を構成する。そして、このオブザーバによ
れば、上下加速度センサ21により検出された絶対空間
に対する車体11の上下方向の加速度zb''を観測値と
して、車体11に対する車輪12の上下方向の相対速度
w'−zb'及び相対変位量zw−zb(車輪12に対する
車体11の上下方向の相対速度zb'−zw'及び相対変位
量zb−zw)がそれぞれ推定されるので、センサの数を
減らすことができる。特に、ステップ106,110の
処理により、路面の凹凸に起因した車体11のロール運
動によるスタビライザのばね力fs、車両の旋回時にお
ける車体11のロール運動による接地荷重変動分Δ
r、及び車両の加減速時における車体11のピッチ運
動による接地荷重変動分ΔMpが計算され、これらのば
ね力fs及び接地荷重変動分ΔMr,ΔMpが制御入力で
あるダンパ14の非線形成分を補償するので、路面外乱
によって車体11がロール運動したり、車両の旋回時に
車体11がロール運動したり、車両の加減速時に車体1
1がピッチ運動したりしても、前記相対速度zw'−zb'
及び相対変位量zw−zbを精度よく検出できるようにな
る。
【0073】また、ステップ108の処理により、前記
計算されたスタビライザのばね力f sの大きさを所定の
範囲内に制限するので、ばね力fsが誤差によって不適
切に大きくなることが抑制されて、オブザーバによる推
定値が発振してしまうことがなくなり、車体11の車輪
12に対する相対的な運動状態量が安定して推定され
る。
【0074】なお、上記実施形態においては、車体11
の上下方向の絶対運動状態量として上下加速度zb''を
観測値として採用したが、車体11の絶対空間に対する
上下方向の速度zb'及び変位量zbは前記上下加速度
b''を積分することによって計算できるとともに、上
下加速度zb''は速度zb'及び変位量zbを微分すること
によっても計算できるので、これらの上下加速度
b''、速度zb'及び変位量zbは同等な運動状態量であ
る。したがって、車体11の絶対空間に対する上下方向
の速度及び変位量などを車体11の上下方向の絶対運動
状態量として採用するようにしてもよい。また、上記実
施形態においては、車体11の車輪12に対する上下方
向の相対速度zb'−zw'及び相対変位量zb-wを車体
11の車輪12に対する相対運動状態量として推定する
ようにしたが、車体11の車輪12に対する上下方向の
相対加速度zb''−zw''は前記相対速度zb'−zw'を微
分することによって計算できるとともに、前記相対速度
b'−zw'は相対加速度zb''−zw''を積分することに
よっても計算できるので、これらの相対加速度zb''−
w''、相対速度zb'−zw'及び相対変位量zb-wも同
等な運動状態量である。したがって、車体11の車輪1
2に対する上下方向の相対加速度zb''−zw''を車体1
1の車輪12に対する上下方向の運動状態量として採用
するようにしてもよい。
【0075】また、上記実施形態においては、路面の凹
凸に起因した車体11のロール運動によるスタビライザ
のばね力fs、車両の旋回時における車体11のロール
運動による接地荷重変動分ΔMr、及び車両の加減速時
における車体11のピッチ運動による接地荷重変動分Δ
pでオブザーバの制御入力(ダンパ14の非線形成
分)を補償するようにしたが、オブザーバを用いた推定
値への影響、計算速度などの理由により、これらのばね
力fs及び接地荷重変動分ΔMr,ΔMpのうちのいずれ
か一つ若しくは複数を前記補償演算から省略するように
してもよい。
【0076】また、上記実施形態においては、図6のス
テップ104にてダンパ14の減衰力fdを導出するた
めに図7の第1マップを用いるようにしたが、この場
合、推定相対速度y1ob及び開口位置Pによりダンパ14
の減衰力fdを導出すればよいので、前記第1マップに
代えて推定相対速度y1ob及び開口位置Pと予め定めたパ
ラメータとにより前記減衰力fdを演算により導出する
ようにしてもよい。すなわち、ダンパ14の減衰力fd
を導出するために、前記第1マップ、演算などを含む種
々の非線形関数発生手段を用いることができる。ただ
し、この場合も、推定相対速度y1obに対する減衰力fd
の変化カーブの傾きは所定値以下に制限される。
【0077】また、上記実施形態においては、図6のス
テップ128にて第2マップ(図8)を用いて開口位置
Pを決定するようにしたが、同第2マップと第1マップ
とは推定相対速度y1obが負で開口位置Pが大きい領域で
のみ異なるので、多少の誤差を許容すれば、第2マップ
を省略して前記ステップ128にて第1マップ(図7)
を用いて開口位置Pを決定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は単輪の1自由度モデル図であり、(B)
は同モデルのダンパを線形成分と非線形成分に分けて示
した1自由度モデル図である。
【図2】 ダンパの減衰力特性を一般的に示すグラフで
ある。
【図3】 ダンパの減衰力特性をソフト、ミディアム、
ハード毎に示すグラフである。
【図4】 本発明の一実施形態に係るオブザーバのブロ
ック図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係るサスペンション制
御装置のブロック図である。
【図6】 図5のマイクロコンピュータにて実行される
プログラムのフローチャートである。
【図7】 同マイクロコンピュータに内蔵の第1マップ
におけるダンパの減衰力特性を示すグラフである。
【図8】 同マイクロコンピュータに内蔵の第2マップ
におけるダンパの減衰力特性を示すグラフである。
【図9】 前記オブザーバで用いられるスタビライザの
ばね力の制限特性を示すグラフである。
【符号の説明】
11…車体、12…車輪、13…ばね、14…ダンパ、
14a…オリフィス、14A…非線形関数発生器、20
…マイクロコンピュータ、21…上下加速度センサ、2
2…横加速度センサ、23…前後加速度センサ、25…
ステップモータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−912(JP,A) 特開 平10−913(JP,A) 特開 平10−264630(JP,A) 特開 平9−20120(JP,A) 特開 平8−142628(JP,A) 特開 平9−309316(JP,A) 特開 平6−106937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 17/015

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オリフィス開度に応じた減衰力を発生する
    ダンパを有する車両に適用され、 ばね上部材の絶対空間に対する上下方向の運動状態量を
    検出する絶対運動状態量検出手段と、 前記絶対運動状態量検出手段により検出された運動状態
    量を入力変数とするとともに、ばね上部材のばね下部材
    に対する上下方向の相対的な運動状態量を出力変数と
    し、前記オリフィス開度に応じて決まるダンパの減衰力
    の非線形成分を制御入力とするオブザーバとを用いて、 ばね上部材のばね下部材に対する上下方向の相対的な運
    動状態量を推定する車両の運動状態量推定装置におい
    て、 ばね上部材のばね下部材に対する相対的変位量を前記出
    力変数の少なくとも一つとし、前記相対的変位量に基づ
    いてスタビライザのばね力を計算するとともに、同計算
    したばね力を用いて前記オブザーバの制御入力を補償す
    る第1補償手段を設けたことを特徴とする車両の運動状
    態量推定装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載の第1補償手段に、前
    記スタビライザのばね力の大きさを所定の範囲内に制限
    する制限手段を設けたことを特徴とする車両の運動状態
    量推定装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1又は2に記載した車両の運動
    状態量推定装置において、 車両の横加速度を検出する横加速度検出手段と、 前記検出された横加速度に基づいてばね上部材のロール
    運動による接地荷重変動分を計算するとともに、同計算
    した接地荷重変動分を用いて前記オブザーバの制御入力
    を補償する第2補償手段とを設けたことを特徴とする車
    両の運動状態量推定装置。
  4. 【請求項4】前記請求項1又は2に記載した車両の運動
    状態量推定装置において、 車両の前後加速度を検出する前後加速度検出手段と、 前記検出された前後加速度に基づいてばね上部材のピッ
    チ運動による接地荷重変動分を計算するとともに、同計
    算した接地荷重変動分を用いて前記オブザーバの制御入
    力を補償する第3補償手段とを設けたことを特徴とする
    車両の運動状態量推定装置。
  5. 【請求項5】オリフィス開度に応じた減衰力を発生する
    ダンパを有する車両に適用され、 ばね上部材の絶対空間に対する上下方向の運動状態量を
    検出する絶対運動状態量検出手段と、 前記絶対運動状態量検出手段により検出された運動状態
    量を入力変数とするとともに、ばね上部材のばね下部材
    に対する上下方向の相対的な運動状態量を出力変数と
    し、前記オリフィス開度に応じて決まるダンパの減衰力
    の非線形成分を制御入力とするオブザーバとを用いて、 ばね上部材のばね下部材に対する上下方向の相対的な運
    動状態量を推定する車両の運動状態量推定装置におい
    て、 車両の横加速度を検出する横加速度検出手段と、 前記検出された横加速度に基づいてばね上部材のロール
    運動による接地荷重変動分を計算するとともに、同計算
    した接地荷重変動分を用いて前記オブザーバの制御入力
    を補償する補償手段とを設けたことを特徴とする車両の
    運動状態量推定装置。
  6. 【請求項6】オリフィス開度に応じた減衰力を発生する
    ダンパを有する車両に適用され、 ばね上部材の絶対空間に対する上下方向の運動状態量を
    検出する絶対運動状態量検出手段と、 前記絶対運動状態量検出手段により検出された運動状態
    量を入力変数とするとともに、ばね上部材のばね下部材
    に対する上下方向の相対的な運動状態量を出力変数と
    し、前記オリフィス開度に応じて決まるダンパの減衰力
    の非線形成分を制御入力とするオブザーバとを用いて、 ばね上部材のばね下部材に対する上下方向の相対的な運
    動状態量を推定する車両の運動状態量推定装置におい
    て、 車両の前後加速度を検出する前後加速度検出手段と、 前記検出された前後加速度に基づいてばね上部材のピッ
    チ運動による接地荷重変動分を計算するとともに、同計
    算した接地荷重変動分を用いて前記オブザーバの制御入
    力を補償する補償手段とを設けたことを特徴とする車両
    の運動状態量推定装置。
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