JP3423691B2 - アナログ式電子時計 - Google Patents

アナログ式電子時計

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JP3423691B2
JP3423691B2 JP2000558435A JP2000558435A JP3423691B2 JP 3423691 B2 JP3423691 B2 JP 3423691B2 JP 2000558435 A JP2000558435 A JP 2000558435A JP 2000558435 A JP2000558435 A JP 2000558435A JP 3423691 B2 JP3423691 B2 JP 3423691B2
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gear
shaft
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minute hand
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一男 鈴木
任康 町田
孝典 南谷
重之 高橋
岳明 島内
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B19/00Indicating the time by visual means
    • G04B19/02Back-gearing arrangements between gear train and hands
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/008Mounting, assembling of components

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、指針によって時
刻表示を行なうアナログ式電子時計に関し、特にその低
消費電力化を図るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】時計は単に正確な時刻を知らせるための
ものだけでなく、装飾品という面も兼ねている。殆どす
べての時計において、外観デザインは重要な位置を占め
る。現在の腕時計等の時計の殆どは、水晶発振器を用い
た電子時計であるが、時刻を数字で表示するデジタル式
と、時刻を文字板と指針で表示するアナログ式とがあ
る。そのアナログ式電子時計においては、同時に満たさ
れなければならない次の2つの機能がある。その一つ
は、指針を設定時間内に一定角度だけ回転駆動させる機
能であり、もう一つは、外部衝撃に対して針飛び現象が
起きないように指針を保持する機能である。
【0003】図19は従来のアナログ式2針電子時計の
駆動部における輪列の構成を示す展開図であり、同心同
軸の歯車も展開して示している。ステップモータのロー
タ1aの回転は、ロータカナ2を通じて5番歯車3に伝
達され、5番歯車3と一体に回転する5番カナ4を通じ
て4番歯車5に伝達される。さらに、その4番歯車5の
回転は4番カナ6を通じて3番歯車7に伝達され、3番
カナ8を通じて2番歯車9に伝達され、2番歯車9に2
番軸を介して取り付けられた分針15を回転させる。
【0004】また、その2番歯車9の回転は2番カナ1
0を通じて日の裏歯車12に伝達され、日の裏カナ13
を通じて筒車14に伝達され、筒車14に取り付けられ
た時針17にまで回転が伝達される。すなわち、ロータ
1aから時針17までは輪列機構によって回転動作が双
方向に伝達される構造になっている。前述したアナログ
式時計における2つの機能を同時に実現するために、従
来からステップモータが用いられてきた。ステップモー
タは周知の通り、一定角度づつ回転することが可能であ
る。また、ステップモータには保持エネルギが存在し、
そのため外部衝撃によって発生するある程度の外乱エネ
ルギまでは、指針を元の位置に保持させることが可能で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ステップモータの設計
においては、まず使用する指針に応じて必要な保持エネ
ルギを設定し、それに基づいてステップモータの駆動条
件を設定している。ステップモータを回転させたときの
消費電力は、このようにして設定された駆動条件によっ
て殆ど決まる。したがって、駆動という観点からのみ見
れば、駆動条件が最適化されているとは言えず、運針動
作を行わせるだけならばより小さな駆動エネルギでもス
テップ運針させられる可能性はある。しかし、そのため
に保持エネルギの設定値を小さくすると、外乱エネルギ
がその小さく設定した保持エネルギを越えると指針を保
持できなくなるという問題がある。
【0006】そのため、従来のアナログ式電子時計にお
いては、外部衝撃により針部に発生する外乱エネルギよ
りも大きな保持エネルギを設定することにより、針飛び
現象を防止しようとしている。その外乱エネルギの大き
さは、指針のモーメントの不釣り合いの程度に起因する
アンバランス性を考慮したイナーシャの大きさに関係す
る。指針を対象とした場合には形状がほぼ設定されるた
め、外乱エネルギはイナーシャの大きさに大きく影響さ
れ、デザインを優先して、針形状を大きくしたり異形に
したりすることによってアンバランス性を大きくする
と、簡単に保持エネルギを越えてしまう。その結果針飛
び現象が生じてしまい、前述したアナログ式時計の2つ
の機能を実現できなくなってしまう。
【0007】このような理由から、デザインを優先する
と保持エネルギを大きく設定する必要があり、それによ
って必然的にステップモータの消費電力が大きくなって
しまうことになった。この発明は上記のような背景に鑑
みてなされたものであり、アナログ式電子時計におい
て、指針のデザインに対する時計の機能面からの制約を
取り除き、指針のモーメントの大小に係わりなく、自由
にデザインされた指針を使用できるようにし、かつ消費
電力を小さくすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、時刻表示を
行うための時針と分針と、その時針と分針を回動させる
ためのステップモータと、そのステップモータの回転を
減速して前記時針と分針とに伝える輪列とから構成され
るアナログ式電子時計(2針電子時計)において、上記
の目的を達成するため、次のように構成する。すなわ
ち、上記分針および2番カナと2番軸を共有する2番歯
車の厚さが、上記2番軸に対して上記分針の指時部が延
びる方向側の半部より反対側の半部の方が歯形を含めて
厚くなるようにし、上記2番歯車と2番カナと2番軸と
から構成される2番軸回転体と上記分針とを合成した2
番軸に関するモーメントを低減するように構成する。
【0009】また、時刻表示を行うための時針と分針と
秒針と、該時針と分針と秒針を回動させるためのステッ
プモータと、該ステップモータの回転を減速して前記時
針と分針と秒針に伝える輪列とから構成されるアナログ
式電子時計(3針電子時計)においても、上記の目的を
達成するため、次のように構成する。すなわち、上記秒
針および4番カナと4番軸を共有する4番歯車の厚さ
が、上記4番軸に対して上記秒針の指時部が延びる方向
側の半部より反対側の半部の方が歯形を含めて厚くなる
ようにし、上記4番歯車と4番カナと4番軸とから構成
される4番軸回転体と上記秒針とを合成した4番軸に関
するモーメントを低減するように構成する。
【0010】
【0011】
〔第1の実施形態〕
まず、この発明をアナログ式2針電子時計に適用した第
1の実施の形態について、図1から図9を参照して説明
する。図1はそのアナログ式2針電子時計の駆動部の断
面図であり、基本的な駆動力伝達機構は図19に示した
従来例の輪列構造と同じであるので、図19と対応する
部分には同一の符号を付している。
【0012】図1において、1はステップモータであ
り、ロータ1aとステータ1bとコイル1cから構成さ
れており、その駆動時にロータ1aが間欠的に毎秒18
0゜づつ回転する。そのロータ1aの回転は、ロータカ
ナ2に係合した5番歯車5に伝達され、5番歯車3と一
体に回転する5番カナ4を通じて4番歯車5を回転させ
る。その4番歯車5の回転は、それと一体に回転する4
番カナ6を通じて3番歯車7に伝達され、さらに3番カ
ナ8と係合する2番歯車9に伝達され、その2番歯車9
を固着した回転軸である2番軸11とともにその先端に
取り付けられた分針15を回転させる。
【0013】また、2番歯車9の回転は、2番カナ10
に係合する日の裏歯車12に伝達され、日の裏カナ13
を通して筒車14に伝達され、その筒車14の先端に取
り付けられた時針17まで回転が伝達される。これらの
輪列構造は、不透明な文字板18があるため指針側から
は見えない。なお、31は地板、32は輪列受板であ
る。 この第1の実施の形態では、2番歯車9の下面
の、2番軸11に対して分針15の指時部15a(図1
で左方に延びる長手部)が延びる方向と反対側の半部に
錘の役目をなす半円形状の付加部材20を取り付けてい
る。
【0014】図2は、この実施形態における2番軸回転
体の構成を示す図であり、2番歯車9が2番カナ10を
一体とする2番軸11に嵌入して固着され、2番軸回転
体21を構成している。この2番軸回転体21の2番軸
11の先端に分針15が取り付けられており、2番歯車
9の下面の、2番軸11に対して分針15の指時部15
aが延びる方向と反対側の半部に、半円形状の付加部材
20が固着されている。
【0015】図3はその2番歯車9の下面図、図4はそ
の断面図であり、2番歯車9に対する付加部材20の形
状と取り付け状態を示している。2番歯車9の歯部9a
と2番軸11が嵌入する軸孔9bを除く下面の、図3及
び図4で右半部に半円形の付加部材20を固着してい
る。図3に示す矢印付き直線16は、図2の上方から見
た分針中心線(分針15の指時部15aの先端と回転中
心を結んだ線)で、矢印Aは分針15の指時部15aが
延びる方向を示している。そして、付加部材20の対称
軸がその分針中心線16と一致するようにしている。
【0016】このように、2番歯車9上に錘の役目をな
す付加部材20を取り付けることによって、図2に示し
た2番軸回転体21の重心を、その回転軸である2番軸
11の軸線11a上から分針15の指時部15aが延び
る方向Aと反対方向のある範囲内にずらす(オフセット
させる)。それによって、分針15と2番軸回転体21
を合成した2番軸11に関するモーメントを低減するよ
うに構成している。その2番軸回転体21の重心をずら
す方向は、図3に示すように、紙面に垂直な2番軸の軸
線11a(図2も参照)上から分針15の指時部15a
が延びる矢印Aの方向と反対方向(180゜反対の矢印
Bで示す方向)を中心に±90゜未満の角度範囲にす
る。
【0017】この範囲に2番軸回転体21の重心をずら
せば、2番軸回転体21と分針15の合成したモーメン
トを低減する効果があり、分針15の指時部15aが延
びる方向(矢印Aの方向)に対して180゜反対の方向
(矢印Bの方向)にずらしたときに、そのモーメント低
減効果が最も大きくなる。付加部材20は、図3に示す
ような半円形状の板部材であり、その半径を2番歯車9
の歯底円の半径以下にして、図1に示す3番カナ8と接
触しないようにしている。2番軸回転体21と分針15
の合成したモーメントを小さくすることが目的なので、
分針15の指時部15a側が重い場合には、付加部材2
0の半径は大きいことが望ましく、2番歯車9の歯底円
の半径に等しいときが最も効果が大きい。
【0018】試験例として、付加部材20の半径を1.
19mmとした。また密度の大きい材質、例えばタング
ステンやタンタルなどを用いることにより、付加部材2
0の大きさを小さくすることができる。試験例では付加
部材20にタングステンを採用し、その厚みを200μ
mとした。厚みはスペース的に余裕があれば厚いほど効
果が大きくなることは言うまでもない。2番歯車9にこ
の付加部材20を取り付けることにより、2番軸回転体
21と分針15の合成したモーメントは低減されること
になる。分針のモーメントの部分相殺によって消費電力
の低減を可能にする因果関係については、本発明者等の
発明に係る国際公開公報WO98/30939に詳細に
開示されている。
【0019】すなわち、2番軸回転体と分針の合成した
モーメントをM、分針から輪列を介してステップモータ
のロータに至る分針等価慣性モーメントをI、時計が外
部衝撃を受けて並進運動を行う際の速度をv、ステップ
モータの有する保持エネルギをEpとしたとき、 M/I<2×Ep/v の関係を満足するように、上記M及びIを設定すれば針
飛びは防止できる。
【0020】ここで言う分針等価慣性モーメントは、上
記文献において説明されている指針等価慣性モーメント
に相当する。この実施形態においては分針に着目してい
るためこの名称を用いる。また、上記文献に開示された
内容から、長さ6.1mmで、モーメントが6.5×1
-9[kg・m]である真鍮製の分針、および保持エ
ネルギが150nJであるステップモータを用いる場
合、30cmの高さからのハンマ衝撃テストでは針飛び
を起こしてしまうことが確認されている。
【0021】従来は、上記分針は330nJの保持エネ
ルギをもつステップモータと共に用いられており、上述
の関係のごとく2番軸回転体と分針の合成したモーメン
トMを小さくすることによって、時計の外部から衝撃が
加わったときに発生する分針を回転させるエネルギが減
少するので、前述の保持エネルギが150nJという小
さい保持エネルギのステップモータを用いても針飛びを
防止することが可能になった。このように、ステップモ
ータの保持エネルギを小さくすることによって、それに
打ち勝って指針を回転させるための駆動エネルギが小さ
くて済み、ステップモータの消費電力が低減することは
明らかである。
【0022】今般作成した試験例によれば、付加部材2
0による補正モーメントは、−4.3×10-9[kg
・m]であり(マイナスの記号はモーメントの向きが異
なることを表している)、分針15のモーメントが6.
5×10-9[kg・m]であったが、2番軸回転体2
1と分針15を合成したモーメントは、補正モーメント
と分針のモーメントの和となり、2.2×10-9[k
g・m]に減少した。この試験例で用いた分針15に対
しては、30cmの高さからのハンマ衝撃試験において
針飛びを起こさないモーメントに関する条件として、2
番軸回転体21と分針15の合成したモーメントの絶対
値が4.0×10-9[kg・m]以下であることが推
定されているので、2.2×10-9[kg・m]とい
うモーメントは十分にその条件を満足している。
【0023】従来の時計とこの実施形態の時計に対し
て、ハンマ衝撃試験機によりハンマ高さ30cmの衝撃
を与えたところ、付加部材20が無いこと以外全く同じ
構成である従来の時計では針飛びが発生したが、付加部
材20を取り付けたこの実施形態の時計では針飛びが起
きなかった。付加部材20を取り付けることにより2番
軸回転体21の慣性モーメントは幾分大きくなるが、ス
テップモータ1のロータ1aから見た場合1/90の減
速輪列が間に存在するため、ロータ1aから見た2番軸
回転体21の慣性モーメント増加の影響は8100分の
1に縮小される。そのためステップモータの駆動エネル
ギはほとんど増加しない。
【0024】また、分針に対しては全く手を加えていな
いので、デザインの自由度に対する制限も発生しない。
そして、2番歯車9や付加部材20は通常外から見える
ことはないので、外観を損なうこともない。なお、図3
に示した付加部材20は半円形状にしたが、中心角が1
80度未満の扇形の付加部材を分針中心線16に対して
対称になるように取り付けるようにしてもよい。2番軸
回転体21の重心をずらす手段として次のような手段を
実施してもよい。例えば、2番歯車の厚さを分針中心線
16に沿って変化させ、分針15の指時部15aが延び
る方向側の半部より反対側の半部の方が厚くなるように
する。
【0025】図5及び図6に示す例は、段差付2番歯車
22によってそれを実現するものであり、この段差付2
番歯車22は分針中心線16に直交する直径線を境に、
分針15の指時部15aが延びる矢印A方向側の半部2
2aの厚さより、反対の矢印B方向側の半部22bの厚
さを大きくして、段差を設けている。図6における22
cは、2番軸11を嵌入する軸孔である。図7に示す例
は、2番歯車としてその厚さ方向に楔形になっている楔
形2番歯車23を用いる例であり、この楔形2番歯車2
3は、分針中心線16に沿って厚みが矢印B方向に無段
階に増加する。また、図示はしないが、分針中心線16
に沿って密度(質量)の異なる材料で2番歯車を形成し
ても有効である。例えば、分針中心線16に直交する直
径線を境に2番歯車の材料の密度が異なり、矢印A側の
半部より矢印B側の半部の方が密度が大きくなるように
する。
【0026】さらに、図8及び図9に示すように、分針
15の指時部15aが延びる矢印A方向側の半部に、歯
部24aと軸孔24bの近傍を残して、くり抜き部24
cを形成した2番歯車24を使用してもよい。くり抜き
部24cの代わりに、厚さ方向の途中まで切削して薄肉
部を形成してもよい。このような各種の手段を組み合わ
せること、例えば2番歯車の一半部に付加部材を固着
し、他半部にくり抜き部を形成するなどによって、より
高い効果が得られることは明らかである。分針と2番軸
回転体を合成した2番軸に関するモーメントをどのくら
い小さくしなければならないかによって、必要な手段を
組み合わせて用いればよいわけである。
【0027】以上のように、用いる分針を定めたとき、
外部衝撃に対して針飛びを起こさないように2番軸回転
体に付加部材を取り付けたり、形状を変えたりすること
の有効性について述べてきた。しかし、標準的な分針の
有するモーメントと同じ大きさで向きの異なるモーメン
トを持つ2番軸回転体を標準品として用意しておけば、
その標準品の2番軸回転体と組み合わせることによっ
て、かなり広い範囲のモーメントを有する分針が外部衝
撃に対して針飛びを起こさない条件を満たすことができ
る。したがって、種々の形状の指針と標準品の2番軸回
転体とを組み合わせて時計を構成することが可能にな
る。
【0028】そして、標準品の2番軸回転体では対応で
きないような大きなモーメントを有する分針に対して
は、段階的にモーメントを変化させた2番軸回転体を用
意しておき、使用したい分針が外部衝撃に対して針飛び
をしないように、それらの2番軸回転体を選択できるよ
うにしておけばよい。このように自由にデザインされた
分針に対して、2番軸回転体で段階的に対応することが
可能であり、それによってより好ましい効果を得ること
ができる。また指針にある程度のモーメント対策を施し
たものと、この発明による2番軸回転体とを組み合わせ
ることによっても、好ましい効果が得られることは言う
までもない。
【0029】なお、図1に示した分針15や時針17の
時刻修正を行う場合、図示しないリュウズからの大きな
回転力を受け、従来2番歯車9が2番軸11に対して滑
ることで時刻修正を可能にしていた。この発明の2番軸
回転体を用いる場合、2番軸11に対して2番歯車9の
位置関係が変化してしまうと問題があるが、2番歯車9
は2番軸11に対して固定し、3番歯車7が軸に対して
滑るようにしておけば問題は発生しない。図1に示した
実施形態においては、ステップモータ1のロータ1aか
ら2番歯車9まで4段の減速輪列で構成した例について
説明したが、それ以外の段数の減速輪列の構成であって
も、前述のような各種の2番歯車を備えた2番軸回転体
を用いることによって、低消費電力化が可能になる。
【0030】〔第2の実施形態〕 次に、この発明をアナログ式3針電子時計に適用した第
2の実施の形態について、を図10から図18を参照し
て説明する。図10はそのアナログ式3針電子時計の駆
動部の断面図であり、図1と同じ部分には同一の符号を
付している。図10において、ステップモータ1のロー
タ1aが間欠的に毎秒180゜づつ回転すると、そのロ
ータ1aの回転は、ロータカナ2に係合した5番歯車3
に伝達され、5番歯車3と一体に回転する5番カナ4を
通じて4番歯車5を回転させる。
【0031】その4番歯車5は4番カナ6および4番軸
25と一体に回転し、その4番軸の先端に取り付けられ
ている秒針19を回転させる。さらに、その4番軸25
の回転は、4番カナ6を通じて3番歯車7に伝達され、
さらに3番カナ8と係合する2番歯車9に伝達され、そ
の2番歯車9を固着した回転軸である2番軸11ととも
にその先端に取り付けられた分針15を回転させる。
【0032】また、2番歯車9の回転は、2番カナ10
に係合する日の裏歯車12に伝達され、日の裏カナ13
を通して筒車14に伝達され、その筒車14の先端に取
り付けられた時針17まで回転が伝達される。これらの
輪列構造は、不透明な文字板18があるため指針側から
は見えない。31は地板、32は輪列受板である。この
第2の実施の形態では、4番歯車5の下面の、4番軸2
5に対して秒針19の指時部19a(図10で左方に延
びる長手部)が延びる方向と反対側(秒針19の尾部1
9bが延びる側)の半部に錘の役目をなす半円形状の付
加部材27を取り付けている。
【0033】図11は、この実施形態における4番軸回
転体の構成を示す図であり、4番歯車5が4番カナ6を
一体とする4番軸25に嵌入して固着され、4番軸回転
体26を構成している。この4番軸回転体26の4番軸
25の先端に秒針19が取り付けられており、4番歯車
5の下面の、4番軸25に対して秒針19の指時部19
aが延びる矢印Cで示す方向と反対側の半部に、半円形
状の付加部材27が固着されている。
【0034】図12はその4番歯車5の下面図、図13
はその断面図であり、4番歯車5に対する付加部材27
の形状と取り付け状態を示している。4番歯車5の歯部
5aと4番軸25が嵌入する軸孔5bを除く下面の、図
12及び図13で右半部に半円形の付加部材27を固着
している。図12に示す矢印付き直線28は、図11の
上方から見た秒針中心線(秒針19の指時部19aの先
端と回転中心を結んだ線)で、矢印Cは秒針19の指時
部19aが延びる方向を示している。そして、付加部材
27の対称軸がその秒針中心線28と一致するようにし
ている。
【0035】このように、4番歯車5上に錘の役目をな
す付加部材27を取り付けることによって、図11に示
した4番軸回転体26の重心を、その回転軸である4番
軸25の軸線25a上から秒針19の指時部19aが延
びる方向Cと反対方向のある範囲内にずらす(オフセッ
トさせる)。それによって、秒針19と4番軸回転体2
6を合成した4番軸25に関するモーメントを低減する
ように構成している。その4番軸回転体26の重心をず
らす方向は、図12に示すように、紙面に垂直な4番軸
の軸線25a(図11も参照)上から秒針19の指時部
19aが延びる矢印Cの方向と反対方向(180゜反対
の矢印Dで示す方向)を中心に±90゜未満の角度範囲
にする。
【0036】この範囲に4番軸回転体26の重心をずら
せば、4番軸回転体26と秒針19の合成したモーメン
トを低減する効果があり、秒針19の指時部19aが延
びる方向(矢印Cの方向)に対して180゜反対の方向
(矢印Dの方向)にずらしたときに、そのモーメント低
減効果が最も大きくなる。付加部材27は、図12に示
すような半円形状の板部材であり、その半径を4番歯車
5の歯底円の半径以下にして、図10に示す5番カナ4
と接触しないようにしている。
【0037】4番軸回転体26と秒針19の合成したモ
ーメントを小さくすることが目的なので、秒針19の指
時部19a側が重い場合には、付加部材27の半径は大
きいことが望ましく、4番歯車5の歯底円の半径に等し
いときが最も効果が大きい。試験例として、付加部材2
7の半径を1.17mmとした。また密度の大きい材
質、例えばタングステンやタンタルなどを用いることに
より、付加部材27の大きさを小さくすることができ
る。試験例では付加部材27にタングステンを採用し、
その厚みを100μmとした。厚みはスペース的に余裕
があれば厚いほど効果が大きくなることは言うまでもな
い。4番歯車5にこの付加部材27を取り付けることに
より、4番軸回転体26と秒針19の合成したモーメン
トは低減されることになる。
【0038】秒針のモーメントの部分相殺によって消費
電力の低減を可能にする因果関係についても、前述した
国際公開公報WO98/30939に詳細に開示されて
いる。すなわち、4番軸回転体と秒針の合成したモーメ
ントをM、秒針から輪列を介してステップモータのロー
タに至る秒針等価慣性モーメントをI、時計が外部衝撃
を受けて並進運動を行う際の速度をv、ステップモータ
の有する保持エネルギをEpとしたとき、 M/I<2×Ep/v の関係を満足するように、上記M及びIを設定すれば針
飛びは防止できる。
【0039】ここで言う秒針等価慣性モーメントは、上
記文献において説明されている指針等価慣性モーメント
に相当する。この実施形態においては秒針に着目してい
るためこの名称を用いる。また、上記文献に開示された
内容から、長さ13.5mmで、モーメントが2.7×
10-9[kg・m]である秒針、および保持エネルギ
が154nJであるステップモータを用いる場合、30
cmの高さからのハンマ衝撃テストでは針飛びを起こし
てしまうことが確認されている。この時計に対して、針
飛びを起こさないためには、4番軸回転体と秒針の合成
したモーメントを約10%減少させれば充分であること
も確認されている。
【0040】従来は、上記秒針は334nJの保持エネ
ルギをもつステップモータと共に用いられており、上述
の関係のごとく4番軸回転体と秒針の合成したモーメン
トMを小さくすることによって、時計の外部から衝撃が
加わったときに発生する秒針を回転させるエネルギが減
少するので、前述の保持エネルギが154nJという小
さい保持エネルギのステップモータを用いても、針飛び
を防止することが可能になった。
【0041】このように、ステップモータの保持エネル
ギを小さくすることによって、それに打ち勝って秒針を
回転させるための駆動エネルギが小さくて済み、ステッ
プモータの消費電力が低減することは明らかである。今
般作成した試験例によれば、付加部材27による補正モ
ーメントは−2.0×10-9[kg・m]であり(マ
イナスの記号はモーメントの向きが異なることを表して
いる)、秒針19のモーメントが2.7×10-9[k
g・m]であると、4番軸回転体26と秒針19の合成
したモーメントは両者の和となり、0.7×10
-9[kg・m]に減少した。
【0042】この実施形態で用いた秒針19に対して
は、30cmの高さからのハンマ衝撃試験において針飛
びを起こさないモーメントに関する条件として、4番軸
回転体26と秒針19の合成したモーメントの絶対値が
2.4×10-9[kg・m]以下であることが推定さ
れているので、0.7×10-9[kg・m]というモ
ーメントは充分にその条件を満足している。従来の時計
とこの実施形態の時計に対して、ハンマ衝撃試験機によ
りハンマ高さ30cmの衝撃を与えたところ、付加部材
27が無いこと以外全く同じ構成である従来の時計では
針飛びが発生したが、付加部材27を取り付けたこの実
施形態の時計では針飛びが起きなかった。
【0043】駆動に関する影響を見ると、付加部材27
を取り付けることによる4番軸回転体26の慣性モーメ
ントは幾分大きくなるが、ステップモータ1のロータ1
aから見た場合減速輪列が間に存在するため、ロータ1
aから見た4番軸回転体26の慣性モーメント増加の影
響は900分の1に縮小される。そのため、ステップモ
ータの駆動エネルギはほとんど増加しない。なお、図1
2に示した付加部材27は半円形状にしたが、中心角が
180度未満の扇形の付加部材を秒針中心線28に対し
て対称になるように取り付けるようにしてもよい。4番
軸回転体26の重心をずらす手段として次のような手段
を実施してもよい。
【0044】例えば、4番歯車の厚さを秒針中心線28
に沿って変化させ、秒針19の指時部19aが延びる方
向側の半部より反対側の半部の方が厚くなるようにす
る。図14及び図15に示す例は、段差付4番歯車35
によってそれを実現するものであり、この段差付4番歯
車35は秒針中心線28に直交する直径線を境に、秒針
19の指時部19aが延びる矢印C方向側の半部35a
の厚さより、反対の矢印D方向側の半部35bの厚さを
大きくして、段差を設けている。図15における35c
は、4番軸25を嵌入する軸孔である。
【0045】具体的な作成例としては、図14に示す段
差付4番歯車35の薄い方の半部35aの厚さを100
μm、厚い方の半部の厚さを200μmにし、材質は真
鍮(黄銅)で作成した。この場合、段差付4番歯車35
による補正モーメントは−1.1×10-9[kg・
m]になり、秒針19のモーメントが2.7×10-9
[kg・m]であると、4番軸回転体と秒針19の合成
したモーメントは両者の和となるので、1.6×10
-9[kg・m]に減少した。この値は前述の針飛びを
起こさないモーメントに関する条件を満足している。ま
た30cmの高さからのハンマー衝撃テストにおいて針
飛びを起こさなかった。
【0046】図16に示す例は、4番歯車としてその厚
さ方向に楔形になっている楔形4番歯車36を用いる例
であり、この楔形4番歯車36は、秒針中心線28に沿
って厚みが矢印C方向に無段階に増加する。この場合の
具体的な作成例としては、図16に示す楔形4番歯車3
6の最も厚い部分を200μm、最も薄い部分を100
μmとし、真鍮(黄銅)で作成した。
【0047】それによって、楔形4番歯車36による補
正モーメントは −0.3×10- 9[kg・m]にな
り、秒針19のモーメントが2.7×10-9[kg・
m]であると、4番軸回転体と秒針19の合成したモー
メントは両者の和となるので、2.4×10-9[kg
・m]に減少した。また、図示はしないが、秒針中心線
28に沿って密度(質量)の異なる材料で4番歯車を形
成しても有効である。例えば、秒針中心線28に直交す
る直径線を境に4番歯車の材料の密度が異なり、矢印C
側の半部より矢印D側の半部の方が密度が大きくなるよ
うにする。
【0048】さらに、図17及び図18に示すように、
秒針19の指時部19aが延びる矢印C方向側の半部
に、歯部37aと軸孔37bの近傍を残して、くり抜き
部37cを形成した4番歯車37を使用してもよい。く
り抜き部37cの代わりに、厚さ方向の途中まで切削し
て薄肉部を形成してもよい。この場合の具体的な作成例
としては、歯部37aの強度を考慮し、最も薄いところ
でも200μmは残すため、くり抜き部37cの半径を
970μmにした。この4番歯車37の厚さは100μ
mであり、材質は真鍮である。
【0049】このとき、4番歯車37のくり抜き部37
cによる補正モーメントは−0.5×10-9[kg・
m]となり、秒針19のモーメントが2.7×10-9
[kg・m]であると、4番軸回転体と秒針19の合成
したモーメントは2.2×10-9[kg・m]に低減
することができた。これも前述の針飛びを起こさないモ
ーメントに関する条件を満足している。このような各種
の手段を組み合わせること、例えば4番歯車の一半部に
付加部材を固着し、他半部にくり抜き部を形成するなど
によって、より高い効果が得られることは明らかであ
る。秒針と4番軸回転体を合成した4番軸に関するモー
メントをどのくらい小さくしなければならないかによっ
て、必要な手段を組み合わせて用いればよいわけであ
る。
【0050】このアナログ式3針電子時計においても、
標準的な秒針の有するモーメントと同じ大きさで向きの
異なるモーメントを持つ4番軸回転体を標準品として用
意しておけば、その標準品に対してはかなり広い範囲の
モーメントを有する秒針が外部衝撃に対して針飛びを起
こさない条件を満たし、標準品の4番軸回転体と組み合
わせて時計を構成することが可能になる。そして、標準
品の4番軸回転体では対応できないような大きなモーメ
ントを有する秒針に対しては、段階的にモーメントを変
化させた4番軸回転体を用意しておき、使用したい秒針
が外部衝撃に対して針飛びをしないように、4番軸回転
体を選択できるようにしておけばよい。
【0051】このように、自由にデザインされた秒針に
対して4番軸回転体で段階的に対応することが可能であ
り、より好ましい効果を得ることができる。また秒針に
ある程度のモーメント対策を施したものと、この発明に
よる4番軸回転体を組み合わせることによっても、好ま
しい効果が得られることは言うまでもない。この実施形
態においては、ステップモータ1のロータ1aから4番
歯車5まで2段の減速輪列で構成したが、ロータと4番
歯車を直接係合した輪列構成であっても、またロータか
ら4番歯車まで2段以上の減速輪列があっても、前述の
4番軸回転体を用いることによって低消費電力化が可能
になる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明によるアナログ
式電子時計は、モーメントが大きい分針又は秒針に対し
て、2番歯車を含む2番軸回転体あるいは4番歯車を含
む4番軸回転体の重心を、2番軸あるいは4番軸の軸線
上からずらすことによって、それらの回転体と分針又は
秒針とを合成した回転軸に関するモーメントを低減する
ことが可能になる。
【0053】そのため、時計の外部から衝撃が加わった
ときに発生する分針あるいは秒針を回転させる外乱エネ
ルギを減少させることができ、ステップモータにおける
保持エネルギの値を小さくしても針飛びが発生しなくな
る。したがって、ステップモータの消費電力を低減する
ことができ、電子時計の低消費電力化が可能になる。ま
た、分針や秒針に対するデザイン上の制限も発生しなく
なるので、自由なデザインの分針や秒針を使用すること
ができ、アナログ式電子時計の多様化が可能になる。 [図面の簡単な説明]
【図1】この発明の第1の実施の形態であるアナログ式
2針電子時計の駆動部の断面図である。
【図2】同じくその2番軸回転体の構成を示す正面図で
ある。
【図3】同じくその付加部材を固着した2番歯車の下面
図である。
【図4】同じくその付加部材を固着した2番歯車の断面
図である。
【図5】段付2番歯車の正面図である。
【図6】段付2番歯車の下面図である。
【図7】楔形2番歯車の正面図である。
【図8】くり抜き部を形成した2番歯車の下面図であ
る。
【図9】くり抜き部を形成した2番歯車の断面図であ
る。
【図10】この発明の第2の実施の形態であるアナログ
式3針電子時計の駆動部の断面図である。
【図11】同じくその4番軸回転体の構成を示す正面図
である。
【図12】同じくその付加部材を固着した4番歯車の下
面図である。
【図13】同じくその付加部材を固着した4番歯車の断
面図である。
【図14】段付4番歯車の正面図である。
【図15】段付4番歯車の下面図である。
【図16】楔形4番歯車の正面図である。
【図17】くり抜き部を形成した4番歯車の下面図であ
る。
【図18】くり抜き部を形成した4番歯車の断面図であ
る。
【図19】従来のアナログ式2針電子時計の駆動部にお
ける輪列の構成を示す展開図である。
【符号の説明】
1:ステップモータ 1a:ロータ 1b:ステータ 1c:コイル 2:ロータカナ 3:5番歯車 4:5番カナ 5,37:4番歯車 5a,9a,24a,37a:歯部 5b,9b,22c,24b,35c,37b:軸孔 6:4番カナ 7:3番歯車 8:3番カナ 9:2番歯車 10:2番カナ 11:2番軸 11a,25a:軸線 12:日の裏歯車 13:日の裏カナ 14:筒車 15:分針 15a:指時部 17:時針 18:文字板 19:秒針 19a:指時部 19b:尾部 20,27:付加部材 21:2番軸回転体 22:段差付2番歯車 22a,22b,35a,35b:半部 23:楔形2番歯車 24c,37c:くり抜き部 25:4番軸 26:4番軸回転体 28:矢印付き直線 31:地板 32:輪列受板 35:段差付4番歯車 36:楔形4番歯車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南谷 孝典 日本国埼玉県所沢市大字下富字武野840 番地 シチズン時計株式会社 技術研究 所内 (72)発明者 高橋 重之 日本国埼玉県所沢市大字下富字武野840 番地 シチズン時計株式会社 技術研究 所内 (72)発明者 島内 岳明 日本国埼玉県所沢市大字下富字武野840 番地 シチズン時計株式会社 技術研究 所内 (56)参考文献 特開 平7−159552(JP,A) 特開 平5−188075(JP,A) 特開 平7−306744(JP,A) 特開 平5−285237(JP,A) 実開 昭55−55773(JP,U) 実用新案登録3016316(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04B 13/02 G04B 35/00 G04C 3/14 G01D 11/00 - 13/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻表示を行うための時針と分針と、該
    時針と分針を回動させるためのステップモータと、該ス
    テップモータの回転を減速して前記時針と分針とに伝え
    る輪列とから構成されるアナログ式電子時計において、 前記分針および2番カナと2番軸を共有する2番歯車の
    厚さが、前記2番軸に対して前記分針の指時部が延びる
    方向側の半部より反対側の半部の方が歯形を含めて厚く
    なるようにし、前記2番歯車と2番カナと2番軸とから
    構成される2番軸回転体と前記分針とを合成した前記2
    番軸に関するモーメントを低減するように構成したこと
    を特徴とするアナログ式電子時計。
  2. 【請求項2】 時刻表示を行うための時針と分針と秒針
    と、該時針と分針と秒針を回動させるためのステップモ
    ータと、該ステップモータの回転を減速して前記時針と
    分針と秒針に伝える輪列とから構成されるアナログ式電
    子時計において、 前記秒針および4番カナと4番軸を共有する4番歯車の
    厚さが、前記4番軸に対して前記秒針の指時部が延びる
    方向側の半部より反対側の半部の方が歯形を含めて厚く
    なるようにし、前記4番歯車と4番カナと4番軸とから
    構成される4番軸回転体と前記秒針とを合成した前記4
    番軸に関するモーメントを低減するように構成したこと
    を特徴とするアナログ式電子時計。
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